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ニュークレール情報板
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1568】
2012年9月7日(金) 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
                               転送歓迎
━━━━━━━
★1.再稼働不要の裏付け、今夏消費は5~11%減
   3電力は節電解除、関電の予測過大(9月7日 東京新聞より)
★2.「六ヶ所」何もしなくても安全維持管理のためだけに年間1,100億円
  使用済燃料3023トンをかかえた世界最大の危険施設の運転は許されない
                             (山崎久隆)
★3.新聞・雑誌から
 ◇福島のカフェ経営者ら作製「脱原発 缶バッジ」で意思示そう
                      (9月6日 東京新聞より)
 ◇東電・テレビ会議映像が公開されて早くも1カ月、今日が閲覧期限?!
  このまま「社内資料」にしておいていいの?(メルマガ編集部)
★4.テントひろば テント日誌
 <テント日誌 9/4(火)―経産省前テントひろば360日目>
  人々のつながりを織りなす行動の1年 
  国会同意抜きに突っ走ろうとする野田首相の異常さ( Y・T )
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.再稼働不要の裏付け、今夏消費は5~11%減
 │  3電力は節電解除、関電の予測過大
 └────(9月7日 東京新聞より)
 
 政府は、関西、四国、九州の三電力管内に求めた夏の節電の数値目標を7日
午後8時に解除する。家庭と企業に節電の意識が浸透。実際の消費電力は電力
各社の事前の予想を大きく下回った。中でも「15%の電力不足に陥る」と主
張していた関西電力の需要予測は過大だったことが明らか。専門家からは「大
飯原発(福井県おおい町)の再稼働は必要なかった」との声が出ている。
 
 ◇電力各社の夏の最大消費電力「食い違った割合」の大きい順でみると...
  関西電力▲11.1%、四国電力▲10.1%、中国電力▲8.2%、
  東京電力▲8.0%、北海道電力▲7.4% など。
 
(中略)気象庁のまとめでは7月の気温は全国的に高く、特に下旬は猛暑日を
観測する地域も多かった。8月も沖縄県を除いて気温は初旬と下旬に平年を大
きく上回り、月間平均でも平年を一度上回った。今年は「暑い夏」だったのに、
実際の電力消費は平年並みを前提にした予想も下回り、夏の電力不足の恐れを
強く主張していた政府と電力会社への信頼が揺らいでいる。(中略)
 仮に大飯原発の稼働がなくても最大消費電力を記録した8月3日の供給余力
は2.7%あった計算。政府が「最低限必要」と主張する3%を下回ってはい
たが「他社から余った電力を購入して供給力を高めることもできた」との指摘
もある。
 大阪府と大阪市が設置した専門家らによる大阪府市エネルギー戦略会議(座
長・植田和弘京都大学教授)は「西日本全体でみると(電力供給に)余裕があ
った。野田佳彦首相の再稼働の判断は根拠がない」と大飯原発の停止を求めて
いる。(後略)
 
 
┏┓
┗■2.「六ヶ所」何もしなくても安全維持管理のためだけに年間1,100億円
 │ 使用済燃料3023トンをかかえた世界最大の危険施設の運転は許されない
 └────(山崎久隆)
 
 再処理工場完工一年延期?? そもそも稼働などできないはず
 「再処理>>>高速増殖炉」路線は既に破綻している
 
 日本原燃が青森県六ヶ所村で建設中の再処理工場について、9月5日に「完
工を一年延期」と発表した。もともと93年着工、97年完工予定が、とんで
もないトラブル続きで延期に延期を重ねて19回目。永久に完成しない施設と
化して莫大な税金と電気代を食いつぶしてきた。
 直前までは2012年10月完工としていたのだが、今年1月にアクティブ
試験を再開しようとして、またしてもトラブルに見舞われ、結局はガラス固化
体の製造試験が再開されたのは6月、結局10月の完工など今年のはじめっか
ら不可能なことは十分わかっていたことで、今さら何の発表かと思う。
 それよりも、まだ建設を続けていることのほうが遙かに大問題で、3344
トン(BWR1683トン、PWR1661トン)、13586体
(BWR9714体、PWR3872体)の使用済燃料を持ち込み続け、これ
までに1103体、320トン余りを処理しているが、この再処理工場に存在
する放射性廃棄物の危険性は、原発30基分以上にも相当する。(以上の再処
理工場数値はいずれも日本原燃HPアクティブ試験結果報告等より。)
 日本中の17箇所の原発では、これに加えて14,170トンの使用済燃料
が貯蔵されている。合計17,193トン(2011年9月末現在・電事連)。
全体の問題として捉え直すほか無い。もちろん青森県内で保管する謂われの無
いことだ。
 
 六ヶ所再処理工場の真下に断層が走っていることも深刻な問題だ。動いてい
なくても使用済燃料プールや高レベル放射性廃液貯蔵施設など、致命的な施設
がたくさんある。謎の水漏れを続けた巨大なプールの直下が地震により地盤崩
壊が起きれば、たちまち底抜け事故になるだろう。冷却できなくなった使用済
燃料は、水面から露出すればたちまち燃料の崩壊熱で燃えあがる(ジルコニウ
ム-水蒸気反応)。この状態では致死的な放射線が周囲を覆い尽くすので、近
寄って消火するなど不可能だ。どうやってもう一度水没させることが出来るか、
想像もつかない。それに失敗すれば原発30基分の災害になる。
 高レベル廃液タンクが破壊されれば、さらに重大な汚染が施設内に広がる。
そのまま放置したら環境中に流出する。人が近づいて処理出来ないのは、こち
らも同じだ。
 こんな施設が、日本有数の海溝型地震を起こす太平洋岸に立地していること
自体、世界的大事件だろう。
 何もしなくても安全維持管理のためだけに年間1,100億円もかかってい
る(2012年5月9日内閣府「新大綱策定会議(第18回)資料」第1-3
号より)とんでもない施設。一刻も早く、再処理工場の建設中止と、使用済燃
料を含む高レベル廃棄物の「安全化処理」を急がなければならない。
 
 
┏┓
┗■3.新聞・雑誌から
 └────
 
◇福島のカフェ経営者ら作製「脱原発 缶バッジ」で意思示そう
 (9月6日 東京新聞より)
 
 脱原発の思いを見える形で示そうと、福島氏でカフェを営む丹治博志さん
(64)ら3人が「NO NUKE」と書いた缶バッジを政治家や行政、市民につけても
らう「福島バッジプロジェクト」を始めた。関西電力大飯原発(福井県)の再
稼働など脱原発の道が揺らぐ中、「県民として当然の思いを表に出さないとい
けない」と話す。(中略)
 再稼働が話題となった大飯原発や四国電力伊方原発の地元向けに「Oi」
「IKATA」と書いたバッジも製作し、各地の団体を通じて配っている。
(中略) 問い合わせは メール fukushimabadge@gmail.com へ。
 ※少量ですが「IKATA」バージョンをたんぽぽ舎でも扱っています。
 
 
◇東電・テレビ会議映像が公開されて早くも1カ月、今日が閲覧期限?!
 
 十分な広報もないまま閲覧が開始され、閲覧可能になったメディアは僅か。
 閲覧方法も限定的で1カ月に期限を切った根拠は普通の市民には全く不明。
 あの映像をこのままただの「社内資料」にしておいて、本当にいいの?
 と思ったメルマガ編集部が、東電・テレビ会議映像に関するニュースを
 集めてみました。(◎の記事は特に読んで(見て)みてもらいたい)
 私たちにも「全部」みる権利があるのではないでしょか!
 (※携帯で受信している方には不向きの記事でごめんなさい)
 
◎9月7日掲載 週刊金曜日ニュース
 問題だらけの東電のテレビ会議映像公開――情報隠蔽を許していいのか
 http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/?p=2411
◎8月31日掲載 (個人ブログ)
 東電側から「国立公文書館」の言葉が出た
 http://seisaku-essay.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/post-4ab9.html
◎8月25日掲載 インシデンツ
 福島第1原発事故に関する東電資料は政府が管理するべきと申し入れ
 (フリーランス連絡会) http://urx.nu/1U7z
・8月20日掲載 週刊金曜日ニュース
 原発事故後のテレビ会議録画――東電「名ばかり公開」
 http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/?p=2361
・8月8日掲載 FNNニュース
 東電テレビ会議映像 元国会事故調査委員・野村修也氏の解説です。
 http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00229085.html
◎8月7日掲載 OurPlanet-TV
 東電テレビ会議映像~全ての人に公開必須
 http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1418
◎8月6日掲載 News Log
 福島第一原発事故におけるテレビ会議の映像(おしどりマコ)
 http://news-log.jp/archives/2853
 
 
┏┓
┗■4.テントひろば テント日誌
 └────
 
<テント日誌 9/4(火)―経産省前テントひろば360日目>
 人々のつながりを織りなす行動の1年 
 国会同意抜きに突っ走ろうとする野田首相の異常さ( Y・T )
 
9月4日(火) 晴れ
 朝5時半頃起き出すと、昨夜テントに来ていた大阪の男性(50代?)はま
だ起きていていた。テントの泊番のメンバーと夜を徹して話し込んでいたらし
い。おかげで交代で起こされないままゆっくり寝させてもらうことになった。
 彼は昨年、東日本大震災緊急救援市民会議の「福島に安全な水と野菜を届け
る」トッラク隊に何回か参加していたようだ。とくに6月下旬、あのハンカチ
パレードがあった時に、会津の南相馬市避難所にトラック隊で行っていたとい
う。
 あの時、私たちはバスで前日南相馬市に行き、桜井市長に話を伺ったり、津
波被災地や20km地点のバリケードなどを見学し、夜遅く須賀川の「銀河のほ
とり」にお世話になり、翌日生活村からハンカチパレードに参加したのだった。
土砂降りのあの県庁前会場で、トラック隊の面々と合流したことを彼は覚えて
いた。そして最後のそば屋での交流会も。
 私たちにとってあの土砂降りのなかでの集会とハンカチパレードは忘れられ
ないものとなっている。あの時の集会宣言は今も耳に響き、心に残っている。
もしかしたら、テントの基点はそこにあったのかも・・・とも思えてくる。彼
と話していて、そういうことが浮かんでくる。
 驚くような情報が流れている。どうも野田政権は規制委人事について、国会
同意を断念して首相任命によって突っ走ろうと考えているという。今回の人事
案については民主党の中でも造反が広がりそうで、参院での首相問責によって
自公の協力も得られないということで行き詰まり、「例外規定」で突破しよう
ということのようだ。
 そもそも人事の国会同意は規制委設置法の重要な要点の一つであったはずだ。
そういうことをもかなぐり捨てて、反対の声を押し切りしゃにむに突っ走る傍
若無人さとデタラメさには、本当に驚きと怒りを抑えることができない。デタ
ラメにスタートする規制委はデタラメなものにならざるを得ない。
 夜、9・11テント1周年のイベント&アクションについての詰めの打ち合
わせ会議がおこなわれた。ライブの準備、アピール・メッセージの要請、とこ
ろてんやかんしょ踊りの準備等が次々と報告され、決まっていく。かんしょ踊
りでは黒の法被と赤・黄のたすきが用意されるようだ。
 9・11は平日ではあるが、午後1時スタート、午後3時から国会議員意見
聴取結果発表の記者会見、本集会は午後4時から、最後の経産省包囲人間の鎖
は午後7時から。是非昼間からのご参加をお願いしたい。 
( Y・T )
 追)
 経産省前テントひろば「国会議員意見聴取プロジェクト」には、
 8月20日過ぎに手渡したアンケートの回答が徐々に帰ってきていて、
 9月6日現在で65名の方から回答をいただいた。
 回答議員一覧や議員回答(画像)を以下に掲載しています。
 http://space.geocities.jp/nicesenkyo/file001.html
 もうすぐ締切!多くの議員さんから回答をいただきたいと期待している。
 (国会議員意見聴取プロジェクト)
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