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ニュークレール情報板
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1646】
2012年11月9日(金) その2 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
                               転送歓迎
━━━━━━━
★1.「再稼働阻止全国ネットワーク」はどういうものか、
  それはなにをめざすのか。
  再稼働阻止が最大重点、再稼働阻止こそ原発ゼロを実現する近道
             (八木健彦 再稼働阻止全国ネットワーク(準))
★2.スペースたんぽぽ講座のご案内
 『文科省・放射線副読本をみんなで考えるワークショップ』
 11月14日(水)19時から、於・スペースたんぽぽ
★3.新聞・雑誌から
 ◇都知事選 宇都宮氏が出馬へ(11月8日 東京新聞より)
 ◇「原発再稼働願う」 経産副大臣が問題発言(11月9日 東京新聞より)
 ◇もんじゅ、再開計画 断層調査で時期変更も(11月9日 朝日新聞より)
 ◇規制委ノーチェック 拡散予測総点検へ 訂正図は公表延期
  気象データは電力会社へ、計算は独法へ丸投げ(11月9日 東京新聞より)
★4.<テント日誌11/7(水)―経産省前テントひろば424日目>
 紅葉に染まり始めた木々を眺めながら
 11・11は賑やかに愉しく政治的意思表示を(M/O)
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.「再稼働阻止全国ネットワーク」はどういうものか、
 │ それはなにをめざすのか。
 │ 再稼働阻止が最大重点、再稼働阻止こそ原発ゼロを実現する近道
 └────(八木健彦 再稼働阻止全国ネットワーク(準))
 
[1]再稼働阻止の1点に集中した運動 ~知恵と力を出し合って
   全国共同した闘いを~
・大飯原発再稼働反対の運動の巨大な高まり、脱原発世論の高まりによって、
 2基以外の原発(48基)は停止したまま、原発ゼロは視界に引き出され、
 「○○年までに原発ゼロ」という議論も広がった。しかし問題はつまるとこ
 ろ再稼働するのかそれを許さないか、ということに煮詰まる。その1点をめ
 ぐって原発維持推進か、原発ゼロかが具体的に問われる。
・原発持推進勢力は、着々と再稼働への地ならしをし、態勢をつくりつつあり、
 近い将来に再稼働の嵐がやってくる。原子力ムラで占められた規制委―規制
 庁は来夏の再稼働をめざして計画を策定し、電力会社や自治体に指示し始め
 ている。
  この再稼働を阻止し抜くことによって原発ゼロをたぐり寄せ、現実のもの
 としていくこと、そういう脱原発の道を追求する。そのために知恵と力を出
 し合って、全国共同した闘いを進めよう。
・この再稼働を阻止し抜くという上で土台となるのが、「福島を忘れない!福
 島を風化させない!福島とともに生きる!」ということである。なぜなら
 <福島>こそ原発の真実をあからさまにし、今も進行中の原発災害であり、
 <福島>こそ脱原発へと向かう「国民的」原体験だからである。
 再稼働を絶対に許さない!という原動力はそこにこそある。
 
[2]原発現地(立地地域+周辺地域)を主体として、それを横につなぎ、
   福島につなぎ、全国につないでいくフラットなネットワーク
・再稼働を阻止していく上で要となるのは原発現地(立地地域+周辺地域)の
 闘いであり、それに連携する「消費地元」の闘いである。脱原発への国政の
 転換を求める運動と原発現地を主体とする再稼働阻止の運動は両輪をなし、
 両輪は密接で互いを激励し、高め合う関係であるが、ネットワークは後者を
 担っていく。
・過去に70年代後半及び80年代の二つの原発建設ラッシュ時を頂点として、
 各地で原発建設反対闘争は激しく闘われた。その中には貴重な勝利を勝ち得
 た闘いもあれば敗北したものもあり、今も尚継続されている闘いがある。し
 かしそれらは基本的に「各地の闘い」に押しとどめられ、その多くは教訓も
 普遍化されず埋もれたままにされてきた。
  しかし、3・11はそれを大きく変えた。まず、3・11は「現地」とい
 うことを大きく変えた。原発事故の被災は広大な範囲に及び、立地地域のみ
 ならず広大な周辺地域をもなべて「原発現地」へと変え、日々直接に原発の
 危険に向き合わされる地域へと変えた。だから、そうした地域で決定権を取
 り戻すべく、電力会社に安全協定の締結を求める声が高まっているのはけだ
 し当然である。
  また、昨年5月の全原発の停止・稼働原発ゼロという画期的局面を迎えて
 以来、一つ一つの再稼働がこの列島に住まう人々の生命と生活、社会の根幹
 に関わる問題として、全民衆的な、全国的な問題となっている。従って、一
 つ一つの「各地の闘い」がそれ自身、全国的な、全民衆的な闘いとしてある
 こと、そのことを現実のものとしていく連携・手だてとしてこのネットワー
 クはある。
・東京圏をはじめとする大都市圏はもう一つの現地であり、もう一つの地元で
 ある。とくに東京は政府諸機関・電力会社をはじめとする財界・政党・原子
 力ムラの中枢が集中し、情報が集中し、人口が集中しているとともに、寄生
 的な消費都市として最大の電力消費地であり、そういうものとして当事者で
 あり、原発現地に対して加害性と責任を負っている。
  だから東京圏―大都市圏の運動は、つねに原発現地を意識し、原発現地と
 つながっていくことが必要であり、そうすることで全国的な媒介者としての
 役割、支援の大後方としての役割を果たしていくとともに、原発現地―全国
 の意志を政府・原子力ムラの中枢に対峙させていく役割を担う。なかでも当
 面、規制委―規制庁との闘いが環となる。(関西では対関電闘争)
  それと同時に忘れてならないのは、東京圏の原発=東京湾に浮かぶ2つの
 原子炉(60万kw2基)=、原子力空母(70万kw)、原子力潜水艦群、横須賀
 の核燃料製造工場、東京湾から柏崎・もんじゅ等への核燃輸送である。
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 ◎11月10日(土)再稼働阻止全国ネットワーク結成集会に集まろう!
 12時30分から、たんぽぽ舎5階で受付開始
 13時~16時 分散会(小グループでの討論)、資料代500円
 18時~21時 全体会(結成集会)会場:文京区民センター3A、資料代500円
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┏┓
┗■2.スペースたんぽぽ講座のご案内
 │ 『文科省・放射線副読本をみんなで考えるワークショップ』
 └────
 
◆文科省発行の放射線副読本「知ることから始めよう、放射線のいろいろ」に
 ついて考えるワークショップを開催します。この本で使われている単語、
 文章、絵...などに巧妙に隠されているのは「放射能安全神話」。
 どんな風に隠されているのか、ファシリテーターにお迎えする大学准教授と
 ととともに、参加者全員で読み解き、分析していきます。
 ぜひご参加ください。
 
 ※テキストとして、文科省発行の放射線副読本「中学生用」を使います。
  文科省HPからダウンロード・印刷して当日ご持参ください。
 (http://www.mext.go.jp/b_menu/shuppan/sonota/attach/1313004.htm
  ↑この中にある「中学校生徒用1/2と2/2(PDF)」を使います)
  資料を持参した方:参加費800円。持参なしの方:参加費1000円です。
 
 【日時】11月14日(水)18:30開場、19:00開始
 【場所】スペースたんぽぽ(千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4階)
 (場所が分からない時はお電話ください。03-3238-9035(たんぽぽ舎))
 
 
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┗■3.新聞・雑誌から
 └────
 
◆都知事選 宇都宮氏が出馬へ(11月8日 東京新聞より)
 東京都の石原慎太郎前知事の辞職に伴う知事選で、前日本弁護士連合会会長
の宇都宮健児氏(65)が出馬する意向を固めたことが8日分かった。
 「反貧困ネットワーク」の代表を務め、脱原発などを掲げるとみられる。評
論家の佐高信氏や経済ジャーナリストの荻原博子氏らとともに6日、都庁で会
見し、石原都政の変革などを訴えていた。
 愛媛県出身で東大中退。オウム真理教事件の被害者支援や、多重債務者救済
に取り組んだ。派遣切りに遭った労働者を助けるため、2008年の年末に東京・
日比谷公園に設けられた「年越し派遣村」の名誉村長を務めた。
 
 
◆「原発再稼働願う」 経産副大臣が問題発言(11月9日 東京新聞より)
 松宮勲経済産業副大臣は8日、札幌市での会合で「原子力規制委員会が一日
も早く全国の停止している原発の再稼働をなされることをこいねがう」と述べ
た。枝野幸男経産相ら閣僚は、規制委の判断に予断を与えるとして再稼働に関
する見解を避けており、松宮氏の発言は異例。国会でも論議を呼びそうだ。
(後略) 
 
 
◆もんじゅ、再開計画 断層調査で時期変更も(11月9日 朝日新聞より)
 日本原子力研究開発機構は8日、2013年度中に高速増殖原型炉「もんじゅ」
の運転を再開して性能試験に入れるとの見通しを示した。ただ、敷地内の断層
調査なども予定されており、先行きは不透明だ。
 見通しはこの日開かれた、もんじゅの研究計画を策定する文部科学省の作業
部会で示された。原子力機構によると、設備点検を来年夏前に終了。さらに約
4カ月間かけて準備を進め、来年度中に運転再開できるという。40%出力試験
から徐々に出力を上げる性能試験に2~3年かけた後、本格運転に入る予定。
 ただし、もんじゅの敷地内には断層があり、原子力規制委員会による調査や
耐震評価などが予定されている。原子力機構は「規制委員会の対応などの状況
により時期の変更はある」と説明している。(後略)
 
 
◆規制委ノーチェック 拡散予測総点検へ 訂正図は公表延期
 気象データは電力会社へ、計算は独法へ丸投げ(11月9日 東京新聞より)
 
 原発で重大事故が起きた場合の放射性物質の拡散予測に相次いで誤りが見つ
かった問題---先月24日の公表直後、放射性物質が高濃度で到達する自治体
名を間違えていたことが判明。同29日には、6つの原発で到達する方位がずれ
ていることが、電力会社の指摘で発覚した。6日には、九州電力の玄海原発
(佐賀県)と川内原発(鹿児島県)で、風上と風下を取り違えるミスが発覚。
さらにその訂正版をつくる過程でも、入力ミスをしていたことが確認された。
 このため、規制委は8日に予定していた訂正版の公表を延期し、ほかの原発
の予測でもミスがある恐れがあるとして、計算した独立行政法人原子力安全基
盤機構(JNES)に対し、全予測図の点検を指示した。(中略)---度重なる
ミスの発覚により、気象データは規制される側の電力会社に頼り、計算はJNES
に丸投げし、チェックできない規制委の現状が明るみに出た。
 規制委は、風向きなどを詳細に反映して計算できる別のソフトを使って、新
たな拡散予測を出す予定。そこに先の予測図の再訂正版が出てくれば、地元の
混乱に拍車をかける恐れもある。
 
 
┏┓
┗■4.<テント日誌11/7(水)―経産省前テントひろば424日目>
 │ 紅葉に染まり始めた木々を眺めながら
 │ 11・11は賑やかに愉しく政治的意思表示を
 └────(M/O)
 
 なかなか旅行に行けない憂さ晴らしというわけではないが、家では旅番組を
見る事が多い。山々は紅葉に染まっていてやはり美しい。「美しい日本」とい
う政治的言葉は嫌いだが紅葉に染まる山々はいいものだ。美しい風土も郷土も
温泉も魅せるものがある。ある人の通信に飯館村も紅葉が綺麗だったとあった
のを見つけた時は、あれこれ想像が入って胸が痛んだ。
 ここテント前でも木々が紅葉をはじめている。テント周辺では落ち葉の掃除
が大変だが、時には変わりゆく季節の風景に浸り楽しみたいものだ。かつて国
会周辺で座り込みをやっていた時、ギンナンを集めてパーティをやったことが
ある。いつかまたテントひろばでもやりたい。こんな場所でもいろいろと楽し
みはつくれるものである。
 夜になるとそろそろ使い捨てカイロが欲しい。そういえば昨年は随分とお世
話になった。多分、今年もまた、ということになるのだろう。季節のめぐりに
くらべて、政治的動向は貧相である。政治的な「不況」は今年だけのことでは
ないが、今年は各国で政治指導部の入れ替えや選挙などもあってことさら目立
つようだ。アメリカではオバマの再選がなったがかつてのような迫力も期待感
もない。彼の言葉に魅力がないし輝きもない。中国共産党大会はどうなるのか。
こちらは不透明で暗い。
 我が国では12月16日の都知事選は確定しているが衆院選挙の日程をめぐ
っての政局が激化している。こうした絶望的な政治状況の中で11月10日(土)
(再稼働阻止全国ネットワーク結成)11月11日(日)国会・霞が関大占拠行動
がある。テントでもその準備が続いている。
 11月11日の国会・霞が関一帯の大占拠行動は毎週金曜日首相館官邸前の
行動を仕切っている首都圏反原発連合の主催であるが、それに経産省前テント
ひろばや「さよなら原発1000万アクション」等が協力団体になっている。
この日の行動は13時から日比谷公園に集まり周辺のデモが予定されていたが、
これは中止とあいなった。15時~17時までの国会や霞ヶ関一帯での行動は
予定通りであるし、17時~19時までの国会正門前・首相官邸前行動も行わ
れる。
 日比谷公園のデモのために集会場としての使用不可は姑息な行為である。こ
れまで何の支障もなく使っていたのだから使用不可決定は不可解である。彼ら
《都側》が「表現の自由」などを考えもしていないことは明瞭だが、法律や制
度を権力の側が自分たちの都合《統治の都合》のよいように使うことには改め
て怒りと理不尽さを感じる。
 だが、考えてみよう。毎週金曜日首相官邸前行動も経産省前テントも集会や
デモの許可の上にできているものではない。それを超えたところで成立してい
るのだし、そこのところを注目しなから行動を考えよう。制度や法律を自分の
都合に合わせて使う面々を超える道は可能である。
 テントの中では11日の行動についていろいろ議論がなされたが、15時~
からの霞ヶ関一帯での行動については「かんしょ踊り」を中心に賑やかに愉し
く政治的意志表示をしょうということになった。放射能汚染を抗議する「牛」
のレプリカも登場する。サウンドデモもあるように、かつての「集会とデモ」
のような型に囚われずに愉しく意志表示の仕方を追求しよう。お互いに響き会
うものを求めたい。
 集会やデモも意志表示の一つであり、時にそういう方法もいいが政治的意志
表示は多様であり自由奔放にやろう。政治的意志表示には体制や権力との緊張
がある。それは片時も忘れることができないが愉しくやることは矛盾しない。
時に工夫と知恵である。
 国会や霞が関の不毛な政治は復興事業の実態や未だに収束させられない原発
事故、さらに明瞭な原発政策のない状況等を見るたびに感じている。それを超
えるのは国民の政治的声(意志)が登場しその浸透で政治が変わって行くこと
においてだ。これは絶望に満ちた気分にさせられることが多く、希望はなかな
か見いだしにくい。それでもやはり希望の湧いてくることもある。
 テントでは11日の行動についての議論が続いているがやはりまず行動しよ
う。久しぶりに会うのもいいだろうし見知らぬ人と出会えるのもいい。希望は
行動の中からしか出てこない。週末は楽しみだ。(M/O)
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