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たんぽぽ舎です。【TMM:No1646】
2012年11月9日(金) その2 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.「再稼働阻止全国ネットワーク」はどういうものか、
それはなにをめざすのか。
再稼働阻止が最大重点、再稼働阻止こそ原発ゼロを実現する近道
(八木健彦 再稼働阻止全国ネットワーク(準))
★2.スペースたんぽぽ講座のご案内
『文科省・放射線副読本をみんなで考えるワークショップ』
11月14日(水)19時から、於・スペースたんぽぽ
★3.新聞・雑誌から
◇都知事選 宇都宮氏が出馬へ(11月8日 東京新聞より)
◇「原発再稼働願う」 経産副大臣が問題発言(11月9日 東京新聞より)
◇もんじゅ、再開計画 断層調査で時期変更も(11月9日 朝日新聞より)
◇規制委ノーチェック 拡散予測総点検へ 訂正図は公表延期
気象データは電力会社へ、計算は独法へ丸投げ(11月9日 東京新聞より)
★4.<テント日誌11/7(水)―経産省前テントひろば424日目>
紅葉に染まり始めた木々を眺めながら
11・11は賑やかに愉しく政治的意思表示を(M/O)
━━━━━━━
┏┓
┗■1.「再稼働阻止全国ネットワーク」はどういうものか、
│ それはなにをめざすのか。
│ 再稼働阻止が最大重点、再稼働阻止こそ原発ゼロを実現する近道
└────(八木健彦 再稼働阻止全国ネットワーク(準))
[1]再稼働阻止の1点に集中した運動 ~知恵と力を出し合って
全国共同した闘いを~
・大飯原発再稼働反対の運動の巨大な高まり、脱原発世論の高まりによって、
2基以外の原発(48基)は停止したまま、原発ゼロは視界に引き出され、
「○○年までに原発ゼロ」という議論も広がった。しかし問題はつまるとこ
ろ再稼働するのかそれを許さないか、ということに煮詰まる。その1点をめ
ぐって原発維持推進か、原発ゼロかが具体的に問われる。
・原発持推進勢力は、着々と再稼働への地ならしをし、態勢をつくりつつあり、
近い将来に再稼働の嵐がやってくる。原子力ムラで占められた規制委―規制
庁は来夏の再稼働をめざして計画を策定し、電力会社や自治体に指示し始め
ている。
この再稼働を阻止し抜くことによって原発ゼロをたぐり寄せ、現実のもの
としていくこと、そういう脱原発の道を追求する。そのために知恵と力を出
し合って、全国共同した闘いを進めよう。
・この再稼働を阻止し抜くという上で土台となるのが、「福島を忘れない!福
島を風化させない!福島とともに生きる!」ということである。なぜなら
<福島>こそ原発の真実をあからさまにし、今も進行中の原発災害であり、
<福島>こそ脱原発へと向かう「国民的」原体験だからである。
再稼働を絶対に許さない!という原動力はそこにこそある。
[2]原発現地(立地地域+周辺地域)を主体として、それを横につなぎ、
福島につなぎ、全国につないでいくフラットなネットワーク
・再稼働を阻止していく上で要となるのは原発現地(立地地域+周辺地域)の
闘いであり、それに連携する「消費地元」の闘いである。脱原発への国政の
転換を求める運動と原発現地を主体とする再稼働阻止の運動は両輪をなし、
両輪は密接で互いを激励し、高め合う関係であるが、ネットワークは後者を
担っていく。
・過去に70年代後半及び80年代の二つの原発建設ラッシュ時を頂点として、
各地で原発建設反対闘争は激しく闘われた。その中には貴重な勝利を勝ち得
た闘いもあれば敗北したものもあり、今も尚継続されている闘いがある。し
かしそれらは基本的に「各地の闘い」に押しとどめられ、その多くは教訓も
普遍化されず埋もれたままにされてきた。
しかし、3・11はそれを大きく変えた。まず、3・11は「現地」とい
うことを大きく変えた。原発事故の被災は広大な範囲に及び、立地地域のみ
ならず広大な周辺地域をもなべて「原発現地」へと変え、日々直接に原発の
危険に向き合わされる地域へと変えた。だから、そうした地域で決定権を取
り戻すべく、電力会社に安全協定の締結を求める声が高まっているのはけだ
し当然である。
また、昨年5月の全原発の停止・稼働原発ゼロという画期的局面を迎えて
以来、一つ一つの再稼働がこの列島に住まう人々の生命と生活、社会の根幹
に関わる問題として、全民衆的な、全国的な問題となっている。従って、一
つ一つの「各地の闘い」がそれ自身、全国的な、全民衆的な闘いとしてある
こと、そのことを現実のものとしていく連携・手だてとしてこのネットワー
クはある。
・東京圏をはじめとする大都市圏はもう一つの現地であり、もう一つの地元で
ある。とくに東京は政府諸機関・電力会社をはじめとする財界・政党・原子
力ムラの中枢が集中し、情報が集中し、人口が集中しているとともに、寄生
的な消費都市として最大の電力消費地であり、そういうものとして当事者で
あり、原発現地に対して加害性と責任を負っている。
だから東京圏―大都市圏の運動は、つねに原発現地を意識し、原発現地と
つながっていくことが必要であり、そうすることで全国的な媒介者としての
役割、支援の大後方としての役割を果たしていくとともに、原発現地―全国
の意志を政府・原子力ムラの中枢に対峙させていく役割を担う。なかでも当
面、規制委―規制庁との闘いが環となる。(関西では対関電闘争)
それと同時に忘れてならないのは、東京圏の原発=東京湾に浮かぶ2つの
原子炉(60万kw2基)=、原子力空母(70万kw)、原子力潜水艦群、横須賀
の核燃料製造工場、東京湾から柏崎・もんじゅ等への核燃輸送である。
-----
◎11月10日(土)再稼働阻止全国ネットワーク結成集会に集まろう!
12時30分から、たんぽぽ舎5階で受付開始
13時~16時 分散会(小グループでの討論)、資料代500円
18時~21時 全体会(結成集会)会場:文京区民センター3A、資料代500円
-----
┏┓
┗■2.スペースたんぽぽ講座のご案内
│ 『文科省・放射線副読本をみんなで考えるワークショップ』
└────
◆文科省発行の放射線副読本「知ることから始めよう、放射線のいろいろ」に
ついて考えるワークショップを開催します。この本で使われている単語、
文章、絵...などに巧妙に隠されているのは「放射能安全神話」。
どんな風に隠されているのか、ファシリテーターにお迎えする大学准教授と
ととともに、参加者全員で読み解き、分析していきます。
ぜひご参加ください。
※テキストとして、文科省発行の放射線副読本「中学生用」を使います。
文科省HPからダウンロード・印刷して当日ご持参ください。
(http://www.mext.go.jp/b_menu/shuppan/sonota/attach/1313004.htm
↑この中にある「中学校生徒用1/2と2/2(PDF)」を使います)
資料を持参した方:参加費800円。持参なしの方:参加費1000円です。
【日時】11月14日(水)18:30開場、19:00開始
【場所】スペースたんぽぽ(千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4階)
(場所が分からない時はお電話ください。03-3238-9035(たんぽぽ舎))
┏┓
┗■3.新聞・雑誌から
└────
◆都知事選 宇都宮氏が出馬へ(11月8日 東京新聞より)
東京都の石原慎太郎前知事の辞職に伴う知事選で、前日本弁護士連合会会長
の宇都宮健児氏(65)が出馬する意向を固めたことが8日分かった。
「反貧困ネットワーク」の代表を務め、脱原発などを掲げるとみられる。評
論家の佐高信氏や経済ジャーナリストの荻原博子氏らとともに6日、都庁で会
見し、石原都政の変革などを訴えていた。
愛媛県出身で東大中退。オウム真理教事件の被害者支援や、多重債務者救済
に取り組んだ。派遣切りに遭った労働者を助けるため、2008年の年末に東京・
日比谷公園に設けられた「年越し派遣村」の名誉村長を務めた。
◆「原発再稼働願う」 経産副大臣が問題発言(11月9日 東京新聞より)
松宮勲経済産業副大臣は8日、札幌市での会合で「原子力規制委員会が一日
も早く全国の停止している原発の再稼働をなされることをこいねがう」と述べ
た。枝野幸男経産相ら閣僚は、規制委の判断に予断を与えるとして再稼働に関
する見解を避けており、松宮氏の発言は異例。国会でも論議を呼びそうだ。
(後略)
◆もんじゅ、再開計画 断層調査で時期変更も(11月9日 朝日新聞より)
日本原子力研究開発機構は8日、2013年度中に高速増殖原型炉「もんじゅ」
の運転を再開して性能試験に入れるとの見通しを示した。ただ、敷地内の断層
調査なども予定されており、先行きは不透明だ。
見通しはこの日開かれた、もんじゅの研究計画を策定する文部科学省の作業
部会で示された。原子力機構によると、設備点検を来年夏前に終了。さらに約
4カ月間かけて準備を進め、来年度中に運転再開できるという。40%出力試験
から徐々に出力を上げる性能試験に2~3年かけた後、本格運転に入る予定。
ただし、もんじゅの敷地内には断層があり、原子力規制委員会による調査や
耐震評価などが予定されている。原子力機構は「規制委員会の対応などの状況
により時期の変更はある」と説明している。(後略)
◆規制委ノーチェック 拡散予測総点検へ 訂正図は公表延期
気象データは電力会社へ、計算は独法へ丸投げ(11月9日 東京新聞より)
原発で重大事故が起きた場合の放射性物質の拡散予測に相次いで誤りが見つ
かった問題---先月24日の公表直後、放射性物質が高濃度で到達する自治体
名を間違えていたことが判明。同29日には、6つの原発で到達する方位がずれ
ていることが、電力会社の指摘で発覚した。6日には、九州電力の玄海原発
(佐賀県)と川内原発(鹿児島県)で、風上と風下を取り違えるミスが発覚。
さらにその訂正版をつくる過程でも、入力ミスをしていたことが確認された。
このため、規制委は8日に予定していた訂正版の公表を延期し、ほかの原発
の予測でもミスがある恐れがあるとして、計算した独立行政法人原子力安全基
盤機構(JNES)に対し、全予測図の点検を指示した。(中略)---度重なる
ミスの発覚により、気象データは規制される側の電力会社に頼り、計算はJNES
に丸投げし、チェックできない規制委の現状が明るみに出た。
規制委は、風向きなどを詳細に反映して計算できる別のソフトを使って、新
たな拡散予測を出す予定。そこに先の予測図の再訂正版が出てくれば、地元の
混乱に拍車をかける恐れもある。
┏┓
┗■4.<テント日誌11/7(水)―経産省前テントひろば424日目>
│ 紅葉に染まり始めた木々を眺めながら
│ 11・11は賑やかに愉しく政治的意思表示を
└────(M/O)
なかなか旅行に行けない憂さ晴らしというわけではないが、家では旅番組を
見る事が多い。山々は紅葉に染まっていてやはり美しい。「美しい日本」とい
う政治的言葉は嫌いだが紅葉に染まる山々はいいものだ。美しい風土も郷土も
温泉も魅せるものがある。ある人の通信に飯館村も紅葉が綺麗だったとあった
のを見つけた時は、あれこれ想像が入って胸が痛んだ。
ここテント前でも木々が紅葉をはじめている。テント周辺では落ち葉の掃除
が大変だが、時には変わりゆく季節の風景に浸り楽しみたいものだ。かつて国
会周辺で座り込みをやっていた時、ギンナンを集めてパーティをやったことが
ある。いつかまたテントひろばでもやりたい。こんな場所でもいろいろと楽し
みはつくれるものである。
夜になるとそろそろ使い捨てカイロが欲しい。そういえば昨年は随分とお世
話になった。多分、今年もまた、ということになるのだろう。季節のめぐりに
くらべて、政治的動向は貧相である。政治的な「不況」は今年だけのことでは
ないが、今年は各国で政治指導部の入れ替えや選挙などもあってことさら目立
つようだ。アメリカではオバマの再選がなったがかつてのような迫力も期待感
もない。彼の言葉に魅力がないし輝きもない。中国共産党大会はどうなるのか。
こちらは不透明で暗い。
我が国では12月16日の都知事選は確定しているが衆院選挙の日程をめぐ
っての政局が激化している。こうした絶望的な政治状況の中で11月10日(土)
(再稼働阻止全国ネットワーク結成)11月11日(日)国会・霞が関大占拠行動
がある。テントでもその準備が続いている。
11月11日の国会・霞が関一帯の大占拠行動は毎週金曜日首相館官邸前の
行動を仕切っている首都圏反原発連合の主催であるが、それに経産省前テント
ひろばや「さよなら原発1000万アクション」等が協力団体になっている。
この日の行動は13時から日比谷公園に集まり周辺のデモが予定されていたが、
これは中止とあいなった。15時~17時までの国会や霞ヶ関一帯での行動は
予定通りであるし、17時~19時までの国会正門前・首相官邸前行動も行わ
れる。
日比谷公園のデモのために集会場としての使用不可は姑息な行為である。こ
れまで何の支障もなく使っていたのだから使用不可決定は不可解である。彼ら
《都側》が「表現の自由」などを考えもしていないことは明瞭だが、法律や制
度を権力の側が自分たちの都合《統治の都合》のよいように使うことには改め
て怒りと理不尽さを感じる。
だが、考えてみよう。毎週金曜日首相官邸前行動も経産省前テントも集会や
デモの許可の上にできているものではない。それを超えたところで成立してい
るのだし、そこのところを注目しなから行動を考えよう。制度や法律を自分の
都合に合わせて使う面々を超える道は可能である。
テントの中では11日の行動についていろいろ議論がなされたが、15時~
からの霞ヶ関一帯での行動については「かんしょ踊り」を中心に賑やかに愉し
く政治的意志表示をしょうということになった。放射能汚染を抗議する「牛」
のレプリカも登場する。サウンドデモもあるように、かつての「集会とデモ」
のような型に囚われずに愉しく意志表示の仕方を追求しよう。お互いに響き会
うものを求めたい。
集会やデモも意志表示の一つであり、時にそういう方法もいいが政治的意志
表示は多様であり自由奔放にやろう。政治的意志表示には体制や権力との緊張
がある。それは片時も忘れることができないが愉しくやることは矛盾しない。
時に工夫と知恵である。
国会や霞が関の不毛な政治は復興事業の実態や未だに収束させられない原発
事故、さらに明瞭な原発政策のない状況等を見るたびに感じている。それを超
えるのは国民の政治的声(意志)が登場しその浸透で政治が変わって行くこと
においてだ。これは絶望に満ちた気分にさせられることが多く、希望はなかな
か見いだしにくい。それでもやはり希望の湧いてくることもある。
テントでは11日の行動についての議論が続いているがやはりまず行動しよ
う。久しぶりに会うのもいいだろうし見知らぬ人と出会えるのもいい。希望は
行動の中からしか出てこない。週末は楽しみだ。(M/O)
2012年11月9日(金) その2 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.「再稼働阻止全国ネットワーク」はどういうものか、
それはなにをめざすのか。
再稼働阻止が最大重点、再稼働阻止こそ原発ゼロを実現する近道
(八木健彦 再稼働阻止全国ネットワーク(準))
★2.スペースたんぽぽ講座のご案内
『文科省・放射線副読本をみんなで考えるワークショップ』
11月14日(水)19時から、於・スペースたんぽぽ
★3.新聞・雑誌から
◇都知事選 宇都宮氏が出馬へ(11月8日 東京新聞より)
◇「原発再稼働願う」 経産副大臣が問題発言(11月9日 東京新聞より)
◇もんじゅ、再開計画 断層調査で時期変更も(11月9日 朝日新聞より)
◇規制委ノーチェック 拡散予測総点検へ 訂正図は公表延期
気象データは電力会社へ、計算は独法へ丸投げ(11月9日 東京新聞より)
★4.<テント日誌11/7(水)―経産省前テントひろば424日目>
紅葉に染まり始めた木々を眺めながら
11・11は賑やかに愉しく政治的意思表示を(M/O)
━━━━━━━
┏┓
┗■1.「再稼働阻止全国ネットワーク」はどういうものか、
│ それはなにをめざすのか。
│ 再稼働阻止が最大重点、再稼働阻止こそ原発ゼロを実現する近道
└────(八木健彦 再稼働阻止全国ネットワーク(準))
[1]再稼働阻止の1点に集中した運動 ~知恵と力を出し合って
全国共同した闘いを~
・大飯原発再稼働反対の運動の巨大な高まり、脱原発世論の高まりによって、
2基以外の原発(48基)は停止したまま、原発ゼロは視界に引き出され、
「○○年までに原発ゼロ」という議論も広がった。しかし問題はつまるとこ
ろ再稼働するのかそれを許さないか、ということに煮詰まる。その1点をめ
ぐって原発維持推進か、原発ゼロかが具体的に問われる。
・原発持推進勢力は、着々と再稼働への地ならしをし、態勢をつくりつつあり、
近い将来に再稼働の嵐がやってくる。原子力ムラで占められた規制委―規制
庁は来夏の再稼働をめざして計画を策定し、電力会社や自治体に指示し始め
ている。
この再稼働を阻止し抜くことによって原発ゼロをたぐり寄せ、現実のもの
としていくこと、そういう脱原発の道を追求する。そのために知恵と力を出
し合って、全国共同した闘いを進めよう。
・この再稼働を阻止し抜くという上で土台となるのが、「福島を忘れない!福
島を風化させない!福島とともに生きる!」ということである。なぜなら
<福島>こそ原発の真実をあからさまにし、今も進行中の原発災害であり、
<福島>こそ脱原発へと向かう「国民的」原体験だからである。
再稼働を絶対に許さない!という原動力はそこにこそある。
[2]原発現地(立地地域+周辺地域)を主体として、それを横につなぎ、
福島につなぎ、全国につないでいくフラットなネットワーク
・再稼働を阻止していく上で要となるのは原発現地(立地地域+周辺地域)の
闘いであり、それに連携する「消費地元」の闘いである。脱原発への国政の
転換を求める運動と原発現地を主体とする再稼働阻止の運動は両輪をなし、
両輪は密接で互いを激励し、高め合う関係であるが、ネットワークは後者を
担っていく。
・過去に70年代後半及び80年代の二つの原発建設ラッシュ時を頂点として、
各地で原発建設反対闘争は激しく闘われた。その中には貴重な勝利を勝ち得
た闘いもあれば敗北したものもあり、今も尚継続されている闘いがある。し
かしそれらは基本的に「各地の闘い」に押しとどめられ、その多くは教訓も
普遍化されず埋もれたままにされてきた。
しかし、3・11はそれを大きく変えた。まず、3・11は「現地」とい
うことを大きく変えた。原発事故の被災は広大な範囲に及び、立地地域のみ
ならず広大な周辺地域をもなべて「原発現地」へと変え、日々直接に原発の
危険に向き合わされる地域へと変えた。だから、そうした地域で決定権を取
り戻すべく、電力会社に安全協定の締結を求める声が高まっているのはけだ
し当然である。
また、昨年5月の全原発の停止・稼働原発ゼロという画期的局面を迎えて
以来、一つ一つの再稼働がこの列島に住まう人々の生命と生活、社会の根幹
に関わる問題として、全民衆的な、全国的な問題となっている。従って、一
つ一つの「各地の闘い」がそれ自身、全国的な、全民衆的な闘いとしてある
こと、そのことを現実のものとしていく連携・手だてとしてこのネットワー
クはある。
・東京圏をはじめとする大都市圏はもう一つの現地であり、もう一つの地元で
ある。とくに東京は政府諸機関・電力会社をはじめとする財界・政党・原子
力ムラの中枢が集中し、情報が集中し、人口が集中しているとともに、寄生
的な消費都市として最大の電力消費地であり、そういうものとして当事者で
あり、原発現地に対して加害性と責任を負っている。
だから東京圏―大都市圏の運動は、つねに原発現地を意識し、原発現地と
つながっていくことが必要であり、そうすることで全国的な媒介者としての
役割、支援の大後方としての役割を果たしていくとともに、原発現地―全国
の意志を政府・原子力ムラの中枢に対峙させていく役割を担う。なかでも当
面、規制委―規制庁との闘いが環となる。(関西では対関電闘争)
それと同時に忘れてならないのは、東京圏の原発=東京湾に浮かぶ2つの
原子炉(60万kw2基)=、原子力空母(70万kw)、原子力潜水艦群、横須賀
の核燃料製造工場、東京湾から柏崎・もんじゅ等への核燃輸送である。
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◎11月10日(土)再稼働阻止全国ネットワーク結成集会に集まろう!
12時30分から、たんぽぽ舎5階で受付開始
13時~16時 分散会(小グループでの討論)、資料代500円
18時~21時 全体会(結成集会)会場:文京区民センター3A、資料代500円
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┗■2.スペースたんぽぽ講座のご案内
│ 『文科省・放射線副読本をみんなで考えるワークショップ』
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◆文科省発行の放射線副読本「知ることから始めよう、放射線のいろいろ」に
ついて考えるワークショップを開催します。この本で使われている単語、
文章、絵...などに巧妙に隠されているのは「放射能安全神話」。
どんな風に隠されているのか、ファシリテーターにお迎えする大学准教授と
ととともに、参加者全員で読み解き、分析していきます。
ぜひご参加ください。
※テキストとして、文科省発行の放射線副読本「中学生用」を使います。
文科省HPからダウンロード・印刷して当日ご持参ください。
(http://www.mext.go.jp/b_menu/shuppan/sonota/attach/1313004.htm
↑この中にある「中学校生徒用1/2と2/2(PDF)」を使います)
資料を持参した方:参加費800円。持参なしの方:参加費1000円です。
【日時】11月14日(水)18:30開場、19:00開始
【場所】スペースたんぽぽ(千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4階)
(場所が分からない時はお電話ください。03-3238-9035(たんぽぽ舎))
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┗■3.新聞・雑誌から
└────
◆都知事選 宇都宮氏が出馬へ(11月8日 東京新聞より)
東京都の石原慎太郎前知事の辞職に伴う知事選で、前日本弁護士連合会会長
の宇都宮健児氏(65)が出馬する意向を固めたことが8日分かった。
「反貧困ネットワーク」の代表を務め、脱原発などを掲げるとみられる。評
論家の佐高信氏や経済ジャーナリストの荻原博子氏らとともに6日、都庁で会
見し、石原都政の変革などを訴えていた。
愛媛県出身で東大中退。オウム真理教事件の被害者支援や、多重債務者救済
に取り組んだ。派遣切りに遭った労働者を助けるため、2008年の年末に東京・
日比谷公園に設けられた「年越し派遣村」の名誉村長を務めた。
◆「原発再稼働願う」 経産副大臣が問題発言(11月9日 東京新聞より)
松宮勲経済産業副大臣は8日、札幌市での会合で「原子力規制委員会が一日
も早く全国の停止している原発の再稼働をなされることをこいねがう」と述べ
た。枝野幸男経産相ら閣僚は、規制委の判断に予断を与えるとして再稼働に関
する見解を避けており、松宮氏の発言は異例。国会でも論議を呼びそうだ。
(後略)
◆もんじゅ、再開計画 断層調査で時期変更も(11月9日 朝日新聞より)
日本原子力研究開発機構は8日、2013年度中に高速増殖原型炉「もんじゅ」
の運転を再開して性能試験に入れるとの見通しを示した。ただ、敷地内の断層
調査なども予定されており、先行きは不透明だ。
見通しはこの日開かれた、もんじゅの研究計画を策定する文部科学省の作業
部会で示された。原子力機構によると、設備点検を来年夏前に終了。さらに約
4カ月間かけて準備を進め、来年度中に運転再開できるという。40%出力試験
から徐々に出力を上げる性能試験に2~3年かけた後、本格運転に入る予定。
ただし、もんじゅの敷地内には断層があり、原子力規制委員会による調査や
耐震評価などが予定されている。原子力機構は「規制委員会の対応などの状況
により時期の変更はある」と説明している。(後略)
◆規制委ノーチェック 拡散予測総点検へ 訂正図は公表延期
気象データは電力会社へ、計算は独法へ丸投げ(11月9日 東京新聞より)
原発で重大事故が起きた場合の放射性物質の拡散予測に相次いで誤りが見つ
かった問題---先月24日の公表直後、放射性物質が高濃度で到達する自治体
名を間違えていたことが判明。同29日には、6つの原発で到達する方位がずれ
ていることが、電力会社の指摘で発覚した。6日には、九州電力の玄海原発
(佐賀県)と川内原発(鹿児島県)で、風上と風下を取り違えるミスが発覚。
さらにその訂正版をつくる過程でも、入力ミスをしていたことが確認された。
このため、規制委は8日に予定していた訂正版の公表を延期し、ほかの原発
の予測でもミスがある恐れがあるとして、計算した独立行政法人原子力安全基
盤機構(JNES)に対し、全予測図の点検を指示した。(中略)---度重なる
ミスの発覚により、気象データは規制される側の電力会社に頼り、計算はJNES
に丸投げし、チェックできない規制委の現状が明るみに出た。
規制委は、風向きなどを詳細に反映して計算できる別のソフトを使って、新
たな拡散予測を出す予定。そこに先の予測図の再訂正版が出てくれば、地元の
混乱に拍車をかける恐れもある。
┏┓
┗■4.<テント日誌11/7(水)―経産省前テントひろば424日目>
│ 紅葉に染まり始めた木々を眺めながら
│ 11・11は賑やかに愉しく政治的意思表示を
└────(M/O)
なかなか旅行に行けない憂さ晴らしというわけではないが、家では旅番組を
見る事が多い。山々は紅葉に染まっていてやはり美しい。「美しい日本」とい
う政治的言葉は嫌いだが紅葉に染まる山々はいいものだ。美しい風土も郷土も
温泉も魅せるものがある。ある人の通信に飯館村も紅葉が綺麗だったとあった
のを見つけた時は、あれこれ想像が入って胸が痛んだ。
ここテント前でも木々が紅葉をはじめている。テント周辺では落ち葉の掃除
が大変だが、時には変わりゆく季節の風景に浸り楽しみたいものだ。かつて国
会周辺で座り込みをやっていた時、ギンナンを集めてパーティをやったことが
ある。いつかまたテントひろばでもやりたい。こんな場所でもいろいろと楽し
みはつくれるものである。
夜になるとそろそろ使い捨てカイロが欲しい。そういえば昨年は随分とお世
話になった。多分、今年もまた、ということになるのだろう。季節のめぐりに
くらべて、政治的動向は貧相である。政治的な「不況」は今年だけのことでは
ないが、今年は各国で政治指導部の入れ替えや選挙などもあってことさら目立
つようだ。アメリカではオバマの再選がなったがかつてのような迫力も期待感
もない。彼の言葉に魅力がないし輝きもない。中国共産党大会はどうなるのか。
こちらは不透明で暗い。
我が国では12月16日の都知事選は確定しているが衆院選挙の日程をめぐ
っての政局が激化している。こうした絶望的な政治状況の中で11月10日(土)
(再稼働阻止全国ネットワーク結成)11月11日(日)国会・霞が関大占拠行動
がある。テントでもその準備が続いている。
11月11日の国会・霞が関一帯の大占拠行動は毎週金曜日首相館官邸前の
行動を仕切っている首都圏反原発連合の主催であるが、それに経産省前テント
ひろばや「さよなら原発1000万アクション」等が協力団体になっている。
この日の行動は13時から日比谷公園に集まり周辺のデモが予定されていたが、
これは中止とあいなった。15時~17時までの国会や霞ヶ関一帯での行動は
予定通りであるし、17時~19時までの国会正門前・首相官邸前行動も行わ
れる。
日比谷公園のデモのために集会場としての使用不可は姑息な行為である。こ
れまで何の支障もなく使っていたのだから使用不可決定は不可解である。彼ら
《都側》が「表現の自由」などを考えもしていないことは明瞭だが、法律や制
度を権力の側が自分たちの都合《統治の都合》のよいように使うことには改め
て怒りと理不尽さを感じる。
だが、考えてみよう。毎週金曜日首相官邸前行動も経産省前テントも集会や
デモの許可の上にできているものではない。それを超えたところで成立してい
るのだし、そこのところを注目しなから行動を考えよう。制度や法律を自分の
都合に合わせて使う面々を超える道は可能である。
テントの中では11日の行動についていろいろ議論がなされたが、15時~
からの霞ヶ関一帯での行動については「かんしょ踊り」を中心に賑やかに愉し
く政治的意志表示をしょうということになった。放射能汚染を抗議する「牛」
のレプリカも登場する。サウンドデモもあるように、かつての「集会とデモ」
のような型に囚われずに愉しく意志表示の仕方を追求しよう。お互いに響き会
うものを求めたい。
集会やデモも意志表示の一つであり、時にそういう方法もいいが政治的意志
表示は多様であり自由奔放にやろう。政治的意志表示には体制や権力との緊張
がある。それは片時も忘れることができないが愉しくやることは矛盾しない。
時に工夫と知恵である。
国会や霞が関の不毛な政治は復興事業の実態や未だに収束させられない原発
事故、さらに明瞭な原発政策のない状況等を見るたびに感じている。それを超
えるのは国民の政治的声(意志)が登場しその浸透で政治が変わって行くこと
においてだ。これは絶望に満ちた気分にさせられることが多く、希望はなかな
か見いだしにくい。それでもやはり希望の湧いてくることもある。
テントでは11日の行動についての議論が続いているがやはりまず行動しよ
う。久しぶりに会うのもいいだろうし見知らぬ人と出会えるのもいい。希望は
行動の中からしか出てこない。週末は楽しみだ。(M/O)
PR
たんぽぽ舎です。【TMM:No1645】
2012年11月9日(金) 地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.『原発いらない福島の女たち』から全国の、世界中の皆さんへ
IAEA来日に抗議!
女たちの主張は『私たちを抜きに、福島のことを決めるな!』
★2.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
◇11月18日(日)劣化ウラン兵器禁止を求める国際行動デー集会
◇12/1(土) 子どもたちの未来と自然エネルギーを考える八王子市民講座
◇12/2(日) 講演会「福島第一原発事故と司法の責任」
★3.<テント日誌11/3(土)―経産省前テントひろば420日目>
原発作業員の声を聞け! 使い捨てをするな!(S・S)
━━━━━━━
◎11月13日(火)19時から、於・スペースたんぽぽ、参加費1000円
『汚染された自治体-問われる地域社会-』
講師 門間ひで子さん(羽村市議)、布施哲也さん(前・清瀬市議)
主催 反原発自治体議員・市民連盟
━━━━━━━
11/8(木)に配信したメルマガナンバーに誤りがありましたので訂正します。
誤 TMM:No1643 、正 TMM:No1644
━━━━━━━
┏┓
┗■1.『原発いらない福島の女たち』から全国の、世界中の皆さんへ
│ IAEA来日に抗議!
│ 女たちの主張は『私たちを抜きに、福島のことを決めるな!』
└────
女たちはIAEA(国際原子力機関)と政府主催の『原子力安全に関する福島閣僚
会議』に抗議し、次のような非暴力アクションを全力で展開します。
どうぞ、それぞれの地からつながって下さい、共に行動に参加して下さい。
□12月14日(金)
*午後 福島県庁申し入れ/オープニングデモ行進(★女たちの呼びかけ)
*夜 18:00~広瀬隆さん講演会(他団体の主催)
□12月15日(土)
*午前 IAEAへの申し入れ(フクシマ・アクション・プロジェクト)
*午前~午後 ビッグパレット(会議会場)包囲行動・歌・ダイイン・リレー
トーク・かんしょ踊り等(★女たちの呼びかけ)
*午後 脱原発をめざす首長会議(他団体の主催)
*夜 フリーステージ&交流会(☆ビッグアイで)
□12月16日(日)
*市民会議(フクシマ・アクション・プロジェクト)
*夜 フリーステージ&交流会(☆郡山駅前ビッグアイで)
□女たちの主張:
『私たちを抜きに、福島のことを決めるな!』
『避難の権利を認めて!』
『私たちは本当のことを知りたい!』
◆注意:郡山市はいまだに線量が高い所です。ご自身の判断で参加を決めて
下さい。子どもと妊婦は参加を薦めません。
屋外アクションには十分な放射能防護をして参加して下さい。
【連絡先】
黒田節子 (郡山市)080-3195-0229
椎名千恵子(福島市)080-6554-1979
メールアドレス onna100nin@yahoo.co.jp
ブログ http://onna100nin.seesaa.net/
┏┓
┗■2.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
└────
◆原発と劣化ウランの放射能について皆さんと考えましょう!
劣化ウラン兵器禁止を求める国際行動デー集会のご案内
【講師】山崎久隆さん(劣化ウラン研究会代表、たんぽぽ舎)
日時2012年 11月18日(日)13:00開場、13:30~17:00
会場 スペースたんぽぽ(千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4階)
参加費 前売り:800円、当日:1000円
(前売り券ご希望のかたは、前日までにたんぽぽ舎でお求めください)
来年3月で、イラク戦争開戦から10年になります。開戦当時大量に打ち込
まれた放射能兵器劣化ウラン弾によって、現在もなお多くのイラクの子ども
や人々が劣化ウランの影響で苦しんでいます。
3・11福島原発の放射能でも福島の人々は様々な被害に遭っています。
劣化ウランと原発の放射能を改めて皆さんと考えたいと思います。
多くの方の参加を呼びかけます。
主催 劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク(たんぽぽ舎気付)
電話 03-3238-0056
◆連続企画・第7回
子どもたちの未来と自然エネルギーを考える八王子市民講座
【お話 小出裕章さん】(京都大学原子炉実験所・助教)
「子どもたちに原発はのこせない!」
日時 2012年12月1日(土)16時~ (開場:15時)
会場 首都大学東京 南大沢キャンパス・講堂大ホール
(京王線相模原線「南大沢」駅から徒歩約5分、地図:http://p.tl/Fn_K
入場料(前売り/当日):500円
※八王子市外の方は、氏名、住所、連絡先、チケット枚数をご記入の上、
メールまたはファクスにてお申し込みください。
お申し込み後に、予約をキャンセルされる場合は、必ずご連絡ください。
主催、お問い合わせ先
子どもたちの未来と自然エネルギーを考える八王子市民講座
電話 080-4904-5962、070-6633-7803
FAX 020-4624-2381 ・メール hachikou802@yahoo.co.jp
ウェブサイト http://843koza.info/
共催 首都大学東京学長裁量傾斜研究費・研究環「カタストロフィと
人文学」、首都大学東京労働組合
◆講演会「福島第一原発事故と司法の責任」
【講師】井戸謙一さん(弁護士、元・裁判官)
日時 2012年12月2日(日)13:30~16:30
場所 台東区民館(都立産業貿易センター台東館)
東京都台東区花川戸2-6-5、最寄駅:東武線/地下鉄「浅草」駅
資料代 500円、◎非会員の方も参加自由
北陸電力志賀原子力発電所2号原子炉運転差止請求事件に裁判長として関与
し、2006年3月24日住民側勝訴の、運転差止めを命じる判決を出された裁判
長(元)の井戸さんをお招きして、掲題についてお話をしていただきます。
講師プロフィール:1954年生まれ。東京大学教育学部卒業。神戸、甲府、
福岡、大津、大阪、山口、京都、金沢、京都の地裁、及び、大阪高裁に
勤務し、2011年3月に退官。現在、滋賀県彦根市で弁護士として原発関係
訴訟を担当し、活躍している。
主催 コスタリカに学ぶ会 連絡先 090-8049-3178(小倉)
┏┓
┗■3.<テント日誌11/3(土)―経産省前テントひろば420日目>
│ 原発作業員の声を聞け! 使い捨てをするな!
└────(S・S)
今日は11月3日、文化の日である。
この日は統計的に天候が安定していて晴天が5割を超える「晴れ」の得意日だ
そうだ。今年も、天気に恵まれ、朝から晴天である。ただ、頬に当たる風は冷
たく、季節は確実に冬に向かっているようだ。
お昼過ぎに、招かれざる客がスピーカーを大音量に鳴らしやってきた。通り
過ぎただけだったようだが、「オイ!こじき!そこは国有地だろう!不法占拠
はヤメロ!」なかなかのダミ声である。霞ヶ関の官僚どもには「高い給料ばか
り、貰ってんじゃないぞ!」たまには的を射た事も言うようである。2回って
きたが、木枯らしと共に走り去っていった。
今日の東京新聞の朝刊の「こちら特報部」に、東京電力福島第一原発の事故
の収束作業現場で働く作業員からの告発が特集されていた。下請けの建設会社
に今年1月に正社員として入社したのだが、今月1日に解雇を言い渡され、こ
れを不当として団体交渉に踏み切ったそうだ。
男性はフリーター全般労組を頼って東電グループ企業1社を相手に解雇撤回
を求め団体交渉を申し入れた。両社ともまともな対応すらせず、まさに「使い
捨て」の扱いを受けている状態である。また下請け労働者の給料のピンハネが
まかり通ているそうだ。男性が団体交渉で追求しても「雇用関係にない」の一
言で切り捨てられているのが現状のようである。
テントによく訪れる福島県双葉郡富岡町の自宅から水戸市に避難されている
木田さんお薦めの布施祐仁さん著作の「ルポ イチエフ」に詳細な記述がある
が、原発現地下請け作業員の窮状は凄まじく、文字通り命を削りながらの作業
を強いられている様である。
人間を使い捨てにする電力会社、や下請け企業。しかし、事故を起こした福
島原発の収束作業は彼ら現場の作業員なしではできないのである。現地の作業
員達と連帯して行動していきたい。
夜、久しぶりにテントを訪れたという女性がふかし芋の差し入れを持ってき
てくれた。早速みんなでご相伴に預かる。芋の話から戦時中の食糧難の話へと
進み、北海道の友人はかぼちゃばかり食べさせられたので、今ではかぼちゃは
見るのも嫌だ。とか、さつま芋ならまだいい方で、芋のつるを貰ってきてそれ
をすり潰して粉にし、水を入れ丸めて団子にし、それを焼いて食べたそうだ。
老年や若者が一緒に昔話に花を咲かせていた。
帰りに、歌を歌います。と言って先ほどの女性が、すくっと立ち、アカペラ
でカンツウオーネを2曲披露してくれた。私の目の前で、声量豊かに歌ってく
れた。こんなに身近な場所で本場(?)の歌が聞けるとは、感謝、感謝。(S・S)
2012年11月9日(金) 地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.『原発いらない福島の女たち』から全国の、世界中の皆さんへ
IAEA来日に抗議!
女たちの主張は『私たちを抜きに、福島のことを決めるな!』
★2.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
◇11月18日(日)劣化ウラン兵器禁止を求める国際行動デー集会
◇12/1(土) 子どもたちの未来と自然エネルギーを考える八王子市民講座
◇12/2(日) 講演会「福島第一原発事故と司法の責任」
★3.<テント日誌11/3(土)―経産省前テントひろば420日目>
原発作業員の声を聞け! 使い捨てをするな!(S・S)
━━━━━━━
◎11月13日(火)19時から、於・スペースたんぽぽ、参加費1000円
『汚染された自治体-問われる地域社会-』
講師 門間ひで子さん(羽村市議)、布施哲也さん(前・清瀬市議)
主催 反原発自治体議員・市民連盟
━━━━━━━
11/8(木)に配信したメルマガナンバーに誤りがありましたので訂正します。
誤 TMM:No1643 、正 TMM:No1644
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│ IAEA来日に抗議!
│ 女たちの主張は『私たちを抜きに、福島のことを決めるな!』
└────
女たちはIAEA(国際原子力機関)と政府主催の『原子力安全に関する福島閣僚
会議』に抗議し、次のような非暴力アクションを全力で展開します。
どうぞ、それぞれの地からつながって下さい、共に行動に参加して下さい。
□12月14日(金)
*午後 福島県庁申し入れ/オープニングデモ行進(★女たちの呼びかけ)
*夜 18:00~広瀬隆さん講演会(他団体の主催)
□12月15日(土)
*午前 IAEAへの申し入れ(フクシマ・アクション・プロジェクト)
*午前~午後 ビッグパレット(会議会場)包囲行動・歌・ダイイン・リレー
トーク・かんしょ踊り等(★女たちの呼びかけ)
*午後 脱原発をめざす首長会議(他団体の主催)
*夜 フリーステージ&交流会(☆ビッグアイで)
□12月16日(日)
*市民会議(フクシマ・アクション・プロジェクト)
*夜 フリーステージ&交流会(☆郡山駅前ビッグアイで)
□女たちの主張:
『私たちを抜きに、福島のことを決めるな!』
『避難の権利を認めて!』
『私たちは本当のことを知りたい!』
◆注意:郡山市はいまだに線量が高い所です。ご自身の判断で参加を決めて
下さい。子どもと妊婦は参加を薦めません。
屋外アクションには十分な放射能防護をして参加して下さい。
【連絡先】
黒田節子 (郡山市)080-3195-0229
椎名千恵子(福島市)080-6554-1979
メールアドレス onna100nin@yahoo.co.jp
ブログ http://onna100nin.seesaa.net/
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┗■2.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
└────
◆原発と劣化ウランの放射能について皆さんと考えましょう!
劣化ウラン兵器禁止を求める国際行動デー集会のご案内
【講師】山崎久隆さん(劣化ウラン研究会代表、たんぽぽ舎)
日時2012年 11月18日(日)13:00開場、13:30~17:00
会場 スペースたんぽぽ(千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4階)
参加費 前売り:800円、当日:1000円
(前売り券ご希望のかたは、前日までにたんぽぽ舎でお求めください)
来年3月で、イラク戦争開戦から10年になります。開戦当時大量に打ち込
まれた放射能兵器劣化ウラン弾によって、現在もなお多くのイラクの子ども
や人々が劣化ウランの影響で苦しんでいます。
3・11福島原発の放射能でも福島の人々は様々な被害に遭っています。
劣化ウランと原発の放射能を改めて皆さんと考えたいと思います。
多くの方の参加を呼びかけます。
主催 劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク(たんぽぽ舎気付)
電話 03-3238-0056
◆連続企画・第7回
子どもたちの未来と自然エネルギーを考える八王子市民講座
【お話 小出裕章さん】(京都大学原子炉実験所・助教)
「子どもたちに原発はのこせない!」
日時 2012年12月1日(土)16時~ (開場:15時)
会場 首都大学東京 南大沢キャンパス・講堂大ホール
(京王線相模原線「南大沢」駅から徒歩約5分、地図:http://p.tl/Fn_K
入場料(前売り/当日):500円
※八王子市外の方は、氏名、住所、連絡先、チケット枚数をご記入の上、
メールまたはファクスにてお申し込みください。
お申し込み後に、予約をキャンセルされる場合は、必ずご連絡ください。
主催、お問い合わせ先
子どもたちの未来と自然エネルギーを考える八王子市民講座
電話 080-4904-5962、070-6633-7803
FAX 020-4624-2381 ・メール hachikou802@yahoo.co.jp
ウェブサイト http://843koza.info/
共催 首都大学東京学長裁量傾斜研究費・研究環「カタストロフィと
人文学」、首都大学東京労働組合
◆講演会「福島第一原発事故と司法の責任」
【講師】井戸謙一さん(弁護士、元・裁判官)
日時 2012年12月2日(日)13:30~16:30
場所 台東区民館(都立産業貿易センター台東館)
東京都台東区花川戸2-6-5、最寄駅:東武線/地下鉄「浅草」駅
資料代 500円、◎非会員の方も参加自由
北陸電力志賀原子力発電所2号原子炉運転差止請求事件に裁判長として関与
し、2006年3月24日住民側勝訴の、運転差止めを命じる判決を出された裁判
長(元)の井戸さんをお招きして、掲題についてお話をしていただきます。
講師プロフィール:1954年生まれ。東京大学教育学部卒業。神戸、甲府、
福岡、大津、大阪、山口、京都、金沢、京都の地裁、及び、大阪高裁に
勤務し、2011年3月に退官。現在、滋賀県彦根市で弁護士として原発関係
訴訟を担当し、活躍している。
主催 コスタリカに学ぶ会 連絡先 090-8049-3178(小倉)
┏┓
┗■3.<テント日誌11/3(土)―経産省前テントひろば420日目>
│ 原発作業員の声を聞け! 使い捨てをするな!
└────(S・S)
今日は11月3日、文化の日である。
この日は統計的に天候が安定していて晴天が5割を超える「晴れ」の得意日だ
そうだ。今年も、天気に恵まれ、朝から晴天である。ただ、頬に当たる風は冷
たく、季節は確実に冬に向かっているようだ。
お昼過ぎに、招かれざる客がスピーカーを大音量に鳴らしやってきた。通り
過ぎただけだったようだが、「オイ!こじき!そこは国有地だろう!不法占拠
はヤメロ!」なかなかのダミ声である。霞ヶ関の官僚どもには「高い給料ばか
り、貰ってんじゃないぞ!」たまには的を射た事も言うようである。2回って
きたが、木枯らしと共に走り去っていった。
今日の東京新聞の朝刊の「こちら特報部」に、東京電力福島第一原発の事故
の収束作業現場で働く作業員からの告発が特集されていた。下請けの建設会社
に今年1月に正社員として入社したのだが、今月1日に解雇を言い渡され、こ
れを不当として団体交渉に踏み切ったそうだ。
男性はフリーター全般労組を頼って東電グループ企業1社を相手に解雇撤回
を求め団体交渉を申し入れた。両社ともまともな対応すらせず、まさに「使い
捨て」の扱いを受けている状態である。また下請け労働者の給料のピンハネが
まかり通ているそうだ。男性が団体交渉で追求しても「雇用関係にない」の一
言で切り捨てられているのが現状のようである。
テントによく訪れる福島県双葉郡富岡町の自宅から水戸市に避難されている
木田さんお薦めの布施祐仁さん著作の「ルポ イチエフ」に詳細な記述がある
が、原発現地下請け作業員の窮状は凄まじく、文字通り命を削りながらの作業
を強いられている様である。
人間を使い捨てにする電力会社、や下請け企業。しかし、事故を起こした福
島原発の収束作業は彼ら現場の作業員なしではできないのである。現地の作業
員達と連帯して行動していきたい。
夜、久しぶりにテントを訪れたという女性がふかし芋の差し入れを持ってき
てくれた。早速みんなでご相伴に預かる。芋の話から戦時中の食糧難の話へと
進み、北海道の友人はかぼちゃばかり食べさせられたので、今ではかぼちゃは
見るのも嫌だ。とか、さつま芋ならまだいい方で、芋のつるを貰ってきてそれ
をすり潰して粉にし、水を入れ丸めて団子にし、それを焼いて食べたそうだ。
老年や若者が一緒に昔話に花を咲かせていた。
帰りに、歌を歌います。と言って先ほどの女性が、すくっと立ち、アカペラ
でカンツウオーネを2曲披露してくれた。私の目の前で、声量豊かに歌ってく
れた。こんなに身近な場所で本場(?)の歌が聞けるとは、感謝、感謝。(S・S)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1643】
2012年11月8日(木) 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.忘れないで!もう一つの原子炉が首都圏に!
呉東弁護士を講師に学習会、第二回にもご参加を。(奥野)
★2.日本の11月11日の反原発100万人大占拠に連帯し、
ロンドンでも原発再稼働に反対行動を行います(英国 S.G.)
★3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
◇11月11日(日)午前11時、戸越公園集合(11:15出発)
さよなら原発大井町デモ~100万人行動へ
★4.新聞・雑誌から
◇福島原発 声上げる作業員
使い捨て許せない。契約ずさん、解雇争う。
(11月3日 東京新聞「こちら特報部」から)
◇原子力ムラ支配復活 国会同意なき規制委人事
(11月8日 東京新聞「こちら特報部」より)
━━━━━━━
◎11月10日(土)再稼働阻止全国ネットワーク結成集会に集まろう!
12時30分から、たんぽぽ舎5階で受付開始
13時~16時 分散会(小グループでの討論)、資料代500円
18時~21時 全体会(結成集会)会場:文京区民センター3A、資料代500円
━━━━━━━
┏┓
┗■1.忘れないで!もう一つの原子炉が首都圏に!
│ 呉東弁護士を講師に学習会、第二回にもご参加を。
└────(奥野 たんぽぽ舎ボランティア)
11月2日、鎌倉で横須賀の原子力空母について、学習会を行った。講師は、
横須賀で活動していらっしゃる呉東(ごとう)弁護士。空母が横須賀を母港とし
て5年目になりますが、母港化の以前から,原潜も含めて危険性を訴えてこら
れました。去年の3・11福島過酷事故は空母の危険性を鮮明に私たちに教え
てくれました。
[1]空母は横須賀基地に停泊後、原子炉の運転を止めます。原子炉冷却シス
テム稼動のための電力供給施設は陸上にあります。地震がおこり、この施設が
破壊されたり、燃料の供給ができず発電ができなくなれば、福一と同様の事故
がおきると想定され ます。地震による海底地盤の隆起。津波 の引き潮によ
って冷却用水の取得が困難 になることなども。空母母港化のために横 須賀
湾は15メートルに浚渫されました が、喫水は<底から>13メートル、そ
の差は2メートル。想像してみて下さい。引き潮がおきたときの空母を・・・
[2]原発用核燃料のウラン235の濃度は3~5%、空母は長期間交換しな
いという軍事的理由で95~97%という核兵器と同程度の高濃度です。事故
の場合、被害は桁外れの大きさになります。「原子力資料情報室」の上沢千尋
研究員の被害予測によれば、8キロ圏内は7シーベルトで全数致死、緊急時避
難準備区域26キロメートル圏内は1シーベルト。
死者は100万人以上に及ぶと予測しています。しかも米海軍空母の原子炉
も国には情報提供も監督権限もない、ノーチェック状況にあるので、このまま
では原発以上に対応が遅れることになってしまいます。
[ほかにも]
・核燃料の交換は20年に1回、つまり死の灰を20年分ためこむことになり、
事故の際には大量の死の灰が大気に放出されることになります。
・日本の原発に対して行われる「安全審査」は空母には全く行われてはいませ
ん。
・地震の30年以内の発生確率が日本の4位
・空母以外にも出力10万キロワットの原子力潜水艦等々の問題があります。
難しい法律の問題があるとはいえ、一番切なことは命と生活を守ることにあ
ります。横須賀市民だけの問題ではありません。
◎第2回 学習会のお知らせ
『忘れないで、もう一つの原子炉が東京湾に』
講師 山崎久隆さん(たんぽぽ舎)
日時 12月1日(土) 午後1時半から4時
場所 「NPOセンター鎌倉」2階、JR鎌倉駅・西口から徒歩5分
参加費 500円
主催 鎌倉平和学習会 問い合わせ(メール)hiyomuku@m.jcnnet.jp
┏┓
┗■2.日本の11月11日の反原発100万人大占拠に連帯し、
│ ロンドンでも原発再稼働に反対行動を行います
└────(英国 S.G.)
Japanese Against Nuclear UK(JANUK)http://januk.org/index.html は、
在英邦人・日本関係者を中心とした世界の脱原発をもとめる市民の集まりです。
日本での11月11日の反原発100万人大占拠に賛同し、連帯します。
100万人大占拠に呼応し、11月11日、ロンドンで以下のイベントを開きます。
詳細→ http://januk.org/blogpages/1111.html
どなたでも気軽に来ていただけます。
参加する皆さんが原発事故に対して感じていることをシェアできたらよいと思
います。
ロンドンでは8月はじめから毎週金曜日にJANUKと在英邦人が英国反原発市民
とともに日本の再稼動反対金曜行動に呼応して、日本大使館前(11時から12時
50分)と東電ロンドン支店前(1時から1時半)で、日本の原発再稼動に反対し
ています。
みなさん、ロンドンにおいでの際は、どうぞ5分でも参加してください!
http://januk.org/blogpages/embassy.html
JANUKは、日本からの原発輸出にも反対しています。
このたびの日立による英国原発新設プロジェクトの買収に対し
英国反原発市民団体と共同抗議声明を出しました。
http://januk.org/blogpages/hitachi.html
Japanese Against Nuclear UK (JANUK)
contact@januk.org
http://www.januk.org
┏┓
┗■3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
└────
◆さよなら原発大井町デモ~100万人行動へ
日時 11月11日(日)午前11時、戸越公園集合(11:15出発)
デモコース
戸越公園(品川区豊町2-1/東急大井町線戸越公園駅徒歩5分)~
四間通り~三間通り~区役所通り~イトーヨーカドー手前右折~
大井中央公園(解散地点)
*どなたでも参加できます。明るく、楽しく、元気なデモにします。
主催・連絡先:さよなら原発品川アクション
〒142-0043 品川区二葉1-8-6 平和共同事務所気付
TEL/FAX 03-3783-3370 加藤TEL/090-2433-0102
┏┓
┗■4.新聞・雑誌から
└────
◆福島原発 声上げる作業員
使い捨て許せない。契約ずさん、解雇争う。
(11月3日 東京新聞「こちら特報部」から)
-多重下請け一掃を。東電、行政は労働者守って。人手不足なら収束できず-
被ばく隠しに賃金のピンハネ。東京電力福島原発事故の収束作業現場で働く下
請け労働者の窮状は、「こちら特報部」でも再三、指摘してきた。事故から間
もなく一年八カ月。一人の作業員は先月末、高い放射線下での作業を強いられ
たと、東電のグループ企業を労働基準監督署に申し立てた。一方、労働契約の
ずさんさから争議に発展するケースも出始めている。憤りが渦巻く現場を探っ
た。
「単純におかしことはおかしいと言いたかった」。今年に入り、福島第一原発
で働いた30代の男性はこう語った。
男性は下請けの建設会社「サンシード」(福井県)に今年一月、正社員とし
て入社。だが、今月五日付での解雇を言い渡され、これを不当として団体交渉
に踏み切った。(中略)
車で一時間半以上の原発までの移動時間は「拘束9時間」に含まれていな
かった。請負業務のはずなのに、元請け会社の社員から直接指示を受けること
が何度もあり、違法な「偽装請負」ではないかと感じた。(中略)
【用語:偽装請負】実態は労働者派遣なのに、請負に見せかける違法行為。通
常の請負では、請負会社の労働者がその会社の指揮命令下で働く。だが、偽装
請負では元請け会社の指示に従う。使用者責任が不明確になるため、労働者派
遣法や職業安定法で禁じられている。派遣契約より人員削減などがしやすく、
原発労働では横行している。
○東電と行政は労働者守って
---福島第一の収束作業は今後、少なくとも四十年以上は続く。膨大な数の
労働者が必要にもかかわらず、国や東電の労働者保護はお粗末だ。(中略)
身近な防波堤である労働基準監督署も「職員数が足りないこともあり、申し
立てがあれば動く程度。多くのトラブルは見過ごされている」(派遣ユニオ
ン・関根書記長)のが実情だ。(中略)
(双葉地方原発反対同盟)石丸代表は「現在の収束作業は労働者を使い捨てに
することを前提に成り立っている。しかし、このままではいずれ労働者の供給
が滞る。多重下請けのピンハネ構造をなくし、被ばく管理を徹底しない限り、
収束作業自体が行き詰ってしまう」と警告する(後略)
◆原子力ムラ支配復活 国会同意なき規制委人事
(11月8日 東京新聞「こちら特報部」より)
「規制当局は事業者の虜」と原子力ムラの構造を看破したのは、七月に公表さ
れた福島原発事故の国会事故調報告書だった。それから四ヶ月。政府は委員
の利益相反が指摘されている原子力規制委員会委員人事の国会同意を再び反
故にした。本来、「コケにされた」と怒るべき国会も沈黙している。そうし
た状況を尻目に次々と旧来のムラ支配が復活する。福島原発事故の教訓が霞
みつつある。
---政府は二日、独立行政(三条)委員会である原子力規制委員会委員の同
意人事について、通常国会に続いて臨時国会でも見送る事を決めた。(中略)
一部の野党議員は反発したが、国会はこの説明に総じて沈黙。慶応大の金子
勝教授(財政学)は「委員を選んだのは原子力ムラ寄りの政治家と官僚。発足
時点から正当性がなく、国会同意が委員会の独立、透明性を担保する要だった。
これでは無法地帯だ」と語る。
原子力委員会の新大綱策定会議の委員も務めた金子教授は「こうした大事な
ことを見過ごし続けたら、なし崩し的に以前の状態に戻るだろう」と憤りを隠
さない。(中略)
こうした利益相反ぶりは委員だけにとどまらない。規制委は二日、原発の新
たな安全基準検討チームの専門家六人のうち四人が、直近三~四年間に電力会
社などから寄付金などの名目で、計約四千五百万円を受け取っていたことを公
表した。
とりわけ、名古屋大の山本章夫教授にいたっては計二千七百十四万円を原子
炉メーカーの三菱重工などから得ていた。(後略)
◇そこのけお手盛り人事◇黒川元国会事故調委員長に聞く
-政治は行政を監視せよ-
なぜ、原子力ムラが復興しつつあるのか。国会事故調で委員長を務めた政策研
究大学院大学の黒川清教授は「政治の力が弱くて、行政を監視できていないこ
とが最大の問題」と指摘する。
「立法府が政策を決めるのが本来の姿なのに、いまだに役所が政策をつくっ
ている。行政はこれまでやってきたことを間違いとは認めていない。これでは
福島の事故後も政策が変わるわけがない」(後略)
┏━━━━
┃[デスクメモ]あれだけの原発事故を体験しても、この社会の骨にしみ込ん
┃だ悪弊は拭えていない。3・11は「第二の敗戦」と言われたが、うやむや
┃になった戦争責任同様、3・11までの原子力ムラの構造は温存されたまま
┃だ。特効薬などない。叫び続けること。一人一人が抵抗をやめれば、本当の
┃悪夢がやってくる。(牧)
┗━
2012年11月8日(木) 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.忘れないで!もう一つの原子炉が首都圏に!
呉東弁護士を講師に学習会、第二回にもご参加を。(奥野)
★2.日本の11月11日の反原発100万人大占拠に連帯し、
ロンドンでも原発再稼働に反対行動を行います(英国 S.G.)
★3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
◇11月11日(日)午前11時、戸越公園集合(11:15出発)
さよなら原発大井町デモ~100万人行動へ
★4.新聞・雑誌から
◇福島原発 声上げる作業員
使い捨て許せない。契約ずさん、解雇争う。
(11月3日 東京新聞「こちら特報部」から)
◇原子力ムラ支配復活 国会同意なき規制委人事
(11月8日 東京新聞「こちら特報部」より)
━━━━━━━
◎11月10日(土)再稼働阻止全国ネットワーク結成集会に集まろう!
12時30分から、たんぽぽ舎5階で受付開始
13時~16時 分散会(小グループでの討論)、資料代500円
18時~21時 全体会(結成集会)会場:文京区民センター3A、資料代500円
━━━━━━━
┏┓
┗■1.忘れないで!もう一つの原子炉が首都圏に!
│ 呉東弁護士を講師に学習会、第二回にもご参加を。
└────(奥野 たんぽぽ舎ボランティア)
11月2日、鎌倉で横須賀の原子力空母について、学習会を行った。講師は、
横須賀で活動していらっしゃる呉東(ごとう)弁護士。空母が横須賀を母港とし
て5年目になりますが、母港化の以前から,原潜も含めて危険性を訴えてこら
れました。去年の3・11福島過酷事故は空母の危険性を鮮明に私たちに教え
てくれました。
[1]空母は横須賀基地に停泊後、原子炉の運転を止めます。原子炉冷却シス
テム稼動のための電力供給施設は陸上にあります。地震がおこり、この施設が
破壊されたり、燃料の供給ができず発電ができなくなれば、福一と同様の事故
がおきると想定され ます。地震による海底地盤の隆起。津波 の引き潮によ
って冷却用水の取得が困難 になることなども。空母母港化のために横 須賀
湾は15メートルに浚渫されました が、喫水は<底から>13メートル、そ
の差は2メートル。想像してみて下さい。引き潮がおきたときの空母を・・・
[2]原発用核燃料のウラン235の濃度は3~5%、空母は長期間交換しな
いという軍事的理由で95~97%という核兵器と同程度の高濃度です。事故
の場合、被害は桁外れの大きさになります。「原子力資料情報室」の上沢千尋
研究員の被害予測によれば、8キロ圏内は7シーベルトで全数致死、緊急時避
難準備区域26キロメートル圏内は1シーベルト。
死者は100万人以上に及ぶと予測しています。しかも米海軍空母の原子炉
も国には情報提供も監督権限もない、ノーチェック状況にあるので、このまま
では原発以上に対応が遅れることになってしまいます。
[ほかにも]
・核燃料の交換は20年に1回、つまり死の灰を20年分ためこむことになり、
事故の際には大量の死の灰が大気に放出されることになります。
・日本の原発に対して行われる「安全審査」は空母には全く行われてはいませ
ん。
・地震の30年以内の発生確率が日本の4位
・空母以外にも出力10万キロワットの原子力潜水艦等々の問題があります。
難しい法律の問題があるとはいえ、一番切なことは命と生活を守ることにあ
ります。横須賀市民だけの問題ではありません。
◎第2回 学習会のお知らせ
『忘れないで、もう一つの原子炉が東京湾に』
講師 山崎久隆さん(たんぽぽ舎)
日時 12月1日(土) 午後1時半から4時
場所 「NPOセンター鎌倉」2階、JR鎌倉駅・西口から徒歩5分
参加費 500円
主催 鎌倉平和学習会 問い合わせ(メール)hiyomuku@m.jcnnet.jp
┏┓
┗■2.日本の11月11日の反原発100万人大占拠に連帯し、
│ ロンドンでも原発再稼働に反対行動を行います
└────(英国 S.G.)
Japanese Against Nuclear UK(JANUK)http://januk.org/index.html は、
在英邦人・日本関係者を中心とした世界の脱原発をもとめる市民の集まりです。
日本での11月11日の反原発100万人大占拠に賛同し、連帯します。
100万人大占拠に呼応し、11月11日、ロンドンで以下のイベントを開きます。
詳細→ http://januk.org/blogpages/1111.html
どなたでも気軽に来ていただけます。
参加する皆さんが原発事故に対して感じていることをシェアできたらよいと思
います。
ロンドンでは8月はじめから毎週金曜日にJANUKと在英邦人が英国反原発市民
とともに日本の再稼動反対金曜行動に呼応して、日本大使館前(11時から12時
50分)と東電ロンドン支店前(1時から1時半)で、日本の原発再稼動に反対し
ています。
みなさん、ロンドンにおいでの際は、どうぞ5分でも参加してください!
http://januk.org/blogpages/embassy.html
JANUKは、日本からの原発輸出にも反対しています。
このたびの日立による英国原発新設プロジェクトの買収に対し
英国反原発市民団体と共同抗議声明を出しました。
http://januk.org/blogpages/hitachi.html
Japanese Against Nuclear UK (JANUK)
contact@januk.org
http://www.januk.org
┏┓
┗■3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
└────
◆さよなら原発大井町デモ~100万人行動へ
日時 11月11日(日)午前11時、戸越公園集合(11:15出発)
デモコース
戸越公園(品川区豊町2-1/東急大井町線戸越公園駅徒歩5分)~
四間通り~三間通り~区役所通り~イトーヨーカドー手前右折~
大井中央公園(解散地点)
*どなたでも参加できます。明るく、楽しく、元気なデモにします。
主催・連絡先:さよなら原発品川アクション
〒142-0043 品川区二葉1-8-6 平和共同事務所気付
TEL/FAX 03-3783-3370 加藤TEL/090-2433-0102
┏┓
┗■4.新聞・雑誌から
└────
◆福島原発 声上げる作業員
使い捨て許せない。契約ずさん、解雇争う。
(11月3日 東京新聞「こちら特報部」から)
-多重下請け一掃を。東電、行政は労働者守って。人手不足なら収束できず-
被ばく隠しに賃金のピンハネ。東京電力福島原発事故の収束作業現場で働く下
請け労働者の窮状は、「こちら特報部」でも再三、指摘してきた。事故から間
もなく一年八カ月。一人の作業員は先月末、高い放射線下での作業を強いられ
たと、東電のグループ企業を労働基準監督署に申し立てた。一方、労働契約の
ずさんさから争議に発展するケースも出始めている。憤りが渦巻く現場を探っ
た。
「単純におかしことはおかしいと言いたかった」。今年に入り、福島第一原発
で働いた30代の男性はこう語った。
男性は下請けの建設会社「サンシード」(福井県)に今年一月、正社員とし
て入社。だが、今月五日付での解雇を言い渡され、これを不当として団体交渉
に踏み切った。(中略)
車で一時間半以上の原発までの移動時間は「拘束9時間」に含まれていな
かった。請負業務のはずなのに、元請け会社の社員から直接指示を受けること
が何度もあり、違法な「偽装請負」ではないかと感じた。(中略)
【用語:偽装請負】実態は労働者派遣なのに、請負に見せかける違法行為。通
常の請負では、請負会社の労働者がその会社の指揮命令下で働く。だが、偽装
請負では元請け会社の指示に従う。使用者責任が不明確になるため、労働者派
遣法や職業安定法で禁じられている。派遣契約より人員削減などがしやすく、
原発労働では横行している。
○東電と行政は労働者守って
---福島第一の収束作業は今後、少なくとも四十年以上は続く。膨大な数の
労働者が必要にもかかわらず、国や東電の労働者保護はお粗末だ。(中略)
身近な防波堤である労働基準監督署も「職員数が足りないこともあり、申し
立てがあれば動く程度。多くのトラブルは見過ごされている」(派遣ユニオ
ン・関根書記長)のが実情だ。(中略)
(双葉地方原発反対同盟)石丸代表は「現在の収束作業は労働者を使い捨てに
することを前提に成り立っている。しかし、このままではいずれ労働者の供給
が滞る。多重下請けのピンハネ構造をなくし、被ばく管理を徹底しない限り、
収束作業自体が行き詰ってしまう」と警告する(後略)
◆原子力ムラ支配復活 国会同意なき規制委人事
(11月8日 東京新聞「こちら特報部」より)
「規制当局は事業者の虜」と原子力ムラの構造を看破したのは、七月に公表さ
れた福島原発事故の国会事故調報告書だった。それから四ヶ月。政府は委員
の利益相反が指摘されている原子力規制委員会委員人事の国会同意を再び反
故にした。本来、「コケにされた」と怒るべき国会も沈黙している。そうし
た状況を尻目に次々と旧来のムラ支配が復活する。福島原発事故の教訓が霞
みつつある。
---政府は二日、独立行政(三条)委員会である原子力規制委員会委員の同
意人事について、通常国会に続いて臨時国会でも見送る事を決めた。(中略)
一部の野党議員は反発したが、国会はこの説明に総じて沈黙。慶応大の金子
勝教授(財政学)は「委員を選んだのは原子力ムラ寄りの政治家と官僚。発足
時点から正当性がなく、国会同意が委員会の独立、透明性を担保する要だった。
これでは無法地帯だ」と語る。
原子力委員会の新大綱策定会議の委員も務めた金子教授は「こうした大事な
ことを見過ごし続けたら、なし崩し的に以前の状態に戻るだろう」と憤りを隠
さない。(中略)
こうした利益相反ぶりは委員だけにとどまらない。規制委は二日、原発の新
たな安全基準検討チームの専門家六人のうち四人が、直近三~四年間に電力会
社などから寄付金などの名目で、計約四千五百万円を受け取っていたことを公
表した。
とりわけ、名古屋大の山本章夫教授にいたっては計二千七百十四万円を原子
炉メーカーの三菱重工などから得ていた。(後略)
◇そこのけお手盛り人事◇黒川元国会事故調委員長に聞く
-政治は行政を監視せよ-
なぜ、原子力ムラが復興しつつあるのか。国会事故調で委員長を務めた政策研
究大学院大学の黒川清教授は「政治の力が弱くて、行政を監視できていないこ
とが最大の問題」と指摘する。
「立法府が政策を決めるのが本来の姿なのに、いまだに役所が政策をつくっ
ている。行政はこれまでやってきたことを間違いとは認めていない。これでは
福島の事故後も政策が変わるわけがない」(後略)
┏━━━━
┃[デスクメモ]あれだけの原発事故を体験しても、この社会の骨にしみ込ん
┃だ悪弊は拭えていない。3・11は「第二の敗戦」と言われたが、うやむや
┃になった戦争責任同様、3・11までの原子力ムラの構造は温存されたまま
┃だ。特効薬などない。叫び続けること。一人一人が抵抗をやめれば、本当の
┃悪夢がやってくる。(牧)
┗━
たんぽぽ舎です。【TMM:No1643】
2012年11月7日(水)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.「再稼働阻止」が現在の重大課題
11/10(土)13時「再稼働阻止全国ネット」結成集会へ
11/11(日)たんぽぽ舎の集合は
14時30分経産省前テントひろば 柳田 真(たんぽぽ舎)
★2.新聞・雑誌から3つ
◆拡散予測3度目の訂正 玄海、川内原発
風向き180度誤る 規制委 (11月7日東京新聞より抜粋)
◆規制委、揺らぐ監視機能
予測データ電力会社頼み (11月7日朝日新聞より抜粋)
◆都知事選 宇都宮氏出馬に含み
反貧困、脱原発求める声明 (11月6日東京新聞より抜粋)
★3.<テント日誌11/4(日)―経産省前テントひろば421日目>
国政選挙の前の試金石、都知事選に統一候補を立て勝利しよう!
(Toku-san)、(Y・T)
━━━━━━━
┏┓
┗■1.「再稼働阻止」が現在の重大課題
| 11/10(土)13時「再稼働阻止全国ネット」結成集会へ
| 11/11(日)たんぽぽ舎の集合は14時30分経産省前テントひろば
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎)
◆「なんとしてでも、原発の再稼働(もうけ)を早くやりたい」が原発推進勢力
(原子力ムラ)の最大願望です。なにしろ原発1基、1日動かさないと1億円損す
るといわれているのですから。水面下でも水面上でもいくつもの推進の動きがあ
ります。規制委員会の動きもその重要な一環です。監視し、抗議しよう。
◆「再稼働阻止」の1点を中心に、「再稼働阻止全国ネットワーク」が11月10日
(土)13時から分散会。18時から結成集会となります。北海道から九州まで多くの
原発現地の人々が参加します。ぜひ東京圏の皆さんもご参加を。現地の生の声を
交流しあおう。(会場は、たんぽぽ舎、全水道会館、文京区民センター)
◆11月11日(日)の首都圏反原発連合のデモ(13時から15時)は、東京都と裁判所の
不当な決定(デモつぶし)で実施がむつかしくなりました。東京都と裁判所の不当
さに抗議すると共に、たんぽぽ舎の方針としては、13時たんぽぽ舎集合、14時30
分「経産省前テントひろば」、15時財務省上の高速道路うえの交差点スペース、
16時すぎ、国会議事堂正門へ向かいます。(ビラ3000枚配布予定)
目印として、たんぽぽ舎の黄色ノボリ旗(=原発やめよう たんぽぽ舎)を数本
立てています。
音の出る物、プラカード、夜間に光るもの等創意工夫して参加下さい。
いっしょに100万人の大行動を全国の仲間と共にやりぬこう!
┏┓
┗■2.新聞・雑誌から3つ
└────
◆拡散予測3度目の訂正 玄海、川内原発
風向き180度誤る 規制委 (11月7日東京新聞より抜粋)
原子力規制委員会は6日、原発で炉心溶融など重大事故が起きた場合の放射性
物質の拡散予測で、九州電力の玄海原発(佐賀県)と川内原発(鹿児島県)に誤
りがあったと発表した。九電が風上と風下を取り違えて規制委にデータを提供し
たためで、正しい方位から180度ずれた。
九電、データ伝達ミス
規制委は拡散予測を計算し直し、8日に両原発の新たな予測マップを公表する。
拡散予測をめぐっては、最初に16原発の予測結果を公表した10月24日に拡散先
の市町村を取り違えるミスが発覚。同29日は、うち6原発で風向きが22.5度ず
つずれる誤りを発表しており、今回で3回目の訂正となった。
規制委事務局の森本英香原子力規制庁次長は「再び訂正となりおわびする。ご迷
惑をおかけして申し訳ない」と陳謝した。(後略)
◆規制委、揺らぐ監視機能
予測データ電力会社頼み (11月7日朝日新聞より抜粋)
原子力規制委員会は放射能拡散予測をまた訂正した。前回はチェックが甘く電
力会社から指摘されたが、今回は電力会社から提供を受けたデータをうのみにし
たことが原因だ。原発を運転する電力会社と安全性を確認する規制委との間で緊
張感を欠いた結果だ。原発を監視する規制機関の信頼は揺らぐばかりだ。
再度の訂正の知らせに、地元は振り回された。「原子力規制庁という組織に大
きく期待しているが、応えていない」(古川康・佐賀県知事)、「規制委も電力
事業者ももっとしっかりしてほしい」(福岡県糸島市の危機管理担当者)などと
厳しい声が相次いだ。
九州電力は規制委が10月29日に訂正を発表した後も予測図が逆さまだとは気づ
かなかった。11月5日夜、川内原発のある鹿児島県から、風向にずれがないか問
い合わせがあり、初めて間違いが判明したという。(後略)
◆都知事選 宇都宮氏出馬に含み
反貧困、脱原発求める声明 (11月6日東京新聞より抜粋)
東京都の石原慎太郎前知事の辞職に伴う知事選で、評論家の佐高信氏や経済ジ
ャーナリストの萩原博子氏らが6日、都庁で記者会見し、反貧困や脱原発を実現
する都政を求める声明を発表した。声明に賛同した著名人約40人を中心に「人に
やさしい都政をつくる会」を発足し、統一候補を擁立する。
会見に同席した前日本弁護士連合会会長で東京弁護士会所属の宇都宮健児氏
(65)は、候補が見つからなかった場合について「(自身の立候補を)検討せざ
るをえない」と出馬に含みを持たせた。
声明では、憲法を大切にし、福祉や環境、貧困や格差問題を重視するとともに、
脱原発政策を確実に進める知事を求めるとした。石原前知事が脱原発運動を罵倒
したなどとして、批判した。声明に賛同したのは、元国立市長の上原公子氏、作
家の大江健三郎氏、ジャーナリストの鎌田慧氏ら。
宇都宮氏は、貧困問題に取り組む市民団体や労働組合、法律家、学者らがつく
る「反貧困ネットワーク」の代表も務めている。オウム真理教の被害者支援や、
多重債務者の救済に長年取り組んだ。
┏┓
┗■3.<テント日誌11/4(日)―経産省前テントひろば421日目>
| 国政選挙の前の試金石、都知事選に統一候補を立て勝利しよう!
└──── (Toku-san)、(Y・T)
この日は、15時~水道橋で開かれた都知事候補を選ぶための集会に参加し、家
に戻ってからは、総選挙に向けて動き始めたプロジェクトの準備をしていたため
に、テントに着いたのは、消灯時間の23時になった。大遅刻(汗)。
この時間帯は、テントの外でもまだ暖かく、Fさんが第二テントからジャンべ
(打楽器)を持ち出して来て演奏を始めると、テントの中にいたTさんが出て来
て、ジャンべのセッションが始まった。シンプルだけど心地よいジャンべのリズ
ムに、時折、Tさんがたて笛でアドリブを加える。日曜日の人がいない霞ヶ関の
官庁街に二人の演奏が暫く続いていた。テントの後にある経産省を見ると、めず
らしくたくさん電気がついていた。日曜の深夜まで何をやっているのだろうか。
この日の泊まりのリーダーのKさんに昼間の状況を聞くと、今日も夕方に某排
外主義者の団体が60名位でテントに来たらしい。某排外主義者の団体は、新宿で
お年寄りに暴力をふるった事が問題になってから、暫くテントには来なかったが、
大阪の市役所前のテントでトラブルが発生した以降、テントひろばにも頻繁に来
るようになった。尖閣問題が発生して、世論全体が右傾に向かわされる雰囲気が
あるが、この事も彼らを勢いづけているのだろうか。本当に次の総選挙で自公政
権が出来たら日本はどうなってしまうのだろうか。考えただけでも恐ろしい。次
の総選挙を睨み、都知事選でも脱原発を掲げる団体は、実行力がある統一候補を
立て、何としても勝利をして欲しい。
先週は、原子力規制委員会から、拡散シミュレーションを元にした「新しい緊
急防災対策指針」が発表されたが、緊急避難区域が全ての原発でほぼ半径30キロ
圏となっていた。福島第一原発事故を元に行われた拡散シミュレーションは、発
表してからすぐに誤りがある事を規制庁が公表したが、立地によって風向きや風
速に大きな違いがあるはずで、どこの原発もほぼ同じ範囲の結果となる事はどう
考えてもあり得ないと思う。
また、大飯原発の破砕帯の調査に入った東洋大学の渡辺満久教授は、活断層の
可能性を指摘している。島崎委員は、最終的には、事業者の説明を聞いた上で、
7日に結論を出すと発言をしているが、設立時には、事業者・推進機関からの独
立をうたっていたはずなのに、何のための規制委員会か甚だ疑問である。
規制委員会の抗議については、フクロウの会、FoeJAPANを中心として行われて
おり、経産省前テントひろばも主催に加わっています。また、抗議の署名活動も
「避難の権利」ブログで行われています。まだ、ご協力いただいていない方は是
非ご協力下さい。(Toku-san)
★緊急55時間署名★大飯原発の即時停止を求める緊急署名(7日午前6時〆切り)
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/55-0f57.html
【緊急署名】拙速な防災指針にノー!被災者・市民の声もきいて!!
(8日正午2次〆切り、15日正午 3次〆切)
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/1030-6668.html
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
<テント日誌発信 1周年>
テント日誌は昨年11月4日から発信し始めたので、今日が丁度1周年である。
テントの風景、テントの鼓動、テントに集う人々の中に脈打つもの、そして霞ヶ
関~永田町一帯での行動とその息吹を伝え、テントと全国の人々との鼓動を共に
しながら共感の磁場をつくれるように、と心がけながらやってきた。夢中でやっ
ているうちによく1年続いたものとも思える。このところ途切れがちになるが、
なんとかこれからも発信し続けていきたい。テントTV・あおぞら放送と両輪を
なしながら、テントの情報発信力を強めていければ、と願っている。
なお、個人的な話になってしまうが、Y・Tとしてはいったんペンをおき、お
休みをいただくことにした。遠方ではじめて出会う方々とも「Y・T」というだ
けですぐ打ち解けることのできた嬉しさは、他に代え難いものであった。たくさ
んの激励をいただいたことへの感謝の念は、ペンをおいたとしても、胸の中に深
く宿っているし、テントでの活動において今も支えであり続けている。(Y・T)
2012年11月7日(水)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.「再稼働阻止」が現在の重大課題
11/10(土)13時「再稼働阻止全国ネット」結成集会へ
11/11(日)たんぽぽ舎の集合は
14時30分経産省前テントひろば 柳田 真(たんぽぽ舎)
★2.新聞・雑誌から3つ
◆拡散予測3度目の訂正 玄海、川内原発
風向き180度誤る 規制委 (11月7日東京新聞より抜粋)
◆規制委、揺らぐ監視機能
予測データ電力会社頼み (11月7日朝日新聞より抜粋)
◆都知事選 宇都宮氏出馬に含み
反貧困、脱原発求める声明 (11月6日東京新聞より抜粋)
★3.<テント日誌11/4(日)―経産省前テントひろば421日目>
国政選挙の前の試金石、都知事選に統一候補を立て勝利しよう!
(Toku-san)、(Y・T)
━━━━━━━
┏┓
┗■1.「再稼働阻止」が現在の重大課題
| 11/10(土)13時「再稼働阻止全国ネット」結成集会へ
| 11/11(日)たんぽぽ舎の集合は14時30分経産省前テントひろば
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎)
◆「なんとしてでも、原発の再稼働(もうけ)を早くやりたい」が原発推進勢力
(原子力ムラ)の最大願望です。なにしろ原発1基、1日動かさないと1億円損す
るといわれているのですから。水面下でも水面上でもいくつもの推進の動きがあ
ります。規制委員会の動きもその重要な一環です。監視し、抗議しよう。
◆「再稼働阻止」の1点を中心に、「再稼働阻止全国ネットワーク」が11月10日
(土)13時から分散会。18時から結成集会となります。北海道から九州まで多くの
原発現地の人々が参加します。ぜひ東京圏の皆さんもご参加を。現地の生の声を
交流しあおう。(会場は、たんぽぽ舎、全水道会館、文京区民センター)
◆11月11日(日)の首都圏反原発連合のデモ(13時から15時)は、東京都と裁判所の
不当な決定(デモつぶし)で実施がむつかしくなりました。東京都と裁判所の不当
さに抗議すると共に、たんぽぽ舎の方針としては、13時たんぽぽ舎集合、14時30
分「経産省前テントひろば」、15時財務省上の高速道路うえの交差点スペース、
16時すぎ、国会議事堂正門へ向かいます。(ビラ3000枚配布予定)
目印として、たんぽぽ舎の黄色ノボリ旗(=原発やめよう たんぽぽ舎)を数本
立てています。
音の出る物、プラカード、夜間に光るもの等創意工夫して参加下さい。
いっしょに100万人の大行動を全国の仲間と共にやりぬこう!
┏┓
┗■2.新聞・雑誌から3つ
└────
◆拡散予測3度目の訂正 玄海、川内原発
風向き180度誤る 規制委 (11月7日東京新聞より抜粋)
原子力規制委員会は6日、原発で炉心溶融など重大事故が起きた場合の放射性
物質の拡散予測で、九州電力の玄海原発(佐賀県)と川内原発(鹿児島県)に誤
りがあったと発表した。九電が風上と風下を取り違えて規制委にデータを提供し
たためで、正しい方位から180度ずれた。
九電、データ伝達ミス
規制委は拡散予測を計算し直し、8日に両原発の新たな予測マップを公表する。
拡散予測をめぐっては、最初に16原発の予測結果を公表した10月24日に拡散先
の市町村を取り違えるミスが発覚。同29日は、うち6原発で風向きが22.5度ず
つずれる誤りを発表しており、今回で3回目の訂正となった。
規制委事務局の森本英香原子力規制庁次長は「再び訂正となりおわびする。ご迷
惑をおかけして申し訳ない」と陳謝した。(後略)
◆規制委、揺らぐ監視機能
予測データ電力会社頼み (11月7日朝日新聞より抜粋)
原子力規制委員会は放射能拡散予測をまた訂正した。前回はチェックが甘く電
力会社から指摘されたが、今回は電力会社から提供を受けたデータをうのみにし
たことが原因だ。原発を運転する電力会社と安全性を確認する規制委との間で緊
張感を欠いた結果だ。原発を監視する規制機関の信頼は揺らぐばかりだ。
再度の訂正の知らせに、地元は振り回された。「原子力規制庁という組織に大
きく期待しているが、応えていない」(古川康・佐賀県知事)、「規制委も電力
事業者ももっとしっかりしてほしい」(福岡県糸島市の危機管理担当者)などと
厳しい声が相次いだ。
九州電力は規制委が10月29日に訂正を発表した後も予測図が逆さまだとは気づ
かなかった。11月5日夜、川内原発のある鹿児島県から、風向にずれがないか問
い合わせがあり、初めて間違いが判明したという。(後略)
◆都知事選 宇都宮氏出馬に含み
反貧困、脱原発求める声明 (11月6日東京新聞より抜粋)
東京都の石原慎太郎前知事の辞職に伴う知事選で、評論家の佐高信氏や経済ジ
ャーナリストの萩原博子氏らが6日、都庁で記者会見し、反貧困や脱原発を実現
する都政を求める声明を発表した。声明に賛同した著名人約40人を中心に「人に
やさしい都政をつくる会」を発足し、統一候補を擁立する。
会見に同席した前日本弁護士連合会会長で東京弁護士会所属の宇都宮健児氏
(65)は、候補が見つからなかった場合について「(自身の立候補を)検討せざ
るをえない」と出馬に含みを持たせた。
声明では、憲法を大切にし、福祉や環境、貧困や格差問題を重視するとともに、
脱原発政策を確実に進める知事を求めるとした。石原前知事が脱原発運動を罵倒
したなどとして、批判した。声明に賛同したのは、元国立市長の上原公子氏、作
家の大江健三郎氏、ジャーナリストの鎌田慧氏ら。
宇都宮氏は、貧困問題に取り組む市民団体や労働組合、法律家、学者らがつく
る「反貧困ネットワーク」の代表も務めている。オウム真理教の被害者支援や、
多重債務者の救済に長年取り組んだ。
┏┓
┗■3.<テント日誌11/4(日)―経産省前テントひろば421日目>
| 国政選挙の前の試金石、都知事選に統一候補を立て勝利しよう!
└──── (Toku-san)、(Y・T)
この日は、15時~水道橋で開かれた都知事候補を選ぶための集会に参加し、家
に戻ってからは、総選挙に向けて動き始めたプロジェクトの準備をしていたため
に、テントに着いたのは、消灯時間の23時になった。大遅刻(汗)。
この時間帯は、テントの外でもまだ暖かく、Fさんが第二テントからジャンべ
(打楽器)を持ち出して来て演奏を始めると、テントの中にいたTさんが出て来
て、ジャンべのセッションが始まった。シンプルだけど心地よいジャンべのリズ
ムに、時折、Tさんがたて笛でアドリブを加える。日曜日の人がいない霞ヶ関の
官庁街に二人の演奏が暫く続いていた。テントの後にある経産省を見ると、めず
らしくたくさん電気がついていた。日曜の深夜まで何をやっているのだろうか。
この日の泊まりのリーダーのKさんに昼間の状況を聞くと、今日も夕方に某排
外主義者の団体が60名位でテントに来たらしい。某排外主義者の団体は、新宿で
お年寄りに暴力をふるった事が問題になってから、暫くテントには来なかったが、
大阪の市役所前のテントでトラブルが発生した以降、テントひろばにも頻繁に来
るようになった。尖閣問題が発生して、世論全体が右傾に向かわされる雰囲気が
あるが、この事も彼らを勢いづけているのだろうか。本当に次の総選挙で自公政
権が出来たら日本はどうなってしまうのだろうか。考えただけでも恐ろしい。次
の総選挙を睨み、都知事選でも脱原発を掲げる団体は、実行力がある統一候補を
立て、何としても勝利をして欲しい。
先週は、原子力規制委員会から、拡散シミュレーションを元にした「新しい緊
急防災対策指針」が発表されたが、緊急避難区域が全ての原発でほぼ半径30キロ
圏となっていた。福島第一原発事故を元に行われた拡散シミュレーションは、発
表してからすぐに誤りがある事を規制庁が公表したが、立地によって風向きや風
速に大きな違いがあるはずで、どこの原発もほぼ同じ範囲の結果となる事はどう
考えてもあり得ないと思う。
また、大飯原発の破砕帯の調査に入った東洋大学の渡辺満久教授は、活断層の
可能性を指摘している。島崎委員は、最終的には、事業者の説明を聞いた上で、
7日に結論を出すと発言をしているが、設立時には、事業者・推進機関からの独
立をうたっていたはずなのに、何のための規制委員会か甚だ疑問である。
規制委員会の抗議については、フクロウの会、FoeJAPANを中心として行われて
おり、経産省前テントひろばも主催に加わっています。また、抗議の署名活動も
「避難の権利」ブログで行われています。まだ、ご協力いただいていない方は是
非ご協力下さい。(Toku-san)
★緊急55時間署名★大飯原発の即時停止を求める緊急署名(7日午前6時〆切り)
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/55-0f57.html
【緊急署名】拙速な防災指針にノー!被災者・市民の声もきいて!!
(8日正午2次〆切り、15日正午 3次〆切)
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/1030-6668.html
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
<テント日誌発信 1周年>
テント日誌は昨年11月4日から発信し始めたので、今日が丁度1周年である。
テントの風景、テントの鼓動、テントに集う人々の中に脈打つもの、そして霞ヶ
関~永田町一帯での行動とその息吹を伝え、テントと全国の人々との鼓動を共に
しながら共感の磁場をつくれるように、と心がけながらやってきた。夢中でやっ
ているうちによく1年続いたものとも思える。このところ途切れがちになるが、
なんとかこれからも発信し続けていきたい。テントTV・あおぞら放送と両輪を
なしながら、テントの情報発信力を強めていければ、と願っている。
なお、個人的な話になってしまうが、Y・Tとしてはいったんペンをおき、お
休みをいただくことにした。遠方ではじめて出会う方々とも「Y・T」というだ
けですぐ打ち解けることのできた嬉しさは、他に代え難いものであった。たくさ
んの激励をいただいたことへの感謝の念は、ペンをおいたとしても、胸の中に深
く宿っているし、テントでの活動において今も支えであり続けている。(Y・T)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1642】
2012年11月6日(火)その2 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.暴走するやもしれない怪物、いま福島県で起きている事実、
それは、大間原発を建ててはいけない理由 (大間原発訴訟の会 野村保子)
★2.11/3「エダNOデモ」の報告
(原発さよならエダNOデモ実行委員会 白田真希)
★3.<連載-4>『原発真近への米軍へリコプター墜落事故』
多発する米軍ヘリの不時着
★4.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
◇11月16日(金)講演会『食の安全と放射能・TPP』講師・安田節子さん
北浦和カルタスホール、午後7時開会
◇12月1日(土)13:30から、カタログハウス(新宿)
「シェーナウの想い」上映会と、広瀬隆さん講演
━━━━━━━
┏┓
┗■1.暴走するやもしれない怪物、いま福島県で起きている事実、
│ それは、大間原発を建ててはいけない理由。
└────(大間原発訴訟の会 野村保子)
大間原発が工事を再開して今日で1カ月と5日が経つ。ついこの間までの工
事が止まっていた時の心の平安を思うと、不安の中に生きていることを今さら
ながら確認する。もし、大間原発が出来たら不安はこんなものではない。常に
放出される放射能廃物と津軽海峡に吐き出される7度あがった温廃水。日常的
にあるプルトニウム燃料の事故の危険と災害リスク。
台風の暴風雨の天気予報の予測に一喜一憂し不安に苛まれる時、ハリケーン
の被害の報道で弱いところに被害が集中することに憤る時、どこかの国でテロ
が起きるたびに、権力への抵抗と市井の市民への攻撃がなぜ重なるのかと、憤
りと哀しさがわき起こるたび、次が大間でないことを祈るだろう。こんな日常
を私たちは過ごせるだろうか。
それでもまだ出来ていない原発なのである。もし大間原発が出来て目の前に
その存在を目にする事態になれば、私たち大間原発の周辺自治体に住む住民の
日常は確実に変わる。来る日も来る日も、目の前の大間原発がどんな放射性物
質を日常の空気に掃き出し、海に温廃水を毎秒91トンという途方もない量で海
に流し続けるのか、確かめることさえ出来ない。そして事故の危険はそれらと
比べ物にならない恐怖である。目の前にいつたがが外れて、暴走するやもしれ
ない怪物の存在を何時まで私たちは直視できるだろう。そんなに長いことでは
ないだろう。受け止められない恐怖に対して耐えうるほど強い人はそうはいな
い。毎日の仕事があり、家族の問題があり、生活がある。そのような日常とと
もに恐怖は存在できない。人は恐怖を忘れようとするだろう。10月1日の大間
原発の工事が再開された報道を知って、幾ばくかの人は「もうしょうがないね。
どうせ出来るんでしょう」と言った。既に闘い続ける気力を投げ出したのであ
ろうか。
いま福島県で起きている事実の一面は、放射能の被害と不安をないことにす
る心の動きではないだろうか。毎日毎日の放射線量への数値の確認、食べるも
のへの不安と検査体制への不満。そして今も続く放射能の放出への不安、これ
から起きるかもしれない重大事故への恐怖。これらを何年も直視し、受け止め
るだけの強さを持ち続けることを人は出来るだろうか。考えないことにして、
福島県の言う、東京電力の言う、山下俊一の言う、「何も心配ありません」に
飛びついたとしても誰がそれを責められるだろう。
同じことが原発立地地域で、そして大間原発で起きるだろう。いやもうすで
に大間町では起きている。数年前に原子炉格納容器などをつり上げるために巨
大クレーンが設置され、フェリー乗り場からも目視できるようになった。それ
を目にした町民は以前にも増して原発のことを言わなくなった。今もフェリー
乗り場から見えるのは町を覆うような巨大なクレーンの存在である。福島原発
事故以前はそれでも国の言う「安全神話」にすがっていればよかった。安全神
話が崩れた今、私たちは神話の代わりに「忘却」を選ぶのか。
┏┓
┗■2.11/3「エダNOデモ」の報告
└────(原発さよならエダNOデモ実行委員会 白田真希)
11月3日、さいたま市で「原発さよならエダNOデモ」が行われました。
大飯原発再稼働させ、大間原発建設再開を許した枝野経産大臣の罪を糾弾し、
落選をさせる為、枝野氏の選挙区・大宮で行う4回目のデモです。
デモ申請時に、警告なし逮捕を仄めかすなど恫喝めいたことをした大宮署。
ツイッターで拡散されたことに慌てたのか、直前になって撤回してきましたが、
約百名の参加者は怒り心頭。憲法に保障された市民の権利であるデモを毅然と
して行いました。
ドラムに合わせ「枝野幸男は恥を知れ!」などのコールに家や店などから出
てくる人や手を振ってくれる人も。沿道ビラの受け取りもよく、街の反応はよ
かったように思います。
デモ後には大宮駅周辺に枝野氏の落選を呼びかけるビラを各戸配布する「ポ
スティング大作戦」。枝野氏自宅を含め9名で2000枚弱のビラを配布しま
した。
┏┓
┗■3.<連載-4>『原発真近への米軍へリコプター墜落事故』
│ 多発する米軍ヘリの不時着
└────
※この連載は著者(斉間満氏・故人)の夫人(斉間淳子さん)の承諾を得て
掲載しています。本文は、2002年5月発刊の『発の来た町-原発はこうして
建てられた-伊方原発の30年』の一節です。
(この本はたんぽぽ舎でも扱い中。137頁、1000円)
◆多発する米軍ヘリの不時着
山下一彦伊方原発所長が必死に否定しても、伊方原発周辺にヘリコプターや
飛行機が、ひんぱんに飛んでいることは地元住民の多くが目撃証言している。
墜落現場のみかん園の所有者である森元修治さん(当時三七歳)は「農作業
中、ひんばんにヘリなどが飛んでいるのは見かけた。まさか自分の畑に落ちて
くるとは……」と証言。大沢喜八郎さんも「今まで数えきれないくらい目撃し
ている」と述べている。
二人の言葉を証明するように、この八八年の時点で、原発周辺の半島では
七九年一二月三一日、八一年三月一日、八四年四月四日と三度も米軍のヘリコ
プターが、伊方町の隣接町の保内町や三崎町に不時着している。
八四年四月六日、あまりにも多い米軍ヘリの不時着にたまりかねて、筆者は
山口県岩国市の米軍基地と沖縄県宣野湾市にある米軍普天間基地海兵部隊に電
話取材した。この時、両基地では週に二回から三回、ヘリコプターが両基地の
間を飛びかっているのを明らかにした。この際、飛行は計器を使わず、目視を
主に行うとも、広報担当は証言した。
しかし、米軍機ヘリコプターの不時着は、その後も愛媛県下各地に頻発して
いる。
<次号につづく>
┏┓
┗■4.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
└────
◆講演会『食の安全と放射能・TPP』
講師 食の安全の第一人者
安田節子さん(埼玉大学非常勤講師、食政策センター ビジョン21 主宰)
日時 11月16日(金) 午後7時開会(6時45分開場)
場所 カルタスホール(クイーンズ伊勢丹・北浦和店3階)
(JR北浦和駅東口徒歩3分 、TEL 048-814-2501)
参加費 500円(資料代)
主催 埼玉新聞サポーターズクラブ(SCC)
連絡先 武内 電話 090-2173-2591
電話またはメールで参加申し込みをお願いします。
(データはこの講演会以外利用しません)
【送信先】FAX 020-4667-8745、メール masashik58@nifty.com
【講演内容】(予定)
・放射線の人体への影響 ・食品の放射能基準値について
・私たちが気をつけるべき食生活のポイント ・有機農産物の重要性
・社会に対してとるべき行動 ・TPPで深刻になる農薬問題
◆「映画上映と講演の集い」のお知らせ
日時 12月1日(土) 13:30~16:30(開場は13:00)
会場 カタログハウス B2ホール(渋谷区代々木2-12-2)
参加費 1000円、先着200名まで、メールかFAXでお申し込みください。
映画 シェーナウの想い(60分) 2008年ドイツで製作されたもの
講演 広瀬隆さん (120分)
映画の紹介:感動のドキュメンタリー映画 「シェーナウの想い」
チェルノブイリ事故現場から遠く離れたシェーナウ市にも放射能は飛んで
きた。人々は原発事故被害から子どもたちを守るために、さまざまな努力続
けた。たどりついたのは原発の電気を使わない生活をすること。シェーナウ
の人々が選んだ道は、世界の脱原発を求める人々に希望を与えている。
主催 戦争への道は歩かない! 声をあげよう女の会
問い合わせ先 090-7288-1489(仲内)
連絡先 Email koeage@gmail.com、FAX 03-6762-3233
2012年11月6日(火)その2 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.暴走するやもしれない怪物、いま福島県で起きている事実、
それは、大間原発を建ててはいけない理由 (大間原発訴訟の会 野村保子)
★2.11/3「エダNOデモ」の報告
(原発さよならエダNOデモ実行委員会 白田真希)
★3.<連載-4>『原発真近への米軍へリコプター墜落事故』
多発する米軍ヘリの不時着
★4.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
◇11月16日(金)講演会『食の安全と放射能・TPP』講師・安田節子さん
北浦和カルタスホール、午後7時開会
◇12月1日(土)13:30から、カタログハウス(新宿)
「シェーナウの想い」上映会と、広瀬隆さん講演
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┗■1.暴走するやもしれない怪物、いま福島県で起きている事実、
│ それは、大間原発を建ててはいけない理由。
└────(大間原発訴訟の会 野村保子)
大間原発が工事を再開して今日で1カ月と5日が経つ。ついこの間までの工
事が止まっていた時の心の平安を思うと、不安の中に生きていることを今さら
ながら確認する。もし、大間原発が出来たら不安はこんなものではない。常に
放出される放射能廃物と津軽海峡に吐き出される7度あがった温廃水。日常的
にあるプルトニウム燃料の事故の危険と災害リスク。
台風の暴風雨の天気予報の予測に一喜一憂し不安に苛まれる時、ハリケーン
の被害の報道で弱いところに被害が集中することに憤る時、どこかの国でテロ
が起きるたびに、権力への抵抗と市井の市民への攻撃がなぜ重なるのかと、憤
りと哀しさがわき起こるたび、次が大間でないことを祈るだろう。こんな日常
を私たちは過ごせるだろうか。
それでもまだ出来ていない原発なのである。もし大間原発が出来て目の前に
その存在を目にする事態になれば、私たち大間原発の周辺自治体に住む住民の
日常は確実に変わる。来る日も来る日も、目の前の大間原発がどんな放射性物
質を日常の空気に掃き出し、海に温廃水を毎秒91トンという途方もない量で海
に流し続けるのか、確かめることさえ出来ない。そして事故の危険はそれらと
比べ物にならない恐怖である。目の前にいつたがが外れて、暴走するやもしれ
ない怪物の存在を何時まで私たちは直視できるだろう。そんなに長いことでは
ないだろう。受け止められない恐怖に対して耐えうるほど強い人はそうはいな
い。毎日の仕事があり、家族の問題があり、生活がある。そのような日常とと
もに恐怖は存在できない。人は恐怖を忘れようとするだろう。10月1日の大間
原発の工事が再開された報道を知って、幾ばくかの人は「もうしょうがないね。
どうせ出来るんでしょう」と言った。既に闘い続ける気力を投げ出したのであ
ろうか。
いま福島県で起きている事実の一面は、放射能の被害と不安をないことにす
る心の動きではないだろうか。毎日毎日の放射線量への数値の確認、食べるも
のへの不安と検査体制への不満。そして今も続く放射能の放出への不安、これ
から起きるかもしれない重大事故への恐怖。これらを何年も直視し、受け止め
るだけの強さを持ち続けることを人は出来るだろうか。考えないことにして、
福島県の言う、東京電力の言う、山下俊一の言う、「何も心配ありません」に
飛びついたとしても誰がそれを責められるだろう。
同じことが原発立地地域で、そして大間原発で起きるだろう。いやもうすで
に大間町では起きている。数年前に原子炉格納容器などをつり上げるために巨
大クレーンが設置され、フェリー乗り場からも目視できるようになった。それ
を目にした町民は以前にも増して原発のことを言わなくなった。今もフェリー
乗り場から見えるのは町を覆うような巨大なクレーンの存在である。福島原発
事故以前はそれでも国の言う「安全神話」にすがっていればよかった。安全神
話が崩れた今、私たちは神話の代わりに「忘却」を選ぶのか。
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┗■2.11/3「エダNOデモ」の報告
└────(原発さよならエダNOデモ実行委員会 白田真希)
11月3日、さいたま市で「原発さよならエダNOデモ」が行われました。
大飯原発再稼働させ、大間原発建設再開を許した枝野経産大臣の罪を糾弾し、
落選をさせる為、枝野氏の選挙区・大宮で行う4回目のデモです。
デモ申請時に、警告なし逮捕を仄めかすなど恫喝めいたことをした大宮署。
ツイッターで拡散されたことに慌てたのか、直前になって撤回してきましたが、
約百名の参加者は怒り心頭。憲法に保障された市民の権利であるデモを毅然と
して行いました。
ドラムに合わせ「枝野幸男は恥を知れ!」などのコールに家や店などから出
てくる人や手を振ってくれる人も。沿道ビラの受け取りもよく、街の反応はよ
かったように思います。
デモ後には大宮駅周辺に枝野氏の落選を呼びかけるビラを各戸配布する「ポ
スティング大作戦」。枝野氏自宅を含め9名で2000枚弱のビラを配布しま
した。
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┗■3.<連載-4>『原発真近への米軍へリコプター墜落事故』
│ 多発する米軍ヘリの不時着
└────
※この連載は著者(斉間満氏・故人)の夫人(斉間淳子さん)の承諾を得て
掲載しています。本文は、2002年5月発刊の『発の来た町-原発はこうして
建てられた-伊方原発の30年』の一節です。
(この本はたんぽぽ舎でも扱い中。137頁、1000円)
◆多発する米軍ヘリの不時着
山下一彦伊方原発所長が必死に否定しても、伊方原発周辺にヘリコプターや
飛行機が、ひんぱんに飛んでいることは地元住民の多くが目撃証言している。
墜落現場のみかん園の所有者である森元修治さん(当時三七歳)は「農作業
中、ひんばんにヘリなどが飛んでいるのは見かけた。まさか自分の畑に落ちて
くるとは……」と証言。大沢喜八郎さんも「今まで数えきれないくらい目撃し
ている」と述べている。
二人の言葉を証明するように、この八八年の時点で、原発周辺の半島では
七九年一二月三一日、八一年三月一日、八四年四月四日と三度も米軍のヘリコ
プターが、伊方町の隣接町の保内町や三崎町に不時着している。
八四年四月六日、あまりにも多い米軍ヘリの不時着にたまりかねて、筆者は
山口県岩国市の米軍基地と沖縄県宣野湾市にある米軍普天間基地海兵部隊に電
話取材した。この時、両基地では週に二回から三回、ヘリコプターが両基地の
間を飛びかっているのを明らかにした。この際、飛行は計器を使わず、目視を
主に行うとも、広報担当は証言した。
しかし、米軍機ヘリコプターの不時着は、その後も愛媛県下各地に頻発して
いる。
<次号につづく>
┏┓
┗■4.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
└────
◆講演会『食の安全と放射能・TPP』
講師 食の安全の第一人者
安田節子さん(埼玉大学非常勤講師、食政策センター ビジョン21 主宰)
日時 11月16日(金) 午後7時開会(6時45分開場)
場所 カルタスホール(クイーンズ伊勢丹・北浦和店3階)
(JR北浦和駅東口徒歩3分 、TEL 048-814-2501)
参加費 500円(資料代)
主催 埼玉新聞サポーターズクラブ(SCC)
連絡先 武内 電話 090-2173-2591
電話またはメールで参加申し込みをお願いします。
(データはこの講演会以外利用しません)
【送信先】FAX 020-4667-8745、メール masashik58@nifty.com
【講演内容】(予定)
・放射線の人体への影響 ・食品の放射能基準値について
・私たちが気をつけるべき食生活のポイント ・有機農産物の重要性
・社会に対してとるべき行動 ・TPPで深刻になる農薬問題
◆「映画上映と講演の集い」のお知らせ
日時 12月1日(土) 13:30~16:30(開場は13:00)
会場 カタログハウス B2ホール(渋谷区代々木2-12-2)
参加費 1000円、先着200名まで、メールかFAXでお申し込みください。
映画 シェーナウの想い(60分) 2008年ドイツで製作されたもの
講演 広瀬隆さん (120分)
映画の紹介:感動のドキュメンタリー映画 「シェーナウの想い」
チェルノブイリ事故現場から遠く離れたシェーナウ市にも放射能は飛んで
きた。人々は原発事故被害から子どもたちを守るために、さまざまな努力続
けた。たどりついたのは原発の電気を使わない生活をすること。シェーナウ
の人々が選んだ道は、世界の脱原発を求める人々に希望を与えている。
主催 戦争への道は歩かない! 声をあげよう女の会
問い合わせ先 090-7288-1489(仲内)
連絡先 Email koeage@gmail.com、FAX 03-6762-3233