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たんぽぽ舎です。【TMM:No1569】
2012年9月8日(土)地震と原発事故情報-6つの情報をお知らせします
 
                          転送歓迎
━━━━━━━
★1."原発の電気はゼロ"で すごせた夏、うれしい夏
   やればできる 原発ゼロの日本の即時実現を
   大阪、橋下市長は約束どおり、大飯原発停止を
   関電と政府へ迫り実現を!        柳田 真(たんぽぽ舎)
★2.関西電力認める
   再稼働なしでも3%超余裕 節電最終日
★3.9・10原子力ムラ人事にノー!
   野田総理・細野大臣は白紙撤回を! 官邸前抗議&ウォーク
★4.金曜夜8時すぎ、経産省前テントひろばのあたたかさ・テントの灯り
   振る舞われる冷たい水、「お疲れ様」の一言が心に染みる
                                   小川 治
★5.9/15(土)「相馬看花」上映会のお知らせ
   20キロ圏内で出会った人々のドキュメンタリー
                            (いろりばた会議)
★6.<テント日誌9/5(水)―経産省前テントひろば361日目>
   季節の巡りは速いけれども、人間の所業は遅遅としている
━━━━━━━
※9/10第2回「プロメテウスの罠」-官邸の5日間-にご参加を!
 
日 時:9月10日(月)開場:18:30 19時より21時
講 師:木村英昭さん(朝日新聞特別報道部記者)
    「プロメテウスの罠」-官邸の5日間-第2弾
 第2回は、「あのテレビ会議」が中心です。取材方法の制限、ピー音、モザイ
ク顔…その制約の中で、木村記者は何を見た?聞いた?
第一線記者のみが知り得た事実を生きた言葉で話してくれます。
会 場:スペースたんぽぽ (ダイナミックビル4F)
参加費:800円
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1."原発の電気はゼロ"で すごせた夏、うれしい夏
 |  やればできる 原発ゼロの日本の即時実現を
 |  大阪、橋下市長は約束どおり、大飯原発停止を
 |  関電と政府へ迫り実現を!
 └──── 柳田 真(たんぽぽ舎)
 
 首都圏を含む東日本全体が原発の電気ゼロの夏、うれしい夏を過ごせた。西日
本も関西電力を除けば、原発の電気はゼロであった。注目の関西電力も、(融通
分を加えれば)原発4基分の電気の余力があった(東京新聞8月29日の検証記事
+関電の報告)ゆえ、大飯原発の再稼働は不要だったことが、万人の目にはっき
りした。つまり、2012年度は猛暑にも関わらず、日本全土は原発電気ゼロでやれ
た事実が証明されたのである。節電の協力(10から11%)もあった。
 皆が協力すれば、原発ゼロは今すぐ実現できるのである。2030年代に原発ゼロ
(民主党)というまぬけな数字でなくて、福島原発大惨事に続く"第2の原発大惨
事"の心配の可能性が大きく減少できる、のである。地震の心配が大きい中で、
2回目の大惨事が起これば、日本は世界中から軽蔑され、日本列島は大きく傾く
だろう。
 子どもや子孫のために、そして自分の為にも、もてる総力でくいのない全力活
動で原発ゼロをめざそう、再稼働を阻止しよう、再稼働をめざす規制委人事案を
阻止しよう、野田首相の独断決定反対!大飯原発を停止せよ。大阪市橋下市長は
関電と政府へ大飯原発停止を迫り、実現を!
最後までみんなで努力しよう。
 
 
┏┓
┗■2.関西電力認める
 |  再稼働なしでも3%超余裕 節電最終日
  └──── 
 
 関西電力は七日、夏の供給電力について、大飯原発(福井県おおい町)を再稼働
しなかった場合でも、政府が「最低限必要」とした3%を超える余裕があったと
の試算を明らかにした。同社は電力不足を訴えて再稼働を強行したが、夏の節電
目標の最終日に、必要なかったことを自ら認める形になった。
 大飯原発3,4号機を七月に稼働したことで、関電は電力消費が増える同月下
旬から8月にかけて、一部の火力発電所を休ませていた。こうした待機火力を活
用すれば供給力の余裕は最低でも3・2%確保でき、電力不足にはならなかった
との試算を示した。さらに関電が電気予報で「厳しい」と位置づける5%以下に
なる日は、試算によると三日間だけだった。(中略)
 専門家でつくる大阪府市エネルギー戦略会議(座長・植田和弘京都大教授)は停
止を求めている。(9月8日東京新聞より抜粋)
 
 
┏┓
┗■3.9・10原子力ムラ人事にノー!
 |  野田総理・細野大臣は白紙撤回を! 官邸前抗議&ウォーク
 └──── 
 
【日時】9月10日(月)18:00~20:00 18:00~18:45 官邸前アピール&コール
    18:45~19:00 要請書&抗議文提出 19:00~19:45 ★抗議ウォーク
    19:45~20:00 官邸前アピール&コール
【場所】官邸前(最寄駅:国会議事堂前駅1分、永田町駅5分、溜池山王駅7分)
     (プラカード、鳴り物、光り物など持参歓迎)
 
  http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2012/09/post-fe15.html
 
【主催】福島老朽原発を考える会/国際環境NGO FoE Japan/
    原発を考える品川の女たち/プルトニウムなんていらないよ!東京/
    経産省前テントひろば/再稼働反対!全国アクション/
    福島原発事故緊急会議
【協力】首都圏反原発連合
 
 
┏┓
┗■4.金曜夜8時すぎ、経産省前テントひろばのあたたかさ・テントの灯り
 |  振る舞われる冷たい水、「お疲れ様」の一言が心に染みる
 └──── 小川 治(たんぽぽ舎ボランティア 東京)
 
 金曜夜8時、官邸前や国会議事堂正門前から財務省上交差点を渡ると経産省に
向かって長い下り坂が続く。2時間前に目に入る汗を拭きながら息を弾ませ登っ
てきた坂だ。若い機動隊員に一瞥をくれながら。
 坂を降り切ると交差点の向こう、経産省の敷地にテント広場がある。眩いばか
りの無数の蛍光灯が光を放つ経産省ビル。節電などまるで死語、電気は足りてい
ると宣伝中。その下で行燈のような明かりを灯しているのがテント広場だ。
 抗議集会の帰りに立ち寄る様々な人達。記帳する人。カンパする人。立ち話で
会話が弾むグループが幾つもあり、初対面どうしも珍しくはない。振る舞われる
冷たい水、「お疲れ様」のさり気ない一言が心に染みる。ここは私達の未来への
橋頭堡。
 テント広場に来ているTさんが言った。都会には故郷を想わせるものがないか
ら、皆テント広場に集まるのだと。テントの灯りに集まった人達は祭りの名残り
を惜しみ、語らい、互いに労をねぎらう。それは次の祭りの約束。
 毎週金曜日に私が官邸前にくるのはTさんの一言のおかげだ。曰く、「原発を
止めるためなら何でもやる。小出さんの本も売れば、原発反対のグッズだって売
る」と。そうか。じゃあ自分にできることなら何でもやらなきゃと思った。
 もう一つの理由。官邸前の車道に初めて人が溢れた日のこと、赤ちゃんを抱い
た見知らぬお母さんが私を振り返り、顔をじっと覗き込んでこう言った。「子供
が小さいのでもう帰りますが、あとは宜しくお願いします」と深々とお辞儀をし
てくださった。私は託されてしまった。
 最後にテント広場一周年を迎えて、今までテント広場を守り育ててきた多くの
人達に感謝の言葉を贈りたい 簡単すぎて恐縮だけど。
「有難うございます。そしていつの日か有難うございましたと言える日がくるこ
とを」。
 
 
┏┓
┗■5.9/15(土)「相馬看花」上映会のお知らせ
 │  20キロ圏内で出会った人々のドキュメンタリー
 └────  (いろりばた会議)
 
日  時:9月15日(土)開場:13時30分 上映開始:14時
会 場:スペースたんぽぽ(千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル4階)
主 催:いろりばた会議  参加費:1000円
 
 東京電力福島第一原発から20キロ圏内にある南相馬市原町区江井地区。
震災直後に、津波と放射能汚染と強制退去で様変わりしたこの地へ、松林要樹監
督は救援物資を携えて向かいました。
 この作品は松林監督がそこで出会った人々に寄り添い、その表情と肉声を伝え
てくれるドキュメンタリー映画です。 http://somakanka.com/index.html
 
 3・11以降、多くの人々が放射能汚染の現状を直視し、原発を抱える危うい
社会に危機感を募らせ、脱原発の運動は大きなうねりとなって全国各地に広がっ
ています。
 脱原発の運動は、原発のない社会を目指すと同時に、被災地福島の現状に常に
関心を持ち続けること、その地に住んでいる人々に思いを馳せること、深刻な状
況におかれている人々に対してどんなサポートができるか模索することでもある
と思います。
 ぜひ江井地区に住む人々の生の声を聞きにいらしてください。
 当日は、松林監督にお越しいただき、最新のお話を伺うことができます。
 
 
┏┓
┗■6.<テント日誌 9/5(水)―経産省前テントひろば361日目>
 |  季節の巡りは速いけれども、人間の所業は遅遅としている
 └──── (M/O)
 
9月5日(水)晴れ
 テントに近くの国会はなんとも締りのない終盤を迎え、民主党や自民党のみな
らずみんなの党まで党首選挙にまっしぐらだ。各党も選挙を意識し、これは乱戦
模様になってきている。テントに座りながら議員たちの戸惑いや右往左往を想像
する。彼らもまた歴史の流れに対応できない不安の中で蠢いているのだと思った。
 いじめられるのは弱者ではなく、「党首」である間はまだいいのかという思い
もするが、候補者が小粒といよりは政治家や政党に大事な見識や構想力(ビジョ
ン)が見られないのが気になる。これは政党や政治家が歴史の流れに対応できな
いことを現わしているのだと思う。官僚中心の既得権益の擁護がこの時代に対応
する一つに流れをつくり、これに反発する様々な動きが群雄割拠のように旗上げ
をしている。
 橋下の「維新の会」と小沢一郎の「生活が第一」がその代表的なものであろう
が、民主党や自民党や各政党にもこれは形を変えて浸透しているし、これはもっ
と明瞭な姿となって舞台に登場してくると思う。政党といよりは政治の再編劇は
予測を超えた展開に入るのではないか。
 テントでは国会議員に対する原発是非の意見聴取をしている。第一弾の締め切
りは今日である。担当者の話ではアンケートに対する回答は芳しいとは言えない、
とのことである。詳細は他日に公表されるだろうが、この回答にも多くの意見が
付されているようで原発問題での議員の意識の揺れと現状がうかがえるようだ。
 原発問題では国会議員の大半は国民同様に安全神話の中にいたのであろうと思
う。原発震災後の原発の存在の見直しがそれなりに浸透しているが、反応はそれ
ほど鋭いと言えない。多分、権力の構成者やそれに近い部分からからの意見の浸
透がはげしいのであると推察される。政党や政治家はそうした有力者の意見に弱
いのであり、影響力も強いのである。例えば、電事連や電力総連などの見解は強
く入りこんでいるのだ。
 だが、国民の声も影響力を持っている。政治家は憶病であるといわれる。自分
の見解が人前に晒され、審判されることへの警戒心が強いのである。選挙に対す
る怖さからきているのだろうが、そこでの決断を要求せねばならない。この力は
国民の声であり、なによりも持続的な脱原発の声や意志表示する存在である。こ
こに原発問題がじわじわと広がり、浸透していく状況があるのだ。
 テントは1周年も近づきそのイベントも様々に企画されている。これは他
も公表されているので詳細は述べないが、テントの運営委員会で議論された。
いつもの運営委員会と違ってみんな楽しげである。誰も予想をしなかった1年と
いう間テントが存続できたことにそれぞれの喜びが在るのだと思う。
 このイベントにはトコロテンタイムがあり、休憩の時にみんなに配る。誰が考
えたかしらないが面白い。トコロテンのようにつまらぬ議員どもを次回の選挙で
押し出したいものだ。それにかんしょ踊りも楽しみだ。かんしょ踊りの広がりは
福島の女性たちの訴えの浸透であるがもっともっと広げたいものだ。
 闘いには祭りの要素がある。祭りにする場面がもっとあっていいのだ。街は秋
祭りの季節だがこちらでもそれに匹敵するものを作りだして行こう。愉しさのな
い闘争は闘争といえない。愉しさを思いつき考える力も闘いの一つだ。
 いろいろの評価はあるだろが、テントがここに1年間存在したという事、それ
だけをまず評価すればいいのだろう。テントには多くの人が訪れ、そのことを心
に残し、それをどこかで反復しているのだと思う。この場所のもつ幻想(精神)
性は心に残り、何処にいても思い出したりするのである。そこが特異な場所であ
り、存在の意味でもある。
 脱原発運動の象徴としてこの小さな空間には多くのひとのこころが累積してい
るのであり、また一人ひとりの心にテントは想起され反復されてある。テントの
内に張られた綺麗なイラストの便りはそれを示している。(M/O)
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1568】
2012年9月7日(金) 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
                               転送歓迎
━━━━━━━
★1.再稼働不要の裏付け、今夏消費は5~11%減
   3電力は節電解除、関電の予測過大(9月7日 東京新聞より)
★2.「六ヶ所」何もしなくても安全維持管理のためだけに年間1,100億円
  使用済燃料3023トンをかかえた世界最大の危険施設の運転は許されない
                             (山崎久隆)
★3.新聞・雑誌から
 ◇福島のカフェ経営者ら作製「脱原発 缶バッジ」で意思示そう
                      (9月6日 東京新聞より)
 ◇東電・テレビ会議映像が公開されて早くも1カ月、今日が閲覧期限?!
  このまま「社内資料」にしておいていいの?(メルマガ編集部)
★4.テントひろば テント日誌
 <テント日誌 9/4(火)―経産省前テントひろば360日目>
  人々のつながりを織りなす行動の1年 
  国会同意抜きに突っ走ろうとする野田首相の異常さ( Y・T )
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.再稼働不要の裏付け、今夏消費は5~11%減
 │  3電力は節電解除、関電の予測過大
 └────(9月7日 東京新聞より)
 
 政府は、関西、四国、九州の三電力管内に求めた夏の節電の数値目標を7日
午後8時に解除する。家庭と企業に節電の意識が浸透。実際の消費電力は電力
各社の事前の予想を大きく下回った。中でも「15%の電力不足に陥る」と主
張していた関西電力の需要予測は過大だったことが明らか。専門家からは「大
飯原発(福井県おおい町)の再稼働は必要なかった」との声が出ている。
 
 ◇電力各社の夏の最大消費電力「食い違った割合」の大きい順でみると...
  関西電力▲11.1%、四国電力▲10.1%、中国電力▲8.2%、
  東京電力▲8.0%、北海道電力▲7.4% など。
 
(中略)気象庁のまとめでは7月の気温は全国的に高く、特に下旬は猛暑日を
観測する地域も多かった。8月も沖縄県を除いて気温は初旬と下旬に平年を大
きく上回り、月間平均でも平年を一度上回った。今年は「暑い夏」だったのに、
実際の電力消費は平年並みを前提にした予想も下回り、夏の電力不足の恐れを
強く主張していた政府と電力会社への信頼が揺らいでいる。(中略)
 仮に大飯原発の稼働がなくても最大消費電力を記録した8月3日の供給余力
は2.7%あった計算。政府が「最低限必要」と主張する3%を下回ってはい
たが「他社から余った電力を購入して供給力を高めることもできた」との指摘
もある。
 大阪府と大阪市が設置した専門家らによる大阪府市エネルギー戦略会議(座
長・植田和弘京都大学教授)は「西日本全体でみると(電力供給に)余裕があ
った。野田佳彦首相の再稼働の判断は根拠がない」と大飯原発の停止を求めて
いる。(後略)
 
 
┏┓
┗■2.「六ヶ所」何もしなくても安全維持管理のためだけに年間1,100億円
 │ 使用済燃料3023トンをかかえた世界最大の危険施設の運転は許されない
 └────(山崎久隆)
 
 再処理工場完工一年延期?? そもそも稼働などできないはず
 「再処理>>>高速増殖炉」路線は既に破綻している
 
 日本原燃が青森県六ヶ所村で建設中の再処理工場について、9月5日に「完
工を一年延期」と発表した。もともと93年着工、97年完工予定が、とんで
もないトラブル続きで延期に延期を重ねて19回目。永久に完成しない施設と
化して莫大な税金と電気代を食いつぶしてきた。
 直前までは2012年10月完工としていたのだが、今年1月にアクティブ
試験を再開しようとして、またしてもトラブルに見舞われ、結局はガラス固化
体の製造試験が再開されたのは6月、結局10月の完工など今年のはじめっか
ら不可能なことは十分わかっていたことで、今さら何の発表かと思う。
 それよりも、まだ建設を続けていることのほうが遙かに大問題で、3344
トン(BWR1683トン、PWR1661トン)、13586体
(BWR9714体、PWR3872体)の使用済燃料を持ち込み続け、これ
までに1103体、320トン余りを処理しているが、この再処理工場に存在
する放射性廃棄物の危険性は、原発30基分以上にも相当する。(以上の再処
理工場数値はいずれも日本原燃HPアクティブ試験結果報告等より。)
 日本中の17箇所の原発では、これに加えて14,170トンの使用済燃料
が貯蔵されている。合計17,193トン(2011年9月末現在・電事連)。
全体の問題として捉え直すほか無い。もちろん青森県内で保管する謂われの無
いことだ。
 
 六ヶ所再処理工場の真下に断層が走っていることも深刻な問題だ。動いてい
なくても使用済燃料プールや高レベル放射性廃液貯蔵施設など、致命的な施設
がたくさんある。謎の水漏れを続けた巨大なプールの直下が地震により地盤崩
壊が起きれば、たちまち底抜け事故になるだろう。冷却できなくなった使用済
燃料は、水面から露出すればたちまち燃料の崩壊熱で燃えあがる(ジルコニウ
ム-水蒸気反応)。この状態では致死的な放射線が周囲を覆い尽くすので、近
寄って消火するなど不可能だ。どうやってもう一度水没させることが出来るか、
想像もつかない。それに失敗すれば原発30基分の災害になる。
 高レベル廃液タンクが破壊されれば、さらに重大な汚染が施設内に広がる。
そのまま放置したら環境中に流出する。人が近づいて処理出来ないのは、こち
らも同じだ。
 こんな施設が、日本有数の海溝型地震を起こす太平洋岸に立地していること
自体、世界的大事件だろう。
 何もしなくても安全維持管理のためだけに年間1,100億円もかかってい
る(2012年5月9日内閣府「新大綱策定会議(第18回)資料」第1-3
号より)とんでもない施設。一刻も早く、再処理工場の建設中止と、使用済燃
料を含む高レベル廃棄物の「安全化処理」を急がなければならない。
 
 
┏┓
┗■3.新聞・雑誌から
 └────
 
◇福島のカフェ経営者ら作製「脱原発 缶バッジ」で意思示そう
 (9月6日 東京新聞より)
 
 脱原発の思いを見える形で示そうと、福島氏でカフェを営む丹治博志さん
(64)ら3人が「NO NUKE」と書いた缶バッジを政治家や行政、市民につけても
らう「福島バッジプロジェクト」を始めた。関西電力大飯原発(福井県)の再
稼働など脱原発の道が揺らぐ中、「県民として当然の思いを表に出さないとい
けない」と話す。(中略)
 再稼働が話題となった大飯原発や四国電力伊方原発の地元向けに「Oi」
「IKATA」と書いたバッジも製作し、各地の団体を通じて配っている。
(中略) 問い合わせは メール fukushimabadge@gmail.com へ。
 ※少量ですが「IKATA」バージョンをたんぽぽ舎でも扱っています。
 
 
◇東電・テレビ会議映像が公開されて早くも1カ月、今日が閲覧期限?!
 
 十分な広報もないまま閲覧が開始され、閲覧可能になったメディアは僅か。
 閲覧方法も限定的で1カ月に期限を切った根拠は普通の市民には全く不明。
 あの映像をこのままただの「社内資料」にしておいて、本当にいいの?
 と思ったメルマガ編集部が、東電・テレビ会議映像に関するニュースを
 集めてみました。(◎の記事は特に読んで(見て)みてもらいたい)
 私たちにも「全部」みる権利があるのではないでしょか!
 (※携帯で受信している方には不向きの記事でごめんなさい)
 
◎9月7日掲載 週刊金曜日ニュース
 問題だらけの東電のテレビ会議映像公開――情報隠蔽を許していいのか
 http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/?p=2411
◎8月31日掲載 (個人ブログ)
 東電側から「国立公文書館」の言葉が出た
 http://seisaku-essay.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/post-4ab9.html
◎8月25日掲載 インシデンツ
 福島第1原発事故に関する東電資料は政府が管理するべきと申し入れ
 (フリーランス連絡会) http://urx.nu/1U7z
・8月20日掲載 週刊金曜日ニュース
 原発事故後のテレビ会議録画――東電「名ばかり公開」
 http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/?p=2361
・8月8日掲載 FNNニュース
 東電テレビ会議映像 元国会事故調査委員・野村修也氏の解説です。
 http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00229085.html
◎8月7日掲載 OurPlanet-TV
 東電テレビ会議映像~全ての人に公開必須
 http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1418
◎8月6日掲載 News Log
 福島第一原発事故におけるテレビ会議の映像(おしどりマコ)
 http://news-log.jp/archives/2853
 
 
┏┓
┗■4.テントひろば テント日誌
 └────
 
<テント日誌 9/4(火)―経産省前テントひろば360日目>
 人々のつながりを織りなす行動の1年 
 国会同意抜きに突っ走ろうとする野田首相の異常さ( Y・T )
 
9月4日(火) 晴れ
 朝5時半頃起き出すと、昨夜テントに来ていた大阪の男性(50代?)はま
だ起きていていた。テントの泊番のメンバーと夜を徹して話し込んでいたらし
い。おかげで交代で起こされないままゆっくり寝させてもらうことになった。
 彼は昨年、東日本大震災緊急救援市民会議の「福島に安全な水と野菜を届け
る」トッラク隊に何回か参加していたようだ。とくに6月下旬、あのハンカチ
パレードがあった時に、会津の南相馬市避難所にトラック隊で行っていたとい
う。
 あの時、私たちはバスで前日南相馬市に行き、桜井市長に話を伺ったり、津
波被災地や20km地点のバリケードなどを見学し、夜遅く須賀川の「銀河のほ
とり」にお世話になり、翌日生活村からハンカチパレードに参加したのだった。
土砂降りのあの県庁前会場で、トラック隊の面々と合流したことを彼は覚えて
いた。そして最後のそば屋での交流会も。
 私たちにとってあの土砂降りのなかでの集会とハンカチパレードは忘れられ
ないものとなっている。あの時の集会宣言は今も耳に響き、心に残っている。
もしかしたら、テントの基点はそこにあったのかも・・・とも思えてくる。彼
と話していて、そういうことが浮かんでくる。
 驚くような情報が流れている。どうも野田政権は規制委人事について、国会
同意を断念して首相任命によって突っ走ろうと考えているという。今回の人事
案については民主党の中でも造反が広がりそうで、参院での首相問責によって
自公の協力も得られないということで行き詰まり、「例外規定」で突破しよう
ということのようだ。
 そもそも人事の国会同意は規制委設置法の重要な要点の一つであったはずだ。
そういうことをもかなぐり捨てて、反対の声を押し切りしゃにむに突っ走る傍
若無人さとデタラメさには、本当に驚きと怒りを抑えることができない。デタ
ラメにスタートする規制委はデタラメなものにならざるを得ない。
 夜、9・11テント1周年のイベント&アクションについての詰めの打ち合
わせ会議がおこなわれた。ライブの準備、アピール・メッセージの要請、とこ
ろてんやかんしょ踊りの準備等が次々と報告され、決まっていく。かんしょ踊
りでは黒の法被と赤・黄のたすきが用意されるようだ。
 9・11は平日ではあるが、午後1時スタート、午後3時から国会議員意見
聴取結果発表の記者会見、本集会は午後4時から、最後の経産省包囲人間の鎖
は午後7時から。是非昼間からのご参加をお願いしたい。 
( Y・T )
 追)
 経産省前テントひろば「国会議員意見聴取プロジェクト」には、
 8月20日過ぎに手渡したアンケートの回答が徐々に帰ってきていて、
 9月6日現在で65名の方から回答をいただいた。
 回答議員一覧や議員回答(画像)を以下に掲載しています。
 http://space.geocities.jp/nicesenkyo/file001.html
 もうすぐ締切!多くの議員さんから回答をいただきたいと期待している。
 (国会議員意見聴取プロジェクト)
【TMM:No1567】
2012年9月6日(木) 地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
                               転送歓迎
━━━━━━━
★1.「大飯が止まっていたら予備率2.2%で逼迫」の怪情報・デタラメ作文
   どうしても原発を動かさないと電気が足りないことにしたい
   原発複合体の妄言集でも作りたいのだろう。(山崎久隆)
★2.東京湾に浮かぶふたつの原子炉の危険
  9・25ジョージ・ワシントン母港4周年抗議集会に参加しよう
★3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 ◆武藤類子さん(福島原発告訴団団長)のお話と第2次告訴に向けた説明会
  9月16日(日)14時~16時、東京・蒲田
 ◆原発に頼らない電力のしくみ No.4
  東電国有化のゆくえ ~送電システムを市民の手に!~
  9月16日(日)14時~、東京・国分寺
 ◆これが最後か! 9・17さよなら原発さよなら野田さんデモ
  9/17(月・休)15:00から、新京成線薬園台駅まえ
★4.「ウラン節約」ウソだった 再処理「原発維持のため」
  使用済み核燃料 満杯せまり 電事連 秘密会で本音 (9月5日東京新聞より)
★5.~本の紹介~『原発と御用学者 -湯川秀樹から吉本隆明まで-』
  著者:土井淑平、発行:三一書房、2012年9月配本
━━━━━━━
9/10(月)19:00より、於・スペースたんぽぽ、参加費800円
 『プロメテウスの罠 第二弾 東電”テレビ会議映像”について』
 講師:木村英昭さん(朝日新聞特別報道部記者)
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.「大飯が止まっていたら予備率2.2%で逼迫」の怪情報・デタラメ作文
 │  どうしても原発を動かさないと電気が足りないことにしたい
 │  原発複合体の妄言集でも作りたいのだろう。
 └────(山崎久隆)
 
 これで今夏の電力需給の話は終わりかと思っていたら、今度は政府がトンデ
モ発言をしている。「8月3日に大飯原発が止まっていたら供給予備力が
2.2%にまで落ちた可能性がある」(日本経済新聞9月5日)というのであ
る。しかしそんなことにはならない証拠は既に提出済み。では今度は一体どん
な「超想定」かというと、なんと昨年並みに火力が事故停止し、水力が渇水な
どで使えない場合などと言い出した。
 だから、そんな想定をする前に私が言った「原発再開が停電リスクを生み出
した」という点を検証したらどうか。大飯の2基、236万kwが瞬時に落ちた
ら大規模広域停電なんだから。
 どうしても原発再稼働が政治責任として最適な選択だったことにしたい首相
官邸と計算官僚によるデタラメ作文でしかない。
 もう一度言うが、1000戸を超えるような規模の停電は日本中を見れば
しょっちゅう起きる。数時間でほとんど回復しているが、落雷や設備不良や作
業ミスなどの原因で、日本中で停電事故は起きるものだ。それに対して関電の
「逼迫による停電予測」はあらかじめ分かる。それに対策する方法はいくらで
もある。
 さらなる節電PRを打ち、そのうえで東西連系は最初にするべきこと。次に
自家発電設備からの買い上げ、それでも足りなさそうならば需給調整契約の事
業所を切る。そこまでやっても足りなければはじめて輪番停電という方法にな
るのだが、実際には2.2%の予備率状態でそこまでのことが起きるわけがな
いではないか。
 ためにする議論はいい加減にやめたらいかが。
 
 
┏┓
┗■2.東京湾に浮かぶふたつの原子炉の危険
 │  9・25ジョージ・ワシントン母港4周年抗議集会に参加しよう
 └────
 
日時:9月25日(火)午後6時~8時 集会のあと市内をデモ行進。
場所:ヴェルニー公園 JR横須賀駅下車5分 京急線・汐入駅下車3分
主催:三浦半島地区・平和運動センター
   反原発自治体議員・市民連盟、たんぽぽ舎も昨年、昨年に続いて今年も
   のぼり旗、横断幕を持って参加します。
 
 3000万人が暮らす人口密集地である首都圏の入り口、ヨコスカ(東京湾)に
 居座って4年になるジョージ・ワシントン(米軍空母)。
 海上に浮かぶこの空母は60万kw×2基の原子炉を積んでおり、大変危険な
 状態に置かれています。昨年の福島第一原発の事故以来、全国で一番危険だ
 と言われているものです。
 
 横須賀には大きな活断層が3本あり、30年以内の地震発生率が11%という高
 率です。マグニチュード7の地震がいつ起きてもおかしくない横須賀に居座
 り、震災時には冷却水が取り入れられなくなり、炉心溶融を起こし重大な事
 故になる可能性があります。事故が起きた場合、三浦半島で年間を通して最
 も多く吹く南南西の風を想定すると、放射能が都心を直撃、半数致死から急
 性障害を起こす範囲は県内全域から東京都、房総半島の大半に及びます。
 
 このような危険極まりない原子力空母を1日も早く米国に返すために、
 多くの人の参加を呼びかけます。
 
 
┏┓
┗■3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 └────
 
◇武藤類子さん(福島原発告訴団団長)のお話と第2次告訴に向けた説明会
 日時 9月16日(日)14時~16時
 会場 大田区消費者生活センター 第5集会室(JR蒲田駅東口徒歩5分)
 資料代 500円
 
 この春に福島県住民1324人は「福島原発告訴団」を立上げ、6月、東京電力、
 経産省・文科省等政府、御用学者等を業務上過失致傷罪で刑事告訴しました。
 告訴団団長の武藤類子さんを福島からお迎えし、震災前の森の暮らし、原発
事故のこと、告訴のこと、第2次告訴への思い等をお話しいただきます。
 同告訴団は、全国からの「私も東京電力や政府の責任を問いたい!」という
人々と共に全国に告訴団を拡大し、11月15日に第2次告訴を全国規模で行いま
す。私達も被害当事者として、告訴団に加わることができます。当日は、福島
原発告訴団・関東より、告訴人・告発人になるための説明もあります。
 ご一緒にできることを考えましょう。
 
 主催 原発を考える品川の女たち 連絡先 TEL070-6924-6556(西澤)
 
 
◇連続講座 原発に頼らない電力のしくみ No.4
 東電国有化のゆくえ ~送電システムを市民の手に!~
 
 日時 9月16日(日) 14:00~16:30(13:30開場)
 場所 国分寺労政会館4階 第4会議室
   (JR中央線国分寺駅南口下車 徒歩5分)
 講師 町田 徹 さん(経済ジャーナリスト)、資料代:500円
 
 東京電力は実質国有化されましたが、原発再稼働を公言し、スマート
 メーター導入によって、独占を維持しようとしています。東電をきちんと
 破綻処理して資産を賠償に充てさせ、徹底した電力改革を進める必要があり
 ます。「東電国有化の罠」(ちくま新書)をテキストに、「発送電分離+脱
 原発」の道筋を探ります。
 
 主催:発送電分離プロジェクト+ガウスネット
 連絡先:電話 042-565-7478 メール fwnp7112@mb.infoweb.ne.jp
 http://www.gsn.jp/    http://d.hatena.ne.jp/ao0332646475/
 
 
◇「これが最後か! 9・17さよなら原発さよなら野田さんデモ」
 
 野田さんが次期総理になるかどうか分かりませんので、場合によっては
 野田総理の地元デモは、これが最後になる可能性ありです。
 野田総理の事務所・自宅を未だ見ていない方は是非参加して下さい。
 どうか皆さん参加して下さい。そして拡散して下さい。
 内容は下記の通りです。
 
 とき :9月17日(月・敬老の日)15:00開催 【雨天決行】
 ところ:新京成線薬園台駅前広場(改札出て右側徒歩1分)
  (新京成線新津田沼駅より松戸方面2駅目・京成津田沼駅より3駅目)
 やる物:1.リレートーク 15時~16時
     2.デモ 16時~17時
     仮装・アトラクション・鳴り物・太鼓・楽器、何でも大歓迎!
 デモコースは、薬園台駅前広場→野田首相地元事務所→野田首相自宅前→
  北習志野第5公園で解散【全長約2km】
 
 主催:原発さよなら千葉
 連絡先 090-2553-2587(永野) メール i_nagano@dreamcar.co.jp
 
 
┏┓
┗■4.「ウラン節約」ウソだった 再処理「原発維持のため」
 │   使用済み核燃料 満杯せまり、電事連 秘密会で本音
 └────(9月5日 東京新聞より)
 
 原子力委員会が原発推進側を集め昨年十一月に開いた秘密勉強会の場で、電
力各社でつくる電気事業連合会(電事連)の幹部が、使用済み核燃料の再処理
事業は、原発に使用済み核燃料がたまって稼働できなくなるのを防ぐため、と
明言していた。国も電力会社も、再処理はウラン資源を節約し、エネルギー面
の安全保障のためだと再三強調してきたが、虚偽の説明だったことになる。
 発言者は電事連の原子力部長。内閣府の検証チームが集めた議事資料などに
よると、昨年十一月二十四日の会合で、原子力委の鈴木達治郎委員長代理が
「電力会社としては、コストが高くても再処理する理由があるのか。とりあえ
ずは(使用済み核燃料を)処理できるということがメリットか」と部長に質問
した。
 これに対し、部長は「その通り」と即答し、「再処理路線でなければ、使用
済み核燃料の受け入れ先がなくなり、原発が止まってしまうことになる」と述
べた。
 本紙の調査で、国内約六割の原発では、稼働させれば数年内に使用済み核燃
料プールが満杯になる。核燃料が交換できなくなり、それ以上は稼働できず、
行き詰まった状態になると判明している。
 鈴木氏の質問は、電力各社にとって再処理を続けるメリットは、プールにた
まった使用済み核燃料を減らし、原発を維持することかどうかをただす趣旨。
部長の答えは、まさに電力会社の本音を語ったものだ。
 ただし、日本の原子力政策の建前は、再処理で出たプルトニウムを使い、混
合酸化物燃料(MOX燃料)にしてプルサーマル発電で再利用。それが「資源
小国の日本にとってウラン資源の節約につながる」ということだ。その建前で
十兆円もの巨費を投じてきたが、再利用の輪は完成しておらず、MOX燃料の
利用計画も立てられなくなっている。
 政府・与党は近く、将来の原発比率をどうするか結論を出す見通しだが、再
処理を含め原発を維持しようとする動きは根強い。政府からは、原発ゼロにし
た場合、光熱費がアップするなど否定的な側面だけを宣伝する動きも強まって
いる。
 だが、これまでの再処理の建前はうそで、原発を運転し続けるための方便と
いうことがはっきりしたことで、再処理事業の存続意義はますます揺らぐこと
になりそうだ。
 電事連は「(秘密勉強会の)出席者や発言者の確認をしていない」として、
検証チームへの資料提出を拒否している。
 
 
┏┓
┗■5.~本の紹介~
 │ 『原発と御用学者 - 湯川秀樹から吉本隆明まで -』
 └────
 
 著者:土井淑平、発行:三一書房、2012年9月配本、価格1050円
 
 目次:
 
 序文 福島第一原発事故から大飯原発再稼働へ
 第1章 帝国大学の設立と総力戦下の科学動員
   -帝国主義科学 or 植民地科学
 第2章 戦時下の原爆製造計画から戦後の原子力平和利用へ
   -湯川秀樹と武谷三男
 第3章 戦後の原水爆禁止運動と原子力発電所の建設
   -中曽根康弘と正力松太郎
 第4章 原子力発電・核燃料サイクル・核武装研究
   -田中角栄と佐藤栄作
 第5章 原子力発電を擁護した戦後の科学運動
   -民主主義科学者協会と日本科学者会議
 第6章 そっくりさんの新左翼知識人と旧左翼共産党
   -吉本隆明と日本共産党
 第7章 福島第一原発事故と科学者の社会的責任
   -科学・技術・倫理・責任
 +-----+-----+------+------+
 「原子力マフィア」の一角を占める大量の御用学者。
 3・11大惨事後も原発に執念を燃やす、原子力産業、政府・官庁の同伴者
 日本の科学者と政治家の社会的責任を追及する!
 +-----+-----+------+------+
【TMM:No1566】
2012年9月6日(木) 地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
                               転送歓迎
━━━━━━━
★1.国会同意人事が通らないとなると、首相が勝手に恣意的に
  委員人事をいじれる、などという最悪の前例を作ってしまう、
  あきれた経産省と首相官邸の「ウルトラC」ぶり(山崎久隆)
★2.規制委人事国会素通り 原発監視、はや「骨抜き」
  次回国会で事後同意も求めない(9月6日 東京新聞より)
★3.「原発電気」ゼロの横浜の夜景を見ながら・・・
  神奈川・東電デモ実行委員会 8月24日デモ報告(金子)
★4.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 ◆さよなら原発 東電・東葛支社前デモ(第3弾)のお誘い
  9月11日(火)16時 新柏・東電東葛支社まえ集合
 ◆「東電株主代表訴訟」第2回口頭弁論』 多くの方の傍聴をお願いします
  9月13日(木)14時から、東京地方裁判所103号法廷
★5.台所で減らす放射能、官邸前見守り弁護団、全国で広がる金曜行動
   週刊金曜日がよみごたえ(8・24~8・31号)      (柳田真)
━━━━━━━
9/10(月)19:00より、於・スペースたんぽぽ、参加費800円
 『プロメテウスの罠 第二弾 東電”テレビ会議映像”について』
 講師:木村英昭さん(朝日新聞特別報道部記者)
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.国会同意人事が通らないとなると、首相が勝手に恣意的に
 │ 委員人事をいじれる、などという最悪の前例を作ってしまう、
 │ あきれた経産省と首相官邸の「ウルトラC」ぶり
 └────(山崎久隆)
 
 「原子力規制委員会設置法附則第2条第3項」には「国会の閉会又は衆議院の
解散のために両議院の同意を得ることができないとき」に「内閣総理大臣が原
子力規正委員を任命することができる」という条項があるのを悪用して、膠着
した原子力規正委員会人事に決着を付けようと、野田首相の周辺が考えている
と報じられています。
 そんな無茶苦茶な話はありません。民主主義が崩壊します。
 国会は開かれているのですから、人事案を上程し、衆参両院で十分審議し、
反対意見や修正意見も含めて徹底議論し、最終的に本会議で議決するのが筋で
す。しかし議決すると負けるかも知れない。よしんば通ったとしても与党から
の「造反」がまた起きるかも知れない。怖くて国会に出せない案、それが今の
人事案です。そんな腐った案をどうして「議会閉会後に内閣総理大臣が任命」
できるでしょう。あり得ません。
 仮にそんな強引人事を行ったとしても、再開国会でやはり「同意」議決を経
なければなりません。結局そこで否決されたら、元に戻るだけになります。そ
の間に再起動をする基準をまた泥縄で作る気でしょうか。何度同じ誤りを繰り
返せば分かるのでしょうか。この人達は。
 法律が言う「任命できる」規定が想定しているのは、委員が死亡するなどで
急に欠員となるような場合、国会が閉じていたり選挙期間中では委員会が事実
上機能しなくなることを避けるための規定です。多くの国会議員や市民が反対
する人物を強引に就任させる便法であるはずがありません。
 
 田中俊一氏などが原子力産業からの便宜を受けていたこと、過去の経歴、現
在の立場も、法令に反していることは、日弁連などからも指摘されています。
 原子力規制委員会設置法7条7項3号では、「原子力に係る製錬、加工、貯
蔵、再処理若しくは廃棄の事業を行う者、原子炉を設置する者」は委員長・委
員には就任できないとしているのですから。
 いつまでも原子力複合体のために働くのはやめたらいかがか。経産省官僚と
野田首相よ。
 
 
┏┓
┗■2.規制委人事国会素通り 原発監視、はや「骨抜き」
 │   次回国会で事後同意も求めない
 └────(9月6日 東京新聞より)
 
 政府・民主党は5日、原子力規制を一元的に担う新組織「原子力規制委員会
」の国会同意人事に関し、今国会では採決せず、野田佳彦首相の権限で任命す
る方針を固めた。次の国会での事後同意を求めないことも検討している。規制
委は政府からの独立性が高いにもかかわらず、国会のチェックを受けようとし
ない姿勢は政権として無責任と言われても仕方ない。(城島建治)
 
 同意人事で採決を経ず、首相が任命権を行使するのは極めて異例だ。政府側
は原子力規制委員会設置法付則二条を根拠としている。「国会の閉会または衆
院解散のために両議院の同意を得られない時は、首相が任命できる」との例外
規定があるためで、26日の委員会設置期限を前に、11日の閣議で決定する
方針だ。
 政府は7月下旬に委員長に田中俊一・前原子力委員会委員長代理、委員に中
村佳代子・日本アイトソープ協会主査ら四人を起用する人事案を提示した。だ
が、民主党内などから、原発建設を推進してきた「原子力ムラ」に近いとの反
対論が噴出、執行部としては新たな「造反・離党議員」を出したくないとして、
採決日程がずれ込んだ経緯がある。
 首相問責決議の可決を受け、審議拒否を続ける一方、同意人事の採決には応
じるとしていた自民、公明両党は先送りに反発。自民党の岸田文雄国対委員長
は「今国会でやるべきだ。それをしないのは政府・与党の怠慢だ」と述べた。
民主党の生方幸夫衆議院環境委員長も本紙の取材に「首相の任命では国会の
チェック機能に疑問符が付く」と批判した。
 一方、今回の人事をめぐって政府・民主党は、付則に緊急事態の場合は事後
同意が必要ないとの趣旨が盛り込まれていることを理由に、次の国会でも同意
を求めないことも検討している。東京電力福島第一原発事故は緊急事態が継続
しているとの解釈からだが、国会軽視も甚だしい対応だ。
 内閣府原子力委員会新大綱策定会議の委員を務める金子勝・慶応大教授は同
意人事に関し「原子力ムラを第三者の立場からチェックする機能だ。政府はそ
れを骨抜きにしようとしている。国民から信用されない」と指摘した。
 
 
┏┓
┗■3.「原発電気」ゼロの横浜の夜景を見ながら・・・
 │  神奈川・東電デモ実行委員会 8月24日デモ報告
 └────(金子)
 
 8月24日、毎月第四金曜日恒例の東電神奈川支店へ向けてのデモを行いま
した。今回、たんぽぽ舎さんのメールをご覧になった方2名を含め24名での
デモとなりました。
 桜木町駅前での1時間のアピール・ビラ配りの後19時より東電神奈川支店
へ向け出発、太鼓・タンバリン・ホイッスル等思い思いの楽器やプラカードを
掲げ横浜の夜景を見ながらのデモ、このネオンのどれ一つも原発の電力使用し
てないと考えると、電気は足りてる事を肌身で実感できます。
 関内を通り、市庁舎前でひときわ高くコールすると、沿道の人も手を振って
くれます。東電神奈川支店前では、残業の明かりがブラインドから漏れる窓に
向かって、東電の事故責任追及と再稼働絶対許さないの声を官庁街いっぱいに
響かせました。
 9月28日(金)には第12回目のデモを行います。官邸前に呼応して横浜でも
脱原発の声を大きく上げていきましょう。
 
 
┏┓
┗■4.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 └────
 
◇さよなら原発 東電・東葛支社前デモ(第3弾)のお誘い
 
 ぶつけましょう!わからせましょう! 東電へ
 東葛に暮らす私たちの憤怒 不安 苦しさ 悔しさ 悲しみ うつうつした
 思い私たちはフクシマをわすれない!私たちは東電を許さない!
 とりもどしましょう! 私たちのあしたを!
 
 9月11日(火)
  16:00 新柏・東電東葛支社前集合
       庭、畑、近所の放射能汚染土を各自持ち寄り、東電に返す
  16:30 集会開始、新柏・名戸ヶ谷第2公園
       (東武野田線・新柏駅徒歩2分)
  17:00 デモ出発
  18:00 新柏駅ロータリ 解散
 
 主催
 ・郷土教育全国協議会・東葛支部
    連絡先・栗田(04-7162-0220) kurikurijazz@yahoo.co.jp
    http://www.geocities.jp/kyodokyoiku_zenkokukyogikai/index.html
 ・原発止めよう! 東葛の会
    連絡先:日下部(090-9956-6018) kusakabe-nobuo@nifty.com
 
 
◇『「東電株主代表訴訟」第2回口頭弁論』 多くの方の傍聴をお願いします
 時 9月13日(木)14時から、
 所 東京地方裁判所103号法廷
 ※弁護団および原告から趣旨説明が約1時間ほど行われる予定です。
  ・河合弁護士 日本の原発の歴史と原子力ムラの実態
  ・海渡弁護士 福島原発における耐震設計について
 ※当日(傍聴整理券)は抽選になるかも知れませんので、13半ころには
  裁判所前にお集まりください。
 
 ※13時ごろより、原告、支援者が東京地裁前でアピールを行います。
 ※17:15~19:00 報告会を開きます。場所:弁護士会館10階(1002号室)
  こちらにも是非、ご参加ください。
 
 連絡先 東電株主代表訴訟 電話090-6183-3061(木村結)
 ブログ http://tepcodaihyososho.blog.fc2.com/
 e-mail nonukes0311@yahoo.co.jp
 
 
┏┓
┗■5.台所で減らす放射能、官邸前見守り弁護団、全国で広がる金曜行動
 │  週刊金曜日がよみごたえ(8・24~8・31号)
 └────(柳田 真)
 
○週刊金曜日に読みごたえのある原発関連の文章が続く。
 8月24日号は特集-台所で減らす放射能-という題名で、食品からの内部
 被曝を防ぐには-白石久二雄氏、食材の除染をメニューの工夫で内部被曝を
 減らしていきましょう-境野米子氏などが載っている。
 
○また、路上から「No Nukes・3」では抗議行動を蔭で支える官邸前見守り弁
 護団が紹介されている。弁護士のメーリングリスト登録者のうち、毎週木曜
 日に(翌日のデモに向けて)参加できる人を10~20人くらいが手を挙げます。
 そして首相官邸前、財務省上、国会正門前の交差点に2~3人ずつ配置し、
 随時、巡回もして「民主主義擁護」の観点から官邸抗議行動参加者を警察か
 ら守り続けている-という嬉しい紹介記事。
 
○8月31日号では、全国で広がるNo Nukes抗議行動として(金曜行動)北海
 道から九州まで、45の実例が紹介されている(これ以外にも新潟県刈羽村
 での小さいながらも毎週続けられている抗議行動などがいくつもある)。ま
 た、重大な変化に同伴する政治学者の木下ちがやさん--練り上げられていっ
 た人々の意思-の紹介もある。木下さんのデモ、行動の分析や今後のヒント
 になるいくつかの考え方が載っている。
【TMM:No1565】
2012年9月5日(水) 地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
 
                          転送歓迎
━━━━━━━
★1.「原子力規制委員会」人事-首相任命に大反対する
   採決すれば民主党内の造反必至! 原子力ムラだらけの人事案反対!
   原子力ムラの横暴を許さないぞ!
   9月7日(金)18時から20時 首相官邸前行動へ
★2.首相官邸「裏」からの抗議行動
   9月7日(金)18時15分~19時45分
★3.メルマガ読者からのお知らせ
  ◇9/11豊崎博光講演会「核と先住民、そしてフクシマ」&
       ダンスと音楽で綴る ホピセッション
★4.原発再稼働したら  核燃料プール数年で満杯
   6割が運転不可に
★5.<テント日誌 9/3(月)―経産省前テントひろば 359日目>
   皆が目の前の問題を一つ一つ、出来る範囲ですることの大切さ
   まさにエンデの「モモ」の掃除人のように・・・
━━━━━━━
※9/6学習会にご参加を
 子どもたちを危険な放射線管理区域から、安全な地へ移住させよ
 疎開裁判提訴以来最大の転換点-仙台高裁・裁判10月1日(月)決定
  日 時:9月6日(木)開場18:30 開会19:00
  講 師:柳原敏夫弁護士、
           黒田節子さん(郡山市在住、原発いらない福島の女たち)
  会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
  参加費:800円(学生と避難者 400円)
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.「原子力規制委員会」人事-首相任命に大反対する
 |  採決すれば民主党内の造反必至!
 |  原子力ムラだらけの人事案反対
 |  原子力ムラの横暴を許さないぞ
 |  9月7日(金)18時から20時 首相官邸前行動へ
 └──── 編集部
 
-----------------------------------
 
原子力規制委  首相権限で任命へ
田中氏ら原案通り  国会の同意見送り
 
 政府・民主党は、原子力規制を一元的に担う新組織「原子力規制委員会」の委
員長と委員4人の国会同意人事に関し、今国会での採決を見送り、野田佳彦首相
が首相権限で原案のまま任命する方針を固めた。8日の今国会閉会を受け、11日
に首相任命を閣議決定する方向で調整している。
 国会同意人事で採決を経ず、首相が任命権を行使するのは極めて異例。委員長
候補の田中俊一・前原子力委員会委員長代理らの人事案に対しては、民主党内に
原発建設を推進してきた「原子力ムラ」に近いとの反対論があり、採決すれば造
反が出る恐れがあることも見送りの一因になった。独立性の高い規制委は、国会
のお墨付きがないまま発足する。 (2012年9月5日東京新聞より抜粋)
 
 
┏┓
┗■2.首相官邸「裏」からの抗議行動
 |  9月7日(金)18時15分~19時45分
  └──── 
 
 今週も反原連有志が呼びかける金曜の首相官邸抗議行動が開催されます。
私たちは、7月13日以降、同時刻に首相官邸の裏側(溜池山王側)から、脱原発
・再稼働反対・規制委員会人事撤回を訴えてきました。「再稼働反対」等のコー
ルを繰り返すだけでなく、参加者それぞれの思いを官邸に向かって直接訴えるこ
とができます。ひろびろとした空間から官邸に向かって訴える行動は好評で、回
を重ねるごとに人数が増えてきています。
今週(7日)も同様の行動をやります。「表」に同期しながら、「裏」からも首
相官邸に脱原発を訴え続けることは、今とても大切なことだと考え、できるだけ
官邸を目の前にして、できるだけ声が聞こえる位置から、野田首相や官邸に居る
人たちに訴え続けながら、互いに脱原発の思いと情報を交換します。
よろしければどうぞご参加願います。
 
(名前)首相官邸「裏」からの抗議行動
(目的)首相官邸により近いところで再稼働反対、規制委員会人事反対を訴える
(呼びかけ)梶野、木村(連絡先:080-5062-4196)
(日 時)9月7日(金)18時15分~19時45分
(集合場所) 首相官邸「裏」
(官邸西側、地下鉄銀座線・南北線の溜池山王駅7番出口すぐ、首相官邸と山王
パークタワーとの間の歩道)
(注意)反原連有志が呼びかける「表」の行動とは全く独立の行動です。
当初から警察の不当な「誘導」や規制や「お願い」がありましたが、毅然と丁寧
に断り続ける中で、何ら制約を受けることなく抗議行動ができるようになってき
ています。但し、先週は知らぬ間に警官が横からビデオ撮影をしていたようです。
今度は肖像権の侵害をしないように訴えます。非暴力で毅然と抵抗しましょう。
ただし、不当に逮捕されることのないように十分に注意して行動してください。
 
 
┏┓
┗■3.メルマガ読者からのお知らせ
 └──── 
 
◇豊崎博光講演会「核と先住民、そしてフクシマ」&
 ダンスと音楽で綴る ホピセッション
 
 地球の被爆を追い続ける豊崎博光さんと、ウラン採掘で被爆を強いられた
 歴史を持つアメリカ原住民ホピ族の魂の共演を是非、ご覧下さい。
 
 日時 9月11日(火)開場18:00
 場所 つくばノバホール(茨城県つくば市吾妻1-10-1 TEL 029-852-5881)
 チケット 前売 一般 1,000円 障がい者・学生 500円
      当日 一般 1,500円 障がい者・学生 700円、高校生以下無料
 主催 脱原発ネットワーク茨城・「千羽鶴の祈り」実行委員会
 詳細ブログ http://blogs.yahoo.co.jp/dgni0911(チケットの通販あり
 連絡先 花小路 TEL 029-857-8845(小張)
 
 
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┗■4.原発再稼働したら  核燃料プール数年で満杯
 |  6割が運転不可に
 └──── 
 
 全国の原発50基のうち約6割の33基が、数年間稼働させれば使用済み核燃料プ
ールが満杯になり、動かせなくなることが、各電力会社への取材で分かった。新
たに中間貯蔵施設を造るには十年はかかり、使用済み核燃料を再処理しても、核
のごみは減らず、再生される混合酸化物燃料(MOX燃料)は使う計画がない。
原発の抱える深刻な問題がはっきりした。(後略)             
                   (2012年9月4日東京新聞より抜粋)
 
 
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┗■5.<テント日誌 9/3(月)―経産省前テントひろば 359日目>
 |  皆が目の前の問題を一つ一つ、出来る範囲ですることの大切さ
 |  まさにエンデの「モモ」の掃除人のように・・・
 └──── ( F記)
 
 土曜に引き続いて夕べも泊まり番。昨日の早朝は吃驚するくらいの土砂降りで
した。天気予報では今日から気温が下がるようなことを言っていましたが、昨夜
に続いて朝方雨が降って、これが秋の清々しい季節を呼んでくるのだろうか。
 
 昨夜は久方ぶりに関西から北海道に行き戻ってきたQさんと共に夜の泊まりメ
ンバー、来客とミニコンサートをしました。彼とのコラボは5ヶ月ぶり、最初は
さすがに戸惑ったがしばらくすれば以前の息が戻ってくるのでした。それにして
も5ヶ月も彼の居ないテントで生活していたのだと思うと、感慨深い面持ちです。
大飯に一緒に行き、その後テントのメンバーになったTさんとトクさんがジャン
ベを叩いてくれ、S女史が僕らの歌声に合わせて踊っている。まるで霞ヶ関の混
乱が嘘のような、平和な時間が流れるのです。
 
 意外だった(失礼)のはトクさんがジャンベを手にしたこと。音楽好きな彼で
あることは以前から知ってはいましたが、静かに潜めていたその感性が目を覚ま
したのでしょうか?テントブラザースもいよいよ3人体制か(嬉)
 本格的な夏も終盤を向かえ、残暑も予想される9月ではありますが、関電が大
飯原発3号、4号基を再稼動させた根拠が全くの嘘であったことが証明されたと
も言えます。そもそも八基の火力を止めたことで、その根拠が電力不足ではなく
経営の問題だったことは皆さんももうご承知のことと思います。
 久しぶりなので午前中、図書館にQさんと行きました。彼は今やテントひろば
の隠れたベストセラーになった「オキュパイ大飯の乱」の編者でありますが、昔
取った杵柄はさすがです。黙々と調べ物をしながら思考の世界に入っていました
が、続編?への期待が高まります。
 
 テントに戻り、正清さんとAさんと三人で議員会館に向かいました。「原発・
国会議員意見聴取プロジェクト」の一環で国会議員に面談するためです。
 先に国民の生活が第一・森ゆう子参議院議員事務所に行き、8月20日の活動
の御手配を頂いたお礼と今回の趣旨の説明を正清さん自らするために関熊秘書に
ご挨拶いたしました。更に本来の目的であった約束との行き違いがあって時間が
空いたので、参議院会館102会議室で行われていた「福島原発告訴団」の会見に
参加することにしました。
 議員会館ロビーで福島の森園さんが入館証渡しをしていました。連日の東京で
のロビー活動、抗議集会の参加、全く頭が下がります。大飯原発ゲート前で聞い
た『愛するものを残し、福島の現状を訴える日々です』、あの言葉とその響きが
思い出され、胸が自然と熱くなります。決して強い身体ではないのに・・・。ご
自愛下さればと思うばかりです。
 
 結局、30分遅れで共産党・紙参議院議員とお会いすることになりました。約
束の時間にお訪ねできなかったばかりか当初の時間を延長して、次のスケジュー
ルぎりぎりまで私たちの声を聞いて下さったことには、党派・主張を越えて敬意
を覚えます。党やご自分の意見のみを披瀝するのではなく、我々の声を自らが聞
くという姿勢は大切です。
 話は原発のみならず、TPP、ACTA等広範囲に亘り、現政権・野田首相の
常軌を逸した暴挙を許してはならないとの一致と今や国民の声として盛り上って
きた「脱原発」を確かなものにするためには国会議員の役割が今こそ大事である
し、そのための取り組みであるとの理解をお願いしてきました。もっと書きたい
ことはあるのだけど言いながら議員は既に書いてあった書面を手渡ししてくれま
した。
 
 今僕に何ができるのか?9月11日はテントが立ち上がって一周年です。当日
は盛り沢山なイベント満載です。更に9月から10月に掛けて催しが予定されて
います。しかし何より大切なことはテントが中心になって、福島とあらゆるもの
との接点となる活動が出来るかを再確認することです。
それは意外と簡単にはいかないものであると思うのです。
 しかし、目の前の問題から少しずつ解決していくしかありません。まるでミヒ
ャエル・エンデの小説「モモ」に出てくる掃除夫ペッポの言葉にあるように。ペ
ッポはモモにこう語ります。
『いちどに道路ぜんぶのことを考えてはいかん、わかるかな?つぎの一歩のこと
だけ、つぎのひと呼吸のことだけ、つぎのひと掃きのことだけを考えるんだ。い
つもただつぎのことだけをな。』そして最後に『するとたのしくなってくる。こ
れがだいじなんだな、たのしければ、仕事がうまくはかどる。こういうふうにや
らにゃあだめなんだ。』
 以前、この話を椎名さんと福島原発告訴団の杉並集会でした時、『目の前には
だかる福島の悲劇とその救済を阻む国・東電という大きな力との闘いに勝利する
には一歩ずつ前へ進むしかないよね。モモに出てくる掃除人の言葉を鮮明に思い
起こされるのよ』。そして『思えば良くここまで来たんだな』と。道程は遠いけ
れど一歩一歩と足を進めるしかありません。
今まさに福島の集団告訴という大きな取り組みが全国に広がっていく中で、テン
トは選挙に向かいあらゆる手を多くの人々、団体と結んでしていく必要性を強く
感じています。
 その意味で911以降、新たなステージにテントを押し上げるお力を皆さんに
お願いするものです。そして福島と全国の原発立地地域と連携を深める役割を果
たして行きたい。その上で、今何ができるか?この命題を胸に行動をし、答え探
しをしていきます。テントがその答え探しをする上でも重ねてテントへのご支援
とご協力を重ねてお願い申し上げます
 
今僕に何ができるか?
明後日、おおいに行きます。闘う仲間のもとへ!そしてフクシマのために!
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