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たんぽぽ舎です。【TMM:No1445】
2012年5月7日(月) 地震と原発事故情報
                               転送歓迎
━━━━━━━
★1.『さようなら原発5・5宣言』
    さようなら原発、さようなら利権社会
     (内橋克人、大江健三郎、落合恵子、鎌田慧、坂本龍一、澤地久枝、
      瀬戸内寂聴、辻井喬、鶴見俊輔)
★2.デモだけでは東電はビクともしないみたい、ということで。
   東電不払いプロジェクト<上>            (大畑 豊)
★3.5月3日、今年も憲法集会に参加しました。
   「原発は憲法を破壊する」アピールビラを配布     (柳田 真)
★4.福島・東日本の子どもたちを守ろう~子どもたちに何が起きているか
    黒部信一医師のお話を聞いて           (冨塚 元夫)
★5.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 ◇5月12日(土)15時から、東電前アクション!
   柏崎刈羽の再稼働なんてありえない!
   東電「事業計画」を撤回させよう5.12アクション
★6.<テント日誌 5/4(金)―経産省前テントひろば237日目―>
    集団ハンスト行動最終日程=18日目に 
    外国からの取材、激励訪問が相次ぐ
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.『さようなら原発5・5宣言』
 │   さようなら原発、さようなら利権社会
 └────(内橋克人、大江健三郎、落合恵子、鎌田慧、坂本龍一、
       澤地久枝、瀬戸内寂聴、辻井喬、鶴見俊輔)
 
 『さようなら原発5・5宣言』
 
 本日、北海道電力泊原発が運転停止、これで日本の原発54基のすべてが停
止します。
 福島第一原発の爆発事故以来、一年二ケ月たって、ようやく、日本は原発の
恐怖から解放されます。
 といっても、この必然的な大事故は人類にとって取り返しのつかないもので、
いまなお、続いています。
 さらに、各地の原発のプールには膨大な数量の使用済み核燃料が貯蔵され、
地震の恐怖に曝されていることにも、変わりがありません。
 この事故とその後の政府、東電の対応によって、原発社会の腐敗と非民主的
な体質が明らかになりました。
 しかし原発全停止が切り拓いたのは、原発がなくとも、わたしたちの生活に
はなんら不自由がない、という現実です。
 原発は「電力不足」という危機感を煽るだけの存在であり、虚構の存在だっ
たことが明らかになったのです。
 わたしたちは、巨大なムダと放射能汚染の恐怖に支配されてきました。原発
はこの社会のもっとも根本的なムダでもっとも危険な存在でした。
 いま原発全停止のもとで、ようやく得ることのできた、このさわやかな解放
感こそ、政府と電力会社と原発メーカーが恐れていたものでした。
 わたしたちは、この日を記念して、脱原発への不退転の意思を固め、原発か
ら一歩一歩遠ざかり、原発のない平和な社会にむかって歩いていきます。
 もうカネが支配する原発社会へはもどりません。
 
 さようなら原発、
 さようなら利権社会
 
 二〇一二年五月五日
  内橋克人、大江健三郎、落合恵子、鎌田慧、坂本龍一、澤地久枝、
  瀬戸内寂聴、辻井喬、鶴見俊輔
 
 
┏┓
┗■2.デモだけでは東電はビクともしないみたい、ということで。
 │   東電不払いプロジェクト<上>
 └────(大畑 豊)
 
 (編集部より:たんぽぽ舎の講座に参加された大畑さんから、東電の電気料
  値上げ反対について提起がありました。その文章を3回に分けて掲載しま
  す。)
 
 昨年9月ごろ、福島から東京に避難してきた女性が経産省前で訴えているの
を聞きました。「私は東電が起こした事故のために、東京に避難してきてます。
きちんとした賠償もされていない。それなのに東電から電気代の請求書が届き
ます。なんで東電に払わないといけないのか・・・」
 そうだ、これまでのように素直に払っていてはいけない、と不払いをするこ
とにしました。原発に反対しつつもその維持のための費用を払うのは理に合わ
ない。いらないと言っている原発の電気を買わされて代金を自動的に口座振替
で取っていくなんて現代版押し売りです。
 
 不払い宣言を友人に告げるとなんと「ぼくもやってるよ~」ということで二
人で「東電不払いプロジェクト」を始めました。東電は現在すべての原発を止
めてますがそれを維持する姿勢は変えてないので不払いも続行です。
 不払いするに当たり改めて電気料金について調べてみると、総括原価方式の
「原価」に含まれる経費として、広告費は243億円(2009年度)、社員の高金利
財形貯蓄の利子、サークル活動費、飲食施設費、福利厚生費等々。利益の中か
ら出してるならまだしも、これが「発電に必要な経費」なんですから。原発立
地自治体等に毎年20億円の寄付をし料金に転嫁していたこともわかりました。
税金の二重取りです。燃料費調整制度により燃料費は電気代に自動的に転嫁で
きるから欧米の2~3倍の値段でLNGにもなっている。原発電気代以外にも払い
たくないものがたくさんあるのです。
 
 ◇不払いの詳細「東電不払いプロジェクト ホームページ」
  http://d.hatena.ne.jp/toudenfubarai/20120217/1329440394
  http://d.hatena.ne.jp/ootomi/files/tainou_bira_02.pdf
 
 
┏┓
┗■3.5月3日、今年も憲法集会に参加しました。
 │  「原発は憲法を破壊する」アピールビラを配布
 └────(柳田 真)
 
 たんぽぽ舎は5月1日メーデー参加と東電前行動に続いて、5月3日、日比
谷公会堂の憲法集会に今年も20人弱で参加しました。ここ10年毎年「原発
は憲法に違反する」と題してビラを配ってきていて、今年も山崎久隆さん執筆
の「原発と憲法の議論を始めよう ─ 憲法がありながら福島原発事故2年目の
残念な実状」のビラを配布しました。
 
 集会は2600人参加(主催者発表)中心テーマは、
 ―輝け9条、生かそう憲法、平和と暮らしに、被災地に― でした。
 
 パレード行進では、原発NO、再稼働NO、電気料金値上げNOの横断幕を先頭に
元気よくシュプレヒコール、、パレード解散後は、有楽町のお店で初参加の人
も含めて14人でゆっくり歓談・飲食しました。5月5日以降原発をどうやっ
て止めていくか(廃炉へ)も話し合われました。
 
 
┏┓
┗■4.福島・東日本の子どもたちを守ろう~子どもたちに何が起きているか
 │  スぺースたんぽぽ4月29日保育付き講座
 │  黒部信一医師のお話を聞いて
 └────(たんぽぽ舎ボランティア 冨塚元夫)
 
 講演の題は「福島・東日本の子供たちを守ろう!~子供たちに何がおきてい
るか」でしたが、まだ何が起きているかわからない、問題はこれからだ、まだ
まだやるべきことがあるというのがお話の内容だと思います。
 
 低線量被ばくの初期症状はわかりません。鼻血が出る、下痢が止まらない、
異常に疲れる等の症状が出ています。鼻血・下痢は子供には放射線の障害以外
にも細菌性感染も考えられます。普段鼻血の出ない大人に出れば、要注意です。
鼻血、下痢とも止まれば問題ありません。疲れやすいのは要注意です。今後何
年か経てばいろいろな症状が出てくるでしょう。甲状腺のしこりはあまり神経
質になる必要はありません。
 自分で触って確かめることが出来ます。しこりがあれば定期的に検診を受け
ましょう。
 ベラルーシで甲状腺がんにかかった子供の25%が死亡したのは、発見が遅れ
たためです。病院が近くにない、病院に行く交通手段が悪い等日本とは事情が
違いました。
 しかし放射性ヨウ素だけでなく、放射性セシウムも甲状腺に蓄積し、癌を発
生させる可能性があります。べラルーシの元ゴメリ医科大学長バンダジェフス
キー氏の研究によって、セシウムは甲状腺、骨格筋、小腸、心筋、脾臓、脳、
腎臓、肝臓に蓄積し、癌のみならず種々の病気を発生させることが解明されま
した。
 福島県の3分の2はチェルノブイリ事故の基準では避難の権利のある地域です。
本当は避難ではなく移住であるべきです。しかし、それが現実にできない状態
の中で、一番気を付けるべきは内部被曝、つまり食品です。
 黒部医師が代表をしている「未来の福島こども基金」は福島県の各地に食品
放射能測定器を9台送りました。牛乳は放射能に汚染されやすいので要注意で
す。人間は牛乳を飲まなくても問題ありません。川・海がセシウム・ストロン
チウムに汚染され、海産物は広く汚染されました。
 心配しすぎはストレスになり、逆効果です、というとミスター100ミリシー
ベルトと同じように聞こえますが、その内容は全く違います。移住が必要です
が、それができなければ、できることをやりましょう。除染効果は限られてお
り、田畑・森林の除染は不可能ですが、子供の行動範囲は除染すべきです。移
住できなければ保養があります。「チェルノブイリこども基金」やDAYSJAPAN
を中心にして多くの人々の協力で、沖縄の久米島に保養センターをつくる準備
がすすんでいます。
 皆さまもご協力お願いいたします。
 
 
┏┓
┗■5.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 └────
 
◇東電前アクション!柏崎刈羽の再稼働なんてありえない!
 東電「事業計画」を撤回させよう5.12アクション
 
 日時:5月12日(土)15時~16時頃
 場所:東京電力本店前
 呼びかけ:東電前アクション!
 Eメール toudenmae.action@gmail.com
 
 東電の「総合特別事業計画」では、なんと新潟の柏崎刈羽原発を2013年度中
 の再稼働を明記しています。「来年度中の再稼働」、東電は今年度の夏・冬
 を原発無しで乗り切る計画なのです。
 「原発無くても電気は足りる」と東電も認めた…ならば尚更、来年度中に再
 稼働する必然性などない。
 「止める闘いからなくす闘い」の最初の一歩として5.12アクションにぜひご
 参加を!
 
 詳細(東電前アクションホームページ) http://bit.ly/K7ZWsW
 
 
┏┓
┗■6.<テント日誌 5/4(金)―経産省前テントひろば237日目―>
 │   集団ハンスト行動最終日程=18日目に
 │   外国からの取材、激励訪問が相次ぐ
 └────( Y・T )
 
 5月4日(金) 曇り時々晴れ 午後一時雨
 今日の正午をもって、集団ハンスト行動もいよいよ最終日程の18日目に
入った。7日間のハンストを継続していた淵上代表は無事終了した。石橋上人
は7日目に入る。81才の長老、佐久間さんは5日目に。
  最終日程とあって、ハンスト実行者は15人となり、テント前に鈴なりに
並んでいる。大阪や福島から駆けつけてきている。ハンスト登録者は119人
となったそうである。
 午後、沖縄から伊波洋一さんが激励に来訪される。第1テントで懇談のあと、
ハンスト中の人々の間に入って一緒に記念撮影。
 第1テントの奥では、フランスのジャーナリストが熱心に取材。今日急遽大
飯から戻ってきていたQさんが流暢な英語で説明。
 今日は午後5時から朴保(パクポー)さんのライブが予定されているが、2
時頃から降り出した雨は上がりそうでなかなか上がらない。ライブができるの
か気をもむ。
 それでも4時半頃には雨も上がり、無事開演へ。セットの準備時間に明日の
カンショ踊りによる経産省包囲に向けてそのワークショップをおこなう。
 パクポーさんのライブは、「Monju」「今こそ流れを変える時」「それでお
しまいかい」「雨に咲く花」「HIROSIMA」等、全12曲を演奏。パワフルな歌声
から強いメッセージが伝わってくる。
 
 いよいよ明日は、集団ハンスト行動の終了日であり、泊3号機が止まり、
42年振りの全原発停止・稼働原発ゼロの日を迎える。そのセレモニーに向け
て準備も着々と進み、全国の原発現地で闘い続けている人々からのメッセージ
もたくさん届いている。明日は晴れるだろうか・・・。   ( Y・T )
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1444】
2012年5月5日(土) 地震と原発事故情報
                               転送歓迎
━━━━━━━
★1.「原発ゼロの記念日にカンパイ そして ダッシュだ」
    泊原発と闘い抜いた30年間(北海道岩内町 斉藤武一)
★2.「げんぱつやめちゃお!子どもの署名」約1万人分を
    5月7日内閣府に提出する成田すずさんからの手紙を紹介します。
                 (メルマガ読者・伊藤さんからの投稿)
★3.東電電気料金支払い留保について
    市民一人ひとりが自分の考えに基づいて
    東電へ原発事故の責任追及をしよう(茨城県 合田寅彦)
★4.本の紹介
 ◇『復興支援ボランティア、もう終わりですか?―大震災の中で見た
   被災地の矛盾と再起』中原健一郎・著
━━━━━━━
5月7日(月)午後4時から、反原発自治体議員・市民連盟 特別企画
「自治体の電気と電器をカエル計画」、場所・スペースたんぽぽ
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.「原発ゼロの記念日にカンパイ そして ダッシュだ」
 │   泊原発と闘い抜いた30年間
 └────(北海道岩内町 斉藤武一)
 
 原発への怒りを満身に包み込み、
 30年にわたり泊原発と闘ってきた。
 そんな私だが、今夜は、カンパイ。
 どこまでも素直にカンパイ。
 日本中で運転している原発などないのだから、カンパイ。
 
 福島の悲劇、原発のゴミ、原発解体、
 原発のある村や町のこれからのこと、
 問題は何も解決していないが、
 今夜は夜空へカンパイ。
 そして、夜が明けたら、ダッシュだ。
 私には、さらなる闘いが待っている。
 夜空よ。カンパイの思いを受け止めてくれ。
 カンパイからダッシュだ。
 さらなる闘いダッシュだ。
 
 今こそ、原発のない理想の未来を造りだす時だ。
 時代は、一人ひとりのダッシュを求めている。
 カンパイからダッシュだ。
 闘いに疲れ果てていようが、
 未来に向けてダッシュだ。
 
 ┌─泊原発地元「排水、生態系壊した」
 │  34年間、海水温測定。漁獲量も激減(5月4日 東京新聞より)
 │
 │国内の原発でただ一基運転中で、五日に停止する北海道電力泊原発3号機
 │(北海道泊村)。そこから5キロほど離れた岩内町の学習塾経営、斉藤
 │武一さん(59)は原発から流れ出る温排水を監視しようと1978年から
 │34年間、ほぼ毎日、近くの波止場で海水の温度を測り続けてきた。長年
 │積み上げたデータを基に「原発は環境破壊につながる」。原発ゼロには
 │「まだスタート地点」と表情を緩めない。
 │
 │ 海の向こうに泊原発を望む岩内港。斉藤さんは波止場からロープでバケ
 │ツをつるし、慣れた手つきで海水をくみ上げ、温度計を確認した。
 │ 「年間の平均水温は、自然変動を差し引いても、30年で0.3度上がっ
 │た」
 │ 岩内港を代表する海産物、スケトウダラの漁獲量は今や最盛期の一割以
 │下に。漁業の衰退で、町の人口も一万四千人余りとピーク時の六割ほどに
 │減った。「原発の排水が漁場の生態系に悪影響を与えた。岩内を壊した」
 │と言い切る。
 │(中略)
 │ 転機は、昨年3月の東京電力福島第一原発の事故直後。「原発に対する
 │国民の意識が、根底から変わった。この一年余りに道内で91回の講演に
 │招かれ、計1万人以上に海水温の話をした。近所のスーパーでも町民から
 │「がんばってるね」と声をかけられ、今まで見向きもされなかった活動が
 │共感を得ているとの手ごたえを感じる。
 │ 斉藤さんは5日深夜、泊原発が見えるいつもの波止場で、3号機の停止
 │を見守る。「これからは原発に頼らずに生きていく住民の覚悟が問われる
 │番」と話した。
 
 
┏┓
┗■2.「げんぱつやめちゃお!子どもの署名」約1万人分を
 │  5月7日内閣府に提出する成田すずさんからの手紙を紹介します。
 └────(メルマガ読者・伊藤さんからの投稿)
 
 みなさま
 突然のお手紙失礼いたします。
 私は「げんぱつやめちゃお!子どもの署名」発起人の成田すずと申します。
来る5月7日午前11時、この署名を内閣府総理大臣に提出することにいたし
ました。つきましては、このような署名活動があったこと、そして今提出する
に至った経緯など、どうしてもお知らせしたく、ペンをとった次第です。
 反原発を訴える子ども(未成年)だけの署名である「げんぱつやめちゃお!子
どもの署名」は、私が小学2年生の時に呼びかけたものです。
 1988年のスタート以来、各地の集会や郵送を通じて全国に広がりました。
当初設定していた半年の期限を過ぎても、石川県の自宅には日本中(海外も)の
顔も知らないおともだちからの封書が届き続け、以降10年ほどで署名総数は
1万人近くにのぼりました。
 1994年、村山富市内閣の時、署名は本来ならば提出のチャンスを迎えて
いました。ところが、当の発起人たるこの私が、「受験だから」という全く自
分勝手な口実で動かなかったために機会を逃してしまいました。
そして、その後、高校進学と同時に家を離れ、現在に至ります。
 
 昨年、原発の大事故が起こりました。1999年から沖縄に移っている私は、
刻一刻と伝えられる悲惨な情報を見聞きしながら、「こんなことになったら怖
いって、25年も前からわかっていたのに」と、何もできなかった自分自身を
うらみました。同時に、責任をきちんと果たさなければいけないという決意も
しました。3月14日、福島第一原発3号機が爆発したのは、私の子どもが7
歳の誕生日を迎えた日でした。自分が署名を始めた7歳。罰が下ったのではな
いかとさえ思います。
 子どもの力はあまりに弱く、大人はいつも忙しすぎます。
 だからこそ、子どもだった私たちの声を、子どもではなくなった今、もう
「忙しい」となどと言って逃げたりせず、しっかり届けたいと思います。
泊原発停止の「子どもの日」を出発点に、原発のない未来をこれからの子ども
たちに捧げたいのです。弱い子どもたちが「げんぱつやめちゃお」なんて叫ば
なくてもいいように。それには今しかありません。
 一部の方たちのなかには、脱原発をとなえる人は一時的な集団ヒステリーの
ようなものに陥っている、とする意見もあるようです。
 
そうではない。私たちはずっと前から原発を止めたかった。
この署名は動かぬ証拠です。
 
 この署名に協力して下さったすべてのみなさまへの感謝と、この活動そのも
ののこと、そして、これからの未来を原発のない未来にしていくという思いを
お伝えしたく、おたより申しあげました。
ありがとうございました。      (2012年4月30日 成田すず)
 
 
┏┓
┗■3.東電電気料金支払い留保について
 │   市民一人ひとりが自分の考えに基づいて
 │   東電へ原発事故の責任追及をしよう
 └────(茨城県 合田寅彦)
 
 目下、いろいろな団体が脱原発に向けて経産省や東電にアクションうを起こ
しています。それに対しての経産省や東電の応答は、恐らくマスコミなどに発
表された見解の域を出ないものでしょうから、公式的である分だけ彼らにとっ
てはいわば「扱いやすい」といえなくもありません。
 しかし、市民一人一人が個別に、それぞれ自分の考えにもとづいた損害賠償
請求や原発事故に対する責任追及、脱原発を主張して電気料金支払いを留保す
るとなると、東電の対応つまり市民への説得は一様にはいきません。こうした
市民の動きが日本中に澎湃(ほうはい)として起こるその事態こそ、経産省や
東電がいちばん恐れているのではないでしょうか。
 日常電気を使っているのに支払いを拒否することは、どこか後ろめたい思い
を抱きますが、私たちは「電気を選択できない」立場にあるわけですから、電
気という商品を独占している企業に対しては、こうした手段しかないわけです。
 
 私のこの闘いの手段は、日本消費者連盟、たんぽぽ舎、イロハネット等を通
じて全国に発信されています。
 おそらく3ヶ月滞納すると、東電の職員が請求書をもって戸別訪問に来ると
思います。その際、以下の半券を渡すようにしてはどうでしょうか。
 ・横長の短冊形の紙に真ん中に縦線を入れ、線の中央に割り印を押す。
 ・紙の左は「控え」、右は「東京電力(株)代表取締役社長○○殿
 ・左右に同文で「私の要求である○○が満たされることを確認した後、
  留保分の料金を支払います。」および日付、住所、氏名。左の「控え」
  には相手の受領サインをもらう欄をもうける。
 
 職員が来たら、丁重に応対し、あらかじめ相手の名刺をもらっておく(おそ
らく受領サインを拒否するでしょうから)。
 ○○には、損害賠償請求額でも、脱原発でも、東海第二原発廃炉でも、電気
料金値上げ取り下げでも、それぞれ自身の要求を記入すればいいでしょう。
 訪問の職員はいわばメッセンジャーですから、そのまま受け取ってなんら責
任はないのですが、万一受け取りを拒否するようなことがあれば、当方も請求
書の受け取りを拒否すればいいでしょう。
 
 
┏┓
┗■4.本の紹介
 └────
 
◇『復興支援ボランティア、もう終わりですか?―大震災の中で見た
  被災地の矛盾と再起』
 中原健一郎著、本体1500円 四六判224頁、出版元: 社会批評社
 
 [内容紹介]
 *あの3・11日から1年あまり――炊き出し、ヘドロ撤去、産業支援に
  まで奮闘する多数のボランティアたち――その東日本大震災ボランティア
  の活動を現地からルポ。
 *そこには、ボランティア目線で観た復興支援の真実の姿が……。
  被災地に渦巻く行政の矛盾、報道差別がもたらす悲劇をも描く。
 *被災者が恐れるのは、忘れられる大震災の記憶―それを今こそ記録する。
 
 本書の表紙・目次などは、下記のサイトでご覧下さい。
 *紹介ページ http://shakai.sub.jp/97-7.htm
 (株)社会批評社
  〒165-0034 東京都中野区大和町1-12-10小西ビル
  電話03(3310)0681 FAX03(3310)6561
  Email: shakai@mail3.alpha-net.ne.jp
たんぽぽ舎です。【TMM:No1443】
2012年5月4日(木) 地震と原発事故情報
                               転送歓迎
━━━━━━━
★1.『関電と政府は、重要部分で「耐震偽装」している』
   大飯原発の安全宣言は疑問。政治判断が原発震災を招く
                    (神戸大学名誉教授 石橋克彦)
★2.5月24日(水)19時~、原子力マフィアが封殺した秘蔵映像ほか2本
   ☆原発についてみんなで観ようワンコイン上映会☆
★3.テント日誌 5/1(火)、5/2(水)
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.『関電と政府は、重要部分で「耐震偽装」している』
 │   大飯原発の安全宣言は疑問。政治判断が原発震災を招く
 └────(神戸大学名誉教授 石橋克彦)
 
 野田政権は、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)について、関
電の安全対策が新たな安全基準に適合しているとして、事実上の安全宣言を出
した。だが、基本的な耐震問題を検討せずに再稼働を妥当としたのは、無責任
で危険極まりない政治判断である。
 新たな安全基準は、事故が起きた後の拡大防止策が主で、しかも非常に不十
分だ。事故が起きない耐震性こそが根本なのに、関電と政府はこの重要部分で
「耐震偽装」をしている。調査が継続中の東京電力福島第1原発事故の原因も
踏まえておらず、炉心溶融の一歩手前まで容認しているとも受け取れる。(中略)
 
 大飯原発の耐震設計の基準となる地震動は、2本の海底活断層が連動するマ
グニチュード(M)7・4の地震によるものとされ、最大加速度700ガルで
ある。
 しかし、陸域の活断層を含めた3連動を想定すべきだという指摘が想定すべ
きだという指摘が強く、関電は、その必要はないとしながらも「念のため」そ
の場合の地震動を計算して、最大加速度760ガルとした。これは、ストレス
テストで限界とされた1260ガルを下回るから大丈夫だという。
 しかし、この760ガルは、2種類の評価手法のうち、結果が小さく出る手
法で求めたものにすぎない。760ガルはむしろ、予測の下限と考えたほうが
よい。
 多くの地震学者が、昨年の東日本大震災以降、日本列島全体で大地震が起き
やすくなったと考えている。なかでも、歴史上複数の大地震があって活断層が
密集している福井県の若狭湾地域は、大地震発生の恐れが強い。(中略)
 
 「夏の大幅な電力不足」は真偽不明だし、あったとしてもごく短時間にすぎ
ない。それに対して、万一原発震災が起これば最悪日本は滅びる。
 福島第1原発事故の大きな教訓の一つは、「起こる可能性のあることはすぐ
にも起きる」ということである。この事故を大自然からの厳しい警告として痛
切に受け止め、予防原則を最優先に考えなければ、地震列島の日本に住む私た
ちは再起不能に至るかもしれない。
 
 *いしばし・かつひこ:44年神奈川県生まれ。地震学者。旧建設省建築
  研究所室長を経て96年~08年に神戸大学教授。著書に「原発震災」など。
(共同通信社・識者評論「原発再稼働問題」/2012年4月14日出稿より)
 
 
┏┓
┗■2.イベントのおさそい(場所・スペースたんぽぽ)
 │  ☆原発についてみんなで観ようワンコイン上映会☆
 └────
 
 日時:5月24日(木)19時開始(18時30分開場、特典映像あり)
 参加費:500円
 
 上映内容:
 ◎原子力マフィアが封殺した秘蔵映像(60分)
 ◎秘蔵問題ドキュメンタリーを批判する御用学者の映像(30分)
 ◎放射性レンガが流通する映像(30分)
 
 「原発はトイレのないマンション」と言われています。これは使用済み核燃
 料の処分方法が確立されていないからです。
 しかし不都合な真実はこれだけではありません。廃炉になった原発はどうな
 るのか?原発廃炉は想定されていたのか?廃棄物はどうするのか?衝撃の連
 続です。この問題に切り込んだこのドキュメンタリーは今でも見られない状
 態にあります。
 
 原子力マフィアが総力をかけて封殺し、御用学者を使って事実無根とされた
 映像を見ながら、廃炉の後にある問題を考えてみましょう。
 あわせて、問題とされたドキュメンタリーの批判映像、つづいて、放射能汚
 染レンガの流通映像もご用意しました。
 
 上映開始前には、原発に関連したお楽しみ映像も行っています。
 どうぞ、お気軽にお越し下さい!
 
 
┏┓
┗■3.テント日誌 5/1(火)、5/2(水)
 └────
 
<テント日誌 5/1(火)――経産省前テントひろば234日目>
 稼働原発ゼロの日が近づいて
 
 5月1日はメーデーの日として知られています。この日は五月晴れというよ
うに晴れやかでいくらか蒸し暑さを感じる日が多かったような記憶があります。
暦の上では立夏も近いわけで、もう少し夏めいた気候だってあっていいのだが
ぐずついた日が続きます。今日は連休の前半と後半の間の日ですが、テント前
では立ち替わり、入れ替わりハンストメンバーが座り込んでいます。ハンスト
参加の登録メンバーは100人を超えました。
 
 メーデーのデモ行進が経産省前を通り、座り込みのメンバーとエールの交換
をしています。この霞が関界隈にはいろんなデモやパレードが通るわけですが、
そのたびにエールを交換する風景はなじみのものとなりました。最近はデモや
パレードだけではなく、首相官邸前での座り込みや経産省前での抗議行動など
の意思表示が多くなり、霞ヶ関全体への異議申し立て行動が広がってもいます。
一つの行動の広がりはいろいろの形で現れるのですが、その今後に注目したい
ところです。
 
 テントには全世界や全国からいろいろの人が訪れることは何度も書いたこと
ですが、その度に驚かせられることもあります。熊本県の小さな島から上京し、
ボクシング一筋でやってこられた人が、訪れ話し込んでいきました。経産省に
抗議のついでにテントに寄ったとのことです。原発問題が人々に浸透している
ことの広さを実感させらる時、また、これまでは考えられなかった人々の声を
聞かされる時、自分の想像力の狭さのような事を感じます。
 
 どんよりとした天気で、いつ一雨来るかわからない中で座り込んでいるので
すが、最近若い女性の着物姿が目につきます。雨で難儀をしないといいなと気
がするために余計に目に着くのかもしれませんが、少し夏の感じられるときな
ら素敵なのにと思ってしまいます。テント前には連日のように澤地久枝さんが
きて座り込みをされているのですが、明日には瀬戸内寂聴さんや鎌田慧さんた
ちも参加し、記者会見も開かれるというので、雨の場合に備えた準備もされて
います。テント内では5月5日の催しものの検討もなされています。
 
 5月5日には泊原発3号機が止まり、稼働する原発がゼロになることは確定的
ななってきました。このことを5月5日に子供の日に祝い、新たな決意を確認し
ようという催しが準備されているのです。           (M/O)
 
  ◇5月4日(金) 午後3時~ カンショ踊りのワークショップ
   5月5日の経産省包囲行動に向けて覚え、練習しておきましょう。
  ◇5月5日(土) 正午~ 集団ハンスト行動終了式 (40分ほど)
   集団ハンスト行動に参加された方々のご参集をお願いします。
   その後、まとまって芝公園の集会に参加します。
 
 -・-・-・-・-・-・-
 <大飯原発監視テント日誌>
 
  5月5日泊で定期検査11時突入で稼働原発0はゆるぎない状況です。こ
 こで手を弛めれば大飯原発再稼働とともに再稼働のラッシュになだれ込まれ
 る。いまさらに再稼働断固阻止の理由の正当性を内外に訴えねばならないと、
 Uさんは、1日午前8時からおおい町役場の座りこみを開始。賛同者はさら
 に9人、役場前で円陣を組み、熱烈な情報交換がされている。
 
  最も危機的な現地住民がおっとりとした体制順応主義に染められてきたこ
 とは、3・11(2011)で反省されている。いまうまれてきたこどもた
 ちのように、全存在をかけて、邪悪な原発ハイテクシステムを「安楽死」
 (槌田敦)させる理由の納得・合意形成を世界的世論とするために、ここお
 おい町は緊要の試金石のひとつです。
 
  本日お隣の小浜町では安全保安院の課長級の住民説明会があったが、一般
 住民は入場できなかった。我々の所へ小浜のひとが寄ってくれた。善悪多少
 価値観が旋回する。地震とテロがくるまえにしなければならないことは無限
 だ。福島前夜、原発前夜に近づくことは、まず再稼働阻止からだ。5時すぎ
 ても座り込み討議は終わりそうもない。          ( Q記 )
 
-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
<テント日誌 5/2(水)――経産省前テントひろば235日目>
  寂聴さん、澤地さんらがテント前でハンスト座り込み
  脱原発鯉のぼり作成も着々と
 
 5月2日(水) 朝起きてみると、昨日から懸念されていた雨は降っていな
い。なんとかもってくれればいいが・・・。というのは今日瀬戸内寂聴さんが
お見えになるという情報を得ていたからだ。
 
 午前9時半頃、寂聴さんと澤地さんがご到着。次いで鎌田さんも。続々とメ
ディア関係者がつめかけて、10時かっきりに記者会見。道行く人々も寂聴さ
んをみては足を止めて記者会見に見入られる。
 
 寂聴さんは「私の念力で雨を食い止めた」と一同を笑わせられる。今日来た
理由を「原発に反対であり、なんとかせねばという気持ちと、私のような九十
のばあさんがここに座ったら、マスコミに取り上げられ、それを見た若者が張
り切って行動してくれると思って。」と仰る。、「これまで生きてきて、福島
の原発事故のような恐ろしいことは戦争以外に一度もなかった。政府は再稼働
をどうして焦るのか。原発事故は人災であり、同じことを繰り返しては子ども
や若い人たちがかわいそうだ」などと訴えられた。そして、昨夜から食を断っ
ておられ、このまま日暮れまでここでハンスト座り込みを続けると仰った。
 澤地さんは昨日からハンストに入っておられ、今日はNYの坂本さんの「気
持ちは一緒です。」というボードを提げておられる。今日は日暮れまでここで
ハンスト座り込みを続けられる。
 記者会見が終わる頃から雨がふりしきるようになる。第2テントの前幕は屋
根に早変わり。その中で寂聴さん、澤地さんにひっきりなしに取材が続く。
 
 第1テントの奥では、机を並べて、鯉のぼりプロジェクトの女性達が鯉のぼ
りの生地に思い思いの絵模様とメッセージをかいている。カラフルな鯉のぼり
ができあがっていく。後は縫い合わせを残すのみである。寂聴さんも一尾の絵
入れをされた。5月5日にはこの鯉たちは脱原発の希望をのせてテントの上高
く泳ぐことだろう。
 
 夕方、お帰りになるときに、TAXIに乗り込まれたところで落合さんが来
訪。怪我をされていて来られるかどうか・・・ということだったが、雨の中駆
けつけて来られた。寂聴さんとご挨拶。
 雨は休み無く降り続いていたが、テントは一日中大賑わいであった。
                            ( Y・T )
  ◇5月4日(金) 午後3時~ カンショ踊りのワークショップ
   5月5日の経産省包囲行動に向けて覚え、練習しておきましょう。
  ◇5月5日(土) 正午~ 集団ハンスト行動終了式 (40分ほど)
   集団ハンスト行動に参加された方々のご参集をお願いします。
   その後、まとまって芝公園の集会に参加します。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1442】
2012年5月3日(木) 地震と原発事故情報
                          転送歓迎
                          
━━━━━━━
  ★1  原発は憲法違反  被災地 幸福追求・生存権どこへ
       心穏やかに生きる権利守れ(東京新聞5月3日号より)
  ★2 小浜市民から批判が相次ぐ ─ 再稼働は拙速
     国の説明会に市議から慎重意見(福井新聞5月2日朝刊より  
 ★3 元スイス大使 信念訴え十数年
     脱原発 世界中に書簡 平和へタブー恐れず
 ★4.新聞・雑誌から
  ◇原子力ムラに宿敵現る  「スイシンジャー」新作動画
      怪人・小出裕章「再稼動あきれた」
  ★5  テント日誌 4/30(月)
━━━━━━━
 
┏┓
┗■1 原発は憲法違反 被災地 幸福追求・生存権どこへ
 |  心穏やかに生きる権利守れ
 └────
(前略)
幸福追求に対する権利を保障する13条、健康で文化的な最低限度の生活を保障
する25条の訴えは切実です。被災して人間らしい生活と程遠い生活を強いられ
ている人たちは「すばらしい憲法があるのになぜ私たちは・・・」と歯がゆく思
っているでしょう。
憲法は、1人1人が自分の権利を主張するのを認めている。被災者がそれぞれ違
う権利を主張するのは、わがままではない。みんなと違うことを言うと申し訳な
いと感じるのは、間違いです。
憲法前文では「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平
和のうちに生存する権利を有することを確認する」とあります。「平和」とは単
に戦争のない状態ではなく病気や飢餓、貧困や人権侵害、災害を含め、生活を脅
かす脅威から免れて心穏やかに生きることができる、ということ。13条はさら
に生命の脅威を排除することも人権として保障しています。
その観点からみると原発は憲法違反だと考えます。放射能の危険にさらされない
で生きたいという人権を、憲法は保障しています。憲法の平和主義の根幹は攻撃
されない国をつくること。テロの標的になり得て、攻撃されれば原爆と同じよう
になるものを持つべきではない。核と原子力。英語ではどちらも「nuclear」な
のに日本では使い分けて来たのです。
(後略)  
                   (東京新聞5月3日号より抜粋)
 
┏┓
┗■2 小浜市民から批判が相次ぐ ─ 再稼働は拙速
        国の説明会に市議から慎重意見
 └────(おおい町大島大飯原発再稼働反対監視テント  Q通信)
 
 関西電力・大飯原発3、4号機の再稼働をめぐり、隣接の小浜市で1日、各種団
体でつくる原子力発電小浜市環境安全対策協議会(環安協)の委員らと小浜市議
を対象にした説明会が開かれた。経済産業省原子力安全・保安院などの担当者が
大飯3、4号機の安全性や再稼働の必要性を話したのに対し、参加者からは再稼働
に対して慎重な意見が相次いだ。(中略)池尾正彦市会議長は「大飯原発の半径
10キロ圏内の人口の7割が小浜市民であり、国は市民の意見を受け止め、再稼働
について慎重であってほしい」と述べた。
                  (福井新聞5月2日朝刊より抜粋)
 
┏┓
┗■3 元スイス大使 信念訴え十数年
 |  脱原発 世界中に書簡 平和へタブー恐れず
  └────
 十数年前から原発の危険性に着目し、自然エネルギーへの転換を訴え続けてき
た異色の元外務官僚がいる。駐スイス大使館などを務めた村田光平さん(74)。
各国要人らに原発の危険性についてのメッセージを送り続ける。そこにあるのは
「脱原発」こそが世界に平和をもたらすとの思いだ。
「いかに日本、そして世界が危機的状況に直面しているかを伝えたい」。今年3
月22日、参院予算委員会の公聴会。公述人として出席した村田さんは、穏やか
な表情に強い意志をにじませながら、こう切り出した。
 村田さんが特に訴えたのは、福島第一原発4号機の危険な状況だ。4号機建屋
の上部にある使用済み核燃料プールには1535体の燃料集合体が今でも残って
いる。建屋は、水素爆発によって激しく壊れもろくなっている。
 現在は何とか冷却できているが、地震などで倒壊することにでもなれば、燃料
棒は溶けだし、大量の放射性物質をまき散らす。さらに付近の1~6号機の共用
プールや使用済み核燃料プールにある約1万体の燃料集合体にも被害は拡大。そ
うなれば、放射性物質は広範囲に拡散し、「首都圏住民が避難を余儀なくされる
だけにとどまらない。世界中の究極の破局が始まる」と口調を強めた。
 「『福島』を経て放射能汚染の加害国になってしまった日本は、民事、軍事を
問わず核廃絶を世界に伝える歴史的責務を負っている。なおも脱原発に躊躇する
のは倫理観、危機感の欠如だ」。
(中略)
「福島の最大の教訓は『危険な 科学技術はゼロにしなければならない』」とい
うこと。ゼロにならない限り、何基減らそうが結果は同じ。放射能の被害は無限
大だ」と言う。
「今こそ、物質的な豊かさよりも精神的な豊かさ重視へとシフトしていくべきだ。
利用するエネルギーを、再生可能な範囲だけにとどめることも不可能ではない。
一人一人が意識を変えること、それしか世界の未来を良くするすべはありません」

                                  (東京新聞5月2日より抜粋)
≪編集部≫
 5月13日(日)開催の反原発自治体議員・市民連盟の第2回総会(だれでも参
加できます)の記念講演として、村田光平さんが話されます。原発の現状を憂い
今後の方向を語ります。
  午後1:00-5:00 明大リバティータワー  1000円
  問合わせ 反原発自治体議員・市民連盟 
         電話 03-5211-7199(午後)
 
 
┏┓
┗■4 新聞・雑誌から
 └────
 
◇ 原子力ムラに宿敵現る  「スイシンジャー」新作動画
       怪人・小出裕章「再稼動あきれた」
 
 原子力ムラを皮肉る内容で話題を呼んだお笑い動画「絶対!原子力戦隊スイシ
ンジャー」の新作に、京大原子炉実験所の小出裕章助教が登場した。ムラの平和
を守る“ヒーロー”たちに敵対する反原発勢力の「怪人」という設定だ。スイシ
ンジャーたちが繰り出す原発推進論と真正面から対決している。
 動画は、黒衣の「怪人反原発男」と小出助教授扮する「怪人小出男」がお茶を
飲んでいる場面から始まる。
 「スイシンジャーどもは原発を再稼動しようと必死だな」と切り出す反原発男
に「あきれたことで」と同意する小出助教。そこへ、戦隊ヒーロー風のコスチュ
ームに身を包んだ3人組が登場。「怪人小出男!なぜそんなに貴様は原発に反対
する!」と攻め立てる。
この新作は今月初旬、インターネットの動画サイトに投稿された。すでに7万回
も視聴され、話題を呼んでいる。
 スイシンジャーとは原子力ムラを擬人化した「東電レッド」「経産省ブルー」
「マスコミファイト」からなる“ヒーロー”で、よってたかって怪人反原発男を
やっつける設定。原発の安全神話に異を唱える声を押しつぶしてきた原発政策を
やゆする作品は、こちら特報部(2月12日付)でも紹介した。
(中略)
 約23分の作品の中で、3人組は「放射能はそんなに危険じゃないだろ」
「(福島県放射線アドバイザー)の山下俊一先生は笑ってたら放射能は効かない
と言っている、アハハハ」。
この他「電気が足りなくなる」などの質問に「火力と水力がちゃんと動けば電気
なんか足りる」と丁寧に反論。(後略)
                 (東京新聞4月30日より抜粋)
 
┏┓
┗■5.テント日誌 4/30(月)
 └────
<テント日誌 4/30(月)――経産省前テントひろば233日目>
 
       首相官邸前で若者2人、3日間完全ハンスト
      経産省正門前マイク行動は今夜も続く
 
 4月30日(月) 晴れ。初夏のような陽気、テントでは半袖姿も並んでいる。
テント前でのハンストは7~8人。参加登録者は105人に達している。澤地さ
んは今日もテントの前で座り込み。
 人通りの少ない、静かな霞ヶ関で、石橋上人のうちわ太鼓の音が鳴り響く。
 今夜、首相官邸前で3日間のハンストをおこなっていた若者2人がそれをやり
終える。水も飲まず、塩も摂らない超のつく完全ハンストである。夜は近くの日
枝神社の境内か日比谷公園で過ごしたそうだ。
 若者達がこのようなギリギリのハンストでもって叫びを上げている。1人は終
了後、虎ノ門病院に担ぎ込まれたが、無事、間もなく退院となった。
 7時半からは、恒例の経産省前マイク行動が行われる。今日は男女計6人。こ
のマイク行動ももうどれくらいになるのだろうか、毎日行われている。
 始まる前に、テントで女性が今日はなにをアピールしようかと、資料のファイ
ルを開いていていた。いつもネットから資料を取り出し、ファイルしているそう
である。
 ひたむきな思いとひたむきな行動、それが脱原発への未来を拓いていくのだろ
うか・・・。
                         (Y・T )
 
◇5月2日(水) 朝から、鎌田慧さん、澤地久枝さんなどが、テントへ激励に。
   澤地さんは  ハンスト中で、テント前に座り込み。
  同日、昼~夕方、鯉のぼりプロジェクトの作業。
◇5月5日(土) こどもの日・・・原発ゼロの日 を祝う、テントひろばイベ
    ント&セレモニー  
     正午- 集団ハンスト終了式  リレートーク&ライブ        
        鯉のぼりプレゼント 柏餅・花菖蒲・カレーのふるまい 
   午後5時- カンショ踊りによる経産省包囲  
   午後6時- 原発ゼロを祝うセレモニー   
   午後7時-9時 リレートーク&ライブ 
  ※カンショ踊りは、練習を兼ねて、5月4日午後、ワークショップをおこな
  •    います。()
たんぽぽ舎です。【TMM:No1441】
2012年5月2日(水) 地震と原発事故情報
                               転送歓迎
━━━━━━━
★1.原発と憲法の議論を始めよう
    憲法がありながら、福島原発事故2年目の残念な実状
                       (たんぽぽ舎 山崎久隆)
★2.原子力発電は憲法違反だ。放射能汚染は、現在・未来の人権侵害
    大阪経済法科大学教授 澤野 義一
★3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 ◇5月20日14:30~、東伏見公園
  第6回原発はいらない西東京集会&デモ
★4.<テント日誌4/29(日)―経産省前テントひろば232日目―>
    来訪者で賑わうテント 夜の110番騒動
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.原発と憲法の議論を始めよう
 │   憲法がありながら、福島原発事故2年目の残念な実状
 └────(たんぽぽ舎 山崎久隆)
 
 3.11以後に発生した原発震災を目の当たりにして危機感を持った人々が
いた。憲法問題に取り組む人々だった。
 原発の大事故は、もはや戦争と同じ、あるいは事故後は敗戦処理と同じ苦痛
と絶望を生み出すことを感じたからだと思う。
 
 責任の所在は何処に
 
 日本は「第二の敗戦」を被ったとの意見がある。「敗戦」には当然ながら
「戦争責任」があるはずだ。日本国政府の責任が問われなければならない。と
ころが、1年以上も経つというのに、責任の所在は全く問われないまま、事故
を引き起こした原子力安全・保安院、原子力安全委員会、安全審査を行った専
門家、そして経済産業省が「原発の再稼働」をもくろんでいるのが現実だ。平
和的生存権を奪う原発事故を引き起こした責任を問う法廷が今必要だ。
 
 無権利状態
 
 「第二十五条 すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を
有する。」憲法の条文は、東日本については適用除外になったのか。特に福島
県内の一部地域での汚染度は、とても健康を守れる水準ではない。
 そのうえ、汚染瓦礫の「全国広域処分」方針は、汚染の再拡散につながりか
ねない。
 この条文と原発の相反関係については、原発訴訟において繰り返し問われて
きた。福島第一原発が見せた現実は、一辺の疑問の余地もない、完膚なきまで
の無慈悲さで示した「無権利状態」だった。再度繰り返すことは断じて許され
ないのだが、原発再稼働などと認められるはずが無い。
 
 人権を侵害するシステム
 
 原発は人を喰っている。人間の命を日々すり減らしている。事故が無くても
放射線被曝のリスクがあるというのに、事故を起こした福島第一原発の収束作
業では、大勢の労働者の命をすり減らし続けている。そのような存在が原発だ。
 戦争の犠牲の上に作られたはずの日本国憲法下で、このような非人道的な、
人権を無視した労働が許容されるはずが無い。
 これまでも、これからも多くの人々の被曝労働無くして安全を保てない原発。
それをこの国は、まだ許すのだろうか。
 5月5日に全原発が止まる。それがようやく出発点である。
 
 
┏┓
┗■2.原子力発電は憲法違反だ。放射能汚染は、現在・未来の人権侵害
 │   大阪経済法科大学教授 澤野 義一
 └────(週刊新社会776号より抜粋)
 
◇憲法上の原発の位置
 ──原子力の軍事利用(核兵器の製造・使用など)に対する違憲性について
は多くの議論がなされてきたが、平和利用(原発の商業利用)に対する違憲性
は平和憲法擁護論者からもほとんどなされてこなかった。
 しかし、人類の福祉と平和目的に寄与するという原子力基本法の立法目的は、
制定当時は違憲視されていなかったとしても、福島事故を契機に立法目的を支
える事実や世論に大きな変化が生じ、違憲とみなさざるをえなくなったのでは
なかろうか。そうすると、原子力基本法を中心とする原子力関係法は違憲無
効であり、原発は停止・廃止されるべきである。
 
◇第9条と基本的人権
 日本国憲法においては、原発(稼働)の違憲性は憲法9条と基本的人権の観
点から指摘することができる。憲法9条との関連では、原発は潜在的に戦争手
段に転用できる違憲の「戦力」と解することができよう。1950年代から原
子力は平和利用を名目に立法と運用計画がなされたが、政治家たちの中には原
子力兵器をもつ能力をつけることも意図されていたことは明らかである。自民
党の石破茂議員らは核(兵器)の潜在的抑止力を維持するために原発をやめる
べきでないと述べている。
 人権との関連では原発の放射能汚染により、住民の生命権をはじめとして、
生存権、環境権、居住・移動権、財産権、勤労権、営業権などの多面にわたる
人権侵害が、公害に比べ、広範囲かつ永続的に生ずる具体的危険性が明確に
なった以上、原発稼働は違憲とみるべきである。(中略)
 また、原発事故だけでなく、原発に対する他国やテロ集団の武力攻撃による
住民の「平和的生存権」(恐怖と欠乏からの自由)侵害の危険性も、原発存在
の違憲性の論拠になる。
 
◇世界の非核憲法と原発
 これと類似の憲法解釈論は、原発を禁止する憲法規定を有しないが、原発を
違憲とした中米コスタリカの最高裁憲法法廷判決(2008年)にもみられる。
この判決は、ウランなどの析出、核燃料および核反応機の製造を可能とする政
令に対し、同国憲法の平和の価値や健全な環境を求める権利を侵害し、違憲無
効としたものである。なお、平和の価値には、コスタリカの非武装永世中立と
平和的生存権保障の理念が含まれている。
 コスタリカの事例と異なり、世界には、1979年ミクロネシア連邦憲法、
1981年パラオ憲法、1999年オーストリア憲法のような原発禁止規定を
有する憲法もあり、注目される。これらは原発だけでなく核兵器も禁止してい
るのは、核の本質的危険性を認識しているものといえよう。ミクロネシア連邦
とパラオの憲法は、マーシャル諸島で何度も行われたアメリカの原水爆実験の
被害体験を踏まえて制定されたものである。
 オーストリア憲法(非核憲法)の場合は、核分裂によるエネルギー生産を目
的とする施設建設と、既存の当該施設がある場合の始動の禁止という表現で、
原発(核兵器の製造・実験・使用なども同様)を無条件で禁止しているが、そ
れは、世界でいち早く制定した同国の1978年「原発禁止法」を踏まえたも
のである。(後略)
 
 
┏┓
┗■3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 └────
 
◇第6回原発はいらない西東京集会&デモ
 
 日時 5月20日(日)14時30分集会開始
 会場 西東京市東伏見公園(東伏見稲荷神社東隣)
 主催 原発はいらない西東京集会実行委員会
 
 ご承知のように、5月5日には、北海道泊原発が定期検査に入り、全原発が止
 まります。それでも電力は十分まかなえます。
 再稼働させずに全ての原発をなくしましょう!
 地域から、「原発はいらない!」の声を挙げ続けていきたいと思います。
 
 今回は集会・交流を1時間程してから15時30分にデモ出発です。
 青梅街道から北裏交差点を経て三鷹通りに入り、東電武蔵野支社前を通り、
 三谷公園(武蔵野市)まで、約3.5kmのコースです。
 お誘い合わせてご参加ください!
 
 会場は実行委員会ブログにてご確認ください。
 http://nonuke-ntyo.cocolog-nifty.com/
 
 
┏┓
┗■4.<テント日誌4/29(日)―経産省前テントひろば232日目―>
 │   来訪者で賑わうテント 夜の110番騒動
 └────(H.H)(A.H.)(K.M)
 
4月29日(日)天気晴れ
 昨日に引き続き晴れ。太陽光発電は順調。第二テントはほぼ満タン。第一テ
ントも半分程度まで回復。太陽光パネルが置かれている場所は時間によって木
陰になってしまうので、太 陽の日周運動に合わせてパネルの位置や角度を少
しづつ変えてみました。本当はテントの上に上げたいのですが、意外と重いの
です。
 
 ゴールデンウィークという事で東京の街からは人が減っていると思いますが、
今日は昭和の日という事で、抗議のデモや、更にそれに対して抗議をする人な
ど、 霞ヶ関は今日もそれなりに政治的でした。
 渋谷ではツイッターで呼びかけられたデモが行われ、そこには高速増殖 炉
「もんじゅ」の精霊「もんじゅ君」(http://twilog.org/monjukun)まで登場
したとのこと。もんじゅ君はユーモアを交えて原発の廃止(特に高速増殖炉)
を 訴えるネットの人気者です。「おしえて!もんじゅ君」「さようなら、
もんじゅ 君」と2冊も著書を出しています。         ( H.H )
─・─・─・─・─・─・─・─
 
 午後、詩人の石川逸子さんがテントを訪問、ハンストしている人を励まして
くれました。長年に渡って、ヒロシマ、ナガサキ、戦争、核の犠牲者の証言を
綴り、誌を書いて来られた石川さんは今の福島の現状に心痛めておられました。
                             (A.H.)
─・─・─・─・─・─・─・─
 
 澤地さんが今日も来訪され座り込みに。そして第1テントに、椎名さん、黒
田さんをはじめ、福島の女性達が5人程集まり、澤地さんと懇談。 夜には湯
川れい子さんも来訪される。その頃、長身の若者3人が訪れ座り込み者に大声
で話しかける。なぜ北朝鮮のミサイルを批判しないのだ?テントを撤去しろ、
などと。 その場にいた湯川れい子さんも一人と丁々発止。会話は何とか成立
するが時々暴力的な言葉で我々を威圧しようとする。さらに、テント前のポー
ルと雨除け幕を「片づけてやる」とはずしにかかる、我々のだから自分たちで
やるよとの私たちの言葉を無視してカバーをはずす。   数人と相談し躊躇
しながらもやむなく110番。3人の来訪者が乱暴な言葉使いでテント近くの
ポールに手を付けている、暴力を振るわれている訳ではないがちょっと来てほ
しい、と連絡する。
 
 4分後に白塗り自転車で所轄の警官が現れる。大げさでなく一人で良かった、
と胸をなでおろす。その頃には既に湯川さんほかの説明が功を奏して3人それ
ぞれとマンツーマンの会話が進んできて、私たちの再稼動反対論やテントの主
旨に関心を示した人も現れたとか。 我々から所轄に説明していると、何とパ
トカーが次々に到着して制服警官が10人ほど、おまけに公安と思われる私服
も8人程現れて後ろで監視を始める。暴力を振るわれた訳ではないと所轄に説
明し、われわれや来訪者3人がそれぞれ事情聴取を受けたあと20分後には、
3人も警官とともに去り、私服も徐々に退散した。  ハンスト者もそれぞれ
の寝場所に移り、第一テントで反省会。日曜常連の歓談者と泊まり担当者とで、
種々の事情が重なったゆえだけれど少々110番が早すぎたと反省。福島から
の黒田さんと古くから反原発運動を続けている近藤さんも加わり泊まり担当の
RさんやFさんほかも交えて、反原発運動の歴史を振り返って盛り上がる。
ワインやマッコリを片手にあちこちの原発立地地域を飛び回った。何よりも、
原発建設を止めた地域の数が建設・稼動された地域よりずっと多いことを教え
られたのは大収穫。楽しい歓談が止まず気づくと消灯の夜11時。隣テントで
寝ていたハンストのみなさん、ごめんなさい。         (K.M)
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