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たんぽぽ舎です。【TMM:No1415】
2012年4月9日(月) 地震と原発事故情報
転送歓迎
━━━━━━━
★1.今週の再稼働阻止にむけた行動 ─ 大事な山場、みんな参加しよう
★2.再稼働 重要対策先送り、電力会社まかせの新基準(4月7日東京新聞)
★3.サクラ調査が順調 講習会や練習調査に多数の参加者。
九州・四国・神奈川・東京から報告書届く
(たんぽぽ舎 サクラ調査ネットワーク)
★4.イベントのおさそい(主催・スペースたんぽぽ)
◇4月10日(火) 18時45分開演、参加費800円(学生400円)
『長期化する低線量被ばくにどうむきあうか?』
◇4月12日(木) ワンコイン上映会 19時から 参加費500円
(18:30から特典上映あり) 西山監督のお話あり!
★5.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
◇渋谷アップリンク、4/7(土)より
『核の傷:肥田舜太郎医師と内部被曝』公開
★6.<テント日誌 4/6(金)―経産省前テントひろば209日目―>
━━━━━━━
┏┓
┗■1.今週の再稼働阻止にむけた行動 ─ 大事な山場、みんな参加しよう
└────
【4月11日(水)】原発ゼロへ!止めよう再稼働 4・11アクション
<東電福島第一原発事故の発生から1年1ヶ月>日比谷から国会へ
午後6時集合 日比谷公園中幸門(日比谷公会堂裏)、デモ出発まえ集会
午後7時デモ出発 コース:関西電力東京支社、経産省を通り、国会議事
堂方面へ、国会請願デモのあと新橋方面へ。
※プラカード、横断幕、鳴り物、キャンドルなど持ち寄り歓迎。
主催:再稼働反対!全国アクション
【4月10日(火)、12日(木)】11日をはさんで3夜連続行動!
<首相官邸まえ、再稼働反対アクション>
午後6時~7時半、官邸まえ(国会記者会館前、国会議事堂駅)で
抗議アクション。お仕事帰りに、途中からでもぜひ参加しよう。
主催:再稼働反対!全国アクション
【4月13日(金)】原発再稼働許すな!首相官邸前 & 関電本社前抗議
東京 午後6時~、首相官邸まえ
大阪 午後6時~、関西電力本社まえ
(※反原発・脱原発というテーマと関係のない特定の政治団体や政治的
テーマに関する旗やのぼり、プラカード等はなるべくご遠慮ください)
主催:ツイッター有志による反原発デモ
┏┓
┗■2.再稼働 重要対策先送り、電力会社まかせの新基準
└────(4月7日 東京新聞)
大飯原発閣僚会議、関電に工程表指示 ─ 野田佳彦首相と枝野幸男経済産
業相ら三閣僚は6日、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再
稼働問題を協議し、再稼働を認める際の新しい安全基準を正式に決定した。
ただ、格納容器のベント(排気)時に放射性物質を取り除くフィルターの設
置など重要な対策でも、先送りを認め、期限は電力会社任せとなった。
(中略)
再稼働後、福島第一原発のような重大事故が仮に起きた場合の責任につい
ては「政治責任は(首相ら)四人が負う」と強調した。
┌-----
│編集部:"政治責任を負う"とは何か。・・・事故は、未然に防ぐことがで
│ きて初めて「責任をとった」と言えると思う。事故後に職を辞するだけ
│ ならいつでもできる。あまりにも軽い発言だ。先に「再稼働ありきの結
│ 論」に怒る。
┏┓
┗■3.サクラ調査が順調 講習会や練習調査に多数の参加者。
│ 九州・四国・神奈川・東京(品川、文京)から報告書届く
└────(たんぽぽ舎 サクラ調査ネットワーク)
2012年のサクラ調査が順調です。9年間の中で今年初めて行った基本
講習会(3月23日)も30名強の新しい人々-女性が多数-が参加された。
また、4月6日(金)午後と7日(土)午前中に行った2回の実地講習会(東
京・文京、東大小石川植物園)にものべ30名弱の人が参加して、サクラ調査
の実際のやり方を実習し、終わりにミーティングをしました。(テレビ局1
社も参加、好評でした)
4月9日現在、九州・四国・神奈川から調査報告書が届いています。各地の
皆さん、調査後はなるべく一週間以内に調査票ほかをお送りください。
┏┓
┗■4.イベントのおさそい(主催・スペースたんぽぽ)
└────
◇4月10日(火) 18時45分開演、参加費800円(学生400円)
『長期化する低線量被ばくにどうむきあうか?』
~チェルノブイリの経験を活かす~
講師 吉沢弘志さん
(埼玉大学講師、市民ネットワーク千葉県政策調査室スタッフ)
「TMM:No1411」でもお知らせした吉沢弘志さんについて、今日はその活動
内容をご紹介します。
(1990年から2005年:チェルノブイリ原発事故の被災児童の救援)
・医薬品、医療器材の寄付(大きい物では、新生児用の保育器、血液検査
機など)
・食品の放射能検査(空間線量計、食品の放射能測定器の寄贈と運用
・移住のためのプロジェクト援助(汚染のない地域での住宅建設)
・乳幼児の為の非汚染・有機食材のベビーフード提供(有機農業のうちの
開発と運営、工場の建設と運営)
・保養里親運動、アップルペクチン提供
こうした活動は現在のフクシマの実情にも教訓となるものと思われます。
ぜひお越しください。
◇4月12日(木) ワンコイン上映会 19時から 参加費500円
(18:30から特典上映あり) 西山監督のお話あり!
映画:『脱原発いのちの闘争』監督:西山正啓
2011年3月11日に起きた東日本大震災によって最も恐れていた原発震災が
現実のものとなった。チェルノブイリ以来、久しく鳴りを潜めていた脱原発
運動が世界中で巻き起こってきた。これは、九州電力本店前ひろばで始まっ
た住民の住民による住民のための生存権を問う命の闘争を記録した映画であ
る。
監督は福岡県古賀市に住む西山正啓監督である。福島第一原発の事故後、
九州電力の川内原発と玄海原発をめぐって起きた脱原発運動を克明に追った
作品だ。
映画の冒頭、川内原発3号機増設予定地の海岸でウミガメの保護活動に取
り組む男性が登場。既設の原発から流れ出る温排水の温度を計測する姿が映
し出される。ウミガメやサメなどの死亡漂着の異変は温排水による可能性が
ある、と訴える。
その後は九州電力と脱原発の市民団体の対話や、停止中の玄海原発再稼動
に向けて「やらせメール」が発覚した佐賀県庁への抗議行動の様子などを収
録している。
川内原発から30キロ圏内出水市の市民交流センターで上映を予定したが
「使用目的にそぐわない」との理由で断られてしまったという話題作。
上映会当日、西山監督が九州からいらしてお話をして下さいます。今は
福島に度々訪れて映画を撮っている監督の生の福島のお話なども聞けるチャ
ンスだと思います。
ぜひ、みなさんこのチャンスをお見逃しないよういらして下さい。
┏┓
┗■5.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
└────
◇いよいよ4/7(土)より『核の傷:肥田舜太郎医師と内部被曝』公開!!
自身の被曝体験を原点に、戦後67年間、被曝者治療と核廃絶運動に献身し、
内部被曝の実態を訴え続ける現在95歳の肥田舜太郎医師の歩みを追った
ドキュメンタリー作品です。
ナレーションを染谷将太さんが担当しています。
《同時上映作品》
『311以降を生きる:肥田舜太郎医師講演より』
福島原発事故から1年、放射性物質は列島の隅々まで飛散し、
すでに安全な場所はない日本でどう生き抜くかを説く肥田医師の講演の
エッセンスを記録。
○日時:4月7日(土)から、連日10:15/12:20/14:50/18:50
○場所:渋谷アップリンク(渋谷区宇田川町37-18)
TEL:03-6825-5503、URL:http://www.uplink.co.jp
○料金:当日一般¥1,500、学生¥1,300(平日学割¥1,000)
シニア¥1,000、UPLINK会員¥1,000
┏┓
┗■6.<テント日誌 4/6(金)―経産省前テントひろば209日目―>
│ 官邸前歩道を埋め尽くす1000名以上の人々
│ 中嶌哲演和尚から佐藤幸子さんへの電話
└────(Q記)
4月6日(金) 209日目 晴れ 冷風
大飯原発再稼働をめぐって、連日、官邸前、経産省前抗議集会。日に日に、
集合する人々の数が増えてくる。
夕刻には、首都圏反原発グループ(たんぽぽ舎、No Nukes More Heart、
怒りのドラムデモ実行委員会など12団体および、諸個人)の官邸前抗議集会は、
6時頃から始まり、8時すぎには、1000人に達したと主催者。
あの四つ角歩道は、4~6列の抗議する人々で埋まり、通行者は、文字通り、
肩身の狭い思いをして通る。「ほんとうにどんな顔して、再稼働手伝ってんだ
よ!」という声が漏らされる。テントひろばからも、何人も参加したが、あま
りの冷たい風に、いったんテントへ戻る人も。しかし、集団の熱気と迫力に、
やや陶然としている面持ち。
要するに、政府と安全保安院と事業主で、それぞれ、合法性をでっちあげな
がら、有権者、地元、消費者をいかにいなすかが、かれらの戦術であり、緊急
安全対策、30項目対策、ストレステスト(一次二次)、正当評価、暫定基準
とあらゆる実態のない関門をしつらえながら、責任逃れのあのてこのてを画策
している。果ては、ナポレオン法典のように、政府こそ法なりと新基準を設け
るに至り、処置は電力会社に、一種の無期限でまる投げするにすぎない。
要するに、実態は、電力会社の科学技術、経営財政、精密機械工場の運営稼
働、等々、操作内容を管理・監視・監督しきれない無責任さ、無能性の馬脚を
現しまくっている。事故の被害者への誠意ある謝罪も厳正な賠償も果たせぬな
らば、犯罪集団としか思われぬ大臣の面々。地元福島で、良心的診療所を立ち
上げようというある方は、この犯罪集団の悪行を「緩慢なる大量殺人」と評し
ている。
集会のかえりに、佐藤幸子さんがテントに訪れ、電話を頂いた中嶌哲演和尚
と語り合われていた。断固反対のハンスト・リレーが、福島の女性たち、テン
トひろばの同志たちと継承されていることへの謝礼の内容だった。なんという
優しい静かな声音だろう!
そのとき、第2テントでは、ハンスト実行委員会の熱い会議中だった。構想
中の宣言文下書きには「なんとしても再稼働を阻止し、5月5日を全原発停止
の日として、脱原発運動の記念すべき偉大な祝日として迎えよう! テントひ
ろばの集団的ハンスト行動は、このときまでやむことはない!」という決意表
明が読める。
すわりこみから、ハンストへ、一部、巨悪犯罪者の権柄づくの行政執行を、
国民は、市民は、人民は、断固、許さないだろう。あらゆる内外の証人の前で、
4人にまで追い詰められた行政執行責任者は、すでに民意を反映する代表とは
いえず、自首をしているのに等しい。正当な議会を、正当な議論を、正当な事
故対策と人命救助を! この虚妄にして悪質な内閣を総辞職させたい!
ハンストは、今、テントひろばのみならず、全国津々浦々でも、実行されてい
るにちがいない。
2012年4月9日(月) 地震と原発事故情報
転送歓迎
━━━━━━━
★1.今週の再稼働阻止にむけた行動 ─ 大事な山場、みんな参加しよう
★2.再稼働 重要対策先送り、電力会社まかせの新基準(4月7日東京新聞)
★3.サクラ調査が順調 講習会や練習調査に多数の参加者。
九州・四国・神奈川・東京から報告書届く
(たんぽぽ舎 サクラ調査ネットワーク)
★4.イベントのおさそい(主催・スペースたんぽぽ)
◇4月10日(火) 18時45分開演、参加費800円(学生400円)
『長期化する低線量被ばくにどうむきあうか?』
◇4月12日(木) ワンコイン上映会 19時から 参加費500円
(18:30から特典上映あり) 西山監督のお話あり!
★5.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
◇渋谷アップリンク、4/7(土)より
『核の傷:肥田舜太郎医師と内部被曝』公開
★6.<テント日誌 4/6(金)―経産省前テントひろば209日目―>
━━━━━━━
┏┓
┗■1.今週の再稼働阻止にむけた行動 ─ 大事な山場、みんな参加しよう
└────
【4月11日(水)】原発ゼロへ!止めよう再稼働 4・11アクション
<東電福島第一原発事故の発生から1年1ヶ月>日比谷から国会へ
午後6時集合 日比谷公園中幸門(日比谷公会堂裏)、デモ出発まえ集会
午後7時デモ出発 コース:関西電力東京支社、経産省を通り、国会議事
堂方面へ、国会請願デモのあと新橋方面へ。
※プラカード、横断幕、鳴り物、キャンドルなど持ち寄り歓迎。
主催:再稼働反対!全国アクション
【4月10日(火)、12日(木)】11日をはさんで3夜連続行動!
<首相官邸まえ、再稼働反対アクション>
午後6時~7時半、官邸まえ(国会記者会館前、国会議事堂駅)で
抗議アクション。お仕事帰りに、途中からでもぜひ参加しよう。
主催:再稼働反対!全国アクション
【4月13日(金)】原発再稼働許すな!首相官邸前 & 関電本社前抗議
東京 午後6時~、首相官邸まえ
大阪 午後6時~、関西電力本社まえ
(※反原発・脱原発というテーマと関係のない特定の政治団体や政治的
テーマに関する旗やのぼり、プラカード等はなるべくご遠慮ください)
主催:ツイッター有志による反原発デモ
┏┓
┗■2.再稼働 重要対策先送り、電力会社まかせの新基準
└────(4月7日 東京新聞)
大飯原発閣僚会議、関電に工程表指示 ─ 野田佳彦首相と枝野幸男経済産
業相ら三閣僚は6日、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再
稼働問題を協議し、再稼働を認める際の新しい安全基準を正式に決定した。
ただ、格納容器のベント(排気)時に放射性物質を取り除くフィルターの設
置など重要な対策でも、先送りを認め、期限は電力会社任せとなった。
(中略)
再稼働後、福島第一原発のような重大事故が仮に起きた場合の責任につい
ては「政治責任は(首相ら)四人が負う」と強調した。
┌-----
│編集部:"政治責任を負う"とは何か。・・・事故は、未然に防ぐことがで
│ きて初めて「責任をとった」と言えると思う。事故後に職を辞するだけ
│ ならいつでもできる。あまりにも軽い発言だ。先に「再稼働ありきの結
│ 論」に怒る。
┏┓
┗■3.サクラ調査が順調 講習会や練習調査に多数の参加者。
│ 九州・四国・神奈川・東京(品川、文京)から報告書届く
└────(たんぽぽ舎 サクラ調査ネットワーク)
2012年のサクラ調査が順調です。9年間の中で今年初めて行った基本
講習会(3月23日)も30名強の新しい人々-女性が多数-が参加された。
また、4月6日(金)午後と7日(土)午前中に行った2回の実地講習会(東
京・文京、東大小石川植物園)にものべ30名弱の人が参加して、サクラ調査
の実際のやり方を実習し、終わりにミーティングをしました。(テレビ局1
社も参加、好評でした)
4月9日現在、九州・四国・神奈川から調査報告書が届いています。各地の
皆さん、調査後はなるべく一週間以内に調査票ほかをお送りください。
┏┓
┗■4.イベントのおさそい(主催・スペースたんぽぽ)
└────
◇4月10日(火) 18時45分開演、参加費800円(学生400円)
『長期化する低線量被ばくにどうむきあうか?』
~チェルノブイリの経験を活かす~
講師 吉沢弘志さん
(埼玉大学講師、市民ネットワーク千葉県政策調査室スタッフ)
「TMM:No1411」でもお知らせした吉沢弘志さんについて、今日はその活動
内容をご紹介します。
(1990年から2005年:チェルノブイリ原発事故の被災児童の救援)
・医薬品、医療器材の寄付(大きい物では、新生児用の保育器、血液検査
機など)
・食品の放射能検査(空間線量計、食品の放射能測定器の寄贈と運用
・移住のためのプロジェクト援助(汚染のない地域での住宅建設)
・乳幼児の為の非汚染・有機食材のベビーフード提供(有機農業のうちの
開発と運営、工場の建設と運営)
・保養里親運動、アップルペクチン提供
こうした活動は現在のフクシマの実情にも教訓となるものと思われます。
ぜひお越しください。
◇4月12日(木) ワンコイン上映会 19時から 参加費500円
(18:30から特典上映あり) 西山監督のお話あり!
映画:『脱原発いのちの闘争』監督:西山正啓
2011年3月11日に起きた東日本大震災によって最も恐れていた原発震災が
現実のものとなった。チェルノブイリ以来、久しく鳴りを潜めていた脱原発
運動が世界中で巻き起こってきた。これは、九州電力本店前ひろばで始まっ
た住民の住民による住民のための生存権を問う命の闘争を記録した映画であ
る。
監督は福岡県古賀市に住む西山正啓監督である。福島第一原発の事故後、
九州電力の川内原発と玄海原発をめぐって起きた脱原発運動を克明に追った
作品だ。
映画の冒頭、川内原発3号機増設予定地の海岸でウミガメの保護活動に取
り組む男性が登場。既設の原発から流れ出る温排水の温度を計測する姿が映
し出される。ウミガメやサメなどの死亡漂着の異変は温排水による可能性が
ある、と訴える。
その後は九州電力と脱原発の市民団体の対話や、停止中の玄海原発再稼動
に向けて「やらせメール」が発覚した佐賀県庁への抗議行動の様子などを収
録している。
川内原発から30キロ圏内出水市の市民交流センターで上映を予定したが
「使用目的にそぐわない」との理由で断られてしまったという話題作。
上映会当日、西山監督が九州からいらしてお話をして下さいます。今は
福島に度々訪れて映画を撮っている監督の生の福島のお話なども聞けるチャ
ンスだと思います。
ぜひ、みなさんこのチャンスをお見逃しないよういらして下さい。
┏┓
┗■5.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
└────
◇いよいよ4/7(土)より『核の傷:肥田舜太郎医師と内部被曝』公開!!
自身の被曝体験を原点に、戦後67年間、被曝者治療と核廃絶運動に献身し、
内部被曝の実態を訴え続ける現在95歳の肥田舜太郎医師の歩みを追った
ドキュメンタリー作品です。
ナレーションを染谷将太さんが担当しています。
《同時上映作品》
『311以降を生きる:肥田舜太郎医師講演より』
福島原発事故から1年、放射性物質は列島の隅々まで飛散し、
すでに安全な場所はない日本でどう生き抜くかを説く肥田医師の講演の
エッセンスを記録。
○日時:4月7日(土)から、連日10:15/12:20/14:50/18:50
○場所:渋谷アップリンク(渋谷区宇田川町37-18)
TEL:03-6825-5503、URL:http://www.uplink.co.jp
○料金:当日一般¥1,500、学生¥1,300(平日学割¥1,000)
シニア¥1,000、UPLINK会員¥1,000
┏┓
┗■6.<テント日誌 4/6(金)―経産省前テントひろば209日目―>
│ 官邸前歩道を埋め尽くす1000名以上の人々
│ 中嶌哲演和尚から佐藤幸子さんへの電話
└────(Q記)
4月6日(金) 209日目 晴れ 冷風
大飯原発再稼働をめぐって、連日、官邸前、経産省前抗議集会。日に日に、
集合する人々の数が増えてくる。
夕刻には、首都圏反原発グループ(たんぽぽ舎、No Nukes More Heart、
怒りのドラムデモ実行委員会など12団体および、諸個人)の官邸前抗議集会は、
6時頃から始まり、8時すぎには、1000人に達したと主催者。
あの四つ角歩道は、4~6列の抗議する人々で埋まり、通行者は、文字通り、
肩身の狭い思いをして通る。「ほんとうにどんな顔して、再稼働手伝ってんだ
よ!」という声が漏らされる。テントひろばからも、何人も参加したが、あま
りの冷たい風に、いったんテントへ戻る人も。しかし、集団の熱気と迫力に、
やや陶然としている面持ち。
要するに、政府と安全保安院と事業主で、それぞれ、合法性をでっちあげな
がら、有権者、地元、消費者をいかにいなすかが、かれらの戦術であり、緊急
安全対策、30項目対策、ストレステスト(一次二次)、正当評価、暫定基準
とあらゆる実態のない関門をしつらえながら、責任逃れのあのてこのてを画策
している。果ては、ナポレオン法典のように、政府こそ法なりと新基準を設け
るに至り、処置は電力会社に、一種の無期限でまる投げするにすぎない。
要するに、実態は、電力会社の科学技術、経営財政、精密機械工場の運営稼
働、等々、操作内容を管理・監視・監督しきれない無責任さ、無能性の馬脚を
現しまくっている。事故の被害者への誠意ある謝罪も厳正な賠償も果たせぬな
らば、犯罪集団としか思われぬ大臣の面々。地元福島で、良心的診療所を立ち
上げようというある方は、この犯罪集団の悪行を「緩慢なる大量殺人」と評し
ている。
集会のかえりに、佐藤幸子さんがテントに訪れ、電話を頂いた中嶌哲演和尚
と語り合われていた。断固反対のハンスト・リレーが、福島の女性たち、テン
トひろばの同志たちと継承されていることへの謝礼の内容だった。なんという
優しい静かな声音だろう!
そのとき、第2テントでは、ハンスト実行委員会の熱い会議中だった。構想
中の宣言文下書きには「なんとしても再稼働を阻止し、5月5日を全原発停止
の日として、脱原発運動の記念すべき偉大な祝日として迎えよう! テントひ
ろばの集団的ハンスト行動は、このときまでやむことはない!」という決意表
明が読める。
すわりこみから、ハンストへ、一部、巨悪犯罪者の権柄づくの行政執行を、
国民は、市民は、人民は、断固、許さないだろう。あらゆる内外の証人の前で、
4人にまで追い詰められた行政執行責任者は、すでに民意を反映する代表とは
いえず、自首をしているのに等しい。正当な議会を、正当な議論を、正当な事
故対策と人命救助を! この虚妄にして悪質な内閣を総辞職させたい!
ハンストは、今、テントひろばのみならず、全国津々浦々でも、実行されてい
るにちがいない。
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1414】
2012年4月7日(土) 地震と原発事故情報
転送歓迎
重複ご容赦願います
━━━━━━━
★1.原発再稼働をなんとしても阻止しよう 11日(水)日比谷へ行こう!
重要対策先送り、電力会社まかせの新基準NO!
地震対策なし、免震重要棟なし、フィルターなしの政府案NO
★2.『原発の来た町』斉間満(南海日日新聞社、2002年)
四国電力・伊方原発沖にA級活断層。1988年出力調整実験反対運動
★3.読者からの声
★4.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
★5.<テント日誌4/5(木)― 経産省前テントひろば208日目>
政府のペテン的再稼働方策に怒りと緊張
国会通りの坂を行ったり来たり
━━━━━━━
┏┓
┗■1.原発再稼働をなんとしても阻止しよう 11日(水)日比谷へ行こう!
| 重要対策先送り、電力会社まかせの新基準NO!
| 地震対策なし、免震重要棟なし、フィルターなしの政府案NO
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎、反原発自治体議員・市民連盟)
◯原発再稼働をなんとしても阻止しよう。4月11日(水)の夕方、日比谷-国会
デモにみんな参加しよう。(たんぽぽ舎は黄色ノボリ旗が目印です)
その前日-10日(火)と翌日-12日(木)の首相官邸前行動(18:00から)にも参加
しよう!
◯4月6日(金)の官邸前抗議行動(主催:首都圏反原発連合など-たんぽぽ舎
も参加、11団体と個人)は、1000名近くとなり盛り上がった。若い人が多く、再
稼働やめよのコールが力強く目の前の首相官邸へ次から次へと発せられた。
◯柳田も福島みずほさんにつづいて発言した。骨子は「地震・津波・火山大国
の日本に原発は全くムリだ。地震対策なし、免震重要棟なし、ベント開放の時に
放射能を除くフィルターなしの政府新基準はゴマ化しだ。先に再稼働ありきの官
僚作文だ」と批判。
◯夜8時終了後も、再稼働やめよのコールは続き、参加者の大半は帰らず、怒
りの声を上げつづけていた。
┏┓
┗■2.『原発の来た町』斉間満(南海日日新聞社、2002年)
└────四国電力・伊方原発沖にA級活断層。1988年出力調整実験反対運動
2000年12月15日、23年間に及んだ、愛媛県伊方町民を中心とした住民が国を相
手取って起こした伊方原発設置許可取り消し訴訟(四電伊方2号炉)の判決が、
松山地裁で行われた。判決は、最大の争点だった「原発敷地沖のA級活断層」の
存在を認めながら「原子力機器の安全を脅かすものではない」と、国側が活断層
を見落としたズサンな安全審査を支持し、住民側の訴えを退けた。伊方1号炉弁
護団の藤田一良団長が準備書面の中で「サタンの火」と称した原発は、その指摘
通り莫大な金と巨大な権力、そして現代の魔術というべき科学技術を駆使して住
民の生活と心をボロボロに踏みにじり、立ち上がれないほどに傷つけ、その後に
進入してきた。
象徴的な出来事として1988年の伊方原発出力調整実験反対運動がある。全国の
反原発住民5千人とも1万人ともいわれる人々が四電本社(香川県高松)を取り囲
み、実験中止を訴えた運動。この際、ステッカーを張ったり、針金を一本切った
だけで、反対運動をする人が警察に逮捕された。同年、伊方町の要職にあった人
物から筆者が渡された「マル秘」書類には、為政者や企業警察など核開発をもく
ろむ者たちによって住民を管理、弾圧して原発推進を進めるということが、伊方
町でも行われてきたことが克明に記されていた。
今、為政者や企業側は莫大な金と巨大な権力を駆使して利潤の追求と戦争に備
えた国造りへとまい進しているかにみえる。住民への弾圧や自衛隊という軍隊の
動員計画も想定されていることなども考えあわせると、核という地球規模の破壊
的な兵器の原料となる原発を阻止することは、反戦活動にもつながっていくもの
であるともいえるのではないだろうか。
斉間満(さいま・みつる)(1943~2006年)
<伊方原発反対八西連絡協議会会員>
伊方原発建設当初、地方紙の記者として取材したのが伊方原発とのかかわり
の初め。取材していく中で地元にあるローカル誌が原発の危険性に少しも触れな
いことに疑問を感じて焦りを覚える。経験も知識も資金も貧しい中ではあったが、
地元で原発を批判していく必要を強く感じて1975年「南海日日新聞社」を立ちあ
げる。以来一貫して原発反対と匿名報道を貫き、伊方町を含む周辺の町や八幡浜
市の人々に原発の危険性を伝え続けてきた。
伊方原発2号炉設置許可取り消し裁判は、本人訴訟として起こされたが、原
告の一人に加わり23年間法廷で闘った。しかし、2000年12月判決の4日前に持病
の心臓病が原因で脳梗塞を発病し、左半身不随車いす生活の身となる。近藤誠さ
んは同じ原告、反原発の仲間であり社員の一人。2006年永眠。
『原発の来た町 ─原発はこうして建てられた/伊方原発の30年』(再版)
http://www.hangenpatsu.net/files/SaimaIkataBook.pdf(PDF、181ページ、2.8MB)
┏┓
┗■3.読者からの声
└────
◇4.5再稼働反対、首相官邸まえ抗議アクションに参加して
「インスタント安全基準」にNO!(さよなら原発みなと 山田知恵子)
5日(木)夕方に首相を含む4閣僚らが大飯原発3、4号機の再稼働に向けた
2回目の閣僚会合を行いました。この中で新たに3つの基準を枝野経産相が提出
し認めたとのこと。いったい30項目の基準というものはなんだったのか。とにか
く再稼働ありきのまやかし、インチキのオンパレード。
福島事故を引き起こした「犯罪」組織である保安院が偽造した「インスタント
安全基準」による再稼働など論外です。
当日の案内で緊急でしたが、「NO!」の声をぶつける官邸前アクション(福
島原発事故緊急会議などの呼びかけ)に参加しました。参加者が次々に首相官邸
に向けて再稼働阻止を訴えました。
「さよなら原発みなと」はガレキ問題で4000枚のポスティングをしましたが、
市民の中で原発、放射能に非常に関心が高まっており、今がせめぎあいの時、気
合いをいれて必ず再稼働を阻止しましょう」と訴えました。
◇[続]脱原発を確かなものにするために
メガバンクに変わる預け先を教えて!(玉中 たんぽぽ舎ボランティア)
(編集部より:4月4日の投稿に読者からご意見があり、筆者に続編をお願
いしました)
たんぽぽ舎のボランティアや講座に来る人は東京近辺から参加する人が多いの
です。仕事の合間をぬってあるいは、仕事を終えてからになるので、金融機関の
営業時間内の窓口へ行く事は難しい。脱原発宣言したJ信用金庫の支店がある場
所は限られています。たまたま、たんぽぽ舎の近くに支店があり、預け替えした
い人がいるので、夜間に(たんぽぽ舎で)窓口を開設していただけないかとお願
いしたのです。そんなに難しいこととは思ってもみませんでした。
ダメなら再生可能なエネルギーを地域政策として取り組む自治体が出て来てで
しょうから、そちらへ支援する方が簡単のようだと考え直したところです。
┏┓
┗■4.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
└────
◇フクシマを最後の悲劇に!
原発事故の真因・国の対応・これからなすべきことを三論客が語る!
・明石昇二郎氏(『黒い赤ちゃん カネミ油症34年の空白』(講談社)、
『原発崩壊』(07年、金曜日)、『食品の放射能汚染 完全 対策マ
ニュアル (別冊宝島) 』等著書・連載多数。広瀬隆さんと、東電重役や
原子力委員会・同安全委員会委員長等を刑事告発。
・小森陽一さん(東大教授(近代日本文学)、9条の会事務局長
・長谷川健一さん(飯舘村元酪農家。友人である酪農家の自殺を契機に講
演活動開始。
日時 4月15日(日)19時~21時頃
(※18:40~19:00辻々語りバンド(石原みきこさん・館野公一さん))
場所 多摩市永山公民館(ベルブ永山)ホール
京王・小田急永山駅徒歩3分、
又は聖蹟桜ヶ丘駅・鶴川間バス「永山駅」、五百円、
主催 放射性物質からいのちを守る多摩市民の会&北京JAC多摩・茨城
共催 問い合わせ 090-5191-3832
┏┓
┗■5.<テント日誌4/5(木)―経産省前テントひろば208日目>
│ 政府のペテン的再稼働方策に怒りと緊張
| 国会通りの坂を行ったり来たり
└────
4月5日(木) 晴れ。
テントは今朝の報道で持ちきり。様々な新聞がテーブルに置かれている。
本当に野田をはじめ4閣僚(+仙谷)のペテン師振りも相当のものだ。一昨日の
会合で政治決断を見送り、暫定安全基準を作ってからと言うので、いくらなんで
もそれなりに時間をかけて検討してしっかりしたものを作ってからかと思いきや、
インチキもインチキ、既に昨年5月以来、保安院がさしあたりの緊急対策として
出して実行されてきたものをまとめただけ。1日で作られる作文が再稼働のお墨
付きなのだ。それもベントのフィルターや防潮堤など時間のかかるものは再稼働
してからでよい、免震施設もいらない、という。そして8日にも枝野経産相が福
井入りするという。
原発推進勢力はなんとしてでも4月再稼働へと突き進むということだ。その執
念たるやすさまじい。福島の人々の苦しみも、また人の命も歯牙にもかけず、弄
んでいる。4閣僚はペテン師として人々を欺くというわけだ。
こうなったらこちらも本当に腹を固めて向かっていかねば、と改めて感じさせ
られる。いよいよ集団ハンストもさし迫ったものになってきた。
昼にはインチキ・インスタント安全基準を批判し、大飯原発再稼働に反対する
院内集会が行われ、会場に入りきれないほどの人が参加したそうだ。井野さんの
説明、後藤さんは電話で話し、超党派の議員連盟からも発言、熱気に沸き返った
という。
夕方には超緊急官邸前行動があり、80名程が集まる。口々に怒りのアピー
ル、コールを繰り返す。
その後には、経産省正門前でテント参加者によるマイクアピールが遅くまで続
けられる。
テントと、国会・首相官邸を結ぶ国会通りの坂を何度も行ったり来たりする一日
であった。
明日もまた首相官邸前行動が予定されている。
★テント全体会議 4月9日(木)午後7時~ 神保町ひまわり館
2012年4月7日(土) 地震と原発事故情報
転送歓迎
重複ご容赦願います
━━━━━━━
★1.原発再稼働をなんとしても阻止しよう 11日(水)日比谷へ行こう!
重要対策先送り、電力会社まかせの新基準NO!
地震対策なし、免震重要棟なし、フィルターなしの政府案NO
★2.『原発の来た町』斉間満(南海日日新聞社、2002年)
四国電力・伊方原発沖にA級活断層。1988年出力調整実験反対運動
★3.読者からの声
★4.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
★5.<テント日誌4/5(木)― 経産省前テントひろば208日目>
政府のペテン的再稼働方策に怒りと緊張
国会通りの坂を行ったり来たり
━━━━━━━
┏┓
┗■1.原発再稼働をなんとしても阻止しよう 11日(水)日比谷へ行こう!
| 重要対策先送り、電力会社まかせの新基準NO!
| 地震対策なし、免震重要棟なし、フィルターなしの政府案NO
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎、反原発自治体議員・市民連盟)
◯原発再稼働をなんとしても阻止しよう。4月11日(水)の夕方、日比谷-国会
デモにみんな参加しよう。(たんぽぽ舎は黄色ノボリ旗が目印です)
その前日-10日(火)と翌日-12日(木)の首相官邸前行動(18:00から)にも参加
しよう!
◯4月6日(金)の官邸前抗議行動(主催:首都圏反原発連合など-たんぽぽ舎
も参加、11団体と個人)は、1000名近くとなり盛り上がった。若い人が多く、再
稼働やめよのコールが力強く目の前の首相官邸へ次から次へと発せられた。
◯柳田も福島みずほさんにつづいて発言した。骨子は「地震・津波・火山大国
の日本に原発は全くムリだ。地震対策なし、免震重要棟なし、ベント開放の時に
放射能を除くフィルターなしの政府新基準はゴマ化しだ。先に再稼働ありきの官
僚作文だ」と批判。
◯夜8時終了後も、再稼働やめよのコールは続き、参加者の大半は帰らず、怒
りの声を上げつづけていた。
┏┓
┗■2.『原発の来た町』斉間満(南海日日新聞社、2002年)
└────四国電力・伊方原発沖にA級活断層。1988年出力調整実験反対運動
2000年12月15日、23年間に及んだ、愛媛県伊方町民を中心とした住民が国を相
手取って起こした伊方原発設置許可取り消し訴訟(四電伊方2号炉)の判決が、
松山地裁で行われた。判決は、最大の争点だった「原発敷地沖のA級活断層」の
存在を認めながら「原子力機器の安全を脅かすものではない」と、国側が活断層
を見落としたズサンな安全審査を支持し、住民側の訴えを退けた。伊方1号炉弁
護団の藤田一良団長が準備書面の中で「サタンの火」と称した原発は、その指摘
通り莫大な金と巨大な権力、そして現代の魔術というべき科学技術を駆使して住
民の生活と心をボロボロに踏みにじり、立ち上がれないほどに傷つけ、その後に
進入してきた。
象徴的な出来事として1988年の伊方原発出力調整実験反対運動がある。全国の
反原発住民5千人とも1万人ともいわれる人々が四電本社(香川県高松)を取り囲
み、実験中止を訴えた運動。この際、ステッカーを張ったり、針金を一本切った
だけで、反対運動をする人が警察に逮捕された。同年、伊方町の要職にあった人
物から筆者が渡された「マル秘」書類には、為政者や企業警察など核開発をもく
ろむ者たちによって住民を管理、弾圧して原発推進を進めるということが、伊方
町でも行われてきたことが克明に記されていた。
今、為政者や企業側は莫大な金と巨大な権力を駆使して利潤の追求と戦争に備
えた国造りへとまい進しているかにみえる。住民への弾圧や自衛隊という軍隊の
動員計画も想定されていることなども考えあわせると、核という地球規模の破壊
的な兵器の原料となる原発を阻止することは、反戦活動にもつながっていくもの
であるともいえるのではないだろうか。
斉間満(さいま・みつる)(1943~2006年)
<伊方原発反対八西連絡協議会会員>
伊方原発建設当初、地方紙の記者として取材したのが伊方原発とのかかわり
の初め。取材していく中で地元にあるローカル誌が原発の危険性に少しも触れな
いことに疑問を感じて焦りを覚える。経験も知識も資金も貧しい中ではあったが、
地元で原発を批判していく必要を強く感じて1975年「南海日日新聞社」を立ちあ
げる。以来一貫して原発反対と匿名報道を貫き、伊方町を含む周辺の町や八幡浜
市の人々に原発の危険性を伝え続けてきた。
伊方原発2号炉設置許可取り消し裁判は、本人訴訟として起こされたが、原
告の一人に加わり23年間法廷で闘った。しかし、2000年12月判決の4日前に持病
の心臓病が原因で脳梗塞を発病し、左半身不随車いす生活の身となる。近藤誠さ
んは同じ原告、反原発の仲間であり社員の一人。2006年永眠。
『原発の来た町 ─原発はこうして建てられた/伊方原発の30年』(再版)
http://www.hangenpatsu.net/files/SaimaIkataBook.pdf(PDF、181ページ、2.8MB)
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┗■3.読者からの声
└────
◇4.5再稼働反対、首相官邸まえ抗議アクションに参加して
「インスタント安全基準」にNO!(さよなら原発みなと 山田知恵子)
5日(木)夕方に首相を含む4閣僚らが大飯原発3、4号機の再稼働に向けた
2回目の閣僚会合を行いました。この中で新たに3つの基準を枝野経産相が提出
し認めたとのこと。いったい30項目の基準というものはなんだったのか。とにか
く再稼働ありきのまやかし、インチキのオンパレード。
福島事故を引き起こした「犯罪」組織である保安院が偽造した「インスタント
安全基準」による再稼働など論外です。
当日の案内で緊急でしたが、「NO!」の声をぶつける官邸前アクション(福
島原発事故緊急会議などの呼びかけ)に参加しました。参加者が次々に首相官邸
に向けて再稼働阻止を訴えました。
「さよなら原発みなと」はガレキ問題で4000枚のポスティングをしましたが、
市民の中で原発、放射能に非常に関心が高まっており、今がせめぎあいの時、気
合いをいれて必ず再稼働を阻止しましょう」と訴えました。
◇[続]脱原発を確かなものにするために
メガバンクに変わる預け先を教えて!(玉中 たんぽぽ舎ボランティア)
(編集部より:4月4日の投稿に読者からご意見があり、筆者に続編をお願
いしました)
たんぽぽ舎のボランティアや講座に来る人は東京近辺から参加する人が多いの
です。仕事の合間をぬってあるいは、仕事を終えてからになるので、金融機関の
営業時間内の窓口へ行く事は難しい。脱原発宣言したJ信用金庫の支店がある場
所は限られています。たまたま、たんぽぽ舎の近くに支店があり、預け替えした
い人がいるので、夜間に(たんぽぽ舎で)窓口を開設していただけないかとお願
いしたのです。そんなに難しいこととは思ってもみませんでした。
ダメなら再生可能なエネルギーを地域政策として取り組む自治体が出て来てで
しょうから、そちらへ支援する方が簡単のようだと考え直したところです。
┏┓
┗■4.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
└────
◇フクシマを最後の悲劇に!
原発事故の真因・国の対応・これからなすべきことを三論客が語る!
・明石昇二郎氏(『黒い赤ちゃん カネミ油症34年の空白』(講談社)、
『原発崩壊』(07年、金曜日)、『食品の放射能汚染 完全 対策マ
ニュアル (別冊宝島) 』等著書・連載多数。広瀬隆さんと、東電重役や
原子力委員会・同安全委員会委員長等を刑事告発。
・小森陽一さん(東大教授(近代日本文学)、9条の会事務局長
・長谷川健一さん(飯舘村元酪農家。友人である酪農家の自殺を契機に講
演活動開始。
日時 4月15日(日)19時~21時頃
(※18:40~19:00辻々語りバンド(石原みきこさん・館野公一さん))
場所 多摩市永山公民館(ベルブ永山)ホール
京王・小田急永山駅徒歩3分、
又は聖蹟桜ヶ丘駅・鶴川間バス「永山駅」、五百円、
主催 放射性物質からいのちを守る多摩市民の会&北京JAC多摩・茨城
共催 問い合わせ 090-5191-3832
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┗■5.<テント日誌4/5(木)―経産省前テントひろば208日目>
│ 政府のペテン的再稼働方策に怒りと緊張
| 国会通りの坂を行ったり来たり
└────
4月5日(木) 晴れ。
テントは今朝の報道で持ちきり。様々な新聞がテーブルに置かれている。
本当に野田をはじめ4閣僚(+仙谷)のペテン師振りも相当のものだ。一昨日の
会合で政治決断を見送り、暫定安全基準を作ってからと言うので、いくらなんで
もそれなりに時間をかけて検討してしっかりしたものを作ってからかと思いきや、
インチキもインチキ、既に昨年5月以来、保安院がさしあたりの緊急対策として
出して実行されてきたものをまとめただけ。1日で作られる作文が再稼働のお墨
付きなのだ。それもベントのフィルターや防潮堤など時間のかかるものは再稼働
してからでよい、免震施設もいらない、という。そして8日にも枝野経産相が福
井入りするという。
原発推進勢力はなんとしてでも4月再稼働へと突き進むということだ。その執
念たるやすさまじい。福島の人々の苦しみも、また人の命も歯牙にもかけず、弄
んでいる。4閣僚はペテン師として人々を欺くというわけだ。
こうなったらこちらも本当に腹を固めて向かっていかねば、と改めて感じさせ
られる。いよいよ集団ハンストもさし迫ったものになってきた。
昼にはインチキ・インスタント安全基準を批判し、大飯原発再稼働に反対する
院内集会が行われ、会場に入りきれないほどの人が参加したそうだ。井野さんの
説明、後藤さんは電話で話し、超党派の議員連盟からも発言、熱気に沸き返った
という。
夕方には超緊急官邸前行動があり、80名程が集まる。口々に怒りのアピー
ル、コールを繰り返す。
その後には、経産省正門前でテント参加者によるマイクアピールが遅くまで続
けられる。
テントと、国会・首相官邸を結ぶ国会通りの坂を何度も行ったり来たりする一日
であった。
明日もまた首相官邸前行動が予定されている。
★テント全体会議 4月9日(木)午後7時~ 神保町ひまわり館
たんぽぽ舎です。【TMM:No1413】
2012年4月6日(金) 地震と原発事故情報
転送歓迎
━━━━━━━
★1.放射性セシウムの食品新基準は
内部被爆犠牲者を出すことを容認するもの
─(安田節子 食政策センター・ビジョン21)
★2.<テント日誌 4/3(火)―経産省前テントひろば206日目―>
━━━━━━━
┏┓
┗■1.放射性セシウムの食品新基準は
│ 内部被爆犠牲者を出すことを容認するもの
└────(安田節子 食政策センター・ビジョン21)
4月1日より食品中の放射性物質の新基準がこれまでの暫定基準に代わり
施行された。
○放射性セシウムの新基準値
食品群 基準値 (単位:ベクレル/kg)
------------------------------------------
一般食品 100
乳児用食品 50
牛乳 50
飲料水 10
------------------------------------------
1.原発事故後のもっとも重大な被ばく源は食品からの体内取り込みだ。放
射線防護の観点から、いかに国民の内部被ばくを防ぐかという思想に立っ
て基準策定されるべきところ、新基準は内部被ばくの犠牲者を出すことを
認めるものとなった。
放射線の影響には閾値がないのだから、限りなくゼロを目指して国民の内
部被ばくを防ぐ基準を定めるべきだ。その数値にもとづき市場流通前にふ
るいわけ(スクリーニング)の全ロット測定が実施され、超えたものは東
電賠償対象とし、基準以下のものだけ市場に流通する体制を構築するのが
政府の責務ではないか。
日本の公衆の被ばく限度は年間1ミリシーベルト以下という法律の定めが
ある。しかし、1年間運用された暫定基準は、食べる食品の半分が基準ぎ
りぎりだとして年間17ミリシーベルトの被爆を認めるものだった。これ
は非常事態の介入値で、安全濃度を示すものではないと政府がいうように、
途方もない緩い値であった。新基準は、セシウムについて5分の1に引き
下げたというが、暫定基準が途方もない数値であるから、引き下げたと
いってもなお高過ぎる。
また主食の米について、一般食品と別に厳しい数値が設定されるべきだっ
た。100ベクレルぎりぎりの米を誰が食べたいと思うだろうか。ウクラ
イナ、ベラルーシでは主食のパンには一般食品より低い基準を定めている。
流通する米は一桁レベルの規制値にしない限り、生産者も米流通業者も消
費者の懸念のはざまで対応に苦慮するだけだ。
2.セシウムの基準値のみで、ストロンチウムなど他の核種の基準値が定め
られていない。政府はセシウム値に他の核種を比率に応じて考慮している
と言い訳をしている。同じ理屈で暫定基準のときもストロンチウムの基準
は示されなかった。基準値がなければ考慮されず、検査体制の構築や実質
的規制はなされない。わけてもストロンチウムの基準は不可欠だ。なぜな
らストロンチウムは作物のみならず、魚介類にも取り込まれやすい。事故
後1年から2年に魚の汚染のピークが来ると言われている。計測器配備や
検査体制に費用と労を惜しむようでは、本気で被爆防護を考えているとは
思えない。ストロンチウムはベータ線核種であるため体内への摂取後に毒
性を示す。化学的性質がカルシウムに似ているため、骨に蓄積される。そ
のため生物的半減期が長く、セシウムと異なり次第に蓄積されていく。食
品にわずかしか含まれていないとしても危険性が高くなるのだ。
3.乳児食品と牛乳に50ベクレルはとうてい許容できない。ゼロであるべ
きだ。細胞分裂が活発で成人の何倍も影響を受ける乳児や子どもたちを内
部被ばくから守るためにはゼロ基準でなければならない。しかもゼロ基準
の達成は不可能ではない。乳業メーカーは輸出向け粉ミルクは汚染ゼロを
保障して輸出しているのだ。現在、乳業メーカーは多くの酪農家から集め
た原乳をクーラーステーションでミックスした後、計測している。高い汚
染の原乳があっても薄まり規制値をクリアーすればよしとしている。酪農
家の牛を個別に検査し、汚染牛を特定するというきめ細かい作業を続けれ
ば、汚染のある原乳の混入はなくなる。牛乳だけでなく米も茶も同様で、
きめ細かな測定による汚染源の特定と排除が最も被ばく防止に有効だが、
それはコストがかかるからしないで、ミックスして基準値以下に薄まれば
よしとする業界にやさしい食品流通規制を続けていては国民全体が内部被
ばくさせられるのは必至だ。
4.飲料水の10ベクレルはあまりにも高い。 ちなみに飲料水の基準は米国
0.111ベクレル、ドイツ0.5ベクレルだ。現在いずれの浄水場も計測値は検
出限界以下となっている。検出限界値は小数点以下だ。実現できている小
数点以下の規制値にすべきだが、なぜしないのか。あえてWHO基準の高
い数値を持ってくる意図はどこにあるのか。再び飲料水の汚染が起こりう
ると想定しているのかもしれない。
5.幼児、子ども、妊婦への配慮がない 乳児食品と牛乳以外の一般食品
はおしなべて100ベクレルだ。半分は汚染のない食品で、残り半分がこ
のレベルぎりぎりの食品を摂取したとする前提で一般食品に割り当てる線
量は、1mSv/年から「飲料水」の線量(約0.1mSv/年)を差し引いた約0.9
mSv/年としている。これは内部被ばくだけでだ。
ドイツ放射線防護令では、公衆の年間放射線被ばくの制限値を0.3ミリ
シーベルトとしている。この基準を守るためには、セシウム137の制限
値は子どもと青少年に対しては食品1キロ当たり4ベクレルを、大人は8
ベクレルを超えるべきではないと勧告している。それでも年間0.3ミリ
シーベルト被ばくすると国際放射線防護委員会(ICRP)のリスク数を
使用した場合、10万人当たり1~2人が新たに癌で死亡する結果となる。
日本は半分は汚染していない食品という前提だから、ドイツ放射線防護令
からすると、6倍くらいになるのではないか。日本の年間1ミリシーベル
トの被ばく限度はICRPの基準を参考にしている。放射線防護の考えは
出来る限り被ばくは最小化するという原則があったが、ICRPは
「ALARA(As Low As Reasonably Achievable)」Reasonablyを挿入
したアララの原則にすり替えた。合理的、現実的に達成できる限り、低く
というもの。「合理的」とは経済性の観点から決められる。
新基準は明らかに経済性優先で放射線防護がその下に置かれている。日本
政府はアララの原則に則って基準を決めている。多くの内部被ばくの犠牲
者を生むことを承知しての基準であり、とうてい納得できるものではない。
6.米、牛肉、大豆については、米、牛肉は2012年9月まで、大豆は12月ま
で暫定規制値500ベクレルの適用が続く。
また加工食品については、3月31日までに製造、加工された食品は暫定規
制値を賞味期限まで認める 9月30日までに製造、加工された米、肉を原料
とする加工食品は賞味期限まで認める 12月31日までに製造、加工、され
た大豆食品は賞味期限まで認めるとなっているため、2本立ての基準とな
り、500ベクレルの食品も流通することになる。注意が必要だ。
それにしても現状は加工食品原料やコンビニ弁当など放射能検査はほとん
どされていない。食品企業やコンビニ各社に新基準より厳しい自主基準を
定め、放射能検査体制を敷き、数値を公表するよう電話を集中させよう!
┏┓
┗■2.<テント日誌 4/3(火)―経産省前テントひろば206日目―>
│ 春の嵐に負けないテント
│ 4/15伊方現地集会への派遣を決定
└────(M/O)
「春一番が吹かなかった」代償か、大気が放射能汚染に怒っているためか「春
の嵐」がやってきた。天気予報で知らされていたため、朝から防御対策が講じ
られた。
以前に台風に見舞われて時は一時テントをたたみ猛烈な雨風をよけたが、今
回はそうはいかない。テントも三つに増えたし、荷物も結構な量になった。そ
れに経産省側が虎視眈々と機会をうかがっていることもあり、たためないので
ある。第一テントの下幕の二隅をたくし上げ風の通り道を作った。当然、雨が
吹き込まれるので荷物にはシートを被せ重荷を付けた。第二テントも第三テン
トも強風対策を施した。
予報通りに3時ころから風も強まり、雨も降り始めた。テント防衛に参加し
た30数名は雨の吹き込むテントに座り込んでいた。テントの対面は外務省で
あるが、桜が満開に近い。雨のぱらつく中で見事な桜がいやがおうでも目に飛
び込んでくる。思わぬ花見となったが、こんな花見は初めてだ。「花も嵐も踏
み越えて行くがテントの…」なんてセリフが自然に口から出た。それぞれ、ど
こか緊張しながらも愉しそうでもある。
滑稽な役割を演じたのは経産省の連中である。彼らはテント防御のために立
木に結んだ紐を取れと強固に迫ってきた。例の如くビデオカメラを回しながら
である。我々はこんな事で喧嘩するのもアホらしく紐を解いたが、残っていた
のを目ざとく見つけ切断した。こんなところだけ意地悪く強固になる経産省の
面々って一体何なのだろうか。
朝、見ると外務省前の桜は風に吹き散らされた薄くなっていた。やはり、今
年の桜もかわいそうだ。
予報では9時ころが雨風のピークとあったが7時前後に早まったようだった。
その首相官邸では大飯原発の再稼働についての4閣僚会議が開かれていた。今
会議で再稼働の政治判断は先送りされるということが朝日新聞等で報じられて
いたが、結果はその通りであった(4月4日付け全国紙の朝刊)。
大阪・京都・滋賀のどの近県の反対が強まり、また、国会でも各議連の動き
が活発になっている。国民の再稼働反対の意志や声が強くなっていることが根
底にある。原子力安全―保安院のお墨付きで「再稼働ありき」に進む野田首相
に国民の怒りが強まっているのだ。再稼働派の巻き返しも予測されるから、油
断はできない。
原発ゼロに向け国民の声を結集し5月5日に進みたい。。
テント内では強い雨や風の中でテント運営委員会が開かれた。5月5日の
「原発ゼロ」に向けての方向の確認であるが、大飯原発3・4号機の再稼働が
困難になると、今度は伊方原発3号機が狙われるのではないかということが話
題になった。過去にも伊方原発が突破口的な役割を担わされたことはあるわけ
で今回も警戒する必要があるという声が出た。
そして、伊方の現地で開かれる4月14日・15日の現地集会のテント前ひ
ろばからメンバーを派遣することにした。現地との連帯を強めて行きたいと思
う。テント前ひろばは政府の動向を注視しつつ原発の存在する現地も方々との
連携を強めていきたいのである。
今日のテントの宿泊は臨時の体制となりいつもより多くのメンバーが残った。
テント内ではまず消灯前までの議論が続いた。「日の丸」についての議論が多
くでるようになったのは時代の反映だろうか。
「40 代以下の人たちとの考えの食い違いを意識してはいる」と書いたこと
があるが、その違いの一端を日の丸についての意識はあらわしているのかもし
れない。僕らは日の丸をあまり意識せず、意識するときは否定的な側面が強い
が、若い世代はどうなのであろうか。ナショナリズム(国家意識)も含めてこ
このところは考え聞いて見たいところである。
今日は寝るところも狭く、不寝番の人が多く残ったので消灯時間後の議論も
続いた。年を取ってもこんなに議論が好きであるのはいいことなのだろう。こ
れも若いころからの知的貯金のためかも知れない。
【訂正】4月1日のものが「経産省前テントひろば203日目」となってい
ましたが、204日目の間違いでしたので、訂正します。4月2日のもの
は、205日目が抜けていましたので、加えておきます。
2012年4月6日(金) 地震と原発事故情報
転送歓迎
━━━━━━━
★1.放射性セシウムの食品新基準は
内部被爆犠牲者を出すことを容認するもの
─(安田節子 食政策センター・ビジョン21)
★2.<テント日誌 4/3(火)―経産省前テントひろば206日目―>
━━━━━━━
┏┓
┗■1.放射性セシウムの食品新基準は
│ 内部被爆犠牲者を出すことを容認するもの
└────(安田節子 食政策センター・ビジョン21)
4月1日より食品中の放射性物質の新基準がこれまでの暫定基準に代わり
施行された。
○放射性セシウムの新基準値
食品群 基準値 (単位:ベクレル/kg)
------------------------------------------
一般食品 100
乳児用食品 50
牛乳 50
飲料水 10
------------------------------------------
1.原発事故後のもっとも重大な被ばく源は食品からの体内取り込みだ。放
射線防護の観点から、いかに国民の内部被ばくを防ぐかという思想に立っ
て基準策定されるべきところ、新基準は内部被ばくの犠牲者を出すことを
認めるものとなった。
放射線の影響には閾値がないのだから、限りなくゼロを目指して国民の内
部被ばくを防ぐ基準を定めるべきだ。その数値にもとづき市場流通前にふ
るいわけ(スクリーニング)の全ロット測定が実施され、超えたものは東
電賠償対象とし、基準以下のものだけ市場に流通する体制を構築するのが
政府の責務ではないか。
日本の公衆の被ばく限度は年間1ミリシーベルト以下という法律の定めが
ある。しかし、1年間運用された暫定基準は、食べる食品の半分が基準ぎ
りぎりだとして年間17ミリシーベルトの被爆を認めるものだった。これ
は非常事態の介入値で、安全濃度を示すものではないと政府がいうように、
途方もない緩い値であった。新基準は、セシウムについて5分の1に引き
下げたというが、暫定基準が途方もない数値であるから、引き下げたと
いってもなお高過ぎる。
また主食の米について、一般食品と別に厳しい数値が設定されるべきだっ
た。100ベクレルぎりぎりの米を誰が食べたいと思うだろうか。ウクラ
イナ、ベラルーシでは主食のパンには一般食品より低い基準を定めている。
流通する米は一桁レベルの規制値にしない限り、生産者も米流通業者も消
費者の懸念のはざまで対応に苦慮するだけだ。
2.セシウムの基準値のみで、ストロンチウムなど他の核種の基準値が定め
られていない。政府はセシウム値に他の核種を比率に応じて考慮している
と言い訳をしている。同じ理屈で暫定基準のときもストロンチウムの基準
は示されなかった。基準値がなければ考慮されず、検査体制の構築や実質
的規制はなされない。わけてもストロンチウムの基準は不可欠だ。なぜな
らストロンチウムは作物のみならず、魚介類にも取り込まれやすい。事故
後1年から2年に魚の汚染のピークが来ると言われている。計測器配備や
検査体制に費用と労を惜しむようでは、本気で被爆防護を考えているとは
思えない。ストロンチウムはベータ線核種であるため体内への摂取後に毒
性を示す。化学的性質がカルシウムに似ているため、骨に蓄積される。そ
のため生物的半減期が長く、セシウムと異なり次第に蓄積されていく。食
品にわずかしか含まれていないとしても危険性が高くなるのだ。
3.乳児食品と牛乳に50ベクレルはとうてい許容できない。ゼロであるべ
きだ。細胞分裂が活発で成人の何倍も影響を受ける乳児や子どもたちを内
部被ばくから守るためにはゼロ基準でなければならない。しかもゼロ基準
の達成は不可能ではない。乳業メーカーは輸出向け粉ミルクは汚染ゼロを
保障して輸出しているのだ。現在、乳業メーカーは多くの酪農家から集め
た原乳をクーラーステーションでミックスした後、計測している。高い汚
染の原乳があっても薄まり規制値をクリアーすればよしとしている。酪農
家の牛を個別に検査し、汚染牛を特定するというきめ細かい作業を続けれ
ば、汚染のある原乳の混入はなくなる。牛乳だけでなく米も茶も同様で、
きめ細かな測定による汚染源の特定と排除が最も被ばく防止に有効だが、
それはコストがかかるからしないで、ミックスして基準値以下に薄まれば
よしとする業界にやさしい食品流通規制を続けていては国民全体が内部被
ばくさせられるのは必至だ。
4.飲料水の10ベクレルはあまりにも高い。 ちなみに飲料水の基準は米国
0.111ベクレル、ドイツ0.5ベクレルだ。現在いずれの浄水場も計測値は検
出限界以下となっている。検出限界値は小数点以下だ。実現できている小
数点以下の規制値にすべきだが、なぜしないのか。あえてWHO基準の高
い数値を持ってくる意図はどこにあるのか。再び飲料水の汚染が起こりう
ると想定しているのかもしれない。
5.幼児、子ども、妊婦への配慮がない 乳児食品と牛乳以外の一般食品
はおしなべて100ベクレルだ。半分は汚染のない食品で、残り半分がこ
のレベルぎりぎりの食品を摂取したとする前提で一般食品に割り当てる線
量は、1mSv/年から「飲料水」の線量(約0.1mSv/年)を差し引いた約0.9
mSv/年としている。これは内部被ばくだけでだ。
ドイツ放射線防護令では、公衆の年間放射線被ばくの制限値を0.3ミリ
シーベルトとしている。この基準を守るためには、セシウム137の制限
値は子どもと青少年に対しては食品1キロ当たり4ベクレルを、大人は8
ベクレルを超えるべきではないと勧告している。それでも年間0.3ミリ
シーベルト被ばくすると国際放射線防護委員会(ICRP)のリスク数を
使用した場合、10万人当たり1~2人が新たに癌で死亡する結果となる。
日本は半分は汚染していない食品という前提だから、ドイツ放射線防護令
からすると、6倍くらいになるのではないか。日本の年間1ミリシーベル
トの被ばく限度はICRPの基準を参考にしている。放射線防護の考えは
出来る限り被ばくは最小化するという原則があったが、ICRPは
「ALARA(As Low As Reasonably Achievable)」Reasonablyを挿入
したアララの原則にすり替えた。合理的、現実的に達成できる限り、低く
というもの。「合理的」とは経済性の観点から決められる。
新基準は明らかに経済性優先で放射線防護がその下に置かれている。日本
政府はアララの原則に則って基準を決めている。多くの内部被ばくの犠牲
者を生むことを承知しての基準であり、とうてい納得できるものではない。
6.米、牛肉、大豆については、米、牛肉は2012年9月まで、大豆は12月ま
で暫定規制値500ベクレルの適用が続く。
また加工食品については、3月31日までに製造、加工された食品は暫定規
制値を賞味期限まで認める 9月30日までに製造、加工された米、肉を原料
とする加工食品は賞味期限まで認める 12月31日までに製造、加工、され
た大豆食品は賞味期限まで認めるとなっているため、2本立ての基準とな
り、500ベクレルの食品も流通することになる。注意が必要だ。
それにしても現状は加工食品原料やコンビニ弁当など放射能検査はほとん
どされていない。食品企業やコンビニ各社に新基準より厳しい自主基準を
定め、放射能検査体制を敷き、数値を公表するよう電話を集中させよう!
┏┓
┗■2.<テント日誌 4/3(火)―経産省前テントひろば206日目―>
│ 春の嵐に負けないテント
│ 4/15伊方現地集会への派遣を決定
└────(M/O)
「春一番が吹かなかった」代償か、大気が放射能汚染に怒っているためか「春
の嵐」がやってきた。天気予報で知らされていたため、朝から防御対策が講じ
られた。
以前に台風に見舞われて時は一時テントをたたみ猛烈な雨風をよけたが、今
回はそうはいかない。テントも三つに増えたし、荷物も結構な量になった。そ
れに経産省側が虎視眈々と機会をうかがっていることもあり、たためないので
ある。第一テントの下幕の二隅をたくし上げ風の通り道を作った。当然、雨が
吹き込まれるので荷物にはシートを被せ重荷を付けた。第二テントも第三テン
トも強風対策を施した。
予報通りに3時ころから風も強まり、雨も降り始めた。テント防衛に参加し
た30数名は雨の吹き込むテントに座り込んでいた。テントの対面は外務省で
あるが、桜が満開に近い。雨のぱらつく中で見事な桜がいやがおうでも目に飛
び込んでくる。思わぬ花見となったが、こんな花見は初めてだ。「花も嵐も踏
み越えて行くがテントの…」なんてセリフが自然に口から出た。それぞれ、ど
こか緊張しながらも愉しそうでもある。
滑稽な役割を演じたのは経産省の連中である。彼らはテント防御のために立
木に結んだ紐を取れと強固に迫ってきた。例の如くビデオカメラを回しながら
である。我々はこんな事で喧嘩するのもアホらしく紐を解いたが、残っていた
のを目ざとく見つけ切断した。こんなところだけ意地悪く強固になる経産省の
面々って一体何なのだろうか。
朝、見ると外務省前の桜は風に吹き散らされた薄くなっていた。やはり、今
年の桜もかわいそうだ。
予報では9時ころが雨風のピークとあったが7時前後に早まったようだった。
その首相官邸では大飯原発の再稼働についての4閣僚会議が開かれていた。今
会議で再稼働の政治判断は先送りされるということが朝日新聞等で報じられて
いたが、結果はその通りであった(4月4日付け全国紙の朝刊)。
大阪・京都・滋賀のどの近県の反対が強まり、また、国会でも各議連の動き
が活発になっている。国民の再稼働反対の意志や声が強くなっていることが根
底にある。原子力安全―保安院のお墨付きで「再稼働ありき」に進む野田首相
に国民の怒りが強まっているのだ。再稼働派の巻き返しも予測されるから、油
断はできない。
原発ゼロに向け国民の声を結集し5月5日に進みたい。。
テント内では強い雨や風の中でテント運営委員会が開かれた。5月5日の
「原発ゼロ」に向けての方向の確認であるが、大飯原発3・4号機の再稼働が
困難になると、今度は伊方原発3号機が狙われるのではないかということが話
題になった。過去にも伊方原発が突破口的な役割を担わされたことはあるわけ
で今回も警戒する必要があるという声が出た。
そして、伊方の現地で開かれる4月14日・15日の現地集会のテント前ひ
ろばからメンバーを派遣することにした。現地との連帯を強めて行きたいと思
う。テント前ひろばは政府の動向を注視しつつ原発の存在する現地も方々との
連携を強めていきたいのである。
今日のテントの宿泊は臨時の体制となりいつもより多くのメンバーが残った。
テント内ではまず消灯前までの議論が続いた。「日の丸」についての議論が多
くでるようになったのは時代の反映だろうか。
「40 代以下の人たちとの考えの食い違いを意識してはいる」と書いたこと
があるが、その違いの一端を日の丸についての意識はあらわしているのかもし
れない。僕らは日の丸をあまり意識せず、意識するときは否定的な側面が強い
が、若い世代はどうなのであろうか。ナショナリズム(国家意識)も含めてこ
このところは考え聞いて見たいところである。
今日は寝るところも狭く、不寝番の人が多く残ったので消灯時間後の議論も
続いた。年を取ってもこんなに議論が好きであるのはいいことなのだろう。こ
れも若いころからの知的貯金のためかも知れない。
【訂正】4月1日のものが「経産省前テントひろば203日目」となってい
ましたが、204日目の間違いでしたので、訂正します。4月2日のもの
は、205日目が抜けていましたので、加えておきます。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1412】
2012年4月6日(金) 地震と原発事故情報
転送歓迎
━━━━━━━
★1.4/5霞ヶ関で再稼働4閣僚会議に対する沢山の抗議行動 (原田裕史)
★2.「安全置き去り」鮮明に 再稼働のじゃまになる「班目発言」
(4月5日 東京新聞)
★3.「魚の大量死-私の伊方原発反対運動のきっかけ」
八幡浜・原発から子どもを守る女の会 (斉間淳子)
★4.本の紹介
◇豊田直巳さんの新刊『フクシマ元年』(毎日新聞社)
★5.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
◇平和力養成講座2012(全3回)第1回、4月14日午後2時~
◇連続講座「子どもたちの未来と自然エネルギーを考える」
5月5日 13時半から、京王線・北野
★6.<テント日誌 4/2(月)――経産省前テントひろば>
━━━━━━━
あす4月7日(土)18時半開場、スペースたんぽぽ
反原発なにかしたい人会議・4回目、参加費500円。何かしたいけど何を
したらいいか分からない人、初めての参加もOK、なんとなく参加もOKです。
━━━━━━━
┏┓
┗■1.4/5霞ヶ関で再稼働4閣僚会議に対する沢山の抗議行動
│ ──免震棟もない大飯原発の再稼働を許すことなどありえない
└────(原田裕史)
大飯原発再稼働問題。4閣僚会議が持たれるの報を受けて、総理官邸前では
抗議行動が行われました。
最初は15:00~ツイッターで呼びかけられた有志が10数名で抗議。次が18:00
から福島原発事故緊急会議の呼びかけで大勢が集まりました。
内閣府に対する申し入れも行われました。
その抗議が19:30頃終わった後、更に残りの有志により抗議が20:00頃まで続
きました。
免震棟も無い大飯原発の再稼働を許すなどありえない、インスタントな安全
基準を盾にした再稼働への抗議。福島事故は収束していない。きちんと事故の
責任をとっていない。被害者に対する賠償も進んでいない。
地元合意が義務ではないとした藤村官房長官への批判。
更には「4閣僚に対するお願い」する場面も。さまざまな層から異なる価値
基準で延々とアピールが続きました。
更に19:30からは経産省別館前で経産省前テント参加者による再稼働に反対
する抗議行動も行われました。
┏┓
┗■2.「安全置き去り」鮮明に
│ 再稼働のじゃまになる「班目発言」政府・与党内で。
└────(4月5日 東京新聞)
政府は、再稼働前に必ず実施する対策と、再稼働後に実現すればいい中長期
的な安全対策に分けて基準を盛り込んだ。再稼働を優先する政府の姿勢が鮮明
になっている。(中略)
格納容器のベント(排気)時に放射性物質を取り除くフィルターの設置など
は数年かかるため、政府は電力会社などに確実に設置すると確約させることで、
再稼働を認める方針だ。(中略)
大飯原発の再稼働議論が本格化した四月初旬、政府・与党内では「班目問
題」という言葉が飛び交った。「安全評価(ストレステスト)の一次評価だけ
では安全性は分からない」と発言し続ける班目委員長が、再稼働のじゃまにな
るという意味だ。
判断基準には「事業者自らが安全確保のために必要な措置を見出し、不断に
実施していく事業姿勢が明確化されていること」という項目が入った。
(中略)
理解得る姿勢なし(核・エネルギー問題情報センター:舘野淳事務局長)─
──ストレステストの二次評価も終わっておらず、科学的知見に基づく過酷事
故対策はいまだに取られていない。原子力規制庁発足のめどが立たない中、原
子力安全委員会や原子力安全・保安院に安全評価を任せ、ただ電力会社に注文
を繰り返しているだけでは、再稼働を認める世論は広がらないだろう。
┏┓
┗■3.「魚の大量死-私の伊方原発反対運動のきっかけ」
│ 八幡浜・原発から子どもを守る女の会
└────(斉間 淳子)
私の夫(斉間満)は、原子力がまだバラ色の時代に伊方原発反対裁判本人訴
訟の原告であり、伊方原発反対八西連絡協議会の会員、さらに反原発を表明し
た南海日日新聞を発行していた。しかし私の長兄は四国電力の上層部社員で原
発推進であったため、当初、私は原発反対運動には背を向けていた。そんな私
に衝撃を与えたのは1981年に起きた‘魚の大量死’である。伊方原発立地の隣
の瀬戸内海側の瀬戸町と三机湾に、まるで真白な布を敷き詰めたように大量に
死んだ魚が白い腹を出して浮いていたのである。魚の大量死はこれまで7回も
起きているが、私はその光景を生涯忘れることはないだろう。これが私たちの
子供だったらどうするのか。私は心底怖くなり、原発に反対していこうと決め
た。
1986年には旧ソ連でチェルノブイリ原発大事故が起き、目に見えない色もに
おいもない放射能が8000キロ離れた日本でも確認され、その恐ろしさを実感し
た。そして1988年には伊方原発で全国初の出力調整実験が行われた。この発表
がなされるや否や、九州の女性から反対の声が上がった。実験に失敗すれば九
州も大きな被害を受けるという訴えは、チェルノブイリ事故後だけに切実な現
実味があった。私たちは「八幡浜・原発から子どもを守る女の会」を結成し、
伊方町にビラを配り反対署名を集めた。運動の主体は子育て中の母親や有機農
産物やせっけん運動に目覚めた女たちで、柔軟で積極的なものだった。それま
で一部の人たちだけだった原発反対の声は野火のように広がり、様々な原発反
対団体が全国に生まれていった。
┏┓
┗■4.本の紹介
└────
◇豊田直巳さんの新刊『フクシマ元年』(毎日新聞社)
<四六判/240頁、1,680円 >
ご本人からのメッセージ:大震災と原発事故から1年がたちましたが原発
事故は収束の兆しすら見えません。その中で生きる「フクシマ」の人々
を一年間取材した記録と、私の記憶について記し、写真を約100点収め
た本を毎日新聞社より出版しました。
http://books.mainichi.co.jp/2012/03/post-4350.html
お手にとって下さることをお願いいたします。
震災関連最新刊
単著『福島 原発震災のまち』(岩波書店)
豊田直巳編『TSUNAMI 3・11』(第三書館)
JVJA編『3・11 メルトダウン』(凱風社)
豊田直巳公式HP『境界線の記憶』http://www.ne.jp/asahi/n/toyoda/
豊田直巳戦火の子どもたち写真展を広げる会
http://senka-kodomotachi.cocolog-nifty.com/blog/1/index.html
┏┓
┗■5.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
└────
◇平和力養成講座2012(全3回)
市民の平和力を鍛えるために、いま、何を学び、考えるべきか。
戦争とテロと原発事故の時代に、私たちは、どこへ向かって歩けばよいのか。
「3人の朗が語る平和」へ、ようこそ。
第1回 4月14日(土)午後2時~5時
会場:スペースたんぽぽ
講師:加藤 朗(桜美林大学教授)「憲法9条部隊とは何か」
参加費(資料台含む)500円
*加藤 朗さん:桜美林大学教授。国際政治学、安全保障論。著書に『現代
戦争論――ポストモダンの紛争ILC』(中公新書)『テロ――現代暴力
論』(中公新書)『戦争の読み方――グローバル・テロと帝国の時代に』
(春風社)『入門・リアリズム平和学』(勁草書房)など。
第2回 5月19日(土)午後2時~5時
講師 木村 朗(鹿児島大学教授)
第3回 6月9日(土)午後2時~5時
講師 前田 朗(東京造形大学教授)
主催:平和力フォーラム(前田)TEL 042-637-8872(直通)
E-mail:maeda@zokei.ac.jp
◇連続企画・第6回━━「子どもたちの未来と自然エネルギーを考える
八王子市民講座」原発なしでいこう!~地域から考えるエネルギーシフト~
日時:5月5日(土・祝)13時半~16時半(13時受付開始)
会場:北野市民センター・8Fホール(京王線・北野駅)
地図 http://p.tl/DQ-j
講師:飯田哲也さん (環境エネルギー政策研究所ISEP所長)
資料代:500円(予約不要)中学生以下、障がいをお持ちの方とその介助者
は無料、託児:無料・予約制(下記まで)
◎主催・問合先
子どもたちの未来と自然エネルギーを考える八王子市民講座
・電話 080-3386-5962 FAX 020-4624-2381
・hachikou802@yahoo.co.jp http://843koza.info/ twitter @843tweet
◎協賛:週刊金曜日
┏┓
┗■6.<テント日誌 4/2(月)――経産省前テントひろば>
│ 新年度スタートの霞ヶ関でマイクアピール
│ 4閣僚会議による再稼動政治判断阻止へ
└────(Y・T)
4月2日(月) 晴れ。外務省の桜は満開の1本以外にもどんどん咲き始めて
いる。もう5分咲きか。たんぽぽ舎では今年も恒例のさくら調査への参加を呼
びかけているが、今年は桜の異変が気がかりなところである。
霞ヶ関は今日、新年度のスタートを迎えた。新入職員や異動など、気分も新
たにというところだろうが、彼らはどのような抱負・希望・責任感を持ってこ
の新年度をスタートしようとするのだろうか。それは大多数の人々の希望に沿
い、そのまなざしに応じるものなのだろうか。歓迎でもあるのだろう、寿司や
料理の包みを抱えた職員が往来する。
その中で、夕刻から10人ほどが経産省正門前立ち並びマイクアピール。今
日は若い人達も多く、フランス人のFさん夫妻もいて、多彩な顔ぶれ。新年度
のスタートにふさわしい、人々の希望に沿った責任意識を求めるアピール、切
迫する大飯原発再稼動断念を迫るアピール、福島の現実を訴えるアピールが
次々と果てしなく続く。昨日のリレーハンスト宣言集会につぐ、新年度第2弾
の行動となった。
夜、テントの中では4閣僚会議はいつやるのだろうか、とか、今日の枝野経
産相の国会答弁などが話題になった。再稼動反対へと高まる世論、なかでも滋
賀県・京都府などの自治体がまさに「地元」として大飯原発再稼動強行の待っ
たをかけていることが、野田政権を揺さぶっていることは確かだ。
そうこうしていると、タッチーさんから電話が。福島原発事故緊急会議の全
体会議で、明日4閣僚会議が開催されるので昼前と夕刻の2度首相官邸前緊急
行動をやることが決まった、ということである。
朝、フリージャーナリストのTさんがやってきて「今、細野原発相の記者会
見が終わった。4閣僚会議は19時からだが、1回の会議では決まらない、何
回か積み重ねることになる、と言っていたから今日の政治決断はない。これか
ら枝野経産相の記者会見に行く。」と伝えて慌ただしく出て行った。
夕方大嵐が来る、という報を受けつつ11時からの相官邸前行動へ、テント
の幟旗を持って参加。25人程が集まり、次々とアピール。先送りへと追い込
んだことを1歩の前進ととらえつつ、気持ちを弛めず、さらに全国的運動を盛
り上げようと確認。終わり頃テントから電話があり、慌ただしくテントに戻り、
大嵐に備える作業を開始。
2012年4月6日(金) 地震と原発事故情報
転送歓迎
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★1.4/5霞ヶ関で再稼働4閣僚会議に対する沢山の抗議行動 (原田裕史)
★2.「安全置き去り」鮮明に 再稼働のじゃまになる「班目発言」
(4月5日 東京新聞)
★3.「魚の大量死-私の伊方原発反対運動のきっかけ」
八幡浜・原発から子どもを守る女の会 (斉間淳子)
★4.本の紹介
◇豊田直巳さんの新刊『フクシマ元年』(毎日新聞社)
★5.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
◇平和力養成講座2012(全3回)第1回、4月14日午後2時~
◇連続講座「子どもたちの未来と自然エネルギーを考える」
5月5日 13時半から、京王線・北野
★6.<テント日誌 4/2(月)――経産省前テントひろば>
━━━━━━━
あす4月7日(土)18時半開場、スペースたんぽぽ
反原発なにかしたい人会議・4回目、参加費500円。何かしたいけど何を
したらいいか分からない人、初めての参加もOK、なんとなく参加もOKです。
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┗■1.4/5霞ヶ関で再稼働4閣僚会議に対する沢山の抗議行動
│ ──免震棟もない大飯原発の再稼働を許すことなどありえない
└────(原田裕史)
大飯原発再稼働問題。4閣僚会議が持たれるの報を受けて、総理官邸前では
抗議行動が行われました。
最初は15:00~ツイッターで呼びかけられた有志が10数名で抗議。次が18:00
から福島原発事故緊急会議の呼びかけで大勢が集まりました。
内閣府に対する申し入れも行われました。
その抗議が19:30頃終わった後、更に残りの有志により抗議が20:00頃まで続
きました。
免震棟も無い大飯原発の再稼働を許すなどありえない、インスタントな安全
基準を盾にした再稼働への抗議。福島事故は収束していない。きちんと事故の
責任をとっていない。被害者に対する賠償も進んでいない。
地元合意が義務ではないとした藤村官房長官への批判。
更には「4閣僚に対するお願い」する場面も。さまざまな層から異なる価値
基準で延々とアピールが続きました。
更に19:30からは経産省別館前で経産省前テント参加者による再稼働に反対
する抗議行動も行われました。
┏┓
┗■2.「安全置き去り」鮮明に
│ 再稼働のじゃまになる「班目発言」政府・与党内で。
└────(4月5日 東京新聞)
政府は、再稼働前に必ず実施する対策と、再稼働後に実現すればいい中長期
的な安全対策に分けて基準を盛り込んだ。再稼働を優先する政府の姿勢が鮮明
になっている。(中略)
格納容器のベント(排気)時に放射性物質を取り除くフィルターの設置など
は数年かかるため、政府は電力会社などに確実に設置すると確約させることで、
再稼働を認める方針だ。(中略)
大飯原発の再稼働議論が本格化した四月初旬、政府・与党内では「班目問
題」という言葉が飛び交った。「安全評価(ストレステスト)の一次評価だけ
では安全性は分からない」と発言し続ける班目委員長が、再稼働のじゃまにな
るという意味だ。
判断基準には「事業者自らが安全確保のために必要な措置を見出し、不断に
実施していく事業姿勢が明確化されていること」という項目が入った。
(中略)
理解得る姿勢なし(核・エネルギー問題情報センター:舘野淳事務局長)─
──ストレステストの二次評価も終わっておらず、科学的知見に基づく過酷事
故対策はいまだに取られていない。原子力規制庁発足のめどが立たない中、原
子力安全委員会や原子力安全・保安院に安全評価を任せ、ただ電力会社に注文
を繰り返しているだけでは、再稼働を認める世論は広がらないだろう。
┏┓
┗■3.「魚の大量死-私の伊方原発反対運動のきっかけ」
│ 八幡浜・原発から子どもを守る女の会
└────(斉間 淳子)
私の夫(斉間満)は、原子力がまだバラ色の時代に伊方原発反対裁判本人訴
訟の原告であり、伊方原発反対八西連絡協議会の会員、さらに反原発を表明し
た南海日日新聞を発行していた。しかし私の長兄は四国電力の上層部社員で原
発推進であったため、当初、私は原発反対運動には背を向けていた。そんな私
に衝撃を与えたのは1981年に起きた‘魚の大量死’である。伊方原発立地の隣
の瀬戸内海側の瀬戸町と三机湾に、まるで真白な布を敷き詰めたように大量に
死んだ魚が白い腹を出して浮いていたのである。魚の大量死はこれまで7回も
起きているが、私はその光景を生涯忘れることはないだろう。これが私たちの
子供だったらどうするのか。私は心底怖くなり、原発に反対していこうと決め
た。
1986年には旧ソ連でチェルノブイリ原発大事故が起き、目に見えない色もに
おいもない放射能が8000キロ離れた日本でも確認され、その恐ろしさを実感し
た。そして1988年には伊方原発で全国初の出力調整実験が行われた。この発表
がなされるや否や、九州の女性から反対の声が上がった。実験に失敗すれば九
州も大きな被害を受けるという訴えは、チェルノブイリ事故後だけに切実な現
実味があった。私たちは「八幡浜・原発から子どもを守る女の会」を結成し、
伊方町にビラを配り反対署名を集めた。運動の主体は子育て中の母親や有機農
産物やせっけん運動に目覚めた女たちで、柔軟で積極的なものだった。それま
で一部の人たちだけだった原発反対の声は野火のように広がり、様々な原発反
対団体が全国に生まれていった。
┏┓
┗■4.本の紹介
└────
◇豊田直巳さんの新刊『フクシマ元年』(毎日新聞社)
<四六判/240頁、1,680円 >
ご本人からのメッセージ:大震災と原発事故から1年がたちましたが原発
事故は収束の兆しすら見えません。その中で生きる「フクシマ」の人々
を一年間取材した記録と、私の記憶について記し、写真を約100点収め
た本を毎日新聞社より出版しました。
http://books.mainichi.co.jp/2012/03/post-4350.html
お手にとって下さることをお願いいたします。
震災関連最新刊
単著『福島 原発震災のまち』(岩波書店)
豊田直巳編『TSUNAMI 3・11』(第三書館)
JVJA編『3・11 メルトダウン』(凱風社)
豊田直巳公式HP『境界線の記憶』http://www.ne.jp/asahi/n/toyoda/
豊田直巳戦火の子どもたち写真展を広げる会
http://senka-kodomotachi.cocolog-nifty.com/blog/1/index.html
┏┓
┗■5.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
└────
◇平和力養成講座2012(全3回)
市民の平和力を鍛えるために、いま、何を学び、考えるべきか。
戦争とテロと原発事故の時代に、私たちは、どこへ向かって歩けばよいのか。
「3人の朗が語る平和」へ、ようこそ。
第1回 4月14日(土)午後2時~5時
会場:スペースたんぽぽ
講師:加藤 朗(桜美林大学教授)「憲法9条部隊とは何か」
参加費(資料台含む)500円
*加藤 朗さん:桜美林大学教授。国際政治学、安全保障論。著書に『現代
戦争論――ポストモダンの紛争ILC』(中公新書)『テロ――現代暴力
論』(中公新書)『戦争の読み方――グローバル・テロと帝国の時代に』
(春風社)『入門・リアリズム平和学』(勁草書房)など。
第2回 5月19日(土)午後2時~5時
講師 木村 朗(鹿児島大学教授)
第3回 6月9日(土)午後2時~5時
講師 前田 朗(東京造形大学教授)
主催:平和力フォーラム(前田)TEL 042-637-8872(直通)
E-mail:maeda@zokei.ac.jp
◇連続企画・第6回━━「子どもたちの未来と自然エネルギーを考える
八王子市民講座」原発なしでいこう!~地域から考えるエネルギーシフト~
日時:5月5日(土・祝)13時半~16時半(13時受付開始)
会場:北野市民センター・8Fホール(京王線・北野駅)
地図 http://p.tl/DQ-j
講師:飯田哲也さん (環境エネルギー政策研究所ISEP所長)
資料代:500円(予約不要)中学生以下、障がいをお持ちの方とその介助者
は無料、託児:無料・予約制(下記まで)
◎主催・問合先
子どもたちの未来と自然エネルギーを考える八王子市民講座
・電話 080-3386-5962 FAX 020-4624-2381
・hachikou802@yahoo.co.jp http://843koza.info/ twitter @843tweet
◎協賛:週刊金曜日
┏┓
┗■6.<テント日誌 4/2(月)――経産省前テントひろば>
│ 新年度スタートの霞ヶ関でマイクアピール
│ 4閣僚会議による再稼動政治判断阻止へ
└────(Y・T)
4月2日(月) 晴れ。外務省の桜は満開の1本以外にもどんどん咲き始めて
いる。もう5分咲きか。たんぽぽ舎では今年も恒例のさくら調査への参加を呼
びかけているが、今年は桜の異変が気がかりなところである。
霞ヶ関は今日、新年度のスタートを迎えた。新入職員や異動など、気分も新
たにというところだろうが、彼らはどのような抱負・希望・責任感を持ってこ
の新年度をスタートしようとするのだろうか。それは大多数の人々の希望に沿
い、そのまなざしに応じるものなのだろうか。歓迎でもあるのだろう、寿司や
料理の包みを抱えた職員が往来する。
その中で、夕刻から10人ほどが経産省正門前立ち並びマイクアピール。今
日は若い人達も多く、フランス人のFさん夫妻もいて、多彩な顔ぶれ。新年度
のスタートにふさわしい、人々の希望に沿った責任意識を求めるアピール、切
迫する大飯原発再稼動断念を迫るアピール、福島の現実を訴えるアピールが
次々と果てしなく続く。昨日のリレーハンスト宣言集会につぐ、新年度第2弾
の行動となった。
夜、テントの中では4閣僚会議はいつやるのだろうか、とか、今日の枝野経
産相の国会答弁などが話題になった。再稼動反対へと高まる世論、なかでも滋
賀県・京都府などの自治体がまさに「地元」として大飯原発再稼動強行の待っ
たをかけていることが、野田政権を揺さぶっていることは確かだ。
そうこうしていると、タッチーさんから電話が。福島原発事故緊急会議の全
体会議で、明日4閣僚会議が開催されるので昼前と夕刻の2度首相官邸前緊急
行動をやることが決まった、ということである。
朝、フリージャーナリストのTさんがやってきて「今、細野原発相の記者会
見が終わった。4閣僚会議は19時からだが、1回の会議では決まらない、何
回か積み重ねることになる、と言っていたから今日の政治決断はない。これか
ら枝野経産相の記者会見に行く。」と伝えて慌ただしく出て行った。
夕方大嵐が来る、という報を受けつつ11時からの相官邸前行動へ、テント
の幟旗を持って参加。25人程が集まり、次々とアピール。先送りへと追い込
んだことを1歩の前進ととらえつつ、気持ちを弛めず、さらに全国的運動を盛
り上げようと確認。終わり頃テントから電話があり、慌ただしくテントに戻り、
大嵐に備える作業を開始。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1411】
2012年4月5日(木) 地震と原発事故情報
転送歓迎
━━━━━━━
★1.原発再稼働の動きに全力で反撃しよう!
ごまかしの「政府暫定基準」にNO!
再稼働をゴリ押しする官僚の作文にだまされない
★2.浜岡原発ツアーのおさそい 4月14日(土)・15日(日)
東海地震の真っただ中の浜岡原発を心配する (柳田真)
★3.新聞・雑誌より
◇(4月5日 東京新聞)「政府や東電の姿勢に問題」─がれき問題
国際原子力機関の基準は100ベクレル、日本の8000ベクレルは80倍の異常
★4.イベントのおさそい(主催・スペースたんぽぽ)
◇4月10日 午後6時45分より、“長期化する低線量被ばくにどうむき
あうか?”~チェルノブイリの経験を活かす~
★5.<テント日誌 4/1(日)―経産省前テントひろば203日目―>
━━━━━━━
サクラ調査の実地講習(2回行います)
4月6日(金)13時~15時半、4月7日(土)10時~12時半
場所 東大・小石川植物園(入園料330円)【TMM:No1410を参照下さい】
━━━━━━━
┏┓
┗■1.原発再稼働の動きに全力で反撃しよう!
│ ごまかしの「政府暫定基準」にNO!
│ 再稼働をゴリ押しする官僚の作文にだまされまい
└────
野田内閣は世論の反対をいかにごまかして突破するかの作戦を立てて4月3日
の四人会議(首相ほか3大臣)では「判断を先送りし慎重に議論を続けていく
方針」と報ぜられたが、なんと、翌日には「枝野経産大臣を福井県に派遣して、
大飯再稼働を8日に福井県知事に要請する」と来た。
東京新聞ですら4月4日朝刊で、「前のめり世論許さず─脱原発強まる包囲
網─政府、次は夏に照準」と報じたが、原子力推進勢力の再稼働にかける執念
は並々ならぬものだ。
政府の暫定基準案はひどい。経産省と原子力安全・保安院(実態は不安院)
の面目躍如の作文だ。格納容器の圧力を下げるベント(放射能を大気中へ出す
こと、本来は国民に泣いてお詫びしてやるべきこと)の時に、放射性物質を取
り除くフィルターの設置を除外している。世界の原発ではほとんど設置されて
いて常識なのに、日本ではそれを設置せず再開を急ぐという。また、免震重要
棟は福島事故の時に重要性を発揮した─これがなかったら、あの事故の対策活
動は難しかったのに、それがない大飯原発にも伊方原発にも求めていない。こ
れでは事故のとき対応できない。電源車を配備しても地震で道路がメチャメ
チャになるから実際には機能しない可能性が高い。その他、政府の再稼働暫定
基準は何ら「安心」を与えない。
枝野経産大臣の発言にだまされまい。国民をごまかして強行突破するための
発言。時折"よい事"を言うので、つい本質を見誤ってしまう善意の人が多いが、
放射能が大量に放出され事態が悪化し続けていた事故当時、彼は何度もこう
言った、「直ちに影響はありません」。公式の場で伝えられるものには、予想
とも報告とも違う、原発推進側に都合のいい「話」が含まれる事を忘れてはい
けない。
滋賀県知事は「理解不能」と発言している。福島原発の事故の原因究明がで
きていないのに、なぜ対策がとれるのか。論理的に理解できない、と再稼働へ
反対の姿勢を示している。
東京で、大飯原発、伊方原発で、反撃が広まっている。4月3日、4日、5日と
多くの集会や官邸前抗議行動が取り組まれている。大飯原発の関西や、伊方原
発の四国・中国・九州の反対の運動も広まっている。これらの声と連携し再稼
働をなんとしても阻止しよう! ハガキを出そう。メール・FAXを送ろう。
官邸前緊急アクション(4月6日(金)18:00~)や4月11日(水)のデモに参加しよう。
◇(4月5日 東京新聞より抜粋)
フィルターや免震施設除外 早期再稼働へ政府暫定基準
政府は四日、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働問題
で、格納容器の圧力を下げるベント(排気)時に放射性物質を取り除くフィ
ルターの設置など時間がかかる対策は、再稼働の是非を判断する暫定基準に
含めない方針を固めた。非常用電源車の配備や建物内の浸水対策などが進ん
でいる事を強調し、フィルターなどは中期的に取り組むことを説明すること
で、理解を求めていく。(後略)
┏┓
┗■2.浜岡原発ツアーのおさそい 4月14日(土)・15日(日)
│ 東海地震の真っただ中の浜岡原発を心配する
└────
浜岡を第二のフクシマにしないためにできることをやろう。4月14日(土)
に浜岡原発を考える静岡ネットワークの総会と広瀬隆氏講演会が開かれます。
たんぽぽ舎と浜岡原発止めよう関東ネットワークは10年来この総会に応援
参加して(メンバーの何人かが会員にもなっている)、総会を盛り上げる一躍
を担ってきました。また、総会あとの講演会も好評で、今年は『第二のフクシ
マ、日本滅亡(朝日新書)』の著者・広瀬隆氏の講演です。ワゴン車(8人乗
り)1~2台で参加して、夜は交流会、二日目(日曜)は浜岡原発の見学会等
で、夕方東京に戻ります。
いっしょに参加できる方はご連絡下さい。申し込みはお早めに。
締切り4月9日(月)まで。連絡先・たんぽぽ舎(実行委員長・杉嶋拓衛)
目的 浜ネットの総会参加、広瀬隆氏講演会、浜岡原発の見学
日時 4月14日(土)あさ7時半 JR品川駅 高輪口の交番を目印に集合
費用 1泊2日(朝食つき)9,500円(車代含む)
主催 たんぽぽ舎(電話 03-3238-9035)、浜岡原発止めよう関東ネット
ワーク(電話 054-271-7302、FAX 054-271-7339)
┏┓
┗■3.新聞・雑誌より
└────
◇「政府や東電の姿勢に問題」─がれき問題
国際原子力機関の基準は100ベクレル、日本の8000ベクレルは80倍の異常
(4月5日 東京新聞より、文・青木 清さん)
東日本大震災で発生したがれきの受け入れがなかなか進まず、これに反対す
る住民をエゴだと避難する声が目立つ。しかし、政府や東京電力の姿勢にこそ
問題があるのではないか。
国際原子力機関(IAEA)の基準では、放射性セシウム濃度が1キログラムあ
たり100ベクレルを超えるものは放射性廃棄物処分場に封じ込めるべきであ
るとされている。にもかかわらず今回、政府は、その八十倍の八000ベクレ
ルまで、一般の処分場に埋め立ててよいと基準を変えた。
この基準変更についての徳島県などの疑問に対して、政府はきちんと答えて
から、受け入れを要請すべきであった。群馬県伊勢崎市では、焼却灰を埋め立
てたところ、放射性セシウムが水に溶け出し、排水基準を超えたという。これ
らの点に関し、丁寧で明確な説明もなく、どうして住民に理解を得られよう。
また、事故当事者の東電は高みの見物だ。原発から放出された放射性物質は、
もう誰のものでもなく、東電とは無関係と考えているのだろうか。あれは「無
主物」だとのたわごとが、世間に通用するはずはない。
放射能と東電との絆は無害となるまで何万年も続くと覚悟すべきでだ。受け
入れ先で発生する焼却灰やフィルターなど放射能が濃縮されたものは、東電は
引き取り、処理すべきだ。
仮に焼却施設が放射能で高濃度汚染されても、知らぬ顔で押し通すつもりだ
ろうか。日本を代表する一流企業としての自負があるなら、最終的な責任を進
んで引き受けるのが当たり前と思う。(東京新聞ミラー4月5日より抜粋)
┏┓
┗■4.イベントのおさそい(主催・スペースたんぽぽ)
│ “長期化する低線量被ばくにどうむきあうか?”
│ ~チェルノブイリの経験を活かす~
└────
とき 4月10日(火) 午後6時45分より
ところ スペースたんぽぽ(千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル4階)
参加費 800円(学生400円)
講師 吉沢弘志さん(埼玉大学講師、市民ネットワーク千葉県政策調査室
スタッフ)
企画担当 たんぽぽ舎ボランティア 冨塚元夫
吉沢さんはちょうど10年前の2002年4月4日にたんぽぽ舎で第62回いろりば
た会議の講師として講演されました。ほかに二人の講師がおり、山崎久隆
さんと望月彰さんでした。
講演の題は「チェルノブイリ17年目の現在」でした。1990年から「チェル
ノブイリ救援募金」を立ち上げ、その代表として1991年から2002年まで主に
ベラルーシに20数回行かれました。また「学校では放射線の影響で、小ども
の視力・体力が低下し、45分授業が40分になった。一般の民衆が情報を知る
ことができない状況の中で、事故が起きてまず逃げたのは政府の役人、医者、
学校の先生だった。…」と話されました。フクシマでもまさに同じことが起
きているのは本当に残念です。“歴史はくりかえす。最初は悲劇として、二
度目は喜劇として。”と、カール・マルクスは言いましたが、私は二度目も
悲劇だと思います。
その後、2006年にチェルノブイリ救援活動を一旦終了し、改憲阻止活動に
重点を移します。その後市民ネットワーク千葉県のリーダーとして、習志野
基地パトリオットミサイル問題、沖縄基地撤去運動、教科書問題等幅広く市
民活動を行っています。そして昨年の3・11以降はその経験を生かして千葉
県を中心として、再び低線量長期被ばくの危険性を訴えています。もう一度
たんぽぽ舎に来ていただいて、10年前の講演会に参加した方々も交えてフク
シマをどうしたらよいか、講演・討論していただきたいと思います。
┏┓
┗■5.<テント日誌 4/1(日)―経産省前テントひろば203日目―>
│ 「原発いらない福島の女たち」発記者会見と
│ かんしょ踊りワークショップ
└────
天気晴れ。もう春だと思い、思い切ってコートを脱いで来たら、まだ少し肌寒
いですね。それでも太陽の高さが以前と異なり、太陽光パネルに直射日光が当
たる時間が延びました。今までは「霞が関コモンゲート」の高層ビルで遮られ
ていたのが、いつの間にか高層ビルの上を太陽が通るようになっています。
今日は「原発いらない福島の女たち」のリレーハンスト=断食の記者会見が
13:00からテント前で行われました。13時にはIWJのインターネット中継も入り
ました。(録画を http://www.ustream.tv/recorded/21511246 で見ることが
できます。)
30名ほど集まった聴衆に対して「原発いらない福島の女たち」の椎名さんの
挨拶から始まり、黒田節子さんのハンスト宣言。福井県で抗議の断食を開始し
た僧侶中嶌哲演さんに続く、全国的な断食をおこなう由。更に椎名さんから福
島の状況の説明。「経産省前テントひろば」も八木さんから「4閣僚による判
断」が行われたら即断食による抗議を行う発表がありました。
ハンストというと、ハードなイメージがありますが、全国の多くの人に抗議
の意を表して欲しい願いが込められています。基本0時から24時までの「断
食」をリレーで5月5日まで繋ぎます。
参加の表明はsecchan@amail.plala.or.jpまで電子メールでお願いします。
すでに、全国から多くの参加表明が行われています。5月5日までつなぐ為には
4月後半の参加者が求められています。
ハンストのアピール文や経過などは「未来を孕む女たちのとつきとおかのテ
ントひろば行動」のブログ http://totukitouka.info/blog/ でご覧になるこ
とができます。
記者会見の後は、経産省前テント前の歩道を使い「かんしょ踊り」のワーク
ショップが行われました。その後15時半ころ、警察車両が集まり右翼団体の襲
来が予想されましたが、何事も無く17:50には警察も撤収しました。警察の担
当者も何もなく「ほっとした」とのこと。 (H.H)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
桜は咲いても夜になると風が冷たい。でもテントはにぎわっている。
席をゆずっていただいてフランス人Fさんと日本人Oさんご夫婦と、原発を止
めることと世界の差別システムを改善することについて議論。まずは原発を止
めて世界の「原子力むら」に一撃を与えることが優先では? と。
さらにうれしい差し入れが二つも。沢山の紙袋を持ってマスクをした女性が現
れる。多摩市で市民運動をごいっしょしたSさんで、「イエローカード」や
「値下げ」マークが着いた沢山の食べ物を差し入れてくださる。寿司やおにぎ
りや肴を皆でいただく、原発反対派の多摩市A市長の奮闘を願いながら。お漬
物が日本酒にぴったり。
さらにSさんはコンビニに通う度にパンや缶コーヒーやを買いこんでくれ、
明くる朝の朝食も大助かり。
と、長身の若い男性が一升瓶を差し入れ。数週間前に話した大阪のM高校の
後輩Nさんが池田市の銘酒「呉春」。美味しい日本酒を皆で味わう。「原子力
は絶対に安全です」広告を関電が放送局に強要したローカル話しも折り込みな
がら。
今宵も、大飯・伊方の再稼動を心配しながら、寒空に暖かい脱原発話しが盛
り上がった。 (K.M)
2012年4月5日(木) 地震と原発事故情報
転送歓迎
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★1.原発再稼働の動きに全力で反撃しよう!
ごまかしの「政府暫定基準」にNO!
再稼働をゴリ押しする官僚の作文にだまされない
★2.浜岡原発ツアーのおさそい 4月14日(土)・15日(日)
東海地震の真っただ中の浜岡原発を心配する (柳田真)
★3.新聞・雑誌より
◇(4月5日 東京新聞)「政府や東電の姿勢に問題」─がれき問題
国際原子力機関の基準は100ベクレル、日本の8000ベクレルは80倍の異常
★4.イベントのおさそい(主催・スペースたんぽぽ)
◇4月10日 午後6時45分より、“長期化する低線量被ばくにどうむき
あうか?”~チェルノブイリの経験を活かす~
★5.<テント日誌 4/1(日)―経産省前テントひろば203日目―>
━━━━━━━
サクラ調査の実地講習(2回行います)
4月6日(金)13時~15時半、4月7日(土)10時~12時半
場所 東大・小石川植物園(入園料330円)【TMM:No1410を参照下さい】
━━━━━━━
┏┓
┗■1.原発再稼働の動きに全力で反撃しよう!
│ ごまかしの「政府暫定基準」にNO!
│ 再稼働をゴリ押しする官僚の作文にだまされまい
└────
野田内閣は世論の反対をいかにごまかして突破するかの作戦を立てて4月3日
の四人会議(首相ほか3大臣)では「判断を先送りし慎重に議論を続けていく
方針」と報ぜられたが、なんと、翌日には「枝野経産大臣を福井県に派遣して、
大飯再稼働を8日に福井県知事に要請する」と来た。
東京新聞ですら4月4日朝刊で、「前のめり世論許さず─脱原発強まる包囲
網─政府、次は夏に照準」と報じたが、原子力推進勢力の再稼働にかける執念
は並々ならぬものだ。
政府の暫定基準案はひどい。経産省と原子力安全・保安院(実態は不安院)
の面目躍如の作文だ。格納容器の圧力を下げるベント(放射能を大気中へ出す
こと、本来は国民に泣いてお詫びしてやるべきこと)の時に、放射性物質を取
り除くフィルターの設置を除外している。世界の原発ではほとんど設置されて
いて常識なのに、日本ではそれを設置せず再開を急ぐという。また、免震重要
棟は福島事故の時に重要性を発揮した─これがなかったら、あの事故の対策活
動は難しかったのに、それがない大飯原発にも伊方原発にも求めていない。こ
れでは事故のとき対応できない。電源車を配備しても地震で道路がメチャメ
チャになるから実際には機能しない可能性が高い。その他、政府の再稼働暫定
基準は何ら「安心」を与えない。
枝野経産大臣の発言にだまされまい。国民をごまかして強行突破するための
発言。時折"よい事"を言うので、つい本質を見誤ってしまう善意の人が多いが、
放射能が大量に放出され事態が悪化し続けていた事故当時、彼は何度もこう
言った、「直ちに影響はありません」。公式の場で伝えられるものには、予想
とも報告とも違う、原発推進側に都合のいい「話」が含まれる事を忘れてはい
けない。
滋賀県知事は「理解不能」と発言している。福島原発の事故の原因究明がで
きていないのに、なぜ対策がとれるのか。論理的に理解できない、と再稼働へ
反対の姿勢を示している。
東京で、大飯原発、伊方原発で、反撃が広まっている。4月3日、4日、5日と
多くの集会や官邸前抗議行動が取り組まれている。大飯原発の関西や、伊方原
発の四国・中国・九州の反対の運動も広まっている。これらの声と連携し再稼
働をなんとしても阻止しよう! ハガキを出そう。メール・FAXを送ろう。
官邸前緊急アクション(4月6日(金)18:00~)や4月11日(水)のデモに参加しよう。
◇(4月5日 東京新聞より抜粋)
フィルターや免震施設除外 早期再稼働へ政府暫定基準
政府は四日、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働問題
で、格納容器の圧力を下げるベント(排気)時に放射性物質を取り除くフィ
ルターの設置など時間がかかる対策は、再稼働の是非を判断する暫定基準に
含めない方針を固めた。非常用電源車の配備や建物内の浸水対策などが進ん
でいる事を強調し、フィルターなどは中期的に取り組むことを説明すること
で、理解を求めていく。(後略)
┏┓
┗■2.浜岡原発ツアーのおさそい 4月14日(土)・15日(日)
│ 東海地震の真っただ中の浜岡原発を心配する
└────
浜岡を第二のフクシマにしないためにできることをやろう。4月14日(土)
に浜岡原発を考える静岡ネットワークの総会と広瀬隆氏講演会が開かれます。
たんぽぽ舎と浜岡原発止めよう関東ネットワークは10年来この総会に応援
参加して(メンバーの何人かが会員にもなっている)、総会を盛り上げる一躍
を担ってきました。また、総会あとの講演会も好評で、今年は『第二のフクシ
マ、日本滅亡(朝日新書)』の著者・広瀬隆氏の講演です。ワゴン車(8人乗
り)1~2台で参加して、夜は交流会、二日目(日曜)は浜岡原発の見学会等
で、夕方東京に戻ります。
いっしょに参加できる方はご連絡下さい。申し込みはお早めに。
締切り4月9日(月)まで。連絡先・たんぽぽ舎(実行委員長・杉嶋拓衛)
目的 浜ネットの総会参加、広瀬隆氏講演会、浜岡原発の見学
日時 4月14日(土)あさ7時半 JR品川駅 高輪口の交番を目印に集合
費用 1泊2日(朝食つき)9,500円(車代含む)
主催 たんぽぽ舎(電話 03-3238-9035)、浜岡原発止めよう関東ネット
ワーク(電話 054-271-7302、FAX 054-271-7339)
┏┓
┗■3.新聞・雑誌より
└────
◇「政府や東電の姿勢に問題」─がれき問題
国際原子力機関の基準は100ベクレル、日本の8000ベクレルは80倍の異常
(4月5日 東京新聞より、文・青木 清さん)
東日本大震災で発生したがれきの受け入れがなかなか進まず、これに反対す
る住民をエゴだと避難する声が目立つ。しかし、政府や東京電力の姿勢にこそ
問題があるのではないか。
国際原子力機関(IAEA)の基準では、放射性セシウム濃度が1キログラムあ
たり100ベクレルを超えるものは放射性廃棄物処分場に封じ込めるべきであ
るとされている。にもかかわらず今回、政府は、その八十倍の八000ベクレ
ルまで、一般の処分場に埋め立ててよいと基準を変えた。
この基準変更についての徳島県などの疑問に対して、政府はきちんと答えて
から、受け入れを要請すべきであった。群馬県伊勢崎市では、焼却灰を埋め立
てたところ、放射性セシウムが水に溶け出し、排水基準を超えたという。これ
らの点に関し、丁寧で明確な説明もなく、どうして住民に理解を得られよう。
また、事故当事者の東電は高みの見物だ。原発から放出された放射性物質は、
もう誰のものでもなく、東電とは無関係と考えているのだろうか。あれは「無
主物」だとのたわごとが、世間に通用するはずはない。
放射能と東電との絆は無害となるまで何万年も続くと覚悟すべきでだ。受け
入れ先で発生する焼却灰やフィルターなど放射能が濃縮されたものは、東電は
引き取り、処理すべきだ。
仮に焼却施設が放射能で高濃度汚染されても、知らぬ顔で押し通すつもりだ
ろうか。日本を代表する一流企業としての自負があるなら、最終的な責任を進
んで引き受けるのが当たり前と思う。(東京新聞ミラー4月5日より抜粋)
┏┓
┗■4.イベントのおさそい(主催・スペースたんぽぽ)
│ “長期化する低線量被ばくにどうむきあうか?”
│ ~チェルノブイリの経験を活かす~
└────
とき 4月10日(火) 午後6時45分より
ところ スペースたんぽぽ(千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル4階)
参加費 800円(学生400円)
講師 吉沢弘志さん(埼玉大学講師、市民ネットワーク千葉県政策調査室
スタッフ)
企画担当 たんぽぽ舎ボランティア 冨塚元夫
吉沢さんはちょうど10年前の2002年4月4日にたんぽぽ舎で第62回いろりば
た会議の講師として講演されました。ほかに二人の講師がおり、山崎久隆
さんと望月彰さんでした。
講演の題は「チェルノブイリ17年目の現在」でした。1990年から「チェル
ノブイリ救援募金」を立ち上げ、その代表として1991年から2002年まで主に
ベラルーシに20数回行かれました。また「学校では放射線の影響で、小ども
の視力・体力が低下し、45分授業が40分になった。一般の民衆が情報を知る
ことができない状況の中で、事故が起きてまず逃げたのは政府の役人、医者、
学校の先生だった。…」と話されました。フクシマでもまさに同じことが起
きているのは本当に残念です。“歴史はくりかえす。最初は悲劇として、二
度目は喜劇として。”と、カール・マルクスは言いましたが、私は二度目も
悲劇だと思います。
その後、2006年にチェルノブイリ救援活動を一旦終了し、改憲阻止活動に
重点を移します。その後市民ネットワーク千葉県のリーダーとして、習志野
基地パトリオットミサイル問題、沖縄基地撤去運動、教科書問題等幅広く市
民活動を行っています。そして昨年の3・11以降はその経験を生かして千葉
県を中心として、再び低線量長期被ばくの危険性を訴えています。もう一度
たんぽぽ舎に来ていただいて、10年前の講演会に参加した方々も交えてフク
シマをどうしたらよいか、講演・討論していただきたいと思います。
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┗■5.<テント日誌 4/1(日)―経産省前テントひろば203日目―>
│ 「原発いらない福島の女たち」発記者会見と
│ かんしょ踊りワークショップ
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天気晴れ。もう春だと思い、思い切ってコートを脱いで来たら、まだ少し肌寒
いですね。それでも太陽の高さが以前と異なり、太陽光パネルに直射日光が当
たる時間が延びました。今までは「霞が関コモンゲート」の高層ビルで遮られ
ていたのが、いつの間にか高層ビルの上を太陽が通るようになっています。
今日は「原発いらない福島の女たち」のリレーハンスト=断食の記者会見が
13:00からテント前で行われました。13時にはIWJのインターネット中継も入り
ました。(録画を http://www.ustream.tv/recorded/21511246 で見ることが
できます。)
30名ほど集まった聴衆に対して「原発いらない福島の女たち」の椎名さんの
挨拶から始まり、黒田節子さんのハンスト宣言。福井県で抗議の断食を開始し
た僧侶中嶌哲演さんに続く、全国的な断食をおこなう由。更に椎名さんから福
島の状況の説明。「経産省前テントひろば」も八木さんから「4閣僚による判
断」が行われたら即断食による抗議を行う発表がありました。
ハンストというと、ハードなイメージがありますが、全国の多くの人に抗議
の意を表して欲しい願いが込められています。基本0時から24時までの「断
食」をリレーで5月5日まで繋ぎます。
参加の表明はsecchan@amail.plala.or.jpまで電子メールでお願いします。
すでに、全国から多くの参加表明が行われています。5月5日までつなぐ為には
4月後半の参加者が求められています。
ハンストのアピール文や経過などは「未来を孕む女たちのとつきとおかのテ
ントひろば行動」のブログ http://totukitouka.info/blog/ でご覧になるこ
とができます。
記者会見の後は、経産省前テント前の歩道を使い「かんしょ踊り」のワーク
ショップが行われました。その後15時半ころ、警察車両が集まり右翼団体の襲
来が予想されましたが、何事も無く17:50には警察も撤収しました。警察の担
当者も何もなく「ほっとした」とのこと。 (H.H)
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桜は咲いても夜になると風が冷たい。でもテントはにぎわっている。
席をゆずっていただいてフランス人Fさんと日本人Oさんご夫婦と、原発を止
めることと世界の差別システムを改善することについて議論。まずは原発を止
めて世界の「原子力むら」に一撃を与えることが優先では? と。
さらにうれしい差し入れが二つも。沢山の紙袋を持ってマスクをした女性が現
れる。多摩市で市民運動をごいっしょしたSさんで、「イエローカード」や
「値下げ」マークが着いた沢山の食べ物を差し入れてくださる。寿司やおにぎ
りや肴を皆でいただく、原発反対派の多摩市A市長の奮闘を願いながら。お漬
物が日本酒にぴったり。
さらにSさんはコンビニに通う度にパンや缶コーヒーやを買いこんでくれ、
明くる朝の朝食も大助かり。
と、長身の若い男性が一升瓶を差し入れ。数週間前に話した大阪のM高校の
後輩Nさんが池田市の銘酒「呉春」。美味しい日本酒を皆で味わう。「原子力
は絶対に安全です」広告を関電が放送局に強要したローカル話しも折り込みな
がら。
今宵も、大飯・伊方の再稼動を心配しながら、寒空に暖かい脱原発話しが盛
り上がった。 (K.M)