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たんぽぽ舎です。【TMM:No1848】
2013年5月28日(火)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.東海村で被曝事故 少なくても33人が被曝
環境中に放射能放出 山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.小出裕章さんインタビュー (その3)
人間の手に負えない事故であることを再認識すべき
4号機の使用済燃料プールの危機続く
ロボットも帰れなくなる高い放射能
小出裕章さん(京大原子炉実験所助教)
★3.新聞・雑誌より
◆夏の電力供給に余裕 東電見通し
節電定着し火発新設不要 需要想定の甘さ露呈
(5月24日茨城新聞より抜粋)
★4.テント日誌5月23日(木)経産省前テントひろば621日目
「明け渡し請求訴訟」裁判口頭弁論開かれる
300名が結集し地裁周辺をデモ
6月3日(月)「脱原発テント裁判を考える講演会」に参加しよう
(M/O)
━━━━━━━
※たんぽぽ舎の活動・日刊メルマガ=「地震と事故情報」発信体制へのカンパを
お願いしています。ご協力いただける方、よろしくお願い致します。
郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 番号 00180-1-403856
━━━━━━━
※明日=5/29症状が出るとされる線量の9000分の1で頭痛!
「食事から放射能を抜いたら、次々と「奇跡」の治癒が起きた
最新・ウクライナの実践結果の報告」
お 話:小若順一さん(食品と暮らしの安全基金)
日 時:5月29日(水) 18:30開場 19:00開会 参加費:800円
21:00から5Fで懇親会を開きます。会費:500円
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
━━━━━━━
┏┓
┗■1.東海村で被曝事故 少なくても33人が被曝
| 環境中に放射能放出
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
なぜ、核分裂反応を行っている施設ではないところから大量放射能放出事故を
起こしたのか。第一報からして分からないことだらけだった。放出された核種や
量も未だに正確には分かっていないという。
東海村にある加速器実験施設「J-PARC」1500億円かけて2009年に作られ
た。原子力研究開発機構(原研機構)の施設である。今回は加速器で陽子線を金
に当てる実験を行っていたという。中間子などを取り出そうとしていたようだ。
しかし大量の陽子線を発生させたため、警報が発報した。事故が起きたのは5月
23日11時55分、しかし作業員は警報をリセットして実験を続けていた。
金に陽子をぶつけると原子核が破砕され、または金の原子核に陽子が吸収され
て放射性物質が発生する。ところが金が短時間に大量のエネルギーを受けて蒸発
していた。400倍のエネルギーが照射されたという。これはニュートリノをカミ
オカンデに発射するモードで加速器を作動させたからであろう。
作業員は全く想像していない事態だったため、警報をリセットして運転を4時
間も継続していた。外部への放射能放出はこのころ施設内の放射線量が高くなっ
たためファンを回した結果、起きた。このファンにはフィルターも付いていなか
った。
排気したことで放射線量が下がり、作業を継続、しかし敷地の外でモニタリン
グポストの指示値が増大したためにようやく放射能漏れと分かったという。
最大1.7ミリシーベルトの被曝が2名、ではどのような放射性物質かどれだ
け出たのだろう。
1000億ベクレルの放射能が南西方向に放出されたと想定されている。素粒子実
験施設での放射能放出としては、大規模放出といっていい。
金を照射した結果として、ナトリウム24、カリウム43、金195、金19
8、水銀197などが生じたという。
原研機構の体質に問題があるのだろう。「もんじゅ」を始め、さまざまな問題
を引き起こしてきた。このような事態を引き起こした以上、組織のあり方も含め
て全体を見直すべきだ。
┏┓
┗■2.小出裕章さんインタビュー (その3)
| 人間の手に負えない事故であることを再認識すべき
| 4号機の使用済燃料プールの危機続く
| ロボットも帰れなくなる高い放射能
└──── 小出裕章さん(京大原子炉実験所助教)
☆出典:人民新聞5月15日号より。了承を得て掲載。
数回に分けて連載します。
編…4号機の使用済燃料プールが、今も大きな危機として存在しています。現状
を説明してください。
小出…4号機の原子炉は、定期点検中でした。炉心にあった548体の燃料集合
体は半分位しか燃えてないと思いますが、残りの約600体は、完全に使用済核
燃料です。すべて燃料プールに移されていました。
使用済核燃料とは、猛烈な放射能の固まりです。
一番危険なのが、セシウム137です。概算すると、広島原爆約1万4千発分
になりました。
運転もしていなかった4号機で、なぜ爆発が起きたのか?
私は水素爆発だと思います。東電が言ってるように、3号機で発生した水素が
共通のダクトの中を通って4号機へ流れ、爆発が起こったと思います。
1号機や3号機は、格納容器が破壊され、水素が吹き出しました。水素は軽い
ので、原子炉建屋の最上階に集まって爆発しました。ですから、最上階が吹き飛
んでいます。
ところが4号機は、3号機からダクトを通して水素がきたので、最上階だけで
なく下の階にも水素が存在し、爆発で壁が吹き飛んだのでしょう。この下の階が、
使用済燃料プールを支えていた壁や柱でした。使用済み燃料プールは宙ぶらりん
の状態となりました。
東電も「崩れ落ちたら手が着けられなくなる」ことは理解しており、補強工事
をやりました。燃料プールの下の階の床から燃料プールの底に鉄骨を並べて支え、
コンクリートで固める、という耐震工事です。
しかし、爆発で壁も抜けているので、床だって損傷しています。このため、実
は格納容器の外にあるコンクリートで支えているのです。格納容器は、厚さ3セ
ンチほどの鋼鉄製ですが、フラスコのような格好をしていて、上の方は筒ですが、
下の方に出っ張りがあります。その周りに1~2メートルのコンクリートを外張
りしています。そこに柱を立てて、使用済燃料プールの底面を補強したのです。
使用済燃料プールは一部しか支えられていないので、今も宙ぶらりんの状態だ
と思います。
小出…東京電力は、「震度6の地震でも大丈夫」だと言っていますが、東電の耐
震計算など信じるべきではありません。爆発で壁も何も抜けていて、本当はどこ
まで傷んでるかわからないのです。
もし大きな余震でプールに亀裂が入って、水が少し抜けるくらいなら、上から
水を入れることもできるので、燃料が溶け落ちることはないと思います。しかし、
燃料プール全体が崩れ落ちてしまうような大地震が来れば、広島原爆1万4千発
分ものセシウム137がありますから、放射能を閉じ込める防壁が全くない、野
ざらし状態で放射能が噴出します。こうなると、手の施しようがありません。
編…ロボットによる修復作業の可能性は?
小出…人間が入れない現場がたくさんあるので、できることはロボットにやらせ
なければならないと思います。しかし、そのロボットすらが、帰って来れなくな
るほどの汚染環境なのです。頭脳にあたる電子回路が、放射能によって破壊され
るからです。
そもそも、ロボットができること自体が限られています。自動車工場などはロ
ボットを使っていますが、決められた部品で決められた作業工程だからできるの
です。どうなっているかわからないような場所でロボットができることは、かな
り限られていると思います。
例えば3号機です。壊れた原子炉建屋の中からガレキを運び出す作業をやって
いますが、ロボットでは無理のため、カメラで見ながら遠隔操作で重機を使って
人間が操作しているのです。ロボットでできることは、本当に限られています。
(つづく)
┏┓
┗■3.新聞・雑誌より
└────
◆夏の電力供給に余裕 東電見通し
節電定着し火発新設不要
東京電力が2019年~21年度の間に運転開始をめざす計2600万キロワットの石炭
火力発電所の新設計画を取りやめても、供給力には余裕があり、ピークとなる夏
場の需要を賄える計算であることが23日分かった。
節電が予想以上に定着し、新たな予測で21年夏のピーク需要を約「400万キロ
ワット下方修正したことが理由。東電は共同通信に、新設しなくても対応できる
見通しだと認めた。(中略)
しかし、今年3月にまとめた新たな見通しで、21年度の夏の最大電力が5396万
キロワットにとどまると下方修正。総合特別事業計画の想定より406万キロワッ
ト少なく、260万キロワットを増強しなくても需要を賄える見込みとなった。
需要想定の甘さ露呈
東日本大震災に伴い東京電力の原発は2012年3月までに全て停止し、震災前の
全設備容量の4分の1に相当する計約1730万キロワットの原発が使えなくなった。
しかしその後も管内の電力需給は安定した状態が続いている。
東電管内の夏の需要ピークは震災前の10年と比べ、11年が18.0%減、12年が15.
5%減と大幅に下がった。企業による自家発電機の導入や他の電力会社への乗り
換えが進み、企業でも家庭でも一定の節電が当たり前になったことがうかがえる。
昨年に引き続き、今年も国は東電管内で数値目標を示した節電要請を予定して
おらず、猛暑でも原発の再稼働なしで安定供給できる見通しだ。(後略)
(5月24日茨城新聞より抜粋)
┏┓
┗■4.テント日誌5月23日(木)経産省前テントひろば621日目
| 「明け渡し請求訴訟」裁判口頭弁論開かれる
| 300名が結集し地裁周辺をデモ
| 6月3日(月)「脱原発テント裁判を考える講演会」に参加しよう
└──── (M/O)
前略
○ テント前では16日から22日まで裁判に抗議するハンストが展開されてき
たのだが、参加者、あるいはこれに呼応して出来る場所でハンストをなされた方
々も同じ思いであったと思える。福島第一原発の事故は未だ収束はしていないし、
東電の賠償等は遅遅として進んでいない。原発行政の母体であった経産省が原発
事故の提示した問題に積極的に動き、働いたとは見えない。聞えてくるのは脱原
発の動きに対する抵抗や巻き返しであり、原発再稼働の準備である。とりわけ安
倍政権になってからそれは顕著である。経産省はこれまで原発行政の実質的な推
進機関であり、膨大な既得権益を築いてきた。それ故に、福島第一原発事故に深
い危機感を持ち、その既得権益を守るために再稼働→原発保持の戦略を想定しそ
のための動きをやってきた。経産省は国民の意思を政策として実現する機関であ
り、こうした特定の既得権益の代弁者として振舞うことは許されないはずである。
彼ら自身が既得権益者になっていることもまた。今まではこうしたことは国民の
目から隠されてきたし、それに気がついたにしてもそこに異議申し立てをする方
法もみえなかった。
○ 経産省前テントは国民の意思を声として結集し、経産省に抗議する場となっ
た。彼らの動向を監視し、国民の原発の意向を訴える機能を果たしてきた。経産
省側にとっては邪魔な存在であっても、彼らが国民の意思に基づく機関である以
上はこれを聞くべきであり、その声で自分たち行動を反省し、転換させていくべ
きものである。テントひろばが管理上は経産省の土地《国有地》であるにしても。
それを原発問題の意思を現わす面々が使用しても認めるべきものである。そうで
あっても何の不都合もないのである。
彼らがこの場所の「明け渡し請求訴訟」を起こしたことはとんでもないことだ。
1)に経産省側は原発の今後について国民の意思に反する考え《再稼働→原発保
持》を持っていること。2)に脱原発―反原発の声や意思を排除し、圧殺する考
えのあること。3)法は彼らの行為を制限し、縛るものであって国民の意思や声
を排除するものでないこと。従って今回の訴訟は職権の乱用にあたること。憲法
が権力者を縛るものであることはよく知られているが、法もまたそうなのだ。今
回の訴訟は占有権をめぐってであるが、国家がその所有権を乱用することを縛る
ものであり、その行為に慎重になるべきことがその法的規定にはある。この土地
の占有権について国家はそれをみだりに振りまわしてはならないのであり、特に
今回のケースはそういえるのである。経産省や国側には法は統治のための手段の
ように考えているのかもしれないが、彼らの権限をみだりに振りまわすことを許
さないものとしてあり、今回はそれに該当する。23日は裁判に先立つ集会が開
かれ、傍聴できなかった多数の人々は法廷前の廊下で大法廷の使用を要求した。
その後の裁判所周辺でのデモを行い、その後に弁護士会館で報告集会を行った。
《裁判の傍聴記などは別にお伝えの予定》。
○ これから続く裁判の中でこうしたことは明らかにされていくだろうが、この
裁判の行方を決するものは原発に対する国民の意思や声であり、それが経産省や
国の不当な行為を明らかにしていくことにおいてある。権力や国家機関にあるも
のはお上であり、国民の意思を支配できるものである、それに従うのが国民の義
務というような歴史的に連綿と続いてきたしきたりを壊すことが今、僕らに要請
されている。自由や民主主義を自分たちのものにすることであり、原発問題が突
き付けている課題だ。これは時に裁判というから形で現れているのであり、持久
戦的な脱原発―反原発運動の中で焦点として出てきていることである。持久戦的
な闘いに集中点をもたらし、また持久戦そのものに持続力を与えるものでなけれ
ばならない。
○ この週末から週はじめには大きな二つの集会が設定されている。一つは6月
2日(日)の反原発国会大包囲行動である。16時~19時国会議事堂周辺で展
開される。(これに先立ち、芝公園23号地で「6・2つながろうフクシマ!さ
よなら原発集会」さよなら原発1000万人アクション主催)、明治公園で「原
発ゼロをめざす中央集会」原発をなくす全国連絡会」がある。どちらも14時か
らでデモが終わり次第国会包囲行動の合流する)。
もう一つは6月3日(月)「脱原発テント裁判を考える講演会」18時30分
明大リバティーホール。《300名先着》。
さらに今週は5月31日(金)13時30分から日比谷野外音楽堂で福島原発
告訴団の「福島の叫びを聞いてください」がある。
週末から週はじめの行動に参加し、選挙で浮足立つ動きに脱原発の声を届けよ
う。これは裁判の今後に深く関係すると思う。《裁判の傍聴記などは別の形で公
表される予定》
2013年5月28日(火)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.東海村で被曝事故 少なくても33人が被曝
環境中に放射能放出 山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.小出裕章さんインタビュー (その3)
人間の手に負えない事故であることを再認識すべき
4号機の使用済燃料プールの危機続く
ロボットも帰れなくなる高い放射能
小出裕章さん(京大原子炉実験所助教)
★3.新聞・雑誌より
◆夏の電力供給に余裕 東電見通し
節電定着し火発新設不要 需要想定の甘さ露呈
(5月24日茨城新聞より抜粋)
★4.テント日誌5月23日(木)経産省前テントひろば621日目
「明け渡し請求訴訟」裁判口頭弁論開かれる
300名が結集し地裁周辺をデモ
6月3日(月)「脱原発テント裁判を考える講演会」に参加しよう
(M/O)
━━━━━━━
※たんぽぽ舎の活動・日刊メルマガ=「地震と事故情報」発信体制へのカンパを
お願いしています。ご協力いただける方、よろしくお願い致します。
郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 番号 00180-1-403856
━━━━━━━
※明日=5/29症状が出るとされる線量の9000分の1で頭痛!
「食事から放射能を抜いたら、次々と「奇跡」の治癒が起きた
最新・ウクライナの実践結果の報告」
お 話:小若順一さん(食品と暮らしの安全基金)
日 時:5月29日(水) 18:30開場 19:00開会 参加費:800円
21:00から5Fで懇親会を開きます。会費:500円
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
━━━━━━━
┏┓
┗■1.東海村で被曝事故 少なくても33人が被曝
| 環境中に放射能放出
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
なぜ、核分裂反応を行っている施設ではないところから大量放射能放出事故を
起こしたのか。第一報からして分からないことだらけだった。放出された核種や
量も未だに正確には分かっていないという。
東海村にある加速器実験施設「J-PARC」1500億円かけて2009年に作られ
た。原子力研究開発機構(原研機構)の施設である。今回は加速器で陽子線を金
に当てる実験を行っていたという。中間子などを取り出そうとしていたようだ。
しかし大量の陽子線を発生させたため、警報が発報した。事故が起きたのは5月
23日11時55分、しかし作業員は警報をリセットして実験を続けていた。
金に陽子をぶつけると原子核が破砕され、または金の原子核に陽子が吸収され
て放射性物質が発生する。ところが金が短時間に大量のエネルギーを受けて蒸発
していた。400倍のエネルギーが照射されたという。これはニュートリノをカミ
オカンデに発射するモードで加速器を作動させたからであろう。
作業員は全く想像していない事態だったため、警報をリセットして運転を4時
間も継続していた。外部への放射能放出はこのころ施設内の放射線量が高くなっ
たためファンを回した結果、起きた。このファンにはフィルターも付いていなか
った。
排気したことで放射線量が下がり、作業を継続、しかし敷地の外でモニタリン
グポストの指示値が増大したためにようやく放射能漏れと分かったという。
最大1.7ミリシーベルトの被曝が2名、ではどのような放射性物質かどれだ
け出たのだろう。
1000億ベクレルの放射能が南西方向に放出されたと想定されている。素粒子実
験施設での放射能放出としては、大規模放出といっていい。
金を照射した結果として、ナトリウム24、カリウム43、金195、金19
8、水銀197などが生じたという。
原研機構の体質に問題があるのだろう。「もんじゅ」を始め、さまざまな問題
を引き起こしてきた。このような事態を引き起こした以上、組織のあり方も含め
て全体を見直すべきだ。
┏┓
┗■2.小出裕章さんインタビュー (その3)
| 人間の手に負えない事故であることを再認識すべき
| 4号機の使用済燃料プールの危機続く
| ロボットも帰れなくなる高い放射能
└──── 小出裕章さん(京大原子炉実験所助教)
☆出典:人民新聞5月15日号より。了承を得て掲載。
数回に分けて連載します。
編…4号機の使用済燃料プールが、今も大きな危機として存在しています。現状
を説明してください。
小出…4号機の原子炉は、定期点検中でした。炉心にあった548体の燃料集合
体は半分位しか燃えてないと思いますが、残りの約600体は、完全に使用済核
燃料です。すべて燃料プールに移されていました。
使用済核燃料とは、猛烈な放射能の固まりです。
一番危険なのが、セシウム137です。概算すると、広島原爆約1万4千発分
になりました。
運転もしていなかった4号機で、なぜ爆発が起きたのか?
私は水素爆発だと思います。東電が言ってるように、3号機で発生した水素が
共通のダクトの中を通って4号機へ流れ、爆発が起こったと思います。
1号機や3号機は、格納容器が破壊され、水素が吹き出しました。水素は軽い
ので、原子炉建屋の最上階に集まって爆発しました。ですから、最上階が吹き飛
んでいます。
ところが4号機は、3号機からダクトを通して水素がきたので、最上階だけで
なく下の階にも水素が存在し、爆発で壁が吹き飛んだのでしょう。この下の階が、
使用済燃料プールを支えていた壁や柱でした。使用済み燃料プールは宙ぶらりん
の状態となりました。
東電も「崩れ落ちたら手が着けられなくなる」ことは理解しており、補強工事
をやりました。燃料プールの下の階の床から燃料プールの底に鉄骨を並べて支え、
コンクリートで固める、という耐震工事です。
しかし、爆発で壁も抜けているので、床だって損傷しています。このため、実
は格納容器の外にあるコンクリートで支えているのです。格納容器は、厚さ3セ
ンチほどの鋼鉄製ですが、フラスコのような格好をしていて、上の方は筒ですが、
下の方に出っ張りがあります。その周りに1~2メートルのコンクリートを外張
りしています。そこに柱を立てて、使用済燃料プールの底面を補強したのです。
使用済燃料プールは一部しか支えられていないので、今も宙ぶらりんの状態だ
と思います。
小出…東京電力は、「震度6の地震でも大丈夫」だと言っていますが、東電の耐
震計算など信じるべきではありません。爆発で壁も何も抜けていて、本当はどこ
まで傷んでるかわからないのです。
もし大きな余震でプールに亀裂が入って、水が少し抜けるくらいなら、上から
水を入れることもできるので、燃料が溶け落ちることはないと思います。しかし、
燃料プール全体が崩れ落ちてしまうような大地震が来れば、広島原爆1万4千発
分ものセシウム137がありますから、放射能を閉じ込める防壁が全くない、野
ざらし状態で放射能が噴出します。こうなると、手の施しようがありません。
編…ロボットによる修復作業の可能性は?
小出…人間が入れない現場がたくさんあるので、できることはロボットにやらせ
なければならないと思います。しかし、そのロボットすらが、帰って来れなくな
るほどの汚染環境なのです。頭脳にあたる電子回路が、放射能によって破壊され
るからです。
そもそも、ロボットができること自体が限られています。自動車工場などはロ
ボットを使っていますが、決められた部品で決められた作業工程だからできるの
です。どうなっているかわからないような場所でロボットができることは、かな
り限られていると思います。
例えば3号機です。壊れた原子炉建屋の中からガレキを運び出す作業をやって
いますが、ロボットでは無理のため、カメラで見ながら遠隔操作で重機を使って
人間が操作しているのです。ロボットでできることは、本当に限られています。
(つづく)
┏┓
┗■3.新聞・雑誌より
└────
◆夏の電力供給に余裕 東電見通し
節電定着し火発新設不要
東京電力が2019年~21年度の間に運転開始をめざす計2600万キロワットの石炭
火力発電所の新設計画を取りやめても、供給力には余裕があり、ピークとなる夏
場の需要を賄える計算であることが23日分かった。
節電が予想以上に定着し、新たな予測で21年夏のピーク需要を約「400万キロ
ワット下方修正したことが理由。東電は共同通信に、新設しなくても対応できる
見通しだと認めた。(中略)
しかし、今年3月にまとめた新たな見通しで、21年度の夏の最大電力が5396万
キロワットにとどまると下方修正。総合特別事業計画の想定より406万キロワッ
ト少なく、260万キロワットを増強しなくても需要を賄える見込みとなった。
需要想定の甘さ露呈
東日本大震災に伴い東京電力の原発は2012年3月までに全て停止し、震災前の
全設備容量の4分の1に相当する計約1730万キロワットの原発が使えなくなった。
しかしその後も管内の電力需給は安定した状態が続いている。
東電管内の夏の需要ピークは震災前の10年と比べ、11年が18.0%減、12年が15.
5%減と大幅に下がった。企業による自家発電機の導入や他の電力会社への乗り
換えが進み、企業でも家庭でも一定の節電が当たり前になったことがうかがえる。
昨年に引き続き、今年も国は東電管内で数値目標を示した節電要請を予定して
おらず、猛暑でも原発の再稼働なしで安定供給できる見通しだ。(後略)
(5月24日茨城新聞より抜粋)
┏┓
┗■4.テント日誌5月23日(木)経産省前テントひろば621日目
| 「明け渡し請求訴訟」裁判口頭弁論開かれる
| 300名が結集し地裁周辺をデモ
| 6月3日(月)「脱原発テント裁判を考える講演会」に参加しよう
└──── (M/O)
前略
○ テント前では16日から22日まで裁判に抗議するハンストが展開されてき
たのだが、参加者、あるいはこれに呼応して出来る場所でハンストをなされた方
々も同じ思いであったと思える。福島第一原発の事故は未だ収束はしていないし、
東電の賠償等は遅遅として進んでいない。原発行政の母体であった経産省が原発
事故の提示した問題に積極的に動き、働いたとは見えない。聞えてくるのは脱原
発の動きに対する抵抗や巻き返しであり、原発再稼働の準備である。とりわけ安
倍政権になってからそれは顕著である。経産省はこれまで原発行政の実質的な推
進機関であり、膨大な既得権益を築いてきた。それ故に、福島第一原発事故に深
い危機感を持ち、その既得権益を守るために再稼働→原発保持の戦略を想定しそ
のための動きをやってきた。経産省は国民の意思を政策として実現する機関であ
り、こうした特定の既得権益の代弁者として振舞うことは許されないはずである。
彼ら自身が既得権益者になっていることもまた。今まではこうしたことは国民の
目から隠されてきたし、それに気がついたにしてもそこに異議申し立てをする方
法もみえなかった。
○ 経産省前テントは国民の意思を声として結集し、経産省に抗議する場となっ
た。彼らの動向を監視し、国民の原発の意向を訴える機能を果たしてきた。経産
省側にとっては邪魔な存在であっても、彼らが国民の意思に基づく機関である以
上はこれを聞くべきであり、その声で自分たち行動を反省し、転換させていくべ
きものである。テントひろばが管理上は経産省の土地《国有地》であるにしても。
それを原発問題の意思を現わす面々が使用しても認めるべきものである。そうで
あっても何の不都合もないのである。
彼らがこの場所の「明け渡し請求訴訟」を起こしたことはとんでもないことだ。
1)に経産省側は原発の今後について国民の意思に反する考え《再稼働→原発保
持》を持っていること。2)に脱原発―反原発の声や意思を排除し、圧殺する考
えのあること。3)法は彼らの行為を制限し、縛るものであって国民の意思や声
を排除するものでないこと。従って今回の訴訟は職権の乱用にあたること。憲法
が権力者を縛るものであることはよく知られているが、法もまたそうなのだ。今
回の訴訟は占有権をめぐってであるが、国家がその所有権を乱用することを縛る
ものであり、その行為に慎重になるべきことがその法的規定にはある。この土地
の占有権について国家はそれをみだりに振りまわしてはならないのであり、特に
今回のケースはそういえるのである。経産省や国側には法は統治のための手段の
ように考えているのかもしれないが、彼らの権限をみだりに振りまわすことを許
さないものとしてあり、今回はそれに該当する。23日は裁判に先立つ集会が開
かれ、傍聴できなかった多数の人々は法廷前の廊下で大法廷の使用を要求した。
その後の裁判所周辺でのデモを行い、その後に弁護士会館で報告集会を行った。
《裁判の傍聴記などは別にお伝えの予定》。
○ これから続く裁判の中でこうしたことは明らかにされていくだろうが、この
裁判の行方を決するものは原発に対する国民の意思や声であり、それが経産省や
国の不当な行為を明らかにしていくことにおいてある。権力や国家機関にあるも
のはお上であり、国民の意思を支配できるものである、それに従うのが国民の義
務というような歴史的に連綿と続いてきたしきたりを壊すことが今、僕らに要請
されている。自由や民主主義を自分たちのものにすることであり、原発問題が突
き付けている課題だ。これは時に裁判というから形で現れているのであり、持久
戦的な脱原発―反原発運動の中で焦点として出てきていることである。持久戦的
な闘いに集中点をもたらし、また持久戦そのものに持続力を与えるものでなけれ
ばならない。
○ この週末から週はじめには大きな二つの集会が設定されている。一つは6月
2日(日)の反原発国会大包囲行動である。16時~19時国会議事堂周辺で展
開される。(これに先立ち、芝公園23号地で「6・2つながろうフクシマ!さ
よなら原発集会」さよなら原発1000万人アクション主催)、明治公園で「原
発ゼロをめざす中央集会」原発をなくす全国連絡会」がある。どちらも14時か
らでデモが終わり次第国会包囲行動の合流する)。
もう一つは6月3日(月)「脱原発テント裁判を考える講演会」18時30分
明大リバティーホール。《300名先着》。
さらに今週は5月31日(金)13時30分から日比谷野外音楽堂で福島原発
告訴団の「福島の叫びを聞いてください」がある。
週末から週はじめの行動に参加し、選挙で浮足立つ動きに脱原発の声を届けよ
う。これは裁判の今後に深く関係すると思う。《裁判の傍聴記などは別の形で公
表される予定》
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1847】
2013年5月27日(月)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転載歓迎
━━━━━━━
★1.症状が出るとされる線量の9000分の1で頭痛!
5/29「食事から放射能を抜いたら、次々と「奇跡」の治癒が起きた
最新・ウクライナの実践結果の報告」
★2.6/16『3・11以降の日本 原発・政治
-「選挙2」の想田監督と主役の山さんがおおいに語る』
たんぽぽ舎いろりばた会議
★3.規制庁へパブコメを書こう!
「廃炉40年→60年にされてしまいます」 規制庁・締切5/31
福嶋宗静 神奈川在住(メールマガジン読者)
★4.金曜の官邸前抗議、財務省上はライブだ!ドラム隊あり、日音協の歌あり・・
飲み物コーナー、フライヤーの棚あり
5月24日(金)の第56回官邸前抗議行動の報告
山田洋子(たんぽぽ舎会員)
★5.新聞・雑誌より
◆「福島事故と体質同じ」 東海村の放射能漏れ、識者も批判
ファンにフィルターなし (5月27日朝日新聞より抜粋)
━━━━━━━
┏┓
┗■1.症状が出るとされる線量の9000分の1で頭痛!
| 5/29「食事から放射能を抜いたら、次々と「奇跡」の治癒が起きた
| 最新・ウクライナの実践結果の報告」
└────
ウクライナの調査で、放射能は極低線量でも健康被害を出すと判明!
豊富な検査データを基に、このままでは日本にも大きな被害が出ると報告されます。
なお、この報告会は5月29日(水)夜に、たんぽぽ舎4Fで行います。
お 話:小若順一さん(食品と暮らしの安全基金)
日 時:5月29日(水) 18:30開場 19:00開会 参加費:800円
21:00から5Fで懇親会を開きます。会費:500円
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
☆おススメの講座です。ご参加ください。資料あり
┏┓
┗■2.6/16『3・11以降の日本 原発・政治
| -「選挙2」の想田監督と主役の山さんがおおいに語る』
└──── たんぽぽ舎いろりばた会議
日 時:6月16日(日)13時開場 13時30分開演
お 話:想田和弘監督、山さん
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
参加費:1000円
主 催:たんぽぽ舎いろりばた会議
想田和弘監督の観察映画『選挙2』が6月末に、渋谷のイメージフォーラムに
て公開されます。
この作品は、映画『選挙』('07年)では自民党の落下傘候補だった「山さん」
が、2011年4月に「脱原発」を掲げて、川崎市議会選挙戦に組織なし・金なし・
看板なしで挑んだ記録です。
ないないづくしの山さんに、果たして勝ち目は・・・?
映画の公開に合わせて、想田監督と主役の山さんに「3・11以降の日本社会、
原発・政治」について、『選挙2』と絡めながら語っていただきます。
未来をよりよいものにするために、今、私たちは何をすればよいのかについて
改めて考えるきっかけにしたいと考えています。
┏┓
┗■3.規制庁へパブコメを書こう!
| 「廃炉40年→60年にされてしまいます」 規制庁・締切5/31
└──── 福嶋宗静 神奈川在住(メールマガジン読者)
○【応募方法】
(1) パソコンから…
「パブコメ」で検索〓パブリックコメント:意見募集中案件一覧〓
意見・情報 受付締切日-早いものから〓工業/原子力 原子力規制委員会
設置法の一部の施行に伴う関係政令の整備及び経過措置に関する政令(仮称) 案
について〓意見提出フォームへ
(2)FAXの場合 (注意:「意見提出様式」有り)
*パソコンでPDF文書をダウンロードして印刷する。
* 原子力規制庁技術基盤課にtel 03(5114)2109 して意見提出用紙をFAX
して貰う。(この時、一言〈原発や規制庁に対する思い・意見〉を伝えましょう。
又、電話応対者の名前をしっかり聞いておきましょう)
○ 【参考に】
原発の寿命は40年。それ以後一日でも稼働させればさせるだけ電力会社は丸儲
けになります。各電力会社が40年を超えても稼働をと、粘りに粘る理由はそこに
あります。
でも年数が経てば、厚い鋼鉄製の圧力容器は中性子によりガラスのようにもろ
くなってしまいますし、膨大な量の配管類も長期間に渡る過酷な条件に耐えられ
る訳がありません。福島原発の爆発もこの老朽化が大きな原因と言われています。
(因みに全世界は平均22年で廃炉)
○ 【その他】
・こんなに重要なことを「(難解な)文章を読んで1ケ月以内に応募せよ」 と
はひどい。アリバイ工作だ。
・ 一般人にもわかるような内容に書き換え、パブコメのやり直しを。
・ TV・新聞を使って全国民に知らせ、各地でパブコメ説明会を開くように。
等などご自分の意見を書き加えてください。
┏┓
┗■4.金曜の官邸前抗議、財務省上はライブだ!ドラム隊あり、日音協の歌あり・・
| 飲み物コーナー、フライヤーの棚あり
| 5月24日(金)の第56回官邸前抗議行動の報告
└──── 山田洋子(たんぽぽ舎会員)
○ いつも財務省の上で「たんぽぽ舎」数人と仲間何人かで脱原発の声を上げて
いる。5月24日(金)の官邸前行動は、先に大間原発のJパワーの本社前で抗議を
し、少し遅れて参加した。「原発反対」に東奔西走しているこの頃である。
財務省上のスポットの呼び物は何と言ってもMさんの熟練されたシュプレヒコ
ールである。
Mさんのシュプレヒコールは勢いのあるリズムで解りやすく、的確に原発の問
題点を訴えている。多分、自分の思いや考えを誰の心にでも届けられるように日
夜考えているのではないか。
○ 私はMさんの声に合わせてアゴーゴという楽器をスティックで打っている。
この楽器は片手で持ち、サンバのリズムに合わせて音を鳴らすのが本来らしいが、
お茶の水の楽器店でそれを見つけた時から、紐で首からぶら下げ、二本のスティ
ックを使って叩いている。リオの人々もびっくりするだろう。何しろ刻むリズム
は「月が出た出た、月が出たコーリャ、コーリャ」の2拍子である。おまけに力
まかせにスティックで打つので三個も壊し、スティックも何本か折ってしまった。
隊を組んでやってきて場を盛り上げてくれる若い素敵なドラマーが楽器の使い
方を教えてくれたが、どうしても「炭坑節」になってしまう。
5月24日の日は、Mさんからマイクを渡されてシュプレヒコールとなったが、
全くやれませんでした。あらかじめ言いたいことを選び出し、そして川柳や俳句
の様に言葉を吟味しなくてはいけないようです。大きな声で怒鳴るだけでは後が
続かない。これまで泥縄で生きてきた人間には至難の技です。準備が必要、練習
が大事。シュプレヒコールがうまく出来るように努力します。 皆さまも上達ぶ
りをチェックに「官金へ」! (官金=官邸前金曜抗議行動)
今や、官金はライブである、日音協の歌声あり、反原連のテーブルで飲み物が
提供され、物販やフライヤーが手に入る。
☆柳田真の補足:
・山田洋子さんのかわりに、夫の山田武さんがすぐかわってマイクを握られた。
落ち着いた口調で上手にコールをされていた。
・この日は、16:30に、みんなで途中の「富国生命ビル9F」の関西電力東京支
社前で、『大飯原発を止めろ!』のシュプレヒコールをしてきた。
・5月24日の「テントを守ろうハガキ」は、120枚普及。ハガキ代金にプラスし
て6200円のカンパがありました。感謝!
・まとめの集会は、三島のYさん、…今日は官邸前1分コールもやり、皆から拍
手がありました。
┏┓
┗■5.新聞・雑誌より
└────
◆「福島事故と体質同じ」 東海村の放射能漏れ、識者も批判
ファンにフィルターなし
茨城県東海村の加速器実験施設「J―PARC」の放射能漏れ事故では、管理
態勢をめぐり、数々の問題点が浮上している。施設を運営する日本原子力研究開
発機構(原子力機構)と高エネルギー加速器研究機構(KEK)の対応には、専
門家からも批判的な声が相次ぐ。
(註)J―PARC事故
J―PARCの原子核素粒子実験施設では、陽子ビームを金にあてて、素粒子
を発生させる実験をしていた。陽子ビームがあたると、金の原子核が壊れ、放射
性のナトリウムやヨウ素なども生まれる。通常の実験では金の温度は300度程度
までしかあがらないため、放射性物質は個体の金のなかにとどまる。しかし、今
回は装置の誤作動によって、ビームの強度が通常の約400倍になった。金が高温
になって一部が蒸発し、周囲に漏れだし、研究者らが吸い込んだとみられる。(中略)
原子力機構をめぐっては、同機構が管理する高速増殖原型炉「もんじゅ」(福
井県敦賀市)で、1万個近い機器の点検漏れも問題になったばかり。(後略)
○ J―PARC事故で指摘されている問題点
1.装置の誤作動で陽子ビームの出力が通常の400倍に
2.施設内の放射線検出器の示す値が上昇し、警報が出たのに実験を続けた
3.放射線量が上昇している中、排気ファンを作動させて施設外に放射性物質を
放出させた
4.放射性物質の放出を想定せず、排気ファンにフィルターを設置していなかった
5.施設内で通常より高い放射線量を確認したのに、簡易な検査で研究者らを帰
宅させた
6.放射線管理区域外への放射能漏出に気づくのが遅かった
7.国や地元自治体に通報するまで、33時間かかった
(5月27日朝日新聞より抜粋)
2013年5月27日(月)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転載歓迎
━━━━━━━
★1.症状が出るとされる線量の9000分の1で頭痛!
5/29「食事から放射能を抜いたら、次々と「奇跡」の治癒が起きた
最新・ウクライナの実践結果の報告」
★2.6/16『3・11以降の日本 原発・政治
-「選挙2」の想田監督と主役の山さんがおおいに語る』
たんぽぽ舎いろりばた会議
★3.規制庁へパブコメを書こう!
「廃炉40年→60年にされてしまいます」 規制庁・締切5/31
福嶋宗静 神奈川在住(メールマガジン読者)
★4.金曜の官邸前抗議、財務省上はライブだ!ドラム隊あり、日音協の歌あり・・
飲み物コーナー、フライヤーの棚あり
5月24日(金)の第56回官邸前抗議行動の報告
山田洋子(たんぽぽ舎会員)
★5.新聞・雑誌より
◆「福島事故と体質同じ」 東海村の放射能漏れ、識者も批判
ファンにフィルターなし (5月27日朝日新聞より抜粋)
━━━━━━━
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┗■1.症状が出るとされる線量の9000分の1で頭痛!
| 5/29「食事から放射能を抜いたら、次々と「奇跡」の治癒が起きた
| 最新・ウクライナの実践結果の報告」
└────
ウクライナの調査で、放射能は極低線量でも健康被害を出すと判明!
豊富な検査データを基に、このままでは日本にも大きな被害が出ると報告されます。
なお、この報告会は5月29日(水)夜に、たんぽぽ舎4Fで行います。
お 話:小若順一さん(食品と暮らしの安全基金)
日 時:5月29日(水) 18:30開場 19:00開会 参加費:800円
21:00から5Fで懇親会を開きます。会費:500円
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
☆おススメの講座です。ご参加ください。資料あり
┏┓
┗■2.6/16『3・11以降の日本 原発・政治
| -「選挙2」の想田監督と主役の山さんがおおいに語る』
└──── たんぽぽ舎いろりばた会議
日 時:6月16日(日)13時開場 13時30分開演
お 話:想田和弘監督、山さん
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
参加費:1000円
主 催:たんぽぽ舎いろりばた会議
想田和弘監督の観察映画『選挙2』が6月末に、渋谷のイメージフォーラムに
て公開されます。
この作品は、映画『選挙』('07年)では自民党の落下傘候補だった「山さん」
が、2011年4月に「脱原発」を掲げて、川崎市議会選挙戦に組織なし・金なし・
看板なしで挑んだ記録です。
ないないづくしの山さんに、果たして勝ち目は・・・?
映画の公開に合わせて、想田監督と主役の山さんに「3・11以降の日本社会、
原発・政治」について、『選挙2』と絡めながら語っていただきます。
未来をよりよいものにするために、今、私たちは何をすればよいのかについて
改めて考えるきっかけにしたいと考えています。
┏┓
┗■3.規制庁へパブコメを書こう!
| 「廃炉40年→60年にされてしまいます」 規制庁・締切5/31
└──── 福嶋宗静 神奈川在住(メールマガジン読者)
○【応募方法】
(1) パソコンから…
「パブコメ」で検索〓パブリックコメント:意見募集中案件一覧〓
意見・情報 受付締切日-早いものから〓工業/原子力 原子力規制委員会
設置法の一部の施行に伴う関係政令の整備及び経過措置に関する政令(仮称) 案
について〓意見提出フォームへ
(2)FAXの場合 (注意:「意見提出様式」有り)
*パソコンでPDF文書をダウンロードして印刷する。
* 原子力規制庁技術基盤課にtel 03(5114)2109 して意見提出用紙をFAX
して貰う。(この時、一言〈原発や規制庁に対する思い・意見〉を伝えましょう。
又、電話応対者の名前をしっかり聞いておきましょう)
○ 【参考に】
原発の寿命は40年。それ以後一日でも稼働させればさせるだけ電力会社は丸儲
けになります。各電力会社が40年を超えても稼働をと、粘りに粘る理由はそこに
あります。
でも年数が経てば、厚い鋼鉄製の圧力容器は中性子によりガラスのようにもろ
くなってしまいますし、膨大な量の配管類も長期間に渡る過酷な条件に耐えられ
る訳がありません。福島原発の爆発もこの老朽化が大きな原因と言われています。
(因みに全世界は平均22年で廃炉)
○ 【その他】
・こんなに重要なことを「(難解な)文章を読んで1ケ月以内に応募せよ」 と
はひどい。アリバイ工作だ。
・ 一般人にもわかるような内容に書き換え、パブコメのやり直しを。
・ TV・新聞を使って全国民に知らせ、各地でパブコメ説明会を開くように。
等などご自分の意見を書き加えてください。
┏┓
┗■4.金曜の官邸前抗議、財務省上はライブだ!ドラム隊あり、日音協の歌あり・・
| 飲み物コーナー、フライヤーの棚あり
| 5月24日(金)の第56回官邸前抗議行動の報告
└──── 山田洋子(たんぽぽ舎会員)
○ いつも財務省の上で「たんぽぽ舎」数人と仲間何人かで脱原発の声を上げて
いる。5月24日(金)の官邸前行動は、先に大間原発のJパワーの本社前で抗議を
し、少し遅れて参加した。「原発反対」に東奔西走しているこの頃である。
財務省上のスポットの呼び物は何と言ってもMさんの熟練されたシュプレヒコ
ールである。
Mさんのシュプレヒコールは勢いのあるリズムで解りやすく、的確に原発の問
題点を訴えている。多分、自分の思いや考えを誰の心にでも届けられるように日
夜考えているのではないか。
○ 私はMさんの声に合わせてアゴーゴという楽器をスティックで打っている。
この楽器は片手で持ち、サンバのリズムに合わせて音を鳴らすのが本来らしいが、
お茶の水の楽器店でそれを見つけた時から、紐で首からぶら下げ、二本のスティ
ックを使って叩いている。リオの人々もびっくりするだろう。何しろ刻むリズム
は「月が出た出た、月が出たコーリャ、コーリャ」の2拍子である。おまけに力
まかせにスティックで打つので三個も壊し、スティックも何本か折ってしまった。
隊を組んでやってきて場を盛り上げてくれる若い素敵なドラマーが楽器の使い
方を教えてくれたが、どうしても「炭坑節」になってしまう。
5月24日の日は、Mさんからマイクを渡されてシュプレヒコールとなったが、
全くやれませんでした。あらかじめ言いたいことを選び出し、そして川柳や俳句
の様に言葉を吟味しなくてはいけないようです。大きな声で怒鳴るだけでは後が
続かない。これまで泥縄で生きてきた人間には至難の技です。準備が必要、練習
が大事。シュプレヒコールがうまく出来るように努力します。 皆さまも上達ぶ
りをチェックに「官金へ」! (官金=官邸前金曜抗議行動)
今や、官金はライブである、日音協の歌声あり、反原連のテーブルで飲み物が
提供され、物販やフライヤーが手に入る。
☆柳田真の補足:
・山田洋子さんのかわりに、夫の山田武さんがすぐかわってマイクを握られた。
落ち着いた口調で上手にコールをされていた。
・この日は、16:30に、みんなで途中の「富国生命ビル9F」の関西電力東京支
社前で、『大飯原発を止めろ!』のシュプレヒコールをしてきた。
・5月24日の「テントを守ろうハガキ」は、120枚普及。ハガキ代金にプラスし
て6200円のカンパがありました。感謝!
・まとめの集会は、三島のYさん、…今日は官邸前1分コールもやり、皆から拍
手がありました。
┏┓
┗■5.新聞・雑誌より
└────
◆「福島事故と体質同じ」 東海村の放射能漏れ、識者も批判
ファンにフィルターなし
茨城県東海村の加速器実験施設「J―PARC」の放射能漏れ事故では、管理
態勢をめぐり、数々の問題点が浮上している。施設を運営する日本原子力研究開
発機構(原子力機構)と高エネルギー加速器研究機構(KEK)の対応には、専
門家からも批判的な声が相次ぐ。
(註)J―PARC事故
J―PARCの原子核素粒子実験施設では、陽子ビームを金にあてて、素粒子
を発生させる実験をしていた。陽子ビームがあたると、金の原子核が壊れ、放射
性のナトリウムやヨウ素なども生まれる。通常の実験では金の温度は300度程度
までしかあがらないため、放射性物質は個体の金のなかにとどまる。しかし、今
回は装置の誤作動によって、ビームの強度が通常の約400倍になった。金が高温
になって一部が蒸発し、周囲に漏れだし、研究者らが吸い込んだとみられる。(中略)
原子力機構をめぐっては、同機構が管理する高速増殖原型炉「もんじゅ」(福
井県敦賀市)で、1万個近い機器の点検漏れも問題になったばかり。(後略)
○ J―PARC事故で指摘されている問題点
1.装置の誤作動で陽子ビームの出力が通常の400倍に
2.施設内の放射線検出器の示す値が上昇し、警報が出たのに実験を続けた
3.放射線量が上昇している中、排気ファンを作動させて施設外に放射性物質を
放出させた
4.放射性物質の放出を想定せず、排気ファンにフィルターを設置していなかった
5.施設内で通常より高い放射線量を確認したのに、簡易な検査で研究者らを帰
宅させた
6.放射線管理区域外への放射能漏出に気づくのが遅かった
7.国や地元自治体に通報するまで、33時間かかった
(5月27日朝日新聞より抜粋)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1846】
2013年5月25日(土)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.小出裕章さんインタビュー (その2)
人間の手に負えない事故であることを再認識すべき
溶け落ちた核燃料の取り出しは不可能でしょう
★2.柏崎刈羽5・18集会決議文
★3.大間現地原発反対イベントとツアーを紹介します
プルトニウム原発(フルMOX燃料)の建設工事に反対する大間現地アクショ
ンに参加しよう!
伊藤 晴夫(たんぽぽ舎ボランティア)
★4.新聞・雑誌より
◆「敦賀は廃炉に」 金曜デモアピール (5月25日東京新聞より)
◆ M8~9の地震 50年内90%以上 (5月25日朝日新聞より)
◆ 実験施設 放射能漏れ 東海村 (5月25日朝日新聞より)
━━━━━━━
※ 訂正です。
5月23日発信【TMM:No1843】6月3日の明大リバティーホールでの「脱原発テン
ト裁判を考える講演会」の講演者で一部誤りがありました。訂正をお願いします。
誤 中嶌哲円 正 中嶌哲演
※ 5/29(水)の学習会にご参加下さい。
食事から放射能を抜いたら、次々と「奇跡」の治療が起きた
最新・ウクライナの実践結果の報告
日時 5月29日(水)18:30開場 19:00開会
講師 小若順一さん (食品と暮らしの安全編集長)
会場 たんぽぽ舎 参加費 800円
━━━━━━━
┏┓
┗■1.小出裕章さんインタビュー (その2)
| 人間の手に負えない事故であることを再認識すべき
| 溶け落ちた核燃料の取り出しは不可能でしょう
└──── 小出裕章さん(京大原子炉実験所助教)
☆出典:人民新聞5月15日号より。了承を得て掲載。数回に分けて
連載します。
編…浄化された汚染水は、どれぐらいの放射能レベルですか?
小出…今浄化しているのは、セシウムだけです。他の放射性核種については、何
の浄化もしていないのです。例えばストロンチウムは、29万Bq/ccほどの汚
染度で、法定濃度基準の何百万倍。近づくのも嫌だな、というレベルです。漏れ
出たといわれる120は35兆Bqで、広島原爆による放射能=89兆Bqの3分の
1に相当します。
そこで、東京電力は他の放射性核種も除去できる「アルプス」という浄化装置
を稼働させる、と言っています。どこまで浄化できるかは、私にはよく分かりま
せん。原子炉施設から環境に放出してもいい濃度が、それぞれの放射性物質につ
いて定められていますが、そのレベルまで浄化するのは無理だと思います
でも仮にうまくいってセシウム、ストロンチウムなどの放射性核種も法定濃度
を下回る程度に浄化できたとしても、トリチウムは不可能です。トリチウムは水
素の同位体なので、水そのものになってしまっているからです。
浄化装置は、水の中に含まれている放射性物質を取り除いて水をきれいにする
ものなので、水そのもになったトリチウムは取れず、法定濃度限度の何万倍、あ
るいは何十万倍もの汚染水を、そのまま海へ流す日が来るでしょう。
編…被曝労働についてお聞きします。原発建屋周辺の作業環境は、一体どういう
状態なのでしょうか?
小出…私は、京都大学原子炉実験所で働いていますが、放射性物質を取り扱う時
には、放射線管理区域でやらなければなりません。1時間あたり0・6μSvを
越えるような場所は、放射線管理区域に指定するのが日本の法律です。
私のような放射線業務従事者が管理区域内で仕事をするのですが、被曝を避け
るため、20μSv/hを超える場所は、「高線量区域」に指定して規制します。
例えば、1カ月ほど前、ネズミが配電板の配線をショートさせ、停電が起こり
ました。冷却が一時停止して、大問題となりました。皆さん「何でそんな馬鹿な
ことを許したのか」と、散々文句を言ったわけだし、私もお粗末だなと思いまし
た。けれども、その配電板がある場所とは、300μSv/hという放射線が飛
び交っている場所なんです。
東電は、事故収束のために冷却水循環のためのラインを作り、ポンプを据え付
けて、電源供給のための配電盤も作ったのですが、その配電盤をトラックに乗せ
て建屋に横付けして「置いてきた」という状況です。現場でゆっくり配電盤を組
み立てる時間などない場所なのです。
ですから、配電盤をしっかり管理してトラブルがないようにすること自体が、
とても難しい現場なのです。
300μSv/hというのは猛烈な汚染環境ですが、他の場所はもっと凄くて、
東電としては「ここならば、まだ我慢できる」として、そこに置いたのでしょう。
発電所の敷地の中には、到底、人間が行けない場所も山ほどあって、原子炉建
屋内部は、人が入ることすらできません。
ロボットを送り込んでも帰ってこれず、次々と駄目になると。そういう場所な
んです。皆さんは、「大事故だからもっとしっかり事故に対処しろ」と思われる
でしょうけれども、そんなことが言えないほどに無茶苦茶ひどい場所だ、という
ことをまずわかっていただきたい。
┏┓
┗■2.柏崎刈羽5・18集会決議文
└────
私たちは首都圏をはじめ全国各地から柏崎刈羽地元3団体(柏崎刈羽原発反対
同盟・守る会・地区労)と会合すべくこの柏崎市と刈羽村に集まりました。その
目的は言うまでも無く、今夏季以降全国各地で目論まれている「原発再稼働策動」
を阻止するためです。
交流をますます深め、それぞれの運動地点で反対して応援しあう体勢を整える
ためです。
3・11福島第1原発過酷事故以降、原発の事故収束は程遠く、事故の処理も
されず、ふるさとを奪われた人々には満足な補償もされていません。日々子供た
ちは放射能にさらされ、また原発事故処理は多くの被曝労働者を生み出していま
す。更に農民・漁民の方々においては安全・安心な生産活動の展望も開けていま
せん。
しかし、長谷川健一氏の写真展が示すように、真実を伝え、東京電力と国を訴
え、全国の心ある人々と廃炉へ向け、「明日を切り開く」行動は開始されていま
す。
今日 安倍政権は厚顔にも原発産業の意に応えトルコをはじめ諸外国に原発輸
出を行おうとしています。
更には「原発再稼働」を次の参議院選挙公約の前面に掲げようとしています。
しかし福島県民をはじめ圧倒的世論におされている東京電力は福島第2原発の
再稼働を展望することは出来ない状況です。それ故金もうけ第一主義の東京電力
はその矛盾の一切を柏崎刈羽原発に集中させ再稼働を目論んでいます。
柏崎刈羽原発も福島原発も共に東京電力の発電所です。首都圏は巨大消費地で
す。柏崎刈羽・福島・首都圏は直接的に東京電力と向合っています。とりわけ首
都圏は倫理的にも柏崎刈羽・福島原発に重大な関心を寄せねばなりません
今日、誰の目から見ても規制委員会は再稼働に向けた新基準を出す委員会であ
ることは明らかです。
規制委員会は再稼働のための新基準づくりではなく「廃炉に向けた試案」こそ
提案すべきだと思います。
私たちは福島過酷事故を直視すればするほど「原発の安全」と「地域発展」は
虚構の神話であったことを確信します。
柏崎刈羽地域にあって地域発展は低落しつつあります。今や再稼働による発展
は望むべくありません。
この数十年来、原発推進側は、原発関係地域を分断し続けて来ました。
私たちはよびかけます。
今こそ胸襟を開き「原発に頼らない町づくり」を行いましょう。
私たちは持てる力を尽くして再稼働を許さず、脱原発を実現していきましょう。
私たちは以下を決議します。
1 福島原発過酷事故と被害者を忘れません。
2 大飯原発の稼働を許しません。
3 全国の原発建設と再稼働に反対します。
4 柏崎刈羽地元3団体・周辺地域の方々と連帯し、再稼働を阻止し、 廃炉に
向け全力をそそぎます。
2013年5月18日 参加者一同
┏┓
┗■3.大間現地原発反対イベントとツアーを紹介します
|プルトニウム原発(フルMOX燃料)の建設工事に反対する大間現地アクション
に参加しよう!
└──── 伊藤 晴夫(たんぽぽ舎ボランティア)
電力需要が原発なしで充分充足しているなか、危険極まりないフルMOX原発を
(不)採算性の見通しも、地盤やシステム自体の(不)安定性も意に介さず、大間原
発の建設を強行しようとすることは「核燃サイクルの弥縫策」以外ではあり得ず、
許されてよいことではありません。
6月15~16日に大間原発現地でイベント・講演・反対アクションが行われます。
大間は、本州最北端の地ですがアクセス方法は色々あり、現地では大間原発に反
対するひとりでも多くの方の参集を呼びかけています。
(アクセス方法 http://ohmagrock6.greenwebs.net/ )
たんぽぽ舎ボランティア・グループ「大間原発おおまちがいチーム」では、3
泊4日(6/14(金)~17(月))の現地ツアーを組んで参加を計画しています。
問い合せは tukurunaoma@yahoo.co.jp まで。
6/15(土)午後 大MAGROCK(反核ロックフェスティバル)
http://ohmagrock6.greenwebs.net/?page_id=30
19:00講演会@大間「なぜ私たちは大間原発に反対するのか」
講師 鎌田慧さん他
6/16(日) 11 時10 分~大間原発反対現地集会
集会後,大間町デモ。13 時50 分終了予定
http://nonukesooma.wordpress.com/
┏┓
┗■4.新聞・雑誌より
└────
◆「敦賀は廃炉に」 金曜デモアピール
脱原発を求める市民による毎週金曜日恒例の抗議活動が24日、東京・永田町
の首相官邸前や国会周辺で実施された。
参加者は、プラカードを掲げて「原発いらない」と繰り返し訴えた。
原子力規制委員会が日本原子力発電敦賀原発(福井県敦賀市)の2号機真下に
活断層があると判断したことを受け、参加者からは「国民の命を考えれば、廃炉
が当然だ」との声が上がった。
(写真「首相官邸前で脱原発訴える人たち」あり)
○ ここから 定点観測 国会前
経済より人命が大事
会社員 板倉彰一郎さん(39) 茨城県土浦市
ツイッターでデモのことを知り、以前から関心がありました。東京に用事があっ
たので職場の仲間と一緒に初めて参加しました。実家が福島県南相馬市の原町区
で、東京電力福島第一原発から20キロ圏内なんです。 (中略)
あんな事故があったにもかかわらず、原発の再稼働や輸出を考えている現在の
政府の方針は理解できません。経済よりも人命が大事です。福島の事故を教訓に
しなければ。 (後略)
(5月25日 東京新聞より抜粋)
◆M8~9の地震 50年内90%以上
南海トラフ 調査委予測
政府の地震調査委員会は24日、駿河湾から九州沖まで延びる南海トラフで起
きる恐れがある大地震の発生確率を公表した。トラフ沿いのどこかでマグニチュ
ード(M)8~9の地震が起きる確率は、50年以内に90%程度以上、10年
以内なら20%程度などで「切迫性が高い」とした。(中略)
本蔵義守委員長(東京工業大名誉教授)は「切迫性はかなり高いという認識。
今後の地震、津波対策を着実に推進し、防災、減災に努めてほしい」と話した。
調査委の南海トラフに関する今年1月時点の予測は、M8程度の東海地震が
88%(参考値)、M8・1前後の東南海地震が70~80%、M8・4前後の
南海地震が60%程度の確率で30年以内に起こるなどとしていた。
(5月25日 朝日新聞より抜粋 )
◆ 実験施設 放射能漏れ 東海村 原子力機構 研究者ら被曝
日本原子力研究開発機構は25日、茨城県東海村の原子核素粒子実験施設J-
PARCで、放射性物資が施設の外に漏れたと明らかにした。施設にいた研究者ら少
なくとも4人が内部被曝した。(中略)
原子力機構や原子力規制委員会によると、放射能漏れがあったのは23日午前
11時55分ごろ。陽子ビームを金にあて素粒子を発生させる実験をしていた。
装置が誤作動を起こして陽子ビームは通常の400倍の出力になり、金が蒸発。
放射性物質が漏れて研究者が吸い込んだ。現場には当時、研究者ら約30人がい
たという。 (後略)
(5月25日 朝日新聞より抜粋)
2013年5月25日(土)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.小出裕章さんインタビュー (その2)
人間の手に負えない事故であることを再認識すべき
溶け落ちた核燃料の取り出しは不可能でしょう
★2.柏崎刈羽5・18集会決議文
★3.大間現地原発反対イベントとツアーを紹介します
プルトニウム原発(フルMOX燃料)の建設工事に反対する大間現地アクショ
ンに参加しよう!
伊藤 晴夫(たんぽぽ舎ボランティア)
★4.新聞・雑誌より
◆「敦賀は廃炉に」 金曜デモアピール (5月25日東京新聞より)
◆ M8~9の地震 50年内90%以上 (5月25日朝日新聞より)
◆ 実験施設 放射能漏れ 東海村 (5月25日朝日新聞より)
━━━━━━━
※ 訂正です。
5月23日発信【TMM:No1843】6月3日の明大リバティーホールでの「脱原発テン
ト裁判を考える講演会」の講演者で一部誤りがありました。訂正をお願いします。
誤 中嶌哲円 正 中嶌哲演
※ 5/29(水)の学習会にご参加下さい。
食事から放射能を抜いたら、次々と「奇跡」の治療が起きた
最新・ウクライナの実践結果の報告
日時 5月29日(水)18:30開場 19:00開会
講師 小若順一さん (食品と暮らしの安全編集長)
会場 たんぽぽ舎 参加費 800円
━━━━━━━
┏┓
┗■1.小出裕章さんインタビュー (その2)
| 人間の手に負えない事故であることを再認識すべき
| 溶け落ちた核燃料の取り出しは不可能でしょう
└──── 小出裕章さん(京大原子炉実験所助教)
☆出典:人民新聞5月15日号より。了承を得て掲載。数回に分けて
連載します。
編…浄化された汚染水は、どれぐらいの放射能レベルですか?
小出…今浄化しているのは、セシウムだけです。他の放射性核種については、何
の浄化もしていないのです。例えばストロンチウムは、29万Bq/ccほどの汚
染度で、法定濃度基準の何百万倍。近づくのも嫌だな、というレベルです。漏れ
出たといわれる120は35兆Bqで、広島原爆による放射能=89兆Bqの3分の
1に相当します。
そこで、東京電力は他の放射性核種も除去できる「アルプス」という浄化装置
を稼働させる、と言っています。どこまで浄化できるかは、私にはよく分かりま
せん。原子炉施設から環境に放出してもいい濃度が、それぞれの放射性物質につ
いて定められていますが、そのレベルまで浄化するのは無理だと思います
でも仮にうまくいってセシウム、ストロンチウムなどの放射性核種も法定濃度
を下回る程度に浄化できたとしても、トリチウムは不可能です。トリチウムは水
素の同位体なので、水そのものになってしまっているからです。
浄化装置は、水の中に含まれている放射性物質を取り除いて水をきれいにする
ものなので、水そのもになったトリチウムは取れず、法定濃度限度の何万倍、あ
るいは何十万倍もの汚染水を、そのまま海へ流す日が来るでしょう。
編…被曝労働についてお聞きします。原発建屋周辺の作業環境は、一体どういう
状態なのでしょうか?
小出…私は、京都大学原子炉実験所で働いていますが、放射性物質を取り扱う時
には、放射線管理区域でやらなければなりません。1時間あたり0・6μSvを
越えるような場所は、放射線管理区域に指定するのが日本の法律です。
私のような放射線業務従事者が管理区域内で仕事をするのですが、被曝を避け
るため、20μSv/hを超える場所は、「高線量区域」に指定して規制します。
例えば、1カ月ほど前、ネズミが配電板の配線をショートさせ、停電が起こり
ました。冷却が一時停止して、大問題となりました。皆さん「何でそんな馬鹿な
ことを許したのか」と、散々文句を言ったわけだし、私もお粗末だなと思いまし
た。けれども、その配電板がある場所とは、300μSv/hという放射線が飛
び交っている場所なんです。
東電は、事故収束のために冷却水循環のためのラインを作り、ポンプを据え付
けて、電源供給のための配電盤も作ったのですが、その配電盤をトラックに乗せ
て建屋に横付けして「置いてきた」という状況です。現場でゆっくり配電盤を組
み立てる時間などない場所なのです。
ですから、配電盤をしっかり管理してトラブルがないようにすること自体が、
とても難しい現場なのです。
300μSv/hというのは猛烈な汚染環境ですが、他の場所はもっと凄くて、
東電としては「ここならば、まだ我慢できる」として、そこに置いたのでしょう。
発電所の敷地の中には、到底、人間が行けない場所も山ほどあって、原子炉建
屋内部は、人が入ることすらできません。
ロボットを送り込んでも帰ってこれず、次々と駄目になると。そういう場所な
んです。皆さんは、「大事故だからもっとしっかり事故に対処しろ」と思われる
でしょうけれども、そんなことが言えないほどに無茶苦茶ひどい場所だ、という
ことをまずわかっていただきたい。
┏┓
┗■2.柏崎刈羽5・18集会決議文
└────
私たちは首都圏をはじめ全国各地から柏崎刈羽地元3団体(柏崎刈羽原発反対
同盟・守る会・地区労)と会合すべくこの柏崎市と刈羽村に集まりました。その
目的は言うまでも無く、今夏季以降全国各地で目論まれている「原発再稼働策動」
を阻止するためです。
交流をますます深め、それぞれの運動地点で反対して応援しあう体勢を整える
ためです。
3・11福島第1原発過酷事故以降、原発の事故収束は程遠く、事故の処理も
されず、ふるさとを奪われた人々には満足な補償もされていません。日々子供た
ちは放射能にさらされ、また原発事故処理は多くの被曝労働者を生み出していま
す。更に農民・漁民の方々においては安全・安心な生産活動の展望も開けていま
せん。
しかし、長谷川健一氏の写真展が示すように、真実を伝え、東京電力と国を訴
え、全国の心ある人々と廃炉へ向け、「明日を切り開く」行動は開始されていま
す。
今日 安倍政権は厚顔にも原発産業の意に応えトルコをはじめ諸外国に原発輸
出を行おうとしています。
更には「原発再稼働」を次の参議院選挙公約の前面に掲げようとしています。
しかし福島県民をはじめ圧倒的世論におされている東京電力は福島第2原発の
再稼働を展望することは出来ない状況です。それ故金もうけ第一主義の東京電力
はその矛盾の一切を柏崎刈羽原発に集中させ再稼働を目論んでいます。
柏崎刈羽原発も福島原発も共に東京電力の発電所です。首都圏は巨大消費地で
す。柏崎刈羽・福島・首都圏は直接的に東京電力と向合っています。とりわけ首
都圏は倫理的にも柏崎刈羽・福島原発に重大な関心を寄せねばなりません
今日、誰の目から見ても規制委員会は再稼働に向けた新基準を出す委員会であ
ることは明らかです。
規制委員会は再稼働のための新基準づくりではなく「廃炉に向けた試案」こそ
提案すべきだと思います。
私たちは福島過酷事故を直視すればするほど「原発の安全」と「地域発展」は
虚構の神話であったことを確信します。
柏崎刈羽地域にあって地域発展は低落しつつあります。今や再稼働による発展
は望むべくありません。
この数十年来、原発推進側は、原発関係地域を分断し続けて来ました。
私たちはよびかけます。
今こそ胸襟を開き「原発に頼らない町づくり」を行いましょう。
私たちは持てる力を尽くして再稼働を許さず、脱原発を実現していきましょう。
私たちは以下を決議します。
1 福島原発過酷事故と被害者を忘れません。
2 大飯原発の稼働を許しません。
3 全国の原発建設と再稼働に反対します。
4 柏崎刈羽地元3団体・周辺地域の方々と連帯し、再稼働を阻止し、 廃炉に
向け全力をそそぎます。
2013年5月18日 参加者一同
┏┓
┗■3.大間現地原発反対イベントとツアーを紹介します
|プルトニウム原発(フルMOX燃料)の建設工事に反対する大間現地アクション
に参加しよう!
└──── 伊藤 晴夫(たんぽぽ舎ボランティア)
電力需要が原発なしで充分充足しているなか、危険極まりないフルMOX原発を
(不)採算性の見通しも、地盤やシステム自体の(不)安定性も意に介さず、大間原
発の建設を強行しようとすることは「核燃サイクルの弥縫策」以外ではあり得ず、
許されてよいことではありません。
6月15~16日に大間原発現地でイベント・講演・反対アクションが行われます。
大間は、本州最北端の地ですがアクセス方法は色々あり、現地では大間原発に反
対するひとりでも多くの方の参集を呼びかけています。
(アクセス方法 http://ohmagrock6.greenwebs.net/ )
たんぽぽ舎ボランティア・グループ「大間原発おおまちがいチーム」では、3
泊4日(6/14(金)~17(月))の現地ツアーを組んで参加を計画しています。
問い合せは tukurunaoma@yahoo.co.jp まで。
6/15(土)午後 大MAGROCK(反核ロックフェスティバル)
http://ohmagrock6.greenwebs.net/?page_id=30
19:00講演会@大間「なぜ私たちは大間原発に反対するのか」
講師 鎌田慧さん他
6/16(日) 11 時10 分~大間原発反対現地集会
集会後,大間町デモ。13 時50 分終了予定
http://nonukesooma.wordpress.com/
┏┓
┗■4.新聞・雑誌より
└────
◆「敦賀は廃炉に」 金曜デモアピール
脱原発を求める市民による毎週金曜日恒例の抗議活動が24日、東京・永田町
の首相官邸前や国会周辺で実施された。
参加者は、プラカードを掲げて「原発いらない」と繰り返し訴えた。
原子力規制委員会が日本原子力発電敦賀原発(福井県敦賀市)の2号機真下に
活断層があると判断したことを受け、参加者からは「国民の命を考えれば、廃炉
が当然だ」との声が上がった。
(写真「首相官邸前で脱原発訴える人たち」あり)
○ ここから 定点観測 国会前
経済より人命が大事
会社員 板倉彰一郎さん(39) 茨城県土浦市
ツイッターでデモのことを知り、以前から関心がありました。東京に用事があっ
たので職場の仲間と一緒に初めて参加しました。実家が福島県南相馬市の原町区
で、東京電力福島第一原発から20キロ圏内なんです。 (中略)
あんな事故があったにもかかわらず、原発の再稼働や輸出を考えている現在の
政府の方針は理解できません。経済よりも人命が大事です。福島の事故を教訓に
しなければ。 (後略)
(5月25日 東京新聞より抜粋)
◆M8~9の地震 50年内90%以上
南海トラフ 調査委予測
政府の地震調査委員会は24日、駿河湾から九州沖まで延びる南海トラフで起
きる恐れがある大地震の発生確率を公表した。トラフ沿いのどこかでマグニチュ
ード(M)8~9の地震が起きる確率は、50年以内に90%程度以上、10年
以内なら20%程度などで「切迫性が高い」とした。(中略)
本蔵義守委員長(東京工業大名誉教授)は「切迫性はかなり高いという認識。
今後の地震、津波対策を着実に推進し、防災、減災に努めてほしい」と話した。
調査委の南海トラフに関する今年1月時点の予測は、M8程度の東海地震が
88%(参考値)、M8・1前後の東南海地震が70~80%、M8・4前後の
南海地震が60%程度の確率で30年以内に起こるなどとしていた。
(5月25日 朝日新聞より抜粋 )
◆ 実験施設 放射能漏れ 東海村 原子力機構 研究者ら被曝
日本原子力研究開発機構は25日、茨城県東海村の原子核素粒子実験施設J-
PARCで、放射性物資が施設の外に漏れたと明らかにした。施設にいた研究者ら少
なくとも4人が内部被曝した。(中略)
原子力機構や原子力規制委員会によると、放射能漏れがあったのは23日午前
11時55分ごろ。陽子ビームを金にあて素粒子を発生させる実験をしていた。
装置が誤作動を起こして陽子ビームは通常の400倍の出力になり、金が蒸発。
放射性物質が漏れて研究者が吸い込んだ。現場には当時、研究者ら約30人がい
たという。 (後略)
(5月25日 朝日新聞より抜粋)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1845】
2013年5月24日(金)その2 地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.小出裕章さんインタビュー (その1)
人間の手に負えない事故であることを再認識すべき
溶け落ちた核燃料の取り出しは不可能でしょう
小出裕章さん(京大原子炉実験所助教)
★2.「海は、竣功認可までは公共用物」、「漁民に補償しなければ工事は着
工できない」、上関原発と漁業権・・海はだれのものか・・
熊本一規(明治学院大学)教授学習会(5/22)の要旨の報告
渡辺秀之(たんぽぽ舎ボランティア)
★3.新聞・雑誌より
◆原発ごみ行き場なし 処分地未定 2万トン放置も 敦賀「廃炉勧告」
規制委判断 偶然頼み (5月23日東京新聞より抜粋)
◆敦賀 迫られる廃炉 活断層 規制委が了承 敷地に別の調査断層も
(5月23日朝日新聞朝刊より抜粋)
━━━━━━━
※5/25学習会にご参加を!
日 時:5月25日(土)18:00より
槌田ゼミ第13回徹底解析福島原発事故「福島原発の欠陥機器と業務上
過失・福島原発2号機についての考察」
お 話:槌田敦さん
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F 参加費:800円
━━━━━━━
┏┓
┗■1.小出裕章さんインタビュー (その1)
| 人間の手に負えない事故であることを再認識すべき
| 溶け落ちた核燃料の取り出しは不可能でしょう
└──── 小出裕章さん(京大原子炉実験所助教)
昨年12月、野田佳彦首相(当時)による「事故収束宣言」とはいったい何だっ
たのか?、汚染水の漏洩、停電による冷却ポンプ停止など、「収束」とはほど遠
い現実が次々と明らかになっている。
小出裕章さん(京大原子炉実験所助教)に現状を聞いた。
質問項目は、1.事故原発の現状、2.事故現場と除染の被曝労働、3.再稼
働について、4.廃炉計画についての評価と見通し、5.予想される大地震につ
いて、など。分けて掲載する。
「人間の手に負えない事故が起こってしまったのです」と小出さんは語る。1
~3号機の事故原発建屋には、今も人が近づくことすらできず、ロボットも猛烈
な放射線で電子回路が破壊され、帰還できずに討ち死にするものが多数。私自身
も含めて危機感が薄れていることをあらためて痛感した。(編集部・山田)
編集部…汚染水の漏洩の実態と影響からお願いします。
小出…福島第1原発の1~3号機では、溶け落ちた炉心がこれ以上溶けないよう
にするために、ひたすら水を入れるという作業を2年間続けています。ただし、
溶けた炉心は、鋼鉄製の圧力容器の底を抜け、格納容器の中に落ちています。格
納容器にも穴が開き、入れた水が漏れ出て、原子炉建屋・タービン建屋の地下は、
汚染水で水浸しになっています。こんな状態が2年続き、冷却水が溜まり続けて
います。
東京電力は、溢れてくる水を浄化して、冷却水として再使用する計画を立てま
したが、コンクリート構造物(原子炉建屋、タービン建屋、トレンチ、ピットな
ど)にも割れがあり、地下水が流れ込み、1日に400~500トンも汚染水が
増えている状態です。
東京電力は、敷地内にタンクを作り、これを保管してきたのですが、追いつか
なくなって、池を掘り、遮水シートを敷いて、汚染水を入れたのですが、それも
また漏れてしまいました。
やることが本当にお粗末だと思いますが、事故現場があまりにも酷い汚染状態
だということです。放射能さえなければ、ゆっくり確実に工事もできるのですが、
全てが猛烈な被曝環境でやらなければいけないのです。
私は放射線業務従事者ですが、その私すらが行きたくないと思うほど猛烈な汚
染地帯なのです。そういう状況で汚染水は溢れ、現在も海に向かって流れている
でしょうし、今後は、意図的に海に流すという日が遠からずくる、と私は思います。
私は、汚染水が地下水を汚染しないよう、周囲に防壁を張りめぐらすべきだと
今も思っています。(次号に続く)
☆出典:人民新聞5月15日号より。了承を得て掲載。数回に分けて連載します。
┏┓
┗■2.「海は、竣功認可までは公共用物」、「漁民に補償しなければ工事は着
| 工できない」、上関原発と漁業権・・海はだれのものか・・
| 熊本一規(明治学院大学)教授学習会(5/22)の要旨の報告
└──── 渡辺秀之(たんぽぽ舎ボランティア)
○「脱原発の経済学」の著者・熊本一規(明治学院大学)教授の3回目の学習会
「上関原発と漁業権・海はだれのものか・」が、「スペースたんぽぽ」にて、5
月22日(水)に開催されました。
2013年3月1日付け中国新聞の記事(抜粋)に、「中国電力の山口県上関町への
原発建設計画で、山口県漁協は2月28日、県漁協祝島支店(旧祝島漁協)が受け
取りを拒否している漁業補償金約10億8千万円の取り扱いを協議する集会を開き、
支店組合員による無記名投票の結果、過半数が受け取りに賛成した。祝島支店は
原発計画に反対し、これまで補償金拒否を貫いてきたが、過去の採決を覆す結果
となった。今回は11人分の委任状を含めた全組合員53人が議長を除いて無記名投
票し、賛成が31人と、反対の21人を上回った。今後は、祝島支店と本店が組合員
への補償金の配分額の決定方法を協議する。県漁協幹部は「受け取る意思が確認
できた」と話し、手続きを進める考えを示した。」とありました。
自由民主党:安倍晋三首相の地元、山口県上関原発の建設の行方はどうなるのだ
ろうとの不安を持つ中で、本学習会は開催されました。
○学習内容は、「上関原発と漁業権・海はだれのものか・」を中心テーマに、基
礎知識(入会集団、漁業補償、漁業の種類、共同漁業権、公共用物等)、関係する
法律(漁業法、公有水面埋立法等)、及び熊本教授が関わられた反対運動の体験
談などを織り交ぜて、丁寧に解説されました。結論として、「魚業補償を受ける
のは漁協ではなく、漁民集団」であり、「埋め立て免許を得ていても、補償しな
ければ着工できない」のであるから、原発建設工事を止めるには、「海浜や海面
は、竣功認可までは公共物」、「漁民に補償しなければ、工事に着工できない」
ことを、中国電力に主張することが大事であると述べられました。また、関わら
れた反対運動の体験から、住民一人ひとりが、学習し、自分たちが強い権利を有
していることを自覚することが必要であると強く主張されました。
○熊本教授の冷静な理論構築、及び現場体験は、具体的かつ説得力があり、私た
ちの今後の再稼動阻止運動に対して重要な示唆となりました。休憩後、約20分間、
活発な質疑応答も交わされ、有意義な学習会となりました。閉会後、先生を囲ん
での交流・懇親会が行われ、約20名の参加有志と共に、夜更けまで議論は続きま
した。
なお、次回の学習会(案)については、熊本教授と打ち合わせしてからご案内致し
ます。
┏┓
┗■3.新聞・雑誌より
└────
◆原発ごみ行き場なし 処分地未定 2万トン放置も 敦賀「廃炉勧告」
直下に活断層がある敦賀原発2号機(福井県敦賀市)を保有する日本原子力発電
(原電)が、廃炉に伴い発生する放射性廃棄物の処分地を確保していないことが分
かった。処分先がなければ、原電が廃炉を決断しても、廃炉が進まず放置される
恐れがある。 (中略)
現時点では、原電は廃炉を決断していないが、問題となるのは廃炉ごみの行方。
原発を解体すると、さまざまなレベルの放射性廃棄物が1基当たり2万トン前後
発生する。
特に問題なのが制御棒や炉心部など放射線量が高い部材で、地中で300年管理
することになっているが、原電は「処分地は電力業界全体で検討している。現状
では決まっていない」と回答した。
規制委判断 偶然頼み
日本原子力発電敦賀原発2号機の真下に活断層があるとした原子力規制委員会
の初めての判断は、偶然の発見に支えられた危ういものだった。電力会社任せに
なっている調査の限界があらためて浮き彫りになった。規制委が信頼を勝ち取る
には、早急な改善が求められている。
「もし(地層の変形が)見つかっていなかったら、結論は変わっていたと思う」。
22日の規制委定例会合で、調査の座長役となった島崎邦彦委員長代理が振り返っ
た。
この言葉に、更田豊志委員は「今後、重要な見落としが起きる可能性があると
いうことか」と強い疑念を何度も口にした。(5月23日東京新聞より抜粋)
◆敦賀 迫られる廃炉 活断層 規制委が了承 敷地に別の調査断層も
日本原子力発電の敦賀原発2号機(福井県)が現状では再稼働できなくなり、
廃炉が不可避の状況になった。原子力規制委員会は22日、原子炉建屋直下の断層
は「活断層」と断定した有識者会合の報告書を了承した。原電はほかの原発も再
稼働が難しく、経営は窮地に追い込まれている。
報告書は2号機の原子炉建屋直下を走る「D―1」断層は、東側の活断層「浦
底断層」が動いた際に、引きずられて動く可能性が否定できない耐震設計上考慮
すべき「活断層」と判断。規制委は、報告書には科学的にみて根拠があるとして
了承した。
原電は6月末まで調査し、報告書を出して反論する。この日も「科学的判断に
なっていない」として、浜田康男社長が質問状を提出。しかし、規制委は十分に
判断できるとして原電の報告を待たずに了承した。(中略)
7月に施行される新規制基準は、活断層の真上に原子炉建屋など重要施設の設
置を認めないと定めている。原電が再稼働の申請を提出しても、現状では審査に
は通らない。原電は廃炉の判断を迫られる。
規制委は22日、活断層による地震で、1705体の核燃料があるプールの冷却水が
漏れて事故が起きないか、原電に評価するよう指示することを決めた。原電は指
示に従うと活断層だと認めることになり、廃炉へと一段と追い込まれる。
2号機の隣にある1号機も原子炉建屋直下に活断層の疑いがある複数の断層が
ある。しかし、原電の調査が遅れており、今回の報告書に評価は盛り込めなかっ
た。規制委は今後、調査・検討するが日程は未定だ。
さらに、原電が04年に増設を申請した3、4号機の予定地にも複数の断層が
ある。敷地も造成しているが、規制委の審査は事実上止まっている。原電が審査
を再開してもらうには、新規制基準に適合させた上で申請し直さなければならな
い。規制委は審査する中で、これらの断層についても調べる。(後略)
(5月23日朝日新聞朝刊より抜粋)
2013年5月24日(金)その2 地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.小出裕章さんインタビュー (その1)
人間の手に負えない事故であることを再認識すべき
溶け落ちた核燃料の取り出しは不可能でしょう
小出裕章さん(京大原子炉実験所助教)
★2.「海は、竣功認可までは公共用物」、「漁民に補償しなければ工事は着
工できない」、上関原発と漁業権・・海はだれのものか・・
熊本一規(明治学院大学)教授学習会(5/22)の要旨の報告
渡辺秀之(たんぽぽ舎ボランティア)
★3.新聞・雑誌より
◆原発ごみ行き場なし 処分地未定 2万トン放置も 敦賀「廃炉勧告」
規制委判断 偶然頼み (5月23日東京新聞より抜粋)
◆敦賀 迫られる廃炉 活断層 規制委が了承 敷地に別の調査断層も
(5月23日朝日新聞朝刊より抜粋)
━━━━━━━
※5/25学習会にご参加を!
日 時:5月25日(土)18:00より
槌田ゼミ第13回徹底解析福島原発事故「福島原発の欠陥機器と業務上
過失・福島原発2号機についての考察」
お 話:槌田敦さん
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F 参加費:800円
━━━━━━━
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┗■1.小出裕章さんインタビュー (その1)
| 人間の手に負えない事故であることを再認識すべき
| 溶け落ちた核燃料の取り出しは不可能でしょう
└──── 小出裕章さん(京大原子炉実験所助教)
昨年12月、野田佳彦首相(当時)による「事故収束宣言」とはいったい何だっ
たのか?、汚染水の漏洩、停電による冷却ポンプ停止など、「収束」とはほど遠
い現実が次々と明らかになっている。
小出裕章さん(京大原子炉実験所助教)に現状を聞いた。
質問項目は、1.事故原発の現状、2.事故現場と除染の被曝労働、3.再稼
働について、4.廃炉計画についての評価と見通し、5.予想される大地震につ
いて、など。分けて掲載する。
「人間の手に負えない事故が起こってしまったのです」と小出さんは語る。1
~3号機の事故原発建屋には、今も人が近づくことすらできず、ロボットも猛烈
な放射線で電子回路が破壊され、帰還できずに討ち死にするものが多数。私自身
も含めて危機感が薄れていることをあらためて痛感した。(編集部・山田)
編集部…汚染水の漏洩の実態と影響からお願いします。
小出…福島第1原発の1~3号機では、溶け落ちた炉心がこれ以上溶けないよう
にするために、ひたすら水を入れるという作業を2年間続けています。ただし、
溶けた炉心は、鋼鉄製の圧力容器の底を抜け、格納容器の中に落ちています。格
納容器にも穴が開き、入れた水が漏れ出て、原子炉建屋・タービン建屋の地下は、
汚染水で水浸しになっています。こんな状態が2年続き、冷却水が溜まり続けて
います。
東京電力は、溢れてくる水を浄化して、冷却水として再使用する計画を立てま
したが、コンクリート構造物(原子炉建屋、タービン建屋、トレンチ、ピットな
ど)にも割れがあり、地下水が流れ込み、1日に400~500トンも汚染水が
増えている状態です。
東京電力は、敷地内にタンクを作り、これを保管してきたのですが、追いつか
なくなって、池を掘り、遮水シートを敷いて、汚染水を入れたのですが、それも
また漏れてしまいました。
やることが本当にお粗末だと思いますが、事故現場があまりにも酷い汚染状態
だということです。放射能さえなければ、ゆっくり確実に工事もできるのですが、
全てが猛烈な被曝環境でやらなければいけないのです。
私は放射線業務従事者ですが、その私すらが行きたくないと思うほど猛烈な汚
染地帯なのです。そういう状況で汚染水は溢れ、現在も海に向かって流れている
でしょうし、今後は、意図的に海に流すという日が遠からずくる、と私は思います。
私は、汚染水が地下水を汚染しないよう、周囲に防壁を張りめぐらすべきだと
今も思っています。(次号に続く)
☆出典:人民新聞5月15日号より。了承を得て掲載。数回に分けて連載します。
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┗■2.「海は、竣功認可までは公共用物」、「漁民に補償しなければ工事は着
| 工できない」、上関原発と漁業権・・海はだれのものか・・
| 熊本一規(明治学院大学)教授学習会(5/22)の要旨の報告
└──── 渡辺秀之(たんぽぽ舎ボランティア)
○「脱原発の経済学」の著者・熊本一規(明治学院大学)教授の3回目の学習会
「上関原発と漁業権・海はだれのものか・」が、「スペースたんぽぽ」にて、5
月22日(水)に開催されました。
2013年3月1日付け中国新聞の記事(抜粋)に、「中国電力の山口県上関町への
原発建設計画で、山口県漁協は2月28日、県漁協祝島支店(旧祝島漁協)が受け
取りを拒否している漁業補償金約10億8千万円の取り扱いを協議する集会を開き、
支店組合員による無記名投票の結果、過半数が受け取りに賛成した。祝島支店は
原発計画に反対し、これまで補償金拒否を貫いてきたが、過去の採決を覆す結果
となった。今回は11人分の委任状を含めた全組合員53人が議長を除いて無記名投
票し、賛成が31人と、反対の21人を上回った。今後は、祝島支店と本店が組合員
への補償金の配分額の決定方法を協議する。県漁協幹部は「受け取る意思が確認
できた」と話し、手続きを進める考えを示した。」とありました。
自由民主党:安倍晋三首相の地元、山口県上関原発の建設の行方はどうなるのだ
ろうとの不安を持つ中で、本学習会は開催されました。
○学習内容は、「上関原発と漁業権・海はだれのものか・」を中心テーマに、基
礎知識(入会集団、漁業補償、漁業の種類、共同漁業権、公共用物等)、関係する
法律(漁業法、公有水面埋立法等)、及び熊本教授が関わられた反対運動の体験
談などを織り交ぜて、丁寧に解説されました。結論として、「魚業補償を受ける
のは漁協ではなく、漁民集団」であり、「埋め立て免許を得ていても、補償しな
ければ着工できない」のであるから、原発建設工事を止めるには、「海浜や海面
は、竣功認可までは公共物」、「漁民に補償しなければ、工事に着工できない」
ことを、中国電力に主張することが大事であると述べられました。また、関わら
れた反対運動の体験から、住民一人ひとりが、学習し、自分たちが強い権利を有
していることを自覚することが必要であると強く主張されました。
○熊本教授の冷静な理論構築、及び現場体験は、具体的かつ説得力があり、私た
ちの今後の再稼動阻止運動に対して重要な示唆となりました。休憩後、約20分間、
活発な質疑応答も交わされ、有意義な学習会となりました。閉会後、先生を囲ん
での交流・懇親会が行われ、約20名の参加有志と共に、夜更けまで議論は続きま
した。
なお、次回の学習会(案)については、熊本教授と打ち合わせしてからご案内致し
ます。
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┗■3.新聞・雑誌より
└────
◆原発ごみ行き場なし 処分地未定 2万トン放置も 敦賀「廃炉勧告」
直下に活断層がある敦賀原発2号機(福井県敦賀市)を保有する日本原子力発電
(原電)が、廃炉に伴い発生する放射性廃棄物の処分地を確保していないことが分
かった。処分先がなければ、原電が廃炉を決断しても、廃炉が進まず放置される
恐れがある。 (中略)
現時点では、原電は廃炉を決断していないが、問題となるのは廃炉ごみの行方。
原発を解体すると、さまざまなレベルの放射性廃棄物が1基当たり2万トン前後
発生する。
特に問題なのが制御棒や炉心部など放射線量が高い部材で、地中で300年管理
することになっているが、原電は「処分地は電力業界全体で検討している。現状
では決まっていない」と回答した。
規制委判断 偶然頼み
日本原子力発電敦賀原発2号機の真下に活断層があるとした原子力規制委員会
の初めての判断は、偶然の発見に支えられた危ういものだった。電力会社任せに
なっている調査の限界があらためて浮き彫りになった。規制委が信頼を勝ち取る
には、早急な改善が求められている。
「もし(地層の変形が)見つかっていなかったら、結論は変わっていたと思う」。
22日の規制委定例会合で、調査の座長役となった島崎邦彦委員長代理が振り返っ
た。
この言葉に、更田豊志委員は「今後、重要な見落としが起きる可能性があると
いうことか」と強い疑念を何度も口にした。(5月23日東京新聞より抜粋)
◆敦賀 迫られる廃炉 活断層 規制委が了承 敷地に別の調査断層も
日本原子力発電の敦賀原発2号機(福井県)が現状では再稼働できなくなり、
廃炉が不可避の状況になった。原子力規制委員会は22日、原子炉建屋直下の断層
は「活断層」と断定した有識者会合の報告書を了承した。原電はほかの原発も再
稼働が難しく、経営は窮地に追い込まれている。
報告書は2号機の原子炉建屋直下を走る「D―1」断層は、東側の活断層「浦
底断層」が動いた際に、引きずられて動く可能性が否定できない耐震設計上考慮
すべき「活断層」と判断。規制委は、報告書には科学的にみて根拠があるとして
了承した。
原電は6月末まで調査し、報告書を出して反論する。この日も「科学的判断に
なっていない」として、浜田康男社長が質問状を提出。しかし、規制委は十分に
判断できるとして原電の報告を待たずに了承した。(中略)
7月に施行される新規制基準は、活断層の真上に原子炉建屋など重要施設の設
置を認めないと定めている。原電が再稼働の申請を提出しても、現状では審査に
は通らない。原電は廃炉の判断を迫られる。
規制委は22日、活断層による地震で、1705体の核燃料があるプールの冷却水が
漏れて事故が起きないか、原電に評価するよう指示することを決めた。原電は指
示に従うと活断層だと認めることになり、廃炉へと一段と追い込まれる。
2号機の隣にある1号機も原子炉建屋直下に活断層の疑いがある複数の断層が
ある。しかし、原電の調査が遅れており、今回の報告書に評価は盛り込めなかっ
た。規制委は今後、調査・検討するが日程は未定だ。
さらに、原電が04年に増設を申請した3、4号機の予定地にも複数の断層が
ある。敷地も造成しているが、規制委の審査は事実上止まっている。原電が審査
を再開してもらうには、新規制基準に適合させた上で申請し直さなければならな
い。規制委は審査する中で、これらの断層についても調べる。(後略)
(5月23日朝日新聞朝刊より抜粋)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1844】
2013年5月24日(金)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.脱原発テント訴訟 「撤去は権利乱用」
口頭弁論で被告側 (5月23日東京新聞より抜粋)
★2.電気料金の過払い返還請求行動を開始します
原発の電気料金負担を拒否する会 代表 槌田 敦
★3.新聞・雑誌より
◆原発反対全国ネットワーク 柏崎で集会 「再稼働許さない」
(5月19日新潟日報より)
◆風力発電 落下事故続く 金属疲労や設計ミスか
検査・認証制度づくり急務 (5月22日朝日新聞より抜粋)
★4.テント日誌5月19日(日)その2経産省前テントひろば617日目
テントのハンスト-大阪から車椅子で参加されているFさん
連続共同ハンストも4日目だ
柏崎刈羽再稼働阻止応援ツアー 長い闘いの歴史を学ぶ
(I.K)、(K.M)
━━━━━━━
※5/25(土)報告会にご参加を!
日 時:5月25日(土)13:00~16:30
憲法と脱原発テント-経産省前テントひろばの「被告」ってどんな人?-
報 告:正清太一さん(経産省前テントひろば共同代表)
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
参加費:500円
━━━━━━━
┏┓
┗■1.脱原発テント訴訟 「撤去は権利乱用」
| 口頭弁論で被告側
└────
(前略)
メンバー側は「テントは民主主義の実現に重要な機能を果たしている。格別の
損害も生じていないのに撤去を求めるのは訴訟を起こす権利を乱用する違法なも
ので、却下されるべきだ」などとする答弁書を提出。全面的に争う姿勢を示した。
被告の淵上太郎さん(70)は「テントは国民的な怒りの表明。原発推進の中心で
ある経産省に立てて抗議の意思を示す必要があった」と意見陳述した。
地裁周辺では、多数の支援者が集まりデモ行進。法廷に入れなかった人たちが
大きな法廷での開廷を求め庁舎内の廊下に座り込む場面もあった。
(5月23日東京新聞より抜粋)
┏┓
┗■2.電気料金の過払い返還請求行動を開始します
└──── 原発の電気料金負担を拒否する会 代表 槌田 敦
1.「過払い電気料金返還請求および明細書」を集める。(用紙はFAXで送りま
す)。
2.集めた請求書に「表書き」をつけ、東京電力にまとめて請求する。
3.東京電力に対して「文書回答を求める事項」を提出し、回答を求める。
4.さらに、東京電力に訪問して上記文書回答につき、説明を求める。
文書回答を求める事項
(1) 返還請求書に書いた当方の主張について、東京電力の見解を述べよ。
(2)特に、「原発による損失は事業の失敗であり、消費者負担は筋違いであるか
ら、その補填は資産の売却などでおこなえ」に対して、詳しく見解を述べよ。
(3)2012年度電気料金値上げの認可に際し、その積算根拠とした下記項目につい
て、具体的な金額を明らかにせよ
a.原発関連人件費、b.福島第一発電所の経費、c.福島第二発電所の経費、
d.柏崎刈羽発電所の経費、e.原発関連他社への支払い、f.再処理関連費用、
g.現地寄付金、h.事故保障費、i.事故対策費用、j.その他原発関連費用
(4)2012年度において、実際に支出した下記項目の金額を明らかにせよ。
a.原発関連人件費、b.福島第一発電所の経費、c.福島第二発電所の経費、
d.柏崎刈羽発電所の経費、e.原発関連他社への支払い、f.再処理関連費用、
g.現地寄付金、h.事故保障費、i.事故対策費用、j.その他原発関連費用
なお、東電が電気料金の値上げにあたって根拠を示して請求し、またこれを徴
収した以上、東電には実際の支出内容を明らかにする義務がある。
(5)料金徴収に際して、東京電力は「送電停止」の脅しをおこなった。この脅し
は、憲法第25条1「すべて国民は、健康で文化的な最低限の生活を営む権利を有
する」を攻撃するものである。また、送電停止にあたって100w送電を通知した
が、現代社会において100w送電では「健康で文化的な最低限の生活」は不可能
である。憲法違反の送電停止の脅しを取りやめよ。
(6)東京電力は一部利用者に対して、郵貯払込取扱票の発行を拒否している。そ
の理由は金額修正が可能である為だが、この金額修正の行為は違法ではなく払込
者の自由である。東京電力の行為は不当であり、差別的扱いを取りやめよ。
原発の電気料金負担を拒否する会
連絡先:たんぽぽ舎気付 FAX 03-3238-0056
┏┓
┗■3.新聞・雑誌より
└────
◆原発反対全国ネットワーク 柏崎で集会 「再稼働許さない」
東京電力柏崎刈羽原発がある柏崎市では18日、原発再稼働に反対する集会が開
かれた。立地地域や大都市圏の市民団体でつくる「再稼働阻止全国ネットワーク」
(事務局・東京)の「応援ツアー」の一行が来県し、同原発に反対する地元3団
体のメンバーらと「協力して再稼働を許さない」と連携を確認した。
同ネットワークは昨年11月にできた。応援ツアーは反対の機運を高める狙いで、
東京や福島県、青森県などの住民ら約100人が参加した。
集会は地元3団体が主催し、約20人でツアーを歓迎。3団体共同代表の矢部忠
夫柏崎市議が「東電福島第一原発事故の現実から目を背けず、原発に頼っては駄
目という視点を市民と共有しなくてはならない」と訴えた。
同ネットワークの柳田真共同代表は「今後は現地の活動を孤立させず、全国で
連携し、互いに応援したい。再稼働を許さないことが原発ゼロに近づく道だ」と
呼びかけた。
一行は19日、柏崎刈羽原発周辺を視察する。(5月19日新潟日報より)
◆風力発電 落下事故続く 金属疲労や設計ミスか
検査・認証制度づくり急務
この春、風力発電の風車が大破する事故が、京都府と三重県で立て続けに起き
た。発電機やギアなどを収める心臓部(ナセル)が落下するのは異例の事態で、関
係者に衝撃が走っている。対策を急がなければ出遅れている日本の風力発電の普
及が、いっそう遅れることになりかねない。
京都府北部の丹後半島の山間部にある府営太鼓山風力発電所。4月中旬に現地
を訪ねると、長さ約25メートルのブレード(羽根)が砕け、回転軸の部分にあった
ナセルは地面に深くめり込んでいた。計45トンもの巨大な構造物が、高さ50メー
トルの支柱からもげて無残な姿をさらしていた。(中略)
経済産業省は事故を深刻にとらえ、全国の事業者に保守点検の徹底を促した。
検査・認証制度づくり急務 (中略)
風車の事故では、過去最大級の台風で想定を超える大きな力がかかって複数の
風車が支柱ごと折れるなどした03年の沖縄宮古島のケースが有名だ。(中略)
東京大の石原孟教授(耐風工学)によると、事故は宮古島のようなケースのほ
か、京都のような「風車の寿命を超えて金属疲労を起こすケース」と、三重の例
が当てはまるとみられる「メーカーの設計・製造ミス」の3パターンに分類され
る。いずれも「解決策はある」と強調する。
定期的に事故や故障のリスクをチェックする「車検」のような制度があれば、
金属疲労による事故は未然に防げる。製造ミスは、風車がきちんと製造されてい
るかを第三者機関などが認証する制度で避けられると指摘する。
(須藤大輔・川田俊男) (5月22日朝日新聞より抜粋)
┏┓
┗■4.テント日誌5月19日(日)その2経産省前テントひろば617日目
| テントのハンスト-大阪から車椅子で参加されているFさん
| 連続共同ハンストも4日目だ
| 柏崎刈羽再稼働阻止応援ツアー 長い闘いの歴史を学ぶ
└──── (I.K)、(K.M)
○ 10時ごろテントに着くともうハンスト中の人たちが勢ぞろいして座り込んで
いました。いつもの日曜日とガラッと違う雰囲気!法被姿は目立ちますね。
天候に恵まれてか通り過ぎる観光バスの乗客も多く、手を振って下さる方がたく
さんいて嬉しかったです。それだけテントの存在が目立ったのですね。
昼ごろ伊勢原市から山羊さんも応援に駆けつけてくれハンストの人たちをなごま
せてくれました。
霞ヶ関ビルは何処ですか?と尋ねた2人の女性、最初テントを見て驚いた様子、
いわき出身だとか、同郷のハンスト者と懐かしそうに会話してハンストしてくだ
さることになりました。テントは時に道案内所なのです。
私は大阪から車椅子で来てハンストに参加されているFさんのお話に感動しま
した。脳性まひをもちながら3人のお子さんを育て、ポジティブに活動されてい
ます。彼女は40年前から障害者も街に出ようという活動をはじめデパートへ行っ
たり、喫茶店へ行ったりしていました。素晴らしいですね。
今は 「あってはならない人間などいない」と出生前診断が容易にされた事と
原発事故の関係を憂えて母体血検査に反対の運動をしているとのこと、私は身近
に障害を持つ人がいないこともあり、今まであまり障害を持つ人の気持を考えな
かったこと、そして今何故出生前診断を容易にすることになったのかまで考え及
ばなかった事も反省しました。
午後から第2テントで川柳の会もあり、人が多くいたので安心して早めにテン
トを去りました。(I.K)
○再稼働阻止全国ネットワークの「柏崎刈羽バスツアー」参加報告
18日-19日の標記バスツアーに参加したので簡単に速報する。
18日午後に柏崎市ワークプラザで「原発再稼働阻止応援ツアー受け入れ集会」
(地元3団体主催)。地元の柏崎刈羽原発に対する長い闘いと、福島、大間、東
海、志賀、大飯、東京他の闘いのお話を聞き、全国の原発の再稼働を許さないこ
とを確認しあった。参加は約120人。地元新潟日報の朝刊にはカラー写真入りで
集会模様が報道された。
挨拶の記録メモから…
★ 矢部忠雄柏崎市議:07年の中越沖地震による柏崎刈羽原発事故の原因追及を
きっちりやっていればフクイチ事故が無かったかも知れない。ベントを付けるな
ら住民の合意を得てからに。福島原発事故の実態を知ったら住民に役立つ防災計
画はできない。
★ 桑山史子さん(プルサーマルを考える柏崎刈羽市民ネット):フクイチの恐ろ
しさをいやと言うほど知った、涙が出ないくらいショック。昨年7月20日から金
曜行動を開始し、毎週8人~30人が行動している。
★ 中道雅史(大間原発反対現地集会実行委員会):むつ中間貯蔵施設が10月
から稼働予定で、8月には柏崎刈羽原発から使用済核燃料が運ばれる。プルトニ
ウムを燃やすためのフルMOX大間原発は完成度38%程だが工事は進んでいない、
新規制基準ができれば完成度は下がる見込み。
★ 木幡ますみ(大熊町)さん:東電社員がこの原発はまだ百年持つと言ってい
たが、一週間後に3.11が起こり地震で配管が壊れた。東電社員は先に逃げた。
高血圧・糖尿病の人が薬なしで逃げて倒れて死んだ。2年経ってまだ何の解決も
していない。私たちはモルモットか?
明くる19日には、近藤容人刈羽村村議会議員の案内で、柏崎刈羽原発周辺を
バス2台と乗用車数台で案内してもらった。断層の跡形が残った砂浜を前に米山
―妙高―立山の雪化粧が残った山々や弥彦山と270度の美しい景観。海にはみ
出した原発の赤白の塔の林立が異様だ。
東電柏崎刈羽原発のPR館に入ったところ、停電のために展示館は見学できない
と笑うに笑えぬ東電の説明。どうも我々を恐れたらしい。「5月19日(日)は作
業停電のため、展示館はご見学いただけません。見学会のみの実施となります。」
とサイトにも掲示されていた。
交付金で造られた立派な建物の片隅に木造2階建ての命を守る会の「団結小屋」
があり長い闘いの歴史を感じさせる。さらに道路を隔てて向かい側には床暖房と
全天候型スポーツ施設を備えた中学校。柏崎刈羽の状況を象徴的に現わしている
と感じた。最後に原発に近い荒浜で原発再稼働反対の抗議のシュプレヒコールを
上げた。バス内でも柏崎刈羽の闘いのDVDを観ながら、菅井益郎さんの詳しい解
説をお聞きした。柏崎刈羽の長い長い闘いの歴史と今を学びながら沢山の人たち
との連帯を得ることができた。再稼働阻止の闘いの新たな決意を胸に抱いて帰途
についた。(K.M)
◇「脱原発テントといのちを守る闘い」テントからのお願い◇
★「土地明け渡し請求訴訟取り下げ署名」への協力・拡散のお願い>
現在、テントひろばでは、「土地明け渡し請求訴訟の取り下げを求めるための
署名」を経産省前テントひろば受付と、インターネットでお願いしております。
「土地明け渡し請求訴訟」取り下げを求める請願署名
http://tentohiroba.tumblr.com/post/48968694817
署名への協力、ツイッター、フェイスブック、メーリングリスト、ブログなどで
の拡散も宜しくお願いします。
2013年5月24日(金)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.脱原発テント訴訟 「撤去は権利乱用」
口頭弁論で被告側 (5月23日東京新聞より抜粋)
★2.電気料金の過払い返還請求行動を開始します
原発の電気料金負担を拒否する会 代表 槌田 敦
★3.新聞・雑誌より
◆原発反対全国ネットワーク 柏崎で集会 「再稼働許さない」
(5月19日新潟日報より)
◆風力発電 落下事故続く 金属疲労や設計ミスか
検査・認証制度づくり急務 (5月22日朝日新聞より抜粋)
★4.テント日誌5月19日(日)その2経産省前テントひろば617日目
テントのハンスト-大阪から車椅子で参加されているFさん
連続共同ハンストも4日目だ
柏崎刈羽再稼働阻止応援ツアー 長い闘いの歴史を学ぶ
(I.K)、(K.M)
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※5/25(土)報告会にご参加を!
日 時:5月25日(土)13:00~16:30
憲法と脱原発テント-経産省前テントひろばの「被告」ってどんな人?-
報 告:正清太一さん(経産省前テントひろば共同代表)
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
参加費:500円
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┗■1.脱原発テント訴訟 「撤去は権利乱用」
| 口頭弁論で被告側
└────
(前略)
メンバー側は「テントは民主主義の実現に重要な機能を果たしている。格別の
損害も生じていないのに撤去を求めるのは訴訟を起こす権利を乱用する違法なも
ので、却下されるべきだ」などとする答弁書を提出。全面的に争う姿勢を示した。
被告の淵上太郎さん(70)は「テントは国民的な怒りの表明。原発推進の中心で
ある経産省に立てて抗議の意思を示す必要があった」と意見陳述した。
地裁周辺では、多数の支援者が集まりデモ行進。法廷に入れなかった人たちが
大きな法廷での開廷を求め庁舎内の廊下に座り込む場面もあった。
(5月23日東京新聞より抜粋)
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┗■2.電気料金の過払い返還請求行動を開始します
└──── 原発の電気料金負担を拒否する会 代表 槌田 敦
1.「過払い電気料金返還請求および明細書」を集める。(用紙はFAXで送りま
す)。
2.集めた請求書に「表書き」をつけ、東京電力にまとめて請求する。
3.東京電力に対して「文書回答を求める事項」を提出し、回答を求める。
4.さらに、東京電力に訪問して上記文書回答につき、説明を求める。
文書回答を求める事項
(1) 返還請求書に書いた当方の主張について、東京電力の見解を述べよ。
(2)特に、「原発による損失は事業の失敗であり、消費者負担は筋違いであるか
ら、その補填は資産の売却などでおこなえ」に対して、詳しく見解を述べよ。
(3)2012年度電気料金値上げの認可に際し、その積算根拠とした下記項目につい
て、具体的な金額を明らかにせよ
a.原発関連人件費、b.福島第一発電所の経費、c.福島第二発電所の経費、
d.柏崎刈羽発電所の経費、e.原発関連他社への支払い、f.再処理関連費用、
g.現地寄付金、h.事故保障費、i.事故対策費用、j.その他原発関連費用
(4)2012年度において、実際に支出した下記項目の金額を明らかにせよ。
a.原発関連人件費、b.福島第一発電所の経費、c.福島第二発電所の経費、
d.柏崎刈羽発電所の経費、e.原発関連他社への支払い、f.再処理関連費用、
g.現地寄付金、h.事故保障費、i.事故対策費用、j.その他原発関連費用
なお、東電が電気料金の値上げにあたって根拠を示して請求し、またこれを徴
収した以上、東電には実際の支出内容を明らかにする義務がある。
(5)料金徴収に際して、東京電力は「送電停止」の脅しをおこなった。この脅し
は、憲法第25条1「すべて国民は、健康で文化的な最低限の生活を営む権利を有
する」を攻撃するものである。また、送電停止にあたって100w送電を通知した
が、現代社会において100w送電では「健康で文化的な最低限の生活」は不可能
である。憲法違反の送電停止の脅しを取りやめよ。
(6)東京電力は一部利用者に対して、郵貯払込取扱票の発行を拒否している。そ
の理由は金額修正が可能である為だが、この金額修正の行為は違法ではなく払込
者の自由である。東京電力の行為は不当であり、差別的扱いを取りやめよ。
原発の電気料金負担を拒否する会
連絡先:たんぽぽ舎気付 FAX 03-3238-0056
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┗■3.新聞・雑誌より
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◆原発反対全国ネットワーク 柏崎で集会 「再稼働許さない」
東京電力柏崎刈羽原発がある柏崎市では18日、原発再稼働に反対する集会が開
かれた。立地地域や大都市圏の市民団体でつくる「再稼働阻止全国ネットワーク」
(事務局・東京)の「応援ツアー」の一行が来県し、同原発に反対する地元3団
体のメンバーらと「協力して再稼働を許さない」と連携を確認した。
同ネットワークは昨年11月にできた。応援ツアーは反対の機運を高める狙いで、
東京や福島県、青森県などの住民ら約100人が参加した。
集会は地元3団体が主催し、約20人でツアーを歓迎。3団体共同代表の矢部忠
夫柏崎市議が「東電福島第一原発事故の現実から目を背けず、原発に頼っては駄
目という視点を市民と共有しなくてはならない」と訴えた。
同ネットワークの柳田真共同代表は「今後は現地の活動を孤立させず、全国で
連携し、互いに応援したい。再稼働を許さないことが原発ゼロに近づく道だ」と
呼びかけた。
一行は19日、柏崎刈羽原発周辺を視察する。(5月19日新潟日報より)
◆風力発電 落下事故続く 金属疲労や設計ミスか
検査・認証制度づくり急務
この春、風力発電の風車が大破する事故が、京都府と三重県で立て続けに起き
た。発電機やギアなどを収める心臓部(ナセル)が落下するのは異例の事態で、関
係者に衝撃が走っている。対策を急がなければ出遅れている日本の風力発電の普
及が、いっそう遅れることになりかねない。
京都府北部の丹後半島の山間部にある府営太鼓山風力発電所。4月中旬に現地
を訪ねると、長さ約25メートルのブレード(羽根)が砕け、回転軸の部分にあった
ナセルは地面に深くめり込んでいた。計45トンもの巨大な構造物が、高さ50メー
トルの支柱からもげて無残な姿をさらしていた。(中略)
経済産業省は事故を深刻にとらえ、全国の事業者に保守点検の徹底を促した。
検査・認証制度づくり急務 (中略)
風車の事故では、過去最大級の台風で想定を超える大きな力がかかって複数の
風車が支柱ごと折れるなどした03年の沖縄宮古島のケースが有名だ。(中略)
東京大の石原孟教授(耐風工学)によると、事故は宮古島のようなケースのほ
か、京都のような「風車の寿命を超えて金属疲労を起こすケース」と、三重の例
が当てはまるとみられる「メーカーの設計・製造ミス」の3パターンに分類され
る。いずれも「解決策はある」と強調する。
定期的に事故や故障のリスクをチェックする「車検」のような制度があれば、
金属疲労による事故は未然に防げる。製造ミスは、風車がきちんと製造されてい
るかを第三者機関などが認証する制度で避けられると指摘する。
(須藤大輔・川田俊男) (5月22日朝日新聞より抜粋)
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┗■4.テント日誌5月19日(日)その2経産省前テントひろば617日目
| テントのハンスト-大阪から車椅子で参加されているFさん
| 連続共同ハンストも4日目だ
| 柏崎刈羽再稼働阻止応援ツアー 長い闘いの歴史を学ぶ
└──── (I.K)、(K.M)
○ 10時ごろテントに着くともうハンスト中の人たちが勢ぞろいして座り込んで
いました。いつもの日曜日とガラッと違う雰囲気!法被姿は目立ちますね。
天候に恵まれてか通り過ぎる観光バスの乗客も多く、手を振って下さる方がたく
さんいて嬉しかったです。それだけテントの存在が目立ったのですね。
昼ごろ伊勢原市から山羊さんも応援に駆けつけてくれハンストの人たちをなごま
せてくれました。
霞ヶ関ビルは何処ですか?と尋ねた2人の女性、最初テントを見て驚いた様子、
いわき出身だとか、同郷のハンスト者と懐かしそうに会話してハンストしてくだ
さることになりました。テントは時に道案内所なのです。
私は大阪から車椅子で来てハンストに参加されているFさんのお話に感動しま
した。脳性まひをもちながら3人のお子さんを育て、ポジティブに活動されてい
ます。彼女は40年前から障害者も街に出ようという活動をはじめデパートへ行っ
たり、喫茶店へ行ったりしていました。素晴らしいですね。
今は 「あってはならない人間などいない」と出生前診断が容易にされた事と
原発事故の関係を憂えて母体血検査に反対の運動をしているとのこと、私は身近
に障害を持つ人がいないこともあり、今まであまり障害を持つ人の気持を考えな
かったこと、そして今何故出生前診断を容易にすることになったのかまで考え及
ばなかった事も反省しました。
午後から第2テントで川柳の会もあり、人が多くいたので安心して早めにテン
トを去りました。(I.K)
○再稼働阻止全国ネットワークの「柏崎刈羽バスツアー」参加報告
18日-19日の標記バスツアーに参加したので簡単に速報する。
18日午後に柏崎市ワークプラザで「原発再稼働阻止応援ツアー受け入れ集会」
(地元3団体主催)。地元の柏崎刈羽原発に対する長い闘いと、福島、大間、東
海、志賀、大飯、東京他の闘いのお話を聞き、全国の原発の再稼働を許さないこ
とを確認しあった。参加は約120人。地元新潟日報の朝刊にはカラー写真入りで
集会模様が報道された。
挨拶の記録メモから…
★ 矢部忠雄柏崎市議:07年の中越沖地震による柏崎刈羽原発事故の原因追及を
きっちりやっていればフクイチ事故が無かったかも知れない。ベントを付けるな
ら住民の合意を得てからに。福島原発事故の実態を知ったら住民に役立つ防災計
画はできない。
★ 桑山史子さん(プルサーマルを考える柏崎刈羽市民ネット):フクイチの恐ろ
しさをいやと言うほど知った、涙が出ないくらいショック。昨年7月20日から金
曜行動を開始し、毎週8人~30人が行動している。
★ 中道雅史(大間原発反対現地集会実行委員会):むつ中間貯蔵施設が10月
から稼働予定で、8月には柏崎刈羽原発から使用済核燃料が運ばれる。プルトニ
ウムを燃やすためのフルMOX大間原発は完成度38%程だが工事は進んでいない、
新規制基準ができれば完成度は下がる見込み。
★ 木幡ますみ(大熊町)さん:東電社員がこの原発はまだ百年持つと言ってい
たが、一週間後に3.11が起こり地震で配管が壊れた。東電社員は先に逃げた。
高血圧・糖尿病の人が薬なしで逃げて倒れて死んだ。2年経ってまだ何の解決も
していない。私たちはモルモットか?
明くる19日には、近藤容人刈羽村村議会議員の案内で、柏崎刈羽原発周辺を
バス2台と乗用車数台で案内してもらった。断層の跡形が残った砂浜を前に米山
―妙高―立山の雪化粧が残った山々や弥彦山と270度の美しい景観。海にはみ
出した原発の赤白の塔の林立が異様だ。
東電柏崎刈羽原発のPR館に入ったところ、停電のために展示館は見学できない
と笑うに笑えぬ東電の説明。どうも我々を恐れたらしい。「5月19日(日)は作
業停電のため、展示館はご見学いただけません。見学会のみの実施となります。」
とサイトにも掲示されていた。
交付金で造られた立派な建物の片隅に木造2階建ての命を守る会の「団結小屋」
があり長い闘いの歴史を感じさせる。さらに道路を隔てて向かい側には床暖房と
全天候型スポーツ施設を備えた中学校。柏崎刈羽の状況を象徴的に現わしている
と感じた。最後に原発に近い荒浜で原発再稼働反対の抗議のシュプレヒコールを
上げた。バス内でも柏崎刈羽の闘いのDVDを観ながら、菅井益郎さんの詳しい解
説をお聞きした。柏崎刈羽の長い長い闘いの歴史と今を学びながら沢山の人たち
との連帯を得ることができた。再稼働阻止の闘いの新たな決意を胸に抱いて帰途
についた。(K.M)
◇「脱原発テントといのちを守る闘い」テントからのお願い◇
★「土地明け渡し請求訴訟取り下げ署名」への協力・拡散のお願い>
現在、テントひろばでは、「土地明け渡し請求訴訟の取り下げを求めるための
署名」を経産省前テントひろば受付と、インターネットでお願いしております。
「土地明け渡し請求訴訟」取り下げを求める請願署名
http://tentohiroba.tumblr.com/post/48968694817
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の拡散も宜しくお願いします。