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たんぽぽ舎です。【TMM:No1460】
2012年5月18日(金) 地震と原発事故情報
転送歓迎
━━━━━━━
★1.関電の「火力再稼動」-最初から再稼働させる意思が全くなかった
電気事業者としての資格を疑う
「電力の安定供給に万全を期す」はウソだった(永野 勇)
★2.新聞・雑誌から
◇スマトラ沖地震の教訓
保安院と電力会社、福島など対策取らず (東京新聞5月16日より抜粋)
◇猪瀬副知事「新電力(PPS)シェア30%を」経産相に民間参入提言
(5月17日 東京新聞より抜粋)
★3.イベントのおさそい(開場・スペースたんぽぽ)
◇連続学習会 新シリーズ 第1回若狭湾の原発群、再稼働はとんでもない!
5月23日(水)18:45から、講師 山崎久隆さん
★4.<テント日誌 5/16(水)
―経産省前テントひろば249目 原発ゼロ11日目―>
通りすがりの人との対話にも味わい深いものがある。
━━━━━━━
◇5月20日 映画&トーク【鎌仲ひとみ監督 最新作『内部被ばくを生き抜く』
上映会】[上映1]14時から、[上映2]18時から(監督のミニトークあり)
スペースたんぽぽ、http://www.tanpoposya.net/main/index.php?id=1084
━━━━━━━
┏┓
┗■1.関電の「火力再稼動」-最初から再稼働させる意思が全くなかった
│ 電気事業者としての資格を疑う
│ 「電力の安定供給に万全を期す」はウソだった
└────(永野 勇)
私は、東電の共同火力に26年間努めておりました。
関西電力の宮津火力と多奈川火力の詳細データは、持ちあわせておりません
が私は、テレビを見てあきれたのは、宮津火力と多奈川火力については、最初
から再稼動させる意思が全く無かったと思います。再稼動させる為には、停止
中に各機器の長期保管とその為の最小人数の配置が必要です。ボイラー、ター
ビン、発電機、主要配管、その他の主要機器を内部の錆を防ぐ目的で保管する
必要があります。
しかし関西電力は、宮津と多奈川については、長期保管作業もせず、運転員
の配置もしていないようです。(外部からの侵入者を防ぐガードマンはいたよ
うですが)
そうなってくると、はじめから再稼動させないということで進んでいたもの
を、途中から再稼動させるということになった場合、停止期間がどうだったの
かということが大きなファクターになります。10年間位停止していたと聞い
ておりますので、そうなってくると機器の劣化も考えられ、相当な努力をして
も1.5年から2年位はかかるかもしれません。各機器の点検からはじめて、
使用不能機器の発注、材料調達、不良機器の製作、据付・試運転をする必要が
あるからです。
しかし、関西電力が本当に電気事業者としての自覚を持っていたなら、昨年
の4月から準備が出来たのです。政府がなんと言おうと最終的には原発は再稼
動出来ると考えていたのでそれをやらなかったということでしょう。
次に、ボイラー、タービン、発電機の長期保管方法についてふれます。
ボイラー:窒素封入保管と満水保管(錆び止め剤であるヒドラジンを添加した
純水を満水にして保管する)がありますが、満水保管が多いです。
タービン:乾燥空気を送風する乾燥空気保管が主流です。
発電機 :シリカゲル等を入れてコイルの劣化を防ぎます。
では、なぜ再稼動させない火力発電所を廃止しないかという問題ですが、廃止
しないで認可出力を得ていれば、設備更新で発電設備を設置することが出来、
地元対策からはじめなければならない新設よりずっと有利だからです。
以上ですが、端的に表現するならば、口先では「電力の安定供給に万全を期
す」と言いながら、実際はそうではなく、電力企業の意のままに事を運ぶとい
う電力企業の横暴さ以外のなにものでもないと思えてなりません。
┏┓
┗■2.新聞・雑誌から
└────
◇スマトラ沖地震の教訓
保安院と電力会社、福島など対策取らず (東京新聞5月16日より抜粋)
経済産業省原子力安全・保安院と東京電力など電力各社が二〇〇六年、各地
の原発が敷地より一メートル高い津波に襲われた場合、非常用の電源設備が失
われる危険性があるとの認識を共有しながら、有効な対策を取ってこなかった
ことが分かった。
〇四年十二月のスマトラ沖地震の津波で、インド南部のマドラス原発2号機
で海水ポンプが一時的に機能を失ったことを受け、保安院と電力各社は〇六年
一月から勉強会を開いた。東電のほか、北海道、東北、中部、関西の計五社が
参加した。
東電は福島第一5号機、中電は浜岡4号機(静岡県)、関西は大飯3、4号
機(福井県)など代表的な原発をモデルに検討した結果、どの原発も敷地より
一メートル高い津波が襲うと、電源喪失の恐れがあると分かった。東電は福島
第一5号機に十四メートルの津波が来れば、「タービン建屋に海水が入り、電
源設備の機能が喪失する可能性がある」との文面をまとめた。
保安院は対策を取るよう指示したが、その後の対策の現状は十分確認しな
かった。
東電は高さ四メートルにある海水ポンプの防水性を高めることを検討したが、
具体的な対応は取らなかった。(中略)
当時の状況をよく知る原発技術者は「インドの原発が(津波で)浸水し、想
定を超える津波の恐ろしさを考えるべきだったのに、耐震指針にも生かされな
かった。この時が見直すチャンスだった」と振り返った。
◇猪瀬副知事「新電力シェア30%を」経産相に民間参入提言
(5月17日 東京新聞より抜粋)
福島第一原発事故に伴う電力不足を補うため、東京電力が老朽火力発電所を
再稼動している問題で、東京都の猪瀬直樹副知事は十六日、枝野幸男経産相と
面会し、今後予定される建て替えや設備更新の際には、特定規模電気事業者
(PPS)など新電力の参入を可能にするよう提言した。
東電の経営再建が実現し、再び地域独占となれば、経営の透明性や顧客を軽
視する企業体質に戻る恐れがあるため、健全な競争環境を整えることが目的。
猪瀬副知事は、契約電力50キロワット以上の大口需要家向けの「自由化部
門」で現在3.5%にすぎないPPSのシェアを30%程度にするべきだと指
摘。具体的には、大井火力発電所(東京都品川区)のような老朽設備の更新の
際に、定期借地権などを活用し、新電力が参入できるようにすべきだと提言し
た。
東電の火力発電はいずれも出力五十万~二百四十万キロワットと、PPSだ
けで設備更新を担うには規模が大きすぎるため、既存の発電所を十万~五十万
キロワット級に分割し「新電力育成基地」と位置づけることも提案。東電が公
的資金を受けるのと同様、新電力にも政府保証で資金面で支援すべきだとの考
えを示した。
東京湾岸には七カ所で運転期間が三十五年を超える老朽火力が千五百万キロ
ワットある。(中略)
枝野経産相はシェア30%の数値目標について「少なくともそれくらいには
したい」と回答。火力の設備更新でも「新電力を育てる視点を入れて具体策を
詰めたい」と話した。(中略)
┏━たんぽぽ舎では新電力・PPSについて2種類の冊子を扱っています。
┃ご希望の方はFAXまたはメールでご注文下さい。(送料:80円)
┃FAX 03-3238-0797、メール nonukes@tanpoposya.net
┃1)「電力会社から電気を買わない方法」
┃ 定価200円、著・反原発自治体議員・市民連盟
┃2)「PPSのすすめ」 定価1000+税、著・布施哲也
┗━
┏┓
┗■3.イベントのおさそい(会場・スペースたんぽぽ)
└────
◇連続学習会の新シリーズが始まります。
第1回 若狭湾の原発群、再稼働はとんでもない!
日時 2012年5月23日(水) 18:30開場 18:45開会
講師 山崎久隆さん(たんぽぽ舎、劣化ウラン研究会)
参加費800円、場所 スペースたんぽぽ
※原発が集中する地域ごとに、危険性や問題点を学習します。
2回目以降の予定は次の通りです。
第2回 狙われる伊方、対岸の上関(建設中)---6月
第3回 東電・柏崎刈羽、7つの原発---7月
第4回 原発よりも危険な再処理「六ヶ所」と、大間---8月
第5回 廃止・廃炉のゆくえ、「東海原発、東海第二」---9月
┏┓
┗■4.<テント日誌 5/16(水)
│ ―経産省前テントひろば249目 原発ゼロ11日目―>
│ 通りすがりの人との対話にも味わい深いものがある。
└────(M/O)
昨日の雨から一転して今日は汗ばむような暑さが感じられる。暦の上ではも
う立夏も過ぎたのだから当然であるが、風が心地いい。テントも強めの風に煽
られているが、この霞が関の一角に腰を下ろしたようで手前みそになるが風格
も出てきたように思う。
テントには多くの人が訪ねてくるが、通りすがりで結構興味のある人も多い。
よくテントの前を通り、いつか簡単な挨拶を交わすようになった人もいる。そ
んな一人に僕と同年輩と思われる婦人がいるのだが、テント前で立話をした。
この近辺で日本料理屋を40年程やっているとのことで、霞ヶ関の住人(官僚
の)のことはよく知っているのだろう。話のきっかけは梅雨になったらテント
も大変ということで湿気対策などを提示してくれたことからはじまった。僕が
5月というのは雨や湿気も含めて割と好きな方であり、風情というか季節感が
好きなのだが、湿気対策は健康上も必要ということで考えたい。炭での対策な
どいろいろのアドバイスを参考にしたいと思う。
この話から彼女は官僚や日本の政治のことまで進んだ。官僚に対して割と好
意的で同情的なのはここの住民としてのことだろうが、官僚も縛られて動けな
いのであると言っていた。背後の政治力としてのアメリカということまで話し
は進んだが、官僚は国民の声を求めているところもあるのよ、というのが彼女
の意見だった。官僚の為にもこのテントは必要で、こんなふうなのははじめて
だが官僚にも伝わっているはずだと言っていた。
テント前の椅子にすわって妄想とも回想ともつかぬことに耽っていたら、同
年輩の男の人に声をかけられた。船橋の方の人でよく通るが初めてだと隣にす
わった。何かしたいのだけどどうしていいかわからないという事だが、それは
僕も同じでとりあえずテントを張り声をあげているのですよ、ということだっ
た。これからは地域の集会にも顔をだすということで、船橋の近辺で開かれる
6月8日の中村哲さんのアフガニスタン報告集会などを紹介した。やはり人が何
かに接近するには契機必要であり、ちょいとした勇気もいる。テントがそんな
場になるといいと思う。実家が喜多方という方も来られたが、北会津の喜多方
でも、「両親は孫を絶対に連れてこないようにと言ってる」という程の状態だ
そうだ。
午後3時から第二テントでは「放射能線量にていての話」の講座がもたれた。
これはチェルブイリと福島の比較をもとに低線量被曝とどう向き合うかという
話であったが僕らが放射能線量ということについて僕らが何処までしているか
ということも含めたものであった。
「大人と子供の臓器別セシウム137蓄積量比較」から福島での子供たちの
診察状況まで多くの興味深い話だっただ、もう少し多くの人に話を聞いてもら
いたかった。(ちなみに第2テントは真新しい簀の子と上敷きが敷かれていて、
清々しい雰囲気となっていた。
夜には午後7時から水曜行動=文科省前で、「福島の子どもたちを避難させ
て下さい」と要望する行動=が行われた。テントのメンバーを中心に先週から
始まった行動である。 (M/O)
2012年5月18日(金) 地震と原発事故情報
転送歓迎
━━━━━━━
★1.関電の「火力再稼動」-最初から再稼働させる意思が全くなかった
電気事業者としての資格を疑う
「電力の安定供給に万全を期す」はウソだった(永野 勇)
★2.新聞・雑誌から
◇スマトラ沖地震の教訓
保安院と電力会社、福島など対策取らず (東京新聞5月16日より抜粋)
◇猪瀬副知事「新電力(PPS)シェア30%を」経産相に民間参入提言
(5月17日 東京新聞より抜粋)
★3.イベントのおさそい(開場・スペースたんぽぽ)
◇連続学習会 新シリーズ 第1回若狭湾の原発群、再稼働はとんでもない!
5月23日(水)18:45から、講師 山崎久隆さん
★4.<テント日誌 5/16(水)
―経産省前テントひろば249目 原発ゼロ11日目―>
通りすがりの人との対話にも味わい深いものがある。
━━━━━━━
◇5月20日 映画&トーク【鎌仲ひとみ監督 最新作『内部被ばくを生き抜く』
上映会】[上映1]14時から、[上映2]18時から(監督のミニトークあり)
スペースたんぽぽ、http://www.tanpoposya.net/main/index.php?id=1084
━━━━━━━
┏┓
┗■1.関電の「火力再稼動」-最初から再稼働させる意思が全くなかった
│ 電気事業者としての資格を疑う
│ 「電力の安定供給に万全を期す」はウソだった
└────(永野 勇)
私は、東電の共同火力に26年間努めておりました。
関西電力の宮津火力と多奈川火力の詳細データは、持ちあわせておりません
が私は、テレビを見てあきれたのは、宮津火力と多奈川火力については、最初
から再稼動させる意思が全く無かったと思います。再稼動させる為には、停止
中に各機器の長期保管とその為の最小人数の配置が必要です。ボイラー、ター
ビン、発電機、主要配管、その他の主要機器を内部の錆を防ぐ目的で保管する
必要があります。
しかし関西電力は、宮津と多奈川については、長期保管作業もせず、運転員
の配置もしていないようです。(外部からの侵入者を防ぐガードマンはいたよ
うですが)
そうなってくると、はじめから再稼動させないということで進んでいたもの
を、途中から再稼動させるということになった場合、停止期間がどうだったの
かということが大きなファクターになります。10年間位停止していたと聞い
ておりますので、そうなってくると機器の劣化も考えられ、相当な努力をして
も1.5年から2年位はかかるかもしれません。各機器の点検からはじめて、
使用不能機器の発注、材料調達、不良機器の製作、据付・試運転をする必要が
あるからです。
しかし、関西電力が本当に電気事業者としての自覚を持っていたなら、昨年
の4月から準備が出来たのです。政府がなんと言おうと最終的には原発は再稼
動出来ると考えていたのでそれをやらなかったということでしょう。
次に、ボイラー、タービン、発電機の長期保管方法についてふれます。
ボイラー:窒素封入保管と満水保管(錆び止め剤であるヒドラジンを添加した
純水を満水にして保管する)がありますが、満水保管が多いです。
タービン:乾燥空気を送風する乾燥空気保管が主流です。
発電機 :シリカゲル等を入れてコイルの劣化を防ぎます。
では、なぜ再稼動させない火力発電所を廃止しないかという問題ですが、廃止
しないで認可出力を得ていれば、設備更新で発電設備を設置することが出来、
地元対策からはじめなければならない新設よりずっと有利だからです。
以上ですが、端的に表現するならば、口先では「電力の安定供給に万全を期
す」と言いながら、実際はそうではなく、電力企業の意のままに事を運ぶとい
う電力企業の横暴さ以外のなにものでもないと思えてなりません。
┏┓
┗■2.新聞・雑誌から
└────
◇スマトラ沖地震の教訓
保安院と電力会社、福島など対策取らず (東京新聞5月16日より抜粋)
経済産業省原子力安全・保安院と東京電力など電力各社が二〇〇六年、各地
の原発が敷地より一メートル高い津波に襲われた場合、非常用の電源設備が失
われる危険性があるとの認識を共有しながら、有効な対策を取ってこなかった
ことが分かった。
〇四年十二月のスマトラ沖地震の津波で、インド南部のマドラス原発2号機
で海水ポンプが一時的に機能を失ったことを受け、保安院と電力各社は〇六年
一月から勉強会を開いた。東電のほか、北海道、東北、中部、関西の計五社が
参加した。
東電は福島第一5号機、中電は浜岡4号機(静岡県)、関西は大飯3、4号
機(福井県)など代表的な原発をモデルに検討した結果、どの原発も敷地より
一メートル高い津波が襲うと、電源喪失の恐れがあると分かった。東電は福島
第一5号機に十四メートルの津波が来れば、「タービン建屋に海水が入り、電
源設備の機能が喪失する可能性がある」との文面をまとめた。
保安院は対策を取るよう指示したが、その後の対策の現状は十分確認しな
かった。
東電は高さ四メートルにある海水ポンプの防水性を高めることを検討したが、
具体的な対応は取らなかった。(中略)
当時の状況をよく知る原発技術者は「インドの原発が(津波で)浸水し、想
定を超える津波の恐ろしさを考えるべきだったのに、耐震指針にも生かされな
かった。この時が見直すチャンスだった」と振り返った。
◇猪瀬副知事「新電力シェア30%を」経産相に民間参入提言
(5月17日 東京新聞より抜粋)
福島第一原発事故に伴う電力不足を補うため、東京電力が老朽火力発電所を
再稼動している問題で、東京都の猪瀬直樹副知事は十六日、枝野幸男経産相と
面会し、今後予定される建て替えや設備更新の際には、特定規模電気事業者
(PPS)など新電力の参入を可能にするよう提言した。
東電の経営再建が実現し、再び地域独占となれば、経営の透明性や顧客を軽
視する企業体質に戻る恐れがあるため、健全な競争環境を整えることが目的。
猪瀬副知事は、契約電力50キロワット以上の大口需要家向けの「自由化部
門」で現在3.5%にすぎないPPSのシェアを30%程度にするべきだと指
摘。具体的には、大井火力発電所(東京都品川区)のような老朽設備の更新の
際に、定期借地権などを活用し、新電力が参入できるようにすべきだと提言し
た。
東電の火力発電はいずれも出力五十万~二百四十万キロワットと、PPSだ
けで設備更新を担うには規模が大きすぎるため、既存の発電所を十万~五十万
キロワット級に分割し「新電力育成基地」と位置づけることも提案。東電が公
的資金を受けるのと同様、新電力にも政府保証で資金面で支援すべきだとの考
えを示した。
東京湾岸には七カ所で運転期間が三十五年を超える老朽火力が千五百万キロ
ワットある。(中略)
枝野経産相はシェア30%の数値目標について「少なくともそれくらいには
したい」と回答。火力の設備更新でも「新電力を育てる視点を入れて具体策を
詰めたい」と話した。(中略)
┏━たんぽぽ舎では新電力・PPSについて2種類の冊子を扱っています。
┃ご希望の方はFAXまたはメールでご注文下さい。(送料:80円)
┃FAX 03-3238-0797、メール nonukes@tanpoposya.net
┃1)「電力会社から電気を買わない方法」
┃ 定価200円、著・反原発自治体議員・市民連盟
┃2)「PPSのすすめ」 定価1000+税、著・布施哲也
┗━
┏┓
┗■3.イベントのおさそい(会場・スペースたんぽぽ)
└────
◇連続学習会の新シリーズが始まります。
第1回 若狭湾の原発群、再稼働はとんでもない!
日時 2012年5月23日(水) 18:30開場 18:45開会
講師 山崎久隆さん(たんぽぽ舎、劣化ウラン研究会)
参加費800円、場所 スペースたんぽぽ
※原発が集中する地域ごとに、危険性や問題点を学習します。
2回目以降の予定は次の通りです。
第2回 狙われる伊方、対岸の上関(建設中)---6月
第3回 東電・柏崎刈羽、7つの原発---7月
第4回 原発よりも危険な再処理「六ヶ所」と、大間---8月
第5回 廃止・廃炉のゆくえ、「東海原発、東海第二」---9月
┏┓
┗■4.<テント日誌 5/16(水)
│ ―経産省前テントひろば249目 原発ゼロ11日目―>
│ 通りすがりの人との対話にも味わい深いものがある。
└────(M/O)
昨日の雨から一転して今日は汗ばむような暑さが感じられる。暦の上ではも
う立夏も過ぎたのだから当然であるが、風が心地いい。テントも強めの風に煽
られているが、この霞が関の一角に腰を下ろしたようで手前みそになるが風格
も出てきたように思う。
テントには多くの人が訪ねてくるが、通りすがりで結構興味のある人も多い。
よくテントの前を通り、いつか簡単な挨拶を交わすようになった人もいる。そ
んな一人に僕と同年輩と思われる婦人がいるのだが、テント前で立話をした。
この近辺で日本料理屋を40年程やっているとのことで、霞ヶ関の住人(官僚
の)のことはよく知っているのだろう。話のきっかけは梅雨になったらテント
も大変ということで湿気対策などを提示してくれたことからはじまった。僕が
5月というのは雨や湿気も含めて割と好きな方であり、風情というか季節感が
好きなのだが、湿気対策は健康上も必要ということで考えたい。炭での対策な
どいろいろのアドバイスを参考にしたいと思う。
この話から彼女は官僚や日本の政治のことまで進んだ。官僚に対して割と好
意的で同情的なのはここの住民としてのことだろうが、官僚も縛られて動けな
いのであると言っていた。背後の政治力としてのアメリカということまで話し
は進んだが、官僚は国民の声を求めているところもあるのよ、というのが彼女
の意見だった。官僚の為にもこのテントは必要で、こんなふうなのははじめて
だが官僚にも伝わっているはずだと言っていた。
テント前の椅子にすわって妄想とも回想ともつかぬことに耽っていたら、同
年輩の男の人に声をかけられた。船橋の方の人でよく通るが初めてだと隣にす
わった。何かしたいのだけどどうしていいかわからないという事だが、それは
僕も同じでとりあえずテントを張り声をあげているのですよ、ということだっ
た。これからは地域の集会にも顔をだすということで、船橋の近辺で開かれる
6月8日の中村哲さんのアフガニスタン報告集会などを紹介した。やはり人が何
かに接近するには契機必要であり、ちょいとした勇気もいる。テントがそんな
場になるといいと思う。実家が喜多方という方も来られたが、北会津の喜多方
でも、「両親は孫を絶対に連れてこないようにと言ってる」という程の状態だ
そうだ。
午後3時から第二テントでは「放射能線量にていての話」の講座がもたれた。
これはチェルブイリと福島の比較をもとに低線量被曝とどう向き合うかという
話であったが僕らが放射能線量ということについて僕らが何処までしているか
ということも含めたものであった。
「大人と子供の臓器別セシウム137蓄積量比較」から福島での子供たちの
診察状況まで多くの興味深い話だっただ、もう少し多くの人に話を聞いてもら
いたかった。(ちなみに第2テントは真新しい簀の子と上敷きが敷かれていて、
清々しい雰囲気となっていた。
夜には午後7時から水曜行動=文科省前で、「福島の子どもたちを避難させ
て下さい」と要望する行動=が行われた。テントのメンバーを中心に先週から
始まった行動である。 (M/O)
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1459】
2012年5月17日(木) 地震と原発事故情報
転送歓迎
━━━━━━━
★1.関西の電力は足りる(大丈夫)、原発再稼働なしでも。
2つのデータ<共同通信のデータ分析・民主党の会議>から(柳田真)
★2.竜巻被害 茨城県つくば市
福島県双葉町民からの恩返し 皆様からの温かい支援に、ひたすら感謝
(脱原発ネットワーク茨城 森)
★3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
◇学習会 広域処理でほんとにいいの? 5月24日(木)午後7時~、三鷹
★4.新聞・雑誌から
◇関西電力が明言ーもうけのために原発再稼動したい 本音は経営事情に
あり、電力需給の問題とは別 (5月12日 東京新聞より)
★5.<テント日誌 5/15(火)
―経産省前テントひろば248日目 原発ゼロ10日目―>
こんなに無責任な再稼働を許してはならない!
~大飯原発再稼働に関する対政府交渉の顛末~
━━━━━━━
◇5月19日(土)10時から、学習会「知恵を出し合って子供を守ろう!」
講師 竹野内真理さん、場所・スペースたんぽぽ
http://www.tanpoposya.net/main/index.php?id=1090
━━━━━━━
┏┓
┗■1.関西の電力は足りる(大丈夫)- 原発再稼働なしでも。
│ 2つのデータ<共同通信のデータ分析・民主党の会議>から
└────(柳田真)
「原発再稼働なし」で「関西の電力は足りる(大丈夫)」をこのメルマで何回も
掲載してきました(山崎久隆文、広瀬隆文、他)。今日提供するのは、共同通
信のデータ分析と、民主党の合同会議からの文。どちらも関電や政府の主張の
問題点を指摘し、かりに、政府の言うとおり(本当は再稼働したいがための脅
しの数字だが)としても「5%の節電」で電力不足は回避できる、という結論。
再稼働なしで関西の電気は大丈夫。
大飯原発の再稼働を何としても阻止しよう。
◇5月24日(木)~26日(土)と、6月16日(土)・17日(日)、関西で行動が
予定されています。たんぽぽ舎も参加する予定。詳細は後日お知らせ
します。または問い合わせください。TEL 03-3238-9035
1.共同通信の全国集計(5/17茨城新聞から)
今夏が2010年並みの猛暑でも、西日本の電力6社が5%強の節電をして
余った電力を融通すれば、原発を再稼働しなくても西日本全体の電力を賄え
る。共同通信が16日までに政府の電力需給データを分析すると、こうした結
果が出た。
政府は6社で同じ日に需要がピークになると想定し、需給が厳しい関西、
九州両電力は10%以上の節電要請を検討。関電大飯原発3、4号機を再稼働
すれば厳しい節電なしで電力が足りるとしている。今回違いが出たのは、西
日本全体でみると最大需要は政府想定より少なかったためだ。
周波数が同じ60ヘルツの西日本の電力6社(北陸、中部、関西、中国、四
国、九州)について、政府が需給予測で使ったデータを分析した。政府の試
算は、急な需要変動への対応に必要とされる3%以上の予備力が他社にある
場合、余った電力を融通してもらう想定だが、今回は6社間で随時、余った
分を足りない会社に融通すると想定した。最大需要が少ないため、融通でき
る電力量も多い。(中略)
だが現実には、10年も11年もピークが6社とも同じ日だったことはない。
10年に西日本全体で需要が最大だったのは政府の数値より112万キロワッ
ト少ない9813万キロワット(8月24日)。今夏に各社で10年の最大需要
と比べ5%強の節電をすれば、西日本全体で電力が足りる結果になった。
2.民主党の合同会議(5/17東京新聞から)
民主党は十六日、原発再稼働に関して賛成と反対の提言をそれぞれまとめ
ている二つの作業部会による二回目の合同会議を開いた。関西電力管内で今
夏の電力需給見通しを14.9%不足とした政府の需給検証委員会の報告につい
て議論し「発電量はさらに積み増すことができるのではないか」と疑問視す
る意見が相次いだ。
原発再稼働に反対している川内博史氏は水力発電について「過去の発電実
績に基づいて算出しているが、実際に利用できる河川の流量を発電所ごとに
積み上げたのか」と質問。会合に出席していた経済産業省の担当者が確認し
ていないと答えたため、川内氏は発電量が増える可能性があるとして再検証
を求めた。
原発再稼働を容認する田嶋要氏も、夜間にくみ上げた水で発電する揚水発
電について「(揚水を増やすことで)もっと発電量を増やすことができるの
ではないか」と指摘した。
別の出席議員からは、試運転を予定している新設の火力発電所も発電量に
加えるべきではないかとの意見もあった。
一方、再稼働の是非を政治判断する野田佳彦首相と三閣僚の会合に参加し
ている仙谷由人政調会長代行は自ら発言を求めて「需給問題とは別に、再稼
働せず脱原発すれば原発は資産から負債になる。企業会計上脱原発は直ちに
できない」と強調した。
┏┓
┗■2.◇竜巻被害 茨城県つくば市
│ 福島県双葉町民からの恩返し
│ 皆様からの温かい支援に、ひたすら感謝
└────(脱原発ネットワーク茨城 森)
十五日の東京新聞朝刊に竜巻被害にあった茨城県つくば市を福島県双葉町民、
十九人がバスで訪れ、清掃のボランティアをしてくれたとの記事を読み、感謝
で朝から涙が止まらなかった。
つくば市はメンバーも多く在住し、私達にとって大切な故郷であり、活動の
拠点でもある。今回の竜巻には大きな衝撃を受けたがその衝撃を優しく、包み
込んでもらったような気分になった。
また、多くのボランティアの方から支援を頂いているとの話も聞いていて
全ての方々に心からの感謝と敬意を贈りたい。
私達は被災した人達を助けたいと思っていたけれど、助けてもらう立場にも
なる。損得ではなく、助け合い、共に生きる事を重んじる人達は、とても強く
優しく心地よい。こんなに素晴らしい生き方を蔑ろにし、とにかく目先の利益
優先の国や電力会社の在り方を変えていかなくてはと、改めて強く思い、つく
ばの為に力を貸して下さっている全ての方から
受けた恩情を胸に、これからも頑張っていこうと思う。
┏┓
┗■3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
└────
◇学習会 広域処理でほんとにいいの?~聞いてみよう、震災がれきのこと~
《講師》環境ジャーナリスト 青木泰さん
《女川町視察報告》三鷹市議会議員 野村羊子さん
日時:5月24日(木) 午後7時~9時半
場所:消費者活動センター3階 公会堂ホール(三鷹駅徒歩3分)
資料代:500円
主催:ごみ有料化。納得できない!三鷹市民の会
連絡先 080‐5465‐8138 竹内
Email team.gzm0528@smail.plala.or.jp
ブログ http://mitakanogomi.blog.shinobi.jp/
┏┓
┗■4.新聞・雑誌から
└────
◇関西電力が明言ーもうけのために原発再稼動したい
本音は経営事情にあり、電力需給の問題とは別
(5月12日 東京新聞「こちら特報部」より)
---先月二十四日の大阪府市エネルギー戦略会議では、当の関電が再稼動を
望む理由は、今夏の電力不足とは別にあると明言していた。
委員の一人が「夏の需給対策のために再稼動するわけではないのか」とただ
したのに対し、関電幹部は「安全な原発は稼動させていただきたい。需給の問
題とは切り離して考えている」と発言。電力需給は二の次という"本音"を漏ら
した。
ではその本音とは何か。それは原発抜きには経営が立ちゆかない関電独特の
事情にある。
同社の原発による発電比率は全体の約48%(2010年3月までの十年間の平均)
で、他社と比べて圧倒的に高い。さらに大飯、美浜、高浜(いずれも福井県)に
ある計十一基のうち、七基は運転開始から三十年以上を経過した老朽原発だ。
老朽原発は減価償却済みなので、低コストで高収益。そこにあぐらをかいた
経営を続けてきた。しかし、そのことは原発の稼働が止まってしまえば、一気
に窮地に陥ることをも意味している。(中略)
有価証券報告書などによると、同社の純資産約一兆五千三百億円(連結)の
うち、原発施設と核燃料だけで約八千九百億円。再稼動できずに廃炉になると、
資産は半減。仮に廃炉にならなくても、数年中に債務超過に追い込まれる。数
字からは、経営危機が再稼働の最大の動機であることが浮かび上がる。
その救済に政官とも懸命にみえる。東電と同様、関電も政府との関係は深い。
民主党の藤原正司参院議員は関電労組出身。(中略)
慶応大の金子勝教授(経済学)は「経営危機は火力発電所などへの設備投資
を怠り、原発一本でやってきたツケ。問題は過度な原発依存で収益を上げてき
た関電の経営体質にある」という。
同社は夜間の余剰電力でくみ上げた水を昼間に落として発電する揚水発電の
出力量も、大飯原発が再稼動しないと増加しないと説明している。
だが、金子教授は「火力でも揚水発電は十分可能。コストがかかるのを嫌い、
原発と揚水を組ませたストーリーを強調している」と反論する。(中略)
「エネルギー需給とは別の視点から見る必要がある。動かない原発は"不良
債権"であり問題の根本にあるのは財務体質。経営に失敗した民間企業が、国
民に犠牲を転じて延命を図ろうとすることなど許されない」
☆たんぽぽ舎では6月10日から11日、伊方原発再稼動阻止行動への連帯
ツアーを行います。参加者募集中(現在、10名ほどの申込みあり)
TEL 03-3238-9035、FAX 03-3238-0797
┏┓
┗■5.<テント日誌 5/15(火)
│ ―経産省前テントひろば248日目 原発ゼロ10日目―>
│ こんなに無責任な再稼働を許してはならない!
│ ~大飯原発再稼働に関する対政府交渉の顛末~
└────( Y・T )
5月15日(火) 終日雨。風雨強し。
今日の午後、参院議員会館で大飯原発再稼働に関する対政府交渉が行われた。
福井から中嶌哲演さん、石地さんも参加し、講堂はビッシリ130人の参加者
で埋め尽くされた。
詳しい報告は様々なされるとして、ごく簡単に言うと、(1)「耐震安全性評
価も、避難ルートの複線化も、斜面崩落の安全性評価も、再稼働の前提ではな
い」 (2)経産副大臣が約束した雇用・生活保障については、「未だ具体化せ
ず」。市民側から具体的な計画を求める。 (3)「小浜市での説明会では理解
は得られなかった」と認めた、というようなことが確認点であった。
要するに、安全評価や安全対策など関係なく、ともかく再稼働があり、再稼
働の根拠はただただ4閣僚会議の政治判断にのみ存する、ということであった。
4閣僚会議の政治判断が一切の安全性問題に優先するという、驚くべきもので
ある。人々の命と運命を無条件に4閣僚の政治判断に委ねよ、というこんな再
稼働を絶対に許すことはできない!
中嶌哲演さんの「10km圏と20km圏に大多数が住んでいる小浜市民が原子
力安全協定の対象外とされ、その意志と命が無視され、踏みにじられているこ
とをどう考えるか」との質問にも、それは関電と住民の問題であって関知しな
い、という無責任なものであった。国策として推進していながら・・・。哲演
さんの悔しさはいかばかりであろうか。
その哲演さんは事後集会の発言で、福井県知事がゴーを出す前に、それを許
さない県庁大包囲行動を、全てのグループ・個人が手を携え、一大結集してや
らなければ、と訴えた。そしてたんぽぽ舎の柳田さんがそれに連帯して自分た
ちもそれに結集すると呼応した。
テントの集団ハンスト行動の起点は哲演さんの5日間断食行動であった。今、
再び哲演さんの呼びかけに応えることが求められている、そういう思いを抱か
せる、魂の訴えであった。
夜のニュースで、関西電力は大阪府市エネルギー戦略会議で、ピーク時の不
足は5%との予測を呈示したと伝えていた。つい先日の政府の需給検証委員会
では14.9%ということであったが・・・。この落差で、広瀬隆さんが4月
17日集団ハンスト記者会見時に述べておられたことを思い出した。広瀬さん
はこの数ヶ月で25%→15%→7%となってきたから、もうすぐ5%を切る
よ、言っておられたのである。
ピークシフトをするだけで最大電力需要は簡単に引き下げられる。適切な電
力消費構造に変えれば、原発などなくても少しも困らないのだ、と山崎さんは
たんぽぽ舎のメルマガNo1456で言っておられる。関電のこの数値からはその真
実性が透けて見えるように思える。 ( Y・T )
2012年5月17日(木) 地震と原発事故情報
転送歓迎
━━━━━━━
★1.関西の電力は足りる(大丈夫)、原発再稼働なしでも。
2つのデータ<共同通信のデータ分析・民主党の会議>から(柳田真)
★2.竜巻被害 茨城県つくば市
福島県双葉町民からの恩返し 皆様からの温かい支援に、ひたすら感謝
(脱原発ネットワーク茨城 森)
★3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
◇学習会 広域処理でほんとにいいの? 5月24日(木)午後7時~、三鷹
★4.新聞・雑誌から
◇関西電力が明言ーもうけのために原発再稼動したい 本音は経営事情に
あり、電力需給の問題とは別 (5月12日 東京新聞より)
★5.<テント日誌 5/15(火)
―経産省前テントひろば248日目 原発ゼロ10日目―>
こんなに無責任な再稼働を許してはならない!
~大飯原発再稼働に関する対政府交渉の顛末~
━━━━━━━
◇5月19日(土)10時から、学習会「知恵を出し合って子供を守ろう!」
講師 竹野内真理さん、場所・スペースたんぽぽ
http://www.tanpoposya.net/main/index.php?id=1090
━━━━━━━
┏┓
┗■1.関西の電力は足りる(大丈夫)- 原発再稼働なしでも。
│ 2つのデータ<共同通信のデータ分析・民主党の会議>から
└────(柳田真)
「原発再稼働なし」で「関西の電力は足りる(大丈夫)」をこのメルマで何回も
掲載してきました(山崎久隆文、広瀬隆文、他)。今日提供するのは、共同通
信のデータ分析と、民主党の合同会議からの文。どちらも関電や政府の主張の
問題点を指摘し、かりに、政府の言うとおり(本当は再稼働したいがための脅
しの数字だが)としても「5%の節電」で電力不足は回避できる、という結論。
再稼働なしで関西の電気は大丈夫。
大飯原発の再稼働を何としても阻止しよう。
◇5月24日(木)~26日(土)と、6月16日(土)・17日(日)、関西で行動が
予定されています。たんぽぽ舎も参加する予定。詳細は後日お知らせ
します。または問い合わせください。TEL 03-3238-9035
1.共同通信の全国集計(5/17茨城新聞から)
今夏が2010年並みの猛暑でも、西日本の電力6社が5%強の節電をして
余った電力を融通すれば、原発を再稼働しなくても西日本全体の電力を賄え
る。共同通信が16日までに政府の電力需給データを分析すると、こうした結
果が出た。
政府は6社で同じ日に需要がピークになると想定し、需給が厳しい関西、
九州両電力は10%以上の節電要請を検討。関電大飯原発3、4号機を再稼働
すれば厳しい節電なしで電力が足りるとしている。今回違いが出たのは、西
日本全体でみると最大需要は政府想定より少なかったためだ。
周波数が同じ60ヘルツの西日本の電力6社(北陸、中部、関西、中国、四
国、九州)について、政府が需給予測で使ったデータを分析した。政府の試
算は、急な需要変動への対応に必要とされる3%以上の予備力が他社にある
場合、余った電力を融通してもらう想定だが、今回は6社間で随時、余った
分を足りない会社に融通すると想定した。最大需要が少ないため、融通でき
る電力量も多い。(中略)
だが現実には、10年も11年もピークが6社とも同じ日だったことはない。
10年に西日本全体で需要が最大だったのは政府の数値より112万キロワッ
ト少ない9813万キロワット(8月24日)。今夏に各社で10年の最大需要
と比べ5%強の節電をすれば、西日本全体で電力が足りる結果になった。
2.民主党の合同会議(5/17東京新聞から)
民主党は十六日、原発再稼働に関して賛成と反対の提言をそれぞれまとめ
ている二つの作業部会による二回目の合同会議を開いた。関西電力管内で今
夏の電力需給見通しを14.9%不足とした政府の需給検証委員会の報告につい
て議論し「発電量はさらに積み増すことができるのではないか」と疑問視す
る意見が相次いだ。
原発再稼働に反対している川内博史氏は水力発電について「過去の発電実
績に基づいて算出しているが、実際に利用できる河川の流量を発電所ごとに
積み上げたのか」と質問。会合に出席していた経済産業省の担当者が確認し
ていないと答えたため、川内氏は発電量が増える可能性があるとして再検証
を求めた。
原発再稼働を容認する田嶋要氏も、夜間にくみ上げた水で発電する揚水発
電について「(揚水を増やすことで)もっと発電量を増やすことができるの
ではないか」と指摘した。
別の出席議員からは、試運転を予定している新設の火力発電所も発電量に
加えるべきではないかとの意見もあった。
一方、再稼働の是非を政治判断する野田佳彦首相と三閣僚の会合に参加し
ている仙谷由人政調会長代行は自ら発言を求めて「需給問題とは別に、再稼
働せず脱原発すれば原発は資産から負債になる。企業会計上脱原発は直ちに
できない」と強調した。
┏┓
┗■2.◇竜巻被害 茨城県つくば市
│ 福島県双葉町民からの恩返し
│ 皆様からの温かい支援に、ひたすら感謝
└────(脱原発ネットワーク茨城 森)
十五日の東京新聞朝刊に竜巻被害にあった茨城県つくば市を福島県双葉町民、
十九人がバスで訪れ、清掃のボランティアをしてくれたとの記事を読み、感謝
で朝から涙が止まらなかった。
つくば市はメンバーも多く在住し、私達にとって大切な故郷であり、活動の
拠点でもある。今回の竜巻には大きな衝撃を受けたがその衝撃を優しく、包み
込んでもらったような気分になった。
また、多くのボランティアの方から支援を頂いているとの話も聞いていて
全ての方々に心からの感謝と敬意を贈りたい。
私達は被災した人達を助けたいと思っていたけれど、助けてもらう立場にも
なる。損得ではなく、助け合い、共に生きる事を重んじる人達は、とても強く
優しく心地よい。こんなに素晴らしい生き方を蔑ろにし、とにかく目先の利益
優先の国や電力会社の在り方を変えていかなくてはと、改めて強く思い、つく
ばの為に力を貸して下さっている全ての方から
受けた恩情を胸に、これからも頑張っていこうと思う。
┏┓
┗■3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
└────
◇学習会 広域処理でほんとにいいの?~聞いてみよう、震災がれきのこと~
《講師》環境ジャーナリスト 青木泰さん
《女川町視察報告》三鷹市議会議員 野村羊子さん
日時:5月24日(木) 午後7時~9時半
場所:消費者活動センター3階 公会堂ホール(三鷹駅徒歩3分)
資料代:500円
主催:ごみ有料化。納得できない!三鷹市民の会
連絡先 080‐5465‐8138 竹内
Email team.gzm0528@smail.plala.or.jp
ブログ http://mitakanogomi.blog.shinobi.jp/
┏┓
┗■4.新聞・雑誌から
└────
◇関西電力が明言ーもうけのために原発再稼動したい
本音は経営事情にあり、電力需給の問題とは別
(5月12日 東京新聞「こちら特報部」より)
---先月二十四日の大阪府市エネルギー戦略会議では、当の関電が再稼動を
望む理由は、今夏の電力不足とは別にあると明言していた。
委員の一人が「夏の需給対策のために再稼動するわけではないのか」とただ
したのに対し、関電幹部は「安全な原発は稼動させていただきたい。需給の問
題とは切り離して考えている」と発言。電力需給は二の次という"本音"を漏ら
した。
ではその本音とは何か。それは原発抜きには経営が立ちゆかない関電独特の
事情にある。
同社の原発による発電比率は全体の約48%(2010年3月までの十年間の平均)
で、他社と比べて圧倒的に高い。さらに大飯、美浜、高浜(いずれも福井県)に
ある計十一基のうち、七基は運転開始から三十年以上を経過した老朽原発だ。
老朽原発は減価償却済みなので、低コストで高収益。そこにあぐらをかいた
経営を続けてきた。しかし、そのことは原発の稼働が止まってしまえば、一気
に窮地に陥ることをも意味している。(中略)
有価証券報告書などによると、同社の純資産約一兆五千三百億円(連結)の
うち、原発施設と核燃料だけで約八千九百億円。再稼動できずに廃炉になると、
資産は半減。仮に廃炉にならなくても、数年中に債務超過に追い込まれる。数
字からは、経営危機が再稼働の最大の動機であることが浮かび上がる。
その救済に政官とも懸命にみえる。東電と同様、関電も政府との関係は深い。
民主党の藤原正司参院議員は関電労組出身。(中略)
慶応大の金子勝教授(経済学)は「経営危機は火力発電所などへの設備投資
を怠り、原発一本でやってきたツケ。問題は過度な原発依存で収益を上げてき
た関電の経営体質にある」という。
同社は夜間の余剰電力でくみ上げた水を昼間に落として発電する揚水発電の
出力量も、大飯原発が再稼動しないと増加しないと説明している。
だが、金子教授は「火力でも揚水発電は十分可能。コストがかかるのを嫌い、
原発と揚水を組ませたストーリーを強調している」と反論する。(中略)
「エネルギー需給とは別の視点から見る必要がある。動かない原発は"不良
債権"であり問題の根本にあるのは財務体質。経営に失敗した民間企業が、国
民に犠牲を転じて延命を図ろうとすることなど許されない」
☆たんぽぽ舎では6月10日から11日、伊方原発再稼動阻止行動への連帯
ツアーを行います。参加者募集中(現在、10名ほどの申込みあり)
TEL 03-3238-9035、FAX 03-3238-0797
┏┓
┗■5.<テント日誌 5/15(火)
│ ―経産省前テントひろば248日目 原発ゼロ10日目―>
│ こんなに無責任な再稼働を許してはならない!
│ ~大飯原発再稼働に関する対政府交渉の顛末~
└────( Y・T )
5月15日(火) 終日雨。風雨強し。
今日の午後、参院議員会館で大飯原発再稼働に関する対政府交渉が行われた。
福井から中嶌哲演さん、石地さんも参加し、講堂はビッシリ130人の参加者
で埋め尽くされた。
詳しい報告は様々なされるとして、ごく簡単に言うと、(1)「耐震安全性評
価も、避難ルートの複線化も、斜面崩落の安全性評価も、再稼働の前提ではな
い」 (2)経産副大臣が約束した雇用・生活保障については、「未だ具体化せ
ず」。市民側から具体的な計画を求める。 (3)「小浜市での説明会では理解
は得られなかった」と認めた、というようなことが確認点であった。
要するに、安全評価や安全対策など関係なく、ともかく再稼働があり、再稼
働の根拠はただただ4閣僚会議の政治判断にのみ存する、ということであった。
4閣僚会議の政治判断が一切の安全性問題に優先するという、驚くべきもので
ある。人々の命と運命を無条件に4閣僚の政治判断に委ねよ、というこんな再
稼働を絶対に許すことはできない!
中嶌哲演さんの「10km圏と20km圏に大多数が住んでいる小浜市民が原子
力安全協定の対象外とされ、その意志と命が無視され、踏みにじられているこ
とをどう考えるか」との質問にも、それは関電と住民の問題であって関知しな
い、という無責任なものであった。国策として推進していながら・・・。哲演
さんの悔しさはいかばかりであろうか。
その哲演さんは事後集会の発言で、福井県知事がゴーを出す前に、それを許
さない県庁大包囲行動を、全てのグループ・個人が手を携え、一大結集してや
らなければ、と訴えた。そしてたんぽぽ舎の柳田さんがそれに連帯して自分た
ちもそれに結集すると呼応した。
テントの集団ハンスト行動の起点は哲演さんの5日間断食行動であった。今、
再び哲演さんの呼びかけに応えることが求められている、そういう思いを抱か
せる、魂の訴えであった。
夜のニュースで、関西電力は大阪府市エネルギー戦略会議で、ピーク時の不
足は5%との予測を呈示したと伝えていた。つい先日の政府の需給検証委員会
では14.9%ということであったが・・・。この落差で、広瀬隆さんが4月
17日集団ハンスト記者会見時に述べておられたことを思い出した。広瀬さん
はこの数ヶ月で25%→15%→7%となってきたから、もうすぐ5%を切る
よ、言っておられたのである。
ピークシフトをするだけで最大電力需要は簡単に引き下げられる。適切な電
力消費構造に変えれば、原発などなくても少しも困らないのだ、と山崎さんは
たんぽぽ舎のメルマガNo1456で言っておられる。関電のこの数値からはその真
実性が透けて見えるように思える。 ( Y・T )
たんぽぽ舎です。【TMM:No1458】
2012年5月16日(水) 地震と原発事故情報
転送歓迎
━━━━━━━
★1.たんぽぽ舎の活動-近況報告
◇大飯原発再稼働阻止・連帯行動、伊方応援ツアー、
◇再稼働阻止ハガキ・1万枚に…
◇新たな放射能測定器の導入、サクラと環境・放射能汚染のまとめ作業中
★2.再稼働阻止を重点に関係自治体へ働きかける
「反原発自治体議員・市民連盟」の活動方針(下)
★3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
◇5/19講演(講師:松井栄介さん、椎名千恵子さん)とデモ(埼玉県)
★4.経産省前テントひろば及び4/1-5/5リレーハンストへの連帯アピール
園 良太
━━━━━━━
※明日、5月17日(木)朝7時30分より8時20分(8時またぎ)の時間帯で
TBS朝ズバに関西電力火力発電所(大阪多奈川など)の再稼働についての報道
が流れます。是非ご覧下さい。「プラント技術者の会」の方が話しています。
┏┓
┗■1.たんぽぽ舎の活動-近況報告
| ◇大飯原発再稼働阻止・連帯行動、伊方応援ツアー、
| ◇再稼働阻止ハガキ・1万枚に…
| ◇新たな放射能測定器の導入、サクラと環境・放射能汚染のまとめ作業中
└──── 柳田 真
1.5月1日、3日、5日の忙しい3つの大衆行動を終えて、また、5月13日、
友好団体の「反原発自治体議員・市民連盟」の第2回総会の成功(130人の参加、
村田光平氏の講演)をうけて、たんぽぽ舎は、今、原発の再稼働阻止に全力投入中です。
2.具体的には、
イ.大飯原発再稼働阻止の行動-首相官邸前抗議行動への参加と
5月24(木)25(金)26(土)の現地応援ツアー(参加者募集中)
ロ.伊方原発再稼働阻止をめざして-
6月10(日)11(月)の現地ツアー(参加者募集中)
ハ.再稼働阻止のハガキ1万枚運動-現在9500枚に…
3.その他としては、
イ.食品等の放射能測定装置が新たに1台導入されました。
食品・水などの測定がよりていねいにできるようになります。
ロ.サクラと環境・放射能汚染の調査結果をまとめています。
5月下旬から6月上旬に調査報告集第9集の発行予定(頒価500円)
ハ.4Fの「スペースたんぽぽ」での各種学習会・講座・上映会の開催(1ヶ
月約10回、平均3日に1回の開催)
ニ.プラント技術者の会編集の『原発・危険な再稼働への道』(39頁、頒価300
円)を発行。
ホ.ほぼ日刊の「地震と原発事故情報」を発信。
2011年3月11日以降、約442号に。なお、講読者は約5300人。転送やブログへの
掲載等を含めると約1万名に届いていると思われます。
これらの活動は、多くのボランティアの皆さんによって支えられています。
感謝致します。
┏┓
┗■2.再稼働阻止を重点に関係自治体へ働きかける
└───「反原発自治体議員・市民連盟」の活動方針(下)
(2)東電電気料金値上げに反対する。新電力(PPS)への取組と合わせて。
イ.電気料金値上げ反対の学習会(5/29(火)夕方、講師:槌田敦・布施哲也)、
資料集作り(たんぽぽ舎と共同)。東電本店・支店への働きかけ、大衆的ビラまき。
7月の家庭用電気料金の10%値上げに反対し、消費者庁など国に働きかける。
ロ.新電力(PPS)への取組・第2期をはじめる
“連盟”小冊子(200円)の活用・布施哲也「PPS(新電力)のすすめ」(1.000円)の
活用。結成総会以降の新電力(PPS)からの電力購入の取組は、全国の自治体に広
がり、第二ステージにはいる。供給不足の壁にぶつかっている。電力会社による
送配電独占や託送料などの規制を打ち破るために国への働きかけを行う。電力購
入への入札制度の導入など、高い料金の電力会社からの脱却をめざす。
(3)自治体・議会での活動領域の拡大と工夫
福島第一原発事故による放射線被爆や被害の拡大に対応を強化するためにも、こ
れまで取組が難しかった議会活動を積極的に活用する。
イ.4月発足した「脱原発首長連合」と連携し、反原発(脱原発)決議、杉並区、
三鷹市、八王子市などで広がる「脱原発自治体宣言」に取り組む。
ロ.反原発(脱原発)の立場から、議会での質問や意見を積極的に行い、市民団体
と連携し、質問資料やデータなどを作成し、全国の自治体議会で取組を強める。
ハ.自治体による地域の放射線測定の実施と継続、学校給食食材の測定を自治体
の責任で行い、子どもの命を守る取組を強める。
ニ.市民運動と連携し、自治体の照明や空調などに効果的な節電対策に取り組む。
ホ.福島県の子どもの命を守るネットワークと連帯し、議会・自治体を動かして、
夏休みや冬休みなど一時的避難受け入れ体制を準備する(保養)。
ヘ.自治体の発電電力を電力会社へ安売りをさせない運動を展開する。
(4)脱原発をめざす首長会議との連携
第一歩として、関係者を招いての学習討論会をおこなう
(5)経産省前テントひろばの活動や国会包囲行動などに協力する。
7/16代々木公園10万人集会の結集をめざす。前日に打ち合わせ集会を予定。
(6)廃原発めざす月1回講座の開催
○5/26(土)14:00~16:30原発による動植物の異変(講師・蔵下和男さん)
○5/29(火)19:00~ 東電電気料金値上げの問題点
(講師・槌田敦さん、布施哲也さん)
○6月、東電電気料金値上げの問題点(その2)(講師交渉中)
市民団体と協力し、講演会・学習会を実施し、情報の収集・発信を行い原発の
危険性、原子力政策の破綻を明らかにし、原発廃止をめざす
(7)会員の拡大~議員、議員候補、市民の皆さん、ご協力・ご参加下さい。
(8)ニュースの充実~皆さんからの寄稿を歓迎します。
(9)財政の充実~会員の拡大と会費値上げのお願い。(財政方針の項を参照)
(10)事務局体制の充実~意欲のある方歓迎-市民・議員を問わず積極的にご参加を。
5.日程
7/16(月祝)10万人集会の前段(15日夕方)に打ち合わせを考えたい
シンポジウムは8月にヨコスカ(空母寄港)、東海村、関西(大飯原発)で開催を検討。
┏┓
┗■3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
◇5/19講演(講師:松井栄介さん、椎名千恵子さん)とデモ(埼玉県)
日 時:5月19日(土)13時20分開場
会 場:埼玉県県民健康センター(さいたま市浦和区仲町3-5-1)
浦和駅徒歩13分
講 演:13時40分開演(講師 松井栄介さん、椎名千恵子さん)
デ モ:17時~ 会場から浦和駅までのコースです。
参加費:1,000円 中学生以下無料
連絡先:090-1257-8983(後藤)メール: saitamaaction@yahoo.co.jp
講演のテーマ:
市民と科学者の内部被曝問題研究会の発起人であり医師である松井栄介さん
に内部被曝のお話しを、子どもを放射能から守ろう福島ネットワークの椎名
千恵子さんからは福島に診療所を建設する取組等についてお話しいただきます。
講演会のみ、又はデモのみのご参加も歓迎いたします。
┏┓
┗■4.経産省前テントひろば及び4/1-5/5リレーハンストへの
│ 連帯アピール
└────園 良太
親愛なる皆さんへ!本当にお疲れ様です!去年からテントや「原発いらない福
島の女たち」をお手伝いしていたのですが、2/9に東京都江東区竪川での江東区
役所による野宿者排除に抗議したら、不当逮捕・起訴されてしまいました。
大事な時に戦線離脱してすみません!このため、3/10-3/11の福島にも行けず、
死ぬほど悔しい思いをしました。今度はリレーハンストの始まりを聞いて、東京
拘置所の壁をぶち抜いて今すぐ行きたい!と思ったけれど、まだ壁は厚いので、
熱い思いを送ります。
監獄に2カ月も入れられると、この世界は根本から間違ってるため、根本から
変えないといけないと、本当に痛感します。本来、誰よりも逮捕・起訴されるべ
きは東電を初めとした原発推進派勢力なのに、誰一人裁かれず、自分のように反
原発デモや色々な社会運動に関わる人ばかりが狙われます。しかも、推進勢力が
3.11後も全力で「安全・除染・帰還」キャンペーンを張り巡らせたせいで、賠償
金額と対象範囲が不当に切り縮められています。最大の被害者である福島の人々
が最大の加害者である東電や原発製造企業の子会社に雇われ、除染作業や原発収
束労働をさせられ、より被曝するという、信じられない転倒状態です。そして、
人類史上最悪の事故を起こした国で、原発再稼働を目指すなどはすでに大量の放
射能を浴びて苦しむ被害者をマシンガンで射殺するのと同じような事で、絶対に
許されない犯罪です。
3.11で、原発は立地地域の住民・環境と原発労働者の犠牲なしに成り立たない
事が明確になりました。日本の権力者は福島の破局を隠し、県外の人々は気付い
ていないか、気付かないふりをしている。福島見殺しと原発再稼働はまさに車の
両輪です。1946年に再び日本に原爆が落とされそうになったとしたら、一体どれ
程大勢の人々が戦争に反対したことでしょう。それを思えば、福島の皆さんが
「もうウンザリだ!私たちの被害を最後にしろ!」という思いで再稼働に反対す
るのは真に本質的なアクションです。そして、東京の私たちこそが日常的・主体
的に現状を変えるアクションをしなければならないと思っています。
人は、自分の生きる場所、仕事、人間関係、望む世界像を自分で選び取ってい
く事ができます。それなのに、福島で人々の分断が深まり、放射能への不安や非
難を口にするのがますます難しくなっていると聞き、胸の痛みと推進勢力への怒
りを抑えられません。現地の民主主義と被害者の自己決定権を用意周到に奪い取
った結果だからです。広島・長崎・水俣でも繰り返されてきた政策です。これに
皆さんが「私たちが子どもを守ろう!」と叫ぶのは、それが「命」や「未来」と
同じ意味だからであり、「自分たちの未来は自分たちで決めたい」「金や権力よ
りも人命を大事にしたい」という想いも込めているのだと思います。これこそ、
3.11以後の世界が変わるべき方向です。
経産省前テントと原発いらない福島の女たちのリレーハンストは、世界を変え
るためのつながりをくれる場所です。僕は、テントで多くの大事な人と出会い、
多くの反原発行動を生み出す事が出来ました。それ自体が、様々な人を巻き込み
ながら物事を決めていく、世界中の占拠運動と共通した新しい世界づくりです。
竪川テントや、かつての「年越し派遣村」もそうです。
「女たち」の独創的な表現と切実な声は「女たち」「福島」といった、世界を
変える「私たち」を作りました。昨年10月29日の日比谷公園集会で、皆で編んだ
毛糸の地球を渡し、お互い讃え合い、真の痛みを経験したからこそ共に生きてい
く事を望む姿に感動しました。僕も、体は監獄でも心は一緒です。負けずに早く
合流し、皆さんと生き抜きたい、駆け抜けたい。誰も犠牲にしない未来へ。
2012年5月16日(水) 地震と原発事故情報
転送歓迎
━━━━━━━
★1.たんぽぽ舎の活動-近況報告
◇大飯原発再稼働阻止・連帯行動、伊方応援ツアー、
◇再稼働阻止ハガキ・1万枚に…
◇新たな放射能測定器の導入、サクラと環境・放射能汚染のまとめ作業中
★2.再稼働阻止を重点に関係自治体へ働きかける
「反原発自治体議員・市民連盟」の活動方針(下)
★3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
◇5/19講演(講師:松井栄介さん、椎名千恵子さん)とデモ(埼玉県)
★4.経産省前テントひろば及び4/1-5/5リレーハンストへの連帯アピール
園 良太
━━━━━━━
※明日、5月17日(木)朝7時30分より8時20分(8時またぎ)の時間帯で
TBS朝ズバに関西電力火力発電所(大阪多奈川など)の再稼働についての報道
が流れます。是非ご覧下さい。「プラント技術者の会」の方が話しています。
┏┓
┗■1.たんぽぽ舎の活動-近況報告
| ◇大飯原発再稼働阻止・連帯行動、伊方応援ツアー、
| ◇再稼働阻止ハガキ・1万枚に…
| ◇新たな放射能測定器の導入、サクラと環境・放射能汚染のまとめ作業中
└──── 柳田 真
1.5月1日、3日、5日の忙しい3つの大衆行動を終えて、また、5月13日、
友好団体の「反原発自治体議員・市民連盟」の第2回総会の成功(130人の参加、
村田光平氏の講演)をうけて、たんぽぽ舎は、今、原発の再稼働阻止に全力投入中です。
2.具体的には、
イ.大飯原発再稼働阻止の行動-首相官邸前抗議行動への参加と
5月24(木)25(金)26(土)の現地応援ツアー(参加者募集中)
ロ.伊方原発再稼働阻止をめざして-
6月10(日)11(月)の現地ツアー(参加者募集中)
ハ.再稼働阻止のハガキ1万枚運動-現在9500枚に…
3.その他としては、
イ.食品等の放射能測定装置が新たに1台導入されました。
食品・水などの測定がよりていねいにできるようになります。
ロ.サクラと環境・放射能汚染の調査結果をまとめています。
5月下旬から6月上旬に調査報告集第9集の発行予定(頒価500円)
ハ.4Fの「スペースたんぽぽ」での各種学習会・講座・上映会の開催(1ヶ
月約10回、平均3日に1回の開催)
ニ.プラント技術者の会編集の『原発・危険な再稼働への道』(39頁、頒価300
円)を発行。
ホ.ほぼ日刊の「地震と原発事故情報」を発信。
2011年3月11日以降、約442号に。なお、講読者は約5300人。転送やブログへの
掲載等を含めると約1万名に届いていると思われます。
これらの活動は、多くのボランティアの皆さんによって支えられています。
感謝致します。
┏┓
┗■2.再稼働阻止を重点に関係自治体へ働きかける
└───「反原発自治体議員・市民連盟」の活動方針(下)
(2)東電電気料金値上げに反対する。新電力(PPS)への取組と合わせて。
イ.電気料金値上げ反対の学習会(5/29(火)夕方、講師:槌田敦・布施哲也)、
資料集作り(たんぽぽ舎と共同)。東電本店・支店への働きかけ、大衆的ビラまき。
7月の家庭用電気料金の10%値上げに反対し、消費者庁など国に働きかける。
ロ.新電力(PPS)への取組・第2期をはじめる
“連盟”小冊子(200円)の活用・布施哲也「PPS(新電力)のすすめ」(1.000円)の
活用。結成総会以降の新電力(PPS)からの電力購入の取組は、全国の自治体に広
がり、第二ステージにはいる。供給不足の壁にぶつかっている。電力会社による
送配電独占や託送料などの規制を打ち破るために国への働きかけを行う。電力購
入への入札制度の導入など、高い料金の電力会社からの脱却をめざす。
(3)自治体・議会での活動領域の拡大と工夫
福島第一原発事故による放射線被爆や被害の拡大に対応を強化するためにも、こ
れまで取組が難しかった議会活動を積極的に活用する。
イ.4月発足した「脱原発首長連合」と連携し、反原発(脱原発)決議、杉並区、
三鷹市、八王子市などで広がる「脱原発自治体宣言」に取り組む。
ロ.反原発(脱原発)の立場から、議会での質問や意見を積極的に行い、市民団体
と連携し、質問資料やデータなどを作成し、全国の自治体議会で取組を強める。
ハ.自治体による地域の放射線測定の実施と継続、学校給食食材の測定を自治体
の責任で行い、子どもの命を守る取組を強める。
ニ.市民運動と連携し、自治体の照明や空調などに効果的な節電対策に取り組む。
ホ.福島県の子どもの命を守るネットワークと連帯し、議会・自治体を動かして、
夏休みや冬休みなど一時的避難受け入れ体制を準備する(保養)。
ヘ.自治体の発電電力を電力会社へ安売りをさせない運動を展開する。
(4)脱原発をめざす首長会議との連携
第一歩として、関係者を招いての学習討論会をおこなう
(5)経産省前テントひろばの活動や国会包囲行動などに協力する。
7/16代々木公園10万人集会の結集をめざす。前日に打ち合わせ集会を予定。
(6)廃原発めざす月1回講座の開催
○5/26(土)14:00~16:30原発による動植物の異変(講師・蔵下和男さん)
○5/29(火)19:00~ 東電電気料金値上げの問題点
(講師・槌田敦さん、布施哲也さん)
○6月、東電電気料金値上げの問題点(その2)(講師交渉中)
市民団体と協力し、講演会・学習会を実施し、情報の収集・発信を行い原発の
危険性、原子力政策の破綻を明らかにし、原発廃止をめざす
(7)会員の拡大~議員、議員候補、市民の皆さん、ご協力・ご参加下さい。
(8)ニュースの充実~皆さんからの寄稿を歓迎します。
(9)財政の充実~会員の拡大と会費値上げのお願い。(財政方針の項を参照)
(10)事務局体制の充実~意欲のある方歓迎-市民・議員を問わず積極的にご参加を。
5.日程
7/16(月祝)10万人集会の前段(15日夕方)に打ち合わせを考えたい
シンポジウムは8月にヨコスカ(空母寄港)、東海村、関西(大飯原発)で開催を検討。
┏┓
┗■3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
◇5/19講演(講師:松井栄介さん、椎名千恵子さん)とデモ(埼玉県)
日 時:5月19日(土)13時20分開場
会 場:埼玉県県民健康センター(さいたま市浦和区仲町3-5-1)
浦和駅徒歩13分
講 演:13時40分開演(講師 松井栄介さん、椎名千恵子さん)
デ モ:17時~ 会場から浦和駅までのコースです。
参加費:1,000円 中学生以下無料
連絡先:090-1257-8983(後藤)メール: saitamaaction@yahoo.co.jp
講演のテーマ:
市民と科学者の内部被曝問題研究会の発起人であり医師である松井栄介さん
に内部被曝のお話しを、子どもを放射能から守ろう福島ネットワークの椎名
千恵子さんからは福島に診療所を建設する取組等についてお話しいただきます。
講演会のみ、又はデモのみのご参加も歓迎いたします。
┏┓
┗■4.経産省前テントひろば及び4/1-5/5リレーハンストへの
│ 連帯アピール
└────園 良太
親愛なる皆さんへ!本当にお疲れ様です!去年からテントや「原発いらない福
島の女たち」をお手伝いしていたのですが、2/9に東京都江東区竪川での江東区
役所による野宿者排除に抗議したら、不当逮捕・起訴されてしまいました。
大事な時に戦線離脱してすみません!このため、3/10-3/11の福島にも行けず、
死ぬほど悔しい思いをしました。今度はリレーハンストの始まりを聞いて、東京
拘置所の壁をぶち抜いて今すぐ行きたい!と思ったけれど、まだ壁は厚いので、
熱い思いを送ります。
監獄に2カ月も入れられると、この世界は根本から間違ってるため、根本から
変えないといけないと、本当に痛感します。本来、誰よりも逮捕・起訴されるべ
きは東電を初めとした原発推進派勢力なのに、誰一人裁かれず、自分のように反
原発デモや色々な社会運動に関わる人ばかりが狙われます。しかも、推進勢力が
3.11後も全力で「安全・除染・帰還」キャンペーンを張り巡らせたせいで、賠償
金額と対象範囲が不当に切り縮められています。最大の被害者である福島の人々
が最大の加害者である東電や原発製造企業の子会社に雇われ、除染作業や原発収
束労働をさせられ、より被曝するという、信じられない転倒状態です。そして、
人類史上最悪の事故を起こした国で、原発再稼働を目指すなどはすでに大量の放
射能を浴びて苦しむ被害者をマシンガンで射殺するのと同じような事で、絶対に
許されない犯罪です。
3.11で、原発は立地地域の住民・環境と原発労働者の犠牲なしに成り立たない
事が明確になりました。日本の権力者は福島の破局を隠し、県外の人々は気付い
ていないか、気付かないふりをしている。福島見殺しと原発再稼働はまさに車の
両輪です。1946年に再び日本に原爆が落とされそうになったとしたら、一体どれ
程大勢の人々が戦争に反対したことでしょう。それを思えば、福島の皆さんが
「もうウンザリだ!私たちの被害を最後にしろ!」という思いで再稼働に反対す
るのは真に本質的なアクションです。そして、東京の私たちこそが日常的・主体
的に現状を変えるアクションをしなければならないと思っています。
人は、自分の生きる場所、仕事、人間関係、望む世界像を自分で選び取ってい
く事ができます。それなのに、福島で人々の分断が深まり、放射能への不安や非
難を口にするのがますます難しくなっていると聞き、胸の痛みと推進勢力への怒
りを抑えられません。現地の民主主義と被害者の自己決定権を用意周到に奪い取
った結果だからです。広島・長崎・水俣でも繰り返されてきた政策です。これに
皆さんが「私たちが子どもを守ろう!」と叫ぶのは、それが「命」や「未来」と
同じ意味だからであり、「自分たちの未来は自分たちで決めたい」「金や権力よ
りも人命を大事にしたい」という想いも込めているのだと思います。これこそ、
3.11以後の世界が変わるべき方向です。
経産省前テントと原発いらない福島の女たちのリレーハンストは、世界を変え
るためのつながりをくれる場所です。僕は、テントで多くの大事な人と出会い、
多くの反原発行動を生み出す事が出来ました。それ自体が、様々な人を巻き込み
ながら物事を決めていく、世界中の占拠運動と共通した新しい世界づくりです。
竪川テントや、かつての「年越し派遣村」もそうです。
「女たち」の独創的な表現と切実な声は「女たち」「福島」といった、世界を
変える「私たち」を作りました。昨年10月29日の日比谷公園集会で、皆で編んだ
毛糸の地球を渡し、お互い讃え合い、真の痛みを経験したからこそ共に生きてい
く事を望む姿に感動しました。僕も、体は監獄でも心は一緒です。負けずに早く
合流し、皆さんと生き抜きたい、駆け抜けたい。誰も犠牲にしない未来へ。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1457】
2012年5月16日(水) 地震と原発事故情報
転送歓迎
━━━━━━━
★1.大飯原発の裏山は小さな地震でも崩落する
大飯原発の再稼働はとても危険 (たんぽぽ舎 山崎久隆)
★2.【5・15政府交渉】美浜の会(主催者)ホームページより
大飯3・4号機再稼働をめぐる政府交渉確認点(速報)
★3.反原発自治体議員・市民連盟 第2回総会 -活動方針(上)
原発再稼働阻止を重点に、自治体へ働きかける。(事務局)
★4.東電値上げに異議「国民感情 納得できない」(5月16日 東京新聞より)
★5.<テント日誌 5/14(月)
―経産省前テントひろば247日目 原発ゼロ9日目―>
重大局面を迎え、大飯原発再稼働阻止へ テントはどうしていくべきか
━━━━━━━
┏┓
┗■1.大飯原発の裏山は小さな地震でも崩落する
│ 大飯原発の再稼働はとても危険
└────(たんぽぽ舎 山崎久隆)
関西電力は、大飯原発1、2号機の後背の山が崩落する可能性を認めた。
そのため、後背地を削る工事を行うのだという。
まず共同通信の記事を引用する。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
大飯原発近くの斜面が崩落の恐れ 関電解析、14年度に工事へ
経済産業省原子力安全・保安院は14日に開いた原発の耐震性を検討する専
門家会議で、関西電力大飯原発1、2号機(福井県)の近くにある斜面が地
震で崩落する可能性を否定できないとする関電の解析結果を明らかにした。
関電は崩落防止のため、表面の一部を削り取る工事を2014年度に始める
という。
斜面は原子炉建屋から数十メートル程度しか離れておらず、万一、地震時に
崩れれば事故対応などに影響する可能性もある。
関電が、大飯原発で想定する最大の揺れの強さ(基準地震動)で斜面の強度
を解析したところ、1、2号機北側斜面の表層の弱い部分がわずかに滑り落
ちる場合があることが判明した。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
関電が認める「後背地の山が崩れる可能性」は、基準地震動で揺さぶられた
場合でも起こる可能性があるという。基準地震動とは700ガルだ。たった
700ガルで山が崩落するのだ。
実際にここに襲いかかる地震動は2000ガルを優に超える可能性もある。
そうなると、山が山体崩壊を起こすし地盤崩壊の可能性もある。
しかしこの記事を見て気づかないだろうか。なぜ1、2号機の後背地「だ
け」が崩落する可能性があるとしたのだろう。実際には3、4号機の後背地の
ほうが高くて切り立っている。1、2号機側が崩れるのならば3、4号機側も
崩れるだろう。
運転再開を予定している方は「崩れない」けれど、すぐ運転再開を予定しな
いほうは「崩れるかもしれない」から、2014年度から工事を始めるのだと
いう。
ご都合主義の作文に過ぎない。
これで実際に地震が起き、3、4号機側が崩落し炉心損傷が起きたら「想定
外」だったというのだろう。それは確かに想定外だが、それは想定しない側が
悪いだけだ。その「想定」を今の時点で認める者も同罪だ。
これでも大飯原発を動かすことができるのだろうか。そんなに破滅したいの
か。全く一体どうなっているのだ。
この詳しい解説は23日にスペースたんぽぽにおいて行う。
-・-・-・-・-
5月23日(水)18:45から、スペースたんぽぽ、連続学習会 新シリーズ
「第1回 若狭湾の原発群、再稼働はとんでもない!」講師 山崎久隆
http://www.tanpoposya.net/main/index.php?id=1085
-・-・-・-・-
┏┓
┗■2.【5・15政府交渉】 美浜の会(主催者)ホームページより
│ 大飯3・4号機再稼働をめぐる政府交渉確認点(速報)
└────(メルマガ編集部)
今回の政府交渉の質問事項
http://www.jca.apc.org/mihama/fukushima/seifukoushou_q20120515.htm
政府交渉確認点(速報)からいくつか抜粋します。
http://www.jca.apc.org/mihama/fukushima/seifukoushou_sokuhou20120515.htm
(以下、編集部から若干の補足あり。全文はURLからご覧ください)
◇「耐震安全性評価も、避難ルートの複線化も、斜面崩落の安全性評価も、
再稼働の前提ではない」
◇経産副大臣が約束した雇用・生活保障については、「未だ具体化せず」。
市民側から具体的な計画を求める
◇「小浜市での説明会では理解は得られなかった」と認めた
◇それぞれの質問点について
1.規制庁の発足前に動かそうとしていることについて
→「再稼働は4大臣が4月に決定した判断基準に基づく」「安全審査指
針に合致しなければ運転はできない」というものの、何を根拠に安全を
確認しているかについては答えられず。また、再稼働と安全審査指針
を切り離す理由についても答えられず。
3.避難ルートについて
→避難道路の複線化について、「避難道路の複線化は再稼働の前提ではな
い」という。
→通信機器・防護服などについては「衛星電話、防護服などを平成24年度
の予算で手当てしているが、時期は不明」という。
→SPEEDIに関しては、おおい町(福井県)のシミュレーションは実施され
ておらず、市民側は早急な実施を求めた。
4.原発の停止に伴う雇用や生活の支援・補償について
→4月26日、経産副大臣は現地説明会で「雇用調整助成金のような制度を
フル活用して省庁の枠を超えてできるだけの努力を・・・」と答弁して
いたが、3週間経った現在、何ひとつ実施されていない。市民側は、
いつ、何をやるのか文書にて回答するよう求めた。
6.斜面の安全性について
→市民側から重大な指摘、「大飯原発の斜面の安全評価が終了しておらず、
1、2号機の斜面が崩落する恐れがあるため、2014年度から工事を行う
計画である」ことが、立地現地にまったく伝えられていなかった。
福井県原子力安全専門委員会・福井県知事・おおい町長・おおい町議会
に至急報告することを要望したが、政府側は、「持ち帰って検討する」
とこたえた。
┏┓
┗■3.反原発自治体議員・市民連盟 第2回総会 -活動方針(上)-
│ 原発再稼働阻止を重点に、自治体へ働きかける。
└────(議員・市民連盟 事務局)
“第2の大惨事の発生”を防ぐために全力を。再稼働を阻止する正念場-
自治体での活動が重要。この1年、あって良かった“連盟”。さらに努力して、
正念場で存在感ある活動をみんなで。
1.「第2の原発大惨事の発生」の危険が大きい(状勢の特長)
イ.日本が地震活発期(千年に一度の活発期とも)に入っている。気象庁の
警告(余震注意)。直下地震が原発をおそえば…。
ロ.それなのに、再稼働に必死の推進側。政府、電力会社など原子力帝国マ
フィアの策動。
ハ.福島第一原発(4基)も危険は去っていない。今も空へ海へと放射能。
4号プールが倒壊の危険も。
2.廃原発の運動が広がり、その声が高まる
経産省前テントひろば、大飯を包む関西の活動、伊方を支援する瀬戸内海
ネットの結成、首長会議の誕生など、全国各地の活動-広がるテント・座り込
み。
3.当面予定されている行動
◇大飯-5月下旬 市民による説明会、◇原子力規制庁の発足 ?月
◇伊方-県庁包囲 6/10(日)6/11(月)、◇国会事故調の報告書 6~7月
◇東電電気料金値上げ 7月、◇10万人集会 7/16(月祝)
◇夏・原子力政策大綱、◇エネルギー基本計画決定
◇反原発連合による国会包囲 7/29(日)、◇原水爆禁止世界大会 8月
◇米核空母横須賀配備4周年抗議集会9月、◇臨界ヒバク事故13周年9月30日
4.行動計画
(1)再稼働阻止
イ.自治体への働きかけと、申し入れハガキ運動(1万枚へ近づきつつ)
(たんぽぽ舎と共同)
ロ.現地応援連帯ツアー(たんぽぽ舎と共同)
大飯5月下旬1泊、伊方6/10~11
※活動方針(下)を次号に掲載予定。
┏┓
┗■4.東電値上げに異議「国民感情 納得できない」
└────(5月16日 東京新聞より)
東京電力が申請した家庭向け電気料金の値上げの妥当性を検証する経済産業
相の諮問機関「電気料金審査専門委員会」(委員長・安念潤司中央大法科大学
院教授)が十五日、第一回の会合を開いた。この日は、消費者団体や中小企業
団体の代表者らに対する意見聴取を実施したが批判や異論が相次ぎ、値上げへ
の市民の抵抗感が色濃く反映された。
東京消費者団体連絡センターの矢野洋子事務局長【東電救済のための税金負
担で協力しており、さらなる負担を強いる事になる】
全国消費者団体連絡会の阿南久事務局長【あなたたちは事故を起こした会社
だ。まだ安全対策もしていないのに(料金算出の前提に)柏崎刈羽原発(新潟
県)の再稼働を織り込んでいるのか】。専門委の意見聴取では、東電に対する
参考人の激しい批判の言葉が飛び交った。(中略)
これらの意見を踏まえ、委員からは「消費者の不信感が非常に大きい。詳細
な総括原価の資料を出してほしい」(永田高士公認会計士)とする声が上がり、
東電に情報を隠さずに提供するよう求めた。専門委では今後、東電に経費削減
をさらに求める余地がないか検討していく。
┏┓
┗■5.<テント日誌 5/14(月)
│ ―経産省前テントひろば247日目 原発ゼロ9日目―>
│ 重大局面を迎え、大飯原発再稼働阻止へ
│ テントはどうしていくべきか・・・
└────( Y・T)
5月14日(月) 晴れ後曇り。
この日は怒りの報せから始まった。大飯町議会全員協議会が12:1で再稼働
容認の決定をなし、町長に上げたという報せである。推進側にとっては通過儀
礼であったはずの4月26日の住民説明会で反対・慎重意見が噴出し、柳沢副
大臣が「意見はどうしても反対意見が出てくる」という言い訳をして逃げ帰り、
それを境に住民の空気が一変したと言われていた。その住民の意見に背を向け、
町議会全協は秘密会をバタバタと二転三転して繰り返した末にこの決定を行っ
た。
大飯町でも福井県でももはや住民の賛同という形が叶わなくなるや、住民の
意見は無視し、置き去りにして、議会の「責任」と首長の独断で同意を表明す
るという策謀である。それはどんなにデタラメと安全性欠如であろうと、4閣
僚(+仙谷)の政治判断で全ては決定される、というところに連なっている。
関西での電力危機・計画停電キャンペーンとともに、推進勢力による激しい
隠然公然の工作が繰り返されている。
大飯現地・福井・関西で、そして全国の住民の意思を目に見える形に創り上
げて、巨大なNO!の力として包囲していくことが必要とされている。全国が
大飯・福井に連なり、全国が一つになるような闘いが問われている。
この日、先日発足した脱原発をめざす自治体首長全国ネットワークの、村上
東海村村長、三上湖西市市長らが、経産省に、大飯原発の再稼働を止めろ、そ
してエネルギー戦略審議会で原発ゼロをはっきりと打ち出すべき、という申し
入れを行ったというニュースも報じられた。
夕刻、テントの前の交差点で、浪江の「希望の牧場」の吉澤が宣伝カーで訴
えている。浪江町はチェルノブイリと化した。この現実を前にしては再稼働は
あり得ないことだ、もう原発はやめるしかないと。その後、テントで少し話を
伺った。被曝した牛を生かし、育てることで、何かに役立てたい。ある特殊な
水を飲ませることによって被曝量は1/4になった。また浜通ではもう米作り
はできないから、サトウキビに似たなんとかという作物を栽培して、バイオエ
タノールを抽出し、新たなエネルギーの産地にしていきたい等々の構想が語ら
れていた。
吉澤さんの自らが大量に被曝しながらの訴えと情熱に頭が下がる。
夜はテント全体会議であった。集団ハンスト行動を振り返った議論もさるこ
とながら、大飯原発再稼働阻止の闘いの議論も沸騰した。それは引き続いての
課題となったが、是非、様々な意見と提案をお寄せいただければ、と思う。ま
た、この間集団ハンスト行動に支援連帯のカンパをたくさんいただいているこ
とが報告された。あらためて、お礼と報告をお送りする作業に取り組むことに
なったことをお知らせしておきたい。
(5月13日(日)のテント日誌はお休みです)
2012年5月16日(水) 地震と原発事故情報
転送歓迎
━━━━━━━
★1.大飯原発の裏山は小さな地震でも崩落する
大飯原発の再稼働はとても危険 (たんぽぽ舎 山崎久隆)
★2.【5・15政府交渉】美浜の会(主催者)ホームページより
大飯3・4号機再稼働をめぐる政府交渉確認点(速報)
★3.反原発自治体議員・市民連盟 第2回総会 -活動方針(上)
原発再稼働阻止を重点に、自治体へ働きかける。(事務局)
★4.東電値上げに異議「国民感情 納得できない」(5月16日 東京新聞より)
★5.<テント日誌 5/14(月)
―経産省前テントひろば247日目 原発ゼロ9日目―>
重大局面を迎え、大飯原発再稼働阻止へ テントはどうしていくべきか
━━━━━━━
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┗■1.大飯原発の裏山は小さな地震でも崩落する
│ 大飯原発の再稼働はとても危険
└────(たんぽぽ舎 山崎久隆)
関西電力は、大飯原発1、2号機の後背の山が崩落する可能性を認めた。
そのため、後背地を削る工事を行うのだという。
まず共同通信の記事を引用する。
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大飯原発近くの斜面が崩落の恐れ 関電解析、14年度に工事へ
経済産業省原子力安全・保安院は14日に開いた原発の耐震性を検討する専
門家会議で、関西電力大飯原発1、2号機(福井県)の近くにある斜面が地
震で崩落する可能性を否定できないとする関電の解析結果を明らかにした。
関電は崩落防止のため、表面の一部を削り取る工事を2014年度に始める
という。
斜面は原子炉建屋から数十メートル程度しか離れておらず、万一、地震時に
崩れれば事故対応などに影響する可能性もある。
関電が、大飯原発で想定する最大の揺れの強さ(基準地震動)で斜面の強度
を解析したところ、1、2号機北側斜面の表層の弱い部分がわずかに滑り落
ちる場合があることが判明した。
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関電が認める「後背地の山が崩れる可能性」は、基準地震動で揺さぶられた
場合でも起こる可能性があるという。基準地震動とは700ガルだ。たった
700ガルで山が崩落するのだ。
実際にここに襲いかかる地震動は2000ガルを優に超える可能性もある。
そうなると、山が山体崩壊を起こすし地盤崩壊の可能性もある。
しかしこの記事を見て気づかないだろうか。なぜ1、2号機の後背地「だ
け」が崩落する可能性があるとしたのだろう。実際には3、4号機の後背地の
ほうが高くて切り立っている。1、2号機側が崩れるのならば3、4号機側も
崩れるだろう。
運転再開を予定している方は「崩れない」けれど、すぐ運転再開を予定しな
いほうは「崩れるかもしれない」から、2014年度から工事を始めるのだと
いう。
ご都合主義の作文に過ぎない。
これで実際に地震が起き、3、4号機側が崩落し炉心損傷が起きたら「想定
外」だったというのだろう。それは確かに想定外だが、それは想定しない側が
悪いだけだ。その「想定」を今の時点で認める者も同罪だ。
これでも大飯原発を動かすことができるのだろうか。そんなに破滅したいの
か。全く一体どうなっているのだ。
この詳しい解説は23日にスペースたんぽぽにおいて行う。
-・-・-・-・-
5月23日(水)18:45から、スペースたんぽぽ、連続学習会 新シリーズ
「第1回 若狭湾の原発群、再稼働はとんでもない!」講師 山崎久隆
http://www.tanpoposya.net/main/index.php?id=1085
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┗■2.【5・15政府交渉】 美浜の会(主催者)ホームページより
│ 大飯3・4号機再稼働をめぐる政府交渉確認点(速報)
└────(メルマガ編集部)
今回の政府交渉の質問事項
http://www.jca.apc.org/mihama/fukushima/seifukoushou_q20120515.htm
政府交渉確認点(速報)からいくつか抜粋します。
http://www.jca.apc.org/mihama/fukushima/seifukoushou_sokuhou20120515.htm
(以下、編集部から若干の補足あり。全文はURLからご覧ください)
◇「耐震安全性評価も、避難ルートの複線化も、斜面崩落の安全性評価も、
再稼働の前提ではない」
◇経産副大臣が約束した雇用・生活保障については、「未だ具体化せず」。
市民側から具体的な計画を求める
◇「小浜市での説明会では理解は得られなかった」と認めた
◇それぞれの質問点について
1.規制庁の発足前に動かそうとしていることについて
→「再稼働は4大臣が4月に決定した判断基準に基づく」「安全審査指
針に合致しなければ運転はできない」というものの、何を根拠に安全を
確認しているかについては答えられず。また、再稼働と安全審査指針
を切り離す理由についても答えられず。
3.避難ルートについて
→避難道路の複線化について、「避難道路の複線化は再稼働の前提ではな
い」という。
→通信機器・防護服などについては「衛星電話、防護服などを平成24年度
の予算で手当てしているが、時期は不明」という。
→SPEEDIに関しては、おおい町(福井県)のシミュレーションは実施され
ておらず、市民側は早急な実施を求めた。
4.原発の停止に伴う雇用や生活の支援・補償について
→4月26日、経産副大臣は現地説明会で「雇用調整助成金のような制度を
フル活用して省庁の枠を超えてできるだけの努力を・・・」と答弁して
いたが、3週間経った現在、何ひとつ実施されていない。市民側は、
いつ、何をやるのか文書にて回答するよう求めた。
6.斜面の安全性について
→市民側から重大な指摘、「大飯原発の斜面の安全評価が終了しておらず、
1、2号機の斜面が崩落する恐れがあるため、2014年度から工事を行う
計画である」ことが、立地現地にまったく伝えられていなかった。
福井県原子力安全専門委員会・福井県知事・おおい町長・おおい町議会
に至急報告することを要望したが、政府側は、「持ち帰って検討する」
とこたえた。
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┗■3.反原発自治体議員・市民連盟 第2回総会 -活動方針(上)-
│ 原発再稼働阻止を重点に、自治体へ働きかける。
└────(議員・市民連盟 事務局)
“第2の大惨事の発生”を防ぐために全力を。再稼働を阻止する正念場-
自治体での活動が重要。この1年、あって良かった“連盟”。さらに努力して、
正念場で存在感ある活動をみんなで。
1.「第2の原発大惨事の発生」の危険が大きい(状勢の特長)
イ.日本が地震活発期(千年に一度の活発期とも)に入っている。気象庁の
警告(余震注意)。直下地震が原発をおそえば…。
ロ.それなのに、再稼働に必死の推進側。政府、電力会社など原子力帝国マ
フィアの策動。
ハ.福島第一原発(4基)も危険は去っていない。今も空へ海へと放射能。
4号プールが倒壊の危険も。
2.廃原発の運動が広がり、その声が高まる
経産省前テントひろば、大飯を包む関西の活動、伊方を支援する瀬戸内海
ネットの結成、首長会議の誕生など、全国各地の活動-広がるテント・座り込
み。
3.当面予定されている行動
◇大飯-5月下旬 市民による説明会、◇原子力規制庁の発足 ?月
◇伊方-県庁包囲 6/10(日)6/11(月)、◇国会事故調の報告書 6~7月
◇東電電気料金値上げ 7月、◇10万人集会 7/16(月祝)
◇夏・原子力政策大綱、◇エネルギー基本計画決定
◇反原発連合による国会包囲 7/29(日)、◇原水爆禁止世界大会 8月
◇米核空母横須賀配備4周年抗議集会9月、◇臨界ヒバク事故13周年9月30日
4.行動計画
(1)再稼働阻止
イ.自治体への働きかけと、申し入れハガキ運動(1万枚へ近づきつつ)
(たんぽぽ舎と共同)
ロ.現地応援連帯ツアー(たんぽぽ舎と共同)
大飯5月下旬1泊、伊方6/10~11
※活動方針(下)を次号に掲載予定。
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┗■4.東電値上げに異議「国民感情 納得できない」
└────(5月16日 東京新聞より)
東京電力が申請した家庭向け電気料金の値上げの妥当性を検証する経済産業
相の諮問機関「電気料金審査専門委員会」(委員長・安念潤司中央大法科大学
院教授)が十五日、第一回の会合を開いた。この日は、消費者団体や中小企業
団体の代表者らに対する意見聴取を実施したが批判や異論が相次ぎ、値上げへ
の市民の抵抗感が色濃く反映された。
東京消費者団体連絡センターの矢野洋子事務局長【東電救済のための税金負
担で協力しており、さらなる負担を強いる事になる】
全国消費者団体連絡会の阿南久事務局長【あなたたちは事故を起こした会社
だ。まだ安全対策もしていないのに(料金算出の前提に)柏崎刈羽原発(新潟
県)の再稼働を織り込んでいるのか】。専門委の意見聴取では、東電に対する
参考人の激しい批判の言葉が飛び交った。(中略)
これらの意見を踏まえ、委員からは「消費者の不信感が非常に大きい。詳細
な総括原価の資料を出してほしい」(永田高士公認会計士)とする声が上がり、
東電に情報を隠さずに提供するよう求めた。専門委では今後、東電に経費削減
をさらに求める余地がないか検討していく。
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┗■5.<テント日誌 5/14(月)
│ ―経産省前テントひろば247日目 原発ゼロ9日目―>
│ 重大局面を迎え、大飯原発再稼働阻止へ
│ テントはどうしていくべきか・・・
└────( Y・T)
5月14日(月) 晴れ後曇り。
この日は怒りの報せから始まった。大飯町議会全員協議会が12:1で再稼働
容認の決定をなし、町長に上げたという報せである。推進側にとっては通過儀
礼であったはずの4月26日の住民説明会で反対・慎重意見が噴出し、柳沢副
大臣が「意見はどうしても反対意見が出てくる」という言い訳をして逃げ帰り、
それを境に住民の空気が一変したと言われていた。その住民の意見に背を向け、
町議会全協は秘密会をバタバタと二転三転して繰り返した末にこの決定を行っ
た。
大飯町でも福井県でももはや住民の賛同という形が叶わなくなるや、住民の
意見は無視し、置き去りにして、議会の「責任」と首長の独断で同意を表明す
るという策謀である。それはどんなにデタラメと安全性欠如であろうと、4閣
僚(+仙谷)の政治判断で全ては決定される、というところに連なっている。
関西での電力危機・計画停電キャンペーンとともに、推進勢力による激しい
隠然公然の工作が繰り返されている。
大飯現地・福井・関西で、そして全国の住民の意思を目に見える形に創り上
げて、巨大なNO!の力として包囲していくことが必要とされている。全国が
大飯・福井に連なり、全国が一つになるような闘いが問われている。
この日、先日発足した脱原発をめざす自治体首長全国ネットワークの、村上
東海村村長、三上湖西市市長らが、経産省に、大飯原発の再稼働を止めろ、そ
してエネルギー戦略審議会で原発ゼロをはっきりと打ち出すべき、という申し
入れを行ったというニュースも報じられた。
夕刻、テントの前の交差点で、浪江の「希望の牧場」の吉澤が宣伝カーで訴
えている。浪江町はチェルノブイリと化した。この現実を前にしては再稼働は
あり得ないことだ、もう原発はやめるしかないと。その後、テントで少し話を
伺った。被曝した牛を生かし、育てることで、何かに役立てたい。ある特殊な
水を飲ませることによって被曝量は1/4になった。また浜通ではもう米作り
はできないから、サトウキビに似たなんとかという作物を栽培して、バイオエ
タノールを抽出し、新たなエネルギーの産地にしていきたい等々の構想が語ら
れていた。
吉澤さんの自らが大量に被曝しながらの訴えと情熱に頭が下がる。
夜はテント全体会議であった。集団ハンスト行動を振り返った議論もさるこ
とながら、大飯原発再稼働阻止の闘いの議論も沸騰した。それは引き続いての
課題となったが、是非、様々な意見と提案をお寄せいただければ、と思う。ま
た、この間集団ハンスト行動に支援連帯のカンパをたくさんいただいているこ
とが報告された。あらためて、お礼と報告をお送りする作業に取り組むことに
なったことをお知らせしておきたい。
(5月13日(日)のテント日誌はお休みです)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1456】
2012年5月15日(火) 地震と原発事故情報
転送歓迎
━━━━━━━
★1.原発の再開は絶対認められない 電気は足りる
山崎久隆
★2.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
◇5/18首相官邸前抗議行動
★3.新聞・雑誌から
◇「再稼働ばかげている」 脱原発首長会議経産副大臣に迫る
(5月15日東京新聞より抜粋)
★4.<テント日誌 5/12(土)―
経産省前テントひろば245日目 原発ゼロ7日目>
抗議行動はテントひろばを通じて広がり繋がる!
~テントひろばの新たなステージと新たな価値観としての
母性(女たち)文化
━━━━━━━
┏┓
┗■1.原発の再開は絶対認められない
| 電気は足りる
└──── 山崎久隆
日本全国の発電設備は10電力で2億400万キロワットもある。そのうち約
4千800万キロワットが原発なので、使えるのは差引1億5600万キロワッ
トであるが、日本で最も電力消費の多かった2001年8月のピークは1億78
00万キロワットだった。(沖縄電力を除く)
これだけを見ると「足りないでは無いか」と思われるかもしれない。しかし供
給可能な設備はまだある。電源開発などの卸電気事業者から買っている分だ。
電源開発は火力や水力合わせて1700万キロワットの設備容量がある。なお日
本原子力発電は原発しか保有していないので計算から除外する。
その他に、「特定規模電気事業」いわゆる「PPS」事業者があり、この設備
容量は1500万キロワットある。
その他に自家発電設備の内、自社消費分以外の「余剰分」がある。これがどれ
だけあるのか、経産省はとっくに知っているはずなのだが、明らかにしようとし
ない。
自家発電設備自体は、全国で約6000万キロワットある。このうち自社消費
分やPPSへの売却を除いた電力会社への供給可能量は、少なくても推定130
0万キロワットほどはあるのではないかという推計もある。
ただし、実際に供給できるかどうかは未知数ではある。
ここで整理してみる。
全国で平均5%ほどの節電をしたと仮定しよう。すると、1億7800万キロ
ワットは1億6900万キロワット程度に引き下げられる。これに電源開発から
1700万キロワット供給し、さらに自家発電電力量を1300万と仮定すれば、
差引電力会社が手当てすべき量は1億3900万キロワットとなる。
電力の全設備が1億5600万だから、設備は足りる。予備率が11%もある。
これで停電が起きるというのだったら、いったい電力会社はどんな設備運営をし
ているのかと疑問になる。関電のこれまでの言い分を聞くにつけ、わざと停電を
引き起こしたがっているとしか思えない。
ちなみに昨年の最大三日平均は1億5515万キロワットだった。
本当に必要なのは電力ピーク対策
この最大電力需要は瞬間値だ。最も暑い日の午後1時から4時くらい、24時
間ずっと巨大な発電電力量を維持する必要などない。その程度のことは経産省の
資料にさえ書いてあるというのに、一日中停電するかのごとく宣伝している関電
のデタラメさには恐れ入る。
設備の利用率は「負荷率」と呼ばれる。原発があった時代から、日本はおおむ
ね60%だ。これはドイツの74%、英国の67%と比べても低く、同様の原発
大国であるフランスと同じだ。なお、米国はさらに低く58.6%である。
日本の設備利用率がドイツ並みになるだけで、設備の利用効率は10%以上も
上がることはほとんど知られていない。設備利用率が低いのは、ピーク時電力が
高くボトムが低いからだ。ピークシフトをするだけで最大電力需要を簡単に引き
下げられる。それを「節電」というのはやや違うのではないか。このような電力
利用を「スマートに」変えることは「適電」と言うべきだろう。適切な電力消費
構造に変えれば、原発などなくなっても少しも困らない。
巨大な揚水発電所などを沢山作って、ピークを減らすよりピークに合わせて供
給する設備を増設し続けてきたため、いびつな電力浪費構造になってしまった。
設備利用率が極端に低い揚水式発電所を作れたのも、それをそのまま設備投資と
して電力料金に乗せられるような制度が温存されていたためだ。
地域独占体制を解体せよ
全国を足してしまうと、こんな計算になるのだが、これを9電力会社ごとに分
割すると、新聞に掲載されているような、でこぼこ状態になるというわけだ。地
域独占の電力会社がこれまで設備投資を値切ってきた「東西連系」などは、
典型的な例だが、独占体制が長く続いた結果の「腐った」状態が生み出した現実
であろう。もはや地域独占の「護送船団方式」をやめることが第一に必要だ。
次にすべきことは、電力を送る事業と、発電する事業を分割することだ。
送電は事業と言ってもいわば「公益事業」であり、過度な営利目的に使うこと
はやめるべきだ。そう主張するもう一つの理由は、送電網への投資がおろそかに
なることも大規模停電事故を引き起こす原因になり得るからだ。実際に米国カリ
フォルニア州で起きたことがある。
さらに、公益企業体として送電網を維持することにより、小規模発電事業者の
送電が低コストで実現し、例えば北海道の広大な土地を使った太陽光発電が廉価
で東京に運ぶことが可能になるなどと、ビジネスチャンスの増大による再生可能
エネルギー事業への新規参入が見込めるからだ。
休耕田になってしまった土地を、新たな電力生産地として活用できればと誰も
が思っていても規模が小さすぎてコストが掛かり過ぎるなどということも解消で
きる可能性が広がるだろう。
日本の電力政策がデタラメだったことを本当に反省するのならば9電力体制の
解体こそが必要なのだ。
┏┓
┗■2.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
└────
◇5月18日(金)18時より、野田政権に対し、多くの人々の原発反対、再稼働反対
の声を伝えるため、首相官邸前で抗議行動を行います。
是非、多くの皆様のご参加をお願いします。
【日 時】5月18日(金)18時から20時を予定
【場 所】首相官邸前(国会記者会館前、国会議事堂前駅3番出口出てすぐ)
【呼びかけ】首都圏反原発連合有志(http://coalitionagainstnukes.jp)
詳細情報は http://coalitionagainstnukes.jp/?page_id=504 に掲載されます。
┏┓
┗■3.新聞・雑誌から
◇「再稼働ばかげている」 脱原発首長会議経産副大臣に迫る
四月末に発足した「脱原発をめざす首長会議」の村上達也・茨城県東海村村長、
三上元・静岡県湖西市長らが十四日、経済産業省で柳沢光美副大臣と会談し、設
立会合で可決した決議文を手渡して脱原発に向けた取り組みを求めた。
首長会議は原発に依存しない地域づくりを主張する全国三十五都道府県の首長
・元首長七十二人が参加。決議文では、政府の新エネルギー基本計画で「原発ゼ
ロ」を決定するよう要求。関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)をは
じめ原発の再稼働では「拙速に陥らず、自治体・住民の合意形成を求む」とした。
三上市長は柳沢副大臣に「脱原発派と推進派の割合は今や八対二」と脱原発を
求める世論の高まりを指摘。「(原発)ゼロの方向へ、ぜひとも決めてほしい」
と迫った。
村上村長は、再稼働や電気料金値上げを推進する官財界の動きを「国民と遊離
すると思う。なし崩し的に再稼働というばかげたことをやれば(日本は)第二、
第三の敗戦になる」と批判した。(5月15日東京新聞より抜粋)
┏┓
┗■4.<テント日誌 5/12(土)―
│ 経産省前テントひろば245日目 原発ゼロ7日目>
│ 抗議行動はテントひろばを通じて広がり繋がる!
│ ~テントひろばの新たなステージと新たな価値観としての
│ 母性(女たち)文化
└────( F記 )
今日は相次いで行われたイベントのその緊張と疲れのためか、テントには行か
ず一日中自宅でお休みをさせて頂いた。しかしこの日は「★5.12原発再稼働許す
な!首相官邸前抗議行動【主催】首都圏反原発連合有志」が行われた。7~80
0人の参加があったとの事ですがテントからも何名かが参加したようでした。彼
らの抗議は毎回多くの人々が集まる一大行動になっています。福島からも、希望
の牧場の吉澤さんや、富岡町から茨城に避難されている方がアピールした。
その他、13時からは経団連前で「全交」さんの抗議行動、官邸前抗議行動と
同じ15時には東電本店前で「東電前アクション」が行われました。思えば僕も
このアクションには去年の早い時期から参加しましたが、もう一年も続いている
大きな抗議行動になったとの感慨を持たずにはいられません。しかも色々な抗議
行動の中で若い方々がいち早く始め、継続していることに対して尊敬の念すら感
じます。
抗議後は第二テントで交流会も行われたようで、今後の運動について熱い議論
が交わされたことだと思います。
(ここでタッチーの報告)東電前アクション終了後のテントでの交流会準備で第
2テントに足を運んだところ、アクションでの発言をお願いしている避難者のお
ふたりが、テントの奥で、10名近い若者たちを相手にお話をされて、ミニ集会。
若者たちは、東京西部のキリスト者のグループの人たちで、彼らもそのまま東電
前アクションに参加。
アクション終了後、テントに移動すると、街宣車とすれ違い、スワ、さっきま
でテントで嫌がらせしていた右翼か?と見れば、希望の牧場の吉沢さん、横断歩
道の真ん中でエール交換、交流会にお誘い。スペースたんぽぽでの経産省前テン
トひろば応援講座の第1回の講師で来ていただいた被曝家畜の飼育を続けている
方だ。
交流会は30人くらいの参加者で全員の自己紹介や東電前アクションの映像をプ
ロジェクターで映写、スクリーンが見つからずにシーツを貼っての上映でしたが、
盛り上がりました。お天気が良かったので、テントの入り口を大きく開けて、テ
ントひろばに集う人たちも次々と交流、官邸前抗議行動から戻った、とつきとお
かの女たちの座り込みの本日のローテのSさん、スマイリングサンバッグで通勤
するツワモノOLのAちゃん、泊まり込み防衛の青年、更にははるばる大阪からバ
イクで来た門真市の鮮烈左翼議員の戸田ひさよしさんも参加。初テントとのこと
です。(ここまでタッチー記)
今日も北関東のほうから罵声ドライブ同好会、さらに軍歌愛好会の方々がいら
したようです。
テント前には車を止めず、経産省本館正門横にある車通用口に止めたそうで、ご
自分たちも経産省の一部を占拠したと悦に入っていたようだと、経産省の方から
教えて頂きました。
明日13日の13時半から明治大学リバティータワーにおいて、「反原発自治
体議員・市民連合」による第二回総会と記念講演があり、経産省テントひろばか
らは渕上太郎代表が来賓挨拶をされると聞きましたが、記念講演は元スイス大使
の村田光平氏が=なぜ急ぐ再稼動-そのウラにあるもの=と題して行われるそう
です。
村田さんは福島第1原発4号機燃料プールの危機的状況とそれがもたらす破滅
的事態について全世界に訴え、国際的対応を求める呼びかけをされているが、僕
は彼の主張する「母性文明の創設」に強くひかれます。
母の日を前にしてどうしても忘れられない言葉があります。それは昨年10月
に「原発いらない福島の女たち」の活動の中でどなたかが僕に語った言葉です。
『原発を作ったのは男社会だ!』
その言葉には福島の女たちが原発を絶対止めて見せるとの意気込みだけでなく。
本気でこの世の中の仕組みを変えようとする確固たる意思が漲っていたのです。
村田氏は「父性文化」と「母性文化」のバランスが大切であると語っていますが、
今は歩みを緩め、しっかりと地に足の着いた歩き方の模索をすべき時だと思いま
す。まるでそれは佐藤幸子さんが「自然農」の極みにたどり着いた長い時間を必
要とするとは思いますが・・・。
しかしその宝物とも思われる福島県・川俣町のその土地は高汚染の放射能にま
みれ、佐藤さんの一家の夢と将来を奪っただけでなく。そこの関わった多くの方
々、そしてそこで研修していた若者たちの未来すら奪ってしまったのです。
【訂正】5/11の日誌で、大飯原発3・4号機が、BWR型とありましたのは、
PWR型の誤りです。訂正致します。
2012年5月15日(火) 地震と原発事故情報
転送歓迎
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★1.原発の再開は絶対認められない 電気は足りる
山崎久隆
★2.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
◇5/18首相官邸前抗議行動
★3.新聞・雑誌から
◇「再稼働ばかげている」 脱原発首長会議経産副大臣に迫る
(5月15日東京新聞より抜粋)
★4.<テント日誌 5/12(土)―
経産省前テントひろば245日目 原発ゼロ7日目>
抗議行動はテントひろばを通じて広がり繋がる!
~テントひろばの新たなステージと新たな価値観としての
母性(女たち)文化
━━━━━━━
┏┓
┗■1.原発の再開は絶対認められない
| 電気は足りる
└──── 山崎久隆
日本全国の発電設備は10電力で2億400万キロワットもある。そのうち約
4千800万キロワットが原発なので、使えるのは差引1億5600万キロワッ
トであるが、日本で最も電力消費の多かった2001年8月のピークは1億78
00万キロワットだった。(沖縄電力を除く)
これだけを見ると「足りないでは無いか」と思われるかもしれない。しかし供
給可能な設備はまだある。電源開発などの卸電気事業者から買っている分だ。
電源開発は火力や水力合わせて1700万キロワットの設備容量がある。なお日
本原子力発電は原発しか保有していないので計算から除外する。
その他に、「特定規模電気事業」いわゆる「PPS」事業者があり、この設備
容量は1500万キロワットある。
その他に自家発電設備の内、自社消費分以外の「余剰分」がある。これがどれ
だけあるのか、経産省はとっくに知っているはずなのだが、明らかにしようとし
ない。
自家発電設備自体は、全国で約6000万キロワットある。このうち自社消費
分やPPSへの売却を除いた電力会社への供給可能量は、少なくても推定130
0万キロワットほどはあるのではないかという推計もある。
ただし、実際に供給できるかどうかは未知数ではある。
ここで整理してみる。
全国で平均5%ほどの節電をしたと仮定しよう。すると、1億7800万キロ
ワットは1億6900万キロワット程度に引き下げられる。これに電源開発から
1700万キロワット供給し、さらに自家発電電力量を1300万と仮定すれば、
差引電力会社が手当てすべき量は1億3900万キロワットとなる。
電力の全設備が1億5600万だから、設備は足りる。予備率が11%もある。
これで停電が起きるというのだったら、いったい電力会社はどんな設備運営をし
ているのかと疑問になる。関電のこれまでの言い分を聞くにつけ、わざと停電を
引き起こしたがっているとしか思えない。
ちなみに昨年の最大三日平均は1億5515万キロワットだった。
本当に必要なのは電力ピーク対策
この最大電力需要は瞬間値だ。最も暑い日の午後1時から4時くらい、24時
間ずっと巨大な発電電力量を維持する必要などない。その程度のことは経産省の
資料にさえ書いてあるというのに、一日中停電するかのごとく宣伝している関電
のデタラメさには恐れ入る。
設備の利用率は「負荷率」と呼ばれる。原発があった時代から、日本はおおむ
ね60%だ。これはドイツの74%、英国の67%と比べても低く、同様の原発
大国であるフランスと同じだ。なお、米国はさらに低く58.6%である。
日本の設備利用率がドイツ並みになるだけで、設備の利用効率は10%以上も
上がることはほとんど知られていない。設備利用率が低いのは、ピーク時電力が
高くボトムが低いからだ。ピークシフトをするだけで最大電力需要を簡単に引き
下げられる。それを「節電」というのはやや違うのではないか。このような電力
利用を「スマートに」変えることは「適電」と言うべきだろう。適切な電力消費
構造に変えれば、原発などなくなっても少しも困らない。
巨大な揚水発電所などを沢山作って、ピークを減らすよりピークに合わせて供
給する設備を増設し続けてきたため、いびつな電力浪費構造になってしまった。
設備利用率が極端に低い揚水式発電所を作れたのも、それをそのまま設備投資と
して電力料金に乗せられるような制度が温存されていたためだ。
地域独占体制を解体せよ
全国を足してしまうと、こんな計算になるのだが、これを9電力会社ごとに分
割すると、新聞に掲載されているような、でこぼこ状態になるというわけだ。地
域独占の電力会社がこれまで設備投資を値切ってきた「東西連系」などは、
典型的な例だが、独占体制が長く続いた結果の「腐った」状態が生み出した現実
であろう。もはや地域独占の「護送船団方式」をやめることが第一に必要だ。
次にすべきことは、電力を送る事業と、発電する事業を分割することだ。
送電は事業と言ってもいわば「公益事業」であり、過度な営利目的に使うこと
はやめるべきだ。そう主張するもう一つの理由は、送電網への投資がおろそかに
なることも大規模停電事故を引き起こす原因になり得るからだ。実際に米国カリ
フォルニア州で起きたことがある。
さらに、公益企業体として送電網を維持することにより、小規模発電事業者の
送電が低コストで実現し、例えば北海道の広大な土地を使った太陽光発電が廉価
で東京に運ぶことが可能になるなどと、ビジネスチャンスの増大による再生可能
エネルギー事業への新規参入が見込めるからだ。
休耕田になってしまった土地を、新たな電力生産地として活用できればと誰も
が思っていても規模が小さすぎてコストが掛かり過ぎるなどということも解消で
きる可能性が広がるだろう。
日本の電力政策がデタラメだったことを本当に反省するのならば9電力体制の
解体こそが必要なのだ。
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┗■2.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
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◇5月18日(金)18時より、野田政権に対し、多くの人々の原発反対、再稼働反対
の声を伝えるため、首相官邸前で抗議行動を行います。
是非、多くの皆様のご参加をお願いします。
【日 時】5月18日(金)18時から20時を予定
【場 所】首相官邸前(国会記者会館前、国会議事堂前駅3番出口出てすぐ)
【呼びかけ】首都圏反原発連合有志(http://coalitionagainstnukes.jp)
詳細情報は http://coalitionagainstnukes.jp/?page_id=504 に掲載されます。
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┗■3.新聞・雑誌から
◇「再稼働ばかげている」 脱原発首長会議経産副大臣に迫る
四月末に発足した「脱原発をめざす首長会議」の村上達也・茨城県東海村村長、
三上元・静岡県湖西市長らが十四日、経済産業省で柳沢光美副大臣と会談し、設
立会合で可決した決議文を手渡して脱原発に向けた取り組みを求めた。
首長会議は原発に依存しない地域づくりを主張する全国三十五都道府県の首長
・元首長七十二人が参加。決議文では、政府の新エネルギー基本計画で「原発ゼ
ロ」を決定するよう要求。関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)をは
じめ原発の再稼働では「拙速に陥らず、自治体・住民の合意形成を求む」とした。
三上市長は柳沢副大臣に「脱原発派と推進派の割合は今や八対二」と脱原発を
求める世論の高まりを指摘。「(原発)ゼロの方向へ、ぜひとも決めてほしい」
と迫った。
村上村長は、再稼働や電気料金値上げを推進する官財界の動きを「国民と遊離
すると思う。なし崩し的に再稼働というばかげたことをやれば(日本は)第二、
第三の敗戦になる」と批判した。(5月15日東京新聞より抜粋)
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┗■4.<テント日誌 5/12(土)―
│ 経産省前テントひろば245日目 原発ゼロ7日目>
│ 抗議行動はテントひろばを通じて広がり繋がる!
│ ~テントひろばの新たなステージと新たな価値観としての
│ 母性(女たち)文化
└────( F記 )
今日は相次いで行われたイベントのその緊張と疲れのためか、テントには行か
ず一日中自宅でお休みをさせて頂いた。しかしこの日は「★5.12原発再稼働許す
な!首相官邸前抗議行動【主催】首都圏反原発連合有志」が行われた。7~80
0人の参加があったとの事ですがテントからも何名かが参加したようでした。彼
らの抗議は毎回多くの人々が集まる一大行動になっています。福島からも、希望
の牧場の吉澤さんや、富岡町から茨城に避難されている方がアピールした。
その他、13時からは経団連前で「全交」さんの抗議行動、官邸前抗議行動と
同じ15時には東電本店前で「東電前アクション」が行われました。思えば僕も
このアクションには去年の早い時期から参加しましたが、もう一年も続いている
大きな抗議行動になったとの感慨を持たずにはいられません。しかも色々な抗議
行動の中で若い方々がいち早く始め、継続していることに対して尊敬の念すら感
じます。
抗議後は第二テントで交流会も行われたようで、今後の運動について熱い議論
が交わされたことだと思います。
(ここでタッチーの報告)東電前アクション終了後のテントでの交流会準備で第
2テントに足を運んだところ、アクションでの発言をお願いしている避難者のお
ふたりが、テントの奥で、10名近い若者たちを相手にお話をされて、ミニ集会。
若者たちは、東京西部のキリスト者のグループの人たちで、彼らもそのまま東電
前アクションに参加。
アクション終了後、テントに移動すると、街宣車とすれ違い、スワ、さっきま
でテントで嫌がらせしていた右翼か?と見れば、希望の牧場の吉沢さん、横断歩
道の真ん中でエール交換、交流会にお誘い。スペースたんぽぽでの経産省前テン
トひろば応援講座の第1回の講師で来ていただいた被曝家畜の飼育を続けている
方だ。
交流会は30人くらいの参加者で全員の自己紹介や東電前アクションの映像をプ
ロジェクターで映写、スクリーンが見つからずにシーツを貼っての上映でしたが、
盛り上がりました。お天気が良かったので、テントの入り口を大きく開けて、テ
ントひろばに集う人たちも次々と交流、官邸前抗議行動から戻った、とつきとお
かの女たちの座り込みの本日のローテのSさん、スマイリングサンバッグで通勤
するツワモノOLのAちゃん、泊まり込み防衛の青年、更にははるばる大阪からバ
イクで来た門真市の鮮烈左翼議員の戸田ひさよしさんも参加。初テントとのこと
です。(ここまでタッチー記)
今日も北関東のほうから罵声ドライブ同好会、さらに軍歌愛好会の方々がいら
したようです。
テント前には車を止めず、経産省本館正門横にある車通用口に止めたそうで、ご
自分たちも経産省の一部を占拠したと悦に入っていたようだと、経産省の方から
教えて頂きました。
明日13日の13時半から明治大学リバティータワーにおいて、「反原発自治
体議員・市民連合」による第二回総会と記念講演があり、経産省テントひろばか
らは渕上太郎代表が来賓挨拶をされると聞きましたが、記念講演は元スイス大使
の村田光平氏が=なぜ急ぐ再稼動-そのウラにあるもの=と題して行われるそう
です。
村田さんは福島第1原発4号機燃料プールの危機的状況とそれがもたらす破滅
的事態について全世界に訴え、国際的対応を求める呼びかけをされているが、僕
は彼の主張する「母性文明の創設」に強くひかれます。
母の日を前にしてどうしても忘れられない言葉があります。それは昨年10月
に「原発いらない福島の女たち」の活動の中でどなたかが僕に語った言葉です。
『原発を作ったのは男社会だ!』
その言葉には福島の女たちが原発を絶対止めて見せるとの意気込みだけでなく。
本気でこの世の中の仕組みを変えようとする確固たる意思が漲っていたのです。
村田氏は「父性文化」と「母性文化」のバランスが大切であると語っていますが、
今は歩みを緩め、しっかりと地に足の着いた歩き方の模索をすべき時だと思いま
す。まるでそれは佐藤幸子さんが「自然農」の極みにたどり着いた長い時間を必
要とするとは思いますが・・・。
しかしその宝物とも思われる福島県・川俣町のその土地は高汚染の放射能にま
みれ、佐藤さんの一家の夢と将来を奪っただけでなく。そこの関わった多くの方
々、そしてそこで研修していた若者たちの未来すら奪ってしまったのです。
【訂正】5/11の日誌で、大飯原発3・4号機が、BWR型とありましたのは、
PWR型の誤りです。訂正致します。