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たんぽぽ舎です。【TMM:No1883】
2013年6月27日(木)地震と原発情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.地元の人がギターを弾いて歌った「願い(広島の歌)」の替え歌
(愛媛県南予地元集会に参加した読者から)
★2.「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」シリーズ<3>
(島村英紀 地震学者)(夕刊フジ連載記事より)
★3.新規制基準確定に抗議する声明
「経済よりも命」「再稼働よりもフクイチ収束」を(伊藤久雄)
★4.7/1(月)19:00~ 再稼働阻止めざして討論集会のお知らせ
(再稼働阻止全国ネットワーク 事務局より)
★5.新聞・雑誌から
◇電力9社「再稼働ありき」総会 株主の「脱原発」提案すべて否決!
(6月27日 東京新聞より)
◇東電支援総額 3兆7800億円に 追加6600億円(東京新聞6月26日より)
◇「新基準は不十分」 原子力機構労組 岩井氏が青森で講演
(6月9日 東奥日報より)
━━━━━━━
※6月29日(土)17:30開場、18:00開会
槌田ゼミ 徹底解析福島原発事故-14-「福島原発の欠陥昨日と業務上過失、
福島第一・3号機についての考察」講師 槌田敦さん 参加費800円
場所 スペースたんぽぽ(千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4F)
━━━━━━━
┏┓
┗■1.地元の人がギターを弾いて歌った「願い(広島の歌)」の替え歌
│ 愛媛県南予(伊方原発から30km圏4市2村)の巡回講演会から
└────(地元集会に参加した読者より)
「フクシマの話を会津弁で聞こう」(お話:木田節子さん)講演終了後の
交流会で、地元の人がギターを弾いて歌った「願い(広島の歌)」の替え歌を
紹介します。
*******************************************************
☆ねがい(広島の歌)の替え歌☆
1. もしも この大地に 振り撒かれたものが
放射能ではなく 米と麦であったなら
恐れや悲しみから 解き放たれて
黄金の波の中で 抱き合うだろう
2. もしも この海に 降り注いだものが
放射能ではなく 清らかな雨であったなら
怒りや憎しみから 解き放たれて
豊かな海の幸に 微笑むだろう
3. もしも 子供たちの 吸い込んだものが
放射能ではなく 清らかな空気であったなら
不安や痛みから 解き放たれて
緑の丘の上で 飛び跳ねるだろう
4. もしも 私たちの 信じるものが
核の力ではなく、 互いの幸福であったなら
誤解や偏見から 解き放たれて
新しい世界が 開けるだろう
5. もしも 一つだけ願い叶うならば
原発を止めて 廃炉にする勇気を
この願い叶うまで 私たちは
この手のつながりを 解かないだろう
この願い叶うまで 私たちは
この手のつながりを 解かないだろう
~みんなで歌いましょう!~
┏┓
┗■2.「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」シリーズ<3>
│ 月でも起こる「深発地震」の謎
│ 深発地震の被害は自国のみならず隣国でも被害を出すことがある!
└────(島村英紀 地震学者)
●月に地震計が置かれたことがある。1960年代からはじまったアポロ計画のと
きで、その後、のべ約9年は動いていたが、いまは止まってしまった。しかし、
その間に地球にはない地震をいろいろ記録した。いや、「地震」ではなく「月
震」と言われているものだ。なお、月震とは英 語のムーンクエイクの訳語で
ある。アースクエイク(地震)をもじって名づけられた。最大のマグニチュー
ドは約4。地球ではたいした地震ではない。月に空気がないために頻繁に隕石
の衝突が起きていた。だが、それ以上に不思議な、月にしかない地震が起きて
いたのだ。それは、はじめ小さかった揺れが数十分もかかってだんだん大きく
なっていくもので、地球の地震とは大いにちがう。そして、揺れは数時間も続
いたのだ。しかも、震源のほとんどは地球に向いている側だけにあった。また
太陽の向きと地震の起きかたも関係していた。
●つまり月の地震は地球や太陽の引力で起きていることがわかったのである。
もうひとつちがうことは、地震が起きる深さだった。ほとんどの地震は、深さ
が900から1100キロメートルという深いところで起きている。月の半径の半分
を超えるくらいのところだ。ちなみに地球の地震は、地球の半径の1/10くらい
までしか起きない。世界でいちばん深い地震はロシア極東のウラジオストーク
近辺の地下700キロメートル付近で起きる。ここは、日本の東の沖にある日本
海溝から地下へ潜り込んでいった太平洋プレートの終着点なのである。つまり、
地球の地震はプレートの中とすぐ周辺でしか起きない。世界でもプレートがた
またま深くまで潜り込んでいるところだけ、こういった深い「深発地震」が起
きる。
●深発地震が起きるのは、日本海の深部のほか、南太平洋のトンガ・ケルマ
デック地域や、サイパン・グアム島の地下や、南アメリカの太平洋岸の地下な
ど、ごく限られたところだけである。ウラジオストーク近辺の地震はときにマ
グニチュード7を超える大きなものも起きる。しかし、阪神淡路大震災なみの
マグニチュード7・3の地震でも真上のロシアでは被害はなかった。じつは、
震度が大きいのは真上ではなくて、太平洋プレートに沿って地震波が伝わって
くる東日本の太平洋岸なのだ。 このときは東日本で震度3になった。しかし
同じ東日本でも、日本海岸では太平洋プレートから遠いために、震度は0だっ
た。 1994年にボリビアの地下630キロメートルで起きた深発地震は、隣国チ
リで10人もの犠牲者を生んだ。深発地震は自国ではなくて隣国に被害を出すこ
とがある。とんだとばっちりである。<次号に続く>
(2013年5月24日 夕刊フジ連載記事より)
┏┓
┗■3.新規制基準確定に抗議する声明
│ -「経済よりも命」「再稼働よりもフクイチ収束」を
└────(伊藤久雄 認定NPOまちぽっと理事)
伊藤久雄さんのブログ紹介(2013-06-21)
http://ameblo.jp/npo-machipot/entry-11557171890.html
**********
19日(水)に、原子力規制委員会定例会議で新規制基準を確定すると聞き、
私たち「再稼働阻止全国ネットワーク」は原子力規制委員会によるあまりに拙
速で不当な規制基準作成に対してここに強く抗議します。
以下に、多数ある問題のうちの一部(※注)を記して抗議し、新規制基準の
再検討を要請します。
1.福島原発事故の検証はできていない
2.フクイチの収束作業に専念するべき
4.「トイレ無きマンション」はやめよう
5.パブコメ意見を無視するな
6.地元は怒っている、嗤っている
7.地震列島日本で原発を動かすな
8.事業者任せの調査は信用できない
9.事業者への配慮で安全をないがしろに
(項目のみ記載、詳しくは以下のホームページを)
**********
※注:詳しくは、再稼働阻止ネットHP(事務局発信 2013年6月20日)を
ご覧ください。
http://saikadososhinet.sakura.ne.jp/ss/archives/2695
┏┓
┗■4.7/1(月)19時から 再稼働阻止めざして討論集会のお知らせ
└────(再稼働阻止全国ネットワーク 事務局より)
日時 2013年7月1日(月)19:00~ (18:30開場)
場所 スペースたんぽぽ(千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル4階)
資料代 500円 (事前予約不要、どなたも参加可)
主催・問い合わせ 再稼働阻止全国ネットワーク
メール info@saikadososhinet.sakura.ne.jp TEL 070-6650-5549
【内容】
・最近の動き(原子力規制委、原発立地地元の活動、今後の取り組み ほか)
・問題提起(柳田、天野、八木、岩下)
**********
原子力規制委員会は、今年に入って数回のパブリックコメントを実施しま
したが、そこに寄せられた様々な意見、厳しい意見を全く取り入れず、骨子
案ほぼそのままの新規制基準を前倒しで決定しました。
この新基準は閣議決定を経て7月8日には施行され、その後、各電力会社
から再稼働申請が出はじめ、原子力規制委による実質的な審査がはじまり、
早ければ年内に数基の原発の再稼働が認められる可能性があります。
再稼働阻止ネットでは、この重要な局面に、いかにして再稼働を阻止する
か、いかにして大飯原発を止めるかを議論する場を設けます。
ぜひご参集下さい。
http://saikadososhinet.sakura.ne.jp/ss/archives/2785
**********
★電力各社の再稼働申請受付け初日、7月8日(月)は原子力規制庁へ行こう!
伊方原発(四国電力)現地と、川内原発(九州電力)現地から上京し、
要請行動を行います。詳細は追ってお知らせします。
7月8日(月)あさ8:30 原子力規制庁まえ集合(六本木)
呼びかけ:再稼働阻止全国ネットワーク 問い合わせ 070-6650-5549
┏┓
┗■5.新聞・雑誌から
└────
◆電力9社「再稼働ありき」総会 株主の「脱原発」提案すべて否決!
(6月27日 東京新聞より)
沖縄電力を除く全国の電力9社が26日に開いた株主総会で、北陸以外の8
社では、個人株主を中心に原発の廃炉など「脱原発」を求める株主提案が提出
された。提案は原発の早期再稼働を目指す電力会社側の意向通りにいずれも否
決されたが、各社の総会会場では原発からの撤退を求める声が相次いだ。
北陸を除く電力8社では、事前の株主提案が計七十二件あった。このうち、
脱原発や原発の廃炉を進めるための体制強化などを求める提案は32件に上っ
た。東京電力福島第一原発事故から2年以上を経ても、脱原発を求める声が根
強いことが浮き彫りとなった。(中略)
東電が経営再建策として、柏崎刈羽原発の再稼働に向けた準備を進めている
ことに対し、株主からは「地元が反対しているのに、再稼働は不可能。現実を
見た経営をするべきだ」などと、批判的な意見が続出した。(後略)
◆東電支援総額 3兆7800億円に 追加6600億円
(東京新聞 6月26日より)
茂木敏光経済産業相は二十五日、東京電力と原子力損害賠償支援機構が申請
した総合特別事業計画の一部変更を認定した。原発事故の賠償資金を確保する
ため、約六千六百六十二億円の追加支援を認め、支援総額は約三兆七千八百
九十三億円に増加した。(中略)
追加支援の認定は今回が四回目。支援額に除染費用は入っておらず、今後
さらに支援額が膨らむのは確実な情勢。
◆「新基準は不十分」 原子力機構労組 岩井氏が青森で講演
(6月9日 東奥日報より)
日本原子力研究開発機構労働組合の岩井孝中央執行委員長は8日、青森市の
アピオあおもりで、原発の新規制基準などをテーマに講演した。岩井氏は、活
断層の位置づけが当初の議論から後退したことなどを理由に「規制基準は不十
分」との認識を示した。
原子力規制委員会は当初、活断層の活動時期の範囲を「40万年前以降」に拡
大する方針だったが、最終的に「12万~13万年前以降」とする従来方針を維持
し、40万年前以降の部分は限定適用となった経緯がある。
岩井氏は東京電力福島第一原発事故の原因がまだ解明されていないとし、
「その状況で基準を守っても大きな事故を防げるかは分からない。活断層の位
置づけなど明らかに後退した部分もある」などと新基準の問題点を指摘。
(後略)
2013年6月27日(木)地震と原発情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.地元の人がギターを弾いて歌った「願い(広島の歌)」の替え歌
(愛媛県南予地元集会に参加した読者から)
★2.「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」シリーズ<3>
(島村英紀 地震学者)(夕刊フジ連載記事より)
★3.新規制基準確定に抗議する声明
「経済よりも命」「再稼働よりもフクイチ収束」を(伊藤久雄)
★4.7/1(月)19:00~ 再稼働阻止めざして討論集会のお知らせ
(再稼働阻止全国ネットワーク 事務局より)
★5.新聞・雑誌から
◇電力9社「再稼働ありき」総会 株主の「脱原発」提案すべて否決!
(6月27日 東京新聞より)
◇東電支援総額 3兆7800億円に 追加6600億円(東京新聞6月26日より)
◇「新基準は不十分」 原子力機構労組 岩井氏が青森で講演
(6月9日 東奥日報より)
━━━━━━━
※6月29日(土)17:30開場、18:00開会
槌田ゼミ 徹底解析福島原発事故-14-「福島原発の欠陥昨日と業務上過失、
福島第一・3号機についての考察」講師 槌田敦さん 参加費800円
場所 スペースたんぽぽ(千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4F)
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┏┓
┗■1.地元の人がギターを弾いて歌った「願い(広島の歌)」の替え歌
│ 愛媛県南予(伊方原発から30km圏4市2村)の巡回講演会から
└────(地元集会に参加した読者より)
「フクシマの話を会津弁で聞こう」(お話:木田節子さん)講演終了後の
交流会で、地元の人がギターを弾いて歌った「願い(広島の歌)」の替え歌を
紹介します。
*******************************************************
☆ねがい(広島の歌)の替え歌☆
1. もしも この大地に 振り撒かれたものが
放射能ではなく 米と麦であったなら
恐れや悲しみから 解き放たれて
黄金の波の中で 抱き合うだろう
2. もしも この海に 降り注いだものが
放射能ではなく 清らかな雨であったなら
怒りや憎しみから 解き放たれて
豊かな海の幸に 微笑むだろう
3. もしも 子供たちの 吸い込んだものが
放射能ではなく 清らかな空気であったなら
不安や痛みから 解き放たれて
緑の丘の上で 飛び跳ねるだろう
4. もしも 私たちの 信じるものが
核の力ではなく、 互いの幸福であったなら
誤解や偏見から 解き放たれて
新しい世界が 開けるだろう
5. もしも 一つだけ願い叶うならば
原発を止めて 廃炉にする勇気を
この願い叶うまで 私たちは
この手のつながりを 解かないだろう
この願い叶うまで 私たちは
この手のつながりを 解かないだろう
~みんなで歌いましょう!~
┏┓
┗■2.「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」シリーズ<3>
│ 月でも起こる「深発地震」の謎
│ 深発地震の被害は自国のみならず隣国でも被害を出すことがある!
└────(島村英紀 地震学者)
●月に地震計が置かれたことがある。1960年代からはじまったアポロ計画のと
きで、その後、のべ約9年は動いていたが、いまは止まってしまった。しかし、
その間に地球にはない地震をいろいろ記録した。いや、「地震」ではなく「月
震」と言われているものだ。なお、月震とは英 語のムーンクエイクの訳語で
ある。アースクエイク(地震)をもじって名づけられた。最大のマグニチュー
ドは約4。地球ではたいした地震ではない。月に空気がないために頻繁に隕石
の衝突が起きていた。だが、それ以上に不思議な、月にしかない地震が起きて
いたのだ。それは、はじめ小さかった揺れが数十分もかかってだんだん大きく
なっていくもので、地球の地震とは大いにちがう。そして、揺れは数時間も続
いたのだ。しかも、震源のほとんどは地球に向いている側だけにあった。また
太陽の向きと地震の起きかたも関係していた。
●つまり月の地震は地球や太陽の引力で起きていることがわかったのである。
もうひとつちがうことは、地震が起きる深さだった。ほとんどの地震は、深さ
が900から1100キロメートルという深いところで起きている。月の半径の半分
を超えるくらいのところだ。ちなみに地球の地震は、地球の半径の1/10くらい
までしか起きない。世界でいちばん深い地震はロシア極東のウラジオストーク
近辺の地下700キロメートル付近で起きる。ここは、日本の東の沖にある日本
海溝から地下へ潜り込んでいった太平洋プレートの終着点なのである。つまり、
地球の地震はプレートの中とすぐ周辺でしか起きない。世界でもプレートがた
またま深くまで潜り込んでいるところだけ、こういった深い「深発地震」が起
きる。
●深発地震が起きるのは、日本海の深部のほか、南太平洋のトンガ・ケルマ
デック地域や、サイパン・グアム島の地下や、南アメリカの太平洋岸の地下な
ど、ごく限られたところだけである。ウラジオストーク近辺の地震はときにマ
グニチュード7を超える大きなものも起きる。しかし、阪神淡路大震災なみの
マグニチュード7・3の地震でも真上のロシアでは被害はなかった。じつは、
震度が大きいのは真上ではなくて、太平洋プレートに沿って地震波が伝わって
くる東日本の太平洋岸なのだ。 このときは東日本で震度3になった。しかし
同じ東日本でも、日本海岸では太平洋プレートから遠いために、震度は0だっ
た。 1994年にボリビアの地下630キロメートルで起きた深発地震は、隣国チ
リで10人もの犠牲者を生んだ。深発地震は自国ではなくて隣国に被害を出すこ
とがある。とんだとばっちりである。<次号に続く>
(2013年5月24日 夕刊フジ連載記事より)
┏┓
┗■3.新規制基準確定に抗議する声明
│ -「経済よりも命」「再稼働よりもフクイチ収束」を
└────(伊藤久雄 認定NPOまちぽっと理事)
伊藤久雄さんのブログ紹介(2013-06-21)
http://ameblo.jp/npo-machipot/entry-11557171890.html
**********
19日(水)に、原子力規制委員会定例会議で新規制基準を確定すると聞き、
私たち「再稼働阻止全国ネットワーク」は原子力規制委員会によるあまりに拙
速で不当な規制基準作成に対してここに強く抗議します。
以下に、多数ある問題のうちの一部(※注)を記して抗議し、新規制基準の
再検討を要請します。
1.福島原発事故の検証はできていない
2.フクイチの収束作業に専念するべき
4.「トイレ無きマンション」はやめよう
5.パブコメ意見を無視するな
6.地元は怒っている、嗤っている
7.地震列島日本で原発を動かすな
8.事業者任せの調査は信用できない
9.事業者への配慮で安全をないがしろに
(項目のみ記載、詳しくは以下のホームページを)
**********
※注:詳しくは、再稼働阻止ネットHP(事務局発信 2013年6月20日)を
ご覧ください。
http://saikadososhinet.sakura.ne.jp/ss/archives/2695
┏┓
┗■4.7/1(月)19時から 再稼働阻止めざして討論集会のお知らせ
└────(再稼働阻止全国ネットワーク 事務局より)
日時 2013年7月1日(月)19:00~ (18:30開場)
場所 スペースたんぽぽ(千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル4階)
資料代 500円 (事前予約不要、どなたも参加可)
主催・問い合わせ 再稼働阻止全国ネットワーク
メール info@saikadososhinet.sakura.ne.jp TEL 070-6650-5549
【内容】
・最近の動き(原子力規制委、原発立地地元の活動、今後の取り組み ほか)
・問題提起(柳田、天野、八木、岩下)
**********
原子力規制委員会は、今年に入って数回のパブリックコメントを実施しま
したが、そこに寄せられた様々な意見、厳しい意見を全く取り入れず、骨子
案ほぼそのままの新規制基準を前倒しで決定しました。
この新基準は閣議決定を経て7月8日には施行され、その後、各電力会社
から再稼働申請が出はじめ、原子力規制委による実質的な審査がはじまり、
早ければ年内に数基の原発の再稼働が認められる可能性があります。
再稼働阻止ネットでは、この重要な局面に、いかにして再稼働を阻止する
か、いかにして大飯原発を止めるかを議論する場を設けます。
ぜひご参集下さい。
http://saikadososhinet.sakura.ne.jp/ss/archives/2785
**********
★電力各社の再稼働申請受付け初日、7月8日(月)は原子力規制庁へ行こう!
伊方原発(四国電力)現地と、川内原発(九州電力)現地から上京し、
要請行動を行います。詳細は追ってお知らせします。
7月8日(月)あさ8:30 原子力規制庁まえ集合(六本木)
呼びかけ:再稼働阻止全国ネットワーク 問い合わせ 070-6650-5549
┏┓
┗■5.新聞・雑誌から
└────
◆電力9社「再稼働ありき」総会 株主の「脱原発」提案すべて否決!
(6月27日 東京新聞より)
沖縄電力を除く全国の電力9社が26日に開いた株主総会で、北陸以外の8
社では、個人株主を中心に原発の廃炉など「脱原発」を求める株主提案が提出
された。提案は原発の早期再稼働を目指す電力会社側の意向通りにいずれも否
決されたが、各社の総会会場では原発からの撤退を求める声が相次いだ。
北陸を除く電力8社では、事前の株主提案が計七十二件あった。このうち、
脱原発や原発の廃炉を進めるための体制強化などを求める提案は32件に上っ
た。東京電力福島第一原発事故から2年以上を経ても、脱原発を求める声が根
強いことが浮き彫りとなった。(中略)
東電が経営再建策として、柏崎刈羽原発の再稼働に向けた準備を進めている
ことに対し、株主からは「地元が反対しているのに、再稼働は不可能。現実を
見た経営をするべきだ」などと、批判的な意見が続出した。(後略)
◆東電支援総額 3兆7800億円に 追加6600億円
(東京新聞 6月26日より)
茂木敏光経済産業相は二十五日、東京電力と原子力損害賠償支援機構が申請
した総合特別事業計画の一部変更を認定した。原発事故の賠償資金を確保する
ため、約六千六百六十二億円の追加支援を認め、支援総額は約三兆七千八百
九十三億円に増加した。(中略)
追加支援の認定は今回が四回目。支援額に除染費用は入っておらず、今後
さらに支援額が膨らむのは確実な情勢。
◆「新基準は不十分」 原子力機構労組 岩井氏が青森で講演
(6月9日 東奥日報より)
日本原子力研究開発機構労働組合の岩井孝中央執行委員長は8日、青森市の
アピオあおもりで、原発の新規制基準などをテーマに講演した。岩井氏は、活
断層の位置づけが当初の議論から後退したことなどを理由に「規制基準は不十
分」との認識を示した。
原子力規制委員会は当初、活断層の活動時期の範囲を「40万年前以降」に拡
大する方針だったが、最終的に「12万~13万年前以降」とする従来方針を維持
し、40万年前以降の部分は限定適用となった経緯がある。
岩井氏は東京電力福島第一原発事故の原因がまだ解明されていないとし、
「その状況で基準を守っても大きな事故を防げるかは分からない。活断層の位
置づけなど明らかに後退した部分もある」などと新基準の問題点を指摘。
(後略)
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1882】
2013年6月26日(水)その2 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.単なる放射能放出装置=格納容器ベントに反対する(下)
格納容器ベントとは「ある程度は住民を被曝させてもかまわない」
との思想 対策は同じ体積の格納容器を隣に作り配管で繋ぐこと
山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.台風は温帯低気圧になったけど、雨のなか傘を揺らしての抗議行動
この人たちひとりひとりの後ろに、ここには来られないが、
同じ思いの人びとの存在がある。
第60回首相官邸前抗議行動の報告
金子やよい (たんぽぽ舎 金曜行動ボランティア)
★3.メルマガ読者からイベント紹介1つ(問合せは主催者へお願いします)
朗読構成劇『想い出のサダコ』
原爆の子の像のモデルと言われる佐々木禎子さんとの想い出を綴られた
本を舞台化。
★4.新聞・雑誌より4つ
◆「脱原発」青森市賛成 東北電力への株主提案
(朝日新聞6月25日より抜粋)
◆原発の評価巡り 平和大会が混乱
(朝日新聞6月25日より抜粋)
◆米兵被ばく訴え 東電は争う姿勢 トモダチ作戦派遣
(6月23日 東京新聞より抜粋)
◆発注側部長ら逮捕 韓国の原発不良部品納入 共謀疑
(6月24日 東京新聞より抜粋)
━━━━━━━
※6/28(金)第61回首相官邸前抗議行動にご参加を!
日時:6月28日(金)18:00から20:00 第61回首相官邸前抗議行動
主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
たんぽぽ舎では、13:00からビラ、プラカードなどの用意をして、
16:00、たんぽぽ舎出発。17:00「経産省前テントひろば」集合。
1~5班にわかれて官邸前、国会前へ出発。20:20経産省前テントヨコで
まとめの集会(短時間)。
┏┓
┗■1.単なる放射能放出装置=格納容器ベントに反対する(下)
| 格納容器ベントとは「ある程度は住民を被曝させてもかまわない」
| との思想 対策は同じ体積の格納容器を隣に作り配管で繋ぐこと
└── 山崎久隆 (たんぽぽ舎)
○ベントすればOK?
逃がし安全弁があれば、おそらく弁は自動的に開き、圧力を下げたであろ
う。その際には大量の放射性物質を放出する。通常は高さ120mの排気筒から放
出するので、これにより放射性物質の雲(プルーム)は敷地内ではなく、住民
の住む地域を無作為に直撃することになる。
手動で行われるベントは、圧力だけではなく風向風速、放射性物質の濃度な
どを勘案し、最も影響の少ないタイミングで、あらかじめ警報を発して行う。
自動で起動するわけではない。一見すれば被曝を最小限にとどめるように操作
が可能に見える。しかしそう単純ではない。
放出した後にプルームがどのように動くかを事前に完全予測することは人間
には不可能である。最初は海に向かっていても数時間後に都市部に向かうなど
も起こり得るからだ。
福島第一原発事故においても、1号機ベントによる放射能が人々を被曝させ
たことは間違いない。2号機ベントも実施しているから、東電などの事故調査
報告書にあるように、ラインが形成できず失敗に終わっていたとしても、ベン
トによる住民被曝を想定していた。では、実際にはどうだったのかについて
は、はっきりしていない。
○格納容器を多重化する
シビアアクシデント対策では、そもそも圧力容器も建屋も放射性物質の封じ
込めには役立たないことが前提となる。格納容器が最後の壁だ。しかし格納容
器の密封性能は余り高くない。
BWR(沸騰水型)を例に取れば、マーク1とマーク2では大きさ(体積)は
かなり異なるが、もともとマーク1は小さい原発が多いので、出力あたりに割
り直す必要がある。そうなるとおおむね4程度の数値になる。すなわち、マー
ク1も2も出力割合としてはさほど大きな違いは無い。
ただし、体積全体は110万kwのマーク2よりもマーク1は小さいため、圧力容
器から放射能が噴出するような環境では高温の蒸気が容易に格納容器に達して
しまう。この場合、圧力だけでも評価できないし、温度の変化だけを見ていて
もわからない。
流体として放出される高温(250度を超える)の蒸気が直接格納容器のシー
ル部に直撃するようなケースを想定しなければならない。もちろん「体積比」
よりも、格納容器までの距離が稼げる「大きさ」が効いてくる。
格納容器をいまさら大きくも強化も出来ないならば、同体積の格納容器を隣
に作り、配管で繋ぐことだ。体積が同じならば圧力の上昇は半分ですむ。耐圧
限界に達する時間が稼げるし、第二格納容器に減圧用の冷却スプレイを付けて
おけば、本来の格納容器は守ることが出来るだろう。そのくらいの対策さえ取
れないならば、そもそも原発など作るべきではない。
格納容器は最後の壁として、何としても放射能放出を防ぐ役割を果たせなけ
ればならない。
「一部を放出して破局を防ぐ」のでは、本来の目的を果たしていない。 その
「一部」で遠方住民さえ大量被曝を引き起こす恐れが高いことが今回の事故の
教訓でもある。
格納容器ベントとは、「ある程度は住民を被曝させてもかまわない」との思
想である。そんな約束で原発を受け入れたわけではないと、人々はもっと怒る
べきことなのだ。
┏┓
┗■2.台風は温帯低気圧になったけど、雨のなか傘を揺らしての抗議行動
| この人たちひとりひとりの後ろに、ここには来られないが、
| 同じ思いの人びとの存在がある。
| 第60回首相官邸前抗議行動の報告
└──── 金子やよい (たんぽぽ舎 金曜行動ボランティア)
○ 6月21日金曜官邸前抗議行動は、60回目を迎えた。こんなにも継続的に
人々が集まり、声を上げ続けている。
この日、私はテントまえで一人の男性に話しかけられた、「自民党が政権
をとって、こんな事になって、どうするの?」と、少し怒り口調、どうやら
、原発推進の政策に苛立ち、言わずにはいられな心境の様だ、私もそう、最
近の再稼働、原発輸出の政策に嫌気がさす。でも、今、脱原発の方向を決め
たドイツを見習うなら、ドイツ市民の長い戦いに目を向けなければならない
だろう。そんな思いを巡らしながら、ぐみ坂中程まで来ると、とうとう雨が
本格的に降り出した。そんな中、地下鉄出口からは、ぱらぱらと官邸前を目
指す人たちが上がってくる、朝からの雨模様にもかかわらずだ。また、この
人たちひとりひとりの後ろに、ここには来られないが、 同じ思いの人びとの
存在がある。今、日本も確実に変わろうとしている。
○ シュプレヒコールが始まるのを待っていたかのように、雨足が強くなっ
た。その中を何時ものように、自転車隊がシュプレヒコールに合わせ声を上
げ、こぶしを上げながら走り抜けていく。そんな中の一人にお話しを聞いて
みた、「雨の日は大変ですね。」と声をかけると「気持ちが良いですよ」と
笑顔、所沢から来られているそう、小柄な60代ぐらいの男性。長い間自転車
に乗っていたが、3.11以前の2年間、鬱になり、自宅に引きこもっていた、3.
11が起こり、このままではいけないと思い、また自転車に乗り始めたとの
事。自転車隊に参加したのは今日が始めてだそうだ。今、自転車は自分にと
って命、そして自分が元気になれたように、老人を元気にしたいと思いそれ
に力を入れている、健康が一番大事、年を取って無為に過ごしていれば体力
は落ちるばかり、車、エスカレーター、楽をしてばかりでは、自分を病気
にしてしまう、原発の問題も根は同じ、命、健康の問題、と語られた。
○ 命、健康、人間が生きる上に於いて一番大切にされなければならないも
の、それをないがしろにする原発は、あってはならない物、それを改めて心
に止めておきたい 。
抗議行動が、終わる頃には雨も上がっていた。官邸前、国会前、ファミ
リーエリア、また、道々に佇み傘を揺らしながら抗議の声を上げた皆さん、
お疲れ様でした、またここでお会いしましょう。
┏┓
┗■3.メルマガ読者からイベント紹介1つ(問合せは主催者へお願いします)
└────
朗読構成劇『想い出のサダコ』
原爆の子の像のモデルと言われる佐々木禎子さんとの想い出を綴られた本を
舞台化。
2013年7月7日(日)
横浜美術館レクチャーホール(みなとみらい駅徒歩5分)
午後4時30分 開場、午後5時
開演、午後6時~主催者より話題提供:核兵器廃絶国際キャンペーン、グ
ローバル・ゼロ、持続可能な社会をめざすトランジション・タウン運動
聴覚障害の方のために台詞を字幕投影し主催者挨拶と交流会は手話通訳付
き。
入場費:大学生以上(大人)1000円、高校生、聴覚障害の方500円、中学生以
下無料(全席自由)
連絡先:akekojiro@gmail.com、 FAX:045-787-3424、
ホームページ:http://sharefuture.jimdo.com/
<主催>未来をシェアする会
<協力>尚美ミュージックカレッジ専門学校
<後援>神奈川県原爆被災者の会二世支部
┏┓
┗■4.新聞・雑誌より4つ
└────
◆「脱原発」青森市賛成
東北電力への株主提案
東北電力の株主である青森市や宮城県美里町が、東北電の26日の株主総会
で、一部株主が提案している「脱原発」に賛成する方針を固めた。
青森市は、核燃料サイクル施設や東北電の東通原発がある青森の県都。美里
町は、東北電の女川原発から30キロ圏内にある。
両自治体は、東通と女川の両原発の廃炉を求める株主提案に賛成する方針だ。
(中略)
美里町も佐々木功悦町長が女川原発の再稼働を認めない考えを明らかにして
いる。町議会も昨年、再稼働反対の意見書を採択している。(後略)
(朝日新聞6月25日より抜粋)
◆原発の評価巡り 平和大会が混乱
連合と原水爆禁止日本国民会議(原水禁)、核兵器禁止平和建設国民会議
(核禁会議)の主催で2005年から毎年8月に広島、長崎両市で開かれてきた「平
和大会」が、今年は連合の単独主催で開催されることになった。
福島第一原発の事故を機に、原発に批判的な原水禁と、原子力の平和利用を
掲げる核禁会議の立場の違いが表面化し、ともに主催から降りることになっ
た。
(後略 ) (朝日新聞6月25日より抜粋)
◆米兵被ばく訴え 東電は争う姿勢 トモダチ作戦派遣
東日本大震災の被災地支援で三陸沖に派遣された米原子力空母の乗組員ら
が、東京電力福島第一原発事故で被ばくして健康被害を受けたとして東電に損
害賠償を求めた訴訟で、東電は21日、カリフォルニア州サンディエゴの連邦地
裁に訴えを退けるよう求める書面を提出し、全面的に争う姿勢を示した。
(中略)
原告側は、東電が事故で放出された放射性物質の危険などについて正しい情
報を伝えなかったため、米軍は安全だと信じてトモダチ作戦を遂行し乗組員ら
が被ばく、がんのリスクが高まったと主張している。
(6月23日 東京新聞より抜粋)
◆発注側部長ら逮捕 韓国の原発不良部品納入 共謀疑い
韓国の原発6基に不良部品の制御ケーブルが納入された問題で、釜山地検
は、性能を示す試験成績書の偽造を共謀した疑いで、原発運営公企業「韓国水
力原子力」の部長と次長を逮捕した。不正関与は部品の製造業者から試験機
関、納品承認機関、そして発注側に及び、業界ぐるみだった可能性が高まっ
た。 (6月24日 東京新聞より抜粋)
2013年6月26日(水)その2 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.単なる放射能放出装置=格納容器ベントに反対する(下)
格納容器ベントとは「ある程度は住民を被曝させてもかまわない」
との思想 対策は同じ体積の格納容器を隣に作り配管で繋ぐこと
山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.台風は温帯低気圧になったけど、雨のなか傘を揺らしての抗議行動
この人たちひとりひとりの後ろに、ここには来られないが、
同じ思いの人びとの存在がある。
第60回首相官邸前抗議行動の報告
金子やよい (たんぽぽ舎 金曜行動ボランティア)
★3.メルマガ読者からイベント紹介1つ(問合せは主催者へお願いします)
朗読構成劇『想い出のサダコ』
原爆の子の像のモデルと言われる佐々木禎子さんとの想い出を綴られた
本を舞台化。
★4.新聞・雑誌より4つ
◆「脱原発」青森市賛成 東北電力への株主提案
(朝日新聞6月25日より抜粋)
◆原発の評価巡り 平和大会が混乱
(朝日新聞6月25日より抜粋)
◆米兵被ばく訴え 東電は争う姿勢 トモダチ作戦派遣
(6月23日 東京新聞より抜粋)
◆発注側部長ら逮捕 韓国の原発不良部品納入 共謀疑
(6月24日 東京新聞より抜粋)
━━━━━━━
※6/28(金)第61回首相官邸前抗議行動にご参加を!
日時:6月28日(金)18:00から20:00 第61回首相官邸前抗議行動
主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
たんぽぽ舎では、13:00からビラ、プラカードなどの用意をして、
16:00、たんぽぽ舎出発。17:00「経産省前テントひろば」集合。
1~5班にわかれて官邸前、国会前へ出発。20:20経産省前テントヨコで
まとめの集会(短時間)。
┏┓
┗■1.単なる放射能放出装置=格納容器ベントに反対する(下)
| 格納容器ベントとは「ある程度は住民を被曝させてもかまわない」
| との思想 対策は同じ体積の格納容器を隣に作り配管で繋ぐこと
└── 山崎久隆 (たんぽぽ舎)
○ベントすればOK?
逃がし安全弁があれば、おそらく弁は自動的に開き、圧力を下げたであろ
う。その際には大量の放射性物質を放出する。通常は高さ120mの排気筒から放
出するので、これにより放射性物質の雲(プルーム)は敷地内ではなく、住民
の住む地域を無作為に直撃することになる。
手動で行われるベントは、圧力だけではなく風向風速、放射性物質の濃度な
どを勘案し、最も影響の少ないタイミングで、あらかじめ警報を発して行う。
自動で起動するわけではない。一見すれば被曝を最小限にとどめるように操作
が可能に見える。しかしそう単純ではない。
放出した後にプルームがどのように動くかを事前に完全予測することは人間
には不可能である。最初は海に向かっていても数時間後に都市部に向かうなど
も起こり得るからだ。
福島第一原発事故においても、1号機ベントによる放射能が人々を被曝させ
たことは間違いない。2号機ベントも実施しているから、東電などの事故調査
報告書にあるように、ラインが形成できず失敗に終わっていたとしても、ベン
トによる住民被曝を想定していた。では、実際にはどうだったのかについて
は、はっきりしていない。
○格納容器を多重化する
シビアアクシデント対策では、そもそも圧力容器も建屋も放射性物質の封じ
込めには役立たないことが前提となる。格納容器が最後の壁だ。しかし格納容
器の密封性能は余り高くない。
BWR(沸騰水型)を例に取れば、マーク1とマーク2では大きさ(体積)は
かなり異なるが、もともとマーク1は小さい原発が多いので、出力あたりに割
り直す必要がある。そうなるとおおむね4程度の数値になる。すなわち、マー
ク1も2も出力割合としてはさほど大きな違いは無い。
ただし、体積全体は110万kwのマーク2よりもマーク1は小さいため、圧力容
器から放射能が噴出するような環境では高温の蒸気が容易に格納容器に達して
しまう。この場合、圧力だけでも評価できないし、温度の変化だけを見ていて
もわからない。
流体として放出される高温(250度を超える)の蒸気が直接格納容器のシー
ル部に直撃するようなケースを想定しなければならない。もちろん「体積比」
よりも、格納容器までの距離が稼げる「大きさ」が効いてくる。
格納容器をいまさら大きくも強化も出来ないならば、同体積の格納容器を隣
に作り、配管で繋ぐことだ。体積が同じならば圧力の上昇は半分ですむ。耐圧
限界に達する時間が稼げるし、第二格納容器に減圧用の冷却スプレイを付けて
おけば、本来の格納容器は守ることが出来るだろう。そのくらいの対策さえ取
れないならば、そもそも原発など作るべきではない。
格納容器は最後の壁として、何としても放射能放出を防ぐ役割を果たせなけ
ればならない。
「一部を放出して破局を防ぐ」のでは、本来の目的を果たしていない。 その
「一部」で遠方住民さえ大量被曝を引き起こす恐れが高いことが今回の事故の
教訓でもある。
格納容器ベントとは、「ある程度は住民を被曝させてもかまわない」との思
想である。そんな約束で原発を受け入れたわけではないと、人々はもっと怒る
べきことなのだ。
┏┓
┗■2.台風は温帯低気圧になったけど、雨のなか傘を揺らしての抗議行動
| この人たちひとりひとりの後ろに、ここには来られないが、
| 同じ思いの人びとの存在がある。
| 第60回首相官邸前抗議行動の報告
└──── 金子やよい (たんぽぽ舎 金曜行動ボランティア)
○ 6月21日金曜官邸前抗議行動は、60回目を迎えた。こんなにも継続的に
人々が集まり、声を上げ続けている。
この日、私はテントまえで一人の男性に話しかけられた、「自民党が政権
をとって、こんな事になって、どうするの?」と、少し怒り口調、どうやら
、原発推進の政策に苛立ち、言わずにはいられな心境の様だ、私もそう、最
近の再稼働、原発輸出の政策に嫌気がさす。でも、今、脱原発の方向を決め
たドイツを見習うなら、ドイツ市民の長い戦いに目を向けなければならない
だろう。そんな思いを巡らしながら、ぐみ坂中程まで来ると、とうとう雨が
本格的に降り出した。そんな中、地下鉄出口からは、ぱらぱらと官邸前を目
指す人たちが上がってくる、朝からの雨模様にもかかわらずだ。また、この
人たちひとりひとりの後ろに、ここには来られないが、 同じ思いの人びとの
存在がある。今、日本も確実に変わろうとしている。
○ シュプレヒコールが始まるのを待っていたかのように、雨足が強くなっ
た。その中を何時ものように、自転車隊がシュプレヒコールに合わせ声を上
げ、こぶしを上げながら走り抜けていく。そんな中の一人にお話しを聞いて
みた、「雨の日は大変ですね。」と声をかけると「気持ちが良いですよ」と
笑顔、所沢から来られているそう、小柄な60代ぐらいの男性。長い間自転車
に乗っていたが、3.11以前の2年間、鬱になり、自宅に引きこもっていた、3.
11が起こり、このままではいけないと思い、また自転車に乗り始めたとの
事。自転車隊に参加したのは今日が始めてだそうだ。今、自転車は自分にと
って命、そして自分が元気になれたように、老人を元気にしたいと思いそれ
に力を入れている、健康が一番大事、年を取って無為に過ごしていれば体力
は落ちるばかり、車、エスカレーター、楽をしてばかりでは、自分を病気
にしてしまう、原発の問題も根は同じ、命、健康の問題、と語られた。
○ 命、健康、人間が生きる上に於いて一番大切にされなければならないも
の、それをないがしろにする原発は、あってはならない物、それを改めて心
に止めておきたい 。
抗議行動が、終わる頃には雨も上がっていた。官邸前、国会前、ファミ
リーエリア、また、道々に佇み傘を揺らしながら抗議の声を上げた皆さん、
お疲れ様でした、またここでお会いしましょう。
┏┓
┗■3.メルマガ読者からイベント紹介1つ(問合せは主催者へお願いします)
└────
朗読構成劇『想い出のサダコ』
原爆の子の像のモデルと言われる佐々木禎子さんとの想い出を綴られた本を
舞台化。
2013年7月7日(日)
横浜美術館レクチャーホール(みなとみらい駅徒歩5分)
午後4時30分 開場、午後5時
開演、午後6時~主催者より話題提供:核兵器廃絶国際キャンペーン、グ
ローバル・ゼロ、持続可能な社会をめざすトランジション・タウン運動
聴覚障害の方のために台詞を字幕投影し主催者挨拶と交流会は手話通訳付
き。
入場費:大学生以上(大人)1000円、高校生、聴覚障害の方500円、中学生以
下無料(全席自由)
連絡先:akekojiro@gmail.com、 FAX:045-787-3424、
ホームページ:http://sharefuture.jimdo.com/
<主催>未来をシェアする会
<協力>尚美ミュージックカレッジ専門学校
<後援>神奈川県原爆被災者の会二世支部
┏┓
┗■4.新聞・雑誌より4つ
└────
◆「脱原発」青森市賛成
東北電力への株主提案
東北電力の株主である青森市や宮城県美里町が、東北電の26日の株主総会
で、一部株主が提案している「脱原発」に賛成する方針を固めた。
青森市は、核燃料サイクル施設や東北電の東通原発がある青森の県都。美里
町は、東北電の女川原発から30キロ圏内にある。
両自治体は、東通と女川の両原発の廃炉を求める株主提案に賛成する方針だ。
(中略)
美里町も佐々木功悦町長が女川原発の再稼働を認めない考えを明らかにして
いる。町議会も昨年、再稼働反対の意見書を採択している。(後略)
(朝日新聞6月25日より抜粋)
◆原発の評価巡り 平和大会が混乱
連合と原水爆禁止日本国民会議(原水禁)、核兵器禁止平和建設国民会議
(核禁会議)の主催で2005年から毎年8月に広島、長崎両市で開かれてきた「平
和大会」が、今年は連合の単独主催で開催されることになった。
福島第一原発の事故を機に、原発に批判的な原水禁と、原子力の平和利用を
掲げる核禁会議の立場の違いが表面化し、ともに主催から降りることになっ
た。
(後略 ) (朝日新聞6月25日より抜粋)
◆米兵被ばく訴え 東電は争う姿勢 トモダチ作戦派遣
東日本大震災の被災地支援で三陸沖に派遣された米原子力空母の乗組員ら
が、東京電力福島第一原発事故で被ばくして健康被害を受けたとして東電に損
害賠償を求めた訴訟で、東電は21日、カリフォルニア州サンディエゴの連邦地
裁に訴えを退けるよう求める書面を提出し、全面的に争う姿勢を示した。
(中略)
原告側は、東電が事故で放出された放射性物質の危険などについて正しい情
報を伝えなかったため、米軍は安全だと信じてトモダチ作戦を遂行し乗組員ら
が被ばく、がんのリスクが高まったと主張している。
(6月23日 東京新聞より抜粋)
◆発注側部長ら逮捕 韓国の原発不良部品納入 共謀疑い
韓国の原発6基に不良部品の制御ケーブルが納入された問題で、釜山地検
は、性能を示す試験成績書の偽造を共謀した疑いで、原発運営公企業「韓国水
力原子力」の部長と次長を逮捕した。不正関与は部品の製造業者から試験機
関、納品承認機関、そして発注側に及び、業界ぐるみだった可能性が高まっ
た。 (6月24日 東京新聞より抜粋)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1881】
2013年6月26日(水)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.単なる放射能放出装置=格納容器ベントに反対する (上)
格納容器ベントとは「ある程度は住民を被曝させてもかまわない」
との思想 対策は同じ体積の格納容器を隣に作り配管で繋ぐこと
山崎久隆 (たんぽぽ舎)
★2.メルマガ読者からイベント紹介2つ(問合せは主催者へお願いします)
◆6月30日「テントを守れ@川柳句会」のお誘い!
経産省前テントひろば@第2テントにて
◆7月6日立ちあがった除染労働者
除染事業と除染労働の実態を問う7.6集会
文京区民センター3Aにて
★3.新聞・雑誌より3つ
◆原発再稼働阻止へ 反対派が意見交換 八幡浜で80人
(6月24日毎日新聞より)
◆伊方再稼働中止 市民団体が要請 県や伊方町に
(6月25日愛媛新聞より)
◆政党の脱原発度ひと目で チラシ 駅前などで配布へ 反原連
(6月26日東京新聞より抜粋)
━━━━━━━
※6/27【お話会】にご参加を!
反原発ひと筋 たんぽぽ舎25年の歴史とエピソード
○6月27日(木)開演:19:00
お話:歩く原発史 柳田 真さん(たんぽぽ舎)
脱原発25年の間に蓄積された柳田さんの知識、反原発運動へのヒント、及び反
原発への将来展望などをお話していただきます。
今回は講義形式ではなく、皆さんからの質問、疑問など、柳田さんを中心にし
たキャッチボール式お話会です。皆さん、来てくださいね!
○会場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
○参加費500円
━━━━━━━
┏┓
┗■1.単なる放射能放出装置=格納容器ベントに反対する(上)
| 格納容器ベントとは「ある程度は住民を被曝させてもかまわない」
| との思想 対策は同じ体積の格納容器を隣に作り配管で繋ぐこと
└── 山崎久隆 (たんぽぽ舎)
○再稼働を前提とした規制庁の規制基準に、格納容器ベント装置の整備がある。
これには反対である。
ベントとは、排出口のこと。格納容器ベントとは、本来密封すべき格納容器に
排気口を設けること。すなわち、密封すべき装置に穴を開けることを意味する。
福島第一原発1号機から3号機について震災時に格納容器の構造上の欠陥から、
設計圧力を大きく超えてしまい、放射性物質の建屋内漏えい、環境への漏えいが
起き、さらに2号機においては建屋内で水素爆発が起こらなかったのに格納容器
そのものが大きく損傷し、3基のうちで最も多くの放射性物質を環境中に放出し
たとされる。
そのため過酷事故(シビアアクシデント)対策で設けられていた格納容器の圧
力を下げるためのベント操作だ。
これが実際に2号機で行われて成功したのかどうか、議論になっている。
格納容器とは、放射能を封じ込めるための原発唯一の壁である。
燃料被覆管や建屋など、いくつもの壁により封じ込めているなどという説明(5
重の壁)は、ウソだったことが分かっている。
もちろん通常運転時にそれらが「壁」になり得ることは「事実」だろうが、そ
んなものは車が事故が起きても車体が壁になって人間を守っていると言うに等し
い。当たり前のことで、ことさら言うまでもないことだ。
ひどい事故で車体が破壊されてしまえば死亡事故にもなる。
通常運転時にも原子炉圧力容器から漏れ出る放射性物質を封じるだけでなく、
シビアアクシデント時に放射能放出を防止するために格納容器はある。
国や電力はチェルノブイリ原発事故の際に「日本の原発と違って格納容器がない
から重大な事故になった」と説明していた。
実際にはチェルノブイリ原発のような即発臨界、水蒸気爆発のような破壊では、
格納容器があっても強度不足で放射能を封じることなど出来ないが、何となくみ
んな「チェルノブイリ原発とは違う」に騙されてしまった。
しかし今回は、その格納容器があっても放射性物質の漏えいは防げなかったし、
格納容器ベントがあってもなくても(動作してもしなくても)重大な災害を引き
起こすことが分かってしまった。
○格納容器の破壊
格納容器を守るだけで良いならば、格納容器にもベント弁ではなく「逃がし安
全弁」を付ければ良い。しかしそれでは放射性物質の封じ込めにはならない。
今回は設計圧力4気圧に対して、8気圧にまで上がった。二倍で破壊が起きるの
は、設計と耐圧限界が近すぎる。構造上の欠陥、老朽化による脆弱化、あるいは
地震により破損していた可能性が考えられる。通常は3倍程度の応力にも耐えら
れる程度の能力はあるはずである。
二倍程度で破損したもう一つの要因は、ほとんど語られないが温度である。
格納容器内雰囲気温度が300度を超えるような事態になれば鋼鉄製の容器は壊れ
なくても200箇所以上ある配管や計装ケーブル類の貫通口に施されている漏洩防
止装置が破損する。
主にエポキシ樹脂などで作られている充填剤やシール類は、耐熱限界が250度
ほどだろうから、300度にもなれば溶けてしまう。
そしていったん溶けるなどの破損が生じると、そこから放射能を含む蒸気が大量
漏出するため、大きな裂け目になっていく。
後に修理に行くことも出来ない。余りに汚染がひどく、誰も損傷箇所に近寄れな
い。ロボットですらあまりの線量に破損してしまうだろう。
(上・下 2回で掲載いたします)
┏┓
┗■2.メルマガ読者からイベント紹介2つ
└── (問合せは主催者へお願いします)
◆「テントを守れ@川柳句会」のお誘い!
あなたの思いや怒りを五七五の川柳に表現してみませんか。
ひとりでも多くの方がテントに立ち寄り、句会に参加してくださることを呼びか
けます。
日 時:6月30日(日)14時開会(13時半受付)
会 場:経産省前テントひろば@第2テント
参加費:無料、定員:18名
主 催:テントひろば応援プロジェクト
連絡先:E-mail takibinokai_poem@yahoo.co.jp(わかち)
携帯 070-6472-1947(乱鬼龍)
[句会]14時より(席題は2題/各2句吐、会場で発表)
選者:乱鬼龍(川柳人)入選句には景品贈呈
[試写会]16時より(試写会のみの参加可、要予約)
「テントに関わる人々をインタビューした作品(清瀬航輝制作:90分前後)」
◆立ちあがった除染労働者
除染事業と除染労働の実態を問う7.6集会
日時:7月6日(土)13:15開場 13:30開会
場所:文京区民センター3A
東京都文京区本郷4-15-14(地下鉄春日・後楽園徒歩2分)
除染事業で働く労働者はピンハネと劣悪な労働条件で使い捨てられ、潤うのは
ゼネコンと業界ばかり。杜撰な安全対策で、既に3名の労災死亡事故が起こって
いる。莫大な予算を費やしながら除染の効果はあがっていない。
何のため、誰のための除染事業なのか。
現場労働者、住民の声を聞き、除染問題について考える。
・争議報告=争議当該・地元組合
・争議から見えてきた除染事業・労働の問題
=なすび(被ばく労働を考えるネットワーク)
・除染を巡る安全衛生問題=西野方庸(関西労働者安全センター)
・除染を巡る法的問題=労働弁護団
・住民からの声=佐藤昌子(郡山市)
・討論
資料代:500円
○主催:被ばく労働を考えるネットワーク
〒111-0021東京都台東区日本堤1-25-11山谷労働者福祉会館気付
090-6477-9358(中村光男)
┏┓
┗■3.新聞・雑誌から3つ
└────
◆原発再稼働阻止へ 反対派が意見交換 八幡浜で80人
四国電力伊方原発(伊方町)の再稼働に反対する「緊急伊方集会」(原発さよ
なら四国ネットワーク主催)が23日、八幡浜市中央の松陰地区公民館で開かれた。
地元や九州、北陸、東北など原発立地地域の反対派住民ら約80人が参加し、再稼
働阻止に向けて意見を交わした。
基調報告で伊方原発反対八西連絡協議会事務局の近藤誠さん(66)が、今月発覚
した3号機燃料集合体への異物付着問題について「いまだに回収できておらず、
大問題だ」と批判。「伊方原発は近くに中央構造線があり、廃炉にすべきだ」と
訴えた。再稼働阻止全国ネットワークの柳田真共同代表(73)は「(新規制基準施
行)の7月8日から5か月間が勝負。現地と全国が一緒になって知恵を絞ろう」
と連携を呼びかけた。
集会参加者は24日、県や伊方町、四電に再稼働反対を申し入れる予定。(渕脇
直樹)(6月24日毎日新聞より)
◆伊方再稼働中止 市民団体が要請 県や伊方町に
脱原発を訴える県内外の市民グループが24日、四国電力伊方原発(伊方町)の
再稼働中止を求める要請文を伊方町や県に提出した。
松山市を拠点に運動する「原発さよなら四国ネットワーク」の呼び掛けに応じ
た大分や福島など15都府県の約50人が伊方町役場を訪れ、要請文を提出。四電が
伊方3号機原子炉への異物混入を同町などに約2ヵ月報告しなかったことに触れ
「全ての事故を過小評価して、情報隠しするのではないかとの疑念を膨らませて
いる」と指摘し、再稼働を認めないよう求めた。要請文を受け取った森口又兵衛
副町長は「事故はあってはならず、四電には現在も厳しく指導している」と述べ
た。
一行は県庁では原子力安全対策課の職員に申し入れ。「伊方で事故が起きれば
西日本だけでなく全国に放射能汚染が広がる」「報告漏れをした四電を信用して
はいけない」などと訴えた。(藤中潤、阪和舞)(6月25日愛媛新聞より)
◆政党の脱原発度 ひと目で チラシ 駅前などで配布へ 反原連
首相官邸前で毎週金曜に脱原発デモを続けている市民グループの首都圏反原発
連合(反原連)は二十五日、七月予定の参院選で投票の参考にしてもらおうと、各
党の脱原発度がひと目で分かるチラシ約五万部を近く配り始めると発表した。
(中略)
また、二月から原発問題に関心の薄い人たちに向け、原発などの基礎知識をま
とめたリーフレットの配布も始めている。一つ目が原発の現状についての基礎知
識、二つ目が放射能の問題で、今回は電気料金の問題を取り上げた。
「原発がないと電気料金が上がる?」「原発が再稼働すれば電気料金は下がる?
」など興味を引きそうな内容を解説。(後略)(6月26日東京新聞より抜粋)
2013年6月26日(水)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.単なる放射能放出装置=格納容器ベントに反対する (上)
格納容器ベントとは「ある程度は住民を被曝させてもかまわない」
との思想 対策は同じ体積の格納容器を隣に作り配管で繋ぐこと
山崎久隆 (たんぽぽ舎)
★2.メルマガ読者からイベント紹介2つ(問合せは主催者へお願いします)
◆6月30日「テントを守れ@川柳句会」のお誘い!
経産省前テントひろば@第2テントにて
◆7月6日立ちあがった除染労働者
除染事業と除染労働の実態を問う7.6集会
文京区民センター3Aにて
★3.新聞・雑誌より3つ
◆原発再稼働阻止へ 反対派が意見交換 八幡浜で80人
(6月24日毎日新聞より)
◆伊方再稼働中止 市民団体が要請 県や伊方町に
(6月25日愛媛新聞より)
◆政党の脱原発度ひと目で チラシ 駅前などで配布へ 反原連
(6月26日東京新聞より抜粋)
━━━━━━━
※6/27【お話会】にご参加を!
反原発ひと筋 たんぽぽ舎25年の歴史とエピソード
○6月27日(木)開演:19:00
お話:歩く原発史 柳田 真さん(たんぽぽ舎)
脱原発25年の間に蓄積された柳田さんの知識、反原発運動へのヒント、及び反
原発への将来展望などをお話していただきます。
今回は講義形式ではなく、皆さんからの質問、疑問など、柳田さんを中心にし
たキャッチボール式お話会です。皆さん、来てくださいね!
○会場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
○参加費500円
━━━━━━━
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┗■1.単なる放射能放出装置=格納容器ベントに反対する(上)
| 格納容器ベントとは「ある程度は住民を被曝させてもかまわない」
| との思想 対策は同じ体積の格納容器を隣に作り配管で繋ぐこと
└── 山崎久隆 (たんぽぽ舎)
○再稼働を前提とした規制庁の規制基準に、格納容器ベント装置の整備がある。
これには反対である。
ベントとは、排出口のこと。格納容器ベントとは、本来密封すべき格納容器に
排気口を設けること。すなわち、密封すべき装置に穴を開けることを意味する。
福島第一原発1号機から3号機について震災時に格納容器の構造上の欠陥から、
設計圧力を大きく超えてしまい、放射性物質の建屋内漏えい、環境への漏えいが
起き、さらに2号機においては建屋内で水素爆発が起こらなかったのに格納容器
そのものが大きく損傷し、3基のうちで最も多くの放射性物質を環境中に放出し
たとされる。
そのため過酷事故(シビアアクシデント)対策で設けられていた格納容器の圧
力を下げるためのベント操作だ。
これが実際に2号機で行われて成功したのかどうか、議論になっている。
格納容器とは、放射能を封じ込めるための原発唯一の壁である。
燃料被覆管や建屋など、いくつもの壁により封じ込めているなどという説明(5
重の壁)は、ウソだったことが分かっている。
もちろん通常運転時にそれらが「壁」になり得ることは「事実」だろうが、そ
んなものは車が事故が起きても車体が壁になって人間を守っていると言うに等し
い。当たり前のことで、ことさら言うまでもないことだ。
ひどい事故で車体が破壊されてしまえば死亡事故にもなる。
通常運転時にも原子炉圧力容器から漏れ出る放射性物質を封じるだけでなく、
シビアアクシデント時に放射能放出を防止するために格納容器はある。
国や電力はチェルノブイリ原発事故の際に「日本の原発と違って格納容器がない
から重大な事故になった」と説明していた。
実際にはチェルノブイリ原発のような即発臨界、水蒸気爆発のような破壊では、
格納容器があっても強度不足で放射能を封じることなど出来ないが、何となくみ
んな「チェルノブイリ原発とは違う」に騙されてしまった。
しかし今回は、その格納容器があっても放射性物質の漏えいは防げなかったし、
格納容器ベントがあってもなくても(動作してもしなくても)重大な災害を引き
起こすことが分かってしまった。
○格納容器の破壊
格納容器を守るだけで良いならば、格納容器にもベント弁ではなく「逃がし安
全弁」を付ければ良い。しかしそれでは放射性物質の封じ込めにはならない。
今回は設計圧力4気圧に対して、8気圧にまで上がった。二倍で破壊が起きるの
は、設計と耐圧限界が近すぎる。構造上の欠陥、老朽化による脆弱化、あるいは
地震により破損していた可能性が考えられる。通常は3倍程度の応力にも耐えら
れる程度の能力はあるはずである。
二倍程度で破損したもう一つの要因は、ほとんど語られないが温度である。
格納容器内雰囲気温度が300度を超えるような事態になれば鋼鉄製の容器は壊れ
なくても200箇所以上ある配管や計装ケーブル類の貫通口に施されている漏洩防
止装置が破損する。
主にエポキシ樹脂などで作られている充填剤やシール類は、耐熱限界が250度
ほどだろうから、300度にもなれば溶けてしまう。
そしていったん溶けるなどの破損が生じると、そこから放射能を含む蒸気が大量
漏出するため、大きな裂け目になっていく。
後に修理に行くことも出来ない。余りに汚染がひどく、誰も損傷箇所に近寄れな
い。ロボットですらあまりの線量に破損してしまうだろう。
(上・下 2回で掲載いたします)
┏┓
┗■2.メルマガ読者からイベント紹介2つ
└── (問合せは主催者へお願いします)
◆「テントを守れ@川柳句会」のお誘い!
あなたの思いや怒りを五七五の川柳に表現してみませんか。
ひとりでも多くの方がテントに立ち寄り、句会に参加してくださることを呼びか
けます。
日 時:6月30日(日)14時開会(13時半受付)
会 場:経産省前テントひろば@第2テント
参加費:無料、定員:18名
主 催:テントひろば応援プロジェクト
連絡先:E-mail takibinokai_poem@yahoo.co.jp(わかち)
携帯 070-6472-1947(乱鬼龍)
[句会]14時より(席題は2題/各2句吐、会場で発表)
選者:乱鬼龍(川柳人)入選句には景品贈呈
[試写会]16時より(試写会のみの参加可、要予約)
「テントに関わる人々をインタビューした作品(清瀬航輝制作:90分前後)」
◆立ちあがった除染労働者
除染事業と除染労働の実態を問う7.6集会
日時:7月6日(土)13:15開場 13:30開会
場所:文京区民センター3A
東京都文京区本郷4-15-14(地下鉄春日・後楽園徒歩2分)
除染事業で働く労働者はピンハネと劣悪な労働条件で使い捨てられ、潤うのは
ゼネコンと業界ばかり。杜撰な安全対策で、既に3名の労災死亡事故が起こって
いる。莫大な予算を費やしながら除染の効果はあがっていない。
何のため、誰のための除染事業なのか。
現場労働者、住民の声を聞き、除染問題について考える。
・争議報告=争議当該・地元組合
・争議から見えてきた除染事業・労働の問題
=なすび(被ばく労働を考えるネットワーク)
・除染を巡る安全衛生問題=西野方庸(関西労働者安全センター)
・除染を巡る法的問題=労働弁護団
・住民からの声=佐藤昌子(郡山市)
・討論
資料代:500円
○主催:被ばく労働を考えるネットワーク
〒111-0021東京都台東区日本堤1-25-11山谷労働者福祉会館気付
090-6477-9358(中村光男)
┏┓
┗■3.新聞・雑誌から3つ
└────
◆原発再稼働阻止へ 反対派が意見交換 八幡浜で80人
四国電力伊方原発(伊方町)の再稼働に反対する「緊急伊方集会」(原発さよ
なら四国ネットワーク主催)が23日、八幡浜市中央の松陰地区公民館で開かれた。
地元や九州、北陸、東北など原発立地地域の反対派住民ら約80人が参加し、再稼
働阻止に向けて意見を交わした。
基調報告で伊方原発反対八西連絡協議会事務局の近藤誠さん(66)が、今月発覚
した3号機燃料集合体への異物付着問題について「いまだに回収できておらず、
大問題だ」と批判。「伊方原発は近くに中央構造線があり、廃炉にすべきだ」と
訴えた。再稼働阻止全国ネットワークの柳田真共同代表(73)は「(新規制基準施
行)の7月8日から5か月間が勝負。現地と全国が一緒になって知恵を絞ろう」
と連携を呼びかけた。
集会参加者は24日、県や伊方町、四電に再稼働反対を申し入れる予定。(渕脇
直樹)(6月24日毎日新聞より)
◆伊方再稼働中止 市民団体が要請 県や伊方町に
脱原発を訴える県内外の市民グループが24日、四国電力伊方原発(伊方町)の
再稼働中止を求める要請文を伊方町や県に提出した。
松山市を拠点に運動する「原発さよなら四国ネットワーク」の呼び掛けに応じ
た大分や福島など15都府県の約50人が伊方町役場を訪れ、要請文を提出。四電が
伊方3号機原子炉への異物混入を同町などに約2ヵ月報告しなかったことに触れ
「全ての事故を過小評価して、情報隠しするのではないかとの疑念を膨らませて
いる」と指摘し、再稼働を認めないよう求めた。要請文を受け取った森口又兵衛
副町長は「事故はあってはならず、四電には現在も厳しく指導している」と述べ
た。
一行は県庁では原子力安全対策課の職員に申し入れ。「伊方で事故が起きれば
西日本だけでなく全国に放射能汚染が広がる」「報告漏れをした四電を信用して
はいけない」などと訴えた。(藤中潤、阪和舞)(6月25日愛媛新聞より)
◆政党の脱原発度 ひと目で チラシ 駅前などで配布へ 反原連
首相官邸前で毎週金曜に脱原発デモを続けている市民グループの首都圏反原発
連合(反原連)は二十五日、七月予定の参院選で投票の参考にしてもらおうと、各
党の脱原発度がひと目で分かるチラシ約五万部を近く配り始めると発表した。
(中略)
また、二月から原発問題に関心の薄い人たちに向け、原発などの基礎知識をま
とめたリーフレットの配布も始めている。一つ目が原発の現状についての基礎知
識、二つ目が放射能の問題で、今回は電気料金の問題を取り上げた。
「原発がないと電気料金が上がる?」「原発が再稼働すれば電気料金は下がる?
」など興味を引きそうな内容を解説。(後略)(6月26日東京新聞より抜粋)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1880】
2013年6月25日(火)その2 地震と原発事故情報-7つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.ヤブロコフ博士講演録の紹介、重要な内容、ぜひ読んで
広瀬 隆
★2.7月13日(土) 泊原発の地元・岩内町へ行こう!
「やめて再稼働 なくせ泊原発 7.13岩内行動」のお誘い
再稼働阻止全国ネットワーク(たんぽぽ舎内)
★3.私達事故の被害者に許しを請い、町並びに町民を復旧し
救済と保証と謝罪を済ませ被害者と示談書を取り交わした後にすることだ
井戸川克隆(前福島県双葉町長)
★4.今の原発はすべて違法、格納容器は全部失格
山崎久隆さん「原子力規制に関するパブコメ」を読んで
小川 治(たんぽぽ舎ボランティア)
★5.『どこの新聞社の社説でしょうか』
尖閣諸島の領有権は「触れないでおこう」方式は日中政府の了解だ
★6.賠償・補償の時効などあり得ない!柏崎刈羽の再稼働もあり得ない!
6.26 東電株主総会当日アクション&デモ(主催:東電前アクション!)
★7.新聞・雑誌から3つ
◆海でトリチウム濃度倍増 福島第一原発 港湾内、汚染水もれか
(6月25日朝日新聞朝刊より抜粋)
◆政府、再除染認めぬ方針 自治体に非公式伝達
説明ないまま政治転換 政治の責任を放棄する行為
(6月16日朝日新聞より抜粋)
◆原発輸出推進「首相は死の商人」共産、社民が批判
(6月18日東京新聞)
━━━━━━━
*6月27日(木)お話会にご参加ください
『反原発ひとすじのたんぽぽ舎』
―25年の歴史とエピソードとこれからのヒント―
お 話:柳田 真さん(たんぽぽ舎共同代表)
日 時:6月27日(木)19時より21時まで
会 場:スペースたんぽぽ(ダイナミックビル4F)
参加費:500円
━━━━━━━
┏┓
┗■1.ヤブロコフ博士講演録
| 重要な内容、ぜひ読んで!!
└──── 広瀬 隆
5月19日に『チェルノブイリ被害の全貌』の著者であるヤブロコフ博士の講演
がおこなわれ、それを、六ヶ所再処理工場反対運動に取り組んできた「三陸の海
を放射能から守る岩手の会」のみなさんが正確にテープ起こしをしてくださり、
下記サイトに掲載されました。
http://homepage3.nifty.com/gatayann/env.htm
この講演録は、大変重要です。質疑応答を含めて、まことに充実した内容です。
必ず最後までお読みください。
┏┓
┗■2.7月13日(土) 泊原発の地元・岩内町へ行こう!
| 「やめて再稼働 なくせ泊原発 7.13岩内行動」のお誘い
└─── 再稼働阻止全国ネットワーク(たんぽぽ舎内)
6月19日に原子力規制委員会が原発新規制基準を決定したことを受け、北海道
電力は7月8日にも泊1~3号機の再稼働を申請すると言っています。
また4月の値上げ申請の折には、1号機は12月、2号機は翌1月、3号機は6
月に再稼働する計画であると公表しました。この動きに、反対の意思表示をしま
しょう。
泊原発が見える岩内町フェリー埠頭に集まり、<原発いらない、命が大事、だ
から再稼働反対>の声を上げていきましょう。
◆日時 2013年7月13日(土)
◆場所 岩内町フェリー埠頭緑地
◆集会 午後1時~午後2時30分、岩内町内デモ 午後2時30分~(小雨決行)
◆参加費 500円
☆バス申込(申し込みは070-5065-5014(山口)まで)
札幌-岩内往復1500円。
【行き】8:45 札幌駅北口団体バス乗り場集合、9:00出発(時間厳守)
【帰り】16:00 出発
主催 7.13岩内行動実行委員会 呼びかけ人代表:斉藤武一
┏┓
┗■3.私達事故の被害者に許しを請い、町並びに町民を復旧し、
|救済と保証と謝罪を済ませ被害者と示談書を取り交わした後にすることだ。
└── 井戸川克隆(前福島県双葉町長)
今晩はいつも情報有難うございます。
原発の持つ危険が分からない者はほとんどいないと思う、しかし、閉鎖的な国
民性と言う分析は危険だが間違いでもない。福島の事故は地球が怒った為では無
いだろうか、事故前の原発建設ラッシュに地球の環境負荷の受け入れの限界を示
したのでは無いかと、私は地震の最中に思った。
地震に向かって早くやめてくれ、原発が壊れてしまうと終わることを必死に祈
った。やはり壊れてしまった、この時の思いが有れば原発の事故の恐ろしさが共
有出来る。私はこの時の思いが忘れることが出来ない、まして放射能の雨を被れ
ば尚更だ、決して再稼働を平気で言う事はできない。
事故の恐ろしさを知らない者達が強引に進める前に、私達事故の被害者に許し
を請い、町並びに町民を復旧し、救済と保証と謝罪を済ませ被害者と示談書を取
り交わした後にすることだ。
更に、事故の反省として放射能は絶対に出さない構造に改造して運転を再開す
ることだ、海域は人類と海生物の貴重な財産なので放射能を放出しない構造に改
造するべきだ。
また事故処理費用を国税で賄うような電力会社は原発を持ち運転することは出
来ない、日本は今急速に少子化に向かっている、事故処理費用を国民が負担出来
る余裕などあり得ない。
子供に負債を残すのはもうやめたいと全国のみなさんが声を出すことを期待し
ます。
┏┓
┗■4.今の原発はすべて違法、格納容器は全部失格
| 山崎久隆さん「原子力規制に関するパブコメ」を読んで
└──── 小川 治 (たんぽぽ舎ボランティア)
山崎久隆さん「原子力規制に関するパブコメ」 (5月10日提出)は、たんぽぽ舎
メルマガに上・中・下の3回に分けて掲載されました。
現在の原発が抱える様々な問題が分かり易く書かれています。
未読の方には是非一読をお勧めします。
以下にパブコメの一部を紹介します。
○今の原発は全て違法に存在する
山崎さんは『再稼働させるなどは、違法の上に違法を重ねる極めて深刻な事態』
と述べています。
危険なのは原発そのものだけでなく、違法に設置されている原発を再稼働させよ
うとするこの国もまた危険な状況にあるということでしょう。それを許す国民も
また同じ。
再稼働に反対するには、多角的な視野が必要と痛感しました。
○格納容器は全部失格である
『その対策は、第二格納容器の設置であろう。原発の隣に格納容器と同程度の
体積を有するタンクを設置し、このタンクに格納容器と同程度の冷却性能を持た
せておけば、格納容器を守ることが出来る。』
山崎さんは学習会で述べていました。「ベントは人道に対する罪である」と。
考えなければならないのは全ての命を守ることだと思います。
┏┓
┗■5.『どこの新聞社の社説でしょうか』
| 尖閣諸島の領有権は「触れないでおこう」方式は日中政府の了解だ
└──── 「孫崎享さん講演会」レジメより
○尖閣諸島の領有権問題は、1972年の時も、昨年夏の日中平和友好条約の調印の
際にも問題になったが、いわゆる「触れないでおこう」方式で処理されてきた。
つまり日中双方とも領土主権を主張し、現実に論争が“存在”することを認めな
がら、この問題を留保し、将来の解決に待つことで日中政府間の了解がついた。
○それは共同声明や条約上の文書にはなっていないが、政府対政府のれっきとし
た“約束こと”であることは間違いない。
約束した以上は、これを順守するのが筋道である。
○尖閣諸島問題に関しては慎重に対処し、決して紛争のタネにしてはならない。
(1979年5月31日)
-----・-----・-----・-----・-----
6月19日スペースたんぽぽにて開催「孫崎享さん講演会」
「TPP何が問題かー原発、TPP などとアメリカ-」レジメより
┏┓
┗■6.賠償・補償の時効などあり得ない! 柏崎刈羽の再稼働もあり得ない!
| 6.26 東電株主総会当日アクション&デモ
└──主催:東電前アクション!
《株主に「脱原発と賠償を」アピール》
日時:6/26(水)午前9時~ アクション開始
場所:代々木第一体育館原宿側出入口付近にて(JR原宿駅徒歩5分)
《東電本店に向けてデモ》
日時:6/26(水)午後7時~
場所:日比谷公園霞門集合開始 デモ行進出発午後7時半~
日比谷公園霞門⇒環境省(原子力規制委員会)「再稼働を認めるな!」
⇒経産省「再稼働反対!原発輸出反対!テント撤去策動やめろ!」
⇒文科省「もんじゅ再開あきらめろ!」
⇒東電本店「賠償・加害責任に時効なし!柏崎刈羽再稼働許さない!」
このような趣旨・コースでデモを行います!
要求すべき項目は無数にありますが、今回前面に出して訴えたいのは
以下の2つです。
(1)事故被害者/被ばく労働者への賠償・補償に「時効」などあり得ない!
無期限に賠償・補償請求に応じることを確約し、まともな賠償・補償を行うこと。
(2)柏崎刈羽原発の再稼働断念。詳細はBLOG: http://antitepco.ldblog.jp/
をご覧下さい。(園 良太)
┏┓
┗■7.新聞・雑誌から3つ
└────
◆海でトリチウム濃度倍増 福島第一原発 港湾内、汚染水もれか
東京電力は24日、福島第一原発の港湾内の海水から、原発事故後、最高濃度
となる放射性物質のトリチウム(三重水素)が検出されたと発表した。
汚染水が土中から海に漏れている可能性があるとみて詳しく調べる。
東電によると濃度が上昇したのは1~4号機取水口北側の港湾内。
6月21日に採取した海水から、1リットルあたり1100ベクレルが検出され
た。10日の測定値500ベクレルに比べて倍増していた。
さらに、井戸に近い1、2号機の取水口付近でも、910ベクレルを検出。前
回14日は600ベクレルだった。港湾内の、これまでの測定値の最大は201
1年10月の920ベクレルで、この1年間は100~200ベクレル程度で推
移していた。
トリチウムは水素の放射性同位体。天然にも存在するが、原子炉の冷却水で生
じる。水として存在するため、放射性セシウムなどのように吸着させて除去する
ことが難しい。体内に取り込んだ場合でも比較的早く排出される。(中略)
福島県漁協連合会の野崎哲会長は「原因や対策について東電の説明を待ちたい」
と話した。福島県沖の漁業への影響については、「まだ今回の事態の大きさがよ
くわからないが、こうしたことが何度も重なれば、不安をつのらせる組合員が増
えてくるだろう」と心配していた。(6月25日朝日新聞朝刊より抜粋)
◆政府、再除染認めぬ方針 自治体に非公式伝達
説明ないまま政治転換 政治の責任を放棄する行為
福島第一原発事故後の除染について、政府が自治体に対し、今年度の計画達成
は難しいことや、作業しても放射線量が下がらない場所の再除染は認めない考え
を非公式に伝えていたことが分かった。
「除染を加速させる」という公式見解と矛盾しており、明確な説明がないまま政
策転換に動き出した。(後略)(6月16日朝日新聞より抜粋)
◆原発輸出推進「首相は死の商人」共産、社民が批判
安倍晋三首相が東欧四か国首脳と発表した共同声明で、原発輸出に前向きな方
針を示したことに対し、共産党の市田忠義書記局長と社民党の福島瑞穂党首はそ
れぞれ十七日の記者会見で、「死の商人」との表現で批判した。
市田氏は「東京電力福島第一原発事故がいまだ収束せず、制御不能の状態の下
で、海外に売り込むことは死の商人と言われても仕方がない重大な問題だ」と指
摘。福島氏も「たくさんの被災者、避難者を生んだ原発事故の反省が全くない。
まさに死の商人として世界を歩いている」と述べた。(6月18日東京新聞)
2013年6月25日(火)その2 地震と原発事故情報-7つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.ヤブロコフ博士講演録の紹介、重要な内容、ぜひ読んで
広瀬 隆
★2.7月13日(土) 泊原発の地元・岩内町へ行こう!
「やめて再稼働 なくせ泊原発 7.13岩内行動」のお誘い
再稼働阻止全国ネットワーク(たんぽぽ舎内)
★3.私達事故の被害者に許しを請い、町並びに町民を復旧し
救済と保証と謝罪を済ませ被害者と示談書を取り交わした後にすることだ
井戸川克隆(前福島県双葉町長)
★4.今の原発はすべて違法、格納容器は全部失格
山崎久隆さん「原子力規制に関するパブコメ」を読んで
小川 治(たんぽぽ舎ボランティア)
★5.『どこの新聞社の社説でしょうか』
尖閣諸島の領有権は「触れないでおこう」方式は日中政府の了解だ
★6.賠償・補償の時効などあり得ない!柏崎刈羽の再稼働もあり得ない!
6.26 東電株主総会当日アクション&デモ(主催:東電前アクション!)
★7.新聞・雑誌から3つ
◆海でトリチウム濃度倍増 福島第一原発 港湾内、汚染水もれか
(6月25日朝日新聞朝刊より抜粋)
◆政府、再除染認めぬ方針 自治体に非公式伝達
説明ないまま政治転換 政治の責任を放棄する行為
(6月16日朝日新聞より抜粋)
◆原発輸出推進「首相は死の商人」共産、社民が批判
(6月18日東京新聞)
━━━━━━━
*6月27日(木)お話会にご参加ください
『反原発ひとすじのたんぽぽ舎』
―25年の歴史とエピソードとこれからのヒント―
お 話:柳田 真さん(たんぽぽ舎共同代表)
日 時:6月27日(木)19時より21時まで
会 場:スペースたんぽぽ(ダイナミックビル4F)
参加費:500円
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┗■1.ヤブロコフ博士講演録
| 重要な内容、ぜひ読んで!!
└──── 広瀬 隆
5月19日に『チェルノブイリ被害の全貌』の著者であるヤブロコフ博士の講演
がおこなわれ、それを、六ヶ所再処理工場反対運動に取り組んできた「三陸の海
を放射能から守る岩手の会」のみなさんが正確にテープ起こしをしてくださり、
下記サイトに掲載されました。
http://homepage3.nifty.com/gatayann/env.htm
この講演録は、大変重要です。質疑応答を含めて、まことに充実した内容です。
必ず最後までお読みください。
┏┓
┗■2.7月13日(土) 泊原発の地元・岩内町へ行こう!
| 「やめて再稼働 なくせ泊原発 7.13岩内行動」のお誘い
└─── 再稼働阻止全国ネットワーク(たんぽぽ舎内)
6月19日に原子力規制委員会が原発新規制基準を決定したことを受け、北海道
電力は7月8日にも泊1~3号機の再稼働を申請すると言っています。
また4月の値上げ申請の折には、1号機は12月、2号機は翌1月、3号機は6
月に再稼働する計画であると公表しました。この動きに、反対の意思表示をしま
しょう。
泊原発が見える岩内町フェリー埠頭に集まり、<原発いらない、命が大事、だ
から再稼働反対>の声を上げていきましょう。
◆日時 2013年7月13日(土)
◆場所 岩内町フェリー埠頭緑地
◆集会 午後1時~午後2時30分、岩内町内デモ 午後2時30分~(小雨決行)
◆参加費 500円
☆バス申込(申し込みは070-5065-5014(山口)まで)
札幌-岩内往復1500円。
【行き】8:45 札幌駅北口団体バス乗り場集合、9:00出発(時間厳守)
【帰り】16:00 出発
主催 7.13岩内行動実行委員会 呼びかけ人代表:斉藤武一
┏┓
┗■3.私達事故の被害者に許しを請い、町並びに町民を復旧し、
|救済と保証と謝罪を済ませ被害者と示談書を取り交わした後にすることだ。
└── 井戸川克隆(前福島県双葉町長)
今晩はいつも情報有難うございます。
原発の持つ危険が分からない者はほとんどいないと思う、しかし、閉鎖的な国
民性と言う分析は危険だが間違いでもない。福島の事故は地球が怒った為では無
いだろうか、事故前の原発建設ラッシュに地球の環境負荷の受け入れの限界を示
したのでは無いかと、私は地震の最中に思った。
地震に向かって早くやめてくれ、原発が壊れてしまうと終わることを必死に祈
った。やはり壊れてしまった、この時の思いが有れば原発の事故の恐ろしさが共
有出来る。私はこの時の思いが忘れることが出来ない、まして放射能の雨を被れ
ば尚更だ、決して再稼働を平気で言う事はできない。
事故の恐ろしさを知らない者達が強引に進める前に、私達事故の被害者に許し
を請い、町並びに町民を復旧し、救済と保証と謝罪を済ませ被害者と示談書を取
り交わした後にすることだ。
更に、事故の反省として放射能は絶対に出さない構造に改造して運転を再開す
ることだ、海域は人類と海生物の貴重な財産なので放射能を放出しない構造に改
造するべきだ。
また事故処理費用を国税で賄うような電力会社は原発を持ち運転することは出
来ない、日本は今急速に少子化に向かっている、事故処理費用を国民が負担出来
る余裕などあり得ない。
子供に負債を残すのはもうやめたいと全国のみなさんが声を出すことを期待し
ます。
┏┓
┗■4.今の原発はすべて違法、格納容器は全部失格
| 山崎久隆さん「原子力規制に関するパブコメ」を読んで
└──── 小川 治 (たんぽぽ舎ボランティア)
山崎久隆さん「原子力規制に関するパブコメ」 (5月10日提出)は、たんぽぽ舎
メルマガに上・中・下の3回に分けて掲載されました。
現在の原発が抱える様々な問題が分かり易く書かれています。
未読の方には是非一読をお勧めします。
以下にパブコメの一部を紹介します。
○今の原発は全て違法に存在する
山崎さんは『再稼働させるなどは、違法の上に違法を重ねる極めて深刻な事態』
と述べています。
危険なのは原発そのものだけでなく、違法に設置されている原発を再稼働させよ
うとするこの国もまた危険な状況にあるということでしょう。それを許す国民も
また同じ。
再稼働に反対するには、多角的な視野が必要と痛感しました。
○格納容器は全部失格である
『その対策は、第二格納容器の設置であろう。原発の隣に格納容器と同程度の
体積を有するタンクを設置し、このタンクに格納容器と同程度の冷却性能を持た
せておけば、格納容器を守ることが出来る。』
山崎さんは学習会で述べていました。「ベントは人道に対する罪である」と。
考えなければならないのは全ての命を守ることだと思います。
┏┓
┗■5.『どこの新聞社の社説でしょうか』
| 尖閣諸島の領有権は「触れないでおこう」方式は日中政府の了解だ
└──── 「孫崎享さん講演会」レジメより
○尖閣諸島の領有権問題は、1972年の時も、昨年夏の日中平和友好条約の調印の
際にも問題になったが、いわゆる「触れないでおこう」方式で処理されてきた。
つまり日中双方とも領土主権を主張し、現実に論争が“存在”することを認めな
がら、この問題を留保し、将来の解決に待つことで日中政府間の了解がついた。
○それは共同声明や条約上の文書にはなっていないが、政府対政府のれっきとし
た“約束こと”であることは間違いない。
約束した以上は、これを順守するのが筋道である。
○尖閣諸島問題に関しては慎重に対処し、決して紛争のタネにしてはならない。
(1979年5月31日)
-----・-----・-----・-----・-----
6月19日スペースたんぽぽにて開催「孫崎享さん講演会」
「TPP何が問題かー原発、TPP などとアメリカ-」レジメより
┏┓
┗■6.賠償・補償の時効などあり得ない! 柏崎刈羽の再稼働もあり得ない!
| 6.26 東電株主総会当日アクション&デモ
└──主催:東電前アクション!
《株主に「脱原発と賠償を」アピール》
日時:6/26(水)午前9時~ アクション開始
場所:代々木第一体育館原宿側出入口付近にて(JR原宿駅徒歩5分)
《東電本店に向けてデモ》
日時:6/26(水)午後7時~
場所:日比谷公園霞門集合開始 デモ行進出発午後7時半~
日比谷公園霞門⇒環境省(原子力規制委員会)「再稼働を認めるな!」
⇒経産省「再稼働反対!原発輸出反対!テント撤去策動やめろ!」
⇒文科省「もんじゅ再開あきらめろ!」
⇒東電本店「賠償・加害責任に時効なし!柏崎刈羽再稼働許さない!」
このような趣旨・コースでデモを行います!
要求すべき項目は無数にありますが、今回前面に出して訴えたいのは
以下の2つです。
(1)事故被害者/被ばく労働者への賠償・補償に「時効」などあり得ない!
無期限に賠償・補償請求に応じることを確約し、まともな賠償・補償を行うこと。
(2)柏崎刈羽原発の再稼働断念。詳細はBLOG: http://antitepco.ldblog.jp/
をご覧下さい。(園 良太)
┏┓
┗■7.新聞・雑誌から3つ
└────
◆海でトリチウム濃度倍増 福島第一原発 港湾内、汚染水もれか
東京電力は24日、福島第一原発の港湾内の海水から、原発事故後、最高濃度
となる放射性物質のトリチウム(三重水素)が検出されたと発表した。
汚染水が土中から海に漏れている可能性があるとみて詳しく調べる。
東電によると濃度が上昇したのは1~4号機取水口北側の港湾内。
6月21日に採取した海水から、1リットルあたり1100ベクレルが検出され
た。10日の測定値500ベクレルに比べて倍増していた。
さらに、井戸に近い1、2号機の取水口付近でも、910ベクレルを検出。前
回14日は600ベクレルだった。港湾内の、これまでの測定値の最大は201
1年10月の920ベクレルで、この1年間は100~200ベクレル程度で推
移していた。
トリチウムは水素の放射性同位体。天然にも存在するが、原子炉の冷却水で生
じる。水として存在するため、放射性セシウムなどのように吸着させて除去する
ことが難しい。体内に取り込んだ場合でも比較的早く排出される。(中略)
福島県漁協連合会の野崎哲会長は「原因や対策について東電の説明を待ちたい」
と話した。福島県沖の漁業への影響については、「まだ今回の事態の大きさがよ
くわからないが、こうしたことが何度も重なれば、不安をつのらせる組合員が増
えてくるだろう」と心配していた。(6月25日朝日新聞朝刊より抜粋)
◆政府、再除染認めぬ方針 自治体に非公式伝達
説明ないまま政治転換 政治の責任を放棄する行為
福島第一原発事故後の除染について、政府が自治体に対し、今年度の計画達成
は難しいことや、作業しても放射線量が下がらない場所の再除染は認めない考え
を非公式に伝えていたことが分かった。
「除染を加速させる」という公式見解と矛盾しており、明確な説明がないまま政
策転換に動き出した。(後略)(6月16日朝日新聞より抜粋)
◆原発輸出推進「首相は死の商人」共産、社民が批判
安倍晋三首相が東欧四か国首脳と発表した共同声明で、原発輸出に前向きな方
針を示したことに対し、共産党の市田忠義書記局長と社民党の福島瑞穂党首はそ
れぞれ十七日の記者会見で、「死の商人」との表現で批判した。
市田氏は「東京電力福島第一原発事故がいまだ収束せず、制御不能の状態の下
で、海外に売り込むことは死の商人と言われても仕方がない重大な問題だ」と指
摘。福島氏も「たくさんの被災者、避難者を生んだ原発事故の反省が全くない。
まさに死の商人として世界を歩いている」と述べた。(6月18日東京新聞)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1879】
2013年6月25日(火)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.地球にとって非常に重要な場所となった一軒のかわいい家
「あさこはうす」を訪れて(大間現地ツアー報告 2)
氏家 (大間原発おおまちがい現地ツアー参加)
★2.放射能汚染を軽く見せるペテン (下)
補償を値切るためのごまかし
★3.メルマガ読者からイベント紹介(問合せは主催者へお願いします)
◆6/29原発推進、憲法改悪、TPP参加の安倍政権にNOをつきつけよう
もぉ~だまされない!さよなら安倍デモ 浦和駅西口集合
★4.新聞・雑誌より
◆MOX燃料 27日にも搬入 関西高浜原発、震災後初
プルトニウムたまる一方 関電は再稼働優先
★5.愛媛県伊方原発周辺に住む住民から、経産大臣へ6点の要請
放射能を出さない原子炉を前に36年ぶりの安堵の日々、
今後、原発再稼働をやめて
━━━━━━━
※6月26日(水)東京電力株主総会 9時から11時ころまで、ビラ配布
会場:国立代々木第一体育館
━━━━━━━
┏┓
┗■1.地球にとって非常に重要な場所となった一軒のかわいい家
| 「あさこはうす」を訪れて(大間現地ツアー報告 2)
└──── 氏家 (大間原発おおまちがい現地ツアー参加)
実際に訪れた「あさこはうす」は広い敷地はあるものの、写真での印象とは異
なり「おかしの家」を連想させるような小さな家だった。
敷地面積130万平方mの大間原発の1%にも満たないあさこはうすの存在その
ものが大間原発の後ろめたさを表しているではないか!
あさこはうすは大間原発にとって「目の上のたんこぶ」なのだ。
あさこはうすがなかったら…恐ろしくて私には想像できない。
どれほど札束を積まれても、どんな脅迫にも屈しなかった最後の地権者・熊谷
あさ子さんの意志を継ぐ娘の小笠原厚子さんがしっかりと守るあさこはうすの存
在が今ほど多くの共感を呼びその重要性が認識されている時代はないだろう。
大間へ向かう途中、六ヶ所村の「花とハーブの里」に立ち寄り、菊川慶子さん
のお話を聞くことができた。そこで買った冊子『六ヶ所村三角小屋からあなたへ』
(1994年発行)には、当時地元で反原発運動をしていた人達の穏やかな日常と原発
への言い知れぬ不安が綴られている。東京電力が起こした、福島第一原発の大事
故以前には原発に無関心だった人が多かったことを考えれば、20年近く前の東北
で原発や核に反対していた人達はおそらく「点」だった。日本の他の地域でも同
様の運動があっただろうが、やはりそれぞれが点でしかなかっただろう。
しかし、原発事故の脅威を知った今の日本でそれは「面」になり得る。無数の
人達が反原発を訴え、支持し、連帯することによってそれは大きな面になるのだ。
点を結んで面にし、それをいかに拡大し強化するか―しかも早急に―が最も大
切だろうし、私はそのことでしか熊谷さんの信念は貫かれず、人々の命や地球全
体の安全もまた、確保できないと思う。
今や、一軒のかわいい家は、一度事故が起きれば地球を丸ごと巻き込む可能性
のある「フルMOX燃料による原発稼働」という、人類が経験したことのない危
険を回避できるかどうかを左右する位置にある。
あさこはうすは、危険な施設を造らせないため、地球にとって非常に重要な場
所となった。
┏┓
┗■2.放射能汚染を軽く見せるペテン (下)
| 補償を値切るためのごまかし
└────
補償を値切るためのごまかし
福島大学でも、学食周辺など学生が通る広場が2012年3月に除染され、そ
こにポストが設置された。当時表示板には0・23などの数値が示されていたが、
周囲は0・8~0・9μSv/時だったという。権力から束縛されない、自由な
「真理探究の場」であるはずの大学で、それも福島原発事故のあった地元の大学
で、人々を欺くためのごまかしが行われている。
飯舘村の長谷川さんは、線量の高い地区でも測定を行った。蕨平では、ポスト
で4・5μSv/時。30m離れて測ると、9μSv/時になった。比曽地区では、ポ
ストで2・4μSv/時、30m離れると5・6μSv/時を示した。実態は公表値の
2倍以上の汚染だったという。
長谷川さんががこの問題を重視するのは、次のような理由だ。「10年後、20年
後、今の子どもたちの身体に異常が出てきた時に、国との補償交渉で必ずポスト
の数値が出されるに違いありません。ポストの数値が実測値の半分の場所もたく
さんあり、この数値を根拠に事故と健康被害の因果関係を否定されてしまうこと
になりかねません」。
長谷川さんは、2011年の12月から、前田地区全55戸の玄関先で放射線量を
測定・記録する活動を続けている。「結果を見ると、平均的には少しずつ下がっ
ています。でも、とても子どもが暮らせる環境ではない」と肩を落とす。
「子ども福島ネット」の深田和秀さんは、「帰還事業の道具だ」と指摘する。
空間線量を低く誤解させることで、県外避難した県民の帰還を促し、「復興」を
アピールしたい県の意向がごまかしを招いている、と語る。
小出裕章さんは、「ポストは除染をし、きれいに整地した場所に検査機を置い
ているわけだから、周辺地域より低い値が出るのは当たり前」とコメント。今中
助教は、「こんなごまかしは、専門家でなくても誰でも検証できること。未だに
改善されず、放置されていること事態が異常」と語る。
ポストの測定値が当該地域の放射能汚染値としては全く使えないことは、実証
済だ。にもかかわらず、これが公的な数値として記録され、東電による補償など
の判断基準になっていくとすれば、誰が得をし、誰が損をするのか?明らかだ。
政府・自治体がポスト測定値のごまかしを誰のために行っているのかも、同様だ。
※(人民新聞6月5日通巻1483号より、了解を得て掲載)
上・中・下の3回に分けて掲載しました。
┏┓
┗■3.メルマガ読者からイベント紹介(問合せは主催者へお願いします)
└────
◆原発推進、憲法改悪、TPP参加の安倍政権にNOをつきつけよう
もぉ~だまされない!さよなら安倍デモ
6月29日(土)浦和駅西口14時集合 15時デモ出発 ※雨天決行
福島忘れて再稼働、原発輸出セールスに励む安倍首相。
憲法96条改変で、9条の改悪めざし日本を戦争する国に変えようとする自民党。
TPP反対の選挙公約破りにほおかぶり。
「最後の一人まで」解決するはずの年金問題忘れたか。
アメリカの顔色うかがい発言がコロコロ変わる安倍晋三。
戦車に乗り軍服姿ではしゃぐとは、
シビリアンコントロールも憲法も理解できない安倍晋三。
民主政治も立憲主義もあったもんじゃない。
マスコミつかって誘導し、国民あざむく安倍政権。
コレじゃ戦前に逆戻り。不安倍増、安倍晋三。
あべこべ安倍にアッカンベー!
主 催:さよなら安倍デモ実行委員会
連絡先:TEL 048-834-1232(市民じゃ~なる)
┏┓
┗■4.新聞・雑誌より
└────
◆MOX燃料 27日にも搬入 関西高浜原発、震災後初
プルトニウムたまる一方 関電は再稼働優先
原発の使用済み燃料を再処理したプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)
燃料が27日にも、フランスから関西電力高浜原発(福井県)に運び込まれる。
搬入は東京電力福島第一原発事故後初めて。関電は7月上旬、MOX燃料を使っ
たプルサーマル発電の再開を前提に高浜3、4号機の再稼働を国に申請する。
搬入されるMOX燃料は、関電の原発から出た使用済み燃料を仏工場で加工し
た燃料集合体。全20体中何体運び込むか、関電は明らかにしていない。201
1年に運ぶ予定だったが、東日本大震災の影響で延期されていた。
原発の使用済み核燃料から取り出したプルトニウムを利用する「核燃料サイク
ル」を日本は国策として進めてきた。しかし、うまくいかずに大量のプルトニウ
ムがたまっている。
関電のMOX燃料集合体20体中のプルトニウムは推定900キロ。原子力委
員会によると、これを含む日本の保有量は国内に約9トン、再処理を依頼した英
仏に約35トンの計約44トン。長崎型原爆5千発分にあたる。
ここまで増えたのは、プルトニウムを使う計画が進まないからだ。元々は「高
速増殖炉」で使うはずだったが、1995年のもんじゅのナトリウム漏れ事故で
見通しが立たなくなった。
国はプルサーマル計画を主役に格上げした。電力各社は16~18基で実施す
る目標を掲げたが、不祥事などで実施は4基にとどまる。
そこに福島第一原発事故が起き、ほとんどの原発が止まった。7月施行の新規
制基準への適合が難しく、さらに長期停止や廃炉に追い込まれる原発が出るとみ
られる。電力各社は、事故で廃炉になった福島第一3号機を除いて実施済みの3
基はプルサーマルを継続する予定だが、新たな実施は容易ではない。(中略)
■関電は再稼働優先
MOX燃料が6月末に高浜原発に来ることが決まってから、関電幹部は頭を抱
えている。「大事なのは再稼働。今、地元を刺激するのは避けたい」
もともと東日本大震災前に手配した。震災で納入を先送りしていたが、フラン
スから引き取りを強く求められ、原発再稼働の申請直前にぶつかってしまった。
2012年度に2434億円の大赤字を出した関電。「原発を動かすしかない」
として、7月8日に新しい規制基準が施行されれば、すぐに原子力規制委員会に
高浜3、4号機などの再稼働を申請するつもりだ。
7月の申請は高浜など4電力・計12基の見込み。このうちプルサーマル発電
をしていたのは高浜3号機、四国電力伊方3号機(愛媛県)、九州電力玄海3号
機(佐賀県)で、プルサーマルを前提に申請する。
四電と九電は再稼働が認められれば、プルサーマルも再開する見通しだ。一方、
関電の八木誠社長は「国の政策の動きや地元の理解を踏まえて判断する」と述べ、
実際に再開するかは明言していない。(後略)(6月25日朝日新聞朝刊より抜粋)
┏┓
┗■5.愛媛県伊方原発周辺に住む住民から、経産大臣へ6点の要請
| 放射能を出さない原子炉を前に36年ぶりの安堵の日々、
| 今後、原発再稼働をやめて
└────
要 請 書
茂木敏充経済産業大臣殿
2013年6月3日 伊方原発反対八西連絡協議会
○ 私達は、愛媛県伊方町に立地する四国電力・伊方原子力発電所(以下、伊方
原発と略す)の周辺に暮らす住民です。伊方原発は1977年に1号炉が運転を開始
して以来、2号炉は1982年、3号炉も1994年に運転を始めました。以来、一昨年
1月に2号炉が運転を停止するまでの36年間に亙り、3基が相次いで運転を続け
てきました。現在は3基が停止しており、私たちは放射能を出さない原子炉を前
に36年ぶりの安堵の日々を送ることが出来ています。無論、核燃料プールの中に
は核燃料、使用済み核燃料が保管されており、その冷却が出来なくなる事態に陥
るかもしれないという大きな不安の元はそのままです。
しかし、こうした3基の運転停止は、2011年3月11日に発生した、東日本大震災
とそれに伴う福島第一原発の大事故という悲惨な結果としてもたらされたもので
あり、率直に喜べる事態ではありません。もし、原発の運転再開が強行されるよ
うな事態になれば、福島原発事故と同様か、それを上回るような悲惨な事態が引
き起こされる恐れがあるのです。
○ そうした私達の不安と危惧を知りながら、茂木大臣は、関西電力・大飯原発
3・4号炉の運転を現在まで容認しています。さらに、今年秋にも他の原発の再
稼動の可能性もあると表明しています。その上に、去る2月に電力会社や原発メ
ーカーのトップで作る「エネルギー・原子力政策懇談会」が安倍首相に提出した、
原発再稼動の促進や、原発輸出の推進などを求めた提言の作成に経産省が関与し
ていることも明らかになりました。
安全規制の見直しで原子炉安全規制は経産省の傘下から、環境省の外局機関へ
移行しました。しかし、それは、経産省が安全を考慮する義務から外れたという
ことではありません。憲法において「生命、自由、及び幸福追求の権利はー最大
に保障する」と明記されています。それは経産省のみならず、全ての公共機関、
公務員、閣僚が遵守すべきものです。
○ 7月に提出されるとされている新安全規制基準そのものにも、多くの重大な
不備がありますが、その基準に照らした審査すらもいい加減に済ませて、電力会
社などが電力不足を口実に、実際には「燃料代が懸かる=儲けが減る」との理由
で要求している再稼動に同調する茂木大臣の姿勢や、原子力推進に一方的に肩入
れする経産省の姿勢は到底容認できるものではなく、強く抗議します。以上を踏
まえて、次の通り要請します。
1.福島第一原発の実質的な事故収束、放射性ガス、汚染水の防止及び安全管理
を早急に実行する。事故被災者、被ばく者の健康調査、生活保障、避難・安全対
策を徹底すること。
2.全ての原発の再稼動は認めないこと。早急に廃炉手段を講じること。
3.原発内に保管する核燃料、使用済み燃料を撤去し、安全性を確保すること。
4.使用済み核燃料の再処理工場を稼動させず、中止すること。
5.原発の海外輸出は行わないこと。
6.経産省前テントの明渡請求訴訟を直ちに取り下げること。
以上
──────────
【編集部より】
メルマガ読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他投稿歓迎。
「集会・デモ・講演会のお知らせ」に関しては、平等に掲載するため
日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先などを400文字
以内で、またその他投稿に関しては400~800文字以内でタイトル及び
内容をお送り下さい。宛先は、magazine@tanpoposya.net です。
なお、お送り頂いた投稿は集会・デモ・講演会のお知らせを含めて紙面の
都合上すべてを掲載できない場合があります。予めご了承ください。
☆ひきつづき、たんぽぽ舎の活動・日刊メルマガ=「地震と事故情報」への
カンパを受け付けていますので、よろしくお願い致します。
郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 口座番号 00180-1-403856
2013年6月25日(火)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.地球にとって非常に重要な場所となった一軒のかわいい家
「あさこはうす」を訪れて(大間現地ツアー報告 2)
氏家 (大間原発おおまちがい現地ツアー参加)
★2.放射能汚染を軽く見せるペテン (下)
補償を値切るためのごまかし
★3.メルマガ読者からイベント紹介(問合せは主催者へお願いします)
◆6/29原発推進、憲法改悪、TPP参加の安倍政権にNOをつきつけよう
もぉ~だまされない!さよなら安倍デモ 浦和駅西口集合
★4.新聞・雑誌より
◆MOX燃料 27日にも搬入 関西高浜原発、震災後初
プルトニウムたまる一方 関電は再稼働優先
★5.愛媛県伊方原発周辺に住む住民から、経産大臣へ6点の要請
放射能を出さない原子炉を前に36年ぶりの安堵の日々、
今後、原発再稼働をやめて
━━━━━━━
※6月26日(水)東京電力株主総会 9時から11時ころまで、ビラ配布
会場:国立代々木第一体育館
━━━━━━━
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┗■1.地球にとって非常に重要な場所となった一軒のかわいい家
| 「あさこはうす」を訪れて(大間現地ツアー報告 2)
└──── 氏家 (大間原発おおまちがい現地ツアー参加)
実際に訪れた「あさこはうす」は広い敷地はあるものの、写真での印象とは異
なり「おかしの家」を連想させるような小さな家だった。
敷地面積130万平方mの大間原発の1%にも満たないあさこはうすの存在その
ものが大間原発の後ろめたさを表しているではないか!
あさこはうすは大間原発にとって「目の上のたんこぶ」なのだ。
あさこはうすがなかったら…恐ろしくて私には想像できない。
どれほど札束を積まれても、どんな脅迫にも屈しなかった最後の地権者・熊谷
あさ子さんの意志を継ぐ娘の小笠原厚子さんがしっかりと守るあさこはうすの存
在が今ほど多くの共感を呼びその重要性が認識されている時代はないだろう。
大間へ向かう途中、六ヶ所村の「花とハーブの里」に立ち寄り、菊川慶子さん
のお話を聞くことができた。そこで買った冊子『六ヶ所村三角小屋からあなたへ』
(1994年発行)には、当時地元で反原発運動をしていた人達の穏やかな日常と原発
への言い知れぬ不安が綴られている。東京電力が起こした、福島第一原発の大事
故以前には原発に無関心だった人が多かったことを考えれば、20年近く前の東北
で原発や核に反対していた人達はおそらく「点」だった。日本の他の地域でも同
様の運動があっただろうが、やはりそれぞれが点でしかなかっただろう。
しかし、原発事故の脅威を知った今の日本でそれは「面」になり得る。無数の
人達が反原発を訴え、支持し、連帯することによってそれは大きな面になるのだ。
点を結んで面にし、それをいかに拡大し強化するか―しかも早急に―が最も大
切だろうし、私はそのことでしか熊谷さんの信念は貫かれず、人々の命や地球全
体の安全もまた、確保できないと思う。
今や、一軒のかわいい家は、一度事故が起きれば地球を丸ごと巻き込む可能性
のある「フルMOX燃料による原発稼働」という、人類が経験したことのない危
険を回避できるかどうかを左右する位置にある。
あさこはうすは、危険な施設を造らせないため、地球にとって非常に重要な場
所となった。
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┗■2.放射能汚染を軽く見せるペテン (下)
| 補償を値切るためのごまかし
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補償を値切るためのごまかし
福島大学でも、学食周辺など学生が通る広場が2012年3月に除染され、そ
こにポストが設置された。当時表示板には0・23などの数値が示されていたが、
周囲は0・8~0・9μSv/時だったという。権力から束縛されない、自由な
「真理探究の場」であるはずの大学で、それも福島原発事故のあった地元の大学
で、人々を欺くためのごまかしが行われている。
飯舘村の長谷川さんは、線量の高い地区でも測定を行った。蕨平では、ポスト
で4・5μSv/時。30m離れて測ると、9μSv/時になった。比曽地区では、ポ
ストで2・4μSv/時、30m離れると5・6μSv/時を示した。実態は公表値の
2倍以上の汚染だったという。
長谷川さんががこの問題を重視するのは、次のような理由だ。「10年後、20年
後、今の子どもたちの身体に異常が出てきた時に、国との補償交渉で必ずポスト
の数値が出されるに違いありません。ポストの数値が実測値の半分の場所もたく
さんあり、この数値を根拠に事故と健康被害の因果関係を否定されてしまうこと
になりかねません」。
長谷川さんは、2011年の12月から、前田地区全55戸の玄関先で放射線量を
測定・記録する活動を続けている。「結果を見ると、平均的には少しずつ下がっ
ています。でも、とても子どもが暮らせる環境ではない」と肩を落とす。
「子ども福島ネット」の深田和秀さんは、「帰還事業の道具だ」と指摘する。
空間線量を低く誤解させることで、県外避難した県民の帰還を促し、「復興」を
アピールしたい県の意向がごまかしを招いている、と語る。
小出裕章さんは、「ポストは除染をし、きれいに整地した場所に検査機を置い
ているわけだから、周辺地域より低い値が出るのは当たり前」とコメント。今中
助教は、「こんなごまかしは、専門家でなくても誰でも検証できること。未だに
改善されず、放置されていること事態が異常」と語る。
ポストの測定値が当該地域の放射能汚染値としては全く使えないことは、実証
済だ。にもかかわらず、これが公的な数値として記録され、東電による補償など
の判断基準になっていくとすれば、誰が得をし、誰が損をするのか?明らかだ。
政府・自治体がポスト測定値のごまかしを誰のために行っているのかも、同様だ。
※(人民新聞6月5日通巻1483号より、了解を得て掲載)
上・中・下の3回に分けて掲載しました。
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┗■3.メルマガ読者からイベント紹介(問合せは主催者へお願いします)
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◆原発推進、憲法改悪、TPP参加の安倍政権にNOをつきつけよう
もぉ~だまされない!さよなら安倍デモ
6月29日(土)浦和駅西口14時集合 15時デモ出発 ※雨天決行
福島忘れて再稼働、原発輸出セールスに励む安倍首相。
憲法96条改変で、9条の改悪めざし日本を戦争する国に変えようとする自民党。
TPP反対の選挙公約破りにほおかぶり。
「最後の一人まで」解決するはずの年金問題忘れたか。
アメリカの顔色うかがい発言がコロコロ変わる安倍晋三。
戦車に乗り軍服姿ではしゃぐとは、
シビリアンコントロールも憲法も理解できない安倍晋三。
民主政治も立憲主義もあったもんじゃない。
マスコミつかって誘導し、国民あざむく安倍政権。
コレじゃ戦前に逆戻り。不安倍増、安倍晋三。
あべこべ安倍にアッカンベー!
主 催:さよなら安倍デモ実行委員会
連絡先:TEL 048-834-1232(市民じゃ~なる)
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┗■4.新聞・雑誌より
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◆MOX燃料 27日にも搬入 関西高浜原発、震災後初
プルトニウムたまる一方 関電は再稼働優先
原発の使用済み燃料を再処理したプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)
燃料が27日にも、フランスから関西電力高浜原発(福井県)に運び込まれる。
搬入は東京電力福島第一原発事故後初めて。関電は7月上旬、MOX燃料を使っ
たプルサーマル発電の再開を前提に高浜3、4号機の再稼働を国に申請する。
搬入されるMOX燃料は、関電の原発から出た使用済み燃料を仏工場で加工し
た燃料集合体。全20体中何体運び込むか、関電は明らかにしていない。201
1年に運ぶ予定だったが、東日本大震災の影響で延期されていた。
原発の使用済み核燃料から取り出したプルトニウムを利用する「核燃料サイク
ル」を日本は国策として進めてきた。しかし、うまくいかずに大量のプルトニウ
ムがたまっている。
関電のMOX燃料集合体20体中のプルトニウムは推定900キロ。原子力委
員会によると、これを含む日本の保有量は国内に約9トン、再処理を依頼した英
仏に約35トンの計約44トン。長崎型原爆5千発分にあたる。
ここまで増えたのは、プルトニウムを使う計画が進まないからだ。元々は「高
速増殖炉」で使うはずだったが、1995年のもんじゅのナトリウム漏れ事故で
見通しが立たなくなった。
国はプルサーマル計画を主役に格上げした。電力各社は16~18基で実施す
る目標を掲げたが、不祥事などで実施は4基にとどまる。
そこに福島第一原発事故が起き、ほとんどの原発が止まった。7月施行の新規
制基準への適合が難しく、さらに長期停止や廃炉に追い込まれる原発が出るとみ
られる。電力各社は、事故で廃炉になった福島第一3号機を除いて実施済みの3
基はプルサーマルを継続する予定だが、新たな実施は容易ではない。(中略)
■関電は再稼働優先
MOX燃料が6月末に高浜原発に来ることが決まってから、関電幹部は頭を抱
えている。「大事なのは再稼働。今、地元を刺激するのは避けたい」
もともと東日本大震災前に手配した。震災で納入を先送りしていたが、フラン
スから引き取りを強く求められ、原発再稼働の申請直前にぶつかってしまった。
2012年度に2434億円の大赤字を出した関電。「原発を動かすしかない」
として、7月8日に新しい規制基準が施行されれば、すぐに原子力規制委員会に
高浜3、4号機などの再稼働を申請するつもりだ。
7月の申請は高浜など4電力・計12基の見込み。このうちプルサーマル発電
をしていたのは高浜3号機、四国電力伊方3号機(愛媛県)、九州電力玄海3号
機(佐賀県)で、プルサーマルを前提に申請する。
四電と九電は再稼働が認められれば、プルサーマルも再開する見通しだ。一方、
関電の八木誠社長は「国の政策の動きや地元の理解を踏まえて判断する」と述べ、
実際に再開するかは明言していない。(後略)(6月25日朝日新聞朝刊より抜粋)
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┗■5.愛媛県伊方原発周辺に住む住民から、経産大臣へ6点の要請
| 放射能を出さない原子炉を前に36年ぶりの安堵の日々、
| 今後、原発再稼働をやめて
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要 請 書
茂木敏充経済産業大臣殿
2013年6月3日 伊方原発反対八西連絡協議会
○ 私達は、愛媛県伊方町に立地する四国電力・伊方原子力発電所(以下、伊方
原発と略す)の周辺に暮らす住民です。伊方原発は1977年に1号炉が運転を開始
して以来、2号炉は1982年、3号炉も1994年に運転を始めました。以来、一昨年
1月に2号炉が運転を停止するまでの36年間に亙り、3基が相次いで運転を続け
てきました。現在は3基が停止しており、私たちは放射能を出さない原子炉を前
に36年ぶりの安堵の日々を送ることが出来ています。無論、核燃料プールの中に
は核燃料、使用済み核燃料が保管されており、その冷却が出来なくなる事態に陥
るかもしれないという大きな不安の元はそのままです。
しかし、こうした3基の運転停止は、2011年3月11日に発生した、東日本大震災
とそれに伴う福島第一原発の大事故という悲惨な結果としてもたらされたもので
あり、率直に喜べる事態ではありません。もし、原発の運転再開が強行されるよ
うな事態になれば、福島原発事故と同様か、それを上回るような悲惨な事態が引
き起こされる恐れがあるのです。
○ そうした私達の不安と危惧を知りながら、茂木大臣は、関西電力・大飯原発
3・4号炉の運転を現在まで容認しています。さらに、今年秋にも他の原発の再
稼動の可能性もあると表明しています。その上に、去る2月に電力会社や原発メ
ーカーのトップで作る「エネルギー・原子力政策懇談会」が安倍首相に提出した、
原発再稼動の促進や、原発輸出の推進などを求めた提言の作成に経産省が関与し
ていることも明らかになりました。
安全規制の見直しで原子炉安全規制は経産省の傘下から、環境省の外局機関へ
移行しました。しかし、それは、経産省が安全を考慮する義務から外れたという
ことではありません。憲法において「生命、自由、及び幸福追求の権利はー最大
に保障する」と明記されています。それは経産省のみならず、全ての公共機関、
公務員、閣僚が遵守すべきものです。
○ 7月に提出されるとされている新安全規制基準そのものにも、多くの重大な
不備がありますが、その基準に照らした審査すらもいい加減に済ませて、電力会
社などが電力不足を口実に、実際には「燃料代が懸かる=儲けが減る」との理由
で要求している再稼動に同調する茂木大臣の姿勢や、原子力推進に一方的に肩入
れする経産省の姿勢は到底容認できるものではなく、強く抗議します。以上を踏
まえて、次の通り要請します。
1.福島第一原発の実質的な事故収束、放射性ガス、汚染水の防止及び安全管理
を早急に実行する。事故被災者、被ばく者の健康調査、生活保障、避難・安全対
策を徹底すること。
2.全ての原発の再稼動は認めないこと。早急に廃炉手段を講じること。
3.原発内に保管する核燃料、使用済み燃料を撤去し、安全性を確保すること。
4.使用済み核燃料の再処理工場を稼動させず、中止すること。
5.原発の海外輸出は行わないこと。
6.経産省前テントの明渡請求訴訟を直ちに取り下げること。
以上
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【編集部より】
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