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たんぽぽ舎です。【TMM:No1119】
転送歓迎
◆ 地震と原発事故情報 その104 ◆
5つの情報をお知らせします(6月25日)
★1.10万人のファックス抗議を佐賀県と経済産業省へ!
玄海原発再開にNO!
★2.スペースたんぽぽ開設事業が3日間盛況
★3.「福島原発で何が起こったか・何が起こっているか」
その一(6/27)・その二(7/4) 講師:小泉好延
★4.放射能計測器のこと
地域の放射能汚染を測る機器では、
食品や土壌を測ることはできません
★5.提案
臨時国会を、福島県の福島市とか郡山市とかで
やったらいいと思います
★1.10万人のファックス抗議を佐賀県と経済産業省へ!
玄海原発再開にNO!
佐賀県へ抗議!
秘書課 FAX:0952-25-7288
TEL:0952-25-7007
原子力安全対策課
FAX:0952-25-7269
TEL:0952-25-7081
-例:「玄海原発の再開に反対いたします。古川康知事の慎重姿勢支持します。
九州電力の追加対策は不十分です。東電事故の影響を踏まえ、再開しないようお
願いいたします。」
ファクシミリをあふれさせよう
アリバイづくりの " 説明会"にNO!
経済産業省へ抗議!
原子力発電立地対策広報室
FAX:03-3580-8493
TEL:03-3501-1511
26日の「説明会」は、まやかし!ケーブルテレビでのバーチャル参加で県
民の直接参加はなし。出演県民は5名。質疑はたったの30分
広告代理店と経済産業省のつごうで決まった名ばかり説明会。
こんなの絶対に認められません。
★2.スペースたんぽぽ開設事業が3日間盛況
6月21日(火)今後、電気は不足しない 山崎 久隆
22日(水)素人の乱、1万人の巨大デモ 3回 松本はじめ
23日(木)住民の安全を守る放射能「測定」-実践と方法
多くの人の拠金(カンパ)で、スペースたんぽぽ(60畳室)が発足しました。
その開設行事が3日連続で異なったテーマと講師で開かれ、それぞれちがった層
の人々が85人~75人~64人が参加され盛況でした。(3日間で230人弱)
初日は、東京新聞、NHK、日本テレビ、時事通信の4つのメディアの取材が
ありました。
又、3日間の内容はビデオプレスの協力でDVDがとられています。(約1週
間ででき上がる予定、50枚限定。1枚1000円の予定でおわけします。)
3日間の概要は、順次、メルマガで報告する予定です。(柳田)
★3.「福島原発で何が起こったか・何が起こっているか」
その一(6/27)・その二(7/4)
市民エネルギー研究所 小泉好延
福島第一原発4機が過酷事故を起こしている。今も深刻な事態が続いている。
「原子力村」といわれる原発推進の体制、戦前の軍部発表のような安全報道が事
実を国民から覆い隠している。4機原発崩壊、放射能大量放出と住民の被曝、居
住地や森林・田畑の放射能汚染、避難民困苦の危機状況に置かれた東北・関東・
東海地域、この現状に対して原子力推進体制は崩壊どころか、事故後の時間経緯
をひたすら待ち、反撃態勢を整えている。
私たちは今、電力不足、産業低下を理由にこの問題を避けてはならない。原発
を廃止に追い込まなければ、子孫に対する大きな罪となろう。
3月11日の地震災害と福島原発4機の巨大事故(過酷事故)以降、原発事故の
影響を東京電力・電力会社、原子力保安院・安全委員会、政府・官邸、原子力推
進してきた専門家たち、原子力ルネサンスと称して輸出を図った財界、原子力推
進の宣伝を行ってきた報道、過酷事故を無視した裁判、これらはあたかも戦前の
軍部のように国民・住民を欺いてきた。
6月27日、「福島原発で何が起こったか・何が起こっているか」その一では、
「隠す・安全という・時間を稼ぐ」を標語のようにしてきた、4機の原発で、何
が起こっていたを述べる。
7月4日の「福島原発で何が起こったか・何が起こっているか」その二では、
原発敷地境界から内陸と海へ放出された放射能と各地の汚染ついて述べる。
「福島原発で何が起こったか・何が起こっているか」 その一
日時:6月27日(月)18:30開場 19:00~21:00 資料代1000円
会場:「スペースたんぽぽ」-千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4F
(JR水道橋駅より徒歩5分)
地図はたんぽぽ舎のHPをご参照下さい。
「福島原発で何が起こったか・何が起こっているか」 その二
日時:7月4日(月)18:30開場 19:00~21:00 資料代1000円
会場:「スペースたんぽぽ」
★4.放射能計測器のこと
地域の放射能汚染を測る機器では、食品や土壌を測ることはできません
原田裕史(核開発に反対する会)
「ガイガーカウンターが欲しいがどれを買えばよいのか」という質問がたくさ
ん寄せられます。食品汚染も広がるなか、気持ちはわかりますが、単純な答えは
ありません。
放射能計測器は用途に合わせて選ぶ必要があります。地域の汚染を測るには
「サーベイメータ」というのを使います。国内では日立アロカや富士電機が製造
していますが、現在品薄で入手困難です。また数十万円しますので、大学や自治
体など、既に持っているところから借りることを考えた方が良いでしょう。
現在ネット通販では海外製を中心に安価な「ガイガーカウンター」が出回って
いますが、これは個人線量計です。ミリシーベルトのレベルの線量を測るもので
すから、土地や食品の汚染などは測れません。
また、ガイガーカウンターというのは基本的に放射線の数を測ります。一発一
発のエネルギーはわからないので等価線量の表示があるものは放射線のエネルギ
ーを仮定して求めることになります。シンチレータ式のものは放射線のエネルギ
ーが検出できるので等価線量を計算できます。
海外製の安価な個人線量計の中ではウクライナ製の評判が良いようです。米国
製、ドイツ製などは評判が良くても高価です。中国製は精度などに問題があるも
のが多く、現在プレミアがついているため、お勧めできません。
安物であっても大量の被曝が起こる場合には判別できると思いますので福島第
一原発のそばに行く人は一つ持っていても良いかもしれません。そのうち性能と
値段のバランスが取れるでしょう。
行政などが食品の汚染を測る場合はゲルマニウム半導体式の装置を使います。
液体窒素で冷却するなど大変手間とお金のかかる装置です。自治体などで使用し
ているものは数千万円と聞きます。
ヨウ化ナトリウムシンチレータ式の検出器でも食品汚染は測れますが、時間が
かかります。たんぽぽ舎内の「放射能汚染食品測定室」の装置はこのヨウ化ナト
リウムシンチレータです。現在は2時間計測を行います。(チェルノブイリ原発
事故の汚染を測っていたころは24時間計測をしていました。)
食品汚染を測るような機械は、もともと大量に売れるものではありませんから
大変高価です。
放射能汚染食品測定室が使用しているものは特注品で500万円以上します。
精度良く計測しようとすると高価な機械が必要になります。自治体などに「測ら
せる」方が実際的だと思います。
◎放射能汚染食品測定室がお世話になっているのは次のメーカーです。
キャンベラジャパン株式会社
〒111-0053 東京都台東区浅草橋4-19-8浅草橋ビル
TEL: 03-5835-5402 FAX: 03-5835-5403
E-mail:jp-sales@canberra.com
応用光研
〒197-0003 東京都福生市熊川1642-26
TEL:042-552-4511 FAX:042-552-5750
日立アロカの製品は一般向けに販売されていませんが、学校などで理科の実験
用具などを卸している会社で扱いがあると思います。
インターネットでの通販はあまりお勧めできませんが、事故時の急激な汚染を
検知できれば良いということであれば選択肢になると思います。
★5.提案
臨時国会を、福島県の福島市とか郡山市とかでやったらいいと思います
メルマガ読者 川上直子
臨時国会を、福島県の福島市とか郡山市とかでやったらいいと、提案したらど
うしょう。
国策で進めてきた原子力政策。安全でクリーンなエネルギーと言って進めてき
たのです。まだ収束どころか、どんどん放射能を出し続けて、打つ手打つ手が失
敗しています。でも、今点検中で停止している原発を、玄海原発から動かせと言
っているこの国の、方針を決める国会を、この国難を乗り切るため、一丸となっ
て福島現地、宮城県でも岩手県でもなく福島県で、臨時国会やってもらいましょ
うよ。そうして、この国の為政者は、福島県民はじめ、被災地の人たちを決して
見捨てないところを見せてもらいましょうよ。
聞くところによると、国会議員は被災地でスコップを持って写真を撮ってすぐ
帰ってしまう人も多いそうです。菅首相だって短時間の滞在ですぐ帰ってきてま
すよね。原発政策をまだ進めるといっている人たちも、福島現地で真剣に議論し
て、それでも進めると言うなら、主張するのは自由です。霞ヶ関でぬくぬくとし
ながら原発を又再開しようと言うのは身勝手だし、間違っています。
この国の政治家達の問題なのは、被災地の人たちの現状を身をもって知ろうと
しないところにあるように思われますので、電力消費地の東京霞ヶ関から、原子
力発電をして首都圏の私達に送り続けて、被害にあっている福島の人たちが今も
苦しんでいる現地に移って臨時国会をやることで、まさに真剣そのものの国会が
運営されることと、大いに期待するものです。
以上だめもとで、国会や議員、首相官邸に提案してみるのはどうでしょうか。
菅さんは、万が一の可能性で、賛成するかも知れませんよ。
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1118】
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◆ 地震と原発事故情報 その103 ◆
6つの情報をお知らせします(6月24日)
★1.提案 節電のベスト策はこれだ!
労働者が夏に年休をとること-捨てている50%の年休を使おう
柳田 真
★2.電力逼迫キャンペーンのウソ-メルマガ読者から
★3.原発全廃の好機今こそ
★4.連続講座 今こそ、被曝労働(者)問題を考えよう
★5.広瀬隆さんが福井県と福島県で連続講演会
お近くの方はどうぞご参加下さい。
「週刊朝日」7月8日号(6/27発売)にも登場
★6.6/25第23回たんぽぽ舎の総会を開催します
★1.提案 節電のベスト策はこれだ!
労働者が夏に年休をとること-捨てている50%の年休を使おう
柳田 真
1.「節電」が巷でヤミクモに原発を推進してきたのと同様に、同じ手法で、テ
レビ・新聞・行政機関・JRなどを総動員して進められている。原発推進側に
「都合の悪い真実」や「数字」は隠されたまま進められるので余計に気分を害す
るPRであるが、それらへの反論は別の機会に述べるとして、一つの提案をした
い。節電・省エネのベスト策だと思う内容です。
2.それは、「夏の暑い時に、労働者は大幅に年次休暇をとろう。」という提案
です。夏の暑い時期は労働にふさわしい環境ではありません。たくさんあまって
いる日本の全労働者平均で50%も捨てている年休をこの夏うんと取得して、自身
のリフレッシュに、家族サービスに、さらには東北地方復興支援ボランティアへ
も使ったらどうですか、という提案です。
3.年休(実質賃金)を約50%も捨てている(捨てさせられている)国は欧米では全
くありません。そもそも「年休消化率」という単語も欧米では聞かないといいま
す。なぜなら、年休は100%権利として当然使うものだ=使っているという事実
があります。ところが・・・です。日本は年休があっても人員不足などで休暇が
取りにくい。労働組合の休暇への取り組みも弱い。労働者個人の権利意識も強く
ない…などなどの総合として、年休を平均半分も捨てている。これは賃金を捨て
ていることと同じであり、年休日数獲得も含めて、労働時間短縮の闘いの歴史を
踏みにじるマイナス行動です。
5月1日メーデーも、労働時間短縮=8時間制要求の闘いだった。自分の年休
だから捨ててよいものではないのです。(その行為が全労働者の足をひっぱって
いることに気づいてほしい。)年休を取ろう。
4.労働者が捨てている50%の年休を暑い夏に取得すれば、当然電力消費は減る。
休みの土日やお昼の電気消費量がガクンと減ることからも実感できる。大幅な年
休を活用して、いろいろなことをやろう。涼しい山や海(汚染海水の恐れはあり)
へ行って、ゆったり過ごそう。考えよう。読めれば原発本の一冊も読んで(小出
裕章著「原発のウソ」をおススメします。)このまま原発を続けると私たちの生
活や日本列島はどうなるか?にも思いをめぐらせてみたい。世界に与えるマイナ
ス影響も。
5.「節電」よりも「労働者の年休を捨てない=取得する」キャンペーンをみん
なで広めよう。
もちろん、低賃金で休暇もほとんど保障されていない、(労働基準法違反だ)多
くの非正規労働者がいることを無視してはならない。これらの人々の賃金と権利、
人間らしく働ける労働条件・労働環境を作ることは現代日本の最大問題です。正
規労働者と労働組合が非正規労働者の問題について全力で努力を集中することを
心から望みます。(6月24日記)
★2.電力逼迫キャンペーンのウソ-メルマガ読者から
原発の稼動停止にともない「節電」のキャンペーンがあふれている。
理由として、「原発が電力の3割を担っているから、その原発が停止したこと
により、電力不足が起きている」という。しかし、電力は本当に逼迫しているの
だろうか。
大々的な逼迫キャンぺーンは、原発の存在を何が何でも守らないといけない
「原発を廃止にすると、皆がこんなに困る」という脅迫にすぎない。実際には、
火力発電は夏のピーク期を乗り越えるのにも十分な能力がある。(小出裕章氏、
広瀬隆氏もデータ、図表で証明している)
そもそも原発が発電総量の3割をしめているという一般に流布されている通説
には、大きなウソがある。現実には火力発電所の供給能力は原発がなくても十分
すぎるくらい存在している。それが、平常時は火力発電の稼働率を極端に低く抑
え、原発は目一杯高く稼動している。「原発3割」とは、そういう事実を隠した
上でペテン的に流布されている通説である。
地震発生当初、確かに、一時的に供給能力が低下した。しかし、それは原発の
停止によるものだけではない。原発が被災したのと同様に、同じ地域にある火力
発電所(広野火力発電所)も被災した。しかし、火力発電所の場合には、原発とは
違って単に停止しただけで、放射能をまきちらしたりする2次災害を発生させて
いないこともあり、その被災についてはほとんど報道されていない。しかも火力
発電所は短期間に復旧しているという事実がある。しかし、火力発電所の被災が
報道されていない理由には、もっと大きな背景がある。原発の必要性をペテン的
に強調しなければならない立場からすれば、火力発電所が被災して電力が供給で
きないという事実が知れ渡ることはまずいのであろう。
「節電キャンペーン」「電力逼迫キャンペーン」は実は「原発再開したい」と
いう脅迫キャンペーンなのである。「原発なくても電気は大丈夫」ということは
今夏が終われば事実をもって証明される。その時、原発必要(悪)論は全面崩壊す
るだろう。(K)
★3.原発全廃の好機今こそ
横浜市 菊池秀行
菅直人首相は主要国(G8)首脳会議で「持続的で安定的な原子力利用を目指
す」とし、原子力発電の存続に固執しているようだ。そして「安全性が確認され
れば原子力をさらに活用していく」と述べたそうだが、そもそも原子力の安全性
が確認されることがあると思っているのであろうか。
今回の地震と津波が教えてことを忘れているようだ。
今回の原発事故でわかったことは、原子炉は損傷すると実にやっかいであると
いうことだ。そして、いくら地震津波対策を行ってもそれを上回るものがくる、
ということである。
原子炉は損傷すると放射能を撒き散らすから、100%安全でないといけない。
しかし、それはありえない。つまり、原発はすべて廃止にするべしということに
なる。
安全性の確認がありえない物に何で固執するのか?。原子力の研究については
別に検討すればよい。
このまま原発を推進するなら、被害を受けた東北や関東地方の人たちの苦痛は
一体なんだったのか、ということになる。これを無にしてはならない。
全廃する絶好の機会を天は与えてくれているのである。
(6/15東京新聞の投書から抜粋)
★4.連続講座 今こそ、被曝労働(者)問題を考えよう
第1回 問題提起
渡辺美紀子さん(原子力資料情報室)、北村小夜さん(元教員)
日時:2011年7月2日(土)18時
場所:スペースたんぽぽ
東京都千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル4階
電話=03-3238-9035
主催:福島原発事故緊急会議:被曝労働問題プロジェクト
私たちは、原発内で被曝労働を強いられている労働者の存在を忘れていたので
はないか。被曝労働なしにはすべての原発は動かない。だとすれば、〈人の命
を踏み台にしてしか生まれないエネルギーなどいらない〉。〈フクシマ〉以降
高まる脱(反)原発のうねりの中に、単にエネルギー転換の問題ではなく、〈ヒ
ロシマ〉〈ナガサキ〉から連続する被曝(者)の問題なのだという視点をキチン
と考えよう。
★5.広瀬隆さんが福井県と福島県で連続講演会
お近くの方はどうぞご参加下さい。
「週刊朝日」7月8日号(6/27発売)にも登場
○6月25日13:30~敦賀市桜町きらめきみなと館、
「原発のまち」敦賀にめばえる経済的な妙案─
福島事故と浜岡停止から見えてきた日本の将来
環境を考える会主催。
○6月25日19:00~小浜市働く婦人の家・大ホール、
「福島原発震災」と若狭─原発に代るエネルギーと未来は?
広瀬隆さんの話を聞く会主催。
○6月26日13:30~福井市中央、響のホールにて
「福島からの警告 福井原発14基の 暴走を止めよ!」
広瀬隆の話を聞く会主催。
○7月2日午後5時45分~いわき労働福祉会館大会議室(いわき市
平字堂ノ前22。電話0246-24-2511))会場は、市役所近く。
講演は2時間半。
○7月3日午前10時30分~福島大学L―4教室(福島市金谷川1)
講演は3時間。
○7月3日午後5時30分~郡山市労働福祉会館3階大ホール(郡山市
虎丸町7番7号) 講演は3時間。
★6.6/25第23回たんぽぽ舎の総会を開催します
日 時:6月25日(土)13:30開場、総会14~17時まで
会 場:スペースたんぽぽ(ダイナミックビル4F)
懇親会-5Fたんぽぽ舎会議室にて 会費2000円
たんぽぽ舎です。【TMM:No1117】
転送歓迎
◆ 地震と原発事故情報 その102 ◆
4つの情報をお知らせします(6月23日)
★1.佐賀・玄海原発 一方的に「住民説明会」
県が告知、人選不明、再開の儀式
安全置き去り、なぜ走る?
★2.京大 小出裕章助教・遮蔽壁の設置急げ
溶けた核燃料が地下水を放射能汚染する
★3.東電福島原発事故に立ち上った人々
“つながる”“広がる”“学ぶ”ための会議室=
「スペース たんぽぽ」
―その開設に賛同・ご協力のお願い―
★4.新刊『放射能を防ぐ知恵』
「遺伝毒性」はどんなに微量な放射能でも危ない
★1.佐賀・玄海原発 一方的に「住民説明会」
県が告知、人選不明、再開の儀式
安全置き去り、なぜ走る?
定期検査で停止中の九州電力玄海原発2,3号機(佐賀県玄海町)の再稼動問題
で、住民説明会の予定が波紋を広げている。古川康県知事が二十日、唐突に「二
十六日に国の説明を四、五人の県民代表が聞く」と表明したのだ。これでは再稼
動に向けた当局の一方的な"儀式"にならないか。
「県民をばかにしているように感じる。本当に説明する気があるのか、はなは
だ疑問。〔県民に説明した」というアリバイづくりにしか映らない」と憤るのは、
徳光清孝県議だ。
福島原発事故の影響で、再稼動が延期されていた玄海原発2,3号機をめぐる
情勢が急変している。3号機は、より危険性が指摘されているプルサーマル発電
だ。
海江田万里経済産業省相は十八日、全国の原発の安全対策は「適切」と宣言し
て再稼動を後押し。経産相は、地元理解を求めて今週末に佐賀県を訪問する意向
も示した。焦点は古川知事の最終判断になっている。
国内の原発五十四基のうち、三十五基が定期点検や大震災の影響などで停止中。
玄海原発が再稼動第一号となる可能性がある。
しかし、「玄海原発プルサーマル裁判の会」など反原発の三団体は、「六日前
に開催時間や場所、出席者などが不明とは驚くべき身勝手さだ」と猛反発。二十
一日、知事に対して「住民に理解を求める説明会とは言えない」と抗議文を提出
した。
同会の石丸初美代表は「夏の電力需要期に向けて原発を再稼動させるため、県
民不在の手続きが重ねられている。福島原発事故は現在進行形だ。事故調査委員
会も発足したばかりなのに、安全を置いてきぼりにしてなぜ先走るのか。これで
は原発行政に不振が深まるばかりだ」と話した。(6/22東京新聞より抜粋)
★2.京大 小出裕章助教・遮蔽壁の設置急げ
溶けた核燃料が地下水を放射能汚染する
・福島第一原発から溶け落ちた核燃料が地中にめり込み、地下水を直接汚染する
-。
東京電力や政府の事故対応を批判している小出裕章・京大原子炉実験所助教が、
いま最も危惧するシナリオだ。汚染された地下水の海洋流出を防ぐためには、地
下に遮蔽壁を造ることが急務だと訴える。
・東電や政府の説明によると、1~3号機では震災直後、核燃料が溶融して、原
子炉圧力容器を破り、外部の格納容器に堆積した。これを冷却するため、外部か
ら水をかけてきた。しかし、その水があふれてくるため、東電は汚染された水を
浄化して循環する冷却システムを確立しようと躍起になっている。だが、新シス
テムはトラブルの続出で、いまだ機能していない。
・ こうした政府の判断に対し、小出助教の見立ては全く異なる。状況はもっと
深刻だという。「溶けたウランの塊は格納容器の底をも破り、建家のコンクリー
トの土台を溶かしつつ、地面にめり込んでいる。核燃料が地下水に接触すれば、
周辺の海などが汚染される。外から水を掛けても、もはや(核燃料を)冷やす
ことはできない」核燃料が圧力容器の下部に溶け落ちることをメルトダウン(炉
心溶融)、さらに外側の格納容器まで突き破ってしまう現象はメルトスルー(溶
融貫通)と呼ばれる。
・被害を最小限に抑えるためにはどうすべきか。小出助教は「原子炉建家周囲の
地下に(核燃料と地下水を遮断する)壁をめぐらせるべきだ。(核燃料が)地下
水と接触すると、汚染が海に流出したり、地下水脈から広がってしまう」と懸念
する。費用は数百億円、工期は半年程度という。「河川整備や堤防工事などで普
通に行われている工法。
・小出助教は「工程表にきれいな絵を描いている場合ではない。遮蔽壁設置は今
できる唯一の手段だ。一刻の猶予も許されない」と話している。
(6/23東京新聞より抜粋)
★3.東電福島原発事故に立ち上った人々
“つながる”“広がる”“学ぶ”ための会議室=「スペース たんぽぽ」
―その開設に賛同・ご協力のお願い―
2011年6月
たんぽぽ舎 共同代表 柳 田 真
たんぽぽ舎 共同代表 鈴木千津子
ご縁をいただいた皆様へ
1.東電福島原発事故は、4基の原発が同時に過酷事故を起こし、(世界で初
めて)、3ケ月たってもいまだ収束していない-一部では悪化している-状況で
す。今後、長くキビシイ原発放射能との闘いが続きます。これに対し、多くの人
々が立ち上り、原発やめよう!の運動が広がっています。
2.立ち上がった多くの人々が、自らの意思と考えを強固にする場、“つなが
る””広げる“多くの人々へ働きかける場”、そういう共通のひろば=会議スペ
ースがあれば、原発やめる運動の強力な一助になります。『スペース たんぽぽ』
(60畳)の計画は、ここから発想しました。(現状は、原発勉強会の会場一つ借り
るにも手間がかかり苦労)
3.東京都心の近く(交通便利)で、使いやすく、広さもある(60-80人室)専用
の部屋は、お金がかかります。初年度は、1,000万円(部屋代1ヶ月31万円+tel,
電気等の共益費9万円で年間500万円、机、椅子80脚など備品費で200万円、大家
6ヶ月保証金200万円など、2年目は、大家保証金と備品費が不要なので、600万
円です。)。1年目の予算のうち、700万円は、たんぽぽ舎有志で用意しました。
あと300万円を皆さんの協力=カンパでお願いできればとても幸いです。
4.『スペース たんぽぽ』は、現在のたんぽぽ舎(ダイナミックビルの5F)
のすぐ下の階(4F)です。契約面積は、60畳(使用面積は、実質50畳)です。備品
として、プロジェクター、スクリーンなども用意して、使いやすい会場を目指し
ています。年間1,000万円の新しい活動は正直いって「身の丈」をこえています
が、努力すればやれると決断しました。原発やめよう!のために思い切りました。
ぜひ、皆さんの賛同と協力で『スペース たんぽぽ』を成功させて下さい。敬具
『スペースたんぽぽ』
〒101-0061東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4F
TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
郵便振り込み 加入者名:スペースたんぽぽ 口座番号:00190-7-275019
★4.新刊『放射能を防ぐ知恵』
(小若順一、今井伸、共著、定価1200円+税)のおススメ
「遺伝毒性」はどんなに微量な放射能でも危ない
「核開発に反対する会」世話人の小若順一さんが、『放射能を防ぐ知恵』(三
五館)という本を出しました。
放射能は微量でも危険だったはずなのに、事故が起きると「危険なのは年間
100ミリシーベルトからで、暫定基準を超えなければ安全」と、手のひらを返し
たように緩い規制を政府は行っています。
この見解に対して小若さんは、子孫に遺伝的な被害が出る「遺伝毒性」はどん
なに微量でも危ないと、真っ向から反論。子ども、若者、妊婦、子孫に被害が生
じないよう、最大限の努力をして、放射能汚染を避けるようにすべきだとして、
食品、水、空気中の放射能を避ける方法を、具体的に解説。
放射能汚染によって少しでも被害を受けた生産者や業者は、積極的に東電に損
害賠償を請求すべきで、それが原発を廃絶することにつながるとも主張。
放射能の危険対策に、次々と新たな経費がかかるようになって、原発は高くつ
くようになり、アメリカで原発の新規建設のキャンセルが相次いだのはスリーマ
イル島原発事故の前年です。1970年代後半は、原発の発電コストは高いという説
が優勢だったのに、補助金を入れて、突然、原発が安くなったと小若さんが体験
談を語った後、原発を全廃しても、今年の夏さえ乗り切れば、来年からエネルギ
ー問題はなくすことができるとして、その方法を元「エコノミスト」編集長の今
井伸さんが書いています。
最近の技術開発で天然ガスの埋蔵量が300年に増加したので、エネルギーが枯
渇する不安はなくなったことを紹介し、余熱を利用するコージェネのエネルギー
効率は80~90%になっているので、効率が35%の原発を全廃し、分散型ネットー
ワークのエネルギーシステムに移行させるのが「日本が再び尊敬される国になる
道だ」と提案しています。
原発・エネルギーを考える本としてオススメします。(K.Y)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1116】
転送歓迎
◆ 地震と原発事故情報 その101 ◆
6つの情報をお知らせします(6月22日)
★1.九州・玄海原発の再開を阻止しよう!
★2.4号機燃料プールはどうやって溶融を免れたか―山崎久隆
★3.7月11日(月)「お母さん向け保育付き講座」のご案内
―中村 徹(保育士)
★4.7月11日(月)「広島行動の事前学習会」―講師:槌田 敦(物理学者)
★5.ガンバレば日本この様だ―メルマガ読者から
★6.お詫びと訂正
★1.九州・玄海原発の再開を阻止しよう!
当面の焦点 海江田経産大臣の発言に抗議する。
食品・水・大地を放射能汚染した東電福島第一原発。今原発やめよう運動の焦
点は定期点検中の原発の運転再開を認めるかどうか、です。特に九州電力の玄海
原発が非常に重要な鍵を握っています。
原子力保安院の安全審査OKが出ていた東電福島原発が大惨事を起こしました。
国の安全審査に多くの疑問が出ている中で「定検を終えたから再開という海江田
経産大臣・菅直人首相の発言」は許せません。
原発現地の知事も多くが反対しています。火力発電など十分な設備がありま
すから、原発なくても電気は大丈夫です。原発再開を何としてもやめさせましょ
う。抗議の電話・メール・FAX集中しましょう。(柳田)
●原子力安全・保安院 (広報課):03-3501-5890
●佐賀県秘書課:0952-25-7007
●佐賀県原子力安全対策課:0952-25-7081
●佐賀県知事 ツイッターアカウント:@furukawayasushi
●佐賀県知事宛メールフォーム:
https://www.saga-chiji.jp/teian/top.html
●玄海町:0955-52-2111
●九州電力:092-761-3031
●九州電力社長室 FAX:092-761-6944
6月26日に県民説明会と称して、5名の県民を国が選んで、原子力安全保安院説
明会をするそうです。現地のグループは「誰なのか」「反対派も入っているのか」
「時間はいつなのか」など、申し入れを本日しましたが、国が決めるのでわから
ない、の一点張りだそうです。(たんぽぽ舎に届いた情報より)
★2.4号機燃料プールはどうやって溶融を免れたか―山崎久隆
原発震災発生後、数日たった後だろうか。突然「4号機の燃料プールが溶融し
ている」という恐ろしいニュースが流れたのは。その後、プールに水があること
が「わかり」、溶融はしなかった「らしい」との情報が流れる。恐怖におののい
たりほっとしたり、この原発が一番振り回してくれたのだが、今でも潜在的に一
番危険なことには変わりが無い。原子炉建屋が倒壊寸前だからだ。
燃料溶融を免れた理由は「損傷」だった。本来あってはならない、燃料プール
と機器借り置きプールの間にある「プールゲート」の破壊があったため、水が燃
料プールに流れ込み、溶融を免れたという。皮肉なことだ。
これで謎の一端は解けたようには思う。しかしまだ建屋爆発の原因がわからな
い。
3号機から漏れ込んだ水素だけでこんなにも破壊されるものなのかどうか。
4号機のプールが空だと最初に言い出したのはヤツコNRC委員長だったと思
う。そもそも電力も政府も言葉を濁すだけではっきり語らない。しかし計算すれ
ば誰でも簡単にその結論に達してしまう。燃料の崩壊熱は数時間で1500トン以上
の燃料プールの水を全部蒸発させるほどの威力があると。そのうえ建屋の破壊は
まさしく燃料メルトダウンをした結果であるような状況を示していた。
これが全く異なっていたことについては、今はほっとして良いのかもしれない
が、山のような問題を引き起こしている。
ざっと上げただけで次の通り
(1)日本の原発は二基の原子炉建屋やタービン建屋が構造として共有するタイ
プが多い。これが事故を深刻にする方向に働くことがあると分かったこと。
(2)燃料プールは原子炉本体よりも遙かに冷却能力が脆弱であることが露呈し
たこと。(プール用ECCSが必要だった)
(3)一端燃料溶融を始めたら、プールについてはなすすべが無いこと(3、4
号機は建屋の天井が飛んだが1,2号機は今も直接注水は出来ない)
(4)格納容器外には新燃料も含めて運転中の炉心よりも遙かに大量の燃料があ
り、その核的管理は制御棒が組み合わさっていないので、むしろ炉内より
も難しいこと。
(5)にもかかわらず、リラッキング(狭いプールを有効活用しようと、詰め込
みを行うこと)のように、そもそも燃料プールがドライアウトしてしまう
ような過酷事故が想定されていないなかで、危険なことが各地で行われて
いること。
(6)これらの見直しが行われない限り、再稼働どころではなく、安全確認さえ
到底出来ないはずであること。
★3.7月11日(月)「お母さん向け保育付き講座」のご案内―中村 徹(保育士)
放射能で汚染された、空気、海、大地、水、そして食品・・・。小さなお子さ
んのいるご家庭では、不安がたくさんあると思います。政府やマスコミの言う
「安心・安全」を、そのまま信用してもいいのでしょうか?放射能の危険性につ
いて、もっと身近に相談できる人がいたらいいのに・・・。ということで、スペ
ースたんぽぽでは「お母さん向け保育付き講座」を開催します。第一回のテーマ
は「食品汚染と放射能の基礎知識」です。初めての方でも気軽に参加できる講座
です。小さなお子さんをお連れのお母さんのために、保育スペースも用意いたし
ますので、ぜひ、お子さんと一緒にご参加ください。
― 記 ―
「お母さん向け保育付き講座:食品汚染と放射能の基礎知識」
●日時:7月11日(月) 14:30~16:30
●講師:原田裕史、鈴木千津子(たんぽぽ舎)
●場所:スペースたんぽぽ
●主催:たんぽぽ舎
たんぽぽ舎では、今後も「お母さん向け保育付き講座」を定期的に開催する予
定です。そこで、ボランティアスタッフや、備品などを募集します。
・運営ボランティア
・保育ボランティア
・おもちゃ
・ぬいぐるみ
・絵本
・画材
・のりやボンド
・工作の材料(お菓子の空き箱など)
みなさんと一緒に、楽しい講座を作っていきましょう!
詳しいお問い合わせはたんぽぽ舎まで。
★4.7月11日(月)「広島行動の事前学習会」―講師:槌田 敦(物理学者)
8月広島行動の事前学習会を行います。どなたでも参加歓迎!
広島・長崎原爆の放射能と福島の放射能
―原爆被害と原発被害の同じ点、違う点―
●日時:7月11日(月) 18:30会場 19:00開会
●講師:槌田 敦さん(物理学者)
●参加費(資料代):1000円
●主催:いろりばた会議/劣化ウラン平気禁止・市民ネットワーク
8月4日(木)~6日(土)広島へ行きませんか!!! 大募集
東京電力福島第一原発の原発震災は、放射能の恐怖を大気・大地・海そして地下
水へもその拡がりは止まることがありません。同時に4基もの原発が重大事故を
起こし、放射能漏れを続けているというのは、史上初めてのことです。人類史上
初めて、原爆による被爆、放射能汚染を経験したヒロシマの地で、今年も「放射
能兵器劣化ウラン兵器の禁止」と「原発の廃止」「核兵器の廃絶」を訴える行動
を行います。
●参加費:1万6千円 宿泊費8/4・5(2泊)コンフォートホテル(朝食付き)
集会参加費その他
※交通費は各自負担 JR東京←→広島往復新幹線乗車で約36,000円
●募集人数:先着15名
●申し込み:電話 03-3238-0056/FAX 03-3238-0797
★5.ガンバレば日本この様だ―メルマガ読者から―
もう十分頑張ってるよ!って話もあったけれど、「ガンバレ日本」っていやじ
ゃない? 「ガンバレ日本人」と国民が政府に命令されている。馬車に譬えれば、
馬が御者に鞭打たれるようなもの。馬はそのように調教されているのであって、
このまま突っ走ったら転覆するかもなんて考えもしないで、御者を信じて鞭打た
れれば更に足を速める。この国の政府は信ずるには足りないし、命令されたくな
いよねぇ。
「シュプレヒコール。~。~。頑張ろー」ってのもあるけど、これは主体者が
自分達で言い合っているのであって、頑張る内容を議論する余地も、参加・不参
加の選択もあるよね。「けっぱれ岩手!」ってのも、主体性がありそうだよね。
それじゃ、「がんばろう日本 ○○商店組合」はどうなのよ。勝手に包含しな
いでくれよって感じだし、頑張る内容が不明だけど、どんどん消費しろってこと
なの?
ところで、日本人はガンバって幸福になったのか。豊かになったのか。豊かな
ら選択肢があるのでは? こんなことを言うと多く反感を買うかも知れないけれ
ど、電車の中で見ていると、何とかフォンを覗かずには居られないようだし、ピ
コピコやらずには居られないようだし、豊かで選択をしているようには見えなく
て、ただ<強迫的>に消費しているように見えちゃう。
原子力発電だってそう。選択肢から原発を選んだ覚えは私にはないのですが、
あなたにはありますか? 選択もせず、ただガンバってきて、今のこの様ではな
いですか?
ガンバんない日本 でいいんじゃないの
原発がないと電気が足りなくなると思っている人がいるけれど、足りなきゃ使
わなければいいんじゃないの。真夏が暑けりゃだら~っとすればいいんじゃない
の。どうしてそういう選択をしないの? <出来ない>の? それじゃ豊かでない
じゃん。
ガンバってガンバって、どうして選択肢が生まれないの? 誰かが富をかすめ
取っているの? だったら、ガンバんない日本でいいんじゃないの。
浪費はやめるけど、自粛も考えなくていい。そんな話じゃなくて主体性の問題。
私たちは馬じゃなくて御者なんだよ。
頑張るんだったら、私は東電本店前に結集して叫ぶ、
廃炉、ガンバレ東京電力
エネルギー政策転換、ガンバレ日本政府!私たちが主権者だ!
(プラカード男)
★6.お詫びと訂正
前号ナンバー1116 地震と原発事故情報その100でお知らせいたしました
★6.『「原発にさようなら」集会に集まろう
9月19日(日)午後 明治公園(5万人集会)』に誤りがありました。
複数の読者の皆さまよりご指摘いただきました。訂正は下記の通りです。
【誤】9月19日(日) → 【正】9月19日(月・祝日)
皆さまにご迷惑をお掛けし、大変申し訳ありません。謹んでお詫び申し上げます。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1115】
転送歓迎
◆ 地震と原発事故情報 その100 ◆
6つの情報をお知らせします(6月21日)
★1.『「脱原発」案で波乱の様相
6/28東京電力株主総会
市民団体「今年は風を感じる」』
★2.『野田市も測定機購入へ』
★3.『海江田経産相「再稼働を」発言に反対!
原発地元が反発、安全の根拠は説明不十分』
★4.『メールマガジンの読者から』
★5.『6/13第2回公開質疑(院内集会)
「命を守る避難対策を」の概要』
★6.『「原発にさようなら」集会に集まろう
9月19日(日)午後 明治公園(5万人集会)』
★1.「脱原発」案で波乱の様相
28日東京電力株主総会
市民団体「今年は風を感じる」』
1年前に2千四百円を超えていた株価が十分の一近くまでに急落すれば、株主
総会は大荒れ。経営陣の一新、事業の見直しは必至なはずだ。福島第一原発の事
故を抱えた東京電力の株主総会が28日に迫っている。20年前から毎年、脱原発
が提案され、その都度、否決されてきたが、今年はどうなるのか。
「今年の反応はいい。例年と比べて2倍以上の四百二人の株主で、脱原発を求め
て議案を提出した。大口といえる一定規模の投資家からも、賛同の意向があった
と聞いている。かなりの数が賛成するのではないか。」市民団体「脱原発・東電
株主運動」の会員、山崎久隆さんは明言した。(中略) 「株主総会は選挙のよう
なところがあり、東電が巻き返しを図っていると聞いている。ただ、団体の非会
員の株主からの『脱原発に賛成する』という連絡もあり、風を感じる。今後につ
なげるためにも、なるべく多くの賛成を集めたい」と話した。(6月21日東京新
聞より抜粋)
★2.野田市も測定機購入へ
野田市も野菜等の分析ができる測定機を購入することになりました。
長南博邦(野田市議会議員)
※長南さんは「反原発自治体議員・市民連盟」の運営委員です。
★3.海江田経産相「再稼働を」発言に反対!
原発地元が反発、安全の根拠は説明不十分
海江田経産相が18日、停止中の原発の再稼働を急ぐ意向を記者会見で表明した。
「絶対反対」「安全という根拠は」。原発が立地する地元の住民には反発と困惑
が広がった。
1、3号機が定期検査中の北海道電力泊原発の地元、泊村の赤坂明希子さん
(79)は「原発ができて恩恵も受けたが、安全のほうが大事だと感じた。電力の大
切さを考えるためにも、再稼働しなくていい。」と批判した。「何を根拠に安全
と言っているのか。孫や子どもの安全を考えると、再稼働は絶対反対。」青森県
で建設中の大間原発から、最短二十三キロに位置する函館市のホテル従業員中村
奈名子さん(57)は険しい表情。
北陸電力志賀原発が立地する石川県志賀町赤住地区の区長川畑繁さん(78)は
「夏場の電力不足を回避するための判断だろうが、防潮堤の建設など実行されて
いない対策もまだ残っている。」と困惑した。
(6月19日東京新聞より抜粋)
★4.メールマガジンの読者から
海江田万里経済産業相、菅直人首相 殿
福島第一原発大事故を収束できず、原発継続とは本当ですか。
今も日本国民だけでなく、世界中の人々に放射能をまき散らしているのですよ。
これも米政府に言われたのですか。 (石垣)
食品の放射能表示こそ大切ではありませんか
石垣敏夫
2011年5月21日菅直人首相と中国の温家宝首相、韓国の李明博大統領は福島県産
のサクランボとミニトマトなどを市内で試食しました。
そのサクランボとミニトマトは何ベクレルの放射能を浴びていたのでしょうか。
その数値は発表されませんでした。
今風評被害といわれ福島産は避けられていると言われています。
それは放射能表示がされていないからではないでしょうか。
消費者も健康を守るため放射能表示がされていなければ、被曝地産の食料は敬遠
します。
農業に限らず、魚介類もそうです。風評被害を避ける為、魚介類の水揚げを被曝
地から遠く離れたところで行っているとも聞きます。
これも問題です。魚介類も現地で水揚げし、放射能表示があれば消費者は購入
します。
消費者は健康を守る権利があり、生産者は品質を保証する責務があります。
現在輸出先の国から日本食品の放射能表示が求められています。
これは当然のことです。
消費者は被曝地の経済が成り立たないから、といって汚染食品を食べる義務はあ
りません。
汚染度が高い、と判定された食品の責任は生産者ではありません。
国と東電が買い上げて処理するのが当然の責務です。
★5.6/13第2回公開質疑(院内集会)「命を守る避難対策を」の概要
参加者は約200人。前回は約250人でしたので減ってはいますが、それでも大勢
の参加がありました。広報期間が短かったことも考えると、関心が薄れていない
ことの表れだと思います。
当日は、初めに市民の事前討論(学習会)を行いました。まず、槌田敦さん
(元名城大学教授)が事故の実態や原子炉の状況などについて解説。
続いて、ミシェル・リヴァジさん(欧州議会議員、フランス緑の党、民間放射能
監視団体「CRIIRAD」設立者の一人、元グリーンピース・フランス代表)が発言
(通訳は真下俊樹さん)。
「チェルノブイリ事故後にフランス政府が『全く影響はない』と発表したため、
住民はEU基準を超える汚染食品を食べてしまった。訴訟を起こすまで20年かか
ったが、現在法廷で責任を追及している。フランスは年10ミリシーベルト(外部
被曝)が避難基準だが、10ミリでも子どもには高い。
高濃度汚染地域からできるだけ早く避難させるべきだ。20ミリシーベルトの子ど
もへの適用はやめてほしい。日本政府が提案している表土の天地返しは悪い解決
策。地表の土壌をはぎ取り、福島原発敷地内(ないし周辺)に中間貯蔵すべき。
放射線の影響にしきい値はない。地域の人々を被曝から守るために負担を負うべ
きは東電や日本政府だ。」
公開質疑では、稲見哲男、平山誠、服部良一各議員のあいさつに続いて、まず
現行の避難区域の拡大について議論。当局は「避難基準の20mSvはICRP(国
際放射線防護委員会)の『緊急時』の参考レベルの一番下をとったものであり、
安全側に従った対応」「対策の目安としては子どもと大人は区別されていない」
と説明。これに対して、崎山比早子さん(医学博士、高木学校)は、「山下俊一
長崎大教授(福島県アドバイザー)は論文で子どもの甲状腺や心臓、内分泌腺へ
の放射性物質の蓄積量は大人の2~3倍と書いている」と反論。
当局の「政府の緊急事態宣言が解除されるまでは『緊急時』の20mSv基準を適
用」との答弁に会場も含めて批判が噴出。「緊急時と言うが既に3ヶ月が経ち、
被曝させられながらの日常生活が続いている」「自主避難する人に対して、なぜ
東電や政府は補償しないのか」「ICRPは汚染地域で生活、労働している状態
を『現存被曝』と定義しており、『緊急時』ではない。基準は1~20mSvの下方
にとるべき」「公式答弁を繰り返すのではなく、自分のこととして考えてほしい」
「長期化を前提とした避難として組み立てられていない以上、もう一度見直しす
る時期だ」。
前半に時間を費やしたため、後半の事故拡大時の緊急避難体制の整備、海洋汚
染などの質疑は不十分でした。それでも、極めて不十分な避難体制の問題点と課
題はより明確になったと思います。
今後の課題としては、避難体制の根本的見直し議論の開始と、少なくとも
10mSv基準への避難範囲の拡大、自主避難者への費用負担をさせることなどが挙
げられます。次の展開をどうすべきか、今回の反省を踏まえながら議論していき
たいと思います。当日のスタッフの皆さん、参加者の皆さん、お疲れ様でした。
※事前に行った資料請求に対しては、今回も前回同様に質疑当日の午前中に資料
が届くという有様でした。内容は不十分でしたが、前回よりは誠実に回答してい
る印象です。資料は近日中に共同デスクのウェブサイトに掲載予定です。
★6.「原発にさようなら」集会に集まろう
9月19日(日)午後 明治公園(5万人集会)
福島第一原発事故を受け、ルポライターの鎌田慧さんらが15日、東京都内で
記者会見し、9月19日に東京・明治公園で5万人規模の「原発さようなら集会」
を開催し、1000万人を目標にした署名活動も始めると発表した。
呼びかけ文は、=原子力と人間の共生など、けっしてありえないことなのですが、
それに気づいていながらも、私たちの批判の声と行動があまりにも弱かった、と
深く悔やんでおります。
いま原発を拒否する声はさまざまな運動となって広がっていますが、私たちは
これまでの怠慢を反省し、政府や財界や電力会社などが、原発推進の巻き返しに
でないためにも、さらに大きな市民の力で、原発依存の生活から脱却する道をあ
ゆみだしたい、と念願します。=
呼びかけ人は、作家の大江健三郎さん、瀬戸内寂聴さん、ミュージシャンの坂
本龍一さんら。原水爆禁止国民会議(原水禁)などでつくる実行委員会が支援す
る。
原発の新規建設計画の中止や浜岡など既存原発の計画的廃止を求める。
会見では作家の澤地久枝さんが「国会は政治ごっこ。被曝の歴史を背負っている
のに、世界に対して恥ずかしい。原発を止めたい」と訴えた。