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たんぽぽ舎です。【TMM:No1711】
2013年1月3日(木)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.2013年 たんぽぽ舎年賀状
原発ゼロ・再稼働阻止に向けて、みんなで知恵と力を合わせましょう
(たんぽぽ舎共同代表 鈴木千津子・柳田真、 運営委員一同)
★2.うつのみや勝手連のお礼報告と今後の方向
・勝手連の奮闘で97万票弱・・・・・うつのみや支持者の多様さ・多彩さ
・120万円弱の全国からのカンパに感謝します
・今後、原発ゼロの声と運動を高める。「再稼働するな」運動を続けます
柳田真(たんぽぽ舎)
★3.<連載3(食品と暮らしの安全No.285)>
合理的なエネルギー利用とは (著 今井伸・元毎日新聞論説委員)
★4.<テント日誌 12/30(日)―経産省前テントひろば 477日目
安倍政権の早々の原発政策見直し表明と、高まるテント撤去の可能性
(Toku-san)
━━━━━━━
★1月4日(金) 午後 5:00~7:00 「テントを守ろう集会」
会場・主催:経産省前テントひろば (携帯:070-6423-1947)
たんぽぽ舎も参加します。
┏┓
┗■1.2013年 たんぽぽ舎年賀状
| 原発ゼロ・再稼働阻止に向けて、みんなで知恵と力を合わせましょう
└──── (たんぽぽ舎共同代表 鈴木千津子・柳田真、 運営委員一同)
2012年は福島事故2年目、たんぽぽ舎設立23年目の中で、多くのボランティア
の皆さんの協力で運営できました。
2012年12月、安倍内閣は原発推進の内閣布陣をつくりました。又、原子力規制
委員会は原発再稼働にむけて、粗雑で電力会社よりの準備活動を猛スピードで進
めていますが、「原発なくとも電気は大丈夫」は官庁データでも証明されていま
す。日本列島は地震活発期、第2の大惨事が心配されます。
私たちは「フクシマを忘れない、フクシマ級大惨事を再びおこさせない」を合
言葉に、今年もいっしょに持てる全力で知恵と力を合わせて活動しましょう。
新年の日程 ご案内
○1月16日(水) エントロピー基本講座・第1回「地球複合循環の中の人間社会」
19:00~ スペースたんぽぽ 講師:槌田敦さん
○2月24日(日)たんぽぽ舎24周年(25回総会)
13:00~ スペースたんぽぽ 総会・記念講演・懇親会
┏┓
┗■2.うつのみや勝手連のお礼報告と今後の方向
| ・勝手連の奮闘で97万票弱・・・・・うつのみや支持者の多様さ・多彩さ
| ・120万円弱の全国からのカンパに感謝します
| ・今後、原発ゼロの声と運動を高める。「再稼働するな」運動を続けます
└──── 柳田真(たんぽぽ舎)
(1) とてもたくさん活躍した、うつのみや勝手連-今後の見本例
原発反対の人・みんなが取り組めた選挙でした。うつのみやさんの立候補に
感謝。脱原発市民(たんぽぽ舎有志)と都庁職員・OBと反原発自治体議員
市民連盟の人々とテントひろばの人々の三者で、とても多く活躍しました。
ビラ8万余、電話7000本弱の実績です。延べ300人強が活動。
(2) 97万票について
少ない説と、よくとった説の2つがあります。ただ、今後の東京での活動の
際の足がかりとなる票だ、多彩で多様な人々が努力した総合票だ(現在力量
の反映)と思います。
うつのみや支持を表明した政党で、且つ衆院選挙に候補者を擁立したのは、
未来、共産、社民の3党。その3党の東京ブロック比例票の合計は91万3
千票。(うつのみや票はこれより5万6千票が上積み)
(3) カンパが全国から120万円弱よせられました。
心から感謝します。このお金で多くのことがやれました。(なお、交通費や
小さな出費はボランティアの皆さんの自費で賄われています)
(4) 今後
ア.原発ゼロの声と運動を一段と強め、高めます。(スペーズたんぽぽでの学
習会、毎週金曜官邸前行動参加、原発現地応援ツアー、その他)
自民党安倍内閣の原発推進路線に反対して頑張ります。
イ.「再稼働の嵐」に対して、再稼働するな!の運動を続けます。(これが原
発ゼロの近道) 再稼働阻止全国ネットワーク(たんぽぽ舎気付)と共に。
ウ.脱原発政党が統一して、連携して、選挙に取り組めるように(うつのみや
選対のように)7月参院選で、もっともっと連携してほしい。バラバラに
ならず脱原発の人々のおもいの受け皿になってほしい。
★討論会・懇親会のご案内
1月20日(日) 宇都宮けんじさんをお招きして、今後の方向・討論会
14:00~17:00 討論会 参加費 500円 スペースたんぽぽ(4F)
テーマ:都知事選の教訓と今後の方向
17:15~19:00 懇親会 参加費 1000円 たんぽぽ舎(5F)
┏┓
┗■3.<連載3(食品と暮らしの安全No.285)>
│ 合理的なエネルギー利用とは
└────(著 今井伸・元毎日新聞論説委員)
-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
★「食品と暮らしの安全」より許可を得て、2013年1月号(No.285)を
連載で配信しています(全7回)。
-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
それでは、我々が目指す、世界で最も進んだ、なおかつ、日本の強みを生か
した合理的なエネルギー利用とは何でしょうか。それを考えてみます。
まず、世界の最新のエネルギー動向を見てみましょう。日本は自前のエネル
ギー源がありません。ほとんどを海外から輸入するので、世界の動きが極めて
重要です。
今、世界中で最もホットな動きはシェールガス革命です。アメリカにジョー
ジ・ミッチェルという気骨のある人がいて、20年近くかけて、シェール(頁
岩)という岩盤層から天然ガスを採掘する技術を確立しました。
そのおかげで、ガスを掘り尽くしそうになっていたアメリカは、突然、あと
数百年分の天然ガス資源を持つ「天然ガス大国」に復活しました。
私は先日、ケネディ大統領の暗殺で有名なダラスにあるシェールガス採掘現
場に行ってきました。小奇麗な住宅団地の隣に、トレーラーが十数台集まって、
ガス井を掘っていました。深さ1000mまでまっすぐ掘り、次に水平方向に掘り
ます。するとガスは自然に出てきます。アメリカは国土全体にガスパイプライ
ンが張り巡らせてありますので、近くのパイプにガスを注入すればいいのです。
井戸の掘削は1週間で終わり、その後50~60年くらい、ガスは出続けます。な
んともうらやましい光景でした。
カナダも含め、北米には、日本の面積に匹敵するようなシェール層があちこ
ちにあります。そのおかげで、かつて7ドルくらいしていたアメリカのガス価
格は、2ドルまで下がりました。オバマ大統領は、最初の選挙で、風力と太陽
光の再生可能エネルギーの普及で、雇用創出と経済成長を実現すると約束しま
したが、うまく行きませんでした。
2回目の選挙では、シェールガスを使って産業を再生し、雇用を創出すると
いう戦略に変え、当選しました。シェールガスがオバマ再選を後押ししたので
す。
アメリカの鉄鋼、化学、自動車など基幹産業は、日本や中国の攻勢で、壊滅
寸前まで追い込まれていましたが、これからは、無尽蔵で安価なシェールガス
を徹底的に活用することで、再構築しようと動き始めました。もちろん、発電
もガスでやります。原子力が入る余地はありません。
また、今後は中東から石油やガスを輸入する必要もなくなりますので、犠牲
の多い武力介入をする必要もなくなり、フリーハンドを得ました。
シェールガス革命は、産業や生活や経済だけでなく、世界の構造を変え始め
たのです。
シェールガスは、中国にもたくさんあります。しかし、日本にはありません。
「日本でも発見」という報道が時々ありますが、数日分で使ってしまう程度の
量です。アメリカとカナダの量を合計したよりも多いシェールガスがある中国
とは比べものになりません。
<次号につづく>
┏┓
┗■4.<テント日誌 12/30(日)―経産省前テントひろば 477日目
| 安倍政権の早々の原発政策見直し表明と、高まるテント撤去の可能性
└──── (Toku-san)
この日は、年末年始のイヴェントとして、17時~K&Fテントブラザーズジョ
イントコンサート&オキュパイ大飯の乱DVD上映会が予定されていたが、朝から
あいにくの雨模様。安倍政権が、原発推進に舵をとってきた事は明らかになって
来ており、テントひろばに対しても年末年始で人が少ないタイミングを見計らっ
て、強制退去という強硬手段に出て来る事も考えられる。コンサートまでには、
雨が上がり、なるべく多くの方に集まっていただきたい。
年末の買い出しを済ませ、泊まり番のためにテントに向かう頃には、小降りに
はなっていたもののまだ雨が降っていた。テントに着くと、第一テントには、泊
まり番のSさん、いつも来てくれるOさんがいた。第二テントの中では、DVD上映
会後の座談会が行われており、大飯原発の抗議行動に参加されたKさんの他、多
くの方がいらっしゃった。Kさんは、大飯原発の再稼働問題が発生する春まで、
先日急逝されたYさんとともに、テントを支え、その後大飯のテントに参加され、
現在は大阪の方で脱原発運動をやられている。
この日の泊まり当番のFさんに確認したところ、17時~行われたK&Fテント
ブラザーズジョイントコンサートは、あいにくの雨だったが、「とつきとおか未
来を孕む女たちのテントひろば」で、昨年の冬のテントを支えてくれた椎名さん
も加わって、非常に盛り上がったという事だった。Kさん、Fさん、Sさんは、
大阪、東京、福島と、今は別々の場所で、それぞれ原発をなくすために活動され
ていらっしゃるが、揃ってYさんの追悼集会に集まり、この日のイヴェントも企
画された。志半ばで他界されたYさんも喜ばれているに違いない。テントのPP
M、うらやましいくらいに仲がよい三人。映像が残っていたら、是非拝見したい。
この日はテント当番に来られていたKさんが風邪で体調を崩されていた為、お
帰りいただき、急遽テントにいたOさんに夜当番に加わってもらった。また、年
末年始のテントの防衛体制を心配されて、泊まりの申し出をいただいていた新宿
西口で反戦スタンディングアピールに参加されている方々も加わっていただき、
第一テント、第二テントに分かれての夜の体制となった。第一テントでは選挙戦、
安倍政権の閣僚人事、安倍首相や閣僚の発言の話から、テント撤去の可能性につ
いて遅くまで議論が交わされ、第二テントでも朝方まで話声が途絶えなかった。
今回の衆院選で大勝した自民党は、安倍総裁が選挙前に原発に頼らない社会を
目指し、三年間かけてエネルギー政策を検討すると言っていたにも関わらず、茂
木経産大臣は就任会見の席で、2030年までに原発ゼロを目指すという民主党の方
針を見直し、「安全と認められた原発は政府の判断で、再稼働させる」「核燃サ
イクルは継続する」と発言し、早くも国民との約束を反故にする態度を示してい
る。テントに対してもいつ強硬な態度に出てくるか解らない状況である。多くの
人にテントに来ていただく事が、簡単には手を出せない状況を作り出す。年末年
始は、テントひろばでイヴェントを開催する予定になっているが、ぜひ、多くの
方に集まっていただきたい。また、テントとしても、福島の状況を含め、原発に
関する状況を常に監視し、タイムリーにメッセージを発信していく事が、多くの
人に原発・福島・テントに関心を持っていただく事に繋がり、継続的に支持を集
める事が出来ると思う。来年は間違いなく正念場、今までの反省も踏まえ、気持
ちを新たにして臨む必要があると思う。
2013年1月3日(木)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.2013年 たんぽぽ舎年賀状
原発ゼロ・再稼働阻止に向けて、みんなで知恵と力を合わせましょう
(たんぽぽ舎共同代表 鈴木千津子・柳田真、 運営委員一同)
★2.うつのみや勝手連のお礼報告と今後の方向
・勝手連の奮闘で97万票弱・・・・・うつのみや支持者の多様さ・多彩さ
・120万円弱の全国からのカンパに感謝します
・今後、原発ゼロの声と運動を高める。「再稼働するな」運動を続けます
柳田真(たんぽぽ舎)
★3.<連載3(食品と暮らしの安全No.285)>
合理的なエネルギー利用とは (著 今井伸・元毎日新聞論説委員)
★4.<テント日誌 12/30(日)―経産省前テントひろば 477日目
安倍政権の早々の原発政策見直し表明と、高まるテント撤去の可能性
(Toku-san)
━━━━━━━
★1月4日(金) 午後 5:00~7:00 「テントを守ろう集会」
会場・主催:経産省前テントひろば (携帯:070-6423-1947)
たんぽぽ舎も参加します。
┏┓
┗■1.2013年 たんぽぽ舎年賀状
| 原発ゼロ・再稼働阻止に向けて、みんなで知恵と力を合わせましょう
└──── (たんぽぽ舎共同代表 鈴木千津子・柳田真、 運営委員一同)
2012年は福島事故2年目、たんぽぽ舎設立23年目の中で、多くのボランティア
の皆さんの協力で運営できました。
2012年12月、安倍内閣は原発推進の内閣布陣をつくりました。又、原子力規制
委員会は原発再稼働にむけて、粗雑で電力会社よりの準備活動を猛スピードで進
めていますが、「原発なくとも電気は大丈夫」は官庁データでも証明されていま
す。日本列島は地震活発期、第2の大惨事が心配されます。
私たちは「フクシマを忘れない、フクシマ級大惨事を再びおこさせない」を合
言葉に、今年もいっしょに持てる全力で知恵と力を合わせて活動しましょう。
新年の日程 ご案内
○1月16日(水) エントロピー基本講座・第1回「地球複合循環の中の人間社会」
19:00~ スペースたんぽぽ 講師:槌田敦さん
○2月24日(日)たんぽぽ舎24周年(25回総会)
13:00~ スペースたんぽぽ 総会・記念講演・懇親会
┏┓
┗■2.うつのみや勝手連のお礼報告と今後の方向
| ・勝手連の奮闘で97万票弱・・・・・うつのみや支持者の多様さ・多彩さ
| ・120万円弱の全国からのカンパに感謝します
| ・今後、原発ゼロの声と運動を高める。「再稼働するな」運動を続けます
└──── 柳田真(たんぽぽ舎)
(1) とてもたくさん活躍した、うつのみや勝手連-今後の見本例
原発反対の人・みんなが取り組めた選挙でした。うつのみやさんの立候補に
感謝。脱原発市民(たんぽぽ舎有志)と都庁職員・OBと反原発自治体議員
市民連盟の人々とテントひろばの人々の三者で、とても多く活躍しました。
ビラ8万余、電話7000本弱の実績です。延べ300人強が活動。
(2) 97万票について
少ない説と、よくとった説の2つがあります。ただ、今後の東京での活動の
際の足がかりとなる票だ、多彩で多様な人々が努力した総合票だ(現在力量
の反映)と思います。
うつのみや支持を表明した政党で、且つ衆院選挙に候補者を擁立したのは、
未来、共産、社民の3党。その3党の東京ブロック比例票の合計は91万3
千票。(うつのみや票はこれより5万6千票が上積み)
(3) カンパが全国から120万円弱よせられました。
心から感謝します。このお金で多くのことがやれました。(なお、交通費や
小さな出費はボランティアの皆さんの自費で賄われています)
(4) 今後
ア.原発ゼロの声と運動を一段と強め、高めます。(スペーズたんぽぽでの学
習会、毎週金曜官邸前行動参加、原発現地応援ツアー、その他)
自民党安倍内閣の原発推進路線に反対して頑張ります。
イ.「再稼働の嵐」に対して、再稼働するな!の運動を続けます。(これが原
発ゼロの近道) 再稼働阻止全国ネットワーク(たんぽぽ舎気付)と共に。
ウ.脱原発政党が統一して、連携して、選挙に取り組めるように(うつのみや
選対のように)7月参院選で、もっともっと連携してほしい。バラバラに
ならず脱原発の人々のおもいの受け皿になってほしい。
★討論会・懇親会のご案内
1月20日(日) 宇都宮けんじさんをお招きして、今後の方向・討論会
14:00~17:00 討論会 参加費 500円 スペースたんぽぽ(4F)
テーマ:都知事選の教訓と今後の方向
17:15~19:00 懇親会 参加費 1000円 たんぽぽ舎(5F)
┏┓
┗■3.<連載3(食品と暮らしの安全No.285)>
│ 合理的なエネルギー利用とは
└────(著 今井伸・元毎日新聞論説委員)
-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
★「食品と暮らしの安全」より許可を得て、2013年1月号(No.285)を
連載で配信しています(全7回)。
-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
それでは、我々が目指す、世界で最も進んだ、なおかつ、日本の強みを生か
した合理的なエネルギー利用とは何でしょうか。それを考えてみます。
まず、世界の最新のエネルギー動向を見てみましょう。日本は自前のエネル
ギー源がありません。ほとんどを海外から輸入するので、世界の動きが極めて
重要です。
今、世界中で最もホットな動きはシェールガス革命です。アメリカにジョー
ジ・ミッチェルという気骨のある人がいて、20年近くかけて、シェール(頁
岩)という岩盤層から天然ガスを採掘する技術を確立しました。
そのおかげで、ガスを掘り尽くしそうになっていたアメリカは、突然、あと
数百年分の天然ガス資源を持つ「天然ガス大国」に復活しました。
私は先日、ケネディ大統領の暗殺で有名なダラスにあるシェールガス採掘現
場に行ってきました。小奇麗な住宅団地の隣に、トレーラーが十数台集まって、
ガス井を掘っていました。深さ1000mまでまっすぐ掘り、次に水平方向に掘り
ます。するとガスは自然に出てきます。アメリカは国土全体にガスパイプライ
ンが張り巡らせてありますので、近くのパイプにガスを注入すればいいのです。
井戸の掘削は1週間で終わり、その後50~60年くらい、ガスは出続けます。な
んともうらやましい光景でした。
カナダも含め、北米には、日本の面積に匹敵するようなシェール層があちこ
ちにあります。そのおかげで、かつて7ドルくらいしていたアメリカのガス価
格は、2ドルまで下がりました。オバマ大統領は、最初の選挙で、風力と太陽
光の再生可能エネルギーの普及で、雇用創出と経済成長を実現すると約束しま
したが、うまく行きませんでした。
2回目の選挙では、シェールガスを使って産業を再生し、雇用を創出すると
いう戦略に変え、当選しました。シェールガスがオバマ再選を後押ししたので
す。
アメリカの鉄鋼、化学、自動車など基幹産業は、日本や中国の攻勢で、壊滅
寸前まで追い込まれていましたが、これからは、無尽蔵で安価なシェールガス
を徹底的に活用することで、再構築しようと動き始めました。もちろん、発電
もガスでやります。原子力が入る余地はありません。
また、今後は中東から石油やガスを輸入する必要もなくなりますので、犠牲
の多い武力介入をする必要もなくなり、フリーハンドを得ました。
シェールガス革命は、産業や生活や経済だけでなく、世界の構造を変え始め
たのです。
シェールガスは、中国にもたくさんあります。しかし、日本にはありません。
「日本でも発見」という報道が時々ありますが、数日分で使ってしまう程度の
量です。アメリカとカナダの量を合計したよりも多いシェールガスがある中国
とは比べものになりません。
<次号につづく>
┏┓
┗■4.<テント日誌 12/30(日)―経産省前テントひろば 477日目
| 安倍政権の早々の原発政策見直し表明と、高まるテント撤去の可能性
└──── (Toku-san)
この日は、年末年始のイヴェントとして、17時~K&Fテントブラザーズジョ
イントコンサート&オキュパイ大飯の乱DVD上映会が予定されていたが、朝から
あいにくの雨模様。安倍政権が、原発推進に舵をとってきた事は明らかになって
来ており、テントひろばに対しても年末年始で人が少ないタイミングを見計らっ
て、強制退去という強硬手段に出て来る事も考えられる。コンサートまでには、
雨が上がり、なるべく多くの方に集まっていただきたい。
年末の買い出しを済ませ、泊まり番のためにテントに向かう頃には、小降りに
はなっていたもののまだ雨が降っていた。テントに着くと、第一テントには、泊
まり番のSさん、いつも来てくれるOさんがいた。第二テントの中では、DVD上映
会後の座談会が行われており、大飯原発の抗議行動に参加されたKさんの他、多
くの方がいらっしゃった。Kさんは、大飯原発の再稼働問題が発生する春まで、
先日急逝されたYさんとともに、テントを支え、その後大飯のテントに参加され、
現在は大阪の方で脱原発運動をやられている。
この日の泊まり当番のFさんに確認したところ、17時~行われたK&Fテント
ブラザーズジョイントコンサートは、あいにくの雨だったが、「とつきとおか未
来を孕む女たちのテントひろば」で、昨年の冬のテントを支えてくれた椎名さん
も加わって、非常に盛り上がったという事だった。Kさん、Fさん、Sさんは、
大阪、東京、福島と、今は別々の場所で、それぞれ原発をなくすために活動され
ていらっしゃるが、揃ってYさんの追悼集会に集まり、この日のイヴェントも企
画された。志半ばで他界されたYさんも喜ばれているに違いない。テントのPP
M、うらやましいくらいに仲がよい三人。映像が残っていたら、是非拝見したい。
この日はテント当番に来られていたKさんが風邪で体調を崩されていた為、お
帰りいただき、急遽テントにいたOさんに夜当番に加わってもらった。また、年
末年始のテントの防衛体制を心配されて、泊まりの申し出をいただいていた新宿
西口で反戦スタンディングアピールに参加されている方々も加わっていただき、
第一テント、第二テントに分かれての夜の体制となった。第一テントでは選挙戦、
安倍政権の閣僚人事、安倍首相や閣僚の発言の話から、テント撤去の可能性につ
いて遅くまで議論が交わされ、第二テントでも朝方まで話声が途絶えなかった。
今回の衆院選で大勝した自民党は、安倍総裁が選挙前に原発に頼らない社会を
目指し、三年間かけてエネルギー政策を検討すると言っていたにも関わらず、茂
木経産大臣は就任会見の席で、2030年までに原発ゼロを目指すという民主党の方
針を見直し、「安全と認められた原発は政府の判断で、再稼働させる」「核燃サ
イクルは継続する」と発言し、早くも国民との約束を反故にする態度を示してい
る。テントに対してもいつ強硬な態度に出てくるか解らない状況である。多くの
人にテントに来ていただく事が、簡単には手を出せない状況を作り出す。年末年
始は、テントひろばでイヴェントを開催する予定になっているが、ぜひ、多くの
方に集まっていただきたい。また、テントとしても、福島の状況を含め、原発に
関する状況を常に監視し、タイムリーにメッセージを発信していく事が、多くの
人に原発・福島・テントに関心を持っていただく事に繋がり、継続的に支持を集
める事が出来ると思う。来年は間違いなく正念場、今までの反省も踏まえ、気持
ちを新たにして臨む必要があると思う。
PR
たんぽぽ舎です。【TMM:No1710】
2012年12月30日(日)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.テントを守ろう 毎週火曜日 テントへのおさそい
『テント』の前で椅子に座ってもらうだけでも力になります。
午前10:00~午後7:00 のうちの「一定時間」
柳田 真(たんぽぽ舎)
山本礼治(たんぽぽ舎ボランティア)
★2.新聞・雑誌から
◇安倍新内閣 名付けるなら (その2)(12/27 東京新聞「こちら特報部」
★3.テント日誌 12/26日 経産前省テント広場―472日目
安倍内閣の成立と緊張するテント内の風景から
━━━━━━━
┏┓
┗■1.テントを守ろう 毎週火曜日 テントへのおさそい
| 『テント』の前で椅子に座ってもらうだけでも力になります。
| 午前10:00~午後7:00 のうちの「一定時間」
└──── (柳田真 たんぽぽ舎 山本礼治 たんぽぽ舎ボランティア)
(1) 現状
冬季になり座り込み人数が少なくなっています。テントでは安倍新政権にな
ったことで緊張感が走っています。全国反原発運動のシンボルとなっている
経産省前テントひろばを防衛するため、一人でも多くの参加を要請致します。
暖かい服装でおいで下さい。
(2) お願い
テントは12月29日現在、434日になり24時間体制を維持しております。上記
の現状を御理解のうえ、数時間でも結構ですので、是非、御協力お願い致し
ます。たんぽぽ舎は自発的割り当てとして、一週間のうち火曜日への「テン
トを守ろう参加者」を募っています。疲れた時は、テントの中に入って休め
ます。(第1テント:男性用 第2テント:女性用)
(3) 参加をお願いする日
1/8(火) 1/15(火) 1/22 (火) 1/29(火)
参加できる方はご連絡下さい。 E-mail nonukes@tanpoposya.net
TEL 03-3238-9035
FAX 03-3238-0797
★年明け1月4日(金)午後5時~7時、テントを守ろう集会 参加しよう
主催 経産省前テントひろば(会場もテントひろばです)
問い合わせ 070-6473-1947(テントの電話です)
┏┓
┗■2.新聞・雑誌から
└────
◆安倍新内閣 名付けるなら (その2)
大田昌秀さん、北原みのりさん、宮崎学さん、森田実さん、
辛淑玉さん、國分功一郎さん
民主党政権からの宿題は原発だけではない。元沖縄県知事の大田昌秀さん(87)
は「沖縄復帰の標語は『平和憲法下への復帰』だったが、実際は『日米安保への
復帰』。沖縄人は憲法を大事にする気持ちが強い。新内閣は『改憲内閣』になり
かねず、心配だ」と語る。
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)について安倍首相は「辺野古移設に努力す
る」と言明したが、大田さんは「沖縄の怒りは頂点に達している。政府が県内移
設をごり押しすれば、行政もコントロールできない事態になる」と懸念する。
領土問題についても「沖縄の漁師は日本と中国、台湾の漁民が協定を結んで仲良
く漁をすればいいと思っている。尖閣諸島問題で武力衝突する事態になれば、ま
ず沖縄が攻撃される。武力に訴えるというのは本土の人間の発想だ」と危ぶむ。
エッセイストの北原みのりさん(42)は「戦争ごっこで遊びたい『ネトウヨ内閣』
とでも名付けたい」と話す。憲法改正や対中・韓強硬路線の発言が、ネット上で
熱狂的な支持を集める安倍首相。選挙中は東京・秋葉原で麻生副総理兼財務相と
ともに、日の丸の旗を持った群衆に歓迎された。
北原さんは安倍首相やネット上の支持者に共通するのは「脳内愛国」だという。
「領土を守るためには武力行使もありと意気込むのは、よほどの平和ボケ。本物
の血が流される戦場の現実感がないのだろう。日本が抱える自信喪失や社会のダ
メさ加減の裏返しだ」
作家の宮崎学さん(67)も安倍氏が提唱する国防軍に引っかけ「国防軍オタク内
閣」と名付けた。
「国民の生死に関わりかねない国防軍の創設は、自身の命をなげうつ覚悟があっ
てこそ主張できるテーマ。(前回の首相時に)腹痛で辞めるような人に、国民の
命を預かる覚悟があるとは思えない。せいぜい軍事オタクという程度の存在だ」
同様に「極右はしゃぎすぎ内閣」と命名したのは政治評論家の森田実さん(80)
だ。「閣僚の顔ぶれに極右が目立つ。大臣をやりたい人間がポストに就いて、隠
しもせずに喜びを爆発させている。自民党の政治家はもっと誇り高かったのに」
愛国教育を主張する下村博文氏が文部科学相になった点についても「教育の国家
統制は大間違いだ。およそモラルに欠ける政治家たちに道徳を説く資格はない」
と憤る。
女性閣僚は2人だけだが、党役員人事では政権与党として初めて女性が三役に登
用された。だが、人材育成コンサルタントの辛淑玉さん(53)は「女を使い、参
院選向けに美しく見せかけた『厚化粧内閣』。参院選で勝てば、その瞬間に化粧
ははげ落ち、タカ派の素顔をさらす」と話す。
行政改革担当相の稲田朋美氏らは「いわゆる従軍慰安婦の強制連行は事実無根」
と積極的に発言を続けている。これに対し、辛さんは「戦時下の性暴力は男性優
位の構造で起きる世界共通の現象。それを日韓問題に矮小化し、同じ女としての
痛みさえ感じない。女の皮をかぶったオヤジのようなもの」と批判した。
高崎経済大の國分功一郎准教授(38)は「教育改革に熱心な安倍さん自身、勉強
が足りない」とみて、「学力低下内閣」と命名した。
國分さんは「憲法改正を掲げるが、憲法とは『それを守る限り、国家が国民を統
治できる』という国民による国家に対する”縛り”。日銀法改正も、世界各国が
順守している中央銀行の独立性を侵すものだ」と説く。
「あるべき仕組みを『政治で無理やり変えてやろう』との発想は、物事を知らな
いから。きちんとしたブレーンを置いて勉強し直しては」
[デスクメモ] 衣の袖から鎧(よろい)がちらつく政権である。「保守」という
単語が被されがちだが違和感がある。保守とは冒険主義の対極にある。安全も廃
棄物処理の展望もない原発を動かし、人を国家という幻想に縛りつける。それは
冒険主義にほかならない。こんな言葉のすり替えからも衣の下が透けてくる。
(牧)
┏┓
┗■3.テント日誌 12/26日 経産前省テント広場―472日目
| 安倍内閣の成立と緊張するテント内の風景から
└──── (M/O)
12月24日はクリスマスイブであったが、テントではささやかな忘年会が開かれ
ていた。テントに出入りする年配の人が差し入れてくれた鴨やキジの鍋がメイン
の会というところか。クリスマスケイキもあってイブらしいところもあったが話
は自然にテントの今後をめぐっての議論になった。誰のこころにも安倍内閣の成
立とともにテントをめぐる権力との関係が変わるだろうという意識があって自然
にその議論になる。心的にいえば緊張感も含めてテントの初期段階に戻っている
といえるのだろうか。
考えて見ればテントが脱原発運動の形態、あるいは表現として未知の領域に踏
み込んだことは明らかだが、これがどのように展開していくから手探りですすん
できた。これは首都圏反原連が主催する首相官邸前行動の場合も同じなのだと思
う。この手探り状態の中で権力側との緊張感がますだろうという予想のもとで人
々の心的緊張感も高まっているのだ。こうした中で私たちはどういう原則という
か考え方の大きな枠組みを持ってきたのだろうか。これは人によっては微妙に違
うかもしれないが、権力との関係でいえば非暴力抵抗という線でいこうというこ
とがある。具体的なイメージは権力側の出方にもよるが、これは誰もが認めてき
た原則である。また、もう一つ権力に対する抵抗の形態をめぐってこちら側が分
裂することを避けようということだ。これは権力と対峙する運動が抱えてきた病
であり、これに陥ることは避けようということだ。これももう一つの原則である。
テントも大きな脱原発運動の流れの中にあるが、この中で繋がっていくこと運
動者の意識や価値観で運動の内部分裂を引き起こしていくことを避けることを自
覚してきた。このことはテントの運動をどのように見ているかといことになるが
、こうした二つの原則が守られれば何が来ても大丈夫である。
26日の午前中にインドネシアでのコトバンジャン・ダム被害者住民裁判の高裁
での判決があり、原告団のみなさんがテントを訪れた。このダムは日本政府・東
京電力(東電設計)・JICAなどがODAで作ったダムである。これはスマト
ラ島中部に出来たものだが、「希望の村」と言われるほど実り豊かなコトバンジ
ャン地域がダムに沈められ約5000世帯・23000人が農地を奪われ,強制移住先で悲
惨な生活を余儀なくされている。この住民たちの提訴した裁判である。彼等との
話に中でインドナシアでは現在4基の原発建設がすすめられようとしているとい
うこと明らかにされた。インドネシアが天然ガスの資源が豊富であり、原発建設
の必要はないらしい。しかし、この天然ガスを日本などに輸出し、国内は原発で
まかなう構想らしい。ここに日本の原発輸出が絡むことは想像にかたくない。コ
トバンジャン・ダムで生起したことが原発で起こればということも考えられるわ
けだ。また、インドネシアは地震国である。こんなところに原発を輸出してどう
するのだと思う。地震国日本での原発の教訓をこそ伝えて欲しいところだ。あら
ためて原発輸出の動きに注目したいところだ。
年末年始という光景が近づいている。テントでも12月28日からそれがはじ
まる。12月28日は今年最後の首相官邸前行動がある。テント前では16時か
ら17時まで一年をふりかえるあおぞら放送があり、17時からは吉岡史郎君を
はじめとする4名の追悼会がある。年末年始の企画としては12月31日にテン
ト前紅白歌合戦、1月1日(元旦)は経産省テント元旦マラソン《11時スター
ト・14時終了》、終了後には甘酒や豚汁のふるまいもある。1月2日は15時
~17時の川柳句会、1月3日には13時から19時まで「Afutaer3・
11~霞ヶ関の中心で愛を叫ぶ」というコンサアートがある。1月4日には餅つ
き大会も開かれる。年末年始はテントに足を運んでほしい。それがテントを守る
最良の行為である。
2012年12月30日(日)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.テントを守ろう 毎週火曜日 テントへのおさそい
『テント』の前で椅子に座ってもらうだけでも力になります。
午前10:00~午後7:00 のうちの「一定時間」
柳田 真(たんぽぽ舎)
山本礼治(たんぽぽ舎ボランティア)
★2.新聞・雑誌から
◇安倍新内閣 名付けるなら (その2)(12/27 東京新聞「こちら特報部」
★3.テント日誌 12/26日 経産前省テント広場―472日目
安倍内閣の成立と緊張するテント内の風景から
━━━━━━━
┏┓
┗■1.テントを守ろう 毎週火曜日 テントへのおさそい
| 『テント』の前で椅子に座ってもらうだけでも力になります。
| 午前10:00~午後7:00 のうちの「一定時間」
└──── (柳田真 たんぽぽ舎 山本礼治 たんぽぽ舎ボランティア)
(1) 現状
冬季になり座り込み人数が少なくなっています。テントでは安倍新政権にな
ったことで緊張感が走っています。全国反原発運動のシンボルとなっている
経産省前テントひろばを防衛するため、一人でも多くの参加を要請致します。
暖かい服装でおいで下さい。
(2) お願い
テントは12月29日現在、434日になり24時間体制を維持しております。上記
の現状を御理解のうえ、数時間でも結構ですので、是非、御協力お願い致し
ます。たんぽぽ舎は自発的割り当てとして、一週間のうち火曜日への「テン
トを守ろう参加者」を募っています。疲れた時は、テントの中に入って休め
ます。(第1テント:男性用 第2テント:女性用)
(3) 参加をお願いする日
1/8(火) 1/15(火) 1/22 (火) 1/29(火)
参加できる方はご連絡下さい。 E-mail nonukes@tanpoposya.net
TEL 03-3238-9035
FAX 03-3238-0797
★年明け1月4日(金)午後5時~7時、テントを守ろう集会 参加しよう
主催 経産省前テントひろば(会場もテントひろばです)
問い合わせ 070-6473-1947(テントの電話です)
┏┓
┗■2.新聞・雑誌から
└────
◆安倍新内閣 名付けるなら (その2)
大田昌秀さん、北原みのりさん、宮崎学さん、森田実さん、
辛淑玉さん、國分功一郎さん
民主党政権からの宿題は原発だけではない。元沖縄県知事の大田昌秀さん(87)
は「沖縄復帰の標語は『平和憲法下への復帰』だったが、実際は『日米安保への
復帰』。沖縄人は憲法を大事にする気持ちが強い。新内閣は『改憲内閣』になり
かねず、心配だ」と語る。
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)について安倍首相は「辺野古移設に努力す
る」と言明したが、大田さんは「沖縄の怒りは頂点に達している。政府が県内移
設をごり押しすれば、行政もコントロールできない事態になる」と懸念する。
領土問題についても「沖縄の漁師は日本と中国、台湾の漁民が協定を結んで仲良
く漁をすればいいと思っている。尖閣諸島問題で武力衝突する事態になれば、ま
ず沖縄が攻撃される。武力に訴えるというのは本土の人間の発想だ」と危ぶむ。
エッセイストの北原みのりさん(42)は「戦争ごっこで遊びたい『ネトウヨ内閣』
とでも名付けたい」と話す。憲法改正や対中・韓強硬路線の発言が、ネット上で
熱狂的な支持を集める安倍首相。選挙中は東京・秋葉原で麻生副総理兼財務相と
ともに、日の丸の旗を持った群衆に歓迎された。
北原さんは安倍首相やネット上の支持者に共通するのは「脳内愛国」だという。
「領土を守るためには武力行使もありと意気込むのは、よほどの平和ボケ。本物
の血が流される戦場の現実感がないのだろう。日本が抱える自信喪失や社会のダ
メさ加減の裏返しだ」
作家の宮崎学さん(67)も安倍氏が提唱する国防軍に引っかけ「国防軍オタク内
閣」と名付けた。
「国民の生死に関わりかねない国防軍の創設は、自身の命をなげうつ覚悟があっ
てこそ主張できるテーマ。(前回の首相時に)腹痛で辞めるような人に、国民の
命を預かる覚悟があるとは思えない。せいぜい軍事オタクという程度の存在だ」
同様に「極右はしゃぎすぎ内閣」と命名したのは政治評論家の森田実さん(80)
だ。「閣僚の顔ぶれに極右が目立つ。大臣をやりたい人間がポストに就いて、隠
しもせずに喜びを爆発させている。自民党の政治家はもっと誇り高かったのに」
愛国教育を主張する下村博文氏が文部科学相になった点についても「教育の国家
統制は大間違いだ。およそモラルに欠ける政治家たちに道徳を説く資格はない」
と憤る。
女性閣僚は2人だけだが、党役員人事では政権与党として初めて女性が三役に登
用された。だが、人材育成コンサルタントの辛淑玉さん(53)は「女を使い、参
院選向けに美しく見せかけた『厚化粧内閣』。参院選で勝てば、その瞬間に化粧
ははげ落ち、タカ派の素顔をさらす」と話す。
行政改革担当相の稲田朋美氏らは「いわゆる従軍慰安婦の強制連行は事実無根」
と積極的に発言を続けている。これに対し、辛さんは「戦時下の性暴力は男性優
位の構造で起きる世界共通の現象。それを日韓問題に矮小化し、同じ女としての
痛みさえ感じない。女の皮をかぶったオヤジのようなもの」と批判した。
高崎経済大の國分功一郎准教授(38)は「教育改革に熱心な安倍さん自身、勉強
が足りない」とみて、「学力低下内閣」と命名した。
國分さんは「憲法改正を掲げるが、憲法とは『それを守る限り、国家が国民を統
治できる』という国民による国家に対する”縛り”。日銀法改正も、世界各国が
順守している中央銀行の独立性を侵すものだ」と説く。
「あるべき仕組みを『政治で無理やり変えてやろう』との発想は、物事を知らな
いから。きちんとしたブレーンを置いて勉強し直しては」
[デスクメモ] 衣の袖から鎧(よろい)がちらつく政権である。「保守」という
単語が被されがちだが違和感がある。保守とは冒険主義の対極にある。安全も廃
棄物処理の展望もない原発を動かし、人を国家という幻想に縛りつける。それは
冒険主義にほかならない。こんな言葉のすり替えからも衣の下が透けてくる。
(牧)
┏┓
┗■3.テント日誌 12/26日 経産前省テント広場―472日目
| 安倍内閣の成立と緊張するテント内の風景から
└──── (M/O)
12月24日はクリスマスイブであったが、テントではささやかな忘年会が開かれ
ていた。テントに出入りする年配の人が差し入れてくれた鴨やキジの鍋がメイン
の会というところか。クリスマスケイキもあってイブらしいところもあったが話
は自然にテントの今後をめぐっての議論になった。誰のこころにも安倍内閣の成
立とともにテントをめぐる権力との関係が変わるだろうという意識があって自然
にその議論になる。心的にいえば緊張感も含めてテントの初期段階に戻っている
といえるのだろうか。
考えて見ればテントが脱原発運動の形態、あるいは表現として未知の領域に踏
み込んだことは明らかだが、これがどのように展開していくから手探りですすん
できた。これは首都圏反原連が主催する首相官邸前行動の場合も同じなのだと思
う。この手探り状態の中で権力側との緊張感がますだろうという予想のもとで人
々の心的緊張感も高まっているのだ。こうした中で私たちはどういう原則という
か考え方の大きな枠組みを持ってきたのだろうか。これは人によっては微妙に違
うかもしれないが、権力との関係でいえば非暴力抵抗という線でいこうというこ
とがある。具体的なイメージは権力側の出方にもよるが、これは誰もが認めてき
た原則である。また、もう一つ権力に対する抵抗の形態をめぐってこちら側が分
裂することを避けようということだ。これは権力と対峙する運動が抱えてきた病
であり、これに陥ることは避けようということだ。これももう一つの原則である。
テントも大きな脱原発運動の流れの中にあるが、この中で繋がっていくこと運
動者の意識や価値観で運動の内部分裂を引き起こしていくことを避けることを自
覚してきた。このことはテントの運動をどのように見ているかといことになるが
、こうした二つの原則が守られれば何が来ても大丈夫である。
26日の午前中にインドネシアでのコトバンジャン・ダム被害者住民裁判の高裁
での判決があり、原告団のみなさんがテントを訪れた。このダムは日本政府・東
京電力(東電設計)・JICAなどがODAで作ったダムである。これはスマト
ラ島中部に出来たものだが、「希望の村」と言われるほど実り豊かなコトバンジ
ャン地域がダムに沈められ約5000世帯・23000人が農地を奪われ,強制移住先で悲
惨な生活を余儀なくされている。この住民たちの提訴した裁判である。彼等との
話に中でインドナシアでは現在4基の原発建設がすすめられようとしているとい
うこと明らかにされた。インドネシアが天然ガスの資源が豊富であり、原発建設
の必要はないらしい。しかし、この天然ガスを日本などに輸出し、国内は原発で
まかなう構想らしい。ここに日本の原発輸出が絡むことは想像にかたくない。コ
トバンジャン・ダムで生起したことが原発で起こればということも考えられるわ
けだ。また、インドネシアは地震国である。こんなところに原発を輸出してどう
するのだと思う。地震国日本での原発の教訓をこそ伝えて欲しいところだ。あら
ためて原発輸出の動きに注目したいところだ。
年末年始という光景が近づいている。テントでも12月28日からそれがはじ
まる。12月28日は今年最後の首相官邸前行動がある。テント前では16時か
ら17時まで一年をふりかえるあおぞら放送があり、17時からは吉岡史郎君を
はじめとする4名の追悼会がある。年末年始の企画としては12月31日にテン
ト前紅白歌合戦、1月1日(元旦)は経産省テント元旦マラソン《11時スター
ト・14時終了》、終了後には甘酒や豚汁のふるまいもある。1月2日は15時
~17時の川柳句会、1月3日には13時から19時まで「Afutaer3・
11~霞ヶ関の中心で愛を叫ぶ」というコンサアートがある。1月4日には餅つ
き大会も開かれる。年末年始はテントに足を運んでほしい。それがテントを守る
最良の行為である。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1709】
2012年12月29日(土)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.「総理、あなたに反対する人たちを見よ!」
若い人たちのスピーチに希望を見た。
12月28日(金)第37回新政権発足後初の官邸行動
(小川治 たんぽぽ舎ボランティア)
★2.<連載2(食品と暮らしの安全No.285)>
原発からの上手な撤退を (著 今井伸・元毎日新聞論説委員)
★3.読書ノート(中村泰子)
被ばく労働現場は日本社会の縮図 <下>
被ばく労働を考えるネットワーク編「原発事故と被曝労働」を読んで
★4.新聞・雑誌から
◇脱原発政党再編の嵐 未来分党発表・みどり政党化 嘉田氏「志は同じ」
(12/29 東京新聞から抜粋)
━━━━━━━
┏┓
┗■1.「総理、あなたに反対する人たちを見よ!」
| 若い人たちのスピーチに希望を見た。
| 12月28日(金)第37回新政権発足後初の官邸行動
└──── (小川治 たんぽぽ舎ボランティア)
17:50先々週の第35回同様、参加者はわずか。冷たい小雨が不安を募らせる。
にもかかわらず、機動隊員はいつもより少し人数が多い。18:00ごろ、一気に
人が増えて、周りが窮屈になってくる。今日の集会の特徴はスピーチをする人
が多く、若い人がほとんどで人数も多かったこと。議員さんは僅か。
○安倍氏、甘利氏は福島事故のA級戦犯だ。(志位和夫さん)
○自民党よ、奢るな、調子に乗るな。原子力はエネルギー問題ではない。人権
の問題だ。政治家は人権・生命を守る人がなるべきだ
○核の危険が分からない人に総理になってほしくない。そんなの我慢できない。
日本人は反対することを知らないのか。
○総理は国民の信任を得ていない。ただちに原発を止めなさい。
○次に事故が起きれば日本は破滅。すぐに廃炉すべき。そして使用済核燃料を
安全に保管せよ。
○安倍総理、支持者ばかり見ていないで、自分に反対する人たちを見よ。
日本の舵取りを自負しているであろう、議員・官僚・財界の方々。一度でいい。
ここに集まる人たちを見にくればいいのだ。その声を聴けばいいのだ。
★来年1月の官邸行動は11日(金)、18日(金)、25日(金)の3回。
なお1月4日(金)はテントを守ろう集会が午後5:00~7:00に開かれる。
場所は経産省前テントひろば。
┏┓
┗■2.<連載2(食品と暮らしの安全No.285)>
│ 原発からの上手な撤退を
└────(著 今井伸・元毎日新聞論説委員)
-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
★「食品と暮らしの安全」より許可を得て、2013年1月号(No.285)を
連載で配信しています(全7回)。
-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
渡辺喜美氏の「みんなの党」が面白いことを言っています。同党は、いわゆ
る進歩派でも、民意を重視する政党でもなく、小さな政府と市場原理を標榜す
る保守派です。みんなの党の考え方は、次のようなものです。
「原発はもともと割高で、リスクが高く、民間ビジネスとしては成立しない。
アメリカでは今、天然ガス火力発電をやろうという発電会社はあるが、原子力
をやろうという発電会社はない。日本も小さい政府にして、エネルギー市場を
自由化して民間に任せれば、原発は存在できない。そうすれば、電気料金は安
くなり、政府の負担は減り、日本経済は強くなる」
私は、みんなの党を支持しているわけではありませんが、原発がこれからた
どるコースは、みんなの党が言っている方向に近づいていくと思います。
選挙のさなか、敦賀原発の直下の断層は活断層であることが認められ、同原
発は廃炉の可能性が高まりました。地震と津波に対応できない原発は、今後、
同じ運命をたどります。
日本では、新規の原発建設はできないでしょう。福島原発事故を経験した後、
原発を誘致したり建設を認めたりする地域はありません。原発稼働期間40年の
原則が守られれば、現実として、日本の原発はいずれ1つも動かなくなります。
かつて、アメリカがイラクに戦争を仕掛けました。思ったような結果が得ら
れないので、戦争を終わりにしたいと考え、戦争からの「出口戦略」を実行し
ました。
今、日本は、原発からの出口戦略の最中です。福島原発事故までは、日本の
エネルギー戦略の柱は、電力の50%超を原発でまかなう、というものでした。
2012年の年末は、54基あった原発のうち稼働しているのは2基です。こういう、
本当に危ういエネルギー戦略から撤退しようとしているわけです。出口戦略と
は、撤退戦です。
日本の戦国時代、有名な武将は、勝ったり負けたりしていました。最終勝者
の徳川家康も負け戦を経験しています。撤退戦の秘訣は、一番危険な「しんが
り」(最後尾)の戦い方・逃げ方だと言われます。「しんがり」が頑張ってい
るうちに、本隊が安全な所に逃げ、再起を図ればいいのです。
我々の最終目標は、世界で最も進んだ、日本の強みを生かした合理的なエネ
ルギー利用を確立することです。撤退戦の中で、一喜一憂しても仕方ありませ
ん。 <次号につづく>
┏┓
┗■3.読書ノート
│ 被ばく労働現場は日本社会の縮図 <下>
│ 被ばく労働を考えるネットワーク編「原発事故と被曝労働」を読んで
└────(中村泰子 たんぽぽ舎会員)
被ばく労働の現場の声がなかなか表面化しないのは、上からの徹底した抑圧が
あるからだ。多重下請けピンハネ構造は、口封じのしくみでもある。事故収束
作業員として働いているフリーター全般労働組合の北島教行さんは、東電社員
最優先の身分差別について次のように述べる。「ことあるごとに『自分の立場
や身分』を認識させられ、事故や違法運用の際は『逆らえないような身体や思
考』になるよう訓練され続けている。」「Jビレッジ大浴場も通退勤直行バス
もJビレッジ診療所も、『誰でも利用してよいことになってはいるが、絶対に使
ってはならない』という『ウラのオキテ』に支配されている。」しかし北島さん
は、「私は使いまくっている。不当な、『出身会社に基づいた実質的施設利用
制限差別』は徹底的に粉砕する。周囲の労働者にも利用制限が不当であること
を説明し、積極的に利用するよう毎日話をしている」という。東電から奴隷根
性を強制する圧力があり、受注競争からふるい落とされないよう必死になって
いる下請け企業にいて、作業員同士が生き残りをかけて牽制しあう中でのこう
した行動は容易なことではないだろう。
被ばく労働現場の前近代的構造は、日本社会を象徴するものだ。資本家階級の
思惑どおり、もの言えぬ非正規労働者の割合は増え続けている。全国日雇労働
組合協議会の中村光男さんは、「原発・下請け労働者の大半は、雇用の不安、
労働の諸権利の剥奪、低賃金という非正規労働者に共通の特徴に加えて、命と
健康を確実にむしばまれる苛酷さを背負わされている。被ばく労働はまず非正
規雇用の問題であり、産業の下請け制度を変えない限り解決しない。被ばく労
働問題は、日本の労働運動と社会運動の真価を問う問題だ」と提起する。
原発は被ばく労働で成り立っている。そこでは下層労働者が使い捨てられている。
原発がないと経済が立ち行かないとか、二酸化炭素削減がどうのとか、電気が足
りないとか、根拠不明の理由で推進・容認する人に対して、本書は誰が被ばく
労働をするのかと問いかける。原発を使えば使うほど、事故の危険、核のゴミ、
被ばく労働が増え続ける。この問いに答えられない限り、原発の正当性はない。
何より下請け労働者の使い捨てを許さない闘いが急務である。そして、誰かが
やらなければならない膨大な被ばく労働を実際にどうしていくのか、現場労働
者とつながって、労働者の立場に立った新しいしくみを作る必要がある。<完>
(「原発事故と被曝労働」:三一書房刊、1000円+税)
┏┓
┗■4.新聞・雑誌から
└────
◆脱原発政党再編の嵐 未来分党発表・みどり政党化 嘉田氏「志は同じ」 (12/29 東京新聞から抜粋)
滋賀県の嘉田由紀子知事と小沢一郎元民主党代表は二十八日、大津市内で記者会
見し、日本未来の党を事実上、分党すると正式に発表した。分党の手続きは二十
七日に既に終えている。脱原発を掲げた未来の党は結党から一カ月で分裂した。
一方、参院議員四人でつくる会派「みどりの風」は二十八日、国会議員二人を
新たに加え、政党の届け出をした。みどりの風は衆院選前に所属議員が未来の党
に移ったことで政党要件を失っていたが、来年の参院選に向けて態勢を再整備し
た。
(―中略―)
脱原発に向けて野党勢力結集の軸となるのは「脱原発基本法案」。法案は「二〇
二五年までのできる限り早い時期に、脱原発を実現させなければならない」と明
記。市民団体「脱原発法制定全国ネットワーク」が呼び掛け、賛同した議員有志
が九月に法案を提出したが、衆院解散で廃案になった。法案には民主、社民、み
んな、旧国民の生活が第一など超党派の百人余の参議院が賛同人に名を連ねた。
しかし衆院選を経て賛同者は激減。参院選で脱原発を争点化するため、参院主導
で法案の再提出を働き掛ける。
原発政策では、みんなの党の渡辺喜美代表も「原発ゼロを目指す勢力と、原発
続行勢力との対立軸は明快で、大きな争点の一つ」と指摘する。
未来の党は、所属国会議員が阿部知子衆院議員だけで政治団体となるが嘉田氏
は「卒原発の実現を目的に、志を同じくする人々と連携したい」と強調。また未
来の党と分党して生活の党を立ち上げた小沢氏も「原発問題などで同じ方向を目
指して頑張ることに変わりはない」としている。今後、これら勢力が大同団結し
ていけるかどうかが、参院選に向けての焦点となる。
2012年12月29日(土)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.「総理、あなたに反対する人たちを見よ!」
若い人たちのスピーチに希望を見た。
12月28日(金)第37回新政権発足後初の官邸行動
(小川治 たんぽぽ舎ボランティア)
★2.<連載2(食品と暮らしの安全No.285)>
原発からの上手な撤退を (著 今井伸・元毎日新聞論説委員)
★3.読書ノート(中村泰子)
被ばく労働現場は日本社会の縮図 <下>
被ばく労働を考えるネットワーク編「原発事故と被曝労働」を読んで
★4.新聞・雑誌から
◇脱原発政党再編の嵐 未来分党発表・みどり政党化 嘉田氏「志は同じ」
(12/29 東京新聞から抜粋)
━━━━━━━
┏┓
┗■1.「総理、あなたに反対する人たちを見よ!」
| 若い人たちのスピーチに希望を見た。
| 12月28日(金)第37回新政権発足後初の官邸行動
└──── (小川治 たんぽぽ舎ボランティア)
17:50先々週の第35回同様、参加者はわずか。冷たい小雨が不安を募らせる。
にもかかわらず、機動隊員はいつもより少し人数が多い。18:00ごろ、一気に
人が増えて、周りが窮屈になってくる。今日の集会の特徴はスピーチをする人
が多く、若い人がほとんどで人数も多かったこと。議員さんは僅か。
○安倍氏、甘利氏は福島事故のA級戦犯だ。(志位和夫さん)
○自民党よ、奢るな、調子に乗るな。原子力はエネルギー問題ではない。人権
の問題だ。政治家は人権・生命を守る人がなるべきだ
○核の危険が分からない人に総理になってほしくない。そんなの我慢できない。
日本人は反対することを知らないのか。
○総理は国民の信任を得ていない。ただちに原発を止めなさい。
○次に事故が起きれば日本は破滅。すぐに廃炉すべき。そして使用済核燃料を
安全に保管せよ。
○安倍総理、支持者ばかり見ていないで、自分に反対する人たちを見よ。
日本の舵取りを自負しているであろう、議員・官僚・財界の方々。一度でいい。
ここに集まる人たちを見にくればいいのだ。その声を聴けばいいのだ。
★来年1月の官邸行動は11日(金)、18日(金)、25日(金)の3回。
なお1月4日(金)はテントを守ろう集会が午後5:00~7:00に開かれる。
場所は経産省前テントひろば。
┏┓
┗■2.<連載2(食品と暮らしの安全No.285)>
│ 原発からの上手な撤退を
└────(著 今井伸・元毎日新聞論説委員)
-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
★「食品と暮らしの安全」より許可を得て、2013年1月号(No.285)を
連載で配信しています(全7回)。
-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
渡辺喜美氏の「みんなの党」が面白いことを言っています。同党は、いわゆ
る進歩派でも、民意を重視する政党でもなく、小さな政府と市場原理を標榜す
る保守派です。みんなの党の考え方は、次のようなものです。
「原発はもともと割高で、リスクが高く、民間ビジネスとしては成立しない。
アメリカでは今、天然ガス火力発電をやろうという発電会社はあるが、原子力
をやろうという発電会社はない。日本も小さい政府にして、エネルギー市場を
自由化して民間に任せれば、原発は存在できない。そうすれば、電気料金は安
くなり、政府の負担は減り、日本経済は強くなる」
私は、みんなの党を支持しているわけではありませんが、原発がこれからた
どるコースは、みんなの党が言っている方向に近づいていくと思います。
選挙のさなか、敦賀原発の直下の断層は活断層であることが認められ、同原
発は廃炉の可能性が高まりました。地震と津波に対応できない原発は、今後、
同じ運命をたどります。
日本では、新規の原発建設はできないでしょう。福島原発事故を経験した後、
原発を誘致したり建設を認めたりする地域はありません。原発稼働期間40年の
原則が守られれば、現実として、日本の原発はいずれ1つも動かなくなります。
かつて、アメリカがイラクに戦争を仕掛けました。思ったような結果が得ら
れないので、戦争を終わりにしたいと考え、戦争からの「出口戦略」を実行し
ました。
今、日本は、原発からの出口戦略の最中です。福島原発事故までは、日本の
エネルギー戦略の柱は、電力の50%超を原発でまかなう、というものでした。
2012年の年末は、54基あった原発のうち稼働しているのは2基です。こういう、
本当に危ういエネルギー戦略から撤退しようとしているわけです。出口戦略と
は、撤退戦です。
日本の戦国時代、有名な武将は、勝ったり負けたりしていました。最終勝者
の徳川家康も負け戦を経験しています。撤退戦の秘訣は、一番危険な「しんが
り」(最後尾)の戦い方・逃げ方だと言われます。「しんがり」が頑張ってい
るうちに、本隊が安全な所に逃げ、再起を図ればいいのです。
我々の最終目標は、世界で最も進んだ、日本の強みを生かした合理的なエネ
ルギー利用を確立することです。撤退戦の中で、一喜一憂しても仕方ありませ
ん。 <次号につづく>
┏┓
┗■3.読書ノート
│ 被ばく労働現場は日本社会の縮図 <下>
│ 被ばく労働を考えるネットワーク編「原発事故と被曝労働」を読んで
└────(中村泰子 たんぽぽ舎会員)
被ばく労働の現場の声がなかなか表面化しないのは、上からの徹底した抑圧が
あるからだ。多重下請けピンハネ構造は、口封じのしくみでもある。事故収束
作業員として働いているフリーター全般労働組合の北島教行さんは、東電社員
最優先の身分差別について次のように述べる。「ことあるごとに『自分の立場
や身分』を認識させられ、事故や違法運用の際は『逆らえないような身体や思
考』になるよう訓練され続けている。」「Jビレッジ大浴場も通退勤直行バス
もJビレッジ診療所も、『誰でも利用してよいことになってはいるが、絶対に使
ってはならない』という『ウラのオキテ』に支配されている。」しかし北島さん
は、「私は使いまくっている。不当な、『出身会社に基づいた実質的施設利用
制限差別』は徹底的に粉砕する。周囲の労働者にも利用制限が不当であること
を説明し、積極的に利用するよう毎日話をしている」という。東電から奴隷根
性を強制する圧力があり、受注競争からふるい落とされないよう必死になって
いる下請け企業にいて、作業員同士が生き残りをかけて牽制しあう中でのこう
した行動は容易なことではないだろう。
被ばく労働現場の前近代的構造は、日本社会を象徴するものだ。資本家階級の
思惑どおり、もの言えぬ非正規労働者の割合は増え続けている。全国日雇労働
組合協議会の中村光男さんは、「原発・下請け労働者の大半は、雇用の不安、
労働の諸権利の剥奪、低賃金という非正規労働者に共通の特徴に加えて、命と
健康を確実にむしばまれる苛酷さを背負わされている。被ばく労働はまず非正
規雇用の問題であり、産業の下請け制度を変えない限り解決しない。被ばく労
働問題は、日本の労働運動と社会運動の真価を問う問題だ」と提起する。
原発は被ばく労働で成り立っている。そこでは下層労働者が使い捨てられている。
原発がないと経済が立ち行かないとか、二酸化炭素削減がどうのとか、電気が足
りないとか、根拠不明の理由で推進・容認する人に対して、本書は誰が被ばく
労働をするのかと問いかける。原発を使えば使うほど、事故の危険、核のゴミ、
被ばく労働が増え続ける。この問いに答えられない限り、原発の正当性はない。
何より下請け労働者の使い捨てを許さない闘いが急務である。そして、誰かが
やらなければならない膨大な被ばく労働を実際にどうしていくのか、現場労働
者とつながって、労働者の立場に立った新しいしくみを作る必要がある。<完>
(「原発事故と被曝労働」:三一書房刊、1000円+税)
┏┓
┗■4.新聞・雑誌から
└────
◆脱原発政党再編の嵐 未来分党発表・みどり政党化 嘉田氏「志は同じ」 (12/29 東京新聞から抜粋)
滋賀県の嘉田由紀子知事と小沢一郎元民主党代表は二十八日、大津市内で記者会
見し、日本未来の党を事実上、分党すると正式に発表した。分党の手続きは二十
七日に既に終えている。脱原発を掲げた未来の党は結党から一カ月で分裂した。
一方、参院議員四人でつくる会派「みどりの風」は二十八日、国会議員二人を
新たに加え、政党の届け出をした。みどりの風は衆院選前に所属議員が未来の党
に移ったことで政党要件を失っていたが、来年の参院選に向けて態勢を再整備し
た。
(―中略―)
脱原発に向けて野党勢力結集の軸となるのは「脱原発基本法案」。法案は「二〇
二五年までのできる限り早い時期に、脱原発を実現させなければならない」と明
記。市民団体「脱原発法制定全国ネットワーク」が呼び掛け、賛同した議員有志
が九月に法案を提出したが、衆院解散で廃案になった。法案には民主、社民、み
んな、旧国民の生活が第一など超党派の百人余の参議院が賛同人に名を連ねた。
しかし衆院選を経て賛同者は激減。参院選で脱原発を争点化するため、参院主導
で法案の再提出を働き掛ける。
原発政策では、みんなの党の渡辺喜美代表も「原発ゼロを目指す勢力と、原発
続行勢力との対立軸は明快で、大きな争点の一つ」と指摘する。
未来の党は、所属国会議員が阿部知子衆院議員だけで政治団体となるが嘉田氏
は「卒原発の実現を目的に、志を同じくする人々と連携したい」と強調。また未
来の党と分党して生活の党を立ち上げた小沢氏も「原発問題などで同じ方向を目
指して頑張ることに変わりはない」としている。今後、これら勢力が大同団結し
ていけるかどうかが、参院選に向けての焦点となる。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1708】
2012年12月28日(金) 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.経産省前テントに迫る"大きな危機"
希望の灯を消すな---全国から、もの・こころ、両方の支援を
テントは国の原発推進・大惨事への異議申し立ての拠点(柳田真)
★2.<連載1(食品と暮らしの安全No.285から)>
日本のエネルギー利用を考える・・・原発推進に戻るのか
●どうなる?自民党政権 (著 今井伸・元毎日新聞論説委員)
★3.読書ノート(中村泰子)
被ばく労働現場は日本社会の縮図 <上>
被ばく労働を考えるネットワーク編「原発事故と被曝労働」を読んで
★4.新聞・雑誌から
◇安倍新内閣 名付けるなら(その1)(12/27 東京新聞「こちら特報部」)
───────
☆速報(28日午後6時まえ):関西で逮捕・拘留されていた下地さんとNさん、
処分保留で釈放。Hさんは起訴、起訴罪名など詳細は不明。
http://blog.goo.ne.jp/kansai-dan/e/912f45cf0e8104aae8b6a745f2b265f4
───────
┏┓
┗■1.経産省前テントに迫る"大きな危機"
│ 希望の灯を消すな---全国から、もの・こころ、両方の支援を
│ テントは国の原発推進・大惨事への異議申し立ての拠点
└────(柳田真)
安倍内閣が急速に「右よりの政策」「原発推進政策」を露わにしてきている。
全国の原発現地に「再稼働の嵐」の緊張感が走っている。
経産省前テントひろばにも「大きな危機」が迫っている。強制撤去の恐れ。
選挙後の一週間、いくつかその前兆があらわれている。(経産省職員の態度の
強硬化や、在特会のテントへの押し寄せ・恫喝行動など)
経産省前テントは、国の原発推進・大惨事への異議申し立ての拠点として、
前線基地として活動してきた。この希望の灯を消してはいけない。ぜひ、全国
から物心両面の支援を寄せよう。年末年始の諸行事(前号TMM:No1707で紹介)
に参加しよう。さらに---
★年明け1月4日(金)午後5時~7時、テントを守ろう集会
★主催 経産省前テントひろば(会場もテントひろばです)
★問い合わせ 070-6473-1947
┏┓
┗■2.<連載1(食品と暮らしの安全No.285)>
│ 日本のエネルギー利用を考える・・・原発推進に戻るのか
└────(著 今井伸・元毎日新聞論説委員)
-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
★「食品と暮らしの安全」より許可を得て、2013年1月号(No.285)を
連載で配信します(全7回)。
-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
衆議院選挙が終わり、原発推進を明言した自民党が大勝。
日本は再び、原発推進の道に戻るのでしょうか。
そういうことにはならないというのが、私の結論です。
日本は今、3・11後の新しいエネルギー利用のあり方を模索しています。
ただ、「脱原発」か「原発推進」かという点にのみ関心が集まり過ぎ、
海外で起きているエネルギー利用の大変化に気づいていないように見えます。
我々は、今、世界で、何が起きているのかを知り、その上で、
日本のエネルギー利用を考える必要があります。
●どうなる?自民党政権
まず、日本の政治の動きです。
世論調査では、現在でも「脱原発」が多数派です。ということは、選挙では
経済と領土問題が争点になり、3年間の民主党の情けなさに、選挙民が腹を立
てたのです。
自民党は第1党になりましたが、選挙前と同様、公明党と連合政権を作るで
しょう。公明党は、長期的には原発依存度を低下させるべきだと言っていまし
た。
安倍晋三・自民党総裁は選挙中に主張したことを実行するのは難しいでしょ
う。
彼が主張したのは、次の2点です。
(1)景気浮揚のため公共工事をどんどん復活する。建設国債を増やして日銀
に全部買わせれば金はいくらでも出てくる。(2)尖閣は武力で守る。日米安保
を強化し、武力行使しやすいように憲法を変える――。
経済問題を40年間取材してきた私に言わせれば、(1)は危険な考えです。そ
んなことをすれば、日本はギリシア化の道をまっしぐらです。公共工事を増や
しても、日本の景気が良くならないことは、過去20年の歴史が証明しています。
財政赤字が増え、消費税は10%どころか20%にしないと足りません。
輸出を増やすために円安にすると言っていますが、円安になったら、日本は
必要なエネルギーも食糧も輸入できなくなります。日銀も財務省も本音は反対
です。
そして(2)の尖閣への対応です。このままいけば、何らかの武力衝突が起き
ます。ようやく収まりかけた中国の日本商品不買運動が再燃し、日本経済は打
撃を受けます。
8月15日に“安倍総理”が靖国神社を参拝することにでもなれば、日中関係
は修復不能なほど悪化するでしょう。
今回の選挙の低い投票率と、自民党への政党支持率の低さは、国民が自民党
を信用していないことの証拠です。
こういう中で、安倍総裁が主張を変えて求心力を失うとか、辞任に追い込ま
れる事態も予想されます。福田、安倍、麻生、鳩山、菅、野田と続いた短期政
権が繰り返される可能性があります。
そうなると、自民党は“タカ派”的な政策を修正せざるをえません。自民党
の原発政策は、現在の民主党の政策「2030年代に原発稼動がゼロになるよう、
今からあらゆる政策・資源を投入する」との折衷案みたいなものになるでしょ
う。
自民党は選挙に勝ちましたが、公約通りの政策を進められるわけではありま
せん。<次号につづく>
┏┓
┗■3.読書ノート
│ 被ばく労働現場は日本社会の縮図 <上>
│ 被ばく労働を考えるネットワーク編「原発事故と被曝労働」を読んで
└────(中村泰子 たんぽぽ舎会員)
3.11以後、原発被ばく労働が注目され、マスコミは多重下請け構造、ピンハネ、
暴力団の介在、鉛カバーによる被ばく線量隠し、ずさんな線量管理、未成年者
の被ばく労働などについて報道した。しかし、それらは氷山の一角にすぎない。
事故があろうとたえず新しい安全神話を作りあげて原発延命を図る推進派にと
って、その根底をゆるがす被ばく労働の問題は「ない」ことにしなければ都合
が悪い。たとえどんなに安全性を高めても被ばく労働そのものは決してなくな
らない。だから全力で社会問題化させないしくみを作っている。新たに出現し
た除染という巨大公共事業も、同じしくみのもとにある。本書は被ばく労働の
実態、その構造的問題を暴く。労働者を使い捨てにして利益をあげる大企業の
本性を浮き彫りにしている。
本書は「被ばく労働を考えるネットワーク」が2012年4月に開催した「どう取
り組むか被ばく労働問題 交流討論集会」での発言内容を土台に、その後の情
勢を含めたものである。被ばく労働に携わる当事者や家族、この問題に取り組
む人たちによる執筆であり、切実な思いが伝わってくる。被ばく労働問題の基
本がおさえられているので、学習会テキストとしても使える。
被ばくの問題は「ない」ことにするしくみの一つは、放射線管理手帳制度だ。
全国労働安全センター連絡会議の西野方庸さんは、「原子力施設の作業員の被
ばく線量は『放射線従事者中央登録センター』で一元管理されるが、運営して
いるのは公益財団法人放射線影響協会(1977年設置)である。これは、電力会
社等の事業者が費用負担する管理システムであって、法令上の根拠があるわけ
ではない。それなのに、電離則(電離放射線障害防止規則)等の各法令中では
記録の管理を委ねる『引き渡し機関』として指定されている。こういう不思議
な関係が35年続いている。2012年1月施行の除染電離則でも『引き渡し機関』
とされている」と指摘する。労災補償や裁判に備えて不都合な記録が残らない
ようになっているのだろう。だからこれまで原子力施設での被ばくによる労災
認定の事例は11例のみ、裁判で原告勝訴はない。
収束作業に従事する下請け労働者がまず言うのは、東電の被ばく線量管理の
でたらめさだという。労働者を守るためではなく、事業者を守るための放射線
管理手帳制度は根本的に変える必要がある。
大熊町の明日を考える女性の会の木幡ますみさんは、別の手帳を提案してい
る。住民も含めた被ばく者全員のための健康管理手帳を公的な責任で発行し、
医療保障、生活保障が受けられるようにするというものだ。被ばく者と被ばく
する仕事を作り出してしまったのは国と事業者だ。できる限りの被ばく低減措
置、医療保障、生活保障を行うのは当然のことである。
<次号につづく>
(「原発事故と被曝労働」:三一書房刊、1000円+税)
┏┓
┗■4.新聞・雑誌から
└────
◆安倍新内閣 名付けるなら (その1)
(12月27日 東京新聞「こちら特報部」より)
高村薫さん、松本哉さん、椎名千恵子さん、金子勝さん、曰く
敗者復活の逆戻り、参院選までそつなく、福島抹殺内閣、原発追伸内閣
衆院選での自民党の圧勝を受けて26日夜、安倍新政権が発足した。不況から
の脱出策に加えて、憲法、原発、TPP、沖縄、福祉、教育などの諸政策に
おいても、中身は民主党政権とは一変しそうだ。発表された閣僚人事から、
この内閣の性格はどう読み取れるのか。「こちら特報部」でおなじみの辛口
有識者の皆さんに命名してもらった。
☆トップバッターは作家の高村薫さん(59)。まず閣僚名簿を見渡して「党の
方針に逆らったり、官僚ともめたりしそうもない。そこそこの優等生を集めた
印象」と話し、「そつなくまとめてみました内閣」と名付けた。
「参院選まではトラブルを避けなければならないから、TPP(環太平洋連携
協定)や原発、外交などには手を付けないだろう。せいぜい株価を上げて円安
に持っていくぐらい。安倍カラーを打ち出すのは参院選後からで、今回はそれ
までの期間限定内閣だ」
☆脱原発デモを主催してきた東京・高円寺のリサイクルショップ「素人の乱」
店主の松本哉さん(38)は、新政権を「まぐれ敗者復活内閣」とネーミングす
る。
「自民党が政権を奪い返せたのは、実力ではなく、まぐれ。民主党はダメす
ぎだけれど、ほかに選ぶ党がないという消去法の結果でしかない」
さらに「1年で退陣しながら再登板する安倍さんを筆頭に、舌禍で物議を醸
した麻生さんや支持率が低かった谷垣さんなど、すねに傷持つ人が多い。『期
待度ゼロ内閣』でもある」と評した。
☆政権交代後も、東日本大震災、福島原発事故からの復興は待ったなし。「子
どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」の世話人である椎名千恵子さん
(66)はきっぱりと「『福島圧殺内閣』です」と命名した。
「原発をつくったのは自民党。どんな良い言葉を並べ立てたとしても、疑っ
てかかるべきだ。福島原発は事故収束には程遠く、いまも危険を抱える。しか
し、その対策に特段力を入れる姿勢は見られない。フクシマの被災者たちが見
捨てられつつあるのは明らかだ」
☆金子勝慶応大教授(60)(財政学)は「逆戻り内閣」と名付ける。
金子さんが注目するのは、原発推進を公言してきた甘利明氏の経済再生担当
相への起用だ。(中略)閣僚人事以上に重視するのは裏方の人びと。首相秘書
官には経済産業省から前資源エネルギー庁次長の今井尚哉氏と経済産業政策局
審議官の柳瀬唯夫氏の2人が内定。ともに原発の再稼働に熱心なことで知られ
る。(中略)
「閣僚の約3分の2は世襲ばかりで、お飾り的な存在。実際の政策は官僚まか
せになるだろう。日本はいま、脱原発で新産業を創出しなくてはならない。そ
れなのに国民が潤わないと歴史的に証明されている公共事業のばらまきを強行
する。あらゆる意味で、逆戻りとしか言いようがない」(後略)
※次号配信で、ほか6人のかたの辛口批評を紹介します。
2012年12月28日(金) 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.経産省前テントに迫る"大きな危機"
希望の灯を消すな---全国から、もの・こころ、両方の支援を
テントは国の原発推進・大惨事への異議申し立ての拠点(柳田真)
★2.<連載1(食品と暮らしの安全No.285から)>
日本のエネルギー利用を考える・・・原発推進に戻るのか
●どうなる?自民党政権 (著 今井伸・元毎日新聞論説委員)
★3.読書ノート(中村泰子)
被ばく労働現場は日本社会の縮図 <上>
被ばく労働を考えるネットワーク編「原発事故と被曝労働」を読んで
★4.新聞・雑誌から
◇安倍新内閣 名付けるなら(その1)(12/27 東京新聞「こちら特報部」)
───────
☆速報(28日午後6時まえ):関西で逮捕・拘留されていた下地さんとNさん、
処分保留で釈放。Hさんは起訴、起訴罪名など詳細は不明。
http://blog.goo.ne.jp/kansai-dan/e/912f45cf0e8104aae8b6a745f2b265f4
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┗■1.経産省前テントに迫る"大きな危機"
│ 希望の灯を消すな---全国から、もの・こころ、両方の支援を
│ テントは国の原発推進・大惨事への異議申し立ての拠点
└────(柳田真)
安倍内閣が急速に「右よりの政策」「原発推進政策」を露わにしてきている。
全国の原発現地に「再稼働の嵐」の緊張感が走っている。
経産省前テントひろばにも「大きな危機」が迫っている。強制撤去の恐れ。
選挙後の一週間、いくつかその前兆があらわれている。(経産省職員の態度の
強硬化や、在特会のテントへの押し寄せ・恫喝行動など)
経産省前テントは、国の原発推進・大惨事への異議申し立ての拠点として、
前線基地として活動してきた。この希望の灯を消してはいけない。ぜひ、全国
から物心両面の支援を寄せよう。年末年始の諸行事(前号TMM:No1707で紹介)
に参加しよう。さらに---
★年明け1月4日(金)午後5時~7時、テントを守ろう集会
★主催 経産省前テントひろば(会場もテントひろばです)
★問い合わせ 070-6473-1947
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┗■2.<連載1(食品と暮らしの安全No.285)>
│ 日本のエネルギー利用を考える・・・原発推進に戻るのか
└────(著 今井伸・元毎日新聞論説委員)
-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
★「食品と暮らしの安全」より許可を得て、2013年1月号(No.285)を
連載で配信します(全7回)。
-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
衆議院選挙が終わり、原発推進を明言した自民党が大勝。
日本は再び、原発推進の道に戻るのでしょうか。
そういうことにはならないというのが、私の結論です。
日本は今、3・11後の新しいエネルギー利用のあり方を模索しています。
ただ、「脱原発」か「原発推進」かという点にのみ関心が集まり過ぎ、
海外で起きているエネルギー利用の大変化に気づいていないように見えます。
我々は、今、世界で、何が起きているのかを知り、その上で、
日本のエネルギー利用を考える必要があります。
●どうなる?自民党政権
まず、日本の政治の動きです。
世論調査では、現在でも「脱原発」が多数派です。ということは、選挙では
経済と領土問題が争点になり、3年間の民主党の情けなさに、選挙民が腹を立
てたのです。
自民党は第1党になりましたが、選挙前と同様、公明党と連合政権を作るで
しょう。公明党は、長期的には原発依存度を低下させるべきだと言っていまし
た。
安倍晋三・自民党総裁は選挙中に主張したことを実行するのは難しいでしょ
う。
彼が主張したのは、次の2点です。
(1)景気浮揚のため公共工事をどんどん復活する。建設国債を増やして日銀
に全部買わせれば金はいくらでも出てくる。(2)尖閣は武力で守る。日米安保
を強化し、武力行使しやすいように憲法を変える――。
経済問題を40年間取材してきた私に言わせれば、(1)は危険な考えです。そ
んなことをすれば、日本はギリシア化の道をまっしぐらです。公共工事を増や
しても、日本の景気が良くならないことは、過去20年の歴史が証明しています。
財政赤字が増え、消費税は10%どころか20%にしないと足りません。
輸出を増やすために円安にすると言っていますが、円安になったら、日本は
必要なエネルギーも食糧も輸入できなくなります。日銀も財務省も本音は反対
です。
そして(2)の尖閣への対応です。このままいけば、何らかの武力衝突が起き
ます。ようやく収まりかけた中国の日本商品不買運動が再燃し、日本経済は打
撃を受けます。
8月15日に“安倍総理”が靖国神社を参拝することにでもなれば、日中関係
は修復不能なほど悪化するでしょう。
今回の選挙の低い投票率と、自民党への政党支持率の低さは、国民が自民党
を信用していないことの証拠です。
こういう中で、安倍総裁が主張を変えて求心力を失うとか、辞任に追い込ま
れる事態も予想されます。福田、安倍、麻生、鳩山、菅、野田と続いた短期政
権が繰り返される可能性があります。
そうなると、自民党は“タカ派”的な政策を修正せざるをえません。自民党
の原発政策は、現在の民主党の政策「2030年代に原発稼動がゼロになるよう、
今からあらゆる政策・資源を投入する」との折衷案みたいなものになるでしょ
う。
自民党は選挙に勝ちましたが、公約通りの政策を進められるわけではありま
せん。<次号につづく>
┏┓
┗■3.読書ノート
│ 被ばく労働現場は日本社会の縮図 <上>
│ 被ばく労働を考えるネットワーク編「原発事故と被曝労働」を読んで
└────(中村泰子 たんぽぽ舎会員)
3.11以後、原発被ばく労働が注目され、マスコミは多重下請け構造、ピンハネ、
暴力団の介在、鉛カバーによる被ばく線量隠し、ずさんな線量管理、未成年者
の被ばく労働などについて報道した。しかし、それらは氷山の一角にすぎない。
事故があろうとたえず新しい安全神話を作りあげて原発延命を図る推進派にと
って、その根底をゆるがす被ばく労働の問題は「ない」ことにしなければ都合
が悪い。たとえどんなに安全性を高めても被ばく労働そのものは決してなくな
らない。だから全力で社会問題化させないしくみを作っている。新たに出現し
た除染という巨大公共事業も、同じしくみのもとにある。本書は被ばく労働の
実態、その構造的問題を暴く。労働者を使い捨てにして利益をあげる大企業の
本性を浮き彫りにしている。
本書は「被ばく労働を考えるネットワーク」が2012年4月に開催した「どう取
り組むか被ばく労働問題 交流討論集会」での発言内容を土台に、その後の情
勢を含めたものである。被ばく労働に携わる当事者や家族、この問題に取り組
む人たちによる執筆であり、切実な思いが伝わってくる。被ばく労働問題の基
本がおさえられているので、学習会テキストとしても使える。
被ばくの問題は「ない」ことにするしくみの一つは、放射線管理手帳制度だ。
全国労働安全センター連絡会議の西野方庸さんは、「原子力施設の作業員の被
ばく線量は『放射線従事者中央登録センター』で一元管理されるが、運営して
いるのは公益財団法人放射線影響協会(1977年設置)である。これは、電力会
社等の事業者が費用負担する管理システムであって、法令上の根拠があるわけ
ではない。それなのに、電離則(電離放射線障害防止規則)等の各法令中では
記録の管理を委ねる『引き渡し機関』として指定されている。こういう不思議
な関係が35年続いている。2012年1月施行の除染電離則でも『引き渡し機関』
とされている」と指摘する。労災補償や裁判に備えて不都合な記録が残らない
ようになっているのだろう。だからこれまで原子力施設での被ばくによる労災
認定の事例は11例のみ、裁判で原告勝訴はない。
収束作業に従事する下請け労働者がまず言うのは、東電の被ばく線量管理の
でたらめさだという。労働者を守るためではなく、事業者を守るための放射線
管理手帳制度は根本的に変える必要がある。
大熊町の明日を考える女性の会の木幡ますみさんは、別の手帳を提案してい
る。住民も含めた被ばく者全員のための健康管理手帳を公的な責任で発行し、
医療保障、生活保障が受けられるようにするというものだ。被ばく者と被ばく
する仕事を作り出してしまったのは国と事業者だ。できる限りの被ばく低減措
置、医療保障、生活保障を行うのは当然のことである。
<次号につづく>
(「原発事故と被曝労働」:三一書房刊、1000円+税)
┏┓
┗■4.新聞・雑誌から
└────
◆安倍新内閣 名付けるなら (その1)
(12月27日 東京新聞「こちら特報部」より)
高村薫さん、松本哉さん、椎名千恵子さん、金子勝さん、曰く
敗者復活の逆戻り、参院選までそつなく、福島抹殺内閣、原発追伸内閣
衆院選での自民党の圧勝を受けて26日夜、安倍新政権が発足した。不況から
の脱出策に加えて、憲法、原発、TPP、沖縄、福祉、教育などの諸政策に
おいても、中身は民主党政権とは一変しそうだ。発表された閣僚人事から、
この内閣の性格はどう読み取れるのか。「こちら特報部」でおなじみの辛口
有識者の皆さんに命名してもらった。
☆トップバッターは作家の高村薫さん(59)。まず閣僚名簿を見渡して「党の
方針に逆らったり、官僚ともめたりしそうもない。そこそこの優等生を集めた
印象」と話し、「そつなくまとめてみました内閣」と名付けた。
「参院選まではトラブルを避けなければならないから、TPP(環太平洋連携
協定)や原発、外交などには手を付けないだろう。せいぜい株価を上げて円安
に持っていくぐらい。安倍カラーを打ち出すのは参院選後からで、今回はそれ
までの期間限定内閣だ」
☆脱原発デモを主催してきた東京・高円寺のリサイクルショップ「素人の乱」
店主の松本哉さん(38)は、新政権を「まぐれ敗者復活内閣」とネーミングす
る。
「自民党が政権を奪い返せたのは、実力ではなく、まぐれ。民主党はダメす
ぎだけれど、ほかに選ぶ党がないという消去法の結果でしかない」
さらに「1年で退陣しながら再登板する安倍さんを筆頭に、舌禍で物議を醸
した麻生さんや支持率が低かった谷垣さんなど、すねに傷持つ人が多い。『期
待度ゼロ内閣』でもある」と評した。
☆政権交代後も、東日本大震災、福島原発事故からの復興は待ったなし。「子
どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」の世話人である椎名千恵子さん
(66)はきっぱりと「『福島圧殺内閣』です」と命名した。
「原発をつくったのは自民党。どんな良い言葉を並べ立てたとしても、疑っ
てかかるべきだ。福島原発は事故収束には程遠く、いまも危険を抱える。しか
し、その対策に特段力を入れる姿勢は見られない。フクシマの被災者たちが見
捨てられつつあるのは明らかだ」
☆金子勝慶応大教授(60)(財政学)は「逆戻り内閣」と名付ける。
金子さんが注目するのは、原発推進を公言してきた甘利明氏の経済再生担当
相への起用だ。(中略)閣僚人事以上に重視するのは裏方の人びと。首相秘書
官には経済産業省から前資源エネルギー庁次長の今井尚哉氏と経済産業政策局
審議官の柳瀬唯夫氏の2人が内定。ともに原発の再稼働に熱心なことで知られ
る。(中略)
「閣僚の約3分の2は世襲ばかりで、お飾り的な存在。実際の政策は官僚まか
せになるだろう。日本はいま、脱原発で新産業を創出しなくてはならない。そ
れなのに国民が潤わないと歴史的に証明されている公共事業のばらまきを強行
する。あらゆる意味で、逆戻りとしか言いようがない」(後略)
※次号配信で、ほか6人のかたの辛口批評を紹介します。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1707】
2012年12月27日(木)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.12月28日(金)首相官邸前抗議行動へ参加しよう
★2.12/14-15福島・郡山 IAEA抗議バスツアーに参加して
福島原発事故を過小評価せず、被災者の声にこたえよ
青山晴江(たんぽぽ舎ボランティア)
★3.メルマガ読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)
◆12/30から1/4「経産省前テントひろば」年末年始の企画
★4.テント日誌12/26(水)経産前省テント広場―472日目
安倍内閣の成立と緊張するテント内の風景から
(M/O)
★5.たんぽぽ舎あれこれ…2題
━━━━━━━
※訂正1つのお知らせです。
昨日発信の【TMM:No1706】の1.1月の学習会・デモ案内で、
誤:1月21日(水) 正:1月21日(月)
━━━━━━━
┏┓
┗■1.12月28日(金)首相官邸前抗議行動へ参加しよう
└────
今週の官邸前抗議行動 28日(金)18時~20時
いますぐ原発ゼロに! 大飯原発を停止せよ。 真下に活断層あり
主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
○たんぽぽ舎は、いつものように13:00~16:00たんぽぽ舎で、ビラ折りやプラカ
ードづくりの作業、16:00出発、17:00経産省前テントひろば到着、みんなと合流
し、17:20に1班~5班にわかれて官邸前、国会議事堂へ出発。
20:00終了時にビラを配布し20:30に経産省前テントひろばに戻り、約10分の終了
集会(1班~5班からの報告、当日の行動の全体像がわかる)をして解散です。
┏┓
┗■2.12/14-15福島・郡山 IAEA抗議バスツアーに参加して
| 福島原発事故を過小評価せず、被災者の声にこたえよ
└──── 青山晴江(たんぽぽ舎ボランティア)
12月15日より郡山市で3日間開催されたIAEA(国際原子力機関)と日本政
府共催の「原子力安全に関する福島閣僚会議」に「原発いらない福島の女たち」
と共に抗議の意思を示そうとテントひろばからのバスツアーに参加した。バスは
14日朝発と深夜発の2便が用意された。選挙と重なり参加者が少なめだったが、
それでも第1陣は30名ほどが乗り込んだ。岐阜からなど再稼働阻止全国ネット準
備会松山でお会いした方もいた。
14日、13時福島県庁前行動に合流。佐藤雄平知事に、この会議自体を認めない
と抗議する申し入れを行ったが、場所は県庁隣の自治会館で受け取りは職員。I
AEAを低姿勢でお迎えし、片や被曝させっぱなしの県民にはこの扱いである。
「私たちをばかにするな。私たちは抗議の声を挙げ続けるぞ!」女たちの声に心
底共鳴する。知事公邸に隣接する線量の高い公園でスピーチ、かんしょ踊りの後
福島駅までデモ行進。希望の牧場の牛の頭蓋骨を乗せた台車も一緒に150人ほど。
デモを包む県庁付近の空気は松山や福井に比べても非常に重たく感じられた。駅
前では足を止めスピーチを聞く人もいたけれど。夜、郡山で広瀬隆さんの熱い講
演を聴いた。
15日、雨。7時過ぎ集合場所へ。40分ほど抗議の意思表示行進をして閣僚会議
場のビッグパレットへ。昨夜発の第2陣バスの人たちと合流。
6000人の警備体制、こちらは200人ほど。パレットには近づけず。コンビニや
ファミレスのある国道に面した一角でリレートーク、歌、かんしょ踊り。その後、
フクシマ・アクション・プロジェクトはIAEAに「福島原発事故を過小評価せ
ず、被災者の声に真に応えることを求める」要請書を手渡した。パレットの駐車
場で、広報担当のイギリス人の女性に。彼女は「確実に皆さんの声を関係者に届
ける」と言った。届いたのか監視していく必要がある。
フランス、ドイツなどからも脱原発の市民、議員が一緒に取り巻き、原発反対
の声を挙げてくれた。外国語のプラカードもたくさん掲げた。午後第1陣バスは
帰路へ。2陣と残留組は郡山駅のビッグアイの交流会へ。午後他会場では脱原発
めざす首長会議も行われていた。
16日 福島の宿泊所からは朝、吾妻山が美しく見えた。その日そこは飯舘村の
投票所だった。庭の隅では除染作業員の人たちの集合。まさに福島の現実。郡山
に戻り、紹介していただいた教組会館で3・11当時の話を聞き、付近の線量を測
り(屋上隅の苔下は15μシーベルト!)、近くの食料測定所へ。午後、郡山女子
大で市民会議。同時通訳機で聞く。
フランス人県議が「政府・大企業に対し、私たち脱原発市民は国を超えて手を
繋いでいるんだ、という姿勢を示し続けていくことが大事だ。」と話したのが印
象に残っている。夕闇が訪れ第2陣も帰路へ。この3日間のIAEA抗議のため
に多忙な暮らしの中、全力を尽くしてこられた福島の女たち、アクション・プロ
ジェクト、全てのスタッフの方たちに労いと感謝を述べたいと思う。
┏┓
┗■3.メルマガ読者からのイベント案内
| (お問い合わせは主催者へ)
└────
12/30から1/4「経産省前テントひろば」年末年始の企画
◆12・30 K&Fテントブラザーズジョイントコンサート&
オキュパイ大飯の乱DVD上映会 17時~
12・31 テント前年末紅白歌合戦 19時~23時
◆2013・1・1 元旦マラソン 11時~14時
1・2 新春川柳句会
1・3 ニューイヤーコンサート霞ヶ関の中心で愛を叫ぶ!13~19時
1・4 テント”新春餅つき”10時~ バザー 14時~
テント防衛・経産省抗議決起集会 17~19時
会 場:経産省前テントひろば(東京都千代田区霞ヶ関1-3-1)
主 催:経産省前テントひろば(TEL 070-6473-1947)
┏┓
┗■4.テント日誌12/26(水)経産前省テント広場―472日目
| 安倍内閣の成立と緊張するテント内の風景から
└──── (M/O)
12月24日はクリスマスイブであったが、テントではささやかな忘年会が開かれ
ていた。テントに出入りする年配の人が差し入れてくれた鴨やキジの鍋がメイン
の会というところか。クリスマスケーキもあってイブらしいところもあったが話
は自然にテントの今後をめぐっての議論になった。誰のこころにも安倍内閣の成
立とともにテントをめぐる権力との関係が変わるだろうという意識があって自然
にその議論になる。心的にいえば緊張感も含めてテントの初期段階に戻っている
といえるのだろうか。
考えて見ればテントが脱原発運動の形態、あるいは表現として未知の領域に踏
み込んだことは明らかだが、これがどのように展開していくから手探りですすん
できた。これは首都圏反原連が主催する首相官邸前行動の場合も同じなのだと思
う。この手探り状態の中で権力側との緊張感がますだろうという予想のもとで人
々の心的緊張感も高まっているのだ。こうした中で私たちはどういう原則という
か考え方の大きな枠組みを持ってきたのだろうか。これは人によっては微妙に違
うかもしれないが、権力との関係でいえば非暴力抵抗という線でいこうというこ
とがある。具体的なイメージは権力側の出方にもよるが、これは誰もが認めてき
た原則である。また、もう一つ権力に対する抵抗の形態をめぐってこちら側が分
裂することを避けようということだ。これは権力と対峙する運動が抱えてきた病
であり、これに陥ることは避けようということだ。これももう一つの原則である。
テントも大きな脱原発運動の流れの中にあるが、この中で繋がっていくこと
運動者の意識や価値観で運動の内部分裂を引き起こしていくことを避けることを
自覚してきた。このことはテントの運動をどのように見ているかといことになる
が、こうした二つの原則が守られれば何が来ても大丈夫である。
26日の午前中にインドネシアでのコトバンジャン・ダム被害者住民裁判の高裁
での判決があり、原告団のみなさんがテントを訪れた。このダムは日本政府・東
京電力(東電設計)・JICAなどがODAで作ったダムである。これはスマト
ラ島中部に出来たものだが、「希望の村」と言われるほど実り豊かなコトバンジ
ャン地域がダムに沈められ約5000世帯・23000人が農地を奪われ,強制移住先で悲
惨な生活を余儀なくされている。この住民たちの提訴した裁判である。彼等との
話に中でインドナシアでは現在4基の原発建設がすすめられようとしているとい
うこと明らかにされた。インドネシアが天然ガスの資源が豊富であり、原発建設
の必要はないらしい。しかし、この天然ガスを日本などに輸出し、国内は原発で
まかなう構想らしい。ここに日本の原発輸出が絡むことは想像にかたくない。コ
トバンジャン・ダムで生起したことが原発で起こればということも考えられるわ
けだ。あらためて原発輸出の動きに注目したいところだ。
年末年始という光景が近づいている。テントでも12月28日からそれがはじ
まる。12月28日は今年最後の首相官邸前行動がある。テント前では16時か
ら17時まで一年をふりかえるあおぞら放送があり、17時からは吉岡史郎君を
はじめとする4名の追悼会がある。
年末年始の企画としては12月31日にテント前紅白歌合戦、1月1日(元旦)
は経産省テント元旦マラソン《11時スタート・14時終了》、終了後には甘酒
や豚汁のふるまいもある。1月2日は15時~17時の川柳句会、1月3日には
13時から19時まで「Afutaer3・11~霞ヶ関の中心で愛を叫ぶ」と
いうコンサートがある。1月4日には餅つき大会も開かれる。年末年始はテント
に足を運んでほしい。それがテントを守る最良の行為である。
┏┓
┗■5.たんぽぽ舎あれこれ…2題
└──── 柳田 真
◆今年も山谷労働者へ年末助け合いの物資を山谷の車で12月26日(水)に送りまし
た。(31回目)
段ボール箱合計…235箱。現金カンパ額は60万円強(新年に送ります)
(詳細は、近日に報告します)
◆未来の党(嘉田代表)と小沢一郎氏の分党の報道は、残念だ。来年7月の参議院
選挙に向けて反原発の統一戦線の受け皿が期待されていたのに。両者はもっとお
おらかに話し合って大局でまとまってほしいという声を多く聞く。
私たちも「反原発の声と期待」を正当に国政に反映する道すじをめざして、努
力をつづけたい。
2012年12月27日(木)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.12月28日(金)首相官邸前抗議行動へ参加しよう
★2.12/14-15福島・郡山 IAEA抗議バスツアーに参加して
福島原発事故を過小評価せず、被災者の声にこたえよ
青山晴江(たんぽぽ舎ボランティア)
★3.メルマガ読者からのイベント案内(お問い合わせは主催者へ)
◆12/30から1/4「経産省前テントひろば」年末年始の企画
★4.テント日誌12/26(水)経産前省テント広場―472日目
安倍内閣の成立と緊張するテント内の風景から
(M/O)
★5.たんぽぽ舎あれこれ…2題
━━━━━━━
※訂正1つのお知らせです。
昨日発信の【TMM:No1706】の1.1月の学習会・デモ案内で、
誤:1月21日(水) 正:1月21日(月)
━━━━━━━
┏┓
┗■1.12月28日(金)首相官邸前抗議行動へ参加しよう
└────
今週の官邸前抗議行動 28日(金)18時~20時
いますぐ原発ゼロに! 大飯原発を停止せよ。 真下に活断層あり
主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
○たんぽぽ舎は、いつものように13:00~16:00たんぽぽ舎で、ビラ折りやプラカ
ードづくりの作業、16:00出発、17:00経産省前テントひろば到着、みんなと合流
し、17:20に1班~5班にわかれて官邸前、国会議事堂へ出発。
20:00終了時にビラを配布し20:30に経産省前テントひろばに戻り、約10分の終了
集会(1班~5班からの報告、当日の行動の全体像がわかる)をして解散です。
┏┓
┗■2.12/14-15福島・郡山 IAEA抗議バスツアーに参加して
| 福島原発事故を過小評価せず、被災者の声にこたえよ
└──── 青山晴江(たんぽぽ舎ボランティア)
12月15日より郡山市で3日間開催されたIAEA(国際原子力機関)と日本政
府共催の「原子力安全に関する福島閣僚会議」に「原発いらない福島の女たち」
と共に抗議の意思を示そうとテントひろばからのバスツアーに参加した。バスは
14日朝発と深夜発の2便が用意された。選挙と重なり参加者が少なめだったが、
それでも第1陣は30名ほどが乗り込んだ。岐阜からなど再稼働阻止全国ネット準
備会松山でお会いした方もいた。
14日、13時福島県庁前行動に合流。佐藤雄平知事に、この会議自体を認めない
と抗議する申し入れを行ったが、場所は県庁隣の自治会館で受け取りは職員。I
AEAを低姿勢でお迎えし、片や被曝させっぱなしの県民にはこの扱いである。
「私たちをばかにするな。私たちは抗議の声を挙げ続けるぞ!」女たちの声に心
底共鳴する。知事公邸に隣接する線量の高い公園でスピーチ、かんしょ踊りの後
福島駅までデモ行進。希望の牧場の牛の頭蓋骨を乗せた台車も一緒に150人ほど。
デモを包む県庁付近の空気は松山や福井に比べても非常に重たく感じられた。駅
前では足を止めスピーチを聞く人もいたけれど。夜、郡山で広瀬隆さんの熱い講
演を聴いた。
15日、雨。7時過ぎ集合場所へ。40分ほど抗議の意思表示行進をして閣僚会議
場のビッグパレットへ。昨夜発の第2陣バスの人たちと合流。
6000人の警備体制、こちらは200人ほど。パレットには近づけず。コンビニや
ファミレスのある国道に面した一角でリレートーク、歌、かんしょ踊り。その後、
フクシマ・アクション・プロジェクトはIAEAに「福島原発事故を過小評価せ
ず、被災者の声に真に応えることを求める」要請書を手渡した。パレットの駐車
場で、広報担当のイギリス人の女性に。彼女は「確実に皆さんの声を関係者に届
ける」と言った。届いたのか監視していく必要がある。
フランス、ドイツなどからも脱原発の市民、議員が一緒に取り巻き、原発反対
の声を挙げてくれた。外国語のプラカードもたくさん掲げた。午後第1陣バスは
帰路へ。2陣と残留組は郡山駅のビッグアイの交流会へ。午後他会場では脱原発
めざす首長会議も行われていた。
16日 福島の宿泊所からは朝、吾妻山が美しく見えた。その日そこは飯舘村の
投票所だった。庭の隅では除染作業員の人たちの集合。まさに福島の現実。郡山
に戻り、紹介していただいた教組会館で3・11当時の話を聞き、付近の線量を測
り(屋上隅の苔下は15μシーベルト!)、近くの食料測定所へ。午後、郡山女子
大で市民会議。同時通訳機で聞く。
フランス人県議が「政府・大企業に対し、私たち脱原発市民は国を超えて手を
繋いでいるんだ、という姿勢を示し続けていくことが大事だ。」と話したのが印
象に残っている。夕闇が訪れ第2陣も帰路へ。この3日間のIAEA抗議のため
に多忙な暮らしの中、全力を尽くしてこられた福島の女たち、アクション・プロ
ジェクト、全てのスタッフの方たちに労いと感謝を述べたいと思う。
┏┓
┗■3.メルマガ読者からのイベント案内
| (お問い合わせは主催者へ)
└────
12/30から1/4「経産省前テントひろば」年末年始の企画
◆12・30 K&Fテントブラザーズジョイントコンサート&
オキュパイ大飯の乱DVD上映会 17時~
12・31 テント前年末紅白歌合戦 19時~23時
◆2013・1・1 元旦マラソン 11時~14時
1・2 新春川柳句会
1・3 ニューイヤーコンサート霞ヶ関の中心で愛を叫ぶ!13~19時
1・4 テント”新春餅つき”10時~ バザー 14時~
テント防衛・経産省抗議決起集会 17~19時
会 場:経産省前テントひろば(東京都千代田区霞ヶ関1-3-1)
主 催:経産省前テントひろば(TEL 070-6473-1947)
┏┓
┗■4.テント日誌12/26(水)経産前省テント広場―472日目
| 安倍内閣の成立と緊張するテント内の風景から
└──── (M/O)
12月24日はクリスマスイブであったが、テントではささやかな忘年会が開かれ
ていた。テントに出入りする年配の人が差し入れてくれた鴨やキジの鍋がメイン
の会というところか。クリスマスケーキもあってイブらしいところもあったが話
は自然にテントの今後をめぐっての議論になった。誰のこころにも安倍内閣の成
立とともにテントをめぐる権力との関係が変わるだろうという意識があって自然
にその議論になる。心的にいえば緊張感も含めてテントの初期段階に戻っている
といえるのだろうか。
考えて見ればテントが脱原発運動の形態、あるいは表現として未知の領域に踏
み込んだことは明らかだが、これがどのように展開していくから手探りですすん
できた。これは首都圏反原連が主催する首相官邸前行動の場合も同じなのだと思
う。この手探り状態の中で権力側との緊張感がますだろうという予想のもとで人
々の心的緊張感も高まっているのだ。こうした中で私たちはどういう原則という
か考え方の大きな枠組みを持ってきたのだろうか。これは人によっては微妙に違
うかもしれないが、権力との関係でいえば非暴力抵抗という線でいこうというこ
とがある。具体的なイメージは権力側の出方にもよるが、これは誰もが認めてき
た原則である。また、もう一つ権力に対する抵抗の形態をめぐってこちら側が分
裂することを避けようということだ。これは権力と対峙する運動が抱えてきた病
であり、これに陥ることは避けようということだ。これももう一つの原則である。
テントも大きな脱原発運動の流れの中にあるが、この中で繋がっていくこと
運動者の意識や価値観で運動の内部分裂を引き起こしていくことを避けることを
自覚してきた。このことはテントの運動をどのように見ているかといことになる
が、こうした二つの原則が守られれば何が来ても大丈夫である。
26日の午前中にインドネシアでのコトバンジャン・ダム被害者住民裁判の高裁
での判決があり、原告団のみなさんがテントを訪れた。このダムは日本政府・東
京電力(東電設計)・JICAなどがODAで作ったダムである。これはスマト
ラ島中部に出来たものだが、「希望の村」と言われるほど実り豊かなコトバンジ
ャン地域がダムに沈められ約5000世帯・23000人が農地を奪われ,強制移住先で悲
惨な生活を余儀なくされている。この住民たちの提訴した裁判である。彼等との
話に中でインドナシアでは現在4基の原発建設がすすめられようとしているとい
うこと明らかにされた。インドネシアが天然ガスの資源が豊富であり、原発建設
の必要はないらしい。しかし、この天然ガスを日本などに輸出し、国内は原発で
まかなう構想らしい。ここに日本の原発輸出が絡むことは想像にかたくない。コ
トバンジャン・ダムで生起したことが原発で起こればということも考えられるわ
けだ。あらためて原発輸出の動きに注目したいところだ。
年末年始という光景が近づいている。テントでも12月28日からそれがはじ
まる。12月28日は今年最後の首相官邸前行動がある。テント前では16時か
ら17時まで一年をふりかえるあおぞら放送があり、17時からは吉岡史郎君を
はじめとする4名の追悼会がある。
年末年始の企画としては12月31日にテント前紅白歌合戦、1月1日(元旦)
は経産省テント元旦マラソン《11時スタート・14時終了》、終了後には甘酒
や豚汁のふるまいもある。1月2日は15時~17時の川柳句会、1月3日には
13時から19時まで「Afutaer3・11~霞ヶ関の中心で愛を叫ぶ」と
いうコンサートがある。1月4日には餅つき大会も開かれる。年末年始はテント
に足を運んでほしい。それがテントを守る最良の行為である。
┏┓
┗■5.たんぽぽ舎あれこれ…2題
└──── 柳田 真
◆今年も山谷労働者へ年末助け合いの物資を山谷の車で12月26日(水)に送りまし
た。(31回目)
段ボール箱合計…235箱。現金カンパ額は60万円強(新年に送ります)
(詳細は、近日に報告します)
◆未来の党(嘉田代表)と小沢一郎氏の分党の報道は、残念だ。来年7月の参議院
選挙に向けて反原発の統一戦線の受け皿が期待されていたのに。両者はもっとお
おらかに話し合って大局でまとまってほしいという声を多く聞く。
私たちも「反原発の声と期待」を正当に国政に反映する道すじをめざして、努
力をつづけたい。