NUCLEAIRE
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たんぽぽ舎です。【TMM:No2055】
2013年12月26日(木)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.原子力規制委員会が汚染水問題隠し(サボタージュ)
更田委員が再稼働審査に耽った
汚染水対策検討ワーキングが2ヶ月間も休み(放置したまま)
木村雅英(「再稼働阻止全国ネットワーク」事務局)
★2.エネルギー基本計画を撤回させよう
日本は、今後百年は続く大地動乱の時代
年末年始はパブコメを書こう 山崎久隆(たんぽぽ舎)
★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
2つの案内-映画、ウクライナ・ツアー
丸田晴江(食品と暮らしの安全基金)
◆感動のツアーが映画に『連帯、そして再生-福島』
2月1日から渋谷ユーロスペースで、ロードショー公開
◆感動のウクライナ・ツアーを再び<2014年3月15~23日>参加者募集!
★4.テント日誌12月25日(水)特別版 経産省前テントひろば837日目
商業用原発停止102日目
年末年始はテントに行こう! 12月27日から1月6日行事の案内
(T・H)
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※1/8第4回東京電力本店合同抗議行動にご参加を!
汚染水止めろ!柏崎刈羽再稼働するな!東電解体!東電本店合同抗議
日時:1月8日(水)18:30~20:00
場所:東電本店前(JR・地下鉄新橋駅徒歩5分)
呼びかけ:経産省前テントひろば・たんぽぽ舎
賛同:東電株主代表訴訟など20団体
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┗■1.原子力規制委員会が汚染水問題隠し(サボタージュ)
| 更田委員が再稼働審査に耽った
| 汚染水対策検討ワーキングが2ヶ月間も休み(放置したまま)
└──── 木村雅英(「再稼働阻止全国ネットワーク」事務局)
最近、フクイチの汚染水対策問題の報道が減っていると思いませんか?
何かいい方策ができて放射能汚染水のじゃじゃ漏れ(海洋流出)と貯まる一方(満杯タンクだらけ)が無くなった訳ではないし、新型浄化装置ALPS(アルプス)の稼働はどうなっているのか、どれだけの放射能を除去できているのかも気になるのに。
その一つの理由がまたまた原子力規制委員会の作為的な検査チーム運用にあった。
原子力規制委は「特定原子力施設監視・評価検討会汚染水対策検討ワーキンググループ」を8月に開設して、8月に5回、9月に2回、10月に2回開催し、11月12日に第10回を開催予定していたが、更田委員(座長)の体調不良とかで中止。「本会合は都合により延期いたします。なお、開催日時が決まり次第、追ってお知らせいたします。」のまま、その後ずっと開催されず、既に最後の会(第9回、10月24日)から2か月間放置されている。
http://www.nsr.go.jp/committee/yuushikisya/tokutei_kanshi_wg/
ちなみに、幻しの第10回の議題は二つで、「議題1 排水路内流水からの放射性物質の検出等に関する対応について」と「議題2 護岸付近の地下水からの告示濃度限度を超える放射性物質の検出等に関する対応について」でどちらも非常に重要だし、特に後者については新たに最高濃度が検出され注目されている。
規制庁の記者会見(12月20日)で、東電からの排水データが出揃ってからと森本Jが言い訳していたが、毎日のように開催される「原子力発電所の新規制基準適合性に係る審査会合」の大半を更田委員が主催しているので、「再稼働には積極的だが事故収束には積極的でないと言われてもしょうがないのではないか?」という記者の指摘は当然。いつも私たちが主張していることが証明された。
原発ゼロを翻す「エネルギー基本計画」の閣議決定が心配されるが、それまで原子力規制委は「特定原子力施設監視・評価検討会汚染水対策検討ワーキンググループ」を開催せずに、規制委発足以来の汚染水問題隠しの駄目を押すつもりらしい。
やはり規制委委員会は再稼働促進委員会!
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┗■2.エネルギー基本計画を撤回させよう
| 日本は、今後百年は続く大地動乱の時代
| 年末年始はパブコメを書こう
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
○パブコメ?無駄?
皆さんは3.11以後、一体いくつパブリックコメントに意見を送ったでしょうか。十回以上、何百個も、しかし一切考慮されることも無く、徒労に終わったでしょうか。
実際、ほとんど取り入れられたとは言えませんから、徒労と思われるでしょうが、少なくてもパブコメの原稿を書くために素案を読み、多くの学習会に参加もし、国との議論に出向かれた方も居ると思います。
それらすべて、原発をなくすために必要な行動です。知識の蓄積です。これもその一つです。
意見が取り入れられるに超したことはありませんが、そうなるためにはたくさんの意見が止まることなく出され続けることでしか、実現はしないと思います。そう、数行の意見も無駄になることはありません。
○そして重要なエネルギー基本計画パブコメ
12月6日に資源エネルギー庁総合資源エネルギー調査会の基本政策分科会第12回会合において「エネルギー基本計画」を見直すための事務局素案が提示され示され、そのままパブコメにかけられました。
その後に6日及び13日に開催された審議を経て内容に修正が加えられたことからパブコメ対象文書は差替えられています。締め切りも1月4日だったのが6日に若干延びました。
この「エネルギー基本計画」案の内容は「準国産エネルギーである原子力は、重要なベース電源であり、世界で最も厳しい水準の新規制基準の下で安全性を確認し、再稼働を進め、核燃料サイクル政策についても引き続き推進する。」などと、3.11がまるで無かったかのような中身になっています。
2012年に「国民的議論」を経て、当時の内閣により決められた「脱原発依存」を事実上まったく無視し放棄しています。
原発推進派こそが「はじめに原発推進ありき」であり、そもそもちゃんとした議論をするつもりなど全くないことを如実に証明していることは、この一点でも明らかです。
現在でも脱原発依存は過半数を大きく超える支持があることは、各種世論調査でもはっきりしています。しかし「そんなことは関係ない」のが原発推進を進める国や原子力ムラの姿勢です。徹底した議論をすればするほど、推進にはならないので、行政権力を最大限に発揮しようという姿勢です。
こういうのを「独裁的・反動的」というのです。これを打ち破らなければ再稼働を本当に阻止することは困難です。
○少なくても今後百年は続く大地動乱の時代
日本は、いやおそらくもっと広範囲な地域で、今後百年は続く大地動乱の時代に突入しています。
東北地方太平洋沖地震は、日本海溝沿いで起きる最大級の地震ですが、この地震が発生したことで内陸に伝わった歪みなどから内陸直下地震が連続して発生し、それに相前後して南九州から富士、伊豆諸島火山帯、そして東北地方から北海道に続く火山フロントでも噴火が起きる可能性があります。日本列島の真下から周辺に掛けては、さらに巨大なプレート境界型地震が発生、例えば南海トラフ-琉球海溝にかけての地震、あるいは相模トラフの地震、日本海にあるプレート境界の地震も起きる可能性があります。
どの原発もどこかの地震や津波、噴火の影響を受ける範囲に集中立地しており、今だからこそ原発に依存しないエネルギー基本計画をただちに実行しなければならないのです。
あるいは、次に来る事故は自然災害が原因ではないかも知れません。原発が斜陽産業となっている上に多くの作業員をフクイチに取られた結果、各地の原発は人員不足に陥ります。ささいな人為ミスも重大事故の原因になります。そう、TMI(米国スリーマイル島原発事故)もチェルノブイリ原発事故も自然災害が原因ではありませんでした。
既に日本においては原発を続ける、いかなる理由もなくなっていることを、万余の意見表明で国に迫りましょう。
○パブリックコメントの場所
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=620213015&id=620213015&Mode=0
たんぽぽ舎です。【TMM:No2054】
2013年12月25日(水)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.来年の3.11に原発現地から風船を飛ばそう!!
原発事故が起きた場合に放射性物質がどっちの方角に飛んで行くのか
目に見える 小林善樹(泊原発風船プロジェクト)
★2.官邸前から国会前迄、金曜夜のお散歩オススメスポット
抗議行動から、ゲリラマッサージ迄盛り沢山・後編
12月20日第85回首相官邸前の抗議行動
金子やよい(たんぽぽ舎 金曜行動ボランティア)
★3.11/30~12/2伊方原発見学ツアー、NO NUKES えひめ、
梼原町総合庁舎を訪ねて 斎藤なぎさ(たんぽぽ舎ボランティア)
★4.新聞より
◆毒を食らわば 鎌田 慧 (12月24日東京新聞=本音のコラム=より)
★5.テント日誌12月23日(月・休)経産省前テントひろば835日目
商業用原発停止100日目
「テント前、頑張っての声に、力湧き」が私の句 (I.K)
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※12/26(木)学習会にご参加を!
槌田ゼミ【エントロピー入門講座 最終回】
第9章「個人も社会も、ほどほどの幸せを目標にする」
日 時:12月26日(木)19:00より(前回休講、今回が最終回です)
講 師:槌田敦さん
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
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┗■1.来年の3.11に原発現地から風船を飛ばそう!!
| 原発事故が起きた場合に放射性物質がどっちの方角に飛んで行くのか
| 目に見える
└──── 小林善樹(泊原発風船プロジェクト)
再稼働阻止全国ネットワークからこの企画についてアピールが出され,いくつかの現地から計画している,との連絡が届いている由。
私たちは、2013年10月5日14時に泊原発の対岸から約8百個を飛ばし,12個の行方が報告された。風船を飛ばした時,地上では南側からの風が吹いていたが,上空の偏西風に乗って東北東の方向に10個が届いている。約135km離れた赤平市からは「今まで人ごとだと思っていたが,この風船を見て恐ろしくなった」との感想があった。
約180km離れた旭川市や東川町などには翌朝には届いている。原発事故が起きた場合に放射性物質がどっちの方角に飛んで行くのかを目に見える形で理解し,関心を持って貰える動機となるだろう。
また,全国一斉に飛ばすことでメディアの注目度も高く,原発再稼働阻止への声を盛り上げることにつながるものと思う。ただ,放射性物質の飛ぶ距離は核種によって違うだろうから,風船の飛ぶ距離とは違うことに留意されたい。
さらにフクイチの場合は放射性物質の大部分は太平洋に流れ,内陸部に流れたのは一部分に過ぎなかったが,日本海側の原発の場合はほとんど全部が内陸側に流れるだろうから,たとえば札幌市は原発との距離が福島市とほぼ同じなのだが,もし泊原発が事故を起こしたならば,福島市よりも何倍もの被曝を受けることになるであろうことを,行政を含め広く衆知して行かねばなるまい。
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┗■2.官邸前から国会前迄、金曜夜のお散歩オススメスポット
| 抗議行動から、ゲリラマッサージ迄盛り沢山・後編
| 12月20日第85回首相官邸前の抗議行動
└──── 金子やよい(たんぽぽ舎 金曜行動ボランティア)
降り続くかと思った雨が上がったけど、官邸へ向かう道は、足裏から寒気が上がって来る。今日は、人数も少ないだろうと思っていたら、国会前の抗議は、なしだって!お散歩レポート後編は、どうなるんじゃf^_^;。とグチっていても仕方ない、先週の汚いメモを見ながら、頼りない記憶を元に、書いてみますので、至らない点は、ひらにご容赦m(__)m。
さて、国会前の並木道、大作「無主物」を鑑賞した後、ブブゼラの音を聴き、清志郎のコーナーの盛り上がりの先に、キャンドルの林、こんな寒い日には、心も体も温まります。先週は、サンタさんもやってきました。キャンドルのお隣にゲリラカフェ&革命パンのお店、パイしか食べたことないけど、甘くなくて、美味しかった、ホットなお飲み物もあって、良いおやすみ処ですョ。そのまた隣は、ゲリラマッサージ、残業なければ、出来るだけ開店とのこと、出会えればラッキー、看板が目立たないから、マッサージ希望の人は、よく探して見てね。さらに、石垣に腰掛けてプラカード上げてる人、手作り電飾で抗議する人など見ながら、国会前、ここは、3分間スピーチ、替え歌などあるけど、私的には、「原発アウト」が盛り上がるなぁ。
信号渡ったトコも抗議の人達がいます。シュプレヒコールに声あわせ、ステレオで国会に抗議!で、ここを右手には行くと、女神様待つ、ファミリーエリア、スピーチも原発、特定秘密保護法と多彩で時間も特には、制限なし、平均年齢もいくぶん下。女神様のコールに癒されます。
ファミリーエリア横には、自転車隊さん達の拠点があります。前は、試乗もやってたけど、今は、どうなのかな。さてさて、これからも面白い企画が出て来ること期待しつつ、これにてレポートは終り。
寒さ厳しくなりますが、温かい飲み物も有りますので、官邸前から国会前まで、歩いてみませんか?
そして、そこにいる人と話して見てくださいね、共感や新しい発見が必ずありますよ^_^。
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┗■3.11/30~12/2伊方原発見学ツアー、NO NUKES えひめ、
| 梼原町総合庁舎を訪ねて
└──── 斎藤なぎさ(たんぽぽ舎ボランティア)
○ 11月30日(土)松山空港に着くと、以前よく金曜官邸前抗議行動でお見かけした女性と再会した。東京から岡山に移り住んだとのことで、今回はお母様と参加。 売店の女性から声をかけられた。原発に対する危機感を募らせており、福島の被災者にも同情されていた。
伊方原発見学ツアーでは、バスの中で原発反対に長年取り組んでこられた斉間淳子さんの話を伺った。お子さんからは、早く結婚して姓を変えたいと言われたという。通っている学校で電力会社に親が勤めている子供が欠席したら、すぐに知らせなさい、原発で事故があったかもしれないから、と子供には言い含めたという。ある夫婦は、原発建設に反対する夫の留守に、四国電力から土地売却を強要された妻が応じてしまい、そのために離別(斎間満さんの著書によると妻は自殺)したという。原発は親子、夫婦、友人を分断する。貴重で生々しい話を聞くことができた。
伊方原発のゲート前で、斉間さんたちは毎月11日に座り込みをしている。伊方原発の遥か向こうには祝島が見える。ゲートのすぐそばに電力会社の寮があるが、健康被害はなかったのかと気になった。
○ 伊方原発で事故があれば逃げ道がないという風光明媚な漁港、三崎地区で個別ビラ配布をする。この時期、みかんの収穫に出払っていて留守宅が多かった。3.11以降、原発の危険さに気づいたものの即座に反対とは言い切れない、分からないと答える人が多かった。中には「聞く耳を持たない」とビラすら拒絶する男性もいた。それでも、原発に明確に反対する高校生や、熱心に原発反対の話をする男性もいた。
12月1日(日)松山市堀之内の城山公園にて集会。朝から入り口では、天皇へ手紙を渡した山本太郎さんに対する罵声を発している一団がいた。広場には次々と人が集まり、8300名も参加した。沖縄の人が演奏する番で、同伴者の方がいきなり君が代を歌いだした。参加者から「やめろ!」と怒声が飛び交った。怒声そのものに対して批判する人もいたが、あの場で靴を投げるわけにはいかない。君が代を歌った人には、歴史を学んで欲しいと思った。過去にまで遡らなくとも、今も国旗掲揚と国歌斉唱は強制され、従わなかった教師は処分されるなど問題をはらんでいる。ましてや戦争を反省せずに、特別秘密保護法を制定し、戦争に突き進もうとしている現政権が君が代をいかように取り扱っているかを見れば、安易にあの場で歌うべきではない、と思う。次第に雨が強くなり、幟の棒を伝わって雨が服にしみこんできた。
○ デモに行くころは時おり小雨がぱらつく程度におさまってきた。街宣車が数台デモ隊に罵声を発していた。東京と異なり、デモ隊は歩道を行進させられた。歩道だと、街路樹や看板などに幟がぶつかることが多いような気がした。車道にせよ歩道にせよ、デモに対する規制の厳しさは変わらない。
○ 交流会に向かう時、タクシーに乗った。運転手さんは原発に反対の方であった。しかし小泉元首相に話が及ぶと、規制緩和でタクシー業界は厳しくなり月に7万円しか稼げないと小泉元首相を批判した。
○ 12月2日(月)5人の仲間と環境モデル都市梼原町総合庁舎を訪ね、主事さんの話を伺った。隈研吾氏による総合庁舎は瀟洒な木造建築で、中は吹き抜けになっており木の香りが充満していた。入り口付近には坂本竜馬の立像がある。主事さんは坂本竜馬の血縁かと思われるほど、190センチ以上の長身。この町が再生可能エネルギーに取り組み始めたのは、前町長がこのままでは限界集落になってしまうと危機感を募らせたからだという。再生可能エネルギーは安定した供給ができないし、原発が止まっていると、電気料金が高くなり中小企業は海外に出て行ってしまうと、主事さんは言う。それに対し異を唱えようかと考えていたところ、続けてきっぱりと、命のことを考えると原発はいけないと言われた。しかし再生可能エネルギーに取り組むには「覚悟と哲学が必要だ」と強調されたのが印象的であった。
○ 今回のツアーで感じたことは、地元の人にはなかなか言い出せない原発反対の意見も、東京から行った我々には話しやすかった面があったかもしれないということ。また、広場の出店での食事、交流会で用意された食事、立ち寄った先々での食事が、どれもとても美味しかった。海の幸、山の幸これらと対極にあるのが原発。廃炉に向けて全国の原発現地の人と一緒に運動を進めていきたい。
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┗■4.新聞より
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◆毒を食らわば 鎌田 慧
原発推進派の誘致運動を、わたしは「毒を食らわば皿までも」と表現してきた。原発が隣の村にできて、おなじ危険になっても、交付金支給では立地地域分と隣接分での極端な差がある。それならわが村にも誘致しよう、との声を聞いてきた。
福島の事故があってなお、再稼働を求める「原子力マネー汚染村」のボスたちの声は、やはり「毒を食らわば皿までも」なのだ。
原発の回復不能の症状とは、依存がどんどん深まることだ。ほかのことを考えるより、いまのままを願う。企業城下町の通弊とはいえ、害悪は公害などの比ではない。
原発誘致は貧しさからの脱却のはずだったが、村議や村長など有力者たちがおこぼれにあずかっただけだった。
健康を犠牲にしてもおカネというのは、依存の極端な表現で、けっして豊かさの証明ではない。
日曜日。東京での再稼働反対集会は、秘密保護法成立のあとだけに、怒りのこもったものになった。原子力基本法に「安全保障に資する」の一句が入って、たちまちにして、原発問題は軍事秘密になった。わたしは集会で、
「愛国」などではない、「安倍亡国内閣だ」といって、大きな運動を呼びかけた。
フクシマの傷口に塩を塗るような原発再稼働と「戦争できる国」への逆走は、戦後の民主化のすべてを奪うもので、許せない。(ルポライター) (12月24日東京新聞=本音のコラム=より)
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┗■5.テント日誌12月23日(月・休)経産省前テントひろば835日目
| 商業用原発停止100日目
| 「テント前、頑張っての声に、力湧き」が私の句
└──── (I.K)
今日はテント川柳句会があるというので出かけて行った。
句会もさることながら昨日の賑わいの後のテントが気にかかったので…
案の定テントに着いたらテント前には第2テントの当番の方が一人ひっそり座っていたのみ。
そして川柳の句会に参加する人が4人ほどテントの中で句をひねっていた。
嵐の後の静けさと言う感じ!3時近くIさんが来てくれたので一安心した。
最近変な団体の襲来もなく、平穏な陽が続いているけれど、テント前に座っている人が少ないのは寂しい限りだ。
休日のせいか車も人通りも少なかったが、雀さんたちは元気にえさをついばんでいた。今日の句会のお題は宿題の「思い」と「力」私の吐いた4句のうちかろうじて1句、「テント前、頑張っての声に、力湧き」が乱さんのお目にかなって秀句に選ばれた。ゼロでなくて良かった。
特選2句と幾つかの秀句は近いうちに「原発いらない女たちのテントひろば」に掲載されるでしょう!参加者の感想などを聞いた後、4時ごろ帰宅の途に着いた。
テントからのお知らせ
12月27日(金)に忘年会。当日は今年最後の官邸前抗議行動があります。こちらは午後6時~8時です。
テントではこの集会の終わった後の午後8時30分くらいから忘年会をやります。お集まりください。
たんぽぽ舎です。【TMM:No2053】
2013年12月24日(火)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.政府の新しいエネルギー基本計画にNO!と言いましょう!
もう一度市民が何万-何十万の圧倒的多数の反対意見を表明し、
政府を追い詰めましょう! 冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
★2.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆1/18~19反原発へのいやがらせの歴史展Part2のお知らせ
主催:反原発へのいやがらせの歴史展実行委員会
★3.新聞より
◆「原発ゼロ撤回」を批判 1万5千人、国会前デモ
(12月23日東京新聞より抜粋)
★4.テント日誌12月22日(日)経産省前テントひろば834日目
商業用原発停止99日目
イベントのついでにテントの寄って下さった人たちに感謝
「12・22再稼働反対☆国会大包囲」で大抗議沸騰
(I.K)、(K.M)
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※12/25(水)討論会にご参加を!
元首相・小泉純一郎発言の評価と私たちの活動 2つのテーマで意見発表と討論会
日 時:12月25日(水)19時より
発表者:源八おじさん、河合弘之弁護士、柳田 真(たんぽぽ舎)、ほか
司 会:原田裕史さん
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
資料代:800円
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┗■1.政府の新しいエネルギー基本計画にNO!と言いましょう!
| もう一度市民が何万-何十万の圧倒的多数の反対意見を表明し、政府を追い詰めましょう!
└──── 冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
12月6日、総合資源エネルギー調査会・基本政策分科会第12回会合で、エネルギー基本計画見直しの事務局(資源エネルギー庁)素案が示され、同日そのまま、パブコメにかけられました。(その後、6日と13日の2回の審議を経て若干内容に修正が加えられ、パブコメ対象文書は差替えられています。
〆切も4日から6日に変更)
「エネルギー基本計画」案の内容は、
・準国産エネルギーである原子力は、重要なベース電源である。
・世界で最も厳しい水準の新規制基準の下で安全が確認し、再稼働を進める。
・核燃料サイクル政策については、引き続き着実に推進する。
などを明確に打ち出したもので、2012年の「国民的議論」を事実上まったく無視しています。
反原発運動市民の中からは、単なるアリバイ作りに利用されるだけで、パプコメを出しても意味がない、というあきらめの声も聞かれます。
しかし、もっと最悪のことを考える必要があります。
原発現地の電力会社と原発再稼働派が関連会社の社員や家族を動員して、エネルギー計画賛成のパブコメを大量に出すかもしれません。
原発ゼロ意見の割合を下げて、世論が変わったと主張するかもしれません。
一通でも多くのパブコメが必要です。友人・家族に呼びかけて下さい。
[新しい「エネルギー基本計画」策定に向けた御意見の募集について]
2014年1月6日〆切り 以下のアドレスから
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=620213015&id=620213015&Mode=0
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┗■2.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆反原発へのいやがらせの歴史展Part2のお知らせ
2013年8月に「反原発へのいやがらせの歴史展」を開催しました。1200人もの入場者があり、会場は超満員となりました。参加できなかった多くの方からのアンコールに応え、パート2を開催することにしました。
前回の展示の後には、インターネットを使って、多くのメールを送りつけて、業務を妨害する新たないやがらせが始まっています。今回の展覧会では被害の実情を紹介し、朝日新聞の記事を執筆した記者を講師に、サイバー攻撃の撃退法を学びたいと思います。
いやがらせにおびえて活動を控えるようなことは、犯人の思うつぼです。
展覧会にお越し下さり、原子力ムラの品性のなさを笑い飛ばし、そして、語り合いましょう。
日時:2014年1月18日(土)午後1時~6時
2014年1月19日(日)午前10時~午後4時
18日は午後2時、19日は午前11時と午後2時から主催者による説明があります。
場所:新宿区立区民ギャラリー
(新宿区西新宿2-11-4新宿中央公園内エコギャラリー新宿1階)
主催:反原発へのいやがらせの歴史展実行委員会
問い合わせ:東京共同法律事務所(TEL 03-3341-3133)
弁護士 海渡雄一、中川亮
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┗■3.新聞より
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◆「原発ゼロ撤回」を批判 1万5千人、国会前デモ
安倍政権のエネルギー基本計画や原発再稼働に反対する大規模集会が22日、東京・永田町の国会議事堂前や首相官邸周辺で約1万5千人(主催者発表)が参加して行われ、原発維持への政策転換を批判した。
毎週金曜日の官邸前で抗議活動をしている「首都圏反原発連合」が主催した。参加者は国会議事堂や官邸周辺の歩道に広がり、プラカードやのぼり旗を手に「再稼働をやめろ」「原発ゼロを撤回するな」などと訴えた。原発事故被災者支援の充実も求めた。(中略)
抗議活動に先立って日比谷野外音楽堂で集会があり、約3千人が参加。登壇したルポライターの鎌田慧さんは、原発を「基盤となる重要なベース電源」と定めた政府のエネルギー基本計画案を「私たちの声にたじろいだ野田政権が『2030年代に原発ゼロ』をようやく決意したのに、安倍政権はひっくり返してしまった」と強く批判した。(12月23日東京新聞より抜粋)
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┗■4.テント日誌12月22日(日)経産省前テントひろば834日目 商業用原発停止99日目
| イベントのついでにテントの寄って下さった人たちに感謝
| 「12・22再稼働反対☆国会大包囲」で大抗議沸騰
└──── (I.K)、(K.M)
今日は「再稼動反対☆国会大包囲」のイベントがあったので、日比谷野音に行く前にと郡山や高松からなどたくさんの方が寄って下さった。私は日曜当番のメンバーとテント守り隊。
集会が終わって国会に向かう人たちのために暖かい飲み物の用意などして待つ。岡山から来られた女性がたくさん美味しいパウンドケーキを壊れないようにと牛乳パックにぎっしりつめて持ってきて下さった。以前テントに来たとき茶菓のサービスをしているのを見て自分も「お・も・て・な・し」をしたいと思って作ったそうだ。
日比谷から国会前に向かう多くの人たち、そして鎌田慧さん、木内みどりさん、小熊英二さんも寄ってくださり紅茶とケーキを食べて下さった。小熊英二さんは外国の方と一緒に来られてテントの人たちはどうやって暮らしているのかと聞かれたので、皆様のカンパで維持していること、スタッフは皆ボランティアで交通費も自前で頑張っていると伝えたらカンパして下さった。
時々来てくださる男性から断熱シートを貼った膝掛けをプレゼントされた。
普通の膝掛けよりずっと暖かくて助かった。皆さん色々テントのこと思ってくださるのを実感して感謝です。
今日はとても寒かったので暖かい飲み物の売れ行きが良く、しばしばお湯が足りなくなりお待たせしてしまう場面もあった。時々寄ってくださる高校生のTさんが高校生の脱原発集会を代々木でやるとチラシを下さったり、大学生が秘密保護法反対の署名を集めていたのを見ていて頼もしい気がした。
テントが運動の広がりに役に立つと良いですね。(I.K)
「12・22再稼働反対☆国会大包囲」で大抗議沸騰
昼にテントに立ち寄って日比谷野外音楽堂に行くと既に野音は満杯、何とか座り場所を見つけて集会開始を待つ。まず、ミサオ・レッドウルフさんが、年明けに予想されている原発ゼロを覆す閣議決定を絶対に許さない、と訴え、若者たちが音楽に乗せて「安倍くそったれ」などと訴えを聞いていると、ビルにさえぎられた太陽が移動してきて少し暖かくなる。木内みどりさんが「無関心こそが一番こわい」と「ここに来ていない人にどう気づいてもらうか」と訴え、お連れ合いの水野誠一さんが、政府が南海トラフ大地震による影響を発表したが浜岡原発の影響が出てこないのはおかしい、無関心という罪を排除しようと訴えた。
長いオーバーコートを着て壇上に立った鎌田慧さんが激しく訴えた。一日も早く原発を無くしたい、こんな社会はいやだ、抗議行動に対して安倍は何も感じていない、福島はどういう思いか、原子力基本法に「安全保障に資する」を入れたが今や原発問題は軍事問題、安倍政権は本当に何をするか分からない、原発を輸出してかつてのように日本でできない危険を輸出する、自民党政権は変えなくてはいけない、来年に向けて更に行動を大きくして行こう。私たちはあきらめない、政府を変えていこう、秘密保護法に従わないで、…と。
15時からは国会大包囲。各自移動して国会の周りに座り込む。幸い日が差していて暖かいので、皆が飲食しながら休憩しながら雑談しながら国会を取り囲んだ。私は反時計回りに一周したが、沢山の人々で、国会に面した歩道ならば2重に取り囲めたのではと思えた。首相官邸前と衆議院第2議員会館の間は、警察が妨害して通り抜けを禁止して分断をされていたが、地下鉄に乗る通行人は通していたので、ほぼ包囲できたといえる。2年前から続いている警察のこの制限を何とか打ち破りたいものだ。首相官邸前では、いつもの金曜よりずっと多人数が集まり、再稼働反対…のコールをこだましていた。
国会正門前に戻ると、アピールと音楽を交互に国会に対して訴えを続けた。たんぽぽ舎の柳田さんが再稼働阻止全国ネットワークの現地阻止行動とのつながりと原発稼働ゼロの現地の安心を伝え、テント渕上さんが伊方原発のある佐多岬を詠んでメディアを批判し、福島の女性たちが今の政府の棄民政策に抗議し、FOE満田さんがエネルギー基本計画へのパブコメ提出を強く呼びかけた。
たんぽぽ舎です。【TMM:No2052】
2013年12月21日(土)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.再稼働は日本を滅ぼす =連載5=
金曜官邸前行動が "全国各地の行動の原動力"
北海道、関西、四国、九州の現地を訪ねて実感
迫りくる原発再稼働の阻止に全精力を集中しよう!
柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)
★2.国の責任」とは「税金の投入」ではない
際限のない「東電救済策」の果てに何が起きる
山崎久隆(たんぽぽ舎)
★3.12/11講演会「原発維持せよ」=経産官僚の論理と行動=を終えて
渡辺マリ(たんぽぽ舎ボランティア)
★4.新聞より
◆廃炉の流れ後退させるな
斎藤なぎささん (12月21日東京新聞「金曜の声」より)
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※12/25(水)討論会にご参加を!
元首相・小泉純一郎~発言の評価と私たちの活動
2つのテーマで意見発表と討論会
日 時:12月25日(水)19時より
発表者:源八おじさん、河合弘之弁護士、柳田 真(たんぽぽ舎)、ほか
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
資料代:800円
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┗■1.再稼働は日本を滅ぼす =連載5=
| 金曜官邸前行動が "全国各地の行動の原動力"
| 北海道、関西、四国、九州の現地を訪ねて実感
| 迫りくる原発再稼働の阻止に全精力を集中しよう!
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)
1、毎週の東京圏の金曜官邸前抗議行動(主催・首都圏反原発連合)は、日本全土に大きな影響を及ぼしている。それを全国各地を歩いて、聞いて実感した。
10月~12月までの3カ月間に北海道・泊原発再稼働反対集会(10月5日1500人)、関西、もんじゅ反対集会(12月7日1000人)、四国電力伊方原発再稼働反対集会(12月1日8300人)、九州電力川内原発再稼働反対集会(12月15日1800人)へ応援に(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネット)出かけた折、現地の人々と話し合った。その際、どの地も首都圏の金曜行動に励まされてほぼ毎週金曜日に行動を行っているということがよく分かった。抗議先は、その地の電力会社(本店または支店)または県庁(知事)が多い。実施主体は多様だが緩やかな統一戦線を組んでいる。
2、東京圏の毎週金曜官邸前抗議行動参加の皆さんにぜひオススメしたい。一度再稼働に直面する現地へ支援・連帯の応援ツアーに行きませんか(やや、遠いけれど)現地の人々と話合うとたくさんのヒントをもらう。東京にいるだけでは分からない多くの現地の話がある。「原発が動かないでいることが、どんなに多くの効用をもたらしているか」もじかに聞ける。
「百聞は一見にしかず」ぜひ原発現地へ応援に行きましょう(東京にいて、理屈っぽい観念論に陥りがちの弊害を修正してくれる力がある)
たんぽぽ舎は「再稼働阻止全国ネットワーク」の一員としていくつかの応援ツアーを行うのでよければご参加下さい。
3、来春はいよいよ再稼働のヤマ場だ。全精力を傾注して原発現地を応援しよう。 地震・津波大国で原発はムリ、無謀である。次の地震・津波が原発を襲えば大惨事がくる。何十万の人々が放射能にやられ、土地を追われる。関西・若狭湾の13基が地震に襲われたら、飲み水の琵琶湖が放射能汚染される。再稼働は日本を滅ぼす。むざむざと再稼働はさせない。全精力を傾注しよう。
4、東京電力福島第一原発の事故収束もできず、汚染水にきちんと取り組まず、もっぱら再稼働暴走を急ぐ規制委員会・規制庁への抗議行動も必須です。柏崎刈羽原発の再稼働を急ぐ東電前抗議行動も大事です。
★1月18日(土)から19日(日)の再稼働阻止全国相談会(東京にて)と20日(月)午前(予定)の規制委抗議行動に参加しよう
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┗■2.「国の責任」とは「税金の投入」ではない
| 際限のない「東電救済策」の果てに何が起きる
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
○ 東電の福島第一原発事故処理について最大株主の国は銀行に対し、来年度「1兆円の追加融資」を要請した。それも「無担保で」という。
普通はそんな融資を引き受けることはあり得ない。そんなことをしたら特別背任に問われるかもしれない。焦げ付けば少なくても株主代表訴訟を起こされるであろう。しかし銀行はこの融資を引き受ける方向で検討を進めているという。
理由は簡単で、仮に東電が支払い不能になっても国が責任を負うという「裏書き付き証文」だからだ。
国の責任と言っても早い話が税金から投入するわけで、東電の事故処理を税金により進めるというのだから、破たん処理をしないで東電に資金援助を行うというのは事実上東電への免責に他ならない。事実上の原賠法第三条ただし書き状態、つまり「異常な天災地変による災害は事業者を免責し国が補償をする」とした条項と同様の効果を生じさせることになる。政府や国会委故調査の結果から見ても到底認められることではない。
現時点でも既に、汚染土壌などの除染で発生した廃棄物の中間貯蔵施設建設のための費用は「電源三法]の税収を財源にすることになっているし、汚染水処理設備のALPS増設やタンク増強に470億円の税金が投入されることが決まっている。
これらの税金投入に対してごうごうたる非難が起きないことを見切って、さらなる税金投入のシナリオを書いたのは経産省と官邸だろう。
○ 廃炉費用算入方式が変更されている (改悪だ) (法律違反だ)
今年秋、「原発の廃炉に係る料金・会計制度」が変更された。
経産省が仕掛けた一つの「法律」(実際は会計規則)は、廃炉費用の電力料金算入方法の変更だった。簡単に言えば、廃炉費用の積み立てが十分でない原子炉を廃炉にした場合、資金不足(廃炉引当金不足)に陥り廃炉処理に支障を来す恐れがあるので、運転停止した原発の廃炉費用を、その後も電力料金算定の基礎に含めても良いという規則改定を行っている。
このように本来は特別損失などで処理すべき損失を、あたかもまだ運転しているかのごとくに電力料金に算入し続けるなど、他の産業ではあり得ない。こっそりやれば法律違反である。
違法にならないように、会計規則の側を強引に書き換え、電力会社にのみ特別に手厚い補償をしている。
この規則改定があったので東電は5,6号機の廃炉を12月18日に発表した。首相が乗り込んで認めさせたわけでも何でもない。
○ 何時か来た道
本来は違法行為でさえ、国が規則を書き換えて合法にしてしまう。銀行から無担保で1兆円を融資させるのも違法行為を無理矢理実行させることに他ならない。
こんなことばかりをしているのだから、それには「特定秘密保護法」などの官僚の犯罪を覆い隠す法律も必要になろうというものだ。
このような行為は、ますますこの国の企業にコンプライアンスを語る資格がなくなり、強いもの勝ち、やりたい放題が横行することを意味する。政権にくっつけば、法令違反に問われかねないことさえ「合法化」してしまううえ、他のライバル(エネルギー産業ならばガスや自然エネルギー開発企業などが想定されようか)に対して不利な制度を作こともできるだろう。この制度設計をしているのは既得権益をベースに政府をも牛耳る官僚機構と特定の利権集団だ。この虜になった政治に未来を語る資格など無い。
この構造を理解してエネルギー基本計画を読みとけば、如何に自らの利権を守るため強引な作文をしているかが分かるはずだ。
次の原発事故が起きても、この政権と官僚は気にもしないであろう。
原発事故が起きても経営破綻をしないどころか国が免責してくれるという誤ったメッセージを、政府が原子力マフィアに与えている。
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┗■3.12/11講演会「原発維持せよ」=経産官僚の論理と行動=を終えて
└──── 渡辺マリ(たんぽぽ舎ボランティア)
12月11日(水)、小森朝日新聞編集委員による講演会『「原発維持せよ」=経産官僚の論理と行動=』が開かれました。この副題は小森さんが指定してきたもの。担当の私が「こんなすごい題でいいの?」とビビった。けれどさすがに、それだけの素晴らしい内容でした。
・この時、小森さんが仰った事:再稼働が遅れているのは、安倍政権や電力会社の「誤算」だった。
・なぜ誤算が生じたか?:官邸前、そして日本全国で続いている金曜行動という「民意」の力が大きかったから、という嬉しいコメントでした。「持続的な」運動の強さという事でしょう。例え数は少なくても「民意」という見えない力だ。そして同時に!
◇苦しむ人、悲しむ人がいない日本をつくろう
12月22日(日)再稼働反対 国会大包囲に行こう!
・約15万人といわれる被災者の人たちが今もなお、困難な生活を強いられ、或いは心折れて蹲っている。
・やむなく、福島に留まっている人たちがいる。
・被曝しながら現場で働いている作業員さんたちがいる。
・「国破れて山河あり」という言葉があります。しかし「山河」は汚された、
残ったものは何だ? 電力会社、大手企業、メガバンク=歩く札束、そしてそれを支えているのが「棄民」を旨とする安倍首相だ。
・「国が前面に出る」:さすが「決められる」安倍首相!
しかし実はそれは私たちの税金であり、電気料金であるわけだ。東電救済のため、再稼働、核燃サイクルの維持のためだ。
・3.11は私たちがどのような世界に生きたいのか、という事を考えるきっかけになった、12月22日は用事があるかもしれない、でも何とかそれをやりくりして…。
とても寒いかもしれない、でもちょっと我慢して…。デートの予定のある人はデモデートにして…。
一人では心細い人はたんぽぽ舎に来て下さい、一緒に行きましょう。
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┗■4.新聞より
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◆廃炉の流れ後退させるな
安倍首相が決断さえすれば原発はすぐにやめられる。「デモはテロだ」なんて言う自民党はとんでもない。民主主義を実現する手だては選挙だけではない。
こうして声をあげていくしかない。 東京都品川区の無職 斎藤なぎささん
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┗■3.槌田ゼミ エントロピー入門講座 12月26日(最終回)のお知らせと、
│ 特別企画 2作品上映会のおしらせ
└────(槌田ゼミ講座スタッフ)
日時 12月26日(木)18時半開場 19時開会
場所 スペースたんぽぽ(千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル4階)
講師 槌田敦さん 参加費800円 予約不要 直接会場へお越しください。
後日映像アーカイブをご覧いただけます。
槌田ゼミ vol.2 ブログに掲載予定 http://t2zemi2013.wordpress.com/
★エントロピー講座特別企画 核事故の実体を知る連続上映会 2回目
12月22日(日)13:10開場 入場料(各600円)
三軒茶屋キャロットタワー5F セミナールームB
上映1は13:30スタート、上映2は15:00スタートです。
上映1)【ハード・レイン ─パンドラの箱から降り注ぐ放射能】
上映2)【福島の悲劇 ─放射能に翻弄される人々を追った記録─】
詳細(こくちーず)http://kokucheese.com/event/index/128965/
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┗■4.新聞・雑誌から
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◆首都直下地震 最悪2万3000人犠牲 M7.3想定 被害95兆円
(12月20日 茨城新聞より)
政府の中央防災会議は19日、マグニチュード(M)7.3の首都直下地震が
起きると最悪の場合、東京、神奈川など首都圏で2万3千人が死亡し、経済被
害は国の年間予算にほぼ匹敵する95兆3000億円とする想定を公表した。都心を
囲む木造住宅密集地域の火災被害を厳しく見積もり、死者数は2005年の前回想
定(1万1千人)から倍増。交通が麻痺し救命活動が難航する恐れを指摘した。
政府は対策大綱を来年3月までに改定、防火や首都中枢機能維持の取り組みを
急ぐ。(中略)
首都圏でのM7級地震の発生確率は30年以内に70%程度とされており、首都
中枢への影響が大きい都心南部を震源とするタイプを想定の対象とした。(略)
冬の夕方に発生し風速8メートルのケースで死者数が最大となる。(略)住宅密
集地などで火災が多発、2日程度延焼するとした。避難者数は最大720万人
と試算した。
がれきの散乱などで道路は極度の交通まひが数日、JR在来線などの運行停止
は1カ月程度続く。(略)
経済被害の内訳は、建物やインフラなどの損壊47兆4千億円、経済活動へ
の影響47兆9千億円。(後略)
◆東海原発 原子炉解体 5年間延期
(12月20日 東京新聞より)
日本原子力発電は19日、1998年に運転停止し、国内の商業用原発で初の廃炉
作業が進められている東海原発(茨城県・東海村)で2014年度に着手予定だっ
た原子炉解体について、5年間延期し19年度に先送りすると発表した。
解体着手の延期は10年7月に続き二度目。廃炉全体の完了も20年度から25年
度に遅れる見込み。
原電によると、解体作業で出る金属やコンクリートの低レベル放射性廃棄物
を細断しドラム缶になどに詰めてモルタルで固める装置の設計が遅れているの
が原因。
◆原発を追い40年 まだ戦わなきゃ 樋口健二 フォトジャーナリスト
(12月15日 東京新聞より)
福島第一原発事故の何十年も前から、原発の危うさを訴え続けてきたフォト
ジャーナリスト樋口健二さん(76)。放射能汚染と隣り合わせの原発内部で働く
作業員の姿をとらえた作品群は3.11以後、国内外で高い注目を浴びた。長年、
人々が目を向けることのなかった原発労働者をテーマにしてきたのは、過酷な
労働を強いられた自身の体験を重ね合わせているからだという。
・・・東日本大震災の後、国は原発労働による被ばくで白血病などになったと
して過去に複数の作業員が労災認定されていたことを初めて明かしました。現
在は12人が労災認定されています。何十万人という原発労働者の数からいえば、
12例というのは少ない。でも、僕が原発労働者を追い続けて40年、真っ暗闇
だったトンネルで、やっと1本のろうそくに灯がともった感じ。少しずつ歴史
が変わろうとしています。(中略)
原発の安全神話がどれほどいいかげんなものだったかを人はわずかの期間は
思い知ったでしょう。しかし人は簡単に忘れるんです。
99年、茨城県東海村のJCO臨界事故で多くの作業員が被ばくし、2人が亡く
なったのに何も変わらなかったじゃないですか。(中略)
まだまだ戦わなきゃ。日本がだめなら原発を海外に売っちゃおうって。外国
に売るということは一緒に原発内部で働く作業員も増やしていくだけの話。