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たんぽぽ舎です。【TMM:No1084

                          転送歓迎

 

        ◆ 地震と原発事故情報 その69 ◆

 

        2つの情報をお知らせします(5月15日)

      

 

 ★1「原発は憲法違反である」  大河原礼三

 ★2 話ははっきりさせなければならない。(被曝線量その3)

                   山崎 久隆

 

 

★1「原発は憲法違反である」  大河原礼三

 

▲憲法前文は「恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利」を宣言して

いるが、原発は放射能被害の恐怖と不安と人命破壊を引き起こして平和的生存

権を侵害する。

▲憲法は13条で「生命、自由および幸福追求に対する国民の権利」を保障し、

22条で「居住の自由」を保障し、25条で「健康な生活を営む権利」を保障

し「公衆衛生の向上と増進」を目指しているが、原発は放射能汚染によって健

康を破壊し、飲食物の摂取を危険にし、それらの生産者の生活を脅かし、地域

住民を転居させるなど、生命権と健康権と幸福追求権と生活権と居住権を甚だ

しく侵害する。

▲憲法18条は「何人も、その意に反する苦役に服させられない」と規定して

いるが、原発作業員は、日常的に放射能の危険に曝され、事故のときには、そ

の犠牲者にさせられるのであるから、彼らの労働は憲法が禁止している「意に

反する苦役」である。

▲憲法21条は「表現の自由」を保障し、23条は「学問の自由」を保障して

いるが、国の原発政策は、原発に批判的な意見の表明を抑圧し、批判的な研究

を抑圧してこれらの自由権を侵害し、国民の「知る権利」を侵害する。

▲憲法98条は「日本国が締結した条約および確立された国際法規は、これを

誠実に遵守することを必要とする」と規定しているが、福島原発が放射性廃棄

物を海洋投棄したことは、海洋投棄に関する国際条約に違反している。

■電力会社は大地震の際に原発事故を防ぐ能力がないことを露呈し、原発は憲

法違反を不可避的に引き起こす制御不可能な危険物・暴力源であることが明ら

かになったのであるから、原発は当然法律で禁止されるべきである。

                            (2011.4.17

 

編集部から:新聞に投書された原稿で、優れた内容です。しかし、大手新聞

には残念ながら載りませんでした。(不採用)

 原発は憲法違反であることを具体的にフクシマ事故に即して書かれた内容で、

広く皆さんに知っていただきたく、著者の了解を得て掲載します。(柳田)

 

 

 ★2 話ははっきりさせなければならない。 被曝線量その3

                        山崎久隆

 

 この間の学校の放射線許容量が大混乱を来している。その間の事情は、週刊

ダイヤモンド誌に詳しいが、要は「2007ICRP勧告の国内法整備が出来ていな

いうちに重大放射性物質拡散事故が発生したため、ICRP勧告に沿った考えを持

つ専門家とそういう考えに反対する専門家が時々で報道で、あるいは国の会議

などで個々が勝手な主張をするため、何が正しいか誰にも分からなくなってい

る」ことが大きかったということ。

 勝手な主張の最たるものは「100ミリシーベルトまでの被曝は何の影響も

ない」というもの。さらに加えて「低線量の放射線は人体に有益」ということ

を付け加えるものさえいる。

 実際のところはその1とその2で述べたとおり低線量の放射線はむしろ直線

モデルの影響よりも有害性が高い可能性さえある。

 ICRPは、ではどう言っているのだろうか。これについても、人によっては大

きなすり替えをしている場合がある。

 

 ICRP2007年勧告においては、「緊急時被ばく状況」から「現存被ばくの状

況」という概念を用い、緊急時で逃げ惑うような状況「緊急時被ばく」から、

一定の落ち着きを取り戻した、事故収束段階に移行し、その段階で一定の濃度

の放射性物質による汚染が残った状態を「現存被ばく」という。

 では、勧告本文の重要部分を訳してみる。

 この項目は、現存被ばくの基準を勧告している部分だ。

 

----------------------------------------------------------------------

ICRP Publication 111

 

P11

 

(o) The reference level for the optimisation of protection of people living in-contaminated areas should be selected in the lower part of the 120 mSv/year band recommended in Publication 103 (ICRP, 2007) for the management of this category of exposure situations. Past experience has demonstrated that a typical value used for constraining the optimisation process in long-term post-accident situations is 1 mSv/year. National authorities may take into account the prevailing circumstances, and also take advantage of the timing of the overall rehabilitation programme to adopt intermediate reference levels to improve the situation progressively.

 

http://www.icrp.org/publication.asp?id=ICRP%20Publication%20111

 

(o) 汚染地区内に生活している人々の防護の最適化のための基準レベルは、

この被ばく状態の区分に関する管理についてパブリケーション103(国際放

射線防護委員会2007)で勧告された1~20mSv/年の幅の下の方で選

択されるべきです。過去の経験により長期間にわたる事故後の状況で最適化過

程を拘束するために使われる典型的な値が1mSv/年であることが明示され

ています。国の機関は現地の一般的状況を考慮に入れて、そして次第に状態を

改善するために中間の基準レベルを採用するため全体的な復興計画の時間を設

定することを採用してもよいです。

----------------------------------------------------------------------

 

敢えて直訳にしているが、これにより、ICRPは「20ミリシーベルトを基準」

になどしていないことが分かる。あくまでも120の間で「下の方」と言って

いるから、まともに読めば110ミリシーベルトに相当する。原子力安全委員

の中に10ミリシーベルトを基準にすべきといった人がいたようだが、おそらく

ICRP勧告をそのまま適用しようと思ったのかもしれない。

 10ミリシーベルトを一般居住の基準とし、1020ミリシーベルトまでについ

ては、他の項目から推察するに「個人被ばく管理をしたうえで、汚染除去や原

状回復などの特定の作業過程において暫定的に居住を認めても良い」とも読め

る。

 もちろん子供の被ばく基準など、この中では一切言っていない。

 このどこをどう読めば「20ミリシーベルトまで許容される」と読めるのか。

 ICRPの基準さえ逸脱しているのが、今の文科省・厚労省基準なのである。

 

 福島原発震災は、まだ終息さえしていない。従って、「現存被ばく」と呼べ

る状況にさえなってない。緊急避難を必要としている段階なのだから、むしろ

もっと厳しい基準を特に乳幼児、子供や妊婦、免疫機能が弱い人たちに対して

適用すべきであろう。それは年間1ミリシーベルトを超えてはならないとすべ

きだろう。

 

 なお、筆者はICRP勧告は低線量被曝リスクを過小評価しており、採用すべき

では無いと考えている。しかしながら現状はICRP勧告さえ逸脱したとんでもな

い状況なので、敢えてICRP勧告の内容解説を試みた。

 

    その3の掲載が遅くなりました。12と合わせお読みください。

PR
たんぽぽ舎です。【TMM:No1083】
                          転送歓迎
 
        ◆ 地震と原発事故情報 その68 ◆
 
        6つの情報をお知らせします(5月14日)
 
     1.5月22日(日)『反原発自治体議員・市民連盟』
       結成総会へのお誘い―原発廃止を願う議員・市民の皆さまへ
     2.運命を分けたものは?
       東電福島第一原発1-4は×で、5-6は○の理由[山崎久隆]
     3.日本の原子力教育は科学教育ではない。もう愚かな
       洗脳キャンペーンはやめさせよう![しげのさおり]
     4.電機メーカー商品の不買呼びかけをしたい―読者から
     5.ドイツ、2021年までに脱原発可能
     6.好評!たんぽぽ舎パンフNo.53のお知らせ
       
 
★1.5月22日(日)『反原発自治体議員・市民連盟』結成総会へのお誘い
    ―原発廃止を願う議員・市民の皆さまへ―
 
 福島第一原発は廃炉へ、浜岡原発は停止への方向へ向かっていますが、まだ日
本各地には私たちの生活とこどもたちの未来を脅かす原発や核施設が多数存在し
ています。
これまでも、原発現地はもちろん、電気の消費地でも原発を廃止しようという活
動が続いてきましたが、今回の原発震災を受けて、更に活発に広がると思います。
そこで、全国の原発廃止への力を集めて、国への要望、情報交換、署名活動、大
衆行動などを力強く進めようと、『反原発自治体議員・市民連盟』を立ち上げま
す。
 1月の準備集会には、60名を超える議員・市民の皆さまにお集まりいただき、
様々な意見が交わされました。
 議員の連盟だから出来ること、議員と市民の連盟だから出来ることがたくさん
あります。全国各地から、多数の議員・市民の皆さんの参加をお願いいたします。
 
【日時】5月22日(日) 午後1時30分~4時30分
 
【会場】全水道会館・会議室
 
【内容】
 第1部 結成総会
     以下の決定と承認
     規約・行動計画・会費・組織・役員・その他
 
 第2部 記念講演
     講師:菅井益郎さん(國學院大学教授・市民エネルギー研究所)
     「福島県飯館村の現地調査をして~放射能汚染の実態ほか」
 
【問い合わせ】反原発自治体議員連盟(準備会)事務局
       東京都千代田区三崎町2-6-2
       ダイナミックビル5階たんぽぽ舎内
 
【TEL/FAX】03-5211-7199
 
 ※以上お誘い合わせの上奮ってご参加ください。
 
 
★2.運命を分けたものは何か。東電福島1-4は×で、5-6は○の理由は?
                                山崎久隆
 
 「地震に係る確率論的安全評価手法の改良・独立行政法人 原子力安全基盤機
構10 原確報」(以下PSA解析)について紹介をしたが、これを福島第一に即
して見直してみよう。
 PSA解析では防波堤の高さを基準海面+13mとしているが、福島第一はそん
なに高くは無かった。実際の高さは5.7m。さらに海水ポンプ設置高はそれよりも
さらに低く基準水面から4mしかない。これを先のPSA解析に照らせば、もと
もと波高が6m程度で海水ポンプは使用出来なくなることになる。6mの津波が
「とても予想が出来ないほどの大津波」だろうか。
 ここでも東電と報道によるミスリードがある。
 津波の波高が6mで、福島第一は海水ポンプの破損により冷却不能になり、炉
心損傷は免れない。PSA解析はそう断じていたのだ。
 
 2010年12月公表のPSA解析は、BWR4について津波波高が少なくても15m
あればアウトと書いていた。微妙に福島第一と似ていて違えている。
 BWR4とは、日本で最も古いBWRである敦賀1や福島第一1の後継として
GE社が開発したもので、日本では福島第一の2~4と浜岡1,2、女川1がこ
れにあたる。BWR5(改良標準型を含む)は東海第二、福島第一6、第二、柏
崎刈羽1~5など多数ある。
 
 BWR4で敷地高さ13mというと、福島第一の5に相当する。1~4は10mしか
ないのだ。この3mの差が、福島第一の1~4と5,6の運命を分けた。
 さらに言えば女川もまた、敷地の高さが津波の高さをやや上回ったこと、外部
電源が取れていたことが幸いした。福島第一は外部電源が無く、非常用ディーゼ
ルも6号機の1台だけしか動いていなかった。
 
 PSA解析は、海水ポンプが水没し、非常用ディーゼルや外部電源の全喪失が
起きれば、炉心損傷を免れないことを明確に記述しており、その最初の関門が津
波波高6m超えだった。1~4号機については、敷地の高さが10mしかないので、
2m高い12mが最終防衛線だった。ここを超えたら、もはやなすすべはなかったの
だ。
 
 まとめると、既に昨年のPSA解析において、福島第一は津波波高6mで海水
ポンプは使用不能となり、炉心損傷の確率が極めて高くなり、波高が12mに達し
たら、その確率はほぼ100%になっていたこと。その対策をしなければならないと
いう危機感が当時も無かったし、地震発生時点でも無かった。すなわち、原子力
安全基盤機構という原子力産業の側の機関が行っている解析に
対してさえ、真剣に対処する必要を感じていない人たちが、現在の原発を動かし
ていることになる。
 
 ことは東電だけの問題ではない。この解析に従って津波対策を強化していた原
発など一つも無いのだから。
 
 
★3.日本の原子力教育は科学教育ではない。
   もうこのおろかな洗脳キャンペーンをやめさせよう
                               しげのさおり
  
 SPA! 5/17号に、もはや洗脳!![子供向け原発教材]のヤバい中身 が掲載され
た。
「原発教育の問題点は主に2点。1つはリスクや危険性を語らずに安全性だけを
強調していること。リスクがあるからこそ安全対策をしているはずなのに、なぜ
かリスクの部分だけが抜け落ちている。(略)そしてもう一転は、教本の中で一言
も書かれていないにもかかわらず、巧妙に原発推進派へ誘導するような構成にな
ってること。」と、記事中の理科教育事情に詳しい京都女子大学教授小波英夫氏
のコメント。またこういうテキストに対して無批判に教える教師・・悪質な現状
がうかびあがる。
 また、こうした教育をうけた子供たちによって作られる原子力ポスターコンク
ールも紹介されている。 危険性を書いた作品はスポイルされ、賛美する内容の
ものばかりが入選。原子力発電がなんたるか知っている人間からすれば、ナンセ
ンスな作品群が紹介されている。 詳しくは記事をご覧ください。
 学校教育、CMを使い、執拗に繰り返される原子力の必要性。しかし放射線の人
体影響についての情報は一切教えない。医師すらも、放射線、放射線の人体影響
について無知な日本。
 こういった現状は原子力に限らず日本の教育制度、体質を象徴している。
教え子を嘘で固めた教育をし、命の危険にさらす戦地に送り出し敗戦に突入した
太平洋末期の頃の日本と何も変わっていない。今後の教育体制をどのように替え
ていけるか、政府・現場・国民1人1人に問いかけられているのではないでしょ
うか。
 
変えていく意思のある方、まずはこちらへ署名を。
 
原子力ポスターコンクール廃止署名
 
 
★4.電器メーカー商品の不買呼びかけをしたい―読者から
 
たんぽぽ舎さま
 デモ行進の計画的ぶつ切りも、不当逮捕もひどいですね。私は、当日、デモに
参加していながら、到着後、「あれ?参加者の列はこんなに短かかったっけ?」
と、恥ずかしながら、ノー天気に考えていました。でも、圧力かけられても、
「塩の行進」のように、忍耐強く、非暴力で「脱原発」にむかいたいです。
 そこで質問です。デモの時、電器メーカー(日立・三菱・東芝)商品の不買の
呼びかけをプラカード等で意志表示しても、メーカー側に訴えられませんか?
初歩的な質問でごめんなさい。(O子)
 
私の考え
*憲法で保障する「言論の自由」の範囲です、
*メーカーに訴えられないと思います。
 過去、不買運動で訴えられたことは聞いたことはありません。訴える法的根拠
はないと
 思います。
*なお、私は貯金を大手の銀行から城南信金(原発反対)へ移しました。電器メー
カーへお金を貸している大手銀行への抗議の意見表示です。     (柳田)
 
 
★5.2021年までに脱原発可能―ドイツ諮問委答申へ
 
 福島第1事故を受け、ドイツのメルケル首相が原発政策に関して諮問した「倫
理委員会」が、「2021年までに脱原発が可能」とする報告書案をまとめた。(DPA
通信が12日までに伝えた)それによると、ドイツ全17基のうち、福島後に停止し
た7基、故障多発で停止中の1基の計8基を止めても電力供給に支障はなく、さ
らに 残りの原発も天然ガス、風力への代替により、21年までには全廃可能と提
言している。
 これを受け、メルケル政権は新エネルギー政策法案を6月上旬に決定し、議会
で7月には採用される予定。(東京新聞 5月13日号より要約)
 
 
★6.好評!たんぽぽ舎パンフ(No.53)のお知らせをいたします。
 
 小出裕章著「日本の原子力推進策は破綻した―大事故の前に原子力から撤退を」
の増刷を重ね、2011年4月に第5刷を発行しています。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1082】
                          転送歓迎
 
        ◆ 地震と原発事故情報 その67 ◆
 
        4つの情報をお知らせします(5月13日)
 
     1.『1号機のメルトダウン確定-このまま海を
        放射能汚染させるのか?』山崎久隆
     2.『原子力発電のコストは、火力、水力と比べ
        最も高い!』(電気料金が高くなる)
     3.『東京電力の電力危機キャンペーンには
        踊らされない』5/15のご案内
     4.『本日の電力消費3415万キロワットと
        賢人会議のくだらない内容』山崎久隆
 
★1.「1号機のメルトダウン確定-このまま海を放射能汚染させるのか?」
 
                          山崎久隆
 
 1号機はメルトダウンが確定しました。それどころか、格納容器内に
燃料が漏出しています。このまま水を突っ込み続ければ、たいへんな
量の放射能が海に流出します。とんでもないことを止めさせないとと、
下記のような質問と要請を東電宛に送りました。
-----------------------転送元のメール-----------------------
From:     YAMASAKI Hisataka <vfa01742@nifty.com>
To:       genshiryoku-center@tepco.co.jp
Cc:      
Subject: 1号冷却ついての質問です
 
 YAMASAKI Hisatakaです。
先日は、有用な情報をありがとうございました。
 さて、今日の新聞に一斉に「1号機の水位は無し」「圧力容器損傷の可能性」
との記事があり、かねて予想通り、圧力容器底部が損傷し水が溜まらない状態に
あることが分かったとされています。
 この事態に東電はまだ水を入れようとしているようですが、そんなことをした
ら大量の汚染水を海に流してしまうことになります。
 以下の質問にお答えください。
 
 1号機の燃料は全て露出しているとのことですが、その状況を東電は「燃料の
位置が下にずれているか、溶けて容器の底に落ちたか」と言っていますが、位置
がすれるとはどういう意味でしょうか。下部格子板が外れたと言うことですか。
 1号機原子炉建屋から汚染水が流出していると思われますか、していないと思
われますか。
 していないとしたら、これまで投入して行方不明となった水がどこにあるので
しょうか。
 しているとしたら、その水は主に何処に溜まっていますか。タービン建屋にお
いて水位上昇が確認されていますか。
 しているとしたら、さらにその水が地下を通じて海に流れ出していることを否
定できますか。
 海に流れ出しているとしたら、重大な海洋汚染を招いているわけですが、今後
も水を入れ続ければさらに拡大の一途となります。これで良いのですか。
 さらに、提案ですが、こうなると水を入れ続けていたら冷却以前に汚染の拡大
にしかなりません。鉛を投入することを考えたらどうですか。鉛を散弾のような
小さい粒にして水といっしょに送り込み、一定の量に達したら水を止めれば鉛に
覆われて冷却できるようになると思います。鉛の利点は融点が低いので燃料冷却
能力が相当程度期待でき、さらに放射線を遮る効果があり、最後に仮に漏えいし
ても水のように流出することがないことです。鉛の融点は330度ほど、沸点は
1700度以上なので圧力容器を破壊する可能性は低いです。
 2号機と3号機についても同様の結果と思われます。もはや水は無くなってい
ると仮定して、鉛投入をすべきではないでしょうか。
 
 
★2.「原子力発電のコストは、火力、水力と比べ最も高い!
   (電気料金が高くなる)
      立命館大学の大島堅一教授がデータを使って説明」
 
・5月12日のテレビ朝日、モーニングバードは、3・11原子力災害始まって以来
の、真実に一歩近づいたかと思える放送をしていた。
いわく、「発電コストは、(水力、火力に比べ)原子力発電が最も高い」。そん
なことは、アンチ原子力派で、少しでも原子力を勉強した人にとっては常識!か
も知れない。しかし大手マスコミは、今まで一貫して、電気事業連合会が発表し
てきたあらかじめ一定の計算モデルに従った、発電単価(1Kw当たり)を国民
に垂れ流してきた。それによると、1Kw当たり発電単価は、原子力が5.3円、
火力が6.3円、水力が11.9円。(2004電事連)
 これに対して、立命館大学お大島堅一教授は、これまで原発に払ってきた総コ
ストを発電実績で割り、それに電源開発促進税(1Kw当たり37.5銭=約100円/
月:国民負担)等の税金(税金投入が多いのが原子力!)を入れて計算すると、
発電単価は原子力が10.68円、火力9.9円、水力7.26円となることをすっきりと視
聴者に見せてくれた。これらの数字は、有価証券報告書を元に計算されたもので、
これらにさらに、原子力に欠かすことの出来ない再処理費用を入れると、何をか
いわんやである。同じく同TVに登場した河野太郎議員によれば、自民党時代も
現在も、経産省は一度も発電コスト計算に係る生のバックグラウンドデータを出
すことはなく、その部分はいつも「黒塗り」だったそうだ。どこかの会社の原子
炉生データ開示せず!と、そっくりではないか。
・こうして、私たち「普通の国民」は、騙され続けてきた。
数年前に筆者が、10人の主婦友達に聞いたところ、原子力に多く投入される電源
開発税が、自分たちの電気料金に上乗せされていること、そしてその単価を知っ
ている人物は、残念ながらいなかった。我々も不勉強だったかもしれない。
 しかし、そこに、一貫して、政府よりの情報を流し続けてきた大手マスコミの
責任はなかっただろうか。今回の報道のように、最近のTV報道には、若干の変
化が見られる。その理由は、イ.東電は今後、TVコマーシャルに経費を計上す
るどころの騒ぎではなくなり、スポンサー価値が下がった。ロ.若い層のみなら
ず、いまや国民の中で合言葉になりつつあるのが、「テレビ、大手新聞は当てに
ならない」。さらに若い層になると、「TVなんて見ない。ネットしか信用でき
ない」と言う言葉を、身近でよく聞く。TV局もさすがにあせっているだろう。
時代の趨勢もあるだろう。しかし、すべての国民が、(被災地で情報源が限られ
る遅滞も含め)インターネットに堪能で、自分にとって「より真実に近い」と思
われる情報を、瞬時に得ることが出来るのだろうか。否である。福島現地の若い
お母さん方と話す機会があったが、「ママ友」で日常、ネットをやらない環境の
「主婦友」は、若い層でもとても多いそうだ。また、インターネット世代でない
層への情報開示も非常に大事だ。
・3番目に、手前味噌かもしれないが、たんぽぽ舎メルマガで以前もお勧めした
ように、各TV、新聞社、雑誌社へのFAX作戦は、大変功を奏す。特にTVは、
視聴者からの反応にとても弱い。どんどん意見をぶつけよう。FAXをどんどん
送ろう。そうして、一人でも、原子力発電の発電コストは安い!などという、誤
った呪縛から解放されれば良いではないか。
最後に「コメンテーター」がつぶやいた、「誰のための原子力かって、ことです
よね。いかに今まで、考えずに、知らずに、生きてきたか。歴代の推進大臣は土
下座して当然と言うことが段々わかってきた」と言う言葉が重く感じられる。
(H)
 
 
★3.「東京電力の電力危機キャンペーンには踊らされない」
   5/15(日)の講演会のご案内
 
 東電は、福島原発事故後すぐに計画停電の発表や節電を求め、自助努力するよ
り先に電力供給制限を行った。そして、「夏の電力が足りなくなる」キャンペー
ンをまた始めた。過去の原発停止による、「電力危機」も同じようなキャンペー
ンで人々に節電を求め、咽喉もとを過ぎれば、原発による余った夜間電力の消費
先をオール電化等のキャンペーンで家庭の需要をのばしてきた。しかし東電が有
している発電設備をみると原発を中心にした電力供給体制に偏っているために起
ることである。他の発電設備をフルに活用し他社購入を増やして、夏場の数日、
僅かな時間の最大電力に対する対策を実施れば、電気は不足しない。もしも、停
電等を起こすようであれば、もはや東電は電力会社の資格はない。
 このたび"ホントに環境にやさしい電気とは?"と言う、環境に多大な負荷をも
たらす原発の電気ではなく、私たちも環境にやさしい電気を選ぶためのパンフレ
ットを市民エネルギー研究所やたんぽぽ舎の協力で竹財団発行から発行しました。
 お知り合いに手渡して一緒に考えてください。無料です。5月15日(日)の集会
で配布します。(A)
 
 ※5月15日(日)「福島第一原発事故で、起きたこと
                わかったこと これからのこと」
 会 場:明治大学リバティータワー地下1階1001号室
 講 演:豊田直巳さん、小泉好延さん、安藤多恵子さん、
     矢部忠夫さん、相沢一正さん
 時 間:13:30~16:30(13:00開場) 参加費:500円
 主 催:市民エネルギー研究所
 共 催:たんぽぽ舎・大竹財団
 
 
★4.「本日の電力消費3415万キロワットと賢人会議のくだらない内容」
 
                          山崎久隆
 
・今日、東電が準備している電力量は3900万キロワット、予想最大は3600万キロ
ワット、予備力わずか5%でいいらしい。それに対して午前中の最大は3415万
キロワット。well省エネ。でも東京は昼過ぎには30度近くになるらしいのです
が・・・。
 電力消費量などというのは、やろうと思えばこのくらいは下げられるという
見本みたいな日になるのかも。
 
・さて、賢人会議とやらを経産省で開いたそうだ。だいたい賢人などと自ら名
乗る会議にろくなものはない。ある会議が後の人々にとって「あああれは賢人
たちの会議だったね」と評価されるからそう呼ばれるというのがまともな感覚。
自ら賢人と言ってはばからないなどというのはかなり恥ずかしいと思うのだけ
れども、そういう感覚は無いのだろうか。
 ネーミングだけにかみついているわけじゃあない。日経新聞の会議内容を見
てほとほと呆れた。「米仏などの主要国だけでなく、中東なども原発を推進す
るなか、日本が原子力技術を放棄するのは難しいとの指摘」など、とんでもな
くためにする議論。中東に地震はほとんどないし、米仏以外に推進する「主要
国」などない。日本は中東と米仏のために原発を推進するのか?こんなことを
言う「賢人」は少なくてもいらない。あとは金がかかるだの温暖化がどうだの、
いままでの原発推進論者の能書きを繰り返すだけの(または再確認するだけ
の)「賢者」もいらない。
 こういう愚者の会議ではなくて、ちゃんとものごとをかんがえられる人が集
まって「普通の」会議を開けば、今後50年ほどたって世界でも先進的な再生エ
ネルギー利用国になっていたら、そのときの人々が「賢人会議」と敬意を持っ
て読んでくれる。そんな会議でなければ意味がない。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1081】
                      転送歓迎
 
       ◆ 地震と原発事故情報 その66 ◆
 
       4つの情報をお知らせします(5月12日)
 
     1.『“夏の電力不足”は大ウソ・東電得意の情報隠し』
     2.『スマトラ地震の最大余震は、3ヶ月後に起きた
        M8.6の巨大余震。日本の3ヶ月後は、6月11日』
     3.『福島原発震災 刑事事件の立件困難?
        経営者の過失追及は』
     4.『5.7原発やめろデモ!!!」での警察による
        不当逮捕の何が問題なのか?』
 
 
★1.「“夏の電力不足”は大ウソ・東電得意の情報隠し
   わかっているだけで、3つの発電所隠し(広野火力、
   揚水、中電からの供給分)」
     結論。夏の電力は大丈夫。余力あり。停電ありえず。
 
 ・東京新聞「こちら特報部」は、次々に原発事故にかかわる電力会社、政府の
情報隠し、ゴマ化し、ウソ、インチキをあばきだし、読み応えある記事を提供し
ている。
 ・5月12日号(朝刊)の見出しを紹介する
 「電力不足キャンペーン」にモノ申す。東電また“情報操作”、広野火力復帰、
夏もOK、供給上積み隠し、危機あおる、よぎる計画停電・・・狙いは原発存続?
 電力会社と経産省(菅政権)グルに、という見出しである。
 ・中味の一部を紹介しよう
 イ.中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の停止決定を機に、またぞろ「電力
不足キャンペーン」が始まった。中電による電力融通の打ち切りが理由のようだ
が、「こちら特報部」の調べでは、被災した東京電力広野火力発電所(福島県広
野町)が七月中旬にも全面復旧する。そうなれば真夏のピーク時も電力は不足し
ない。国民を欺くような“情報操作”の裏には、なおも原発に固執する政府や電
力会社の姿勢が垣間見える。
 ロ.今月六日、衆院科学技術特別委員長の川内博史衆院議員ら民主党国会議員
七人が広野火力発電所(五基、計三百八十万kw)を視察した。首都圏の電力供給力
向上のカギを握る発電所だが、東電は復旧の見通しを示していない。
 しかし、川内氏らが今夏までに再稼働が可能かどうかを尋ねると、発電所の担
当者は「津波で破損したが、全体的には被害は少ない。七月中旬にも全面復旧で
きる」と明言したという。
 ハ.さらに広野火力が復旧すれば、夜間に余った電力でダム湖に水をくみ上げ
て発電する揚水発電も上積みできる。電力供給力見通しでは、四百万kwしか計上
していないが、東電管内の揚水発電能力は最大千五十万kw。今夏の最大需要と予
測する五千五百万kwは十分に賄える計算になる。
 川内氏は「今夏の東電の電力供給力は全く問題がないどころか、需要を上回る。
余剰電力は東北電力などに融通すればいい。
 二.西日本からの電力融通分百万kwの内訳についても、東電、中電ともに口を
つぐむ。(中略)電力供給力への不安を解消するどころか“得意の情報隠し”で危
機をあおっている格好だ。
 ホ.東電や政府は震災後、一貫して電力の供給力情報を出し渋ってきた。
 それを裏付けるような文書「東京電力の設備出力及び地震による復旧・定期検
査等からの立ちあがりの動向」がある。資源エネルギー庁が官邸や与党への説明
用に作成した内部資料で、東電管内の原発、火力発電、水力発電の出力や、震災
前と直後の状況、七月末までに復旧する予定の発電所が一目で分かる。
 この文書でも、東電の当初の供給力見通しのうち、最大千五十万kwの揚水発電
の存在が抜け落ちていたことがあきらかになった。
 ・結論
 わかっているだけでも3つ=東電広野火力(5基380万kw)と揚水発電(東電管内
1,050万kw)と中電からの供給分(100万kw)の三つが、意識的に外されている。民
主党川内博史議員が言うとおり、今夏の東電の供給力は、全く問題ないどころか
需要を上回る。余剰分は、東北電力へまわせる位だ。(柳田)
 
 
★2.「スマトラ地震の最大余震は、3ヶ月後に起きた
   M8.6の巨大余震。日本の3ヶ月後は、6月11日」
 
 インドネシア、スマトラ大地震(M9.1)と東日本大震災(M9.0)は、構造がよく
似ている、という指摘が多い。5月12日(木)の朝のTBSテレビ(6チャンネル)
で、この似ている両者の特徴が示された。そのスマトラ地震の要点の報告です。
 ・余震が多いのは、巨大地震で起きたひずみのため。(ひずみの解消が余震を
生む)
 ・スマトラ地震の最も大きい余震は3ヶ月後に起きたM8.6。(編集部コメン
ト:M8.6は、浜岡原発で心配される東海地震クラス。関東大震災ですらM7.9だ
った)
 ・スマトラでは、5年以上、余震が続いた。200キロ離れた地でM7.7の余震が
起きた実例もあり。
 ・火山の爆発が相次いだ。日本の富士山もいつ噴火してもおかしくない状況。
 
<編集部> 12日朝の6チャンネルの指摘には、地震国日本への助言、ヒントが多
い。東日本大震災の余震が続いているのだから、運転中の原発は全部すぐ停める
べきだ。“第2のフクシマ”が発生したらどうするんだ!東電福島の4基の原発
事故でフーフー言っているのに、もうひとつ原発大事故が起きてしまったら、
「日本はもつのか?」菅首相も浜岡原発停止要請は良かったが、「それ以外は心
配ない」みたいなことを言うな。地震と原発についてあまりに不勉強であり、か
つ暴論である。重ねて言う。
運転中の全原発(26基位)をすぐ止めよ! 
原発大惨事=放射線大流出で国土も水も食物も放射能汚染されるよりは、まだ、
節電、停電の方がましだ。余震・地震がおきてしまってから、原発がやられてし
まってから、後悔しても、もう、遅いから!       (柳田)
 
 
★3.「福島原発震災 刑事事件の立件困難?
   経営者の過失追及は」…5/11東京新聞より
 
 福島の原発事故後、同県須賀川市では、政府の野菜出荷制限指示の翌日に有機
栽培野菜農家の男性(64)が将来を悲観して自殺したのを始め、原発に近い複数の
病院で、数十人の入院患者たちが避難の搬送に伴い亡くなった。事故は、東電の
甘い想定や、機器の整備不足から起こったことは間違いがない。こうした事態へ
の、経営者としての東電の過失責任を、どう問うのか。意見はいくつかに分かれ
るようだ。
 今回の原発震災では、直接被ばくによる死者がおらず、事故の主因は津波によ
る電源喪失とされるため、刑事事件として扱うのは難しいだろう、という意見が
ある一方で、反原発運動の市民団体「たんぽぽ舎」副代表の山崎さんは、「損害
賠償を求める民事訴訟だけでなく、刑事事件も問うべきだ」と話す。ただし、
「規制官庁が電力会社となれ合い、お手盛りの安全基準をつくってきた、その現
行基準や制度自体が違法だという視点にたたないと、刑事責任の追及は難しい。
その際、原発の所長を含めた現場の人は調査対象として免責し、刑事事件はトッ
プに問えばよい」と提起する。いずれにしても、慶応大学の金子教授(財政学)の
言うように、「放射能被害をはっきりさせるためにも、事故の検証がまず必要」
であり、「刑事責任だけにとらわれず、事故処理費用を電力料金値上げや増税に
転化しないことが大事」であることに間違いはないだろう。(東京新聞5月11日
より、抜粋)
 
 
★4.「5.7原発やめろデモ!!!」での警察による
    不当逮捕の何が問題なのか?」
 
 不当逮捕された2人には何と10日間の勾留延長がつき、今も代々木署と原宿署
に勾留されています。
 皆さまからの救援カンパと抗議メッセージ、マスコミ取材をお願いします。
救援会声明、カンパ口座、抗議メッセージ募集
今までの抗議メッセージ
デモは大変な盛り上がり、主催者の報告!
 
◎デモ当日の警察による過剰警備について
 そもそも、今回の不当逮捕は警察による過剰警備が引き起こしたものでした。
・サウンドカーとデモ隊列の間に警察官を配置し、車と隊列を切り離す。
・デモ出発時に、隊列の先頭である横断幕の前に立ちはだかるように警察官を配
置し、デモの表現を妨害する。
・隊列をむやみに分断することでデモ全体を小さく見せる。
・車道側に少しでも体がよりかかっただけで、「車が通るので危ないです」と実
際には通ってもいないのに、すぐに小突く。
・大きな交差点では警察官同士がもった黄色いテープでデモ隊列を囲み、沿道か
らの自由な参加を妨害する。
・前を行く指揮官車により、絶え間なく大音量で「4列に並んで行進しなさい」
と警告を発し、参加者を威圧する。
・同じく指揮官車により、「ドライバーが迷惑をしている。早く歩きなさい」と
繰り返し、デモを「迷惑なもの」として貶める。
・疲れたため隊列を離れてゆっくり歩こうとすると「隊列に入れ!」と恫喝する。
・車道側に行き場がないため歩道にあがれば、車道に入れと規制する。
 
 まさに挙げればキリがないほど警察の規制は異様に激しいものでした。
デモは、民主主義の根幹を支える表現の自由(憲法21条)により保障された私た
ちの大切な権利であり、警察官による上記行為は、正当な理由なく憲法上の権利
を侵害する違憲行為です。
 今回の警察による不当逮捕の直接のきっかけとなったものは、その中でも「サ
ウンドカーとデモ隊列の間への警察官の配置」でした。
以下、当日の詳細は http://57q.tumblr.com/ をぜひごらんください。
 
 このメールマガジンで何度も紹介されている新橋の東京電力本店前行動でも、
これまで長年東電側の歩道で行っていた抗議行動が事故後は警察の暴力で阻止さ
れるようになりました。
 そこで仕方なく東電の向かい側の歩道で行われています。東電へ申し入れ書を
渡す行動でも、警察は東電と口裏を合わせて「何人集まっても東電入口には5人
しか行かせない」と勝手に目の前に立ちはだかります。警察は法的根拠がなけれ
ば動いてはいけないのに、問いただしても一切答えません。原発をなくすために
は、こうした運動つぶし、人権侵害、表現の自由の侵害をみんなの力でやめさせ
ることが必要です。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1080】
                      転送歓迎
     
       ◆ 地震と原発事故情報 その65 ◆
 
        5つの情報をお知らせします(5月11日)
 
     1.『朗報! 原発・夏に最大42基停止
       「原発なくても大丈夫」の社会にさらに一歩近づこう』
     2.『九州電力の供給能力は、原発がとまっても
       まったく心配いりません』
     3.『夏の東京電力管内は、本当に電力不足??』
     4.『読売、朝日、日経、毎日の大物OBが
         「原発マネー」を喰らう』
     5.『5月14日は中部電力と話し合いをします。大集合を!』
 
 
★1.朗報! 原発・夏に最大42基停止
   「原発なくても大丈夫」の社会にさらに一歩近づこう 
                           柳田 真
 
 ・東電福島第一原発の事故を受けて、原発が立地する地域では、住民の原発へ
のキビシイまなざしが、当然にも続いている。このため、定期検査が終了しても、
運転再開を延期している原発が増えている。朗報である。このままとめておいて
もらいたい。M7級(阪神淡路級)の余震が心配され(気象庁発表)、地震、余震で、
「原発が危ない、不安」に毎日おびえてくらすよりは、よほどましである。原発
なくても大丈夫という社会に近づけたいものです。
 ・一方、原発推進派は、この事態を悪宣伝して、電気が足りなくなる、と脅し
て、早めに「原発再開」へもっていこうとたくらんで宣伝・広報をしている。私
たちは、この、電気が不足キャンペーン(実は、原発再開キャンペーン)のギマン
をあばいていく。(5月15日(日)のシンポジウムは、その一助になる内容です。)
真夏のピークに、電気が不足するというが、わずか2~3日、しかも数時間のこ
とだ。それでも電気不足というのなら、真夏は、労働者は年休を捨てないでもっ
と年休を取ろう、それで、被災地の応援、復興にいくのもよいではないか。工場
も夏場はなるべく休んだ方がよい。日本の労働者の年休は、少なすぎる。
 ・原発に頼るから、停電が起きる。広瀬隆さんがいわれるように、天然ガス火
力(ガスコンバインド・サイクル)は、最もクリーンで、最もエネルギー効率が高
い発電だ。しかも短期間で施設が用意できる。(そこが原発と違う。)これで電気
不足は十分解決できる。
 ・全国の商業用原発54基で夏までに定検検査で停止する予定の原発一覧
  北海道電力 泊 1基
  東京電力 柏崎刈羽 2基
  関西電力 美浜、大飯、高浜、各1基
 
 
★2.九州電力の供給能力は、原発がとまってもまったく心配いりません
 
                   「あんくる トム 工房」より転載 )
 
九州電力の供給能力は 十分余裕があります。
過去の電力使用量を見てみますと平成20年度の8月が過去最高の使用量です。 
88億KWhです。昨年はちょっと減って84億48百万KWhです。
供給可能量は、水力発電    267.7万KW
       火力発電  1118.0万KW
         地熱   21.0万KW
         これだけで 1406.7万KW
        そのほか 内燃機関発電所があります。
       (すべて信頼できる九電の資料です)
 
 フル稼働すれば 1日で  3億3760万KWh
         30日で 101億2824万KWhで
    88億KWhを十分カバーできます。
 
 そのほか佐賀県には電源開発の松浦火力があります。
 ここは200万KWの能力をもっています。
    (14億4000万KWh/1ヶ月換算)
 また、北九州には企業の持つ火力発電所も利用できます。
 需要が殺到したときでも十分対応できる供給能力を持っています。
 実際、今、玄海原発も川内も検査で止まっています。(約30億KWhが休止)
 でも、足りない状況ではないですよね。
 いつもは火力発電のパワーを抑えているのですよ。
   (この時期の使用料は12月で68億43百万KWhです。)
 心配しないでください。
 電力会社は原発を温存しておきたいために『足りない、足りない』と
 言っているに過ぎないのです。
 東電もそうですよ。火力が復旧したら足りるのです。
 ご安心ください。
 
 
★3.夏の東京電力管内は、本当に電力不足??
   5/15(日)講演会のご案内
 
   福島第一原発事故で起きたこと、わかったこと、これからのこと
   ∠∠∠∠∠∠∠∠∠∠∠∠∠∠∠∠∠∠∠∠∠∠∠∠∠∠∠
 福島第一原発事故が発生してから2ヵ月、収束の見通しがまったく立たない状
態が続いています。
 国の原子力政策の基本方針を決める原子力委員会は事故の検証結果を待たずに
今後の重要課題の整理しはじめました。
 しかし本当にそれでよいのでしょうか?
 福島第一原発でいったい何が起こったのか、どういうことがわかったのか、
 この原発事故をふまえ、ひとつひとつ検証していくことが大事です。
 
日 時:2011年5月15日(日)13:30~16:30(開場13:00)
会 場:明治大学駿河台キャンパス・リバティタワー地下1階1001教室
     東京都千代田区千代田区神田駿河台1-1
交 通:JR中央・総武線、丸ノ内線「御茶ノ水駅」徒歩3分
講 演:◎「地震、津波、そして原発事故災害の現地を歩いて」
       豊田直巳さん(フォトジャーナリスト・JVJA)
    ◎「福島第一原発事故で起きたこと、わかったこと」
       小泉好延さん(市民エネルギー研究所)
    ◎「東京電力は電力会社の資格があるのか」
       安藤多恵子さん(市民エネルギー研究所)
    ◎「原発現地からの報告」
       矢部忠夫さん(柏崎原発現地)
       相沢一正さん(東海第二原発現地)
参加費:一般=500円/主催団体会員・学生=無料
定 員:250名(予約不要)
主 催:たんぽぽ舎、(財)大竹財団、市民エネルギー研究所、現代史研究会
 
 
★4.読売、朝日、日経、毎日の大物OBが「原発マネー」を
   喰らう―放射能汚染、本当の危機
 
 「経産省の役員が東電などの電力会社や原子力関係の団体に天下りして批判を
受けていますが、大手新聞社も反省すべきです。経済部や科学部出身のOB記者
たちが、退職後も"原発マネー"の恩恵に与っているのですから」(全国紙記者)
東日本大震災発生1週間前の3月4日にも、都内でOB記者と東電の新旧幹部の
懇親立食パーティーが開かれた。
「費用は、もちろん東電持ちです。今年は東電から清水正孝社長、勝俣恒久会長
の現役幹部だけでなく、南直哉元社長、荒木浩元会長など、錚々たる面々が出席
していました」(出席者)(週刊文春5月19日号より抜粋)
 原発マネーで、各新聞社の大物OBを(現役も)買収して、原発推進の記事を書
かせているのだ。
 
 
★5.「5月14日は中部電力と話し合いをします。大集合を!」
 
  5月14日の「東電前アクション」は、13時半JR新橋駅SL広場集合、14時から
東電へ抗議行動ですが、その後、中部電力東京支社との話し合いの場が実現しま
した! 15時に中電前へ行き、15時半から16時位。またとない機会です、申し入
れ文も渡すので、ぜひご持参ください。そして、みんなで中電に要求しましょう!
 「浜岡原発は一時停止ではなく、今すぐ廃炉に!」
   マスコミ取材もぜひお願いします。
 詳細は、http://toudenmaeaction.blogspot.com/
 (東電前アクション・園 良太)
 連絡先は、toudenmae.action@gmail.com
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