NUCLEAIRE
ニュークレール情報板
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1594】
2012年10月1日(月)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.10月の学習会・講演・デモの日程 ★参加歓迎★
★2.9月28日。私の金曜日デモ参加も7回目になった
国会正門前演説台で15名が発言した-その骨子
山口泰世(たんぽぽ舎ボランティア)
★3.鉄骨落下 3号機のクレーンはは500メートル先から遠隔操作!
京大原子炉実験所の小出裕章助教が警鐘をならす
★4.新聞から
◇偽りの原発稼働ゼロ方針―革新的エネルギー・環境戦略の別紙が証拠
━━━━━━━
※【10.2緊急!自民党本部前抗議】
過去50年にわたり原発を推進し、原発ゼロの世論を軽んじ半永久的に原発存続
を目論む自民党に万単位の激烈な猛抗議を!
10/2(火)18~20時、自民党本部前で緊急抗議!
よびかけ:首都圏反原発連合
━━━━━━━
┏┓
┗■1.10月の学習会・講演・デモの日程 ★参加歓迎★
└────
10/13(土)集会とデモ『10・13さようなら原発集会in日比谷』
会 場:日比谷野外音楽堂 13:30開会 15:00デモ出発
呼びかけ:「さようなら原発」一千万人署名市民の会
10/16(火)第17回役立つ反原発基本講座「首長会議は何をするのか」
講 師:上原公子さん(元国立市長)
開場18:30 開会19:00 資料代:1000円
主 催:反原発自治体議員・市民連盟
10/18(木)【学習会】第5回「危険な原発・大解剖-
東海第2原発、東海再処理工場、RETF」
お 話:山崎久隆さん(たんぽぽ舎)
資料代:800円
10/20(土)【話し合い】第10回反原発なにかしたい人会議
開場18:00 開会18:30 参加費:500円
10/22(月)【学習会】『1990年代の生活なら、原発なしで電気は大丈夫』
講 師:小林公吉さん(元、教師)
開場 18:30 開会19:00 資料代:800円
10/24(水)【上映会】☆原発についてみんなで観ようワンコイン上映会☆
上映内容:「世界に衝撃を与えた日・広島原爆、ほか」
開場 18:30 開会19:00 参加費:500円
10/25(木)【学習会】第6回隠ぺいされた福島原発事故の分析
『福島第一原発のバクハツをもう一度考える』
略称「槌田ゼミ」 開場18:30 開会19:00 資料代:800円
講 師:槌田 敦さん(核開発に反対する会)
※学習会、講座、上映会などの会場は「スペースたんぽぽ」です。
東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4F
TEL 03-3238-9035(たんぽぽ舎)
┏┓
┗■2.9月28日。私の金曜日デモ参加も7回目になった
| 国会正門前演説台で15名が発言した-その骨子
└──── 山口泰世(たんぽぽ舎ボランティア)
○ 雨の7月20日、外務省の角にたったのが始まり。あの時は6時から、人の
集まりがはかばかしくなく、疲れてしまい濡れた道路にズボンが濡れるのをかま
わず、ビニールを敷いて座ってしまった。ところが、7時、続々とデモの人が集
まり始めた。私はいつの間にか嬉しくなって、とうとう解散の8時まで、立ち尽
くしシュプレヒコールしていた。こうして私の金曜日デモ参加ははじまった。
その後、自分の時間が空いていたら、午後たんぽぽ舎へ向かい4時になってみ
んなと経産省前テントひろばへ。
いつか、大きな「再稼働反対」の大団幕を植え込みにくくりつけ、たんぽぽ舎
の旗も植え込みを支えに立てることがわかった。それ以来、友人に出会うことが
あればと議事堂正門前は毎回担当を希望する事にした。
○ 9月28日、国会正門前本部の簡易演説台では始まりのシュプレヒコールの後
に15名の発言者がいた。
周りの会話で発言が聞き取れない事がおおかったけれど、大体の概略は
1.規制委員の会見から特定の主義主張の記者の締め出しの件=特定の主義主張
のない報道はない。という事は権力の批判はできないということでおかしい。
2.志位議員の発言。国民の声に背をむけて原発稼働はおかしい。2度と福島を
くりかえさないために全部撤回。使用済み燃料も保管が満杯状態では廃炉しかな
い・・・
3.オスプレイの配備は間違っている、鳥肌が立つ。電気は足りている、原発は
堂考えてもいらない。ドイツの脱原発について・・・
4.今回の原発事故は一生抱えていかなくてはならないことだ。現在福島はみす
てられている。
夢を求める権利を奪った。福島を守ろう、声を出し続けて行こう。脱原発を主
張する議員をふやそう。
5.福島の子どもを守ってくれてありがとう。これだけの事故に誰も責任をとっ
ていない。・・・
6.仙台での子どもを守ること。放射能をみたくないと逃げる人は子どもを見捨
てる事。10月1日の仙台高裁での公平な裁判のためにブログにも関心をもっても
らいたい。
7.シーベルトの疑問について、配布の文の概略を話す人。シーベルトの表現は
いんちきである。学んでほしい。
8.北海道から来た=原子力は即刻廃炉に(聞こえなく)
9.アメリカの原発産業になどに惑わされない全国ネットワークを・・・
10.福島の問題は日本だけの問題ではない。
脱原発について若い人も声を上げてもらいたい。また、われわれが、若い人の
心に届くような活動を。
11.大阪から来た=原発のない社会に。それには欲をおさえること、つまり電気
を使わない生活。
12.米倉ばかやろう!経済団体はつまり、危険団体。
13.自民の党首立候補者は誰として全員脱原発でない。後は自民党に票をいれな
いこと。
14.長崎から来た=我故郷の人だが、チラシ配布を始めていた聞けず。
○ 8時になってデモは解散になった。いつものようにたんぽぽ舎のビラ配り。
「たんぽぽ舎です」と配布する。殆どの人が快く受け取ってくれるのがありがた
い。中には「ご苦労様」と手を差し伸べてくれる人もあり、うれしい。それにし
てもだんだん、参加者が少なくなっていくのがなんとも寂しいものだが、だから
こそできるだけ金曜日は参加したいと決心を新たにした。
☆次回(26回)の首相官邸前行動は、10月4日(金)18:00より20:00です。
たんぽぽ舎もいつものように参加します。
ボランティアにご協力ください。
当日、13:00~15:30にたんぽぽ舎へ集まり、ビラ折りをして、マイク、
横断幕を持ち、たんぽぽ舎を16:00頃出発、経産省前テントひろばに寄り
合流(17時前後)して、首相官邸・国会議事堂正門へ向かいます。
ボランティア可能な方はご連絡いただけると助かります。(柳田 真)
電話 たんぽぽ舎 TEL 03-3238-9035
┏┓
┗■3.鉄骨落下 3号機のクレーンは500メートル先から遠隔操作!
| 京大原子炉実験所の小出裕章助教が警鐘をならす
└────
またもや福島第一原発で、とんでもない事故が起きた。9月22日の午前11時
過ぎ、3号機原子炉建屋上部の瓦礫の撤去作業中に、クレーン車が長さ7m、重
さ約470kgの鉄骨を掴もうとしたところ失敗。この巨大な鉄骨を、使用済み核
燃料の貯蔵プールに落としてしまったのだ。
この事故の発生時、3号機近くで仕事をしていた作業員の一人が語る。「クレ
ーンなどを使った3号機の瓦礫撤去作業は、すべて遠隔作業です。500mほど離
れた遠隔監視室と呼ばれる部屋で、ゼネコンの『鹿島』の作業員らが操作してい
ます。3号機の瓦礫の線量は高いものだと毎時1000ミリシーベルト以上もあり、
人間では撤去できない。だから、無人の重機を遠隔操作しているのです」
だが以前から、遠隔操作では事故が起きるのではないかと危惧されていたという。
前出の作業員が続ける。
「作業員たちの間で『500mも離れた部屋のモニター映像だけで正確な操作は出
来ないだろう』と話合っていたんです。今回の事故も、現場で人が重機を操って
いればまず起きない重大なミス。平常時でも物を落とせば、数百万円はらって専
門のダイバーに落下物を処理してもらわなければならないほど貯蔵プールは危険
な場所ですから。せめて実際に作業現場が見える場所に合図者がいて指示を出さ
ないと、重機のコントロールは難しい。今後はもっと大きなトラブルが起きない
かと、とても不安です」
3号機のプールは使用済みのもの514本、未使用のもの52本、合わせて566本の
核燃料棒が貯蔵されている。重さ470kgもの鉄骨が燃料棒を直撃していたら、と
んでもない事態に発展していたかもしれない。
京都大学原子炉実験所の小出裕章助教が警鐘をならす。
「核燃料プールを安全な状態にするには、燃料棒を取り出して別の場所に保管
しなければなりません。そのためにまず周辺の瓦礫を完全に撤去して、1本1本
慎重に取り出さなければならない。作業が終わるまでに、10年はかかると思いま
す。その間ずっと、プール内の燃料棒は今回のような事故により破損する危機に
晒されるのです。無人重機の遠隔操作にしろ、燃料棒の大量取り出しにしろ、福
島原発ではこれまでに人類が体験したことのない作業が行われています。今後も
想定外の事故が起きてもおかしくありません」
しかし東京電力に危機感は薄い。(フライデー 10月12日号より抜粋)
┏┓
┗■4.新聞から
| ◇偽りの原発稼働ゼロ方針―革新的エネルギー・環境戦略の別紙が証拠
└────
◇偽りの原発稼働ゼロ方針―革新的エネルギー・環境戦略の別紙が証拠
野田佳彦政権が「原発稼働ゼロ」方針の閣議決定を見送った件は多くの読者が
覚えているだろう。政府の方針がグラグラしているのはあきらかだ。
ところが、もっと重大な問題がある。実は「ゼロ方針」自体が表向きにすぎず、
実態は「原発依存度15%案」なのである。
どういうことか。ゼロ方針を掲げた「革新的エネルギー・環境戦略」には別紙
があり、そこに2030年の省エネ量や節電量、再生可能エネルギーの電力量の目標
が記されている。
それをみると、政府が6月末に公表した2030年に原発依存度ゼロ、15%、20~
25%という三つの選択肢のうち、ゼロ案ではなく、15%案のシナリオで想定した
目標数字とぴったり合っているのだ。
たとえば、省エネ量はゼロ案なら8500万キロリットルが必要になるが、15%案
なら7200万キロリットルですむ。ゼロを目指すなら前者を採用しなければならな
いのに、なぜか達成が容易な後者の数字を目標にしている。
同様に節電量や再生可能エネの電力量、さらに消費生活に密着する家庭用燃料
電池や次世代自動車の新車販売台数も15%案で掲げた数字と同じである。
これでは言葉でいくら「原発稼働ゼロ」を宣言しても、実際にはゼロにならな
い。原発事故であれほど情報操作が批判されたのに、国民をあざむくような話で
ある。政府に反省はないのか。(長谷川幸洋) (10.1東京新聞より)
2012年10月1日(月)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.10月の学習会・講演・デモの日程 ★参加歓迎★
★2.9月28日。私の金曜日デモ参加も7回目になった
国会正門前演説台で15名が発言した-その骨子
山口泰世(たんぽぽ舎ボランティア)
★3.鉄骨落下 3号機のクレーンはは500メートル先から遠隔操作!
京大原子炉実験所の小出裕章助教が警鐘をならす
★4.新聞から
◇偽りの原発稼働ゼロ方針―革新的エネルギー・環境戦略の別紙が証拠
━━━━━━━
※【10.2緊急!自民党本部前抗議】
過去50年にわたり原発を推進し、原発ゼロの世論を軽んじ半永久的に原発存続
を目論む自民党に万単位の激烈な猛抗議を!
10/2(火)18~20時、自民党本部前で緊急抗議!
よびかけ:首都圏反原発連合
━━━━━━━
┏┓
┗■1.10月の学習会・講演・デモの日程 ★参加歓迎★
└────
10/13(土)集会とデモ『10・13さようなら原発集会in日比谷』
会 場:日比谷野外音楽堂 13:30開会 15:00デモ出発
呼びかけ:「さようなら原発」一千万人署名市民の会
10/16(火)第17回役立つ反原発基本講座「首長会議は何をするのか」
講 師:上原公子さん(元国立市長)
開場18:30 開会19:00 資料代:1000円
主 催:反原発自治体議員・市民連盟
10/18(木)【学習会】第5回「危険な原発・大解剖-
東海第2原発、東海再処理工場、RETF」
お 話:山崎久隆さん(たんぽぽ舎)
資料代:800円
10/20(土)【話し合い】第10回反原発なにかしたい人会議
開場18:00 開会18:30 参加費:500円
10/22(月)【学習会】『1990年代の生活なら、原発なしで電気は大丈夫』
講 師:小林公吉さん(元、教師)
開場 18:30 開会19:00 資料代:800円
10/24(水)【上映会】☆原発についてみんなで観ようワンコイン上映会☆
上映内容:「世界に衝撃を与えた日・広島原爆、ほか」
開場 18:30 開会19:00 参加費:500円
10/25(木)【学習会】第6回隠ぺいされた福島原発事故の分析
『福島第一原発のバクハツをもう一度考える』
略称「槌田ゼミ」 開場18:30 開会19:00 資料代:800円
講 師:槌田 敦さん(核開発に反対する会)
※学習会、講座、上映会などの会場は「スペースたんぽぽ」です。
東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4F
TEL 03-3238-9035(たんぽぽ舎)
┏┓
┗■2.9月28日。私の金曜日デモ参加も7回目になった
| 国会正門前演説台で15名が発言した-その骨子
└──── 山口泰世(たんぽぽ舎ボランティア)
○ 雨の7月20日、外務省の角にたったのが始まり。あの時は6時から、人の
集まりがはかばかしくなく、疲れてしまい濡れた道路にズボンが濡れるのをかま
わず、ビニールを敷いて座ってしまった。ところが、7時、続々とデモの人が集
まり始めた。私はいつの間にか嬉しくなって、とうとう解散の8時まで、立ち尽
くしシュプレヒコールしていた。こうして私の金曜日デモ参加ははじまった。
その後、自分の時間が空いていたら、午後たんぽぽ舎へ向かい4時になってみ
んなと経産省前テントひろばへ。
いつか、大きな「再稼働反対」の大団幕を植え込みにくくりつけ、たんぽぽ舎
の旗も植え込みを支えに立てることがわかった。それ以来、友人に出会うことが
あればと議事堂正門前は毎回担当を希望する事にした。
○ 9月28日、国会正門前本部の簡易演説台では始まりのシュプレヒコールの後
に15名の発言者がいた。
周りの会話で発言が聞き取れない事がおおかったけれど、大体の概略は
1.規制委員の会見から特定の主義主張の記者の締め出しの件=特定の主義主張
のない報道はない。という事は権力の批判はできないということでおかしい。
2.志位議員の発言。国民の声に背をむけて原発稼働はおかしい。2度と福島を
くりかえさないために全部撤回。使用済み燃料も保管が満杯状態では廃炉しかな
い・・・
3.オスプレイの配備は間違っている、鳥肌が立つ。電気は足りている、原発は
堂考えてもいらない。ドイツの脱原発について・・・
4.今回の原発事故は一生抱えていかなくてはならないことだ。現在福島はみす
てられている。
夢を求める権利を奪った。福島を守ろう、声を出し続けて行こう。脱原発を主
張する議員をふやそう。
5.福島の子どもを守ってくれてありがとう。これだけの事故に誰も責任をとっ
ていない。・・・
6.仙台での子どもを守ること。放射能をみたくないと逃げる人は子どもを見捨
てる事。10月1日の仙台高裁での公平な裁判のためにブログにも関心をもっても
らいたい。
7.シーベルトの疑問について、配布の文の概略を話す人。シーベルトの表現は
いんちきである。学んでほしい。
8.北海道から来た=原子力は即刻廃炉に(聞こえなく)
9.アメリカの原発産業になどに惑わされない全国ネットワークを・・・
10.福島の問題は日本だけの問題ではない。
脱原発について若い人も声を上げてもらいたい。また、われわれが、若い人の
心に届くような活動を。
11.大阪から来た=原発のない社会に。それには欲をおさえること、つまり電気
を使わない生活。
12.米倉ばかやろう!経済団体はつまり、危険団体。
13.自民の党首立候補者は誰として全員脱原発でない。後は自民党に票をいれな
いこと。
14.長崎から来た=我故郷の人だが、チラシ配布を始めていた聞けず。
○ 8時になってデモは解散になった。いつものようにたんぽぽ舎のビラ配り。
「たんぽぽ舎です」と配布する。殆どの人が快く受け取ってくれるのがありがた
い。中には「ご苦労様」と手を差し伸べてくれる人もあり、うれしい。それにし
てもだんだん、参加者が少なくなっていくのがなんとも寂しいものだが、だから
こそできるだけ金曜日は参加したいと決心を新たにした。
☆次回(26回)の首相官邸前行動は、10月4日(金)18:00より20:00です。
たんぽぽ舎もいつものように参加します。
ボランティアにご協力ください。
当日、13:00~15:30にたんぽぽ舎へ集まり、ビラ折りをして、マイク、
横断幕を持ち、たんぽぽ舎を16:00頃出発、経産省前テントひろばに寄り
合流(17時前後)して、首相官邸・国会議事堂正門へ向かいます。
ボランティア可能な方はご連絡いただけると助かります。(柳田 真)
電話 たんぽぽ舎 TEL 03-3238-9035
┏┓
┗■3.鉄骨落下 3号機のクレーンは500メートル先から遠隔操作!
| 京大原子炉実験所の小出裕章助教が警鐘をならす
└────
またもや福島第一原発で、とんでもない事故が起きた。9月22日の午前11時
過ぎ、3号機原子炉建屋上部の瓦礫の撤去作業中に、クレーン車が長さ7m、重
さ約470kgの鉄骨を掴もうとしたところ失敗。この巨大な鉄骨を、使用済み核
燃料の貯蔵プールに落としてしまったのだ。
この事故の発生時、3号機近くで仕事をしていた作業員の一人が語る。「クレ
ーンなどを使った3号機の瓦礫撤去作業は、すべて遠隔作業です。500mほど離
れた遠隔監視室と呼ばれる部屋で、ゼネコンの『鹿島』の作業員らが操作してい
ます。3号機の瓦礫の線量は高いものだと毎時1000ミリシーベルト以上もあり、
人間では撤去できない。だから、無人の重機を遠隔操作しているのです」
だが以前から、遠隔操作では事故が起きるのではないかと危惧されていたという。
前出の作業員が続ける。
「作業員たちの間で『500mも離れた部屋のモニター映像だけで正確な操作は出
来ないだろう』と話合っていたんです。今回の事故も、現場で人が重機を操って
いればまず起きない重大なミス。平常時でも物を落とせば、数百万円はらって専
門のダイバーに落下物を処理してもらわなければならないほど貯蔵プールは危険
な場所ですから。せめて実際に作業現場が見える場所に合図者がいて指示を出さ
ないと、重機のコントロールは難しい。今後はもっと大きなトラブルが起きない
かと、とても不安です」
3号機のプールは使用済みのもの514本、未使用のもの52本、合わせて566本の
核燃料棒が貯蔵されている。重さ470kgもの鉄骨が燃料棒を直撃していたら、と
んでもない事態に発展していたかもしれない。
京都大学原子炉実験所の小出裕章助教が警鐘をならす。
「核燃料プールを安全な状態にするには、燃料棒を取り出して別の場所に保管
しなければなりません。そのためにまず周辺の瓦礫を完全に撤去して、1本1本
慎重に取り出さなければならない。作業が終わるまでに、10年はかかると思いま
す。その間ずっと、プール内の燃料棒は今回のような事故により破損する危機に
晒されるのです。無人重機の遠隔操作にしろ、燃料棒の大量取り出しにしろ、福
島原発ではこれまでに人類が体験したことのない作業が行われています。今後も
想定外の事故が起きてもおかしくありません」
しかし東京電力に危機感は薄い。(フライデー 10月12日号より抜粋)
┏┓
┗■4.新聞から
| ◇偽りの原発稼働ゼロ方針―革新的エネルギー・環境戦略の別紙が証拠
└────
◇偽りの原発稼働ゼロ方針―革新的エネルギー・環境戦略の別紙が証拠
野田佳彦政権が「原発稼働ゼロ」方針の閣議決定を見送った件は多くの読者が
覚えているだろう。政府の方針がグラグラしているのはあきらかだ。
ところが、もっと重大な問題がある。実は「ゼロ方針」自体が表向きにすぎず、
実態は「原発依存度15%案」なのである。
どういうことか。ゼロ方針を掲げた「革新的エネルギー・環境戦略」には別紙
があり、そこに2030年の省エネ量や節電量、再生可能エネルギーの電力量の目標
が記されている。
それをみると、政府が6月末に公表した2030年に原発依存度ゼロ、15%、20~
25%という三つの選択肢のうち、ゼロ案ではなく、15%案のシナリオで想定した
目標数字とぴったり合っているのだ。
たとえば、省エネ量はゼロ案なら8500万キロリットルが必要になるが、15%案
なら7200万キロリットルですむ。ゼロを目指すなら前者を採用しなければならな
いのに、なぜか達成が容易な後者の数字を目標にしている。
同様に節電量や再生可能エネの電力量、さらに消費生活に密着する家庭用燃料
電池や次世代自動車の新車販売台数も15%案で掲げた数字と同じである。
これでは言葉でいくら「原発稼働ゼロ」を宣言しても、実際にはゼロにならな
い。原発事故であれほど情報操作が批判されたのに、国民をあざむくような話で
ある。政府に反省はないのか。(長谷川幸洋) (10.1東京新聞より)
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