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たんぽぽ舎です。【TMM:No1636】
2012年11月2日(金) 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
                               転送歓迎
━━━━━━━
★1.原子力防災対策批判(その1)
  いま読み返す『原発事故 その時あなたは!』瀬尾健氏が伝えた本物の恐怖
                             (山崎久隆)
★2.<連載-2>『原発真近への米軍へリコプター墜落事故』
  当時の伊方原発所長の発言は、根拠がない真っ赤なウソ
  航空機などの墜落について、安全審査など全くされていなかった
                      (斉間満 南海日日新聞社)
★3.(福島原発告訴団から)
 【速報】11月1日現在で、告訴人が1万人を突破しました!
★4.新聞・雑誌から
 ◇原発停止で生態系戻る。 高浜周辺の海、温排水なくなり
  (10月8日 静岡新聞より)
━━━━━━━
◇本日11/2、大飯原発の破砕帯調査が現地で実施されました。関西電力は、
この本格的な調査を待たずに、「従来の評価(活断層はない)を覆すデータ
なし」という中間報告書を規制委員会に提出。規制委員会調査団は、この報告
書を鵜呑みにせず、専門家の見解を無視することなく、評価を進めるべきだ。
━━━━━━━
 
┏┓
┗■1.原子力防災対策批判(その1)
 │   いま読み返す『原発事故 その時あなたは!』
 │   瀬尾健氏が伝えた本物の恐怖
 └────(山崎久隆)
 
 原子力防災は、原発を止める大きなきっかけになり得る。しかし一方では
誤った方針に基づき「現実的に可能な範囲で」などとする防災体制作りがされ
れば、さらに住民を危険にさらす結果になる。福島第一原発震災で経験したと
おりだ。そのためにも、住民の視点から厳しく検証・批判を加える必要がある。
 さっそく、規制庁の拡散予測図がいくつも誤っていたことが明らかになった。
それを北陸電力(すなわち規制される側)から指摘されていたというから、原
子力安全・保安院時代から何も変わっていない規制側の程度の低さが露わに
なった。
 この種のシミュレーションは、何度も何度も繰り返し検証をしてはじめて
「一定の信頼性」が出る。通り一遍で「ハイできました」にはならない。やっ
てみると「あれおかしいな」という点がいくつも出るはずだ。プログラム上の
バグもあるだろうし投入したデータが誤っている場合もあるだろう。バグ取り
やデータの修正を繰り返してはじめて「一定の確からしさ」を見つけるのは簡
単ではない。
 ところが今回のシミュレーションはとんでもない計算をしている。特にひど
いのは「地形を考慮しない」ことだ。理由は「計算が大変だから」では小学生
の試験問題かと言いたくなる。(計算が大変だからと円周率を3で計算させる
ようなものという含意)。
 福島原発震災を見れば、地形が最も重大な影響を与えたことなど既に福島の
人々にとって周知のこと。今では世界中が認識していることだろう。
 特に背後に山を持つ地形が多い原発の場合、上空の風向とは全く異なる方角
に高濃度のプルームが出現することなど当たり前に起きる。距離が離れている
からと、止まっていれば大変な被曝を引き起こす可能性がある場所もある。そ
のような場所は、実際に事故が起きる前に地形データであらかじめ絞り込む必
要がある。それこそが防災の基本ではないか。
 大雨が降ると深層崩壊が起きるという「定性的」条件で川添い集落全部を避
難地域にしてしまったら却って避難場所さえなくなる。深層崩壊を起こす「地
形的特徴」こそが最重要な情報であることを知らない防災関係者はいない。
 
 もともと原発事故のシミュレーションは「起こる可能性がある」事故ではな
く「実際には起こるとは考えられない事故」を想定していた。
 それですら8~10kmが対策範囲であった。如何に事故想定が甘かったか
が分かる。
 しかし、それ以上の範囲の事故が起きる想定をしている人はいた。
 京都大学の瀬尾健氏が1994年に行ったシミュレーションがそうだ。この場合
の想定はチェルノブイリ原発事故。なぜならば既往最大の事故はチェルノブイ
リ原発事故だからだ。既往最大を想定しなければシミュレーションの意味は無
い。
 その結果は恐るべきものだった。例えば最も人口密集地帯に建つ東海第二原
発の場合、99%の致死範囲に20万人が住む。90%致死量の範囲は30キ
ロ圏を遙かに超えてしまう。
 もう一度、瀬尾健氏のシミュレーションを見直すことが重要だ。それによれ
ば東海第二の風下は緩い基準をもってしても東京を遙かに超えて静岡まで居住
不能となってしまうのだから。
----------
この記事で紹介した本【原発事故 その時あなたは!】
 著者:瀬尾健  出版社:風媒社(1995年6月刊行)
 A5版・210頁  価格¥2,609-
----------
 
 
┏┓
┗■2.『原発真近への米軍へリコプター墜落事故』<連載-2>
 │ 当時の伊方原発所長の発言は、根拠がない真っ赤なウソ
 │ 航空機などの墜落について、安全審査など全くされていなかった
 └────(斉間満 南海日日新聞社)
 
●推進派の知事も衝撃受ける
 
 原発近くにヘリが墜落したことに震え上がったのは、大沢さんや地元伊方町
民ばかりではなかった。
 マスコミは「ミサイルを積んでいたらと思うと背筋が寒くなる」(七月四日
付け毎日新聞)と、恐怖を隠さずに書いた。それは原発推進に力してきた当時
の伊賀貞雪愛媛県知事も例外ではなかった。
 事故直後の二七日の記者会見で「県民に大きな衝撃と不安をあたえ、遺憾千
万だ」と、強い口調で語った。事故直後「原発は飛行機が墜落しても安全だ。
今後特に対策を取るようなことはない」と言下に言い放った四国電力に対し、
飛行機の墜落の対策や防止策を求めた質問状を提出、さらに墜落事故の確立は
「二〇〇〇万年に一回だ」という電力会社や国の説明に対しても「それだから
といって安心できない」と反論した。
 伊賀知事のこの言葉は、県内の原発推進派が、この事故でいかに大きな衝撃
を受けたかの証だった。
 しかし、住民の受けたショックは知事の比ではなかった。伊方原発立地周辺
の住民で組織する伊方原発反対八西連絡協議会、伊方原発から直線で一〇キロ
の町、八幡浜市の主婦らが集まっている「八幡浜・原発から子供を守る女の
会」、さらには原発から五〇キロ以上離れる「宇摩原子力発電を考える会」、
「原発なくするまでガンバロウ会」「原発さよならえひめネットワーク」など、
県下の一〇以上にのぼる民主団体が、四電や伊方町・県に対して、「不安の原
因である原発をすぐ廃止の方向へ持っていくべきだ」と、抗議文や抗議行動要
請文の提出など相次いで行った。
 こうした行動は、原発反対を日頃から言っている人たちばかりでなかった。
三〇日には、原発建設問題が起こってからのこの二〇年間、ただひたすら沈黙
を守ってきた伊方原発立地の九町地区にあるただ一つの農協、町見農協にまで
口火を切らせた。町見農協理事一二人連名の福田直吉伊方町長への要請文は
「ここは原子力発電所の立地場所であり、報道されているように墜落現場は原
子炉に大変近い位置で、一つ間違えると大惨事になっていたと考えられ、精神
的な面で住民の不安は一般に高まっており、誰もが痛烈な憤りを感じておりま
す」と記していた。
 身近にある「危険物」への恐怖は、時間がたつにつれ、怒りへと変わって
いったのだ。恐怖感を逆なでした四国電力の対応 ところが「危険物」を設置
した四国電力のこの事故に対する対応は、こうした住民感情とかけ離れたもの
であるどころか、住民の恐怖感を逆なでするものだった。
 事故直後の記者会見で、山下一彦伊方原発所長は「原発の近くで事故が起き
たのは残念だ。しかし上空に航空機は飛んでおらず、国の安全審査も通ってい
る」(六月二六日付け愛媛新聞)「原発に航空機が落ちる場合も考え、安全審
査している。落ちても原子炉は頑丈な幾重もの壁にさえぎられているから大丈
夫だ」(同日付け毎日新開)と発言したのを皮切りに、「原子炉は五重の格納
容器で保護されているので、ヘリコプターがぶつかった程度なら、放射性物質
が外に出るような事故にはならないだろう」(中尾邦之・伊方原発機械補修課
長・同日付け読売新聞)と相次いで原発の安全性を強調した。ところが、これ
らの言葉は何の根拠もない真っ赤なウソだった。
 伊方原発周辺住民が松山地方裁判所で起こしている伊方原発二号炉許可取り
消し訴訟で、住民側が一九八四年に提出した「二号炉への航空機等の落下につ
いての安全性について、どう審査したか」との求釈明に村して、国は「航空機
などの落下は想定しておらず、審査していない」と釈明しているのである。
 詳しい記録は後で記すが、さらに九二年一〇月に行われた同裁判の口頭弁論
で、国側証人の石川廸夫北海道大学教授(当時)は、原子力委員会の安全審査
は「飛行機などの専門家はいなかった」と証言。さらに審査委員の本人自身も
「日米地位協定の言葉さえ知らない」「(大分県にある自衝隊基地)新田原は
何処にあるのかもしらない」と、ズサンな安全審査の姿勢をバクロした。
 ちなみに、日米地位協定は日米安保条約下で締結されている協定で、この協
定に米軍機は日本列島の上空を何処でも、どのような方法で飛行してもいいこ
とが約束されているものだ。日本の全国に墜落を繰り返す米軍機の低空飛行訓
練は、この協定で守られている。
 安全審査員の石川教授はそれさえも知らず「飛行機の墜落の危険性も審査し
た」と、証言してはばからなかったのだ。これが、国側が証人として出廷させ
た科学者の姿だった。
 また、原発上空の佐田岬半島沿いは、七二年三月から四国(松山)-九州
(福岡)間の民間航空機の定期航路となっていた。これに対して安全審査は
「墜落の確率は少ない」としていた事実も明るみに出た。そして安全審査後、
さらに四国ー九州間の空路は増設されていた。
 「上空に航空機は飛んでおらず、国の安全審査も通っている」とする山下所
長の発言は明らかに口から出まかせだったのである。
 さらにもう一つ、「厚さ八〇センチのコンクリート壁の下に、鋼板の格納容
器が炉心を包む」(二六日付け愛媛新聞)とした山下所長の言い分も、四国電
力が国に提出した二号炉の設置許可申請書によれば、航空機が落下してきた時、
一番当たる可能性の大きい原発の天井部分は、厚さが二〇センチのコンクリー
トでしかないこともわかった。山下所長が強調した「厚さ八〇センチ」は横面
の壁の厚さで、その厚さも発電機のタービン翼が、壊れて飛んできた時に備え
たものでしかない。
 四電役員たちは、平然とウソを並べていたのである。(つづく)
 
 
┏┓
┗■3.(福島原発告訴団の速報をお伝えします)
 │ 【速報】1万人突破!
 │ 11月1日現在で、告訴人が1万人を突破しました!
 └────
 
現在10849人です!
各地の事務局にはまだ続々と委任状が届いているそうなので、人数はまだまだ
増えると思われます。
告訴人のみなさま、全国告訴団事務局のみなさま、支援者のみなさま、本当に
ありがとうございました。
1万人というこの数をバネに、さらに適正な捜査を福島地検にお願いしたいと
思います。
11月15日の第二次告訴に、みなさま、ぜひお集まりください。
----------
★第二次告訴のお知らせ★
http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/2012/10/blog-post_23.html
日程 11月15日(木)
 12:00 福島市保健福祉センター前「森合町緑地」に集合、主催者あいさつ
 12:15 デモ出発(福島地検へむけて)
 13:00 福島地検へ第二次告訴
 14:00 福島市音楽堂・小ホールにて、報告集会(記者会見)
  オープニングコンサート、あいさつ(弁護団より)、全国各地の事務局
  から「陳述書の紹介と報告」
 16:00 終了
福島原発告訴団 問合せ先
 メール 1fkokuso@gmail.com
 電話080-5739-7279  FAX0242-85-8006
----------
 
 
┏┓
┗■4.新聞・雑誌から
 └────
 
◇原発停止で生態系戻る。 高浜周辺の海、温排水なくなり
 (10月8日 静岡新聞より)
 
 東京電力福島第1原発事故の影響で関西電力高浜原発(福井県高浜町)の4
基が2月に全て停止し、原発で発生した熱を受け取って温まった水が海に放出
されなくなり、付近にすみついていた南方系の生物が姿を消したことが京都大
舞鶴水産実験所の調査で分かった。もともといた魚は生息しており、本来の生
態系が戻ったとみられる。放射性物質の危険とは別に、原発は通常運転中も環
境に大きな影響を与えていることが裏付けられた形だ。(後略)
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1635】
2012年11月1日(木)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
                                                                       転送歓迎
━━━━━━━
★1.11月2日(金)第30回官邸前抗議に参加しよう
   再稼働阻止こそ原発ゼロ実現への近道
   経産省前テントひろばを通る道順をお薦めします (柳田 真)
★2.新聞・雑誌から
  ◆脱原発は国民のため 小沢代表、独で手応え
  ◆拡散予測の誤り 規制委員長謝罪
  ◆原発頼み 赤字拡大 利用者に負担転嫁 電力会社、経営転換及び腰
  ◆建屋地下 東電チームは撤退「高線量下の作業違法」
★3.<テント日誌10/27(土)―経産省前テントひろば413日目>
     「再稼働阻止全国ネットワーク」結成集会へ 白熱する討論
     監視テント大阪 10月27,28日 (土),(日)   (S・S)、(Q記)
━━━━━━━
11/10(土)「再稼働阻止全国ネットワーク結成集会」にご参加を! 
       13時から「分散会」 18時から「全体会」
       主催:再稼働阻止全国ネットワーク準備会
             ※12時半から受付開始(たんぽぽ舎-ダイナミックビル5階)
━━━━━━━
 
┏┓
┗■1.11月2日(金)第30回官邸前抗議に参加しよう
 |  再稼働阻止こそ原発ゼロ実現への近道
 |  経産省前テントひろばを通る道順をお薦めします (柳田 真)
 └──── 
 
○11月2日(金)は3月から始まった首相官邸前行動
(首都圏反原発連合有志主催 今は有志の2字なし)が30回目を迎える日です。
たんぽぽ舎は反原連13団体の一つとして、1回目からずっと参加してきました。
そして毎回、たんぽぽ舎のビラ(反原発デモや学習会の日程案内ほかを掲載)を
5000枚~25000枚配布しつづけてきました。受け取りも非常によく、ご
苦労様の言葉もいただきます。明日の第30回行動にも参加します。多くの皆さ
ん、いっしょに参加しましょう。
○なお、道順としては経産省前テントひろばを通って、財務省横の坂道(または
外務省横の坂道)を上がっていくコースをお薦めします。このコースですと少し
歩きますが、地下鉄付近での警官のイヤガラセにもあわないし、又、テントひろ
ばでは多くの情報と出会えて楽しいコースです。
○たんぽぽ舎は午後1:00~4:00たんぽぽ舎でビラ折りやプラカードづくりの作業
をし、4:00出発~5:00テント到着、みんなと合流し、5:30に1班~5班にわかれ
て官邸前、国会議事堂へ出発。8:00終了時にビラを配布し8:30にテントひろばに
戻って来て、約10分の終了集会(1班~5班からの報告、当日の行動の全体像
がわかる)をして解散です。そのあと有志でおいしい飲食交流会へも毎回行って
います。
 
┏┓
┗■2.新聞・雑誌から
 |  ◆脱原発は国民のため 小沢代表、独で手応え
 |  ◆拡散予測の誤り 規制委員長謝罪
 |  ◆原発頼み 赤字拡大 利用者に負担転嫁 電力会社、経営転換及び腰
 |  ◆建屋地下 東電チームは撤退「高線量下の作業違法」
 └──── 
 
◆脱原発は国民のため 小沢代表、独で手応え
「国民の生活が第一」の小沢一郎代表はこのほど、二〇二二年までの脱原発を決
めているドイツを視察した。「生活」は次期衆院選の公約の柱に「十年後の原発
ゼロ」を揚げる方針で現在、工程表を作成中。視察の成果を行程表に反映させる
考えだ。
(十年後の脱原発という)われわれの主張は間違っていなかった。これが国民の
ためだと確信するに至った」。小沢代表は二十五日夜、都内のホテルで開いた結
党記念パーティで、ドイツ視察の成果をアピールした。十年後の原発ゼロ方針は
「二〇三〇年代に原発稼働ゼロを目指す」野田政権の方針よりも積極的だが、財
界などからは非現実的との批判が強い。訪独は、そういった批判に対して理論武
装をし、衆院選で行われるエネルギー政策の論争で主導権を握る狙いがあった。
 ―中略―  (10/27 東京新聞)
 
◆拡散予測の誤り 規制委員長謝罪
 原子力規制委員会が公表した全国16原発の事故時の放射能拡散予測図に誤りが
あった問題で、規制委の田中俊一委員長は31日の定例会で「国民のみなさんに陳
謝したい」と謝罪した。田中委員長は「国民のみなさんにかかわる情報の正確さ
は(規制委の)信頼に関わる」と述べ、根本原因を究明して再発防止策をまとめ
る。
 田中委員長は定例後の会見で予測について、地形などが考慮されていないこと
から「うんと役立つとは思っていない。あくまで(緊急対策をとる際の)判断の
尺度」と述べた。(朝日新聞11月1日より転載)
 
 
◆原発頼み 赤字拡大 利用者に負担転嫁
 電力会社、経営転換及び腰
 
 「原発頼み」の経営を続けてきた電力会社があえいでいる。今のところ再稼働
のめどは立たず、かといって「脱原発」経営へと舵をきることに各社とも及び腰
だ。電気料金値上げの動きは、原発事故を起こした東京電力から全国に波及し、
利用者の負担は増す一方だ。 ―中略― (朝日新聞11月1日より抜粋)
 
 
◆建屋地下 東電チームは撤退「高線量下の作業違法」
 
福島第一元作業員 労基署に申し立て 東電と元請けを訴え
東京電力福島第一原発事故の収束作業で、東電と作業を請け負った関電工(東京
都港区)が、高い放射線量の中で被ばくを最小限に抑えるよう必要な措置をせず、
作業を続けさせたのは労働安全衛生法違反に当たるとして、福島県いわき市の元
作業員男性(四六)が、両社を同県富岡労働基準監督署に申し立てた。    
      ―中略―        (東京新聞11月1日より抜粋)
 
┏┓
┗■3.<テント日誌10/27(土)―経産省前テントひろば413日目>
 |  「再稼働阻止全国ネットワーク」結成集会へ 白熱する討論
 |  監視テント大阪 10月27,28日 (土),(日)
 └──── (S・S)、(Q記)
 
○10月27日(土)今日は一日薄曇りの天気
 夕方近くにテントに到着。9月19日から1ヶ月間のハンガーストライキを貫徹し
た福崎裕夫さんからの伝言が届いていた。テントへの差し入れとしてハローイン
用に眼・鼻・口をくりぬいたカボチャを送ったとのこと。日曜日に到着するとい
うことで楽しみが一つ増えた。
 今日は夕方各地で、イベントが多くテントからも大勢かけつけている模様。そ
のうちの一つ「再稼働阻止全国ネットワーク」結成へ向けて~東京から何ができ
るか~の集いがたんぽぽ舎で開かれた。40名程の参加であったが、テーマと問
題提起は◇規制委の動向と今後の課題:小川正治(プラント技術者の会)◇再稼
働をめぐる情勢―30キロ圏自治体の動向:布施哲也(反原発自治体議員・市民連
盟)◇11月10日(土)全国ネット結成集会の意義・目的:八木健彦(経産省前テン
トひろば)であり、運動をめぐって、どういう活動をするかをめぐって、遅くま
で議論が白熱した。  (S・S)
 
 
○監視テント大阪 10月27,28日 (土),(日)
 
  26日に、在特会内部相互のネットに、極めて険悪な、監視テント大阪への襲撃
の挑発が行われたが、監視テント常駐組は動ずる事はなかった。26日の恒例の関
電前抗議行動、天満署「コロビ公妨」弾劾、橋下の恐怖政治糾弾などの強固な集
団の意思の熱い風の余熱は翌日にも残り、27日は、午前、午後とも、「在特」へ
の警戒体制の話題などなく、平穏そのものだった。 夕刻過ぎ、婦人が二人、テ
ントの中で親しく話をしていらしたが、お一人が、我々の眼前で、府警に電話を
し、市民の安全を守らねばならないと優しく、10分以上、関西弁で訴え、お帰り
になる。それは如何なものかといういとまもなかった。残った方は、貧困層の救
対事業の甘さを訴えられ、市政への批判が多方面に及んでとどまる所を知らない。
 28日は、反戦・反貧困・反核運動の大阪集会があり、御堂筋通りの朝、右翼の
街宣車が、目につく。そのうちの一台二名が、話があると訪ねて来る。慇懃温厚
な口ぶりだが、やんわり撤去を勧告される。その後、アベックが、トラメガでが
なりたてながらくる。「在特会」である。韓国との国交断絶請願デモのついでに、
11時頃、20人近くの集団、団体、「在特会が現れるも、警官隊とこちらの対
峙で淀屋橋の上から入れ替わり、立ち替わり、なにやら罵声を飛ばしている。な
んと長い一時間半であったことか。 「はちようび」のNさんともう二人、ジャ
ンベなどで、ナンセンスなヘイト・スピーチに対抗する。緊急発信に呼応してく
れた人々も、30人をこえようとしていた。彼らのデモを待ち受けるうち、
反戦集会の人々も通りかかり、また、防衛にきてくれたが、警官隊のものものし
い隊列に出てしまった人々もいなくはない。ジャンベ隊は、10人近くなり(ジャ
ンベだけではないが)夕刻近くになって、しっかりした盛り上がりになった。そ
して、どうも空に、閃光が走るな~と空を見上げること度々だったが、ついに、
雷雲が至近距離になり、雷鳴が頻発し、そして、豪雨が襲ってきた。そそくさと
撤退する警察隊。雨が上がる頃には、こちら勢力も、30人程になり、警官隊が
消えたあとで、「在特会」から出されたという男が、小型のトラメガでがなりな
がら、テント前に来ようとする。何度も4-5人の圧力で排除されてもなお、軽自
動車で、クラクションを鳴らしながら、巡回する。4回ほど巡回して消えた。昼
間にも同じことをしていた。一息ついたと思った頃、また別の男が3人現われ、
挙動不審な男に近づいたこちらの仲間の携帯を奪い、また別の救援にかけつけた
ひとの上着をもぎとる。双方奪回した頃、警官が10人ほど現れる。何を狂ったの
か、110番をしたのは、暴行を働いた方だった。警官が冷静になるように、天満
署方向に連れてゆき、また戻ってくる。我々は愛想を尽かして、テントに戻った。
怪我は、なかった。
 こうして、瓦礫焼却反対運動は、矮小化され、なりゆきまかせの平穏無事が良
いかのような反動化に拍車がかかろうとする。大阪市のみならず、関西一円から
放射能が、拡散漏洩されようとしているのに。ちなみに、高浜の瓦礫焼却は11月
4日にされるという。福島の原発事故をここまで忘れることができるとは! 夜更
け過ぎまで、若者たちはテントに残っていた。    (Q記)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1634】
2012年10月31日(水)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
 
                           転送歓迎
━━━━━━━
★1.『原発真近への米軍へリコプター墜落事故』 (連載-1)
      愛媛県の空は今も米軍機が我が物顔で飛んでいる
      今日も近くを「オスプレイ」が飛んでいったのを見た愛媛県民
                  斉間 満(南海日日新聞社)
★2.福島県訪問記(下)
   原発労働者の給料30%カット、
   除染のマイナス面あり、今、無理をしてでも活動しなかったら後悔する
                          木村 結
★3.新聞・雑誌より4つ
  ◆拡散訂正で規制委批判-新潟県知事が (10/30朝日新聞夕刊より抜粋)
  ◆官房長官「説明丁寧に」 (10/30朝日新聞夕刊)
  ◆拡散予測に誤り「連絡ない」不信感募る茨城の自治体 (10/31東京新聞)
  ◆原子力規制庁が原因究明を指示 (10/31東京新聞)
━━━━━━━
 
▲愛媛県の空は今も米軍機が我が物顔で飛んでいる
 今日も近くを「オスプレイ」が飛んでいったのを見た愛媛県民
 連載・『原発真近への米軍へリコプター墜落事故』1988年
 
 ○1988年6月25日、米軍の大型ヘリ(30トン)が伊方原発のすぐ近く=800mの
ところに墜落した。この訓練ルートを今、「オスプレイ」が飛行している。
 この墜落事故1年後にも原発から30キロ程度しか離れていない野村ダム近くに
米軍ジェット機が墜落。1994年にも愛媛県と高知県の県境近くの早明浦ダム湖に
米軍ジェット機が墜落。さらに1999年にも米軍ジェット機は高知県沖に墜落した。
 南海日日新聞社の斉間満さんが『原発の来た町-原発はこうして建てられた-
伊方原発の30年』(140頁の本)で、1988年の原発近くへの米軍へリ墜落惨事につ
いて詳細に報告されている。
 斉間淳子さんの了解を得て1回から9回で連載します。
 なお、本書は、11月10日(土)の「再稼働阻止全国ネットワーク」結成集会(開
催地は東京都千代田区)でも販売(本体1000円)される予定(たんぽぽ舎でも取り扱
います)です。 柳田 真(たんぽぽ舎)
 
┏┓
┗■1.『原発真近への米軍へリコプター墜落事故』 (連載-1)
 |  愛媛県の空は今も米軍機が我が物顔で飛んでいる
 |  今日も近くを「オスプレイ」が飛んでいったのを見た愛媛県民
 └──── 斉間 満(南海日日新聞社)
 
●恐怖を通り越して怒りヘ
 
 「もし原発に落ちていたら」そんな恐怖が一九八八年六月二五日、四国電力・
伊方原子力発電所で、現実に起きた。原発から直線距離で約八〇〇メートルの山
中に、米軍の大型ヘリコプターが墜落。文字通り降って沸いた事故は、原発反対、
賛成の立場を問わず全ての地元民を震憾させた。
 墜落事故は、運転中のトラブルのみが大事故を招くばかりではないことを、改
めて人々に知らしめた。原発は存在そのものが危険であることを浮かびあがらせた。
 四国の西端、豊後水道を二つに割るようにして細長く九州に向かって突き出た
佐田岬半島のほぼ中ほどの瀬戸内海側にある伊方原発。
 ヘリが墜落した年の一月から三月にかけて、全国に響き渡った「原発なくても
ええじゃないか」とのかけ声は、「出力調整実験」の恐怖を抱えて野火となって
日本列島に広がったが、その「出力調整実験」の批判と抗議のマトになったのが
伊方原発だった。
 香川県・高松市の四電本社は八八年二月一一日に五〇〇〇人とも一万人とも言
われた人々に取り囲まれ、「原発なくてもええじゃないか」との非難の声にさら
された。ヘリコプターの墜落は、再び伊方原発を火中に投げ込んだ。
 六月二五日のこの日、沖縄の米海兵隊普天間基地所属の大型ヘリコプターCH
-53(乗員七人)が、山口県岩国市の米海兵隊岩国基地を飛び立ったのは午前九
時五四分である。大型ヘリは、普天間基地へと南下した。
 この朝、空は青かったが佐田岬半島はこの地域特有の濃い霧につつまれていた。
瀬戸内海で発生した霧は、山肌をはうようにして登り、そして山頂を抱きかかえ
るようにして宇和海に下っていった。その濃い霧の合間からヘリの残骸を発見し
たのは、南予用水事業の取り付け道路の確認のため山中を歩いていた農林省関係
の職員だった。
 墜落ヘリコプターは、伊方原発二号炉から直線で約八〇〇メートル、原発敷地
の境界線からすると約四〇〇メートル地点の標高二三〇メートルの山頂付近の雑
木林をなぎ倒し、さらに山頂から南側の約一〇〇メートル下のみかん畑に突っ込
んでいた。機体の一部は、山項付近からみかん畑にかけての約一〇〇メートルに
かけて散乱、みかん畑の中央付近には、わずかにヘリコプターの形をした鉄片が、
スクラップの山のようになって白煙をあげていた。乗員七人全員が死亡していた。
 偶然にも農作業からの帰りに、事故直後の現場につき当たった伊方原発二号炉
設置許可取り消し訴訟の原告の一人である大沢喜八郎さん(当時五二歳)は「霧
が深く五、六メートル先までしか見えなかったが、畑から帰る途中にガソリンの
臭いが鼻をつくので、おかしいと思っていたら、農道に大きな鉄の筒のようなも
のがころがり、道脇にヘルメットがころがっていた。これは何かある、と思った
ら霧の中から突然姿を見せた警察が『タバコの火を消せ!』といったので、ヘリ
が墜落したことを知った。その時は身が震えるほどぞーっとした。
 原発からわずか数百メートルのところだ。私らが裁判している二号炉訴訟で、
私らは原発に航空機が墜落する危険があると指摘しているが、まさかそれが現実
になるとは…」と、言葉をのんだ。(続く)
 
 
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┗■2.福島県訪問記(下)
 |  原発労働者の給料30%カット、
 |  除染のマイナス面あり、今、無理をしてでも活動しなかったら後悔する
 └──── 木村 結
 
 翌日は、いわき市で福島第二原発で働いているさぶろうさん(仮名)と待ち合
わせ。集会のスピーカーとして来ていた山崎久隆さん、26年前から原発問題を追
っている朝日新聞の記者も同席してお話を伺いました。下請けの社員が東電に逆
出向して地元の住民に頭を下げる役をやらされていること。給料は下請けが出す、
つまりは制服だけ東電の恰好をさせられて苦情をひたすら聴く、というもの。更
に、野田首相が「事故収束宣言」をしたために、給料が30%以上カットされ、
通常の賃金に戻されたこと(それまでは緊急事態特例を適用)線量計を持たずに
作業している作業員がかなりの割合で存在すること。など東電が下請け、孫請け
を酷使する姿勢が益々エスカレートするばかりで、事故の反省がみじんも感じら
れないことを再確認しました。また福島の方々からは、除染をすることで、住め
るようになると幻想を抱かせ、帰宅制限が解かれていき、避難の補助が廃止され
ている。安易に除染のボランティアなどに参加して東電に加担するようなことは
辞めて欲しいとも言われました。
 午後からは、いわき市文化センターで開かれた「福島原発告訴団全国集会」に
参加。山崎さんの基調報告の後、東電株主代表訴訟でおなじみの河合、海度弁護
士に加え保田行雄弁護士の話を伺い、全国の事務局を紹介されました。福島県民
の告訴に加え、現在は全国で告訴人を募集中。まだ告訴人になっておられない方
は本ニュースに同封のリーフレットをお読みいただき、お住まいの地区の書類を
ダウンロードして手続きを至急お願いします。第一次締め切りは10月15日で
すが、まだ間に合います。Web環境がない方は、事務局に請求してください。
http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/p/blog-page_8201.html
 今回の旅は、警戒区域に実際に入ってみること、全国を走り回っている武藤類
子さんとゆっくり語ること、月に何度も東京に訴えに来ている大勢の福島の女た
ちと福島で逢うこと、そのすべてを実現できた濃密な時間でした。それだけに多
くの課題を抱え、「無理せず」ではなく、これまでやらなかったこと、チャレン
ジできないとあきらめていたことにも挑戦していかなければいけないという思い
を強くしました。規制委員会だけでなく多くのところで原子力ムラの巻き返しが
強行されています。脱原発を望む声が8割を超えている今、「今、無理をしなか
ったら、後悔する」を胸に刻んで生きたいと思っています。
   《出典:脱原発東電株主運動ニュース(著者の了承を得て掲載)》
 
 
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┗■3.新聞・雑誌より4つ
 | ◆拡散訂正で規制委批判-新潟県知事が(10/30朝日新聞夕刊より抜粋)
 | ◆官房長官「説明丁寧に」(10/30朝日新聞夕刊)
 | ◆拡散予測に誤り「連絡ない」不信感募る茨城の自治体(10/31東京新聞)
 | ◆原子力規制庁が原因究明を指示 (10/31東京新聞)
 └──── 
 
◆拡散訂正で規制委批判-新潟県知事が
 
 原子力規制委員会が東京電力柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市・刈羽村)など6原発
の放射性物質拡散予測を訂正した問題で、新潟県の泉田裕彦知事は30日、規制委
がJNES(原子力安全基盤機構)に分析を任せていたことを「丸投げ」と指摘し
た。そのうえで「規制委にチェックする能力があるのかどうか、疑問符がつく」
と批判した。(後略)(10/30朝日新聞夕刊より抜粋)
 
 
◆官房長官「説明丁寧に」
 
 藤村修官房長官は30日の記者会見で、原発重大事故時の放射能拡散予測の一部
を原子力規制委員会が訂正したことについて「極めて残念。参考情報とはいえ、
各地方自治体の関心は高い。真摯(しんし)かつ丁寧な説明をしてほしい」と述べた。
                                             (10/30朝日新聞夕刊)
 
 
◆拡散予測に誤り「連絡ない」不信感募る茨城の自治体
 
 原子力規制委員会が原発事故の放射性物質の拡散予想マップで誤データを公表
した問題で、日本原子力発電東海第二原発(茨城県東海村)周辺の関係自治体は
三十日、国からの連絡が一切なかったことに不信感を募らせた。東海第二原発の
予測マップは避難基準の放射線量に達する地点の方角が反時計回りに二二.五度
ずれていた。同県ひたちなか市生活安全課は、「県からメールは入ったが、国か
らの連絡は一切ない」と不満を漏らす。「もともと、どのように地域防災計画作
りに活用すればいいのか説明がない」と困惑する。
 隣接する水戸市の担当者は「少し左にずれるようだが、拡散うんぬん以前に国
から何の周知もない。先週の公表もそうだった」
 東海第二原発については再稼働に反対する声も多く、担当者は「あり方も含め
て不確定要素が多すぎる。地域防災計画など具体的な議論には入れていない」と
お手上げの状態だ。(10/31東京新聞)
 
 
◆原子力規制庁が原因究明を指示
 
 原子力規制委員会が原発事故の際の放射性物質の拡散予測で誤ったデータを公
表した問題で、規制委事務局の原子力規制庁は三十日、拡散予測を作成した独立
行政法人「原子力安全基盤機構(JNES)」に、原因究明と再発防止策を二週
間以内に報告するように指示した。(10/31東京新聞)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1633】
2012年10月30日(火)その2地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
                                         転送歓迎
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★1.福島県訪問記<上> 富岡町の警戒区域、原発労働者、
     脱原発告訴団全国集会に参加して。      (木村結)
★2.《チェルノブイリ原発事故》第3回ウクライナ調査報告
    10ベクレル/kgの食事で健康被害-足が痛い子が7割、頭痛が2割、
    のど痛が3割。健康な子は6%  (「食品と暮らしの安全基金」より)
★3.【地球温暖化裁判の報告】と、新たな告訴。 (槌田敦)
★4.新聞・雑誌から
   ◆「原発と暴力」 鎌田慧 (10/30東京新聞「本音のコラム」より)
   ◆電気値上げ全国に拡大 関電が表明、各社も検討 (10/30朝日新聞より)
   ◆「値上げ、認められない」 電気代、企業の重荷 (10/30朝日新聞より)
━━━━━━━
 
 
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┗■1.福島県訪問記<上> 富岡町の警戒区域
  | *ガリガリに痩せた牛6頭-生き延びてほしい、用意してきたお米をあげる木田さん。
  | *富岡町の町長はこれまで東電の犬だったがようやく目が覚めたと見えて…
  └──── (木村結)
 
 9月21日から23日まで、福島に行って来ました。実は3.11以降一度も福島
に行っておらず、福島に行きたいという思いはどんどん高まっていました。
富岡町から水戸市に避難している木田節子さんとは、東海原発廃炉に奔走する谷
田部裕子さんを介して知り合い、一時帰宅の際は同行したいとお願いしてありま
した。株主総会を取材してくださったニューヨークタイムズの記者も同行し、賑
やかな旅になりました。
その同行記はリアルタイムで、ツイッター(https://twitter.com/yuiyuiyui11
)facebook(http://www.facebook.com/yuik3 )で流していますので、ご覧くだ
さい。
 富岡町は福島第二原発がある町で、警戒区域です。道路以外はセイタカアワダ
チソウが2メートルを超えて生い茂り、ガリガリに痩せた牛6頭にも遭遇。
行政は捕まえて処分している。罪のない牛に木田さんは用意してきたお米を撒い
ていました。「生き延びて」と。一時帰宅の人々にたくさんお会いしましたが、
私たちのように防護服で全身をまとい、防護マスクや手袋を付けている人は殆ど
おらず、半袖Tシャツやスカート姿で肌を露出している方ばかりでした。
 木田さんによると、昨年の8月帰宅の際は、「加賀屋旅館のおもてなしかと思
う程、防護服など完全装備を係員が着せてくれた」が、今回は着るスペースもな
く、道路脇に車を止めて各自装着。防護服やマスクも品質の劣る物に変わったと
のこと。警戒区域を出る際の測定器でのチェックも計測単位を大きく設定し、音
も鳴らないように設定し、住民に「安全」を押しつけようとしていました。持参
したガイガーカウンターは、木田さんの家周辺、最も高い値で5.6マイクロSv。
家の中は2階が2.8マイクロSv、1階が2.3マイクロSv。
 木田さんは「富岡町の町長はこれまで東電の犬だったが、ようやく目が覚めた
と見えて、仮の町構想を言い出したので、説明会の際直接本人に評価すると伝え
た」と言っていました。富岡町の庁舎は大きな滝をしつらえた豪華版、町長の家
からは直線の道路まで造られていました。豪華な家は津波で流され、川で見つか
った金庫には6億入っていたという噂も。車のチェックや誘導等を若い女性たち
が行っているのを見た木田さんのお連れ合いは、係員に被ばくのことをもっと真
剣に受け止めるよう訴えていました。(つづく)
 
(出典:脱原発東電株主運動ニュース(著者の了承を得て掲載))
 
 
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┗■2.《チェルノブイリ原発事故》第3回ウクライナ調査報告
 │  10ベクレル/kgの食事で健康被害
 │  足が痛い子が7割、頭痛が2割、のど痛が3割。健康な子は6%
 └──── (「食品と暮らしの安全基金」より)
 
 ウクライナでは、足が痛い子が7割、頭痛が2割、のど痛が3割もいることが、
今回の調査でわかりました。彼らが住んでいるのは、埼玉県と同じ線量で、ウク
ライナ政府は「健康な子は6%」と報告書を出していますが、これと見事に連動
しています。
 ウクライナの田舎は、自給的な食生活をしている人がほとんどなので、これを
日本に当てはめれば、関東の食材だけを食べていると、同じような健康異常が起
きる可能性があることになります。
 救いも、見つかりました。足や頭や心臓が痛いと言う26 歳の女性を、汚染度
がさらに低い地域に70 日間、保養に行って、安全な食事をしてもらったら、痛
みがなくなったのです。彼女は、常に持ち歩いていた心臓の薬・ニトログリセリ
ンを、今は持ち歩かなくなっていました。
彼女がすごく健康になって幸せになっただけでなく、私たちも大きな希望と、貴
重な情報を得ることができました。
 
9月末から行った調査報告書を全文公開しています。
http://tabemono.info/report/chernobyl.html
 
また、学習会などに使っていただくため、冊子販売も行っています。
ホームページと同じ全ページカラー版 1冊600円(税・カンパ込)
本文(p3~34)のみモノクロ版   1冊500円(税・カンパ込)
(1~9冊は送料200円、10冊以上送料ザービス)
ご注文が100冊以上になると1冊の単価が半額になります。
ご注文はこちらから→http://tabemono.info/report/chernobyl_kounyuu.html
 
 
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┗■3.【地球温暖化裁判の報告】と、新たな告訴。
 └────(槌田敦)
 ┌────────────────────────────┐
 │  東  京  大  学  に  よ  る  名  誉  毀  損  事  件             │
 │                                              東京高裁事件    │
 └────────────────────────────┘
 
原告  槌田敦
被告  東京大学、小宮山宏、濱田順一、住明正、明日香壽川
 
 東京大学は、2009年10月、『地球温暖化懐疑論批判』という本を発行して、懐
疑論者12名の名誉を毀損しました。これに対して、同年12月、東京地裁に告訴し
ましたが、このほど東京地裁の判決がありました(2012年8月28日)。
  その内容があまりにもひどいので、東京高裁に控訴し(9月5日)、このほど「控
訴理由と立証方法」と「控訴理由等補充書」を提出しました。
 
  今後、口頭弁論により、立証方法として原告の申請する被告小宮山宏(前東京
大学学長)、被告濱田順一(東京大学学長)、被告住明正(東京大学教授)に加えて、
被告明日香壽川(東北大学教授)の証人尋問申請について、その採用可否が検討さ
れることになります。
 ┌───────────────────────────┐
 │  第1回  口頭弁論                                                       │
 │  2012年11月8日  11時10分                                        │
 │  東京高裁  424号法廷                                                │
 │  原告は、立証方法として、                                         │
 │  被告小宮山、濱田、住、明日香の証人尋問を申請します    │
 └───────────────────────────┘
ご支援をお願いします。
                         槌田敦
 
 
┏┓
┗■4.新聞・雑誌から
 └────
 
◆「原発と暴力」  鎌田慧(ルポライター)
        (10月30日 東京新聞「本音のコラム」より)
 
 「リサイクル燃料貯蔵」という社名を見ても、なんのことかよく分からないが、
「使用済み核燃料」が最終処分場にはこばれるまで、「中間貯蔵」する会社のこ
とである。かつて大事故を起こした東海村の「JCO」の旧社名は「日本核燃料転
換」だった。「核隠し」が横行している。
 一回だけの渡航で放射線漏れを起こし、廃船にされた「むつ」の港のある青森
県むつ市で「核燃料貯蔵場」が建設されている。入口に「鹿島」の看板がある。
 「暴力団関係者立ち入り禁止」
 東京電力が8割以上を出資し、日本最大のゼネコンが建設そこに「暴力団関係
者」の文言。目を驚かせてあまりある。
 「ヤクザもんは社会のヨゴレ、原発は放射性廃棄物というヨゴレを永遠に吐き
続ける。似たもの同士なんだよ。俺たちは」(鈴木智彦『ヤクザと原発』)とい
う暴力団組長の述懐は悲しい。くらべていうなら、ヤクザのほうがまだましだ。
 ヤクザが福島の事故収束作業に組員を送り、あるいは労働者をハケンし、ピン
ハネしているのは公然たる事実である。危険労働と暴力支配の関係は、明治時代
の炭鉱労働からの伝統である。
 原発最底辺の被ばく労働は、仕事を奪われた地域の人たちの犠牲に支えられて
いる。暴力と不道徳を強制する会社が優良企業とされてきた。
 
 
◆電気値上げ全国に拡大 関電が表明、各社も検討
                           (10月30日朝日新聞一面より抜粋)
 
 北海道、東北、関西、四国、九州の5電力会社が企業向け、家庭向け電気料金
値上げの検討に入った。原発の代わりに火力発電を動かし、燃料費がかさんでい
るからだ。東京電力はすでに値上げしており、家庭や企業が「脱原発」のための
コストを負担する流れが全国に広がる。(中略)
 (関電は)政府の認可が必要な家庭向けと、個別交渉で価格が決まる企業向けの
いずれも来年4月からの値上げを軸に検討する。値上げ幅は家庭向けが10%程度、
企業向けが20%~30%で調整する。(中略)
 原発への依存度が高かった九州電力も来春の値上げを目指し、30日に値上げ検
討を表明する見通しだ。ほかに、北海道、東北、四国の3電力は、近い将来の値
上げを検討していることを明かした。東電は今年4月から企業向け、9月から家
庭向け電気料金をそれぞれ平均14.9%、平均8.46%引き上げている。
 
 
◆「値上げ、認められない」 電気代、企業の重荷
                                   (10月30日朝日新聞8面より)
 
電気料金値上げは暮らしや経済にどんな影響があるのか。
「脱原発」のコストを家庭や企業が受けとめられるかが問われている。
 
 西日本に工場が多いパナソニック(大阪府門真市)の電気代は年間約500億
円になり、関西電力管内が6割を占める。「値上げは簡単に認められない」(幹
部)というのが本音だ。
 自動車部品メーカーのエクセディ(大阪府寝屋川市)は、実験施設で電力の約
3割を使っている。関電の値上げ表明を受け、実験施設の一部を米国や中国に移
すことも検討している。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1632】
2012年10月30日(火) 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
                               転送歓迎
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★1.大間原発を止める道
  一人ひとりが、原発が自分の問題になった時原発は止まる。(野村保子)
★2.リトアニア、ヴィサギナス原発計画が住民投票で反対多数(山崎久隆)
★3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 ◇11月10日13時から、原発イヤだ!秋のもみじデモ in 府中
★4.新聞・雑誌から
 ◇福島の子の人権守れ 「集団疎開」訴訟弁護団、きょうジュネーブで講演
  (10月30日 東京新聞「こちら特報部」より)
 ◇拡散予測、6原発で誤り 北陸電から指摘
  気象データ処理ミス 規制委が謝罪  (10月30日 東京新聞より)
 ◇次世代エネ メタンハイドレート 日本近海で広範囲発見
                    (10月30日 東京新聞より)
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┗■1.大間原発を止める道
 │ 一人ひとりが、原発が自分の問題になったとき、原発は止まる。
 └────(大間原発訴訟の会 野村保子)
 
 1976年、大間町商工会が町議会に原発建設要請して始まった大間原発。
日本の50数基の原発のうち地元が要請した初めての原発である。下北半島を
下に進むと、むつ市に使用済み燃料中間貯蔵施設、東北電力東通原発、六ヶ所
再処理工場、そのすぐ下には米軍三沢基地がある。地図で見る下北半島は核処
理施設の吹きだまりである。
 六ヶ所再処理工場は日本各地の原発から出てくる使用済み燃料を剪断し、プ
ルトニウムを取り出す工場である。プルトニウムを燃やしてエネルギーとプル
トニウムを取り出し、それをまた燃やす夢の核燃料サイクルは、高速増殖炉も
んじゅの事故で頓挫したままである。すでに40トン以上溜め込んだプルトニ
ウムの存在が世界から注視され、その核疑惑を消すために大間原発は作られる。
青森県の電気は東通原発1基あれば足りる。毎年6、5トンのプルトニウムを燃
やす大間原発はプルトニウム処理に不可欠なのである。
 大間原発はプルトニウムとウランを混ぜたMOX燃料を100%装荷する。ウ
ランと比べてプルトニウムは燃焼温度が高く、使用済み燃料もまた発熱量が高
い。MOX燃料とウラン燃料の使用済み核燃料の発熱量を比較すると、ウラン燃
料の10年後よりもMOX燃料の100年後の方がまだ高い。100年経っても
減らない崩壊熱を冷やし続けなければならないのである。電気を作らない原発
の崩壊熱を冷やし続け、13ヶ月ごとの定期点検を受けるその費用は誰が負担
するのか。今生きている私たちでないことは確かである。次の世代、そのまた
次の世代に理不尽な負の遺産を押し付けてはならない。原発を作り出した私た
ちが、このつけの始末をつけなければ世界は終わる。
 原発は冷却のために必要な水(海水)を毎秒91トン取り込み、7度高くし
て海に戻す。毎秒91トンの温かい川を津軽海峡に吐き出す大間原発。7度高
くした海水は海の生態系を狂わせる。また、海水を取り込む時、海の生物、稚
貝やプランクトンを殺すために大量の化学薬品を投入するがその薬品とともに
7度高い海水を海に戻すのである。温度と薬品のダブルで海を壊すのが原発な
のである。
 大間原発の建設主体電源開発(株)は、原発は建てたことも運転したことも
ない、MOX燃料を100%装荷する、敷地内に未買収地がある、火山に近い初
めての原発、函館・道南には37万人が住む、などこれまで例のない原発であ
る。
 10月1日工事再開した大間原発は、福島原発事故以降初めて新設される原
発になる。福島原発事故が福島やその他の人たちに追わせた大きな傷を思うと、
これ以上の原発は絶対に作ってはならない。今なら止められる。燃料が入って
いない今なら戻れる。そのために出来ることを考えてみた。
 * 原告になる
 * このことを誰かに話す
 * 電源開発に電話あるいはメールする
 * お住まいの地方自治体の長、あるいは教育長に電話する
私の考えついたの以上だが、一人一人が自分で出来る原発を止める方法を
見つけてほしい。
 
 
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┗■2.リトアニア、ヴィサギナス原発計画が住民投票で反対多数
 └────(山崎久隆)
 
 リトアニアで10月14日、総選挙と同時に行われた原発の是非を問う国民
投票は、65%の多数が原発反対票を投じた。
 リトアニアには1980年代に建設された原発が2基ある。イグナリナ原発
は、旧ソ連時代に作られた、当時としては最新鋭のRBMK1500型炉で
チェルノブイリ原発と同型だ。出力は定格150万のところ、安全のために
136万キロワットに抑えられていた。それが2基あり、当時のリトアニアは
電力輸出国だった。
 その後チェルノブイリ原発事故が発生し、RBMK型原発に対する懸念が高
まり、安全対策を施されて稼働し続けていた。しかしリトアニアのEU加盟に
際して欧州議会がつけた条件はイグナリナ原発の閉鎖であった。2004年に
1基、2009年に2基目も廃炉になる。
 この結果電力輸出国だったリトアニアは電力の大半をロシアから輸入するこ
とになる。
 よく知られているとおり、旧ソ連が崩壊し各共和国が独立を目指していた時
期、ロシアにとって死活的重要な地域が二つあった。一つは港を有するバルト
三国、もう一つは資源の宝庫カスピ海に近いカフカス地方だ。
 バルト三国は独立が出来たが、チェチェンは出来なかった。そのため未だに
チェチェンでは独立を求める人々が武力闘争を続けている。
 リトアニアにある感情は、ロシアから名実ともに独立したいという思いだ。
しかし今は電力の8割を握られている。
 ヴィサギナス原発は閉鎖されたイグナリナ原発のすぐ側に予定地がある。電
力に関するロシアからの独立の手段として計画された。そのため福島第一原発
の事故前は6割近くが新設を支持していた。しかし福島事故を受けてリトアニ
アでは多くの人々が脱原発へと意見を変えた。
 残念ながら投票結果がそのまま脱原発を決定づけるわけではない。しかし原
発に反対の立場に立つ社会民主党が選挙で政権を得たこともあり、大きな影響
を与えることは確かだ。
 なお、これを受注したのは日立である。
 
 
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┗■3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 └────
 
◆原発イヤだ!秋のもみじデモin府中
 11月10日(土)13時から 13時30分デモ出発
 京王線府中駅南口・府中市宮町中央公園集合(府中市宮町2-20)
 秋の色づく府中の街をさまざまな思いを声に出し「原発イヤだ」を
 訴えましょう。
 
※宮町中央公園はちょっと分かりにくい場所です。
 府中駅南東(新宿方)方向、旧甲州街道から少し南側に入ったところ。
 生活者ネット事務所と魚屋さんの近くにある小さな公園です。
 家族連れ、鳴り物自由、仮装歓迎。さまざまな表現で、原発をなくすために
 府中の街をデモしましょう。
 
 主催:原発イヤだ!府中
 連絡先:東 080-5428-5391 azumarv@gmail.com
 
 
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┗■4.新聞・雑誌から
 └────
 
◆福島の子の人権守れ
 「集団疎開」訴訟弁護団、きょうジュネーブで講演
 (10月30日 東京新聞「こちら特報部」より)
 
福島原発事故を受けて、福島県郡山市の子どもや親たちが「集団疎開」を求め
て仮処分を申し立てた裁判。その原告代理人の弁護士らが三十日、スイス・
ジュネーブの国連の施設で講演する。国連人権理事会の作業部会に合わせた
非政府組織の行動で、日本政府への“外圧”を呼びかける。(林啓太)
 
「日本政府が公式に世界に伝えることのない、低線量被ばくにさらされている
子どもだちの『真実』を伝えていきたい」
 ジュネーブの国連施設で講演する柳原敏夫弁護士はそう語る。同弁護士は集
団疎開裁判の弁護団の一人。(中略)柳原弁護士はこの裁判への世界規模の支
援を求めて、ジュネーブで開かれている国連人権理事会の普遍的定期的審査
(UPR)の作業部会に合わせ、渡航することにした。(中略)今回の作業部会
は二十二日から、日本を含めて14カ国の人権状況を検証するために開かれて
いる。講演翌日の三十一日は、日本が審査対象になる。
 柳原弁護士は「われわれの講演をきっかけに、日本の審査でも原発事故によ
る子どもたち健康被害をぜひ取り上げてもらいたい」と意気込んでいる。
-----***-----
関連情報:
◇10月30日(火)夜8時~I0時 IWJによる中継があります。
ジュネーブ市長と福島県の双葉町井戸川町長、
「ふくしま集団疎開裁判」の柳原弁護士が対談予定
http://iwj.co.jp/ または http://www.ustream.tv/channel/iwj-geneva
 
◇10月31日(水)日本時間、夜10時30分から11月1日の午前2時まで
国連のジュネーブ事務局(通称、国連欧州本部)で、『日本政府が日本で
行なっている人権侵害問題』について世界中の国から審査を受ける人権理事会
のUPR(普遍的定期的審査)が行なわる。当日は国連によるネット中継は
http://fukusima-sokai.blogspot.jp/ の中の「ネット中継」をクリック
 
 
◆拡散予測、6原発で誤り 北陸電から指摘
 気象データ処理ミス 規制委が謝罪
(10月30日 東京新聞より)
 
原子力規制委員会は二十九日、原発で重大事故が起きた際にどのように放射性
物質が拡散するか二十四日に公表した予測マップのうち、日本原子力発電東海
第二(茨城県)や同社敦賀(福井県)、東京電力柏崎刈羽(新潟県)、北陸電
力志賀(石川県)、九州電力玄海(佐賀県)と同社川内(鹿児島県)の六原発
で誤りがあったと発表した。
 
 予測マップは、地形が全く考慮されていないなど精度の問題が指摘されてい
たが、マップの方位という基本を誤っており、信頼性に傷が付いた。訂正を発
表した際、配布した関連資料でも、自治体名などの誤りがいくつも見つかり
チェック体制に不安ものぞかせた。(中略)
 規制委の事務局を務める規制庁の森本英香次長は「緊張感を持った取り組み
ができていなかった。関心が高く、自治体が防災計画の参考にする資料。ミス
をおわびしたい」と謝罪した。各自治体に誤りを連絡するとともに、謝罪を始
めた。
 
 
◆次世代エネルギー「メタンハイドレート」日本近海で広範囲発見
 (10月30日 東京新聞より)
 
 次世代のエネルギー源として注目される「メタンハイドレート」が日本近海
の広い範囲で、海底下数メートルの浅い場所に存在する可能性があることが新
たに分かったと、北見工大と明治大などのチームが二十九日発表した。オホー
クツ海や日本海で発見し、回収にも成功。メタンハイドレートの資源化を前進
させることも期待される。(中略)
 チームが発見したのは、北海道網走市沖のオホーツク海、秋田、山形、新潟
各県沖合の日本海の海底。いずれも沖合三十~五十キロ程度の場所で、日本の
排他的経済水域(EEZ)の範囲内だった。(中略)
 メタンハイドレートは天然ガスの主成分メタンと水が結合した個体で、
うまく採掘ができれば、輸入に頼る天然ガスに代わる資源として期待される。
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