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たんぽぽ舎です。【TMM:No1149】
転送歓迎
◆ 地震と原発事故情報 その134 ◆
4つの情報をお知らせします(8月1日)
★1.最悪の言論統制 憲法違反の暴挙を中止せよ
日弁連声明を全文紹介
★2.8/4「もんじゅ」を廃炉に!緊急院内集会
&脱原発全国署名提出要望行動
★3.7/29「原子力損害賠償紛争審査会」傍聴報告
自主避難は賠償対象外?
★4.4つの学習会・講座のご案内
★1.最悪の言論統制 憲法違反の暴挙を中止せよ
山崎久隆
日弁連声明 全文紹介
原子力等に関する不正確な情報又は不適切な情報に対する
常時モニタリングに関する会長声明
政府は、本年7月、「ツイッター、ブログなどインターネット上に掲載される
原子力等に関する不正確な情報又は不適切な情報を常時モニタリングし、それに
対して速やかに正確な情報を提供し、又は正確な情報へ導くことで、原子力発電
所の事故等に対する風評被害を防止する」ことを目的とする原子力安全規制情報
広聴・広報事業について業者に発注した。
原子力等に関する不正確な情報又は不適切な情報に対する常時モニタリングは、
新聞・テレビを対象に過去3年間行われていたが、今年度は、東京電力福島第一
原子力発電所事故を受けて、ツイッター、ブログなどを対象に予算を8300万円
とこれまでの数倍規模に拡大して行うこととしたものである。
この事業においては、「常時モニタリング」すること、さらには、不正確とされる
情報等に対して「速やかに正確な情報を提供し、又は正確な情報へ導くこと」とさ
れているが、原子力発電や放射性物質の健康被害に関する情報は、科学的に評価が
定まらないところもあり、何が「不正確な情報」であるかの根拠が不明確である。
そのため、これによって、政府が「不正確」と考える情報を一方的に批判すること
により、情報を発信する者に対して萎縮効果を与える結果となり、憲法21条の表現
の自由を侵害する恐れが大きい。
そして政府の考える正確な情報に導くことは、政府の発信する情報と異なる情報の
流通を制限し、国民の知る権利を制限することとなり、原子力発電についての世論
形成をゆがめるなど、民主主義社会の根幹を揺るがせる重大な問題であると危惧せ
ざるを得ない。
そもそも、政府による原子力事故に関する情報開示自体が不十分なものであることは、
事故直後に放射性物質拡散予測情報が公開されなかったこと、炉心内の状況について
事故直後の原子炉の状態に関する情報がいまだに明らかにされていないこと、メルト
ダウンしていることが隠ぺいされ続けたこと、放射性物質が健康被害をもたらす閾値
などについて十分な根拠が示されていないことなどから明白である。また、九州電力の
やらせアンケート事件によって、原発問題については、不正な情報操作さえ行われる
事実が明らかになった。そればかりか、本日の報道によれば、経済産業省原子力安全・保
安院が2007年8月に国が開催したプルサーマル発電に関するシンポジウム前に、
地元の住民に賛成の立場で発言してもらう「やらせ質問」を中部電力に要請していた
ことが判明した。
このような背景の下、市民はより正確な情報を求めようとして、これまでインターネット
を利用する機会が少なかった人までもが、専門家やジャーナリストらがツイッターやブログ
で発信する情報を得ようとしたり、有益だと思える情報をツイッターなどで相互に伝えよ
うとしているのである。
むしろ政府が行うべきは、正確な根拠を引用した具体的網羅的な情報の開示であり、
自らが十分な情報を開示しないでおきながら、市民の間における情報流通の制限に
つながる試みを行うことは、情報統制である。その上、前述のとおりの情報操作の動き
があることも併せ考えれば、問題の深刻さを示している。
当連合会は、政府に対し、直ちに本件モニタリングを中止することを求めるものである。
2011年(平成23年)7月29日
日本弁護士連合会 会長 宇都宮 健児
★2.8/4「もんじゅ」を廃炉に!緊急院内集会
&脱原発全国署名提出要望行動
福島原発事故の悲惨な現実を目の当たりにして、国民の原発に対する意識は大きく転換い
たしました。政府も「もんじゅ」については「予断を持たずに見直しを検討する」といって
います。
地震の大動乱期に入った今、最も地震に弱い構造の「もんじゅ」は、一刻も早く廃炉の決定
をすべき時期であると思います。開発につぎ込んだ額は2兆円。実験炉「常陽」から40年
以上経つが、まともに発電もできず、今後の見通しもないに等しい。
多くの議員と市民の声で、今こそ危険で無駄な「もんじゅ」を廃炉にさせたいと思います。
ぜひご参加下さい。
8月4日(木)1:30より参議院議員会館1F講堂
進行予定
1.事前集会……………2:00から2:35
「もんじゅ」を巡る状況:小木曽美和子(原発反対福井県民会議)
大島茂士朗(ストップ・ザ・もんじゅ)
2.省庁交渉……………2:45から4:15
・財務省
・日本原子力研究開発機構
・文科省
3.まとめの集会…………4:15から4:30
4.脱原発署名提出要望行動…4:30から
呼びかけ議員(7月27日現在)
衆議院議員 稲見哲男、服部良一、中島隆利、吉泉秀男、
阿部知子、重野安正、石田三示、照屋寛徳
参議院議員 大河原雅子、福島みずほ、平山誠、横峯良郎
大島九州男、川田龍平、糸数慶子、山内徳信、相原久美子
主催:脱原発政策実現全国ネットワーク
脱原発要求全国署名呼びかけ104団体
事務局:ストップ・ザ・もんじゅ〒573-0028大阪府枚方市川原町1-5
Tel:072-843-1904 Fax:072-843-6807
★3.7/29「原子力損害賠償紛争審査会」傍聴報告
自主避難は賠償対象外?
―第12回原子力損害賠償紛争審査会の傍聴報告―
木村雅夫(福島原発事故緊急会議)
7月29日(金)昼に雨の文科省前で「自主的な避難者にもきちんと賠償を」と訴える
集会が開かれている中、第12回原子力損害賠償紛争審査会(会長:能見善久学習院大
教授)が文科省で開催された。テレビカメラが4台入り報道関係者席・傍聴席には200
人以上。
まず、議題1「牛肉・稲わらからのセシウム検出に関する状況について」農林水産省
が経緯を説明した。宮城県等から汚染された稲わらが県境を越えて流通し、計16道県の
170農家で給与され、2965頭が出荷され、検査した393頭のうち31頭が暫定規制値を
超過していた。
次に、中間指針(案)についての討論。牛肉セシウム検出問題のため、中間指針のまとめ
は次回(8月5日)に延期され、ここでは枠組みを検討。文科省事務局から出された40ページ
に及ぶ「中間指針(案)のイメージ」には自主避難の記述はない。傍聴席からの声を受けて
会長が議事として採用して自主避難者に対する賠償を議論した。避難したい気持ちは分かる、
20mSvで切るとしても一定の額は補償すべきとの肯定意見に対して、どこで線引するか(例え
ば埼玉県の住民が遠方に避難した場合まで賠償するか)、できるだけ早く迅速に賠償するため
に自主避難を賠償に含めるべきでない、20mSVの基準はこの審査会でなく政府が決めること、
などの否定意見が出て、中間指針では賠償対象としない方向付けがされた。但し、能見会長は
何らかの形で個別賠償の必要性を示唆した。
自主避難賠償の議論では、20mSvが重要な基準として位置付けされ、5月27日付文科省通
知「福島県内における児童生徒等において受ける線量低減に向けた当面の対応について」も考
慮されず、国際基準では20mSvから100mSvでその下限を採用していると強調する中島委員(こ
れには傍聴席から「それは緊急時の基準」との声)発言があった。次回までに各委員へのオルグ
が必要だと感じた。以上
★4.4つの学習会・講座のご案内
◎第7回役立つ反原発基本講座
日 時:8月3日(水)18:00開場、18:45開会、21:00まで
テーマ:『私たちのめざす社会』
-原発事故の心配ない・安心できて助け合う社会-
講 師:槌田 敦(核開発に反対する会代表)
資料代:1000円 会場:スペースたんぽぽ
◎日 時:8月18日(木)18:15開場、18:45開会、21:00まで
テーマ:『ストレステストの総合批判』-原発の再稼働に反対!-
講 師:山崎久隆(たんぽぽ舎)
真下俊樹(欧州の核問題に詳しい)
資料代:1000円 会場:スペースたんぽぽ
◎第2回お母さん向け(保育付き)講座
食べても大丈夫?-食品の放射能汚染と放射能の基礎知識-
日 時:8月22日(月)13:30開場、14:00開会、16:30まで
講 師:小倉 志郎(元原発技術者)
鈴木千津子(たんぽぽ舎)、中村徹、大竹なのは
資料代:800円 会場:スペースたんぽぽ
※元原発技術者小倉志郎さんと、食品放射能の検査を続けている
鈴木千津子さんのお話です。
小倉さんは放射能について、お子さんにもわかるように紙芝居
で説明して下さいます。
◎第3回お母さん向け(保育付き)講座
食べても大丈夫?-食品の放射能汚染と放射能の基礎知識-
日 時:9月5日(月)13:30開場、14:00開会、16:30まで
講 師:安田節子(食政策センタービジョン21代表)
中村徹、大竹なのは
資料代:800円 会場:スペースたんぽぽ
※長く原発や食料・農業の問題に市民の視点で取り組んできた
安田節子さんのわかりやすいお話で学びましょう。
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1148】
転送歓迎
◆ 地震と原発事故情報 その133 ◆
5つの情報をお知らせします(7月30日)
★1.原子力村「やらせ汚染」暴露進む
★2.国家による言論統制はじまる?
原発安全神話を作り、間違った情報を出し続けた経産省と
安全保安院の責任を問う
詐欺集団経産省によるインターネット規制はまちがい
予算中止せよ 山崎久隆
★3.「廃原発」はいかが-東京新聞 野呂法夫(特別報道部)氏の提言
★4.東京都が100万キロワット級の天然ガス発電所
東京湾に建設・整備で検討へ
★5.「東伊豆風力発電所」建設費を原発被害の賠償に
回すよう求める要請書(要旨)
★1.原子力村「やらせ汚染」暴露進む
シンポジウムでも裁判の傍聴でも電力会社が「動員」を掛けていたのは、
昔から原発反対派の間では有名でしたが、九州電力の「やらせメール」を
発端に問題の暴露が進んできました。
中部電力、四国電力は「原子力安全・保安院」からプルサーマルの
シンポジウムで動員と「やらせ質問」を指示されたことを暴露しました。
事業者のみならず、国を巻き込んだ「やらせ汚染」は深刻です。
事業者であれば原発の設置許可取り消しなどの行政処分が妥当です。
日本国政府にも行政処分が必要です。日本国政府から今後原子力推進に
携わる資格を取り上げる必要があります。
根本的な解決策は、国が推進するという姿勢そのものを変えることです。
国が推進姿勢を取る限り今後とも「やらせ」は無くならないでしょう。
そもそも原子力がすばらしいものであるならば国が税金を使って推進など
する必要はありません。政府は規制だけしていれば十分です。(原田)
★2.国家による言論統制はじまる?
原発安全神話を作り、間違った情報を出し続けた経産省と
安全保安院の責任を問う
詐欺集団経産省によるインターネット規制はまちがい
予算中止せよ
山崎久隆
◎ 数百万人単位で人々を被ばくさせ、いまだに法的には放射線管理区域とすべ
きところに数万人の子どもたちを取り残し、さらに「100ミリシーベルトまでの
被曝は健康に影響がない」などとデマをまき散らし、安全神話を繰り返してきた
原子力安全委員会に、「ストレステスト」なる出来レースの追試をさせてカタチ
ばかりの「チェック」を行ったことにして運転を強行しようとしている詐欺集団
経産省、これらを称して「犯罪者集団」と呼ぶべきところ、これら犯罪者集団は
国家権力を背景に、今度は言論統制に乗り出そうというのだから、たいした国だよ
この国は。
◎ その名も「原子力発電所や放射線に関連したインターネット上の「不正確・
不適切」な情報を経済産業省・資源エネルギー庁が監視する事業」なのだという。
誰が一体いままで不正確、不適切情報を流してきたと思っているんだ。
東京新聞の報道によると、この事業は広告代理店のアサツーディ・ケイが約七千
万円で落札・契約したのだそうだ。七千万円あればどれだけの人々が汚染地帯から
避難できるだろうと考えると、涙が出そうだ。
6月24日に入札公告された「Twitter、ブログなどネット上に掲載される原子力
などに関する不正確な情報または不適切な情報を常時モニタリングし、それに対し
て速やかに正確な情報を提供し、または正確な情報へ導くことで、原子力発電所の
事故などに対する風評被害を防止する」目的のこの事業、対象が「長崎大・山下俊一
教授」だったりするならばもっともなことなのだが、どうやらそうではないらしい。
◎ 東京弁護士会はさっそく竹之内明会長名で声明を公表。「何をもって『正確』
『適切』かは一義的に明らかといえない」「政府自身が情報の『正確』『適切』性を
判断して情報コントロールをすることを意図するものであると解さざるをえない」と
批判し、強い懸念を表明した。
誰もが知るとおり、3月11日からテレビに出てきて解説をしていた関村東大教授ら
は、テレビ画面で1号機の爆発の映像が映っているにもかかわらず、ベントをすれば
大きな音がすることもあるなどというような、事実を全く無視した風説を垂れ流し、
さらに原子力安全委員会の斑目委員長などと共に完全に誤った風説を安全委などの権威を
背景にばらまき続けた結果、人々に安全神話に基づく誤解と誤った行動動機をもたらし、
近隣住民の避難を妨害したあげくに、原子炉の破局的事故の可能性を否定したために
初動の防災体制さえ妨害し、国際的な救援や助言をも拒否させるきっかけを与えたと
考えられる。
◎ これら安全神話と自己保身に基づく行動こそが、原発震災をさらなる原子炉破壊や
住民被ばくあるいは広域汚染に導き、結果、取り返しのつかない被害を国民へ与えた。
広瀬さんや明石さんが告発するとおり。
こういうことが取り締まられる事業ならば大いにけっこう。ほんとうに順番が全く
あべこべ。責任者の追及こそがまず行われるべきことだ。国会は一体何をしているのか。
★3.「廃原発」はいかが-東京新聞 野呂法夫(特別報道部)氏の提言
○先月下旬、「メディアは原子力をどう伝えたか」というシンポに参加した。冒頭、
私に課せられたのが、新聞は原発をどう報じてきたのか、だった。報告では、
これまで建設反対の動きや事故、差し止め訴訟は伝えてきても、一過性にすぎず、
国策民営のあり方やエネルギー依存の是非を正面から切り込まなかった。
○紙(思)考停止
結果、産政官学の「原子力ムラ」に協力する形となり、紙(思)考停止に陥っていた
ことへの反省を述べた。
○今、原発レッテルは政界にも及び、紙面をにぎわす。理念や政策を簡潔に訴える
政治も言葉が命。安全神話から不安や懐疑に国民の潮目は変わり、推進の自民党から
も「脱」の声が聞こえてくる。
○メディアはレッテルに潜む本心を突かなければならない。政治家が語る「脱原発」は
要注意。「依存」が付くようでは脱せられず、段階的に減らすなら「原発のない社会」
は夢未来だ。「原発は過渡的」としたり顔で「縮」「減」を唱える心は「維持」だろう。
「卒原発」も、「ゆくゆくは」の気構えでは超難試験を前に、卒業はおぼつかない。
卒業には「30から40年」と漏らす卒原発派もいる。
推進・維持派の政治家はぜひ、選挙区に核ごみ処分場を誘致していただきたい。
○ゼロが20年から30年後
そんな折、朝日が30日付けで「提言・原発ゼロ社会」を発表した。議論を深める
座標軸を打ち出したことに敬服したい。肝心のゼロにできる時期だが「20年から30年後
がめど」と書く。当然前倒しもあるが、後退なら今の責任世代が見届けられないだろう。
○では小紙はどうか。私なら「廃原発」だ。原発廃止を明確に進め、核燃料サイクルも
やめる。「汚染列島」の名を除染し、国際社会の信頼回復の道ともなる。化石燃料の
依存は一時増えようが、日本人なら克服できる。廃炉の後も、長く危険な核管理が
待ち受けている。(東京新聞7月26日より抜粋)
──────────── ──── ────────────
◆たんぽぽ舎には、数年前から「廃原発ネットワーク」という共同団体が存在する。
浜岡原発止めよう関東ネットワークと9/30臨界ヒバク事故を許さない会の2つが
合同して立ち上げた団体。たんぽぽ舎ほか数団体が参加して、浜岡原発や臨界ヒバク
事故問題に取り組んでいる。「廃原発」のネームを数年前に議論の結果、採用して
以来ずっと使用してきたという“おもい”“自負”がいまに生きていると思う。(柳田真)
★4.東京都が100万キロワット級の天然ガス発電所
東京湾に建設・整備で検討へ
○石原知事は、20日の庁議で100万キロワット以上の天然ガス発電所を建設することを
明らかにした。「新しいエネルギー体制を日本の中で作っていくためにも、東京がその
先鞭をつけて一つのモデルビルディングをやりたい」と意欲を示した。
○天然ガス発電所建設は環境アセス法の手続きが伴い、通常は6~8年程度かかる。
「国と交渉して手っ取り早くやる。東京に空いている埋立地はたくさんある。少なく
とも1~2基は東京で独自のエネルギー補給体制をすべきだ」とした。環境局は村山副
知事の担任事項だが、発電所建設は猪瀬副知事の所管となる。
○知事発言を受けて、猪瀬副知事は「電力供給されるかわからなければ(各企業は)海外に
出て行くしかない。産業空洞化は差し迫って大きな課題だ」という認識を示した。
100万キロワット級の発電所を東京湾に造り、それとは別に水道局、下水道局、交通局な
ども分散型発電の問題意識を持つよう庁議で訴えた。
8月1日付の部課長級人事で都庁の執行体制が整った後、PTを作って検討を進める
考えだ。(都政新報7月22日号より)
★5.「東伊豆風力発電所」建設費を原発被害の賠償に
回すよう求める要請書(要旨)
東京電力株式会社
社長 西澤俊夫様
天城三筋山風力発電を考える河津町民の会 代表 相馬敬次
伊豆山並み景観研究会 代表 齊藤俊仁
伊豆半島くらしと環境を守る連絡会 代表 沢登英信
風車問題を考える住民の会 代表 藤井廣明
貴社東京電力(株)らは私達の住む伊豆半島に於いて「東伊豆風力発電所」の建設
計画のため、国有林、民有林合わせて約12万平方mの保安林の解除申請を静岡県に
提出しています。
人類史上類を見ない大災害を発生させた後の森林審議会(6月10日)に於いてまだ、
貴社は「伊豆の風力事業を引き続き進める」との意向を示しました。
保安林の種類は一番重要な水源涵養保安林であり、文字通り私達の飲み水の源です。
人間は水が無ければ生きられません。
貴社はまた、三筋山山頂一帯での降雨量調査、土質調査を行っておりません。
土隆一先生(静大名誉教授)はじめ複数の地質学者が、天城三筋山の尾根筋は火山性の
地質であり、地震や大雨には脆弱であると申されています。
現に昭和53年の伊豆大島近海地震では、風車建設予定地から約1km下の稜線上で
大規模土砂崩れがあり、7名の方が亡くなりました。保安林を伐採しても「大丈夫で
ある」とする根拠をお示し下さい。
3月11日の原発事故は未曽有の災害を齎しましたが、貴社による全被害者への賠償、
仮払いは遅々として進んでおりません。
然るにここ伊豆半島で150億円もかけて風力発電を作るなどはもっての外であり、
直ちに計画を中止し、そのお金を原発事故被災者の賠償に回すことを強く要請いた
します。
風任せで当てにならない微々たる電力を得る為に、巨費を投じることは被災者や
株主ばかりか、広く国民の激しい怒りを買う事は必定です。
貴社は伊豆の自然を守ったと社史に刻まれるよう、名誉ある撤退を決断されます
事を切にお願い申し上げます。 2011年7月25日
たんぽぽ舎です。【TMM:No1147】
転送歓迎
◆ 地震と原発事故情報 その132 ◆
6つの情報をお知らせします(7月29日)
★1.中国新幹線事故と福島原発震災
「日本では起こりえない発言」が出始めた
福島第一原発震災の教訓を何も学んでいない国
★2.農水省の汚染牛肉対策は重大な欠陥・不手際、責任あいまい、
農水省をこのまま不問にしていいのか?
★3.8/2(火)アジアに原発はいらない!
原発震災も原発輸出も許さない!
ノーニュークス・アジアフォーラム
経済産業省・東京電力前アクション(抗議行動)
★4.8/6「軽井沢町で女子デモ」のご案内
★5.原発も再処理もいらない くり返すな! 原発震災
つくろう! 脱原発社会 新宿デモ 8/27(土)
★6.劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク(NODUネットワーク)からのお知らせ
★1.中国新幹線事故と福島原発震災
「日本では起こりえない発言」が出始めた
福島第一原発震災の教訓を何も学んでいない国
山崎久隆
◎ 中国新幹線事故が福島原発震災のニュースを凌ぐ勢いで報じられている。
確かに悲惨な事故であり、中国鉄道当局のデタラメ対応も非難されてしかる
べきだが、またしても出てくる「日本では起こりえない」発言が出始めた。
福島原発震災の教訓は本当には、この国に存在しないことがよく分かる。
中国新幹線事故と日本の新幹線の制御システムを表面的に比較して「同じ
ことは起きない」などといくら言ってみても、気休めにもならない。事は、
安全に対する思想の問題であり、2005年に福知山線事故を経験したばかりの
日本の鉄道も同じ轍を踏んでいた。新幹線の制御システムを単純比較などし
てもはじまらないことは、この種の専門家であれば誰でも分かることだ。
人間、気持ちの上では安心したいものだし、特に新幹線に乗って仕事に、
旅行に出ることが多くなるシーズンにさしかかっているので、日本の新幹線に
同様の危険性があっては困るとの心理的な動機はわかるが、それとこれとは
別問題だ。
◎ 日本で起こりやすいのは、こういう「最先端、最新鋭」の部分よりもむしろ
「赤字、高コスト、老朽化」が広がっている分野だろう。コストを投じるのが
「もったいない」などと思われがちの分野には、人も金も集まらないため、
往々にして「やっつけ仕事」が多くなる。
福島第一原発震災を調べれば調べるほど、いままで多くの問題が指摘され、
欠陥が見つかり、直し、壊れを繰り返してきた原発ならではの、欠陥のオンパ
レードなのだ。
これらのいくつかが改善されていたら、ここまでひどくなかったかもしれな
いと思わせるような事例が次々に出てくる。
中国新幹線はいわば「国威発揚」の最先端で、突貫工事で作られ、人材もほ
とんど育成されていないのだろうと思われるが、現代日本の場合はそれが最後
尾に位置する老朽原発や一部のローカル線などに見られるようだ。
◎ 考えてみれば、福島第一原発(と美浜原発)は現代中国がちょうどさしか
かっているような高度経済成長時代に日本において建設された原発であり、
1970年代初めに電力需要が急上昇したときに、当時では大規模な発電所とし
てそれこそ突貫工事で作られた。
たまたま炉心溶融のような事故にはならなかったが、知見不足による応力
腐食割れなどの多発による事故停止が続き、稼働率がゼロの年さえあった。
まさに中国新幹線事故と同じ間違いを犯していた。
◎ そんな欠陥原発を、止めておけば良かったのに40年間も使い続けてきた
ため、当時の悪夢が、現代によみがえったのが福島第一原発なのだと言うこと
くらいは付け加えて報道しなければ、そういう視点で中国新幹線事故を報道
しなければ、私たちにとっても何の教訓も得られない。
★2.農水省の汚染牛肉対策は重大な欠陥・不手際、責任あいまい、
農水省をこのまま不問にしていいのか?
○放射性セシウムに汚染された牛肉が流通した問題は、農林水産省の餌管理の
不手際が大きな原因と指摘されている。だが、汚染牛買い上げや、打撃を受け
た農家向け支援で生じる負担は、最終的には東京電力が賠償する方向で、鹿野
道彦農相らの責任はあいまいなままだ。
○「全頭買って」
「牛肉に対する消費者の信頼を回復し、農家、流通業者に実質的な負担がかか
らないように緊急に実施する。」鹿野農相は26日、農家支援を万全にすると
の考えを強調した。
だが農家は農相の言葉を額面通りには受け止めなかった。福島県小野町で
肉牛約120頭を育てる先崎義雄さん(56)は「今の状況では、検査で基準値を
下回った肉でも、ほとんど売れないだろう。少なくとも今後半年ぐらいに出
荷予定の牛を全頭買い上げるぐらいのことをしてほしい」と、追加対策を求
めた。
調整の結果、最終的には東電の賠償に委ねる仕組みとした。文部科学省の
原子力損害賠償紛争審査会も業界団体などが立て替える牛肉の買い取り費用を、
東電による賠償の範囲とする方針だ。
しかし汚染牛肉問題はほかの農林水産物の汚染と事情が異なる。農水省は
3月19日に、事故前に刈り取り、屋内で保管していた飼料を使うよう関係県に
通知。この際に「稲わら」の扱いを明記せず混乱が広がった。26日の参院農林
水産委員会では、野党側から「今回の件は行政のミステークだ。なぜ国が負担
せず民間に丸投げなのか」(自民党の野村哲郎氏)などとの批判が噴出した。
東電が賠償することになるとしても「農水省がこのまま不問に付されること
が許されるのか」。(茨城新聞7月27日号より抜粋)
★3.8/2(火)アジアに原発はいらない!原発震災も原発輸出も許さない!
ノーニュークス・アジアフォーラム
経済産業省・東京電力前アクション(抗議行動)
経済産業省別館前…午後1時30分から2時まで
東京電力本社前…午後2時から3時
7月30日から来日されるアジア各国(台湾・韓国・タイ・インドネシア・
フィリピン・インド)20団体の代表40名の方々と共に、経済産業省別館前と
東京電力本社前で抗議・アピールをします。
横断幕やプラカード、など持ってぜひ参加してください。
主催:ノーニュークス・アジアフォーラム2011(Tel. 06-6833-5323)
※たんぽぽ舎も参加します。ご都合のつく方、一緒に参加しましょう。
★4.8/6「軽井沢町で女子デモ」のご案内
たんぽぽ舎会員 東京・練馬区O子
脱原発・脱軍事基地・脱グローバリゼイション☆女子デモ
開催:8月6日(土)
集合:軽井沢町 矢ヶ崎公園
集合:15時
出発:15時半
(女子デモ実行委員会)
趣旨に賛同して下さる男性の方、歓迎いたします。
★5.原発も再処理もいらない くり返すな! 原発震災
つくろう! 脱原発社会 新宿デモ 8/27(土)
集 合:18:00
デモ出発:18:30
デモコース:「水の広場」→歌舞伎町方面(予定)
参加費無料・雨天決行
5月27日、金曜日の夜は今にも雨が降りそうな空模様にもかかわらず、
約1500 人が参加しました。6月24日は日比谷野音で約500人が結集、
集会を行い、デモ~国会に請願。7月23日は新宿中央公園を出発地点と
して、約600人が人々でにぎわう新宿の繁華街を歩きました。
8月もまた、新宿でデモを行います。どなたでも参加できます。
共催:原発とめよう!東京ネットワーク/再処理とめたい!首都圏市民のつどい
■原発とめよう!東京ネットワーク:プルトニウムなんていらないよ!東京03-5225-7213(AIR内)/
大地を守る会03-3402-8841/原子力資料情報室03-3357-3800/日本消費者連盟03-5155-4765/
たんぽぽ舎03-3238-9035/ふぇみん婦人民主クラブ03-3402-3244/
■再処理とめたい!首都圈市民のつどい:原水爆禁止日本国民会議03-5289-8224/
プルトニウムなんていらないよ!東京/大地を守る会/福島老朽原発を考える会/
たんぽぽ舎/日本山妙法寺/日本消費者連盟/ふぇみん婦人民主クラブ/
グリーンピース・ジャパン/原子力資料情報室
※たんぽぽ舎も参加します。ご都合のつく方、一緒に参加しましょう。
当日、「スペースたんぽぽ」の講座・学習会の今後の予定などのビラを配布します。
ご協力いただけると助かります。
★6.劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク(NODUネットワーク)
からのお知らせ
月刊ニュース(第78号・2011年7月号)の主な内容
1.構成団体報告イ.緊急セミナー『放射能って?減らすって?』
劣化ウラン廃絶みなとネットワーク 宮口高枝
2.構成団体報告ロ.「原発・核燃とめようかい」のニュースレターより
『再稼働にお墨付き?』ストレステスト?安全評価実施計画?…他
3.報告『連続講座~今こそ、被曝労働(者)問題を考えよう!』
劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク 岡田恵美子
4.今こそ、もんじゅ廃止を! 文科相「中止を含めて検討」発言…
核開発に反対する会 渡辺寿子
5.内部被ばくの恐怖~広がる深刻な汚染~
クリストファー・バズビー博士(欧州放射線リスク委員会科学議長)緊急来日
劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク 稲月 隆
6.このニュースの名物連載 西村さん今月も石巻から
『ムハンマド君、イラクへ帰る』その17 "Pray for Japan 4"
アラブの子どもとなかよくする会 西村陽子
7.自家発電6000万kW "原発なし" で電気は大丈夫
―現在の反原発運動についてひと言申し上げます― 広瀬 隆
8.ICBUW(ウラン兵器廃止を求める国際連合)から被災地へのメッセージ
2011年3月27日 マンチェスターにて (ICBUWのHPより)
9.資料 「もんじゅ」来春の再開 難航必至 運転中も1日5000万円
(東京新聞 2011年7月16日より)
※劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワークでは、
毎月ニュースを発行しています。
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1146】
転送歓迎
◆ 地震と原発事故情報 その131 ◆
4つの情報をお知らせします(7月28日)
★1.反原発運動・現状と方向~みんなで討論
もう原発はやめよう・運動のもりあげ方
7/27役立つ反原発基本講座第6回報告
★2.電力不足というデマが作られていった-東電発表の分析から
電力不足のウソ-源八おじさんより
★3.東電による「伊豆の環境破壊」をやめてほしい
★4.9/11「広瀬隆講演会~脱原発を語る~」のお知らせ
★1.反原発運動・現状と方向~みんなで討論
もう原発はやめよう・運動のもりあげ方
7/27役立つ反原発基本講座第6回
「反原発自治体議員・市民連盟」主催
◎ 連続講座第6回は,大震災から4か月が経過した今,この間,それぞれの形で運動に
携わってきた3人を講師にお招きして,反原発運動の現状と今後の方向というテーマで
お話を伺いました。
◎ 「東電前アクション」の園良太さんは,3/18に3人からスタートした「東電前アク
ション」が,ユーストリーム中継のおかげもあり,第7回目の3/27には,約300人が参加
するまでになったこと,原発事故後の日本が,アジア太平洋戦争に突入した時のナショナ
リズムにあふれた日本と同じになっていること,あふれかえる情報の中で,そのものに
「被爆」し,行動できなくなり最後には無関心になってしまう「情報被爆」の恐ろしさを
訴え,今後,福島の方たちと何が一緒に出来るかを考えることが重要であると強調しました。
さらに,6/11の100万人アクションのような行動が何回かできれば「人民政府」的なものが
出来たのではないかとのことでした。
◎ 「たんぽぽ舎」の柳田真さんは,長年反原発運動に携わってきた経験から,この4か月
間の新しい運動の形について,若者や今まで声を挙げなかった若いお母さんなど市民の動きを
評価しながらも,労働組合の盛り上がりがいまいち欠けていたことを指摘しました。そして,今後の運動は,巨大な原子力利益(利権)共有帝国(いわゆる原子力村)の崩壊に向かっていかなければならない。そのために従来の反原発勢力と新しい若い人や女性たちの広汎な立ち上がりとつながていく必要と工夫・努力が求められていますと訴えました。
◎ 「原水禁」の井上年弘さんは,原発事故を受け,今年の「原水禁大会」を「NO MORE
ヒロシマ・ナガサキ」に「フクシマ」を加え,内容を大幅に変えたこと,9/19の「さような
ら原発1000万人アクション」での明治公園5万人動員と,1000万人署名を成功させることなど
を訴えました。この1000万人署名が国民投票に変わるものになるためにも,労働組合を動かし
て行くことの重要性を訴えました。そして,今後,フクシマの人たちと寄り添って様々な問題を
考えて行く社会をめざそうと結びました。
講師の方々のお話の後,フリートークが行われ,約50人の参加者からは活発な質問や意見が
出ました。(文責:埼玉O子)
★2.電力不足というデマが作られていった-東電発表の分析から
電力不足のウソ-源八おじさんより
◎ 震災直後、電気の供給能力が不足しているという報道がされ、大規模な計画停電が行われた
りしました。
電力需要のピークではない3月に計画停電をするくらい深刻なら、電力需要のピークである
7月末頃にはどうなってしまうのだろうと思った人も多いと思います。
いよいよその7月末になっていますが、特に電気が不足している様子はありません。
東京電力のウェブサイトに「今夏の需給見通しと対策について」というプレスリリースがあ
ります。
これまでに第7報まで発表されていて、そこに書かれている「7月末の供給力」を一覧にする
と面白いことがわかります。
第1報3月25日:4,650万kw(揚水発電含まず)
第2報4月15日:5,200万kw(揚水発電400万kw含)
第3報5月13日:5,520万kw(揚水発電650万kw含)
第4報7月1日:5,680万kw(電力融通の減▲100万kw)
第5報7月8日:5,680万kw(部分修正)
第6報7月15日:5,730万kw(揚水発電700万kw含)
第7報7月22日:5,720万kw(部分修正)
◎ これは「発表時点での供給力」ではありません。
いろいろな方策を施して、7月末には供給力はどれくらいになっているかを表し
たものです。なので、本来であれば、第1報から第7報までの数字は、大きな変化はしない
筈です。
しかし、第1報から第6報までは供給能力は増え続けています。
昨年夏の東京電力管轄内最大電力は、7月23日に記録した5,999万kwだそうです。
今年は節電などもあるので、想定最大電力は5,500万kwだそうです。
7月22日(第7報)発表の供給力が5,720万kwなので、想定最大電力5,500万kwを
上回っています。
それにしても、3月25日(第1報)に4,650万kwという数字が発表された時はビックリしました。
想定最大電力5,500万kwと850万kwも乖離しているので、インパクトは絶大です。
しかし、マスコミなどから揚水発電が含まれていないことを指摘され、4月15日
(第2報)に400万kwだけ計上します。5月13日(第3報)には650万kwと上方修正し、
この段階で想定最大電力5,500万kwをクリアします。
さらに7月1日(第4報)に至っては、他社からの融通を100万kwも減らしてい
るのに、合計では5,680万kwにまで増えています。
7月15日(第6報)には揚水発電を700万kwにまで増やしました。
もちろんガスタービン等の追加設置など、供給力拡大に向けた企業努力もあった
ことでしょう。
それにしても3月25日発表の4,650万kwと、7月22日発表の5,720万kwは違いすぎます。
これほど予測が食い違うということは、よほどいい加減な会社なのか、それとも意図的に情報
操作しているかのどちらかです。
少なくとも最初に揚水発電を計上せず、マスコミの指摘を受けてから計上したことは、供給力を
少なく見せようという意図によるものだと思います。
◎ 経済産業省がまとめた今夏の電力需給見通しで、電力7社が揚水発電による電力供給力を、
発電能力を示す設備容量より約2割少なく見積もっていたことが分かりました。
(毎日新聞2011年7月26日)
最も差があるのは東京電力で、設備容量1,050万kwに対し、供給力は約3割少な
い700万kwと見積もっています。
揚水発電は、夜間に余っている電力を使って下流から上流に水をくみ上げ、昼間の電力需要の
ピーク時間帯に放水して発電する仕組みなので、雨量に左右されず、設備容量通りの供給力を
発揮できるとされています。
なのに東京電力は3割もピンハネしています。
もっと言えば4月15日には400万kwしか計上せず(6割ピンハネ)、3月25日に
は計上すらしていなかったのです(10割ピンハネ)。
◎ このようにして電力不足というデマが作られていたのです。
思えば、福島原発が爆発した日、多くの人が恐怖に怯えたと思います。
このままでは世論が脱原発に傾いてしまうので、電力会社としては何らかの手を
打たねばなりませんでした。
それが計画停電であり、電力不足キャンペーンだったのでしょう。
あの時期に計画停電をし、経済に打撃を与えておいて、原発がないとこんなに世
の中が混乱すると国民を脅迫したのです。
そしておそらくは電力会社主導による「やらせメール」などで、「原発がないと経済が成り立
たない」というウソの世論を形成していったのでしょう。
さて、現在の東電管轄内の電力使用量は、最大でも4,500万kw程度だそうです。
電力不足どころか、1,000万kw近くも電気が余る日もあるようです。
★3.東電による「伊豆の環境破壊」をやめてほしい
メールマガジン読者・風車問題を考える住民の会
代表代行 藤井廣明
たんぽぽ舎様
いつも貴重な情報と原発阻止のための活発な活動有難うございます。
さて本日は私共が5年越しで取り組んでおります東電に依る伊豆の風力発電
建設(出力1,670キロワット×21基)について、東電に要請書を送付しましたのでご笑覧下さい。
風光明媚な伊豆の山々を72万平方mに及ぶ事業用地として改変し、土砂崩れや水源枯渇、
景観破壊、海洋汚染などを危惧する地元住民に対して、事業主東電はただ「大丈夫である」と
強引に事業を進める。これは原子力発電と全く同じ構図ではありませんか?
原発が事故った時、計画停電の時、風力発電は止まりました。つまり風力発電は
原発の代替どころか、何の役にも立たない税金食い虫に過ぎないことを証明しま
した。
今、伊豆の風力発電建設費150億円は原発の被害者に回すべきである、と東電に要請し、回答を
求めると共に、返答いかんでは東電への抗議に出向くつもりです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
★4.9/11「広瀬隆講演会~脱原発を語る~」のお知らせ-
メールマガジン読者・藤田
茨城県土浦市・つくば市やその周辺の地域は、福島原発震災による放射能汚染の程度が高く、
人々は大変な不安の中で暮らしています。7市町の仲間が集まり「広瀬隆講演会~脱原発を語る~」を
下記のとおり企画しました。ご来場をお待ちしております。
内 容:広瀬隆講演会~脱原発を語る~
日 時:9月11日(日)12時30分開場 13時開演
会 場:土浦市民会館 大ホール
入場料:前売券500円 当日券700円(高校生以下無料)
保育室:保育申し込みは9月8日まで。1人500円。
申込先=坂本幸子090-3349-1430 (株)ママメイト
主 催:広瀬隆講演会実行委員会
共 催:脱原発ネットワーク茨城
連絡先:坂本繁雄090-3094-7326 川口玉留029-826-6600
江口昌子090-4950-2384 長田満江090-7845-6599
小張佐恵子090-9108-0464
★たんぽぽ舎メールマガジン担当より
1.昨日の7月27日は発信できなかったので、本日は2回発信します。
2.この他にも、「耳なしウサギ」の記事が載っている『食品と暮らしの安全』誌8月号や
ストレステスト批判学習会、スペースたんぽぽの新しい講座(計画)やその他、いくつも掲載し
たい原稿や依頼の原稿が届いています。順次、掲載していく予定です。(柳田)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1145】
転送歓迎
◆ 地震と原発事故情報 その130 ◆
4つの情報をお知らせします(7月28日)
★1.7月29日(金)の3つの行動のご案内
★2.セシウム牛肉が引きおこす地獄(次に来る深刻な事態)
人体内部で複合汚染―松井英介医師が指摘
★3.柏崎刈羽原発-安全評価後も拒否する
新潟県知事「気休め」批判-福島第一原発事故の検証が先決
★4.放射能「ホットスポット」一目瞭然―東日本の汚染地図化
群馬大教授 火山学を応用・作成―「実際は線量低め」
★1.7月29日(金)の3つの行動のご案内
◎反原発自治体議員・市民連盟が原賠法案反対の緊急行動
「原子力損害賠償支援機構法案」に反対する行動・参加歓迎
・7月29日(金)11:30 参議院会館前路上で抗議(旗を持参します)
反原発議連の独自行動です。来られる方は、旗を目印に来て下さい。
◎「区域外避難者・「自主」避難者にも正当な賠償を!」原子力損害賠償紛
争審査会に私たちの声を届けるため、緊急行動として、会場となる文科省
旧館の前でアピール(横断幕、マイクアピール、チラシ撒き)を行いたいと
思います。行動には福島と首都圏から「自主」避難された方が参加します。
以下お願いです!行動に参加してください!
・7月29日(金)12:00集合 12:00~13:15の予定です
・文部科学省旧館前にお集まりください(虎ノ門駅より徒歩3分)
福島から「自主」避難されている方・是非アピールしてください!
集合等は上記と同じです。
紛争審査会は13:00~16:00に文科省旧館にて行われます。
◎原発さよなら署名の提出と政府交渉
・7月29日(金)参議院議員会館B107号室(地下1階)
○署名と署名数の最終集約12:00~12:45
参議院議員会館のロビーで署名の最終集約をします。
署名数と集約団体名・住所を書いたメモ用紙を渡してください。
同時に、署名用紙の実物も渡してください。
○集合12:45までに参議院議員会館ロビーに集合。
その後B107号室へ
○13:00~14:00事前の打ち合わせ・交渉内容確認
○14:00~16:00署名提出と政府交渉
原子力安全・保安院の出席は確定。
原子力安全委員会と事故対策本部の出席を要請中。
○16:00~16:30その場で記者会見(記者は交渉の場から居ることになり
ます)。
○16:30~18:00参加者の交流会
2011年7月27日 美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)
★2.セシウム牛肉が引きおこす地獄(次に来る深刻な事態)
人体内部で複合汚染―松井英介医師が指摘
○『週刊フライデー』誌8月5日号に、セシウム牛肉が引きおこす地獄=人体
内部で複合汚染!の記事が載っている(松井英介医師の指摘)。そのさわりの部分を
抜粋して紹介します(たんぽぽ舎事務局)。
○汚染牛は私たちの身体にどのような影響を及ぼすのか。内部被曝に詳しい琉球
大学の矢ヶ崎克馬名誉教授は次のように警鐘を鳴らす。「牛肉に限らず、政府は
食品に関して『規制値内なので問題ない』と言い続けてきましたが、それが結果的に
高濃度の汚染になっていくことにつながったのだと思います。今回は、1kgあたり
4350ベクレルという汚染数値の牛肉も検出されており、これは発ガンリスクを考え
ると非常に高い値と言えます。また、他の産物も含め、たとえ規制値内であっても、
売るべきではないし、食べる対象とするべきではない」
○さらに、岐阜環境医学研究所の所長で、放射線医学に詳しい医師の松井英介氏は、
がん以外の影響についても言及する。「ヨウ素が甲状腺に濃縮されやすいのとは対
照的に、セシウムは全身に運ばれ、発がんの他にも、心臓や循環器系の免疫不全を
もたらすことも考えられます」松井氏は、そもそも、日本の規制値は甘すぎると指
摘する。「例えば、日本における飲料水のセシウム137の規制値は200ベクレルですが、
チェルノブイリ原発事故で放射能に汚染されたウクライナでは2ベクレル。日本の規
制値は、100倍も緩いのです。同様に、ウクライナでは、肉のセシウム137の規制値は
200ベクレルなので日本は2.5倍です。また、日本は放射線の影響を受けやすい子供と
大人の規制値を区別していませんが、これも問題だと思います。ドイツ放射線防護協
会は、福島原発事故直後の3月20日に、放射線リスク最小化のための提言を出してい
るのですが、それによれば、乳児、子供、青少年に対しては、4ベクレル以上、成人は
8ベクレル以上のセシウム137を含む飲食物を摂取しないことを推奨しているのです」
○さらに、松井氏は、次に起こりうる「深刻な事態」についても警告する。「複合汚染」
についても考えておく必要があるというのだ。「複合汚染とは複数の有害物質が複合し
て毒性を強めることを言います。日本で暮らす私たちの身の回りには、ダイオキシンや
アスベスト、農薬、添加物、タバコなど発がん性物質や免疫力を低下させる物質が溢れ
ています。例えば、肺がん発症率は、摂取しない状態に比べて、アスベストは約5倍、
タバコは約10倍高めるとされていますが、両方摂取すると約50倍に高まるという疫学
調査がある。そこに、より危険で強力な放射性物質による内部被曝が加わるわけですか
ら、掛け算式で人体への影響を、さらに高める危険があるのです。日本はもはや、世界
的に見ても、最も高度に汚染された地域であると言わざるを得ないでしょう」
★3.柏崎刈羽原発-安全評価後も拒否する
新潟県知事「気休め」批判-福島第一原発事故の検証が先決
新潟県の泉田裕彦知事は26日、定期検査中の東京電力柏崎刈羽原発2~4号機に
ついて、欧州諸国で導入されたストレステスト(耐性評価)を参考にした「安全評
価」を実施後も、福島第一原発事故の検証が行われない限り、再稼働をみとめないと
の考えを示した。海江田万里経済産業相との会談後、記者団に語った。
知事は安全評価について「やらないよりやった方がいいレベルのもの。事故の検証が
終わっておらず、(原因を)考慮に入れないのなら、気休めでしかない」と指摘。
その上で「安全評価で絶対安全(が確認される)とは受け止めない。安全という虚構の
下で(再稼働を)やるのはあり得ない」と明言した。
泉田知事は安全評価についてこれまでも「何を目標にしてやるのかよく分からない」
などと批判。(東京新聞7月27日号より抜粋)
※たんぽぽ舎事務局より…新潟県知事へ賛同・激励の電話・FAXを送ろう。
新潟県民相談室の電話 025-280-5076 FAX 025-280-5049
★4.放射能「ホットスポット」一目瞭然―東日本の汚染地図化
群馬大教授 火山学を応用・作成―「実際は線量低め」
福島第一原発から北西に広がる福島県内の放射線量の汚染地図はよく目にする。では、
線量が比較的高めの意外な「ホットスポット」の存在や、広範囲な稲わら汚染はどう
理解したらいいのか。そんな放射能汚染拡散の全体像を示した東日本地図を、火山学が
専門の群馬大学教育学部(前橋市)の早川由紀夫教授が作成した。噴火で吐き出される
火山灰の分布を応用したという。
早川氏が民間の調査などを「すべて頭に入れた上で、何が起こったかを表現した図」だ
という。「人は放射能汚染には勝てないのだから、人が立ち去るしかない。そのためには
どこが危ないのかを知る必要があると考えた。リスク(危険性)を評価し、迅速に伝える
のが学者の仕事だ」と作図の動機を語る。
汚染は福島県近隣の宮城、茨城、栃木各県だけでなく、東北、関東各地に広がり、放射線
量が高い場所もあると指摘。行政側の測定値と完全に一致はしないが、原発から遠く離れて
いても放射線量の高さが話題になった千葉県東葛地域や岩手県内の様子が人目で分かるよう
に描かれている。
早川氏は福島第一原発から出た放射性物質が、地表近くに吹く風に乗って移動し、雨など
によって落ちたと推測。汚染時期などから、大震災発生の翌3月12日に1号機が水素爆発
した後から13日にかけて、宮城、岩手両県内に汚染範囲が拡大したと分析する。
14日に3号機が水素爆発した後の15日には、福島県飯館村に続いて中通りから栃木県に
汚染が広がったルートと、福島県の沿岸部から南下して茨城県で枝分かれし、関東各地を
汚染したルートがあったとみる。
男性も地下水の影響を質問すると早川氏は「まだ放射性物質が山中の落ち葉と一緒にある
だろうが、今後(雨の多い日本で)どうなるかは人類は経験したことがない」と答えた。
栃木県那須塩原市。地図では、1μSvを超えるとされた。実際には、21日の小学校25校の
測定によると、高さ0.5mで0.26~1.04μSvとばらつきがある。確かに放射線量が高いことを
指摘されるのは“迷惑”だろう。しかし、宮城県内の稲わらが福島に近い南部だけでなく、北部
の栗原、登米両氏などでも汚染されていたことは、汚染地図からも合点がゆく。国が大がかり
な地図を作らないだけに貴重といえる。
膨大な汚染拡散は、地図にはないもう1ルートがある。偏西風が太平洋に運んだ、のたうち
回る無数の放射能雲だ。事故当時は冬の気圧配置が強く、大半は「神風」が葬ったものの、
「悪魔の風」は非情にも福島県や各地を襲った。そして北半球の空を広範囲に汚染してしまった
ことも忘れてはならない。
(東京新聞7月22日より抜粋)