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たんぽぽ舎です。【TMM:No1435】
2012年4月27日(金) 地震と原発事故情報
                               転送歓迎
━━━━━━━
★1.<お母さんお父さんのための保育付き講座>
    福島・東日本の子供たちを放射能から守ろう!    (冨塚元夫)
★2.大津波に耐えた東北電力女川原発
    全滅した東京電力―この差はなぜか?        (柳田 真)
★3.イベントのおさそい(場所・スペースたんぽぽ)
 ◇特別企画『自治体の電気と電器をカエル計画』5月7日(月)16時~
★4.新聞・雑誌から ~大飯と伊方の動き~
 ◇大飯再稼働へ保安院躍起?
  原発事故原因地震説封印か 閣僚会合配布資料「検証の必要性」触れず
              (東京新聞こちら特報部4月27日より抜粋)
 ◇「安全」に批判相次ぐ 伊方原発環境安全管理委
           (4月27日 東京新聞「別冊南海日日新聞」より)
★5.<テント日誌4/23(月)―経産省前テントひろば226日目―>
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.<お母さんお父さんのための保育付き講座>
 │ 福島・東日本の子供たちを放射能から守ろう!
 │  子どもたちに何が起きているか?
 └────(たんぽぽ舎ボランティア 冨塚元夫)
 
 日時 :4月29日(日)14時~(13時開場)
 場所 :スペースたんぽぽ
 講師 :黒部信一さん(小児科医、チェルノブイリこども基金顧問、
     未来の福島こども基金代表、練馬区すずしろ診療所所長)
 参加費:800円(学生400円)、保育料金はお子様お一人につき200円です。
 
 ☆福島県だけでなく広く東日本の子供たちに放射線の健康被害が出てきて
  います。しかし福島県のやっている健康調査はまやかしです。これから
  数十年かかって起きてくる事態を終わらせようとしてます。
 
  1986年に起きたチェルノブイリの原発事故後、「チェルノブイリ子ども基
  金」の顧問として被害に遭った子どもたちをずっと支援してこられれた
  黒部医師のお話をうかがって、子供たちにいま何が必要か一緒に考えて
  いきましょう。皆さまのご参加をお待ちしています。
 
 ☆保育ご希望の方は、お子さまのお名前、年齢、性別、アレルギーの有無を
 ご希望の上、メール hihoihoike@gmail.com までお申込み下さい。
 
 
┏┓
┗■2.大津波に耐えた東北電力女川原発
 │   全滅した東京電力―この差はなぜか?
 └────(柳田 真)
 
 宮城県にある東北電力女川原発はあの3・11の大津波にかろうじて耐えた。
その理由は、東北電力の当時の副社長が熱心に津波対策を説き、会社内の反対
意見(=費用が高くつく)にもかかわらず、14.8メートルの高台での原発
設置を主張して実現させた(昨年襲来した津波は13メートル)ことにある。
 
 同じ地震と津波なのに、東電は全滅で、東北電力は無事であったのは
なぜか?―とあの3・11の直後に感じた疑問の回答はこれであった。
 
 ○東電管内でも大津波とそれへの備え・対策が提案された時(何年も前)、
 それを否定したのは、担当責任者であって、当時の東電本社管理部長の吉田
 氏(福島第一原発所長)であった。(毎日新聞のスクープ記事)
 
 ○つまり、今回の原発大惨事の責任の多くは東電にある。事前に東電管理部
 はしっていたが、安全費用を惜しんで警鐘を聞かなかったのである。「想定
 外ではなかったわけだ。それが東北電力と東京電力の原発事故のちがいに
 結果した。
 
 東京電力の罪は重い。なのに、いまだ東電は家宅捜索もされず、会長、社長
以下重役の誰も逮捕・投獄されていない。日本の社会は法治国家ではなかった
ようだ。あれだけの放射能を空に陸に海にまきちらして、人々を苦しめて、
今後何十年も苦しめる行為は世界史的にみても一番の大罪であると思う。
 放射能に苦しむ子や孫にどうわびるのか?!
 
 
┏┓
┗■3.イベントのおさそい(場所・スペースたんぽぽ)
 └────
 
◇反原発自治体議員・市民連盟 特別企画
 『自治体の電気と電器をカエル計画』~新型蛍光灯の実物でプレゼン~
 
 日時:5月7日(月)16:00~17:00
 場所:スペースたんぽぽ4階 千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4F
    TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
 内容
 ・照明のトクする省エネについ
 ・空調のトクする省エネについて
 ・自治体への働きかけ方について
 プレゼンテーター 戸田恵介さん(「電気をカエル計画」東京事務局)
 参加費:500円
 主催 :反原発自治体議員・市民連盟
 ★参考資料はこちら「電気をカエル計画」
  ホームページ http://www.ekaeru.jpn.org
  http://www.ekaeru.jpn.org/joinus.html
  自治体の庁舎や学校の照明や空調をカエル市民運動が、
  岐阜から始まり関西や愛知で実績を上げている。
 
 ★新型蛍光灯に切り替えると約50%の電気代が削減。
  大和郡山市庁舎だけで20%の節電500万円の経費削減実績。
 
 
┏┓
┗■4.新聞・雑誌から ~大飯と伊方の動き~
 └────
 
◇大飯再稼働へ保安院躍起?
 原発事故原因地震説封印か 閣僚会合配布資料「検証の必要性」触れず
              (東京新聞こちら特報部4月27日より抜粋)
 
 関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働を何としても実現
させたいからなのか、経済産業省原子力安全・保安院が、東京電力福島第一原
発事故の「地震原因説」をうやむやにしている。地震の揺れによる原子炉系配
管損傷の可能性を認識しているにもかかわらず、関係閣僚会合で十分説明しな
かったのだ。(中略)
 
「不都合な話説明しない」
 川内氏(民主党衆議院議員)は「保安院は不都合な話は自分たちからは絶対
にしない。配管損傷は専門的な問題だけに、ほとんどの国会議員はだまされて
しまう」と嘆いたうえで、政府に注文する。(中略)
 「地震による配管損傷の可能性は間違いなくある。保安院は約束通り、地震
原因説について早急に検証すべきだ。少なくとも国会の事故調査委員会が報告
書を出すまでは、再稼働の議論はできない」
 
 
 
◇「安全」に批判相次ぐ 伊方原発環境安全管理委
           (4月27日 東京新聞「別冊南海日日新聞」より)
 
 四国電力伊方原発(愛媛県伊方町)の周辺が慌ただしくなってきた。先行す
る「大飯」以外の再稼働手続きは、原子力規制庁ができる夏以降とみられてき
たが、ここにきて政府内で旧体制のまま審査を進める動きが浮上。地元の議論
は―。
 愛媛県の伊方原発環境安全管理委員会が十八日、松山市内で専門家による技
術部会を開いた。
 保安院は、伊方3号機は設計時に想定した基準地震動(最大の揺れ)の
1・5倍の地震や、当初設計の四倍の津波に耐えられると説明。しかし、委員
からは「福島事故前の基準では『安全』とはならない」「人為ミスの可能性が
想定されていない。その場合でも、放射性物質の放出を防止できるのか」「想
定外を取り入れていないのではないか」などと批判や疑問が相次いだ。(中略)
 前原政調会長は二十二日のNHK番組で、原子力規制庁発足まで原発再稼働の
手続きを進めるべきではないとの意見に「そうは思わない」と反論。従来の体
制で対応できるとの見解を示している。夏以降まで発足がずれ込むとみられる
規制庁を待たず、安全委が伊方3号機の再稼働にお墨付きを与える可能性が浮
上。「安全委は廃止されていない」とあからさまに同調する中村時広知事の姿
勢とあいまって、再稼働の動きが加速する不安と懸念が強まっている。(近藤
誠・南海日日新聞元記者)
 
 
┏┓
┗■5.<テント日誌4/23(月)―経産省前テントひろば226日目―>
 │   重たい雨、それでも子供の日は近い 
 │      大飯に届け福島の声!
 └────(F記)
 
4月23日(月) 雨時々曇
集団ハンスト行動6日目。東電管内原発稼動0基29日目、そして日本におけ
る商業用原子炉全停止まで13日。
 
 もうゴールデンウィークも直ぐそこだと言うのに何とも寒い朝です。それで
も街路のツツジは花が咲き、サツキも蕾がはち切れそうです。季節は巡っても
う直ぐ五月。そう!「泊」が「止まって」日本の商業用原子炉の火が落ち、全
原発停止はもう直ぐなのです。後はどのようにして再稼動を阻止するか?
 そのためにも今日、福島の椎名千恵子さんとテントのY氏が大飯へ向かいま
した。現地の原発監視テントの支援と福島の生の声を届けるために。テントで
は連日ハンストが行われており、十分に支援体制が整わないが皆出来る事をと
精一杯の努力を重ねています。ハンストの参加者も増えてきました。
 
 その中で今回の「大飯原発再稼動阻止!ハンスト行動」の発案者である、江
田さんが6日目を迎えました。途中、体調が心配されたのですが、今朝お目覚
めになった時にお会いすると不思議なくらい元気で、その後も気の付くこと等
はいつものように自ら動き回っています。正に超人!まったくその「言行一
致」の精神力には頭が下がる思いです。
 一日中雨が予想されたので、抗議行動は第二テント前面の幕を開けて、中に
座って頂くことにしました。全員で6名。その他、自宅でのハンストが数名。
女性も参加されているが、皆さん意気軒昂です。江田さんも含め高齢の方もい
らっしゃるので、朝一番にするのは支援の看護士さんが用意なさった血圧計の
測定です。皆さん慎重に3回くらい測って平均値を見ておられます。
 
 午後、増山麗奈さんがもう一人の女性の画家とドイツ人の映像作家・作家の
方とお仲間をお連れしてテントにお出でです。ドイツ人はラルフ・ニーマイヤ
さんといい、28日の明治大学リバティタワーで行われる「戦争と貧困をなく
す国際映像祭」に参加される方でした。
 インタービューが終わってから雨が降っていたのですが、テントの外で即興
のお絵かきパフォーマンスが始まりました。麗奈さんはペンギンをモチーフに
可愛い絵柄の「No-nukeイラスト」を。ふみえさんとおっしゃる女性画家はあ
の福島第一原発の情景をお描きになったのですが、雨に打たれ、画紙にも雨が
降る中、その雨粒が水彩絵の具とあいまって、とても印象的な雰囲気をかもし
出す素晴らしいものになったのでした。僕も触発されて、朝見たポピーの花を
4基の福一原子炉に見立てて久方ぶりに絵を描いてみました。
 つたない絵ですがお二人にインスピレーションを受けながら本当に楽しい時
間を過ごす事が出来ました。
 お二人も楽しいと言って下さり、又の機会を作ろうと意気投合して終了しま
した。最後には麗奈さんから僕への思いがけないプレゼントも・・・。ニーマ
イヤーさんとそしてテントのT女史からも頂いたのだ。何とも嬉しい日になり
ました。
 何としても再稼動を阻止して、来る五月五日の子供の日に原発のない日本を
プレゼントしたい。卒原発!                  (F記)
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1434】
2012年4月26日(木) 地震と原発事故情報
                               転送歓迎
━━━━━━━
★1.「親子講座 こどもたちを放射能から守ろう」
    ー低線量・内部被ばくの危険性ー(さよなら原発みなと 栄木忠良)
★2.新聞・雑誌から
◇柏崎刈羽差し止め提訴  新潟地裁へ
 ―東電は原発を運転管理する能力がない。原告に福島の避難者も
                     (4月23日 毎日新聞より)
◇国の放射能「独自基準やめて」 店頭の反応は冷淡。
                     (4月25日 朝日新聞より)
◇血税渡す側がもらう側に。下河辺氏 東電新会長起用の怪
                     (4月25日 東京新聞より)
◇原子炉“潜入”ルポ 福島第二原発(フクニ)も地震で壊れていた!
   許すな!再稼働       (週刊朝日 5月4日-11日合併号より)
★3.<テント日誌4/23(月)―経産省前テントひろば226日目―>
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.「親子講座 こどもたちを放射能から守ろう」
 │   ー低線量・内部被ばくの危険性ー
 └────(さよなら原発みなと  栄木忠良)
 
 文科省「放射線副読本」が全国の学校に届けられ、「放射線はこわくない」
 教育が始まろうとしています。福島原発事故から1年。放射能汚染は収まる
 どころか、これからが内部被曝からどう子どもたちを守るかが最重要な問題
 になってきます。
 
 最大の当事者になってしまった子どもたちが、放射線について正しい知識を
 持ち、内部被曝から命を守ること、そして、持続可能な未来を切り開くため
 考える力を育てていくことが重要です。また、これは取り直さず、私たち
 大人の問題でもあります。
 
 川根先生のお話を聞き、「副読本」の問題点を明らかにし、使用中止にする
 こと。内部被曝の危険性を親子で学びましょう。
 ぜひ、学習会にご参加下さい。
 
 ◇講師 川根眞也さん
  講師紹介:
  さいたま市 公立中学校 理科教諭、内部被ばくを考える市民研究会 代表
  Facebook「福島第一原発を考えます」、放射能防御プロジェクトに参加。
  原発事故直後から放射線量を測定し「子どもたちを被ばくさせてはいけな
  い」と校長先生に直談判した熱血先生です。
 
 ・日時 5月13日(日)13時30分~16時30分
 ・場所 リーブラ(港区立男女平等参画センター)ホール(5階)
   http://www.minatolibra.jp/etc/access.html
 ・住所 港区芝浦3-1-47
 ・参加費 大人500円 学生200円 小学生以下は無料です。
 ・アクセスJR「田町」駅東口 徒歩2分
       都営三田線「三田」駅出口A4 徒歩4分
 ・共催 ストップ!放射能汚染がれき首都圏ネットワーク
     http://shutokennw.jugem.jp/
     劣化ウラン廃絶みなとネットワーク
 ☆保育室はありませんが、会場内にキッズスペースを設けます。
 ・連絡先 080-3013-3618 090-3248-7397
 「さよなら原発みなと」のブログに副読本のニュース・動画があります
 http://sayonaragenpatsu.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-e0d2.html
 
 
┏┓
┗■2.新聞・雑誌から
 └────
 
◇柏崎刈羽差し止め提訴  新潟地裁へ
 ―東電は原発を運転管理する能力がない。原告に福島の避難者も
                     (4月23日 毎日新聞より)
 
 運転停止中の東京電力柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市、刈羽村)を巡り、新潟
など6県の132人が同社を相手に全7基の運転差し止めを求めて23日午後、
新潟地裁に提訴する。弁護団によると、同社福島第1原発事故で福島から新潟
に避難中の13人も参加し「事故は人災で、東電には原発運転の資質も能力も
ない」と訴える。
 
 訴えでは、同事故に関し「自然災害に伴う過酷事故(シビアアクシデント)
対策を東電は取っておらず、津波対策を怠った」と指摘。過去の事故隠しなど
同社の体質にも触れ、総出力821万キロワットと世界最大の柏崎刈羽原発を
運転管理する能力はないと主張する。さらに▽地盤が軟弱なため地震による過
酷事故の可能性が高い▽福島と同様の事故が起きれば首都圏にも被害が及ぶ―
などとして、再稼働を阻止するために運転差し止めを求める。(後略)
 
 
◇国の放射能「独自基準やめて」 店頭の反応は冷淡。
                     (4月25日 朝日新聞より)
 
 食品の放射性物質検査をめぐって、国より厳しい独自基準を設ける食品メー
カーやスーパーなどに、国の基準を守るよう求めた農林水産省の通知が波紋を
広げている。消費者の求めに応じた独自基準を「過剰な規制」と投げかけた一
石だが、消費の現場は冷ややかだ。
 
 
◇血税渡す側がもらう側に。下河辺氏 東電新会長起用の怪
                     (4月25日 東京新聞より)
 
 血税を危うい企業に渡す際の「お目付役」がもらう企業側の長に内定したー
こんな怪しげな話があるだろうか。東京電力の新会長に原子力損害賠償支援機
構運営委員長の下河辺和彦弁護士が起用される。巨額の賠償に廃炉、除染費用
で東電は「死に体」だ。本来なら法的整理が筋だが、民主党政権は原発の既得
権益集団保護のため、それを避けてきた。今回の人事もその延長線上にある。
 
 
◇原子炉“潜入”ルポ 福島第二原発(フクニ)も地震で壊れていた!
   許すな!再稼働       (週刊朝日 5月4日-11日合併号より)
 
 喉元すぎれば熱さ忘れる―なのか。政府は原発再稼働に舵を切った。廃炉が
決まっている福島第一の南にある福島第二には、まだ再稼働の話がくすぶって
いる。フクニで働くジャーナリストから本誌に届いた「告発ルポ」をお届けす
る。(中略)
 「震災直後、東電は今後5年間はフクニ(福島第二原発)を再稼働しないと
決め、私たちに通告してきました。建屋内の状況を見たら、しばらくダメなこ
とは誰が見ても明らかでしょう」
 私は確信した。
 
 表向き東電がフクニの再稼働に意欲を示しているのは、再稼働させたい東電
本社の希望的観測に過ぎない。実際は、公にできないほどの大きなダメージを
福島第二原発は受けている―と。しかも、ここにきてフクニで働く人の間では、
こんな囁き声が充満している。「どうせ廃炉にするのに、こんなにカネを使っ
て直してもしょうがないじゃないか」
 東電はフクニについて原子炉の冷温停止状態が保たれ、大きな震災被害はな
かったとしている。(中略)
 東電関係者は、当時の様子をこう語る。「通信が途絶えてフクイチで何が起
きているのかよくわからない状況の中、フクニの人間も原子炉の冷却系などが
失われたことに危機感を抱いていた。原子炉の温度が上がり、震災のあった夜
中には、『注水用のホースを700本用意しろ』との指示が出たほどだ」
 まさに、フクニも、危機一髪だったのだ。(中略)
 
 震災時の津波で1階で3メートル、地下は完全に水没し、原子炉冷却機能を
担うポンプ類が大きなダメージを受けた。冷却水を循環する配管類も使い物に
ならなくなった。電源系統も同様で、制御盤は焼損した。
 日本の原発は原子炉を水で冷却するため海沿いに造られ、なかでも海水を直
接取り入れる熱交はとくに海べりに設置される。だからこそ、十分すぎるほど
の津波対策が欠かせない。(中略)
 東電は今回の被害は津波によるもので、原発は地震に耐えたといっている。
しかし、それを疑わせるようなものがある。
 写真(9)(10)見てほしい。(写真は省略)
 これはいずれも、熱交建屋2階で撮影したものだ。配管がへこんでいたり、
新しく交換されたりしているのがわかる。ここはOP+11メートル(地面から
7メートル)の高さにあり、全く浸水していない場所だ。しかし、写真で明ら
かなように、そこの配管にダメージがあったということは、地震の揺れで起き
た被害ということだ。(後略)
 
 
┏┓
┗■3.<テント日誌4/22(日)―経産省前テントひろば 225目―>
 │   ハンスト6日目、冷たい雨の中続く静かな抗議
 │   ~(原発ゼロまであと14日)~
 └────(Toku-san)( Q記 )
 
 ハンスト6日目のこの日、東京地方では、昼過ぎくらいから、降ったりやん
だりの天気。今日は4名の方がハンストに入られている。
 この日は、天気が悪かった事と小出先生や広河隆一さんの講演の他に、三鷹
のデモ、代々木公園のアースデーのイベントとパレードなど、都内で様々な催
し物が開催されていたためにテントにいらした方はあまり多くなかったが、ハ
ンスト中のMさんの話では、早稲田大学のジャーナリズム専攻の学生さんが取
材に来てくれたと言う事だった。「ただ座っているだけだと、時間が経つのが
遅く感じられるけど、取材とか来ると少しは気が紛れる」とMさんは笑いなが
ら話して下さった。
 
 夕方になって、鎌田慧さんが、撮影のスタッフの方を連れて陣中見舞いに来
て下さった。テントの外で暫く談笑をされた後、雨が強くなってきたので、鎌
田さんには第1テントの中へ入っていただいたが、ちょうどよいタイミング
だったので、26日に予定されている外国人記者向けの会見への出席をお願いし
てみた。当日は、会議が有ると言う事だったが、心よく引き受けて下さり、鎌
田さん、もしくは、1000万人署名の方から誰か別の方が出席して下さる事に
なった。26日の会見には、静かなる抗議に込められた「原発の再稼働に反対す
る強い意思」が全世界に届くように多くの記者の方に集まってもらいたい。
 
 6時を過ぎ、霞ヶ関一帯は本格的な雨になってきたので、テントの中に入っ
た。暫くして、青山で開催された小出先生の講演会を見に行かれたハンスト
6日目を迎えたEさんの奥さんがテントにやって来られた。「ご主人はいつも
と変わりませんか?」というFさんの質問に、「いつもと同じですよ」とニッ
コリ笑って答えられていた。隣に座っていたEさんも笑っていらっしゃった。
本当によいご夫婦である。年をとったら私もEさんのような夫婦になりたい。
(独身ですけど、残念。)
 
 日曜の夕方以降は、人通りも少なく、ハンスト抗議中のテントひろばは、静
かな夜を迎えた。4月下旬の割には、肌寒く感じられる一日であったが、経産
省横の植え込みのつつじは、つぼみが開こうとしている。原発ゼロの5月5日に
は、つつじの花も開花するのだろうか。座り込みは原発ゼロを迎えるまでのつ
ぼみの様な状態かもしれない。「原発ゼロ」という美しい花を咲かせるために、
経産省前テントひろばでは明日以降も静かな抗議が続く。   (Toku-san)
 
<大飯原発監視テントから>
 
 ここ大飯は昨日から春嵐で浜風海風山風逆巻いています。今日雨にも負けじ
と再稼働許すな緊急集会が対面の岬小浜市泊のくさはらで催されました。大自
然の威力まで仇のように雨風と闘わねばなりません。集会は1日として漁民農
民は毎日です。そして巨大な原発工場で働く被ばく労働者は 小浜から泊まで
の送迎バスで甲状腺ガンに悩む被曝労働者が訴えてくれました。いま貴重なお
言葉を伝えるスペースがありませんが関西はいうに及ばず全国から集まり、不
気味な原発工場を望みながら再稼働粉砕の所感を述べあって、小浜市内デモを
敢行。
 農民漁民労働者がみずからデモに立ち上がるその日、自然風土も参加してき
ました。人力およそ5百馬力それに自然が味方すれば勝敗は明らかでしょう。
パラダイムシフトの変更はあの世のことではありません。いま、ここで生きる
こと、これが闘争。全原発基地でテント闘争を 大飯の電車も止める自然の力
これを核燃料にたよれば凄まじい力を敵にまわす。国家も帝国も核燃料の脅威
にはなすすべがない。26日の住民説明会なるものの欺瞞性犯罪性に勝利し告
発したい。                          ( Q記 )
たんぽぽ舎です。【TMM:No1433】
2012年4月25日(水) 地震と原発事故情報
                               転送歓迎
━━━━━━━
★1.大飯再稼動を止めよう、大飯テント応援、1泊2日行動
    たんぽぽ舎、議員市民連盟、テント広場、浜岡の15人  (柳田真)
★2.『伊方再開論が急浮上 県民・国民に対する背信行為だ』
                    (愛媛新聞 社説 4月24日)
★3.新聞・雑誌から
 ◇「拙速な再稼働反対」 大飯原発 日本原研労組が声明
                   (4月23日 東京新聞・茨城版)
★4.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 ◇「原発事故とメディア~東京新聞特報部の視点」
  4月30日(月・休)午後2時から、福島・会津若松市
★5.イベントのおさそい(場所・スペースたんぽぽ)
 ◇「東電株主代表訴訟に向けて─取締役の責任を追及するために─」
  5月4日(金)午後1時から、講師・山崎久隆さん
★6.<テント日誌4/21(土)―経産省前テントひろば224日目―>
━━━━━━━
4/24発行TMM:No1431に誤字がありました。訂正しておわびしします。
誤:VTR「被爆治療83日間の記録」 正::VTR「被曝治療83日間の記録」
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.大飯再稼動を止めよう、大飯テント応援、1泊2日行動
 │ たんぽぽ舎、議員市民連盟、テント広場、浜岡の15人
 └────(柳田真)
 
  原発再稼動の焦点である関西電力の大飯原発、そこに経産省テント広場と
 連帯するテントが6つも(小型)立った。折しも大飯原発の再稼動問題が京
 都、滋賀の両知事の異論、大阪府知事、市長の反対を押し切って強行されよ
 うとする情勢の中、福井県おおい町現地へ15人で出かけた。4月23日(月)、
 24日(火)。主催はたんぽぽ舎と反原発自治体議員市民連盟。交通費(3万
 円)と宿舎代などで一人4万円程度かかる中ながらも、参加者はたんぽぽ舎、
 連盟、テント広場、福島の女たち、浜岡、プラント技術者の会など15名(女
 性9名、男性6名)。
 
 ◇23日(月)の行動
 1 大飯テントメンバーや関西メンバーとの交流会:30人弱
   たんぽぽ舎からも「原発再稼動止めよう」の横断幕と参加者皆からの
   カンパ8万円を贈呈。
 2 京都の人たちが作成したビラをもって、夕方のおおい町の1軒、1軒を
   訪問。多くの会話ができ、その中からヒントが得られた。
 3 夜は宿舎で交流会。東京15名、関西8名、テント5名の計28名位で
   夜7:00~12:00まで、5時間くらいの熱の籠った議論が進めら
   れた。大飯再稼働が今の原発の最大焦点。推進側はここに全力を注いで
   いる。迎え撃つ我々の陣形をどう充実、強化するか。Xデー(大飯再稼
   働の強行の日)に向けて…などなど。
 
  結論として(1)大飯情報(推進側、反対側の両方)の敏速な周知→全国化
  (2)福井県内現地を軸に関西が包みこむ、更に全国展開の闘争を作る為に
  近日相談会を開きたいなどを決めた。
 
 ◇24日(火):見学の後、おおい町役場へ
  おおい町長とおおい町議会議長あてに、私たちの要望書を手渡す行動。東
 京15名プラステント組若干名で実施。町(企画室)も議会事務局も対応は
 丁寧であった。(先月の福井集会の時の対応とは大きな差)。議員市民連盟
 の要望文を読み上げ、その後、福島から浜岡から、テント広場から、経産省
 ストレステスト傍聴者からそれぞれ熱の籠った発言が続いた。企画課は上司、
 町長へ伝えます、議会事務局は要請文をコピーして、全議員に配ると回答し
 ました。(この後、福島から来た女性たち8人程が1時間余、町へ熱烈に訴
 えた、と伝わってきた。
 
 ◇1泊2日多くの行動をし、15人は充実した気持ちで新幹線に乗車。ささ
  やかな行動ながらも「さざ波」は起こせたようだ。また大飯へ行くぞ!
 
 
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┗■2.『伊方再開論が急浮上 県民・国民に対する背信行為だ』
 └────(愛媛新聞 社説 4月24日)
 
 伊方原発3号機の再稼働推進論が政府・民主党内で急浮上してきた。東京電
力福島第1原発事故の反省を踏まえた原子力規制庁の発足を待たずに、経済産
業省原子力安全・保安院と原子力安全委員会という旧来の枠組みによる審査で
進めようというのだ。
 福島原発事故の後、初となる再稼働に向け手続きが先行する関西電力大飯原
発3、4号機には近隣府県の反対が強い。唯一稼働中の北海道電力泊原発3号
機が5月に止まれば、国内で「原発ゼロ」が長引く可能性がある。そこで、大
飯に次いで手続きが進む伊方に視線が向けられた。
 伊方3号機の再稼働判断は規制庁発足後とする方針だったはずだ。大飯がだ
めだからと安易に翻すのは、県民や国民への背信行為にほかならない。脱原発
依存やエネルギー政策の長期的な理念を欠いて迷走する政権の当事者能力を疑
う。なりふり構わぬ原発再稼働推進は危険であり、決して許されない。
 福島事故の背景には、原発を推進する経産省の中にある保安院が審査し、安
全委がお墨付きを与える甘い審査体制があった。だからこそ保安院を再編して
規制庁とし、アクセルとブレーキを分離し、曲がりなりにも信頼回復を図ろう
としたのではなかったか。(中略)
 
 拙速な政府に地方自治体はどう対峙(たいじ)するか。大飯原発の再稼働問
題に対して、福井県に隣接する京都府と滋賀県の2知事がまとめた国の原発政
策に対する提言と姿勢に注目したい。電力需給状況を公平に判断する第三者委
員会の設置や脱原発に向けた工程表を示すよう政府に求めている。地域を統括
する首長による、住民の生命、身体、財産を守る行動として評価できる。
 規制庁が発足しない中、伊方原発に再稼働が持ちかけられたとき、県内自治
体首長の姿勢もまた問われるだろう。政府方針に唯々諾々と従っているだけで
は、住民の信頼は到底得られない。
 
 
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┗■3.新聞・雑誌から
 └────
 
◇「拙速な再稼働反対」 大飯原発 日本原研労組が声明
                   (4月23日 東京新聞・茨城版)
 
 関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働問題をめぐり、独
立行政法人日本原子力研究開発機構労働組合(東海村)は「拙速な原発再稼働
に反対」とする声明を今週にも原子力安全・保安院など政府機関や県、東海村、
福井県おおい町などに提出する。
 
 組合員は全職員約四千人のうち原子力研究者や技術者など二百八十人。声明
では「ストレステストは原発の安全確認からはほど遠いものである」と批判。
さらに「原子力関係者の立場では(東京電力福島第一原発事故の)本質的な問
題解明と将来に向けての考え方をつくっていくことが被害の軽減の次になすべ
きこと」とし、「広範な放射能汚染で国を危機に陥れるようなものは運転すべ
きではない」と主張している。(後略)
 
 
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┗■4.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 └────
 
◇東京新聞 こちら特報部デスク・野呂法夫さんを迎えて
 「原発事故とメディア~東京新聞特報部の視点」
 野呂デスクの講演は県内初です。廃原発を明確に掲げる東京新聞です。
 どうぞご期待ください。
 
 日時:4月30日(月・休)午後2時から4時。
 場所:会津若松市 若松栄町教会(県立葵高校正門前)
 駐車場は最寄りの有料駐車場をご利用ください。
 資料代:500円  定員:先着110名
 主催:会津放射能情報センター
 ホームページ http://aizu-center.com/archives/1155
 問い合わせ:080-5557-5407(酒井)メール contact@aizu-center.com まで。
 
 
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┗■5.イベントのおさそい(場所・スペースたんぽぽ)
 └────
 
◇「東電株主代表訴訟に向けて──取締役の責任を追及するために──」
 
 訴状を素材に、東電株主代表訴訟の論点及び取締役の善管注意義務違反等の
 勉強をします。
 
 講師:山崎久隆(たんぽぽ舎、東電代表訴訟原告)他。
 
 日時:5月4日 金曜日 午後1時から
 場所:スペースたんぽぽ(千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル4階)
 資料代:500円
 主催:問い合わせ先:東電株主代表訴訟 事務局
 電話:090-6138-3061(木村)
 メール:nonukes0311@yahoo.co.jp
 
 
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┗■6.<テント日誌4/21(土)―経産省前テントひろば224日目―>
 │   集団ハンスト行動5日目、意気高く
 │   テント応援の集い、武藤さんを囲んで和やかに
 └────( Y・T )
 
4月21日(土) 曇り。4月下旬としては随分寒い。日射しがないからか。
集団ハンスト行動5日目、テント前でのハンスト参加者は8名。ハンスト登録
者は60名を超えたようだ(64名)
 
 Eさんは遂に5日目に突入。依然元気である。
 
 一昨日は神奈川労災職業病センターの所長もされている斉藤医師の診察が
あったが、今日は2度目で、亀戸ひまわり診療所の平野医師による診察があっ
た。1回目は高血圧を指摘され対応策を指示された者もいたが、今日はとくに
問題なし。明日も来ていただけるそうだ。
 
 午後2時半頃から、ハンスト応援連帯の座り込み行動に参加される方が増え、
テントの前は端から端まで座り込みの人で埋められている。
 ハンスト実行委員会では、4月26日(木)正午、チェルノブイリ原発事故
26周年に、「大飯原発再稼働阻止!集団ハンスト行動?チェルノブイリ・フ
クシマの経験を結んで?」と題する、外国メディア向け記者会見を計画してい
ます。詳細は本決まり後、お伝えしますが、ご都合のつく方、ご参加下さい。
 
 夜、武藤類子さんをお招きしての、「福島と世界をつなぐ~テント応援の集
い 第3回」がスペースたんぽぽであり参加。武藤さんの、六ヶ所村反核燃行
動から始まる反原発の活動のお話、どんぐりの森を何年もかかって自力で築か
れ、それが原発事故の放射能で奪われてしまったお話等、武藤さんの温かさと
信念と無念さ・怒りに包まれた和やかな集いであった。
 
 その後の交流会は女性の参加者が大半。1人1人の自己紹介の中で、この間
テントで顔なじみになっている方々が、どのような経緯でどのような思いでテ
ントに参加されているかを知り、感慨深いものが・・・。★24日~27日の
テント前でのハンスト参加者が現在2?3名しか登録されていません。
 
 午前~日暮れの終日、テント前でのハンスト座り込み行動に是非参加して
下さい。                          ( Y・T )
たんぽぽ舎です。【TMM:No1432】
2012年4月25日(水) 地震と原発事故情報
                               転送歓迎
━━━━━━━
★1.テント日誌【番外編】 大飯行き報告 4/23・24  (Y・T)
★2.「関西地方は原発ゼロでも
     真夏に電力不足は起こらない みんな安心して!!<下>
              (週刊朝日2012.4.27号 緊急寄稿 広瀬隆)
★3.保安院の信頼度、ツイッターより下。「3.11直後の情報源」自ら調査
                     (4月25日 朝日新聞より)
★4.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
◇大飯原発再稼働はイヤだ! 岐阜・愛知も 福井の原発の地元だ!
 4月26日、貸し切りバスで、一緒に関西電力本店に行きましょう!!
━━━━━━━
4月26日(木)午後6時30分から、カネ儲けより命が大事―経団連は再稼働を
あきらめろ4.26行動、集合場所・経団連前(千代田区大手町1-3-2)
━━━━━━━
 
 
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┗■1.テント日誌【番外編】 大飯行き報告 4/23・24
 │   海辺の長閑なたたずまいの中にも
 │   風雲急を告げるのか・・・・大飯原発再稼働問題
 └────( Y・T )
 
 4月23・24日、たんぽぽ舎の大飯原発監視テント支援行動に椎名さんと
ともに同行して大飯へ。浜岡原発を考える静岡ネットワークの鈴木さんも一緒
だった。総勢15人。
4月23日。快晴。大飯に近づく車中から見る緑色の海の美しさに驚嘆。そし
てリアス式海岸の風光明媚にうっとりする。
 
 駅に着いたところで、もう10日間も経産省前テントからこちらのテントに
応援にきているQさんのお迎え。京都・滋賀から現地入りしている古くからの
友人も迎えに来てくれている。そして福井県民会議の石地さんの運転で一路、
テントへと向かう。立派な長い橋を渡って大島地区に入り、長閑な漁港風景を
見ながら、テントに着く。テントの前は運河のように陸に入り込んだ海で小さ
な漁船のたまり場となっている、。
 
 大飯は本当に海が美しい。そして海の幸に恵まれた長閑で、癒されるような
町・・・原発さえなければ。その原発は3方を山に囲まれた海辺にあり、住民
からは見えない。人口は9000人だそうだ。
 
 テントは7~8張りに増えていた。可愛い小さなテントが5つ並び、少し離
れてやや大きめのテントが2つ建っている。顔馴染みの埼玉・入間の方もマイ
テントをかついでやって来ているようだ。滋賀の堅田教会や西東京教区の方も
テントを建てている。ただ茂みや木立に隠れて、意外に慎ましやかというか、
風景や雰囲気に溶け合っている。村長のU君が日焼けした顔で迎えてくれる。
かって経産省前テントでも毎日のように泊まり込み守っていた。久し振りの再
会であった。Yo君も随分健康そうな雰囲気である。
 
 テントの前で石地さんが大飯の状況を説明して下さった。この間、4回にわ
たって住民への対面でのアンケートを行ったそうだ。何が最も心配かと。1番
目は大飯原発が福島第1原発のようになりはしないかであり、2番目は子や孫
の世代に負担を強いることになるのではであり、3番目が雇用ということで
あった。(大飯原発で働いていた息子さんが仕事が無くなって今は福島原発に
出稼ぎに行っているというやるせない話も) どこの世論調査だか忘れたが、
原発や再稼働に反対、もしくは疑問に思う声が30数%に達しているという結
果もあるそうだ。
 
 京都から持ち込まれたビラを手分けして家ごとの配布に向かう。そのビラ配
りでは、何人かのシニアの漁師さん達から話を延々と聞いた(聞かされた?)
ことや、お婆さんからみかんをもらってお話したとか、椎名さんのように広島
でのアクションがTVで放映されそれを観たという方との話が盛り上がって、と
か、結構交流もあったようだ。明日は住民説明会に向けた資料入りのビラを配
布する予定だそうだ。
 
 テントには音楽をやっているという若い6人連れが大阪からやって来ていた。
昨夏の福島での音楽大会にも出ていて、それを椎名さんが観ていたということ
で意気投合。さらにその中の1人は椎名さんと福島の同じ町の出身ということ
で大感激。早速椎名さんの指導でカンショ踊りが始まる。若者達も気に入った
ようで、今度大阪でもやろうと盛り上がる。
 
 ちなみに、このテントには中嶌哲演さんや大阪の小林圭二さん(石地さんは
彼を福井の恩人だという)も訪れたい気持ちを持っておられるそうだ。
 
 民宿へと移動する途中出くわした子ども達は、水辺で遊びながら大きなナマ
コを捕っていた。民宿で経産副大臣を迎え撃つアクションを終えて駆けつけた
京都の長谷川さんと合流。食事後の交流会では、大飯再稼働阻止に全国の全精
力を傾けて取り組むこと、現地での体制や全国への発信、26日の住民説明会
への対応、福島からの働きかけや、全国との連携、最後にはXデーの際の全国
結集での現地行動にまで話は及んだ。
 
 尚、町民以外は厳禁の住民説明会は会場周囲にロープを張り巡らし、厳重警
戒下で、参加者には身分証明書の提出を求めるなど、一種戒厳状態で行われる
ようだ。700人の町民が申し込みをしているそうだ。
 
 2日目は朝からPR館の見学へ。1人、PR館の脇の階段を降り、そのまま
進んで海岸へ。海水浴場が続き、その隣に大きな整備されたキャンプ場。海を
隔てた向かい側に原発の施設の一部が見える。海から物資を搬入しているのか
おおきなクレーンも。キャンプ場と道路の反対側には関電の3階建てレストハ
ウスが建っている。上層部が利用しているとか。
 町役場に向かうバスの降り際に、運転手さんははっきりと原発に反対であり、
再稼働に反対だと言った。誰かが慌ててたんぽぽ舎作成の資料を手渡しに行く。
 
 11時頃町役場に行き、町長(企画課が対応)と町議会(議会事務局が対
応)に申し入れする。反原発自治体議員・市民連盟の申し入れ書を読み上げ、
椎名さんが福島の現実を訴えて再稼働を認めないよう要請し、鈴木さんが浜岡
原発に隣接する多くの自治体が永久停止を求めていることを説明し、経産省前
テントひろばからも全国・全世界の人々の望みに沿うよう、そして若狭が
3・11後の浜通にならないよう選択すべきことを訴えた。
 
 申し入れを終えて、町役場の前で記念撮影をしていると、福島から弾丸バス
で8人が到着。朝4時に出発してきたそうだ。佐藤幸子さん、佐々木慶子さん、
そして若いお母さん達、男性2人は福島大の学生。一緒に記念撮影をする。
福島隊はテント応援と福井県への申し入れに来たのであったが、こちらから連
絡して急遽大飯町役場への合流となったのである。そのまま町役場に申し入れ
に行った。後ほどわかったことだが、この申し入れに熱が入り、1時間半程も
話し込み、テントに向かう時間が無くなり、4時からの県への申し入れに向
かったとのことであったそうだ。テントの皆さんにはまたの機会に。
 
 今回の大飯行きは中味の濃いものであったと思う。帰りの電車の中で椎名
さんは言った。また一つ、運動が前進したように思う、と。  ( Y・T )
 
 
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┗■2.「関西地方は原発ゼロでも
 │    真夏に電力不足は起こらない みんな安心して!!<下>
 └────(週刊朝日2012.4.27号 緊急寄稿 広瀬隆)
 
 ・・・合わせて195万kWを長期休止中として整備をしない。現在は、まだ
4月である。真夏までに3~4ケ月もある。普通の企業であれば、ただちに休
止プラントの整備にとりかかり、稼働させるように必死になって取り組む。と
ころが電力会社は、サボタージュを決め込んで何もしない。要するに関電は、
「火力を動かせば原発ゼロでも電力が間に合う」ことを知られないようにする
ため、火力の整備を行わないよう社内に指令を出している。
 
 次は水力のトリックである。水力には一般の水力発電と、揚水発電がある。
関電は黒部川、神通川、庄川、木曽川で331万kWの能力を持っているが、過
大な渇水予測を立てて193万kWに小さく見積もっている(この数字は一応関
電の言い分を認めることにする)。しかし、ピーク時に動かせる揚水ダムの能
力は488万kWあるにもかかわらず、関電は270万kWとしているので、
218万kW余剰が生まれる。揚水ダムは、もともと原発のためにつくられたも
のだが、深夜にわずかな火力を使って少量の水を汲み上げて水を満たせば、真
夏の短時間の猛暑時に発電できる蓄電池である。小さく見積もる理由はどこに
もない。
 
 西日本は過剰な電力融通が可能
 
 さて残る最大の問題は他社受電である。注意しなければならないのは、電力
会社の供給能力が、自社の火力・水力だけではないことにある。すなわち、そ
の地方地方にある民間の大企業が発電機を保有して、そこから電力会社に大量
の電気を送って、毎年の電力需要を満たしている。それを、電力会社側では
「他社受電契約」と呼んで、この電気も買い取って消費者に送電し、実際の電
力需給計画を立ててきた。
 この数字は、資源エネルギー庁のサイトで毎月の数字が公表されているので、
ここ2年間の数字を調べると、非常に重要な事実が出てくる。それは、過去
2年間で関電における最大の他社受電電力量は、今年1月における670.2万
kWであった。つまり関電がこれだけの電力を購入した実績がある。今年は、
1月13日に伊方2号機が定期検査入りして運転を停止し、1月27日に島根
2号機が定期検査入りして停止したため、西日本の原発は、自社(関電)の高
浜原発3号機だけが運転している状態であった。さらに2月になっても、関電
は638万kWを他社受電で供給している。つまり、この他社受電には、原発の
電力が1ワットも入っていない。
 近畿地方の自家発電能力は、神戸製鋼所を筆頭に、資源エネルギー庁の認可
出力表によれば、昨年9月末時点で677.0万kWあるので、関電が今年1月
に民間から購入した電力670.2万kWとピッタリ合う。ところが関電が大阪
府市に示した7.6%電力不足のデータでは、他社受電を517万kWしか計算
していない。670-517=153万kWも値切っているのだ!!
 残るは、ほかの電力会社からの融通可能な電力量である。関電は例年、四国
電力から30万kWを融通してもらってきたが、自家発電の四国企業リストには、
電源開発の橘湾発電所210万kW、大路製紙50万kW、住友共同電力25万kW、
丸住製紙15万kW、しめて300万kWある。ここから四国電力の必要分を引く
と、170万kWの余剰があり、これを四国地方から関電に融通できる。中国電
力の余剰も昨年の実績で243万kWある。中国電力の8%余剰必要分は93万
kWなので、243-93=150万kWは楽に関電に融通できる。つまり170
+150=320万kWが融通可能だが、関電は121万kWしか計算していない。
ここでも320-121=199万kWも値切っている。
 以上から関電の供給力を総計すると(1)揚水218万kW、(2)他社受電
153万kW、(3)融通199万kW、合計568万kWが上積み可能である。真夏
の短時間のピーク時にも12.9%の余剰電力が実在するのだ。さらに7月に
運転を開始する中部電力の上越火力発電所238万kWを計算すれば、西日本で
は過剰なほどの電力融通が可能である。
 そもそも、関電は大飯原発の再稼働を必要としていないのだ。ストレステス
トそのものが必要ない。電力不足がおこらない事実を知っているからこそ、大
阪府・大阪市、京都府、滋賀県が大飯原発再稼働に反対を主張してきたのであ
る。(完)
 
 
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┗■3.保安院の信頼度、ツイッターより下。「3.11直後の情報源」自ら調査
 └────(4月25日 朝日新聞より)
 
 東京電力福島第一原発事故直後に信頼できた情報源は「経済産業省原子力安
全・保安院」だったと答えたのは13%だったことが、保安院自身の調査でわ
かった。信頼度はブログ・ツイッターの23%よりも低かった。保安院は「東
電の情報を右から左に流している、事故の技術的解説ができないと受け止めら
れていた」と分析している。
 調査は、今年3月、全国3345人にインターネットでアンケートした。
昨年3月11日~15日に事故の情報で、信頼できる情報源を3つ挙げてもらうと
「テレビ・新聞」(39.8%)が最も多く、次いで「特になし」(38.5%)
だった。「専門家のホームページ」(28.3%)、「ブログ・ツイッター」
(22.9%)などが続き、「保安院」は12.7%で7番目。東電は4.6%
で11番目だった。(後略)
 
 
┏┓
┗■4.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 └────
 
◇大飯原発再稼働はイヤだ! 岐阜・愛知も 福井の原発の地元だ!
 4月26日、貸し切りバスで、一緒に関西電力本店に行きましょう!!
 
 4月26日(木) 8時30分 岐阜駅北口(ぱるるプラザ東)出発
 (集合 午前8時20分(厳守)帰着は18時30分くらいを予定)
 お申込・問合せは   090 - 9859 - 2296 (小森)
 
 岐阜からバスを出し、関西電力本店にいきます。バス代無料.
 すでに寄付によってバス代は確保されています。でもカンパ大歓迎です。
 主催:さよなら原発・ぎふ http://ameblo.jp/611gifu/
たんぽぽ舎です。【TMM:No1431】
2012年4月24日(火) 地震と原発事故情報
                               転送歓迎
━━━━━━━
★1.原発はいらない─小出裕章講演会が盛況・好評
    東京都高等学校教職員組合・同退職者会・たんぽぽ舎の共催、
    4月21日の感想                 (藤原信一)
★2.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
◇カネ儲けより命が大事――経団連は再稼働をあきらめろ4.26行動
 4月26日(木)18時半から、経団連(日本経済団体連合会)前
◇チェルノブイリ ─ 福島 キャンドルナイト
 4月27日(金)19時から、経済産業省正門前
★3.<テント日誌4/20(金)―経産省前テントひろば223日目―>
━━━━━━━
あす25日(水)18:45から、『原発の歴史、反原発の歴史』最終回
【講師】山崎久隆さん、参加費800円、場所・スペースたんぽぽ
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.原発はいらない─小出裕章講演会が盛況・好評
 │   東京都高等学校教職員組合・同退職者会・たんぽぽ舎の共催、
 └────4月21日の感想(藤原信一)
 
 こんにちは、STOP原発の活動、本当にご苦労様です。
昨年10/15の長池講義にも参加しましたが、本日の小出先生の講演もとても良
かったです。良い講演集会をありがとうございました。つたない感想ですが送
らせていただきます。
 10/15の長池講義では、槌田先生が次のように呼びかけました。
「放射能は微量でも有害である。微量汚染での農産物も健康を考えると不安だ。
しかし、『絶対いや』だけでよいのか。放射能は危険だが放射能だけが問題な
のだろうか。放射能汚染の現実に、加害者、東電と原子力村への怒りと憤りを
もって脱原発を。そして、福島の農民に心を寄せ、年寄りは福島の農産物を食
べて、未来の子や孫を守ろう。」
 質疑応答で、私は「東電と霞ヶ関官僚、政治家がそろって情報を隠蔽し、こ
れにマスコミも加担して原発災害と被害を過小評価している現実の中で、『福
島県産の農産物を食べる』ということが本当にこの国と私たち国民にとってよ
い選択なのでしょうか?」と質問しました。そして、その後もよい答が見つか
らずに考えておりましたが、本日の集会の小出裕章先生のお話の中でその答が
見つかりました。
 小出先生の提案に心から賛同します。
 
「日本列島はチェルノブイリ並みの放射能汚染に見舞われてしまった。この責
任は、第一義的に東京電力と国、原子力産業と推進に加担した研究者たちにと
らせよう。しかし、騙された私たちには責任はないのか? 騙された責任があ
るのではないか?福島の第一次産業を守らなければならない。福島の子供たち
を守らなければならない! ならば、
(1)猛烈な汚染農作物は原子力をすすめてきた者たちに食べさせよう。
(2)残りは、汚染の度合いごとに「60禁」、「50禁」、・・・・、
  「20禁」、「10禁」と言う具合に仕分けして、
(3)子どもたちには汚染度の低い食べ物を食べさせよう。
(4)そして、汚染度の高いものは私たち大人が食べる。」
 
 ぜひ、小出先生の提案を国民の総意で実現したいと思います。
 本日は、本当にありがとうございました。 (敬白)
 
(追伸)
  私は、都立高校定時制で物理の教員をしておりまして、ちょうど昨日(金
 曜日)の授業で、1999年のJCO放射線被曝事故のVTR「被爆治療83日間の記
 録」を生徒に見せた所でした。昨年も3クラスで同VTRを見せましたが、何
 度見ても、途中で正視するのがつらくなります。生徒たちも静まりかえって
 凝視しておりました。
  福島県放射線管理アドヴァイザーを勤めた山下俊一氏が、「100mSv以下は
 安全です」と宣伝して回っていましたが、(最近の研究)低線量被曝がもた
 らす「バイ・スタンダー効果」を、まさか、彼が知らないはずはありますま
 い。そして、東大病院における治療で被害者の大石さんの体内に移植された
 妹の造血幹細胞が、まるで被爆したかのように遺伝子が傷ついていた事実。
 科学的にはまだ解明されてはいないけれど、わずかな被曝で致死的に至らな
 かった細胞が、他の健康な細胞を傷つけているという事実を、大石さんの体
 が証明して見せたわけです。
  福島の子どもたちの被曝をなんとしても防がなければならないと思います。
 この国の頼りない民主主義と操作された情報(メディア)管理の中で、ドイツ
 緑の党がしたことに習って、まずは正しい情報を国民に広く伝える努力が必
 要ではないでしょうか。
 
 (☆メルマガ編集部より:21日の講演は参加者950名ほど、立ち見も多数。
  全体として"良い講演会だった"という感想でした。当日の内容(速記録)を
  DVDと小冊子にまとめて後日販売予定(DVD・1000円、小冊子・400円)。
 
 
┏┓
┗■2.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 └────
 
◇カネ儲けより命が大事――経団連は再稼働をあきらめろ4.26行動
 
 野田政権・4閣僚による再稼働を阻止するためには、「原子力ムラ」の黒幕
 である財界への抗議行動が不可欠です。
 「カネ儲けより命が大事!再稼働を画策するな!」の声を経団連にぶつけま
 しょう。4・26行動にぜひ参加してください!
 
 日時:4月26日(木)午後6時30分(1時間程度の予定)
 場所:経団連(日本経済団体連合会)前
    東京メトロ千代田線、丸の内線、半蔵門線「大手町」駅下車C2b出口
    すぐ http://www.keidanren-kaikan.jp/map.html
 主催:再稼働反対!全国アクション
 
 ※個人或いは団体で経団連への要請書を準備できる方はぜひお持ちください。
 ※プラカード、横断幕、鳴り物、キャンドルなど持ち寄り歓迎!
 ※「再稼働反対!全国アクション」から経団連への要請項目
  http://www.tanpoposya.net/main/index.php?id=1070
 ☆メールやファックスなどでも経団連へ再稼働反対の声を届けてください!
  経団連・経済政策本部
  Fax:03-6741-0331 Tel:03-6741-0131 webmaster@keidanren.or.jp
 
 
◇チェルノブイリ ─ 福島 キャンドルナイト
 ~チェルノブイリ事故から26年、福島とつながるアクション~
 
 日時 4月27日(金) 19:00~20:30
 場所 経済産業省正門前(霞が関駅A12出口出てすぐ!)
 ※お手持ちのろうそくや光るもの持参歓迎
 ※主催:東電前アクション!
 アクション詳細 http://toudenmaeaction.blogspot.jp/2012/04/26.html
 
  世界中ではチェルノブイリ、福島の大きい事故から小さい事故まで、すで
 に数えきれないほどの原発事故が発生している。
  それでも「原発は安全です」「津波対策さえすれば大丈夫」。もう、そん
 な言葉に私たちは耳を貸す事はできない。
  チェルノブイリでの衝撃、恐怖、悲しみは、遠い国のものとされ、その教
 訓は活かされなかった。
  そして、起こるべくして起こってしまった福島事故。
  もう、これ以上の悲しみ、苦しみ、怒りはいらない。
 私たちは十分な被ばくをさせられ、原発労働者には過酷な被ばくをさせてき
 た。もう、これ以上の無用な被ばくはいらない!
 人の命よりも、お金のことにしか目がいかない政府に、NO!の意思を
 示そう! キャンドルの未来を照らす温かな火を掲げ、強い意志を示そう!
 
 
┏┓
┗■3.<テント日誌4/20(金)―経産省前テントひろば223日目―>
 │   テントひろばはハンスト応援の人々で賑わう
 │   官邸前行動に1000人!ハンスト者も参加
 └────( Q記 )
 
 4月20日(金) 曇り。
 集団ハンスト行動参加者は、飛び入りの24時間ハンスト者を加えて8名。
現在のハンスト参加登録者は57名。
 午前11時頃、沖縄の普天間基地爆音訴訟の人々30名程が、激励に来訪。
島田善治さんを先頭に、握手の嵐。午後には福島の佐藤幸子さんが福島大の学
生達と20ミリSv/hの撤回を求め、文科省へ。丁度1年前にその要望書を提出
したそうだ。17~18日にハンストを実行されていた佐久間さんを中心に国
鉄闘争団と支援者の方々が来訪。テント脇で小集会。福島の森園さんは今日も
福島の現実と思いを熱くマイクアピール。
 夕刻、6時からの官邸前行動に参加。ハンスト中の4名も、法被・鉢巻き・
ハンスト決行中のボードをかけて参加。若い世代を中心に1000名もの人々
が歩道を埋め尽くす。熱いアピールが続く中で、野田首相と同じ小学校で1年
先輩だったという方が、校歌を歌うシーンも。
 官邸前行動の後、多くの若者達がテントに来てハンスト者とエール。そして
経産省正門前で40~50名がアピール行動。
 ★24日~27日のテント前でのハンスト参加者が現在2~3名しか登録さ
れていません。午前~日暮れの終日、テント前でのハンスト座り込み行動に
是非参加して下さい。
 
 ハンスト参加者から、エピソード>>>
 ・自転車で通った年配の男性が私に話しかけてくる、「えらい。よくやって
 いる。本当に政府のやることはおかしい。」と。私は「そうですよね、あり
 がとうございます。あなた政府に抗議の声あげてくださいよ」というと、最
 初は渋っていたが「そうだな、ちょっとやってみるか」と返事してチャリを
 走らせて去る。1時間ほど後にまた現れて話しかけてくる。チャリ男「言っ
 たよ、言ったよ。経産省に」。私「何を?」チャリ男「何言ってるの、再稼
 動けしからん絶対止めろ」だよ。私「経産省の反応はどうでした?」チャリ
 男「うじゅうじゅ言い訳していたよ」。私「ありがとうございます。これか
 らも引き続きがんばりましょう」。
 
<大飯原発監視テントから>
 
 昨日は海岸から丘を上がり、ほぼ真上から原発工場を俯瞰した。海と丘に護
られ完全な箱入り娘のように奥房の麗人のように隠されきっている。否応なし
にPR館に行かねばならない。
 1、2号基のときは、公園を造るが仕事に差し支えると迷惑だからと足元の
大島漁協に300万贈られたという。原発と分かって3、4号基は1600万円にはね
上がった。確かに丘の両袖に包み込まれて視界には入らぬが、漁村のこのテン
トから上がったり下がったりとはいえ、小一時間歩くだけで工場入り口のトン
ネルにつく。若くこぎれいなキュレーターに3作映像を見せて貰い、流暢な解
説を聞く。アニメの中に入り、こぎれいなハイテク工場の完璧さを刷り込まれ
る。
 ここは工場から何キロなの?と尋ねると、聡明な二人の女性が沈黙した。恐
ろしいことにすぐそばに小学校がある。集落があり、漁村がある。漁師さんは
騙されたんだと呟いておられたそうな。漁獲高も減っている。
 幸福なのは原発防衛に勤む土建屋さんたち。防波堤のかさあげから、巨大な
テトラポットの製造設置から危機が活動の触媒となる。麗しの学芸員さん、工
場見学できなくなったのは、NYテロからとよどみなく。
 テントから電話、戻って打ち合わせ。昨日、埼玉からテントなど一式担いで
徒歩で来訪の御仁5日までいてくださるとのこと。夕刻、日本山妙法寺の平和
祈念の行者が被災地まわりのあと来てくださる。明日にはまた西へ旅立れる。
絶食されておられます。いまテントは6張になっている。   ( Q記 )
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