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たんぽぽ舎です。【TMM:No2306】
2014年10月15日(水)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.御嶽山災害で露呈した安倍政権の危機管理無関心
防災の第一歩は自民党政権を代えることだ
上岡直見[環境経済研究所(技術士事務所)]
★2.緊急署名のお願い
「福井県の原発の再稼働を認めないよう
西川一誠知事に求める署名」
「もう動かすな原発!福井県民署名」実行委員会
★3.その夜は官邸前に新しい風が吹いた
SASPL:「特定秘密保護法に反対する学生有志の会」がやってきた
10/10日(金)第121回首相官邸前・国会議事堂前抗議
ぐみ坂キッド(たんぽぽ舎ボランティア)
★4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆11/15第18回脱原発集中学習会「東海村・村長の脱原発論」
日本の原発発祥の地の村長が、なぜ脱原発に転じたのか?
講師:村上達也さん 会場:市川教育会館多目的ホール3F
◆11/22Do you know Sadako?
サダコの折鶴が世界へ
佐々木祐滋さん、SADAKO LEGACY副代表
★5.新聞より4つ
◆事故後初 福島知事選きょう告示
「ふるさと もう壊すな」 中間貯蔵施設に揺れる双葉町民
(10月9日東京新聞より抜粋)
◆ヨウ素拡散 最大40キロ圏 福島事故
規制委、再試算で縮小 (10月3日東京新聞より抜粋)
◆セシウム濃度、過去最高=地下水、25万ベクレル
-東電「台風の影響」・福島第一 (10月14日時事通信より抜粋)
◆火山と原発 噴火リスクの再検討を
(10月9日朝日新聞「社説」より見出し)
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※川内(せんだい)原発再稼働やめろ! 永遠に原発ゼロに!
10/17(金)第122回首相官邸前抗議にご参加を!
日時:10月17日(金)18:00~20:00
主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
当日の詳細は http://coalitionagainstnukes.jp/ を参照
○たんぽぽ舎はいつものように13:00集合、ビラ折りやプラカードづくりの作業、たんぽぽ舎16:20出発、17:00頃、関西電力東京支店(富国生命ビル9F)前で短時間の抗議コール。17:15「経産省前テントひろば」集合。
1~5班にわかれて17:30官邸前、国会前へ出発。週刊金曜ビラ(10/3第120号)を配布します。
20:20経産省前テントヨコでまとめの集会と東電抗議の際の楽器練習(短時間)。 参加歓迎!
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┗■1.御嶽山災害で露呈した安倍政権の危機管理無関心
| 防災の第一歩は自民党政権を代えることだ
└──── 上岡直見[環境経済研究所(技術士事務所)]
菅官房長官は、菅義偉は御嶽山と川内の再稼働は関係ないと思うなどと述べたが、何の専門的知見もない個人的な憶測に過ぎない。むしろここで露呈したのは、安倍政権の危機管理に対する無関心だ。高山での活動という特殊性もあるが、御嶽山で約50人の被災者の捜索・搬送に対して、自衛隊・警察・消防が1000人体制だという事実から何も学ばないのか。
もし川内原発周辺で火山の噴火が発生したら、最大規模の噴火という話でなくとも、自衛隊・警察・消防は火山周辺の住民の救援に忙殺される。全国から関係者を招集するにしても、原発周辺の要援護者の事前避難など手が回らないだろう。原発防災とは総合的なものであって「原発に火砕流が到達しなければ大丈夫」というような話ではないのだ。
御嶽山の救助活動では、3000mの高度と火山灰の状況から自衛隊ヘリの運用は決死的活動に近いものである。それは以前から各種の災害対応で経験を積んでいる機種のCH-47だからできることである。軍事オタクが「オスプレイがあれば御嶽山の救助に役立った」などとネットで騒いでいたが、米軍でもまだ安定的に使いこなせていない機種をあのような状況で使えるはずがない。
オスプレイ1基の価格でCH-47が2~3基調達できる。大規模災害に備えるなら数を揃えたほうが有効だろう。しかも防衛の専門家によると、かりに離島防衛の観点からみても、オスプレイは役に立たないという[*1]。
片山さつきが、御嶽山災害は民主党の仕訳のせいだなどとデタラメな発言をして後日取消・謝罪しているが、被害者を民主党批判のダシにしている。これも安倍晋三が本家だ。第1次安倍政権の時に、福島事故と同じ全電源喪失の可能性を指摘されながら、原子力安全委員会(当時)の評価で安全だと回答している。
防災の第一歩は自民党政権を代えることだ。
[*1]http://toyokeizai.net/articles/-/47070
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┗■2.緊急署名のお願い
| 「福井県の原発の再稼働を認めないよう
| 西川一誠知事に求める署名」
└──── 「もう動かすな原発!福井県民署名」実行委員会
○ 「もう動かすな原発!福井県民署名」実行委員会より、2015年春に福井県知事選が行われる前に、緊急署名のお願いです!
福井県17市町村が連帯して、福井の原子力発電所の再稼働を行われないように願いを知事に届けるため、福井県民署名サイトを開始しました!
川内原発の次の再稼働狙いは高浜原発になると考えられます。大飯原発に続き、原子力ムラの力の強い若狭の原発が狙われるのは避けられません。どうにか再稼働を阻止すべく、福井の活動メンバーが必死に署名を集めています。
どうか、ご署名、拡散にご協力ください。よろしくお願いいたします。
福井県民署名サイト http://fukui.jpn.org/
facebookページ https://www.facebook.com/fukuisyomei
○全国のみなさま 広瀬隆です
8月9日にキックオフした「福井県の原発の再稼働を認めないよう西川一誠知事に求める署名」が、県外の人たちも(海外の全世界からも)サイトからインターネットで参加できるようになっています。
現地では、必死の署名集めが展開されています。
鹿児島県の川内原発に次ぐスケジュールで進められているのが、福井県の高浜原発・ 再稼働計画です。
みなさまも、これを傍観せずに、どんどん署名に参加して、「もう動かすな原発!福井県民署名実行委員会」に送ってください。できれば、急いでください! そして、みなさまの周囲の方たちにも広く呼びかけてください。
数が大切です。そして、冷静な意見も・・・
私見ですが、福井県のような原発立地自治体には、これまで原発推進のための電源三法交付金が支払われてきましたが、原発に代る県内での 新たな産業育成のために、目的と期間を限って、これと同等の交付金が交付されるよう、私たちも経済産業省と国に呼びかけると、私は西川一誠知事に約束しました。
まず、原発ゼロの政策を打ち出すことが第一です、と。
ニュースは、下記にあります。
http://www.asahi.com/articles/ASGBC3SYLGBCPGJB001.html
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┗■3.霧島連山えびの高原周辺での地震活動
| 去年の暮れから火山性地震が続き、この夏には火山性微動も観測されたこと
| 今後、噴気や火山ガスが噴出する可能性がある
└──── 鈴木 薫(たんぽぽ舎会員)
霧島連山えびの高原周辺で地震活動
10月8日 22時20分 NHKのデータ放送ニュース
霧島連山の北西側のえびの高原周辺で去年の暮れから火山性地震が続き、 この夏には火山性微動も観測されたことから、気象庁は火山の状況に関する情報を発表して今後の活動の推移に注意するよう呼びかけています。
気象庁が8日に発表した先月以降の火山活動の概況によりますと、3年前に噴火した霧島連山の新燃岳では、去年12月ごろから北西側の地下数キロにあるとみられるマグマだまりが膨張している傾向を示す地殻変動が観測されているほか、新燃岳の北西側に隣接する韓国岳の周辺で体に感じない火山性地震が続いています。
さらに、韓国岳の北西側に当たるえびの高原の硫黄山周辺では、火山性地震のほか、ことし8月20日には、これまで観測されたことがなかった火山性微動がおよそ7分間にわたって発生したということです。
気象庁はえびの高原の硫黄山周辺では、今後、噴気や火山ガスが噴出する可能性があるとして、8日夕方、火山の状況に関する解説情報を発表し、今後の活動の推移に注意するよう呼びかけています。また、新燃岳については、引き続き火口周辺警報を出して火口からおよそ1キロの範囲では噴石などに警戒するよう呼びかけています。気象庁は、地元の自治体などで作る協議会で登山者や観光客などに注意を呼びかけるかどうかも検討することにしています。
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┗■4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆ 古居みずえ監督「飯館村の母ちゃんたち」ダイジェスト版上映とお話会
期日 2014年10月26日(日)13時半より
場所 港区立男女平等参画センター・リーブラ 4階集会室
JR田町駅東口・徒歩3分 地下鉄都営三田線・5分
講師 古居みずえ監督(映像作家・ジャーナリスト)
費用 無料
定員 55名(当日先着順)
主催企画 劣化ウラン廃絶みなとネットワーク
連絡先 080-5421-8640(宮口)
古居さんは迫害に耐えて生活する、パレスチナの特に女たちや子どもたちを 長年取材してきて、3・11の福島第一原発爆発後は、同じ状況になった高線量の放射能に襲われた、飯館村の女たちを密着取材しています。危機の中の男女平等を切り口に、飯館村の避難の現状やイスラエルのガザ攻撃取材のお話しも聞ける事でしょう是非お出かけ下さい。
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┗■5.新聞から2つ
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◆監視カメラ 1/3故障 もんじゅ、1年半放置も 保安規定違反疑い
大量の機器点検漏れから事実上の運転禁止命令が出ている日本原子力研究開発機構の高速増殖炉もんじゅ(福井県)で、1995年のナトリウム漏えい事故をきっかけに原子炉補助建物に設置された二次系冷却材の監視カメラ計180基のうち、約3分の1が壊れていることが11日、関係者の話で分かった。
原子力規制庁が9月に実施した保安検査で判明。壊れたまま1年半以上放置されていたものもあり、保安規定違反の疑いが持たれている。低温停止中のため実害はないとみられるが、機構の安全管理体制が問われ、命令期間が長期化する可能性が出てきた。 (中略)
関係者によると、故障していたカメラは「ITV」と呼ばれ、機構がナトリウム漏れ事故をきっかけに05年に着手したもんじゅの改造工事で二次系冷却材ナトリウム配管の周辺に設置し、監視システムの一環として07年に運用を開始。中央制御室に映像を送り、運転員らが冷却材漏れの異常がないかなどを確認している。
今年9月8-19日の保安検査で、約3分の1のカメラの映像が映らなかったり、左右に動かなかったりと、正常に作動していなかったことが判明。機構は「故障の認識はあったが、既に製造終了したカメラで交換できなかった」と規制庁などに説明しているという。 (中略)
長期運転停止中のもんじゅをめぐっては、原子力規制委員会が昨年5月、点検漏れ問題から安全管理体制が整うまで運転を再開しないよう命じていた。政府は今年4月に閣議決定したエネルギー基本計画で、もんじゅの存続を決めた。
(10月12日東京新聞より抜粋)
◆経産省「把握甘かった」 再生エネ中断 無責任体質鮮明
電力会社が再生可能エネルギーの買い取り手続きを相次いで中断している問題で、経済産業省は10日、状況把握が遅れた甘さを認めた上で、電力各社に詳細の調査などを求める通達を出した。買い取り制度をつくったのは経産省だが、最終的な手続きは電力会社任せで、責任の所在や途中経過がはっきりしないまま急に中断の事態となった。原子力と同じく電力事業の無責任体質が浮き彫りになっている。
買い取り制度の手続きは、再生エネの発電事業者が経産省に申請して認定を受けた後、大手の電力会社に買い取りを申し込む。電力会社は需要を上回る申し込みが集まるなど、大規模停電を起こす可能性がある場合は拒否できる。
しかし、中断した九州、四国、東北、北海道、沖縄の五電力は、3月に駆け込み申請が殺到していたのに、沖縄を除く四電力は九月下旬まで半年間にわたって状況を説明せず、いきなり中断を表明したため混乱に拍車をかけた。経産省も各社の状況を把握せず需要を上回る計画を認定しており、新エネルギー対策課の松山泰浩課長は「甘かった側面もなかったとは言えない」と不備を認めた。(後略)
たんぽぽ舎です。【TMM:No2305】
2014年10月14日(火)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.富士山は「5年以内」に必ず噴火する
御嶽山噴火を的中させた地震学者が警告!
木村政昭・琉球大学名誉教授
柳田真(たんぽぽ舎・再稼働阻止全国ネットワーク)
★2.原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会! その23
国会事故調を敵視し「吉田調書」を無視する規制委
「~事故の分析に係る検討会」中間報告書確定
木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
★3.霧島連山えびの高原周辺での地震活動
去年の暮れから火山性地震が続き、この夏には火山性微動も観測されたこと
今後、噴気や火山ガスが噴出する可能性がある
鈴木 薫(たんぽぽ舎会員)
★4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆ 古居みずえ監督「飯館村の母ちゃんたち」ダイジェスト版上映とお話会 (10月26日)
★5.新聞より2つ
◆ 監視カメラ 1/3故障 もんじゅ、1年半放置も 保安規定違反疑い
(10月12日東京新聞より抜粋)
◆経産省「把握甘かった」 再生エネ中断 無責任体質鮮明
(10月11日東京新聞より抜粋)
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※川内原発再稼働を止めよう 2つの行動
★10/15(水)規制委員会抗議行動にご参加下さい
原子力規制委員会へ抗議行動・規制委「合格証」は無効だ(石橋克彦)
日時:10月15日(水)12時-13時
場所:原子力規制委員会(六本木ファーストビル内)のビル前
東京メトロ:南北線「六本木一丁目」徒歩4分
日比谷線「神谷町」徒歩8分
★10/15(水)討論集会にご参加下さい。
川内原発再稼働阻止を実現するために 討論会
日時:10月15日(水)19時-21時半(18時半開場)
場所:スペースたんぽぽ(ダイナミックビル4F)
参加費:500円
※主催は両方とも再稼働阻止全国ネットワーク
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┗■1.富士山は「5年以内」に必ず噴火する
│ 御嶽山噴火を的中させた地震学者が警告!
│ 木村政昭・琉球大学名誉教授
└──── 柳田真(たんぽぽ舎・再稼働阻止全国ネットワーク)
○週刊現代10月18日号が4頁の小特集を組んでいる。富士山噴火の話だ。これは他のメディア・週刊誌でも近年たびたび報道されてきたテーマだが,今回のこれは、人物が琉球大木村政昭名誉教授の指摘というので、
私も一層注目して買って読んだ。
実は,たんぽぽ舎の地震研究会(約15年)で顧問の生越忠氏(地質学者)が、日頃はすごく辛口なのに、こと木村政昭氏については“あの人の地震分析はよく当たる”と、かつて賞めてみえたから。
○10月18日号は4つの筋からなっている文だ(異変の長考兆候はもう出始めていた)。
1 ここで「何か」が起きてきている-富士山の北東の山梨側の林道で謎の異常現象
2 「噴火の目」を観測した-2013年±4年に噴火する。
3 せりあがってきたマグマ(今)
4 山は今も動いている
○木村名誉教授が2013年に出版した著書「東海地震も関東大地震も起きない」(宝島社)の中で、御嶽山の噴火時期について、2013年±4年=2009年-2017年その間に噴火するという予測を発表。(当たってしまった)。同じ本で富士山については2014年±5年という分析結果を掲載。ここから「富士山は5年以内に必ず噴火」という予測が現実味を帯びてくる。
☆週刊現代(2014年10月18日号)より抜粋
◇富士山は「5年以内」に必ず噴火する
御嶽山噴火を的中させた地震学者が警告! 木村政昭・琉球大学名誉教授
異変の兆候は、もう出始めていた
(前略)本当に富士山噴火は近いのか。実は、M9.0と推定される東日本大震災以降、多くの火山学者・地震学者が、日本での火山の大規模噴火が起こるリスクが高まっていると指摘してきた。
なぜなら、20世紀半ば以降、世界で発生したM9クラスの地震後の経過を辿ると、1952年カムチャッカ地震(M9.0、カルピンスキ山などが3ヵ月以内に噴火)、1960年チリ地震(M9.5、コルドンカウジェ火山などが1年以内に噴火)2004年スマトラ地震(M9.2、タラン、メラピ、ケルート各山が3年以内に噴火)など、すべて例外なく火山の大噴火につながっているからだ。
駿河湾、相模湾から連なる地殻の境界線上にそびえ立ち、東日本大震災の影響を受けたと考えられる富士山は、元より、近い将来に噴火する最有力候補なのだ。
(中略)
「富士山の南東方向には宝永噴火(1707年)の火口があり、国は次の富士山噴火についても,そちら側が危険だと考えているようです。しかし私(木村教授)は、そのラインよりも、北東-南西ラインが気になる。さらに言えば,北東斜面です。
これまで、富士山噴火の火口となった場所は、北東-南西の線上と、北西ー南東の線上を、ほぼ交互に繰り返している。直近の宝永噴火は南東側で起こっています。ですから私は、次は北東側の斜面が破れて熔岩が出ると予測しています」
まさに危険地帯と木村名誉教授が予測する北東側で起こっている富士山の異変。やはりその日は近いのか。富士山が噴火すれば、その被害は御嶽山の比ではない。 (後略)
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┗■2.原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会! その23
│ 国会事故調を敵視し「吉田調書」を無視する規制委
│ 「-事故の分析に係る検討会」中間報告書確定
└──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
規制委は、先の10月8日の定例会合で「東京電力福島第一原子力発電所における事故の分析に係る検討会」中間報告書を確定した。「新規制基準」がほぼ固まった後の2013年5月にこの検討会を開始し、6月、8月、10月、11月と開催した後、ずっと休んでおいて2014年7月に第6回を急遽開催し、中間報告書案を提出して確定したものだ。
中間報告書は国会事故調が指摘したことに対して検討した結果が記載されているが、田中三彦氏(元国会事故調委員)の言葉を借りれば「内容的には、国会事故調の問題提起をことごとく否定するものになっている。平たくいえば、未解明問題は少しも未解明ではなかった、特別な問題は見いだせなかった、と一方的に断じた報告書」である。
国会事故調の委員を呼んで意見を交換することもせずに、国会事故調の現場証言聴取に対して「強要」「不正」と述べ、抗議を受けて発言を撤回をした奈良林直委員など「原子力マフィア」側の委員で決めてしまったのだ。
また、2014年5月に吉田昌郎所長の供述記録すなわち「吉田調書」が朝日新聞の報道で明るみに出て、9月11日に他の「調書」とともに公表された。この「吉田調書」に対する規制委の対応もおかしい。「調書」をしっかり調べて事故検証をし規制基準に反映することが、「科学的・技術的」な組織のあるべき姿である。にも拘らず、「吉田調書」を活かす考えがあるかを記者に問われて田中委員長は「…改めてそれだけの労力を割くということはする予定はありません」と否定した。
福島第一原発事故の原因究明と検証をなおざりにして、「新規制基準」を作り審査を進めるという、「科学・技術的」に非常に不可解な行動をする原子力規制委員会である。
(参考)吉田調書の意義を見失ってはならない―事故を直視するために(原発規制庁審議ウォッチ・グループ、岩波「科学」10月号
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┗■4.【伊方の避難は「ロボコップ」が活躍?】
│ 愛媛県の原子力防災訓練のいい加減さと欠落していることがたくさん。
└──── 上岡直見[環境経済研究所(技術士事務所)]
2014年10月21日に愛媛県は「平成26年度原子力防災訓練」を実施する[1]。
改めて県の「愛媛県広域避難計画[2]」を検討して呆れたのを通り越して笑うしかない説明に気づいた。同計画の「愛媛県原子力防災広域避難対策(避難時間推計)検討調査結果概要」によるとシミュレーションにより渋滞が予想される交差点には「現場の状況を踏まえたインテリジェントな交通誘導が可能な警察官を配置」することによって、基本ケースに対してUPZ避難時間を1時間短縮できるという。
愛媛県警にはSF映画の「ロボコップ」ではあるまいし、放射線下で高度な情報処理をしながら活動する「インテリジェントな警察官」がいるのだろうか。
この報告書業務を請け負ったのは「ユーデック」というコンサルで、伊方の他に泊・福島・東海第二・志賀・川内の検討も受託している。どこの報告書も同じような構成で、非現実的な仮定を積み重ねた机上の計算に過ぎない。要援護者の移動、マイカーが利用できない住民のバス避難、スクリーニングの時間、ヨウ素剤の配布等は一切無視されている。
別の資料によると、社会福祉施設等における原子力災害避難計画の策定状況は名目上でもまだ半分程度[3]だが、策定済とされる施設の中で具体的な行き先が決まっていない施設が多数あるという有様である。このような検討を以て再稼働の条件が整ったとはとうてい言えないし、いつになったら整うのか全く見通しがつかない。
伊方直近の伊予灘では2014年3月14日に震度5強の地震が発生している。もし震度があと1ランク高ければ原子力防災指針のEAL発動の基準に達する。福島事故の時、福島県警には「インテリジェントな警察官」がいたのだろう。住民より先に撤退してしまった。
10月21日の訓練では「インテリジェントな警官はどこですか?」と聞いてみよう。
[1] http://www.pref.ehime.jp/h15550/event/documents/kunren-oshirase.pdf
[2] http://www.pref.ehime.jp/h15550/documents/kouikihinankeikaku.pdf
[3] http://www.pref.ehime.jp/h20300/guideline/documents/260701hinankeikaku.pdf
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┗■5.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆講演会「飛んで火に入るリニアの虫」アーサー・ビナードさん
対談:川村晃生さん(慶応大名誉教授)
日 時;10月13日(月・休)13:30-16:30
場 所:東京ウィメンズプラザホール
参加費:当日 1000 円(前売り 800 円)
主 催:リニア・市民ネット042・565-7478
百害あって一利なしのリニアは、いったいだれのための利権なのか。
この巨大なペテンをどうすれば食いとめられるのか。
アメリカに生まれ育ち、日本を美しく歌いあげる詩人といっしょに、リニアを見抜き、出口戦略を考えましょう。
☆アーサー・ビナードさんといっしょに、講演会終了後、参加者みんなでパレードにでかけます。黄色いものを身につけてどうぞ集まって下さい。
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┗■6.新聞から3つ
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◆川内 住民の声生かせ 【金曜日の声 官邸前】
東京都江東区の無職 友光功久(ともみつのりひさ)さん(64) 原発を動かせば電気代が安くなるというが、たかが知れている額。それよりも、事故が起きれば何十万もの人々が故郷を奪われるリスクの大きさをもっと語るべきだ。とんでもない大ばくちはやめてほしい。
同中野区の会社員 織戸(おりと)豊さん(41) 新基準を満たしたとされる川内(せんだい)原発の審査結果の住民説明会で、質問者の大半が再稼働を疑問視する意見を言った。生活をしている地元の人の声だ。それでも動かそうとする政府は、どこを向いているのか。
(10月11日東京新聞より抜粋)
◆ 北海道電 急いだ再値上げ 平均15.33%、2ヶ月半で決定
社員賞与見送りへ 東電関電も注目
(10月11日朝日新聞見出し)
◆電力5社の判断 検証
再生エネ新規中断 経産相、年内に
(10月11日朝日新聞見出し)
たんぽぽ舎です。【TMM:No2304】
2014年10月11日(土)地震と原発事故情報-6つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.川内原発の規制庁「説明会」は原発企業の動員とヤラセ発言
最後は「原発推進期成会」会長のヤラセ発言
インチキな「説明会」での再稼働は許さない 川内の家 岩下
★2.槌田ゼミ 原発事故基礎講座(6)報告
「川内原発再稼働と加圧水型の過酷事故」 9月24日(水)
【DBA(科学技術)を無視すれば、安全は確保できない】
坂東喜久恵(たんぽぽ舎)
★3.市立小中20校保管の放射汚染除去物を学校敷地内に埋めるな!
放射能汚染除去物は東電に引き渡すべき
倉田 謙(横浜市港北区の損保代理店の爺です)
★4.【伊方の避難は「ロボコップ」が活躍?】
愛媛県の原子力防災訓練のいい加減さと欠落していることがたくさん。
上岡直見[環境経済研究所(技術士事務所)]
★5.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆講演会「飛んで火に入るリニアの虫」アーサー・ビナードさん(10月13日)
★6.新聞より3つ
◆川内 住民の声生かせ 【金曜日の声 官邸前】
(10月11日東京新聞より抜粋)
◆ 北海道電 急いだ再値上げ 平均15.33%、2ヶ月半で決定
社員賞与見送りへ 東電関電も注目
(10月11日朝日新聞見出し)
◆電力5社の判断 検証
再生エネ新規中断 経産相、年内に
(10月11日朝日新聞見出し)
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★10/14(火)テント裁判支援にぜひ参加を
テント裁判-第8回口頭弁論が10:30から開催されます。傍聴・応援集会・報告会にご参加下さい。
日時:9:30 地裁前集合 10:30 開廷(103号法廷)
13:00「報告集会」 会場:参議院会館講堂
※傍聴できない人は外で支援集会予定(台風が近づいています。不明な場合はお問い合わせ下さい)
テント 070-6473-1947
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┗■1.川内原発の規制庁「説明会」は原発企業の動員とヤラセ発言
│ 最後は「原発推進期成会」会長のヤラセ発言
│ インチキな「説明会」での再稼働は許さない
└──── 川内の家 岩下
10月9日の規制庁の「説明会」(県主催)には、1,000名以上の方々が参加しました。でもそのうち7-8割は、原発関連企業の動員だったのではないでしょうか。バスで乗り付けた関連企業もありました。
市内・全県から集まった人々は、再稼働反対の横断幕を広げ、「質問時間30分は短すぎる」、「討論集会を開け」と訴えました。
○「事故は起こらない」、とは言わない規制庁
規制庁の説明は、結局は「規制委員会がちゃんと審査したのだから、原発は安全」ということ。とはいえ、「事故のリスクを最小にした」と言っても、「起こらない」とは保証しません。
それに対し市民からは、(1)福島の事故はいつ収束するのか、(2)原発の耐震基準は低すぎる、(3)核のゴミをどこで受け入れるのか、(4)避難計画は住民を守らない――など、9人の質問が相次ぎました。そのなかで規制庁は、「原発の耐震強度は、まだこれからデータをチェックするところ」、と回答しました。
○「ヤラセ」発言で終わる説明会って、何?
ところが最後に指名されたのは、原子力期成会の会長。「規制庁の説明はとても良かった。原発の安全性が理解できた。再稼働を推進して欲しい」、と原稿を読み上げるのです。
推進派に動員された人々から大きな拍手がおこり、それで閉会という次第です。これは全くの「ヤラセ」発言。玄海原発と一緒です。「説明会」自体がインチキだったことが判ります。
○原発と私たちの生活とは、共存できない
「説明会」は、少しも安全・安心を感じさせるものではありませんでした。逆に「ヤラセ」が無ければ終わらないような説明会は、規制庁や県・市のウソと、アセリを感じさせます。
もっと県や市を追い詰めましょう。耐震工事も未完成な原発の再稼働と、私たちの生活とは両立しません。
(せんだい原発,再稼働反対!14-10/10「川内の家」ニュース28号)
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┗■2.槌田ゼミ 原発事故基礎講座(6)報告
│ 「川内原発再稼働と加圧水型の過酷事故」 9月24日(水)
│ 【DBA(科学技術)を無視すれば、安全は確保できない】
└────坂東喜久恵(たんぽぽ舎)
○まず、【規制委は川内原発について新基準合格と発表】に怒りのスタート
「この決定は過去の原発過酷事故の教訓を無視している。規制(放棄)委員会だ。」から始まりました。
「スリーマイル(TMI)、チェルノブイリの教訓を入れていない。キセイしない委員会だから、民間の規制委を作るべきだ。」とまず打ち上げました。
○この日は【DBA(科学技術)を無視すれば、安全は確保できない】
DBA(Design Basis Accidents 設計基準事故)とは、「事故を想定し、科学技術により設計する」思想である。この考え方は原子力が作った。
(例)ECCSと格納容器に頼って過酷事故を止める.等々
しかし、この後あり得ないはずの事故が3回も起きた。(1)スリーマイル(2)チェルノブイリ(3)福島第一 ・・・ 原子炉DBAの失敗である。
☆事故を想定すれば設計をし直す。→規制委はこの原則を全く取り入れていない。
○3回のDBAの失敗・過酷事故の説明の後、対策を提示
【3つの苛酷事故は新しいDBA、だが】
すでに述べたように、建築ではDBA(科学技術)は成功している。原子力においても3つの苛酷事故をDBAとして、設計変更する必要がある。ところが、原子力では、苛酷事故があってもDBA(科学技術)による設計変更がなされない。炉心崩壊についても、核爆発についても、格納容器ベントについても無視である。
DBAによる対策として(1)誤表示する計器の改良(2) 水素爆発を防ぐ(3) 核爆発を防ぐ(4) 格納容器ベントはDBA思想の放棄(5)沸騰水型になった加圧水型原発の苛酷事故対策
このDBA(科学技術)をキチンと追及していけば、どんどん次々対策を立てていかねばならず、(とにかく)金がかかる。原発は経済的に行き詰る。
☆質疑でも:問題点と対策を(きちんと)考えると、全て「金がかかる」方向に。
経済的にも追い詰めよう。
☆原発で核兵器は?: ふたを開けておいて「ちょっと核分裂させて(不純物が増える前に)燃料棒を取り出
しプルトニウム239を取り出す」(黒鉛炉風)を繰り返せば可能でしょうが、発電はできませんね。
※次回のお知らせ
槌田ゼミ新シリーズ 福島原発事故基礎講座(7)
テーマ:科学技術を無視した川内原発再稼働 (続き)
日 時:10月29日(水)19:00-21:00 (開場18:30)
場 所:スペースたんぽぽ 参加費800円
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┗■3.市立小中20校保管の放射汚染除去物を学校敷地内に埋めるな!
| 放射能汚染除去物は東電に引き渡すべき
└──── 倉田 謙(横浜市港北区の損保代理店の爺です)
○横浜市教育委員会は放射性汚染除去物を『それぞれの学校敷地内に埋めるとの方針を明らかにした』と本日の新聞で報じられました。小中学校に埋めることは駄目で,放射能汚染除去物は東電に引き渡すべきと存じます
○また19兆円から25兆円の国費を投入して、福島では未だ放射性物質はジャジャ漏れ、『放射能はコントロール出来ている』と国民や世界の人々に嘘を吐(つ)くのは駄目です。
原発は地震国に於ける最大のリスクです、もはや『国策では無い』原発を再稼働するのは人格権を損なうとの判例も出ました。将来世代を担う子供達に『大人は何をしていた』と問われることの無いように、また『無知・無関心な国民では無い』と抗議行動をしましょう。
○(東京新聞10月2日より抜粋)
福島第一原発事故後、横浜市立小中学校20校が保管している放射能汚染を伴う除去物について、市教育委員会は1日の市議会決算特別委員会で、それぞれの学校敷地内の地中に埋める方針を明らかにした。除去物の放射線量が下がった一部の学校は、すでに埋めたという。
市は、対象物から1センチの距離で毎時0.59マイクロシーベルトの空間線量が測定された場合を、除染などを行う基準(目安)にしている。 (中略)
質疑で井上さくら氏(無所属)が「空間線量が低くても、放射性物質濃度が高い事例がある」などと指摘したが、岡田優子教育長は「空間線量で影響を把握している」として、除去物そのものは調べない考えを示した。
(後略)