NUCLEAIRE
ニュークレール情報板
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1608】
2012年10月12日(金) 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.とどまる事なく行動の内に答えを探そう 東電神奈川・デモ報告
初めて参加の大学生も。「被ばく労働、野田が替われ!」コール
(神奈川・東電デモ実行委員会 金子)
★2.大間原発建設再開のウラ 矛盾だらけ見切り発車
活断層の警告に耳貸さず、「なし崩し」不信広がる
(10月5日 東京新聞「こちら特報部」より)
★3.新聞・雑誌から
◇被爆者切り捨て 鎌田慧(10月2日 東京新聞「本音のコラム」から)
◇国外から脱原発の声 仏在住邦人ら「よそものネット」
(10月9日 東京新聞より抜粋)
★4.<テント日誌10/7(日)―経産省前テントひろば393日目―>
季節が変わっても存在し続ける紫陽花に抗議行動の今後を思う(Y・T)
━━━━━━━
┏┓
┗■1.とどまる事なく行動の内に答えを探そう 東電神奈川・デモ報告
│ 初めて参加の大学生も。「被ばく労働、野田が替われ!」コール
└────(神奈川・東電デモ実行委員会 金子)
9月28日、12回目を数える東電神奈川支店へ向けてのデモを行いました。初
めて参加の大学生を含む28人の決して多くはない人数ですが、元気に桜木町駅
を出発、「電気は足りた! 大飯を止めろ! 被爆労働野田が替われ! 東電
は全ての被害を弁償しろ! 福島切り捨て許さない!」などそれぞれが精一杯
の声で訴えます。ナイターの照明が眩しい横浜スタジアム前では、この明かり
が原発の電気を何も使っていない事を訴えると、交差点の信号待ちの中から拍
手をし、手を振って賛同の意を伝えてくれる人がいる。私たちのコールに「そ
うだ」と答えてくれる人がいる。
今、多くの人が原発はいやだと思っている。だが、積極的に行動に表しては
いない、そんな人々に福島への思いを深め、いま一歩前に踏み出して貰うには
どんな行動が必要なのか、まだ新しい道は明確にはなっていないが、私たちは
とどまる事なく、行動の内に展開を模索してゆきます。
次回(13回) 神奈川・東電デモ 【10月26日(金)】
桜木町駅前広場を19:00出発です。
今、現状を変えるにはもっともっと多くの声が必要です。
思いを声にしてください。
デモの後には交流会もあります、自由に意見を交わし、情報を交換し、
今後の方針を話し合う場です。どうぞご参加下さい。
問合せ:金子 090-6540-3771 まで
┏┓
┗■2.大間原発建設再開のウラ 矛盾だらけ見切り発車
│ 活断層の警告に耳貸さず、「なし崩し」不信広がる
└────(10月5日 東京新聞「こちら特報部」より)
電源開発(Jパワー)は東日本大震災で中断していた大間原発(青森県)の建
設を再開した。安全性を判断する原子力規制委員会の新基準づくりはこれから。
活断層の存在も指摘されている。そもそも政府が目標とする二〇三〇年代の
「原発ゼロ」は無理になる。矛盾だらけなのに、Jパワーと野田政権が建設再
開を急いだウラには何があるのか。(林啓太、佐藤圭)
「大間原発で事故が起きれば、対岸の函館にも被害が及ぶ。それなのに、函
館市民のことはまったく考慮していない」。北海道函館市民らでつくる「大間
原発訴訟の会」の野村保子さんは憤る。(中略)
函館市の工藤寿樹市長はJパワーの性急な建設再開に反発。工事の差し止め
を求めて提訴する方針を示した。自治体が原発の差止め訴訟を起こすのは前例
がない。函館市の近隣自治体や北海道も建設再開には反対姿勢で、対岸の北海
道ぐるみで大きな反対運動に発展しそうな情勢だ。
大間原発をめぐっては、敷地内に活断層がある可能性を専門家が指摘してい
る。
渡辺満久東洋大教授(変動地形学)は、〇四年の建設許可申請で提出された
試掘溝の図面を分析。原子炉建屋の北約250メートル、地下2~3メートル
の凝灰岩の地層にある「裂け目」について「十万年前以降に繰り返し動いた活
断層だ。津軽海峡の沖合にある大きな活断層と連動していることが考えられ
る」と話す。
「マグニチュード7級の揺れも想定される。最初に弱い地震波を検出してか
ら約1秒で強い揺れが襲い、原子炉では(核反応を抑える)制御棒を動かす余
裕もないだろう。その上、もし建屋の真下にも小さな活断層があり、連動して
動いたらアウトだ」。(中略)
「フルMOX原発は、シビアアクシデント(過酷事故)対策が非常に難しい。
ウラン燃料を使うふつうの原発に比べると、数倍の量のプルトニウムが出る。
事故で飛散すれば内部被ばくは極めて深刻で、事故の結果はより重大になる」
原子力資料情報室の版英幸共同代表は、フルMOX原発の危険性をこう説明する。
(中略)
政府のエネルギー・環境戦略では原発の新増設を認めない方針を打ち出した。
運転四十年で廃炉とした。
ところが、枝野幸男経済産業相は、すでに着工した大間原発などは「現行法
令上、(設置許可を)途中で取り消す制度はない」との理由で建設継続を容認
した。(中略)政府が、大間原発の建設再開を容認したのは、核燃料のサイク
ル事業との関係が大きい。
MOX燃料は現在、海外に製造を委託しているが、将来は青森県六ヶ所村で建
設中のMOX燃料工場で生産する計画だ。MOX燃料工場などの運用は東京電力など
が出資する日本原燃が担う。(中略)
枝野氏は今のところ、着工前の原発に関しては建設を許可しない考えを明ら
かにしている。だが建設中の原発が大間原発と同様に「設置許可」を盾に、な
し崩し的に着工することはないのか。(後略)
┏┓
┗■3.新聞・雑誌から
└────
◇被爆者切り捨て 鎌田 慧
(10月2日 東京新聞「本音のコラム」から)
九月三十日、東海村JCO事故十三周年の集会が水戸市でひらかれた。わた
しは、この事故で亡くなった大内久さん、篠原理人とこれまでの膨大な被曝労
働者の死について語った。「原発産業」発展の陰で、黙殺されてきた人たちで
ある。
JCOでは危険性は判らないが、旧名は「日本核燃料コンバージョン」。
れっきとした核工場である。その事故調査報告書は、「直接の原因は全て作業
者の行為にあり、責められるべきは逸脱行為である」と責任を死者に押しつけ
た。日本最初の臨界事故の決着はデタラメだった。この姿勢が福島事故を準備
していた、といってまちがいない。臨界を防ぐ構造になっていない設計の沈殿
槽を認めた、旧科学技術庁の責任が追及されることはなかった。
その体質は、福島原発の欠陥を規制せず稼働させ、大飯原発の再稼働も認め
た原子力安全・保安院、そして原発推進派を委員にした規制委員会人事の無責
任に繋がっている。重大な被害を目前にしても身を切るような反省がなく、
「脱原発」を実行できない。この自己保身の政治が国を滅ぼす。
集会で事故のあと、夫昭一さんを亡くした、大泉恵子さんが「事故を風化さ
せないでくれ」といった夫の遺言を紹介した。夫婦の工場はJCOから百二十
メートルしか離れていなかった。それでも被曝認定の裁判は敗訴だった。
◇国外から脱原発の声 仏在住邦人ら「よそものネット」
(10月9日 東京新聞より抜粋)
海外に住みながら日本の脱原発を願う日本人の声を一つにしようと、フラン
スに住む日本人有志が中心になって、国際的なネットワーク「よそものネット
」をつくった。デモや署名集めなどで海外在住者の連携を呼び掛け、日本の脱
原発の現状や問題点をそれぞれの国に発信していきたいとメンバーは意気込ん
でいる。
よそものネットはインターネットのメーリングリストを活用したゆるやかな
連携グループで、パリの日本人有志を中心に9月発足した。今年6月、大飯原発
再稼働反対運動への賛同者をフランスで募った際に、ドイツなど他国に住む日
本人と交流したのが結成のきっかけだった。現在、仏、独のほか、スイス、オ
ランダ、カナダなどの日本人約200人が登録している。(中略)
すでに、よそものネットは、原発再稼働反対のはがきを関係自治体に送る運
動や今月13日にパリのバスチーユ広場で実施する集会への参加などを呼び掛け
ている。
┏┓
┗■4.<テント日誌10/7(日)―経産省前テントひろば393日目―>
│ 季節が変わっても存在し続ける紫陽花に抗議行動の今後を思う
└────(Toku-san)(K.M)
この日は、秋葉原で行われた反TPPと反ACTAの集会に参加し、家に一
度戻ってから、21時過ぎにテントに着いた。テントに着くと、日曜日の泊まり
番のKさん、Fさんの他に、日曜によく来てくれるOさん、いつもテントのチ
ラシ作製を担当してくれているOさん、テント代表のFさん、9月19日から断
食をしながら、官邸前で座り込みを続けられていたFさんがいらした。
Fさんの断食は、この日で19日目。体力の温存を考え、前の週の金曜日から、
座り込みは、テントひろばでやる事になったという事だった。1ヶ月の抗議行
動の折り返しを過ぎているが、見た目は、お元気そうで、安心をした。引き続
き、体調に留意しながら、頑張って頂きたい。
Oさんと日曜当番のKさんとFさんとテント代表のFさんは、テントで作る
新しいビラの内容について打ち合わせをしていた。今度のビラは、夜のテント
の全景がバックに使われるようで、帰り際にOさんがデジカメでテントを撮影
して帰っていった。
毎週金曜日にテントひろばから放送を開始した「あおぞら放送」を始め、国
会議員へ原発再稼働の賛否を問うアンケート、抗議集会の主催等、テントひろ
ばとして色々な事にチャレンジをしています。テントの運営の手伝いが出来る
という方は、積極的に声を掛けてください。また、多くの方が来て下さる事が
テントの防衛につながります。お時間有る時は、是非、テントひろばに足を運
んで下さい。
先週は、金曜日の抗議集会に二週間ぶりに参加し、5時~6時半まで、いつも
のようにテントひろば前を通る方達に官邸前の集会の案内を行ったが、何人か
の方から「官邸前に行くにはどう行ったらいいですか?」「国会前と官邸前ど
ちらの方がよいですか?」と質問をされた。先々週は、雨が降ったため参加人
数が減ってしまったと聞いたが、まだまだ初めて参加される方もいらっしゃる
ようだ。
6時半からは、六本木1丁目で行われた原子力規制委員会に対する抗議集会
に参加をした。六本木のど真ん中の城山ヒルズという高級住宅街にある六本木
ファーストビルというオフィスビルの2階~6階、13階に入っているという事
だったが、10月5日付の日刊ゲンダイによると、家賃が月額4400万円、年間で5
億2800万円もするというから、驚きである。しかも、東日本大震災の復興費の
一部が規制委員会の予算に流用されているという事であった。この国の官の感
覚は、明らかにおかしい。我々が常に監視をし、声を上げて抗議をしないと本
当に何をやられるか、わからない。
テントから帰宅する際に道端を見ると、7月に淡い紫の花をつけていた紫陽
花が、花の形はそのままで、緑色に変色していた。我々が紫陽花の花と思って
いるのは、花ではなく、萼(がく)の一部が変化して花のように見えているそ
うだ。季節が変わり、状況も変わったが、紫陽花は、形を残して生き続けてい
る。我々も周囲の状況に応じ、これからも粘り強く抗議を続けて行きたい。
(Toku-san)
奈良本英佑さん(パレスチナ問題、法政大経済学部教授)が来訪され、
ナンとペーストとチーズをテントに置いていかれた。
日曜夜遅くまでの会合でおいしくいただいた。感謝!
(K.M)
★☆テントTV あおぞらUST放送<テントひろばから~/Tent Color> ★
☆2012年10月12日(金曜日)16時~
視聴アドレス: http://www.ustream.tv/channel/tentcolor
1.「国会議員に原発を問う」(15分)
「原発への見解アンケート」にもとづいて、紙智子さん(共産党)に意見を
お聞きします。
2.「イベントカレンダー」(5分)
一週間先の脱原発イベントを紹介。
3.「福島から世界へ」(15~20分)(英語逐次通訳あり)
富岡町から避難された被災者として、また原発労働者の母として、
木田節子さんから世界へ向けてメッセージを送ります。
4.「テントひろば 通りすがり」
テントに立ち寄った人たちに一言。
★テント全体会議 10月17日(水)午後7時~ スペースたんぽぽ
【訂正】10/6(土)の日誌が、391日目とあるのは392日目の間違い
です。訂正します。
2012年10月12日(金) 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.とどまる事なく行動の内に答えを探そう 東電神奈川・デモ報告
初めて参加の大学生も。「被ばく労働、野田が替われ!」コール
(神奈川・東電デモ実行委員会 金子)
★2.大間原発建設再開のウラ 矛盾だらけ見切り発車
活断層の警告に耳貸さず、「なし崩し」不信広がる
(10月5日 東京新聞「こちら特報部」より)
★3.新聞・雑誌から
◇被爆者切り捨て 鎌田慧(10月2日 東京新聞「本音のコラム」から)
◇国外から脱原発の声 仏在住邦人ら「よそものネット」
(10月9日 東京新聞より抜粋)
★4.<テント日誌10/7(日)―経産省前テントひろば393日目―>
季節が変わっても存在し続ける紫陽花に抗議行動の今後を思う(Y・T)
━━━━━━━
┏┓
┗■1.とどまる事なく行動の内に答えを探そう 東電神奈川・デモ報告
│ 初めて参加の大学生も。「被ばく労働、野田が替われ!」コール
└────(神奈川・東電デモ実行委員会 金子)
9月28日、12回目を数える東電神奈川支店へ向けてのデモを行いました。初
めて参加の大学生を含む28人の決して多くはない人数ですが、元気に桜木町駅
を出発、「電気は足りた! 大飯を止めろ! 被爆労働野田が替われ! 東電
は全ての被害を弁償しろ! 福島切り捨て許さない!」などそれぞれが精一杯
の声で訴えます。ナイターの照明が眩しい横浜スタジアム前では、この明かり
が原発の電気を何も使っていない事を訴えると、交差点の信号待ちの中から拍
手をし、手を振って賛同の意を伝えてくれる人がいる。私たちのコールに「そ
うだ」と答えてくれる人がいる。
今、多くの人が原発はいやだと思っている。だが、積極的に行動に表しては
いない、そんな人々に福島への思いを深め、いま一歩前に踏み出して貰うには
どんな行動が必要なのか、まだ新しい道は明確にはなっていないが、私たちは
とどまる事なく、行動の内に展開を模索してゆきます。
次回(13回) 神奈川・東電デモ 【10月26日(金)】
桜木町駅前広場を19:00出発です。
今、現状を変えるにはもっともっと多くの声が必要です。
思いを声にしてください。
デモの後には交流会もあります、自由に意見を交わし、情報を交換し、
今後の方針を話し合う場です。どうぞご参加下さい。
問合せ:金子 090-6540-3771 まで
┏┓
┗■2.大間原発建設再開のウラ 矛盾だらけ見切り発車
│ 活断層の警告に耳貸さず、「なし崩し」不信広がる
└────(10月5日 東京新聞「こちら特報部」より)
電源開発(Jパワー)は東日本大震災で中断していた大間原発(青森県)の建
設を再開した。安全性を判断する原子力規制委員会の新基準づくりはこれから。
活断層の存在も指摘されている。そもそも政府が目標とする二〇三〇年代の
「原発ゼロ」は無理になる。矛盾だらけなのに、Jパワーと野田政権が建設再
開を急いだウラには何があるのか。(林啓太、佐藤圭)
「大間原発で事故が起きれば、対岸の函館にも被害が及ぶ。それなのに、函
館市民のことはまったく考慮していない」。北海道函館市民らでつくる「大間
原発訴訟の会」の野村保子さんは憤る。(中略)
函館市の工藤寿樹市長はJパワーの性急な建設再開に反発。工事の差し止め
を求めて提訴する方針を示した。自治体が原発の差止め訴訟を起こすのは前例
がない。函館市の近隣自治体や北海道も建設再開には反対姿勢で、対岸の北海
道ぐるみで大きな反対運動に発展しそうな情勢だ。
大間原発をめぐっては、敷地内に活断層がある可能性を専門家が指摘してい
る。
渡辺満久東洋大教授(変動地形学)は、〇四年の建設許可申請で提出された
試掘溝の図面を分析。原子炉建屋の北約250メートル、地下2~3メートル
の凝灰岩の地層にある「裂け目」について「十万年前以降に繰り返し動いた活
断層だ。津軽海峡の沖合にある大きな活断層と連動していることが考えられ
る」と話す。
「マグニチュード7級の揺れも想定される。最初に弱い地震波を検出してか
ら約1秒で強い揺れが襲い、原子炉では(核反応を抑える)制御棒を動かす余
裕もないだろう。その上、もし建屋の真下にも小さな活断層があり、連動して
動いたらアウトだ」。(中略)
「フルMOX原発は、シビアアクシデント(過酷事故)対策が非常に難しい。
ウラン燃料を使うふつうの原発に比べると、数倍の量のプルトニウムが出る。
事故で飛散すれば内部被ばくは極めて深刻で、事故の結果はより重大になる」
原子力資料情報室の版英幸共同代表は、フルMOX原発の危険性をこう説明する。
(中略)
政府のエネルギー・環境戦略では原発の新増設を認めない方針を打ち出した。
運転四十年で廃炉とした。
ところが、枝野幸男経済産業相は、すでに着工した大間原発などは「現行法
令上、(設置許可を)途中で取り消す制度はない」との理由で建設継続を容認
した。(中略)政府が、大間原発の建設再開を容認したのは、核燃料のサイク
ル事業との関係が大きい。
MOX燃料は現在、海外に製造を委託しているが、将来は青森県六ヶ所村で建
設中のMOX燃料工場で生産する計画だ。MOX燃料工場などの運用は東京電力など
が出資する日本原燃が担う。(中略)
枝野氏は今のところ、着工前の原発に関しては建設を許可しない考えを明ら
かにしている。だが建設中の原発が大間原発と同様に「設置許可」を盾に、な
し崩し的に着工することはないのか。(後略)
┏┓
┗■3.新聞・雑誌から
└────
◇被爆者切り捨て 鎌田 慧
(10月2日 東京新聞「本音のコラム」から)
九月三十日、東海村JCO事故十三周年の集会が水戸市でひらかれた。わた
しは、この事故で亡くなった大内久さん、篠原理人とこれまでの膨大な被曝労
働者の死について語った。「原発産業」発展の陰で、黙殺されてきた人たちで
ある。
JCOでは危険性は判らないが、旧名は「日本核燃料コンバージョン」。
れっきとした核工場である。その事故調査報告書は、「直接の原因は全て作業
者の行為にあり、責められるべきは逸脱行為である」と責任を死者に押しつけ
た。日本最初の臨界事故の決着はデタラメだった。この姿勢が福島事故を準備
していた、といってまちがいない。臨界を防ぐ構造になっていない設計の沈殿
槽を認めた、旧科学技術庁の責任が追及されることはなかった。
その体質は、福島原発の欠陥を規制せず稼働させ、大飯原発の再稼働も認め
た原子力安全・保安院、そして原発推進派を委員にした規制委員会人事の無責
任に繋がっている。重大な被害を目前にしても身を切るような反省がなく、
「脱原発」を実行できない。この自己保身の政治が国を滅ぼす。
集会で事故のあと、夫昭一さんを亡くした、大泉恵子さんが「事故を風化さ
せないでくれ」といった夫の遺言を紹介した。夫婦の工場はJCOから百二十
メートルしか離れていなかった。それでも被曝認定の裁判は敗訴だった。
◇国外から脱原発の声 仏在住邦人ら「よそものネット」
(10月9日 東京新聞より抜粋)
海外に住みながら日本の脱原発を願う日本人の声を一つにしようと、フラン
スに住む日本人有志が中心になって、国際的なネットワーク「よそものネット
」をつくった。デモや署名集めなどで海外在住者の連携を呼び掛け、日本の脱
原発の現状や問題点をそれぞれの国に発信していきたいとメンバーは意気込ん
でいる。
よそものネットはインターネットのメーリングリストを活用したゆるやかな
連携グループで、パリの日本人有志を中心に9月発足した。今年6月、大飯原発
再稼働反対運動への賛同者をフランスで募った際に、ドイツなど他国に住む日
本人と交流したのが結成のきっかけだった。現在、仏、独のほか、スイス、オ
ランダ、カナダなどの日本人約200人が登録している。(中略)
すでに、よそものネットは、原発再稼働反対のはがきを関係自治体に送る運
動や今月13日にパリのバスチーユ広場で実施する集会への参加などを呼び掛け
ている。
┏┓
┗■4.<テント日誌10/7(日)―経産省前テントひろば393日目―>
│ 季節が変わっても存在し続ける紫陽花に抗議行動の今後を思う
└────(Toku-san)(K.M)
この日は、秋葉原で行われた反TPPと反ACTAの集会に参加し、家に一
度戻ってから、21時過ぎにテントに着いた。テントに着くと、日曜日の泊まり
番のKさん、Fさんの他に、日曜によく来てくれるOさん、いつもテントのチ
ラシ作製を担当してくれているOさん、テント代表のFさん、9月19日から断
食をしながら、官邸前で座り込みを続けられていたFさんがいらした。
Fさんの断食は、この日で19日目。体力の温存を考え、前の週の金曜日から、
座り込みは、テントひろばでやる事になったという事だった。1ヶ月の抗議行
動の折り返しを過ぎているが、見た目は、お元気そうで、安心をした。引き続
き、体調に留意しながら、頑張って頂きたい。
Oさんと日曜当番のKさんとFさんとテント代表のFさんは、テントで作る
新しいビラの内容について打ち合わせをしていた。今度のビラは、夜のテント
の全景がバックに使われるようで、帰り際にOさんがデジカメでテントを撮影
して帰っていった。
毎週金曜日にテントひろばから放送を開始した「あおぞら放送」を始め、国
会議員へ原発再稼働の賛否を問うアンケート、抗議集会の主催等、テントひろ
ばとして色々な事にチャレンジをしています。テントの運営の手伝いが出来る
という方は、積極的に声を掛けてください。また、多くの方が来て下さる事が
テントの防衛につながります。お時間有る時は、是非、テントひろばに足を運
んで下さい。
先週は、金曜日の抗議集会に二週間ぶりに参加し、5時~6時半まで、いつも
のようにテントひろば前を通る方達に官邸前の集会の案内を行ったが、何人か
の方から「官邸前に行くにはどう行ったらいいですか?」「国会前と官邸前ど
ちらの方がよいですか?」と質問をされた。先々週は、雨が降ったため参加人
数が減ってしまったと聞いたが、まだまだ初めて参加される方もいらっしゃる
ようだ。
6時半からは、六本木1丁目で行われた原子力規制委員会に対する抗議集会
に参加をした。六本木のど真ん中の城山ヒルズという高級住宅街にある六本木
ファーストビルというオフィスビルの2階~6階、13階に入っているという事
だったが、10月5日付の日刊ゲンダイによると、家賃が月額4400万円、年間で5
億2800万円もするというから、驚きである。しかも、東日本大震災の復興費の
一部が規制委員会の予算に流用されているという事であった。この国の官の感
覚は、明らかにおかしい。我々が常に監視をし、声を上げて抗議をしないと本
当に何をやられるか、わからない。
テントから帰宅する際に道端を見ると、7月に淡い紫の花をつけていた紫陽
花が、花の形はそのままで、緑色に変色していた。我々が紫陽花の花と思って
いるのは、花ではなく、萼(がく)の一部が変化して花のように見えているそ
うだ。季節が変わり、状況も変わったが、紫陽花は、形を残して生き続けてい
る。我々も周囲の状況に応じ、これからも粘り強く抗議を続けて行きたい。
(Toku-san)
奈良本英佑さん(パレスチナ問題、法政大経済学部教授)が来訪され、
ナンとペーストとチーズをテントに置いていかれた。
日曜夜遅くまでの会合でおいしくいただいた。感謝!
(K.M)
★☆テントTV あおぞらUST放送<テントひろばから~/Tent Color> ★
☆2012年10月12日(金曜日)16時~
視聴アドレス: http://www.ustream.tv/channel/tentcolor
1.「国会議員に原発を問う」(15分)
「原発への見解アンケート」にもとづいて、紙智子さん(共産党)に意見を
お聞きします。
2.「イベントカレンダー」(5分)
一週間先の脱原発イベントを紹介。
3.「福島から世界へ」(15~20分)(英語逐次通訳あり)
富岡町から避難された被災者として、また原発労働者の母として、
木田節子さんから世界へ向けてメッセージを送ります。
4.「テントひろば 通りすがり」
テントに立ち寄った人たちに一言。
★テント全体会議 10月17日(水)午後7時~ スペースたんぽぽ
【訂正】10/6(土)の日誌が、391日目とあるのは392日目の間違い
です。訂正します。
PR