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たんぽぽ舎です。【TMM:No1247】
                               転送歓迎
 
         ◆ 地震と原発事故情報 その232 ◆
         4つの情報をお知らせします(11月13日)
 
 
【編集部より】
 最近、原稿がたくさん寄せられて嬉しい悲鳴をあげています。本紙は日刊が
原則でしたが、原稿が多い日は「朝刊」と「夕刊」にわけて、1日2回発信し
ますのでどうぞ宜しく。
 
★1.11月18日(金)第8回 役立つ反原発基本講座
     「PPSから反原発を考える」
     電力会社の電気は買わない-反原発とPPS
★2.福島原発震災は既に「地球被曝」に達している
     ―― 続、臨界の可能性
★3.<テント日誌 11/11(金)>
     雨の中、1300人で経産省包囲「人間の鎖」完成
        ―― 経産省前テントひろば 62日目 ――
★4.メルマガ読者からの講演会・集会のご案内
 イ 東海第2原発の再稼動中止と廃炉を求める署名
 ロ 富山市で12/11「頑張ろう!さようなら原発1000万署名」集会
 
 
 
★1.11月18日(金)第8回 役立つ反原発基本講座
     「PPSから反原発を考える」
     電力会社の電気は買わない-反原発とPPS
 
○経産省もPPS
 自治体や企業の高圧利用者(50kW以上)が利用する電気は、電力会社
(一般電気事業者)以外の特定規模電気事業者(PPS:Power Product Supplier)
から自由に購入できます。
 電気の消費量全体の63%を占める利用者が、PPSから購入できます。現
在の普及率は3%ほどで、それほど例は多くありませんが、自治体、経済産業
省などの政府機関、そして民間で購入を実行しています。
 購入方法は簡単で、特別な設備は必要としません。そして、実際に購入して
いる例からは、電気料金が10%前後か、あるいはそれ以上安くなっていま
す。
 電力の自由化は世界の趨勢ですが、日本ではなかなか実現しませんでした。
でも、少し風穴が開いたようです。
 
○PPSは経費削減
 PPSの電気を多くの自治体で購入し、経費を削減させましょう。電力会社
の電気は、原発由来が含まれています。原発でないPPSの電気、そして自然
エネルギーによるものならばベストです。
 さあ、なぜPPSは普及しないのでしょうか、妨げるものは何で、誰なので
しょうか、そして、どうすればいいのでしょうか。
 
(反原発自治体議員・市民連盟 発行 反原発パンフ(1)『電力会社から電
気を買わない方法』より)
 
 
11月18日(金)
18:00分 開場/18:30分 開会
参加費 1000円(資料代含)
会 場 スペースたんぽぽ(議員・市民連盟入居のビルの4階)
話す人 大沢 豊(立川市議)
    布施哲也(議員・市民連盟)
主 催 反原発自治体議員・市民連盟
 
立川市は電力会社から電気を買いません。
経産省も、資源エネルギー庁も、文部科学省も、原発推進省庁は原子力発電所
の電気は、買いません、使いません。
原発-PPS=発送電の分離
発送電の分離は廃炉への一歩
 
 
★2.福島原発震災は既に「地球被曝」に達している
     ―― 続、臨界の可能性
 
                         たんぽぽ舎 山崎久隆
 
 11月3日になり、東電は臨界の可能性を否定し、検出されたキセノン13
5などの短寿命核分裂生成物はキュリウムの自発核分裂により生成されたもの
との見解を明らかにした。だからどうしたというのが感想だ。
 
 臨界ならば核分裂により生成されるキセノンの濃度が1万倍ほど高いはず、
という程度の話で、核分裂が「臨界状態にある」か「自発核分裂であるか」の
違いであって、核分裂反応そのものは起きている。もちろん10,000分の1なら
ば安全、というわけでは無い。
 
 臨界問題は最初から、冷温停止が完了するかどうかの文脈で語られているの
がそもそもおかしい。冷温停止というのは核燃料の温度が摂氏100度以下に
なることを言うのだが、そもそも健全な燃料集合体と原子炉についての概念で
あり、溶け崩れて圧力容器の外に飛びだしているウランなどの固まりを指して
言うべき概念ではない。
 
○中性子線の発散
 
 圧力容器や格納容器が健全では無いということは、常に水が抜ける、あるい
は蒸発するなどで無くなってしまう可能性が飛躍的に高いので、いつでも
100度以上の温度に上がってしまう恐れがある。冷温停止状態を維持すべき
工学的安全設備が無いのに、年内冷温停止という目標だけが勝手に付けられて
いる。
 
 はっきり言ってメディアの無知につけ込んでいるだけじゃないか。
 
 彼らの主観的(恣意的とも言う)な冷温停止達成のためには、崩壊熱の徐熱
曲線が滞りなく下がっていなければならないわけだが、臨界状態になったとし
たら、あっという間に温度が急上昇し、さらに大量の核分裂生成物が追加放出
されるので、冷温停止どころか避難区域が拡大しかねないことになる。
 
 「臨界状態」という言葉で思い起こすのは、東海村のJCO臨界事故だ。
 
 容器に密着するようにしていた作業員2人は大量の中性子線を浴びて亡くな
った。その核分裂は、わずか1ミリグラムのウラン235によるものとされて
いる。
 
 福島第一の各原子炉にはトン単位でウラン、プルトニウムが存在している。
その数百万分の1(1キログラムのウランやプルトニウムが臨界に達したら
JCOの100万倍に相当する)でJCOが再現される。もちろん炉心に人が
居るわけではないが、原子炉圧力容器の底が抜け、格納容器も破壊され、コン
クリート建屋もぼろぼろで、最も遮蔽能力の高い水からも露出している可能性
のある溶融燃料が臨界になれば、温度上昇もさることながら、大量の中性子線
が敷地内に発散する危険性があるのだ。
 
○事実上チェルノブイリと同じ
 
 臨界とは、中性子が周辺から飛んできて、ウランやプルトニウムが捕獲し核
分裂反応が連鎖的に起きている状態を言う。自発核核分裂とは、外から中性子
が衝突して捕獲されなくても、質量の大きい不安定なキュリウムやアメリシウ
ムやカリフォルニウムなどが自分で核分裂することを言う。
 
 どっちも核分裂を起こしていることに変わりは無く、その際には中性子線を
はじめとする放射線と核分裂生成物を生じる。違いは量の多さだけだ。(もう
ちょっと違いはあるが大した影響は無いので割愛)
 
 久しぶりにテレビに出てきた原子力ムラの住人の炉物理学者は「自発核分裂
は常に原子炉では起きている現象」などと言うが、普通の原子炉と福島第一の
溶融原子炉を一緒くたに論じている。呆れたものだ。それならばJCO臨界事
故も「臨界は原子炉で普通に起きていることだから問題ない」というのだろう
かこの人たちは。
 
 要は、遮蔽があるか、コントロールできているかいないか、核分裂反応が何
処で起きているか、なのだ。
 
 実際にはコントロールは全く不可能だ。溶融した燃料を全部回収しない限
り、キュリウムもアメリシウムも常に自発核分裂を続けている。止めようがな
い。中性子の捕獲による核分裂ではないので、中性子を吸収する能力があるホ
ウ酸も効かない。
 
 何処で起きているかもわかっていない。圧力容器の中に限定されるのだった
らまだしも、格納容器あるいはそのさらに下となれば、実質的に遮蔽不能だ。
高分子化合物(樹脂など)を大量に含む冷却水を投入して表面を固めるか、ホ
ウ酸を土嚢にして回りじゅうに積み上げあるかくらいしか対策は無い。自発核
分裂自体は大量の熱は出さないが、核分裂生成物は出てくるし、中性子線も出
てくる。キセノンだけで無く半減期が極めて短いヨウ素の同位体や食品汚染で
問題になったヨウ素131も出る。対策は極めて難しい。密封すれば冷却でき
ず、冷却しようとすれば汚染物が出てしまう。
 
 自発核分裂であっても程度の問題であり、とりわけ原発で作業をしている
人々にとっては極めて危険なことには変わりが無い。
 
 そのことを定量的に解説したテレビは11月3日以後も皆無だった。
 
○収束の見通し無し~「地球被曝」に達した福島原発震災
 
 何処からでも良いから、収束できる能力のある人を呼んできて欲しい。
 
 世界はとっくに怒り始めている。日本への円高攻勢も無関係とは言えないの
だろう。ソ連が崩壊した原因もちゃんと考えた方が良い。東欧諸国が一斉に反
旗を翻したのは何故か。チェルノブイリ原発事故で被害を受けた国の立場から
福島原発震災を見る必要な段階になっている。チェルノブイリ原発事故は「地
球被曝」だった。今回の福島原発震災も既に「地球被曝」に達しているのだ。
 
 
★3.<テント日誌 11/11(金)>
     雨の中、1300人で経産省包囲「人間の鎖」完成
        ―― 経産省前テントひろば 62日目 ――
 
  11月11日、今日は朝から冷たい雨が降り続く。誰もが今日の夕刻からの
アクションを気遣っている。淡々とした時間が過ぎていく。
 午後3時半頃から続々と人が集まりはじめる。4時にはテント前は雨の中人
だかりでいっぱいに。そしてそこから新橋、有楽町、虎ノ門、東電前、文科省
前へとビラまき情宣に繰り出していく。霞ヶ関一帯に、宣伝カーで訴える声が
アチコチから聞こえてくる。
 5時半ともなると、もう待ちきれないかのように、テント前で集会が始ま
り、人だかりができ、千葉や神奈川の人達が居住地での放射能問題を訴える。
実行委員会で用意された首から提げるプラカードを配り歩く。正門前はもう郵
政の前まで人が並んでいる。
 6時過ぎて正門前の集会が始まる頃には、もう半分以上包囲の列が並び、さ
らに地下鉄の出口からはひっきりなしに人が上がってきて列に加わっていく。
何人もの発言、山本太郎さんの挨拶や制服向上委員会の歌唱があり、いよいよ
7時5分に手を結び合っての人間の鎖!完全に繋がった!人々の力で経産省の
邪な動きを封じこめ、全原発の停止ー廃炉へ!
  雨の中、9月11日に引き続いて、1300名の人々による人間の鎖の大成
功!テントは丁度2ヶ月である。感慨もひとしお、というところ。
 警視庁のレッカー車の出動には、瞬時、撤去への出動か、との危惧もよぎっ
たが、ほどなく退散していき、あとは2つのテントで大交流会。遅くまで話は
つきない・・・。
                                  (文責 Y・T)
 
 
★4.メルマガ読者からの講演会・集会のご案内
 
 イ 東海第2原発の再稼動中止と廃炉を求める署名
 
 11・8 東海第2原発の再稼動中止と廃炉を求める
 署名簿提出行動取り組み行われる
  第1次提出、51,435筆に込められた熱い想い
 
                     脱原発ネットワーク茨城 坂本
 
 11月8日、第1次(中間)の「署名簿」提出が20団体、60人で行われ
ました。
 この行動は東海第2原発の稼動中止と廃炉を求める実行委員会 相沢一正さ
んと新日本婦人の会茨城県本部 間宮孝子さんの2陣営と木戸田四郎、田村武
夫の11名の茨城大学名誉教授団で行われ、脱原発ネットワーク茨城のメン
バーは、つくば・土浦からバスをチャーターして17名の参加となりました。
 
 第1次の署名簿総筆数は 51,435筆(内実行委員は41,329筆)でした。
 
 5万人以上の熱い想いにもかかわらず、橋本昌知事は出てこずに代行で原子
力安全課の課長の受け取りとなり、多少の不満感は残ったものの、翌日の地方
新聞にも掲載され、手ごたえも感じております。
 
 第2次は2012年1月、第3次最終は4月の予定です。
 
 引き続き、ご協力を宜しくお願い致します。
 
 
 ロ 富山市で12/11「頑張ろう!さようなら原発1000万署名」集会
 
 たんほぽ舎・メルマガご担当者さま
 
 脱原発へのご奮闘、大変おつかれさまです。
 さて、下記のように、富山市で12/11「頑張ろう!さようなら原発1000
万署名」集会(仮称)」全国アクションの一貫としての講演会がありますの
で、ご案内いたします
(メルマガにご掲載いただければ、と思います)。
 
●「志賀とフクシマを結ぶつどい―子や孫の命を守るために」富山集会
*12月11日(日)1330~1630 
*写真展示 「フクシマ・ゴーストタウン」「写真で見る電力会社の歴史」 
 
*講師
  ・志賀原発現地から 多名賀哲也さん
   (元能登原発差し止め訴訟原告団事務局長)   
  ・フクシマ現地ルポ  根津進司さん
   (ジャーナリスト『フクシマ・ゴーストタウン』の著者)
    http://www.hanmoto.com/bd/isbn978-4-916117-95-3.html
  ・東京、神奈川の子ども達も被曝している
   首都圏から避難するお母さんの報告
 
*場所 富山市湊・サンフォルテ研修室・資料代千円。
  詳細は集会ブログでご覧下さい http://atompluto.blog.fc2.com/
PR
たんぽぽ舎です。【TMM:No1248】
                               転送歓迎
 
         ◆ 地震と原発事故情報 その233 ◆
         4つの情報をお知らせします(11月13日)
 
 
【編集部より】
 最近、原稿がたくさん寄せられて嬉しい悲鳴をあげています。本紙は日刊が
原則でしたが、原稿が多い日は「朝刊」と「夕刊」にわけて、1日2回発信し
ますのでどうぞ宜しく。
 
 
★1.「11.11たそがれの経産省キャンドル包囲『人間の鎖』アクション」
   の大成功を
   「全国から電力会社・経産省を包囲しよう!12.11デモ(仮)」
   につなげよう!!
★2.いよいよ明日。
   「お母さんお父さんのための保育付き講座」連続講座2回目のお知らせ
★3.<テント日誌 11/12>
     波乱と緊迫の一日/経産省・警察・右翼との対峙
     ―― 経産省前テントひろば 63日目 ――
★4.原発ゴミ地層処分は、技術も未完(トイレなきマンション)
     廃棄物封じの候補地は白紙
     福島原発廃炉は30年以上、前例のない難事業
 
 
 
★1.「11.11たそがれの経産省キャンドル包囲『人間の鎖』アクション」
   の大成功を
   「全国から電力会社・経産省を包囲しよう!12.11デモ(仮)」
   につなげよう!!
 
○花金、しかも雨と言う最悪のコンディションの中、9.11を大きく上回る
熱気と質をもって、「11.11たそがれの経産省キャンドル包囲『人間の鎖』ア
クション」は成功理に、しかも警察権力に一指も触れさせぬ形で打ち抜かれま
した。
 
○9.19を過ぎれば福島原発震災に対する国民の怒りも収まるだろうと高を
括っていたかどうかは判らないが、この日示された人々の怒りとその持続性は
経産省をして度肝を抜かせた事は確実でしょう。事実その翌日、経産省は警官
50名以上を従えて、あろうことか福島原発震災に怒れる人々の共有財産であ
る「経産省前テントひろば」の敷地と道路の境界のポストを上げチェーンバリ
カーで囲み「テントひろば」を鉄の鎖で封じ込めようとしたのです。あたかも
「人間の鎖」で包囲された経産省のその報復であるかのように。
 
○経産省、そして各電力資本はこうした高まる人々の「反原発」の声にも関わ
らず、決して停止中原子炉の再稼働を諦めようとしません。そうであるなら
ば、私達は11.11の更に数倍の大きな声をもって、経産省そして各電力資
本に対して、原発立地の人々との固い連携をもって私達の怒りの継続性とその
質的高まりを示し、停止中の原発の再稼働を絶対に許さないという意思を示め
そうではありませんか!
 
○「11.11たそがれの経産省キャンドル包囲『人間の鎖』アクション」に集ま
られた皆さん、そして諸事情から参加できずもネットや様々な形で支援してい
ただいた皆さん。次月12月には「全国から電力会社・経産省を包囲しよう!
12.11デモ(仮)」に文字通り全国から集まりましょう!
 
「全国から電力会社・経産省を包囲しよう!12.11デモ(仮)」(予定)
 
☆12月11日(日) 午後1時、東京・日比谷公園に集合、集会開始
☆午後2時、デモ出発。東京電力を始め、日比谷、有楽町、東京駅、大手町に
 散在する各電力会社までデモ-包囲
☆4時半頃、経産省を包囲デモ
☆翌日、各省庁・電力会社に対して省庁交渉及び申入れ行動を行う
 
※上記スケジュールは、あくまでも予定です。詳細が決まり次第報告いたしま
す。
 
 
★2.いよいよ明日。
   「お母さんお父さんのための保育付き講座」連続講座2回目のお知らせ
 
 スペースたんぽぽでは、「お母さんお父さんのための保育付き講座」を開催
しています。
 
 これまで4回開催してきましたが、明日14日(月)は、連続講座の第2回
目、講師はたんぽぽ舎人気講師の原田裕史さん。お母さんが幼稚園のお迎えに
も間に合う午前中の時間帯での開催です。
 
 第1回目に参加者から、「給食が不安!」の声が多数あがったので今回は、
「板橋区子どもを被ばくから守る会」を通じて幼稚園や行政と実際に直接交渉
してきたPTAのお母さんが特別参加。
 
 ご自身の経験を語り、皆さんからの質問にも答えてくれることになりまし
た。小さなお子さんを、保育園や小学校に通わせているご家庭の不安に寄り添
える講座ですので、お母さん、お父さんにかぎらず、子どもの被ばく問題と向
き合いたい方のご参加をお待ちしています。
 
 連続講座ですが、今回だけの参加も歓迎です。
 
「お母さんお父さんのための保育付き講座」連続講座2回目
 
11月14日(月) 開場:10:00、開会10:30~12:00
講 師:原田裕史(たんぽぽ舎)
参加費:1000円(会場代、資料代、講師謝礼などを含みます)
 
詳しくはこちら→ ブログ http://tanpopokouza.blog.fc2.com/
保育のお申し込みはこちら→ http://form1.fc2.com/form/?id=703905
 
※12月は戦う小児科医、山田真さんのスペシャル講座を予定しています。
 
 
★3.<テント日誌 11/12>
     波乱と緊迫の一日/経産省・警察・右翼との対峙
     ―― 経産省前テントひろば 63日目 ――
 
 11/11キャンドル包囲「人間の鎖」から一夜明けた12日は、経産省・
警察・右翼が「テントに襲いかかる」とでもいう程の波乱と緊迫の一日だっ
た。
 
 午前11時、経産省役人9名が、制服警官30名・私服20名同行でテント
に来て、 宣言後、敷地と道路の境界のポストを上げチェーンバリカーで囲
う。「人間の鎖」で包囲された経産省が、テントを鉄の鎖で封じ込めようとし
てるかのように。設置理由の説明要求にも一切応じず、チェーンに「居座り座
り込み禁止」の紙をベタベタをつり下げる。その間全部で30分弱。このとき
の様子を、街カフェTVのFさんが放映。
 午後からはこの報を聞いた人々が続々とテントを訪れる。平日にもかかわら
ず50名に達する。鎖には「原発いらない」のポスターが貼り巡らされてい
る。
 
 午後5時半頃、真言密教のお坊さん(女性)が呼びかけてできたグループ、
「混沌の首」の8人が訪れ、記帳・カンパの後、原発・放射能から人々を守る
という趣旨の祈り(踊り?)を捧げる。その後石橋上人がこのお坊さんと話し込
み、共鳴し合うところが多かったそうな。「宗教共闘」の成立か?!
 
 午後8時過ぎに、右翼と警察がテントに襲来。右翼は大宮と川崎の2団体、
30名程。
 
 警察は制服・公安合わせて50名程。右翼と公安数名がテント内に侵入。テ
ント前は右翼と警察が固めて外から近づけないような状態に。この緊迫した状
態は2時間近く続く。午後10時頃漸く退散。その頃には急遽駆けつけた仲間の
人々も40名程に。
 
 いつものことながら、右翼は原発についての知識も考えもなく、ただただテ
ントは要らない、撤去しろの一点張りで、議論にならない。情報によれば、右
翼の「テントは迷惑だ」焚きつけるように言ったのは経産省消費経済政策課長
補佐の山村直弘なる人物だとのこと。
 
 これからも繰り返されるであろうことを思い、明日からの態勢を考えよう。
 
 
★4.原発ゴミ地層処分は、技術も未完(トイレなきマンション)
     廃棄物封じの候補地は白紙
     福島原発廃炉は30年以上、前例のない難事業
 
○岐阜県瑞浪市の山中にある日本原子力研究開発機構の「瑞浪超深地層研究
所」。ここでは深く穴を掘り、岩盤の強さや地下水の成分、流れを調べてい
る。使用済み核燃料など高レベルの放射能を持つ核廃棄物を地下深くに長期間
保存する「地層処分」の技術開発が目的である。(略)
 
○本物の核廃棄物を使って実験するわけにもいかず、十分なデータが取れない
のが現状だ。高レベル廃棄物は、法律で地下三百メートル以上の深さに、飛散
や流出を防ぐ手だてを講じた上で最終処分することが決まっている。ただ、法
制定から十年以上たってもその実例はない。(略)処分の手だてを持たないゆ
えに、原発は「トイレのないマンション」に例えられる。
 
○廃炉では、問題はさらに深刻だ。(略)日本で唯一、廃炉を成し遂げた茨城
県東海村の動力試験炉(JPDR)の例では、がれきなどの低レベル廃棄物千
六百七十トンは元の敷地の地下に埋めた。だが、解体した炉など二千百トン
は、三十三センチもの厚みがある遮蔽容器やドラム缶に詰め、専用の倉庫で眠
ったままだ。原子炉などは地層処分が求められる高レベル廃棄物ではないが、
それでも行き場がない。「三十年以上要する」(原子力委員会)という福島第
一原発の廃炉。それは間違いなく、前例のない難事業となる。炉心が溶融した
り、建屋が爆発で吹き飛んだりした炉が四つ。使用済み核燃料は三千百八体。
 
○汚染された瓦礫は、回収されたものだけでコンテナ九百個分にも上る。原子
炉を解体する段になると、今度は溶け落ちた核燃料と制御棒など炉内構造物が
混ざった「核のゴミ」との闘いが始まる。それぞれが、がれきとは桁違いの放
射能にまみれ、現行法が想定していない廃棄物だ。地層処分の技術確立は道半
ば、候補地は白紙。そんな中でどうやってゴールにたどりつくのか。先は見え
ないが、それでも道を探し出さなければ、事故は終わらない。(略)
 
                   (東京新聞11月10日より抜粋)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1246】
                           転送歓迎
 
         ◆ 地震と原発事故情報 その231 ◆
         5つの情報をお知らせします(11月12日)
 
 
 ★1.テントから視えるこの国この時代
    11月11日経済産業省を取り囲む人間の鎖行動に参加して
 ★2.11月11日経産省を包む人間のくさり報告
    前段活動で"原発なしで電気は足りる"ビラ2500枚を配布し、
    宣伝カーでも周知活動
 ★3.◎デモは初めての母と共に参加して◎ 
    11.11 たそがれの経産省キャンドル包囲
    「人間の鎖」アクション感想
 ★4.「脱原発の鎖経産省囲む」(東京新聞より)
 ★5.11月11日~12月11日『原発再稼働反対月間@
    経産省前テント』が始まります。
 
 
★1.テントから視えるこの国この時代
   11月11日経済産業省を取り囲む人間の鎖行動に参加して
 
                     乱 鬼龍(川柳作家)
 
 11月11日は、あいにくの雨でもあり、平日の夕方からということもあり、人の
集まりは、どうだろうかと思って、仕事を終え急ぎかけつけたが、PM6時、6時
半、7時―と時間がたつにつれて、どんどん人が集まってきて、結果的には1300
人と私の思っていたことを大幅に上まわる大結集だったと思う。しかもとても参
加意欲の高い人々ばかりであった。
 これは、福島そして全国の女性たちの連続する行動、テントを撤去せよと連日
のように押しかけてくる右翼及び警察権力の攻撃、といったことが重なり合って、
多くの人々が強い関心をもち、自分も参加したり、参加して意思表示をしなけれ
ばという熱い想いを抱いて、続々と結集してきた結果であると思う。
 この結集の力を、さらに前進させるためにも私たちはテントを維持し、ここを
結集軸として福島をはじめとする全国の人々と連帯し、戦いを継続し、発展させ
よう。
    "常在戦場テントに集う心意気"
                      2011年11月11日夜記
 
 
★2.11月11日経産省を包む人間のくさり報告
   前段活動で"原発なしで電気は足りる"ビラ2500枚を配布し、
   宣伝カーでも周知活動
                           柳田真
 
イ.11月11日(金)の経産省を囲む人間のくさり(第2回)は成功できたと思う。
1300人の参加は前回(9/11)と同じだが、雨の中の参加であること(1~2割は
減るのが普通。たんぽぽ舎にも雨天は中止か?の問い合わせ電話あり)、なによ
りも強い参加意欲+原発廃止の意欲を持った人々の自主参加である点が大きい。
たんぽぽ舎も全力で参加をよびかけ貢献できた。
 
2 11日(金)の午後6:00の人間のくさりの前段に1時間余りにわたり40人
(8班×5人)で、ビラまきとマイク宣伝活動をおこなった。(あわせて宣伝カ
ー数台で走りまわりアピールした)ビラの中味は原発なしで電気は足りる―公開
データが証明=全国電力設備データは原発54基がゼロでも電気は大丈夫を示して
いるという図表と説明文。(もう片面は経産省テントの闘いの歴史と11月~12月
アクションの掲載)
 全国の発電設備は2億8172万kwあります。(火力・水力・自家発電・原子力
の4つ)
ここから原発54基分=4896万kwをぬいて、2億3276万kwあります。2010年の
10社の最大電力は1億7775万kwです。かなりの余力があります。
原発なし(ゼロ)で、"電気は十分足りる"のです。
 地震・余震が心配。今動いている11基を止めて。定検後の再稼働反対!原発大
惨事を心配しなくてすむ社会へ、
 宣伝活動は有楽町駅(2班10人)新橋駅(2班10人)東電前(1班)日比谷公
園周辺(1班)経産省や文科省周辺(1班)など。計8班が大型マイクを使い、
手製のノボリを立てビラをまいた。
 
●11/11経産省包囲-人間の鎖の様子を動画で見ることができます。
  イ 11/11の岩上チャネルの映像です。
   http://www.ustream.tv/recorded/18445037
 ロ asahi.comから
   http://video.asahi.com/viewvideo.jspx?Movie=48464141/48464141peevee432297.flv
 ハ 11/11人間の鎖・たんぽぽ舎・合唱隊
   http://www.youtube.com/watch?v=CycZNu70DXI&feature=share
 
 
★3.◎デモは初めての母と共に参加して◎ 
   11.11 たそがれの経産省キャンドル包囲
   「人間の鎖」アクション感想
                  たんぽぽ舎 ボランティア 唐木
 
 まずは冷たい雨が降り注ぐ悪天候の中、参加者のみなさん本当におつかれさま
でした!
 山本太郎さんや制服向上委員会の登壇もあり1,300人もの参加で大成功に終わ
りました。
 今回の人間の鎖は2回目であり、経産省テントが誕生した9.11行動の成功を引
き継いでいます。また12.11までの「再稼働反対!全国アクション」へのスター
トでもあります。
 経産省と保安院が入った官庁をキャンドルやペンライトで取り囲む「たそがれ
のアクション」でした。私たちは再稼働の中止と全原発停止、さらには自主避難
者への賠償など、避難の権利の確立を求めました。
 昼間、雨は止む気配がなく平日の夜ということもあり、経産省一周を囲めない
かもしれないという心配の声もありました。しかしそれは参加者一人一人が自分
が行かなければ!と足を運ぶ理由になったようです。前回同様、無事に手と手を
繋いだ人間の鎖が完成しました。
 私は今回初めて抗議行動に母を連れて行きました。原発なんていらないという
気持ちがあっても今までただ見守っていた母。野田政権の原発推進、日に日に強
まる権力側の弾圧を娘から聞きようやく参加しました。彼女の一番の感想は参加
者のみなさんの姿に頭が下がるということ。こんなに冷たい雨の中、こんなに多
くの人が行動していることに衝撃を受けていました。自分はすっかり年老いた身
であり、雨の日にレインコートで立つ立場ではないと勝手に錯覚していたのに、
もっと大先輩が若い人たちと参加しているという事にただ驚いていました。それ
を見せられただけでも娘の私には満足でした。いくら家族に原発の話をしても分
かってもらえない人がたくさんいて、私もここまで来るのに8ヶ月かかりました。
 アクション自体は前回よりもバージョンアップして、参加者が楽しめる工夫が
たくさんありました。マイクアピールが隅々まで聞こえるように数カ所で行われ
たり、待機している間、退屈しないようにとドラム隊が演奏して回ったり、鎖が
完成した瞬間も参加者が同時に知ることができました。
 みんな雨に濡れない事より繋いだ手を少しでも長くアピールすることを優先。
レインコートを着た人もキャンドルやペンライトを照らそうと、かじかんだ手を
外に掲げていました。
 私たちの繋いだ手と手はとても温かく、人との繋がりを肌で感じることができ
ました。参加者の首に提げられた紙のバナーはこの日びしょ濡れで私たちの勲章
となりました。
 
 
★4.「脱原発の鎖経産省囲む」
 
「脱原発」を目指す市民団体のメンバーらによるデモが11日、東京霞が関の経済
産業省周辺であった。約千三百人が1周九百メートルの同省を囲んで手をつなぎ、
「人間の鎖」を作って原子力発電所の再稼働中止や停止を訴えた。
 市民団体などでつくる「再稼働反対!全国アクション実行委員会」が呼びかけ
た。福島第一原発事故から八か月のこの日、午後六時過ぎから雨の中を市民らが
続々と集まり、キャンドルを点灯した。
小学六年の女児の母は「事故が収束していないのに、他の原発を再稼働するなん
て正気ではない」と話した。(東京新聞11月12日朝刊掲載を抜粋)
 (なお、11日の「asahi.com」でも配信されました)
 
★5.11月11日~12月11日『原発再稼働反対月間@
   経産省前テント』が始まります。
 
 経産省前人間の鎖包囲を皮切りに、『原発再稼働反対月間@経産省前テント』
がスタートします。僕は13日のAPEC本番の日米首脳会談の原発輸出や沖縄辺
野古への基地移設に反対します。他の仲間は原発再稼働へのストレートな反対や
TPPにも反対します。みなさまも自分のテーマでの表現をぜひお願いします!
朝でも昼でも夜でも、いつも誰かが座り込みしている状態にできれば、その上に
色んなデモ、集会、ライブや上映会を組み合わせられるはずです。日曜以降もみ
なさんの座り込みと表現アピールをお願いします。
  アクション月間の詳細はtmblr.co/ZtOapwBiLfRC  (園良太)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1245】
                               転送歓迎
 
         ◆ 地震と原発事故情報 その230 ◆
         5つの情報をお知らせします(11月11日)
 
 
【編集部より】
 最近、原稿がたくさん寄せられて嬉しい悲鳴をあげています。本紙は日刊が
原則でしたが、原稿が多い日は「朝刊」と「夕刊」にわけて、1日2回発信し
ますのでどうぞ宜しく。
 
★1.続々届く-「11.11アクションに私も参加します」の声。
     本日は「雨天決行!」です。
     たんぽぽ舎の受け持ちは経産省北側になるので、正門北側に集合。
★2.「原発やめよう、再稼働阻止」のノボリ旗を10本も新調しました。
★3.日本じゃないみたい!
     巨大パペット3体と寸劇『東電モンスターをやっつけろ』!
     東電への追及シビアに!
★4.<テント日誌 11/10(木)>
     曇り空の下、穏やかに交流広がる  
     経産省前テントひろば 61日目
★5.「地震と原発事故情報」読者からのお便り
 
 
 
★1.続々届く-「11.11アクションに私も参加します」の声。
     本日は「雨天決行!」です。
     たんぽぽ舎の受け持ちは経産省北側になるので、正門北側に集合。
 
 いよいよ11月11日、「たそがれの経産省 キャンドル包囲『人間の鎖』
アクション」の当日となりました。東京地方は残念ながら雨ですが、典型的な
秋雨、100円ショップのレインコートで十分しのげる雨足です。当然、集会
は「雨天決行」。霞ヶ関、とりわけ経産省近辺は他の場所は突き抜けるような
秋の青空の日でさえ「暗雲立ちこめる」場所、このくらいの雨には負ける訳に
はいきません。
 昨日1部を紹介させていただいた「アクション参加アピール」、その後も
続々とメルマガ読者の皆様から寄せられていますので、その一部を紹介させて
いただき、今日のアクションの狼煙とし秋雨を経産省の悪代官諸共吹き飛ばし
ましょう!
 
(1)座間・I
 11月11日のキャンドル包囲「人間のクサリ」アクションに、座間からは
4人参加します。
 
(2)三多摩・H
 「原発なくても電気は確保できる」ー安藤多恵子さんの講座を聞いたもので
す。11日の経産省・人間の鎖行動へは三多摩からも友達3人と参加します。
 
(3)S.A
 いつもメールありがとうございます。
 11.11は、娘と二人で是非参加させていただきます。ただ、仕事が終わっ
てからですので18時30分を過ぎてしまうかもしれません。途中参加となります
がよろしくお願いします。
 
(4)S.Y
 11/11金 人間の鎖、18:00より参加、友人1人と。
 先日、福島へ行きました。たった数時間、郊外の公園での脱原発集会(全国
から1万人集まりました)に個人参加しただけでしたが、現地に行くと言うの
は遠くから考えているのとは違った実感を得るものでした。当地に踏みとどま
っていなければならない、踏みとどまりたいという切実な声をいくつも聞きま
した。
 保障でなく、賠償をという視点にもそうだったのか、と思いました。
主催団体どうしの長年の関係・経緯は大変にむづかしいものがあるでしょう
が、大きくは共闘の立場・精神をを持って貰いたいとどちらにも感じるこのご
ろです。
 
(5)A.K
 1名で参加します。
 以前、お伺いした際に資料・書籍を紹介して頂き、非常に勉強になりまし
た。事前連絡も無しでの失礼に、お忙しい中で対応していただき、ありがとう
ございました。
 
 
 
★2.「原発やめよう、再稼働阻止」のノボリ旗を10本も新調しました。
 
 ここ数日、たんぽぽ舎では毎日、Bさんを中心に11.11集会のノボリ旗
(タテ150cm、ヨコ44cm)の制作でにぎやかでした。
 「原発やめよう!」「再稼働阻止!」「原発輸出反対!」など多彩なノボリ
です。旗の色も黄色と白の2種。本日11日(金)4時からお目見えします。
ビラまき宣伝隊のノボリ旗に使われます。「人間の鎖」でも使われます。
                             (柳田 真)
 
★3.日本じゃないみたい!
     巨大パペット3体と寸劇『東電モンスターをやっつけろ』!
     東電への追及シビアに!
 
               (東電前アクション:セヴァン・モリモト)
 
○11月6日(日)東電前アクション初となるデモ行進が行われました。 あれ
だけの大事故を起こしたにも関わらず、東電には反省の色がまったく見られま
せん。 平均1000万以上の給料をもらう東電社員達の影で、とあるタケノコ
農家に支払われた賠償金は333 円。 東京タワーの高さじゃないんです
よ!!
 このような状勢を踏まえ、『もうアッタマきた!ふざけんな東電11.6デ
モ』は80% を越える降水確率 を見事に跳ね返し、東電の未来を暗示するか
のような曇天の下で賑やかに、かつ東電に対してはシビアに行われたのでし
た。
 
○常盤橋公園で行われた集会では、東電に対する訴えや脱原発に関する話はも
ちろん、東電の悪行をわかりやすく解説した視聴者参加型寸劇『ふざけるな東
電!東電モンスターをやっつけろ』も上演され、場をなごませます。そして、
すっかりおなじみとなった第五回脱原発アルゴリズム行進、今回も防護服を着
た現経済産業相枝野が張り切って行進していました。コースは常盤橋公園から
東京電力本社前を通り経済産業省正門前でゴールというもので、デモ隊の中に
は2mを越す3体の巨大パペット(人形)が建ち並び、東電社員や経産省の役
人達にプレッシャーを 与えました。
 
○これらのパペットは前日に行われた『脱原発ワークショップ~デモグッズを
作ろう編~』で作成されたもので、他にも参加メンバーによってお手製の楽
器、プラカード、ハンドペインティングによる横断幕などが作られました。そ
れらのグッズが参加者に配布され、リズムにのせた歌うシュプレヒコールなど
オリジナリティあふれるコールが合わさり、沿道にいる人達から拍手や歓声が
あがる場面もある大変雰囲気のいいデモになりました。しかし、東電本社前で
は笑顔も消え、『東電有罪!』と書かれた超巨大垂れ幕が垂れ下がると同時に
全員で「東電有罪!」のコール、東京電力に市民からの判決が下された瞬間で
した。
 
○「東電前アクションは今後も東電に対する責任追求の手を緩めません!一緒
に声をあげ続けましょう。」
デモの様子はYouTubeでもご覧いただけます。 http://youtu.be/EYjesPw7OPM
 
 
★4.<テント日誌 11/10(木)>
         曇り空の下、穏やかに交流広がる
      ―― 経産省前テントひろば 61日目 ――
 
  今日は一日中曇り空の下であったが、昨日の右翼・警察との緊迫した対峙状
態とは打って変わって、穏やかな空気の中で様々な交流が広がった一日であっ
た。テントは朝から夜までたくさんの人が詰めかけ、テント内はいつも満員で
あった。
  朝から初めての訪問者が多く、テントの電話にも多くの人から連絡があっ
た。とくに昨日の右翼・警察との対峙を気遣って駆けつけた人が多く、またテ
ントの健在を確認して落ち着く人も多かった。初めての方がテント内で話して
いると、新たにまた初めての方が訪れてスタッフのように勘違いして話しか
け、そうして話の輪がどんどん広がっていくという、新鮮な気分がそこにはあ
った。
  昼に全労連系の増税反対の財務省前抗議行動があり、11・11包囲行動の
ビラをまく。
 
  午後2時から園さん等若者の座り込みアクション。テント前の路上に横断幕
を並べ、時々マイクで通行人にアピールし(その声は霞ヶ関一帯に響き渡
る)、6時まで続けられる。
  ドイツTVからの取材もあり。
  中央のテントの前は色とりどりの反原発ポスターが貼り巡らされ、華やいで
いる。
  いよいよ明日、11・11は経産省キャンドル包囲「人間の鎖」だ。テント
を訪れる人ごとにそれを確認すると、みんな参加するという返事であった。大
いに頑張ろう!
 
 
★5.「地震と原発事故情報」読者からのお便り
 
 放射能被ばくは、一般的にはガンのことしか言ってませんが、ウラジミー
ル・バベンコさんの本によれば、そもそも免疫力が低下して、病気にかかりや
すく、なおりずらい、被爆がなければ、かからなかったいろいろな疾病にかか
って早死に若死にしている。また、老人化が早く、はやくふける…それは5年
後ぐらいから発症しはじめることを、知らずに呑気に生活している人々に知ら
せたいですね……しれば、ベクレルの低い食べ物を選ぶし、放射線の高い地域
には行かないとうの対策がとれます。5後、10年後では、手遅れかもしれま
せんね…。テレビや大新聞が知らせないのですから……。
 
                2011・11・09(水) 天辰 哲也
たんぽぽ舎です。【TMM:No1244】
                           転送歓迎
 
         ◆ 地震と原発事故情報 その229 ◆
         4つの情報をお知らせします(11月10日)
 
 ◇ 残念ながら、玄海原発4号機が稼働したため、日本の原発・全54基の
  うち、現在43基(80%)が停止、稼働しているのは11基(20%)。
   今後、再稼働をみんなの活動で阻止できれば、2012年春頃には全原発
  の停止が実現する。
  原発なくとも電気はだいじょうぶ(天然ガス、火力、その他)。
  今、運転中の11基も早く停めてほしい-地震・余震が心配。
 
 
  ★1.今週と来週(11/11から11/19)の予定(参加歓迎)
  ★2.ますます確信!「原発なくても電気は足りる」-
     安藤多恵子さん・豊富なデータで講演(市民エネルギー研究所)
  ★3.経産省前テントひろば(58日目から60日目)
  ★4.「地震と原発事故情報」読者からのお便り
 
 
★1.今週と来週(11/11から11/19)の予定(参加歓迎)
 
 イ.11/11第2回「人間の鎖で経産省を包囲しよう」
  日時:11月11日(金)午後6時~7時30分 ≫
                        午後6時 経済産業省本館正門前に集合
 (「霞ヶ関駅」:千代田線・日比谷線A12出口すぐ、
        丸の内線A5出口200m)
  正門前にてアピール後、人間の鎖行動(1周約900mを包囲)へ
 
  【発言】脱原発運動の現場から、県外避難者など
  【歌】制服向上委員会
  【経産省周囲の各面での集会・パフォーマンスも】
   ※午後4時~5時30分(予定)に霞ヶ関周辺で街頭・駅頭アピール
    (チラシまきなど)も行います。午後4時に経産省前テントひろば
    (正門脇)に集合してください。
 【呼びかけ】11・11-12・11再稼働反対!全国アクション実行委員会
   [連絡先]ピープルズ・プラン研究所
   (TEL)03-6424-5748 (FAX)03-6424-5749
   (E-mail) contact@2011shinsai.info
   【ウェブサイト】 http://nonukes.jp/
 
 ロ.11/12『やさしく心と体を強くするヨーガ教室』
  日  時:11月12日(土)10時より12時
      会  場:「スペースたんぽぽ」
  毎週、土曜日の10時より12時です。1回の費用 1500円(飲み物付き)
  動きやすい服装でお気軽にお越しください。
  講師は、河野秀海さん(インド中央政府科学技術省公認ヨーガ・療術師、               元浄土宗寺院副住職etc)
     お問い合わせ・ご予約は http://spacetanpopoyoga.blogspot.com/  へ
 
 ハ.11/13劣化ウラン兵器禁止を求める国際行動デー
  日 時:11月13日(日)13:00開場 13:30~17:00 資料代等1000円
  講 師:豊田直巳さん・山崎久隆さん
  会 場:スペースたんぽぽ(ダイナミックビル4F)
  主 催:劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク(NO・DUネット)
 
 ニ.11/14「お母さんお父さんのための保育付き講座」連続講座2回目
 
   心配しすぎず、安心しすぎない、わかりやすい放射能のお話
 
  日 時:11月14日(月)開場:10:00、開会10:30~12:00
  講 師:原田裕史(たんぽぽ舎)
  会  場:スペースたんぽぽ(ダイナミックビル4F)
  参加費:1000円(会場代、資料代、講師謝礼などを含みます)
  詳しくはこちら→ ブログ http://tanpopokouza.blog.fc2.com/
  保育のお申し込みはこちら→ http://form1.fc2.com/form/?id=703905
   ※12月は戦う小児科医、山田真さんの講座を開催します。
 
 ホ.11/15講演会「低線量被曝の時代を生き抜く」
 
  日 時:11月15日(火)18:30開場 18:45開会 資料代等1000円
  会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
  テーマ:「低線量被曝の時代を生き抜く」
  講 師:肥田舜太郎さん・竹野内真理さん
  ☆予約が必要です。定員120名(4F90名、5F30名)
    5Fは、プロジェクターによる映像をご覧いただきます。
   質疑は可能です。5Fの参加者の方には、肥田舜太郎さん他共著の小冊子
   『被ばく者』(頒価400円)を贈呈致します。
   予約申し込み、問合せ先は、下記の通りです。
   4Fの残り枠は、わずかとなりました。
   たんぽぽ舎 電子メール nonukes@tanpoposya.net
                 FAX 03-3238-0797
 ヘ.11/18「シンポジウムPPSから反原発を考える」
             「電気料金を安くする方法について」
    日 時:11月18日(金)18:00開場 18:30~21:00 資料代等1000円
  講 師:大沢豊(立川市議)・布施哲也(議連代表)
  会  場:スペースたんぽぽ(ダイナミックビル4F)
      主  催:反原発自治体議員・市民連盟
 
 ト.11/19『やさしく心と体を強くするヨーガ教室』
  日  時:11月19日(土)10時より12時
      会  場:「スペースたんぽぽ」
  毎週、土曜日の10時より12時です。1回の費用 1500円(飲み物付き)
  動きやすい服装でお気軽にお越しください。
  講師は、河野秀海さん(インド中央政府科学技術省公認ヨーガ・療術師、               元浄土宗寺院副住職etc)
      お問い合わせ・ご予約は http://spacetanpopoyoga.blogspot.com/  へ
 
 
★2.ますます確信!「原発なくても電気は足りる」-
   安藤多恵子さん・豊富なデータで講演(市民エネルギー研究所)
 
                    たんぽぽ舎 坂東喜久恵
 
 11月8日(火)スペースたんぽぽでの「原発なくても電気は大丈夫」第2弾とし
て、資源エネルギー研究所の安藤多恵子さんを再び講師に迎えました。
 新たなデータを駆使して豊富な映像を使っての説明を参加者は何度も頷きなが
ら聞いていました。
 今回特に、自家発電の能力(発電可能量)をはっきりさせて、水力・火力・自家
発電で十分間に合うということがわかりやすいグラフで「バッチリ」わかるよう
に作成してあったことで、みんなもすぐ納得しました。
 地震の後の「東京電力の足りないキャンペーン」の大宣伝に使われた夏の供給
能力予想4650万Kwの根拠は一番ベースになるところをはっきりさせない東電のご
まかしや、揚水発電所のごまかしなど、鋭くついています。
 電力需要供給サイトには膨大な資料があると教えてもらいましたが、自分では
解析がなかなかできません。データをこのようにまとめてもらえないと普通はわ
かりません。さすがの内容に納得でした。
今回の講座はDVDを作成します。こうご期待。予価1枚1000円
 
 
★3.経産省前テントひろば(58日目から60日目)
 
 イ.全国・世界からの多くの来訪者で賑わう
        経産省前テントひろば 58日目
 
  今日、11/7は朝からたくさんの人がテントを訪れる。ネットで昨日の右翼
 の来襲を心配して駆けつけてくれた人も多い。
  福島~全国と繋がった魂を注がれているひろばを守りたい、という多くの人々
 の想いを感じる。
 今日の全国・世界からの主な来訪者を記しておこう。
 ・子ども達を放射能から守る大阪ネットワークのM・Aさん。
  ・アジア太平洋資料センターのT・Mさん。
 ・浜岡原発に反対している現地の女性。
 ・ウクライナの研究者と通訳の女性
 ・「ザ・ハリウッド」の東京特派員であるイギリス人の取材。
 ・福岡から九電座り込み隊のTさん。 等々。
 
 午後2時からは予告通り、東電前アクションの園さんたちが5~6人で座り込
み。横断幕や昨日のデモでも用いた数々のグッズでのデコレーションで目立った
存在に。今日のテントひろばはゆったりした時間が流れていく。4日後には「黄
昏の経産省キャンドル包囲 人間の鎖アクション」が予定されている。ベトナム
への原発輸出、トラブルによる停止中であった玄海4号の闇討ち的再稼働等、野
田政権の下で経産省-電力会社-原子力村の原発維持推進の動きが蠢動している。
 経産省をキャンドルとともに怒りの声で取り囲もう。
  テントはその根城としての役割を果たす。 (文責 Y・T)
 
 ロ.昼のテント前集会、そして右翼・警察の介入策動
       経産省前テントひろば 59日目
 
 今日(11/8)は昼間にテント前で30人程度の小集会があった。パナソニックPD
P吉岡さんの職場復帰を求め、日韓連帯で非正規労働をなくそう!と闘っている
人達が、中労委傍聴に向かう集合場所をテントひろばにし、交流・激励集会をお
こなったのである。韓国からの3名の参加者を含めて30名程であった。
おかげで折からテントへやってきた右翼も如何ともし難く退散。
テントひろばは民衆運動の拠点として息づいている。
 九電前行動の福岡 MHさんも来訪。
 座り込み行動の予定だった園さんが風邪でダウン。代わりに高橋幸子さん
(10/27からの10日間、皆勤で大活躍した)が1人で座り込む。明日は夕刻から
湯豆腐カフェを開催するそうです。
 是非お立ち寄り下さい。
  右翼の動きは嫌がらせという以上に、なんとか権力を引き込んで撤去を狙う、
ということのようだ。
午後、経産省に乗り込んで「暴力行使も辞さず」と脅して撤去を迫ったとか。そ
れで経産省はテント脇の樹に何か看板を掲げるということに。
 夕方、右翼が「ここは公共の場だからお引き取り願う 」とテント内に入り込
んで言いがかりを付けにやってきた。丁重な姿勢ではあったがなかなか立ち去ら
ず、1時間以上堂々巡りの押し問答の末漸く立ち去ろうとした時、丸の内署はド
サクサに紛れて勝手にカメラを落としておいて、はたき落とされたという口実で
テントの仲間一名に対し任意同行を求めてテントに押し掛けてきた。その場で救
援連絡センターを呼び、大口弁護士、長谷川弁護士がきて、丸の内署、右翼を挟
んでの交渉の後、事なきを得ました。
 右翼、権力の挑発に乗らず、益々多くの人々がテントひろばに集い、交流・ア
クションを豊富に展開することこそが、テントを守ることである、との再確認を!
 折しも、次のような呼びかけが発せられている。(文責 Y・T)
 
 「再稼働反対アクション月間@経産省前テント」への参加呼びかけ
 9月11日に「人間の鎖」が経産省を包囲した最中に、経産省本館前に反原発テ
ントが建てられました。
 テントは3つに増えて今も24時間の泊まり込みが続いています。9月11日~21
日は経産省前で若者たちのハンガーストライキが、10月27日~29日は「原発いら
ない福島の女たち」、30日~11月5日は「原発いらない全国の女たち」の座り込
みが行われ、11月11日に再び「たそがれの経産省キャンドル包囲」を迎えます。
 
東京の原発反対アクションは経産省テントの継続と同時に進んでいます。
 玄海原発4号機の強引極まりない再稼働、ベトナムへの原発輸出の政府合意な
ど、政府や電力会社の原発推進が加速しています。少なくとも3.11後には、あっ
てはならない事態です。そこで、11月11日から12月11日までの1ヶ月間を「再稼
働反対アクション月間」と打ち出し、原発に反対してきたさまざまな団体・個人
の方々に経産省前テントとその周辺でアクションを企画して頂きたいと思います。
それらを通して絶えず経省に圧力をかけ、人と人がつながる場を作り出し、より
大きな運動にしていければ、原発は止められます。ぜひ、ご協力をお願いします。
 
   「再稼働反対アクション月間@経産省前テント」
 
●2011年11月11日(金)~12月11日(日)
●場所:「経産省前テントひろば」 http://tentohiroba.tumblr.com/
●現在の決定アクション
 11月11日:18時~、たそがれの経産省キャンドル包囲「人間の鎖」アクション
           http://nonukes.jp/
 12月11日:午後、銀座→東電前→経産省本館へのデモ!(予定)
●この1ヶ月の間に、みなさんのアクション企画を募集します。
 今までのアクション例:座り込み、抗議アピール、デモ、ライブ、上映会、学
習会、展示会、カフェ、経産省への大声大会など。
 決まったアクションは、「テントひろば」「人間の鎖アクション」のHPで随
時公開していきます。
●呼びかけ:「11・11-12・11再稼働反対!全国アクション実行委員会」、
       「経産省前テントひろば」
●連絡先:070-6473-1947 tentohiroba@gmail.com
 
 ハ.午後の右翼による妨害・夜の湯豆腐交流会
       経産省前テントひろば 60日目
 
  今日(11/9)午後1時40分頃、右翼の街宣車が数台経産省テントひろば前に乗り
付けました。1台は歩道に乗り上げ、テントすれすれまで来きました。警察は制
服・私服合せて50人ほど。しばらくして街宣車は道路に戻ったものの、右翼は去
ることなく、代表者を出せと要求したため、渕上さんが対応しました。
 テント内で1時間弱話し合いが持たれたところ、右翼の主張は「違法な占拠だ
から撤去しろ」「脱原発はわかる。それは正義。しかし、違法な占拠は正義でな
い。」などというものでした。これに対し、渕上さんは「やむにやまれぬ行動で
ある。テントは反対運動の拠点となっている。」と反論しました。
結局、原発反対に直接関係のない(「原発」と書いていない)一部の旗を撤去す
ることで、落ち着き、右翼は帰りました。
 夕方以降は、連日の右翼団体による妨害等を心配した方々がツイッター等を見
て駆けつけて下さいました。女性を含め、常時10人ほどが座り込んでいました。
 開催予定だった「湯豆腐カフェ」は大事をとって中止になりましたが、湯豆腐
の差し入れがあり、初めて座り込みに来た方々や最初のテント設営をした9条改
憲阻止の会の方々が和やかに交流しました。経産省前テントひろばが、みんなの
ひろばとして息づいている象徴的な交流会となりました。
 午後9時50分頃には、警察官4人が来て、道路に敷いていた2枚の横断幕を片
付けるよう指示しました。夕方の座り込み中、ずっと敷いていたものなのですが。
 「福島の女たち」「全国の女たち」の座り込み終了後の露骨な右翼、警察の介
入。しかし、テントひろばの認知度はじわじわと上がり、会社帰りの女性が一人
でも立ち寄って下さるようになりました。若者も増えました。もうすぐ誕生2カ
月を迎えるテントひろばの存在意義の高まりを肌で感じます。(文責 ひまわり)
 
 
★4.「地震と原発事故情報」読者からのお便り
 
 いつも、地震と原発事故情報を拝読しております。
ところで、地震と原発事故情報225(11月8日)の中で、「朝日新聞は、という
と、自分の言葉が無い。」との指摘をされてますが、これは、朝日の常套手段で
す。
 朝日は、読者の投書欄で、読者に社の意見を代弁させることが、非常に多いの
です。
 私は、関西に住んでいるので、「切り口が鋭い」(東京在住者・談)東京新聞が
読めないのが、残念です。また、よろしくお願いします。(関西の読者より)
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