NUCLEAIRE
ニュークレール情報板
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1853】
2013年6月1日(土) 地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.核燃サイクル止めるのは今でしょ!
もんじゅは使用停止でなく、廃炉命令出すべき(下)
渡辺寿子(原発いらない!ちば)
★2.◆日印の核(原子力)協定を結んではならない理由◆ <下>
人権問題としての核、エネルギー開発ならば別の支援がある
山崎久隆(たんぽぽ舎)
★3.新聞・雑誌から
◆規制委 現地監視なし 情報収集 遅れた可能性
東海村 加速器事故 (5月30日 東京新聞より抜粋)
◆ 東海地震「予知は困難」 内閣府専門家部会「前兆滑り」に疑問
(5月29日 東京新聞より抜粋)
◆ 南海トラフ地震 予知困難 有識者会議 「事前防災」を重視
家庭備蓄「1週間分を」 (5月29日 朝日新聞より抜粋)
━━━━━━━
※6月2日(日)官邸前・国会包囲行動に参加しよう
「0602反原発国会大包囲」が開催されます。16:00-19:00
再稼働反対!原発ゼロへ、圧倒的市民の声をたたきつけよう!
○ 16:00-17:00国会包囲! 17:00-19:00 国会前大集会
原発現地の方たちもアピールします。
☆たんぽぽ舎は財務省上のアピールエリア(16:00-18:00)に参加しています。
◎ 前段で2ヵ所の集会-デモがあります。国会前に合流しましょう。
*芝公園23号地 12:00開場 14:15 パレード出発
*明治公園 11:00開場 14:00 パレード出発
━━━━━━━
┏┓
┗■1.核燃サイクル止めるのは今でしょ!
| エネルギー開発ならば別の支援がある
└──── 渡辺寿子(原発いらない!ちば)
もんじゅ延命させた民主党
開発研究費を含め2兆円も投入し、停止中も毎日5500万円も血税を浪費するも
んじゅ、恐ろしい金食い虫で、何の成果もないもんじゅは、民主党政権で無駄遣
いとして仕訳のやり玉に上り、一時は廃炉も検討されたほどでした。3・11後
ますます逆風がもんじゅに吹き付けていたのに、あとわずかで自民党に政権交代
してしまうギリギリの昨年12月、民主党政権はもんじゅの延命を決定してしまい
ました。放射性廃棄物の「減容研究」行う施設にすることを口実にもんじゅを存
続させることを決定し、安倍政権に引き継いでしまいました。
一刻も早く廃炉へ
すべての原子炉は危険ですが、なかでも高速「増殖」炉は一般的な軽水炉と比
べてさらに危険な固有の性質を持っています。
大きく言うと、1.耳かき1杯で数万人を殺戮出来るほど猛毒で、放射能が半
減するまでに2万4千年も要する危険なプルトニウム239を燃料に使用してい
る(1995年のナトリウム事故時炉心には長崎原爆200個分近いプルトニウム1.4ト
ンを抱えていた)。2.プルトニウム燃料は中性子を吸収しやすく(核分裂しや
すく)、そのため核暴走が起こりやすく、核暴走のスピードも大きい。3.冷却
材に使われるナトリウムは水や空気と反応して爆発、炎上する。4.設計の必要
上配管の厚みはうすく、曲がりくねっていて、地震に弱い。
もんじゅの敷地内にある断層は活断層の可能性があり、近くの活断層(白木―
丹生断層)と連動する可能性が指摘されているのです。想像するだに恐ろしい事
態をさけるためにもんじゅは一刻も早く核燃料を取り出し、廃炉にすべきです。
改憲首相の悲願は核武装
ロシアやインドを除き欧米各国がとっくに見切りをつけて止めてしまった高速
「増殖」炉。それなのに日本はボロボロのもんじゅにまだしがみついています。
1万個の点検放置が発覚しても安倍首相は日本はすぐれた核燃サイクル技術を
持っているなどと言っています。やはり核兵器の材料超高純度プウトニウム生産
炉であるもんじゅをなんとしても手放したくないのでしょう。
4月核不拡散条約(NPT)の2015年の再検討会議に向けたジュネーブでの第2
回準備委員会で、核兵器の非人道性を訴える共同声明に日本は署名しませんでし
た。声明には「いかなる状況でも核兵器が二度と使われないことが人類存続の利
益になる」と明記されていました。日本政府はこの「いかなる状況でも」の文言
を削除するよう要求し、それが受け入れられず、結局署名を拒否したのです。
これとは別に、1995年以降核兵器禁止条約の交渉開始を求める国連決議が何回も
採択されていますが、日本は一貫して棄権しています。核兵器を持ったり、使用
したりすることを国際的に禁止されたくないのが、「唯一の戦争被爆国」と言っ
ている日本の本音なのです。
安倍首相の祖父岸信介は1957年「現憲法下でも自衛のための核兵器保有は許さ
れる」と述べています。そしてこの見解は代々の内閣に今日まで継承されていま
す。安倍首相は小泉政権時の官房副長官だった時早稲田大学で講演し、日本は核
武装すべきと公然と述べました。
原発再稼働と憲法改悪に前のめりな安倍首相がめざすのは核武装にまで行き着
く日本の軍事大国化なのでしょう。それは先の戦争で証明されたように日本の国
民と世界の人々の命を犠牲にする道です。
5月3日憲法記念日に憲法改悪に反対する日比谷集会に参加しました。憲法改
悪に反対することは、今の憲法が保障する平和主義、民主主義、基本的人権を守
り抜く決意をし、それを破壊しようとする動きと闘うことです。
基本的人権を破壊する原発をなくすための闘いは憲法を守る闘いと一緒だと確
認しました。
注:高速増殖炉は実際にはプルトニウムを増殖しないことが分かったので増殖に
は「」を付けました。
┏┓
┗■2.◆日印の核(原子力)協定を結んではならない理由◆ <下>
| 人権問題としての核、エネルギー開発ならば別の支援がある
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
人権問題としての核
核開発を進める国に特有の「人権抑圧」もまた、インドでは激しくなっている。
原発建設が予定されている南インドのクダンクラム、西インドのジャイタルプ
ールでは、住民による反対運動に対して治安部隊の弾圧が苛烈になり死者も出て
いる。核兵器と原発の非人道性に関する歴史的事実が、まだインド各地で記録さ
れ続けている。
住民の声を無視し、情報を隠ぺいし、民主的な手続きを経ずに強権的に既成事実
を積み上げる手法は、かつての日本の原発推進と全く同じである。
原発推進機関と規制機関が一体となって進められる実態は、原発事故の原因を
作り続けていることに他ならない。
ここでも「福島第一原発事故の教訓」は無視され続けている。
少なくても日本が原発を輸出するというのならば、あるべき規制基準と規制体
制(機関)が必要であることを説くことを最初にすべきであろう。「原子力輸出
三原則」のような規制を日本側も課すべきであろう。少なくても相手国が、民主
的手続きを無視して反対運動に武力弾圧を加えるなど、最初に「輸出できない国」
の条件とすべきである。
また、「核兵器保有国及び核兵器開発を懸念される国」もまた、核廃絶を「国
是」とする以上、「輸出できない国」でなければならない。
そして「適切な安全が保てる規制基準のある国」は三番目の条件となるであろ
う。
日本の原発が原因で福島やチェルノブイリ原発事故のような事故を引き起こせ
ば、世界で「凶悪な」国の筆頭として日本が指弾されるであろう。そして莫大な
賠償が請求され、それを支払うことになる。少なくても核産業を「成長戦略」の
一角に据えるというのならば、この程度の「歯止め」がなければならない。そう
でないと成長戦略どころか「国の破綻産業」になるだけだ。
エネルギー開発ならば別の支援がある
インドも石油資源は乏しいとされ、原発は急激に増大する電力需要を満たすた
めと説明されているが、本当にそうだろうか。
インドの電力生産の主力は石油ではなく石炭である。約55%に達する。石油は
1%にもならない。もちろん、石炭による煤塵や窒素酸化物、硫黄酸化物は環境
を大きく破壊していて公害問題となっている。その解決に原発は役立つだろうか。
答えは「ノー」である。
原発は計画立案から稼働まで最低でも10年はかかる。今の電力需要を満たすこ
とは出来ないばかりか、その10年間は石炭火力で繋ぐことになる。しかも動いた
からといって常にフル稼働できるわけではない。定期検査はもちろん、事故や自
然災害で停止すれば長期間運転再開は不可能である。もっとも、人権抑圧国家な
らば被曝をものともせず大量の労働者を危険な場所に送り込んで突貫工事をする
のかも知れないが、まさか、そんなことが許されるはずもない。
石炭火力を日本が開発する最高度の燃焼効率の火力に置き換えれば、ほとんど
それだけで当面増大する電力需要はまかなえる。置き換えだから、新たな立地場
所はいらない。置き換えだから、送電網などのインフラも既存の場所で高性能な
ものに置き換えるだけで良い。実は送電網の新設は発電所の建設以上に巨額の投
資が必要なのだ。
置き換えだから、燃料輸送設備もそのまま使える。核燃料を運ぶためには、周
辺の道路整備や港湾整備も必要になろう。あるいは警備用の武力も。
そして何よりも、発電所のリプレースなので2年程度で再稼働できることだ。
熱効率はインドの平均31%に対し、日本の最高レベルならば65%、現状稼働し
てる平均的なものであっても50%である。同じ出力ならば石炭需要は半分で良い。
同じ石炭を燃やすならば、二倍の電力生産が可能である。これで全インドの石炭
火力の置き換えをすれば、それだけで発電設備の上では電力需要問題はなくなる。
もう一つは30%もある送電ロスを減らす技術協力だ。これで同じエネルギーから
倍の電力が利用可能となる。
改めて言う。原発輸出はエネルギー問題などではなく、核拡散問題だ。
┏┓
┗■3.新聞・雑誌から
└────
◆ 規制委 現地監視なし 情報収集 遅れた可能性
東海村 加速器事故
茨城県東海村の日本原子力研究開発機構の敷地内にある加速器実験施設「J―
PARC」の放射性物質漏れ事故で、監督する原子力規制委員会がこの施設を現
地で監視する担当者も拠点も置いていなかったことが分かった。今回の事故では、
機構から国や自治体への報告が1日半も遅れて問題となったが、監視体制の不備
により情報収集が遅れた可能性もある。(後略)
(5月30日 東京新聞より抜粋)
◆ 東海地震「予知は困難」
内閣府専門家部会 「前兆滑り」に疑問
南海トラフの巨大地震を現在の手法で予知するのは難しいとの報告を28日、内
閣府の専門家部会がまとめた。この日発表された防災対策の最終報告に合わせて
昨年7月から、どの程度予測できるかを再検討していた。岩板のわずかな滑りを
地震発生直前にとらえる手法の限界を指摘、新たな観測と防災態勢づくりを促し
た。唯一、可能性があるとされる東海地震の予知にも疑問を投げかけた形で、予
知情報をもとに出される警戒宣言のあり方も問われる可能性がある。
東海地震の予知は、地震の発生前に震源の岩板がわずかに滑る「前兆滑り」を
検知し、直前に警戒宣言を出すことが基本。そのため静岡県や愛知県などに地殻
変動を検知するひずみ計の観測網を敷いている。
報告書では「前兆滑りが検知できず地震が発生することや、検知されても地
震が発生しないことはあり得る」と指摘。南海トラフ沿いの東海、東南海、南海
の3地震が連動するかどうかもわからず、東海地震や連動型の巨大地震の確度の
高い予測は困難だとした。(中略)
1997年には、当時の文部大臣の諮問機関だった測地学審議会が「地震予知は困
難」と報告した。(後略)
(5月29日 東京新聞より抜粋)
◆ 南海トラフ地震 予知困難
有識者会議 「事前防災」を重視 家庭備蓄「1週間分を」
南海トラフ巨大地震の対策を検討していた国の有識者会議は28日、地震予知
が現状では困難と認め、備 えの重要性を指摘する最終報告書をまとめた。家庭
用備蓄を「1週間以上」とすることや巨大津波への対 応を求めている。古屋圭
司・防災相は今年度中に国の対策大綱をまとめる方針を示した。(後略)
(5月29日朝日新聞より抜粋)
2013年6月1日(土) 地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.核燃サイクル止めるのは今でしょ!
もんじゅは使用停止でなく、廃炉命令出すべき(下)
渡辺寿子(原発いらない!ちば)
★2.◆日印の核(原子力)協定を結んではならない理由◆ <下>
人権問題としての核、エネルギー開発ならば別の支援がある
山崎久隆(たんぽぽ舎)
★3.新聞・雑誌から
◆規制委 現地監視なし 情報収集 遅れた可能性
東海村 加速器事故 (5月30日 東京新聞より抜粋)
◆ 東海地震「予知は困難」 内閣府専門家部会「前兆滑り」に疑問
(5月29日 東京新聞より抜粋)
◆ 南海トラフ地震 予知困難 有識者会議 「事前防災」を重視
家庭備蓄「1週間分を」 (5月29日 朝日新聞より抜粋)
━━━━━━━
※6月2日(日)官邸前・国会包囲行動に参加しよう
「0602反原発国会大包囲」が開催されます。16:00-19:00
再稼働反対!原発ゼロへ、圧倒的市民の声をたたきつけよう!
○ 16:00-17:00国会包囲! 17:00-19:00 国会前大集会
原発現地の方たちもアピールします。
☆たんぽぽ舎は財務省上のアピールエリア(16:00-18:00)に参加しています。
◎ 前段で2ヵ所の集会-デモがあります。国会前に合流しましょう。
*芝公園23号地 12:00開場 14:15 パレード出発
*明治公園 11:00開場 14:00 パレード出発
━━━━━━━
┏┓
┗■1.核燃サイクル止めるのは今でしょ!
| エネルギー開発ならば別の支援がある
└──── 渡辺寿子(原発いらない!ちば)
もんじゅ延命させた民主党
開発研究費を含め2兆円も投入し、停止中も毎日5500万円も血税を浪費するも
んじゅ、恐ろしい金食い虫で、何の成果もないもんじゅは、民主党政権で無駄遣
いとして仕訳のやり玉に上り、一時は廃炉も検討されたほどでした。3・11後
ますます逆風がもんじゅに吹き付けていたのに、あとわずかで自民党に政権交代
してしまうギリギリの昨年12月、民主党政権はもんじゅの延命を決定してしまい
ました。放射性廃棄物の「減容研究」行う施設にすることを口実にもんじゅを存
続させることを決定し、安倍政権に引き継いでしまいました。
一刻も早く廃炉へ
すべての原子炉は危険ですが、なかでも高速「増殖」炉は一般的な軽水炉と比
べてさらに危険な固有の性質を持っています。
大きく言うと、1.耳かき1杯で数万人を殺戮出来るほど猛毒で、放射能が半
減するまでに2万4千年も要する危険なプルトニウム239を燃料に使用してい
る(1995年のナトリウム事故時炉心には長崎原爆200個分近いプルトニウム1.4ト
ンを抱えていた)。2.プルトニウム燃料は中性子を吸収しやすく(核分裂しや
すく)、そのため核暴走が起こりやすく、核暴走のスピードも大きい。3.冷却
材に使われるナトリウムは水や空気と反応して爆発、炎上する。4.設計の必要
上配管の厚みはうすく、曲がりくねっていて、地震に弱い。
もんじゅの敷地内にある断層は活断層の可能性があり、近くの活断層(白木―
丹生断層)と連動する可能性が指摘されているのです。想像するだに恐ろしい事
態をさけるためにもんじゅは一刻も早く核燃料を取り出し、廃炉にすべきです。
改憲首相の悲願は核武装
ロシアやインドを除き欧米各国がとっくに見切りをつけて止めてしまった高速
「増殖」炉。それなのに日本はボロボロのもんじゅにまだしがみついています。
1万個の点検放置が発覚しても安倍首相は日本はすぐれた核燃サイクル技術を
持っているなどと言っています。やはり核兵器の材料超高純度プウトニウム生産
炉であるもんじゅをなんとしても手放したくないのでしょう。
4月核不拡散条約(NPT)の2015年の再検討会議に向けたジュネーブでの第2
回準備委員会で、核兵器の非人道性を訴える共同声明に日本は署名しませんでし
た。声明には「いかなる状況でも核兵器が二度と使われないことが人類存続の利
益になる」と明記されていました。日本政府はこの「いかなる状況でも」の文言
を削除するよう要求し、それが受け入れられず、結局署名を拒否したのです。
これとは別に、1995年以降核兵器禁止条約の交渉開始を求める国連決議が何回も
採択されていますが、日本は一貫して棄権しています。核兵器を持ったり、使用
したりすることを国際的に禁止されたくないのが、「唯一の戦争被爆国」と言っ
ている日本の本音なのです。
安倍首相の祖父岸信介は1957年「現憲法下でも自衛のための核兵器保有は許さ
れる」と述べています。そしてこの見解は代々の内閣に今日まで継承されていま
す。安倍首相は小泉政権時の官房副長官だった時早稲田大学で講演し、日本は核
武装すべきと公然と述べました。
原発再稼働と憲法改悪に前のめりな安倍首相がめざすのは核武装にまで行き着
く日本の軍事大国化なのでしょう。それは先の戦争で証明されたように日本の国
民と世界の人々の命を犠牲にする道です。
5月3日憲法記念日に憲法改悪に反対する日比谷集会に参加しました。憲法改
悪に反対することは、今の憲法が保障する平和主義、民主主義、基本的人権を守
り抜く決意をし、それを破壊しようとする動きと闘うことです。
基本的人権を破壊する原発をなくすための闘いは憲法を守る闘いと一緒だと確
認しました。
注:高速増殖炉は実際にはプルトニウムを増殖しないことが分かったので増殖に
は「」を付けました。
┏┓
┗■2.◆日印の核(原子力)協定を結んではならない理由◆ <下>
| 人権問題としての核、エネルギー開発ならば別の支援がある
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
人権問題としての核
核開発を進める国に特有の「人権抑圧」もまた、インドでは激しくなっている。
原発建設が予定されている南インドのクダンクラム、西インドのジャイタルプ
ールでは、住民による反対運動に対して治安部隊の弾圧が苛烈になり死者も出て
いる。核兵器と原発の非人道性に関する歴史的事実が、まだインド各地で記録さ
れ続けている。
住民の声を無視し、情報を隠ぺいし、民主的な手続きを経ずに強権的に既成事実
を積み上げる手法は、かつての日本の原発推進と全く同じである。
原発推進機関と規制機関が一体となって進められる実態は、原発事故の原因を
作り続けていることに他ならない。
ここでも「福島第一原発事故の教訓」は無視され続けている。
少なくても日本が原発を輸出するというのならば、あるべき規制基準と規制体
制(機関)が必要であることを説くことを最初にすべきであろう。「原子力輸出
三原則」のような規制を日本側も課すべきであろう。少なくても相手国が、民主
的手続きを無視して反対運動に武力弾圧を加えるなど、最初に「輸出できない国」
の条件とすべきである。
また、「核兵器保有国及び核兵器開発を懸念される国」もまた、核廃絶を「国
是」とする以上、「輸出できない国」でなければならない。
そして「適切な安全が保てる規制基準のある国」は三番目の条件となるであろ
う。
日本の原発が原因で福島やチェルノブイリ原発事故のような事故を引き起こせ
ば、世界で「凶悪な」国の筆頭として日本が指弾されるであろう。そして莫大な
賠償が請求され、それを支払うことになる。少なくても核産業を「成長戦略」の
一角に据えるというのならば、この程度の「歯止め」がなければならない。そう
でないと成長戦略どころか「国の破綻産業」になるだけだ。
エネルギー開発ならば別の支援がある
インドも石油資源は乏しいとされ、原発は急激に増大する電力需要を満たすた
めと説明されているが、本当にそうだろうか。
インドの電力生産の主力は石油ではなく石炭である。約55%に達する。石油は
1%にもならない。もちろん、石炭による煤塵や窒素酸化物、硫黄酸化物は環境
を大きく破壊していて公害問題となっている。その解決に原発は役立つだろうか。
答えは「ノー」である。
原発は計画立案から稼働まで最低でも10年はかかる。今の電力需要を満たすこ
とは出来ないばかりか、その10年間は石炭火力で繋ぐことになる。しかも動いた
からといって常にフル稼働できるわけではない。定期検査はもちろん、事故や自
然災害で停止すれば長期間運転再開は不可能である。もっとも、人権抑圧国家な
らば被曝をものともせず大量の労働者を危険な場所に送り込んで突貫工事をする
のかも知れないが、まさか、そんなことが許されるはずもない。
石炭火力を日本が開発する最高度の燃焼効率の火力に置き換えれば、ほとんど
それだけで当面増大する電力需要はまかなえる。置き換えだから、新たな立地場
所はいらない。置き換えだから、送電網などのインフラも既存の場所で高性能な
ものに置き換えるだけで良い。実は送電網の新設は発電所の建設以上に巨額の投
資が必要なのだ。
置き換えだから、燃料輸送設備もそのまま使える。核燃料を運ぶためには、周
辺の道路整備や港湾整備も必要になろう。あるいは警備用の武力も。
そして何よりも、発電所のリプレースなので2年程度で再稼働できることだ。
熱効率はインドの平均31%に対し、日本の最高レベルならば65%、現状稼働し
てる平均的なものであっても50%である。同じ出力ならば石炭需要は半分で良い。
同じ石炭を燃やすならば、二倍の電力生産が可能である。これで全インドの石炭
火力の置き換えをすれば、それだけで発電設備の上では電力需要問題はなくなる。
もう一つは30%もある送電ロスを減らす技術協力だ。これで同じエネルギーから
倍の電力が利用可能となる。
改めて言う。原発輸出はエネルギー問題などではなく、核拡散問題だ。
┏┓
┗■3.新聞・雑誌から
└────
◆ 規制委 現地監視なし 情報収集 遅れた可能性
東海村 加速器事故
茨城県東海村の日本原子力研究開発機構の敷地内にある加速器実験施設「J―
PARC」の放射性物質漏れ事故で、監督する原子力規制委員会がこの施設を現
地で監視する担当者も拠点も置いていなかったことが分かった。今回の事故では、
機構から国や自治体への報告が1日半も遅れて問題となったが、監視体制の不備
により情報収集が遅れた可能性もある。(後略)
(5月30日 東京新聞より抜粋)
◆ 東海地震「予知は困難」
内閣府専門家部会 「前兆滑り」に疑問
南海トラフの巨大地震を現在の手法で予知するのは難しいとの報告を28日、内
閣府の専門家部会がまとめた。この日発表された防災対策の最終報告に合わせて
昨年7月から、どの程度予測できるかを再検討していた。岩板のわずかな滑りを
地震発生直前にとらえる手法の限界を指摘、新たな観測と防災態勢づくりを促し
た。唯一、可能性があるとされる東海地震の予知にも疑問を投げかけた形で、予
知情報をもとに出される警戒宣言のあり方も問われる可能性がある。
東海地震の予知は、地震の発生前に震源の岩板がわずかに滑る「前兆滑り」を
検知し、直前に警戒宣言を出すことが基本。そのため静岡県や愛知県などに地殻
変動を検知するひずみ計の観測網を敷いている。
報告書では「前兆滑りが検知できず地震が発生することや、検知されても地
震が発生しないことはあり得る」と指摘。南海トラフ沿いの東海、東南海、南海
の3地震が連動するかどうかもわからず、東海地震や連動型の巨大地震の確度の
高い予測は困難だとした。(中略)
1997年には、当時の文部大臣の諮問機関だった測地学審議会が「地震予知は困
難」と報告した。(後略)
(5月29日 東京新聞より抜粋)
◆ 南海トラフ地震 予知困難
有識者会議 「事前防災」を重視 家庭備蓄「1週間分を」
南海トラフ巨大地震の対策を検討していた国の有識者会議は28日、地震予知
が現状では困難と認め、備 えの重要性を指摘する最終報告書をまとめた。家庭
用備蓄を「1週間以上」とすることや巨大津波への対 応を求めている。古屋圭
司・防災相は今年度中に国の対策大綱をまとめる方針を示した。(後略)
(5月29日朝日新聞より抜粋)
PR
たんぽぽ舎です。【TMM:No1852】
2013年5月31日(金)その2 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.東京地検は東電を強制起訴せよ!
福島の叫びを聞け、再稼働を許さないぞ―日比谷に1000人
48万円のカンパ、5/31告訴団行動の速報
柳田 真 (たんぽぽ舎)
★2.◆日印の核(原子力)協定を結んではならない理由◆ <中>
インドとの協定、インドが狙う高純度プルトニウム
山崎久隆(たんぽぽ舎)
★3.「再稼働阻止!」「福島を忘れない!」この2本柱で1年間活動する
大地震の切迫に、自治体から原発大惨事を再び起こさないための
全力活動に取り組もう
反原発自治体議員・市民連盟の5/26第3回総会方針 (上)
★4.<「原子炉時限爆弾-大地震におびえる日本列島-」広瀬隆著>を読んで
3・11震災前に初読、そして今読み直しして
あらためて分かる原発事故と地震のつながり
永山一美(たんぽぽ舎運営委員)
━━━━━━━
※6月6日(木)開会19:00 学習会にご参加を!
電気料金1円値上げすれば、東電の増収2682億円!
キーワードは「二重投資」!
講 師:山崎久隆さん(たんぽぽ舎)
会 場:スペースたんぽぽ(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
━━━━━━━
┏┓
┗■1.東京地検は東電を強制起訴せよ!
| 福島の叫びを聞け、再稼働を許さないぞ―日比谷に1000人
| 48万円のカンパ、5/31告訴団行動の速報
└──── 柳田 真 (たんぽぽ舎)
○ 5月31日(金)、福島原発告訴団の3つの行動が行われた。
日比谷野音での集会、東京地検前での集会、東京電力前の集会の3つである。
約1000人が参加し(前回は700人)、カンパも47.9万円集まった。たんぽぽ舎も全
力をあげて取り組み、2つの横断幕「くらしと未来を奪った国=東電よ!フクシ
マの叫びを聞け」、「フクシマを忘れない」を作成し持参(かなりの人が写真を
撮っていた)、また1000枚のビラを配布、30人強で参加した。
○ 午後1時30分からの日比谷での集会は2時間、3つの報告だった。
・福島からの叫び、リレートーク
・全国からの叫び、リレートーク(広瀬隆さんも)
・弁護士からの現況報告
シュプレヒコールは
・福島の叫びを聞け!
・福島を忘れさせないぞ!
・東京地検は強制起訴せよ!
・東電は自首せよ!
・再稼働を許さないぞ!
○ 狭い東京地検前と狭い東京電力前での行動、抗議集会も参加した人々の熱意
で敢然となされた。
┏┓
┗■2.◆日印の核(原子力)協定を結んではならない理由◆ <中>
| インドとの協定、インドが狙う高純度プルトニウム
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
インドとの協定
インドのマンモハン・シン首相が5月27日に来日し安倍首相と会談する。実は
2012年11月民主党野田政権時代もシン首相は来日予定だったが、衆議院解散によ
りキャンセルされた。今回の日印首脳会談では主要議題の一つが日印核協定に向
けた交渉の推進である。これにより原発輸出を含む核の協力関係が構築される。
インドは、核拡散防止条約外で核兵器を行った最初の国になった。カナダから
輸入したCANDU炉(重水炉)を使い、核兵器用プルトニウムを抽出、1974年
と1998年に核実験を行った。包括的核実験禁止条約(CTBT)にも加盟せず
「核保有国」であることを主張している。
隣国のパキスタンもインドの核武装に刺激され、中国からの技術協力を得て
1998年にウラン型原爆を開発し実験に成功した。
これら南アジアの核の緊張がインド、パキスタンに中国、イランなどが関連す
るアジアの核軍拡に発展している。イスラエルと米国によるイラン核兵器開発へ
の武力行使の可能性は高まることはあれ、解消される見通しはない。加えてイン
ドの核兵器開発の高度化が進めば、アジアの緊張状態はさらに悪化するであろう。
日印核協定とは、このような観点からも日本にとって極めて危険でもある。
インドが狙う高純度プルトニウム
インドはウラニウム・プルトニウムサイクルではなく、トリウム・ウラニウム
サイクルによる原子力開発を続けてきた。この方が核拡散防止上有利だからとい
う理由だ。
確かにトリウムサイクルでは核兵器は作りづらい。だが、日本と核協定を結ぶと
いうことは、このトリウムサイクルではなくプルトニウムサイクルへの転換を意
味する。
それはインドの核兵器開発に密接に関わることになる。
核兵器開発で、最も重要な点は、純度の高いプルトニウムを生産することだが、
核兵器を保有する国々の中でこれが十分可能なのはNPT条約核武装国5カ国に
限定される。特に高度な戦術核兵器を開発するためには、水爆の起爆剤に高純度
プルトニウム239が欠かせない。一般に軽水炉や重水炉で生成できるプルトニ
ウム239は純度93%程度、黒鉛炉を使っても95%台だが、高速中性子炉(常陽
ともんじゅ)を使えば99%にまで高められる。フランスがフェニックスやラプソ
ディという、今はもう廃炉になった高速炉から取り出したプルトニウムがこれに
当たる。
インドも(そして中国も)高速炉開発を続けているが、この最も大きな動機は、
戦術核兵器用の高純度プルトニウム取得である。
インドは現在原子力潜水艦アリハントを保有しているが、これに搭載可能なS
LBM(潜水艦発射弾道弾ミサイル)の開発を進めている。それに取り付ける多
弾頭戦術核には高性能水爆を当てるのが普通である。しかしインドにはその技術
はない。中国の核兵器に対抗可能な小形戦術核弾頭の開発を急速に進める動機は
ここにある。
しかし原子炉でプルトニウム生成が出来ても、燃料を再処理して取り出すには
特別なノウハウが必要となる。実は日本にはそれがある。高速炉用燃料再処理は
まだ行われていないが、東海再処理工場においてMOX(ウランプルトニウム混
合酸化物燃料)の再処理が行われてきた。また、リサイクル機器試験施設(RE
TF)において開発しようとしているのは、まさしくこの技術である。だがRE
TFは「もんじゅ」が稼働していないため完成していない。ビルはあるが中身が
ない。つまり再処理用の設備一式は取り付けられていない。問題はその設計図で
ある。
三菱重工と原子力研究開発機構が保有しているとみられる設計図は、核兵器開
発をしている国はどこでも、のどから手が出るほど欲しいものだ。さすがに最も
危険な技術情報を、そう簡単に提供することはないだろう。しかし思い出さねば
ならないのは、インドが最初に核兵器開発に成功したのは、大勢の科学者を米国
の国立研究所などで「平和利用の」目的で、技術協力と訓練のため送り込んだこ
とだ。このままでは日本の技術援助による「インド戦術核弾頭」が製造される。
ただし、具体的かつ明示的には起こらないかもしれない。アブドゥル・カディ
ール・カーンのパキスタン核開発のような「わかりやすい」核兵器技術の流出は
ないかもしれない。しかし核兵器開発は常に米ソからの技術流出により進んでい
った。核の国際協力を続ける限り、それを止める方法は、おそらく無い。日本が
「もんじゅ・高速炉路線」を完全に放棄したら、インドはおそらく日本に興味を
失うであろう。(つづく)
┏┓
┗■3.「再稼働阻止!」「福島を忘れない!」この2本柱で1年間活動する
| 大地震の切迫に、自治体から原発大惨事を再び起こさないための
| 全力活動に取り組もう
| 反原発自治体議員・市民連盟の5/26第3回総会方針 (上)
└──── 反原発自治体議員・市民連盟
[1]今秋からの再稼働ラッシュに備えよう
安倍内閣は、参院選の公約に原発推進と再稼働を掲げました。原子力規制委員
会が、7月に規制基準を策定し、「基準に合った」ところから再稼働を進める計
画です。すでに、四国電力伊方原発、九州電力川内原発・玄海原発、北海道泊原
発、関西電力高浜原発などが準備を進めています。安倍内閣は核燃料サイクル維
持を宣言し、原発の輸出で原子力産業を支える姿勢です。
一方で、政府の原子力委員会の(近藤駿介委員長)の小委員会が、原発が過酷
事故を起こす「事故発生頻度」を試算したところ、抜本的な安全強化策を施さな
いまま、原発を安易に再稼働させると、原発のどれかが、10年以内に放射性物質
を大量に飛散させる過酷事故を起こすという衝撃的な結果が出ています。
5月に政府の地震調査委員会は、南海トラフを震源域とするマグニチュード8以
上の大地震について、今後50年内に90%以上、10年以内なら20%程度で「切迫性
が高い」と発表。政府もこれを認め、太平洋沿岸の津波予想を大幅に見直し、津
波対策の強化を命じました。
東京都は首都直下型地震の予測から、防災計画の全面的見直しを行い、都下自
治体に改定を命じました。損保会社は、初年度と次年度各15%の地震保険料の値
上げを発表しています。
これだけのリスクを冒して、設計基準の強化や具体的な地震・津波対策を講じ
ないまま再稼働に走るのは、福島を忘れた暴挙であり、取り返しのつかない大惨
事は避けられません。
反原発自治体議員・市民連盟は、その結成の目的と組織の真価をかけて、今年
の秋から始る再稼働の動きと全面的に闘い、そのために以下の課題に全力で取組
みます。
[2]活動方針
(1)原発立地住民・自治体議員と結び、原発再稼働を阻止します。(第1の柱)
「再稼働阻止全国ネットワーク」を支え、原発立地の住民と連携し、以下の行
動を進めます。
1.原発現地支援の活動:「現地の主体と意見を尊重し、『それ』を応援するも
のとして、また我々も現地だという意識で、従来水準を1まわりも2まわり大き
く広くするために(知恵と工夫と努力)」(2012年11月「再稼働阻止全国ネット
ワーク」結成大会の議案「方針」から抜粋)
2.その後半年間の再稼働阻止ネットでの議論と取り組みを通じて、1月に全国
合宿を東京で、4月羽咋で、5月柏崎・刈羽現地交流集会などを実施し、以下の
取り組みを決定しました。
イ 6月2日(日)国会包囲行動で原発現地からの参加と発言
ロ 6月3日(月)再稼働阻止ネットが現地の住民代表を中心に規制庁との交渉
ハ 6月23日(日)-24日(月)愛媛県伊方現地行動と県・町への申し入れ
ニ 6月29日(土)-30日(日)福井県大飯現地行動(大飯現地アクション主催)
ホ 7月13日(土)-14日(日)北海道泊現地行動
ヘ 8月には九州川内原発現地相談会も計画中
(続く)
注:5月26日(日)「スペースたんぽぽ」で第3回総会が開催されました。
┏┓
┗■4.<「原子炉時限爆弾-大地震におびえる日本列島-」広瀬隆著>を読んで
| 3・11震災前に初読、そして今読み直しして
| あらためて分かる原発事故と地震のつながり
└──── 永山一美(たんぽぽ舎運営委員)
3・11発生の数か月前に発売されたこの書籍、震災から二年以上経ったいま、
再度読み直してみました。
著者が長年にわたり懸念して来た「地殻変動・地震と原発」について、専門的
な知識者に有りがちな堅苦しい内容ではなく、
地殻変動の起こり方、原発の起き得る事故の危険性をはじめ、ある程度の的を
を絞り、読みやすく、かつ、詳細に書かれています。
著者の「出来るだけ沢山のみなさんに事の大事を伝えよう」とされている丁寧
さが伝わる一冊に感じました。
メディアや政府の原発等々の情報操作が叫ばれる昨今、私たちも情報が流れな
いことにより、様々な事に関心が向かず、
いつの間にか終わった事のように感じさせられてしまっているのが、大多数の
方の正直な気持ちではないでしょうか。
だからこそ、私たち個人個人が意識的に様々な情報を集め、関心を持ち、行動
を起こしていかなければいけない新たな時期に来ているようにも感じるのです。
震災前の発行でありながら、書かれている内容の出来事が次々と起きているこ
と、まだまだ起こり得る原発と地震のあれこれについても、指針となるような話
が書かれていました。
この本は、読み物としても読みやすく、さらに原発震災と地震に向き合い、そ
の危険性に気持ちを新たする意味でもとても参考になりました。
注:ダイヤモンド社発行、1500円+税、たんぽぽ舎でも扱い中
2013年5月31日(金)その2 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.東京地検は東電を強制起訴せよ!
福島の叫びを聞け、再稼働を許さないぞ―日比谷に1000人
48万円のカンパ、5/31告訴団行動の速報
柳田 真 (たんぽぽ舎)
★2.◆日印の核(原子力)協定を結んではならない理由◆ <中>
インドとの協定、インドが狙う高純度プルトニウム
山崎久隆(たんぽぽ舎)
★3.「再稼働阻止!」「福島を忘れない!」この2本柱で1年間活動する
大地震の切迫に、自治体から原発大惨事を再び起こさないための
全力活動に取り組もう
反原発自治体議員・市民連盟の5/26第3回総会方針 (上)
★4.<「原子炉時限爆弾-大地震におびえる日本列島-」広瀬隆著>を読んで
3・11震災前に初読、そして今読み直しして
あらためて分かる原発事故と地震のつながり
永山一美(たんぽぽ舎運営委員)
━━━━━━━
※6月6日(木)開会19:00 学習会にご参加を!
電気料金1円値上げすれば、東電の増収2682億円!
キーワードは「二重投資」!
講 師:山崎久隆さん(たんぽぽ舎)
会 場:スペースたんぽぽ(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
━━━━━━━
┏┓
┗■1.東京地検は東電を強制起訴せよ!
| 福島の叫びを聞け、再稼働を許さないぞ―日比谷に1000人
| 48万円のカンパ、5/31告訴団行動の速報
└──── 柳田 真 (たんぽぽ舎)
○ 5月31日(金)、福島原発告訴団の3つの行動が行われた。
日比谷野音での集会、東京地検前での集会、東京電力前の集会の3つである。
約1000人が参加し(前回は700人)、カンパも47.9万円集まった。たんぽぽ舎も全
力をあげて取り組み、2つの横断幕「くらしと未来を奪った国=東電よ!フクシ
マの叫びを聞け」、「フクシマを忘れない」を作成し持参(かなりの人が写真を
撮っていた)、また1000枚のビラを配布、30人強で参加した。
○ 午後1時30分からの日比谷での集会は2時間、3つの報告だった。
・福島からの叫び、リレートーク
・全国からの叫び、リレートーク(広瀬隆さんも)
・弁護士からの現況報告
シュプレヒコールは
・福島の叫びを聞け!
・福島を忘れさせないぞ!
・東京地検は強制起訴せよ!
・東電は自首せよ!
・再稼働を許さないぞ!
○ 狭い東京地検前と狭い東京電力前での行動、抗議集会も参加した人々の熱意
で敢然となされた。
┏┓
┗■2.◆日印の核(原子力)協定を結んではならない理由◆ <中>
| インドとの協定、インドが狙う高純度プルトニウム
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
インドとの協定
インドのマンモハン・シン首相が5月27日に来日し安倍首相と会談する。実は
2012年11月民主党野田政権時代もシン首相は来日予定だったが、衆議院解散によ
りキャンセルされた。今回の日印首脳会談では主要議題の一つが日印核協定に向
けた交渉の推進である。これにより原発輸出を含む核の協力関係が構築される。
インドは、核拡散防止条約外で核兵器を行った最初の国になった。カナダから
輸入したCANDU炉(重水炉)を使い、核兵器用プルトニウムを抽出、1974年
と1998年に核実験を行った。包括的核実験禁止条約(CTBT)にも加盟せず
「核保有国」であることを主張している。
隣国のパキスタンもインドの核武装に刺激され、中国からの技術協力を得て
1998年にウラン型原爆を開発し実験に成功した。
これら南アジアの核の緊張がインド、パキスタンに中国、イランなどが関連す
るアジアの核軍拡に発展している。イスラエルと米国によるイラン核兵器開発へ
の武力行使の可能性は高まることはあれ、解消される見通しはない。加えてイン
ドの核兵器開発の高度化が進めば、アジアの緊張状態はさらに悪化するであろう。
日印核協定とは、このような観点からも日本にとって極めて危険でもある。
インドが狙う高純度プルトニウム
インドはウラニウム・プルトニウムサイクルではなく、トリウム・ウラニウム
サイクルによる原子力開発を続けてきた。この方が核拡散防止上有利だからとい
う理由だ。
確かにトリウムサイクルでは核兵器は作りづらい。だが、日本と核協定を結ぶと
いうことは、このトリウムサイクルではなくプルトニウムサイクルへの転換を意
味する。
それはインドの核兵器開発に密接に関わることになる。
核兵器開発で、最も重要な点は、純度の高いプルトニウムを生産することだが、
核兵器を保有する国々の中でこれが十分可能なのはNPT条約核武装国5カ国に
限定される。特に高度な戦術核兵器を開発するためには、水爆の起爆剤に高純度
プルトニウム239が欠かせない。一般に軽水炉や重水炉で生成できるプルトニ
ウム239は純度93%程度、黒鉛炉を使っても95%台だが、高速中性子炉(常陽
ともんじゅ)を使えば99%にまで高められる。フランスがフェニックスやラプソ
ディという、今はもう廃炉になった高速炉から取り出したプルトニウムがこれに
当たる。
インドも(そして中国も)高速炉開発を続けているが、この最も大きな動機は、
戦術核兵器用の高純度プルトニウム取得である。
インドは現在原子力潜水艦アリハントを保有しているが、これに搭載可能なS
LBM(潜水艦発射弾道弾ミサイル)の開発を進めている。それに取り付ける多
弾頭戦術核には高性能水爆を当てるのが普通である。しかしインドにはその技術
はない。中国の核兵器に対抗可能な小形戦術核弾頭の開発を急速に進める動機は
ここにある。
しかし原子炉でプルトニウム生成が出来ても、燃料を再処理して取り出すには
特別なノウハウが必要となる。実は日本にはそれがある。高速炉用燃料再処理は
まだ行われていないが、東海再処理工場においてMOX(ウランプルトニウム混
合酸化物燃料)の再処理が行われてきた。また、リサイクル機器試験施設(RE
TF)において開発しようとしているのは、まさしくこの技術である。だがRE
TFは「もんじゅ」が稼働していないため完成していない。ビルはあるが中身が
ない。つまり再処理用の設備一式は取り付けられていない。問題はその設計図で
ある。
三菱重工と原子力研究開発機構が保有しているとみられる設計図は、核兵器開
発をしている国はどこでも、のどから手が出るほど欲しいものだ。さすがに最も
危険な技術情報を、そう簡単に提供することはないだろう。しかし思い出さねば
ならないのは、インドが最初に核兵器開発に成功したのは、大勢の科学者を米国
の国立研究所などで「平和利用の」目的で、技術協力と訓練のため送り込んだこ
とだ。このままでは日本の技術援助による「インド戦術核弾頭」が製造される。
ただし、具体的かつ明示的には起こらないかもしれない。アブドゥル・カディ
ール・カーンのパキスタン核開発のような「わかりやすい」核兵器技術の流出は
ないかもしれない。しかし核兵器開発は常に米ソからの技術流出により進んでい
った。核の国際協力を続ける限り、それを止める方法は、おそらく無い。日本が
「もんじゅ・高速炉路線」を完全に放棄したら、インドはおそらく日本に興味を
失うであろう。(つづく)
┏┓
┗■3.「再稼働阻止!」「福島を忘れない!」この2本柱で1年間活動する
| 大地震の切迫に、自治体から原発大惨事を再び起こさないための
| 全力活動に取り組もう
| 反原発自治体議員・市民連盟の5/26第3回総会方針 (上)
└──── 反原発自治体議員・市民連盟
[1]今秋からの再稼働ラッシュに備えよう
安倍内閣は、参院選の公約に原発推進と再稼働を掲げました。原子力規制委員
会が、7月に規制基準を策定し、「基準に合った」ところから再稼働を進める計
画です。すでに、四国電力伊方原発、九州電力川内原発・玄海原発、北海道泊原
発、関西電力高浜原発などが準備を進めています。安倍内閣は核燃料サイクル維
持を宣言し、原発の輸出で原子力産業を支える姿勢です。
一方で、政府の原子力委員会の(近藤駿介委員長)の小委員会が、原発が過酷
事故を起こす「事故発生頻度」を試算したところ、抜本的な安全強化策を施さな
いまま、原発を安易に再稼働させると、原発のどれかが、10年以内に放射性物質
を大量に飛散させる過酷事故を起こすという衝撃的な結果が出ています。
5月に政府の地震調査委員会は、南海トラフを震源域とするマグニチュード8以
上の大地震について、今後50年内に90%以上、10年以内なら20%程度で「切迫性
が高い」と発表。政府もこれを認め、太平洋沿岸の津波予想を大幅に見直し、津
波対策の強化を命じました。
東京都は首都直下型地震の予測から、防災計画の全面的見直しを行い、都下自
治体に改定を命じました。損保会社は、初年度と次年度各15%の地震保険料の値
上げを発表しています。
これだけのリスクを冒して、設計基準の強化や具体的な地震・津波対策を講じ
ないまま再稼働に走るのは、福島を忘れた暴挙であり、取り返しのつかない大惨
事は避けられません。
反原発自治体議員・市民連盟は、その結成の目的と組織の真価をかけて、今年
の秋から始る再稼働の動きと全面的に闘い、そのために以下の課題に全力で取組
みます。
[2]活動方針
(1)原発立地住民・自治体議員と結び、原発再稼働を阻止します。(第1の柱)
「再稼働阻止全国ネットワーク」を支え、原発立地の住民と連携し、以下の行
動を進めます。
1.原発現地支援の活動:「現地の主体と意見を尊重し、『それ』を応援するも
のとして、また我々も現地だという意識で、従来水準を1まわりも2まわり大き
く広くするために(知恵と工夫と努力)」(2012年11月「再稼働阻止全国ネット
ワーク」結成大会の議案「方針」から抜粋)
2.その後半年間の再稼働阻止ネットでの議論と取り組みを通じて、1月に全国
合宿を東京で、4月羽咋で、5月柏崎・刈羽現地交流集会などを実施し、以下の
取り組みを決定しました。
イ 6月2日(日)国会包囲行動で原発現地からの参加と発言
ロ 6月3日(月)再稼働阻止ネットが現地の住民代表を中心に規制庁との交渉
ハ 6月23日(日)-24日(月)愛媛県伊方現地行動と県・町への申し入れ
ニ 6月29日(土)-30日(日)福井県大飯現地行動(大飯現地アクション主催)
ホ 7月13日(土)-14日(日)北海道泊現地行動
ヘ 8月には九州川内原発現地相談会も計画中
(続く)
注:5月26日(日)「スペースたんぽぽ」で第3回総会が開催されました。
┏┓
┗■4.<「原子炉時限爆弾-大地震におびえる日本列島-」広瀬隆著>を読んで
| 3・11震災前に初読、そして今読み直しして
| あらためて分かる原発事故と地震のつながり
└──── 永山一美(たんぽぽ舎運営委員)
3・11発生の数か月前に発売されたこの書籍、震災から二年以上経ったいま、
再度読み直してみました。
著者が長年にわたり懸念して来た「地殻変動・地震と原発」について、専門的
な知識者に有りがちな堅苦しい内容ではなく、
地殻変動の起こり方、原発の起き得る事故の危険性をはじめ、ある程度の的を
を絞り、読みやすく、かつ、詳細に書かれています。
著者の「出来るだけ沢山のみなさんに事の大事を伝えよう」とされている丁寧
さが伝わる一冊に感じました。
メディアや政府の原発等々の情報操作が叫ばれる昨今、私たちも情報が流れな
いことにより、様々な事に関心が向かず、
いつの間にか終わった事のように感じさせられてしまっているのが、大多数の
方の正直な気持ちではないでしょうか。
だからこそ、私たち個人個人が意識的に様々な情報を集め、関心を持ち、行動
を起こしていかなければいけない新たな時期に来ているようにも感じるのです。
震災前の発行でありながら、書かれている内容の出来事が次々と起きているこ
と、まだまだ起こり得る原発と地震のあれこれについても、指針となるような話
が書かれていました。
この本は、読み物としても読みやすく、さらに原発震災と地震に向き合い、そ
の危険性に気持ちを新たする意味でもとても参考になりました。
注:ダイヤモンド社発行、1500円+税、たんぽぽ舎でも扱い中
たんぽぽ舎です。【TMM:No1851】
2013年5月31日(金)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.6月の学習会・デモ案内 参加歓迎(学習会は4Fスペースたんぽぽ)
★2.核燃サイクル止めるのは今でしょ!
もんじゅは使用停止でなく、廃炉命令出すべき (上)
渡辺寿子(原発いらない!ちば)
★3.新聞・雑誌より
◆「取り出しは必要量だけ」 使用済み核燃料再処理
原子力委員長代理 プルトニウム新原則提唱
(5月27日茨城新聞より抜粋)
━━━━━━━
※たんぽぽ舎の活動・日刊メルマガ=「地震と事故情報」発信体制へのカンパを
お願いしています。ご協力いただける方、よろしくお願い致します。
郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 番号 00180-1-403856
━━━━━━━
┏┓
┗■1.6月の学習会・デモ案内 参加歓迎(学習会は4Fスペースたんぽぽ)
└────
6/2(日)同日巨大アクション
・反原発国会大包囲16:00~19:00国会議事堂周辺 主催:首都圏反原発連合
・さようなら原発集会12:30~ 芝公園23号地
主催:「さようなら原発一千万人署名」市民の会
・原発ゼロをめざす中央集会11:00~明治公園
主催:原発をなくす全国連絡会/
6/3(月)講演会 テントひろばと共催
脱原発テント裁判を考える講演会
落合恵子 鎌田慧 中嶌哲演 広瀬隆 ミサオ・レッドウルフほか
明治大学リバティホール 18:30~ 資料代500円
6/5(水)学習会 チェルノブイリ事故から27年
ベラルーシにおける小児甲状腺がんの診断と治療
お話:川根眞也さん 18:30開場 19:00開会 参加費800円
6/6(木)学習会
「東京電力は1円の値上げで2682億円の増収、原発を支えているのは私達」
お話:山崎久隆さん 18:30開場 19:00開会 参加費800円
6/7(金)官邸前と国会正門前 18:00~20:00
大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議 今年こそ原発ゼロに
主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)※14、21、28日も
6/9(日)たんぽぽ舎バザー 13:00~18:00
お宝が見つかるかも? 蔵書類一挙放出!4Fスペースたんぽぽにて
※1000円で1ドリンク+お好きな本4冊
6/12(水)学習会 18:30開場 19:00開会
槌田ゼミpart2エントロピー入門4章
だれが責任を取るのか、公害と廃棄物 槌田敦さん 参加費800円
6/16(日)トーク 13:30開演
「3・11後の日本・原発・政治」『選挙2』の想田和弘監督、
山内和彦さんのトーク 参加費1000円 主催:いろりばた会議
6/17(月)学習会 18:30開場 19:00開会
「福島県民健康管理調査の疑問点とマスメディア報道の問題点」
お話:白石草さん(Our Planet TV) 参加費800円
6/19(水)学習会 18:30開場 19:00開会
「原発・TPPなどとアメリカ~米国からの圧力による戦後史」
お話:孫崎享さん(元外務省国際情報局長) 参加費800円
6/22(土)学習会 18:30開場 19:00開会
「食で対策!放射能」放射能からおいしく身を守ろう 取り込まない・
排出する・免疫力を高めるレシピ
お話:小椋優子さん 参加費800円
6/23(日)~24(月)現地ツアー
愛媛県伊方現地行動(現地行動 町・県への申入れ)
主催:四国ネット 参加費3.6万円程度
申込み:たんぽぽ舎気付 再稼働阻止・全国ネットワーク
6/29(土)学習会 18:00開会
槌田ゼミ 徹底解析福島原発事故第14回
福島原発の欠陥機器と業務上過失~福島原発3号機についての考察~
槌田敦さん 参加費800円
6/29(土)~30(日)現地ツアー
福井県大飯現地行動(コンサート・集会・デモ)
主催:大飯現地アクション 参加費1.6万円程度
申込み:たんぽぽ舎気付 再稼働阻止・全国ネットワーク
┏┓
┗■2.核燃サイクル止めるのは今でしょ!
| もんじゅは使用停止でなく、廃炉命令出すべき
└──── 渡辺寿子(原発いらない!ちば)
1万個もの点検放置発覚
5月15日原子力規制委員会は原子力研究開発機構(以下原子力機構)に対し、
高速「増殖」炉もんじゅの使用停止命令を出すことを決定しました。
もんじゅはナトリウム事故後15年も経った2010年5月に運転再開しましたが、
わずか3ヶ月後の8月炉内中継装置という核燃料を原子炉に出し入れするための
装置を原子炉内に落下させてしまい、またしても運転停止を余儀なくされていま
した。原子力機構は今年度中の再開をめざす運用計画を提出していました。
しかしここにきて2010年以降点検を怠っていた機器が9847個にも上り、中性子
検出器や非常用ディーゼル発電機など最高度の安全性が求められる「クラス1」
の機器も55個あったことが発覚しました。さすがの規制委も安全管理体制に問
題があり、動かせる状態にないとして、もんじゅの使用停止を命じる決定をした
ということです。
核燃サイクル完全崩壊
規制委がもんじゅの使用停止命令を決定したということはまあ良いとしても、
これもしょせんは再開を前提とした措置です。ボロボロで危険なもんじゅ、それ
を管理する能力もない原子力機構。1万個もの機器点検を放置していたという今
回の事態は、もんじゅの現場がもんじゅを維持することの意味を見出せず、いか
にやる気を失っていたかのあらわれではないかと思えます。もはやもんじゅは廃
炉にするしか道はないのは、誰の目にも明らかです。規制委は廃炉の命令を出す
べきです。
もんじゅと一体となっている、プルトニウムの供給元の再処理工場もガラス固
化体製造が失敗続きで、いまだに稼働出来ていません。核燃サイクルの要、再処
理工場と高速「増殖」炉の大失敗でもはや核燃サイクルは完全に崩壊してしまっ
たと言っても過言ではないでしょう。
存続の犠牲とされた生命
原子力機構とその前身、動力炉核燃料開発事業団(動燃)は自らの組織ともん
じゅを存続させるため、少なくとも二人の職員の生命を犠牲にして恥じない後ろ
暗い歴史を持っています。
1995年のナトリウム事故の後、事故現場のビデオ隠しが発覚し、当時動燃は
「嘘つき動燃」として世論の非難の的になりましたが、動燃の幹部はビデオ隠し
の責任を総務部次長だった西村成生さんに負わせました。西村さんは遺体となっ
て発見され、死因は「自殺」とされましたが、「自殺」の信ぴょう性を疑わせる
数々の証拠があり、妻のトシ子さんは「他殺」ではないかと今も強く思っています。
この西村さんの「自殺」によって動燃非難の声は下火になり、組織の存亡の危機
に立たされていた動燃ともんじゅも延命してしまったのです。
2010年8月の炉内中継装置落下事故の時ももんじゅは存廃の危機にたたされま
した。この時も現場責任者が行方不明の後遺体となって発見され、「事故を起こ
した責任をとっての自殺」とされました。
このようにもんじゅとその運営組織、動燃や原子力機構は職員の生命を生贄に
して生き延びてきましたが、今こそその息の根を止めるべきです。(つづく)
┏┓
┗■3.新聞・雑誌より
└────
◆「取り出しは必要量だけ」 使用済み核燃料再処理
原子力委員長代理 プルトニウム新原則提唱
原発の使用済み核燃料から再び燃料として使うプルトニウムとウランを取り出
す「再処理」。日本原燃は再処理工場(青森県六ケ所村)の本格操業を目指すが、
プルトニウムは核兵器の材料になるため、使わないまま大量に保有する状態に国
際社会の懸念は強い。国の原子力委員会の委員長代理は、プルトニウム取り出し
は必要量だけとする新原則を提唱、電力業界に保有量を少なくするよう求める異
例の事態となっている。
▽ 奇妙
「利用の見通し(必要量)を明確にしたうえで、それに応じて再処理を実施する
方向で検討していただきたい」。3月末、委員長代理の鈴木達治郎氏は原子力委
のメールマガジンにこう記した。「個人的見解」とことわっており、そのまま原
子力委の方針となるわけではない。だが、新たな燃料を作るのに必要な量だけプ
ルトニウムを用意するという、ごく当たり前のことを求めたものだ。
背景には、本末転倒と言うべき電力業界の姿勢がある。「まず再処理量計画が
あって、そこから供給されるプルトニウムをどの原子炉で利用するかを明らかに
するという順序で計画が作られてきた」鈴木氏が指摘するように、再処理を進め
ることが大前提で、取り出したプルトニウムをどうやって消費するかを考える、
という奇妙な進め方を電力業界は描く。(中略)
▽ 生産せず
「基本的考え方」は「利用目的のないプルトニウムを持たない」という原則を
示していたが、鈴木氏は「それでは不十分」として「利用の見通しのないプルト
ニウムは生産しない」という今回の新原則を提唱。再処理する量を限定するため、
使用済み燃料を容器の中で保管する乾式貯蔵を含め「貯蔵容量拡大が不可欠」と
強調している。 (5月27日茨城新聞より抜粋)
2013年5月31日(金)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.6月の学習会・デモ案内 参加歓迎(学習会は4Fスペースたんぽぽ)
★2.核燃サイクル止めるのは今でしょ!
もんじゅは使用停止でなく、廃炉命令出すべき (上)
渡辺寿子(原発いらない!ちば)
★3.新聞・雑誌より
◆「取り出しは必要量だけ」 使用済み核燃料再処理
原子力委員長代理 プルトニウム新原則提唱
(5月27日茨城新聞より抜粋)
━━━━━━━
※たんぽぽ舎の活動・日刊メルマガ=「地震と事故情報」発信体制へのカンパを
お願いしています。ご協力いただける方、よろしくお願い致します。
郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 番号 00180-1-403856
━━━━━━━
┏┓
┗■1.6月の学習会・デモ案内 参加歓迎(学習会は4Fスペースたんぽぽ)
└────
6/2(日)同日巨大アクション
・反原発国会大包囲16:00~19:00国会議事堂周辺 主催:首都圏反原発連合
・さようなら原発集会12:30~ 芝公園23号地
主催:「さようなら原発一千万人署名」市民の会
・原発ゼロをめざす中央集会11:00~明治公園
主催:原発をなくす全国連絡会/
6/3(月)講演会 テントひろばと共催
脱原発テント裁判を考える講演会
落合恵子 鎌田慧 中嶌哲演 広瀬隆 ミサオ・レッドウルフほか
明治大学リバティホール 18:30~ 資料代500円
6/5(水)学習会 チェルノブイリ事故から27年
ベラルーシにおける小児甲状腺がんの診断と治療
お話:川根眞也さん 18:30開場 19:00開会 参加費800円
6/6(木)学習会
「東京電力は1円の値上げで2682億円の増収、原発を支えているのは私達」
お話:山崎久隆さん 18:30開場 19:00開会 参加費800円
6/7(金)官邸前と国会正門前 18:00~20:00
大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議 今年こそ原発ゼロに
主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)※14、21、28日も
6/9(日)たんぽぽ舎バザー 13:00~18:00
お宝が見つかるかも? 蔵書類一挙放出!4Fスペースたんぽぽにて
※1000円で1ドリンク+お好きな本4冊
6/12(水)学習会 18:30開場 19:00開会
槌田ゼミpart2エントロピー入門4章
だれが責任を取るのか、公害と廃棄物 槌田敦さん 参加費800円
6/16(日)トーク 13:30開演
「3・11後の日本・原発・政治」『選挙2』の想田和弘監督、
山内和彦さんのトーク 参加費1000円 主催:いろりばた会議
6/17(月)学習会 18:30開場 19:00開会
「福島県民健康管理調査の疑問点とマスメディア報道の問題点」
お話:白石草さん(Our Planet TV) 参加費800円
6/19(水)学習会 18:30開場 19:00開会
「原発・TPPなどとアメリカ~米国からの圧力による戦後史」
お話:孫崎享さん(元外務省国際情報局長) 参加費800円
6/22(土)学習会 18:30開場 19:00開会
「食で対策!放射能」放射能からおいしく身を守ろう 取り込まない・
排出する・免疫力を高めるレシピ
お話:小椋優子さん 参加費800円
6/23(日)~24(月)現地ツアー
愛媛県伊方現地行動(現地行動 町・県への申入れ)
主催:四国ネット 参加費3.6万円程度
申込み:たんぽぽ舎気付 再稼働阻止・全国ネットワーク
6/29(土)学習会 18:00開会
槌田ゼミ 徹底解析福島原発事故第14回
福島原発の欠陥機器と業務上過失~福島原発3号機についての考察~
槌田敦さん 参加費800円
6/29(土)~30(日)現地ツアー
福井県大飯現地行動(コンサート・集会・デモ)
主催:大飯現地アクション 参加費1.6万円程度
申込み:たんぽぽ舎気付 再稼働阻止・全国ネットワーク
┏┓
┗■2.核燃サイクル止めるのは今でしょ!
| もんじゅは使用停止でなく、廃炉命令出すべき
└──── 渡辺寿子(原発いらない!ちば)
1万個もの点検放置発覚
5月15日原子力規制委員会は原子力研究開発機構(以下原子力機構)に対し、
高速「増殖」炉もんじゅの使用停止命令を出すことを決定しました。
もんじゅはナトリウム事故後15年も経った2010年5月に運転再開しましたが、
わずか3ヶ月後の8月炉内中継装置という核燃料を原子炉に出し入れするための
装置を原子炉内に落下させてしまい、またしても運転停止を余儀なくされていま
した。原子力機構は今年度中の再開をめざす運用計画を提出していました。
しかしここにきて2010年以降点検を怠っていた機器が9847個にも上り、中性子
検出器や非常用ディーゼル発電機など最高度の安全性が求められる「クラス1」
の機器も55個あったことが発覚しました。さすがの規制委も安全管理体制に問
題があり、動かせる状態にないとして、もんじゅの使用停止を命じる決定をした
ということです。
核燃サイクル完全崩壊
規制委がもんじゅの使用停止命令を決定したということはまあ良いとしても、
これもしょせんは再開を前提とした措置です。ボロボロで危険なもんじゅ、それ
を管理する能力もない原子力機構。1万個もの機器点検を放置していたという今
回の事態は、もんじゅの現場がもんじゅを維持することの意味を見出せず、いか
にやる気を失っていたかのあらわれではないかと思えます。もはやもんじゅは廃
炉にするしか道はないのは、誰の目にも明らかです。規制委は廃炉の命令を出す
べきです。
もんじゅと一体となっている、プルトニウムの供給元の再処理工場もガラス固
化体製造が失敗続きで、いまだに稼働出来ていません。核燃サイクルの要、再処
理工場と高速「増殖」炉の大失敗でもはや核燃サイクルは完全に崩壊してしまっ
たと言っても過言ではないでしょう。
存続の犠牲とされた生命
原子力機構とその前身、動力炉核燃料開発事業団(動燃)は自らの組織ともん
じゅを存続させるため、少なくとも二人の職員の生命を犠牲にして恥じない後ろ
暗い歴史を持っています。
1995年のナトリウム事故の後、事故現場のビデオ隠しが発覚し、当時動燃は
「嘘つき動燃」として世論の非難の的になりましたが、動燃の幹部はビデオ隠し
の責任を総務部次長だった西村成生さんに負わせました。西村さんは遺体となっ
て発見され、死因は「自殺」とされましたが、「自殺」の信ぴょう性を疑わせる
数々の証拠があり、妻のトシ子さんは「他殺」ではないかと今も強く思っています。
この西村さんの「自殺」によって動燃非難の声は下火になり、組織の存亡の危機
に立たされていた動燃ともんじゅも延命してしまったのです。
2010年8月の炉内中継装置落下事故の時ももんじゅは存廃の危機にたたされま
した。この時も現場責任者が行方不明の後遺体となって発見され、「事故を起こ
した責任をとっての自殺」とされました。
このようにもんじゅとその運営組織、動燃や原子力機構は職員の生命を生贄に
して生き延びてきましたが、今こそその息の根を止めるべきです。(つづく)
┏┓
┗■3.新聞・雑誌より
└────
◆「取り出しは必要量だけ」 使用済み核燃料再処理
原子力委員長代理 プルトニウム新原則提唱
原発の使用済み核燃料から再び燃料として使うプルトニウムとウランを取り出
す「再処理」。日本原燃は再処理工場(青森県六ケ所村)の本格操業を目指すが、
プルトニウムは核兵器の材料になるため、使わないまま大量に保有する状態に国
際社会の懸念は強い。国の原子力委員会の委員長代理は、プルトニウム取り出し
は必要量だけとする新原則を提唱、電力業界に保有量を少なくするよう求める異
例の事態となっている。
▽ 奇妙
「利用の見通し(必要量)を明確にしたうえで、それに応じて再処理を実施する
方向で検討していただきたい」。3月末、委員長代理の鈴木達治郎氏は原子力委
のメールマガジンにこう記した。「個人的見解」とことわっており、そのまま原
子力委の方針となるわけではない。だが、新たな燃料を作るのに必要な量だけプ
ルトニウムを用意するという、ごく当たり前のことを求めたものだ。
背景には、本末転倒と言うべき電力業界の姿勢がある。「まず再処理量計画が
あって、そこから供給されるプルトニウムをどの原子炉で利用するかを明らかに
するという順序で計画が作られてきた」鈴木氏が指摘するように、再処理を進め
ることが大前提で、取り出したプルトニウムをどうやって消費するかを考える、
という奇妙な進め方を電力業界は描く。(中略)
▽ 生産せず
「基本的考え方」は「利用目的のないプルトニウムを持たない」という原則を
示していたが、鈴木氏は「それでは不十分」として「利用の見通しのないプルト
ニウムは生産しない」という今回の新原則を提唱。再処理する量を限定するため、
使用済み燃料を容器の中で保管する乾式貯蔵を含め「貯蔵容量拡大が不可欠」と
強調している。 (5月27日茨城新聞より抜粋)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1850】
2013年5月30日(木)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.◆日印の核(原子力)協定を結んではならない理由◆ <上>
--- 核兵器開発は平和利用の名の下に --- (山崎久隆)
★2.柏崎刈羽バスツアーに参加して
今までと全く違った多くの経験をしました。 (東京の大学1年生)
★3.読者からの投稿(福岡在住 安永健二さん)
◇問題提起「自然・再生可能エネルギー = 反原発運動ではありません」
★4.新聞・雑誌から
◇「高浜、7月再稼働申請」 関電社長 新基準施行後を想定
(5月28日 東京新聞より)
◇原発8基 再稼働申請へ 電力4社、7月にも(5月30日 朝日新聞より)
━━━━━━━
※5月31日(金)福島の叫びを聞いて下さい-厳正な捜査と起訴を求める大集会
13:30~日比谷野音、16:00~東京地検まえ、17:30~東電本社まえ
私たちの「本気」を世界中に見せましょう! 主催 福島原発告訴団
━━━━━━━
┏┓
┗■1.◆日印の核(原子力)協定を結んではならない理由◆ <上>
│ --- 核兵器開発は平和利用の名の下に ---
└────(山崎久隆 たんぽぽ舎)
(よせあつめ新聞No.455巻頭言を全3回で連載します)
◆核兵器開発は平和利用の名の下に
現在、核兵器を保有する国、又は保有したことがある国は10カ国。そのう
ち最初の5カ国は、いわゆる「核拡散防止条約前の」核兵器国であり、条約上
は保有を容認されている。それ以後のインド、パキスタン、イスラエル、南ア
フリカ、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)については、核の「平和利用」を
推進するIAEA体制のもとで核武装を完成させた国である。ただし南アフリ
カは1990年代に核武装を放棄している。
つまり「半分が条約外、または違法に」核兵器を保有したことになるので、
条約がきちんと歯止めにならなかった例証である。さらに現在ではイランがそ
れに続こうとしているとし、米国が中心となり制裁を行っている。日本も国連
安保理決議に基づく「対イラン核活動制裁活動」として、貿易関連について制
裁措置を発動している。
他の国際条約により禁じている兵器(化学兵器等)には見られない「すりぬ
け」が横行する理由は、核の平和利用と軍事利用の間に明確な境界などなく、
核兵器を保有しようと「決意」すれば「平和利用」の名の下に収集、開発した
知識と資材を投入することで、かなりのことが可能であること、また核兵器は
他の大量破壊兵器と異なり、開発そのものが「抑止」(つまり核抑止)になる
と信じる国があるからだ。
一方で核産業は世界的に原発の建設が進むことにより潤うのだから「核輸
出」を盛んに行おうとする。核の拡散は、片手に爆弾、片手に原発を持って利
益を上げようとする核産業によって必然的に成されてきた。
なお、インドとイランが同じことをしていても、一方は「原子力開発」もう
一方は「核活動」と言葉の使い分けが行われている。これこそが核の「平和利
用」「軍事利用」が分けられるとする幻想に基づく言葉の使い分けで、日本特
有の現象だが、この文章では一貫して「核」という言葉で統一する。
<次号へつづく>
┏┓
┗■2.柏崎刈羽バスツアーに参加して
│ 今までと全く違った多くの経験をしました。
└──(東京の大学1年生)
今回の旅では、今までとは全く違った多くの経験をすることが出来ました。
まず良かった点として、多くの人の実際の声を聞くことができた、というこ
と。特に初日の全国交流会では、各地から集まった人々、そして地元団体の
人々からの話を聞くことが出来ました。
なんといっても強烈に印象に残っているのは、福島から来られた女性たちの
話です。辛い体験を語る彼女たちの話は、私にとって何よりもリアルに感じま
した。そして地元団体の人々の話では、「あなたたちが選んだんだから私たち
に任せろ」という政治の姿勢の話がとても興味深かったです。今回の全国交流
集会の冒頭でも、「司法の責任」といったところが指摘されましたが、どこか
政治が市民と遊離してしまっている部分、もちろんそれをひたすら「政治が悪
い」と一蹴してしまっては元も子もないので、そういった意味においても所謂
「市民運動」といったものは其々のコネクタとして、動き、存在しているのか
もしれないと思いました。
また「市民運動」という意味で言えば、今回の旅ではそれをより差し迫った
現実の動きとして、肌身に感じられたというのは非常に大きかったと思います。
今まで、私にとってはあくまで「第三者」としての関わりしか持っていなかっ
た市民団体が主催したツアーということもあり、運動に主体的に関わる人々や、
その内情に関する動きがこの目で見られたのはとても勉強になりました。最後
のバス車内での菅井さんの話の中にもあった、「土地、漁業権、議会決議」と
いう原発建造の3つの条件、といったような、東京でデモに「参加」している
だけでは中々見えてこなかった現地での闘争の実情を知ることが出来たのは私
にとってとても新鮮であり、勉強になりました。
2日目は実地見学を通じて、原発の問題と向き合うことになりました。歪ん
だアスファルトの道路や「川のない橋」は視覚的にも衝撃的でした。交付金で
建てられた施設、その真横に建てられた闘争小屋は今まで見てきた原発立地地
帯(主に福井の原発銀座と言われるような場所)では目にしたことのない光景
でした。「村八分」という言葉が示すように、非常に狭い共同体内部での活動
というのは難しいものがあると思います。自治体の規模に運動の可能性という
のは比例するものなのだろうか。その辺りは原発誘致を退けた自治体の勉強が
足りないので断言は出来ないが、そういったことも感じました。
ただ反省点を述べると、多分私たち若者、特に都市で育ってきた若者は、普
段から「地域」といったものを意識することがないように感じます。その意味
において、「隣人」や「地域」といったものに対する感覚が育っていないのだ
と思います。そして「地域という感覚」を持たずして人々は、例えば領土問題
や国家という問題を語ります。市民運動といったものに対する若者の「しら
け」の所以はここにあるのではないでしょうか。
また、「デモ」といったことについて言えば、「ハンスト」だとか「シュプ
レヒコール」、「連帯」といったものに対しては、やはりどこかしらけた感は
あります。つまり私が今回感じたギャップは、「地域的感覚なき若者」という
問題にあるのではないかと思うのです。
「若者が市民運動に参加しない」という嘆きは1日目夜の交流会でも聞かれ
ましたが、こうした点を見据えずして、運動が自己完結して終わってしまって
いるというのが現実であるように感じました。それを如実に表していたのが、
荒浜における最後の抗議行動だったのではないでしょうか。
しかし今回の旅は私にとって非常に新鮮かつ多くのことを学ぶことが出来た
ものでした。また社会問題を考える上で、全てに共通する問題として「当事者
意識」というものがありますが、これは私自身の問題としても、多くの人々の
実際の声を聞いた今回のツアーを踏まえ、これからも反芻していきたいと思い
ます。
┏┓
┗■3.読者からの投稿
└────
問題提起「自然・再生可能エネルギー = 反原発運動ではありません」
(福岡在住 安永健二)
自然・再生可能エネルギーは無条件で良いもの、反原発につながるという考
え、特に、ミニバブルともいえる太陽光発電ブームに関して多少の違和感を覚
え、問題提起の意味で投稿します。現在、TV、新聞全面広告等の宣伝CMで
あるいは地域の団体等による太陽光発電事業とその出資呼びかけアピールが目
立って増えています。
私の周辺においても反、あるいは脱原発を表明する団体とそのメンバーが中
心になった団体が広く出資を募り、太陽光発電事業を始めようとしています。
別紙はその(複数の団体の)メンバーに対して呼びかける目的で作成した文
書です。私の主張が100%正しいというつもりはありませんが、今後事業ま
たは出資を、あるいは家庭の屋根にと考えている方々に、その評価について異
なる意見もあるということをぜひ知っていただきたく投稿します。
【連絡先 電話 090-7390-7677 メール mh-yasunaga9@hb.tp1.jp】
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
[別紙] 太陽光発電事業について再考をお願いします。
すでに「着手済み」のものを除き、新たな拡大と資金募集を
保留・中止してください。
・現在、収束がまったく見えない東電原発事故による深刻な被害と、それに伴
うほとんどの原発の停止状態が続いています。(それでも結果として2年間、
電力不足・停電はありませんでした。 電気は足りているのです。)
こういった状況の中でエネルギー問題が国民的、政治的課題として国政選挙
の争点の一つにもなっています。 主な論点は環境への負荷を含む安全性、
安定性、経済性の3つであると私は認識しています。
・私は太陽光発電については現時点で、とくに経済性において大きな欠点(欠
陥)を有していると思っています。 それはその発電コストが、国発表の
データでkwh当たり40円前後と水力、火力と比べ5倍~8倍と大きく上
回っているからです。(ここでは6円となっている原発のコストは算定不能
=プライスレスとします。)
・当然ながら営利企業である各電力会社は、国の法律で義務付けられた太陽光
電力の買取りに係るコストをそのまま消費者の電気料金への請求に上乗せす
るしかありません。(一般家庭で月100円~200円の再生可能エネル
ギー賦課金として。) 全国では月約70億円、企業分は除く。 (以上、金
額は素人の概・推算です。)
・さらに家庭用ソーラーパネル設置に関しては、国の予算(税金)より補助金
が支出されています。(2011年度一般会計予算349億円、自治体補助
分は含まず) もちろんこれも国民の負担です。
・これらをまとめると国民は極端に発電効率の悪い太陽光電力を、不足かどう
かに関わりなく家庭用だけでも年間最低約1,200億円上乗せして購入し
ていることになります。(老若男女すべての国民1人当たり年 千円! 商品、
サービスに転嫁の企業分はさらに多い?)
・国民の税、電気料金負担の一部が事業者や設置家庭の利益に振り替えられて
いるわけです。
・私の言葉で言わせてもらえば、これは国、電力会社、ソーラー関連業界によ
る国民に対する詐欺行為です。(これまでの国による補助金まみれの原発推
進政策と少し重なって見えるのは私だけでしょうか?)
・その上、天候まかせの不安定な発電量、景観、環境への影響も考えるとデメ
リットはさらに大きなものになるでしょう。 この発電方式(事業)を推進、
拡大することは国と国民にとって損失をさらに大きくしていくことにつなが
ると私は考えています。
・九電と一体化し、「やらせ」までやらせて原発推進の再先頭を行く佐賀県の
古川知事は「自然エネルギーの活用を」と口当たりの良いことを言い、地域
住民の反対をかえりみず史跡 吉野ヶ里公園の一部をつぶすメガソーラー事
業を推し進めています。
・もちろん将来、発電、蓄電システムなどの改良が飛躍的に進み、効率が大幅
に良くなれば別です。そのために現在、原発維持と太陽光普及にかけている
「百害あって一利は特定の企業、個人のみ」という莫大な浪費をやめ、それ
を高効率、再生可能、自然エネルギーやバッテリー・蓄電、節電・配電シス
テムの研究開発に投入するべきだと考えます。
・繰り返しますが、日本では電気は足りています。 私たちが今取り組むべき
は、将来世代、世界の民衆のための「節電-省エネ」と反原発の具体的な行
動の2点だと考えます。
各位の賢明な判断を切にお願いします。 2013年 月 日
資料-九州電力電気料金請求書(再生エネルギー賦課金掲載)
┏┓
┗■4.新聞・雑誌から
└────
◆「高浜、7月再稼働申請」 関電社長 新基準施行後を想定
(5月28日 東京新聞より)
関西電力の八木誠社長は27日の記者会見で、停止中の原発の再稼働について
「できるだけ早く(再稼働の)申請をしたい」と述べた。原子力規制委員会の
新規制基準が7月に施行された後、速やかに申請する方針で、高浜原発(福井
県高浜町)が最有力だ。四国電力の伊方原発(愛媛県伊方町)や九州電力の川
内原発(鹿児島県薩摩川内市)などの再稼働申請に影響を与えそうだ。
(中略)
関電は高浜3、4号機について、重大事故が起きた時に対応できる免震重要
棟や防潮堤の建設を進めるなど安全対策を急いでいる。(後略)
◆原発8基 再稼働申請へ 電力4社、7月にも
(5月30日 朝日新聞 朝刊より)
原子力規制委員会が原発の新しい規制基準を7月に定めるのを受け、北海道、
関西、四国、九州の4電力会社が計8基の原発について7月中にも規制委に再
稼働のための審査を申請する見通しになった。東京電力も早期申請に向けて準
備を進めている。(中略)
これらの原発は、事故を起こした東電福島第一原発の「沸騰水型炉」(BWR)
と異なる「加圧水型炉」(PWR)を使う。原子炉格納容器が大きく、新基準では
放射性物質が外部に出るのを抑える「フィルター付き排気(ベント)設備」の
設置を猶予されているため、申請を早められる。津波や活断層のリスクも小さ
いとして、各電力は早期の再稼働をねらっている。(中略)
電力会社が一斉に申請しても、規制委が一度に審査できるのは原発3基で、
審査には「半年はかかる」(田中俊一委員長)という。また審査を通っても、
再稼働には地元自治体の同意がいる。(中略)
---7月中にも再稼働を申請する原発---
北海道電力 泊原発1~3号機(北海道泊村)
関西電力 高浜原発3、4号機(福井県高浜町)
四国電力 伊方原発3号機(愛媛県伊方町)
九州電力 川内原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)(後略)
2013年5月30日(木)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.◆日印の核(原子力)協定を結んではならない理由◆ <上>
--- 核兵器開発は平和利用の名の下に --- (山崎久隆)
★2.柏崎刈羽バスツアーに参加して
今までと全く違った多くの経験をしました。 (東京の大学1年生)
★3.読者からの投稿(福岡在住 安永健二さん)
◇問題提起「自然・再生可能エネルギー = 反原発運動ではありません」
★4.新聞・雑誌から
◇「高浜、7月再稼働申請」 関電社長 新基準施行後を想定
(5月28日 東京新聞より)
◇原発8基 再稼働申請へ 電力4社、7月にも(5月30日 朝日新聞より)
━━━━━━━
※5月31日(金)福島の叫びを聞いて下さい-厳正な捜査と起訴を求める大集会
13:30~日比谷野音、16:00~東京地検まえ、17:30~東電本社まえ
私たちの「本気」を世界中に見せましょう! 主催 福島原発告訴団
━━━━━━━
┏┓
┗■1.◆日印の核(原子力)協定を結んではならない理由◆ <上>
│ --- 核兵器開発は平和利用の名の下に ---
└────(山崎久隆 たんぽぽ舎)
(よせあつめ新聞No.455巻頭言を全3回で連載します)
◆核兵器開発は平和利用の名の下に
現在、核兵器を保有する国、又は保有したことがある国は10カ国。そのう
ち最初の5カ国は、いわゆる「核拡散防止条約前の」核兵器国であり、条約上
は保有を容認されている。それ以後のインド、パキスタン、イスラエル、南ア
フリカ、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)については、核の「平和利用」を
推進するIAEA体制のもとで核武装を完成させた国である。ただし南アフリ
カは1990年代に核武装を放棄している。
つまり「半分が条約外、または違法に」核兵器を保有したことになるので、
条約がきちんと歯止めにならなかった例証である。さらに現在ではイランがそ
れに続こうとしているとし、米国が中心となり制裁を行っている。日本も国連
安保理決議に基づく「対イラン核活動制裁活動」として、貿易関連について制
裁措置を発動している。
他の国際条約により禁じている兵器(化学兵器等)には見られない「すりぬ
け」が横行する理由は、核の平和利用と軍事利用の間に明確な境界などなく、
核兵器を保有しようと「決意」すれば「平和利用」の名の下に収集、開発した
知識と資材を投入することで、かなりのことが可能であること、また核兵器は
他の大量破壊兵器と異なり、開発そのものが「抑止」(つまり核抑止)になる
と信じる国があるからだ。
一方で核産業は世界的に原発の建設が進むことにより潤うのだから「核輸
出」を盛んに行おうとする。核の拡散は、片手に爆弾、片手に原発を持って利
益を上げようとする核産業によって必然的に成されてきた。
なお、インドとイランが同じことをしていても、一方は「原子力開発」もう
一方は「核活動」と言葉の使い分けが行われている。これこそが核の「平和利
用」「軍事利用」が分けられるとする幻想に基づく言葉の使い分けで、日本特
有の現象だが、この文章では一貫して「核」という言葉で統一する。
<次号へつづく>
┏┓
┗■2.柏崎刈羽バスツアーに参加して
│ 今までと全く違った多くの経験をしました。
└──(東京の大学1年生)
今回の旅では、今までとは全く違った多くの経験をすることが出来ました。
まず良かった点として、多くの人の実際の声を聞くことができた、というこ
と。特に初日の全国交流会では、各地から集まった人々、そして地元団体の
人々からの話を聞くことが出来ました。
なんといっても強烈に印象に残っているのは、福島から来られた女性たちの
話です。辛い体験を語る彼女たちの話は、私にとって何よりもリアルに感じま
した。そして地元団体の人々の話では、「あなたたちが選んだんだから私たち
に任せろ」という政治の姿勢の話がとても興味深かったです。今回の全国交流
集会の冒頭でも、「司法の責任」といったところが指摘されましたが、どこか
政治が市民と遊離してしまっている部分、もちろんそれをひたすら「政治が悪
い」と一蹴してしまっては元も子もないので、そういった意味においても所謂
「市民運動」といったものは其々のコネクタとして、動き、存在しているのか
もしれないと思いました。
また「市民運動」という意味で言えば、今回の旅ではそれをより差し迫った
現実の動きとして、肌身に感じられたというのは非常に大きかったと思います。
今まで、私にとってはあくまで「第三者」としての関わりしか持っていなかっ
た市民団体が主催したツアーということもあり、運動に主体的に関わる人々や、
その内情に関する動きがこの目で見られたのはとても勉強になりました。最後
のバス車内での菅井さんの話の中にもあった、「土地、漁業権、議会決議」と
いう原発建造の3つの条件、といったような、東京でデモに「参加」している
だけでは中々見えてこなかった現地での闘争の実情を知ることが出来たのは私
にとってとても新鮮であり、勉強になりました。
2日目は実地見学を通じて、原発の問題と向き合うことになりました。歪ん
だアスファルトの道路や「川のない橋」は視覚的にも衝撃的でした。交付金で
建てられた施設、その真横に建てられた闘争小屋は今まで見てきた原発立地地
帯(主に福井の原発銀座と言われるような場所)では目にしたことのない光景
でした。「村八分」という言葉が示すように、非常に狭い共同体内部での活動
というのは難しいものがあると思います。自治体の規模に運動の可能性という
のは比例するものなのだろうか。その辺りは原発誘致を退けた自治体の勉強が
足りないので断言は出来ないが、そういったことも感じました。
ただ反省点を述べると、多分私たち若者、特に都市で育ってきた若者は、普
段から「地域」といったものを意識することがないように感じます。その意味
において、「隣人」や「地域」といったものに対する感覚が育っていないのだ
と思います。そして「地域という感覚」を持たずして人々は、例えば領土問題
や国家という問題を語ります。市民運動といったものに対する若者の「しら
け」の所以はここにあるのではないでしょうか。
また、「デモ」といったことについて言えば、「ハンスト」だとか「シュプ
レヒコール」、「連帯」といったものに対しては、やはりどこかしらけた感は
あります。つまり私が今回感じたギャップは、「地域的感覚なき若者」という
問題にあるのではないかと思うのです。
「若者が市民運動に参加しない」という嘆きは1日目夜の交流会でも聞かれ
ましたが、こうした点を見据えずして、運動が自己完結して終わってしまって
いるというのが現実であるように感じました。それを如実に表していたのが、
荒浜における最後の抗議行動だったのではないでしょうか。
しかし今回の旅は私にとって非常に新鮮かつ多くのことを学ぶことが出来た
ものでした。また社会問題を考える上で、全てに共通する問題として「当事者
意識」というものがありますが、これは私自身の問題としても、多くの人々の
実際の声を聞いた今回のツアーを踏まえ、これからも反芻していきたいと思い
ます。
┏┓
┗■3.読者からの投稿
└────
問題提起「自然・再生可能エネルギー = 反原発運動ではありません」
(福岡在住 安永健二)
自然・再生可能エネルギーは無条件で良いもの、反原発につながるという考
え、特に、ミニバブルともいえる太陽光発電ブームに関して多少の違和感を覚
え、問題提起の意味で投稿します。現在、TV、新聞全面広告等の宣伝CMで
あるいは地域の団体等による太陽光発電事業とその出資呼びかけアピールが目
立って増えています。
私の周辺においても反、あるいは脱原発を表明する団体とそのメンバーが中
心になった団体が広く出資を募り、太陽光発電事業を始めようとしています。
別紙はその(複数の団体の)メンバーに対して呼びかける目的で作成した文
書です。私の主張が100%正しいというつもりはありませんが、今後事業ま
たは出資を、あるいは家庭の屋根にと考えている方々に、その評価について異
なる意見もあるということをぜひ知っていただきたく投稿します。
【連絡先 電話 090-7390-7677 メール mh-yasunaga9@hb.tp1.jp】
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
[別紙] 太陽光発電事業について再考をお願いします。
すでに「着手済み」のものを除き、新たな拡大と資金募集を
保留・中止してください。
・現在、収束がまったく見えない東電原発事故による深刻な被害と、それに伴
うほとんどの原発の停止状態が続いています。(それでも結果として2年間、
電力不足・停電はありませんでした。 電気は足りているのです。)
こういった状況の中でエネルギー問題が国民的、政治的課題として国政選挙
の争点の一つにもなっています。 主な論点は環境への負荷を含む安全性、
安定性、経済性の3つであると私は認識しています。
・私は太陽光発電については現時点で、とくに経済性において大きな欠点(欠
陥)を有していると思っています。 それはその発電コストが、国発表の
データでkwh当たり40円前後と水力、火力と比べ5倍~8倍と大きく上
回っているからです。(ここでは6円となっている原発のコストは算定不能
=プライスレスとします。)
・当然ながら営利企業である各電力会社は、国の法律で義務付けられた太陽光
電力の買取りに係るコストをそのまま消費者の電気料金への請求に上乗せす
るしかありません。(一般家庭で月100円~200円の再生可能エネル
ギー賦課金として。) 全国では月約70億円、企業分は除く。 (以上、金
額は素人の概・推算です。)
・さらに家庭用ソーラーパネル設置に関しては、国の予算(税金)より補助金
が支出されています。(2011年度一般会計予算349億円、自治体補助
分は含まず) もちろんこれも国民の負担です。
・これらをまとめると国民は極端に発電効率の悪い太陽光電力を、不足かどう
かに関わりなく家庭用だけでも年間最低約1,200億円上乗せして購入し
ていることになります。(老若男女すべての国民1人当たり年 千円! 商品、
サービスに転嫁の企業分はさらに多い?)
・国民の税、電気料金負担の一部が事業者や設置家庭の利益に振り替えられて
いるわけです。
・私の言葉で言わせてもらえば、これは国、電力会社、ソーラー関連業界によ
る国民に対する詐欺行為です。(これまでの国による補助金まみれの原発推
進政策と少し重なって見えるのは私だけでしょうか?)
・その上、天候まかせの不安定な発電量、景観、環境への影響も考えるとデメ
リットはさらに大きなものになるでしょう。 この発電方式(事業)を推進、
拡大することは国と国民にとって損失をさらに大きくしていくことにつなが
ると私は考えています。
・九電と一体化し、「やらせ」までやらせて原発推進の再先頭を行く佐賀県の
古川知事は「自然エネルギーの活用を」と口当たりの良いことを言い、地域
住民の反対をかえりみず史跡 吉野ヶ里公園の一部をつぶすメガソーラー事
業を推し進めています。
・もちろん将来、発電、蓄電システムなどの改良が飛躍的に進み、効率が大幅
に良くなれば別です。そのために現在、原発維持と太陽光普及にかけている
「百害あって一利は特定の企業、個人のみ」という莫大な浪費をやめ、それ
を高効率、再生可能、自然エネルギーやバッテリー・蓄電、節電・配電シス
テムの研究開発に投入するべきだと考えます。
・繰り返しますが、日本では電気は足りています。 私たちが今取り組むべき
は、将来世代、世界の民衆のための「節電-省エネ」と反原発の具体的な行
動の2点だと考えます。
各位の賢明な判断を切にお願いします。 2013年 月 日
資料-九州電力電気料金請求書(再生エネルギー賦課金掲載)
┏┓
┗■4.新聞・雑誌から
└────
◆「高浜、7月再稼働申請」 関電社長 新基準施行後を想定
(5月28日 東京新聞より)
関西電力の八木誠社長は27日の記者会見で、停止中の原発の再稼働について
「できるだけ早く(再稼働の)申請をしたい」と述べた。原子力規制委員会の
新規制基準が7月に施行された後、速やかに申請する方針で、高浜原発(福井
県高浜町)が最有力だ。四国電力の伊方原発(愛媛県伊方町)や九州電力の川
内原発(鹿児島県薩摩川内市)などの再稼働申請に影響を与えそうだ。
(中略)
関電は高浜3、4号機について、重大事故が起きた時に対応できる免震重要
棟や防潮堤の建設を進めるなど安全対策を急いでいる。(後略)
◆原発8基 再稼働申請へ 電力4社、7月にも
(5月30日 朝日新聞 朝刊より)
原子力規制委員会が原発の新しい規制基準を7月に定めるのを受け、北海道、
関西、四国、九州の4電力会社が計8基の原発について7月中にも規制委に再
稼働のための審査を申請する見通しになった。東京電力も早期申請に向けて準
備を進めている。(中略)
これらの原発は、事故を起こした東電福島第一原発の「沸騰水型炉」(BWR)
と異なる「加圧水型炉」(PWR)を使う。原子炉格納容器が大きく、新基準では
放射性物質が外部に出るのを抑える「フィルター付き排気(ベント)設備」の
設置を猶予されているため、申請を早められる。津波や活断層のリスクも小さ
いとして、各電力は早期の再稼働をねらっている。(中略)
電力会社が一斉に申請しても、規制委が一度に審査できるのは原発3基で、
審査には「半年はかかる」(田中俊一委員長)という。また審査を通っても、
再稼働には地元自治体の同意がいる。(中略)
---7月中にも再稼働を申請する原発---
北海道電力 泊原発1~3号機(北海道泊村)
関西電力 高浜原発3、4号機(福井県高浜町)
四国電力 伊方原発3号機(愛媛県伊方町)
九州電力 川内原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)(後略)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1849】
2013年5月29日(水) 地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.福島こども保養キャンプから見えてきたこと
話す人 門間淑子さん(羽村市議会議員)
講座のご案内 (反原発自治体議員・市民連盟)
★2.このまま日本で原発を再稼働させたら、今後「一〇年以内」に
福島第一と同じような事故が又起こる
反原発自治体議員・市民連盟 第3回総会宣言(決議)
★3.読者からイベントのお知らせ(問い合わせは主催者へお願いします)
◆『福島 生きものの記録 シリーズ1被曝』上映会
アフタートーク「生命(いのち)と地球」 関野吉晴(探検家・医師)
と岩崎雅典監督 ミジンコ愛好会会長も参加予定。
★4.新聞・雑誌より
◆原電、発電ゼロでも黒字 3月期営業損益 5電力から1500億円
原電の取締役 勝俣氏が退任
◆帰還基準厳格化 見送る 民主政権時 原発避難増を懸念
◆巨大津波 400~600年間隔か 南海トラフ沿い 紀伊半島に堆積物
★5.テント日誌 5月26日(日)経産省前テントひろば 624日
裁判(最初の口頭弁論)から次の段階へ
━━━━━━━
※あす30日(木) 放射線被曝と生物への影響 被曝と向き合っていくために
講師 山崎久隆さん
18:30 開場 19:00開会 参加費800円、
会場:スペースたんぽぽ 予約不要。直接会場へお越しください。
※あさって31日(金)福島の叫びを聞いて下さい─
厳正な検査と起訴を求める大集会へ
13:30~日比谷野音 16:00~東京地検前 17:30~東電本社前
主催:福島原発告訴団
※今週の首相官邸前抗議行動はありません。
━━━━━━━
┏┓
┗■1.福島こども保養キャンプから見えてきたこと
│ 話す人 門間淑子さん(羽村市議会議員)
│ 講座のご案内
└────(反原発自治体議員・市民連盟)
計画的避難区域に指定されたままの福島の川俣町山木屋地区・・・。
避難生活は3年目に入りました。今も福島の放射能汚染は深刻で、子どもたちは
安心して外で遊ぶことができません。
東京都桧原村の森や川で、福島の子どもたちが思いきり遊び、胸いっぱいに空
気を吸って、日焼けした元気な笑顔を取り戻せたら 。
そんな願いを込めて、今年の夏も福島保養キャンプを企画した「山木屋にこに
こプロジェクト」に関わる門間淑子さん(羽村市議会議員)からお話をお聞き
します。
各地の自治体で福島のこども保養に取り組む方々の経験を学びあい、今後の連
携を強め、福島の子どもを守る取り組みをさらに強めたいと願っています。
★どなたでも参加できます。 ☆日時 6月25日(火)
★参加費800円(資料代含む) 午後6時半開会(6時開場)
◎会場:スペースたんぽぽ
たんぽぽ舎のあるビル4階
千代田区御崎町2―6-2 ダイナミックビル4階
主催:反原発自治体議員・市民連盟
東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5階 だんぽぽ舎気付
電話・FAX 03-5211-7199
問合せ 090-5497-4222(自治体議員・市民連盟講座実行委員会)
┏┓
┗■2.このまま日本で原発を再稼働させたら、今後「一〇年以内」に
│ 福島第一と同じような事故が又起こる
│ 反原発自治体議員・市民連盟 第3回総会宣言(決議)
└──
○この文章は反原発派の発表した文ではない。政府の原子力委員会(その小
委員会)が二〇一一年一〇月二五日発表した文章である。2年前の文章ゆえ
に「一〇年以内」は「8年以内」とよみかえる。しかもこれは福島第一の事
故を3基(1~3号機)と計算しているが、私たちは4号機も事故った=危
険な状態ゆえ、計算に入れるべきと思うので、そうすると「5.5年以内」
とな る。5.5年後ではなく、6年以内である。明日おきても「6年以
内」である。
日本の原子力のトップ官庁が発表した数字である。その後これを否定する意
見が出てほしいが残念ながら見ていない。
○最近、地震、余震が多い。回
地震を扱う官庁=気象庁が東日本大震災後の余震を心配して警報を出し続け
ている。M9の後の余震はM8~7台の発生が心配されると。M7台という
と1995年の阪神大震災はM7.3であった。6600人がなくなった。
18年前の地震である。さらにM8~9の地震が南海トラフ(静岡県駿河湾
から九州沖まで)で50年内に90%以上という予測を政府の地震調査委員
会が発表した。損害保険会社(地震を扱う)が15%保険料アップ。さらに
近いうちに又、15%アップ(合計30%アップ)という。
○このまま再稼動したら「7年以内に原発大惨事が起きる」というのに、規制
委員会と電力会社と安倍内閣は一体となって、9月秋から原発再稼働を計画
している。「7年以内」に再び大惨事が起きれば、日本は傾く、破滅する
(破滅の一歩)福島復興支援もできない。貯金もガクンと価値が下がる(円
の価値が下がる)憲法改悪も何もかも吹っ飛ぶ。世界から信用を失う。
○このようなとき自治体と市民を結び、活動してきた反原発自治体議員・市民
連盟の存在と役割は大きい。自分たちが思う以上に期待のまなざしが集まっ
ている。
私たちは総力をあげて 今大会で決めた方針にそって 「7年以内」の大惨
事の発生を防ぐための活動を展開する。“福島を忘れない”を基調にして活
動し、「再稼働阻止こそ、原発ゼロへの近道」の大道を歩き続けることを誓
う。私たちと子供たち、そして未来の人々のために 悔いなき活動をやりぬ
く。右宣言する。
2013年5月26日 第3回総会で採択(スペースたんぽぽにて)
┏┓
┗■3.読者からイベントのお知らせ(問い合わせは主催者へお願いします)
└────
◆『福島 生きものの記録 シリーズ1被曝』上映会
アフタートーク「生命(いのち)と地球」 関野吉晴(探検家・医師)と
岩崎雅典監督 ミジンコ愛好会会長も参加予定。
日時:2013年6月9日(日)14;00~16:30
開場(13:30)
場所:鎌倉生涯学習センターホール(JR鎌倉駅から徒歩2分)
入場料:\1000 (中学生以下 無料)
チケットについてはお問い合わせください!
主催:岐れ路の会
「福島 生きものの記録」支援プロジェクト・鎌倉
脱原発文学者の会・鎌倉
後援:鎌倉市教育委員会
お問い合わせ:0467-24-0501/ 090-1732-6323
┏┓
┗■4.新聞・雑誌より
└────
◆原電、発電ゼロでも黒字 3月期営業損益 5電力から1500億円
原電の取締役 勝俣氏が退任
原発専業会社の「日本原子力発電」は24日、原発で発電していないにもかか
わらず、2013年3月期決算で9億4000万円の営業黒字を確保したと発表した。
日本原電から電気を買う契約をしている5電力会社が、発電しなくても負担す
る「基本料金」を計1510億円払い、売り上げが落ちなかったからだ。
電力会社との契約は、日本原電が売った電力量にかかわらず同じ代金を受け
取る「定額制」の部分が大きい。このため、13年3月期は電気を売っていない
にもかかわらず、東京電力など5つの電力会社は、「基本料金」を前期より4.6
%多い1510億円払った。(後略)
(5月25日 朝日新聞より抜粋)
◆原電の取締役勝俣氏が退任
日本原子力発電は24日、東京電力の勝俣恒久前会長が日本原電の非常勤取締
役を退任すると正式に発表した。後任に東電の広瀬直己社長が就く。
(5月25日 朝日新聞より)
◆帰還基準厳格化 見送る
民主政権時 原発避難増を懸念
(前略)
民主党政権が2011年12月、3つの避難区域に再編する方針を決め、安倍政権も
継承。再編は今月中に川俣町を除く10市町村で完了し、20ミリ以下の地域で帰
還準備で5.2ミリ超の地域は放射線管理区域に指定され、原発労働者が同量の被
曝で白血病の労災認定をされたこともある。関係閣僚は「5ミリシーベルト辺
りで何らかの基準を設定して区別して取り組めないか検討にチャレンジする」
方針で一致した。(中略)
ところが10月28日の会合で「20ミリシーベルト以外の線引きは、避難区域の
設定や自主避難の扱いに影響を及ぼす」と慎重論が相次いだ。(中略)
11月4日の会合で「1ミリシーベルトと20ミリシーベルトの間に明確な線を引
くことは困難」として20ミリ案を内定。出席者は「20ミリ案は甘く、1ミリ案
は県民が全面撤退になるため、5ミリ案を検討したが、避難者が増えるとの議
論があり、固まらなかった」と証言し、別の出席者は「賠償額の増加も見送り
の背景にある」と語った。
(5月25日 朝日新聞より抜粋)
◆巨大津波 400~600年間隔か
南海トラフ沿い 紀伊半島に堆積物
南海トラフ地震が懸念される紀伊半島で、約8000年前から400~600年間隔で
巨大津波が起こっていたことを示すとみられる堆積物を発見したと、産業技術
総合研究所(茨城県つくば市)などのチームが22日までに明らかにした。津波
の規模は、過去最大とされる宝永地震(1707年)による津波と同程度とみられ
る。
南海トラフ沿いで起こる地震は100~150年周期とされているが規模にはばら
つきがある。
チームは昨年末、紀伊半島にある高校(和歌山県串本町)の校庭で、深さ4
~9メートルの地層を柱状に6本掘削。火山灰や土器などから、1600~8000年
前に堆積したと判明。中に、津波によって運ばれたとみられる砂の層が最大で
14層含まれ、これらから発生間隔を推定した。
(5月22日 毎日新聞より)
┏┓
┗■5.テント日誌 5月26日(日)経産省前テントひろば 624日
│ 裁判(最初の口頭弁論)から次の段階へ
└────
★10時過ぎテント前に某右翼の街宣車が2台止まって中からおそろいの迷彩服を
着た人たちが6・7人降りてきた。降りて来いと言っただろう!お前ら何時ま
でいるんだ!などなど言いがかりをつけて座っていた男性を囲んで脅す。幸
い泊まり開けの男性が数人残っていたので冷静に対処、公示書を示し裁判中
であることなどを説明したら彼らは数分で引き上げていった。
★午後アジア共同行動の男性がドイツの女性をつれて訪れた。彼は23日の裁判
の時にも来てくださったそうです。ドイツの女性は国で反原発は勿論、環境
問題、労働問題などに関わっているとのこと。今回は別の用事で日本に来ら
れたが、テントに興味があり連れてきてもらったそうです。
ドイツは原発廃炉に向けた政策を取っているが、緑の党は生ぬるい2022年で
なく即全原発を廃炉にすべきと思い、新しい組織を作ろうとしているがまだ
3000人くらいしか集まっていないとのことテントの写真を撮ったり、色々質
問して次は辺野古の集会に行くと帰っていきました。
★自転車で来た男性、政界、財界の裏を良く知ってるそうで彼らは金のためな
ら何でもやるんだから、あなたたちが頑張ってもどうしようもないよ!原発
はとまらないよ!もうやめなよ。「ごまめの歯ぎしり」に過ぎないんだから
云々
年配のSさんと色々反論したけれど、無駄でした。時には彼の言うように権力
と闘うのは無駄のように思え疲れるけれど、去年の5月原発ゼロの日を作った
のも、今再稼動のハードルを高くしたのも「原発いらない!」の声が届き始
めたのではないかと思う。継続は力なり!テントの裁判闘争を盛り上げて声
を上げ続けなければいけませんね。
★テントは本当に峠の茶屋です。名古屋から3ヶ月に一度虎ノ門病院に通院して
いるという男性、歩き疲れ椅子に「座っていいですか?」と聞く。勿論座っ
て頂きついでに原発のことや色々話をしてチラシをお渡しした。 時々同じ
ように椅子に座る方がいるらしい。
★新聞などで報道されたせいか道行く人からも頑張って下さい!と声をかけら
れることが多くなった。バスや車の助手席から手を振ってくれる人もいて、
座っていて楽しくなる。
★今日は第2テントで映画の上映会があり、大勢の人が集まった。4時過ぎ交代
してくれるスタッフが来たのでテントを後にしました。(I.K)
2013年5月29日(水) 地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.福島こども保養キャンプから見えてきたこと
話す人 門間淑子さん(羽村市議会議員)
講座のご案内 (反原発自治体議員・市民連盟)
★2.このまま日本で原発を再稼働させたら、今後「一〇年以内」に
福島第一と同じような事故が又起こる
反原発自治体議員・市民連盟 第3回総会宣言(決議)
★3.読者からイベントのお知らせ(問い合わせは主催者へお願いします)
◆『福島 生きものの記録 シリーズ1被曝』上映会
アフタートーク「生命(いのち)と地球」 関野吉晴(探検家・医師)
と岩崎雅典監督 ミジンコ愛好会会長も参加予定。
★4.新聞・雑誌より
◆原電、発電ゼロでも黒字 3月期営業損益 5電力から1500億円
原電の取締役 勝俣氏が退任
◆帰還基準厳格化 見送る 民主政権時 原発避難増を懸念
◆巨大津波 400~600年間隔か 南海トラフ沿い 紀伊半島に堆積物
★5.テント日誌 5月26日(日)経産省前テントひろば 624日
裁判(最初の口頭弁論)から次の段階へ
━━━━━━━
※あす30日(木) 放射線被曝と生物への影響 被曝と向き合っていくために
講師 山崎久隆さん
18:30 開場 19:00開会 参加費800円、
会場:スペースたんぽぽ 予約不要。直接会場へお越しください。
※あさって31日(金)福島の叫びを聞いて下さい─
厳正な検査と起訴を求める大集会へ
13:30~日比谷野音 16:00~東京地検前 17:30~東電本社前
主催:福島原発告訴団
※今週の首相官邸前抗議行動はありません。
━━━━━━━
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┗■1.福島こども保養キャンプから見えてきたこと
│ 話す人 門間淑子さん(羽村市議会議員)
│ 講座のご案内
└────(反原発自治体議員・市民連盟)
計画的避難区域に指定されたままの福島の川俣町山木屋地区・・・。
避難生活は3年目に入りました。今も福島の放射能汚染は深刻で、子どもたちは
安心して外で遊ぶことができません。
東京都桧原村の森や川で、福島の子どもたちが思いきり遊び、胸いっぱいに空
気を吸って、日焼けした元気な笑顔を取り戻せたら 。
そんな願いを込めて、今年の夏も福島保養キャンプを企画した「山木屋にこに
こプロジェクト」に関わる門間淑子さん(羽村市議会議員)からお話をお聞き
します。
各地の自治体で福島のこども保養に取り組む方々の経験を学びあい、今後の連
携を強め、福島の子どもを守る取り組みをさらに強めたいと願っています。
★どなたでも参加できます。 ☆日時 6月25日(火)
★参加費800円(資料代含む) 午後6時半開会(6時開場)
◎会場:スペースたんぽぽ
たんぽぽ舎のあるビル4階
千代田区御崎町2―6-2 ダイナミックビル4階
主催:反原発自治体議員・市民連盟
東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5階 だんぽぽ舎気付
電話・FAX 03-5211-7199
問合せ 090-5497-4222(自治体議員・市民連盟講座実行委員会)
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┗■2.このまま日本で原発を再稼働させたら、今後「一〇年以内」に
│ 福島第一と同じような事故が又起こる
│ 反原発自治体議員・市民連盟 第3回総会宣言(決議)
└──
○この文章は反原発派の発表した文ではない。政府の原子力委員会(その小
委員会)が二〇一一年一〇月二五日発表した文章である。2年前の文章ゆえ
に「一〇年以内」は「8年以内」とよみかえる。しかもこれは福島第一の事
故を3基(1~3号機)と計算しているが、私たちは4号機も事故った=危
険な状態ゆえ、計算に入れるべきと思うので、そうすると「5.5年以内」
とな る。5.5年後ではなく、6年以内である。明日おきても「6年以
内」である。
日本の原子力のトップ官庁が発表した数字である。その後これを否定する意
見が出てほしいが残念ながら見ていない。
○最近、地震、余震が多い。回
地震を扱う官庁=気象庁が東日本大震災後の余震を心配して警報を出し続け
ている。M9の後の余震はM8~7台の発生が心配されると。M7台という
と1995年の阪神大震災はM7.3であった。6600人がなくなった。
18年前の地震である。さらにM8~9の地震が南海トラフ(静岡県駿河湾
から九州沖まで)で50年内に90%以上という予測を政府の地震調査委員
会が発表した。損害保険会社(地震を扱う)が15%保険料アップ。さらに
近いうちに又、15%アップ(合計30%アップ)という。
○このまま再稼動したら「7年以内に原発大惨事が起きる」というのに、規制
委員会と電力会社と安倍内閣は一体となって、9月秋から原発再稼働を計画
している。「7年以内」に再び大惨事が起きれば、日本は傾く、破滅する
(破滅の一歩)福島復興支援もできない。貯金もガクンと価値が下がる(円
の価値が下がる)憲法改悪も何もかも吹っ飛ぶ。世界から信用を失う。
○このようなとき自治体と市民を結び、活動してきた反原発自治体議員・市民
連盟の存在と役割は大きい。自分たちが思う以上に期待のまなざしが集まっ
ている。
私たちは総力をあげて 今大会で決めた方針にそって 「7年以内」の大惨
事の発生を防ぐための活動を展開する。“福島を忘れない”を基調にして活
動し、「再稼働阻止こそ、原発ゼロへの近道」の大道を歩き続けることを誓
う。私たちと子供たち、そして未来の人々のために 悔いなき活動をやりぬ
く。右宣言する。
2013年5月26日 第3回総会で採択(スペースたんぽぽにて)
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┗■3.読者からイベントのお知らせ(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆『福島 生きものの記録 シリーズ1被曝』上映会
アフタートーク「生命(いのち)と地球」 関野吉晴(探検家・医師)と
岩崎雅典監督 ミジンコ愛好会会長も参加予定。
日時:2013年6月9日(日)14;00~16:30
開場(13:30)
場所:鎌倉生涯学習センターホール(JR鎌倉駅から徒歩2分)
入場料:\1000 (中学生以下 無料)
チケットについてはお問い合わせください!
主催:岐れ路の会
「福島 生きものの記録」支援プロジェクト・鎌倉
脱原発文学者の会・鎌倉
後援:鎌倉市教育委員会
お問い合わせ:0467-24-0501/ 090-1732-6323
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┗■4.新聞・雑誌より
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◆原電、発電ゼロでも黒字 3月期営業損益 5電力から1500億円
原電の取締役 勝俣氏が退任
原発専業会社の「日本原子力発電」は24日、原発で発電していないにもかか
わらず、2013年3月期決算で9億4000万円の営業黒字を確保したと発表した。
日本原電から電気を買う契約をしている5電力会社が、発電しなくても負担す
る「基本料金」を計1510億円払い、売り上げが落ちなかったからだ。
電力会社との契約は、日本原電が売った電力量にかかわらず同じ代金を受け
取る「定額制」の部分が大きい。このため、13年3月期は電気を売っていない
にもかかわらず、東京電力など5つの電力会社は、「基本料金」を前期より4.6
%多い1510億円払った。(後略)
(5月25日 朝日新聞より抜粋)
◆原電の取締役勝俣氏が退任
日本原子力発電は24日、東京電力の勝俣恒久前会長が日本原電の非常勤取締
役を退任すると正式に発表した。後任に東電の広瀬直己社長が就く。
(5月25日 朝日新聞より)
◆帰還基準厳格化 見送る
民主政権時 原発避難増を懸念
(前略)
民主党政権が2011年12月、3つの避難区域に再編する方針を決め、安倍政権も
継承。再編は今月中に川俣町を除く10市町村で完了し、20ミリ以下の地域で帰
還準備で5.2ミリ超の地域は放射線管理区域に指定され、原発労働者が同量の被
曝で白血病の労災認定をされたこともある。関係閣僚は「5ミリシーベルト辺
りで何らかの基準を設定して区別して取り組めないか検討にチャレンジする」
方針で一致した。(中略)
ところが10月28日の会合で「20ミリシーベルト以外の線引きは、避難区域の
設定や自主避難の扱いに影響を及ぼす」と慎重論が相次いだ。(中略)
11月4日の会合で「1ミリシーベルトと20ミリシーベルトの間に明確な線を引
くことは困難」として20ミリ案を内定。出席者は「20ミリ案は甘く、1ミリ案
は県民が全面撤退になるため、5ミリ案を検討したが、避難者が増えるとの議
論があり、固まらなかった」と証言し、別の出席者は「賠償額の増加も見送り
の背景にある」と語った。
(5月25日 朝日新聞より抜粋)
◆巨大津波 400~600年間隔か
南海トラフ沿い 紀伊半島に堆積物
南海トラフ地震が懸念される紀伊半島で、約8000年前から400~600年間隔で
巨大津波が起こっていたことを示すとみられる堆積物を発見したと、産業技術
総合研究所(茨城県つくば市)などのチームが22日までに明らかにした。津波
の規模は、過去最大とされる宝永地震(1707年)による津波と同程度とみられ
る。
南海トラフ沿いで起こる地震は100~150年周期とされているが規模にはばら
つきがある。
チームは昨年末、紀伊半島にある高校(和歌山県串本町)の校庭で、深さ4
~9メートルの地層を柱状に6本掘削。火山灰や土器などから、1600~8000年
前に堆積したと判明。中に、津波によって運ばれたとみられる砂の層が最大で
14層含まれ、これらから発生間隔を推定した。
(5月22日 毎日新聞より)
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┗■5.テント日誌 5月26日(日)経産省前テントひろば 624日
│ 裁判(最初の口頭弁論)から次の段階へ
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★10時過ぎテント前に某右翼の街宣車が2台止まって中からおそろいの迷彩服を
着た人たちが6・7人降りてきた。降りて来いと言っただろう!お前ら何時ま
でいるんだ!などなど言いがかりをつけて座っていた男性を囲んで脅す。幸
い泊まり開けの男性が数人残っていたので冷静に対処、公示書を示し裁判中
であることなどを説明したら彼らは数分で引き上げていった。
★午後アジア共同行動の男性がドイツの女性をつれて訪れた。彼は23日の裁判
の時にも来てくださったそうです。ドイツの女性は国で反原発は勿論、環境
問題、労働問題などに関わっているとのこと。今回は別の用事で日本に来ら
れたが、テントに興味があり連れてきてもらったそうです。
ドイツは原発廃炉に向けた政策を取っているが、緑の党は生ぬるい2022年で
なく即全原発を廃炉にすべきと思い、新しい組織を作ろうとしているがまだ
3000人くらいしか集まっていないとのことテントの写真を撮ったり、色々質
問して次は辺野古の集会に行くと帰っていきました。
★自転車で来た男性、政界、財界の裏を良く知ってるそうで彼らは金のためな
ら何でもやるんだから、あなたたちが頑張ってもどうしようもないよ!原発
はとまらないよ!もうやめなよ。「ごまめの歯ぎしり」に過ぎないんだから
云々
年配のSさんと色々反論したけれど、無駄でした。時には彼の言うように権力
と闘うのは無駄のように思え疲れるけれど、去年の5月原発ゼロの日を作った
のも、今再稼動のハードルを高くしたのも「原発いらない!」の声が届き始
めたのではないかと思う。継続は力なり!テントの裁判闘争を盛り上げて声
を上げ続けなければいけませんね。
★テントは本当に峠の茶屋です。名古屋から3ヶ月に一度虎ノ門病院に通院して
いるという男性、歩き疲れ椅子に「座っていいですか?」と聞く。勿論座っ
て頂きついでに原発のことや色々話をしてチラシをお渡しした。 時々同じ
ように椅子に座る方がいるらしい。
★新聞などで報道されたせいか道行く人からも頑張って下さい!と声をかけら
れることが多くなった。バスや車の助手席から手を振ってくれる人もいて、
座っていて楽しくなる。
★今日は第2テントで映画の上映会があり、大勢の人が集まった。4時過ぎ交代
してくれるスタッフが来たのでテントを後にしました。(I.K)