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たんぽぽ舎です。【TMM:No1529】
2012年7月26日(木) 地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
                               転送歓迎
━━━━━━━
★1.ドイツで、7月29日に日本の連帯デモをおこなう。
   --皆様の全てのアクションが成功することを心からお祈りして--
                      (ドイツ、グローガー理恵)
★2.筋違いの消費者負担 <東電値上げ 記者の見方>
 これまで配当を得ていた株主や利息で設けた金融機関が第一番目の責任あり
                     (7月26日 東京新聞より)
★3.福井県に原発銀座を作った男 熊谷太三郎(下)
    原発震災に耐えられるか        (たんぽぽ舎 杉嶋拓衛)
★4.<テント日誌7/24(火)―経産省前テントひろば 317日目>
   規制委人事にNO! 原子力ムラNO! 27日も官邸前行動( Y・T )
★5.たんぽぽ舎で新しい横断幕をつくっています!
  【 規制委員会」人事に異議あり!「原子力ムラ」から選ぶな! 】
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.7月29日 ドイツで 日本との連帯デモをおこなう。
 │  --皆様の全てのアクションが成功することを心からお祈りして--
 └────(グローガー理恵)
 
 ドイツの反原発グループ「Anti Atom Berlin」が7月29日に行われる日本の
国会大包囲アクションに応えて、ベルリンにおいて7月29日に、日本との
連帯デモを行うと発表しましたので、その旨をお伝えさせて戴きます。
下が原文へのリンクです。:
http://www.antiatomberlin.de/de/aktionen/305-japan-soli-demo-29-juli-berlin.html
簡単ですが、その概要を書いておきました。:
 
 7月29日、日本と連帯デモ [Anti Atom Berlin 7月24日 火曜日 17時31分]
 
 先週、我々は簡単に日本で起こっている当面の出来事についてリポートした。
 日本の反原発運動の勢いは著しく増大している。
 7月16日・月曜日、代々木公園には170,000人の人々が反原発、反再稼働
 デモに集まった。 毎週金曜日には首相官邸前で再稼働反対デモが行われて
 いる。そして、これまでに反原発を訴える785万人の署名も集められた。反
 原発運動家の一人としてノーベル文学賞受賞者の大江健三郎氏がいる。
 
 さよなら原発=Auf Wiedersehen, AKW!
 
 日本との連帯を表現するために、我々は2012年7月29日、ここベルリンの
 ブランデンブルグ門、パリザー広場に集まろう。13時30分にパリザー広場に
 集合し、14時に集会があり、それから行進を始める...。
 
 
┏┓
┗■2.筋違いの消費者負担 <東電値上げ 記者の見方>
 │   これまで配当を得ていた株主や利息で設けた金融機関が
 │   第一番目の責任あり
 └────(7月26日 東京新聞より)
 
 たとえば、ある企業が不祥事を起こし、自社の商品が売れなくなったらどう
するか---。「経営を立て直すために大幅な値上げが必要だ」などと言い出
そうものなら、消費者はそんな企業を相手にしない。信頼は失われ、市場から
の退場(倒産)を迫られるだろう。
 しかし、そんな企業は実在する。9月から家庭向け電気料金を値上げする東
京電力だ。地域独占の下で、消費者は値上げを迫られても、ほかに電力会社を
選べず、受け入れるしかない。
 私たちの生活に電気は必要だ。ほかに手段がないならば、値上げを受け入れ
る覚悟もある。だか、今回の値上げは、東電や政府が、消費者の負担回避のた
めに、最善を尽くしたとは到底思えない。
 まず、負担の順序がおかしい。これまで配当を得ていた株主や、利息でもう
けた金融機関は何の責任もとっていない。投資家が企業に投資して多額の利益
を得るのは、いったん経営が傾いた場合に損失を負うリスクの見返りとしてで
はないか。
 本来、東電は破綻処理させ、株主や銀行にはまず責任を取らせるのが資本主
義の原則。真っ先に消費者負担を求め、将来的に経営を立て直したら、株主や
銀行が利益だけを受け取るようなやり方は筋が通らない。
 加えて値上げ原価には、動く見込みのない原発の維持費なども含めている。
消費者の理解を得られる内容ではない。値上げ論議から読み取れる政府や東電
の思考法は、消費税論議と同様に「手っ取り早く取りやすいところから取る」
というものでしかない。(岸本拓也)
 
 
┏┓
┗■3.福井県に原発銀座を作った男 熊谷太三郎(下)
 │   原発震災に耐えられるか
 └────(たんぽぽ舎 杉嶋拓衛)
 
◆原発銀座を誘致した熊谷太三郎福井市長
 
 戦後直ぐに福井市長に就任した熊谷太三郎(1906-92)は16年に渡
り市政に携わった。その後昭和37年には参議院議員になり地元の発展に寄与
した。それだけならよくいる地元の名士であるが、熊谷は熊谷組二代目社長の
顔も持っていた。高速増殖炉もんじゅを強力に推し進め福井県に原発銀座を作
り上げる事で熊谷組を準ゼネコンの位置まで高めた。公私共々原子力にどっぷ
り漬かった人物で、私は彼を「福井の原子力の父」と名付けた。自民党の参議
院になってからは通産省に取り入り、福井県に原発銀座が出現する事になった。
 86歳で天寿をまっとうするまで原発一筋。福井では正力松太郎や田中角栄
のような人物だろう。彼が描いた福井復興のプランは現在福井県の幸福度が日
本有数の数値を示している事で引き継がれている。でも福島県の実情を見た時
に本当に事故は起きないと言えるのか。野田首相は責任を取ると言っているが、
個人で責任が取れる程原発事故は甘くない。それよりも何の対策を取らずに再
稼働を認めてしまって怖くないのか不思議で仕方がない。
 
◆原発震災に耐えられるのか
 
 福井地震の時には無かった原発。今では14機もある。津波対策も甘く、ベ
ント施設も無い。福島原発事故の際に活躍した免震事務棟も無い。事故が起き
ないから非難訓練も非難経路の確保も無い。それでも大飯3・4号機を動かそ
うという関西電力。
 住民の命など経済の前では軽視されてしまっている。野田首相が言う「停電
(ブラックアウト)にならないための再稼動」など本当にまやかしだ。電気が
止まっても放射能よりはましだ。不死鳥は一度は復活したが、原発震災の際に
復活できるのか。
 福島県では原発がなければすぐに復興できたのにという声を聞く。全て放射
能が人の力の終結を阻んでいる。今まで事故が起きていなかったからこれから
も起きない。311前ならそんな嘘をついても騙される人もいたかも知れない。
でも今は福島事故の収束もままならない状態での原発再稼動。正気の沙汰とは
思えない。福井県知事西川氏。今止めれば再び地震や津波が襲っても最低限の
被害で食いとどめられる。再稼動中に地震が来たら目も当てられない。6月
29日の首相官邸前に20万人集結して抗議した民意を聞いて欲しい。再び事
故になっても誰も責任など取れはしない。大飯原発3号機(118万kw)が可動
するに当たり関西電力は火力6機(300万kw)の運転を止めた。差し引き
マイナス182万kw。それなのに関西の節電目標を15%から10%に落と
した。簡単な算数が分かる人なら原発が無くても電気が足りているのは分かる
と思う。まさに茶番だ。
 関西電力の儲けのために日本国民の命が軽く見られている。本当に許せない
事だ。福井県民も怒って欲しい。このまま福井地震が来たら不死鳥も復興出来
ないと泣いていると思うのは私だけだろうか。ヒロシマ・ナガサキ・フクシマ
の次にフクイとならない事を願う。<完>
 
 
┏┓
┗■4.<テント日誌7/24(火)―経産省前テントひろば 317日目>
 │   規制委人事にNO!原子力ムラNO! 27日も官邸前行動
 └────( Y・T )
 
7月24日(火) 曇り
 朝、誰かが買ってきていた東京新聞を読む。こちら特報部で、9月発足予定
の原子力規制委人事で、政府が委員長として内定している田中俊一氏のことが
書かれていた。東京新聞は数日前に、田中氏のことを例の16人の「謝罪派」
建言書メンバーの1人ということで市民派として評価する記事を書いていて、
批判が上がっていた。それを見直す論評であり、批判を率直に受け入れてすぐ
見直すところに誠実さが感じられた。
 それにしても酷いものだ。規制委は独立性の強い第3者機関として強力な権
限をもつものとして位置付けられているが、そこが原子力ムラで占められれば
原発維持推進の新たな体制が発足するということになる。そして田中氏は原子
力研究所の副理事長、原子力研究開発機構の顧問、原子力学会長、原子力委員
長代理を歴任し、原子力ムラのまっただ中を歩んできた人物である。3・11
以降でも、飯舘村で避難を排除して除染に村人を縛り付けようとしたとか、自
主避難者の賠償に最後まで反対したとか、100㎜svでも健康に大きな影響
ないと言ったとか、低線量被曝の問題を無視しているとか、もう様々な問題が
指摘されている。現在も原発推進団体の役員をしているとか・・・。
 さらには他の2人とムラ人脈でつながっており、それだけで規制委の多数派
を構成しているとか。それに対する抗議行動が取り組まれている。
 
 ★「原子力規制委員会」人事に異議あり! 「原子力ムラ」から選ぶな! 
   7・27 官邸前アクション 18時~20時 首相官邸前
   主催 再稼働反対!全国アクション
 
 午前中に、愛媛県伊予市の方が来訪された。熟年の男性であったが、テント
は2度目だそうだ。伊方原発からは30㎞のところだと仰る。原発絶対反対で
即時廃止していくべきで、伊方原発の再稼働は絶対に許してはならないと強調
された。利権派に負けてはならないと。ただ情報が少なく、とくに運動の情報
が本当に少ない、集会・デモなども終わった後で新聞記事で知るだけだと。
 必ずたんぽぽ舎や伊方原発を止める会等との連絡をとれるようにすることを
約し、8月19日の愛媛県庁包囲行動への参加をお願いした。テントがこのよ
うに人々を結びつける役割をできるなら、それはこのうえないことだ。
 
 夕刻、河合弘之脱原発弁護団全国連絡会代表がフラリと来訪された。今年1
月27日のテント撤去命令抗議集会で発言をいただいて以来(だったと思
う・・・)である。今は福島原発告訴団の弁護団長もされていて、超多忙の
日々だと思われる。
 規制委人事の話などをしている中で、資源エネルギー庁の官僚達は原発推進
を国家への信念・使命感で凝り固まっているが、彼らをなんとか前面に引き出
して白日の下に晒さねば・・・とか、国会議員に原発、再稼働への態度を問い
質し、それを公開して選挙に結びつけていくことなどを話ながら盛り上がった。
 夜はテント全体会議。現在の反=脱原発運動の高まりをどう考え、今後の展
望をどう考えていくのか、その中でテントの役割とは・・・ について結構白
熱した議論となった。当然簡単に結論をだせるものではなく継続討論となった
が、ともかく破砕帯の調査問題を軸にしながら大飯原発を止めるべく、経産
省・保安院に対する行動をおこなっていくこと等が確認された。大飯原発をめ
ぐる攻防は継続中であり、それは依然として闘いの基軸をなすものなのだ。こ
こで一段と踏ん張ろう。 ( Y・T )
 
 
┏┓
┗■5.たんぽぽ舎で新しい横断幕をつくっています!
 └────
 
 7月16日(月)の17万人集会では新しく2つのヨコまくを作成して集会、
デモ行進で活用しました。1つは6畳の大きさの「原発やめろ」、2つ目は
「フクシマを忘れないで」です。
今週は27日(金)、29日(日)集会に合わせて、
 
【 規制委員会」人事に異議あり!「原子力ムラ」から選ぶな! 】
 
という新しい横断幕をボランティアの女性たちが連日集まって作成中です。 
乞うご期待!
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