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ニュークレール情報板
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1507】
2012年7月5日(木) 地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
                               転送歓迎
━━━━━━━
★1.「素人の乱」デモの復活を祝す、
   原発反対の強靭さと生命力を示した(柳田真)
★2.「再稼働反対!再稼働反対!」鳴りやまないシュプレヒコール
 言葉も交わさず醸される共感、“自然発生だから広がる” 西新宿から
 4キロ2時間 - 「素人の乱」デモに参加した(7月4日夕刊 毎日新聞)
★3.福島4号機の冷却停止問題、予備ポンプも動かず
 多重化された二系統は、1つの装置につながっていた! (7月5日 東京新聞)
★4.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 ◇7月7日(土)19:00~21:00 公開学習会「牛久に放射能が降った日」
 講師:山崎久隆さん、茨城県・牛久
★5.<7/1の大飯原発前のバリケードの現場から>
  - 大飯原発再稼働強行、原発道路完全封鎖33時間のたたかい - (T.E)
━━━━━━━
あす7月6日(金)首相官邸前へみんな集まろう
「再稼働やめよの民意」を何万人の力で首相へ示そう!
午後6時~8時 首相官邸前(霞が関駅、国会議事堂前駅)
 たんぽぽ舎スタッフは、たんぽぽ舎へ午後2時集合、3時出発、4時官邸まえ
 着で、道案内・整理誘導をおこないます。ご協力ください。
━━━━━━━
7月6日(金)19:00開会、松本道弘の白熱教室~原発の是非をめぐる
『ロジックと詭弁の間』、場所:スペースたんぽぽ、参加費800円
━━━━━━━
 
┏┓
┗■1.「素人の乱」デモの復活を祝す、
 │  原発反対の強靭さと生命力を示した
 └────(柳田真)
 
「素人の乱」のデモが盛大に7月1日(日)に復活した。心からお祝いしたい。
 
昨年3.11原発事故後の4月に、杉並で登場した素人の乱のデモは、1万人
を超え、新鮮な驚きと希望を私たちにもたらした。これだけの新しい人々が立
ち上がれば、原発廃止の展望が出ると。原発事故後の大きな希望の灯であった。
スペースたんぽぽの(2011年)6月の開設記念で、素人の乱・松本哉(はじめ)さ
んを呼んで対談したのも記憶に新しい。
 
ところが、昨年9月の素人の乱・新宿デモに対する警察の大弾圧(12人の不当
逮捕、それまでも素人の乱のデモへの警察の対応は特別にひどかった--5月6月
8月のデモにおいて)で残念ながら、素人の乱のデモの続行が難しくなってい
った。それが、今回、不死鳥のようによみがえった。このことは原発に反対す
る根強い市民のエネルギーがあること、反原発の強じんさを示したと言えよう。
心からお祝いしたい。
 
 
┏┓
┗■2.「再稼働反対!再稼働反対!」鳴りやまないシュプレヒコール
 │  言葉も交わさず醸される共感、“自然発生だから広がる”
 │  西新宿から4キロ2時間 - 「素人の乱」デモに参加した
 └────(7月4日夕刊 毎日新聞)
 
 関西電力が大飯原発3号機の原子炉を再起動した1日、東京・新宿で
 催された「原発やめろ」デモに参加した。日曜日の夕方、あいにくの
 雨だったが、西新宿から歌舞伎町まで約4キロを2時間かけて歩くと、
 予想外の「発見」があった。
 
 「再稼働反対、再稼働反対!」気に入った曲のフレーズのように、原稿を書
いている今も、耳の奧でシュプレヒコールが鳴りやまない。ドイツ語辞典で調
べると、シュプレヒコールとは、演劇用語で大人数が朗読、朗唱することを指
す。思想家の柄谷行人さん(70)はデモを「動く集会」と解釈したが、「歩く合
唱」と言った方が似合いそうだ。
 主催は松本哉さん(37)。自身が営む東京・高円寺の雑貨店の名を使い、「素
人の乱」と名乗り、東日本大震災のあと5回呼びかけてきた。柄谷さんや社会
学者の大沢真幸さん、法政大教授の田中優子さんら9人が賛同人に名を連ねる。
私も趣旨に共鳴したので、取材だが実家で参加することにした。
 午後4時、集会場の新宿中央公園に行くと、雨のせいか人は2000人ほどだ。
(主催者発表は8000人)。松本さんがマイクを握る。「世の中全体は”原発な
くせ”なのに、6月8日の会見で野田(佳彦首相)は”原発は国民生活に重要な
電源”と元に戻した。人のこと何も聞いていないんじゃないか?あんな態度さ
れたら怒るでしょ?今回は反原発だけでなく、変なこと言うヤツを引きずり下
ろすため、”ふけんじゃねえ”と民衆の怖さを見せつけてやりましょう!」
 松本さんの魅力はリーダー然とせず、一見いいかげんっぽいところだ(中略)
 デモ2日前の記者会見でこんなことがあった。6月22日以降、首相官邸前で
盛り上がったデモを「60年安保以来」と評した柄谷さん。「国会だけが議会
じゃない。デモは民衆が議会をやってるんですよ」と言葉に怒気が交じり始め、
つい「我々はー」と、あの世代の口調になってしまったのだが、すぐ我に返っ
て「あの....”素人の乱”といいます」と声を落とし、笑いを誘った。「柄谷
さん、ここは一発ガツーンと」と促されるなど、会見を仕切る若者たちのマス
コット的存在になっているのが微笑ましい。
 
 先頭集団の「暴れたくて仕方ないブロック」の20列目に加わり、大太鼓、
ブラスバンド、おはやしに合わせひたすら「再稼働反対!」と唱える役に徹し
た。始まって20分程見物人の少ないと都庁の辺りでは声もしぼみ、豆電球の目
が光る野田首相人形だけがさみしく宙に舞う。
 それでも、私の隣にいた30代の銀縁眼鏡の銀行員風の男性は一人静かに唱え
ている。「デモはデモでしかない」と分かっていても、口に出さずにはいられ
ないというふうだ。気の毒になった私も普通の声で「再稼働反対」とハモった
ら、励まされたのか彼は少し声量を上げ、私もさらに上げる。雨脚が強まる中、
ちょっと切ない気分で歩いていると、やがて黙っていた周囲の男女が一人二人
と加わり、ギャラリーの多い新宿駅西口では大合唱となった。言葉も交わさな
い者同士が醸し出す共感-。結構グッとくるものがあることに我ながら驚いた
(中略)
 「日本人は変わった」と言うのは、路上から飛び入りした在日40年の米国出
身の映画作家、ジャン・ユンカーマンさん(59才)だ。「原子力ムラの存在が
ばれたのが大きい。企業や政治は汚く、政府がうそをつくと分かり、信頼をな
くしたんです。そうなると市民は、自分でやるしかないという気になるんで
しょう」
 
┏┓
┗■3.福島4号機の冷却停止問題、予備ポンプも動かず
 │   多重化された二系統は、1つの装置につながっていた!
 └────(7月5日 東京新聞より)
 
 東京電力福島第一原発4号機の使用済み核燃料プールを循環冷却させるポン
プが一時的に止まった問題で、予備のポンプが起動できなかったことが分かっ
た。東電は、ポンプや温度計などを二系統設置し「多重化した」と主張してい
たが、共用している電気系統に不具合が起きたため、共倒れになり、役に立た
なかった。(中略)
 今回注水が止まったのは、停電時に電気を一定時間供給する無停電装置が故
障したのが原因。(中略)
 水温も流量もデータが得られなくなった結果、ポンプには注水を止める指示
信号が送られ、ポンプは停止。予備のポンプも注水停止の指示信号を受け続け
たため、起動しようにもできなかった。(中略)東電は「電源をどうするかは
未定で、無停電装置の故障原因を把握してから対策を考えたい」としている。
 
 
┏┓
┗■4.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 └────
 
◇公開学習会「牛久に放射能が降った日」
 
 日時 7月7日(土) 18:30開場 19:00~21:00
 講師:山崎久隆氏(東京・たんぽぽ舎副代表、劣化ウラン研究会代表)
 
 東海第二原発廃炉の必然性、除染や食べ物からの内部被ばく等について学習
 します。牛久の環境学習同好会
 
 場所:茨城県牛久市中央生涯学習センター2階視聴覚室
 予約不要・入場無料
 問合せ TEL 029-874-5089(中村)
 
 
┏┓
┗■5.<7/1の大飯原発前のバリケードの現場から>
 │   - 大飯原発再稼働強行、原発道路完全封鎖33時間のたたかい -
 └────( T.E )
 
 朝7時小雨模様の中、参加者48名バスに乗り込んで原発前抗議行動に参加す
るべく集合地の漁村公園に向かった。公園は原発ゲートより500メートルほど
先にある。驚いたことに、本道から別れて原発に向かう道路を横切り、3列に
亘ってびっしりと車が置かれたバリケードで完全に封鎖されていた。
 東京から駆けつけたバスとわかって詰め掛けた若者たちが歓声をあげる。原
発へ通ずるトンネル前には関電や保安院のジャンパーを着た職員、警備員、警
官が入り混じった阻止線を張っていた。バリケードの前と後ろに駆けつけてい
る人の数は400名くらいか。
 7・1行動実行委員会のSさんらと共に、大飯原発所長宛て再稼働中止申し入
れ書を手渡した。これも昨日と同様、「受け取ることは出来ない」「約束を守
れ」のスッタモンダの挙句、小浜警察署長の仲介で受け取るという始末だ。
 
 午後1時バスツアーのメンバーは二つに別れることになった。予定通り東京
へ帰るメンバーと現場に残るメンバーとに。居残り組みは9名、降りしきる雨
の中帰京のバスを見送る。
 午後4時頃漸く雨が上がった。5時頃警察の指揮官車が前に出てきて退去通告
を繰り返し、道路に座り込んだ人々のごぼう抜きを開始。ごぼう抜きも座り込
みも初めてという人が大半なので緊張と、決意で顔も強張っている。ごぼう抜
きは1人に対し数人の警官が当たる。皆すごかった。若い女性の涙ながらの抵
抗に諦めて反対の列へ移動する場面も。
 正直のところ、今回の警察の動きは鈍い。政治的には、原発再稼動を強権行
使のイメージから切り離したい、警察が火中の栗を拾うのはゴメンだ。そんな
ところか。その証拠といえるかどうかわからないが、デモ隊に対峙する警官隊
がお互いに手首を握り合うという珍しい光景を目撃した。
 
 ごぼう抜きが始まる前、横腹に海昌丸と書いたトラックがデモ隊の前に停ま
った。たんぽぽ舎の柳田さんの報告によれば、若狭湾で漁師をしているHさん
が原発前の抗議行動のニュースを見て駆けつけてきた、抗議する人たちの姿に
涙が出た、今までは、原発を容認してきたが事故が起きれば若狭湾の漁業は壊
滅する、自分たちも反対運動に立ち上がるつもりだ、漁師仲間で海上デモなど
の話しも出ている、相談に乗って欲しいなど等とのことであった。
 Hさんは、座り込みの最前列に入りごぼう抜きされた仲間となった。
 長い対峙が続いた。トンネル側の警官隊はヘルメット姿の機動隊と入れ替わ
り、何時強制撤去が始まるかわからない。バリケードの中ではおおぜいの若者
たちがドラムのリズムに合わせて踊り、宣伝カーからは再稼働反対に加え、平
和に人間らしく生きようというメッセージがコールに乗って響きわたる。
 8時頃、トンネル側の機動隊が動いた。バリケードそばの受付事務所内に取
り残されていた関電職員救出のためだった。再稼動が強行された9時以降も機
動隊に強制撤去の動きは無い。警察側にその意思はいまのところ無さそうだ。
 24時頃、道路の下側を固めていた警察部隊が一斉に撤収。排除されて道路
の向かい側脇で激励していた人々がゲート内の本隊と合流。歓声が上がる。
 
 バスツアーの居残り組みは深夜の1時ごろ、漁師のHさんのトラックに乗せて
貰い、現場に心を残しつつ監視テント村に向かった。
 後で聞けば午前2時、バリケードを構築した若者たちは、いっせいにバリ
ケードを自主的に去、車で来た者は帰宅、それ以外はテントにひき上げたとい
う。
 朝5時現場を見に行ったSさんによると飛ぶ鳥あとを濁さずごみ一つ残さずき
れいサッパリだったとのこと。こうしたたたかい方も、いまの若い世代の特徴
を現したものであるのかもしれない。( T.E )
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