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ニュークレール情報板
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1795】
2013年4月4日(木)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.多彩で多様な人々が「原発いらないの思い」でつながる空間=官邸前
日立市から、横浜から、杉並から、八王子から、川崎から、
佐倉市から、国立から、仕事帰りの30代男性から
金子(たんぽぽ舎 金曜行動ボランティア)
★2.川内博史前衆議院議員が語る、「東電ビデオ、真っ黒事件」
4/1たんぽぽ舎にて 主催:再稼働阻止全国ネットワーク
奥内知子(たんぽぽ舎ボランティア)
★3.メルマガ読者からのイベント案内(問い合わせは主催者へ)
◆4/6食品中の放射能はいま―消費者と生産者のための放射能測定
主催:特定非営利活動法人 日本消費者連盟
場所:「スペースたんぽぽ」
◆4/13山崎久隆講演会『原発と軍事』のご案内
主催:足立・三反の会(反戦・反核・反差別を闘う足立の会)
場所:足立区生涯学習センター 研修室3
★4.新聞・雑誌より
◆長引く避難 福島の犠牲者 対象全員が原発関連死 (3/30東京新聞より抜粋)
◆生活必需品 値上げの春 (3/30東京新聞より抜粋)
★5.書籍の紹介
『フクシマの嘆きと怒り』・原発被害者は主張する
原発被災者義援の会・矢内世夫(160頁800円 原発被災者義援の会)
━━━━━━━
※4/5(金)第49回首相官邸前抗議行動にご参加を!
日時:4月5日(金)18:00から20:00
主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
たんぽぽ舎では、13:00からビラ、プラカードなどの用意をして、
16:00、たんぽぽ舎出発。17:00「経産省前テントひろば」集合。
17:20に1~5班にわかれて官邸前、国会前へ出発。20:20総括集会。
━━━━━━━
┏┓
┗■1.多彩で多様な人々が「原発いらないの思い」でつながる空間=官邸前
| 日立市から、横浜から、杉並から、八王子から、川崎から、
| 佐倉市から、国立から、仕事帰りの30代男性から
└──── 金子(たんぽぽ舎 金曜行動ボランティア)
私たちは、ここに集まり抗議の声を上げ続ける。3月29日官邸前抗議行動にて
桜の花弁がちらほら舞う官邸前までの坂は、抗議行動が始まる18時には下まで
人で埋まり、警官が「前に詰めて下さい」と声をからす。
この日も様々な人達が抗議に訪れている。
日立市からこられた70代女性は、「3.11前は、倫理的に原発は許せないと思っ
ていたが、今は被曝の恐ろしさを肌身に感じる、断水の中、若いお母さんが水を
求め並んだ事で、多くの被曝をした事が、悲しく悔しい、また、茨城は、農業、
漁業に大きなダメージを受けているのに、谷間に落ち込んだように語られていな
い」と話された。
横浜の60代女性は、「ここには、30回位来ています。2011年5月に孫が生まれ
ました、この孫の事が心配、放射能がどんな影響を及ぼすか分からないのに、国
はきちんと測定しようとしないし、基準値にも納得できない。孫の為、ここに来
て声を上げずにはいられない」。
杉並からいらした40代男性は、「5月から来ています。3.11前は、原発につい
ては、なんか危ないとは分かっていたけど何もしていなかった、その事が今は悔
やまれる、これからも声を上げてゆきたい」。
八王子から1ヶ月に一度位来ている学生の方は、「3.11前は、JCOの事故の
事も知らなかった。ここに来る様になって、原発以外にもいろいろな問題の有る
事を知った。自分は、美術系の学校なので、表現の自由に関わるACTAにいま関心
がある。この問題も自分に関わることとして考えてゆきたい」。
川崎からインターネットを見て初めて来て見たという男性は、「チェルノブイ
リを見て、原発のリスクは知っていた。3.11以後小出さんの本を読んだりして、
改めてその危険性を再認識した。今日初めて来て、思ったより人数が少ない事が
意外だった」。
千葉県佐倉市からご夫婦でいらした77才男性は、「今日で4回目位、3.11前は、
安全神話を完全に信じ、新時代のエネルギー、アトムに代表される夢のエネルギ
ーと信じていた、だが、廃棄物の問題、廃炉の問題、答えの出ていないことばか
り、誰かこの事に答えて欲しい」。
仕事帰りの30代男性「今日は、様子を見に来た。原発の危険性は、3.11前から
チェルノブイリを見て知っていた。原発は、抗議によるというより、経済構造が
変わらないと無くならないと思う。こうやって声を上げる事が無意味とは言わな
いが、実際に変えてゆくのは、経済構造の変革だと思う」。
国立からいらした女性は「3.11前、テレビもない生活で、正直、原発の存在を
意識した事もなかった。3.11以後、身近な人の中に、原発に長い間反対し行動し
ていた人達がいるのを知って、自分もいろいろ勉強した。放射能は、臭いも色も
無く、影響の確定も難しい、この毒を振りまいた者にとってこれ以上都合の良い
毒物はない」と、話して下さった。
何時もながら、この場は多種多様の人が、原発いらないという思いで繋がる空
間だ。
☆第49回金曜首相官邸前抗議行動は、4月5日(金)18:00から20:00
たんぽぽ舎もいつものように参加します。
┏┓
┗■2.川内博史前衆議院議員が語る、「東電ビデオ、真っ黒事件」
| 4/1たんぽぽ舎にて 主催:再稼働阻止全国ネットワーク
└──── 奥内知子(たんぽぽ舎ボランティア)
冒頭、現在「原発ビジネス」チームは総力を挙げてこのまま国民を騙し続けよ
うとしているという話だった。そして私たちはもう騙され続けてはならず、それ
には自分達で真実を探しだし、掴みとり、そこで得た情報を周りの人々に知らせ
ていかなければならない、そういった情報の公開、そこで生まれる議論こそが民
主主義の根幹であるということだった。最近、私は「民主主義」がとても気になる。
川内氏は3月13日、昨年来からの計画であった東電福島第一原発の視察に入
った。その様子を東電はビデオに収める約束だった。ビデオが正常に映っている
のを確認してから建屋に入ったにもかかわらず、視察後「ビデオは真っ黒でした」
と告げられる。仕方なく3月28日、5ミリシーベルト/hという高線量の中、氏
は再び視察に入る。ビデオ撮影は成功。
2度にわたる東電視察、そしてこれまでの東電や政府に対する徹底的な追及の
結果、氏は福島原発過酷事故の原因は東電が主張する「津波」による全電源喪失
だけではなく、津波到達以前の「地震の衝撃」による配管の損傷によるものが大
きいと主張した。
事故の本当の原因を結論づけるためには、今後更に詳しいデーターを集めてこ
の「地震原因説」を確立しなければならないのだと解った。今回の講演会ではと
ても貴重な情報が得られた。配布された資料(A4判32頁)も力強いものばかり。
元気が出た講演会でした。
┏┓
┗■3.メルマガ読者からのイベント案内(問い合わせは主催者へ)
└────
◆4/6食品中の放射能はいま―消費者と生産者のための放射能測定
消費者と生産者が手を携えて育ててきた「提携」や「地産地消」、食料安全保
障が、放射能汚染の下で危機にさらされています。
これを乗り越えるための「測って表示する」取り組み。内部被曝を避けたい消
費者が、どうすれば放射能被災地の農業再生とつながれるのか?をみんなで考え
ます。
講師:
・石井秀樹さん(福島大学特任准教授)
「放射性物質の分布マップ・水稲試験栽培・全袋検査から
『営農指導データベース』の構築へ」
・青木一政さん(市民放射能監視センター「ちくりん舎」)
「市民放射能監視センターの活動と全国ネットワーク」
日 時:4月6日(土)13:30~16:30
場 所:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:500円
主催・連絡先:特定非営利活動法人 日本消費者連盟
Tel: 03-5155-4765 email: office.j@nishoren.org
◆4/13山崎久隆講演会『原発と軍事』のご案内
足立・三反の会(反戦・反核・反差別を闘う足立の会)は、この度、原子力発
電と軍事がどのように関係しているのか、を山崎さんに講演していただきます。
そこから、脱原発の運動と憲法改悪反対・反戦の運動の関係と現状を考えていく
きっかけになればと思います。皆様の参加をお待ちしております。
講師:山崎久隆(たんぽぽ舎副代表)
日時:2013年4月13日(土)18:00開場 18:30から20:30
場所:足立区生涯学習センター 研修室3
費用:無料
主催:足立・三反の会(反戦・反核・反差別を闘う足立の会)
問合:矢内090-5208-2950
┏┓
┗■4.新聞・雑誌より
└────
◆長引く避難 福島の犠牲者 対象全員が原発関連死
東日本大震災から1年以上経過した後で震災関連死した福島県の35人は、全員
が原発避難者であることが29日、復興庁の調査で分かった。先行きの見えない長
期の避難生活での死だった。自殺者も1人いた。報告書の中で、医療関係者は
「天災と人災では影響の尾の引き方が違う」とし、人災の側面が強い原発事故で
人々がストレスなどにさいなまれる特異性を指摘した。
震災や事故後の避難中などに亡くなった震災関連死の認定数は、宮城、岩手、
福島の被災三県で2554人で、半数以上の1337人を福島が占める。
本紙の調べでは福島の震災関連死者のうち、少なくとも789人は原発避難者だ
った(いずれも3月10日までの集計)。-後略- (3/30東京新聞より抜粋)
◆生活必需品 値上げの春
食料など生活に欠かせない商品の価格が、4月から幅広く値上がりする。
大幅な金融緩和を目指す安倍政権の経済運営方針で円安が進み、原油など多くの
製品の原材料の輸入価格が上がっているため。しかし、働く人々の賃上げは追い
ついておらず、当面は物価上昇だけが負担としてのしかかる。-後略-
(3/30東京新聞より抜粋)
┏┓
┗■5.書籍の紹介
| 『フクシマの嘆きと怒り』・原発被害者は主張する
└────
原発被災者義援の会・矢内世夫(160頁800円 原発被災者義援の会)
原発被害者に対する政府・東電の不条理な扱いと、被害者をサポートしきれな
い地元行政の不甲斐無さをお読み取りください。
○ はしがき
わずか32年間にスリーマイル島(79年)、チェルノブイリ(86年)、フクシマ(11
年)と3回も原発事故が起きた。このことは千年、二千年にわたって言い継がれる
だろう。「先人はかくも愚かで恐ろしい事故を繰り返した」と。
11年(平成23年)、3月11日午後2時46分。東日本を襲った大地震で東京電力福島
第1原発はみぞうの事故を起こし、多数の被害者を出した。すべての被害者が今
も長く苦しく、さびしく悲しい生活を強いられている。
筆者(以下、私と表現します)は原発から9キロの双葉郡富岡町で生まれ育った。
神奈川県に住んでおり被災者ではない。が、親族28人が被災したため、にわかに
故郷への思いが強くよみがえり、支援活動を始めようと意を決した。
事故1ケ後の4月10日。首都圏に住む中学時代の同期生に呼びかけ「原発被災
者義援の会」を結成した。最初の2ケ月は避難所に支援物資を届けた。その間に、
やがて多数の生活困窮者が出るだろうと予想するようになった。東電の賠償が打
ち切られた後、失業したままの被害者の生活はどうなるのか。立法化による救済
が必要になるのではないかと思い至った。
6月20日。「原発被災者生活保障法」(仮称)の制定に向けて、被害者から署名
を集める活動に踏み切った。福島県内に止まっている被害者より県外に避難した
人数がはるかに多い。前途多難が予想され実際に苦労もしたが、結果として1年
足らずで約1万8500人の署名が集まった。署名集めに奔走してくれた100人前後の
協力がなければ、この結果は生まれなかった。
=目次=
○ 序章:原発被害者の人権を守るために
第1章:東電賠償にみる人間性軽視政策 第2章:被曝の実態を放置する行政
第3章:非現実的な帰還政策を切る 第4章:国の被害者生活保障責任を問う
第5章:「心の復興」こそ事故収束の大前提
○ 付章1 証言・過酷事故がもたらしたもの
付章2 支援活動の経過と記録
付章3 原発被害者の会(略称)の活動経過
○ 資料集
原発被害者の会・組織(役員名簿)
財物損害の買取り要求基準(役員会決議)
署名活動協力者一覧表(50名以上の署名収集協力者)
永続的生活保障法を求める署名集計表(12年7月20日現在)
原発被災者義援の会・幹事名簿
2013年4月4日(木)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.多彩で多様な人々が「原発いらないの思い」でつながる空間=官邸前
日立市から、横浜から、杉並から、八王子から、川崎から、
佐倉市から、国立から、仕事帰りの30代男性から
金子(たんぽぽ舎 金曜行動ボランティア)
★2.川内博史前衆議院議員が語る、「東電ビデオ、真っ黒事件」
4/1たんぽぽ舎にて 主催:再稼働阻止全国ネットワーク
奥内知子(たんぽぽ舎ボランティア)
★3.メルマガ読者からのイベント案内(問い合わせは主催者へ)
◆4/6食品中の放射能はいま―消費者と生産者のための放射能測定
主催:特定非営利活動法人 日本消費者連盟
場所:「スペースたんぽぽ」
◆4/13山崎久隆講演会『原発と軍事』のご案内
主催:足立・三反の会(反戦・反核・反差別を闘う足立の会)
場所:足立区生涯学習センター 研修室3
★4.新聞・雑誌より
◆長引く避難 福島の犠牲者 対象全員が原発関連死 (3/30東京新聞より抜粋)
◆生活必需品 値上げの春 (3/30東京新聞より抜粋)
★5.書籍の紹介
『フクシマの嘆きと怒り』・原発被害者は主張する
原発被災者義援の会・矢内世夫(160頁800円 原発被災者義援の会)
━━━━━━━
※4/5(金)第49回首相官邸前抗議行動にご参加を!
日時:4月5日(金)18:00から20:00
主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
たんぽぽ舎では、13:00からビラ、プラカードなどの用意をして、
16:00、たんぽぽ舎出発。17:00「経産省前テントひろば」集合。
17:20に1~5班にわかれて官邸前、国会前へ出発。20:20総括集会。
━━━━━━━
┏┓
┗■1.多彩で多様な人々が「原発いらないの思い」でつながる空間=官邸前
| 日立市から、横浜から、杉並から、八王子から、川崎から、
| 佐倉市から、国立から、仕事帰りの30代男性から
└──── 金子(たんぽぽ舎 金曜行動ボランティア)
私たちは、ここに集まり抗議の声を上げ続ける。3月29日官邸前抗議行動にて
桜の花弁がちらほら舞う官邸前までの坂は、抗議行動が始まる18時には下まで
人で埋まり、警官が「前に詰めて下さい」と声をからす。
この日も様々な人達が抗議に訪れている。
日立市からこられた70代女性は、「3.11前は、倫理的に原発は許せないと思っ
ていたが、今は被曝の恐ろしさを肌身に感じる、断水の中、若いお母さんが水を
求め並んだ事で、多くの被曝をした事が、悲しく悔しい、また、茨城は、農業、
漁業に大きなダメージを受けているのに、谷間に落ち込んだように語られていな
い」と話された。
横浜の60代女性は、「ここには、30回位来ています。2011年5月に孫が生まれ
ました、この孫の事が心配、放射能がどんな影響を及ぼすか分からないのに、国
はきちんと測定しようとしないし、基準値にも納得できない。孫の為、ここに来
て声を上げずにはいられない」。
杉並からいらした40代男性は、「5月から来ています。3.11前は、原発につい
ては、なんか危ないとは分かっていたけど何もしていなかった、その事が今は悔
やまれる、これからも声を上げてゆきたい」。
八王子から1ヶ月に一度位来ている学生の方は、「3.11前は、JCOの事故の
事も知らなかった。ここに来る様になって、原発以外にもいろいろな問題の有る
事を知った。自分は、美術系の学校なので、表現の自由に関わるACTAにいま関心
がある。この問題も自分に関わることとして考えてゆきたい」。
川崎からインターネットを見て初めて来て見たという男性は、「チェルノブイ
リを見て、原発のリスクは知っていた。3.11以後小出さんの本を読んだりして、
改めてその危険性を再認識した。今日初めて来て、思ったより人数が少ない事が
意外だった」。
千葉県佐倉市からご夫婦でいらした77才男性は、「今日で4回目位、3.11前は、
安全神話を完全に信じ、新時代のエネルギー、アトムに代表される夢のエネルギ
ーと信じていた、だが、廃棄物の問題、廃炉の問題、答えの出ていないことばか
り、誰かこの事に答えて欲しい」。
仕事帰りの30代男性「今日は、様子を見に来た。原発の危険性は、3.11前から
チェルノブイリを見て知っていた。原発は、抗議によるというより、経済構造が
変わらないと無くならないと思う。こうやって声を上げる事が無意味とは言わな
いが、実際に変えてゆくのは、経済構造の変革だと思う」。
国立からいらした女性は「3.11前、テレビもない生活で、正直、原発の存在を
意識した事もなかった。3.11以後、身近な人の中に、原発に長い間反対し行動し
ていた人達がいるのを知って、自分もいろいろ勉強した。放射能は、臭いも色も
無く、影響の確定も難しい、この毒を振りまいた者にとってこれ以上都合の良い
毒物はない」と、話して下さった。
何時もながら、この場は多種多様の人が、原発いらないという思いで繋がる空
間だ。
☆第49回金曜首相官邸前抗議行動は、4月5日(金)18:00から20:00
たんぽぽ舎もいつものように参加します。
┏┓
┗■2.川内博史前衆議院議員が語る、「東電ビデオ、真っ黒事件」
| 4/1たんぽぽ舎にて 主催:再稼働阻止全国ネットワーク
└──── 奥内知子(たんぽぽ舎ボランティア)
冒頭、現在「原発ビジネス」チームは総力を挙げてこのまま国民を騙し続けよ
うとしているという話だった。そして私たちはもう騙され続けてはならず、それ
には自分達で真実を探しだし、掴みとり、そこで得た情報を周りの人々に知らせ
ていかなければならない、そういった情報の公開、そこで生まれる議論こそが民
主主義の根幹であるということだった。最近、私は「民主主義」がとても気になる。
川内氏は3月13日、昨年来からの計画であった東電福島第一原発の視察に入
った。その様子を東電はビデオに収める約束だった。ビデオが正常に映っている
のを確認してから建屋に入ったにもかかわらず、視察後「ビデオは真っ黒でした」
と告げられる。仕方なく3月28日、5ミリシーベルト/hという高線量の中、氏
は再び視察に入る。ビデオ撮影は成功。
2度にわたる東電視察、そしてこれまでの東電や政府に対する徹底的な追及の
結果、氏は福島原発過酷事故の原因は東電が主張する「津波」による全電源喪失
だけではなく、津波到達以前の「地震の衝撃」による配管の損傷によるものが大
きいと主張した。
事故の本当の原因を結論づけるためには、今後更に詳しいデーターを集めてこ
の「地震原因説」を確立しなければならないのだと解った。今回の講演会ではと
ても貴重な情報が得られた。配布された資料(A4判32頁)も力強いものばかり。
元気が出た講演会でした。
┏┓
┗■3.メルマガ読者からのイベント案内(問い合わせは主催者へ)
└────
◆4/6食品中の放射能はいま―消費者と生産者のための放射能測定
消費者と生産者が手を携えて育ててきた「提携」や「地産地消」、食料安全保
障が、放射能汚染の下で危機にさらされています。
これを乗り越えるための「測って表示する」取り組み。内部被曝を避けたい消
費者が、どうすれば放射能被災地の農業再生とつながれるのか?をみんなで考え
ます。
講師:
・石井秀樹さん(福島大学特任准教授)
「放射性物質の分布マップ・水稲試験栽培・全袋検査から
『営農指導データベース』の構築へ」
・青木一政さん(市民放射能監視センター「ちくりん舎」)
「市民放射能監視センターの活動と全国ネットワーク」
日 時:4月6日(土)13:30~16:30
場 所:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:500円
主催・連絡先:特定非営利活動法人 日本消費者連盟
Tel: 03-5155-4765 email: office.j@nishoren.org
◆4/13山崎久隆講演会『原発と軍事』のご案内
足立・三反の会(反戦・反核・反差別を闘う足立の会)は、この度、原子力発
電と軍事がどのように関係しているのか、を山崎さんに講演していただきます。
そこから、脱原発の運動と憲法改悪反対・反戦の運動の関係と現状を考えていく
きっかけになればと思います。皆様の参加をお待ちしております。
講師:山崎久隆(たんぽぽ舎副代表)
日時:2013年4月13日(土)18:00開場 18:30から20:30
場所:足立区生涯学習センター 研修室3
費用:無料
主催:足立・三反の会(反戦・反核・反差別を闘う足立の会)
問合:矢内090-5208-2950
┏┓
┗■4.新聞・雑誌より
└────
◆長引く避難 福島の犠牲者 対象全員が原発関連死
東日本大震災から1年以上経過した後で震災関連死した福島県の35人は、全員
が原発避難者であることが29日、復興庁の調査で分かった。先行きの見えない長
期の避難生活での死だった。自殺者も1人いた。報告書の中で、医療関係者は
「天災と人災では影響の尾の引き方が違う」とし、人災の側面が強い原発事故で
人々がストレスなどにさいなまれる特異性を指摘した。
震災や事故後の避難中などに亡くなった震災関連死の認定数は、宮城、岩手、
福島の被災三県で2554人で、半数以上の1337人を福島が占める。
本紙の調べでは福島の震災関連死者のうち、少なくとも789人は原発避難者だ
った(いずれも3月10日までの集計)。-後略- (3/30東京新聞より抜粋)
◆生活必需品 値上げの春
食料など生活に欠かせない商品の価格が、4月から幅広く値上がりする。
大幅な金融緩和を目指す安倍政権の経済運営方針で円安が進み、原油など多くの
製品の原材料の輸入価格が上がっているため。しかし、働く人々の賃上げは追い
ついておらず、当面は物価上昇だけが負担としてのしかかる。-後略-
(3/30東京新聞より抜粋)
┏┓
┗■5.書籍の紹介
| 『フクシマの嘆きと怒り』・原発被害者は主張する
└────
原発被災者義援の会・矢内世夫(160頁800円 原発被災者義援の会)
原発被害者に対する政府・東電の不条理な扱いと、被害者をサポートしきれな
い地元行政の不甲斐無さをお読み取りください。
○ はしがき
わずか32年間にスリーマイル島(79年)、チェルノブイリ(86年)、フクシマ(11
年)と3回も原発事故が起きた。このことは千年、二千年にわたって言い継がれる
だろう。「先人はかくも愚かで恐ろしい事故を繰り返した」と。
11年(平成23年)、3月11日午後2時46分。東日本を襲った大地震で東京電力福島
第1原発はみぞうの事故を起こし、多数の被害者を出した。すべての被害者が今
も長く苦しく、さびしく悲しい生活を強いられている。
筆者(以下、私と表現します)は原発から9キロの双葉郡富岡町で生まれ育った。
神奈川県に住んでおり被災者ではない。が、親族28人が被災したため、にわかに
故郷への思いが強くよみがえり、支援活動を始めようと意を決した。
事故1ケ後の4月10日。首都圏に住む中学時代の同期生に呼びかけ「原発被災
者義援の会」を結成した。最初の2ケ月は避難所に支援物資を届けた。その間に、
やがて多数の生活困窮者が出るだろうと予想するようになった。東電の賠償が打
ち切られた後、失業したままの被害者の生活はどうなるのか。立法化による救済
が必要になるのではないかと思い至った。
6月20日。「原発被災者生活保障法」(仮称)の制定に向けて、被害者から署名
を集める活動に踏み切った。福島県内に止まっている被害者より県外に避難した
人数がはるかに多い。前途多難が予想され実際に苦労もしたが、結果として1年
足らずで約1万8500人の署名が集まった。署名集めに奔走してくれた100人前後の
協力がなければ、この結果は生まれなかった。
=目次=
○ 序章:原発被害者の人権を守るために
第1章:東電賠償にみる人間性軽視政策 第2章:被曝の実態を放置する行政
第3章:非現実的な帰還政策を切る 第4章:国の被害者生活保障責任を問う
第5章:「心の復興」こそ事故収束の大前提
○ 付章1 証言・過酷事故がもたらしたもの
付章2 支援活動の経過と記録
付章3 原発被害者の会(略称)の活動経過
○ 資料集
原発被害者の会・組織(役員名簿)
財物損害の買取り要求基準(役員会決議)
署名活動協力者一覧表(50名以上の署名収集協力者)
永続的生活保障法を求める署名集計表(12年7月20日現在)
原発被災者義援の会・幹事名簿
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