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たんぽぽ舎です。【TMM:No2224

2014年7月14日()地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします

                           転送歓迎

━━━━━━━

★1.三日月さん当選-滋賀県知事選

   現知事・嘉田さんと福島の写真家・飛田さんのエピソード

               木田節子(福島県双葉郡富岡町から水戸市避難)

★2.バックフィット可能な時代遅れの「新規制基準」を撤回せよ

   規制委は設計段階に遡って原発の大改修や造り直しを求める規制を

   避けて「新規制基準」を作った

   原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会! その11

               木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)

★3.官邸前に集まるのはどんな人たち? 僕が見た官邸前の風景

   7月11()109回首相官邸前抗議の報告

               茱萸坂キッド(たんぽぽ舎ボランティア)

★4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)

  ◆東電株主代表訴訟 7月31()のご案内

   第12回口頭弁論 東京地方裁判所103号法廷 1330より

   連絡先:東電株主代表訴訟 (木村結)

★5.新聞より4つ

  ◆卒原発派、滋賀知事に 三日月氏  再稼働 根強い批判

   自公 選挙協力揺らぐ 敗北 政権に誤算

   滋賀知事に卒原発派 再稼働路線に冷や水 「総力戦」実結ばず

                    (7月14日朝日新聞見出しのみ)

  ◆20キロ飛散の恐れ説明せず 福島第一がれき撤去 地元農家「情報ほしい」

     東電 抜本対策なく再開方針    (7月14日朝日新聞見出しのみ)

  ◆避難4回、移動273キロ 福島原発事故後1カ月 1万人平均

   東大・名大調査  実態と計画のずれ浮き彫り

                   (7月13日朝日新聞見出しのみ)

  ◆川内 再稼働審査大詰め 噴火予知「できない」

   九電「GPSで予兆察知」 専門家「科学データない」

                   (7月14日東京新聞より抜粋)

━━━━━━━

※川内原発再稼働をやめろ!規制委抗議行動第3波(全国行動)

 日 時:7月16()11時~12時半

 場 所:原子力規制委員会前(東京・六本木ファーストビル)

 呼びかけ:再稼働阻止全国ネットワーク TEL 070-6650-5549

                        たんぽぽ舎気付 TEL 03-3238-9035 ━━━━━━━

※経産省前テントひろば裁判「第7回口頭弁論」

 7月16()14時から 東京地裁103号法廷

   開始前アピール 13時 東京地裁前集合

   終了後、報告会 16時 衆議院第一議員会館B1大会議室

 問合せ 経産省前テントひろば TEL 070-6473-1947

━━━━━━━

 

┏┓

┗■1.三日月さん当選-滋賀県知事選

 |  現知事・嘉田さんと福島の写真家・飛田さんのエピソード

 └──── 木田節子(福島県双葉郡富岡町から水戸市避難)

 

○ もう、すでにご存知と思います。滋賀県知事選に立候補した、嘉田さんの後継者・三日月氏が当選しました。実は選挙戦直前に現知事・嘉田さんは、福島の被災地、双葉町・大熊町を視察していました。案内をしたのは、福島県三春町在住の写真家、飛田晋秀さんです。

 飛田さんは、震災後の被災地を記録に残したいと思いながらも、被災者の心情を考えると、一時帰宅へ同行させていただきたいと言い出せないでいたそうです。 仮設住宅に住む被災者の方がその話を聞き、「ぜひ写真に残して欲しい」と言われ、以来何度も現場に足を運ぶようになりました。

 やがて各地で写真展を開くことになり、その回数は60回を超えたそうです。この飛田さんのHP(“福島の姿”で検索)を見た嘉田さんが、「被災地を見なければ…」と感じ、その際の案内人として飛田さん本人にお声がかかったと聞きました。

 住人の居ない町、あの日のままのオフサイトセンター内部、いまだに高線量の避難者宅を回り、「このような場所に帰還させようとしているとは…」と、声を詰まらせ涙を浮かべていたそうです。第2のフクシマが起きれば滋賀県民も同じことになる…と思われたのでしょう。

 嘉田さんの報告と、同時期に開催された飛田さんの写真展を見たことが、三日月氏の選挙戦での訴えに説得力を与えたのだと思います。

○ 何度も福島入りして、現実を見ているはずなのに何も感じないで、再稼働だの「日本の原発は世界一安全だ」などと言い続ける安倍どんとは、ここが違うのだ。福島県選出でありながら、国に追従するしかなく、原発に反対できない復興大臣や秘密保護法で福島をなかったことにする道を選んだ人とは違うのだ。イチエフからの汚染水で海を汚し大地も汚染された福島に、焼却炉建設で大気までも汚そうとしている環境大臣とは、人間としての質が違うのだ。

○ 一番ショックを受けているのは、人類史上初の過酷事故を経験した福島県で、スピーディーの情報を県民に知らせず、福島県立医大職員や家族には安定ヨウ素剤を配りながら県民には配らなかった、子どもたちの避難や保養・疎開を他県のボランティアやNPOなどの心ある人びとに任せ、国が年間被曝量を20mSvに引き上げようとしていることにも反対せず、未だに「原発ゼロ!」と言えないでいる現福島県知事・佐藤雄平氏だろう。

 汚染水が漏れても、東電が嘘をついても、抗議の言葉は「廃炉は当然」と言うのが限界のようだ。本当は、どこの誰よりも先に「脱原発!」と言わなければならないはずなのに。

○ 映像の持つ力は、百の言葉より大きい…と、再認識しました。皆さまの町でも、ぜひ飛田さんの写真展開催をご検討ください。また、今までに開催してくださった皆さまには、嘉田さんと飛田さんのエピソードとして、ご報告させていただきます。ありがとうございました。

 

 

┏┓

┗■2.バックフィット可能な時代遅れの「新規制基準」を撤回せよ

 |  規制委は設計段階に遡って原発の大改修や造り直しを求める規制を

 |  避けて「新規制基準」を作った

 |  原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会! その11

 └──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)

 

○規制委はまず「新規制基準」を撤回せよ。

 「新規制基準」は、骨子案や本基準案に対する多数の厳しい反対指摘意見があったにもかかわらず、規制委が強引に決定し昨年7月8日に施行した。イチエフ事故検証もせず特に地震による配管破断の有無も確認せず、原発立地指針を無視し、複数基立地・稼働を容認し、地震にも火山噴火にも大甘の基準だ。

 それは、「その10」で紹介した田中委員長の発言からも明らかだ。すなわち、規制委は設計段階に遡って原発の大改修や造り直しを求める規制を避けて「新規制基準」を作ったのだ。

○ そのことを牧野淳一郎さんが岩波「科学」3月号「3.11以後の科学リテラシーno.17」で証明しているので一部を紹介する。

・バックフィットが可能になるような基準(設計で考慮していなくてもあとづけで安全装置をつければいいことにします、という構造の基準)になっている。

・たとえば第64条(原子炉格納容器内の冷却等のための設備)として実際に要求されていることは「格納容器スプレイ代替注水設備を配備すること」だけ。

・新規制基準の根本的な問題は「受動的安全性」(単純な物理原理に基づいた安全機能を持つ特性)について触れさえしていないこと。

・東芝が中国で建設中のAP-1000炉は「受動的安全性」(30年前からある)の考え方を相当程度まで取り入れた。にもかかわらず、日本の「新規制基準」は、新規に建設する原子炉についてもそのような要求をしないものになっていて、極めて時代遅れな安全性の考え方による。

・「既存の原子炉も新規制基準に適合しなければいけない」という原則が、逆に、「新規制基準は既存の原子炉を適合させることができるものでなければならない」という要請にすりかわっている。

・しかも、単に適合させることができるだけでなく、あまりコストも時間もかけないでできることで、という暗黙の要請があり、根本的な改修を要求していない。

・新規制基準は既存の原子炉、少なくともその多くを、それほどのコストをかけない改修でパスさせることができるようなものになっており、効果がないわけではないにしても十分かどうかは疑わしいものです。

○ 規制委の設置目的である「国民の生命、健康及び財産の保護、環境の保全…に資する」ことよりも、既存原発の再稼働を優先させたのだ。どこが「世界最高レベル」だ? 「新規制基準」は「新危険基準」だ。「新規制基準」を撤回し、イチエフ事故検証をして「新規制基準」を作り直すべきだ。

○ 川内原発について「審査書(合格証)」案ができパブコメが募集されるが、既存原発を動かす為の「新規制基準」であることを確認して抗議意見を出さないといけないと思う。

 

7/16川内原発に「合格証」を出すな!規制委抗議行動第3波(全国行動)

 日時:7月16()11時~12時半

 場所:原子力規制委員会前(東京・六本木ファーストビル)

 呼びかけ:再稼働阻止全国ネットワーク

 

 

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┗■3.官邸前に集まるのはどんな人たち? 僕が見た官邸前の風景

 |  7月11()109回首相官邸前抗議の報告

 └──── 茱萸坂キッド(たんぽぽ舎ボランティア)

 

○色々な人達です。公園やショッピングモールと変わらない感じです。何処かの組織・団体の人達だとしたら凄い動員力ですね。二年以上続いているのだから。(どこの団体だろ? まさか自民党?)

○官邸前抗議は原発反対のシングルイシュー。それでも参加者の主張は多様で反戦、人権擁護等々。一番盛り上がるのはやはり「安倍、辞めろ」です。表現も多彩で、美味しんぼの鼻血がバッシングされたときはティッシュを鼻に詰めた人がいました。賑やかな一方で静かに佇む人もいます。「東北の静かな鬼」という言葉を思い出しました。

○官邸前の参加者を特定団体に所属していると決めつけた人がいましたね。

あはは。残念でした。違いますよ、池上さん。実際に来てみないとね。

「来た。見た。知った。」が大事なこと。(「勝った」だったか?ガリア戦記?)

○二年以上も首相官邸には激しい怒り、そして深い悲しみが向けられてきましたが、官邸前に集まる人達はいつだって僕に微笑んでくれました。

ありがとう。これからも宜しく。

○追伸

今すぐに辞職すれば『救国の英雄』になれるのにね。安倍総理。この幸せ者。

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┗■3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)

 └────

◆福島原発告訴団から、緊急の呼びかけです。(715日東京地裁前)

 福島原発事故の責任を問う、告訴・告発が不起訴となり、201310月に東京検察審査会に申し立てをしました。市民の感覚で、判断をしてほしいと資料や「直接、被害者の声を聞いてください」と上申書を提出し、様々な行動を行ってきました。

 7月7日に東京第5検察審査会の事務局から、「告訴団の上申書は7月15日までしか、受け付けない」との連絡が入りました。

<これで最後の上申書提出「被害者の声を聞いてください!」みなさま、結集ください>

☆7月15()14:30東京地裁前に集合 地裁前にて、アピール行動(14:3015:00まで)

   15:00上申書を提出 15:30記者会見(東京の司法記者クラブ)

 

<福島原発告訴団>

  電  話*080-5739-7279  メール*1fkokuso@gmail.com

  ブログ*http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/

 

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┗■4.新聞・雑誌より4つ

 └──── 

 

◆止水難航凍結一部だけ【福島第一原発の現状】

 東京電力福島第一原発では5~11日、2号機海側の地下トンネルにたまっている高濃度汚染水を抜くため、建屋との水の行き来を防ぐ止水作業が難航している。原子力規制委員会の検討会は、工法自体が適切かどうかの再検討と、代替策の提出を指示した。

 東電はトンネル内に粘土を詰めた袋を入れ、マイナス40度の液体が流れる凍結管を差し込んで袋全体を凍らせ止水する作業を、2カ月以上続けている。止水した上で汚染水を抜きコンクリートで埋める計画だが、凍結部分は一部だった。

 5号機の原子炉建屋一階では、使用済み核燃料プールの冷却用海水を送る配管から、推定1.3トンの海水とみられる水漏れがあった。水の流量を調整する弁に直径約3ミリの穴が見つかった。

                                           712日 東京新聞より)

 

◆原発議論、ネット中継せず 経産小委、運用に批判も

 原発の活用を前提に原子力政策の在り方を議論する経済産業省の総合資源エネルギー調査会原子力小委員会が11日開かれ、会合のインターネットによる中継や動画の公開をしない方針を確認した。一部の委員が中継を求めたが、「意見を言いにくい方がいる」(安井至委員長)と拒否した。

 同調査会では、エネルギー基本計画策定に関わった基本政策分科会などの審議は中継しており、委員からは不透明な運用との批判も出ている。

 この日の会合で、原子力資料情報室の伴英幸共同代表が「(議論の)プロセスの透明性を確保することが原子力の信頼確保につながる」と中継を要求した。

 参考人として出席した国会事故調査委員会の黒川清元委員長も動画の公開を求めたが、経産省側は「インターネットでなくても透明性は担保できる」 と応じなかった。

                                       712日 東京新聞より)

 

◆主権者は国民 抗議聞いて     【金曜日の声 官邸前】

 東京都世田谷区の会社員 椎根はるかさん(33) (九州電力の)川内原発を再稼働させようとしているけど、電力は足りているし、事故処理の方が先のはず。抗議行動は好きじゃないけど、他に意思を示す方法が見つからないから声を上げます。

 東京都東大和市の嘱託職員 山中広伸さん(64) 事故が起きれば生活が成り立たなくなることが分かったのに、川内原発の再稼働なんてばかげている。主権は国民にあるのだから、首相は官邸前の抗議に耳を傾けて政治に生かしてほしい。

                                   712日 東京新聞より抜粋)

 

◆ 日本全土を覆った火山灰

 カルデラ噴火では、コ・イグニンブライド・アッシュ(火山灰)の広がりが非常に大きく、阿蘇カルデラ噴火の時は北海道まで到達して10cm以上積もった跡が残っています。阿蘇カルデラをつくるクラスの噴火が九州でおこると、日本中が灰に埋め尽くされたことになります。

 日本のカルデラ噴火の頻度は、最近15万年間に14回あります。場所は九州、北海道、東北北部に集中しています。15万年に14回なので、およそ1万年に1回おこっていることになります。最新のカルデラ噴火は器械カルデラの7300年前なので、この感覚を信じるとそろそろ警戒すべき時期に着ています。

 もしも大きなカルデラ噴火がおこってしまうと、日本人全部が移住しなければならなくなるな話で、国家的にも国際的にも大問題となります。

          (出典:岩波書店「科学」20141月号)

たんぽぽ舎です。【TMM:No2223

2014年7月12日()地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします

                                         転送歓迎

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★1.福島忘れて再稼働ありえない-再稼働反対に役立つ好パンフ

   福島原発事故3年・『科学技術は大失敗だった』―増補版

      槌田敦(元理化学研究所研究員・元名城大学経済学部教授)

★2.火山がない場所でもマグマが上がってくれば地震がおこる

   年に5万回、マグマが起こした群発地震

   長野市の南東にある松代(まつしろ)のできごと

   「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその59

                 島村英紀(地震学者)

★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)

  ◆福島原発告訴団から、緊急の呼びかけです。(715日東京地裁前)

★4.新聞・雑誌より4つ

 ◆止水難航凍結一部だけ【福島第一原発の現状】

                    (712日 東京新聞より)

 ◆原発議論、ネット中継せず 経産小委、運用に批判も

                   (712日 東京新聞より)

 ◆主権者は国民 抗議聞いて     【金曜日の声 官邸前】

                                  712日 東京新聞より抜粋)

 ◆ 日本全土を覆った火山灰      (出典:岩波書店「科学」20141月号)

━━━━━━━

※川内原発再稼働をやめろ!規制委抗議行動第3波(全国行動)

 日時 716日(水)11時~12時半

 場所 原子力規制委員会まえ(六本木ファーストビル)

 呼びかけ 再稼働阻止全国ネットワーク 連絡先 TEL 070-6650-5549 ━━━━━━━

※経産省前テントひろば裁判「第7回口頭弁論」

 716日(水)14時から 東京地裁103号法廷

   開始まえアピール 13時 東京地裁まえ集合

   終了後、報告会  16時 衆議院第一議員会館B1大会議室

 問合せ 経産省前テントひろば TEL 070-6473-1947

━━━━━━━

 

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┗■1.福島忘れて再稼働・ありえない-再稼働反対に役立つ好パンフ

 │  福島原発事故3年・『科学技術は大失敗だった』―増補版

 │    著者:槌田敦(元理化学研究所研究員・元名城大学経済学部教授)

 └──── 

 

《前書きより抜粋》

福島原発事故では3つの原子炉建屋が次々と爆発した(201131215)

 1号機は横に広がる白雲爆発で、3号機は垂直に昇る黒雲爆発

 4号機は爆発が数日続き、6月でも発熱していた。爆発の形はすべて違う

 だが、東電は、これらをすべて水素爆発として、事故経過を曖昧にした

 一事が万事、福島原発事故は、3年経っても未だ闇の中にある

          (中略)

この福島事故では、科学技術はまったく無能だった

 たんぽぽ舎データを読み解く会および日本物理学会福島原発事故研究グルー

 プでの議論を経て、福島原発事故3年の機会に、槌田私案として

 「大失敗だった原子炉科学技術」をまとめ、中間報告する

           (後略)

 

目次

   1章 福島原発・冷却材喪失事故の詳細           

     1-1 非常事態との認識なくECCSを何度も止めた1号機

   1-2 風向き考えずベントして福島県民を被曝させた2号機

   1-3  データ空白の15時間、事故最終段階だった3号機              

   1-4  まとめ 東電のデタラメ運転が苛酷事故にした    

   2章 福島原発・臨界爆発事故の詳細

    2-1 使用済み燃料プールが臨界となり、水蒸気爆発した3号機      

     2-2  蓋の開いた原子炉が核暴走し、熱水を吹上げた4号機          

  第3章 科学者・技術者の責任を問う

     3-1  基本データの計測不能が大事故にした                       

     3-2  使い物にならなかったECCS                             

   3-3 失敗を教訓としない規制委員会                             

              《たんぽぽ舎パンフNo.9320145月第2刷り(増補版) 頒価40032頁》

 

 ※ メールかFAXで注文、代金は先に振り込んで下さい。(送料は3冊まで100円)

   多数ご注文の場合はご相談下さい。

 

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┗■2.火山がない場所でもマグマが上がってくれば地震がおこる

 |  年に5万回、マグマが起こした群発地震

 |  長野市の南東にある松代(まつしろ)のできごと

 |  「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその59

 └──── 島村英紀(地震学者)

 

○ 長野県には年に5万回もの有感地震に揺すぶられた町がある。ここでは2年間に9回も震度5に襲われた。

 この町は長野市の南東にある山間の町、松代(まつしろ)。いまは長野市の一部になっている。

 群発地震が始まったのは1965年夏。東京よりずっと地震が少ないところだから1日数回の有感地震でも目立った。

 地震は日に日に増え続け、1日数十回から、秋には1日に100回を超えた。

 人々に不安が拡がった。翌年になると地震は減りはじめた。やっと峠を越えたかという安堵が人々の心に芽生えた。

 だが地震は人々を裏切った。3月からは一転、あれよあれよという間に地震の数は増え続け、5月には有感地震は1日約700回にもなった。地震計だけが感じるもっと小さな地震まで数えれば1日に7000回以上。平均5秒に1回というすさまじいものになった。つまり地面はほとんど揺れ続けていたのだ。

 地震の回数が増えるにつれて大きい地震も混じった。5月には震度4の地震が37回、震度5も8回あった。

 震度が5だと家が倒れる心配がある。夜も眠れない。群発地震から大地震に至った例もあるから、人々の恐れは頂点に達した。

 だが幸いそれ以上の大地震は来ないまま、地震の数は再び減りはじめた。6月には有感地震が1日200回、7月には1日150回ほどになった。これでも前年秋に大騒ぎになったときより多かったのだが、ようやく終わりに向かったのではという期待が人々の心にふくらんだ。

 ところが、まだあったのだ。8月から地震がまた増えはじめ、その月のうちにまた1日500回もの有感地震に揺すぶられることになった。群発地震が始まってから1年以上、人々は終わりの見えない地震に翻弄されて疲れきっていた。

 しかしこれが最後だった。地震はその後順調に減りつづけ、1年半ぶりにようやく群発地震がはじまった初期の水準にまで戻った。

 地震のほかに奇妙なことがあった。1966年春から途方もなく大量の水が震源の近くの皆神(みなかみ)山から湧き出してきたのだ。夏には毎分2トン近くにもなった。家庭用の風呂を6秒でいっぱいにしてしまう勢いである。

○ 松代の地下で何が起きたのか分かったのは、その後、研究が進んでからだった。

 それによればこの群発地震は、火山地帯でもない場所に地下からマグマが上がって来て起こしたものだった。そしてマグマは途中で冷えて固まってくれた。大量の水も、マグマが地下深くから運んできたものだった。

○ 北海道函館の沖の津軽海峡でも1978年から1982年にかけて群発地震が起きて観光客も減った。震源は沖なのに函館でも38回の有感地震を感じた。

 これも上がってきたマグマが起こしたもので、マグマは途中で止まったと考えられている。

 火山がないところだと安心してはいけない。どこにマグマが上がってくるかわからないのだ。

               (7月11日『夕刊フジ』より)

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┗■4.新聞より

 └──── 

 

◆核のごみ 数百年保管困難  (7月11日 東京新聞より抜粋)

 

 原発から出る「核のごみ」の最終処分に関する日本学術会議の検討委員会分

 科会は10日、国に提言した「暫定保管」の技術的な課題を整理した報告書

 案をまとめた。自然災害のリスクなどを考慮すると、数百年を超える保管施

 設の安全確保は困難としており、9月までに正式決定する。(中略)

 

 別の分科会は二日、国民の合意形成を図るには、保管期間は「現世代の責任

 として、30年を一区切りに政策判断すべきだ」とする報告書案を提示。学

 術会議は12年の提言を具体化するため、今後、両方の報告を踏まえた新た

 な提言をまとめる。

 

◆川内原発 再稼働反対 「怒り直そう」 代々木公園でデモ

                   (7月10日 東京新聞より抜粋)

 原子力規制委員会が近く新規制基準を満たしたとしているとの判断を示す見

 通しの九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)について、再稼働に反対す

 る市民団体が9日、東京都渋谷区の代々木公園で集会とデモを行った。

 

 主催したのは「『さようなら原発』一千万署名市民の会」。出席者らは「政

 府は『世界最高水準の基準で審査している』と言うが、津波対策や電源喪失

 への対応も不十分」「避難者の補償も進んでいない」と、口々に再稼働へ反

 対した。(後略)

 

◆川内原発の周辺自治体 「複合災害 想定せず」

                   (7月10日 東京新聞より抜粋)

 九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)の周辺自治体が、原発の重大事故

 と、台風などの自然災害とが同時に起きる「複合災害」への具体的な対策を

 練っていないことが分かった。10日には大型の台風8号が上陸する見込み。

 地震・津波被害と原発事故が同時に起き、対応が後手に回った東京電力福島

 第一原発事故の教訓が生かされていない。(後略)

 

◆福島の母親 子の健康案じて 安全と言われても・・・

  米監督による記録映画         (7月4日 東京新聞より抜粋)

            (※メルマガ発行時、開催はすでに終了しています)

 東京電力福島第一原発事故から一年半後の福島を記録した映画「A2-B-C」が

 5日、東京都台東区谷中で上映される。今も子どもたちの健康に不安を抱え、

 ことさらに「安全」を強調する国や行政に憤る親たちの生の声を撮り続けた。

 イアン・トーマス・アッシュ監督は「現状を告発した勇気あるお母さんたち

 から、大事な思いを託された」と話す。(中略)

 関東各地でも上映を予定している。詳細はHPで。

 (映画のタイトル「A2-B-C」で検索)

 

◆汚染土 置き場なく断念 ──除染辞退 首都圏で3700戸

                   (7月11日 東京新聞より抜粋)

 東京電力福島第一原発事故により、「汚染状況重点調査地域」に指定された

 首都圏の市町村に本紙がアンケートを実施したところ、除染が必要なのに辞

 退した一戸建て住宅が少なくとも約3700戸あることが分かった。除染で

 出た汚染土壌について、国が福島県外では処分方法を明示しておらず、置き

 場がないため除染したくてもできないのが理由とみられる。(中略)

 

 国の除染ガイドラインでは、汚染土壌は、最終処分までの間()除染した現

 場()市町村などが設置した仮置き場()中間貯蔵施設(福島県のみ)─で、

 それぞれ「適切に保管」すると規定。これ以上は決まっていない。市町村な

 どによる仮置き場は住民の反対で困難なため、現場保管が主流となっている。

 

◆現代ビジネス 「ニュースの深層」 20140708日(火) 町田 徹

 原子力規制委が「泥縄の再稼働」を週内にも決断へ!

  福島第一原発事故の教訓は何処に?

  http://gendai.ismedia.jp/articles/-/39764

 (リード文のみ抜粋。全文はURLからお読みいただけます。)

 

 新聞報道によると、今週水曜日(79日)にも、原子力規制委員会(田中

 俊一委員長)が九州電力の川内原子力発電所1、2号機の再稼働にお墨付き

 を与える見通しだ。

 

 崖っぷち状態で不意の大規模停電に繋がりかねない今夏の電力需給や値上が

 りの一途を辿る電気料金、悪化し続ける国際収支、そして排出削減がままな

 らなくなる温暖化ガス問題など山積みの懸案を見ていると、何の展望もない

 ままに、いたずらに原発の運転を停止させておくのは、われわれのくらしと

 日本の経済を脅かす行為と言わざるを得ない。

 

 しかし、だからと言って、福島第一原発の未曾有の事故の経験を活かそうと

 しない泥縄式の再稼働に賛成票を投じることもできない相談である。

 

 トータルで見て、果たして今回の再稼働への道筋は合理的なものだったと言

 えるのか。今一度、検証しておきたい。

(続きはリンクから>>> http://gendai.ismedia.jp/articles/-/39764

たんぽぽ舎です。【TMM:No2222

2014年7月11日()地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします

                           転送歓迎

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★1.首都圏周辺のみなさまに呼びかけます

 7月16日(水)午前11時から 規制委まえ抗議集会へご参加を

 ─あんたたちはこんな立派な建物にいないで

  福島の仮設住宅に家族で住め! 私たちの気持が分るか!─(広瀬 隆)

★2.7月4日 金曜官邸前抗議行動 七夕まつり・笹の短冊から 抜粋

★3.短信 東京新聞(710日)の川内原発特集 - 紹介・オススメ

                        (柳田真 たんぽぽ舎)

★4.新聞・雑誌より

 ◇核のごみ 数百年保管困難     (7月11日 東京新聞より抜粋)

 ◇川内原発 再稼働反対 「怒り直そう」 代々木公園でデモ

                      (7/10 東京新聞より抜粋)

 ◇川内原発の周辺自治体 「複合災害 想定せず」(7/10 東京新聞より)

 ◇福島の母親 子の健康案じて ・・・安全と言われても・・・

  (米監督による記録映画)         (7/4 東京新聞より抜粋)

 ◇汚染土 置き場なく断念 ──除染辞退 首都圏で3700戸

                      (7/11 東京新聞より抜粋)

 ◇現代ビジネス 「ニュースの深層」 201478日(火) 町田 徹

   原子力規制委が「泥縄の再稼働」を週内にも決断へ!

   福島第一原発事故の教訓は何処に?

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※川内原発再稼働をやめろ!規制委抗議行動第3波(全国行動)

 日時 716日(水)11時~12時半 ()開始・終了時刻を変更しています

 場所 原子力規制委員会まえ(六本木ファーストビル)

 呼びかけ 再稼働阻止全国ネットワーク 連絡先 TEL 070-6650-5549 ━━━━━━━

※経産省前テントひろば裁判「第7回口頭弁論」

 716日(水)14時から 東京地裁103号法廷

   開始まえアピール 13時 東京地裁まえ集合

   終了後、報告会  16時 衆議院第一議員会館B1大会議室

 問合せ 経産省前テントひろば TEL 070-6473-1947

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┗■1.首都圏周辺のみなさまに呼びかけます

 │ 7月16日(水)午前11001230 規制委まえ抗議集会へご参加を

 │ ─あんたたちはこんな立派な建物にいないで福島の仮設住宅に

 │  家族で住め!私たちの気持が分るか!─

 └────(広瀬 隆)

 

 来週7月16日(水)午前11時~12時半、川内原発再稼働にゴーサインを出そ

 うと目論む原子力規制委員会まえ(東京・六本木)で、猛烈な抗議集会がお

 こなわれます。平日の水曜日ですから大変とは思いますが、来られる方は

 ぜひいらっしゃってください。

 地図は右記です。http://www.nsr.go.jp/nra/map.html

 

 私は、9日に初めてみなさんと共に抗議に行ったのですが、地下鉄日比谷線

 の神谷町から歩くと、結構しんどい坂道でした。南北線ですと(深い地底の

 地下鉄なので途中の階段は迷路のようですが)、四谷→地下鉄南北線→

 「六本木一丁目」下車で、ここからは、規制委員会ビルまですぐです。

 

 こんな所で密談をやっているのかと、高いビルを見上げて驚きました。

 このビルの11階あたりに委員たちがいて、家賃【5億円】だそうです。9日

 に福島から参加していた黒田節子さんが、「あんたたちは、こんな立派な

 建物にいないで、福島の仮設住宅に家族で住め!私たちの気持が分るか!」

 と叫んでいたのですが、まったくその通りです。

 

 9日は雨の中、傘をさしたみなさんが必死に声を上げて、再稼働反対を

 叫びました。16日には、首都圏の怒りを、ここで爆発させましょう。

 参加の呼びかけを広めてください!

 

 (原子力規制委員会 港区六本木1-9-9

  最寄り駅 東京メトロ南北線「六本木一丁目駅」から徒歩4分)

 

 

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┗■2.7月4日 金曜官邸前抗議行動 七夕まつり・笹の短冊から 抜粋

 └────

 

 ★みなさん。商店街とかモールとかの七夕の短冊に原発やめろとか

  戦争反対とか書いてやろうぜ

 ★川内の海岸の近くの魚が元気でいますよ!

 ★原発反対 テントを守ろう

 ★敵は一匹!!

 ★放射能とお別れしたい

 ★天の星も喜ぶ節電

 ★ママと真白ちゃんといっしょにいたい

 ★とんでもないバカヤロー!安倍をやっつけろ!バカヤロー!

 ★みんなで力を合わせれば、大きな力になります!原発も戦争もない市民の

  ための社会をつくろう!!

 ★いらない原発売らないで

 ★新しき命、抱き止め過ちを再び起こすな 再稼働反対

 ★戦争をしないですむようにお祈りします。

 ★私の願い きれいな空気、水、土

 ★子どもの命を守って下さい。戦地へ行かせないでください。

 ★金(かね)より 命(いのち)

 

 

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┗■3.短信

 │  東京新聞(710日)の川内原発特集 - 紹介・オススメ

 └──── 柳田真(たんぽぽ舎)

 

 7月10日の東京新聞が、1ページ全部を使って『川内原発程遠い「合格」』

 という特集記事を載せている。オススメ記事です。

 

 主要な見出しを紹介。

 ・火山──50km南東に巨大火山(桜島含む姶良カルデラ)

    ──過去に火砕流到達の可能性あり(川内原発の敷地に)

 ・事故時の対策拠点──当面は代替施設しかない、狭すぎる170平方m

 ・未整備の必要設備──フィルター付きベント設備、第2制御室

 ・検証なき住民避難計画 避難計画 数多くの疑問

  ─高線量を観測してから避難? ─指定された避難先が危険だったら?

 ・圧倒的に足りない賠償の備え(福島事故の場合、計11兆円!!

  ─兆単位の損害 ツケは国民に

 

 全体に読みごたえあり、しかもカラー版。ポスターとして貼っておこう!

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