NUCLEAIRE
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たんぽぽ舎です。【TMM:No2156】
2014年4月28日(月)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.ドキュメンタリー映画「シロウオ」を観て来ました
この「シロウオ」漁をする小さな漁村に原発がやってきた
巨額なマネーの誘惑に揺さぶられながら原発を町から追いやっていく
沼倉 潤(たんぽぽ舎)
★2. テント日誌 裁判傍聴記1 一傍聴人
テント日誌 4月25日(金)特別版
経産省前テントひろば958日目 商業用原発停止222日
★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆ 東電本社交渉のご案内 (4月30日)
次回東電本社交渉のお知らせです。半年ぶりとなります。
★4.新聞より3つ
◆ 再稼働反対 首長ら決議 小田原で脱原発会議 (4月27日東京新聞より)
◆ チェルノブイリ事故28年 元の生活 戻らない (4月27日東京新聞こちら特報部より)
◆ 米大統領にも声届けたい(金曜日の声) (4月26日東京新聞より抜粋)
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※ 4/30学習会にご参加下さい。
槌田ゼミ 新シリーズ原発基本講座第1回「福島原発はなぜ過酷事故になったのか-それは東電のデタラメ運転」
日時:4月30日(水) 18:30開場 19:00開会
講師:槌田 敦(物理学者)
会場:スペースたんぽぽ(ダイナミックビル4F) 参加費 800円
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┗■1.ドキュメンタリー映画「シロウオ」を観て来ました
| この「シロウオ」漁をする小さな漁村に原発がやってきた
| 巨額なマネーの誘惑に揺さぶられながら原発を町から追いやっていく
└──── 沼倉 潤(たんぽぽ舎)
○4月13日(日)杉並区立産業会館で上映された、かさこ監督の初作品―原発を断念させた町のドキュメンタリー映画を観て来ました。仕事と運動に明け暮れる日々の中での映画観賞でしたが、監督のクリエイティブな映像表現と美味なる小魚「シロウオ」をモチーフにした矢間氏の脚本のすばらしさに心を奪われてしまいましたので、ぜひ、皆様方に一度観て頂きたいと思いご紹介します。
○私は昭和28年、宮城県の石巻という所で生まれ育ちました。幼少の頃は砂浜で貝(方言ではケッコといっていた)取りに興じ、晩には「しらうお」をよく食べていました。まだ就学前でしたのでメダカの親分と思いながらその姿の美しさとすまし汁の香りがいまだに脳裏に焼き付いているのです。
そんな分けで今回は原発のことなどさて置き、興味津々で阿佐ヶ谷まで足を運んだのですが、実は「シロウオ」と「しらうお」は別種であることを上映後、かさこ監督より教えて頂き赤面したしだいです。
○この「シロウオ」漁をする小さな漁村に原発がやってきたのです。映画では紀伊水道を挟んだ徳島の阿南市椿町と和歌山の日高町の住民が巨額なマネーの誘惑に揺さぶられながら原発を町から追いやっていく姿が住民のインタビューを通じて描かれています。
元教員のおばあちゃんは戦時中の自らが犯した誤りに気づき、国策に否を唱える信念を語り、子供たちと一緒に砂浜のウミガメを見守る母親は、浜に戻ってくるウミガメになぞらえ子供たちに「ふるさと」の大切さを語ります。
最後のエンディングの音楽もすばらしかったのですが、テーマを巧みな技術で表現した監督の思いは、「原発のないふるさと」を創り上げようとしている全ての人々への確かなメッセージとなっています。
ドキュメンタリー映画という表題に囚われていた私の先入観を打ち砕き、すばらしき一日を過ごさせて頂きました。
○3月に「スペースたんぽぽ」で上映された増山麗奈監督の初作品「ママの約束」も未来に向けたメッセージが随所に散りばめられた内容のある映画となっていますので、ぜひ、こちらも機会があれば観て頂きたいと思います。
*「シロウオ」上映に関することは
http://www.kasako.com/eiga1.html(映画公式HP)
Tel/fax 042-381-7770 (矢間まで)
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┗■2. テント日誌 裁判傍聴記1 一傍聴人
| テント日誌 4月25日(金)特別版
| 経産省前テントひろば958日目 商業用原発停止222日
└────
■ 4月23日、200人近くの傍聴希望者の中、東京地裁民事37部103号法廷で満員の傍聴人の中公判が開始されました。今回の法廷から裁判官の一人に人事入れ替えがあった為に「被告人」正清、渕上の意見陳述から始まりました。正清氏は、「安倍政権は福島原発事故の解決が何もついていないにも関わらず、新エネルギー基本計画に於いて原発を日本のベースロード電源にするなど、何の反省も無い」と安倍政権を糾弾しました。
■ 渕上氏は「福島原発の過酷事故にも関わらず、国、経産省、関連省庁、東電等、誰も事故責任を取ろうとしない中で、国民の抗議の権利として、事故責任の中核である経産省の未使用敷地の一部に脱原発テントを作り、福島の人々、全国の人々と共にテントを長期にわたり支えて来ている。」「原子力規制委員会は夏にも薩摩川内原発の規制基準適合審査を終ろうとしている。しかし安全審査ではないという。誰が再稼働原発の安全を宣言するのか。政府?県?市?誰も責任を取るつもりがない。」と無責任体制を批判しました。
■ 次に河合弁護人から、福島原発事故に対し政府、東電の無責任体制の中で、続々と損害賠償の告発が行われている事が話されました。福島現地では高放射能地域にも関わらず「早期帰還、早く帰れ」だけが政府により圧力がかけられている。汚染水問題の一つも解決せず、事故の張本人が責任も取らず、テントの立ち退きばかりか、「損害金」の要求までする資格があるのか、と裁判の根本問題にせまり政府を糾弾しました。
■ テント裁判も、過去5回の法廷の中で、「被告人」、弁護人により福島原発事故の現状、福島被災者の現実。国、経産省及び原発関連行政庁の無責任さと犯罪性、東電の過酷事故が予測されたにも関わらず経済優先、安全軽視の原発現地政策の現実等が証拠書類と共に意見が述べられてきました。国は訴状に於いてテントの設立者はあくまで二人の被告人により作られたのであり、他の人たちは「補助にすぎない」との主張を続けていました。これに対して被告、弁護人は、今回の法廷より我々のテントが作られた経緯、第一テント、第二テント、第三テントを誰が立ち上げたのか。実際には数十人、数百人の人々によりテトトが作られ管理維持されてきたことが主張されます。裁判第二ラウンドのはじまりです。
■ 一瀬弁護人はこのテントは「福島の市民の財産、健康、が侵されている事に抗議するために作られた」「福島事故後も原発推進政策を改めようとしない政府」「2011年の反原発の数千、数万の運動の高揚の中で多くの力により作られた」「被告人2人は第2、第3テントの設立には関係していない。」「第二テントは2011年10月27日より3日間の福島の女たちの座り込み行動より生まれた。3日間の記帳者は全国の支援者2371人である」と全国の原発反対の女性たちにより作られた事を準備書面と共に明らかにしました。すなわち第二テントは、「原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに」の全国の女性たちにより、所有、管理・運営されている事を主張しました。又第三テントの設立、管理及び使用形態も説明されました。2014年1月30日には、多くの人々が経産省に「国有財産使用許可申請書」を提出していた事も明かされました。 これにて次回法廷、7月16日の波乱に満ちた法廷を予測させながら閉廷致しました。
■ その後、午後4時より参議院議員会館講堂に於いて口頭弁論報告集会が200人の参加の元に開催されました。渕上太郎、正清太一の法廷報告とあいさつの後に、講堂利用に力を貸して頂いた福島みずほ参議院議員より挨拶を受けました。まず今日の「自衛隊員のいじめによる自殺問題裁判」に勝利した事の報告があり、「原発事故による避難計画は、自治体に丸投げであり無責任極まりない」と糾弾し、身体の動けない人は「自宅待機」という「見殺し」に近い政府方針を批判しました。
■ 続いて大口弁護人より法廷報告が行われました。「この裁判が始まった時、どこまで戦えるか不安であった。とにかく法律論だけでなく、裁判を広く、深く、大きくしたかった。」「いつも多くの傍聴人の力で支えられてきた。幸い多くの事が主張できた」と裁判の傾向を評価しました。「日本人は広島、長崎で被爆して放射能の恐ろしさを知り、放射能への恐れを知るべきである。テントはその役割をしてきたし、益々テントは大切である」とテントを守る意義を、弁護人の立場を超えて感動的に語りました。そして次の法廷の展望を語り、「こんな事なら裁判など起こすべきではなかった、と国、経産省に思わせる闘いにしよう。」と集会参加者に呼び掛けました。
■ 続いて「原発ゼロをめざす、鹿児島県民の会」の村上さとし氏から薩摩川内原発再稼働阻止の為の展望と決意が語られました。村上さんの住む団地自治会での活動の経験から川内市民の多くは原発再稼働に反対であるが、地域のしがらみ、血縁者との関係で九州電力に遠慮しなくてはならない現実を紹介しました。「桜島、新萌岳の火山活動の件、活断層の事を考えれば原発の再稼働は認める事は出来ない。」「川内原発の再稼働をストップ出来れば全国の原発はストップできる」と決意を語りました。
■ 次に、「原発いらない福島の女たち」人見やよいさんからの福島報告が行なれました。「原発の被害は、だれも責任が取れない程の大きな被害である。東電のテレビ会議の様子を見てあぜんとした。パニックの連続であった。」「20ミリシーベルトを超えている所にも政府は帰れという」「ベラルーシでは:チエルノブイリ;という言葉を使うなと言われている。何年後かは福島もこのようになるのではないか。」「福島では小さな対立がたくさん起きている。放射能の問題とはこんな事にも及んでいる」「これからは脱原発を掲げる人に選挙で勝ってほしい。テント裁判にも是非勝ってほしい」と訴えました。
■ 最後に「伊方の家」のYさんからの現地活動報告があり、これからの行動の決意が語られました。最後に川内の村上さんの元気な歌で、報告集会も成功裏に終了しました。
※次回法廷は7月16日(水)、東京地裁103号法廷、13時地裁前行動より始まります。国との攻防戦が予測される次回法廷に多くの傍聴者が駆けつけてくれることを期待しています。
■5月7日(水)第8回東電本店合同抗議行動 18時30分-東電前
呼びかけ団体/経産省テント前ひろば たんぽぽ舎 78団体協賛
経産省前テントひろば(連絡先:090-3919-0604、070-6473-1947)
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┗■3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆あれから3年 震災・原発災害克服の途を探る
飯舘村放射能エコロジー研究会(IISORA)2014東京シンポジウム
併催:飯舘村酪農家・長谷川健一写真展『飯舘村』
日時:2014年5月10日(土) 13:00-18:00
場所:國學院大學渋谷キャンパス 常磐松ホール
東京都渋谷区東4-10-28 (学術メディアセンター内)
参加費:無料
共催:飯舘村放射能エコロジー研究会、國學院大學(環境教育研究プロジェクト、大学院特定課題研究グループ)
NPO法人エコロジー・アーキスケープ
問合せ:IISORAシンポジウム事務局 E-mail:sympo@iitate-sora.net
飯舘村放射能エコロジー研究会ホームページ http://iitate-sora.net/ ┏┓
┗■4.新聞より2つ
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◆特集ワイド 《続報真相》細川護煕、小泉純一郎両元首相が再びタッグ-
「自然エネ推進会議」設立へ 脱原発「勝負は2年後」
老兵は死なずーー。「脱原発」をめざして細川護煕(76)、小泉純一郎(72)両元首相が再びタッグを組む.東京都知事選で敗北しながらも政府の原発推進の動きに危機感を募らせた2人、文化人らに呼びかけて一般社団法人「自然エネルギー推進会議」を設立することになった.どんな戦略なのか?
(中略)
「アハハ。選挙中から勝っても負けても原発ゼロの闘いはここからが本番と申し上げてきました。小泉さんとは花見までに2回ほど会い、次の一手をどうするか、あれこれ話し合いました。公益法人だと設立までに時間がかかるし、政治活動ができない。選挙運動はしないつもりですが、推薦文を出したり、いくらか政治的活動もあるかもしれない。それで一般社団法人に落ち着いたんです」
発起人には小泉さんのほか梅原猛さん(哲学者)、瀬戸内寂聴さん(作家)、ドナルド・キーンさん(日本文学者)、安野光雅さん(絵本作家)、菅原文太さん(俳優)、桜井勝延さん(福島県南相馬市長)ら都知事選での細川応援団がこぞって名を連ね、賛同人として女優の吉永小百合さんらが加わった。細川さんが法人の代表理事を務める。「賛同人は100人くらいになるかなあ。なかにし礼さん(作家・作詞家)、田中優子さん(法政大総長)、津田大介さん(ジャーナリスト)、茂木健一郎さん(脳科学者)、鎌田實さん(医師・作家)らにも賛同人になっていただくようお願いしています」。5月7日に永田町の全国町村会館で設立総会を兼ねたフォーラムを開くが、その事務局長は野田佳彦内閣で金融担当相だった中塚一宏(いっこう)さん。「彼は京大工学部卒で、原発に詳しく、資源エネルギー庁や東京電力に人脈があるので」
それにしても、ダブル元首相による「脱原発」第2幕にしては細川カラーが強いような気もする。小泉さんは何やってるんです? 「ま、事務的な作業はほとんど私が声をかけてやっていますからね。もちろん小泉さんの脱原発の熱意は少しも冷めていませんよ。自然エネルギーにからむ企業などを相変わらず視察しているようですし。いままでは脱原発というと敬遠してきた保守層に脱原発の機運を広げたいというのが小泉さんのスタンス。私はそれに加えて少しリベラルなというか、従来の脱原発運動をやっていた層のところにも幅を広げないと、脱原発社会の実現は難しいと思っていますけどね」
(中略)
「地道に声をあげ続けていくことが大事なんです。脱原発のうねりを大きくし、福島や青森、新潟など原発が立地している地域で重点的にタウンミーティングをしたり、地方での自然エネルギー事業をエンカレッジしたり。いろいろやることはある。長期戦か中期戦かわからんけれども、ともかく粘り強くやっていくしかない」
◇空気を醸成、最後は国政選挙で
(中略)
70歳を超えたダブル元首相をまぶしく見つめている、もうひとりの元首相がいる。菅直人さん(67)。「お二人の熱意、行動力に感服です。従来の与野党、保革という枠を超えた人が結集すれば、画期的な国民運動になる。歓迎します」。 (後略)
(4月25日毎日新聞より抜粋)
◆世界一の根拠 政権示せず 原発規制基準
たんぽぽ舎です。【TMM:No2155】
2014年4月26日(土)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.原子力規制委員会に抗議ハガキを出そう!
川内(せんだい)原発再稼働するな!
(再稼働阻止全国ネットワーク ハガキアクション)
★2.テント裁判第6回口頭弁論(4月23日)での淵上意見書
テント日誌4月23日(水)経産省前テントひろば956日目
わが国憲法等で保障されている国民的諸権利を行使しているだけ
東電福島原発大事故がなければ、そもそも存在しなかったもの
★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆あれから3年 震災・原発災害克服の途を探る (5/10)
飯舘村放射能エコロジー研究会(IISORA)2014東京シンポジウム
★4.新聞より2つ
◆ 特集ワイド 《続報真相》細川護煕、小泉純一郎両元首相が再びタッグ-
「自然エネ推進会議」設立へ 脱原発「勝負は2年後」
(4月25日毎日新聞より抜粋)
◆世界一の根拠 政権示せず 原発規制基準
(4月26日朝日新聞見出しより)
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┗■1.原子力規制委員会に抗議ハガキを出そう!
| 川内(せんだい)原発再稼働するな!
└──── (再稼働阻止全国ネットワーク ハガキアクション)
○再稼働推進機関である原子力規制委員会へ 抗議ハガキを出そう!
「優先審査」で最初の再稼動といわれる川内原発。桜島の火砕流跡を九州電力も公式に認め、火山学者たちも最もリスクのある原発としています。川内を皮切りに、危険な原発を次々と動かそうとしている規制委。まだ東電福島第一原発事故は収束もせず高濃度放射能汚染水の垂れ流しなど危機的な状況が次々と明らかになる中で、川内原発の再稼働なんてとんでもありません!
脱原発社会をめざす皆さま、ハガキ抗議行動にお力をお貸し下さい!
是非、再稼働をストップするために連帯しあいましょう!
再稼働推進機関となっている原子力規制委員会へ抗議の声を届けましょう!
☆ハガキ3枚+抗議の宛先一覧表=1セット200円
◆ハガキの書き方
・宛先は3人です。宛名はぜひ自筆でお書き下さい。(相手に訴える効果が大きい)
・<わたしの一言>欄にあなたの思いや意見を自由にお書き下さい。
・差出人住所は、都道府県と市町村だけでも結構です。番地のご記入は各自ご判断下さい。
・差出人のお名前は、フルネームでも苗字だけでもペンネームでも構いません。
・宛先 委員長 田中俊一、委員長代理島崎邦彦、規制庁長官 池田克彦
106-8450 東京都港区六本木1丁目9番9号 03-3581-3352
(ウェブから意見を送ることもできます。=>https://www.nsr.go.jp/ssl/contact/
○ハガキ内の印刷文
川内原発 再稼動するな!
・原子力規制委員会は、核のゴミ・汚染水・再稼働と"原発3本の毒矢"を国民に射るのですか?
・「新規制基準に適合しても絶対安全とは言えない」と言いながら、田中委員長は再稼働を推進するのですか?
・福島原発事故の原因究明不十分なまま、なぜ動かすの?
・自治体の地域防災計画が全く不十分。米国なら規制委がその原発の停止を命じます。
・おまけに、川内原発の近くには桜島をはじめ沢山の火山があり、火砕流が到達したら原発はもたない。
・原発を稼働させることは総ての命への背任行為です。
◆問い合わせ先(主催)
(1)再稼働阻止全国ネットワーク
携帯 070-6650-5549
FAX 03-3238-0797(再稼働阻止全国ネットと書いて下さい)
(2)たんぽぽ舎 03-3238-9035 / FAX 03-3238-0797
なお、毎週金曜日の反原連官邸前抗議行動時に経産省前テントひろばでハガキセットをおゆずりしています。
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┗■2.テント裁判第6回口頭弁論(4月23日)での淵上意見書
| テント日誌4月23日(水)経産省前テントひろば956日目 商業用原発停止220日
| わが国憲法等で保障されている国民的諸権利を行使しているだけ
| 東電福島原発大事故がなければ、そもそも存在しなかったもの
└────
「経産省前テントひろば」に対する国側の土地明渡請求裁判は今日第6回口頭弁論を迎えました。今回も多数の人が参加していただきました。被告とされている淵上太郎の意見書を正清さんに続いてお伝えしたい。傍聴記は順次掲載します。
☆意見書 淵上太郎
本意見書は、本件と密接に関連する原発、特に九州電力川内原発の再稼働の問題について述べると同時に、新たに着任された裁判官殿に、被告がどのようなスタンスで本件に臨んでいるのか明らかにしようとするものであります。
1 本件は、国が所有管理する当該国有地について、被告がこれを不法に占拠しているので、これを直ちに明け渡し、今日までの占有に対して当該土地の路線価による損害賠償を求めるものとなっています。
被告は、本件土地が国有地であるとしても、その有効利用という点では大いに争うところであります。その使用という点で、不法に占有して使用しているのではなく、国民の一人として、2011年3月の東電福島原発大事故に関連して、止むに止まれぬ政治的・具体的理由のもとで、当該土地にテントを設置するなどして、国民に訴え、国あるいは経済産業省に対して抗議をする、そのような場として使用しているに過ぎないと、考えている次第です。
東電福島原発事故は、世界でもまれに見る大事故であり、3年が過ぎた今日でも事故は引き続いており、なおかつ東電はもとよりその監督官庁も、全く責任を取っていません。我が脱原発テントは2011年9月来、監督官庁である原発事故に最大の責任を負うべき経産省が管理する当該土地で、大事故の責任を問い、原発推進及びその再稼働に抗議する場、国民的議論の場として2年有余存在してきています。
全国の人々がこのテントに集い、全世界の人々がこのテントに関心を寄せ、脱原発のかけがえのない物理的空間として存在してきたのであります。つい先頃には、チェルノブイリ原発事故の被害者(当時妊娠中で死産されたベラルーシの女性など)もこのテントを訪れており、いわゆる国際貢献にも重要な役割を果たしております。
私たちは、国有地にテントを設けて、無用な騒ぎを起こしているわけではありません。わが国憲法等で保障されている国民的諸権利を行使しているだけであり、東電福島原発大事故がなければ、そもそも存在しなかったものです。
2 さて原子力規制委員会に審査請求が出されている10 原発17 機の原発のうち、川内原発の1、2号機の適合性審査を優先して進めることが決定されています。優先的に審査をするということは、川内原発が一番先に再稼働に至る可能性が高い、ということでもあります。
適合性審査は、昨年7月に施行された原子力新規制基準に、それぞれの原発が「適合しているか否か」の審査ですが、原子力規制委員会田中委員長は「最終的に審査の合格が出る方向に向かって進めることができるという判断だ」と言うように、一番早く適合性審査を終了し、合格となるということであります。
だが原子力規制委員会の審査なるものは、自らがつくった「新規制基準」に適合しているか、否かを判断するのみです。そして「適合性審査に合格した」ことによって、原発の安全が保障されるものではない、ということを、規制委員会自身が認めているものです。 しかも、新規制基準は東電福島事故以後の「最低の基準」であって、それ以上のことは原発事業者が責任をもって更なる安全性を確保・追求すべきである、とされています。つまり万一の原発大事故にあっても、規制委員会は、規制基準に適合しているかどうかの判断をしただけで当該原発の安全性を保障したことはないと、主張することになるのです。
他方、電力事業者は、規制委員会の指導に従い規制基準に適合しているとの審査結果を得たのであり、法的に何ら逸脱していない、と主張するのは火を見るより明らかです。
国は、4月11日に閣議決定した「エネルギー計画」では、「原子力規制委員会により規制基準に適合すると認められた場合には、その判断を尊重し原子力発電所の再稼働を進める」と公言するものですが、昨年12月に総合資源エネルギー調査会基本政策分科会が纏めた「エネルギー基本計画に対する意見」(前回陳述書別紙1)の、「原子力規制委員会によって安全性が確認された原子力発電所について再稼動を進める」とあるものを若干修正しています。にもかかわらず、今日までの経過からすれば、政府は「規制基準に適合すると認められた場合=安全」という解釈をあちこちで言い張るでしょう。但し、厳密な意味では、政府としての正式な安全宣言のようなものは出さないはずです。
政府は、安全性の担保はあくまでも、規制委員会にあるとする「逃げ」の体制です。安全性については、全く自信がないからです。そして次には、(安全だから)、再稼働させる、実際のところ、これだけが至上命令ですから、そのために「地元の」理解・協力を得るように、政府として努力する、ということになります。
政府は安全性に関する責任が明確になるような閣議決定などはやらず、野田内閣時代のような4大臣による決定なども行わない、ということになっています。こうした文脈から、再稼働しようというとりわけ川内原発の「安全性」については、誰が、どこの官庁が責任を負うのか全く不明瞭であります。まさか全てを鹿児島県など地方自治体に押しつけるわけでもありますまい。
これでは、東電福島原発事故及びその経緯と全く変わることはありません。国を含めてどこの誰が責任を負うのか全く不明瞭なまま、原発の再稼働が行われるという、世にも不思議な事態が、今、進行しつつあるのです。
3 結局、原発の再稼働は、法的にも全くの無責任体制のもとにあり、安全性が真に確保されているか否かではないというところに、重要な問題があるのです。
全ては政府=安倍内閣の責任であることは言をまたないのですが、このような無責任体制は絶対にゆるされるべきものではありません。
わがテントは当初から「原発再稼働」に反対して設立されたものであります。そうした中で、再稼働を進めんとする経産省=国=原告がテント等の撤去・立ち退きを求める本訴訟は、本末転倒の問題外であります。
原告は国として恥ずべき訴訟であったとして、自ら本訴訟を取り下げるべきだし、司法は本訴訟を直ちに棄却すべきであります。
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┗■3.新聞より2つ
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◆国 原爆症審査ずさん 岡山地裁 30万円賠償命令
爆心地から二キロ以内に入ったことを証明する重要な資料を二度も見落として原爆症認定申請を却下したのは違法として、長崎市で被爆した岡山県の男性(72)が国に計三百万円の賠償を求めた訴訟の判決で、岡山地裁は二十三日、男性の請求を認め、国に三十万円の支払いを命じた。国の認定審査のずさんさが浮き彫りにされ、被爆者からは抜本的な改善を求める声が上がっている。
原告側弁護士によると、原爆症認定訴訟で国家賠償が認められたのは一九九八年の京都地裁、二〇〇九年の広島地裁に続き三例目。これまでの二例は認定の判断を問うもので、資料の見落としが明らかになったのは今回が初めて。
判決などによると、男性は三歳の時に長崎市で被爆し、その日のうちに行方不明の家族を捜すため爆心地から四百メートル地点へ入った。国が二〇〇八年に定めた原爆症認定基準の「原爆投下より百時間以内に爆心地から約二キロ以内に入市した者」という要件に当てはまるが、同年に前立腺がんや白内障などについて原爆症認定申請をすると却下され、二年後に行った異議申し立てでも認められなかった。
男性が一一年、却下の取り消しと慰謝料を求めて提訴すると、有識者による国の認定審査会が男性から提出されていた「入市証明書」を二度とも見落としていたことが判明。翌年、国は男性を認定した。
古田孝夫裁判長は、「行政には証拠資料を十分に精査しなければならない職務上の法的義務があり、過失は明らか」と国の責任を認めた。
「資料の見落としがなければより早期に原爆症に認定されていた可能性が高い」とし、国に慰謝料などの支払いを命じた。
(後略) (4月24日東京新聞朝刊より抜粋)
◆新規制基準で安全審査申請 核燃製造のGNF
(4月24日朝日新聞神奈川版見出しより)
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┗■4.書籍の紹介
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『原発処分 先進国ドイツの現実―地底1000メートルの核ゴミ地獄』
広瀬 隆著
「廃炉」と「廃棄物処分」の実態に迫る、広瀬隆の最新刊。
本当にドイツは原発ゼロ政策の“夢の国”なのか?
著者と山本太郎さんらは、2013年3月にドイツ原発取材旅行3000キロを敢行。地底1000メートルで見たものは、人類の滅亡の未来を暗示するような、おそろしい事態だった!
<本書の最大のテーマは、高レベル放射性廃棄物の処分(安全な管理)が人間には不可能だ、という結論にある。多くの人は「10万年も管理しなければならない放射性廃棄物をどうするのだ」と疑問をもっているが、これは、実は、10万年先の問題ではない。今年・来年に決断を迫られている「現在の問題」なのである。本文より>
日本も否応なく巻き込まれる“放射性廃棄物の地獄”。2014年2月25日、日本政府はエネルギー基本計画を決定し、そこに「原発を重要なベースロード電源と位置付ける」ことが明記された。深刻な日本の現実を直視し、原子力を放棄する決断が求められる。
『原発処分 先進国ドイツの現実―地底1000メートルの核ゴミ地獄』広瀬 隆著
ご購読は全国の書店へ。版元への直接申し込みは FAX03-3233-4162 五月書房へ。
郵便番号・住所・お名前・電話番号と、このメルマガを見たと明記の上お申込みください。郵便振替用紙を同封してお送りします。
定価1404円(税込) 送料は出版社の負担。
五月書房 101-0064 東京都千代田区猿楽町2-6-5 TEL03-3233-4161
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┗■5.たんぽぽ舎の近況-
| ベランダに最近、鳩がひんぱんに現れる
└──── 鈴木千津子(たんぽぽ舎)
たんぽぽ舎のベランダに最近、鳩がひんぱんに現れ、ベランダに並べてあるロッカーの上と手すりに四六時中とまり、内側の人たちと目があっても、平然として飛び立たずにいるので、もしや鳩が巣でもと思い、ロッカーの裏側を先週のぞくと巣の形跡もなく、4月21日(月)もなかった。翌22日に見ると、質素な巣を作り、その上に卵が1個ちょこんと乗っていました。先週の中頃から子育ての巣作りのため場所を物色中だった様子!1日で巣を作り上げ、卵を生み、あたためていました。どうしたものか、今日(4月23日)見ると、卵は2個に…
この際、鳩のヒナが孵化し、巣立つまで見守るしかありませんね。
すずめは、自宅にて、5羽(カラー写真36枚撮りで6本を記録)の巣立ちまで見届けましたが…
たんぽぽ舎です。【TMM:No2154】
2014年4月25日(金)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.地震による新幹線事故は運次第か
JRがひそかに怖れていること
「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」その48
島村英紀(地震学者)
★2.4/17討論会「規制委の黒い本質を知る-再稼働推進規制委とどう闘うか」
「原子力無規制委員会」「原子力寄生委員会」といえる活動 (下)
森田 龍(たんぽぽ舎講座受講者)
★3.新聞より2つ
◆国 原爆症審査ずさん 岡山地裁 30万円賠償命令
(4月24日東京新聞朝刊より抜粋)
◆新規制基準で安全審査申請 核燃製造のGNF
(4月24日朝日新聞神奈川版見出しより)
★4.書籍の紹介
◆『原発処分 先進国ドイツの現実-地底1000メートルの核ゴミ地獄』
広瀬 隆著
★5.たんぽぽ舎の近況-ベランダに最近、鳩がひんぱんに現れる
鈴木千津子(たんぽぽ舎)
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※訂正です。
昨日発信の【TMM:No2153】の2.「浜岡原発の危険性について
学ぶ講演会が盛況」において
誤:藤井廣明(神奈川県在住、町議)
正:藤井廣明(静岡県在住、町議)
お詫びして、訂正致します。
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┗■1.地震による新幹線事故は運次第か
| JRがひそかに怖れていること
| 「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」その48
└──── 島村英紀(地震学者)
地震による新幹線事故は運次第か
JRがひそかに怖れていることがある。地震による新幹線の大事故だ。
新幹線が開業してから今年で50年。この間、欧州では何度か大事故が起きたが、日本では人命にかかわるような事故は起きていない。
いままでの最大の事故は2004年、新潟中越地震(マグニチュード6.8)での上越新幹線の脱線事故だった。
走行中だった「とき325号」が脱線して傾いた。しかし幸い乗客乗員155人に死者も負傷者も出なかった。
この「325号」は新潟県長岡駅に停車するために減速中で、フルスピードではなかった。そのうえいくつもの幸運が重なった。現場の上下線の間にある豪雪地帯にしかない排雪溝にはまり込んだまま滑走したことも、現場の線路がカーブしていなかったことも、現場が高架だったためにレールのすぐ脇がコンクリートだったことも、対向列車がなくて正面衝突をしなかったことも幸いだった。
そしてこの新幹線が東北・上越新幹線の初代の「ボディーマウント構造」の車両だったために台車のギヤケースという部品と脱線した車輪がレールを挟み込んでくれたことも転覆をまぬがれた理由だった。
じつは、これらの幸運よりもはるかに大きな「幸運」があった。地震が起きたのは10月23日17時56分。そのわずか3分前にはこの「325号」は長さ8624メートルの魚沼(うおぬま)トンネルをフルスピードで駆け抜けていたのであった。
この地震で魚沼トンネル内はめちゃめちゃになった。レールの土台が25センチも飛び上がり、1メートル四方以上の巨大なコンクリートが壁から多数落ちたほか、トンネルの各所が崩壊していたのだ。もし地震がちょうど通過時に起きていたら、新幹線が巻きこまれて大事故になっていたことは間違いない。
この魚沼トンネルは山を掘り抜いた「山岳トンネル」というものだ。阪神淡路大震災(1995年)では天井と床をコンクリートの柱で支えるトンネルが数カ所崩壊したが、それよりも地震に強いはずのトンネルだった。
山岳トンネルでもいままでに地震で無事だったわけではない。関東地震(1923年)以来19もの山岳トンネルが壊れている。それが人命にかかわる大事故にならなかったのは、たまたま列車が通っていなかったからにすぎない。
着工予定のリニア新幹線はその86%がトンネルだし、山陽新幹線も51%がトンネルだ。「魚沼トンネルの再来」がいつ起きるか分からないのである。
だが危険はトンネルだけではない。阪神淡路大震災が起きたのは、新幹線が走り出す14分前の朝5時46分だった。地震には耐えるはずだった新幹線の鉄道橋がいくつか落ちたが、もし新幹線が走っていた時間帯だったら大事故になったに違いない。
東日本大震災(2011年)でも新幹線が仙台近くで脱線した。これも運良く、乗客は乗っていない試運転中の列車だった。
連載で書いてきたように日本のどこでも直下型地震が起きうる。
また「緊急地震速報」は直下型地震では間に合わない。
いままでは運が良かった。
しかし、これからも運がいいとは限らない。 (4月25日『夕刊フジ』より)
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┗■2.4/17討論会「規制委の黒い本質を知る-再稼働推進規制委とどう闘うか」
| 「原子力無規制委員会」「原子力寄生委員会」といえる活動 (下)
└──── 森田 龍(たんぽぽ舎講座受講者)
○原子力規制委員会の動き
2012年9月19日:原子力規制委員会発足
10月31日:原子力災害対策指針制定(パブコメなし)
2013年2月15日:委員会人事国会承認
2月27日:原子力災害対策指針改正〈UPZ30Km押し付け
3月6日:「東京電力福島第一原子力発電所の事故に関する健康管理のありかたについて」〈100mSv/年以下で安全〉
6月5日:原子力災害対策指針改正(緊急時モニタリング、安定ヨウ素剤配付)
6月19日:新規制基準決定=既存原発の再稼働審査開始
7月3日:大飯発電所3号機及び4号機の現状評価書
〈大飯新規制基準の評価書、稼働継続〉
11月20日:「帰還に向けた安全・安心対策に関する基本的な考え方」
〈年間積算線量20mSu以下帰還、個人線量計〉
2014年1月17日:核燃料施設等の新規制基準適合性に係わる審査会
3月13日:川内原発優先審査
4月4日:放射線審議会総会
○田中俊一委員長の発言-ひどい内容・電力会社寄りの発言ばかり
2013年3月6日
・100mSv以下の被曝線量では、…放射線による発ガンリスクの明かな増加を証明することは難しい ・多数基立地はバックフィットしない
7月31日・(汚染水の海洋流出について)風評被害を防ぐことはできない
9月11日
・環境に有意な影響があるような汚染はまだ生じていない。心配しなければいけないような状況でないということは、私もそう思っています。
(安倍総理の、汚染水はコントロールされている発言を受けて)
9月25日
・きちっとデータで示して、海の方の汚染にまでは至っていない
・事業者を含めた当事者能力に期待
・海とか海洋生物に非常に大きな影響が出るまでにはいたっていない