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NUCLEAIRE

ニュークレール情報板
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1751】
2013年2月19日(火)その2 地震と原発事故情報-
4つの情報をお知らせします
                          転送歓迎
━━━━━━━
★1.ロシア、チェリャビンスクに隕石落下-ロシアの核施設から
   わずか90キロの近さ あわや第二のチェルノブイリ
                    山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.メールマガジン読者からのイベント案内
  ◆2年目の3.11【スリー・ノン(3NON)の女たち WALK in 郡山】
★3.新聞・雑誌より4つ
    ◆公聴会で見えた9電の傲慢さ
                   (2月16日朝日新聞「声」欄より抜粋)
    ◆「脱原発法」参院再提出へ 生活・みどり・社民 安倍政権に異議
                  (2月18日朝日新聞より抜粋)
    ◆  再稼働一色、福島県議長が退席    (2月16日朝日新聞より抜粋)
    ◆  原発「やめる」7割 本社世論調査
                   (2月18日朝日新聞より抜粋)
★4.テント日誌 2/17(日)経産省前テントひろば-526日目
   招かれざる客の来訪 原子力規制委員会をしっかり監視しよう
                    (I.K)、(K.M)
━━━━━━━
※2/21(木)ワンコイン上映会にご参加を!
 「主権在民~フクシマから東海村へ」上映
 日 時:2月21日(木)19:00上映開始 18:30より特典上映あり
 ●西山正啓監督のトークあり
 会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
 参加費:500円
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.ロシア、チェリャビンスクに隕石落下-ロシアの核施設から
 |  わずか90キロの近さ あわや第二のチェルノブイリ
 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
 
○「異常な天災地変とは隕石落下など」と説明されて、「まあそんなことは、ほ
とんどあり得ない」と妙に納得していたのではないだろうか。
 2月15日にロシア、ウラル地方に落下した隕石は、最も近い町の名前が「チェ
リャビンスク」と聞いたとたんに、背筋が凍り付いた人もいたであろう。
ソ連時代に核兵器開発の拠点だった「秘密都市チェリャビンスク65」と「プル
トニウム生産施設マヤーク核施設」は、核実験場とともに、旧ソ連の大規模放射
能汚染現場になった施設だからだ。
 東西冷戦時代に、米国と競った核兵器開発競争で発生した大量の放射性廃棄物
が、チェリャビンスクの近郊テチャ川に捨て続けられた。また、核兵器の開発の
ためにプルトニウム生産が行われ、それが1990年まで続いた。
 1957年9月29日、この原子力施設で爆発事故が発生した。当時5基の原子炉と
再処理施設を有していたマヤーク施設で、高レベル廃液を貯蔵していたタンクの
冷却装置が故障し、崩壊熱で高温になった廃液タンクが爆発した。
 爆発規模はTNT火薬に換算して70トンほどで、およそ1000メートル上空まで
放射性廃棄物を巻き上げ、北東方向に幅約9km、長さ約105kmの帯状で汚染
地域を形成、約1万人が避難した。これら避難者は1週間の間に平均520ミリシー
ベルト、最高720ミリシーベルトを被曝した。レベル6の事故とされた。チェル
ノブイリ原発事故までは史上最悪の事故だった。
○隕石が落下したのは、この地域である。ここには再処理工場から出た放射性廃
棄物貯蔵施設があり、BN600と建設中のBN800高速増殖炉がある。
 隕石は空中でいくつかに分かれ、大半は大気圏で燃え尽きたとみられるが、近
くの湖などにも落下した破片があり、全部が燃え尽きたわけではないようだ。
 幸い、地上落下ではなかったが、発生した衝撃波で少なくても4474棟の建物に
被害が出ている。1158人が負傷し、中には隕石にあたり重傷を負った人もいるよ
うだ。幸い、まだ死者は確認されていない。
 もし、この10~15トンの隕石が、地上の核施設を直撃していたらと思うと、ほ
んとうに恐ろしくなる。マヤークの核分裂生成物を貯蔵しているサイトから隕石
の一部が落下したとみられるチェバルクリ湖との間は90キロメートルしか離れて
いない。直撃を免れたとしても、核施設周辺に今も広がる汚染地帯に落ちれば、
巻き上げられた放射性物質を含む塵が拡散し、再度大規模汚染事故を起こす恐れ
もあった。
 この地域は今でも高いレベルの空間線量を観測している。
 隕石の核施設落下は「荒唐無稽」な話ではなかったのだ。
 
○[マヤーク核施設] 中国新聞より
 正式名称は「マヤーク生産協同体」。ソ連時代は、施設内の工場などで働く労
働者らが住む秘密都市(現オジョスク市)と併せ「チェリャビンスク65(旧チェ
リャビンスク40)」のコード名で呼ばれ、地図にも表記されなかった。
 1948年6月、兵器用プルトニウム生産のための最初の原子炉が稼働。半年後の
12月には再処理施設も操業を開始。1949年2月、プルトニウムを初めて取り出し
た。その後、同じ目的の原子炉を5基造ったが、1990年11月までにいずれも閉鎖
された。
 このほか、約200平方キロの工場敷地内には、現在も使用中の兵器用トリチウ
ムと民生用のアイソトープなどを取り出す原子炉2基、約60個の廃棄物貯蔵タン
ク、廃棄物貯水池、高レベル放射性廃液ガラス固化体施設などがある。従業員は
約1万5千人。
 
 
┏┓
┗■2.メールマガジン読者からのイベント案内
 └──── 
 
◆2年目の3.11【スリー・ノン(3NON)の女たち WALK in 郡山】
 
「3.11はフクシマの現地に立ちたい。自分たちの手作りの何かをしたい」
この思いを形にしましょう。3つのNONは、各自の意思表示で。
例えば、NONバイオレンス、NOニュークス、NONセクショナリズム等。
 
日程:3月11日(月)新宿発8時。バスを出します。
   現地の女たちと共にデモ行進、MASAのサックスでかんしょ踊り、
   風船、手作りバナー歓迎。
   デモ後の交流会で「グリーナムの女たち」上映、
   「イ・ジョンミ(ミニ)コンサート」、 福島報告、キャンドルナイト、
   リレートーク等。
費用:往復バス代3,000円 食事は各自
世話人&連絡先:近藤和子、青山晴江(090-8455-2512)
 
  ※サポート精神の男たちも歓迎
 
 
┏┓
┗■3.新聞・雑誌より4つ
 └──── 
 
◆公聴会で見えた9電の傲慢さ
 
 九州電力が家庭向けで平均8・51%の料金値上げ申請をしている件に関する経
済産業省の公聴会が先頃開かれた。その場で見せた9電トップの態度はあまりに
も傲慢で、利用者を見下し、本当に徹底したコスト削減に取り組む覚悟はあるの
かと疑わざるを得ないものだった。
 役員報酬は35パーセント削減するというが、それでも平均3200万円にもなる。
顧問と相談役の計3人への報酬は何と8900万円。しかもそれも値上げの根拠とな
る原価に織り込んでいるという。一般社員の給与も、九州の民間企業の年収が低
いとして「国家公務員中心のデータを基にした」とひとごとのよう。さらに「仮
に値上げしないとどうなるか」の質問に対し、社長は「1週間や1ヵ月間電気が
止まる可能性もある」と、脅しともとれる発言をしている。
 今、電力会社がなすべきは、共同仕入れなどによる火力燃料費の引き下げ努力
と、より徹底したコストの削減だろう。(後略) (2月16日朝日新聞「声」欄より抜粋)
 
 
◆「脱原発法」参院再提出へ 生活・みどり・社民 安倍政権に異議
 
 昨年末の衆院解散で廃案になった「脱原発基本法案」が3月にも、参院で国会
に再提出される見通しとなった。野党が多数を占め「ねじれ」になっている参院
で可決を目指すことで、原発維持を鮮明にする安倍政権に異議を唱えるのが狙い。
 基本法案は作家の大江健三郎氏らが世話人を務める市民グループ「脱原発法制
定全国ネットワーク」が、超党派による議員立法を呼び掛け、昨年9月に「遅く
とも2020~25年のできる限り早い時期の脱原発の実現」を掲げた法案を衆院に提
出。しかし、実質的な審議もせず、衆院解散で廃案となった。
 衆院選で脱原発勢力は後退したが、参院では10人の署名で法案提出が可能。生
活の党(参院勢力8)、みどりの風(同5)、社民党(同4)が中心となり、民
主党やみんなの党からも賛同者を募っている。再提出にあたっては、廃案になっ
た法案をベースに▽新増設の禁止▽運転開始40年で例外なく廃炉とするルールの
徹底▽高速増殖炉の即時廃止―などを書き込む方向だ。(後略)
          (2月18日朝日新聞より抜粋)
 
 
◆  再稼働一色、福島県議長が退席
 
 自民党の資源・エネルギー戦略調査会が15日、原発がある13道県の議長を招い
た意見交換の場で、出席者から原発再稼働を求める声が相次いだ。これに福島県
議会の議長が怒り、会合から退席した。(中略)
調査会メンバーで通産官僚出身の原田義昭衆院議員は「再稼働を一切認めないや
り方では国の将来を誤る」と応じた。
だが、この場で福島県議会の斎藤健治議長が「事故を責任をもって収束させずに
稼働させるなら、退席する。一緒に議論することはできない」と部屋を出た。記
者団に「福島県連は全員が反対。ああいう会合には耐えられない」と憤りをぶつ
けた。
だが、その後も出席者の再稼働要求はやまず、細田博之幹事長代行は「再稼働に
何とかこぎつけたい。福島が前向きに対応できないのは理解している」と締めく
くった。(2月16日朝日新聞より抜粋)
 
 
◆  原発「やめる」7割  本社世論調査
 
 朝日新聞社の全国定例世論調査(電話)で、原発の今後について5択で聞いた
ところ、「やめる」と答えた人は合わせて7割を超えた。
 安倍首相は先月の衆院本会議で、民主党政権が掲げた「2030年代に原発稼働ゼ
ロ」という政策を「ゼロベースで見直す」と明言した。それを受け、調査では原
発を今後、どうするか質問。「すぐにやめる」は13パーセント、「2030年より前
にやめる」は24パーセント、「2030年代より後にやめる」は12パーセントで、
「やめる」は計71パーセント、「やめない」は18パーセント、にとどまった。
 東日本大震災の発生と福島第1原発の事故から間もなく2年を迎える。「国民
の間で原発事故の被災者への関心が薄れ、風化しつつあると思う」は66パーセン
トにのぼり、「そうは思わない」の29パーセントを引き離した。(後略)
  (2月18日朝日新聞より抜粋)
 
 
┏┓
┗■4.テント日誌2/17(日)経産省前テントひろば-526日目
 |  招かれざる客の来訪 原子力規制委員会をしっかり監視しよう
 └────  (I.K)、(K.M)
 
薄ぐもりで寒い朝、でも風がない分昨日よりはましだ。
昨夜は寒かった!と言う泊まり番の人、本当にお疲れ様でした。
午前中に神戸からご夫婦が訪れSさんなどと会話して記念写真を撮って帰られた。
カメラをぶら下げた男の方が遠慮深くテントを眺めていたので声をかけたら中学
校の先生だそうで、子供たちに教えたいからと写真を撮っていかれました。原発
の事をちゃんと教えてくれるといいなあ!
 
2時少し前招かれざる客が来て一騒動。
第2テントで川柳の会が開かれるので参加者が集まってきていたが皆テントの中
に籠って立ち去るのをじっと待つ。約20数分いつものように矛盾だらけの罵声
をあげ、テントを揺するなどして引き上げた。
 
川柳の会はなかなか盛会だったようです。
お題は“愛”“テント”“原発”とか
どんな句が読まれたのかな  (I.K)
 
 
「原子力ムラ」出身者で占められた原子力規制委員会は2月15日にやっと国会
同意を得た。が、日曜夜に泊まったテント住人は「不同意」だ。
規制委員会は重要な局面で何ら結論を出さないばかりか事業者との癒着体質を保
安院・資源エネルギー庁などから引きずってきている。
次の3つの実績が規制委員会の危険性を明白に示している。
(1) 活断層調査は、大飯も敦賀も引き伸ばしばかり
(2) 名雪審議官処分は臭いものにふたして終わらせる
(3) 国会事故調での東電の隠蔽工作を容認し調査促進しない
このように、事業者との癒着体質が明らかになってきている規制委員会・規制庁
は信用できない。幸い核問題を除いて情報公開は改善されていて、委員会や検討
チームをパソコンで在宅傍聴でき過去の議事資料や議事録も見ることができる。
今実施されている新安全基準骨子案のパブコメに対して上記批判の意見を出し、
より一層原子力規制委員会の監視を強めることが必要だ。
比較的暖かい夜だったが、早朝から冷たい風が吹いて皆トイレが近くなった。
(K.M)
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