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たんぽぽ舎です。【TMM:No1325】
転送歓迎
◆ 地震と原発事故情報 その310 ◆
4つの情報をお知らせします(1月26日)
明日1月27日、中国電力島根原子力発電所2号機が定期検査で停止。
残るは東電1基、関電1基、北海道電1基の計3基、
全原発停止へあと一歩
★1.枝野経産相による経産省前テント撤去命令に対する抗議の嵐を!
抗議のFAX、電話、メールを枝野経産相に送りつけよう!
撤去命令抗議!テントを守り抜こう!
1月27日(金) 午後4時~6時 大抗議行動へ!
★2.国際原子力機関(IAEA)東京地域事務所へ申入れ活動を実施
★3.<テント日誌 1/22(日)>
イタリアンパーティー狂想曲?脱原発日伊同盟
―― 経産省前テントひろば 134日目 ――
★4.新聞、雑誌から、1つ
◇経産省前テント村に撤去命令
再稼働やめて 訴え続ける
脱原発市民団体憤り
(東京新聞1月26日「こちら特報部」より抜粋)
★1.枝野経産相による経産省前テント撤去命令に対する抗議の嵐を!
抗議のFAX、電話、メールを枝野経産相に送りつけよう!
撤去命令抗議!テントを守り抜こう!
1月27日(金) 午後4時~6時 大抗議行動へ!
昨日(1月24日)、枝野経産相がテントひろばに対し退去命令(1月27
日まで)を出しました。
テントひろばが4ヶ月半も維持されてきたのは、全国や世界各地の方々が交
流し、情報を共有し、文字通り「反/脱原発のみんなのひろば」になっている
からです。枝野経産相がすべきことは、テントの撤去ではなく、原発の停止・
再稼働の停止です。
テントは、原子力政策を全く顧みず、あまつさえ原発を再稼働させようとす
る経産省に対し、抗議のため、やむにやまれず建てられたものです。原発停止
のために人々がつながろうとする事さえ許さない枝野経産相の撤去命令は決し
て承服することができません。
今動かなければ、警備員や警察官を大量導入した実力行使も十分に考えられ
ます。 ぜひ、枝野経産相と経済産業省に『テント撤去の中止を!』との抗議の
FAX、電話、メールをしてください。よろしくお願い致します。
【経産省】
大臣官房 (TEL)03-3501-1609
広報 (FAX)03-3501-6942
【枝野幸男経産相】
[国会事務所]
(FAX)03-3591-2249 (TEL)03-3508-7448
[地元・大宮事務所]
(FAX)048-648-9125 (TEL)048-648-9124
(E-mail)omiya@edano.gr.jp
★2.国際原子力機関(IAEA)東京地域事務所へ申入れ活動を実施
本日26日、福島事故緊急会議の仲間を中心として国際原子力機関(以下、
IAEAと略)東京地域事務所に対して下記の申入書を提出してきた。
IAEAは現在今月18日に実施された「ストレステスト意見聴取会」にお
いて保安院が「問題なし」とした関西電力大飯原発3、4号機のストレステス
トの「実施報告」を得て、その「報告」に国際的お墨付けを与えることを唯一
の「ミッション」として、今月23日より来日している。
IAEA東京地域事務所に提出した申入書
----------------------------------------------------------------------
IAEA事務局長 天野之弥 様
IAEAレビューミッション 団長 ジェームズ・ライオンズ 様
IAEA東京地域事務所 所長 デビス ハート 様
申入書
日本政府の原発再稼働に手を貸さないで
IAEAは勝手な「評価」をしないで
福島原発事故により、地球上の大地も川も海も空も食物も放射性物質で汚染
され、福島では多くの人々が生活と仕事とふるさとを奪われ今なお高線量の中
で生活しいつしか白血病やがんを罹患するのではとおびえて生活しています。
かつその被害は福島に限りません。
このような大事故はなぜ起こったのでしょうか? 私たちは、福島原発事故
の原因究明に関心を持ち、原子力安全・保安院の審議会や報道発表に注目して
きましたが、原子力安全・保安院の施策には納得できないことばかりです。ま
た、IAEAの役割にも私たちは疑問を持っています。
以下に要請します。
1 日本政府の原発再稼働に手を貸さないで
3.11福島原発事故が発生して以来、日本政府の対応は日本に住む人々の
みならず世界の人々に怒りと落胆を与えるものでした。例えば、文科省のSP
EEDIの結果を被災地の人々に知らせずに米軍にいち早く知らせたこと、「直
ちに健康に影響はありません」と発表して放射能汚染の危険を知らせなかったこ
と、年間20mSvなる被曝労働者にも許容されない基準を現地の子どもや妊
産婦にまで結果的に適用したこと、自主避難した人びとを含め原発事故被災者
に十分な補償をしていないこと、などなどその原因は沢山あります。
一方、福島原発事故の原因究明も未だに進まず、中間発表が政府や東電から
出されたのみで、国会の事故調査委員会の検討は昨年12月に開始されたばか
りです。にもかかわらず、原発の再稼動に向けた施策が進められ、先の1月1
8日には利益相反の疑いのある委員を擁護して市民の傍らでの傍聴を許さない
でストレステスト評価会議を開催しようとして国内で笑い物になる始末です。
さらに、地震・津波、高経年化、技術的知見、ストレステストなどの意見聴取
会では究明すべき難題、対処すべき課題が次々に明らかになってきています。
また、再稼動を決定するプロセスもあいまいで、そもそも福島原発事故を起こ
した原子力安全委員会や原子力安全・保安院に再稼動させる資格はありませ
ん。
以上の状況を踏まえれば、日本政府の原発再稼動を許してはいけないことは
明らかです。
日本政府の原発再稼働に手を貸さないでください。
2 IAEAは勝手な「評価」をしないで
そもそも、IAEAは1953年、アメリカ合衆国大統領のアイゼンハワー
による国際連合総会演説「平和のための核」を契機に1957年に創立された
そうですね。役割は、核兵器が現保有国以外に広がらないようにすることと原
子力の平和利用をどんどん広げることですね。
「日本のストレステストの評価手法の妥当性を評価する」そうですが、「原
子力の平和利用」を広げる組織、すなわち原発を推進する組織に、私たちの命
にかかわる「評価」をしてほしくありません。また、今後ますます大規模地震
が予想されるのに、地震の心配がない国から「評価」されても信頼できませ
ん。勝手な「評価」をしないでいただきたい。
2012年1月26日 福島原発事故緊急会議
連絡先: E-mail: contact@2011shinsai.info
----------------------------------------------------------------------
★3.<テント日誌 1/22(日)>
イタリアンパーティー狂想曲?脱原発日伊同盟
―― 経産省前テントひろば 134日目 ――
日曜夜8時にテントに到着、10人近くの人が団欒している。もうすぐイタ
リア人がニョッキとワインを持ってこられるという。女性3人の了解を得て第
2テントでパーティー準備。15歳の男性や若い女性がリタイア組に混じっ
て、唐辛子やバジリコで炒めた辛口のニョッキと本場イタリア赤白ワインを楽
しむ。
イタリアもドイツも脱原発を決めたのだから日本も合流して脱原発日独伊同
盟が実現しないかなんて冗談も。関西から来た6人の若者も参加、関電に向け
た座り込みテントを考えるとか。パーティでの自己紹介を映像撮影、海外に発
信されるそう。ハーモニカに乗せてカンツォーネが霞ヶ関の冬空に響いた。ア
ンジェラさん、大変ご馳走様でした、演奏もありがとう。
泊まりは8人で暖かな夜。風もなく夜中に外に出ても立っていられる。日曜
の夜ゆえ、官僚待ちのタクシーもいない。そう言えば経産省本館ビルは真っ
暗。正月だって明かりがついた部屋があったけれど、皆やる気をなくしてくれ
たのか。
前日は雨で雨水が床に浸みてきたという、明くる日は雪が降るらしい。たま
たまの暖かい夜に感謝。日本政府が脱原発依存宣言してくれれば寒いテントに
寝る必要が無くなるのだが…。
(K.M)
霙が止んで、少し寒さが緩んだ気分、とは言え、夜が更けてくるにつれ、テ
ントに集う仲間が若干少なくなってきて寒々しい。
今夜は、イタリアから来て語学の教師をしているというJさんが、20キロ
のパスタを仲間にふるまってくれるという宣伝が口コミでなされ、電子媒体で
流す内容ではないし、かといって、うどんならともかく、パスタなのだ。
自信を以って力いっぱい食べきる、とは言い難いものがある。常連の仲間に
片っ端から電話でお誘いを試みる。そうこうするうちに、Jさんの友人とい
う、仲間たちが様々な手土産を携えて現われ、Jさんが到着する頃には、20
キロだろうが、30キロだろうが、行けそうな勢い。
だが、今日はパスタでは無くて、ニョッキにした、と現われたJさん、大き
なカバンにたくさんの弁当箱、手際よく、持参の器に取り分けてニョッキパー
ティーとなる。 すると、「京都からの学生たちが、京都にこれから帰るのだ
がテントを訪ねてみたいというので、こちらに呼んでいいか」という(以下、
文字化けのため判別出来ず)程なく到着した、老若男女6名のご一行、独特の
雰囲気があるので、「どちらに行って来たのですか?」とお尋ねしたら、「亀
戸の方」と年配の男性が応えて、「野宿者強制排除と襲撃を許さない江東デモ
」のこと思い出して、「タテカワですか?」と聞くと、相手は、「竪川のこと
をご存じなんですか?」と喜んで、握手してくれた。
竪川河川敷で暮らす野宿の仲間を強制排除しようとする江東区に対する闘い
は、全国の寄せ場の仲間、野宿の仲間の闘いの焦点となっている。そういう仲
間たちが、関西に帰る前に、わずかな時間でも経産省前共同テントを見てみた
い、そして、関西で、関電前の闘争に生かしていきたいと言ってくれる。
テントの闘いは、脱原発に特化すべきだ、と主張する向きもあるが、こうい
う交流があればこそ、闘いの手ごたえをより実感できると思うのですよ、私
は。
さて、ジョニーHを中心に音楽の輪が盛り上がり、「20キロのパスタが食
いてえ」即興ソングに寒さも吹っ飛ぶ満員御礼のパーティーでした。
(タッチー)
★4.新聞、雑誌から、1つ
◇経産省前テント村に撤去命令
再稼働やめて 訴え続ける
脱原発市民団体憤り
(東京新聞1月26日「こちら特報部」より抜粋)
経済産業省の敷地の片隅に脱原発を訴える市民団体のテント村がある。設置
から約四ヶ月が過ぎた今月二十四日になって、枝野幸男経産相が退去と撤退を
求めた。市民団体側は「絶対にどかない。国は狭量な態度な態度を取るな」と
憤る。同省は防火上の理由を挙げるが、無理がある。突然の退去命令の裏には
何があるのか。
二十五日朝、活動を支える一人の渕上太郎さんは(六九)はテント内で使い
捨てカイロを足に貼っていた。両足に五枚ずつ。「寒いのは大嫌いだけど、ま
あしゃあない」。上着を五枚重ね着し、マフラーを巻いても寒い。「政府が
『原発の再稼働をしない』との明言をしたら、ただちにテントを退去する
よ」。渕上さんだって、早く終わらせたい。
枝野経産相は二十四日の会見で、撤去の理由を「火気の使用など危険行為は
放置できない」ことを挙げた。ガソリン式発電機でぼや騒ぎがあったことを指
しているが、問題が発生したのは昨年十二月三十日。既に一ヶ月以上たってい
る。
テント村は経産省を取り囲んだ「人間の鎖」をきっかけに昨年九月十一日に
始まった。「九月十九日に明治公園で五万人集会が計画されていたので、十日
ほど張る予定だった」が、「脱原発」を訴える人が寄り合う場として勝手に“
成長”していったとう。
◇命にかかわるから抗議
4ヶ月で延べ1万5000人訪問
「よりどころ追い出さないで」
ぼや騒ぎ 国は世論見極め排除?
昨年十月末には福島県の母親ら約百人が三日間の座り込みを行った。テント
が増設され、原発に反対する人の署名が増えていった。約四ヶ月間で、延べ一
万五千人がテントを訪れた。「デモは参加しにくいけれど、テントはで座り込
みならという人もいる。中学生からお年寄りまで集まれるのがテントの良い所
だ」と渕上さん。
「国は、私たちを追い出すなんてちっちゃいことにはエネルギーを使ってい
る場合じゃないでしょう」と憤るのは、テント前で座り込みを続ける椎名千恵
子さん(六五)だ。「原発いらない福島の女たち」の世話人で、十二月一日か
らは妊娠期間にちなんだ「とつきとうか(十ヶ月と十日間)もの長期間の座り
込みを始めている。
遠くから心配する人も多い。中国電力の上関原発建設に反対し、昨年九月、
経産省前で仲間と十日間のハンストを決行した山口県上関町の岡本直也さん
(二〇)は祖父母ほどの世代の人々を思いやり応援する。「ハンストもテント
村も違法行為と言うけれど、僕の感覚からしたら、危ないものを『安全』だと
言い張って、たくさんの人を被ばくさせ、土地を奪った人たちの方が犯罪的な
ことをしていると思う。命にかかわるからこうぎしている。その声を聞いてほ
しい」
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◆ 地震と原発事故情報 その310 ◆
4つの情報をお知らせします(1月26日)
明日1月27日、中国電力島根原子力発電所2号機が定期検査で停止。
残るは東電1基、関電1基、北海道電1基の計3基、
全原発停止へあと一歩
★1.枝野経産相による経産省前テント撤去命令に対する抗議の嵐を!
抗議のFAX、電話、メールを枝野経産相に送りつけよう!
撤去命令抗議!テントを守り抜こう!
1月27日(金) 午後4時~6時 大抗議行動へ!
★2.国際原子力機関(IAEA)東京地域事務所へ申入れ活動を実施
★3.<テント日誌 1/22(日)>
イタリアンパーティー狂想曲?脱原発日伊同盟
―― 経産省前テントひろば 134日目 ――
★4.新聞、雑誌から、1つ
◇経産省前テント村に撤去命令
再稼働やめて 訴え続ける
脱原発市民団体憤り
(東京新聞1月26日「こちら特報部」より抜粋)
★1.枝野経産相による経産省前テント撤去命令に対する抗議の嵐を!
抗議のFAX、電話、メールを枝野経産相に送りつけよう!
撤去命令抗議!テントを守り抜こう!
1月27日(金) 午後4時~6時 大抗議行動へ!
昨日(1月24日)、枝野経産相がテントひろばに対し退去命令(1月27
日まで)を出しました。
テントひろばが4ヶ月半も維持されてきたのは、全国や世界各地の方々が交
流し、情報を共有し、文字通り「反/脱原発のみんなのひろば」になっている
からです。枝野経産相がすべきことは、テントの撤去ではなく、原発の停止・
再稼働の停止です。
テントは、原子力政策を全く顧みず、あまつさえ原発を再稼働させようとす
る経産省に対し、抗議のため、やむにやまれず建てられたものです。原発停止
のために人々がつながろうとする事さえ許さない枝野経産相の撤去命令は決し
て承服することができません。
今動かなければ、警備員や警察官を大量導入した実力行使も十分に考えられ
ます。 ぜひ、枝野経産相と経済産業省に『テント撤去の中止を!』との抗議の
FAX、電話、メールをしてください。よろしくお願い致します。
【経産省】
大臣官房 (TEL)03-3501-1609
広報 (FAX)03-3501-6942
【枝野幸男経産相】
[国会事務所]
(FAX)03-3591-2249 (TEL)03-3508-7448
[地元・大宮事務所]
(FAX)048-648-9125 (TEL)048-648-9124
(E-mail)omiya@edano.gr.jp
★2.国際原子力機関(IAEA)東京地域事務所へ申入れ活動を実施
本日26日、福島事故緊急会議の仲間を中心として国際原子力機関(以下、
IAEAと略)東京地域事務所に対して下記の申入書を提出してきた。
IAEAは現在今月18日に実施された「ストレステスト意見聴取会」にお
いて保安院が「問題なし」とした関西電力大飯原発3、4号機のストレステス
トの「実施報告」を得て、その「報告」に国際的お墨付けを与えることを唯一
の「ミッション」として、今月23日より来日している。
IAEA東京地域事務所に提出した申入書
----------------------------------------------------------------------
IAEA事務局長 天野之弥 様
IAEAレビューミッション 団長 ジェームズ・ライオンズ 様
IAEA東京地域事務所 所長 デビス ハート 様
申入書
日本政府の原発再稼働に手を貸さないで
IAEAは勝手な「評価」をしないで
福島原発事故により、地球上の大地も川も海も空も食物も放射性物質で汚染
され、福島では多くの人々が生活と仕事とふるさとを奪われ今なお高線量の中
で生活しいつしか白血病やがんを罹患するのではとおびえて生活しています。
かつその被害は福島に限りません。
このような大事故はなぜ起こったのでしょうか? 私たちは、福島原発事故
の原因究明に関心を持ち、原子力安全・保安院の審議会や報道発表に注目して
きましたが、原子力安全・保安院の施策には納得できないことばかりです。ま
た、IAEAの役割にも私たちは疑問を持っています。
以下に要請します。
1 日本政府の原発再稼働に手を貸さないで
3.11福島原発事故が発生して以来、日本政府の対応は日本に住む人々の
みならず世界の人々に怒りと落胆を与えるものでした。例えば、文科省のSP
EEDIの結果を被災地の人々に知らせずに米軍にいち早く知らせたこと、「直
ちに健康に影響はありません」と発表して放射能汚染の危険を知らせなかったこ
と、年間20mSvなる被曝労働者にも許容されない基準を現地の子どもや妊
産婦にまで結果的に適用したこと、自主避難した人びとを含め原発事故被災者
に十分な補償をしていないこと、などなどその原因は沢山あります。
一方、福島原発事故の原因究明も未だに進まず、中間発表が政府や東電から
出されたのみで、国会の事故調査委員会の検討は昨年12月に開始されたばか
りです。にもかかわらず、原発の再稼動に向けた施策が進められ、先の1月1
8日には利益相反の疑いのある委員を擁護して市民の傍らでの傍聴を許さない
でストレステスト評価会議を開催しようとして国内で笑い物になる始末です。
さらに、地震・津波、高経年化、技術的知見、ストレステストなどの意見聴取
会では究明すべき難題、対処すべき課題が次々に明らかになってきています。
また、再稼動を決定するプロセスもあいまいで、そもそも福島原発事故を起こ
した原子力安全委員会や原子力安全・保安院に再稼動させる資格はありませ
ん。
以上の状況を踏まえれば、日本政府の原発再稼動を許してはいけないことは
明らかです。
日本政府の原発再稼働に手を貸さないでください。
2 IAEAは勝手な「評価」をしないで
そもそも、IAEAは1953年、アメリカ合衆国大統領のアイゼンハワー
による国際連合総会演説「平和のための核」を契機に1957年に創立された
そうですね。役割は、核兵器が現保有国以外に広がらないようにすることと原
子力の平和利用をどんどん広げることですね。
「日本のストレステストの評価手法の妥当性を評価する」そうですが、「原
子力の平和利用」を広げる組織、すなわち原発を推進する組織に、私たちの命
にかかわる「評価」をしてほしくありません。また、今後ますます大規模地震
が予想されるのに、地震の心配がない国から「評価」されても信頼できませ
ん。勝手な「評価」をしないでいただきたい。
2012年1月26日 福島原発事故緊急会議
連絡先: E-mail: contact@2011shinsai.info
----------------------------------------------------------------------
★3.<テント日誌 1/22(日)>
イタリアンパーティー狂想曲?脱原発日伊同盟
―― 経産省前テントひろば 134日目 ――
日曜夜8時にテントに到着、10人近くの人が団欒している。もうすぐイタ
リア人がニョッキとワインを持ってこられるという。女性3人の了解を得て第
2テントでパーティー準備。15歳の男性や若い女性がリタイア組に混じっ
て、唐辛子やバジリコで炒めた辛口のニョッキと本場イタリア赤白ワインを楽
しむ。
イタリアもドイツも脱原発を決めたのだから日本も合流して脱原発日独伊同
盟が実現しないかなんて冗談も。関西から来た6人の若者も参加、関電に向け
た座り込みテントを考えるとか。パーティでの自己紹介を映像撮影、海外に発
信されるそう。ハーモニカに乗せてカンツォーネが霞ヶ関の冬空に響いた。ア
ンジェラさん、大変ご馳走様でした、演奏もありがとう。
泊まりは8人で暖かな夜。風もなく夜中に外に出ても立っていられる。日曜
の夜ゆえ、官僚待ちのタクシーもいない。そう言えば経産省本館ビルは真っ
暗。正月だって明かりがついた部屋があったけれど、皆やる気をなくしてくれ
たのか。
前日は雨で雨水が床に浸みてきたという、明くる日は雪が降るらしい。たま
たまの暖かい夜に感謝。日本政府が脱原発依存宣言してくれれば寒いテントに
寝る必要が無くなるのだが…。
(K.M)
霙が止んで、少し寒さが緩んだ気分、とは言え、夜が更けてくるにつれ、テ
ントに集う仲間が若干少なくなってきて寒々しい。
今夜は、イタリアから来て語学の教師をしているというJさんが、20キロ
のパスタを仲間にふるまってくれるという宣伝が口コミでなされ、電子媒体で
流す内容ではないし、かといって、うどんならともかく、パスタなのだ。
自信を以って力いっぱい食べきる、とは言い難いものがある。常連の仲間に
片っ端から電話でお誘いを試みる。そうこうするうちに、Jさんの友人とい
う、仲間たちが様々な手土産を携えて現われ、Jさんが到着する頃には、20
キロだろうが、30キロだろうが、行けそうな勢い。
だが、今日はパスタでは無くて、ニョッキにした、と現われたJさん、大き
なカバンにたくさんの弁当箱、手際よく、持参の器に取り分けてニョッキパー
ティーとなる。 すると、「京都からの学生たちが、京都にこれから帰るのだ
がテントを訪ねてみたいというので、こちらに呼んでいいか」という(以下、
文字化けのため判別出来ず)程なく到着した、老若男女6名のご一行、独特の
雰囲気があるので、「どちらに行って来たのですか?」とお尋ねしたら、「亀
戸の方」と年配の男性が応えて、「野宿者強制排除と襲撃を許さない江東デモ
」のこと思い出して、「タテカワですか?」と聞くと、相手は、「竪川のこと
をご存じなんですか?」と喜んで、握手してくれた。
竪川河川敷で暮らす野宿の仲間を強制排除しようとする江東区に対する闘い
は、全国の寄せ場の仲間、野宿の仲間の闘いの焦点となっている。そういう仲
間たちが、関西に帰る前に、わずかな時間でも経産省前共同テントを見てみた
い、そして、関西で、関電前の闘争に生かしていきたいと言ってくれる。
テントの闘いは、脱原発に特化すべきだ、と主張する向きもあるが、こうい
う交流があればこそ、闘いの手ごたえをより実感できると思うのですよ、私
は。
さて、ジョニーHを中心に音楽の輪が盛り上がり、「20キロのパスタが食
いてえ」即興ソングに寒さも吹っ飛ぶ満員御礼のパーティーでした。
(タッチー)
★4.新聞、雑誌から、1つ
◇経産省前テント村に撤去命令
再稼働やめて 訴え続ける
脱原発市民団体憤り
(東京新聞1月26日「こちら特報部」より抜粋)
経済産業省の敷地の片隅に脱原発を訴える市民団体のテント村がある。設置
から約四ヶ月が過ぎた今月二十四日になって、枝野幸男経産相が退去と撤退を
求めた。市民団体側は「絶対にどかない。国は狭量な態度な態度を取るな」と
憤る。同省は防火上の理由を挙げるが、無理がある。突然の退去命令の裏には
何があるのか。
二十五日朝、活動を支える一人の渕上太郎さんは(六九)はテント内で使い
捨てカイロを足に貼っていた。両足に五枚ずつ。「寒いのは大嫌いだけど、ま
あしゃあない」。上着を五枚重ね着し、マフラーを巻いても寒い。「政府が
『原発の再稼働をしない』との明言をしたら、ただちにテントを退去する
よ」。渕上さんだって、早く終わらせたい。
枝野経産相は二十四日の会見で、撤去の理由を「火気の使用など危険行為は
放置できない」ことを挙げた。ガソリン式発電機でぼや騒ぎがあったことを指
しているが、問題が発生したのは昨年十二月三十日。既に一ヶ月以上たってい
る。
テント村は経産省を取り囲んだ「人間の鎖」をきっかけに昨年九月十一日に
始まった。「九月十九日に明治公園で五万人集会が計画されていたので、十日
ほど張る予定だった」が、「脱原発」を訴える人が寄り合う場として勝手に“
成長”していったとう。
◇命にかかわるから抗議
4ヶ月で延べ1万5000人訪問
「よりどころ追い出さないで」
ぼや騒ぎ 国は世論見極め排除?
昨年十月末には福島県の母親ら約百人が三日間の座り込みを行った。テント
が増設され、原発に反対する人の署名が増えていった。約四ヶ月間で、延べ一
万五千人がテントを訪れた。「デモは参加しにくいけれど、テントはで座り込
みならという人もいる。中学生からお年寄りまで集まれるのがテントの良い所
だ」と渕上さん。
「国は、私たちを追い出すなんてちっちゃいことにはエネルギーを使ってい
る場合じゃないでしょう」と憤るのは、テント前で座り込みを続ける椎名千恵
子さん(六五)だ。「原発いらない福島の女たち」の世話人で、十二月一日か
らは妊娠期間にちなんだ「とつきとうか(十ヶ月と十日間)もの長期間の座り
込みを始めている。
遠くから心配する人も多い。中国電力の上関原発建設に反対し、昨年九月、
経産省前で仲間と十日間のハンストを決行した山口県上関町の岡本直也さん
(二〇)は祖父母ほどの世代の人々を思いやり応援する。「ハンストもテント
村も違法行為と言うけれど、僕の感覚からしたら、危ないものを『安全』だと
言い張って、たくさんの人を被ばくさせ、土地を奪った人たちの方が犯罪的な
ことをしていると思う。命にかかわるからこうぎしている。その声を聞いてほ
しい」
PR
たんぽぽ舎です。【TMM:No1324】
転送歓迎
◆ 地震と原発事故情報 その309 ◆
4つの情報をお知らせします(1月25日)
1月25日、東京電力柏崎刈羽5号機が定期検査で停止。
残るは東電1基、関電1基、北海道電1基、中国電力1基の計4基、
全原発停止へあと一歩
★1.<テント日誌 緊急特別版 1/24(火)>
◇経産省のテント撤去命令に心底からの怒りをもって抗議し、
再稼働阻止・脱原発のためにテントひろばを守り抜こう!
◇1月27日(金)午後4時~6時の抗議行動に全ての人々の参加を!
◇(テントひろばHPへのリンク)
1月25日付「テント等退去命令に対する申し入れ」
〃 「枝野経産相との会見申し入れ書」
★2.1月26日(明日) 18:30より スペースたんぽぽ講座
佐藤幸子さん『自然農から考える原発問題』に参加しましょう!
冨塚 元夫
★3.メルマガ読者より投稿
◇東京~郡山の放射線量を計測しました。
さよなら原発みなと 宮口高枝
★4.メルマガ読者より講演会のお知らせ
◇《どう守る? こどもの健康 原発事故後の子育て
──小児科医・黒部信一さんに聞く──》
1月29日(日)13:30開場 練馬区勤労福祉会館多目的ホール
★1.<テント日誌 緊急特別版 1/24(火)>
◇経産省のテント撤去命令に心底からの怒りをもって抗議し、
再稼働阻止・脱原発のためにテントひろばを守り抜こう!
◇1月27日(金)午後4時~6時の抗議行動に全ての人々の参加を!
テントひろばに心を寄せ、思いを共にする全ての人々に、経産省前テントは
今重大な事態に立ち至っていることを告げ知らせねばならない。そして経産省
の不当な退去・撤去命令に心底からの怒りをもって抗議し、テントひろばを守
り抜くための行動に共に結集されるよう呼びかける。
今日1月24日(火)、枝野経産相は定例の記者会見において自ら経産省前
テントを話題にし、テントの自主撤去を強く求めると言明した。テントは不法
占拠である、火気に関して管理上の危険が存在する、というのがその理由であ
った。それを受けて、経産省大臣官房情報システム厚生課厚生企画室長は、
「1月27日(金)17時までに当省敷地からの退去及びテント・持ち込み物
等の撤去」命令を文書でもって通告してきた。その理由として火気についての
細々としたことを書き連ねられている。
この経産省の一連の行動は、とみに強まっている再稼働策動の重大な一歩で
ある。とりわけ、先日のスレステスト意見聴取会での傍聴人排除、利益相反委
員による審査という不法行為、密室での少数委員によるお墨付きというなりふ
り構わぬ姿勢と共通のものである。テントひろばが4ヶ月半にわたって存在し
ているのは、福島の女たちをはじめ、全国津々浦々の、さらには全世界の人々
の脱原発を求める心と思いに支えられてであり、反原発の象徴として、それら
を一つに結び合わせ、交流・表現する公共空間となっているからである。
枝野経産相もそれは充分承知の上であろう。彼が9月に言明した「国民的議
論が必要」という考えをなお保持しているのであれば、テントひろばと向き合
い、話し合いや公開議論の場をこそつくるべきであろう。
テントは24時間の泊まり込み、「とつきとおかの座り込み」に表されるよ
うに生活の場でもある。そして雪が降り積もるような厳冬下、暖房の確保は生
存権・生活権に関わることである。一切の暖房を認めないとする経産省は、凍
死者が出ることを願っているのであろうか。原発を推進してきた経産省にとっ
て、人命とはかくも軽視すべきものなのだろうか。
テント広場では防火責任者をおき自主管理で運営し、消防法上も「危険な行
為」など一切ない。経産省とテント防火責任者が何度も話し合っており、これ
からも共同で防火に努めれば「危険」などないはずだ。経産省は姑息な口実は
やめるべきである。
今必要なことは、テントの撤去ではなく、再稼働をやめ、原発をなくすため
の努力をすることである。そのためにテントを守り抜かねばならない。テント
運営会議は、1月27日には、記者会見・声明の発表、枝野経産相への会見申
し入れ、そして午後4時~6時の抗議行動を決定した。ともかく、本当に大規
模な抗議行動が必要であり、どれだけ多くの人々がテントを必要とし、テント
と結び付いているかを、経産省に思い知らせねばならない。テントに心と思い
を寄せる全ての人々の結集を呼びかける。
そして明日から週明けまでの1週間は、右翼の襲来も予測される。(本日す
でに街宣車4台で登場。)様々な事態がありうる。是非テントひろばに駆けつ
けて、朝~夕の座り込み・夜の泊まり込みに参加して下さい。
土・日にはテントひろばで様々なイベントを繰り広げよう。
再度、1月27日午後4時~6時の抗議行動への結集を!
( Y・T )
◇1月25日付「テント等退去命令に対する申し入れ」
〃 「枝野経産相との会見申し入れ書」
http://tentohiroba.tumblr.com/post/16409950498
★2.1月26日(明日) 18:30より スペースたんぽぽ講座
佐藤幸子さん『自然農から考える原発問題』に参加しましょう!
冨塚 元夫
9月19日明治公園で開かれた6万人集会で、三春町の住民である武藤類子
さんは、福島県は紺碧の太平洋をのぞむ浜通り、果物が豊富な中通り、米が豊
かにみのる会津平野に加えて、その向こうを深い山々が縁取っていますと言い
ました。
佐藤幸子さんの町、川俣町は中通りですが、仲通りの大都市福島市、郡山市
とは違って、いわゆる山沿いの町です。川俣町は福島市から約20km離れて
おり、阿武隈山地といわれる800-1000m級の山々に囲まれた山村で
す。平地が少なく高冷地で天候に恵まれない田畑の生産性は低く、かつての主
要産業だった養蚕は細々と残っている程度で、過疎化地域です。浜通りにある
双葉町や大熊町も豊かな農地に恵まれず工業もなく、原発が来る前は過疎化地
域でした。
村が過疎化から抜け出すために中央から産業を誘致するという政策の典型的
なものが原発誘致ですが、原子力政策の根底にある中央政府のエネルギー政策
(核燃料サイクル)はすでに破たんしました。国策産業誘致はもはや地方の選
択肢にはありません。そうした肥沃な平地に恵まれない農業地帯の有力な解決
策が自然農法だと思います。平地が少ないので大規模農業は不可能ですが、自
然に恵まれています。汚染が少なく空気が澄んでいます。冬はかなり温度が下
がりますから、病原菌が減少します。気候が厳しいので植物は自らをたくまし
い体にします。農薬が最低限で済みます。そうはいっても農業者は根気よく農
薬を減らし、たい肥やボカシのような自然の肥料を作らなければなりません。
農薬と人工肥料、耕運機がくる50年前は一種の自然農でしたが、過酷な労働
でした。
除草剤を使用しないと雑草とりは大変です。みみずのような小動物にも仕事
をしてもらいます。微生物も虫も鳥もすべての生物が相互依存しているのが自
然農法です。自然農(有機農業)によって、コストは高いが安全なおいしい農
産物を作るのは日本の農業の一つの進むべき道です。減反によって生じた耕作
放棄地も3年間農薬・人工肥料が投下されないので有機農法可能地になりま
す。有機農法の野菜は、近くの畑にまいた農薬が飛んでくると、有機野菜でな
くなります。ましてや放射能は最悪です。自然農法の貴重な田畑に福島原発事
故により放射線が降り注ぎ、長年育てた貴重な土地と作物が一瞬にして台無し
にされました。もう貴重な微生物もミミズも死滅しました。佐藤幸子さんたち
有機農業者の残念無念は推し量れません。
この汚染された土地で自然農法を復活させることは可能でしょうか?佐藤幸
子さんにお話ししていただきたいと思います。
★3.メルマガ読者より
◇東京~郡山の放射線量を計測しました。
さよなら原発みなと 宮口高枝
週末、郡山で震災による女性への暴力、心のケアなど電話相談対応への相談
員の研修があり先ほど帰ってきました。電車内や郡山についてあちこちで計測
しました。
21日の日は雪が降り始めていました。22日一晩中降って曇り空でした。
積雪10㎝ぐらいで22日のほうが前日より線量が多かったです。やはり雨や
雪の日は多くなるようです。
参考までに下記計測した結果です。
21日 積雪少量
東京駅車内 0,14~0,12マイクロシーベルト
大宮駅車内 0,05~0,08
宇都宮駅車内 0,15~0,18
郡山駅車内 0,23~0,27
郡山屋外 0,25~0,28
郡山参画プラザ 0,16~0,17
ホテル室内 0,12~0,13
22日 積雪10cmくらい 曇り
ホテル内 0,12~0,14
郡山駅前花壇上 0,56~0,57
郡山駅屋内 0,28~0,26
大宮駅車内 0,09
東京駅車内 0,08~0,09
みなさまご存じのように18日、ストレステストに関する原発の専門家によ
る意見聴取会は大飯3、4号機の安全評価は妥当としました。再稼働の強行を
はかるため、経産省は傍聴者を排除し、これを批判する委員が欠席する中、警
官隊を導入して、まさしく密室で金にまみれた御用学者だけで「妥当」の判断
を出しました。
経産省や保安院等に電話やファクスでこの暴挙に抗議しましょう。
「さよなら原発みなと」のブログに18日の詳しい報告と抗議先があります。
http://sayonaragenpatsu.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/--6155.html
★4.メルマガ読者より講演会のお知らせ
◇《どう守る? こどもの健康 原発事故後の子育て
──小児科医・黒部信一さんに聞く──》
日 時:2012年1月29日(日)14:00~16:30(会場13:30)
会 場:練馬区勤労福祉会館多目的ホール
(西武池袋線大泉学園駅3分/電話03-3923-5511)
参加費:500円(未就学児無料)
申込み:予約優先( https://ssl.form-mailer.jp/fms/b7534936177758 )
その他:子連れOK(ベビーカーのままどうぞ 保育なし)
主 催:練馬こどもを守ろう会(savenerimacco@gmail.com)
転送歓迎
◆ 地震と原発事故情報 その309 ◆
4つの情報をお知らせします(1月25日)
1月25日、東京電力柏崎刈羽5号機が定期検査で停止。
残るは東電1基、関電1基、北海道電1基、中国電力1基の計4基、
全原発停止へあと一歩
★1.<テント日誌 緊急特別版 1/24(火)>
◇経産省のテント撤去命令に心底からの怒りをもって抗議し、
再稼働阻止・脱原発のためにテントひろばを守り抜こう!
◇1月27日(金)午後4時~6時の抗議行動に全ての人々の参加を!
◇(テントひろばHPへのリンク)
1月25日付「テント等退去命令に対する申し入れ」
〃 「枝野経産相との会見申し入れ書」
★2.1月26日(明日) 18:30より スペースたんぽぽ講座
佐藤幸子さん『自然農から考える原発問題』に参加しましょう!
冨塚 元夫
★3.メルマガ読者より投稿
◇東京~郡山の放射線量を計測しました。
さよなら原発みなと 宮口高枝
★4.メルマガ読者より講演会のお知らせ
◇《どう守る? こどもの健康 原発事故後の子育て
──小児科医・黒部信一さんに聞く──》
1月29日(日)13:30開場 練馬区勤労福祉会館多目的ホール
★1.<テント日誌 緊急特別版 1/24(火)>
◇経産省のテント撤去命令に心底からの怒りをもって抗議し、
再稼働阻止・脱原発のためにテントひろばを守り抜こう!
◇1月27日(金)午後4時~6時の抗議行動に全ての人々の参加を!
テントひろばに心を寄せ、思いを共にする全ての人々に、経産省前テントは
今重大な事態に立ち至っていることを告げ知らせねばならない。そして経産省
の不当な退去・撤去命令に心底からの怒りをもって抗議し、テントひろばを守
り抜くための行動に共に結集されるよう呼びかける。
今日1月24日(火)、枝野経産相は定例の記者会見において自ら経産省前
テントを話題にし、テントの自主撤去を強く求めると言明した。テントは不法
占拠である、火気に関して管理上の危険が存在する、というのがその理由であ
った。それを受けて、経産省大臣官房情報システム厚生課厚生企画室長は、
「1月27日(金)17時までに当省敷地からの退去及びテント・持ち込み物
等の撤去」命令を文書でもって通告してきた。その理由として火気についての
細々としたことを書き連ねられている。
この経産省の一連の行動は、とみに強まっている再稼働策動の重大な一歩で
ある。とりわけ、先日のスレステスト意見聴取会での傍聴人排除、利益相反委
員による審査という不法行為、密室での少数委員によるお墨付きというなりふ
り構わぬ姿勢と共通のものである。テントひろばが4ヶ月半にわたって存在し
ているのは、福島の女たちをはじめ、全国津々浦々の、さらには全世界の人々
の脱原発を求める心と思いに支えられてであり、反原発の象徴として、それら
を一つに結び合わせ、交流・表現する公共空間となっているからである。
枝野経産相もそれは充分承知の上であろう。彼が9月に言明した「国民的議
論が必要」という考えをなお保持しているのであれば、テントひろばと向き合
い、話し合いや公開議論の場をこそつくるべきであろう。
テントは24時間の泊まり込み、「とつきとおかの座り込み」に表されるよ
うに生活の場でもある。そして雪が降り積もるような厳冬下、暖房の確保は生
存権・生活権に関わることである。一切の暖房を認めないとする経産省は、凍
死者が出ることを願っているのであろうか。原発を推進してきた経産省にとっ
て、人命とはかくも軽視すべきものなのだろうか。
テント広場では防火責任者をおき自主管理で運営し、消防法上も「危険な行
為」など一切ない。経産省とテント防火責任者が何度も話し合っており、これ
からも共同で防火に努めれば「危険」などないはずだ。経産省は姑息な口実は
やめるべきである。
今必要なことは、テントの撤去ではなく、再稼働をやめ、原発をなくすため
の努力をすることである。そのためにテントを守り抜かねばならない。テント
運営会議は、1月27日には、記者会見・声明の発表、枝野経産相への会見申
し入れ、そして午後4時~6時の抗議行動を決定した。ともかく、本当に大規
模な抗議行動が必要であり、どれだけ多くの人々がテントを必要とし、テント
と結び付いているかを、経産省に思い知らせねばならない。テントに心と思い
を寄せる全ての人々の結集を呼びかける。
そして明日から週明けまでの1週間は、右翼の襲来も予測される。(本日す
でに街宣車4台で登場。)様々な事態がありうる。是非テントひろばに駆けつ
けて、朝~夕の座り込み・夜の泊まり込みに参加して下さい。
土・日にはテントひろばで様々なイベントを繰り広げよう。
再度、1月27日午後4時~6時の抗議行動への結集を!
( Y・T )
◇1月25日付「テント等退去命令に対する申し入れ」
〃 「枝野経産相との会見申し入れ書」
http://tentohiroba.tumblr.com/post/16409950498
★2.1月26日(明日) 18:30より スペースたんぽぽ講座
佐藤幸子さん『自然農から考える原発問題』に参加しましょう!
冨塚 元夫
9月19日明治公園で開かれた6万人集会で、三春町の住民である武藤類子
さんは、福島県は紺碧の太平洋をのぞむ浜通り、果物が豊富な中通り、米が豊
かにみのる会津平野に加えて、その向こうを深い山々が縁取っていますと言い
ました。
佐藤幸子さんの町、川俣町は中通りですが、仲通りの大都市福島市、郡山市
とは違って、いわゆる山沿いの町です。川俣町は福島市から約20km離れて
おり、阿武隈山地といわれる800-1000m級の山々に囲まれた山村で
す。平地が少なく高冷地で天候に恵まれない田畑の生産性は低く、かつての主
要産業だった養蚕は細々と残っている程度で、過疎化地域です。浜通りにある
双葉町や大熊町も豊かな農地に恵まれず工業もなく、原発が来る前は過疎化地
域でした。
村が過疎化から抜け出すために中央から産業を誘致するという政策の典型的
なものが原発誘致ですが、原子力政策の根底にある中央政府のエネルギー政策
(核燃料サイクル)はすでに破たんしました。国策産業誘致はもはや地方の選
択肢にはありません。そうした肥沃な平地に恵まれない農業地帯の有力な解決
策が自然農法だと思います。平地が少ないので大規模農業は不可能ですが、自
然に恵まれています。汚染が少なく空気が澄んでいます。冬はかなり温度が下
がりますから、病原菌が減少します。気候が厳しいので植物は自らをたくまし
い体にします。農薬が最低限で済みます。そうはいっても農業者は根気よく農
薬を減らし、たい肥やボカシのような自然の肥料を作らなければなりません。
農薬と人工肥料、耕運機がくる50年前は一種の自然農でしたが、過酷な労働
でした。
除草剤を使用しないと雑草とりは大変です。みみずのような小動物にも仕事
をしてもらいます。微生物も虫も鳥もすべての生物が相互依存しているのが自
然農法です。自然農(有機農業)によって、コストは高いが安全なおいしい農
産物を作るのは日本の農業の一つの進むべき道です。減反によって生じた耕作
放棄地も3年間農薬・人工肥料が投下されないので有機農法可能地になりま
す。有機農法の野菜は、近くの畑にまいた農薬が飛んでくると、有機野菜でな
くなります。ましてや放射能は最悪です。自然農法の貴重な田畑に福島原発事
故により放射線が降り注ぎ、長年育てた貴重な土地と作物が一瞬にして台無し
にされました。もう貴重な微生物もミミズも死滅しました。佐藤幸子さんたち
有機農業者の残念無念は推し量れません。
この汚染された土地で自然農法を復活させることは可能でしょうか?佐藤幸
子さんにお話ししていただきたいと思います。
★3.メルマガ読者より
◇東京~郡山の放射線量を計測しました。
さよなら原発みなと 宮口高枝
週末、郡山で震災による女性への暴力、心のケアなど電話相談対応への相談
員の研修があり先ほど帰ってきました。電車内や郡山についてあちこちで計測
しました。
21日の日は雪が降り始めていました。22日一晩中降って曇り空でした。
積雪10㎝ぐらいで22日のほうが前日より線量が多かったです。やはり雨や
雪の日は多くなるようです。
参考までに下記計測した結果です。
21日 積雪少量
東京駅車内 0,14~0,12マイクロシーベルト
大宮駅車内 0,05~0,08
宇都宮駅車内 0,15~0,18
郡山駅車内 0,23~0,27
郡山屋外 0,25~0,28
郡山参画プラザ 0,16~0,17
ホテル室内 0,12~0,13
22日 積雪10cmくらい 曇り
ホテル内 0,12~0,14
郡山駅前花壇上 0,56~0,57
郡山駅屋内 0,28~0,26
大宮駅車内 0,09
東京駅車内 0,08~0,09
みなさまご存じのように18日、ストレステストに関する原発の専門家によ
る意見聴取会は大飯3、4号機の安全評価は妥当としました。再稼働の強行を
はかるため、経産省は傍聴者を排除し、これを批判する委員が欠席する中、警
官隊を導入して、まさしく密室で金にまみれた御用学者だけで「妥当」の判断
を出しました。
経産省や保安院等に電話やファクスでこの暴挙に抗議しましょう。
「さよなら原発みなと」のブログに18日の詳しい報告と抗議先があります。
http://sayonaragenpatsu.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/--6155.html
★4.メルマガ読者より講演会のお知らせ
◇《どう守る? こどもの健康 原発事故後の子育て
──小児科医・黒部信一さんに聞く──》
日 時:2012年1月29日(日)14:00~16:30(会場13:30)
会 場:練馬区勤労福祉会館多目的ホール
(西武池袋線大泉学園駅3分/電話03-3923-5511)
参加費:500円(未就学児無料)
申込み:予約優先( https://ssl.form-mailer.jp/fms/b7534936177758 )
その他:子連れOK(ベビーカーのままどうぞ 保育なし)
主 催:練馬こどもを守ろう会(savenerimacco@gmail.com)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1323】
転送歓迎
◆ 地震と原発事故情報 その308 ◆
4つの情報をお知らせします(1月24日)
1月25日、東京電力柏崎刈羽5号機が定期検査で停止する。
残るは東電1基、関電1基、北海道電1基、中国電力1基の計4基、
全原発停止へあと一歩
★1.あり得ない「議事録作成忘れ」「忙しくて・・・」
最良の証拠隠滅法は、証拠を作らないこと
たんぽぽ舎・劣化ウラン研究会 山崎 久隆
★2.メルマガ読者から
◇「女」「母」「孕む」の強調
─独身女性は「こんなところでも、見捨てられたか」 東京 N.A
★3.メルマガ読者から講演会、集会の案内、2つ
◇APF NEWS 誰も伝えなかった東日本大震災 真実の記録(写真展)
1月27日(金)~30日(月) エコギャラリー新宿
◇「原発収束」のウソと下町の放射能問題を考える講演会&下町デモ
1月29日(日) 葛西区民館 集会室5・6
★4.新聞、雑誌より、2つ
◇首都直下型地震が4年内70% M7級地震活動 切迫度増す
東大地震研試算
◇原発推進11大学に104億円
国と関連企業提供 06~10年度大半は受託研究費
★1.あり得ない「議事録作成忘れ」「忙しくて・・・」
最良の証拠隠滅法は、証拠を作らないこと
たんぽぽ舎・劣化ウラン研究会 山崎 久隆
全部で23回開かれていた原子力災害対策本部の対策会議において、原子力
安全・保安院や内閣府は、議事録を一切作っていなかったことが明らかになっ
たという。その理由を保安院は「事務的に対応が難しかった」などとしている
が、ウソをつくにもほどがある。
このような対策会議においては、方針を決めるのは官僚では無く政治家の仕
事である。この場合公務員の仕事は、方針を決めるべき政治家が正確な情報を
持って判断できるように準備することにある。時々の報告内容を作成するにあ
たり、極めて重要なものは「前回会議において決められたこと、疑問とされた
こと、課題とされたこと」について「進捗状況、調査状況、対処方針案」とい
うものを事前に作らなければならない。こういうデータや資料やたたき台が無
ければそもそも議論が始まらない。
今回は大事件であるうえに、担当部局が複数省庁に及ぶ。極めて複雑で、事
態は刻々と変化をし、状況把握はまともに出来ず、従って方針すら誰も決めら
れないような、緊迫と混乱の現場だったことは容易に想像できる。そんな会議
であればあるほど、まず録音を取り、何名か若手官僚がメモを取り、会議後に
付け合わせてドラフトを書いて、録音を聞き直しながらあやふやなところや決
まった事案や意見が異なった部分を正確に記録しようとする。これは当然なが
ら官僚の習性だ。これが出来ない人間は政治家が議論するような、つまり一つ
間違えば政治問題化するような現場には到底居られない。
しかし今回は議事録を取っていなかったという。本当ならば彼らは超能力者
だ。全部記憶をし、ありとあらゆる政治家の疑問に直ちに答えられるのだろ
う。もちろん、議事録を作成しないなどという「怠慢行為」を官僚が勝手にす
るはずがない(そんなことが本当ならば、とっくにクビになっているはずだ
ろう)。考えられるのは、内閣官房長官や首相など主要閣僚が「取らないこ
と」を決めたということだろう。後日の証拠にならないように。
つまり、この会議自体が、あろうことか「全部オフレコ」だったのだ。一般
論としては、議事録を作るな、などと言われて「はいわかりました」となる官
僚は居ないだろうから、記録はどこかに必ずある。公文書扱いされていないた
め、情報公開法では出てこないのだろう。従って、記録を回復するために、メ
モや録音を使って「復旧」するほかない。
これは出来るはずだから、速やかに行わせなければならない。
★2.メルマガ読者から
◇「女」「母」「孕む」の強調
─独身女性は「こんなところでも、見捨てられたか」
東京 N.A
日頃より、原発全停止に向けて活発な活動をされている皆さんへ敬意を表し
ます。水を差すようで申し訳ないとは思いますが、メルマガを読んでいて、気
になっていることをお話します。私は、もんじゅ事故以来、反原発運動に関心
を持ち、そこそこの活動を続けてきていますが、今までなかった違和感を覚え
ています。それは、「女」ということが殊更強調されていることです。3.1
1以降、政府、東電の被害の隠蔽、福島住民に対する人権無視の扱い、殊に、
子どもの命に対する冷たさは私の予想を超えたものでした。それに対する福島
の親御さんたちの怒りは如何ばかりかと思います。特にお母さんたちの思いは
大きいと思います。
ただ、最近「女」「孕む」など、言葉が多く見られます。私は独身です。子
どもを生んだことはありません。年齢が年齢ですから今後もないでしょう。今
の日本社会に「女性」は存在しません。あるのは「女」と「母」のみです。し
かし、今まで、反原発運動に参加していて、自分が女だとか子どもを産んだこ
とがないとか考えたことはありません。放射能に男女差別はありません。「と
にかく、原発を廃止したい。」その思いがあれば誰でも参加できたのです。そ
れだけ、運動が弱小だったからということもあるとは思います。しかし、今、
なぜかそのことが女性の側から強調され、男性が後押ししているように思うの
です。最近、正直のところ運動に参加しにくくなっています。私の思いすごし
かもしれません。参加してくれなくてもいいということかもしれません。しか
し、「こんなところでも、見捨てられたか」という気分になってしまうので
す。
★3.メルマガ読者から講演会、集会の案内、2つ
◇APF NEWS 誰も伝えなかった東日本大震災 真実の記録(写真展)
「2011年3月11日に発生した東日本大震災と福島第一原子力発電所
事故。やがて1年を迎えようとする現在、この大惨事が人々の記憶から徐々
に風化し過去の記憶とされようとしています。しかし、福島第一原子力発電
所事故はいまだ終息のメドすらたたず、現在も放射能をまき散らし続けてい
ます。
この写真・映像展は震災直後から現在まで70日以上にわたり現地入りし
ているAPFスタッフが記録した被災地の姿です。」
日 時 1月27日(金)~30日(月)10時から18時
ただし 27日は14時から。 30日は16時まで
場 所 エコギャラリー新宿 1階ギャラリー展示ホールA
新宿区西新宿2-11-4(新宿中央公園内)
新宿西口より徒歩15分
*大江戸線「都庁前」駅A5出口より徒歩5分
*丸ノ内線「西新宿」駅2番出口より徒歩10分
入場無料
※映像・写真展と同時にエコギャラリー2階研修室で「希望の牧場プロジェ
クト」や「福島原発20キロ圏内犬・猫救出プロジェクト」 などについ
てのイベントも行います。参加費無料。
詳しくはネットメディアと主権在民を考える会
(http://www.netshuken.info/)
問い合わせ nmd.sucs2011@gmail.com
◇「原発収束」のウソと下町の放射能問題を考える講演会&下町デモ
日 時:1月29日(日)午後1時開場 午後1時半講演開始、
講演~質疑の後、午後4時デモ出発 終了後交流会
講 演:山崎久隆さん(たんぽぽ舎副代表)
会 場:葛西区民館 集会室5・6(託児あり)
江戸川区中葛西3-10-1
(東京メトロ東西線葛西駅より徒歩5分)
資料代:500円
主 催:放射能を考える下町ネットワーク
http://www.nonukes-edogawa.jimdo.com
お問い合わせ noradioactivity@gmail.com
★4.新聞、雑誌より、2つ
◇首都直下型地震が4年内70% M7級地震活動 切迫度増す
東大地震研試算
(読売新聞1月23日付けより抜粋)
マグネチュード(M)7級の首都直下型地震が今後4年以内に約70%の確
率で発生するという試算を、東京大学地震研究所の研究チームがまとめた。東
日本大震災によって首都圏で地震活動が活発になっている状況を踏まえて算出
した。首都直下を含む南関東の地震の発生確率を「30年以内に70%程度」
としている政府の地震調査研究推進本部の評価に比べ、切迫性の高い予測だ。
昨年3月11日の東日本大震災をきっかけに、首都圏では地震活動が活発
化。気象庁の観測によると12月までにM3~6の地震が平均で1日当たり
1.48回発生しており、震災前の約5倍と上がっている。
同研究所の平田直(なおし)教授らは、この地震活動に着目。マグネチュー
ドが1上がるごとに、地震の発生頻度が10分の1になる地震学の経験則を活
用し、今後起こりうるM7の発生確率を計算した。(略)
首都圏の地震活動の活発化は、東日本大震災によって地殻の動きが変化した
したためと考えられており、平田教授は「地震活動が活発な状態は数年から1
0は続くと考えられる。その間にM7級の直下地震が起こる可能性は高い」と
話している。(略)
◇原発推進11大学に104億円
国と関連企業提供 06~10年度大半は受託研究費
(毎日新聞1月22日付けより抜粋)
東京大や京都大など11国立大学の原子力関連研究に対し、06~10年
度、国や原子力関連企業などから少なくとも104億8764万円の資金が提
供されたことが、毎日新聞の集計で分かった。規模の大きな大学は毎年、数億
円規模で受け取っている。「原子力推進」に沿う限り、研究資金を安定的に得
られる仕組みで、大学が国策に組み込まれている構図が鮮明になった。
各大学への情報公開請求で得た資料を分析した。原子力関連の研究室や研究
者が、受託研究▽共同研究▽奨学寄付金▽寄付講座――の形で、国、日本原子
力開発機構などの政府系団体、電力会社や原子力関連企業から受け取った金額
を集計した。未公開部分もあるため、実際にはもっと多いと見られる。
ほとんどは受託研究が占め93億円。特に国からの委託は高額で、文部科学
省が福井大に委託した「『もんじゅ』における高速増殖炉の実用化のための中
核的研究開発」(5億1463万円、10年度)など億単位も目立つ。(略)
奨学寄付金は総額2億1822万円で、研究者が自由に使えるケースも多
い。
個人別で最多だったのは、福島第一原発事故直後、当時の菅直人首相から内
閣官房参与に任命された有富正憲教授で1885万円。有富氏は「持病があ
り、学会などで海外渡航する際にエコノミークラスが使えず、旅費がかさむ。
その点を配慮してくれているからでは」と話す。
企業からの寄付が研究結果をゆがめる恐れについては、「気をつけている。
私は安全評価より開発研究が中心で、問題は生じないと思う」と話した。
一方、原発の危険性に警鐘を鳴らし続けてきた京都大の小出裕章、今西哲二
の両助教には、「原子力マネー」の提供はなかった。
転送歓迎
◆ 地震と原発事故情報 その308 ◆
4つの情報をお知らせします(1月24日)
1月25日、東京電力柏崎刈羽5号機が定期検査で停止する。
残るは東電1基、関電1基、北海道電1基、中国電力1基の計4基、
全原発停止へあと一歩
★1.あり得ない「議事録作成忘れ」「忙しくて・・・」
最良の証拠隠滅法は、証拠を作らないこと
たんぽぽ舎・劣化ウラン研究会 山崎 久隆
★2.メルマガ読者から
◇「女」「母」「孕む」の強調
─独身女性は「こんなところでも、見捨てられたか」 東京 N.A
★3.メルマガ読者から講演会、集会の案内、2つ
◇APF NEWS 誰も伝えなかった東日本大震災 真実の記録(写真展)
1月27日(金)~30日(月) エコギャラリー新宿
◇「原発収束」のウソと下町の放射能問題を考える講演会&下町デモ
1月29日(日) 葛西区民館 集会室5・6
★4.新聞、雑誌より、2つ
◇首都直下型地震が4年内70% M7級地震活動 切迫度増す
東大地震研試算
◇原発推進11大学に104億円
国と関連企業提供 06~10年度大半は受託研究費
★1.あり得ない「議事録作成忘れ」「忙しくて・・・」
最良の証拠隠滅法は、証拠を作らないこと
たんぽぽ舎・劣化ウラン研究会 山崎 久隆
全部で23回開かれていた原子力災害対策本部の対策会議において、原子力
安全・保安院や内閣府は、議事録を一切作っていなかったことが明らかになっ
たという。その理由を保安院は「事務的に対応が難しかった」などとしている
が、ウソをつくにもほどがある。
このような対策会議においては、方針を決めるのは官僚では無く政治家の仕
事である。この場合公務員の仕事は、方針を決めるべき政治家が正確な情報を
持って判断できるように準備することにある。時々の報告内容を作成するにあ
たり、極めて重要なものは「前回会議において決められたこと、疑問とされた
こと、課題とされたこと」について「進捗状況、調査状況、対処方針案」とい
うものを事前に作らなければならない。こういうデータや資料やたたき台が無
ければそもそも議論が始まらない。
今回は大事件であるうえに、担当部局が複数省庁に及ぶ。極めて複雑で、事
態は刻々と変化をし、状況把握はまともに出来ず、従って方針すら誰も決めら
れないような、緊迫と混乱の現場だったことは容易に想像できる。そんな会議
であればあるほど、まず録音を取り、何名か若手官僚がメモを取り、会議後に
付け合わせてドラフトを書いて、録音を聞き直しながらあやふやなところや決
まった事案や意見が異なった部分を正確に記録しようとする。これは当然なが
ら官僚の習性だ。これが出来ない人間は政治家が議論するような、つまり一つ
間違えば政治問題化するような現場には到底居られない。
しかし今回は議事録を取っていなかったという。本当ならば彼らは超能力者
だ。全部記憶をし、ありとあらゆる政治家の疑問に直ちに答えられるのだろ
う。もちろん、議事録を作成しないなどという「怠慢行為」を官僚が勝手にす
るはずがない(そんなことが本当ならば、とっくにクビになっているはずだ
ろう)。考えられるのは、内閣官房長官や首相など主要閣僚が「取らないこ
と」を決めたということだろう。後日の証拠にならないように。
つまり、この会議自体が、あろうことか「全部オフレコ」だったのだ。一般
論としては、議事録を作るな、などと言われて「はいわかりました」となる官
僚は居ないだろうから、記録はどこかに必ずある。公文書扱いされていないた
め、情報公開法では出てこないのだろう。従って、記録を回復するために、メ
モや録音を使って「復旧」するほかない。
これは出来るはずだから、速やかに行わせなければならない。
★2.メルマガ読者から
◇「女」「母」「孕む」の強調
─独身女性は「こんなところでも、見捨てられたか」
東京 N.A
日頃より、原発全停止に向けて活発な活動をされている皆さんへ敬意を表し
ます。水を差すようで申し訳ないとは思いますが、メルマガを読んでいて、気
になっていることをお話します。私は、もんじゅ事故以来、反原発運動に関心
を持ち、そこそこの活動を続けてきていますが、今までなかった違和感を覚え
ています。それは、「女」ということが殊更強調されていることです。3.1
1以降、政府、東電の被害の隠蔽、福島住民に対する人権無視の扱い、殊に、
子どもの命に対する冷たさは私の予想を超えたものでした。それに対する福島
の親御さんたちの怒りは如何ばかりかと思います。特にお母さんたちの思いは
大きいと思います。
ただ、最近「女」「孕む」など、言葉が多く見られます。私は独身です。子
どもを生んだことはありません。年齢が年齢ですから今後もないでしょう。今
の日本社会に「女性」は存在しません。あるのは「女」と「母」のみです。し
かし、今まで、反原発運動に参加していて、自分が女だとか子どもを産んだこ
とがないとか考えたことはありません。放射能に男女差別はありません。「と
にかく、原発を廃止したい。」その思いがあれば誰でも参加できたのです。そ
れだけ、運動が弱小だったからということもあるとは思います。しかし、今、
なぜかそのことが女性の側から強調され、男性が後押ししているように思うの
です。最近、正直のところ運動に参加しにくくなっています。私の思いすごし
かもしれません。参加してくれなくてもいいということかもしれません。しか
し、「こんなところでも、見捨てられたか」という気分になってしまうので
す。
★3.メルマガ読者から講演会、集会の案内、2つ
◇APF NEWS 誰も伝えなかった東日本大震災 真実の記録(写真展)
「2011年3月11日に発生した東日本大震災と福島第一原子力発電所
事故。やがて1年を迎えようとする現在、この大惨事が人々の記憶から徐々
に風化し過去の記憶とされようとしています。しかし、福島第一原子力発電
所事故はいまだ終息のメドすらたたず、現在も放射能をまき散らし続けてい
ます。
この写真・映像展は震災直後から現在まで70日以上にわたり現地入りし
ているAPFスタッフが記録した被災地の姿です。」
日 時 1月27日(金)~30日(月)10時から18時
ただし 27日は14時から。 30日は16時まで
場 所 エコギャラリー新宿 1階ギャラリー展示ホールA
新宿区西新宿2-11-4(新宿中央公園内)
新宿西口より徒歩15分
*大江戸線「都庁前」駅A5出口より徒歩5分
*丸ノ内線「西新宿」駅2番出口より徒歩10分
入場無料
※映像・写真展と同時にエコギャラリー2階研修室で「希望の牧場プロジェ
クト」や「福島原発20キロ圏内犬・猫救出プロジェクト」 などについ
てのイベントも行います。参加費無料。
詳しくはネットメディアと主権在民を考える会
(http://www.netshuken.info/)
問い合わせ nmd.sucs2011@gmail.com
◇「原発収束」のウソと下町の放射能問題を考える講演会&下町デモ
日 時:1月29日(日)午後1時開場 午後1時半講演開始、
講演~質疑の後、午後4時デモ出発 終了後交流会
講 演:山崎久隆さん(たんぽぽ舎副代表)
会 場:葛西区民館 集会室5・6(託児あり)
江戸川区中葛西3-10-1
(東京メトロ東西線葛西駅より徒歩5分)
資料代:500円
主 催:放射能を考える下町ネットワーク
http://www.nonukes-edogawa.jimdo.com
お問い合わせ noradioactivity@gmail.com
★4.新聞、雑誌より、2つ
◇首都直下型地震が4年内70% M7級地震活動 切迫度増す
東大地震研試算
(読売新聞1月23日付けより抜粋)
マグネチュード(M)7級の首都直下型地震が今後4年以内に約70%の確
率で発生するという試算を、東京大学地震研究所の研究チームがまとめた。東
日本大震災によって首都圏で地震活動が活発になっている状況を踏まえて算出
した。首都直下を含む南関東の地震の発生確率を「30年以内に70%程度」
としている政府の地震調査研究推進本部の評価に比べ、切迫性の高い予測だ。
昨年3月11日の東日本大震災をきっかけに、首都圏では地震活動が活発
化。気象庁の観測によると12月までにM3~6の地震が平均で1日当たり
1.48回発生しており、震災前の約5倍と上がっている。
同研究所の平田直(なおし)教授らは、この地震活動に着目。マグネチュー
ドが1上がるごとに、地震の発生頻度が10分の1になる地震学の経験則を活
用し、今後起こりうるM7の発生確率を計算した。(略)
首都圏の地震活動の活発化は、東日本大震災によって地殻の動きが変化した
したためと考えられており、平田教授は「地震活動が活発な状態は数年から1
0は続くと考えられる。その間にM7級の直下地震が起こる可能性は高い」と
話している。(略)
◇原発推進11大学に104億円
国と関連企業提供 06~10年度大半は受託研究費
(毎日新聞1月22日付けより抜粋)
東京大や京都大など11国立大学の原子力関連研究に対し、06~10年
度、国や原子力関連企業などから少なくとも104億8764万円の資金が提
供されたことが、毎日新聞の集計で分かった。規模の大きな大学は毎年、数億
円規模で受け取っている。「原子力推進」に沿う限り、研究資金を安定的に得
られる仕組みで、大学が国策に組み込まれている構図が鮮明になった。
各大学への情報公開請求で得た資料を分析した。原子力関連の研究室や研究
者が、受託研究▽共同研究▽奨学寄付金▽寄付講座――の形で、国、日本原子
力開発機構などの政府系団体、電力会社や原子力関連企業から受け取った金額
を集計した。未公開部分もあるため、実際にはもっと多いと見られる。
ほとんどは受託研究が占め93億円。特に国からの委託は高額で、文部科学
省が福井大に委託した「『もんじゅ』における高速増殖炉の実用化のための中
核的研究開発」(5億1463万円、10年度)など億単位も目立つ。(略)
奨学寄付金は総額2億1822万円で、研究者が自由に使えるケースも多
い。
個人別で最多だったのは、福島第一原発事故直後、当時の菅直人首相から内
閣官房参与に任命された有富正憲教授で1885万円。有富氏は「持病があ
り、学会などで海外渡航する際にエコノミークラスが使えず、旅費がかさむ。
その点を配慮してくれているからでは」と話す。
企業からの寄付が研究結果をゆがめる恐れについては、「気をつけている。
私は安全評価より開発研究が中心で、問題は生じないと思う」と話した。
一方、原発の危険性に警鐘を鳴らし続けてきた京都大の小出裕章、今西哲二
の両助教には、「原子力マネー」の提供はなかった。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1322】
転送歓迎
◆ 地震と原発事故情報 その307 ◆
4つの情報をお知らせします(1月23日)
1月14日、四国電力伊方2号機が定期検査で停止。
四国の全原発が停止状態。残るは東電2基、関電1基、北海道電1基、
中国電力1基の計5基、全原発停止へあと一歩
★1.除染にどこまで意味があるのか ─拡散を止める方が重要
たんぽぽ舎・劣化ウラン研究会 山崎 久隆
★2.今年になって、青森・小笠原厚子さんの「あさこはうす」を
めぐる状況が緊迫しています。 (松戸市 吉野信次)
★3.<テント日誌 1/20(金)、1/21(土)>
★4.新聞より──
「核燃サイクルは実現困難」カーター元大統領 本誌と会見
─ 米の撤退決断「正しかった」─
(2012年1月23日 東京新聞 一面より抜粋)
★1.除染にどこまで意味があるのか ─拡散を止める方が重要
たんぽぽ舎・劣化ウラン研究会 山崎 久隆
行政は、ある一つの方針を決めたら怒濤のごとくそれに邁進するのは得意だ
が、視点を変えて別の方法も在るのではないかと発想したり、まして別の方法
を求める住民の声に耳を傾けるというのは苦手なうえに、ひどいときは排除の
論理が働き「方針に逆らう邪魔者」あつかいをする。
もともとこのような素地がある行政が、今回のような「パニック状態」に陥
ると、その「本性」を発揮する。それが今起きている各地の混乱の元凶だ。
除染の目的は、被曝を低減することにあるのだが、今のやり方では「拡散」
させかねない場面も多く見られる。
一般に、除染に効果がある場合というのは、平均的には汚染が低く、その中
にホットスポットのように高濃度汚染があるようなケースだ。
このホットスポットを取り除けば、汚染源が無くなるので被曝線量が下がる
ということになる。
しかし全体が一様に高濃度汚染されているところを除染して使おうとするの
は事実上不可能な場合が多い。周りじゅうが高濃度汚染されているところで、
一部の地域を除染により下げたとしても、しばらくすると周囲の高濃度汚染地
域から流れ込んでくるので、元に戻ってしまう。
低い線量を維持するためには、繰り返し汚染を取り除き続ける必要がある。
はたしてどれほどの労力と費用が掛かるのかをはじめに考えた方が良いだろう。
◇拡散を止める方が重要
とにかく汚染を除去したい、という思いは分からなくはないが、今取り組む
べきは「拡散防止」のほうだ。
自然により拡散していくのはほとんど止めようがない。野山に降り注いだ放
射性物質は雨や雪や風と共に拡散し、最終的には海に行く。
これ自体がいわば「自然による除染」であり、それにまず対処することが重
要だろう。特に河川を通じて海に流れる汚染土壌が、河川敷や下水処理場など
に蓄積するので、これを放置するのは危険であり、系統的に対処する必要があ
る。
1月15日に放送されたNHKスペシャル「シリーズ 原発危機「知られざ
る放射能汚染~海からの緊急報告」を見れば、河川を通じて海が汚染されるこ
とがはっきりわかる。東京湾は今後河川からのセシウムが蓄積し続け、2.2
年後に汚染のピークを迎えるという。湾岸エリアの住民やお台場や千葉、神奈
川の東京湾側は継続した監視体制を敷き、子どもの海浜地区への立ち入りは制
限せざるを得ない状況だ。これを除染することは、事実上不可能だ。
もう一つの拡散源は人間だ。特に瓦礫と共に日本中に拡散しようとしている。
北海道を除くと、日本列島の中心部である愛知、岐阜、富山から西側は汚染
は相対的に低い。これら地域の汚染が低ければ、そこで生産する食料も汚染さ
れることはほとんどない。いわば「聖域化」できる。
それなのにわざわざ震災瓦礫を運んで焼却したり埋め立てたりしようという
のだから、何という愚かなことをと思う。
せっかくひどい汚染を免れた地域はそのまま汚染されていない食料品の供給
源として、せめて汚染地帯である東日本に住む子どもたちへの食料供給をして
ほしい。
時間と共に汚染は広がる。特に海には山から流れてくるセシウムが蓄積する。
おそらく神奈川、東京、千葉、茨城、福島、宮城の沿岸部はかなりの汚染が長
期間続くだろう。岩手、青森はどうなるかわからない。日本海側でも新潟、山
形、秋田はある程度の汚染が流れ込む可能性があるので、やはり沿岸の魚介類
に汚染が蓄積されると警戒をせざるを得ない。
そうなれば、西日本の魚介類しか子どもたちに安心して食べさせられる海産
物は無くなってしまうだろう。
農産物は地域により大きく差があるとしても、やはり東日本はある程度の汚
染は覚悟せざるを得ない。一方西日本はかなり汚染を回避できる。
いま、東日本にとどまっている汚染を、人為的に西日本に持ち込むのはまさ
しく愚劣きわまりない行為と言わざるを得ない。瓦礫の処理処分は、発生源な
いしは東日本のエリアでどうするかを考えるべきで、汚染のない地域に持って
行くべきではないのだ。
★2.今年になって、青森・小笠原厚子さんの「あさこはうす」を
めぐる状況が緊迫しています。 (松戸市 吉野信次)
お元気でお過ごしのことと思います。この情報を全国にお知らせください。
今年になって、小笠原さんの「あさこはうす」をめぐる状況が緊迫していま
す。
小笠原さんがSOSを発信しています。東北電力が、「あさこはうす」への道
路を封鎖するために、交通量を量り始めました。電源開発の敷地内にあるため
に、公道から「あさこはうす」に行くためには、かなり長い両サイド厳重な金
網の砂利道があります。この道を封鎖する考えのようです。
原発震災のために苦しむ市民が多数いる中で、新規の原発建設など絶対に認
められません。そこで、「あさこはうす」へ葉書を出して下さい。小笠原さん
への激励の手紙で結構です。一時的な手紙だけでなく、各地域の脱原発の行動
などを知らせる案内でも結構です。継続した取り組みをお願いします。郵便車
の通行も、大事なカウントになるからです。住所は下記です。知人・友人にも
この情報をお知らせください。よろしくお願いします。
〒039-4601
青森県下北郡大間町字小奥戸396 あさこはうす 小笠原厚子様宛
★3.<テント日誌 1/20(金)>
技術的知見意見聴取会の傍聴報告
―― 経産省前テントひろば 132日目 ――
1月20日(金) 昨夜来からの雨は夜明け前から雪に変わる。雪が積もる
と雪下ろしも必要か・・・。その後、一日中霙混じりの冷たい雨。
1月17日のテント日誌で報じた、火気をめぐる経産省のいちゃもんとやり
とりについて、福島・二本松で活動されているTさんから、以下のような感想
が寄せられた。
「毎日の寒い中、テントの中でのがんばり続ける皆さまに敬意を表します。
以下は老婆心ながら・・・
経産省のいちゃもんについては
『原発は数百万人から数千万人もの人達を危険にさらしている。
今のふくしまでは被害者が苦しんでいる。
その加害者である経産省は未だにその反省もない。
テント内の火気についていちゃもんをつけるなら、この桁違いに
危険な原発を一刻も早く停めろ!!
経産省には原発の安全性を管理する能力は無いが、我々には
この火気をしっかり管理できる能力はある。
この危険な原発をたなに上げてのこの要求は受け入れられないと・・・
このテントは日本国民1億2千万人の総意だと・・・・』
と応対してみてはいかがでしょうか??
技術的知見意見聴取会の傍聴報告
1月20日(金)午前に開催された「技術的知見に関する意見聴取会」を傍聴し
ました。18日のストレステスト意見聴取会のことがあり、この技術的知見の会
はストレステスト会の言わば下位に位置する重要な会なので、既に担当者に名
前を知られている私は入れてもらえないか、傍聴室は別になっているかと心配
したけれど、無事に入場し会議の傍らで傍聴することができました。経産省、
保安院が意見聴取会などの傍聴対策は特に変更しなかったようです。残念なが
ら、市民側の傍聴者はいつもより少なく、傍聴席は背広100人以上で埋められて
いました。
ストレステスト意見聴取会で利益相反行為が疑われている岡本孝司(東大)
と山口彰(阪大)もこちらの会の委員ですが、岡本孝司委員は欠席でした、18
日の攻撃が応えたのかも知れません。
また、委員の発言には、今までの議論よりもより積極的に安全側を求める発
言、報道の影響を感じさせる発言が多く見られました。特に、構造体の健全性
を何らかの形で担保できるように各機能に要求仕様を明確にして評価するべき
という山口委員の発言には驚きました。ある委員は、審査する人のことなど国
が組織を作っているソフト面も評価改善するべきとか、他の意見聴取会の議論
を次回に教えて欲しいとかの発言もありました。
それでも、渡邊委員リーダー(ストレステスト会でも委員)が、核爆発報道
など間違った報道をきっちり否定して国民の理解を得るべきと主張し、保安院
は1月中に中間指針を出すべく「今後の対策の方向性(案)」を提示して何と
か早く中間指針をまとめようとしており、予断は許されません。
次回は2月1日です。 (K.M)
<テント日誌 1/21(土)>
霙混じりの氷雨の中、デモの喚声が霞ヶ関に轟く
―― 経産省前テントひろば 133日目 ――
1月21日(土) 霙/雨
霙がひどい。ゴミは処理できず、奥の片隅にまとめる。これが済まないと、
あれこれ難癖付けらる…なにせ経済産業省前からテント裏は明視できる。だ
が、今朝は無理だ。昨夜、神保町ヴェジタリアンから、テントへワインなどカ
ンパしていただいた。神保町で働いていたころ、先輩と通ったレストランだっ
た。ご主人は、「なにせ子供の体が心配だから、やってくださいよ!」と小生
を激励してくれる。「土曜など、2階が空いていれば、音楽してもいいよ」と
までいってくれている。が、まだ実現していない。
さすがに今日はテント前の座り込みは無理である。テントひろばはひっそり
している。
昼過ぎ、トラメガを取りに、園さんが訪れる。一時に新橋SL広場で街宣。
2時から、デモ行進。小生も、首相官邸ド真ん前デモ、賛成なので、出かけ
る。それで今日のテント日誌は個人的にこのデモの報告を。
駅前は隠れるように、警察・公安が控えている。霞が関と沖縄を結ぶデモ
は、治安上、特別な格をもつのだろうか?なにせ、デモの行き先、辻辻に10人
ほどの制服警官が待ち伏せしている。デモから抜け出て帰ろうとする人がいて
も、すぐ7~8人で取り囲んで歩道に入れさせない。
いったん、ねじまげられたデモコースの最終地点集会後、有志で、そぞろ、
首相官邸に向かい、代表団、首相あての抗議・要請文を、受付守衛に渡す。溜
池から折り返す際、反対側の歩道をこちらと平行に行進する警察部隊。さっき
までのデモ行進に、デモ隊の倍以上の警察・公安がとりまいてる。この過剰警
備こそ、沖縄の、東京の主権者への恐怖感の攻撃的な反転だった。
ワシントン訪問チームは、いま、空の上を飛んでいる。氷雨の中、傘もささ
ぬ勇士たち。通過点の経産省前テントでは、テントの中の人が、熱烈声援して
くれた。デモ隊規制の丸の内警察が、テントを覗き、なんだかんだと苦情を漏
らしていったそうだ。給金もらって恫喝するのなら、暴力団と変らない。テン
トの存在意義を、経産省も暗黙に認めているものでなければ、130日を超え
て建っていられるわけがない。警察の口のきき方が、暴力団に酷似していると
の嘆きも聞いた。
人倫のないところに、平和はないだろう。倫理観の鋭い人々が、抗議してい
る。警察は、法による権威の人倫的発動を心がけるのでない限り、電脳羊の番
犬とみなされてもしかたがない。捜査すべきは、東電本社と原子力安全・保安
院であり、警護すべきは、私心をすてて、公共の福利実現のため、人道的であ
ろうと抗議に立ちあがっている市民であることを、警察・公安は、真摯に反省
してほしい。 (Q記)
★4.新聞より──
「核燃サイクルは実現困難」カーター元大統領 本誌と会見
─ 米の撤退決断「正しかった」─
(2012年1月23日 東京新聞 一面より抜粋)
【ニューヨーク=長田弘巳】カーター元大統領(87)、長田弘巳(撮影)が米
ジョージア州アトランタ郊外の自宅で本誌と会見した。1977~81年の大
統領在任時、核燃料サイクル事業の撤退を決断したカーター氏は同事業に関し
「開発費用が巨額で、仕組みも複雑だ」と述べ、経済性や技術面で実現は難し
いとの認識を示した。福島第一原発事故後の日本の原発政策には「政治的な影
響力から独立した監視委員会を設置することだ」と話し、国民の側に立った安
全規制の強化を求めた。
カーター政権は77年に新原子力政策を発表し、使用済み核燃料の再処理
や、再処理で生じるプルトニウムを燃料とする高速増殖炉の開発計画無期延期
などを決めた。米国内で根強い反対論があったが「(設計や構造が)複雑すぎ
て好ましくなかった。限られた国家予算の中で考えれば終了させる必要があっ
た」と強調。「私は(計画を)握りつぶした」と述べ、政策決定で強いリー
ダーシップを発揮させたことを明らかにした。(中略)
技術的なトラブルが続く高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の現
状などを知り「私は正しかった」と述べた。
一方、福島原発事故の日本政府の情報提供などが不十分との指摘がある点に
「報道でしかしらないが、私もそういう印象を持った」と指摘。(中略)
※核燃料サイクル:(中略)主要先進国では米国のほか、英、仏、独も1990年
代後半までに高速増殖炉開発から撤退した。
転送歓迎
◆ 地震と原発事故情報 その307 ◆
4つの情報をお知らせします(1月23日)
1月14日、四国電力伊方2号機が定期検査で停止。
四国の全原発が停止状態。残るは東電2基、関電1基、北海道電1基、
中国電力1基の計5基、全原発停止へあと一歩
★1.除染にどこまで意味があるのか ─拡散を止める方が重要
たんぽぽ舎・劣化ウラン研究会 山崎 久隆
★2.今年になって、青森・小笠原厚子さんの「あさこはうす」を
めぐる状況が緊迫しています。 (松戸市 吉野信次)
★3.<テント日誌 1/20(金)、1/21(土)>
★4.新聞より──
「核燃サイクルは実現困難」カーター元大統領 本誌と会見
─ 米の撤退決断「正しかった」─
(2012年1月23日 東京新聞 一面より抜粋)
★1.除染にどこまで意味があるのか ─拡散を止める方が重要
たんぽぽ舎・劣化ウラン研究会 山崎 久隆
行政は、ある一つの方針を決めたら怒濤のごとくそれに邁進するのは得意だ
が、視点を変えて別の方法も在るのではないかと発想したり、まして別の方法
を求める住民の声に耳を傾けるというのは苦手なうえに、ひどいときは排除の
論理が働き「方針に逆らう邪魔者」あつかいをする。
もともとこのような素地がある行政が、今回のような「パニック状態」に陥
ると、その「本性」を発揮する。それが今起きている各地の混乱の元凶だ。
除染の目的は、被曝を低減することにあるのだが、今のやり方では「拡散」
させかねない場面も多く見られる。
一般に、除染に効果がある場合というのは、平均的には汚染が低く、その中
にホットスポットのように高濃度汚染があるようなケースだ。
このホットスポットを取り除けば、汚染源が無くなるので被曝線量が下がる
ということになる。
しかし全体が一様に高濃度汚染されているところを除染して使おうとするの
は事実上不可能な場合が多い。周りじゅうが高濃度汚染されているところで、
一部の地域を除染により下げたとしても、しばらくすると周囲の高濃度汚染地
域から流れ込んでくるので、元に戻ってしまう。
低い線量を維持するためには、繰り返し汚染を取り除き続ける必要がある。
はたしてどれほどの労力と費用が掛かるのかをはじめに考えた方が良いだろう。
◇拡散を止める方が重要
とにかく汚染を除去したい、という思いは分からなくはないが、今取り組む
べきは「拡散防止」のほうだ。
自然により拡散していくのはほとんど止めようがない。野山に降り注いだ放
射性物質は雨や雪や風と共に拡散し、最終的には海に行く。
これ自体がいわば「自然による除染」であり、それにまず対処することが重
要だろう。特に河川を通じて海に流れる汚染土壌が、河川敷や下水処理場など
に蓄積するので、これを放置するのは危険であり、系統的に対処する必要があ
る。
1月15日に放送されたNHKスペシャル「シリーズ 原発危機「知られざ
る放射能汚染~海からの緊急報告」を見れば、河川を通じて海が汚染されるこ
とがはっきりわかる。東京湾は今後河川からのセシウムが蓄積し続け、2.2
年後に汚染のピークを迎えるという。湾岸エリアの住民やお台場や千葉、神奈
川の東京湾側は継続した監視体制を敷き、子どもの海浜地区への立ち入りは制
限せざるを得ない状況だ。これを除染することは、事実上不可能だ。
もう一つの拡散源は人間だ。特に瓦礫と共に日本中に拡散しようとしている。
北海道を除くと、日本列島の中心部である愛知、岐阜、富山から西側は汚染
は相対的に低い。これら地域の汚染が低ければ、そこで生産する食料も汚染さ
れることはほとんどない。いわば「聖域化」できる。
それなのにわざわざ震災瓦礫を運んで焼却したり埋め立てたりしようという
のだから、何という愚かなことをと思う。
せっかくひどい汚染を免れた地域はそのまま汚染されていない食料品の供給
源として、せめて汚染地帯である東日本に住む子どもたちへの食料供給をして
ほしい。
時間と共に汚染は広がる。特に海には山から流れてくるセシウムが蓄積する。
おそらく神奈川、東京、千葉、茨城、福島、宮城の沿岸部はかなりの汚染が長
期間続くだろう。岩手、青森はどうなるかわからない。日本海側でも新潟、山
形、秋田はある程度の汚染が流れ込む可能性があるので、やはり沿岸の魚介類
に汚染が蓄積されると警戒をせざるを得ない。
そうなれば、西日本の魚介類しか子どもたちに安心して食べさせられる海産
物は無くなってしまうだろう。
農産物は地域により大きく差があるとしても、やはり東日本はある程度の汚
染は覚悟せざるを得ない。一方西日本はかなり汚染を回避できる。
いま、東日本にとどまっている汚染を、人為的に西日本に持ち込むのはまさ
しく愚劣きわまりない行為と言わざるを得ない。瓦礫の処理処分は、発生源な
いしは東日本のエリアでどうするかを考えるべきで、汚染のない地域に持って
行くべきではないのだ。
★2.今年になって、青森・小笠原厚子さんの「あさこはうす」を
めぐる状況が緊迫しています。 (松戸市 吉野信次)
お元気でお過ごしのことと思います。この情報を全国にお知らせください。
今年になって、小笠原さんの「あさこはうす」をめぐる状況が緊迫していま
す。
小笠原さんがSOSを発信しています。東北電力が、「あさこはうす」への道
路を封鎖するために、交通量を量り始めました。電源開発の敷地内にあるため
に、公道から「あさこはうす」に行くためには、かなり長い両サイド厳重な金
網の砂利道があります。この道を封鎖する考えのようです。
原発震災のために苦しむ市民が多数いる中で、新規の原発建設など絶対に認
められません。そこで、「あさこはうす」へ葉書を出して下さい。小笠原さん
への激励の手紙で結構です。一時的な手紙だけでなく、各地域の脱原発の行動
などを知らせる案内でも結構です。継続した取り組みをお願いします。郵便車
の通行も、大事なカウントになるからです。住所は下記です。知人・友人にも
この情報をお知らせください。よろしくお願いします。
〒039-4601
青森県下北郡大間町字小奥戸396 あさこはうす 小笠原厚子様宛
★3.<テント日誌 1/20(金)>
技術的知見意見聴取会の傍聴報告
―― 経産省前テントひろば 132日目 ――
1月20日(金) 昨夜来からの雨は夜明け前から雪に変わる。雪が積もる
と雪下ろしも必要か・・・。その後、一日中霙混じりの冷たい雨。
1月17日のテント日誌で報じた、火気をめぐる経産省のいちゃもんとやり
とりについて、福島・二本松で活動されているTさんから、以下のような感想
が寄せられた。
「毎日の寒い中、テントの中でのがんばり続ける皆さまに敬意を表します。
以下は老婆心ながら・・・
経産省のいちゃもんについては
『原発は数百万人から数千万人もの人達を危険にさらしている。
今のふくしまでは被害者が苦しんでいる。
その加害者である経産省は未だにその反省もない。
テント内の火気についていちゃもんをつけるなら、この桁違いに
危険な原発を一刻も早く停めろ!!
経産省には原発の安全性を管理する能力は無いが、我々には
この火気をしっかり管理できる能力はある。
この危険な原発をたなに上げてのこの要求は受け入れられないと・・・
このテントは日本国民1億2千万人の総意だと・・・・』
と応対してみてはいかがでしょうか??
技術的知見意見聴取会の傍聴報告
1月20日(金)午前に開催された「技術的知見に関する意見聴取会」を傍聴し
ました。18日のストレステスト意見聴取会のことがあり、この技術的知見の会
はストレステスト会の言わば下位に位置する重要な会なので、既に担当者に名
前を知られている私は入れてもらえないか、傍聴室は別になっているかと心配
したけれど、無事に入場し会議の傍らで傍聴することができました。経産省、
保安院が意見聴取会などの傍聴対策は特に変更しなかったようです。残念なが
ら、市民側の傍聴者はいつもより少なく、傍聴席は背広100人以上で埋められて
いました。
ストレステスト意見聴取会で利益相反行為が疑われている岡本孝司(東大)
と山口彰(阪大)もこちらの会の委員ですが、岡本孝司委員は欠席でした、18
日の攻撃が応えたのかも知れません。
また、委員の発言には、今までの議論よりもより積極的に安全側を求める発
言、報道の影響を感じさせる発言が多く見られました。特に、構造体の健全性
を何らかの形で担保できるように各機能に要求仕様を明確にして評価するべき
という山口委員の発言には驚きました。ある委員は、審査する人のことなど国
が組織を作っているソフト面も評価改善するべきとか、他の意見聴取会の議論
を次回に教えて欲しいとかの発言もありました。
それでも、渡邊委員リーダー(ストレステスト会でも委員)が、核爆発報道
など間違った報道をきっちり否定して国民の理解を得るべきと主張し、保安院
は1月中に中間指針を出すべく「今後の対策の方向性(案)」を提示して何と
か早く中間指針をまとめようとしており、予断は許されません。
次回は2月1日です。 (K.M)
<テント日誌 1/21(土)>
霙混じりの氷雨の中、デモの喚声が霞ヶ関に轟く
―― 経産省前テントひろば 133日目 ――
1月21日(土) 霙/雨
霙がひどい。ゴミは処理できず、奥の片隅にまとめる。これが済まないと、
あれこれ難癖付けらる…なにせ経済産業省前からテント裏は明視できる。だ
が、今朝は無理だ。昨夜、神保町ヴェジタリアンから、テントへワインなどカ
ンパしていただいた。神保町で働いていたころ、先輩と通ったレストランだっ
た。ご主人は、「なにせ子供の体が心配だから、やってくださいよ!」と小生
を激励してくれる。「土曜など、2階が空いていれば、音楽してもいいよ」と
までいってくれている。が、まだ実現していない。
さすがに今日はテント前の座り込みは無理である。テントひろばはひっそり
している。
昼過ぎ、トラメガを取りに、園さんが訪れる。一時に新橋SL広場で街宣。
2時から、デモ行進。小生も、首相官邸ド真ん前デモ、賛成なので、出かけ
る。それで今日のテント日誌は個人的にこのデモの報告を。
駅前は隠れるように、警察・公安が控えている。霞が関と沖縄を結ぶデモ
は、治安上、特別な格をもつのだろうか?なにせ、デモの行き先、辻辻に10人
ほどの制服警官が待ち伏せしている。デモから抜け出て帰ろうとする人がいて
も、すぐ7~8人で取り囲んで歩道に入れさせない。
いったん、ねじまげられたデモコースの最終地点集会後、有志で、そぞろ、
首相官邸に向かい、代表団、首相あての抗議・要請文を、受付守衛に渡す。溜
池から折り返す際、反対側の歩道をこちらと平行に行進する警察部隊。さっき
までのデモ行進に、デモ隊の倍以上の警察・公安がとりまいてる。この過剰警
備こそ、沖縄の、東京の主権者への恐怖感の攻撃的な反転だった。
ワシントン訪問チームは、いま、空の上を飛んでいる。氷雨の中、傘もささ
ぬ勇士たち。通過点の経産省前テントでは、テントの中の人が、熱烈声援して
くれた。デモ隊規制の丸の内警察が、テントを覗き、なんだかんだと苦情を漏
らしていったそうだ。給金もらって恫喝するのなら、暴力団と変らない。テン
トの存在意義を、経産省も暗黙に認めているものでなければ、130日を超え
て建っていられるわけがない。警察の口のきき方が、暴力団に酷似していると
の嘆きも聞いた。
人倫のないところに、平和はないだろう。倫理観の鋭い人々が、抗議してい
る。警察は、法による権威の人倫的発動を心がけるのでない限り、電脳羊の番
犬とみなされてもしかたがない。捜査すべきは、東電本社と原子力安全・保安
院であり、警護すべきは、私心をすてて、公共の福利実現のため、人道的であ
ろうと抗議に立ちあがっている市民であることを、警察・公安は、真摯に反省
してほしい。 (Q記)
★4.新聞より──
「核燃サイクルは実現困難」カーター元大統領 本誌と会見
─ 米の撤退決断「正しかった」─
(2012年1月23日 東京新聞 一面より抜粋)
【ニューヨーク=長田弘巳】カーター元大統領(87)、長田弘巳(撮影)が米
ジョージア州アトランタ郊外の自宅で本誌と会見した。1977~81年の大
統領在任時、核燃料サイクル事業の撤退を決断したカーター氏は同事業に関し
「開発費用が巨額で、仕組みも複雑だ」と述べ、経済性や技術面で実現は難し
いとの認識を示した。福島第一原発事故後の日本の原発政策には「政治的な影
響力から独立した監視委員会を設置することだ」と話し、国民の側に立った安
全規制の強化を求めた。
カーター政権は77年に新原子力政策を発表し、使用済み核燃料の再処理
や、再処理で生じるプルトニウムを燃料とする高速増殖炉の開発計画無期延期
などを決めた。米国内で根強い反対論があったが「(設計や構造が)複雑すぎ
て好ましくなかった。限られた国家予算の中で考えれば終了させる必要があっ
た」と強調。「私は(計画を)握りつぶした」と述べ、政策決定で強いリー
ダーシップを発揮させたことを明らかにした。(中略)
技術的なトラブルが続く高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の現
状などを知り「私は正しかった」と述べた。
一方、福島原発事故の日本政府の情報提供などが不十分との指摘がある点に
「報道でしかしらないが、私もそういう印象を持った」と指摘。(中略)
※核燃料サイクル:(中略)主要先進国では米国のほか、英、仏、独も1990年
代後半までに高速増殖炉開発から撤退した。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1321】
転送歓迎
◆ 地震と原発事故情報 その306 ◆
4つの情報をお知らせします(1月23日)
1月14日、四国電力伊方2号機が定期検査で停止。
四国の全原発が停止状態。残るは東電2基、関電1基、北海道電1基、
中国電力1基の計5基、全原発停止へあと一歩
★速報★茨城県東海村・相沢一正氏当選!1,040票(4位)。
投票率下がる中、前回より2倍弱の票を獲得。
たんぽぽ舎・反原発自治体議員・市民連盟も1月後半にささやかながら
応援に東海村へ行きました。
★1.イベントのおさそい2つ(場所:スペースたんぽぽ)
◆1月24日(火)18:45~
原発の歴史・反原発の歴史講座 第1回:戦前~1970年
◆1月25日(水)19:00~21:00
原発についてみんなで観よう!ワンコイン上映会
★2.「緊急地震速報」と「放射能拡散予測」
SPEEDI情報隠蔽の責任について
たんぽぽ舎・劣化ウラン研究会 山崎 久隆
★3.集会へはなかなか行けないが、
“何か協力”したい人々の意思を結集し、9回掲載。
次の目標は3月初旬に「全原発停止」と「浜岡原発廃炉」の意見広告
(ストップ原発&再処理・意見広告の会 岩田深雪)
★4.新聞から──
政府今夏試算「電力6%余力」隠して発表
再生エネや揚水発電、需給調整契約などを低めかゼロと発表
全体で1500万kW強を隠す⇒原発再稼働への誘導をねらう
(2012年1月23日 毎日新聞 一面より抜粋)
★1.イベントのおさそい2つ(場所:スペースたんぽぽ)
◆原発の歴史・反原発の歴史講座 第1回
1月24日(火)18:45~(18:30開場)
講師 山崎 久隆さん 第1回:戦前~1970年代
参加費:800円
場所 スペースたんぽぽ 千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4階
(次回以降
第2回:1970~80年、第3回:1986~99年、第4回:2000~2011年)
◆原発についてみんなで観よう!ワンコイン上映会☆
1月25日19時~21時(18:30開場)
2011年を振り返る総集編 ~更なる運動へ向けて~
デモ映像(日本&海外)、インタビュー映像など多数
参加費:500円
場所 スペースたんぽぽ 千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4階
ワンコインチームで作った、日本中で巻き起こったデモ映像、世界のデモ
映像を中心にいろいろな事象をまとめた映像です。
あんなことがあった、こんなことがあった。今、私たちは確実に脱原発世
界へ向けて歩いているということがわかります。
上映の後は、皆さんで自由に意見交換などをしたいと思います。
是非、お越し下さい。
★2.「緊急地震速報」と「放射能拡散予測」
SPEEDI情報隠蔽の責任について
たんぽぽ舎・劣化ウラン研究会 山崎 久隆
◇「パニックを起こす」ならば緊急地震速報も津波警報も発せられない
まず、気象庁のホームページに記載されている文章をそのまま引用する。
──────────────────────────────────
お知らせ■平成24年1月12日の福島県沖を震源とする地震の緊急地震
速報について
平成24年1月12日12時20分頃の福島県沖を震源とする地震におい
て、福島県、茨城県を中心に、東北から関東にかけて緊急地震速報(警報)
を発表しました。
この緊急地震速報では、東京都等において観測された震度よりも大きな震
度を予想して発表したため、解説資料を掲載しました。
◇緊急地震速報(予報及び警報)が的確に発表できない場合があります
3月11日に発生した「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地
震」の発生後、同月12日03時59分頃の長野県北部の地震や同月15日
22時31分頃の静岡県東部の地震など広域にわたって地震が多発してい
ます。
このため、ほぼ同時に発生した複数の地震からのデータを適切に分離して
処理できず、適切に緊急地震速報(予報及び警報)の発表ができない事例な
どが発生しています。
8月11日にはこれらの対策として、緊急地震速報(警報)の発表対象と
していない小規模の地震を計算の対象から外すことによって、2つの地震を
誤って結びつける頻度を減らす改修を施し、適切でない緊急地震速報の発表
の改善を図りました。
なお、今後も引き続き緊急地震速報の改善を図りますが、地震活動が活発
な状況では、緊急地震速報が適切に発表することができない場合もあります.
緊急地震速報が発表されたときは何らかの地震が発生していますので、強い
揺れから身を守る行動をとっていただきますようお願い致します。
──────────────────────────────────
緊急地震速報が必ずしも適切な予測をしないことを断っている文章である
が、だからといって「緊急地震速報など止めてしまえ」という人はいないだろ
う。
さらに、この速報と同様の仕組みに「地震動早期検知警報システム、
(Urgent Earthquake Detection and Alarm System)がJR東日本で導入され
ている。頭文字を取って「ユレダス」という。これが発信すると新幹線などは
緊急停止をするようになっている。中越地震(2004年)では、上越新幹線
とき325号を緊急停止させ、脱線はしたものの転覆を免れ、事故を大惨事にせ
ずに済んだのはこのシステムのおかげといわれている。同様に、3.11の地
震でもシステムが作動し、本震到達1分10秒前などと、大きな揺れに襲われ
る前に29本の走行中新幹線に非常ブレーキが掛かった。そのため脱線した車
両は一両も無かったという。
同様にJR東海の東海道新幹線には早期地震警報システム(テラス)が導入
されている。
◇SPEEDI情報隠蔽の責任
緊急地震速報は、いまでは携帯電話で受けることが出来る。つまり発信する
と一方的に市民に送られる。もちろん、誤報とも言える場合もある。実際には
地震は起きているのだから、本当の誤報ではないが、わずか震度2で鳴らされ
ても、と思う人はいるだろう。
しかし、だからといって無用だとかパニックを引き起こすなどという人は、
もういなくなった。以前は自動車運転中にこの警報を受けたら慌てて急ブレー
キを踏む可能性が指摘され、そのとき後続の車が速報を知らなければ追突事故
を起こすと心配されていた。しかし実際に急ブレーキを踏むような行為をする
人はまずいない。冷静に路肩に止めるためにウインカーを出すか、ハザードを
点滅させる。そのくらいの判断力はある。むしろ誰も速報を受信していないと
きに大きな揺れにみまわれ、全車両が制御不能になる事態が遙かに危険だ。
ある程度の誤差を含み、慌てる場合もあり得るとしても、それによる損失を
上回る利益が見込めるならば導入しようという考えが一般的だ。
ところがほとんど同じく市民を守るために開発されたはずのSPEEDIに
ついては、全く真逆の判断を当時の官邸は行っていた。
枝野官房長官や細野原発担当大臣が公表しなかった理由を「パニックを恐れ
たから」としている。それが大変な住民被曝を引き起こしたことはもはや隠し
ようもない事実であり、彼らを含め情報を隠蔽した者の責任は極めて重大だ。
また、情報を隠したもう一つの理由に「信頼性の欠如」という理由があっ
た。
当時、原発のモニタリングポストや県のシステムもダウンし、しかも保安院
のデータ送信装置に非常用電源を接続していなかったため電源喪失と同時に作
動しなくなるなど、原発の状況を知る方法が無くなってしまうなかで、データ
が無いため正しい拡散予測が出来ないだろうという思い込みが、官邸には
SPEEDIの情報が上がっていたのに、首相などには伝えられなかったとい
う。
しかしこれもまた、情報収集と分析能力の欠如としかいいようのない官邸の
失策だった。
双葉町で放射線を計測し、インターネット上でリアルタイムで報告していた
ジャーナリストの山本宗輔、森住卓、野田雅也、豊田直己、綿井健陽各氏の行
動で放射能が拡散していることがわかっていたのだから、これら実測値とすり
あわせるなどしてSPEEDIの拡散予測システムによる汚染拡散の状態をシ
ミュレーションすることは十分出来たのだ。
◇ではどうすれば・・・
こういう広報をすることが少なくても可能だっただろう。
・・・3月11日に発生した「東北地方太平洋沖地震」に引き続き発生した
東京電力福島第一原子力発電所の事故により、放射性物質が環境中に放出され
ていることが確認されました。そのため原子力災害対策特別措置法に基づき、
周辺地域住民に対して避難指示が発令されました。しかしながら、放射性物質
の拡散予測については、現時点では原子力発電所からの放出量が正確に計測で
きない状況にあることから、拡散方位と予想放射線量にかなりの誤差が生じる
可能性があります。
首相官邸は対策として、避難先としては適切でないと確認できる地域を、ま
ず広報することといたしました。
なお、今後も引き続き放射性物質の拡散予測の改善を図りますが、放出量が
正確に把握できない状況では、拡散予測を適切に発表することができない場合
もあります。しかしながら強い放射線量が予測される地域については優先的に
避難を指示いたしますので、放射性物質からの被ばくを避けるために、避難指
示または屋内退避指示に従って行動をとっていただきますようお願い致しま
す。・・・
いつ、どこへ、何処ルートを通って逃げるかを適切に伝えるからそれに従っ
て欲しいと言えば、パニックは起こらない。
この国が市民を守らず、体面ばかりを気にすることは、民主党政権になった
からといってもいっこうに変わらない。むしろ、自民党政権でこういうことを
していたら、おそらく野党である民主党は猛然と非難をしたであろう。しかし
実際には能力の無さはどっちもどっちだったとしか言いようがない。
事が「地震速報」「津波警報」ならば、ストレートに情報を市民に流すこと
はためらわない政府が、「放射性物質拡散予測」となると、にわかに及び腰に
なり、隠蔽を計る。その理由は、放射性物質の拡散予測に誤りがあり、大災害
にならなかった場合、それが原発への恐怖心として市民に伝播したら困ると考
える「安全神話に毒された推進派」が権力を握り続けたからだ。
昔は居た「防災よりも経済成長」「地震対策は大げさだ」などという政治家
や官僚はもういない。繰り返し襲ってきた地震災害により、絶滅状態だった
上、今回の地震津波災害でおそらく滅亡した。原発防災についても同様に、今
回の福島原発震災で絶滅して欲しいところだが、残念ながら復活し始めてい
る。それが次の原発震災を準備していることを肝に銘じておこう。
★3.集会へはなかなか行けないが、
“何か協力”したい人々の意思を結集し、9回掲載。
次の目標は3月初旬に「全原発停止」と「浜岡原発廃炉」の意見広告
(ストップ原発&再処理・意見広告の会 岩田深雪)
現在、「浜岡原発を廃炉に」と「全原発停止を」の意見広告を12年3月初
旬に掲載すべく賛同金を募集中です(浜岡原発に関しては、廃炉を訴える大看
板設置への協力という形での「広告」も選択肢にあります)。もう2度と原発
事故はゴメンです。一刻も早くこの地震大国の全ての原発を止め、小手先のス
トレステストや「津波対策」でお茶を濁した再稼働を断じて許さなければ、原
発ゼロはもう目前です。「今こそ原子力に頼らないエネルギー政策への転換
を」を訴える意見広告を出しましょう!これまでの皆さまのご支援・ご協力に
感謝し、引き続き皆さんのご協力をお願い申し上げます。
◇私たちの主張
日本国内の原発(54基)だけで、毎年広島原爆の5万発分の死の灰を産み
出していました。これらの増え続ける核のゴミを安全に処分する方法も、場所
もありません。事故がなくても原子力施設で働く下請労働者の被曝なしには原
発は成りたちません。その上、核兵器の原料であり、地上最悪の超猛毒物質で
ある、人工元素プルトニウムを使用済み核燃料からわざわざ取り出し、エネル
ギー源としようする(商業利用)核燃料サイクル計画そのものが、あらゆる意
味で間違いであると私たちは考えます。たとえ技術的に可能でも進めてはなら
ないのに、まして技術的にも無理、実現性がなく、福島原発事故(以上)の放
射能汚染の危険と無駄遣いを増大させるだけで核開発以外の目的がみえない政
策を続ける意味はありません。「もんじゅ」も再処理もプルサーマルも止める
しかない!
そもそも原発なくても電気は賄えます。何より地震大国日本に原発は無謀で
す。次世代に放射能汚染の心配のない未来を残しましょう!今はとくに福島の
子供たちを安心・安全な場所で育てたい!
核廃絶はもちろん、すべての原子力の利用からの撤退を願って、これからも
ねばり強く、国民の世論として、「核燃料サイクルの断念」;「原子力に頼ら
ないエネルギー政策への転換」を国・自治体・電力会社に対し訴えていきまし
ょう!
◇スタッフ募集
スタッフ不足です。この状態が続けば会の活動は休止・中止も考えられま
す。意見広告活動が意義があると思われる方、あなたのご参加・ご協力を心か
らお待ちしています!
★4.新聞から──
政府今夏試算「電力6%余力」隠して発表
再生エネや揚水発電、需給調整契約などを低めかゼロと発表
全体で1500万kW強を隠す⇒原発再稼働への誘導をねらう
(2012年1月23日 毎日新聞 一面より抜粋)
今夏の電力需給について「全国で約1割の不足に陥る」と公表した昨年夏の
政府試算について「供給不足にはならない」という別の未公表のシナリオが政
府内に存在したことが、分かった。公表した試算は、再生可能エネルギーをほ
とんど計上しないなど実態を無視した部分が目立つ。現在、原発は54基中
49基が停止し、残りの5基も定期検査が控えているため、再稼働がなければ
原発ゼロで夏を迎える。関係者からは「供給力を過小評価し、原発再稼働の必
要性を強調している」との批判の声が上がっている。
転送歓迎
◆ 地震と原発事故情報 その306 ◆
4つの情報をお知らせします(1月23日)
1月14日、四国電力伊方2号機が定期検査で停止。
四国の全原発が停止状態。残るは東電2基、関電1基、北海道電1基、
中国電力1基の計5基、全原発停止へあと一歩
★速報★茨城県東海村・相沢一正氏当選!1,040票(4位)。
投票率下がる中、前回より2倍弱の票を獲得。
たんぽぽ舎・反原発自治体議員・市民連盟も1月後半にささやかながら
応援に東海村へ行きました。
★1.イベントのおさそい2つ(場所:スペースたんぽぽ)
◆1月24日(火)18:45~
原発の歴史・反原発の歴史講座 第1回:戦前~1970年
◆1月25日(水)19:00~21:00
原発についてみんなで観よう!ワンコイン上映会
★2.「緊急地震速報」と「放射能拡散予測」
SPEEDI情報隠蔽の責任について
たんぽぽ舎・劣化ウラン研究会 山崎 久隆
★3.集会へはなかなか行けないが、
“何か協力”したい人々の意思を結集し、9回掲載。
次の目標は3月初旬に「全原発停止」と「浜岡原発廃炉」の意見広告
(ストップ原発&再処理・意見広告の会 岩田深雪)
★4.新聞から──
政府今夏試算「電力6%余力」隠して発表
再生エネや揚水発電、需給調整契約などを低めかゼロと発表
全体で1500万kW強を隠す⇒原発再稼働への誘導をねらう
(2012年1月23日 毎日新聞 一面より抜粋)
★1.イベントのおさそい2つ(場所:スペースたんぽぽ)
◆原発の歴史・反原発の歴史講座 第1回
1月24日(火)18:45~(18:30開場)
講師 山崎 久隆さん 第1回:戦前~1970年代
参加費:800円
場所 スペースたんぽぽ 千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4階
(次回以降
第2回:1970~80年、第3回:1986~99年、第4回:2000~2011年)
◆原発についてみんなで観よう!ワンコイン上映会☆
1月25日19時~21時(18:30開場)
2011年を振り返る総集編 ~更なる運動へ向けて~
デモ映像(日本&海外)、インタビュー映像など多数
参加費:500円
場所 スペースたんぽぽ 千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4階
ワンコインチームで作った、日本中で巻き起こったデモ映像、世界のデモ
映像を中心にいろいろな事象をまとめた映像です。
あんなことがあった、こんなことがあった。今、私たちは確実に脱原発世
界へ向けて歩いているということがわかります。
上映の後は、皆さんで自由に意見交換などをしたいと思います。
是非、お越し下さい。
★2.「緊急地震速報」と「放射能拡散予測」
SPEEDI情報隠蔽の責任について
たんぽぽ舎・劣化ウラン研究会 山崎 久隆
◇「パニックを起こす」ならば緊急地震速報も津波警報も発せられない
まず、気象庁のホームページに記載されている文章をそのまま引用する。
──────────────────────────────────
お知らせ■平成24年1月12日の福島県沖を震源とする地震の緊急地震
速報について
平成24年1月12日12時20分頃の福島県沖を震源とする地震におい
て、福島県、茨城県を中心に、東北から関東にかけて緊急地震速報(警報)
を発表しました。
この緊急地震速報では、東京都等において観測された震度よりも大きな震
度を予想して発表したため、解説資料を掲載しました。
◇緊急地震速報(予報及び警報)が的確に発表できない場合があります
3月11日に発生した「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地
震」の発生後、同月12日03時59分頃の長野県北部の地震や同月15日
22時31分頃の静岡県東部の地震など広域にわたって地震が多発してい
ます。
このため、ほぼ同時に発生した複数の地震からのデータを適切に分離して
処理できず、適切に緊急地震速報(予報及び警報)の発表ができない事例な
どが発生しています。
8月11日にはこれらの対策として、緊急地震速報(警報)の発表対象と
していない小規模の地震を計算の対象から外すことによって、2つの地震を
誤って結びつける頻度を減らす改修を施し、適切でない緊急地震速報の発表
の改善を図りました。
なお、今後も引き続き緊急地震速報の改善を図りますが、地震活動が活発
な状況では、緊急地震速報が適切に発表することができない場合もあります.
緊急地震速報が発表されたときは何らかの地震が発生していますので、強い
揺れから身を守る行動をとっていただきますようお願い致します。
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緊急地震速報が必ずしも適切な予測をしないことを断っている文章である
が、だからといって「緊急地震速報など止めてしまえ」という人はいないだろ
う。
さらに、この速報と同様の仕組みに「地震動早期検知警報システム、
(Urgent Earthquake Detection and Alarm System)がJR東日本で導入され
ている。頭文字を取って「ユレダス」という。これが発信すると新幹線などは
緊急停止をするようになっている。中越地震(2004年)では、上越新幹線
とき325号を緊急停止させ、脱線はしたものの転覆を免れ、事故を大惨事にせ
ずに済んだのはこのシステムのおかげといわれている。同様に、3.11の地
震でもシステムが作動し、本震到達1分10秒前などと、大きな揺れに襲われ
る前に29本の走行中新幹線に非常ブレーキが掛かった。そのため脱線した車
両は一両も無かったという。
同様にJR東海の東海道新幹線には早期地震警報システム(テラス)が導入
されている。
◇SPEEDI情報隠蔽の責任
緊急地震速報は、いまでは携帯電話で受けることが出来る。つまり発信する
と一方的に市民に送られる。もちろん、誤報とも言える場合もある。実際には
地震は起きているのだから、本当の誤報ではないが、わずか震度2で鳴らされ
ても、と思う人はいるだろう。
しかし、だからといって無用だとかパニックを引き起こすなどという人は、
もういなくなった。以前は自動車運転中にこの警報を受けたら慌てて急ブレー
キを踏む可能性が指摘され、そのとき後続の車が速報を知らなければ追突事故
を起こすと心配されていた。しかし実際に急ブレーキを踏むような行為をする
人はまずいない。冷静に路肩に止めるためにウインカーを出すか、ハザードを
点滅させる。そのくらいの判断力はある。むしろ誰も速報を受信していないと
きに大きな揺れにみまわれ、全車両が制御不能になる事態が遙かに危険だ。
ある程度の誤差を含み、慌てる場合もあり得るとしても、それによる損失を
上回る利益が見込めるならば導入しようという考えが一般的だ。
ところがほとんど同じく市民を守るために開発されたはずのSPEEDIに
ついては、全く真逆の判断を当時の官邸は行っていた。
枝野官房長官や細野原発担当大臣が公表しなかった理由を「パニックを恐れ
たから」としている。それが大変な住民被曝を引き起こしたことはもはや隠し
ようもない事実であり、彼らを含め情報を隠蔽した者の責任は極めて重大だ。
また、情報を隠したもう一つの理由に「信頼性の欠如」という理由があっ
た。
当時、原発のモニタリングポストや県のシステムもダウンし、しかも保安院
のデータ送信装置に非常用電源を接続していなかったため電源喪失と同時に作
動しなくなるなど、原発の状況を知る方法が無くなってしまうなかで、データ
が無いため正しい拡散予測が出来ないだろうという思い込みが、官邸には
SPEEDIの情報が上がっていたのに、首相などには伝えられなかったとい
う。
しかしこれもまた、情報収集と分析能力の欠如としかいいようのない官邸の
失策だった。
双葉町で放射線を計測し、インターネット上でリアルタイムで報告していた
ジャーナリストの山本宗輔、森住卓、野田雅也、豊田直己、綿井健陽各氏の行
動で放射能が拡散していることがわかっていたのだから、これら実測値とすり
あわせるなどしてSPEEDIの拡散予測システムによる汚染拡散の状態をシ
ミュレーションすることは十分出来たのだ。
◇ではどうすれば・・・
こういう広報をすることが少なくても可能だっただろう。
・・・3月11日に発生した「東北地方太平洋沖地震」に引き続き発生した
東京電力福島第一原子力発電所の事故により、放射性物質が環境中に放出され
ていることが確認されました。そのため原子力災害対策特別措置法に基づき、
周辺地域住民に対して避難指示が発令されました。しかしながら、放射性物質
の拡散予測については、現時点では原子力発電所からの放出量が正確に計測で
きない状況にあることから、拡散方位と予想放射線量にかなりの誤差が生じる
可能性があります。
首相官邸は対策として、避難先としては適切でないと確認できる地域を、ま
ず広報することといたしました。
なお、今後も引き続き放射性物質の拡散予測の改善を図りますが、放出量が
正確に把握できない状況では、拡散予測を適切に発表することができない場合
もあります。しかしながら強い放射線量が予測される地域については優先的に
避難を指示いたしますので、放射性物質からの被ばくを避けるために、避難指
示または屋内退避指示に従って行動をとっていただきますようお願い致しま
す。・・・
いつ、どこへ、何処ルートを通って逃げるかを適切に伝えるからそれに従っ
て欲しいと言えば、パニックは起こらない。
この国が市民を守らず、体面ばかりを気にすることは、民主党政権になった
からといってもいっこうに変わらない。むしろ、自民党政権でこういうことを
していたら、おそらく野党である民主党は猛然と非難をしたであろう。しかし
実際には能力の無さはどっちもどっちだったとしか言いようがない。
事が「地震速報」「津波警報」ならば、ストレートに情報を市民に流すこと
はためらわない政府が、「放射性物質拡散予測」となると、にわかに及び腰に
なり、隠蔽を計る。その理由は、放射性物質の拡散予測に誤りがあり、大災害
にならなかった場合、それが原発への恐怖心として市民に伝播したら困ると考
える「安全神話に毒された推進派」が権力を握り続けたからだ。
昔は居た「防災よりも経済成長」「地震対策は大げさだ」などという政治家
や官僚はもういない。繰り返し襲ってきた地震災害により、絶滅状態だった
上、今回の地震津波災害でおそらく滅亡した。原発防災についても同様に、今
回の福島原発震災で絶滅して欲しいところだが、残念ながら復活し始めてい
る。それが次の原発震災を準備していることを肝に銘じておこう。
★3.集会へはなかなか行けないが、
“何か協力”したい人々の意思を結集し、9回掲載。
次の目標は3月初旬に「全原発停止」と「浜岡原発廃炉」の意見広告
(ストップ原発&再処理・意見広告の会 岩田深雪)
現在、「浜岡原発を廃炉に」と「全原発停止を」の意見広告を12年3月初
旬に掲載すべく賛同金を募集中です(浜岡原発に関しては、廃炉を訴える大看
板設置への協力という形での「広告」も選択肢にあります)。もう2度と原発
事故はゴメンです。一刻も早くこの地震大国の全ての原発を止め、小手先のス
トレステストや「津波対策」でお茶を濁した再稼働を断じて許さなければ、原
発ゼロはもう目前です。「今こそ原子力に頼らないエネルギー政策への転換
を」を訴える意見広告を出しましょう!これまでの皆さまのご支援・ご協力に
感謝し、引き続き皆さんのご協力をお願い申し上げます。
◇私たちの主張
日本国内の原発(54基)だけで、毎年広島原爆の5万発分の死の灰を産み
出していました。これらの増え続ける核のゴミを安全に処分する方法も、場所
もありません。事故がなくても原子力施設で働く下請労働者の被曝なしには原
発は成りたちません。その上、核兵器の原料であり、地上最悪の超猛毒物質で
ある、人工元素プルトニウムを使用済み核燃料からわざわざ取り出し、エネル
ギー源としようする(商業利用)核燃料サイクル計画そのものが、あらゆる意
味で間違いであると私たちは考えます。たとえ技術的に可能でも進めてはなら
ないのに、まして技術的にも無理、実現性がなく、福島原発事故(以上)の放
射能汚染の危険と無駄遣いを増大させるだけで核開発以外の目的がみえない政
策を続ける意味はありません。「もんじゅ」も再処理もプルサーマルも止める
しかない!
そもそも原発なくても電気は賄えます。何より地震大国日本に原発は無謀で
す。次世代に放射能汚染の心配のない未来を残しましょう!今はとくに福島の
子供たちを安心・安全な場所で育てたい!
核廃絶はもちろん、すべての原子力の利用からの撤退を願って、これからも
ねばり強く、国民の世論として、「核燃料サイクルの断念」;「原子力に頼ら
ないエネルギー政策への転換」を国・自治体・電力会社に対し訴えていきまし
ょう!
◇スタッフ募集
スタッフ不足です。この状態が続けば会の活動は休止・中止も考えられま
す。意見広告活動が意義があると思われる方、あなたのご参加・ご協力を心か
らお待ちしています!
★4.新聞から──
政府今夏試算「電力6%余力」隠して発表
再生エネや揚水発電、需給調整契約などを低めかゼロと発表
全体で1500万kW強を隠す⇒原発再稼働への誘導をねらう
(2012年1月23日 毎日新聞 一面より抜粋)
今夏の電力需給について「全国で約1割の不足に陥る」と公表した昨年夏の
政府試算について「供給不足にはならない」という別の未公表のシナリオが政
府内に存在したことが、分かった。公表した試算は、再生可能エネルギーをほ
とんど計上しないなど実態を無視した部分が目立つ。現在、原発は54基中
49基が停止し、残りの5基も定期検査が控えているため、再稼働がなければ
原発ゼロで夏を迎える。関係者からは「供給力を過小評価し、原発再稼働の必
要性を強調している」との批判の声が上がっている。