NUCLEAIRE
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┗■3.「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその38
│ 「思い込み」の前兆現象予測
│ 地震がなければ忘れてしまう。事件があったから、「そういえば」
│ ということになる 地震の前兆だったかどうかを科学的に立証
│ するためには、厳密な検証が必要
└────(島村英紀 地震学者)
心理学者が地震予知に取り組んだことがある。信州大学の菊池聡先生だ。
地震予知で「宏観(こうかん)異常現象」というものがある。動物の異常な行
動とか、空が光る現象とか、地震雲とか、地下水や地下ガスの異常など、観測
機械を使わなくてもわかる前兆現象のことだ。
阪神淡路大震災(1995年)後にも、この現象についてメディアで大きく紹介さ
れた。前兆を1500例も集めたという本も出版された。東日本大震災(2011年)
のときにもいくつも報告された。
○ところで、この種の前兆は「地震後」に報告されたものばかりだった。じつ
は報告が事後だったか事前だったかには本質的な違いがある。たんに地震に間
に合わなかっただけではないのだ。ふだん何気なく見ていることは、地震がな
ければ忘れてしまう。事件があったから、「そういえば」ということになる。
心に深く残った事件のあとで、「そういえば」と思いつく報告が多い。報告が
心理的な偏向を受けてしまって、日常的にいつでも起きている出来事でも意味
のある現象を見出してしまうのだ。これを心理学では「錯誤相関(さくごそう
かん)」という。地震には限らない。
ほんとうに地震の前兆だったかどうかを科学的に立証するためには、厳密な
検証が必要である。
「前兆があって地震が起きた」ということを立証するためには、「その前兆
がなかったのに地震が起きた」例や「その前兆と同じ現象が起きたのに地震が
なかった」例や、「その前兆と同じ現象は起きなかったし地震もなかった」例
を全部数えて比べなければならない。このような厳密な比較をしなければ「地
震」と「何かの前兆」という2つの現象が関係しているかどうかを科学的には
立証できないのだ。
○ところが、この2番目から4番目までは人々の記憶には残っていない。ふだ
ん何気なく見ていることは、地震のような大事件がなければ忘れてしまう。
いままでに成功したといわれている宏観現象の地震予知は、どれもこういった
科学的な検証をされたことがないものばかりなのである。
それゆえ、事例全体の数からいえばごく少ない1番目、つまり「なにかの前
兆があって地震が起きた」ことだけが強調されることになってしまう。科学的
な検証がなければ、この「前兆」と地震とは、たまたま近接して起きた関係の
ない現象かもしれないのである。
錯誤相関は、「地震が大きいほど」「地震に近いほど」、心理的に大きい影
響を与えて、前兆が多かったような印象になる。じつにもっともらしい結果に
なってしまうのだ。
もともと菊池先生は、これらの宏観現象が地震予知に役立つのではないかと
思って研究をはじめた。しかし気鋭の心理学者をがっかりさせているのが現状
なのである。(2月7日『夕刊フジ』より)
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┗■4.新聞より
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◆最終処分場 フィンランドも難航 放射性廃棄物当局が注文
(2月6日 毎日新聞より)
小泉純一郎元首相の脱原発発言で注目された放射性廃棄物対策の先進地、
フィンランド・オンカロ最終処分場の関係者が来日し6日、日本記者クラブで
会見した。廃棄物を地層深く埋めた場合の長期的安全性で、規制当局がさらな
る実証を要求していることや今後新設される原発では処分先が未定なことを報
告。「トイレなきマンション」からの脱出は、先進地も難しいという一幕を見
せた。
同国は原発4基が電力の3割を賄い、今後3基増設で6割に高める。使用済
み核燃料は再処理せず地下に直接処分する計画で、2004年に着工し、22
年ごろ稼働予定という。
運営会社担当者は、小泉元首相が処分場視察後に脱原発を決意したことにつ
いて、「人の感性はいろいろ。発言の自由はあるが処分場を作る必要は変わら
ない」と話した。
一方、規制当局職員は「安全性の実証を求めており、その分審査が遅れてい
る」と説明。原発推進官庁の職員は新設炉から出る放射性廃棄物の処分先につ
いて「建設中の処分場の稼働状況を見つつ今後検討する。欧州の経済事情は厳
しく、過疎地にとって数十年の雇用先確保になる」と実情を述べた。
◆浜岡原発4号機 安全審査 14日にも申請
(2月6日 毎日新聞より)
中部電力は、運転停止中の浜岡原発(静岡県御前崎市)4号機の再稼働に向
け、来週中にも原子力規制委員会に安全審査を申請する方針を固めた。14日
に申請する方向で最終調整している。中部電は従来、今年3月までのできるだ
け早い時期に申請すると説明してきた。地元の理解を得たうえで、安全対策工
事が終了する2015年9月以降、各種手続きを進めて早期の再稼働を目指す。
中部電は、13年7月に施行された原発の新規制基準に適合させるため、安
全対策の前提となる地震の揺れや津波の高さの想定を見直し、工事の詳細計画
を固めた。旧基準の下で07年に設定された「基準地震動」は最大800ガル
(ガルは加速度の単位)だったが、南海トラフ巨大地震の最新の研究成果など
を踏まえて、4号機周辺で最大1200ガル程度をベースに見直した。
◆日弁連 会長声明 東電に紛争解決センター和解案順守要求
(1月25日 毎日新聞より)
福島第1原発事故を巡り、東京電力が社員に支払い済みの賠償金の返還を求
めたり、国の「原子力損害賠償紛争解決センター」(原発ADR)による和解
案を拒否したりしている問題で、日本弁護士連合会(山岸憲司会長)は原発A
DRの和解案を尊重・順守するよう求める会長声明を出した。
声明は24日付で「毎日新聞の報道によって、社員やその家族に(国の指針
通りの)賠償さえ行っていないうえに、既に支払った賠償金の返還要求をして
いる実態が判明した」と指摘。原発ADRが社員らへの支払いを求める和解案
を示しても従わない点について「被害者の心情を踏みにじり、いたずらに救済
を遅らせるもので到底看過できない」と批判した。さらに政府に対しても、東
電の姿勢を改めさせるよう強く指導するよう求めている。
東電は国に提出した「特別事業計画」の中で「和解案の尊重」を掲げている。
にもかかわらず実際には和解案を拒否しており、声明は「東電が一定期間内に
裁判を起こさない限り、和解案通りの和解が成立したとみなす」立法措置も要
求した。
※日弁連会長声明(1月24日発表)全文
『東京電力株式会社による原子力損害賠償紛争解決センターの和解案拒否に
抗議し、新・総合特別事業計画の遵守を求める会長声明』
たんぽぽ舎です。【TMM:No2084】
2014年2月7日(金)地震と原発事故情報 -4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.たんぽぽ舎25周年の集い 総会と講演と懇親会
-現代日本の焦点を語る- 2月23日(日)へのお誘い (たんぽぽ舎)
★2.東電の人達!聞いていますか? 2月5日、東電本店まえ抗議にて
(金子やよい)
★3.警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその38
「思い込み」の前兆現象予測 地震がなければ忘れてしまう。
地震の前兆だったかどうかを科学的に立証するためには、厳密な検証が必要
(島村英紀)
★4.新聞・雑誌から
◇最終処分場 フィンランドも難航 放射性廃棄物当局が注文
(2月6日 毎日新聞より)
◇浜岡原発4号機 安全審査 14日にも申請
(2月6日 毎日新聞より)
◇日弁連 会長声明 東電に紛争解決センター和解案順守要求
(1月25日 毎日新聞より)
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◆2月10日(月)脱原発テント裁判第5回口頭弁論 東京地裁大法廷にて
13:00~地裁まえ抗議行動 14:00~口頭弁論(東京地裁103号法廷)
16:00~報告集会(参議院 議員会館 講堂)
問合せ:経産省前テントひろば TEL 070-6473-1947 tentohiroba@gmail.com ━━━━━━━
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┗■1.たんぽぽ舎25周年の集い 総会と講演と懇親会
│ -現代日本の焦点を語る- 2月23日(日)へのお誘い
└────
たんぽぽ舎はこの2月で25周年を迎えます。例年は総会と記念講演を
同日開催していましたが、今回は節目の25周年なので、お祝いを別途
開く(8月予定)ことといたしました。
2月、3月は再稼働反対運動の山場、3月11日の3周年も迫っているため、
2月は「総会と学習会」という形となりました。会費別となりますが懇親会は
例年どおり5階にて。ぜひご参加ください。
【日時】2月23日(日)
【会場】第1部と第3部:たんぽぽ舎(5階)、第2部:スペースたんぽぽ(4階)
【第1部】13:00~14:45 たんぽぽ舎26回総会
【第2部】15:00~17:00 記念講演 資料代800円
1.地震・津波・火山だけではない -再稼働してはならない理由-
講師 山崎久隆さん(たんぽぽ舎)
2.浜岡原発の再稼働を止めよう!
講師 鈴木卓馬さん(浜岡原発を考える静岡ネットワーク)
【第3部】17:15~19:00 懇親会(会費:2500円)(4階にて)
※2部と3部共に参加される方は会費3000円です)
※問合せ たんぽぽ舎 電話 03-3238-9035、FAX 03-3238-0797
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┗■2.東電の人達!聞いていますか?
│ 2月5日、東電本店まえ抗議にて
└────(金子やよい たんぽぽ舎ボランティア)
前回抗議行動から1カ月、雪にはならなかったものの東電本店は、冷たい冷
たい風が吹きすさんでいた。あまりの風の冷たさに、何時もなら本店正面に
ズラリと並ぶ人達が、今日は、ホテル正面側にかたまっている。本店正面は、
2、3人しかいないそんな中、一際風の強い所、強風にあおられる旗を踏ん
張って持っている人がいた。さっきスピーチしていた「神奈川の商店のオヤジ
」さんだ。オヤジさんはこう言っていた。
「商売は、お客様との信頼関係が大切でしょう!あなた方東電はあんな事故を
起こしておいて、信頼を裏切ってその上まだ私達をだまし、脅し、再稼働
しようとしている。それが、エネルギーという大切な商売をする、大企業の
やることですか?? 大切なことは、お客様を裏切らない。こんな小さな
商店のオヤジにもわかることが何故わからなのですか!」
ホント、東電の人達は、この風のように冷たい人達なのか?自分の利益しか考
えない人達ばかりなのか?そうではないでしょう? 優しいぱぱ、ママ、おじ
いちゃん、おばあちゃんも沢山いるでしょう?どうか、福島の子供達を自分の
子、孫に置き換えて考えて!仮設で暮らすお年寄りを、自分の父母に置き換え
て考えて!下請けで働く人を自分の大切な人に置き換えて考えて!そしたら、
きっと答えはただ一つですよ!
たんぽぽ舎です。【TMM:No2083】
2014年2月6日(木)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.凍てつくような寒さの中、熱気ある集会と多額のカンパ
次回(第6回)は3月9日(日)14:15~15:00(45分間)
汚染水止めろ!柏崎刈羽原発再稼働するな!東電は「福島」に責任を取れ!
第5回東電解体!東電本店合同抗議の報告-
約40の賛同団体と共におこなう 渡辺秀之(たんぽぽ舎ボランティア)
★2.「警戒せよ! 生死を分ける地震の基礎知識」コラムその37
地震と漁獲量の不思議な関係
「起きた数と量、グラフが示す“似た形”」 島村英紀(地震学者)
★3.新聞より2つ
◆FM番組でも「脱原発」回避要請 NHK会長、参院委で発言
(2月5日東京新聞夕刊より抜粋)
◆東電、被ばく9割減目標 福島原発作業員 コンクリ壁活用
(2月1日毎日新聞より抜粋)
━━━━━━━
※2/7(金)第91回首相官邸前抗議行動にご参加を!
日時:2月7日(金)18:30から20:00
主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
たんぽぽ舎では、13:00からビラ、プラカードなどの用意をして、
16:30、たんぽぽ舎出発。17:10頃、関西電力東京支店(富国生命ビル9F)
前で短時間の抗議コール。17:30「経産省前テントひろば」集合。
1~5班にわかれて18:00官邸前へ、国会前へ出発。
20:20経産省前テントヨコでまとめの集会(短時間)。
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※2/12(水)学習会にご参加を!
福島「県民健康管理調査の闇」=誰のための、何のための調査なのか=
日 時:2月12日(水)19:00開会
お 話:日野行介さん(毎日新聞記者)
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
参加費:800円
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┗■1.凍てつくような寒さの中、熱気ある集会と多額のカンパ
| 次回(第6回)は3月9日(日)14:15~15:00(45分間)
| 汚染水止めろ!柏崎刈羽原発再稼働するな!
| 東電は「福島」に責任を取れ!
| 第5回東電解体!東電本店合同抗議の報告-
| 約40の賛同団体と共におこなう
└──── 渡辺秀之(たんぽぽ舎ボランティア)
2月6日(水)午後6時半、凍てつくような寒さの中、東京電力本店前で「汚染水止めろ!柏崎刈羽原発再稼働するな!東電は「福島」に責任を取れ!」のコールが鳴り響いた。呼びかけは、経産省前テントひろば・たんぽぽ舎であり、約40の賛同団体と共に、第5回東電合同抗議行動が行われた。参加者は、約200人。
色鮮やかなのぼり旗が林立し、横断幕も5枚。先日発足したばかりの「キラキラバンド(たんぽぽ舎音楽隊)」が、にぎやかなリズムを奏でる。
寒さを吹き飛ばすコールの後、初めに「経産省テントひろば」の淵上さんが、抗議主旨説明を行った。
まず、3名の参加者からの抗議アピールがあり、各々が熱い抗議の思いを語った。次に、日本音楽協議会(日音協)によるミニコンサート(3曲)が行われ、全参加者の歌声が夜空に響いた。
続いて、たんぽぽ舎・山崎久隆さんが発言。東電福島原発事故の収束作業の問題点、被害者への賠償・補償の不誠実な対応、みずほ銀行などメガバンクの動きなどについて、抗議の意思表明がなされた。
さらに、東京電力への申し入れは、経産省前テントひろば・たんぽぽ舎の2団体。その後、10名の参加者からの抗議アピール、および関連イベント告知があり、女性3名による連続コールで抗議行動を締めくくり、午後8時に終了。参加者の熱い抗議の声が新橋の夜空に響きわたり、中身の濃い抗議行動でした。
抗議終了後、約20名の有志による交流・懇親会が、近隣の居酒屋でなごやかな雰囲気の中で催された。なお、カンパが51,280円寄せられました。
カンパのご支援、ありがとうございます。
◎シュプレヒコール
・東電は「福島」に責任を取れ!
・被害者への賠償、急げ!
・汚染水止めろ! ダダ漏れ止めろ!
・柏崎刈羽原発の再稼働反対!
・被ばく労働なくせ! 現場作業員守れ!
・東電は福島を忘れるな! 子どもを被ばくさせるな!
・東電は破たんしてるぞ! 破たん処理せよ!
・東電、解体!
・東電が責任取るまで追及するぞ!
※第3回「東電解体」講座を開催します。奮って、ご参加ください。
講 師:井戸川克隆さん(福島県双葉町 前町長)
テーマ:「再稼働する前にやることあり!脱被ばく!」
日 時:2月25日(火)19:00~21:00
場 所:スペースたんぽぽ(ダイナミックビル4F)
資料代:800円
☆次回(第6回)の東電合同抗議は、3月9日(日)14:15~15:00(45分間)
この日は、「0309 原発ゼロ大統一行動(日比谷野音)」に参加の後、集合。
場所:東京電力本店前(東京都千代田区内幸町)
JR・地下鉄新橋駅徒歩5分、地下鉄三田線内幸町駅徒歩3分
☆4月以降も、毎月第1水曜日に東電本店合同抗議を続けていく予定です。
時間は午後6時半~8時。東電本店前に、ぜひ多くの参加をお願いします。
また、賛同団体を募集中!
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┗■2.「警戒せよ! 生死を分ける地震の基礎知識」コラムその37
| 地震と漁獲量の不思議な関係
| 「起きた数と量、グラフが示す“似た形”」
└──── 島村英紀(地震学者)
○ さる1月に3回、鳥取県や新潟県の日本海沿岸で巨大なイカが発見された。
ダイオウイカという無脊椎動物としては世界最大級の生物である。
欧州では長さが18メートルのものが見つかったこともあり、鳥取のイカも、失われていた「触腕」といういちばん長い足を入れれば長さが8メートルだったと推定されている。
ダイオウイカは深海に住むため生態も分からず、太平洋や大西洋など各地で死んだものがわずかに見つかるだけだった。鳥取で底引き網にかかったものは、発見当時は生きていたというから希有の例だった。
○ 昔から、魚と地震との関係についての言い伝えがある。このイカも話題になった。
大地震が起きる海底で地殻変動など何かの変化があったことを魚が感じているのではないかということだ。
岩手県の三陸地方には、イワシ(マイワシ)がよく捕れるときには大地震があるという言い伝えがある。
1896年の明治三陸津波地震と1933年の三陸沖地震の二回の大地震の前は異常なくらいの豊漁だった。
漁獲量と地震の関係を最初に指摘したのは物理学者の寺田寅彦である。伊豆半島・伊東沖の群発地震の毎日の数のグラフと、近くで捕れたアジやメジ(マグロの仲間)の漁獲量のグラフがよく似た形をしていることを発見した。
近年、寺田の追試をした研究がある。1974年からの16年間に、相模湾一帯に分布している定置網27箇所の漁獲量のデータ全部を調べ上げたのである。
この期間には伊豆大島の島民全部が島外に避難した1986年11-12月の噴火があった。
伊東沖では1989年5月に始まった群発地震がどんどん盛んになって7月には海底噴火して手石海丘を作った。こうした伊東沖の群発地震はこの期間に11回もあった。
寺田が示したのと同じような例もあった。たとえば小田原と真鶴の間にある定置網では、伊東沖の群発地震とアジの漁獲量のグラフがよく並行していた。
また、熱海のすぐ南にある定置網でのアジの漁獲量は、1986年の伊豆大島の噴火の前後に起きた地震の数と並行しているように見える。
これらのグラフを見せられれば、誰でも地震と漁獲量が関係があると思うほどである。
○ しかし、見事なグラフばかりではなかった。これらの定置網の近くにはいくつもの別の定置網があったのに、それらの漁獲量は、地震の数とは関係が見られなかった。
しかもその中には、地震の震源にもっと近い定置網もいくつもあったのだ。
ナゾはまだ解けない。だがなぜ、こんなことが起きるのだろう。魚たちは地震から逃げようとして定置網にかかってしまったのか。それとも、好奇心から地震に近づいてきて網にかかってしまったのだろうか。
残念ながら、現在の生物学は魚たちの脳の中の記憶を読み出すまでには進んでいないのである。(1月31日『夕刊フジ』より)
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┗■3.新聞より2つ
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◆FM番組でも「脱原発」回避要請 NHK会長、参院委で発言
NHKの籾井勝人(もみいかつと)会長は五日午前、参院予算委員会に参考人として出席し、NHKのFM番組にレギュラー出演している音楽評論家のピーター・バラカン氏に対し、東京都知事選が終わるまでは原発問題に触れないよう要請していたことを明らかにした。(中略)
NHKラジオ第一放送で先月末、経済学の観点から脱原発について語ろうとした中北徹東洋大教授に発言をやめるよう求めたことについても籾井氏は、「選挙期間中でもあり、テーマの変更を求めた」と認めた。
(2月5日東京新聞夕刊より抜粋)
◆東電、被ばく9割減目標 福島原発作業員 コンクリ壁活用
東京電力福島第1原発の収束作業に当たる作業員の被ばく線量を、来年3月までに現在の10分の1程度に低減することなどを盛り込んだ東電の対策案が明らかになった。放射線量の高いがれきの撤去、汚染水をためる貯蔵タンクをコンクリートの壁で囲むことなどが柱。特に敷地境界では貯蔵タンクの増加で放射線量が上昇しており、この問題解決への効果も期待される。(中略)
東電は対策として、線量が高いがれきの撤去▽除染▽敷地のアスファルト化▽タンク周りで高線量の場所をコンクリートの壁で囲む-などを有効とした。
(中略)
現在、貯蔵タンク増設の影響で、敷地境界の放射線量が最も上昇しているエリアは最大毎時50マイクロシーベルト(0.05ミリシーベルト)に達している。東電はこれらの対策で15年3月末までに同5マイクロシーベルト(0.005ミリシーベルト)未満に低減する。作業員の出入りがある区域など他のエリアも同じ目標値を設けた。原子炉建屋がある高線量エリアは対策を講じながら、来年度末までに達成すべき低減目標値を設定する。
同原発では、1カ月当たり平均延べ約6400人が作業に当たる。昨年12月の月間被ばく線量は1人平均0.93ミリシーベルト、最大12.61ミリシーベルトだった。法律では「年間50ミリシーベルトかつ5年間100ミリシーベルト」と規定され、作業員の健康管理や確保の上で、被ばくを抑えることが急務になっている。東電は「さらに対策を検討し、最終的に事故前の状態に近づけたい」としている。
たんぽぽ舎です。【TMM:No2082】
2014年2月4日(火)地震と原発事故情報-2つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.規制委の基準を満たした原発でも、事故は起きます-規制庁の回答
100%安全ではなかった「規制基準」、安倍首相の「ウソ」
堀内美鈴(伊方原発50km圏内住民有志の会)
★2.新聞・通信より
◆脱原発に首相 「できる」けど「できない」
(2月4日東京新聞より)
◆電力債の優遇 「競争妨げに」 自由化へ向け批判の声
(2月4日東京新聞より抜粋)
◆「原発には援助しない」と世界銀行・国連が表明
(2013年11月28日AFP通信より)
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※2/5(水)東電本店抗議にご参加を!
柏崎刈羽再稼働するな! 汚染水止めろ! 東電は「福島」に責任をとれ
日 時:2月5日(水)18:30から20:00
場 所:東京電力本店前
共 催:経産省前テントひろば、たんぽぽ舎、賛同41団体
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┗■1.規制委の基準を満たした原発でも、事故は起きます-規制庁の回答
| 100%安全ではなかった「規制基準」、安倍首相の「ウソ」
└──── 堀内美鈴(伊方原発50km圏内住民有志の会)
○ 1月20日(月)に原子力規制庁との院内交渉集会(再稼働阻止全国ネットワーク主催)に参加した。昨年6月に続く今回の交渉では「原発再稼働についての「立地・周辺地域」の了解」がテーマだった。
私の住む愛媛県では、四国電力伊方原発3号機(プルサーマル発電)が規制委員会に再稼働を申請し、審査を受けているところだ。
○ 瀬戸内海沿いを走る下り列車の車窓からは、進行方向はるか左手に伊方原発を、そして右手には松山平野を一望できる。距離にして約60km。真っ青な海原には遮るものが無く、天気次第で風は一気に伊方から県都松山に吹くだろうと実感する。狭い国土の海に面して建てられた48基の日本の原発。そこで過酷事故が起きれば、放射能は全土におよび、被曝によって遺伝子を傷つけられた生き物たちは世代を超えて健康被害に脅かされ続けることになる。実際、2011年に事故は起きた。いまも東電福島第一原発では溶け落ちた核燃料がどこにあるか分からず、'液体核燃料'と呼べるほどの高濃度放射能汚染水が太平洋に垂れ流しのままだ。
○ 伊方の場合、日本一長い佐田岬半島の根元にある原発で事故が起きれば、瀬戸内海という閉鎖水域への汚染水流出に加え、半島全域の5000人が一瞬にして逃げ場を失い、生命の危険にさらされる。一人も被曝させずに一斉避難などできないことを、自治体も認めている。原発事故は絶対に起こしてはならない。事業者も国も、誰も、原発事故を収束させることができないのだから。事故現場は高線量の被曝を強いられる「生き物が住めない場所」になる。原子力防災では事故が起きてからどんなに対策を講じても手遅れなのである。
○ 原発立地自治体と周辺住民が原発の再稼働を了解するか否か、それは規制庁の「規制基準」を満たした原発では絶対に事故は起こらないのか?ということにかかっている。昨年7月の愛媛県の伊方原発環境安全管理委員会※の全体会では、委員の一人で伊方町の隣接自治体の八幡浜市議会議長から「新規制基準を満たせば安全と言えるのか?」との質問が出た。しかし、そのとき規制庁から「事故は起こらない」という回答はなかった。そこで、今回の交渉で、規制庁に同じ質問をした。立地自治体住民として、事故の危険性を前提にして再稼働を受け入れることはできないからだ。
○ 質問「規制基準を満たした原発でも事故は起きますか?」
以下、その回答と、当日の交渉で規制庁が答えた内容のあらましである。
規制庁:
「規制基準」を満たした原発でも事故は起きます。この基準は最低のもので、あとは事業者の責任です。規制庁の役割は審査することであり、審査結果と審査過程を国民に丁寧に説明していくまでで、地元了解をとることはしません。地元への「説明」と「了解」は切り離すというのが政治的判断です。政治的判断を含む了解手続きに、規制庁はタッチできません。…放射能の拡散シミュレーション・モデルにも限界があります。その結果、どうするかは自治体と住民、および事業者で判断してください。
○ この答えから分かる通り、規制庁には一つ致命的な視点が欠けている。それは、世界最悪の原発災害がいまだ収束していないにもかかわらず、原因究明も総括もしないまま、原発事故が起きることを前提に、最低レベルの基準で原発の再稼働審査をするという、規制庁にあるまじきことをしているということ、何よりもその自覚の無さである。しかも、「住民の了解」に関与しないといっても、自分たちが合格を出した原発で事故が起きれば、多くの生命が被曝に苦しめられ、住む場所を奪われるといった被害が伴うのである。一国の原子力規制機関として、これも全く社会的に受け入れられない。規制庁は、立地自治体とその周辺住民の生命と財産を守るために原子力を「規制する」という最も大切な使命を果たしていないのである。
○ 規制委員会の再稼働へ向けた審査が進んでいる今だからこそ、「基準に合格した原発でも事故は起きる」と規制庁自らが認めたことを、一人でも多くの人に伝えたい。東電福島第一原発事故の収束、原因究明と総括をすることが、原発事故が絶対に起こらないようにするための原子力防災対策である。原発の再稼働審査の前に、規制庁と日本の原子力行政こそ国民の厳しい審判を受けるよう、強く求めたい。
※注)
愛媛県伊方原子力発電所環境安全管理委員会:原子力規制委員会による四国電力伊方原発3号機(伊方町)の再稼働審査を検証する。環境専門部会委員と原子力安全専門部会委員を含む31名の委員で構成。
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┗■2.新聞・通信より
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◆脱原発に首相 「できる」けど「できない」
安倍晋三首相は3日の衆院予算委員会で、小泉純一郎元首相が「首相が決断すれば脱原発はできる」と主張していることに対し「やればできるのはその通り」と認めながら「(脱原発が)できたわけではない中で、原発という選択肢を捨てることはできない」と原発維持の姿勢を堅持した。
首相は先月の施政方針演説で、東日本大震災からの復興など原発以外の分野では「やれば、できる」と4回も強調。
南アフリカの故マンデラ元大統領の「何事も、達成するまでは、不可能に思えるものである」との言葉を引用し「諦める心を打ち捨て、可能性を信じて行動を起こすことが世の中を変える大きな力になる」と訴えていた。
しかし、予算委では原発政策に関し、化石燃料の輸入増による貿易赤字や、中東情勢の悪化で輸入が困難になる可能性を指摘し「あらゆる可能性に備える必要がある」と主張した。(2月4日東京新聞より)
◆電力債の優遇 「競争妨げに」 自由化へ向け批判の声
電力会社が一般企業より有利な条件で社債(電力債)を発行できるルールの見直しを求める声が強まっている。電力会社は全財産を返済の担保にできるなど好条件で社債を発行でき、低コストでの資金調達が可能。家庭向けの電力販売を電力会社以外にも認める2016年の電力小売りの全面自由化後は「新規参入業者との競争条件が不公平になる」との見方があるためだ。(西尾玄司)
電力債には全財産を担保とし、他の債権より優先的な返済も認める「一般担保」が付く。これは、電気を安定供給するために大規模な設備が必要な大手電力会社の資金調達をしやすくすることを目的にした措置で、電気事業法三七条に規定されている。
好条件で発行される電力債は「返済が確実」とみられ、無担保が多い一般企業の社債より利率を低く設定できる。関西電力が昨年十二月に募集した一般担保付きの社債(三年債)の利率は年0・527%だった。一六年には大手電力会社以外の事業者にも家庭向けの電力小売りが認められる予定だが、新規参入業者には一般担保付き社債の発行は認められていない。
「不公平解消」のため政府は一時、電力債に一般担保を付ける措置の見直しを検討。しかし、一月二十日の電力システム改革に関する専門家の作業部会では経済産業省が「継続」を主張し了承された。福島第一原発事故後、信用を失った大手電力会社の資金調達が厳しくなっていることなどが理由だ。(中略)
経産省は発電と送配電を別々の会社が行うことを認める「発送電分離」を実施する一八~二〇年に、あらためて一般担保の取り扱いを検討したいと主張。送配電部門は大手電力会社の「独占」が続き公共財の色合いが濃いため、新規参入業者の担当者は「一般担保付きの社債が発行できるのは送配電部門を担う大手電力会社の関連企業などに限定すべき。公平な競争環境を確保してほしい」と話した。
電気事業法三七条があるため東電は原発事故の被害者への賠償金より、電力債の返済を優先することになる。政府はこれを「東電を破綻させられない理由」に挙げる。こうした中で東電は一六年度中の電力債の発行再開を検討。超党派の国会議員でつくる「原発ゼロの会」は先月末、「三七条」の廃止を求めた。事務局長の阿部知子衆院議員は「三七条は大手電力の経営をいびつにしている」と批判した。(2月4日東京新聞より抜粋)
◆「原発には援助しない」と世界銀行・国連が表明
世界銀行(World Bank)と国連(UN)は27日、最貧国に電力網を整備するため数十億ドル規模の資金援助が必要だと訴えるとともに、いずれの国においても原子力発電への投資は行わない考えを表明した。
世銀のジム・ヨン・キム(Jim Yong Kim)総裁と国連の潘基文(パン・キムン、Ban Ki-moon)事務総長は、2030年までに世界中の全ての人が電力の供給を受けられるようにする取り組みについて記者団に説明した。その中でキム総裁は「われわれは原発は行わない」と明言した。
キム総裁によると、世銀は来年6月までに42か国の発電計画をまとめる予定。電力網の整備やエネルギー効率の倍増、再生可能エネルギー比率の倍増などを掲げ、目標達成には年間およそ6000~8000億ドル(約61兆~82兆円)が必要になるとしている。
たんぽぽ舎です。【TMM:No2081】
2014年2月3日(月)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.舛添要一について 3つの罪 その三 「日本も核兵器(原爆)を持つべきだ主張の罪」 広瀬 隆
★2.「伊方の家」通信 No.5 その2(1月21日から28日) 14.01.29
愛媛新聞は連日、東京都知事選を大きく取り扱っている。
もちろんその関心の焦点は原発問題である。 (Y・T)
★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆ 「伊方原発をとめる会」 原子力規制委員会への要請と院内集会(2/6)
★4.新聞より2つ
◆ 銀座舌戦 都知事選ラストサンデー (2月3日 東京新聞より抜粋)
◆都知事の権限 大統領並み
予算13兆円、スウェーデンに匹敵 (2月3日 朝日新聞見出し)
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※お詫びと訂正
1月31日発信の【TMM:No2080】★1.舛添要一について 3つの罪 その一「厚生労働大臣としての罪」の文の中に間違いがありました。 訂正をお願いします。
正:安倍のピンチヒッター、福田康夫内閣の
誤:安倍のピンチヒッター、福田赳夫内閣の
(注)福田赳夫元総理は福田康夫元総理の御父君です。
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※2/5(水)東電本店抗議にご参加を!
柏崎刈羽再稼働するな!汚染水止めろ!東電は「福島」に責任をとれ
日 時:2月5日(水) 18:30から20:00
場 所:東京電力本店前
主 催:経産省前テントひろば たんぽぽ舎 賛同41団体
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┗■1.舛添要一について 3つの罪 その三 「日本も核兵器(原爆)を持つべきだ主張の罪」
└──── 広瀬 隆
◆舛添要一が原発の広告塔であることは、報道界に周知のことだが、今回の東京都知事選の記者会見で舛添が「私も脱原発です」と言った時、そのあとが重要である。「でも、すぐにはできませんよ」と舛添が付け加えたではないか。子供が聞いても分るが、「すぐに原発ゼロにできない」ということは、「すぐに原発を再稼働します」ということだ。先日の細川護熙支持者の記者会見で、私が報道陣に、このように重大な彼の脱原発発言の嘘を追及して、彼が原発推進論であることの言質を取ってほしいと求めた。すると、その後の舛添記者会見でテレビ局の人が「原発ゼロはすぐにはできない、とはどういう意味か」と説明を求めてくれた。すると舛添は、「それは政府が決めることです」と言って逃げてしまった。自分の意見を他人に転嫁する、実に姑息な人間だ。ところがそのあと、「原発をゼロにするには、30年か40年ぐらいかかるでしょう」とポロリと本心を暴露してしまった。つまり舛添は、30年か40年も原発を動かすつもりなのである。
彼が、これほど原発に固執する理由は、第一は電力会社がくれる広告塔としての醜い金ほしさであろう。しかし第二には、舛添要一ほど、高速増殖炉もんじゅの宣伝に熱心に活動してきた人間はいない、という点が問題である。ここに、安倍晋三・自民党が、舛添要一を都知事選で支持した最大の理由がある。もんじゅは、六ヶ所再処理工場で抽出したプルトニウムを、原爆用の兵器級プルトニウムに変換するための原子炉である。おそるべき原爆用原子炉なのである。日本の核兵器保有に必要不可欠だ。だから、安倍晋三は原発を、とりわけ六ヶ所再処理工場と高速増殖炉もんじゅを断念しないのである。
その安倍晋三は、2007年の首相時代に、「日本も核兵器を持つべきだ」という、祖父・岸信介から受け継いだ危険思想をしゃべりまくった。そのため、「日本も核兵器を持つべきだ」という同じ考えの舛添要一を引き立てて、厚生労働大臣にしたのである。つまり今回の選挙で、安倍晋三が必死になって舛添要一を支持するのは、日本の核兵器保有のためである。その一連の流れが、昨年来の秘密保護法と、今から出てくる集団的自衛権の行使と、憲法改悪である。地球の裏側まで行って戦争する、と言っているのだから、正気の沙汰ではない。安倍晋三と舛添要一は、北朝鮮と同レベルの戦争屋なのだ。
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┗■2.「伊方の家」通信 No.5 その2(1月21日から28日) 14.01.29
│ 愛媛新聞は連日、東京都知事選を大きく取り扱っている。
| もちろんその関心の焦点は原発問題である。
└──── (Y・T)
○21日、「伊方の家」に帰る途中で、松山での伊方原発止める会の拡大幹事会にオブザーバー出席し、「伊方の家」の紹介と2/15・16の井戸川さん講演会のアピールをさせていただいた。Hさんが刷って用意した井戸川さん講演会チラシを抱え、松山から八幡浜への帰路をはじめて海沿いを走る普通列車で帰ったが、中ほどの長浜からは車両の中は1人になってしまった。夜遅く帰り着いたら大阪からQさんがいよいよ本格的に常駐の用意をして先に着いていて、帰りを待ってくれていた。
○22日はQさんと2人で八幡浜の中心地域のチラシ入れをし、23日は西予のHさんを含めて3人で半島の、伊方役場のある地域よりもう少し先の比較的大きな集落へチラシ入れに行った。平地で容易であったが、終り頃海辺の道で年配の小父さんと長く話し込んだ。この小父さんは放射能は目に見えない恐怖だけに怖いと強調し、みんな不安を抱えており、大半が原発はいらないと思っている、と言う。早速規制庁交渉時の話もする。ただ伊方は原発によって町が発展してきたから…ということをめぐって幾つかの事実を提示しながらの議論となった。小父さんは親密な態度で、頑張ってと言って去って行った。その前にQさんが話した元区長だという年配者は、推進派は3割くらいで、後はみんな反対だと言ったそうである。こういう話ができたことに気分を良くしてもう1か所、半島の付け根の方でチラシ入れをする。こちらは傾斜地に家が建ち並び、石段や坂の上り下りで苦労が多い。
○24日は八幡浜・原発から子供を守る女の会の女性たち3名とQさん、私の5名で半島の最大の集落である九町と湊浦にチラシ入れに行く。九町は伊方原発発端の地であり、反対運動が激しく闘われた地域である。体育館をはじめ原発マネーで建てられた幾つもの施設が建ち並んでいる。消防署には核燃料サイクル交付金によって建てられたという碑まであると、Qさんがカメラに収める。 チラシ入れをしていると4人の年配男性がひなたぼっこをしながら談笑しているところに出くわした。チラシを渡しながら話をする。4人とも事故は起こりうるし、事故が起きれば原発直近のこのエリアはおしまいになる、こんな危険なものはなくさねば…と口々に言う。今度の町長選に誰かそういう人が出ればいいのに、と言うと、今出ているのは推進派ばかりだから、結局利権の取り合いだという意見が返ってきた。女性たちはマイクでの街宣もやったようだ。
九町のあと町役場のある湊浦でチラシ入れ。ここにはテニスコート付きの四電の社員アパートも建ち並んでいる。大きな町営住宅もありチラシ入れは順調に推移した。
このところ愛媛新聞は連日、東京都知事選を大きく取り扱っている。もちろんその関心の焦点は原発問題である。東京都知事選で脱原発候補が勝利することを望む熱い眼差しがにじみ出ている。細川立候補効果が全国的な渦を作りつつあるように思える。あとは脱原発候補の勝利のために東京の人たちに頑張ってもらいたい。(ちなみに、愛媛新聞では宇都宮健児さんには必ず西予市出身と書かれている)
○25日は松山のコムズまで行って、井戸川さん講演会の案内チラシを7500枚印刷し、26日その一部を宇和島、鬼北町に発送。27日はQさんが大阪に戻ったこともあって久しぶりに1人でのんびりした時間を過ごした。
○28日、早朝大阪から戻ってきたQさんの運転で、西予市の宇和海沿い南端の明浜の無茶々園を訪れる。幾重にも折り重なったヘアピンカーヴの道を降りて行くと、宇和海の絶景が目に入り、Qさんが一瞬ハンドルを切り忘れるほど。たくさんの若いスタッフが働いている事務所で代表の大津さんや創設者で前代表の片山さんとお会いし、パルシステム関係の人たちやベトナムの原発問題の話などひとしきり。昼食をご馳走になったあと大津さんの案内で無茶々園発祥の地や有名な狩浜の棚田、そして研修センターを見学した。
40年前に2~3人でみかん畑の一角の小さな農地ではじめられた有機農業が、今では狩浜の全農家に広がり網羅した農事組合に発展し、柑橘有機栽培、しらす漁、真珠の養殖で町おこしをしている。狩浜の棚田は本当に壮大で美しく、圧巻であった。文字通り、耕して天に至る、という趣だ。この棚田は岩場の岩をうがち、石を積んで石垣を作り、一つ一つ棚を段のように積み上げてように築かれたもので、400~500年前から築かれていったものだという。今は各所にモノレールが張られている。
しかし、この棚田は伊方原発から30kmの地点。過酷事故が起これば、この棚田にも放射能は降り注ぎ、500年にわたる人々の営為は一瞬にして吹っ飛んでしまうのだ。伊方原発の再稼働をなんとしても止めねば…と、意を新たにさせられた。研修センターでは、農家のミカン栽培の手伝いをするということで、無料で宿泊と食事ができるそうである。1泊からでも可能とか。今もたくさんの研修生で埋まっているそうだ。外国からも訪れる人は多いという。
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┗■3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆ 「伊方原発をとめる会」 原子力規制委員会への要請と院内集会
日程:2月6日(木)11時00分(集合10時30分)より原子力規制委員会への要請、
13時00分より院内集会
場所:参議院議員会館b109会議室です。
主催:「伊方原発をとめる会」
事務局長 草薙順一
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┗■4.新聞より2つ
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◆ 銀座舌戦 都知事選ラストサンデー
東京都知事選(九日投開票)の主要四候補が二日、銀座に顔をそろえた。
党首からタレントまで多彩な弁士も参戦。岐路に立つ「原発」「暮らし」をめぐり、熱弁を振るった。
午後3時半、銀座四丁目交差点。元首相の細川護煕氏(76)が選挙カーの上に立つと歩行者天国が人で埋まった。「今の政治はおかしいんじゃないか」と切り出し、原発再稼働を目指す安倍晋三首相を批判。「原発は命の問題。命に関わる仕事が最優先」と原発ゼロを訴えた。支援する小泉純一郎元総理は「少年よ大志を抱け」の名言にかけて「老人だって大志を抱いていい」と聴衆を沸かせた。
その30分前まで同じ交差点で訴えたのは元厚生労働相の舛添要一氏(65)。「世界一の街にする」と一本指を立てるポーズを繰り返した。初めて応援に入った安倍首相と公明党の山口那津男代表が舛添氏とがっちり握手。安倍首相は景気の回復傾向を強調し「東京の競争力を引き出せるのは桝添さん」、山口代表は「待機児童ゼロを舛添さんにやってもらおう」。 (中略)
歩行者天国では約20台のベビーカーを押すお母さんたちの行進も。前日本弁護士連合会長、宇都宮健児氏(67)の支援者だ。杉並区のNGO職員内田聖子さん(43)は「4月から認可認可保育所に預けて職場復帰したい。安かろう悪かろうの保育所は嫌」と話した。銀座での演説を終えた宇都宮氏は「原発をなくし、緑を守り、保育や教育に力を入れる」と訴えた。 (2月3日 東京新聞より抜粋)
◆都知事の権限 大統領並み