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たんぽぽ舎です。【TMM:No1799】
2013年4月8日(月)その2 地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.福島第一原発事故による低線量被曝について
生物への放射能の影響を調べる研究者たち
東洋経済・岡田記者の貴重な報告記事
山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.メールマガジン読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)
◆4/26講演会「チェルノブイリと福島の子どもたち」
・・子どもたちの未来のために今できること・・
◆4/27後藤政志さん講演会(元 原子力プラント設計技術者)
「原発を作ったから言えること」
~再生可能エネルギーや原子力新安全基準を含めて~
★3.書評「みんなで学ぶ放射線副読本―科学的・倫理的態度と論理を
理解する」福島大学放射線副読本研究会(監修)
後藤忍(編著)、合同出版、2013年3月、1200円+税
中村泰子(たんぽぽ舎・応援する人)
━━━━━━━
┏┓
┗■1.福島第一原発事故による低線量被曝について
| 生物への放射能の影響を調べる研究者たち
| 東洋経済・岡田記者の貴重な報告記事
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
東洋経済が、たいへん重要な報道をしている。
http://toyokeizai.net/articles/-/13516
これは東洋経済岡田広行記者の貴重な記事が掲載されているURLである。
○ リード部を紹介する。
『福島市や全村民が避難を余儀なくされている福島県飯舘村など、福島第一原
原子力発電所からの放射性物質で汚染された地域で、動物や植物に異常が多く見
られることが研究者による調査で明らかになった。
3月30日に東京大学内で開催された「原発災害と生物・人・地域社会」(主
催:飯舘村放射能エコロジー研究会)で、東大や琉球大学などの研究者が、ほ乳
類や鳥類、昆虫、植物から見つかった異常について報告した。
原発事故による生物への影響についての研究報告は国内でもきわめて少ないう
え、4人もの研究者が一般市民向けに報告したケースはおそらく初めてだ。』
この記事では、原著論文の掲載場所をURLで紹介している。つまり、記事の元
になった報告論文のひとつを直接読みに行けるのだ。
それは「ヤマトシジミにおける福島原発事故の生物学的影響」(檜山 充樹、
野原 千代、金城 聖良、平良 渉、大瀧 丈二(琉球大学理学部 海洋自然科
学科)儀間 真一、棚原 朗(琉球大学 機器分析支援センター)である。
下記のネイチャージャパンのURLで読むことが出来る。なお、この論文は英文
であり、日本語訳は琉球大学の大瀧丈二准教授(琉球大学理学部生物系)「大瀧研
究室」のサイトにある。
ネイチャージャパンのサイト
http://www.nature.com/srep/2012/120809/srep00570/pdf/srep00570.pdf
日本語訳
http://w3.u-ryukyu.ac.jp/bcphunit/kaisetsu.html
○ 他にもシンポでは、青森と福島のニホンザルを比較した、日本獣医生命科学
大学の羽山伸一教授による「福島県の野生二ホンザルにおける放射性セシウムの
被ばく状況と健康影響」と題した講演では、白血球や赤血球の減少、特に白血球
の大きな減少が見られた。
「本日の講演内容がにわかに人間の健康への研究に役に立つかはわからない。
ただし、現在の福島市内のサルの被曝状況は、チェルノブイリの子どもたちとほ
ぼ同じ水準。チェルノブイリの子どもたちに見られる現象がニホンザルにも起こ
ったことが明らかにできればと考えている」と語っている。
○ このシンポを詳細に紹介した新聞はなかった。他にも取り上げたメディアは
あるかもしれないが、東洋経済ほどちゃんと取り上げた記事は多分、ないだろう。
そもそも、このような生態系への放射能の影響を調査研究する人々を紹介する
メディアも少ない。本当のことを知りたくない、知られたくない。もう復興に向
かっているのだから「寝た子を起こすな」。今の主要メディアの記者に、こんな
心理が働いているとすれば、恐ろしいことだ。
この記事を書いた岡田記者を応援しよう。
┏┓
┗■2.メールマガジン読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)
└────
◆4/26講演会「チェルノブイリと福島の子どもたち」
・・子どもたちの未来のために今できること・・
チェルノブイリ原発事故から27年、福島原発事故から2年、それぞれの被災地
の状況を知り、今後どのような支援が必要かについてみなさんとともに考えてい
くために「講演会」を開催します。
※イベントの収益はチェルノブイリと福島の子どもたちのための救援金にあてら
れます。
〔日時〕4月26日(金)18:30開場 19:00開演
〔場所〕文京シビック 小ホール http://bunkyocivichall.jp/access
〔入場料〕一般1500円/学生1000円(中学生以下無料)
<講演>
○木村 真三:放射線衛生学の専門家、獨協医科大学准教授、
国際協力支援センター国際疫学研究室 福島分室室長
○広河 隆一:フォトジャーナリスト、DAYS JAPAN 編集長
<演奏>
○「弦楽四重奏団オブリジェ」
〔主催〕チェルノブイリ子ども基金/チェルノブイリ子ども基金・文京/未来の
福島こども基金
〔予約・問合〕チェルノブイリ子ども基金 Tel/Fax: 03-5228-2680
e-mail:cherno1986@tokyo.email.ne.jp
◆4/27後藤政志さん講演会(元 原子力プラント設計技術者)
「原発を作ったから言えること」
~再生可能エネルギーや原子力新安全基準を含めて~
4月27日(土)14時~16時 野田市総合福祉会館 先着100名(野田市役所ならび)
18時半~20時半 流山市生涯学習センターC401 先着90名
(TX線 流山セントラルパーク駅下車2分)
4月28日(日)11時~12時半 取手市永山公民館 先着50名(取手市下高井2256)
14時半~16時半 柏市中央公民館 講堂 先着180名(柏駅下車12分)
いずれも開場は30分前 参加費は500円
主催:後藤政志さんを囲む会 代表 鈴木090-5572-9134(午前中、夜間)
(野田会場 荒井080-6737-0332、流山会場 磯野090-2317-0898、
取手会場 稲泉090-9317-5086、柏会場 種子田080-5192-0187)
┏┓
┗■3.書評「みんなで学ぶ放射線副読本―科学的・倫理的態度と論理を
| 理解する」福島大学放射線副読本研究会(監修)
| 後藤忍(編著)、合同出版、2013年3月、1200円+税
└──── 中村泰子(たんぽぽ舎・応援する人)
昨年インターネット上に公開され話題になった福島大学放射線副読本研究会
「放射線と被ばくの問題を考えるための副読本」が装いを新たに単行本となった。
オールカラーで美しく、用語解説、コラム、補足説明、巻末資料なども行き届
いている。何より解説が簡潔で大変わかりやすい。序文にあるように「中学生で
も、先生の指導のもとで理解ができる」ことをめざして書かれているからであろ
う。2012年度から新学習指導要領に従って30年ぶりに中学理科で義務教育として
放射線教育が実施されており、そこで教科書および文科省から配布された放射線
副読本(新副読本)が使われている現状に対して、本書はいま本当に学ぶべきこ
とは何かを提示している。
偏った教育や広報によって国民の公正な判断力が低下することを、本書は「減
思力」と表現する。事故前と後の国の旧・新副読本の内容から、学校教育を利用
して巧妙に原発推進へと誘導する国の変わらぬ姿勢がうかがえる。私たちは自ら
「減思力」を防ぎ、判断力、批判力を磨く必要があると痛感させられた。
国の「減思力」政策は原子力教育だけにとどまらない。安倍政権が掲げる「教
育再生」とは教育を国策の刷り込みに利用するということであり、原発推進と同
様の手法を使っていることがみえてくる。ぜひご一読を。
2013年4月8日(月)その2 地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.福島第一原発事故による低線量被曝について
生物への放射能の影響を調べる研究者たち
東洋経済・岡田記者の貴重な報告記事
山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.メールマガジン読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)
◆4/26講演会「チェルノブイリと福島の子どもたち」
・・子どもたちの未来のために今できること・・
◆4/27後藤政志さん講演会(元 原子力プラント設計技術者)
「原発を作ったから言えること」
~再生可能エネルギーや原子力新安全基準を含めて~
★3.書評「みんなで学ぶ放射線副読本―科学的・倫理的態度と論理を
理解する」福島大学放射線副読本研究会(監修)
後藤忍(編著)、合同出版、2013年3月、1200円+税
中村泰子(たんぽぽ舎・応援する人)
━━━━━━━
┏┓
┗■1.福島第一原発事故による低線量被曝について
| 生物への放射能の影響を調べる研究者たち
| 東洋経済・岡田記者の貴重な報告記事
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
東洋経済が、たいへん重要な報道をしている。
http://toyokeizai.net/articles/-/13516
これは東洋経済岡田広行記者の貴重な記事が掲載されているURLである。
○ リード部を紹介する。
『福島市や全村民が避難を余儀なくされている福島県飯舘村など、福島第一原
原子力発電所からの放射性物質で汚染された地域で、動物や植物に異常が多く見
られることが研究者による調査で明らかになった。
3月30日に東京大学内で開催された「原発災害と生物・人・地域社会」(主
催:飯舘村放射能エコロジー研究会)で、東大や琉球大学などの研究者が、ほ乳
類や鳥類、昆虫、植物から見つかった異常について報告した。
原発事故による生物への影響についての研究報告は国内でもきわめて少ないう
え、4人もの研究者が一般市民向けに報告したケースはおそらく初めてだ。』
この記事では、原著論文の掲載場所をURLで紹介している。つまり、記事の元
になった報告論文のひとつを直接読みに行けるのだ。
それは「ヤマトシジミにおける福島原発事故の生物学的影響」(檜山 充樹、
野原 千代、金城 聖良、平良 渉、大瀧 丈二(琉球大学理学部 海洋自然科
学科)儀間 真一、棚原 朗(琉球大学 機器分析支援センター)である。
下記のネイチャージャパンのURLで読むことが出来る。なお、この論文は英文
であり、日本語訳は琉球大学の大瀧丈二准教授(琉球大学理学部生物系)「大瀧研
究室」のサイトにある。
ネイチャージャパンのサイト
http://www.nature.com/srep/2012/120809/srep00570/pdf/srep00570.pdf
日本語訳
http://w3.u-ryukyu.ac.jp/bcphunit/kaisetsu.html
○ 他にもシンポでは、青森と福島のニホンザルを比較した、日本獣医生命科学
大学の羽山伸一教授による「福島県の野生二ホンザルにおける放射性セシウムの
被ばく状況と健康影響」と題した講演では、白血球や赤血球の減少、特に白血球
の大きな減少が見られた。
「本日の講演内容がにわかに人間の健康への研究に役に立つかはわからない。
ただし、現在の福島市内のサルの被曝状況は、チェルノブイリの子どもたちとほ
ぼ同じ水準。チェルノブイリの子どもたちに見られる現象がニホンザルにも起こ
ったことが明らかにできればと考えている」と語っている。
○ このシンポを詳細に紹介した新聞はなかった。他にも取り上げたメディアは
あるかもしれないが、東洋経済ほどちゃんと取り上げた記事は多分、ないだろう。
そもそも、このような生態系への放射能の影響を調査研究する人々を紹介する
メディアも少ない。本当のことを知りたくない、知られたくない。もう復興に向
かっているのだから「寝た子を起こすな」。今の主要メディアの記者に、こんな
心理が働いているとすれば、恐ろしいことだ。
この記事を書いた岡田記者を応援しよう。
┏┓
┗■2.メールマガジン読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)
└────
◆4/26講演会「チェルノブイリと福島の子どもたち」
・・子どもたちの未来のために今できること・・
チェルノブイリ原発事故から27年、福島原発事故から2年、それぞれの被災地
の状況を知り、今後どのような支援が必要かについてみなさんとともに考えてい
くために「講演会」を開催します。
※イベントの収益はチェルノブイリと福島の子どもたちのための救援金にあてら
れます。
〔日時〕4月26日(金)18:30開場 19:00開演
〔場所〕文京シビック 小ホール http://bunkyocivichall.jp/access
〔入場料〕一般1500円/学生1000円(中学生以下無料)
<講演>
○木村 真三:放射線衛生学の専門家、獨協医科大学准教授、
国際協力支援センター国際疫学研究室 福島分室室長
○広河 隆一:フォトジャーナリスト、DAYS JAPAN 編集長
<演奏>
○「弦楽四重奏団オブリジェ」
〔主催〕チェルノブイリ子ども基金/チェルノブイリ子ども基金・文京/未来の
福島こども基金
〔予約・問合〕チェルノブイリ子ども基金 Tel/Fax: 03-5228-2680
e-mail:cherno1986@tokyo.email.ne.jp
◆4/27後藤政志さん講演会(元 原子力プラント設計技術者)
「原発を作ったから言えること」
~再生可能エネルギーや原子力新安全基準を含めて~
4月27日(土)14時~16時 野田市総合福祉会館 先着100名(野田市役所ならび)
18時半~20時半 流山市生涯学習センターC401 先着90名
(TX線 流山セントラルパーク駅下車2分)
4月28日(日)11時~12時半 取手市永山公民館 先着50名(取手市下高井2256)
14時半~16時半 柏市中央公民館 講堂 先着180名(柏駅下車12分)
いずれも開場は30分前 参加費は500円
主催:後藤政志さんを囲む会 代表 鈴木090-5572-9134(午前中、夜間)
(野田会場 荒井080-6737-0332、流山会場 磯野090-2317-0898、
取手会場 稲泉090-9317-5086、柏会場 種子田080-5192-0187)
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┗■3.書評「みんなで学ぶ放射線副読本―科学的・倫理的態度と論理を
| 理解する」福島大学放射線副読本研究会(監修)
| 後藤忍(編著)、合同出版、2013年3月、1200円+税
└──── 中村泰子(たんぽぽ舎・応援する人)
昨年インターネット上に公開され話題になった福島大学放射線副読本研究会
「放射線と被ばくの問題を考えるための副読本」が装いを新たに単行本となった。
オールカラーで美しく、用語解説、コラム、補足説明、巻末資料なども行き届
いている。何より解説が簡潔で大変わかりやすい。序文にあるように「中学生で
も、先生の指導のもとで理解ができる」ことをめざして書かれているからであろ
う。2012年度から新学習指導要領に従って30年ぶりに中学理科で義務教育として
放射線教育が実施されており、そこで教科書および文科省から配布された放射線
副読本(新副読本)が使われている現状に対して、本書はいま本当に学ぶべきこ
とは何かを提示している。
偏った教育や広報によって国民の公正な判断力が低下することを、本書は「減
思力」と表現する。事故前と後の国の旧・新副読本の内容から、学校教育を利用
して巧妙に原発推進へと誘導する国の変わらぬ姿勢がうかがえる。私たちは自ら
「減思力」を防ぎ、判断力、批判力を磨く必要があると痛感させられた。
国の「減思力」政策は原子力教育だけにとどまらない。安倍政権が掲げる「教
育再生」とは教育を国策の刷り込みに利用するということであり、原発推進と同
様の手法を使っていることがみえてくる。ぜひご一読を。
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