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ニュークレール情報板
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1223】
                          転送歓迎
                                           
  
      ◆ 地震と原発事故情報 その208 ◆
        3つの情報をお知らせします(10月22日)
 
     ◇ 日本の脱原発度は82%。(2011年10月現在)
      日本の原発・全54基のうち、現在44基が地震故障や
      定期検査で(82%)が停止、稼働しているのは10基(18%)
      のみ。今後、再稼働を防げれば、2012年春頃には全原発
      停止が実現する。電気はだいじょうぶ。
      
  ★1 たんぽぽ舎代表・鈴木千津子さんが東京新聞に載りました。
  ★2 ドイツ緑の党「ヘーベル・ヘーンさんを囲んで」
  ★3 メルマガ読者から依頼の集会・行事のお知らせ(2件)
 
★1 たんぽぽ舎代表・鈴木千津子さんが東京新聞に載りました。
   放射能測定25年鈴木千津子さんに聞く
   線量で食を選ぶ時代に
   デザイナーから市民団体代表へ
 
 1986年のチェルノブイリ原発事故以来、食品の放射性物質を測定し続けてきた
女性がいる。反原発市民団体「たんぽぽ舎」の鈴木千津子共同代表(64)だ。福島
原発事故以来、これまで1800以上の検体を測った。「正確な情報公開が風評被害
を防ぐ。食品の放射性物質を測り、きちんと表示したうえで販売を」と訴える。
 上品にマニキュアした爪に、襟元の曲線が美しいスーツ。それもそのはず、鈴
木さんはもともとデザイナー。十数年前まで、東京・銀座で服飾店を経営してい
た。
原発事故以来、週末も連日、測定作業を続ける。「労働基準法に完全に違反です」
と笑うが、実際に過労で二回倒れた。帰宅するのは毎日、終電ぎりぎりだという。
 作業場は、東京都内にあるたんぽぽ舎の事務所。測定装置は「家がほしいわけ
でもないし、じゃあ買っちゃえって」と、チェルノブイリ原発事故が起きた時に、
五百万円を出して購入した。
 同事故から十年ほどたつと、依頼された食品からほとんど放射性物質は検出さ
れなくなった。それでも「ゼロという測定値を確認することに意味がある」と、
黙々と測定作業を続けてきた。「私は学者でも技術者でもない。でも、継続した
測定で監視ができる」
 まさか国内で、という今回の大事故。嵐のような日々が始まった。
各地から届く野菜や果物などを細かく刻んで容器に隙間なく詰め、機械に入れる。
短時間で簡易測定もできるが、規定通り2時間かけて測る。
 依頼者は生産者や小売店、個人。米や野菜、牛乳といった食品だけでなく、保
育園の砂場の砂や田んぼの草まで多岐にわたる。原発事故直後の三月から四月に
かけては、数百ベクレルのヨウ素やセシウムを検出することもあった。
 
 「最近はトマトやキュウリなど野菜からはほとんど検出されない。リンゴやナ
シなどの果実、木の実、レンコンなどは少ない量だが数値が出る。米は1キロあ
たり5ベクレルから10ベクレルくらいなので本当に微量」と鈴木さん。
 しかし、数値が低くなったからといって危険性がなくなったわけではないとい
う。「これまでは付着した放射性物質を洗い流すことができた。しかし、野菜は
今後、土壌などから本体が放射性物質を吸い込んでしまう。これは微量であって
も洗い落とせない」
日本政府の基準は諸開国に比べて高い。たとえば魚のセシウムの暫定規制値は1
キロ当たり500ベクレル。ロシアは130ベクレル、韓国は370ベクレルだ。同じ日
本国内でも輸入品は370ベクレルという二重基準も解消されていない。
 
 何ベクレル以下なら「不検出」という表示になるのかも、自治体で基準が異な
る。「不検出とあるのでゼロかと市の担当者に聞いたら、37ベクレルだと言われ
た。ちゃんと数値を教えてほしい」と駆け込んできた農業者もいた。
 放射性物質ゼロと確信できる食品は、少なくなりつつある。それならば、食品
すべてに「何ベクレル」という測定値を表示して売るべきだというのが、鈴木さ
んの提案だ。
 「消費者が不安になるのは、放射性物質の値を知ることができないから。表示
しないことで選択権を奪ってはいけない。カロリー計算と同様、たとえば『今日
は野菜の数値が高いから、肉は低めのものを買おう』と考える。日本の食卓はそ
んな時代に突入したんです」
                          (2011年10月21日掲載)
 
★2 ドイツ緑の党「ヘーベル・ヘーンさんを囲んで」
 
 原発は、技術自体が制御できないだけでなく、行政も対応できない人知を超え
 たもの
 チェルノブイリを見て分かっているが、何十年も汚染を防ぐ作業を続けざるを
 えない
 「脱原発」はエネルギー政策だけの問題ではなく民主主義の問題である
                
                   東電前アクション  shige
 
○10月21日たんぽぽ舎にて開催された、ドイツ緑の党副代表の「べーへル・ヘー
ンさんを囲んで」に出席いたしました。いち早く脱原発実現の原動力となった、
緑の党の中心的人物のお1人です。
 この貴重な機会をお作り頂きました、たんぽぽ舎の皆様、関係者の皆様には、
大変感謝致しております。
 この囲む会は、1部.へーンさん紹介と福島訪問の感想2部.脱原発、ドイツの現
状と闘いの提案3部.質問、コメント、質疑応答のプログラムで構成されていまし
た。
 
○1部については、へーンさんは、8月に続く2度目の福島訪問であったため、よ
り突っ込んだ分析や、東電の情報操作、賠償に至るまでのより深い洞察に基づく
見解を述べられました。冒頭、へーンさんが述べられたのは、20Km、30km、40km
圏と数字だけで単純に捉えることには大変な問題があると言う発言でした。そし
て、原発は、技術自体が制御できないだけでなく、行政も対応できない人知を超
えたものであるということ、汚染土壌を穴に埋めているのは、移動でありベスト
とはいえないということをお話されました。また、チェルノブイリを見て分かっ
ているが、何十年も汚染を防ぐ作業を続けざるをえないということ、人の分断、
確かな情報の不在、東電の政治への関与、情報操作が行われているのだろう、そ
して、賠償の範囲についても、とても懸念を持っているといわれていました。ま
た、子供ネットワークの方とお話をし、子供と成人は区別すべきとの見解を話さ
れました。団結、連帯は重要であり、フェイスブックなどネットでの連携は重要
ですとおっしていました。
 
○2部については、まず、「ドイツにおいては、17、18基の老朽化した原発を止
めるべきとの市民合意は出来ていました。緑の党は25年間にわたる反原発運動
を進めてきたし、幅広い市民運動をおこなってきました。」との言葉から始まり
ました。ドイツは、今年脱原発を決めました。実は、10年前電気会社とも契約
を結び、既に脱原発を決めていました。しかし、2009年に保守派が政権を握り、
全てが覆ってしまったのです。ところが、原発の稼動延長に国民の不満が大きく
なり、10万人デモが起こる事となりました。更に、保守政権の反動政策に国民
の反発が強まっていきました。そして、日本での3.11以降、ドイツ市民はその危
機をつぶさに感じ取り、緑の党の大幅な躍進が加速し、バーデン・ビュルテンベ
ルク州で、3月27日、独政治史上初の緑の党州首相が誕生しました。メルケル首
相は危機感を強め、とうとう、緑の党の基本理念である「脱原発」を押し上げ、
国家における宣言となったわけです。何故、緑の党の「脱原発」が躍進の要にな
ったのか、それは、自然エネルギーとの政策をペアで打ち出す事が出来たからと
いうお話でした。
 べーへル・ヘーンさん自身は、市民運動から始まり、デモをやり、政治家にな
り、更にまた、デモで訴え、政権の一部に食い込み、農業環境大臣になった事や、
ボトムアップによる市民運動の重要性を訴えていました。ネットを通じてボトム
アップの民主主義を進める事が重要であり、市民の国際ネットワークが、重要で
あるという言葉がとても印象的でした。また、「脱原発」はエネルギー政策だけ
の問題ではなく民主主義の問題であるともおっしゃられていました。
 
○最後にヘーンさんがおっしゃられた、脱原発の運動に送る、大事な締めの言葉
を皆様に送ります。
 
 ◆世代を超えた
 ◆クリエイティブである
 ◆面白いもの
 ◆楽しいもの
 ◆今までに無い物
 ◆綺麗な物
 
 最後の締めとしては素晴しいお言葉で、この言葉によって更なる勇気を得る方
が多数いらっしゃると思います。
この言葉をかみしめ、実践に繋げながら、楽しく積極的に、古いやり方にこだわ
らず、凝り固まった原理主義に陥らず、活動を拡げて脱原発と再生可能エネルギ
ーの新しい本当の民主主義の時代を勝ち取っていきましょう。
 
★3メルマガ読者からの依頼の集会・行事のお知らせ
(1)11/26(土)~27(日)新潟巻原発予定地を訪ねるスタディツアーを呼び
かけます。
巻原発建設の白紙撤回はどのような運動によって勝ち取られたのか?
運動を担った巻の皆さん。住民投票運動の中心で活動された笹口元町長のお話も
聞けます!
 
1969年から35年もの間、国・東北電力と闘い、ついに原発建設を白紙撤回させた
巻の人たち。
原発の建設予定地を訪ね、当時の運動について巻の皆さんからお話を伺います。
脱原発をめざす私たちにとって、貴重な体験、ツアーになることでしょう。
 
日 時:11/26(土)朝8時JR亀戸駅出発。27(日)18時帰着予定。
         全行程マイクロバスで移動。
          途中、観光も多少あり。
費 用:旅館代(2食)・交通費込み1万8千円。(定員25名)
問い合わせ、参加申し込み:携帯電話090-4364-7049。
締切10月30日、先着順。
主 催:市民の声・江東 TEL 03-3636-1031 FAX 03-3636-1033
 
(2)浜ネット 第3弾講演会
    広瀬隆・石橋克彦氏につづき
    河合弘之弁護士(浜岡原発を指揮する弁護
       団長・脱原発弁護団全国連絡会代表)講師
日 時:11月15日(火)
    18:30開演(18:00受付)
場 所:静岡労政会館6F大ホール(JR静岡駅より徒歩5分)
参加費(資料代:500円)
主 催:浜岡原発とめます本訴の会 
浜岡原発を考える静岡ネットワーク(浜ネット)
連絡先:TEL054-271-7302 Fax054-271-7339
 地元牧之原市議会が浜岡原発永久停止の決議。回りの市町
首長も、県下に次々と廃炉停止決議、意見書提出が広がって
いる。とどめを刺すのはあと一歩だ!中電裁判は目下高京高
裁で審理中。全国の原発訴訟を闘う弁護士の先頭にたつ河合
弘之氏のホットなお話。是非ご参加を!事前申し込み不要。
            発信者 浜ネット 佐野けい子
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