NUCLEAIRE
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
┏┓
┗■3.9/27-28川内原発再稼働阻止現地行動の録画紹介
└──── 寺崎明子(経産省前第二テントメンバー)
9月27~28日の川内原発再稼働阻止現地行動についてはすでに参加者の報告が掲載されましたが、詳細な録画をアップしましたので、行くことの出来なかった方もぜひ、ご覧ください。
原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに
10月9日付け9/27~28・録画:川内原発再稼働阻止現地行動の報告
http://fukusimatotomoni.blog.fc2.com/blog-entry-299.html
┏┓
┗■4.新聞より3つ
└────
◆再生エネ受け入れ量試算へ 原発再稼働を盛り込む恐れ
想定は電力会社任せ
大手電力会社が再生可能エネルギーの受け入れ手続きを相次いで中断した問題で、経済産業省は16日、各社の受け入れ可能量を検証する専門部会の初会合を開いた。次回以降に計算方式を決めて各社に可能量を試算させ、年内に妥当かどうか検証する。しかし、原子力発電など再生エネ以外の発電をどの程度見込むかは電力会社の判断に委ねられ、「原発が稼働するので再生エネは受け入れられない」といった電力会社側に都合のいい試算が示される可能性がある。(後略)
(10月17日東京新聞1面より抜粋)
◆高濃度汚染水 険しい浄化 トラブル続き 追加策次々
流入絶つ凍土壁 難航 目標は「年度内完了」
(10月17日朝日新聞3面より見出し)
◆軽率な謝罪 鎌田慧(ルポライター)
報道、言論機関の社長が、深々と頭を下げている写真が「本社、記事取り消し謝罪」の大見出しとともに1面に掲載されていた。9月12日の「朝日新聞」、新聞史上の大珍事だった。
東京電力福島原発の吉田所長に対する「政府事故調」の調書が朝日新聞でスッパ抜かれてから、産経新聞などからの朝日攻撃がはじまった。朝日社長の謝罪には「従軍慰安婦」よりは「吉田調書暴露」に、はるかに大きな比重がかかっていた。
なににおびえているのだろうか、というのがわたしの疑問で、80年前、桐生悠々を信濃毎日新聞から追い出した軍部の不買運動を例に引いて、「盥(たらい)の水と一緒に赤子(報道の自由と民主主義)を流すな」とこの欄(9月9日)に書いた。
右派ジャーナリズムのあおりに便乗して、石原慎太郎さんは朝日を廃刊にせよ、不買運動を、とアジっている(「週刊新潮」10月9日号)。邪魔な新聞はつぶせ、という政治家の暴論だ。
福島原発事故のとき、現場はだれもコントロールできないほど混乱していた。それは誤報ではなく、東電社員の名誉を傷つけるものでもない。原発事故の宿命なのだ。
東電と官邸にいち早く恭順の意を示し、準備された続報を握りつぶし、社内を萎縮させた社長ら幹部の責任は大きい。権力と闘う記者を励ますことが、社長の責任のはずだ。
たんぽぽ舎です。【TMM:No2308】
2014年10月17日(金)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.一気に「決戦局面」に入った川内原発再稼働阻止の闘い
岩下(「川内の家」)
★2.岩波ブックレットの紹介
「動かすな、原発」 63頁 520円(税別)
佐藤辰弥(福井弁護士会)
★3.9/27-28川内原発再稼働阻止現地行動の録画紹介
寺崎明子(経産省前第二テントメンバー)
★4.新聞より3つ
◆再生エネ受け入れ量試算へ 原発再稼働を盛り込む恐れ
想定は電力会社任せ (10月17日東京新聞1面より抜粋)
◆高濃度汚染水 険しい浄化 トラブル続き 追加策次々
流入絶つ凍土壁 難航 目標は「年度内完了」
(10月17日朝日新聞3面より見出し)
◆軽率な謝罪 鎌田慧(ルポライター) (10月7日東京新聞「本音のコラム」より)
━━━━━━━
※10/18学習会にご参加を!
政府はなぜ「鼻血」をみとめないのか-漫画「美味しんぼ」問題を考える
講 師:白石 草(アワプラネットTV)さん
日 時:10月18日(土)14:00から16:00
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円(学生等200円割引)
━━━━━━━
┏┓
┗■1.一気に「決戦局面」に入った川内原発再稼働阻止の闘い
└──── 岩下(「川内の家」)
川内原発再稼働に抗する闘いが、一気に「決戦局面」に入ろうとしています。
10月20日に薩摩川内市議会・原発特別委員会が開かれますが、その場で14件の陳情が処理される可能性が濃厚です。処理とは、推進陳情を採択、反対陳情を不採択にすること。
それをうけ、10月28日に臨時議会を開催、数の力で推進陳情採択を是認。時日をおかず市長が「再稼動「同意」を表明する手はずです。
鹿児島県議会も同様の計画を立てています。10月27~28日に規制庁・経産省から参考人招致、11月上旬には臨時議会を招集して、36件の関連陳情を処理する見込み。
そのさい、「第一の地元である薩摩川内市が『同意』したのだから」と理由づけられるでしょう。
市・県は、「同意」プロセスを引きのばしたり、遅らせたりすることは、反対派を勢いづかせることになると恐れています。また、小渕経産相の来鹿(鹿児島へ来る)が、プロセス前倒しの圧力となっています。
それゆえ先手をとり、攻勢的に川内市議会~市長の範囲内で「同意」を阻止することが肝要です。
「3・11実行委員会」および地元では、直近の数日間、以下の行動を取り組みます(昨日の「3・11実」拡大会議の決定)。
○10・17・・・市長・市議会への申入れ行動
○10・18~19・・・県内の宣伝カーをフル動員した街宣活動
○10・20・・・9時に市議会3Fに結集。原特委傍聴と抗議行動
○10・26・・・久見崎海岸での集会と原発に向けたデモ
○10・28・・・臨時市議会への20日同様の行動
以上の情報をを拡散し、行動に参加してくださることをお願いいたします。
参考1
14-10/17「川内の家」ニュース29号 連絡先:090-4759-2927 岩下
せんだい原発,再稼働反対!
川内市議会は、再稼働反対の陳情をうけいれろ
10月26日の久見崎行動に参加しよう
原発再稼働の説明会は、おおかた終了しました。その説明は、「規制庁はがんばって審査した。原発事故が起こらないとは保証しない」、というもの。住民をバカにしています。
○再稼働「同意」に動き出す川内市議会
9日の説明会では、最後に指名されたのは原発推進期成会の会長です。「川内原発の安全性が良く判った」と発言。ヤラセです。
それをうけ川内市の原発特別委員会は、再稼働「同意」に向けた流れを進めようとしています。15日の委員会では、14の陳情を4つにまとめることを決めました。提出された各々の陳情の思いを、ないがしろにしています。
○原特委・市議会は、推進陳情採択やめろ
市の原特委は10月20日にも、原発推進期成会の「再稼働陳情」を採択、「反対陳情」を不採択にする可能性が濃厚です。下旬には議会が、数の力でそれを了承するでしょう。これをもって市長が、再稼働に同意する手順です。
鹿児島県議会と知事は、「地元が同意したのだから」と、同じく同意するでしょう。しかし地元も県民も同意などしていません。
○皆で「再稼働反対」ウィークに、皆で参加を
10月20日の原特委につめかけ、審議を監視しましょう。
推進陳情の採択を止めましょう。
私たちは10月26日(日)、久見崎海岸で集会をもち、原発ゲート前までのデモを行います。事故時の放射能拡散を証明する「風船あげ行動」との、連携イベントです。
再稼働「同意」の流れに圧力をかけ、止める行動が必要です。
住民こぞって「再稼働は許さない」の声を、大きく上げていきましょう。
10月20日(月)9時~川内市役所3F集合
10月26日(日)14時~久見崎海岸集合
参考2
川内原発の再稼働 地元市議会同意へ 20日にも賛成陳情採択
九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働問題に関し、薩摩川内市議会が20日に特別委員会を開き、再稼働の賛否を求める陳情を採決する見通しであることが16日、分かった。特別委、市議会とも議員の過半数が再稼働を容認する姿勢とみられ、再稼働賛成の陳情が採択される可能性がある。賛成の陳情が採択されれば議会として再稼働に同意を示したことになる。
特別委で陳情が採択された場合、岩切秀雄市長は今月中にも臨時議会を開催する。再稼働を容認する立場だが、本会議での議論を踏まえて市長としての是非を判断する。(後略) (10月17日東京新聞より抜粋)
┏┓
┗■2.岩波ブックレットの紹介
| 「動かすな、原発」 63頁 520円(税別)
└──── 佐藤辰弥(福井弁護士会)
メールマガジンいつも読ませて頂いております。
小生、大飯原発運転差止訴訟の弁護団長をしています。
その訴訟の関係で「動かすな、原発」という岩波ブックレットが10月7日発売されました。
本年5月21日に出された福井地裁の大飯原発差止訴訟の勝訴判決について、画期的な判決要旨と詳細かつ丁寧な解説が付いています。
この判決の言い渡しの最中4度にわたって大きな拍手が起こり、傍聴席では原告らがすすり泣いておりました。
それくらい人の心を動かす、新しい時代を予想させる判決内容でした。
小出裕章先生の外、弁護団の島田広弁護士、海度雄一弁護士、河合弘之弁護士、中嶋哲演氏が執筆しています。
総頁数も63頁でわずか520円(税別)と読みやすく、お求めやすくなっています。
この印税の大部分が、訴訟の原告らで作ります「福井から原発を止める裁判の会」に寄付されることになっております。どうか是非ご購読下さい。
※事故情報編集部より
上記の岩波ブックレットについては、書店などでお求め下さい。
┏┓
┗■3.書評 日本はなぜ「基地」と「原発」を止められないのか
| 「原発」を止められない本当の理由が暴かれる
| 今後の脱原発・反原発運動へ、大きな示唆
| 矢部 宏治((著) 発行:集英社インターナショナル10/24発売
└──── 渡辺秀之(たんぽぽ舎ボランティア)
○なぜ戦後70年たっても、米軍が首都圏上空を支配しているのか。
なぜ人類史上最悪の事故を起こした日本が、原発を止められないのか。
なぜ被曝した子どもたちの健康被害が、見て見ぬふりされてしまうのか。
だれもがおかしいと思いながら、止められない。
日本の戦後史に隠された「最大の秘密」とは?
○大ヒットシリーズ「〈戦後再発見〉双書」の企画&編集総責任者が放つ、
「戦後日本」の真実の歴史。公文書によって次々と明らかになる、驚くべき日本の歪んだ現状。
精緻な構造分析によって、その原因を探り、解決策を明らかにする!
<目次>
PART1 沖縄の謎―基地と憲法
PART2 福島の謎―日本はなぜ、原発を止められないのか
PART3 安保村の謎(1)―昭和天皇と日本国憲法
PART4 安保村の謎(2)―国連憲章と第2次大戦後の世界
PART5 最後の謎―自発的隷従とその歴史的起源
○2011年3月11日以降、日本人は「大きな謎」を解くための旅をしている。
沖縄の米軍基地問題と、東電福島原発事故は、密接に関連している。
高橋哲哉氏の「犠牲のシステム」のみばかりではなく、「オモテの社会と
ウラの社会」である。日本では「ウラの社会」こそが、法的な権利にもと
づく「リアルな社会」である。その代表例が、オモテの最高法規である
日本国憲法の上に、日米安保法体系が存在することである。
○なぜ、民主党政権時の「原子力稼働ゼロ政策」は、つぶされたのか。
この答えが、日米原子力協定という「日本国憲法の上位法」にもとづき、
日本政府の行動を許可する権限を持っているのは、アメリカ政府と日本の
外務省だからである。
○著者は、最後に問いかけます。
1)なぜ自分たちは、人類史上最悪の原発事故を起こした自民党の責任を問わず、翌年の選挙で大勝させてしまったのか。
2)なぜ自分たちは、子供たちの健康被害に目をつぶり、被曝した土地に
被害者を帰還させ、いままた原発の再稼働を容認しようとしているのか。
3)なぜ自分たちは、そのような「民衆を屈服させるメカニズム」について
真正面から議論せず、韓国や中国といった近隣諸国ばかりをヒステリックに攻撃しているのか。
○「日米原子力協定」の実態が明らかになる中で、私たちの脱原発・反原発
運動における今後の戦略、方針に大きな示唆を与えていると思われます。
※発売日は10月24日です。現在、インターネットでダイジェスト版が読めます。
「矢部宏治 集英社」で検索してください。
┏┓
┗■4.新聞より3つ
└────
◆再生エネ買い取り破綻 「制度設計に失敗」
経産省 有識者委から批判
経済産業省と有識者委員会は15日、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度の抜本見直しを本格的に議論し始めた。経産省は同日、有識者による新エネルギー小委員会(経産相の諮問機関)に大規模太陽光発電所(メガソーラー)の認定を凍結するなどの素案を提示、再生エネの拡大策の柱となってきた買い取り制度は開始からわずか2年で破綻が明らかになった。制度設計など準備不足が露呈した格好で、委員たちからは「制度に問題があったことは認めなければならない」との指摘が相次いだ。(後略) (10月16日東京新聞1面より抜粋)
◆南相馬 避難勧奨解除 SPEEDI使わず 除染目標の実質緩和
「汚染の影響小さく演出」 再稼働へ地ならしか
政府は今月中にも、福島原発事故に伴う福島県南相馬市の特定避難勧奨地点の指定を解除する。住民たちからは強い反対の声が出ているが、こうした汚染の痕跡を消そうとする試みは政府の常とう手段だ。原発の再稼働に向け、「事故が起きても、それほど問題は大きくない」と演出する意図が透けて見える。
(後略) (10月16日東京新聞「こちら特報部」より抜粋)
◆中部電と提携 東電救済色濃く 信用力背景に資金調達
たんぽぽ舎です。【TMM:No2307】
2014年10月16日(木)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.知事よ!一握りの補助金で鹿児島県民の命と財産を全て失ってよいのか
各地で具体的行動をおこそう
放射能から命と国土を守り、平和憲法を守り活かす情報発信NO.25より
清水 寛(たんぽぽ舎会員)
★2.現代社会を混乱させる磁気嵐
普段より100倍も強い「太陽フレア」発生
「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその73
島村英紀(地震学者)
★3.書評 日本はなぜ「基地」と「原発」を止められないのか
「原発」を止められない本当の理由が暴かれる
今後の脱原発・反原発運動へ、大きな示唆
矢部 宏治((著) 発行:集英社インターナショナル10/24発売
渡辺秀之(たんぽぽ舎ボランティア)
★4.新聞より3つ
◆再生エネ買い取り破綻 「制度設計に失敗」
経産省 有識者委から批判 (10月16日東京新聞1面より抜粋)
◆南相馬 避難勧奨解除 SPEEDI使わず 除染目標の実質緩和
「汚染の影響小さく演出」 再稼働へ地ならしか (10月16日東京新聞「こちら特報部」より抜粋)
◆中部電と提携 東電救済色濃く 信用力背景に資金調達 (10月8日東京新聞より見出し)
━━━━━━━
※10/18学習会にご参加を!
政府はなぜ「鼻血」をみとめないのか-漫画「美味しんぼ」問題を考える
講 師:白石 草(アワプラネットTV)さん
日 時:10月18日(土)14:00から16:00
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円(学生等200円割引)
━━━━━━━
┏┓
┗■1.知事よ!一握りの補助金で鹿児島県民の命と財産を全て失ってよいのか
| 各地で具体的行動をおこそう
| 放射能から命と国土を守り、平和憲法を守り活かす情報発信NO.25より
└──── 清水 寛(たんぽぽ舎会員)
知事よ!一握りの補助金で鹿児島県民の命と財産を全て失ってよいのか
○原発を廃炉にして、新エネルギー確保の事業と廃炉事業、従来からの水産、農業を大切にする方が鹿児島県民の経済は長期的に安全である。
福島事故原因不明、福島の放射能汚染進行、被害者を放置のままで、川内原発の再稼働は県民を放射能事故から守れない。鹿児島県知事は「合格証明書は安全が保障されていない」ことを理解して頂きたい。県民の安全が確保されない限り、再稼働は拒否して頂きたい。
○福島第一原発のような事故が起きた場合に、知事はどのように責任を取られるのですか。知事は鹿児島の文化と歴史と自然を誇りに思い、県民を大切に思われているのでしたら、非難計画については自治体に責任を押し付けた政府の無責任な「合格証明書」を受け入れることはできないのではないでしょうか。
県民の命と暮らしを守る知事としては、再稼働は受け入られないはずです。
○自然は人間の都合のよいように待ってはくれない。地震の専門家によれば、日本は地震の活動期に入っているということであり、いつ地震が起きても、噴火しても不思議でないらしい。
○また、規制委委員会の審査では火山噴火の予知を受け入れていますが、多くの火山学者は予知不可能と言っており、専門家の意見を無視した内容です。
事故が起きた場合、放射能汚染は火災や津波とちがう。チェルノブイリや福島を見ればわかるように長期に居住困難となり、今まであった地域経済どころか地域全体が破綻し、数千年、数万年復旧できないのである。
各地で具体的行動を起こそう。
●私たちの国は、私たちが守らなければ、誰も守ってくれない。
●私たち一人一人が主体的に原発反対、戦争反対の必要性を家族、友人、知人に訴え、反原発、反戦争の仲間を増やそう。
●1000万人アクションの署名用紙を用いて、街頭や職場などで脱原発を訴え、1000万人署名を実現しよう。
●各地方自治体のいろんな場所で脱原発地方議員と連携して再稼働反対、戦争反対の請願署名を行い、地方議会で議決しよう。
●党派を超えて脱原発、戦争反対で結集し、反原発・反戦争の地方議員を多数誕生させよう。
●脱原発、戦争反対で党派を超えて結集し、脱原発、戦争反対の市・町・村長、知事を誕生させよう。
●安倍晋三を打倒し、脱原発、戦争反対の国を実現しよう。
┏┓
┗■2.現代社会を混乱させる磁気嵐
| 普段より100倍も強い「太陽フレア」発生
| 「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその73
└──── 島村英紀(地震学者)
さる9月に大規模な磁気嵐(じきあらし)というものがあった。
地球は巨大な磁石になっていて、その磁石の作ってくれた地磁気のバリアのおかげで人類など生物は強い宇宙線からさえぎられている。しかし太陽から出る「太陽フレア」がこのバリアを一時的に乱してしまうのが磁気嵐なのである。
9月中旬に、いつもよりも100倍も強い「太陽フレア」が出た。その太陽フレアからは「コロナ質量放出」といわれる荷電粒子のかたまりが噴出し、それが地球に達すると磁気嵐になる。
太陽フレアは太陽黒点から出る。その規模はエックス線強度によって5段階に分類されるが。今回は最も規模が大きいクラス5だった。黒点は太陽の表面としては表面温度が相対的に低いところだが、それでも温度は約4000度もある。
磁気嵐が発生すると、地磁気が大きく乱れる。このため人工衛星やGPS(全地球測位システム)などの人工衛星や、航空や漁業に使っている無線、それに送電網などに障害が出る恐れがあった。悪くすると国家レベルの甚大な被害を及ぼす恐れさえあったので各方面で厳戒態勢が敷かれていた。
さいわい緊張の一週間がすぎて、今回は心配したほどのことはなかった。
だが、太陽フレアによる影響は過去にも起きている。たとえば1989年にはカナダで大規模な停電が起きたほか、2003年には日本の人工衛星が故障したこともある。
じつはハトは磁気を感知するのだ。磁気嵐がハトレースに大きな影響を及ぼしたことがある。
いまのようにインターネットが発達する前は、伝書バトは重要な通信手段だった。小さく巻いた写真や図面を足に付けた伝書バトは世界のニュースを伝えていた。
このため昔から伝書バトのレースが行われてきて、伝書バトの意味がなくなった現代でも世界各地でハトレースが行われている。元来は実用の道具だった馬も自動車も競争の道具にしてしまった人類のことだから、ハトも恰好の道具として選ばれたのであろう。
ところが、このレースが悲惨な結果に終わったことがある。選ばれてレースに出るほどの方向感覚が優秀なはずのハトが道に迷ってしまったことがあるのだ。
1988年6月に、フランスから英国へ向けて行われた国際レースはとりわけ悲惨だった。5000羽のハトが放たれたが、2日後のレース終了までにゴールに到着したハトは20羽に1羽にしかすぎなかった。ほとんど全滅だったのである。
ハトのレースの主催者は、事前に地球物理学者に訊くべきであったのだ。その日はたまたま大規模な磁気嵐の日だったからである。
ハトは磁気を感じて方向を知るに違いない。そしてハトだけではなく渡り鳥や、もしかしたら生まれた川に帰ってくるサケも感じているのかもしれない。
じつは私の知人のフランスの地球物理学者は、カーテンの後ろに隠した磁石の位置を正確に当てる。そしてこの能力は彼の娘にも遺伝しているのだ。さて、あなたは磁気を感じられるだろうか。
(10月17日『夕刊フジ』より)
┏┓
┗■3.その夜は官邸前に新しい風が吹いた
| SASPL:「特定秘密保護法に反対する学生有志の会」がやってきた
| 10月10日(金)第121回首相官邸前・国会議事堂前抗議
└──── ぐみ坂キッド(たんぽぽ舎ボランティア)
○茱萸坂(ぐみ坂)は鉄柵が隙間なく張り巡らされ、警察車両も普段の倍。何事かと思ったら19:00からSASPL:「特定秘密保護法に反対する学生有志の会」が官邸前に来るということ。お巡りさんたちも緊張しているかと思いきや普段と変わらず。責任者の方は緊張していたみたいだが。19:00になると反原連は官邸前を撤収し国会前に移動。
そしてライブが始まった。いやライブではなくシュプレヒコールなのだけれど、途方もなく格好いい。DJの声のあとバックコーラスが続く。とてもクールで美しい音楽。
「特定秘密保護法反対」「民主主義って何だ」「憲法守れ」「Get up! Stand up!」「Don't give up the fight」「安倍は辞めろ」
美しく素敵なライブ。いやシュプレヒコールだった。
○SASPLのHPを是非ご覧に。第2回学生デモのスピーチは感動的。
http://aikihon123.wix.com/students-against-spl
○忘れてはいけない大切なこと。
誰かにやってほしい、誰かがやればいいのにではなく、新しい風は自分でおこさないとね。
最初は一人。出来ることなら例え取るに足らないささやかなことでも、自分にしか為し得ないことをしたい。SASPLの風は僕に向かって吹いている。
┏┓
┗■4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
└────
◆11/15第18回脱原発集中学習会 「東海村・村長の脱原発論」
日本の原発発祥の地の村長が、なぜ脱原発に転じたのか?
講 演:村上達也(現・脱原発をめざす首長会議世話人)
と き:11月15日(土)14時より
ところ:市川教育会館多目的ホール3F
参加費:700円
主 催:脱原発・市川市民の会 TEL 047-302-0014 FAX 047-302-0012
◆11/22Do you know Sadako?
サダコの折鶴が世界へ
「原爆の子の像」のモデルとなったサダコの「想いやる心」と
「命」の大切さを世界の子供たちにつたえ希望ある社会に!
と き:11月22日(土)午前10時~12時
ばしょ:田無公民館 視聴覚室(西武新宿線田無駅南口徒歩3分)
こうし:佐々木祐滋さん(シンガーソングライター,[INORI]作曲
SADAKO LEGACY副代表(佐々木サダコの甥)
西東京市公民館市民企画事業
サダコの祈りは、折鶴と共に世界に広がり平和への願いになっています。
みんなで折鶴を折り、サダコのエピソードを伝える、祐滋さんのお話と
ボーカルをお聞き下さい。
主 催:だいすき西東京の会
参加費:100円
協 賛:西東京市民の会 連絡先:藤川042-461-0188
┏┓
┗■5.新聞より4つ
└────
◆事故後初 福島知事選きょう告示
「ふるさと もう壊すな」 中間貯蔵施設に揺れる双葉町民
東京電力福島第一原発事故後初の福島県知事選が9日、告示される。除染で出た汚染残土を双葉郡の2町に集める国の「中間貯蔵施設」建設は焦点の一つで、地権者に先駆けて受け入れを認めた県への反発も強い。「これ以上双葉を壊さないで」。古里を追われた地権者は将来が見えない苦悩を抱えて選挙を迎える。
(後略)(10月9日東京新聞より抜粋)
◆ヨウ素拡散 最大40キロ圏 福島事故 規制委、再試算で縮小
原発の半径30キロ圏外の防災対策を議論する原子力規制委員会の検討チームの会合が2日開かれ、東京電力福島第一原発の事故当初に放出された放射性ヨウ素による被ばく線量分布の再試算結果が示された。事故直後、国は原発の北西50キロ付近でも高線量になったとの結果を公表したが、今回は最大でも半径40キロ圏と、事前に対策を準備する30キロ圏におおむね収まり、分布範囲は縮小した。
また30キロ圏外での新たな対策区域の設定には否定的な意見もあり、見送られる見通しになった。
九州電力川内原発(鹿児島県)の再稼働が年明け以降に迫る中、規制委が三十キロ圏外の防災整備の具体策を示さないことへの自治体の不満もあり、新たな試算の公表は、批判をかわす狙いがあるとみられる。(中略)
旧原子力安全委員会は、事故直後の試算も念頭に、50キロ圏の「放射性ヨウ素防護地域(PPA)」を提案。しかし会合では、外部専門家から「かえって混乱する」などと批判が相次いだ。(10月3日東京新聞より抜粋)
◆セシウム濃度、過去最高=地下水、25万ベクレル
-東電「台風の影響」・福島第一
東京電力は14日、福島第1原発2号機東側にある井戸で13日に採取された地下水から、セシウムが1リットル当たり25万1000ベクレル検出されたと発表した。前回採取した9日と比べて3.7倍に上昇し、同原発護岸に設置された観測用井戸で採取された地下水のセシウム濃度としては、過去最高となった。
東電によると、この井戸の地下水からは、セシウム134が同6万1000ベクレル、137が同19万ベクレル検出された。(中略)
また、ストロンチウム90などのベータ線を出す放射性物質も同780万ベクレル含まれており、9日と比べて3.7倍に上昇。ガンマ線を出すコバルト60やマンガン54の濃度も、護岸の観測用井戸の地下水で過去最高だった。
この井戸の近くには、同原発事故直後の2011年4月に高濃度汚染水が海に漏れたトレンチ(ケーブルなどの地下管路)があるという。(後略)
(10月14日時事通信より抜粋)
◆火山と原発 噴火リスクの再検討を