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たんぽぽ舎です。【TMM:No1838】
2013年5月18日(土)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします   
                         転送歓迎       
 
━━━━━━━
★1.四国・伊方原発の地元で進む:住民との話し合い=6月7日(金)-10日(月)
    フクシマの話を会津弁で聞こう*木田節子さん巡回懇談会
                   堀内美鈴(愛媛県松山市在住)
★2.福島事故でまともにモニタリングできなかった.今後はモニタリング設備
を多数常設せよ。
    高温高空放出に対応できる体制を   原子力防災に関するパブコメ
                                山崎久隆(たんぽぽ舎)
★3.福島原発事故の厳正な捜査と起訴を求める大集会
    ~福島の叫びを聞いてください!~
     5/31(金)福島原発告訴団の日比谷野音集会
★4.新聞・雑誌より
  ◆ 自民の参院選公約 原発稼働明記へ  (5月12日朝日新聞より)
  ◆ 広まる新電力契約 東電から「乗り換え」10倍  12年度 
                      (5月12日東京新聞より)
  ◆救済まやかし特例法案  東電への損害賠償請求に暗雲
       「誤解し安心する被災者」   (5月15日東京新聞より抜粋)
━━━━━━━
※5/22(水)学習会へご参加を   於 スペースたんぽぽ
  上関原発と漁業権 ・・海はだれのものか・・
  たとえ、漁協総会が決めても、漁民が同意しなければ大丈夫
   講師:熊本一規さん(明治学院大学教授)
   18:30開場  19:00開会   参加費800円 
━━━━━━━
 
┏┓
┗■1.四国・伊方原発の地元で進む:住民との話し合い=6月7日(金)-10日
(月)
 |   フクシマの話を会津弁で聞こう*木田節子さん巡回懇談会
 └──── 堀内美鈴(愛媛県松山市在住)
 
◎   たんぽぽ舎のみなさま、
 2012年10月8日(月)付のたんぽぽ舎メルマガ【TMM:No1602】で、四国・伊方
原発の20km圏を一軒一軒チラシを配って歩いたこと、そして、そこで出会った住
民の方から「小さな集会でもいいから、この町で」と言っていただいたことを取
り上げていただきました。
 このたび、愛媛県の南予地域(伊方原発から30圏)の皆さまと一緒に、
「フクシマの話を会津弁で聞こう」木田節子さん巡回講演会(主催:「ほんとは
いかんと思とんよ」の会)を開催することになりました。
 地域住民の皆さんがデザインしたきり絵の、素敵なポスターとチラシも完成い
たしました。みなさまの温かいご支援のおかげです。本当に感謝申し上げます。
 声に出したくても出せない「地元」の人々が、ほんとうに身近な場所で、福島
の声を聞くことができるこの機会を、どれほど、待っていてくださるか…と思い
ます。
 なにより、チラシまきで出会った、南予のお一人お一人、そして、この巡回公
演会を一緒に計画し、準備している30km圏の住民の皆さまとの出会いとつな
がりは、原発のない社会へ向けての大きな力になると思います。
             「ほんとはいかんと思とんよ」の会   世話人 
※「ほんとはいかんと思とんよ」の会:愛媛県の南予地域で月に1回程度、住民
同士で茶話会をしながらよもやま話をしています。どなたでも参加大歓迎です。
いっしょに地域や暮らしのことをお話ししましょう。
 
┏┓
┗■2.福島事故でまともにモニタリングできなかった.今後はモニタリング設
備を多数常設せよ。
 |    高温高空放出に対応できる体制を   原子力防災に関するパブコメ
 └───   山崎久隆(たんぽぽ舎)  
 
1 福島第一原発事故では、まともにモニタリングが出来なかったことを教訓と
し、モニタリングを行う設備を多数常設するとともに、常時ネットワークに接続
して民間監視が可能なようにすべきである。
 情報を国に一元化するというのは、一見すると正確な情報の提供に資すると思
われがちだが、実際には情報の提供遅れ、囲い込み、出すべき情報ではなく出し
たい情報を選別するなど、信頼性のおけない事態を招くことになる。
2 現在行われている地方自治体などによる空間線量の公表等に支障を来すこと
が無いよう、統制に当たることはしないと明記すべきである。
3 初期モニタリングにおいて、測定するものとしては・原子力災害対策重点区
域を中心とした空間放射線量率及び大気中の放射性物質(放射性希ガス、放射性
ヨウ素等)の濃度・放射性物質の放出により影響を受けた環境試料中の放射性物
質(放射性ヨウ素、放射性セシウム、ウラン、プルトニウム、超ウラン元素のア
ルファ核種等)の濃度・広範な周辺環境における空間放射線量率及び放射性物質
の濃度などとしているが、
これらに限定されるものではない。事故のシナリオを幅広く想定し、高温高空放
出についても対応できる体制を取るべきだ。特に初期の放射性物質としてはテル
ル、ストロンチウム、セリウム、ジルコニウムなども必要である。また、環境資
料中の放射性物質にもストロンチウム、ジルコニウムの他、ニッケル、マンガン、
コバルトなどの鉄の誘導放射性物質やプルトニウムの同位体分析も必要である。
4 福島第一原発事故では、自治体の判断で安定ヨウ素剤を飲んだ住民はいたが、
国の指示で服用できたケースは無かった。これはいざとなると国の判断は常に後
手に回り、結果として被曝の低減にはならないことを意味する。また、全市区町
村に国の専門家が居るわけではないし、いずれにしても情報を収集、分析してか
ら服用すべきかを判断することになる。その情報を収集するのは自治体防災担当
者である可能性が高い。
それであれば、その自治体が判断をするのが最も早い。
 地域防災計画の責任者は市町村長である。原子力防災についても、自治体の長
が具体的に判断をするべきだ。
5 福島原発事故に関して、結局国は住民を守れなかった。
 今も被曝を強いていること、避難の最中に大混乱の中で被曝を余儀なくされた
こと、空間線量の高い中を避難も出来ずに寒い山村で何日も過ごさざるを得なか
ったこと、避難経路よりも元の住所に止まった方が被曝が少なかったこと、そし
て避難指示により津波被害者を救援するべき消防、防災関係者が逃げざるを得な
かったことなど、国の情報収集分析は住民の安全に資するものではなかった。む
しろ米国の無人偵察機による空間線量情報が、米メディアに公表され、始めて飯
館村などへの高い放射性物質の拡散を可視的に現すことになった。この反省に立
つならば、空間線量情報の収集と公開についてはリアルタイムで測定できる自動
計測システムを中心にして、恣意的な隠ぺいなどが入り込む余地をなくすべきで
ある。また、住民への情報提供や避難等に関する情報の提供が迅速かつ細やかに
行えるよう、地方団体の防災担当実務者を事業者が出資する方法で大幅に拡大す
べきである。なお、原子力防災については安易に税金を投入すべきではない。行
うならば、原子力防災負担金等の制度を作るべきである。
 
┏┓
┗■3 福島原発事故の厳正な捜査と起訴を求める大集会■
 |   ~福島の叫びを聞いてください!~
  |  5/31(金)福島原発告訴団の日比谷野音集会
 └──── 
   「福島原発告訴団」が結成されて1年がたちました。  
   事故から2年、フクシマの情況は更に過酷です。
   東京地検に「厳正な捜査と起訴」を再び訴えます。
    発言:福島からの叫びリレートーク 
              全国からの叫びリレートーク
              弁護士からの現状報告
 参考   http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/
 
  日時…5月31日(金)13:30~15:30
  場所…日比谷野外音楽堂     
  16:00~17:00『東京地検前「激励」行動』
  17:30~18:00『東電本社前 抗議行動』
      主催:福島原発告訴団  080-5739-7279
   
     ※平日の昼間ですが是非応援に駆けつけて下さい。
   たんぽぽ舎も有志で参加します。
 
┏┓
┗■4.新聞・雑誌より
 
◆ 自民の参院選公約 原発稼働明記へ
 
 自民党は参院選公約の元になる総合政策集で、原発再稼働を明記する方針を固
めた.昨年の衆院選では3年以内の結論を目指す」としていたが,原発の安全確認
を前提に再稼働を容認する安倍政権の姿勢にあわせた。
 総合政策集では原発について「国が責任を持って再稼働させる」と明記。安倍
首相が国会答弁で「安全と認められた場合に再稼働を進める」と明言しており,
昨年の衆院選公約や総合政策集よりも大きく踏み込むことにした。
           (5月12日朝日新聞より抜粋)
 
◆広まる新電力契約
  東電から「乗り換え」10倍  12年度
 
企業などの大口電力利用者が,東京電力など既存の電力会社から「新電力」へ相
次いで契約を変更している。二〇十二年四月に企業向け料金を平均14.9%引き上
げた東京電力は、十二年度の顧客の流出が約七千件に上り,十一年度の十倍に達
した。値上げの動きは他の電力会社にも広がっており,契約の「乗り換え」が一
段と加速する可能性もある。
 東電の場合、自由化の開始から十二年末までの累計で約二万二千四百件の契約
が「新電力」に流れた。
 他社では、今年四月一日に関西電力が企業向け料金を平均17.26%,九州電力
も同11.94%引き上げた。それと同時に関電では三八九件,宮殿からは百二十四
件の「乗り換え」が起きた。東北、四国、北海道の三電力も値上げする方針で、
「新電力」への契約変更がどの程度に上るか、注視される。
                          (5月12日 東京新聞より抜粋)
 
◆救済まやかし特例法案
東電への損害賠償請求に暗雲
「誤解し安心する被災者」
○ 福島原発事故に伴う損害賠償の時効をめぐり、政府は国会へ民事上の時効
(三年)を過ぎても東京電力に賠償請求できる特例法案を提出した。だが、被災
者らから法案を懸念する声が上がっている。時効中断の対象が原子力損害賠償紛
争解決センター(原発ADR)での係争案件に限られているためだ。日本弁護士連合
会(日弁連)も特例法とは別の立法措置を求めている。
○ 「政府は特例法案によって『時効後でも損害は賠償する』とアピールしてい
るが,その中味はデタラメ、被災者は切り捨てられかねない」福島県会津若松市
に避難している南相馬市や浪江町などの住民でつくる「原発事故被災者相双の会」
の国分富夫代表代行はそう憤る。
 特例法案は原発ADRでの和解交渉が不調に終わった場合、民法上の請求権の時
効(三年)を過ぎても,交渉打ち切り通知を受け取ってから一ヶ月以内であれば、
裁判所に賠償請求訴訟を起こせると言う内容だ。
 だが国分さんは「対象は原発ADRに申し立てている被災者だけ。約一万六千六
百人しか利用していない上、審理が滞っている。もし十数万人が殺到したらパン
クする。不調後、提訴するにしても一ヶ月で準備するのは困難だ」と制度の不十
分さを列挙した。
  (中略)
 「時効がなくなった」と誤解し安心しきっている被災者も少なくない。
     (後略)                         (5月15日東京新聞より抜粋)
 
※(この日の東京新聞)  デスクメモ
  「侵略」の定義がないとか、公娼制度を肯定したりとか,そういう話が飲み屋
の戯れ言ではなく公人の議論のネタになる。その隙に救済の衣をまとい,賠償切
り捨ての特例法案が提出される。下品の極みだ。これも弱肉強食のグローバル資
本主義の病理が蔓延してきたせいだろうか。
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1837】
2013年5月17日(金)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
                           転送歓迎
━━━━━━━
★1.2013福島県郡山市と会津の桜の花の調査結果
   昨年よりも空間放射線量が下がったのに、調査結果は2倍以上に悪化
   年間放射線量が減ってきても、放射線の影響は段々多くなって
   きている事実      近藤恭彦(たんぽぽ舎会員、福島県)
★2.5/10経産省前テントひろば集会と金曜官邸前行動に参加して
   土地明け渡し訴訟に、みんなで抗議
   金曜官邸前行動に、若者たちの参加が
                     渡辺秀之(たんぽぽ舎ボランティア)
★3.格納容器は全部失格、放射能を封じ込めない
   制御棒駆動機構が作動しない危険性
   原子力規制に関するパブコメ     <下>
                 山崎久隆(たんぽぽ舎)
★4.新聞・雑誌より
  ◆国の撤去提訴に抗議 脱原発テント村 ハンスト
                  (5月16日東京新聞より)
  ◆東海原発 設備解体が本格化 熱交換器の撤去公開
                  (5月17日茨城新聞より抜粋)
━━━━━━━
※5/23(木)上映会にご参加を!
 ワンコイン上映会「いのち~from FUKUSHIMA to our future~」上映
日 時:5月23日(木)19:00開会   林勝彦監督のトークあり
会 場:スペースたんぽぽ(ダイナミックビル4F) お楽しみ上映あり
参加費:500円
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.2013福島県郡山市と会津の桜の花の調査結果
 |  昨年よりも空間放射線量が下がったのに、調査結果は2倍以上に悪化
 |  年間放射線量が減ってきても、放射線の影響は段々多くなって
 |  きている事実
 └──── 近藤恭彦(たんぽぽ舎会員、福島県)
 
 昨年に引き続き、桜の一種であるソメイヨシノの花の異常花調査を、郡山市と
会津で行いました。ソメイヨシノで調べる理由は、全国に分布している事も大き
な理由ですが、もう一つ重要なことは、ソメイヨシノは基本的に接ぎと挿し木で
増えるので、日本全国のソメイヨシノが基本的に同じ遺伝子を持ったクローンと
考えられるからです。
 
 調べた場所は、福島第一原発から直線距離でおよそ60kmの郡山市開成山公園
で、北、南、西側の3か所、それから福島第一原発からの距離が100km前後の
福島県の西部、会津地方の、会津若松市、喜多方市、磐梯町です。会津地方は、
郡山市のある中通地方との間に山脈があり、中通地方と比べると、土壌の放射性
物質の量も空間放射線量も郡山市よりはずっと低い値です。(数分の一レベル)
 全て昨年と同じ木で調査しました。有為の調査になるように、高校生や大学生
と共に、人海戦術で、毎回8人くらいで調査しました。各地点の木1本につき、
800~2500の花を調査しました。
 
 昨年の異常花率は、郡山市で1.6から2.6%、会津で1.6から2.2%で、意外に大き
な違いはありませんでした。今年は昨年よりも空間放射線量が下がったので、昨
年よりも低い値ではないかと予想して、調査しましたが、予想外の結果となりま
した。
 
 異常花率は磐梯町慧日寺の一か所で1.1%と昨年(1.8%)よりも減りましたが、
他の調査7地点では全て増えていました。
 会津では、会津若松市鶴ヶ城で3.4%(昨年2.2%)、喜多方市熊野神社長床で4.
1%(昨年1.9%)と、それぞれ昨年の1.5倍、2倍となりました。
 郡山市の調査結果は更に極端で、空間放射線量が最も低い[0.28μSv]西口の
老木でも3.4%(昨年1.6%)で、北側[0.34μSv]で9.4%(昨年1.6%)、南側[0.
42μSv]で13.3%(昨年2.6%)と、大幅に増えました。どの地点も2倍以上に増
え、北側と南側では、共に5倍以上になりました。
 
 異常花率が高くなったばかりではなく、1つとカウントする異常花1つあたり、
複数(多くて5種類)の異常を持った花が沢山観測されました。例えば、花弁の
数もがくの数も通常の5枚ではなく、さらに一部の花弁が重なっていて、異様に
小さい花弁が1つ2つ混ざっていて、更に雄しべやがくが花弁化していたりと、
極端な異常花が、郡山市で沢山見つかりました。
 郡山市を含む中通り地方は、まだまだ住むのには危険ではないか?と再認識致
するとともに、空間放射線量が減ってきても、放射線の影響は段々多くなってき
ている事実もわかりました。
 
☆[地震と原発事故情報]編集部注:たんぽぽ舎は、2004年以来、毎年、『サクラ
と環境・原発-異変桜見つかる-環境悪化・原発放射能か?』の調査をしてきて、
その報告集(1から9集)を発行してきました。今年は10年目の調査です。その調
査結果の一部分(福島県の場合)の報告です。
 全体の調査報告は、5月下旬の北海道の調査報告を待って、6月にたんぽぽ舎
のホームページで発表する予定です。(今年は印刷物の調査報告集は財政上、人
手上の理由で発行しませんのでご了承ください)
 
 
┏┓
┗■2.5/10経産省前テントひろば集会と金曜官邸前行動に参加して
 |  土地明け渡し訴訟に、みんなで抗議
 |  金曜官邸前行動に、若者たちの参加が
 └──── 渡辺秀之(たんぽぽ舎ボランティア)
 
(1)5月10日(金)、午後5時から経済産業省正門前で、テントひろば主催の
「土地明け渡し請求訴訟に抗議する大集会」が開かれ、約300人が参集した。
 発言者は、これまでの国、経済産業省の不誠実な対応、及び「脱原発テントと
いのちを守る裁判」について、熱い思いをアピールされた。
 発言者:渕上太郎(テントひろば)、上杉さん(30名を超す弁護団の一人)、
高野さん(富岡町出身)、落合恵子さん(クレヨンハウス)、当事者の方々(6
名)、柳田さん(たんぽぽ舎)、国富さん(福島原発事故緊急会議)、けしば誠
一さん(反原発自治体議員・市民連盟)
 最後に主催者から、5月23日の東京地裁での第1回口頭弁論を見据えた今後の
行動予定が紹介され、午後6時過ぎの閉会となった。
 なお、たんぽぽ舎は他2団体との共催で、「テントを守ろう」のハガキ運動
(3枚+宛先メモ紙で200円)を行っていますので、是非、ご協力をお願いしま
す。
(2)その後、官邸前抗議行動に移った。普段は、年輩者の多い参加者の中に、元
気いっぱいの若者たちの姿があった。話を聞くと、千葉県流山市から来た専門学
校に通う学生と先生の約20人のグループであった。金曜官邸前行動は今回が初め
ての参加であり、参加者の熱い思いと、リズミカルなシュプレヒコールに驚いた
とのこと。官邸前抗議行動が、年輩者から若者たちへ、若者たちから若者たちへ
広がっていく予兆を感じた抗議行動であった。
 
 
┏┓
┗■3.格納容器は全部失格、放射能を封じ込めない
 |  制御棒駆動機構が作動しない危険性
 |  原子力規制に関するパブコメ  <下>
 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
         (TMM:No1836配信<中>のつづきです)
 
◇格納容器は全部失格である
 
 もともと放射能を封じ込める「唯一の壁」であった格納容器も、想定外の高温
高圧環境に置かれた福島第一原発では、壁の機能を喪失した。特に2号機はずた
ずたにされたに等しいであろう。このように、格納容器が破壊されれば、もはや
放射能を封じ込める術はなくなる。そのことはチェルノブイリ原発事故で嫌とい
うほど見せつけられたのではないか。TMI(米国スリーマイル島原発事故)では
格納容器は破壊を免れたが、それは耐久性が通常の原発より高かったからである。
 要は、格納容器こそ守るべき最後の砦である。そのためにベントを強化すると
しているが、それは本末転倒であり反対である。もともと放射能を封じ込めるた
めに存在する格納容器にわざわざ穴を開けるなど、設計思想がばらばらではないか。
 その対策は、第二格納容器の設置であろう。原発の隣に格納容器と同程度の体
積を有するタンクを設置し、このタンクに格納容器と同程度の冷却性能を持たせ
ておけば、格納容器を守ることが出来る。原子炉を覆う格納容器と第二格納容器
を太い配管で接続をしておけば良い。これで耐圧が変わらなくても二倍の耐久性
が期待できる。
 格納容器の強化は、再稼働をしなくても原子炉に燃料がある限り必要である。
逆に原子炉から燃料を全て抜き出し、乾式貯蔵に移行していれば必要なくなるで
あろう。フィルタベント装置のタンク設置は、タンクが容積不足であることと、
結局は希ガスを中心に大気中に放射能を放出することになり、認められない。
 
◇制御棒駆動機構が作動しない危険性
 
 福島第一原発の場合は、地震により発した「地震加速度大による原子炉停止信
号」が、設計どおり原子炉を停止させた。しかし常にそうなってくれる保証はな
い。
 現実に浜岡原発5号機は、2009年8月11日に発生した駿河湾の地震(マグニチ
ュード6.5)で、震源から40キロも離れているのに250本の内実に30本もの制
御棒駆動機構が故障した。このときの揺れは「わずか」426ガルである。これで
制御棒が挿入できなくなる危険性がある事態になるとは、実際に南海トラフで地
震が起きれば、揺れの大きさも時間もこの程度では済まない。
 さらに今回の地震は震源から40キロも離れているので、横揺れ(S波)が大き
かったと思われる。南海トラフの地震では大きな縦揺れ(P波)がまず襲ってく
るであろう。制御棒駆動にとって、遙かに厳しい条件が加わり、駆動機構が作動
しなければ、原子炉は停止出来ず、さらに炉心の燃料体も激しく揺れることにな
り、出力振動を起こして冷却材喪失前に炉心の損傷に発展する恐れもある。
駆動機構を含む制御棒の耐震性を全面的に見直す必要がある。 <了>
 
 
┏┓
┗■4.新聞・雑誌より
 └──── 
 
 ◆国の撤去提訴に抗議 脱原発テント村 ハンスト
 
 東京・霞ヶ関の経済産業省前にテントを張って脱原発を訴えている市民団体メ
ンバーらが16日朝、テント撤去を求めて提訴国に抗議して、一週間のハンガース
トライキに入った。
 撤去訴訟の第一回口頭弁論が東京地裁で開かれる今月23日の前日まで続ける。
訴訟の取り下げのほか、原発再稼働への反対、福島の子供たちを放射能から守る、
などを訴えている。インターネットで呼び掛け、経産省前だけでなく、国内外で
ハンストを繰り広げる。
 テントは一昨年9月に設けられ、614日続いている。ハンストに参加したメン
バーは「テントをなくすことは、原発がなくなるまで考えられない」「原発事故
で家に帰れない人たちのためにも抗議したい」と語った。(5月16日東京新聞より)
 
 
 ◆東海原発 設備解体が本格化 熱交換器の撤去公開
 
 日本原子力発電(原電)は16日、商業用原発として初の解体が進む東海原発(東
海村)で、熱交換器の撤去作業などを報道陣に公開した。放射線に汚染された設
備の解体が本格化する一方で、2014年度開始予定の原子炉の解体工法や、発生す
る放射性廃棄物の最終処分などは今後の課題という。
 熱交換器は原子炉で熱した炭酸ガスを蒸気に換える装置(1基当たり高さ25m、
直径6m)。原子炉の周辺に4基設置され、遠隔操作で切断しながら解体が進む。
9月中には1基目の解体が終わる見通し。工法を検証しながら、残り3基の解体
も来年度までに終える計画という。(中略)
 原電によると、解体で撤去される約19万6700トンのうち約9割は再利用可能と
する。すでに約170トンが敷地外に運ばれ、ベンチやテーブルの一部などに利用
された。
 また廃炉で発生する放射性廃棄物2万6900トンのうち、3段階区分で放射能レ
ベルが最も低い廃棄物(L3)は「東海事業所の敷地内に埋設処分する方向」(原
電)だが、炉心廃材などレベルが高いL1、L2廃棄物(1万4600トン)の処分先
は未定という。
 廃止措置計画によると、19年度までに原子炉本体の解体を完了し、廃止措置完
了は20年度を予定している。(後略)  (5月17日茨城新聞より抜粋)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1836】
2013年5月16日(木)地震と原発事故情報-6つの情報をお知らせします
                            転送歓迎
━━━━━━━
★1.反原発自治体議員・市民連盟 記念講演と総会
 5月26日(日)13時30分開会 どなたも参加できます。
★2.事故対策を最優先せよ、耐震設計を見直せ!
 原子力規制に関するパブコメ <中>     (山崎久隆 たんぽぽ舎)
★3.「原発の影に光を当てたら、原発スラップ(恫喝)訴訟」
 原発警備会社社長・白川司郎氏は、原発関連事業で巨額の利益を得た
                   (救援連絡センターニュースより)
★4.新聞・雑誌から
 ◇人間は原子力エネルギーによって生きていけず、逆に滅んでいくだけだ。
 ドイツの哲学者 マルティン・ハイデッガーのことば
 (5月15日 東京新聞「洗筆」より)
★5.読者からイベントのお知らせ(問い合わせは主催者へお願いします)
 ◇公開学習会「骨抜きにされる?原発事故子ども・被災者支援法」
 5月21日(火)19時~ 日比谷
 講師 白石草さん(OurPlanetTV、一橋大学客員准教授)
★6.今週のたんぽぽ舎 近況 ゜*☆○o。..:*・(坂東きくえ)
━━━━━━━
※5/17(金)第55回首相官邸前抗議行動にご参加を!
 日時 5月17日(金)18:00から20:00 第54回首相官邸前抗議行動
 主催 首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.反原発自治体議員・市民連盟 記念講演と総会
 │ 5月26日(日)13時30分 開会 どなたも参加できます。
 └────(反原発自治体議員・市民連盟 事務局)
 
○記念講演「原発-放射能と地方自治体住民の苦しみ、闘い」
  ~放射能は地域をどう変えたか、除染費用はどう使われているか~
 
 日時 5月26日(日)13:30~15:00  資料代:800円
 会場 スペースたんぽぽ(千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4階)
 お話し 菅野清一[かんの きよかず]さん(福島県川俣町議会議員)
 ゲスト 伊達市の議員をお招きします。
 
(菅野さん紹介)自らが山木屋から避難。地域の実情、行政のカネの流れを
  熟知し、議会で、村・県・国を果敢に追及。被災者として避難している
  場合ではない!闘うべき相手は東電と経産省(国)だ!!
  ※山木屋地区:旧山木屋村で、1955年に近隣の町村と合併し「川俣町」と
   なった。事故当時、501世帯1246人が生活。
 
○反原発自治体議員・市民連盟 第3回総会
 (総会は15:30開始予定。どなたでも参加できます)
 情勢・方針・役員・会計報告
 
 
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┗■2.事故対策を最優先せよ、耐震設計を見直せ!
 │ 原子力規制に関するパブコメ <中>
 └──(山崎久隆 たんぽぽ舎)
(TMM:No1833配信<上>のつづきです)
 
◇福島原発事故対策を最優先せよ
 
 日本各地の原発を、直ちに恒久的に安全が確保できる状態に置き、各電力会
社の原子力専門要員を福島に集結させるべきである。
 日本ではまだ50基もの商業用原子炉と2基の再処理施設があるが、これら
が依然として危険な状態にあることは明らかである。特に使用済燃料の冷却確
保が最優先になると思われるが、原子炉の隣に使用済燃料プールを設置し、そ
こで冷却を続けている限り、原発が過酷事故に遭遇した際、巻き添えを食う危
険性は無くならない。
 まず規制庁は、既存の原子力施設について、いかなる災害に遭遇しても福島
第一原発または、そこから拡大し「不測事態」に至るような危険性を潜在的に
有している状況への対処を指示すべきだ。その上で日本中の知見を集めて福島
での放射能を封じ込める作業を徹底して行うべきである。既に福島第一原発事
故の現場作業により大勢の労働者が被曝を強いられている。これを出来るだけ
緩和するためには原子力の現場を知る電力各社の技術者を福島第一に結集する
ほかは無い。そのために福島第一の現場において適用される放射線防護体制の
強化と、あらゆる被爆対策設備、装備の研究開発も最優先で行われるべきだ。
そのために規制庁は時間と労力を投ずるべきである。
 
◇耐震設計を見直せ
 
 耐震設計は、現実には原子炉設置段階で想定し、解析した地震動を超えては、
信頼性は期待できない。日本の原発は2006年の耐震設計審査指針改定前に
設計が終わり、ほとんどが建設も済んでいた。新指針で作られた原発は一つも
無いのである。
 にもかかわらず保安院は、新指針をバックフィットせず、単に電力会社の自
主的対策「耐震バックチェック」で良いとしてしまった。この結果、日本の原
発ではマグニチュード6.5以上の地震が起きる度に、近くの原発で基準地震
動を超える事態が続出し、ついに2007年には7基の原発が震度6強から7
の揺れに遭遇、火災が発生し地下室に地下水が流れ込んで水没するなど、福島
第一原発の前触れのような事故になった。しかるにそれでも東京電力も国も、
危機感を持たず、漫然と「耐震バックチェック」でよしとしてきた。
 福島第一原発震災(人災)が起きてしまった以上、もはや従来の対応が許さ
れるはずはない。全原発を新しく作る耐震設計審査指針にバックフィットし、
最初から認可をやり直すほかは無い。それを行うにあたり、今の基準地震動の
考え方も全部やり直す必要がある。少なくても地震地体構造を最大に評価した
基準地震動で評価するとともに、過去の地震で記録された最大の揺れによって
も深刻な破壊は起こらない程度の耐震設計を求める基準とすべきである。
 
◇地震・津波はあらゆる破壊を引き起こす
 
 依然として想定においては「単一故障」を仮定している。しかし地震より引
き起こされるのは、多様な破壊現象である。福島がどうなっていったかを見れ
ば分かるとおりである。
 非現実的な「単一故障」の想定はやめて、共通要因による多重故障を前提と
して、基準を策定すべきである。
 津波についても同様に、例えば高さ20mの津波というのは、それだけ大量
のエネルギーを有するだけでなく船舶など重量物の漂流を考えなければならな
い。さらに船舶以外にも流出するガスや石油タンクが引火爆発する事態も同時
進行で起こる。気仙沼や市原で起きた船舶やコンビナートの火災事故を見れば、
単に20mの高さの津波を防げれば良いなどと言えないことは子どもにも分か
る。これらに耐えられる保証ができるというのだろうか。
(次号につづく)
 
 
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┗■3.「原発の影に光を当てたら、原発スラップ(恫喝)訴訟」
 │ 原発警備会社社長・白川司郎氏は、原発関連事業で巨額の利益を得た
 └────(救援連絡センターニュースより)
 
原発をめぐる言論と報道の自由を侵害する悪質な言論妨害事件!
 
 社民党機関紙「社会新報」の編集次長を務める私・田中稔は「週刊金曜日」
二〇一一年一二月一六日号に「『最後の大物フィクサー』白川司郎氏 東電原
発利権に食い込む」というタイトルの記事を執筆した。
 
 福島第一原発事故を契機に、多くのマスメディアで「原発フィクサー」と呼
ばれた人物の実態を書いてもらえないかと、週刊金曜日編集デスクから強い依
頼を受け、しばらく躊躇したが、引き受けて執筆した。登記情報や契約書など
公開資料を基に客観報道に徹した。 ところが、これでも訴えてきた。記事掲
載から三カ月後、原発警備会社会長の白川司郎氏が私個人を相手に「名誉が棄
損された」として総額約六七〇〇万円もの法外な賠償を求める民事訴訟を東京
地裁に提訴した。この裁判は、原発関連事業により巨額の利益を享受してきた
者による、ジャーナリスト個人に対する明白な“原発スラップ”(恫喝訴訟・
SLAPP)である。
 法外な請求金額に加え、記事の掲載誌を発行した出版社を提訴せずに、執筆
した個人のみを提訴するというやり方は、スラップの常套手段。しかもヤメ検
を代理人に据える。
 パリに本部を置く「国境なき記者団」や「全米ジャーナリスト保護委員会」
はこの訴訟を、原発を巡る言論と報道の自由を侵害する悪質な言論妨害事件と
表現したが、日本の大手マスコミは一切無視する。
 スラップとは、政治的・経済的に優位に立つ公共団体・企業・個人などが、
市民の運動や言論表明に対して民事訴訟を起こし、「裁判対応」という膨大な
手間と費用を負わせ、挫折・抑止させる手法である。
 白川氏が社長を務める警備会社「ニューテック」のグループは、東京電力が
最大株主である日本原燃から巨額の警備事業等を請負い、さらに東京電力から
福島第二原発残土処理事業等を受注するなど、東電原発事業において奥深い利
害関係を持ってきた。西松建設の外為法違反事件や水谷建設巨額脱税事件で、
東京地検特捜部は白川氏の系列企業に強制捜査を行なっている。
 第八回口頭弁論は、五月二七日午後一時半から東京地裁六一五号法廷で。
 ぜひ傍聴を。(田中稔)
-----
(メルマガ編集部より:
 救援連絡センターニュース5月10日号に掲載された記事を了承を得て
 掲載しています)
 
 
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┗■4.新聞・雑誌から
 └────
 
◆人間は原子力エネルギーによって生きていけず、逆に滅んでいくだけだ。
 たとえ原子力エネルギーが平和目的にのみ使われとしても。
 ドイツの哲学者 マルティン・ハイデッガーのことば
(5月15日 東京新聞「洗筆」より)
 
『世界の名言100選』金森誠也監修
 ▼邦訳されたのは1960年。広島と長崎に投下された原爆の威力は知っていて
 も、チェルノブイリ原発の大事故は起きていない。「平和利用」の名で広が
 りつつあった原発の危険性を『存在と時間』で知られる透徹した哲学者は見
 抜いていた。
 ▼福島第一原発の周辺では、今も十数万人が自宅に戻れない。原因解明も一
 向に進まない中、政府は停止している原発の秋の再稼働を目指すと宣言。
 安倍晋三首相は東欧諸国に原発輸出のトップセールスに行くという。まるで
 何も起きなかったかのようだ。
 ▼安全確保に必要な最重要機器を含む約一万点の点検漏れが発覚した高速増
 殖原型炉もんじゅに対し、原子力規制委員会は使用停止命令を出す方向で検
 討に入った。当然の判断である。
 ▼ハイデッガーはこうも書いていた。(原子力の平和利用が人間のすべての
 目標設定と使命を規定するようになると、人間は自らの本質を失わねばなら
 ぬ)
 ▼一兆円を超える巨額な資金を投入した以上、今さらやめられない。そんな
 不合理なムラの論理にはもうしばられたくない。
 
 
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┗■5.読者からイベントのお知らせ(問い合わせは主催者へお願いします)
 └────
 
◆公開学習会「骨抜きにされる?原発事故子ども・被災者支援法」
 講師 白石草さん(OurPlanetTV、一橋大学客員准教授)
 
 日時 5月21日(火)19時~
 会場 日比谷図書文化館スタジオプラス(日比谷図書館4階 小ホール)
 定員 60名  資料代 500円  *直接会場へおこしください。
 主催 福島原発事故緊急会議
 問い合わせ(植松)090-7831-3383 メール contact@2011shinsai.info
 
 講師に、支援法の問題を継続的に追い続けているOurPlanetTVの白石草
 (しらいし・はじめ)さんを迎え、支援法設立以降の国会の動き、支援法の
 問題点などにふれながら、当事者(被害者)の声をどう反映させていくか、
 私たち市民はどのように支援に関わることができるのか、一緒に考えたいと
 思います。詳細 http://2011shinsai.info/node/4110
 
 
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┗■6.今週のたんぽぽ舎 近況 ゜*☆○o。..:*・
 └────(坂東きくえ)
 
 GW連休中も片付けや4F講座会議(スペースたんぽぽ)など結構忙しく
 過ごした、たんぽぽ舎ですが、今週は5/10官邸前抗議行動や、講座など
 いつもの忙しさが戻ってきました。
 
 5月18日~19日の週末は柏崎刈羽原発再稼働反対のツアーに行きます。
 バス2台と乗用車数台、計100余名。担当者はいま準備でてんてこ舞いです。
 今月26日(日)には「反原発自治体議員・市民連盟」の総会や「劣化ウラン
 研究会」の総会が開催されます。
 
 原発現地も再稼働阻止に向け大きく動いています。また、テントの裁判も
 切迫して行事がいっぱいです。
 しっかりメルマガでご案内しますので、ぜひご参加下さい。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1835】
2013年5月15日(水)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
 
                           転送歓迎
━━━━━━━
★1.反原発の重点行動に参加しようー3つの行動案内
   テントを撤去させるなーハンストと裁判(5/16(木)~5/23(木))
   東電の責任を追及―福島原発事故告訴団集会・日比谷(5/31(金))
   反原発国会大包囲 再稼働止めよう(6/2(日)~6/3(月))
                柳田真(たんぽぽ舎)
★2.原子力規制委員会の「基準」づくり自体への批判を (下)
   規制委員会の「基準」づくりそのものがインチキでペテンだ
   福島事故をふまえずだから
   住民に透明な「廃炉組織<防災組織>」をこそつくれ
★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします
  ◆放射能兵器「劣化ウラン廃絶に向けて~フクシマ以後の現状と展望~」
    劣化ウラン研究会 総会と講演討論会
  ◆講演会『大丈夫か、日本!』~憲法・原発・核のゆくえ~
   ~私たちは平和に生きたい~
★4.新潟県中越沖地震による 柏崎刈羽原発の損壊
    共著   参議院議員  近藤正道
         たんぽぽ舎  山崎久隆
      パンフレットの紹介 奥野 節子(たんぽぽ舎ボランティア)
━━━━━━━
※5/17(金)第55回首相官邸前抗議行動にご参加を!
 日時:5月17日(金)18:00から20:00 第54回首相官邸前抗議行動
 主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
 たんぽぽ舎では、13:00からビラ、プラカードなどの用意をして、
 16:00、たんぽぽ舎出発。17:00「経産省前テントひろば」集合。
 「テントを守る」集会参加。その後、1~5班にわかれて官邸前、
 国会前へ出発。20:20総括集会。
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.反原発の重点行動に参加しようー3つの行動案内
 |  テントを撤去させるなーハンストと裁判(5/16(木)~5/23(木))
 |  東電の責任を追及―福島原発事故告訴団集会・日比谷(5/31(金))
 |  反原発国会大包囲 再稼働止めよう(6/2(日)~6/3(月))
 └──── 柳田真(たんぽぽ舎)
 
メルマガを読まれている皆さん(メールアドレス6,000件弱)
5月中旬~6月2日の3つの大きな行動に参加されるよう、心から訴えます。
今秋、「原発再稼働が続出すると予想される中で、この5月~6月の3つの
運動は大事です。それは、現在の原発反対運動の力量を広く示すと共に、秋
の原発再稼働への反撃ののろしにもなります。3つは、繋がっています。
第1は、経産省前テントのハンストと裁判応援です。
ハンストは、5月16日(木)~5月22日、テント広場にて。
「土地明け渡し訴訟第一回口頭弁論は、5月23日(木)、東京地裁に集まろう。
10時 東京地裁前抗議行動
11時 傍聴行動&地裁包囲デモ
13時 報告集会(弁護士会館2F クレオA)
第2は、福島原発事故の厳正な捜査と起訴を求める大集会です。
5月31日(金)13:30~日比谷野音、16:00東京地裁前、
17:30~18:00東電本店前
第3は、6月2日(日)16:00~19:00反原発国会包囲行動です。全国の原発
現地からも参加されます。又、芝公園の集会(午後12時30)~
日比谷公園までのデモも参加します。
○たんぽぽ舎も5月の拡大会議で、この3つの行動に創意工夫で、全力で取り
組むことを決めました。チラシ配布もやります。又、これ以外の金曜官邸行動
(17日、24日:数千人)や、4Fスペースたんぽぽの諸講座にも努力していき
ます。
○日刊発行のメルマガは、これらの活動の大きな武器です。この発行の持続の
ためのカンパも、すでに10数万円寄せられています。
5月18日(土)、19日(日)の再稼働反対柏崎刈羽ツアー(バス2台、乗用車)
も100名を超す盛況になっています。
原子力利権共有帝国(いわゆる原子力ムラ)の巻き返しに負けない活動を目指し
て、3つの行動にたくさん参加しよう。友人、知人を誘って参加しよう。
"再稼働阻止こそ、脱原発の近道"
 
┏┓
┗■2.原子力規制委員会の「基準」づくり自体への批判を (下)
 |  規制委員会の「基準」づくりそのものがインチキでペテンだ
 |  福島事故をふまえずだから
 |  住民に透明な「廃炉組織<防災組織>」をこそつくれ
 └──── 
 
 野田政権も、交替した自民党安倍晋三政権も(「規制委」)もふいれずにきた
が、メルトダウン事故の、本当の「収束」は、何十年(あるいは百年)はかか
るとされている、まだ実現したことのない「廃炉」を実現するまではありえな
いことなのだ。すなわち長い長い事故「収束」プロセスは「廃炉」プロセスそ
のものなのだ。だとすれば、「収束」のために必要なのは、再稼働のための「規
制委」などではなく、「廃炉」のための委員会(あるいは<廃炉組織><防災組
織>)という日本列島住民に透明な新しい組織だったはずである。
 私たちの運動は、この権力とマスコミの一体化したスリ替え、(新たな「安全
神話」づくり)とうまく闘えずにきてしまっていないか。
 今、事ここに至って、経済産業省資源エネルギー庁は、「廃炉作業の安全性監
視・検討」のための「規制委」の専門家会合にエネ庁職員を参加させるべく動
き出している。
しかし、「廃炉作業」が「規制委」中心の機構で、まともに監視チェックされる
などということはありえないだろうことは、この間の汚染水漏れの事態で、あ
まりにも明らかではないか。
 私たちは、この「廃炉=事故収束」作業を監視しながら、日本列島住民に透
明な「廃炉組織<防災組織>」をこそつくれ! という要求を正面から対置し
続けるべきではないか。
少なくとも「規制委員会」の「基準」づくりそのものがインチキでペテンだと
いう批判を鋭く大衆化していく努力をつみあげていくべきではないか。今、福
島事故を踏まえた「基準」などつくる条件は、まったく存在していないのだか
ら。
 放射線量が高すぎて「炉」の中を見ることなどまったく不可能で、近づくこ
とさえできない場所だらけの状況で、まともに事故原因など確認できない、そ
ういう客観的状況は誰もが認めざるを得ないのに、どうして「基準」がつくら
れているのだ。
 もう一点、忘れてはいけないことがある。この人為大事故の「犯罪現場」を
管理しているのは犯人であることは、まちがいない「東電」なのである。そし
て調査はその犯人が提出するデータに基づいていろいろなされているだけなの
だ。だから、国会事故調メンバーに「真っ暗闇」で視えないとの嘘をついて、
地震で炉自体が破壊されていたであろう事実を隠蔽するような事が絶えないの
だ。(そうだとすれば、「基準」の前提<津波で壊れた>が崩壊し、ペテンの論
理そのものが、なりたたなくなってしまうからだ。)
子供たちの間で、嘘つきを「東電マン」と呼ぶことが流行しているらしい。嘘
つき専門家「東電マン」のデータに依拠したインチキ「基準」づくり、そのも
のへの批判にこそ、今こそ私たちは運動の全力を投入すべきではないか。
        (天野惠一・再稼働阻止全国ネットワーク事務局)
 
 
┏┓
┗■3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします
 └──── 
 
◆放射能兵器「劣化ウラン廃絶に向けて~フクシマ以後の現状と展望~」
劣化ウラン研究会 総会と講演討論会
 
☆日時:5月26日(日)午後1時から
    嘉指信雄さんをお呼びして
       
 
 その後 参加者と嘉指さんとで、今後の劣化ウラン廃絶の運動を、日本及び
国連などの動きも見ながら、どのように進めていこうかと、意見交換。
 
☆ 場 所:たんぽぽ舎
☆ 資料代:1000円
 
 劣化ウラン廃絶の取り組みは、国連での取り組みに引き続きイラクなど実際
に使用された国の医師や行政からの調査報告などが出始めています。
 時間とともに広がりを見せる健康被害などの実態を、私たちも検証しながら、
世界から劣化ウラン兵器を廃絶し、また放射性物質による影響により健康被害
を受けた人々の医療支援などにも取り組むことが大事です。
 
 嘉指信雄さんは、ICBUW運営委員で、NO DU  ヒロシマ・プロジェ
クト代表としても、これまで劣化ウラン廃絶運動の先頭に立ってこられました。
 嘉指さんに、最近の国際的な運動や情勢の動向をお話しいただき、今後の活
動をどのように進めれば効果的に劣化ウランを禁止することが出来るか、など
を話し合いたいと思います。
 
 
◆講演会『大丈夫か、日本!』~憲法・原発・核のゆくえ~
 ~私たちは平和に生きたい~   講師:海渡雄一弁護士
 
6月22日(土)午後2時(開場1時半)~4時
文京区民センター2階 (文京区本郷4-15-14、大江戸線「春日駅A2出
口」徒歩2分、東京メトロ丸ノ内線「後楽園駅4b出口」徒歩5分)
 
入場:一般500円、大学生200円、18歳以下無料
主催:日本キリスト教協議会(NCC)「平和・核問題委員会 」
 
海渡氏は、弁護士となられてからずっと、全国の原発問題の訴訟に関わってこ
られました。また、憲法改悪に反対の立場で頑張ってくださっています。いま
安倍総理が原発推進と憲法改悪に暴走しようとするなか、しっかりと私たちは
この両テーマについて学び、闘いの備えをしておきたいと思います。
 
問合せ先:  sf-naitou@nifty.com
内藤新吾(TEL&FAX:047-362-4857)
 
 
┏┓
┗■4.新潟県中越沖地震による 柏崎刈羽原発の損壊
 |      共著   参議院議員  近藤正道
 |           たんぽぽ舎  山崎久隆
 └──── パンフレットの紹介 奥野 節子(たんぽぽ舎ボランティア)
 
見えない福1の事故の問題点を示唆してくれる内容が豊富に書かれています。
中越沖地震発生後すぐに現地入りした国会議員の近藤正道さん、阿部知子さん
が原発現地の惨状を検証しております。
敷地の中には、たくさんの亀裂があったこと、地震による地盤や建物や設備の
ずれがたくさんあったにもかかわらず、後日再度行くと、東電がフルスピード
で修理し、後日の正式な検証を無意味にさせるため手を打っていたことなどが
明らかにされています。(証拠隠しの犯罪的なやり方)
司法の機能喪失状態、うそ偽り、隠蔽の日常化なども明らかにしております。
 
たんぽぽ舎パンフNO,71  2008年2月 400円
たんぽぽ舎です。【TMM:No1834】
2013年5月14日(火)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
                            転送歓迎
━━━━━━━
★1.原子力規制委員会の「基準」づくり自体への批判を (上)
   私たちの<再稼働反対=規制委批判>の運動論理の原則を
   再確認することが必要
★2.メルマガのカンパ要請に対して多くのご協力ありがとうございます(その1)
   46名 17万2千円              たんぽぽ舎
★3.新聞・雑誌より
  ◆もんじゅ処分―もう再開はありえない
                  (5月14日朝日新聞社説より抜粋)
★4.テント日誌 特別版(5月14日)
   経産省職員による2台の監視カメラとハンディカメラによる執拗な
   撮影行為は挑発的で、敵愾心丸出しで、個人の肖像権を侵す犯罪である
   権力側のやり方が見えてきた。-不当逮捕の抗議声明
━━━━━━━
※5/18-19柏崎刈羽ツアー、大型バス2台、定員80名、現在75名の申し込み
 あと5名急募します。たんぽぽ舎 TEL 03-3238-9035までお電話ください。
   しめきりは5月15日(水)20:00までです。
━━━━━━━
※5月18日(土)電気料値上げで原発を支えるのは嫌だ!
 第4回相談会 電気料金の原発負担を拒否する運動 代表・槌田敦さん
 15時~17時 参加費500円 会場:たんぽぽ舎5階
━━━━━━━
※5/22学習会にご参加を!
 『上関原発と漁業権』…海はだれのものか…
 たとえ漁協総会が決めても、漁民が納得しなければ大丈夫
講 師:熊本一規さん(明治学院大学教授)(「脱原発の経済学」の著者)
日 時:5月22日(水)19:00より
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
資料代:800円
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.原子力規制委員会の「基準」づくり自体への批判を (上)
 |  私たちの<再稼働反対=規制委批判>の運動論理の原則を
 |  再確認することが必要
 └──── 
 
○ 四月十日、原子力規制委員会は、原発の「規制基準案」なるものを提示した。
この日は、福島第一原発の地下貯水池で相次いでいる放射能汚染水の水漏れ事故
は、池の構造的欠陥がもたらしているものであり東電の汚染水計画が全面的に破
綻したものであることが、その恐ろしく無責任な実態が明らかになった日でもあ
った。それは「規制委」と「東電」のなれあいという現実を、あらためて露呈す
るものである。「規制委」はこの構造的欠陥をまったくチェックしていなかった
のであるから。
 四月九日の『朝日新聞』の「社説」は、こう論じている。
「汚染水の一部が漏れた。/ 先月に起きた長時間の停電を含め、原発事故がなお
継続していることを物語る」。
○ 「規制委」の成立それ自体を正面から批判することは決してしないマスメデ
ィア、その代表の一つともいえる『朝日』ですら、事故はまったく終っていない
という、あたりまえの事実を公言せざるをえなくなっている状況がそこにある。
 この決定的な局面で、私たちの<再稼働反対=規制委批判>の運動の論理の原
則を再確認することが必要である。原発再稼働への公然たる動きがスタートした
のは、野田民主党政権下であった。2012年6月8日、野田は関西電力大飯原
発の3・4号機再稼働手続きを進めると宣言。彼は2011年12月16日に早
々と「事故収束」を海外に向かって宣言していた。「収束」などしようもない事
態を前に、「冷温停止状態」になったのだから、「収束」したと強弁してみせた。
このデタラメの政治的強弁をテコに、再稼働政策は一気に現実的プロセスとされ
てしまったのである。大飯の再稼働はスタートし、原子力規制委員会はつくりだ
されてしまったのだ。(2012、9月19日)。そして「規制委」は「安全基準」と
いう再稼働のための基準づくりに、中立の立場をよそおいながら突き進んだので
ある。
○ いったい、「冷温停止状態」なる言葉を、メルトダウンしてしまっている原
発(それも三基もだ)に使うことは可能なのだろうか。核燃料が溶けてしまい、
(一号機はまるごと)ほとんどの部分が「格納容器」の外に流れ出してしまって
おり、二号機、三号機に残っているのがどれくらいかさっぱりわからず、確認す
る方法がまったくない状態の空前の大事故を前に、「冷温停止状態」だから「収
束」などという論理が成立するわけもないのだ。私たちの運動は、このスタート
時点でのとんでもないインチキと政治操作への原則的批判を持続する努力が不足
していた。(次号に続く) (天野惠一・再稼働阻止全国ネットワーク事務局)
 
※事故情報編集部より-
 再稼働阻止全国ネットワークの石川県羽咋合宿(4月)で出された文章。
 問題点を指摘していて、今後の運動上の参考になる文章ですので、了解を得て
上下2回に分けて掲載します。パブコメ募集の前に出された文章ですが、パブコ
メの受付が終了したので掲載します。
 
 
┏┓
┗■2.メルマガのカンパ要請に対して多くの
 |  ご協力ありがとうございます(その1)
 |  46名・17万2千円
 └──── たんぽぽ舎
 
 4月26日に日刊メールマガジンへのカンパをお願いしましたところ、早速たん
ぽぽ舎に皆様からの善意が届きました。
 4月27日から5月11日までの半月の間に46名の方々から17万2千円が寄せ
られました。
 東京都12名、千葉県9名、神奈川県9名、埼玉県3名、大阪府3名、岩手県、
宮城県、茨城県、長野県、静岡県、愛知県、和歌山県、兵庫県、高知県、宮崎県
から1名ずつです。誠にありがとうございました。
 なお、ひきつづいて日刊メルマガ=「地震と事故情報」へのカンパを受け付け
ていますので、今後ともよろしくお願い致します。
 郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎  番号 00180-1-403856
また、今後2週間位ごとにカンパのまとめ文の報告を予定しています。
 
 
┏┓
┗■3.新聞・雑誌より
 └──── 
 
 ◆もんじゅ処分―もう再開はありえない
 
 原子力規制委員会が高速増殖原型炉「もんじゅ」の使用停止を命じる方針を固
めた。
 中性子検出器など最も安全が求められる機器を含め、1万近い機器の点検を怠
っていた。規制委による処分は当然だ。
 点検放置の背景には、原発の使用済み燃料からプルトニウムを再利用する核燃
料サイクル事業の行き詰まりがある。
 国は一日も早くサイクル政策を捨て、もんじゅの廃炉を決めるべきだ。(中略)
 
 94年に運転を始めたもんじゅは、95年のナトリウム漏れ事故などでほぼ止
まったまま。それでも、ナトリウムを熱して循環させることなどに年間約200
億円を費やしている。
 事業主の日本原子力研究開発機構は、運転再開の旗を降ろさず、09年にその
ための点検計画をつくった。しかし翌年から放置が始まっていた。
 原発事故でサイクル政策自体が宙に浮いているうえ、直下に活断層がある疑い
も出ている。近い将来に運転再開が望める状況にはない。(中略)
 
 原子力機構は、原子力安全の研究でも国内有数の組織だ。
 私たちは社説で脱原発を主張しているが、もんじゅを含め原発やその関連施設
は「止めれば終わり」ではない。
 原子力の研究者や技術者は、安全な後始末のために使命を担ってもらいたい。
 国はそうした観点から、原子力機構の組織と意識を抜本的に改める必要がある。
                     (5月14日朝日新聞社説より抜粋)
 
 
┏┓
┗■4.テント日誌 特別版(5月14日)
 |  経産省職員による2台の監視カメラとハンディカメラによる執拗な
 |  撮影行為は挑発的で、敵愾心丸出しで、個人の肖像権を侵す犯罪である
 |  権力側のやり方が見えてきた-不当逮捕の抗議声明
 └──── 
 
 声 明
                       経産省前テントひろば
 
 2013年5月10日、丸の内署は、テントスタッフの一人Bさんを暴行の容疑で逮
捕した。
 同日14時30分頃、テント放送の準備が行われている時、経産省の金子洋悦(こ
の度の訴訟における原告指定代理人のうちの1人)が、ビデオカメラをもった氏
名不詳の男C、他とともに注意に現れた。Bさんは防犯カメラの台座(コンクリ
ート製)に腰掛けて何気なくその模様を眺めていただけであるが、Cは執拗にB
さんの顔を至近距離から撮影し続けた。Bさんは当然ながら、肖像権の侵害だか
ら止めるように、と何度も要請したにもかかわらず、顔の数センチまで接近して
撮影を続けた。
 たまりかねたBさんは、手でカメラをどけながら「あんたも、こうやってなで
られたら嫌だろう」とCの顔をなでるようにしたとたん、Cは「暴力だ!」と突
然叫びだし、別の職員が警察に緊急連絡し、丸の内署、警視庁本庁から公安刑事
を含む総勢約50名ほどの警察官が駆けつけた。
 警察は私たちと経産省職員の間に入って、双方から事情を聞くというような行
動となった。もちろんBさんを初め現場にいた仲間Dさん等は、いま起きたばか
りの事態を説明した。ややあって、事態は収束したのであるが、最後に刑事はB
さんに「丸の内署まで来て、事情を説明してほしい」とBさんに要請。Bさんは、
自らやましいことは全くなかったので、何らの疑いも持たずに事情聴取のために
丸の内署に同行することになった。
 その際、Dさんが「一緒に行こうか」とBさんに話し掛けたが、Bさんは「大
丈夫ですよ」ということであったので、Dさんも全く大した問題ではないとの判
断から、Bさんは一人で丸の内署に行くこととなった。
 その後、帰還があまりに遅いので、気をもんでいたところ、救援連絡センター
から連絡が入り、Bさんが逮捕されたと情報を得た。
 Bさんの容疑は暴力行為ということだが、ともかく直ぐにDさんを含む2名が
丸の内署に事情を聞きに出かけた。捜査中ということで埒があかなかったが、と
もかく逮捕されていることは確認された。合わせて、Bさんはペースメーカーを
つけており、心臓病の関係から、病院にいっているということだけが確認された。
 事実は、Bさんが超至近距離からの執拗な撮影を拒否し、それに抗議し、「あ
んたも、こうやってなでられたら嫌だろう」手を挙げた時たまたま、その手がC
職員の顔に触れただけである。顔を叩くとか殴るとかとは程遠い行為である。C
職員は大仰に騒ぎ立てて警察を呼び、文字通り事情聴取ということでBさんを丸
の内署に同行し、そのまま逮捕したのである。容疑は暴行と器物損壊ということ
である。
 そもそも最近の経産省職員のテントに対する対応・嫌がらせは敵愾心丸出しで
ある。すでに「防犯カメラ」と称する監視カメラを2台もテント付近に据え付け
てあるのに、ハンディカメラによる執拗な撮影は挑発的で目に余るものがある。
 また、経産省は、私たちの請願権さえ認めようとしていない。請願書を、請願
者を一人に限定して、下位の職員に門前で受け取らせるなどという礼を欠く卑劣
な行為をした。
 
 経産省職員による執拗な撮影行為は、個人の肖像権を侵す犯罪である。
○直ちにこのような犯罪行為を止めよ!
○今回の「(土地)明渡訴訟」と連動したかのような、挑発行為を一切止めよ!
 警察は、経産省の職員による犯罪行為を放置し、経産省の職員の一方的な証言
に基づいてテントスタッフを逮捕した。これは不当な逮捕であり、テントに対す
る不当で露骨な弾圧であることは言をまたない。
○警察は不当な弾圧を止めよ!Bさんを直ちに釈放せよ!
○警察は、私たちと経産省との係争に不当に介入するな!
○東京地裁は、Bさんの拘留延長を絶対認めてはいけない!
                        2013年5月13日
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