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たんぽぽ舎です。【TMM:No1386】
2012年3月15日(木) 地震と原発事故情報
                               転送歓迎
 
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  2月20日、関西電力高浜原子力発電所3号機が定期検査で停止
  残るは東電1基、北海道電1基の計2基、全原発停止へあと一歩
   【東京電力:柏崎刈羽6号 2012年3月26日に 定検入】
   【北海道電力:泊3号 2012年4月末までに 定検入】
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★1.地元が納得できる基準を示さないまま、再稼働の手続きだけが進んでいる
   大飯再稼働 政治判断へ、一次評価 安全委が大筋了承
                     (3月14日 東京新聞より)
★2.311、世界の『脱原発』
★3.<テント日誌3/13(火)>経産省前テントひろば185日目
    韓国国会議員の来訪―韓国の脱原発運動も急展開
    なりふり構わぬ再稼動への動きに対峙して
★4.新聞・雑誌から
 ◇東電と国を集団告訴へ
  過失致死傷容疑 福島の市民団体      (3月15日 茨城新聞)
 
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★1.地元が納得できる基準を示さないまま、再稼働の手続きだけが進んでいる
   大飯再稼働 政治判断へ、一次評価 安全委が大筋了承
                     (3月14日 東京新聞より)
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 関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の安全評価(ストレステス
ト)の一次評価について、原子力安全委員会は十三日、経済産業省原子力安
全・保安院が妥当とした審査書の内容を大筋で了承した。近く、五人の委員に
よる確認結果をまとめて公表。野田佳彦首相と関係閣僚が、再稼働を認めるか
どうか政治判断で決める。定期検査中の原発の運転再開が決まれば、東京電力
福島第一原発の事故後、初めてとなる。(略)
 
 安全委が確認結果を首相らに提出すれば、再稼働問題の焦点は地元の同意と
首相らの最終判断に移る。(略)
 ただし、その内容も具体的には決まっていない上、大飯原発も含めた国内の
原発では、三十項目をほとんどクリアできていない。
 「住民に会合に参加してもらい、再稼働の流れを知ってもらうことが大事」。
今年一月に大飯原発を視察したIAEA(国際原子力機関)の調査団は日本政
府にくぎを刺した。
 だが、地元が納得できる基準を示さないまま、再稼働の手続きだけが進んで
いる。
 
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 福島原発事故緊急会議では、「福井現地からの要請」にこたえて、再稼働
 阻止の3月25日(日)午後1時の現地集会に参加します。
 基本は新幹線(+在来線)で往復する予定ですが、体力に自信のある方は
 バスでも行けます(交通費が3分の1)。
 
 多くの人の参加を期待します。次号以降に具体的な内容を掲載します(柳田)
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★2.311、世界の『脱原発』
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◇「脱原発」の声響く 世界各地でデモや集会 台湾、韓国、オーストラリア
                       (3月12日 茨城新聞)
  東日本大震災による東京電力福島第1原発事故から1年を機に、反原発団
 体などは11日、世界各地でデモや集会を開き「脱原発」を求める声をあら
 ためて響かせた。
  6基の原子炉が稼働する台湾では、環境保護団体などが、「原発をゼロ
 に」をスローガンに台北でデモを開催。主催者発表によると1万人が参加し、
 市中心部を総統府前まで行進した。台湾北部の原発事故が起きた場合、台北
 でも大きな被害が予測されており、子どもも加わったデモ隊は「安全を守
 れ」とシュプレヒコールを繰り返した。(中略)
  韓国では原発の新規建設候補地、日本海側の江原道三陟で、地元住民や市
 民団体メンバーらが建設阻止を訴える集会を開いた。約6000人が参加し
 たという。
  オーストラリアのメルボルンでは、原発燃料として日本へも輸出される
 オーストラリア産ウランの採掘に反対する集会が開かれ、地元住民らが約
 300人が参加した。(後略)
 
◇ドイツ 燃える反原発「人間の鎖」   (3月12日 東京新聞・夕刊)
  【ベルリン=弓削雅人】ドイツ北部のニーダーザクセン州のブラウンシュ
 ワイクなどで十一日夜、市民らがたいまつを手に、長さ80キロ近い「人間
 の鎖」をつくり、脱原発などを訴えた。(中略)今回の反原発イベントには
 約2万4千人(主催者発表)が参加したとされる。(中略)
 
◇フランス、人間の鎖6万人          (3月12日 東京新聞)
  「原発大国」として知られるフランスでは、脱原発を訴える市民グループ
 などが十一日、原発や核関連施設が密集する南部リヨン~アビニョン間の
 230キロを断続的に手をつないで結ぶ「人間の鎖」を実施した。呼び掛け
 た「脱原発ネットワーク」によると、約6万人が参加し、同国では過去最大
 規模の反原発の催しとなった。
 
◇英国、800人、24時間デモ        (3月12日 東京新聞)
  イギリス西武サマーセット州のヒンクリー・ポイント原子力発電所周辺で
 十日から十一日にかけ、約800人の市民が原発増設の反対を訴える24時
 間デモを行った。(後略)
 
◇スイス、「脱原発」声響かせ       (3月12日 デーリー東北)
  スイスでは、首都ベルン近郊のミューレベルク原発前で、約1万人が反原
 発集会を開いた。技師ドミニク・ジョブさんは「福島の事故は政府に目を覚
 まさせた。脱原発をすぐに実行すべきだ」と話した。
 
 
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★3.<テント日誌3/13(火)>経産省前テントひろば185日目
    韓国国会議員の来訪―韓国の脱原発運動も急展開
    なりふり構わぬ再稼動への動きに対峙して
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 『3・11』を前後する動きの余韻がまだ身体の一部に残っていて動きが鈍い。
こんなことじゃいかんと急いでテントに向かう。テントの前に座り込んでいた
ら韓国の国会議員が激励に訪れた。TPPの件で日本を訪問中の韓国の民主労
働党の議員である。外国のメディアのテント訪問は多いが国会議員等は少ない。
以前にドイツの緑の党の議員などが訪れたことがあるだけだ。
 
 韓国では「緑の党」も結成され脱原発の動きも伝えられるが、民主労働党は
以前から脱原発をめざして活動してきたと語っていた。民主労働党は民主労働
運動を母体にし、座り込みや籠城闘争などをやってきたのでテント闘争には親
近感があるのだという。テント闘争の発端から現在までを質問に応じながら説
明するが重要な話も聞けた。
 韓国は首長国連邦に原発輸出に成功した。この原発輸出は日本などに競り
勝ったもので李明博大統領は大変な自慢のしろものだったらしい。
 しかし、国会でいろいろ追及するとこれは長いローンで拘束され、その金利
は韓国がこのために外国の銀行から借り入れたものより低く差額は韓国の負担
になっている。事故発生の場合の責任など付帯事項は大変きつい契約になって
いる。技術力の勝利と宣伝だったが韓国側の負担の多い契約条件がその実態
だった。
 これらは国会での追及で明らかになったのだという。こうした無理をした原
発輸出では安全面での歪が強くはないのだろうか。そんな疑念を語っていた。
果たして日本の原発の実態はどうなのだろうか(?)と思う。
 
 彼はまた、日本と韓国と台湾などを含めたアジア全域での脱原発運動の連帯
を考えたいとも語っていた。韓国も台湾も脱原発の運動はこれからだという局
面だが東アジアでの脱原発運動の連帯も急速に進んで行くものと思われる。
新聞では韓国の釜山での原発事故とその処理について報道されている。その隠
ぺい体質は日本と似ているが場合によれば福島と同じことが起きていたかも知
れない。この釜山での事故を日本の福島以外の原発での事故と同じこと考える
べきである。もはや原発事故に国境はななっている。韓国などの運動との連帯
を深めて行きたいと思う。
 
 ある程度は予測していたがこうも露骨とは思えなかった。再稼働の動きであ
る。「先頭に立つ」だって。それならばまず国民の前で原発を存続させる理由
を語ってみよ。政治的判断ならその政治的理由を語れ。電力不足。冗談じゃな
いぜと言いたい。
 テントから少し向こうの内閣府のある合同庁舎では内閣府原子力安全委員会
の検討会が開かれていた。これは経産省原子力安全・保安院が大飯原発3・4号
機の第一次ストレステストを妥当とした評価を確認するものである。傍聴人を
締め出してのやり方である。テントからも抗議の行動に出掛けた人もいたが、
保安院前や経産省正門前での抗議行動を遅くまで続けていた。
 国民の合意を得るということを自分たちに賛意を示すものだけでやる、とい
うのは「やらせ」ではないのか。懲りない所業ではないのか。
 
 もともと福島第一原発の事故当初から原子力ムラは今春の原発稼働停止後の
戦略を練ってきた。原発再稼働→原発保存であるが、この構想のなかにストレ
ステストが組み込まれそれを儀式《手続き》として最大限利用することにした
のだ。だから、彼らに取っては手続きが満たされればいいだけだ。
 権力側は保安院や原子力安全委員会が廃止され原子力規制庁に衣替えする前
に大飯や伊方の再稼働の道筋をつけたい。原発稼働ゼロになることを避けるた
めに、大飯や伊方の再稼働の儀式を済ませて再稼働させたいのだ。既成事実の
積み上げに弱い日本人の心性を利して悪あがきだ。我々は政府の動きを射程に
いれて再稼働阻止のために闘う。経産省前テント広場も本格的な対峙に入らね
ばならない。                         (M/O)
 
 ◇「福島と世界をつなぐ――第2回テントひろば応援の集い」
   3月17日(土)午後6時半~9時 スペースたんぽぽ
   参加費800円(学生400円)
  ◎DVD「FUKUSIMA Never Again」上映
  ◎お話 椎名千恵子さん
  (原発いらない福島の女たち/子ども福島 世話人)、東京都フクシマ
   村村長として「未来をはらむ女たちのとつきとおか行動」実行中
 
 
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★4.新聞・雑誌から
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◇東電と国を集団告訴へ
  過失致死傷容疑 福島の市民団体      (3月15日 茨城新聞)
 
 東京電力福島第1原発の事故を防げずに多くの人々を被ばくさせ、近隣の
入院患者らを避難途中に死亡させたなどとして、福島県の二つの市民団体が、
東電幹部や原子力安全委員会、経済産業省原子力安全・保安院幹部ら国の責任
者について、業務上過失致死傷などの容疑で福島地検への告訴を検討している
ことが14日、分かった。
 
 市民団体は「脱原発福島ネットワーク」と「ハイロアクション福島原発40年
実行委員会」。5月中旬にも福島地検に告訴状を提出する計画で、福島県民の
参加を募り千人規模での集団告訴を目指す構え。
 
 16日にいわき市で告訴団の結成集会を開き、告訴対象者や具体的な内容の
協議を始める。大量の放射性物質を拡散させたことに対し「人の健康に係る公
害犯罪の処罰に関する法律」違反容疑での告訴も検討する。
 ネットワークの世話人を務める佐藤和良いわき市議(58)は「あれだけの
大事故を起こしながら、誰ひとりとして刑事的な処分を受けていないのはおか
しい。県外への避難者も含め、多くの福島県民に参加を呼びかけたい」と話し
ている。
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