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たんぽぽ舎です。【TMM:No1310】
                               転送歓迎
 
         ◆ 地震と原発事故情報 その295 ◆
        6つの情報をお知らせします(1月13日)
 
★1.コスト上昇説の裏側 (たんぽぽ舎 原田裕史)
★2.原発・放射線・地震問題の語り手10人ら
   たんぽぽ舎副代表 山崎氏が2位に登場
               (2012年1月2日東スポWebより抜粋)
★3.<テント日誌 1/11(水)>
   ―経産省前テントひろば 113日目―
★4.読者から イベントのおさそい
   松井英介さん講演会「見えない恐怖、放射能内部被爆」2月12日(日)
★5.原発放射能 セシウム降下急増 なぜ 福島市 新年早々、不安広がる
   風邪で舞い、雨・雪に付着?「速報体制必要」
                   (2012年1月13日版 東京新聞より抜粋)
★6.本の紹介―原発の本質を知るにはこれだ!!―
   「福島原発の町と村」布施哲也著、七つ森書館
      (劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク・たんぽぽ舎 山本勇祐)
 
 
★1.コスト上昇説の裏側  (たんぽぽ舎 原田裕史)
 
 原発再稼働をしなければ発電コストが上昇するという宣伝が今後、半年更に
行われるだろう。
 発電コスト自体は2010年に原子力委員会に立命館大学大島堅一先生により提
出された資料によれば原子力発電は過去、火力発電よりも高価であった。(細か
い話もあるので、原本に当たってください)
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/siryo2010/siryo48/siryo1-1.pdf
 
 今年に関しては原発燃料を購入済みで定期検査などもしている。つまり原発
のコストを払った上で、火力発電の費用も払うのだから、トータルの発電コス
トが増えて当然である。原発の再稼働をあきらめ、既に原発に支払った費用と
長期休止していた火力発電所の再稼働費用を国費で支援し、長期分割支払いに
すれば、言うほどのコストアップにはなるはずもない。
 これは政策変更費用であるので国費の出番というものだ。原資にはまず原発
関連予算約4,200億円を振り向けるべきである。
 
 
★2.原発・放射線・地震問題の語り手10人ら
   たんぽぽ舎副代表 山崎氏が2位に登場
                  (2012年1月2日東スポWebより抜粋)
 
 3月11日で世界が変わった2011年、映画をほとんど見ることができな
かった。代わりに足を運んだのが、脱原発や放射線防護、地震に関する講演や
集会、学習会。
 ということで2年続いた映画ベスト10を断念し、原発・放射線の問題で印
象に残った話者10人らを挙げる。順位をつけたが優劣ではなく、あくまで主
観的な印象度によるもの。12年もこの人たちの発言に注目したい。
 
【1位】樋口健二氏(写真家)
【2位】山崎久隆氏(たんぽぽ舎副代表)
 大学教員でも技術者でもなさそうな山崎氏だが、その知識は原子炉から放射
線防護に至るまで、恐ろしいまでに広く、かつ深くて示唆に富む。問題点をズ
バリ指摘するのみならず、その解決策まで明快に提示。過去の原子力行政や研
究例にも詳しく、データが次々と出てくる。現在進行形の事態の解説には打っ
てつけの存在。大メディア的には有名ではないが、こういう人こそテレビに出
るべき。
【3位】小出裕章氏(京都大学原子炉実験所助教)
【4位】福島の母たち
【5位】秋山豊寛氏(元宇宙飛行士、元TBS記者、農家、大学教授)
【6位】広瀬隆氏(作家)
【7位】田中三彦氏(サイエンスライター、元原発技術者)
【8位】後藤政志氏(芝浦工大非常勤講師、元原発技術者)
【9位】吉村秀實氏(防災ジャーナリスト、元NHK解説主幹)
【10位】島村英紀氏(地震学者)
 
 
★3.<テント日誌 1/11(水)>
   ― 経産省前テントひろば 113日目 ―
 
1月11日(水) 曇り 風が強く、大変寒い一日であった。
 今日、ある女性の尽力で第2テント用のソーラーパネルと発電装置が設置さ
れた。携帯やパソコンの充電は充分に賄え、短時間なら100Vの電気製品も
使えるとか。
 それにしても、このところ寒さが厳しくなる中、”火気”を口実とする経産
省の締め付けというか対応は、執拗になってきている。
 今日も午後突然数人の職員が公安まで引き連れて、「査察」と称してビデオ
カメラを片手に3つのテントに押しかけてきて、遂に中にまで踏み込んできた。
もっとも、彼らの目指すものは何も見つけることできなかったのだが。
 そして新たに「警告板」を2つ設置してしていった。それが夜の不幸な事態
を引き起こす原因となった。
 
 これについてはテントひろばのブログに声明の形で詳しく触れられているの
で、是非そちらをご覧いただきたい。(http://tentohiroba.tumblr.com/
 夜、通行中の高齢の男性が、テントの脇にある経産省の案内板(霞ヶ関地図)
を見ようとして、例の鬱陶しくも忌まわしい鎖と横棒を越えようとしてそれに足
を取られて転倒し、昼間設置した「警告板」の土台に額を打ち付け、流血の事故
となった。テントに居合わせた者がそれに気づき、すぐ介抱し、救急車を呼んだ
のであるが、そこに居合わせた経産省の職員は、当初怪我をした 老人を助ける
ことよりも、責任をテントになすりつけようとし、ビデオ撮影を繰り返した。
 そもそもあの鎖と横棒は設置された時から「とても危険だからすぐ撤去する
よう」申し入れていたのであるが、経産省は無視し続けてきたものである。
 テントとしては、老人が搬送された慶応病院に様子見舞いに伺うとともに、
明日、経産省に抗議・要請文を携えて抗議に行くことを確認した。再稼働を見
据えてテントを締め付けようとする経産省の横暴がこのような事故を招来する
ことを、もう許すわけにはいかない、と。
 夜更け、テントが強風に煽られてバタつく中、少し補強してまわる。
 1月2日に、8歳の孫娘さんを連れてテントに来訪された千葉の男性の方か
ら、丁重な封書をいただいた。もう5日程前であるが、遅ればせながらご紹介
しておきたい。
 一般参賀に行った後に寄られたとのことであった。お孫さんは貰ったお年玉
をカンパし、2人で座り込んでいたそうである。「帰りの車中で、孫と感想を
語り合いました。孫は参賀のことよりも、テント村で頑張っておられる皆さん
の事の方が気になったらしく、しきりに原発、放射能汚染のことを話していま
した。・・・・足に持病を持つ私は、長距離の歩行で足の痛さに悩まされまし
たが、孫の方を杖にして歩きました。色々勉強できて、心に残るいい一日でし
た。」 高齢者を中心にやっておられる「向こう三軒両隣」の絆づくりの会合
で、今回はこの1月2日の体験を話されるそうである。( Y・T )
 
 
★4.読者から イベントのおさそい
   2/12松井英介さん講演会「見えない恐怖、放射能内部被爆」
 
 放射性物質を体内に取り込んだ時、細胞内で何が起きるか、広島、チェルノ
 ブイリ、イラクでの内部被爆の現在の状況、ICRP批判、など。長年医師
 として環境問題に関わっていらした松井英介さんの講演です。
 
 とき  2月12日(日)12:30開場 13:00開演
 ところ 飯能市市民会館202会議室
 入場料 前売・予約500円 当日700円
    (定員90名ですので、できるだけ予約してください)
 保育あります。(定員あり)
 共催  原発とめよう飯能、こどもの未来を楽しくする会、
     飯能市消費者団体連絡会
 予約・問い合わせ  TEL&FAX 042-977-1890(鈴木)
 
 
★5.原発放射能 セシウム降下急増 なぜ
   福島市 新年早々、不安広がる
   風邪で舞い、雨・雪に付着?「速報体制必要」
               (2012年1月13日版 東京新聞より抜粋)
 
 福島市で年明けの2日から3日にかけ、放射性セシウム134と137の降
下量が急増した。ここ数カ月の1平方メートル当たりの検出量は検出限界値未
満(ND)や二桁までの数値ばかりだったのに、137の場合は252ベクレ
ルを記録。測定した福島県原子力センター福島支所は「特に問題がある数値と
は考えていない」としているが、一体何が起きているのか。
 正月早々に測定されたセシウムの高い値は、地元住民に衝撃を与えた。「最
初に聞いた時はびっくりした」と打ち明けるのは「渡利の子どもたちを守る会」の
菅野吉広代表だ(中略)
 半減期二年の134は昨年12月29日に5.36ベクレルだったが、30
日に35.7ベクレルに上昇。今月1日に下がり、2日にND(5.95ベク
レル)になった後、3日に180ベクレルに上がった。
 同30年の137も似たような数値で推移し、3日には252ベクレルにま
で跳ね上がった。その後は134、137とも数十ベクレル台にとどまってい
る。(中略)
 原因は何か。同市では2日夜から3日未明、弱い雨や雪が降っていた。これ
までも強い風や降雨時にセシウムの降下量が増える傾向にあった。(中略)
 元日本原子力研究所研究主幹で、社会技術システム安全研究所(茨城県ひた
ちなか市)の田辺文也所長は「事故炉の内部で何か起きたのなら敷地内の放射
線量が上がるはずだが、それはない。落ち葉に付着していたセシウムが風で舞
い上がるなどして雨で落ち、採取されたのでは」とみる。(中略)
 原因が舞い上がりセシウムとみられることについて、菅野さんは「市が情報
を伝えるわけでもないし、大半の市民は高い数値が出ていたのを知らなかった
のでは。分かっていれば外出時に子どもにマスクを着けさせるなどの対策もと
れたはず」とし、こう提言した。
 「今後また、数値が上がることも考えられる。地元のテレビで緊急速報を流
すシステムなどを考えるなど、県や市は何らかの対応を取る必要があるのでは
ないか」
 
 
★6.本の紹介 -原発の本質を知るにはこれだ!!-
   「福島原発の町と村」布施哲也著 七つ森書館
    (劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク・たんぽぽ舎 山本勇祐)
 
 3・11以降原発に関する本は、書店の特設コーナーに山積されていた。それは
それで原発に関する知識の普及には大いに役立った。最近はそのブームは陰りを
見せ書店の特設コーナーはほとんど姿を消した。
 そんな時期に、この本に出会った。なかなか面白い。著者の布施さんから"ま
じめに書いたんだ"と一言あって買い求めた。
 布施さんは「反原発自治体議員・市民連盟」の共同代表だ。数ある原発の本の
中で、原発立地自治体をこれほど掘り下げて原発の問題点を浮き彫りにした本は
見当たらない。布施さんは2011年まで清瀬市議会議員をしていたこともあり、電
源三法に関して原発立地自治体の予算の分析は非常に分かりやすく鋭い。
 読み進むうちに、いろいろと多忙な彼が、これほど多くの資料と現地取材を
積み重ねていることが随処にみられ感心する。
 自治体に関して、明快に分析し期待もしている個所がある。はじめにの中で、
「明治以来この国の取った道は中央集権化であり、それに加えて、地方自治とい
うものを兵士の供給と税金の徴収のために制度化してきた。自治体が誕生したの
は、中央が地方を支配する道具を必要としたからだ。でも、自治体にはそれだけ
のではないものが存在するし、存在させたいという思いがある。」「自治体とそ
の議会の力で、新規の原発を建設させず、現にある原発は運転を中止させ、再稼
働させないで廃炉を目指す。そのために、自治体も議員も監視が必要で、そこに
自立した市民が登場する。」思わず共感し頷く。
 この観点から「反原発自治体議員・市民連盟」は2011年月に結成準備会が発足
する(5月に正式結成)。3・11の前から自治体の潜在的な可能性に着目してい
たことがわかる。
 
 以下、本書の目次から
 第1章 双葉町と大熊町…避難が遅れ住民が大量被曝
 第2章 相馬藩領と発電所…放射能が襲う浜通り 天明飢饉の傷跡
 第3章 阿武隈高原の村 …日本で最も美しい村・飯舘 全村避難を
     余儀なくされる
 第4章 自治体とPPS…自治体が原発を変える
 
各章で挿話的に述べられている(ドイツ、イタリアの自然エネルギーの実態)
(自治体の合併の歴史)(原発立地自治体が25市町村、その協議会があること)
等々も興味ある内容だ。テンポの良い文章が気持ち良い。
定価:1,600円+税 四六判/224ページ 七つ森書館
反原発自治体議員・市民連盟でも取り扱います。
(電話・FAX:03-5211-7199)
(住所:東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5階たんぽぽ舎内)
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1309】
                               転送歓迎
 
         ◆ 地震と原発事故情報 その294 ◆
           4つの情報をお知らせします(1月13日)
(※昨日は担当者が風邪のためお休みしました。今日2回分発信します)
 
★1.除染で子どもの健康が守れるのでしょうか
   校庭・遊び場等の除染は応急措置にすぎません
   予算1兆円超は退避・移住等有効に使うべきであります
                    市民が求め創るマニフェストの会
★2.<テント日誌 1/10(火)>
   テントのエネルギー、テントの機能、そしてテントの運営
    ―― 経産省前テントひろば 122日目 ――
★3.読者から イベントのおさそい
  ◆特別有料試写会とシンポジウム「イエロー・ケーキ ~クリーンな
   エネルギーという嘘」1月25日(木)
  ◆松井英介さん講演会「見えない恐怖、放射能内部被爆」2月12日(日)
★4.原発業界から2委員に寄付
   「保安院は再稼働ありき」  (2012年1月12日版 東京新聞より抜粋)
 
 
 
★1.除染で子どもの健康が守れるのでしょうか
   校庭・遊び場等の除染は応急措置にすぎません
   予算1兆円超は退避・移住等有効に使うべきであります
                    市民が求め創るマニフェストの会
 
 野田佳彦首相は昨年12月16日の記者会見で福島第一原発の事故収束を目指し
た工程表のステップ2を完了した、と宣言されました。そして除染対策として
は、
1)除染費として今年度予算と来年度予算案などで1兆円超を充てる。
2)政府の除染担当者数を来年4月までに400人規模に拡充。
3)除染を行う作業員を来年4月をメドに3万人以上確保するとの方針を
示されました。
 
除染の目的は何でしょうか
 既に識者から、除染は移染(松井英介医師)、除染より移住(山内知也教
授)、除染幻想(菅井益郎教授)と言われています。
雪が大地一面に降ったことを連想すればわかります。
除雪は屋根、庭、道路までは行えますが、溶けず、見えない雪(放射能)の土
地、葉一枚一枚が汚染された山林はほぼ不可能です。ましてこれからは大地に
地下水にと浸透してきます。
除染方法も放射能だけを吸引することはできず、外部に飛散し、完全に取り除
くことはできません、まさに移染・拡散です。しかも除染した汚物を捨てる場
所がまだ決まっていません。
被曝地の子どもたちは窓を閉め切られ、外出はほぼ禁止にされています。
現在、校庭や遊び場の除染は進んでいます。しかし、これは応急処置に過ぎま
せん。
全身病魔に冒された患者の身体の一部が治療できても、これで安心ですよ、と
は言えません。
しかもまだ毎時6千万ベクレルのセシウムが放出されています。除染の本丸は
広大な大地です。
これはほぼ不可能です。除染の目的は子どもたちの健康保障であるはずです。
除染で放射能がなくせると政府は立証できるのでしょうか。
汚染の高い地域はたとえ除染をしても住める値にはなりえないのです。
除染後も子どもたちの発症が生じたら政府はどのような対処・責任をとるので
しょうか。
 
除染費用を退避、移住費用等に移行させるべきです
 1兆円もの予算(税金)をかけるなら、避難区域を広げること、
子どものいる世帯の移住を国として行うよう措置をとることです。勿論それに
ともなっての生活保障、就業保障も国が行うことです。被曝地の親は子どもが
いつ発症するか、を恐れており、子どもを持つ親はみんなが退避・移住するな
ら同意する、という意見を持っています。
チェルノブイリでの子どもの10年後は既に明らかであり、子どもと親は一生
の問題、子孫につながる問題であります。
 
放射能汚泥は東電原発の地へ
校庭の汚泥や河口等の放射能汚泥、焼却炉の放射能灰は速やかに東電原発の地
へ運ぶべきです。
その地で収納しきれない場合は周辺被曝地、避難地域の土地を国が買い上げ行
うべきでしょう。
そしてそこから放射能が全国に散らないように国は管理すべきです。
(国は双葉郡に中間貯蔵施設を福島県知事に要請2011.12.28朝日)
 
カナダ医師会ジャーナル:不十分な除染努力が健康リスクをもたらしている日本
 一般公衆の年間被曝限度*20ミリシーベルトは人倫に劣る、とんでもない基準
で、こんなことを自国民に許した政府は過去数十年で世界にない。
「現時点では、長期にわたる健康被害を最小限にするための一番大事な公衆衛
生上の方策は、避難区域を広げることだ。」(2011.12.21。*放射線職業従事者
の限度、妊婦、子どもは年間1ミリシーベルトを超えてはならない。)
 
神戸大学の山内知也教授(一部紹介)「たね蒔きジャーナル」12月22日
 現地で調査、福島・渡利地区で除染しても線量は下がらない、特定避難緩衝
区域に指定されていなくても、2.95マイクロシーベルト/時間で、3にならない
ので避難緩衝区域にならない、4歳の子供がいるところ、除染しても、次々入っ
てくる。コンクリートの建物は上が高く、古いコンクリートはセシウムをよく
吸収する。
町をいったん壊して作り替えるくらいでないと、事故前の線量にならない。
 
高圧洗浄機でもほとんど下がらない・中間貯蓄施設の選定はさらに難しい(日経2012.1.1)
2011.12月初旬、大熊町の役場付近で実施した除染では空間の放射線量
は10マイクロシーベルト前後までしか下がらなかった。
これは年間被曝線量に換算すると50ミリシーベルとで政府が目安としている年
間20ミリシーベルトに遠く及ばない。
政府は「貯蔵期間は最長30年、最終処分場は県外」とする方針だが、住民から
は「自宅近所を最終処分場にすることは認めない」との声が強い。
 
以上のように有識者の発言を踏まえますと、「除染」だけでは内部・外部被曝
を被っている福島の子どもたちの未来は保障することができません。私たちの
提言をご考慮の上、子どもたちが次の日本を担うことを可能としうる施策の行
政をおこなわれますよう、強く要望いたします。
 
  連絡先 〒337-0032 さいたま市見沼区東新井866-7
市民が求め創るマニフェストの会  石垣敏夫 電話048-686-7398
 motoei@jcom.home.ne.jp
池邊幸恵、大津けいこ、石橋行受、ヘンリー大津、林田 力、丸山南里、
千一鎌倉、正清太一 、景山恵司、原 秀介、今村哲男、櫻井智志
shimin_manifesto@yahoogroups.jp 、http://shinsetagaya.web.fc2.com/mani/
 
 
★2.<テント日誌 1/10(火)>
   テントのエネルギー、テントの機能、そしてテントの運営
    ―― 経産省前テントひろば 122日目 ――
 
 年明けの穏やかな天気、とはいうものの凛とした寒さも感じられるそんなテ
ントの前では大阪から上京されてきた山本清子さん等が踊っていた。ペア(二
人組)での舞踏である。
 山本さんは4回目の上京との事で、既にその踊る姿を見た人も多いと思う。
テント前ではミニコンサートなどが催されることがあるがそんな一つである。
 「舞踏の時間というのは、吹く風に身をさらしているような時間だ。見てい
て捉えどころのないものと出会う感覚。言葉で説明つかない経験。踊り手のく
りだす身体の動きに意味はない…ただそのつながりのなかに醸しだされる何か
…。エネルギーの渦を体験している時間。舞踏の不可思議さというのは,エネル
ギーの磁場が日常の感覚を越えていずこかへ運びさっていってくれる其の不思
議性にあるように思える。」(私的BUTOU論の試み きよこ)
 山本清子さんの出しているパンフから引用させていただいたが、テント前広
場で踊られるのを見ながら想像してはいた。彼女の表出感覚はこんなところに
あるのかと思う。私たちがテント前にやってくる、そこで黙々と座り込む行動
の原初のエネルギーにはこれと通底するところがあるように思う。言葉では説
明のつかない怒り、言葉ではとらえどこのない感覚(意識)、つまりは表出感
覚というものが行動の奥にあり、それがテントを支える力になっているのでは
ないか。このことが原発と根源で向かい合っているところがあるのだ。
 山本さんが何度も上京される根にあるものと私たちの行動はそこでつながっ
ている。原子力というエネルギーよりも身体の原初のエネルギーが欲しい。そ
れが私たちの欲する現在であり、未来である。原発の存在とそれと抗いたい私
たちの無意識を含めた深い根がそこにはあるのだと思える。
 年末年始の特別態勢も終わり、テント内に張り出されているカレンダーには
いくつも予定が記されている。うれしいことは各地で小さいがはじめてのデモ
が行われていることである。例えば1月15日(日)にはあきる野(あきる野
市)で脱原発の初めてのデモが行われる。
 今回の脱原発で初めてデモや集会が持たれたという地域は少なくないと思
う。裾野の広がりはあり、お互いに反響しあえるものである。1月14日
(土)・15日(日)には脱原発世界会議がパシフィコ横浜で開かれるが、各
地での催しものも多い。テントが各地の運動の交流の機能を果たしてくれるこ
とを私たちは願っているが、テントとの連絡をして欲しいと思う。相互連絡な
ど媒介役をしたい。
 今日は東電前アクションの人たちの行動がなされた。東電の国有化等いろい
ろのことが報じられてはいるが、東電の無責任さと傲慢さは変わったようにみ
えない。時間の中でことが過ぎて行くのではなく、東電を解体し、電力業界を
変えることは脱原発運動が要求していることだが、これを粘り強く展開してい
る東電前アクションの行動に共感している多くの人がいる。
 夕方には東電アクションに参加する人が顔を出し、東電前に出掛けて行っ
た。原発再稼働→原発保持に固執する電力業界に対する異議申し立てが今年は
重要になると思う。
 テントはどのように運営されているのかはテントを訪れる人にも、外からテ
ントトを注目しておられ方にも興味はあろう。そのテントの運営委員会が開か
れた。簡単な紹介をして置きたい。
 テントの運営はテント運営委員会でなされている。そした、また、テント全
体会議も存在し、これがテントの運営の全体的な方向を決めて行くことになっ
ている。テント運営委員会とテント全体会議はテントの運営や維持を決めては
行くが、テントの基本方針と最低限の事柄(ルールなど)を決める面がある。
テントの基本方針はテント前広場を原発存続の是非を討議する国民的広場とし
て維持して行くことであり、またルールとはテント維持のための必要事であ
る。
 これらを決める組織と言っても誰でもが参加出来る開かれた組織である。諸
個人の自由な行動を尊重し、テント広場の保持に必要な最小限の機能を果たそ
うとするものである。特別に考えられたというよりは自然になってきたものと
言える。
 ここでは今年の脱原発運動の動きが報告され、その中でのテントの方向が議
論された。同時にテントの日常的な運営(泊りこみ態勢など)が議論された。
これについては長くなるので端折るが、泊りこみ態勢ではやはり防寒対策のこ
とが議論となり下記のようなお願いをすることが決められた。また、簡単なこ
とだが現在のところ三つ在るテントについては第一テント、第二テント、第三
テントと呼ぶことで統一した。これらはテントの受付で住所やメールアドレス
などを書いて頂いた方に報告したいがその準備はしている。テント日誌なども
含めていずれ届けられるようになると思う。
 上記の通りヒートテックスの防寒着、あるいは防寒にふさわしいものがあれ
ばお送り願うことにした。
 千代田区霞が関1-3-1経産省前テント広場に。
 なお、1月20日(金)19時からテント全体会議がたんぽぽ舎のスペース
で開かれる。参加自由です。
問い合わせ等は070-6473-1947テント受付まで。  (M/O)
 
 
★3.読者から イベントのおさそい
 
 ◆「イエロー・ケーキ ~クリーンなエネルギーという嘘」
  特別有料試写会とシンポジウム  1月25日(木)18:30~
 
 そのウラン採掘の現場で起きていることや、その出来事を隠ぺいしている
 事実を撮影拒否にあいながら5年間にわたり、丹念に追ったドイツのドキュ
 メンタリー映画「イエロー・ケーキ~クリーンなエネルギーという嘘」の
 公開にあたり、監督が来日して、特別有料試写会とシンポジウムを開催し
 ますので、そのご案内と参加者の電話予約開始日程をお知らせします。
【日時】1月25日(水)18:00 開場/18:30 開映 <上映時間108分>
 http://pandorafilms.wordpress.com/roadshow/yellow/preview/
【会場】ドイツ文化センター 
 http://www.goethe.de/ins/jp/tok/uun/anf/jaindex.htm
(港区赤坂7-5-56/地下鉄青山一丁目駅A4出口から赤坂郵便局方面へ徒歩5分)
【シンポジウム】上映終了後開始予定(20:20頃)
 ・パネラー(予定):ヨアヒム・チルナー監督、鎌仲ひとみ監督 他
 ・テーマ:「ドイツと日本 なぜ日本では原発を全廃できないのか?」
【料金】1500円均一
【予約先電話番号】パンドラ 03-3555-3987(平日10:00~18:00)
 主催:東京ドイツ文化センター/パンドラ
 〒104-0041東京都中央区新富2-12-6片山ビル3階
    Tel 03-3555-3987 Fax 03-3555-8709
 
 
★4.原発業界から2委員に寄付
   「保安院は再稼働ありき」
                 (2012年1月12日版 東京新聞より抜粋)
 原発の再稼働に必要なストレステスト(安全評価)の報告書を審査する経済
産業省原子力安全・保安院の専門会議で、原子力業界から寄付を受けていた一
部委員に批判が集まっている。
 原発に批判的な委員は「利益相反」だと辞任要求をつきつけているが、保安
院は「問題なし」の姿勢を崩さない。
 保安院によれば、ストレステストを扱う専門家会議のメンバー十一人のう
ち、岡本孝司・東大教授が原発メーカーの三菱重工から二百万円、山口彰・大
阪大学院教授が三菱重工業グループのニュークリア・デべロップメント社から
三千三百八十五万円の寄付を受けていた。
 岡本氏は三菱重工業出身で、会議では司会進行役を務めている。
 昨年十二月二十二日の会議で、井野博満東大名誉教授が山口氏について
「(中略)これが事実であれば、利益相反の事例に該当する可能性があり、委
員にふさわしくない」という趣旨の質問書を保安院側に提出。会議資料として
配られたが、保安院は井野氏の了解を得ないまま、企業名や献金額などを「個
人情報」との理由で白抜きにした。
 更に六日の会議では岡本氏の献金問題が浮上。
 井野氏と後藤政志芝浦工業大非常勤講師が問題視すると、保安院は岡本、山
口両氏への寄付は「大学という組織を通じて受け取っている。利益相反の問題
はクリアしている」と説明。
 井野、後藤両氏は「保安院と国民の常識は違う」と引き続き、岡本、山口両
氏の自発的辞任を求める構えだが、保安院は「これまでの説明を繰り返す」と
突き放す。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1308】
                               転送歓迎
 
         ◆ 地震と原発事故情報 その293 ◆
           4つの情報をお知らせします(1月11日)
 
★1.原子炉の寿命 ―もともと20年、30年と言っていたのに―
                      (たんぽぽ舎 原田裕史)
★2.東電だけでどれだけ被曝労働者を出す積りか?
   柏崎刈羽原発の定期検査―再稼働は、被曝労働者を激増させる
   全炉廃炉にすべき          (たんぽぽ舎・会員 近藤)
★3.<テント日誌 1/9(月)>
   穏やかな日差しと色々な人達の暖かさに包まれて、今日もほっこり、
   連休最終日1月9日(月)成人の日の経産省前テントひろば
   ― 経産省前テントひろば 121日目 ―
★4.読者から イベントのお誘い-3つ-
  ◆広瀬隆講演会「福島原発事故の真相と放射能汚染の恐怖」1月13日(金)
  ◆脱原発かわさき市民 学習会「原発3~5基分の電力が必要!
   リニア中央新幹線は、本当に必要なの?」1月28日(土)
  ◆放射能災害対応特別講演とシンポジウム in FUKUSHIMA 1月31日(火)
 
 
 
★1.原子炉の寿命
   ―もともと20年、30年と言っていたのに―
                        たんぽぽ舎 原田 裕史
 
 稼働40年の原子炉を廃炉にするという。もともとは30年と言っていなかっ
たか。
 原子炉の工学的な寿命として圧力容器が脆くなる現象がある。鋼鉄は温度が
ある温度より低くなると脆くなる(脆性遷移温度と呼ばれている)。昔、船舶
が冬の海で簡単にこわれて沈没した事例がたくさんある。それで研究が進んだ。
 原発のボイラーである圧力容器も例外では無く、温度が低いほど脆く壊れや
すくなる。作った当初は脆性遷移温度は氷点下なのだが、運転しているとだん
だん高くなってくる。
 原子炉にはこの変化を知るために試験片が入れられていて定期的に取り出し
て脆性遷移温度も調べられているが、玄海一号などは摂氏98度となっている。
こうなると非常事に液体の水を入れると、脆性破壊を起こしそうである。
 そのような危険な原発をまだ動かそうとしているのが現在の原発業界であり、
正気を疑う。即刻停止がふさわしい。
 政府は運転延長を「例外」とするようだが、圧力容器用の試験片1つとって
も初期の予定を超えると試験片も足りなくなるので試験片の再利用などという
無茶な話も出てくる。そのような精神で原発事故など防げるはずもない。
 最低限、初期予定よりは短期に廃止でなければ話にならないのだ。
 
 
★2.東電だけでどれだけ被曝労働者を出す積りか?
   柏崎刈羽原発の定期検査―再稼働は、被曝労働者を激増させる
   全炉廃炉にすべき
              たんぽぽ舎・会員 近藤 福島県会津地方在住
 
 今回の福島第一原発事故では、現場の作業員の数が非常に不足しています。
福島第二原発の作業員と柏崎刈羽原発の作業員を全て福島第一に動員したとこ
ろで人員が足りる筈もありません。自転車操業的に全国から作業員をかき集め
ている状況です。半ば騙し同然で、福島第一原発の事故現場に連れられて行か
れた作業員も沢山います。
 そして、マスコミなどのインタビューを受けたりして作業現場の事を口外し
ない事、後から病気になっても損害賠償は請求しない・・・などの一筆を書か
されて作業に入っています。事故の一応の収束がつくまでのこれからの何十年
もの間、被曝しながら労働する作業員の数は慢性的、絶対的に不足するでしょう。
 それだけでも非常に深刻な問題であるのに、さらに東電が柏崎刈羽原発で被
曝労働者になる作業員を確保するなんて事は許されざる暴挙です。
 実際にこれだけの大きな「人災」を起こしてしまったのです。さらにこれま
での数々の事故隠蔽の実績、被曝労働や労働者不足の深刻さを考慮すれば、東
電は、原発を稼動させる権限など全くない筈です。東電は不用な柏崎刈谷原発
を安全に運転する対策などをこれからする余裕などある筈が御座いません。柏
崎刈羽原発は直ちに止めて、福島第一原発の廃炉を安全に推し進める方に全力
を尽くすべきです。
 柏崎刈羽は、即時停止して廃炉が当然ですが、どんなに遅くとも、2012年の
春に稼働している2つの原子炉が、両方定期点検に入った時点で、二度と再稼
動させてはなりません。東電は今回、償い切れ無い事故を起こしてしまったの
ですから、何も言う資格はない筈です。
 「次」は無い東電には原発を再稼動させる権限は絶対にないのです。国民も
この事を声を大にして訴え続けるべきです。
 今まで電力会社のリーダー的存在であった東電が、率先して原発を撤廃し
て、それに習って他の電力会社も定期点検に入った原子炉から順次廃炉を決め
て全炉廃炉にする・・・それが、今回の原発事故を起こした電力会社の最低限
の義務でしょう。(勿論その前に停止せずに原発が大事故を起こしたら、東電
の役員も経済産業省の役人も全員切腹ものでしょう。)
 東電は当然、率先して全炉廃炉にすべきです。東電にはそれ以外の選択肢を
挙げる権利は無い筈です。
 
 
★3.<テント日誌 1/9(月)>
   穏やかな日差しと色々な人達の暖かさに包まれて、今日もほっこり、
   連休最終日1月9日(月)成人の日の経産省前テントひろば
   ―― 経産省前テントひろば 121日目 ――
 
 テントの泊まり担当だったこの日は5時迄不寝番をやり、朝7時に起床。三
連休最終日の霞ヶ関は、とてもよい天気。明け方はとても寒かったが、比較的
暖かく、今日もたくさんの人がテントに来てくれそうな気がする。寝袋と毛布
をたたみ、起きて行くと、5時に不寝番を交代したテントのウィリーネルソン
こと愛称Qさんが、すでに、朝ごはんの準備をしていた。私も見習い料理担当
としてお手伝いで参加し、三理塚の農家の方からいただいた野菜などを使って、
男二人で朝ごはんの準備。(料理と言っても、切るだけの男料理)
 9時半くらいになって、第2テントの方にあさこハウスへのはがきを書きに
きたというKさんがやって来た。Kさんは女たちの座り込みに参加し、それ以
降もちょくちょくテントに来てくれていると言う。そこへたんぽぽ舎のHさん
も現れ、皆で楽しく朝食会。
 杉並から、テントに初めて来たという女性が来られて、テントの中でたんぽぽ
舎のHさんに質問をしながら、熱心にメモをとっていらした。いつもながら女性
の方達の行動力と真摯な姿勢には頭が下がる。テントには、毎日いろいろな人達
がいらっしゃるが、必ずと言っていいほど、「また来ます」と言って帰って下さ
る。皆さん、テントの中で色々な人と話すことによって、何かしら答えらしきも
のを得て帰って行ってくれているのだと思う。テントの中で、泊まり服から、
着替えをしていると、外で「Qちゃ~ん」というかわいらしい声が。
テントのアイドル5歳のSちゃん。フランス人のパパと日本人のママと一緒に、
今年になって初めてのテントへの来訪。Sちゃんはテントの雰囲気を一瞬にして
和ませてくれる。本当に癒される。
 座り込みをしていると、一緒に女たちの座り込みを手伝ったTさんがやって
来た。話を聞くと、3月11日に東京で開催を予定している脱原発イベントの
打ち合わせに参加をするために第2テントにやって来たと言う事。
 国策の原発によって、福島の人達に損害を負わせたにも関わらず、1年経っ
ても相変わらず政府や県の対応は、子供達の命と被災した人達の生活を犠牲に
している。3月11日には、郡山市で県民大会が開催されるらしいが、くれぐ
れも、福島で被災され、政策によって犠牲にされて現在も苦しまれている人達
の事を第一に考えた政策を実現させるためのものになって欲しい。
 昼間の時間帯は、テントの前の座り込みは人で一杯。比較的年齢が高い方達
が多い。
 座り込みの中には、いつもテントに来て下さるご高齢の斉藤美智子さんの姿
もあり、いつものようにトラメガを使って、脱原発の必要性を演説されていた。
 311以降に脱原発の運動に参加した私にとっては、それ以前からずっと原
発の廃止を訴えて来られた斉藤さんの「原発を止めることが出来ずに申し訳な
い気持ちでいっぱいです」という言葉は、非常に重く、心に突き刺さってくる。
 福島のいわきから初めてテントに来たという30歳の男性の方も、テントの
中で話をされた後に、座り込みに参加し、座り込みをされている他の方達と熱
心に話込んでいた。
 若い人達があまりテントに来ないという話をすると、自分より若い人達は、
中々原発関係の事に参加してくれないと嘆いていらしたが、テントの事は、広
めますと言って下さった。
 また、テントひろばもカンパ集めに協力している「わたり土湯ぽかぽかプロ
ジェクト(通称:ぽかプロ)」の話になり、いわきでも線量の高いところがあ
るが、温泉地で線量の低いところもあり、同じように一時疎開が出来るのでは
ないかと仰っていた。
 夕方、茨城から来られたミュージシャンのがWさんがいらした。差し入れに
握り飯をつくって持ってきて下さっていて、ご馳走になったのだが、これが本
当においしい。
 話を聞くと、茨城でとれるお米は本当においしいと言う評価を受けているら
しく、帝国ホテルでも茨城さんの米を使っていたらしい。今年は風評の関係で
使うのをやめたらしいが、こんなにおいしいのであれば、「○○産」だから使
わないのではなく、きちんと測って、使って欲しいものだ。その方も国がデー
タを測らない事、公表しない事に対して激しく怒っていた。
 夜になると、朝一で来たKさんが、一度テントを見てみたいと言っていたと
いうお友達を連れて、又やって来た。テントの中では、いつもテントに来てい
るミュージシャンのTさんも加わり、脱原発ソング歌合戦に。ぜひ二人にテン
トひろばで脱原発ソングのミニライブを開いてもらいたい。
 11時を回り、本日の泊まりの担当者が全員揃ったので、テントを後にして、
帰路へ着く。テントにいた時間は長く、外の風は冷たかったけど、色々な人と話
が出来、充実して、ほっこりした一日でした。皆の思いが通じ、国民世論によっ
て、原発がとまりますように。(TOKU-SAN)
 ─────・─────・─────・─────・─────
 ☆☆テントひろばへの抱負、期待、要望、意見など、
  様々な思いを寄せて下さい。可能な限りテント日誌でご紹介します。
  またそれらを集めた「テントひろば通信」の発行も考えています☆☆
 郵便なら、
  〒100-0013 東京都千代田区霞が関1-3-1 経産省前テントひろば
 メールなら 電子メール アドレス :  tentohiroba@gmail.com へ。
  実名・ハンドルネーム・イニシアル・匿名なんでもありです。
  地域名、年齢、性別は記入していただくとありがたいです。
 
 
★4.読者から イベントのお誘い-3つ-
 
 ◆広瀬隆講演会「福島原発事故の真相と放射能汚染の恐怖」
 
 311原発震災以降、政府、マスコミ、市民団体、独立メディアの情報はまち
 まちで、何を信じていいのか分からなくなりつつあります。今、福島、そして
 東日本では何が起きていて、私たちはどのように生きればいいのでしょうか。
 30年以上の言論活動を通して原子力の危険性を指摘し、原発震災に警鐘を鳴
 らし続けて来た広瀬隆さんの最新情報を聴き、2012年以降を生き抜く指針とす
 るために、この講演会を企画しました。
 
 日時 2012年1月13日(金)午後5時開演(4時半開場)
 場所 神奈川近代文学館
    〒231-0862 横浜市中区山手町110
    最寄り駅:みなとみらい線「元町・中華街駅」徒歩8分
    地図:http://www.kanabun.or.jp/0g20.html
 参加費:前売り券2000円(ローソンチケット Lコード:37105)当日券2500円
 主催:ハーモニクスライフセンター 協力:つなぐ光
 ※この講演会の収益の一部を福島の子どもたちの保養や避難のサポートをし
  ている沖縄「つなぐ光」に寄付させていただきます。
 
 ◆脱原発かわさき市民 学習会「原発3~5基分の電力が必要!
  リニア中央新幹線は、本当に必要なの?」
 
 日時 2012年1月28日(土)午後6時~午後8時半
 講師 懸樋 哲夫さん(リニア・市民ネット、ガウスネット)
 場所 多摩市民館 第1会議室
    小田急線向ヶ丘遊園・北口徒歩5分、JR南武線登戸駅徒歩10分)
 資料代 500円
 問合せ先 脱原発かわさき市民 090-1703-8729 きたむら
 
 リニア新幹線は以下のような問題があります。
 ・9兆300億円もの膨大な資金が必要である
 ・既存新幹線の3倍もの電力が必要で、原発3~5基の稼働を前提に考えら
  れている
 ・大深度(地下40m~50m)トンネル用に造られる立杭によって、生態系が破
  壊される
 ・甲府を通り、中央アルプスを貫通するルートには、大きな活断層があると
  されている
 ・電磁波の人体への影響がある
 
 ◆放射能災害対応特別講演とシンポジウム in FUKUSHIMA
 
 スウェーデンでチェルノブイリ後の低線量被ばくの影響調査を行ったヨーテ
ボリ大学のマーチン・トンデル博士と京大の原子炉実験所の今中哲二先生を
お招きし、福島で講演会を開きます。
 皆さまのご参加をお待ちしています。
 
 日時 2012年1月31日(火)18:30~20:30
 会場 福島テルサFTホール 福島市上町4-25
 内容
 ○特別講演
     *低線量被ばくを正しく知ろう ~チェルノブイリ事故によるスウェーデンで
        のガン影響~
      ・・・マーチン・トンデル氏(スウェーデン ヨーテボリ大学 労働環境医学)
  *チェルノブイリ原発事故によるスウェーデン人の被ばくと悪性腫瘍
   追跡調査方法・・・通訳と解説 今中哲二氏(京都大学原子炉実験所)
 ○飯舘村への支援活動報告・・・NPO法人エコロジー・アーキスケープ
 ○福島の子ども達を放射能から守る活動報告・・・FoE Japan
 参加費 無料 申込み不要
 主催 NPO法人エコロジー・アーキスケープ、国際環境NGO FoE Japan
 後援 子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク
 問合せ NPO法人エコロジー・アーキスケープ
 E-mail:eas@bronze.ocn.ne.jp
たんぽぽ舎です。【TMM:No1307】
                           転送歓迎
 
         ◆ 地震と原発事故情報 その292 ◆
            5つの情報をお知らせします(1月11日)
 
 
★1.原発問題発言で信用できる人とできない人がいる
    ルポライター鎌田慧さんの発言は信用できる 1月13日(金)の案内
★2.源八おじさんの原子力映画ガイド その4
    お正月は黒澤明『夢』『原子力戦争』DVD発売 (源八おじさん)
★3.<テント日誌 1/8(日)>
    40年では遅すぎる!1日も早い全原発停止を!
    ―― 経産省前テントひろば 120日目 ――
★4.勝俣さんち今日も静かに警戒中
   ―私の家の近所に不思議な家がある―     (ご近所のきんさん)
★5.原子力「仕分け」は? 「ムラ」温存のまま
   除染ピンハネ、癒着、天下り・・・
            (2012.01.11東京新聞「こちら特報部」より抜粋)
 
 
★1.原発問題発言で信用できる人とできない人がいる
   ルポライター鎌田慧さんの発言は信用できる 1月13日(金)の案内
 
 ラジオを聴いていたら、ジャーナリストの青木理さんの言葉が飛び込んでき
た。原発問題で発言する人が増えたが、信用できないでいる。でも、事故以前
からその危険なことを訴えつづけた、京都大学原子炉実験所の小出裕章さん
と、ルポライターの鎌田慧さんの発言は信頼できる。との趣旨だ。
 
 小出さんは、原発推進勢力の小出詣でもはじまっていて、ご本人は、「利用
されるだけでは」と心配しているという。一方の鎌田さんは、利用どころか、
原発をやめさせるために、東奔西走の日々となる。
 鎌田さんはライターであるので、「文」の人であるのは当然だが、それは机
上の文ではなく、行動の文だ。全国を訪れ、多くの人と出会いを重ね、原発の
ある町の人々の姿を活写し、私たちに問いかける。
 
 でも、それだけに止まらない。原発事故後には、「行動の人」として、登場
する。「1000万人アクション」を呼びかけ、自らが賛同人を募り、市民団体、
労働団体に働きかける。鎌田さんは、6万人の参加者もまだ少ないし、署名も
まだまだ少ないと、私たちを諭す。
 
 差別、労働、人権、冤罪、公害、そして原発と、その守備範囲は広い。で
も、それらに共通するものは、「血がかよう人間の生き様」となるようだ。鎌
田慧さんの講演会を【1月13日午後七時から「スペースたんぽぽ」で開催】
する。各地の原発と地域の姿、そして、反・脱原発運動への思いを伺いたい。
 主催は反原発自治体議員・市民連盟。参加歓迎。      (布施哲也)
 
 
★2.源八おじさんの原子力映画ガイド その4
    お正月は黒澤明『夢』『原子力戦争』DVD発売
                           (源八おじさん)
 
 あけましておめでとうございます。今年も観てためになる原子力映画をご紹
介しましょう。
 
 まず、お正月にふさわしい(?)と思われるのが、黒澤明監督『夢』(1990)
です。黒澤明自身が見たいくつかの夢を描いたオムニバス形式の映画で、その
中の1エピソード「赤冨士」が原発事故を予言していました。初夢で富士山を
見ると縁起がいいといいますが、これが正夢だったとは、まさに悪夢です。
黒澤明監督は、『生きものの記録』(1955)、『八月の狂詩曲』(1991)でも原子
力、核の問題を題材にしていますので、併せてご覧いただければより理解が深
まるかと思います。
 
 さて、以前の原子力映画ガイドでご紹介しました黒木和雄監督の『原子力戦
争』(1978)が、昨年12月にキングレコードよりDVDが発売されました。封
印映画になりかけていたので、嬉しいニュースです。ただ、初回プレスのみで
販売終了してしまう可能性が極めて高いので、将来は入手困難になることが予
想されます。また封印される前に購入されることをお勧めいたします。
 それでは今年も、源八おじさんの原子力映画ガイドをよろしくお願いいたし
ます。
 
 
★3.<テント日誌 1/8(日)>
     40年では遅すぎる!1日も早い全原発停止を!
      ―― 経産省前テントひろば 120日目 ――
 
1月8日(日) 晴れ。
 寒い日々ですが、風がそれ程でもないので日がさすと過ごしやすいです。
門松も片付けられましたが、地方によってはもっと長い期間飾る地域もあるよ
うです。
 正月明け連休の日曜日。霞ヶ関は人通りも車の通りもさすがに少ないです。
 
 奈良からいらっしゃった方からお菓子をいただきました。チーズのようなお
菓子なのですが、名前を控える前に無くなってしまって紹介できないダメな日
誌担当です。申し訳ありません。(たぶん「蘇」です。)
 私事ですが、」正月に年賀メールでテントの事を紹介したら昨日大学の後輩
が寄ってくれました。長崎出身なので原爆にまつわる社会の動きなどの市民的
実体験を教わりました。
 120日も経つとテントの横幕を止める紐なども劣化していて補修が必要だ
ったりして毎日少しずつ直しています。修繕しながら高経年化の話なども考え
ながら。
 
 政府の原子力安全規制で40年で廃炉という基本方針が盛り込まれたそうで
すが、もともとは30年と言っていなかったか?
 たとえば、PWRでは圧力容器が中性子を受けると脆くなるので、古い原発
は軒並み問題があります。鋼鉄が脆くなると、冷たい水をかけると壊れてしま
うので緊急時に大変問題があります。
 
 どのくらい脆くなったか試験をする勤続の板があらかじめ原子炉の中に入れ
てあるのです。定期的に取り出して試験をするので、後から運転期間を伸ばそ
うとしたら、試験片の再利用とか信頼性を疑われることをすることになりま
す。
 例外として更に長い運転ができるという抜け道もあります。
 もっと圧力をかけ、一日も早い全原発停止を目指しましょう。
                            ( H・H )
─────・─────・─────・─────・─────
☆☆テントひろばへの抱負、期待、要望、意見など、
 様々な思いを寄せて下さい。可能な限りテント日誌でご紹介します。
 またそれらを集めた「テントひろば通信」の発行も考えています☆☆
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★4.勝俣さんち今日も静かに警戒中
   ―私の家の近所に不思議な家がある―
                         (ご近所のきんさん)
 
 私の家の近所に不思議な家がある。表札は個人名なのだが、塀というか壁が
異様に高くて、中がまったくうかがえない、ものすごくガードの堅い家なの
だ。この家の前に東日本大震災の直後、ポリスボックスが出来て、警官による
24時間警備をし始めた。いったい誰が住んでいるのだという疑問は、ある
朝、車で出勤する白髪の男性を見て氷解した。東電の勝俣会長さんちだったの
だ。地震以後9ヶ月間、報道陣が群がることもなく、右翼が抗議に来たくらい
で静かに警備は続いている。
 
 12月25日、「勝俣会長ちにお手紙を届けよう」お散歩隊がやってきた。
四谷三丁目交差点から外苑東通りを左に曲がったすぐのところに勝俣さんちは
あるのだが、お散歩隊は警官に包囲され、近寄れない。(だいたい警官の方が
多くてお散歩隊はよく見えない)押し問答の末、勝俣宅前に数人づつお散歩隊
の人たちがやってきては、お手紙を2・3日前から準備されていたガードマン
の持つ白い箱に入れたり、抗議したりした。少しでも長くいると、警官に押し
戻される。黄色のバケツに福島のがれきを入れ持参して、渡していた人もい
た。逮捕者がでるのではとハラハラしたが、刺激して事を大きくしたくないと
いう警備側の意図が感じられた。
 
 幼い孫を抱いて散歩する勝俣さんに会うことがある。原発事故で避難を余儀
なくされたり、放射能汚染にさらされて苦しむ福島の子ども達についてどう考
えているんだろうこの人は? 権力っていったい何を守っているのだろうと勝俣
さんちの前を通るたびに考える。
(編集部より:12月末に寄せられた原稿ですが「紙面の事情」で掲載が遅れ
たことをおわびします)
 
 
★5.原子力「仕分け」は? 「もんじゅ」の存廃 先送り
   「ムラ」温存のまま 除染ピンハネ、癒着、天下り・・・
            (2012.01.11東京新聞「こちら特報部」より抜粋)
 
 民主党は政権交代を果たした二〇〇九年の総選挙で、四年間は消費増税しな
いことを公約した。たしかに情勢によって公約は変わりうる。だが、マニフェ
ストにうたった「天下りの根絶」や「公共事業削減」などで税金のむだ遣いを
一掃することが、増税の前提となることはいうまでもない。
 しかし、昨年末には八ッ場ダムの建設再開が決まった。公益法人などを舞台
にした官僚の利権構造はどうか。その一つである原子力ムラは一向に変わる気
配がない。(中略)
 
 浪費の象徴と批判されている高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)
についても、存廃論議を先送りし、来年度予算案では前年度比二割減の175
億円を計上した。主な原子力予算は前年度予算より、わずか1.1%減の
4188億円(中略)。
 
 この「もんじゅ」を運営する原子力機構は福島県での「除染実証業務」を委
託されたが、「こちら特報部」でも再三指摘したように、国会で「中抜き、ピ
ンハネ」疑惑を追及されている。
 同機構の不評は、その幹部人事が「産学官」の癒着や官僚の天下りを典型的
に体現していることにもある。鈴木篤之理事長は、元内閣府の原子力安全委員
会委員長。そのほかの理事の経歴をみても、文部科学省審議官、原子力安全・
保安院次長など官僚OBがずらり。監事以上の役員の中には原子力安全委員会
元事務局長や関西電力元役員、会計検査院元局長らもいて、ムラの中でポスト
をたらい回しにしている実態が浮かび上がる。
 
 さらに民主党行政改革調査会の調べで、関係する公益法人などに機構が「会
費」名目で計1億9000万円を支出していたことも判明。一部の法人には文
科省や機構のOBが天下っていた。
 他の団体や電力各社を含めても、もたれ合いの構図は同様だ。経済産業省が
昨年5月に公表したデータによると、電力会社に再就職した同省幹部は過去
五十年間で68人を数えた。また、本紙が同省と文科省が受け持つ原子力や放
射線に関連する29の公益法人と独立行政法人を調べたところ、36人の官僚
OBが17団体で監事以上の役員に就いていた。
 原子力安全委員会では、斑目春樹委員長と代谷誠治委員が就任前の三~四年
間に、原子力関連企業や業界団体から310万~400万円の寄付を受けてい
たことが明らかになった(中略)。
 
 ムラの利権構造が温存されながら語られる消費増税という構図。民主党の川
内博史衆院議員は「そもそも、政府には原子力ムラを洗い直す気がない」と話
す。「予算なんて担当大臣が『計上しない』と言えば、それまでのこと。逆に
お金がありません、ということをアピールするために仕分けが使われている。
首相は財務官僚に『消費増税が国を救う』と信じ込まされている。そうではな
く、予算の組み替えが国を救うんです」
 政治評論家の森田実氏は「(首相の)消費税を上げないと日本が破綻する、
上げさえすればすべてうまくいくんだ、という言い方はまやかし。その前に
やることはいくらでもある」と語る。
 「たとえば、いくら金がかかるか分からない現在の除染の手法。さまざまな
研究機関や企業から除染に関する有効なアイデアが多数寄せられているのに、
政府は取り合おうとしていない」
 
 環境エネルギー政策研究所の飯田哲也所長は「福島原発事故後も、原子力ム
ラは根本的に何も変わっていない。あれだけの事故がおきたのに、予算や組織
にメスが入らないなんてあきれてものが言えない。政治主導どころか、官僚主
導で予算をつけて国の金をぶちまけているだけ。仕事は天下り先の組織に丸投
げするなど、完全に方向性を間違えている」と憤る。
 
 昨年十月から政府の総合資源エネルギー調査会・基本問題委員会の委員を務
め、政権内部を垣間見てきた飯田氏はこう総括した。「民主党政権は何も決め
られない。原子力安全委員会の斑目委員長や原子力委員会の近藤駿介委員長が
交代しないように、原子力ムラにも自浄能力はない」
            (2012.01.11東京新聞「こちら特報部」より抜粋)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1306】
                           転送歓迎
 
         ◆ 地震と原発事故情報 その291 ◆
            5つの情報をお知らせします(1月10日)
 
 ★1.1月14日(土)横浜で脱原発世界会議に連動して大規模デモ開催
    たんぽぽ舎も参加、ブースも出展します
 ★2.「双葉町長手記に想う」-政府はすでに「双葉町を見捨てた」
    政府に対して「双葉町全体を移転させる土地を確保せよ!
    それなくして地域は存続できない」と訴えること
                  茨城県石岡市 スワラジ・セミナーハウス 合田寅彦
 ★3.<テント日誌 1/7(土)>
    新年お茶会最終日、千客万来 土曜日のテント
    ― 経産省前テントひろば 119日目 ―
 ★4.メールマガジン読者からの情報
    ■緊急集会■
    1/16「原発 No,thank you!」ヨルダンの国会議員・弁護士は訴える
 ★5.お誘い-今週のたんぽぽ舎関係の予定3つ 参加歓迎!
    イ.1/12原発についてみんなで観よう!ワンコイン上映会
    ロ.1/13鎌田さとしさん学習会
       ・原発問題の焦点-全国の原発地帯を歩いて-
  ハ.1/14『優しく心と体を強くするヨーガ教室』
 
 
 
★1.1月14日(土)横浜で脱原発世界会議に連動して大規模デモ開催
   たんぽぽ舎も参加、ブースも出展します
 
 1月14日(土)・15日(日)にパシフィコ横浜で「脱原発世界会議 2012 YOKOHAMA」( http://npfree.jp/
 主催:「脱原発世界会議」実行委員会)が開催されます。
 これに連動して脱原発デモが開催されます。
 デモの名前は「脱原発世界大行進 in 横浜」、
 昨年10月22日に渋谷で「Rally for a Nuke-Free World in Japan -原発のない
世界を求める大行進-」 http://nukefreeworld.jpn.org/1022/ を開催した首都
圏反原発連合の主催です(たんぽぽ舎も参加しています)。
 
たんぽぽ舎は脱原発世界会議にブース出展で参加します。
そしてこの大行進でも全原発の即時停止を訴えて歩きます。
 
現在運転中の原発は6機のみ。1月13日には四国電力・伊方原発2号機が定期検
査に入り残りあと5機となり、停止中の原発が再稼動しなければ4月にも全ての
原発が停止する予定です。
日本が原発をやめるか存続するかの分かれ目となる2012年、私たち一人ひとりの
声で原発のない世界へと歩を進めていきましょう!
 
《開催情報》
 
◆日 時:2012年1月14日(土曜日) 小雨決行
     集会スタート→15:00 デモスタート→15:45
◆集合場所→ポートサイド公園(最寄り駅:横浜駅/徒歩約12分)
    「脱原発世界会議」会場からも徒歩圏内
◆流れ解散場所→山下公園(約4.3キロのロングコースです)
◆主 催:首都圏反原発連合
◆協 力:「脱原発世界会議」実行委員会、LOFT PROJECT
◆お問い合わせ:首都圏反原発連合
        Webサイト:http://coalitionagainstnukes.jp/
 
                 (いろりばた会議 今井)
 
 
★2.双葉町長手記に想う-政府はすでに「双葉町を見捨てた」
   政府に対して「双葉町全体を移転させる土地を確保せよ!
   それなくして地域は存続できない」と訴えること
 
       茨城県石岡市 スワラジ・セミナーハウス 合田寅彦
 
 東京新聞「こちら特報部」に寄せられた双葉町の井戸川町長さんの手記を拝見
し、放射能汚染をもろに蒙った土地の人間だからこそ、その怒りと嘆きの想いは
強烈で、確かにそれは読む者の胸にじかに伝わるものでした。ただ私は、首長と
しての井戸川さんは今だからこそ感情に走らずに、もっと冷静に政府と基本的な
問題において対決すべきではないかと思うのです。
 今現在、汚染土壌などを保管する中間貯蔵施設をあえて福島の双葉郡に建設す
るという政府案を冷静に受け止めるならば、政府はすでに「双葉町を見捨てた」
と理解すべきではないでしょうか。別の言い方をすれば、客観的にみて数十年間
双葉町は住民が戻れない地域だということです。汚染に関する政府の解釈云々の
問題ではなく、おそらく誰が考えてもそうだろうと。つまり、首長としてはここ
に至っては文句を言っている場合ではなく、早急に次の手を打たなければならな
い局面にきているということです。
 いま、地域とは何かを考えてみます。双葉町が放射能の被害に遭わずに存在し、
しかし年月が経るなかで住民がほとんどよそから来た新しい人たちに入れ替わっ
たとします。しかし、太古から続く双葉町の歴史は厳然として語り継がれている
でしょうし、風土はそう簡単に変わるものではありません。住民の顔は変われど、
双葉町は双葉町として生き続けるでしょう。
 ところが、このたびのように町全体が移転し、住民が仮設住宅に住まなければ
ならないようになった場合、住民全員が元から居た人たちだったとしても、移転
先で就職が決まるようになると、櫛の歯が欠けるように一人去り二人去りするか、
双葉町に想いのある人は住民票は移さないとしても、町行政はその人に対しての
単なる書類の発行業務だけになってしまいかねません。
 町民のみなさんにしても、土地柄、方言、親類縁者、友達、食習慣などがすべ
て混じった環境がその人にとっての「地域」なのであって、そのどれか一つでも
欠ければ居心地が悪く感じるものです。
 井戸川町長さんがもし双葉町を再生したいとお考えであれば、一人二人と職を
求めて地域集団から離れていく前に、一日も早く次の手を打つべきではないでし
ょうか。
 そこで、私が北海道で郷土史編纂にかかわった経験から以下に一つの提案をし
てみたいと思います。
 北海道には今でも伊達、鳥取、広島など本州にある地名が残っています。明治
維新後、職を解かれた士族が団体で入植した名残だろうと思います。農民も明治
大正期に冨山、宮城、徳島、静岡、和歌山など多くの県から団体で辺境の地に入
植しています。
 井戸川町長さんに考えていただきたいのは、政府に対して「双葉町全体を移転
させる土地を確保せよ!それなくして地域は存続できない」と訴えることです。
明治大正期は開拓はそれは大変でした。木の根を抜くのは馬の力を借りなければ
できませんでした。今ではユンボもあればブルドーザーもあります。その開拓を
フロンティア精神に燃える双葉町の若者が政府支給の賃金でやるのです。町長さ
んは政府や経団連にさまざまな企業の誘致を訴えるのです。農民は農地を開拓す
るのです。今こそ双葉町民が一丸となって、湧き出るあらたなエネルギーで新双
葉町を建設するのです。風土こそ違え、食習慣も方言も近所の顔も残ることでし
ょう。移転先の人との新たな交流も刺激になって生活に潤いをもたらすでしょう。
 井戸川町長さん、どうか政府と堂々と四つに組んでください。そしてその実り
多い建設(戦い)の先頭に立ってください。
 さすれば、町一つをまるごと受け入れる土地、その土地提供の申し出をする都
道府県は必ず現れるはずです。
 
 
★3.<テント日誌 1/7(土)>
   新年お茶会最終日、千客万来 土曜日のテント
   ― 経産省前テントひろば 119日目 ―
 
1月7日(土)快晴。
連休ということもあって、7日(土)のテントは一段とにぎやかで、女性テント
では、行列状態で、少しお話をしたグループが抜けるとまた、次の方がテントへ、
というローテーションでなんとか、訪問してくれた人たちが譲り合って交流して、
充実した休日を過ごして下さいました。
 福島県の郡山から小学生のお子さんを連れて避難していらした方が、まだ避難
には至っていないやはり子連れの友人と共にいらして、福島の状況の報告会とな
り、学生さんたちのグループや、柏、佐倉などからの仲間たちと色々なことをお
訪ねして、こどもさんにも、スケッチブックに書き込んでいただきました。
 学生さんたちは、椎名さんとのつながりでいらしたということで、28日の土曜
日には、より多くの仲間で再訪したいとおっしゃって下さいました。
 東京女子大の方が、「大学は施設も使えるし、DVDなどの資料も豊富にあり、
そういうものを活用して、学生たちに原発のこと、放射能のこと、福島のこと広
く伝えていきたい」と熱く語ってくれました。
 京都精華大で、(我々の世代なら皆書架にある、「性と文化の革命」の訳者の)
中尾ハジメさんの教え子だったという若いバックパッカーの女性ふたり、京都か
ら夜行バスで来て、更に、深夜の新宿発の夜行バスで仙台に行き、福島もまわっ
てくるのだと、自分たちのお弁当の玄米おにぎりをテントの仲間にもおすそ分け
してくれる健気さにホロリ。
 京都精華大はいち早く福島の子どもの避難で動き始めたところで、彼女らが手
書きで出したビラが4月の20ミリ?撤回要求政府交渉の際に配られ、それに触発さ
れて、私たちも、多くの仲間もサマーキャンプなど取り組み、避難を求める運動
の強い刺激になりました。あらためて彼女たちの「始めの一歩」に感謝。
 夜も更けて、外の座り込みの仲間たちも引き上げる頃、外国人ご一行様到着。
「核分裂過程」というドキュメント映画で描かれている、ドイツの80年代の核燃
料再処理工場反対闘争の、ヴァッカースドルフの闘争現場に行っていた、という
日本語のお上手なドイツからの女性が、タクシー運転手をしているというオラン
ダ人の友人、広島出身の日本人女性と共に訪問。
 ドイツの反原発闘争のことや、ドイツではファシストとの共闘など、考えられ
ないことなど、話して下さいました。今年、息子さんが、日本の脱原発運動の研
究のために来日されるとのこと。放送大学のT君も一生懸命、英語などで話しか
けてました。
 彼らが、離日する前にまた記念撮影のためにテントに来たい、と言い残して出
ていくのと入れ替わりに、今度は、関西から来て、明日から仙台や福島に行くと
いう小児科のお医者さん、おふたり、子ども達を放射能から守るお医者さんのネ
ットワークを山田真さんと共にやっていらっしゃる、ということで、彼らの本を
テントに頂きました。
他にも、寒い中外で座り込んで下さる方、様々な差し入れを下さった方、「近く
に住んでいるので、毛布とかカイロとか、なんでも持ってくる」と立ち寄って下
さった方、などひきも切らぬ先客万来のお正月を振り返り、テントのローテの拡
充の必要性を感じます。それと週末は夜の「生活時間」も考えた方がいいのでは。
                           (タッチー)
 
 第1テントには、夜のとばりが降りた頃、15歳の中3生がテントにやってく
る。先日も来たそうである。進学高校先も決まっていて、毎日動き回っているそ
うな。結構仲間もいるという。以前から参加している海岸を守るNPOでは、汚
染水の海洋投棄から反原発への意識は高まっているそうである。
 放射能の被曝の影響や、核のゴミは、自分たち子ども達が最も負わされるもの
であるから、子ども達が結び合って声を上げていかねば、と静かな口調で語る。
でも、大人達にも支えられてそれは可能なのだ、と付け加える。
 最大55の年齢差を越えて話や気持ちが通じ合い、未来への可能性を大いに感
じさせてくれる一刻であった。(Y・T)
 
 
★4.メールマガジン読者からの情報
 
 ■緊急集会■
 「原発 No, thank you!」ヨルダンの国会議員・弁護士は訴える
 
【日 時】1月16日(月)18時45分~21時(18時30分開場)
【場 所】在日本韓国YMCA 9階国際ホール
       (千代田区猿楽町2-5-5 JR水道橋駅より徒歩6分
        地図:<http://www.ymcajapan.org/ayc/jp/>
【参加費】 800円(資料代込み)
 ※事前申し込みは不要です。直接ご来場下さい。
 
【発言者】
 〇鈴木真奈美(フリーランス・ジャーナリスト)
 〇モオタシム・アワームレ(ヨルダン国会議員/保健・環境委員長)
 〇ジャマール・ガッモー(ヨルダン国会議員/エネルギー委員長)
 〇ムナ・マハメラー(ヨルダン弁護士)
【主 催】ミーダーン〈パレスチナ・対話のための広場〉
[メールアドレス] <mailto:midan.filastine@gmail.com>
[URL] http://midan2006.web.fc2.com/
【この集会に関する問い合わせ】080-3426-9415
 
 
★5.お誘い-今週のたんぽぽ舎関係の予定3つ  参加歓迎
 
  イ.★原発についてみんなで観よう!ワンコイン上映会★
      新年福袋上映会!★来たらとってもお得です★
 
  日 時:1月12日 (木)18:30開場 19:00~21:00
  会 場:「スペースたんぽぽ」
        千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4F
  会場費:500円
 
 
  ロ.学習会・原発問題の焦点-全国の原発地帯を歩いて
 
   日 時:1月13日 (金)18:00開場 18:30~21:00
  お 話:鎌田さとしさん(作家)
  会 場:「スペースたんぽぽ」
        千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4F
  主 催:反原発自治体議員・市民連盟
  参加費:1000円
 
 
  ハ.『優しく心と体を強くするヨーガ教室』
 
    日 時:1月14日(土)10:00から12:00で開催します。
    講 師:河野秀海先生(インド中央政府科学技術省公認ヨーガ・セラピスト)
    会 場:「スペースたんぽぽ」
      千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4F
    費  用:1500円(飲み物付き)
    詳細・ご予約は http://spacetanpopoyoga.blogspot.com/
    Eメール:kokorokaradayoga@gmail.com
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