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たんぽぽ舎です。【TMM:No1918】
2013年8月2日(金)その2 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
                            転送歓迎
━━━━━━━
★1.8月5日(月)から9月4日(月)までの学習会・デモの案内 参加歓迎!
    (学習会はダイナミックビル4Fの「スペースたんぽぽ」)
★2.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
  ◆8/6新藤兼人&若松孝二ダブル追悼映画祭のお知らせ
   ~68年前のヒロシマに想いを寄せて~
   会場:千代田区立日比谷図書文化館(日比谷公園内)地下ホール
★3.新聞・雑誌より3つ
  ◆国内の稼働原発ゼロへ 大飯3号機、来月定検入り
                  (8月2日茨城新聞より抜粋)
  ◆再稼働 中立で判断 東海村長選 山田氏が出馬表明
                  (8月2日茨城新聞より抜粋)
  ◆汚染水少なくとも5種類 福島第一 濃度ばらつき 滞留状況で違い
                                    (8月2日東京新聞より抜粋)
★4.テント日誌7月28日(日)経産省前テントひろば687日目
   穏かに時は過ぎて…
━━━━━━━
※8/8(木)再稼働阻止討論会にご参加を!
   『規制委員会が再稼働・新基準を決定した 原発現地とむすんで、
      どう阻止するか』
 日時:8月8日(木)19:00~21:30  資料代:500円
 会場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
 主催:再稼働阻止・全国ネットワーク
━━━━━━━
 
┏┓
┗■1.8月5日(月)から9月4日(月)までの学習会・デモの案内 参加歓迎!
 └────(学習会はダイナミックビル4Fの「スペースたんぽぽ」)
 
8/5(月)学習会 18:30開場 19:00開会 参加費:800円
   地震・津波講座第1回『地震の最新情報で鋭く突く 日本は地震活発期
   に入ったか』
  講師:島村英紀さん(地震学者)
8/8(木) 討論会 19:00~21:30 資料代:500円
    『規制委員会が再稼働・新基準を決定した 原発現地とむすんで、
      どう阻止するか』 主催:再稼働阻止・全国ネットワーク
8/9(金)金曜行動 18:00~20:00
  『大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議 今年こそ原発ゼロに』
  主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
  ※16日、23日、30日も開催します
8/12(月)~8/17(土)  たんぽぽ舎 夏休み
     (資料・文書の大整理をします。ボランティアを募集中)
8/17(土)~8/18(日)  福島を忘れない・全国シンポジウム
   福島ビューホテル 13:30開会  参加費3千円
   主催:『福島を忘れない・全国シンポジウム』実行委員会
8/21(水)槌田ゼミpart2  18:30開場 19:00開会 800円
    エントロピー入門 第5章「科学技術と貿易が失業と貧困をもたらす」
    講師:槌田 敦さん
8/22(木)学習会(予約優先) 18:30開場 19:00開会 参加費:1000円
     『本当の「アメリカ」のその本当の話 核開発と平和利用の過去と今、
      そしてTPPを語る』
     講師:アーサー・ビナードさん
8/24(土)~25(日)相談会 [土]13:00~21:00 [日]9:00~13:00
    再稼働阻止全国相談会 会場:スペースたんぽぽ  資料代:1000円
     主催:再稼働阻止・全国ネットワーク
8/27(火)学習会 18:30開場 19:00開会 参加費:800円
    『被災者と子どもたちの未来のために-原子力市民委員会第一部会
     (福島原発災害対策)の課題』
     講師:島薗 進さん
8/29(木)学習会  18:30開場 19:00開会 参加費:800円
    『測ってわかった!今はどうなったの?食べ物の放射能汚染』
     講師:佐久間淳子さん(環境ジャーナリスト)・
           鈴木千津子さん(たんぽぽ舎)
8/31(土)討論会  槌田ゼミ 17:30開場 18:00開会 参加費:800円
   『徹底解析福島原発事故 16 福島事故の究明なくして
     今後の原発方針はない』
    講師:槌田 敦さん
9/1(日) 講演会 13:30~16:30  参加費:千円
     会場:日比谷公会堂
    『9.1さようなら原発講演会つながろうフクシマ!くりかえすな原発震災』
    主催:「さようなら原発」一千万人署名 市民の会
9/4(月)学習会 18:30開場 19:00開会 参加費:800円
    地震・津波講座第2回『地震の基本・規制委員会 映像と資料で
    問題点を検証する』
    お話:今井孝司さん(地震がよくわかる会)
 
 
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┗■2.メルマガ読者からのイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
 └──── 
 
 ◆~68年前のヒロシマに想いを寄せて~
  8/6新藤兼人&若松孝二ダブル追悼映画祭のお知らせ
 
日程:2013年8月6日(火)
場所:千代田区立日比谷図書文化館(日比谷公園内)地下ホール
主催:オフィスパンタレイ 御手洗志帆
共催:千代田区立日比谷図書文化館
特別協力:近代映画協会・若松プロダクション
上映スケジュール
10:30~(受付10:00~)「原爆の子」(監督・新藤兼人)
   映画解説:共同通信社映画記者 立花珠樹さん
   ゲスト:文化ジャーナリスト 白鳥正夫さん
13:00~(受付12:30~)「キャタピラー」(監督・若松孝二)
   上映後、主演俳優:大西信満さん&若松プロ大友麻子さんトークショー
16:30~(受付16:00~)原爆症の少女を描いた幻のレア作品
   「恐るべき遺産 裸の影」(監督・若松孝二)
19:00~(受付18:30~)「一枚のハガキ」(監督・新藤兼人)
    映画解説:共同通信社映画記者 立花珠樹さん
    ゲスト:文化ジャーナリスト白鳥正夫さん
【料金】各回予約で1000円(当日1200円)
【予約】日比谷図書文化館 03-3502-3340 メール college@hibiyal.jp
    まで氏名・ご希望の作品・枚数をお伝えください。
 
 
┏┓
┗■3.新聞・雑誌より3つ
 └──── 
 
 ◆国内の稼働原発ゼロへ 大飯3号機、来月定検入り
 
 関西電力は1日、国内で唯一稼働している大飯原発3、4号機(福井県おおい
町)のうち、3号機が9月2日に定期検査に入るとする申請書を原子力規制委員
会に提出した。4号機も法律で定められた運転日数の限度となる9月15日までに
定検入りし、国内の原発はすべて停止する。(中略) 
 原子力規制委員会が今年7月、原発の新規制基準の施行を前に現状を評価した
結果「直ちに安全上重大な問題が生じるものではない」とする報告書を了承、定
期検査に入る9月までの運転継続を認めた。(後略)(8月2日茨城新聞より抜粋)
 
 
 ◆再稼働 中立で判断 東海村長選 山田氏が出馬表明
 
 任期満了に伴う9月3日告示、同8日投票の東海村長選で、今期限りでの引退
を表明した村上達也村長から後継指名された元副村長の山田修氏(52)が1日、
県庁で記者会見し、立候補を正式表明した。日本原子力発電(原電)東海第二原
発(同村白方)の再稼働問題については「村が2分される状況を危惧している」
とし、「ニュートラルな位置で村民の意見を聞き、判断したい」と述べた。
 (中略)
 東海第二原発の廃炉か、再稼働かの問題については「(廃炉を主張してきた)
村上村長の意見は重い」としながらも、「あくまで私は真ん中。ニュートラルな
位置で意見を聞くというスタンスで、真っさらなところから始めたい」と強調。
(後略)(8月2日茨城新聞より抜粋)
 
 
 ◆汚染水少なくとも5種類 福島第一 濃度ばらつき 滞留状況で違い
 
 1日、東京電力福島第一原発2、3号機の海側トレンチ(地下のトンネル)につ
ながる立て坑(ピット)で、新たに大量の高濃度汚染水の存在が確認された。検出
された放射性セシウムは、最大で1リットル当たり9億5000万ベクレルと、放出
が認められる濃度限度の500万倍以上と極めて高い値だった。これまでに確認さ
れた汚染水の特徴をみていくと、少なくとも5つに分類できる。
 どの地点で採取された汚染水も、セシウム134と137の濃度比からして、事故発
生当初にできたものであることは確実。(後略) (8月2日東京新聞より抜粋)
 
 
┏┓
┗■4.テント日誌7月28日(日)経産省前テントひろば687日目
 |  穏かに時は過ぎて…
 └──── (I,K)
 
 昨日の激しい雷雨でテントは大丈夫だったか心配しながら出かけました。
いつもよりチョット早めに着いたら、泊まり開けの人たちがZENKOの集会に出か
ける準備中午前中は少数精鋭の留守番になりました。でも雨のおかげで涼しい風
がふき日陰もあって気持ちよく座っていられた。
 Rさんと昨日のレイバー映画際で見た「襤褸の旗」の話などで盛り上がる。
先日亡くなった三国錬太郎の迫真に迫る演技に感動、涙がこぼれました。
 西田敏行はこの映画がデビュー作だったとのことですが、新人とは思えない演
技でした。私が足尾鉱毒の話は水俣のこと、福島のこと、などの原点のように思
え、身につまされたと言うと、Rさんいわく「政治がちっとも変わってないと言
うことだよ!」と本当にそうなんですね!
 チョット立ち寄って下さった方、8月6日、11日、15日は在特が訪れるかも知
れないので用心してと言い残された。調べたら、6日は核武装推進デモ、11日は
韓国天皇陛下への不敬糾弾デモ、15日は靖国行動だそうです。裁判が始まって招
かれざる客の訪問は無く、平穏な時間が過ぎたけれど、8月は要注意ですね。
 午後になって日陰は無くなり太陽ぎらぎら、汗だくだくの座り込みになりまし
た。でも通りすがりにカンパしますと寄ってくれたり、手を振り返してくれる観
光バスの乗客に癒されて夕方までテントに!午後の暑さを除けば平穏な一日でした。
 
※再稼働阻止全国ネットからの二つの案内については省略させていただきます。
PR
たんぽぽ舎です。【TMM:No1917】
2013年8月2日(金)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
                           転送歓迎
━━━━━━━
★1.新規制基準は再稼働促進基準だ! <上>
   自ら策定した基準も守らず、大飯原発の運転継続を容認 (渡辺寿子)
★2.選挙が終わったら、「海に漏れたかも」
   「東電発表」のさらなるデタラメぶり <下>  (山崎久隆)
★3.7月22日(月)安田節子さんの講演
   「TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)を斬る!」<下>
   ~異常な貿易協定、秘密協議、米国の標的は日本、ISD条項~
                            (斎藤なぎさ)
★4.新聞・雑誌から1つ
  ◆汚染水漏れ口 2年放置 東電福島第一 事故直後、対策発表
                       (8月1日朝日新聞より抜粋)
━━━━━━━
※8/5学習会にご参加を!
      地震・津波講座第1回「日本は地震活発期に入ったか」
講   師:島村英紀さん(地震学者)
日   時:8月5日(月)19:00より
会   場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円    「地震がよくわかる会」協賛
━━━━━━━
 
┏┓
┗■1.新規制基準は再稼働促進基準だ! <上>
 │   自ら策定した基準も守らず、大飯原発の運転継続を容認
 └──── 渡辺寿子(原発いらない!ちば)
                    (上・中・下の3回にわけて掲載します)
 
▼ 再稼働のための新基準
 
 7月8日原子力規制委員会(以下規制委)は原発の新規制基準を施行しました。
規制委は福島事故の教訓を踏まえ、新基準を策定したとしています。炉心溶融や
放射性物質の大量放出といった過酷事故対策や地震・津波に対する対策も強化し
たとしています。フィルター付ベント設備や地震や放射能に耐えられる作業拠点
(免震重要棟)、通常の制御室とは別の単独で冷却が続けられる第二制御室など
の設置を求めています。外部電源の多重・多様化、非常用直流電源の3系統目も
求めています。これらにより世界一安全な原発の基準が出来たといっています。
 私達は根本的にどんな対策を施しても、「安全な原発」はないと思っているの
で稼働のための基準作りには反対です。しかし規制委には安全のためとして自ら
作った基準は守らせる義務があるはずです。けれども規制委は最初から様々な抜
け道を作り、自ら作った基準をなし崩しにしています。第二制御室や非常用直流
電源の3系統目は再稼働申請時の完成は求めず、5年猶予とし、フィルター付ベ
ントも加圧水型原発には5年の猶予を認めています。これでは一体何のための新
基準なのでしょう。
 そもそも規制委は福島事故の教訓を踏まえて新基準を策定したと言っています
が、福島事故の真相はいまだ解明されていません。福島第一1号機の非常用復水
器に繋がる配管が地震で壊れた可能性が強いとの指摘が多くあるのに、東電の妨
害もあり、真相は明らかになっていません。規制委は地震や津波対策を強化した
としていますが、地震で配管が壊れたかどうかもわからないのに、新基準など策
定できるわけがありません。福島事故は収束していないので、事故の検証は難し
く、従って今の時点で新基準策定など不可能です。
 
▼ 諸悪の根源大問題・大飯原発継続
 
 規制委は新基準の施行直前の7月3日、稼働中の大飯3,4号機の運転継続を
容認しました。大飯原発はフィルター付ベントなし(これはすべての加圧水型は
5年猶予とされたので仕方ないとしても)、新基準で義務付けられている最大級
の津波を想定した防潮堤はありません。周辺の活断層が連動した場合の影響評価
については「耐震性に影響はない」とする関電の報告を了承し、これも義務付け
られている地盤の三次元調査は中長期的にやればよいとしてしまいました。
 また新基準で設置が義務付けられている地震や放射能に耐えられる事故時の作
業拠点(免震重要棟)も大飯原発にはありません。
 関電は当初3,4号機の会議室で代用するとしていましたが、規制委もさすが
にこれは非常識として却下しました。
 しかしその代替として停止中の1,2号機の中央制御室の会議室を提案すると、
規制委はあっさりこれを受け入れてしまいました。
 この会議室は本当に地震や放射能に耐えられるのでしょうか。10メートル四方
の部屋に38人の作業員が詰めることになるといいます。
 こんなものが事故時の作業拠点になるとはとても思えません。
(次号につづく。次回は<中>を掲載します)
 
 
┏┓
┗■2.選挙が終わったら、「海に漏れたかも」
 │   「東電発表」のさらなるデタラメぶり <下>
 │     重要なデータを隠す、情報操作、放射能漏れを隠ぺい
 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
 
▼汚染値と地下水位は規則的に変動データを示す
 
 東電公表のデータによると、地下水が上昇するタイミングは雨が多く降ったと
きが顕著である。半年間の地下水位データは、見事に雨量データと相関している。
海中の放射能汚染値の上下動も、この水位の変動と相関している。
 特に三号機シルトスクリーン内は見事に地下水位と連動している。すなわち水
位が上がれば汚染値も上がる。
 これを見ていて「汚染水の漏えいは認められない」という判断はどこから来る
のだろう。
 さらにボーリング調査結果を見ると、完全に漏れ出していることが分かる。
地表から15mほどのボーリングコアを測定したデータが公表されているが、そ
れによれば地表から1mまではほとんど汚染がなく、地中4mほどがピークで、
上下3m合わせて6m余りに多くの汚染が集中している。
 ちょうど海面に近い位置が最も汚染値が高く、その前後に汚染が集まるのは、
地下水位が海面潮位とともに変動して汚染水もそれに合わせて海に流れ込んだこ
とを示している。
 地表から1mは汚染がないことから、地上からの持ち込みは無いことも分かる。
これも地上汚染が地下に入ったとの説明を否定する。
 また、地下6m、地上からは10m付近にも汚染が認められる。ここはおそら
く性質の違う土壌の境界付近なのだろう。
 しかしこのデータは何故か「ミリシーベルト/時」で現されている。最大値が
3.5ミリシーベルト/時ほどだ。土壌の汚染値ならばベクレル/kg(または
グラム)か、カウント/分であろう。他との比較ができないシーベルト/時で現
しているのも恣意的に思われる。
 
▼対策は間に合うのか
 
 現在、タービン建屋と海の間に地盤硬化剤を注入して地下水漏えいをブロック
する工事が進められている。しかし効果があるかは疑問だ。
 海岸付近の地下構造は地盤ではなく、砕石と土の混合物で、地盤硬化剤をいく
ら入れても石の間の隙間を埋められるとは思えない。さらに深さも18m程度で
あり、その下をくぐり抜ける恐れも否定できない。
 地盤硬化剤用のボーリングをするということは、そのボーリングに沿って汚染
水も下降し、地盤の下をくぐり抜けて汚染が海底にまで達する危険性がある。
このような方法は一時しのぎにはなっても恒久的な対策になどならない。
 遮水壁工事は、鉄板による矢板を打ち込む作業は行われているが、板一枚でと
められるとは思えない。そもそもタービン建屋と護岸の間は地下にトレンチや配
管が多数敷設されていて、これら構造物を含めて海へのバイパスが多数存在する。
これを一つ一つ埋めていかないと漏えいは止まらない。
 これは大きな被曝を伴う作業になる。もっと早い段階から作業環境の改善を実
施していなければならなかった東電は、柏崎刈羽の改造工事に使う大金があるな
ら、福島原発(の収束)へまわせ。
 柏崎刈羽原発に防潮堤を建設する資金がありながら、福島第一原発は未だに仮
設防潮堤であり、次の津波で破壊されるのは必至のありさま。柏崎刈羽原発では
ベント装置を作る基礎工事に地中30mも掘り下げた土木工事をする資金がある
のに福島第一では汚染水の位置すらつかめないありさま。止水壁の工事などとう
に終わっていなければならないのにまだ着手したばかり。
 ついに対策と漏えいは追いかけ状態が逆転し、漏えいする中での阻止作業にな
ってしまった。これでは作業環境もいっそう悪くなるばかりである。
 東電は柏崎刈羽原発の改造工事に使う資金を引き揚げて福島に集中するべきだ。
一体何時になったらまともな対策を取るのだろうか。おそらく解体しない限り、
対策は進まないのであろう。<了>
 
 
┏┓
┗■3.安田節子さんの講演の報告
 │   「TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)を斬る!」 <下>
 │    ~異常な貿易協定、秘密協議、米国の標的は日本、ISD条項~
 └──── 斎藤なぎさ(たんぽぽ舎ボランティア)
 
6.知的所有権(著作権、特許権)の拡大・・・新薬の特許期間の延長で、ジェ
ネリック薬など安い薬が出回らなくなり弱者にしわ寄せがくる。また、特許をと
った種子と知らずに農家が利用(自家採種や繁殖)した場合、損害賠償請求にさ
らされる。特許品を使っての売り上げからライセンス料の支払いを求められる。
まさに特許料とライセンス料の二重取りである。それ以上に怖いのは、著作権の
強化・拡大によるインターネット監視でプライバシーが危機にさらされることで
ある。著作権侵害の申し立てがなくても、政府がインターネットを監視して摘発
できるので、政府にとって都合の悪い人物を狙い撃ちできるようになる。
 
7.食の安全・・・全品目の関税撤廃(TPPの原則)は国家主権の放棄である。
 例えば
不安な輸入食品が増大する。米国産の輸入米や輸入トウモロコシには、日本には
ない猛毒のカビ毒アフラトキシンがあり、微量でも肝臓がんが発症する。米国基
準への一律化要求は食の安全を脅かす。(食品添加物を増やせば複合毒性のリス
クが高まる。ポストハーベストの使用は農薬摂取量が増大する。残留農薬基準は
アメリカンチェリーで20倍、コメで80倍。遺伝子組み換え食品の表示の撤廃は安
全な食品を選ぶ自由を奪う。)
 
8.ワクチン・・・ターゲットは世界第二位の医薬品市場の日本で、米国は新ワ
クチンの導入を迅速化せよと要求。しかしインフルエンザ予防にワクチンは効果
なし。子宮頸がんワクチンで多くの重篤な副反応の報告がある。このような詐欺
的医療が広がる。
 
9.金融・・・米国金融業界は国内運用(国債や地方債)規制を撤廃させ、簡保
と郵貯、農協共済をリスクの高い海外投資に呼び込もうとしている。また米国の
保険業界は消費者に有利な共済制度の廃止を要求。
そのほか、低賃金で働く労働者が移入して、失業率が増え、賃金水準は下がり、
社会の貧困化が加速する。
-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
 米国政府が、自由貿易協定を通して求めてきた「関税と規制の撤廃」を徹底し
て実現させたのがTPPであり、それは国家の主権や民主主義、国内法より上に
置かれている。TPPを知れば知るほど暗澹たる気持ちにさせられた。どれだけ
の日本人がTPPの恐ろしさに気づいているのだろうか。まずは、早急にTPP
に関する情報を拡散しなければとの思いから講演会参加記という形をとりつつま
とめてみた。  <了>
 
* * * * 安田さん主宰の「ビジョン21」発行の小冊子 * * * *
『ないしょのないしょのTPP本当の話』(1冊100円)たんぽぽ舎で取扱い中!
 
 
┏┓
┗■4.新聞・雑誌から
 └────
 
◆汚染水漏れ口 2年放置 東電福島第一 事故直後、対策発表
 
 福島第一原発の放射能汚染水流出について、東京電力が事故直後の2011年4月、
流出元の建屋と地下坑道の間の「遮断」を防止策として公表しながら、2年以上、
建屋の漏れ口をふさがずに放置していたことが分かった。今夏、汚染水が海へ漏
れていることが判明し、ようやく遮断工事の試験の準備に入った。対応の遅れが
汚染拡大を招いた可能性が高い。(後略)
 
<汚染水流出問題>
 原子炉冷却のため注入された水が汚染されて建屋へ漏れ出し、事故直後には海
へ流出した。地下坑道にもたまっている。今年5月以降、海側の井戸の地下水か
ら高濃度の放射能を検出。東電は7月19日に汚染水が海へ流出していると判断
したのに22日まで公表せず、批判されている。(8月1日朝日新聞より抜粋)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1916】
2013年8月1日(木)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
                           転送歓迎
━━━━━━━
★1.選挙が終わったら、「海に漏れたかも」
 「東電発表」のさらなるデタラメぶり <上>       (山崎久隆)
★2.7月22日(月)安田節子さんの講演
 「TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)を斬る!」<上>
 ~異常な貿易協定、秘密協議、米国の標的は日本、ISD条項~(斎藤なぎさ)
★3.カメよりも遅くカタツムリ並みの速さの地下を走る「妖怪」は
 海洋プレートと大陸プレートの押しあいから生まれた「鬼っ子」か?
 「警戒せよ! 生死を分ける地震の基礎知識」その11   (島村英紀)
★4.新聞・雑誌から
 ◇体内にセシウム、心臓疾患まねく チェルノブイリ事故で警鐘
 論文発表後逮捕「不屈の学者」「汚染食品食べない努力を」
 (7月29日 東京新聞「こちら特報部」より)
━━━━━━━
 
┏┓
┗■1.選挙が終わったら、「海に漏れたかも」
 │ 「東電発表」のさらなるデタラメぶり <上>
 │ 重要なデータを隠す、情報操作、放射能漏れを隠ぺい
 └────(山崎久隆 たんぽぽ舎)
 
▼東京電力、海洋への放射能流出やっと認める
 
 ついに多くの放射能が海に漏れ出していたことを認めた。今まで東電は「地
下トレンチに残っていた汚染水が漏えいしたかもしれない」と、溜まっていた
汚染水の一部漏えいを示唆し、地下水系に混入した汚染水の追加放出の可能性
は認めようとはしなかった。
 参議院選挙が終わり、ほとぼりが冷めたと思ったのか、7月22日月曜に突如
として大量のデータを公開し、地下水に混入した汚染水が海中に漏えいしてい
る可能性を否定できないと、やっと汚染水漏えいを認める会見を行った。
 これまでも東電が事実を隠ぺいし、小出しに、あるいは後付けで事実を認め
ることはあったが、今回の汚染水問題は今まで以上にひどい対応だ。
 一体何時から、東電は汚染水の海中流出を認識していたのだろうか。
 既に1カ月も前から規制庁は汚染水の海中漏えいを前提とする調査分析を指
示していた。
 ところが東電は漏えいを知るために最も重要なデータである「地下水位」を
測定しながら公表してこなかった。これさえ明らかならば、客観的に誰もが漏
えいを確認できていた。東電は選挙前の金曜日まで「データは精査中」などと
して出さなかった。このことが
「恣意的」と見られる最大の理由である。
 今回明らかになったデータで最も重要なのは地下水位のデータである。
 日により大きく変化をしているが、標準海面から上に最大1.8m、これが
福島第一原発の地下水位である。つまり海面の上に地下水があり、「水は高き
より低きに流れる」の理屈どおり海に向かって汚染水が流入していた。
 東電は、データ発表の日と参議院選挙に何ら関係はないと言うが、到底そう
は思えない。半年以上にわたり地下水位を計測し、潮位や雨量などとの相関を
記録し、グラフにまでした。詳細な変動をグラフ化していたのに、日々の地下
水データを公表できない理由などない。
 
▼データ隠ぺいの背景、悪質さ
 
 実際に19日の記者会見でさえ、流出が疑われる汚染水について「データがな
いので判断できない」などとウソの発表を繰り返していた。
 地下水位を明らかにすれば、汚染水が海に流出していることを明らかにせざ
るを得ず、東電任せにせず「国も一歩前に出る決意」で対策を実行すると明言
をしていた安倍内閣の責任問題にも発展する。そのために選挙後まで汚染水流
出について何も「判断」を示さなかった。
 またしても「データ取得してから発表するまで隠す」情報隠ぺいが問題と
なっているが、本質はここに「情報操作」が加わっていることだ。
 放射能が漏出していることが明確になれば、福島県の沿岸漁業は再開の見通
しが立たなくなり、少なくても福島県の選挙結果に大きな影響を与えるであろ
う。発表を選挙後に遅らせたことで、大きく票が動く可能性を阻止したのでは
ないか。そうなると与党側からそのような圧力が掛かっていないかどうかが問
題になるだろう。
 東電は「本質」を隠すために情報を小出しに、遅れて出すようにしているか
ら、福島の現状は、遙かに悪化している危険性が高い。
 最悪の場合は、これから止水壁を作っても間に合わず、大量の汚染水が大規
模漏えいを起こして、沿岸のみならず太平洋に広く拡散し、海外で捕れる魚介
類にもはっきりと放射能の影響が出る場合だ。日本は巨額の賠償請求を受け、
国家破綻の危機に見舞われる。
 また、このままでは取り返しの付かない海洋汚染を引き起こし、周辺の漁場
に壊滅的影響を与える。(<下>につづく)
 
 
┏┓
┗■2.7月22日(月)安田節子さんの講演
 │ 「TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)を斬る!」<上>
 │ ~異常な貿易協定、秘密協議、米国の標的は日本、ISD条項~
 └────(斎藤なぎさ たんぽぽ舎ボランティア)
 
 この日は、予定していた講師:金子さんの代わりに急きょ、安田節子さんが
お話しくださった。自民党圧勝の参院選を終えた翌日22日、東電は、福島第一
原発から高濃度汚染水が地下水と混じり、海に流出している可能性が高いこと
を初めて認めた。また、安倍首相はこの日の記者会見で、政府の憲法解釈を変
更し集団的自衛権を容認することに意欲を示した。23日には、日本政府はTPP
交渉に初参加した。参院選では争点をぼかしてきた原発、憲法、TPP問題をこ
こにきて安倍自民党は一挙に危険なほうへ進めようとしている。TPPに参加す
ることがいかに危険であるか、安田節子さんの書かれた『TPP本当の話』(*)を
参考にしながら講演をまとめた。
 
1.異常な貿易協定TPP---TPPの狙いは市場を規制するシステムを米国のシステ
 ムに準拠させること(2009年オバマ大統領)。つまり、TPPは大企業に有利
 なルールを各国に義務付けるため、市民生活にとって危険な協定である。
 
2.協議は「秘密」のTPP---これまで公表された唯一の文書は、どんな文書も
 公表されないという説明の文書だ(米国NGOパブリックシチズン)。交渉の
 中身は秘密で、国会議員すら知ることができない。「交渉文書は協定発行後
 4年間も秘匿される」ことになっているからだ。国民が知ったら反対される
 から、秘密にするのであろう。
 
3.米国の標的は日本---米国の標的は日本の規制(非関税障壁)の自由化
 (2012年8月24日米議会調査局報告書)。特に内需が強い日本市場が狙われ
 た。協議は最終段階にきている。その内容を事前に知ることができないうえ、
 参加しても修正はできず、断ることもできないのであれば、入ることは危険
 この上ない。
 
4.医療---医療が市場原理で運営されるようになると国民皆保険制度が崩壊
 する。TPPによって混合診療が導入されるだろう。今は自由診療を選ぶと、
 保険適用部分の医療費も自己負担になる。一見、患者にとっては不利益だが、
 これは自由診療抑制のためである。混合診療解禁で、自由診療を選ぶ人が増
 えて自由診療が拡大する。経済力によって、受けられる医療に格差が生まれ
 る。国民皆保険のない米国では、貧困になった原因のトップが医療費である。
 
5.危険な企業保護条項(ISD条項)---『企業対国家紛争処理』条項
 (Investor State Dispute Settlement)は企業が国家を訴えることができ
 る規定。国が環境汚染や健康被害を懸念して商品の販売を禁止した場合、そ
 の企業が国に対し損害賠償を請求して訴えることができる。例えば、脱原発
 を決めたドイツ政府は、ドイツ国内の原発に投資していたスウェーデンのエ
 ネルギー企業からISD条項に基づいて訴えられた。脱原発にとってISD条項は
 とても危険である。(次号につづく)(次回は<下>を掲載します。)
 
* * * * 安田さん主宰の「ビジョン21」発行の小冊子 * * * *
『ないしょのないしょのTPP本当の話』(1冊100円)たんぽぽ舎で取扱い中!
 
 
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┗■3.カメよりも遅くカタツムリ並みの速さの地下を走る「妖怪」は
 │ 海溝での海洋プレートと大陸プレートの押しあいから生まれた
 │「鬼っ子」か?
 │ あなたの家の下を、小さな妖怪が音も立てずに通りすぎているかも
 │ しれません。
 │「警戒せよ! 生死を分ける地震の基礎知識」その11
 └────(島村英紀 地震学者)
 
●いきなり梅雨が明けて真夏の猛暑が続いている。そこで怪談をひとつ。
 現代の地殻変動の観測の精度は高い。地面が百万分の一だけ縮むかどうか、
地面の傾きが一億分の何度か変わるかどうかの変化が測れる。そんな細かさで
見ると不思議なことが見つかった。
 1970年代に、岩手県から秋田県にかけて地殻変動が西北に移動していったの
が発見された。地面が数十万分の1縮んだほどの僅かな地殻変動だが、太平洋
岸から日本海岸へとゆっくり横切っていったのである。
 動いた速さは、ごく遅く、年に20キロ。時速にすれば2メートルほどになる。
つまりカメよりも遅く、カタツムリなみの速さのものが地下を動いて行ったこ
とになる。移動性地殻変動と名付けられた。
 この移動を時間をさかのぼって逆にたどって行くと、陸から海へ出て、さら
に太平洋プレートが日本海溝へ沈み込むところに起きる海溝型の巨大地震の場
所に至る。
 そして、この移動したなにかは、巨大地震が起きたときにちょうどその震源
に、その時間にいたことが分かったのである。1968年に起きた十勝沖地震(マ
グニチュード(M)7.9)がその地震だ。つまり地下の妖怪は、大地震の震源から
生まれて、日本を駆け抜けたように見えるのである。
 また、関東地方でも、地面の傾きが、東から西へゆっくりと移動して行った
のが発見されていた。そして逆にたどったその先には1953年に起きたM7.5
の房総沖地震があった。日本だけではない。ペルーでも同じような現象が見つ
かった。
 
●じつは、この妖怪にはもっと深い嫌疑がかけられている。
 それは大地震に「立ち会った」ばかりではなくて、大地震を引き起こしたの
ではないかという嫌疑である。大地震の震源から生まれて日本の地下を走り抜
けただけではなくて、走る途中で地震の引金を引いた元凶ではないかという容
疑なのである。
 妖怪は、そもそも海溝での海洋プレートと大陸プレートの押しあいから生ま
れた「鬼っ子」かもしれない。
 前回に1997年に豊後水道で「のろまの地震」が起きた話をした。このときに
も、この地震の震源から生まれた微小な地殻変動が、ゆっくりと四国や中国地
方を横切っていった。
 この妖怪が動く速さ、時速にして数メートルというのは、とても不思議な速
さだ。地球の内部をなにかが岩をかきわけながら動いていくにしては途方もな
く速すぎるし、一方、秒速数キロメートルで走る地震断層と比べると、けた違
いに遅すぎる。
 地震や台風など地球に起きる事件の常として、大きなものだけが起きること
はない。たまたま大きいものだけが見えているだけなのであろう。
 いま、あなたの家の下を、小さな妖怪が、音も立てずに通りすぎているのか
もしれません。(次号につづく)(次回はシリーズ12を掲載します)
                    (夕刊フジ 7月19日号より)
 
★地震をテーマに連続講座 第1回は8月5日(月)講師:島村英紀さん
★19時開会、参加費800円、場所 スペースたんぽぽ ぜひご参加ください。
 
 
┏┓
┗■4.新聞・雑誌から
 └────
 
◆体内にセシウム、心臓疾患まねく チェルノブイリ事故で警鐘
 論文発表後逮捕「不屈の学者」「汚染食品食べない努力を」
 (7月29日 東京新聞「こちら特報部」より)
 
 チェルノブイリ原発事故最大の被災国ベラルーシで、死亡した人を解剖して
臓器ごとの放射性セシウムを測定した医師がいる。ウクライナ在住の病理解剖
学者ユーリー・バンダジェフスキー氏(56)だ。低線量内部被ばくに警鐘を鳴ら
す研究は当局に危険視され、投獄される憂き目も見た。来日した「不屈の学
者」に聞いた。「たとえ微量であっても、セシウムなど放射性物質が含まれる
食品を継続的に食べ続けると、健康被害を誘発する恐れがある。内部被曝と健
康被害には相関関係がある」(中略) 同氏は、セシウム137は特に心筋細胞
に蓄積しやすく、心筋障害や不整脈などの心臓疾患が起きやすくなると結論付
けた。ベラルーシ人の死因トップは心臓血管系の疾患だ。
 世界保健機関(WHO)などはチェルノブイリ事故で、放射性ヨウ素による小児
甲状腺がんしか認めていない。同氏は、セシウムによる内部被ばくの論文を発
表した直後の99年、収賄容疑で突然逮捕される。一貫して無罪を訴えたが、
2001年、禁固8年の判決を受けて服役した。(中略)
 福島原発事故から約2年5カ月後の日本の現状をどう見るか。(中略)同氏
はこう強調した。「健康被害が出ないことを望んでいるが、チェルノブイリの
経験からすると、楽観できない。内部被ばくに対処するには、汚染食品を食べ
ないように努力するしかない。技術力と資金力のある日本は、よりよい食品の
放射線量管理システムを確立できると信じている」
たんぽぽ舎です。【TMM:No1915】
2013年7月31日(水)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
                           転送歓迎
━━━━━━━
★1.「人はなぜ御用学者になるのか」―地震と原発―島村英紀著
   御用学者たちは原子力ムラだけにいるのではない、
   ○○にもいる、△△にもいる     柳田真(たんぽぽ舎)
★2.東電体質は経営改革委員会も気づいている
   しかし抜本的な手を打たない規制庁に問題あり
   東電体質とは、隠すか、隠せなければ「大した問題ではない」
   ことにするか、あるいは内部・外部委員会を作るなどして、
   の結論待ちという「時間稼ぎ」をすること
                   山崎久隆(たんぽぽ舎)
★3.メルマガのカンパ要請に対して多くの
   ご協力ありがとうございます (その3)
   30名より計16万円いただきました (累計46万円)
★4.新聞・雑誌より1つ
  ◆切り捨て 何なんだ
   初心表明 参院の注目新人 無所属 山本太郎氏(38)
               (7月30日朝日新聞朝刊から抜粋)
━━━━━━━
※8/2(金) 第66回首相官邸前抗議行動にご参加を!
 日時:8月2日(金)18:00から20:00 第66回首相官邸前抗議行動
 主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
 たんぽぽ舎では、13:00からビラ、プラカードなどの用意をして、
 16:00、たんぽぽ舎出発。17:00「経産省前テントひろば」集合。
 1~5班にわかれて官邸前、国会前へ出発。20:20経産省前テント横で
 まとめの集会(短時間)。
━━━━━━━
 
┏┓
┗■1.「人はなぜ御用学者になるのか」―地震と原発―島村英紀著
 |  御用学者たちは原子力ムラだけにいるのではない、
 |  ○○にもいる、△△にもいる
 └──── 柳田真(たんぽぽ舎)
 
 とても刺激的、かつ時勢に合った魅力的な題名の本が出た。しかも著者は地震、
津波などについて、日頃から深い学識で影響を与えている島村英紀さんである。
 本書は序章から6章までの7つの章から構成されている250頁の本だ。
 
○  圧巻は序章である。人はなぜ御用学者になるのかの章である。5つの実例が
書かれている。水俣病隠し、自動車公害隠し、核兵器作り、地震学会の抱き込み、
東大など原子力学科作りの内幕。最後に科学者の孤独とお金攻勢プラス地位(ポ
スト)攻勢、最後は定年後の職の保証と政府勲章。かくして御用学者が育ち、広
がり、支配層の「作戦」は思い通りの成功を収めてきたのであった。
 
○  序章:人はなぜ御用学者になるのか
  1章:地震と科学者
  2章:地震と原発
  3章:科学と政治の舞台裏
  4章:巨大科学と社会の危うい関係
  5章:科学者の孤独
  6章:警告はなぜ生かされなかったのか
 
○この本はたんぽぽ舎でも扱っています。1冊の送料は160円です。
    定価:1575円(税込み)  発行:花伝社
○8月5日(月)島村英紀さんの学習会が開かれます。参加歓迎
 「地震・津波講座その1 地震の最新情報で鋭く突く 日本は地震活動期に入
ったか」。会場:「スペースたんぽぽ」 午後6時半開場です。
 
 
┏┓
┗■2.東電体質は経営改革委員会も気づいている
 |  しかし抜本的な手を打たない規制庁に問題あり
 |  東電体質とは、隠すか、隠せなければ「大した問題ではない」
 |  ことにするか、あるいは内部・外部委員会を作るなどして、
 |  の結論待ちという「時間稼ぎ」をすること
 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
 
 日刊工業新聞に、端的に東電の体質を明らかにする記事があった。
----------------------------
○ 原子力改革第三者委、東電経営陣に改善要求-広報の不備など指摘
                   日刊工業新聞 2013年07月29日
 
 東京電力の原子力改革を監視する第三者委員会が、東電の経営陣に重い課題を
突きつけた。福島第一原子力発電所の事故収束作業における広報の不備などを指
摘。国民や関係自治体が東電に不信を募らせているとして強く改善を求めた。
 「現場の努力を広報のまずさがないがしろにしてしまっている」。第三者委員
会のデール・クライン委員長(元米国原子力規制委員会委員長)は東電への失望
を隠さなかった。また、バーバラ・ジャッジ副委員長(英国原子力公社名誉会長)
も「重要な情報でも内部で議論を尽くしてから公表しようという閉鎖的な考えが
残っている」と批判した。
 3月以降にネズミの侵入による停電や地下貯水槽からの汚染水漏れ、汚染水の
港湾流出と重大な問題が相次いだ。それにもかかわらず、重要なリスク情報が迅
速に公表されなかった。クライン委員長は「情報への対応能力が備わっていない」
と断じた。【以下略】
----------------------------
○ これまで東京電力と話し合いを続けてきて分かったことは、彼らが詳細な原
因分析と説明に努めるのは必ず「再発防止対策」とセットであり、起承転結のス
トーリーが出来た事柄に限られるということだ。
 発生して間もない事故、原因がはっきりしない状況、再発防止がおよそ困難な
事件は、隠すか、隠せなければ「大した問題ではない」ことにするか、あるいは
内部・外部委員会を作るなどして、その結論待ちという「時間稼ぎ」をすること
が決まり事のようになっていた。そこでは重大性の度合いであるとか、周辺住民
や環境に大きな影響を与えた、あるいは与える恐れが高いかなどの判断は二の次
にされてきた。
○ 典型的な例は、1989年1月に発生した福島第二原発3号機の再循環ポンプ損
傷事故。その年の3月末に朝日新聞がすっぱ抜かなかったら、もっと遅れて公表
されていたであろう。もちろん重大性はトップクラスで、最悪の場合、昭和の終
了とともに福島第二原発も「終了」し、原発震災よりも遙かに前に福島「恐怖の
連鎖」を経験したかも知れない事件だった。
 その前の1981年5月に起きた福島第一原発2号機のECCS作動事故も隠ぺい
された。度重なり起きていた制御棒脱落事故及び原子炉停止中の臨界事故は東電
のみならず全BWR電力会社が隠ぺいし続けた。(臨界になったのを隠したは東
電と北陸電力だった。)
 これらはいずれもことが重大、原因がはっきりしない、再発防止が難しいなど、
公表にあたり会社の内部で紛糾したことが容易に推察できる。もちろん公表スト
ップをかけるのはトップでしかあり得ない。理由は「新増設に障害になる」「プ
ルサーマルが出来なくなる」はては「地元との信頼関係が崩れる」だったのだろ
う。いずれも本末転倒であることに東電自身は一向に気づかない。
何度批判をされトップが引責辞任になっていても、結局は変わらない。
○ 今起きているのはそういう東電体質の再現に他ならない。
 テレビ会議情報の公開を渋り、国会事故調査を「真っ暗だから」と妨害をし、
川内ビデオの真っ暗事件や汚染水の漏えい隠ぺいや、3.11以後に起きてきた
ことを踏まえて、今後についてどうすべきか。
 その前提として肝に銘じておくことは、これからも東電に任せていれば最悪の
事態を回避するチャンスさえ失うということに他ならない。
 一日も早く、東電に変わる事故収束のための機関を作るべきである。その中に
は海外の専門家も含めるべきだ。特に核事故を経験してきた国に、その経験を生
かすことを要請すべきである。
 
○ 抜本的な手を打たない規制委・規制庁が大問題だ。
 
 
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┗■3.メルマガのカンパ要請に対して多くの
 |  ご協力ありがとうございます (その3)
 |  30名より計16万円いただきました (累計46万円)
 └──── たんぽぽ舎
 
 4月26日に日刊メールマガジンへのカンパをお願いしましたところ、たんぽぽ
舎に皆様からの善意が届きました。
 5月31日から7月23日までの54日間に30名の方々から16万円が寄せられました。
 東京都11名、千葉県5名、埼玉県2名、福島県2名、愛知県2名、北海道、岩
手県、茨城県、神奈川県、大阪府、兵庫県から1名ずつ他2名です。これまでト
ータルで46万円ものカンパが寄せられました。誠にありがとうございました。
 なお、ひきつづいて日刊メルマガ=「地震と事故情報」へのカンパを受け付け
ていますので、今後ともよろしくお願い致します。
 郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎  番号 00180-1-403856
 今後もカンパのまとめ文の報告を予定しています。
 
 
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┗■4.新聞・雑誌より1つ
 └──── 
 
 ◆切り捨て 何なんだ
  初心表明 参院の注目新人 無所属 山本太郎氏(38)
 
――参院選では自民党が大勝する中で、無所属で約66万票を獲得しました。
 
 「一言で言うと、世も末と思いますよね。本当に、それぐらい、ちょっと暗黒
時代に入っちゃってる。でも、投票率が低い中で自民党が強かったわけじゃない。
投票による表現をあきらめてしまった人が圧倒的にいた。その人たちが違うアク
ションを起こして投票行動に移していれば、権力の偏りはもっとバランスを取れ
ていた。その象徴的な東京選挙区で無所属で1議席取れたことは『変えていける
ぞ』という象徴的な部分だと思う」
 
――昨年の衆院選では敗れた。政権を決める衆院選では、小選挙区制で2大政党
を作るという仕組みです。どう思いますか。
 
 「投票率が80%ぐらいいかなければ、もう無効だ、という話ですよ。普通に
考えれば、3・11の原発事故後の対応が最悪だったのが民主党ですよね。でも、
その土台をずっと作ってきたのが自民党じゃないか。だから、危機感を持ってい
る人にとって、選択肢としては、『どっちもないじゃないか』と思うんです。
(中略)
 
――「選挙フェス」といった独特の戦い方でした。
 
 「知名度だけなら、そこまで伸びなかった。本気度だと思う。事故から2年間、
腹を決めてやったよな、と。自分の考えを、こいつに言ってお尻をたたいたら届
けてくれるんじゃないか、という部分があったと思う。ビール箱に乗っているだ
けなら『必死やなあ、おっちゃん』と斜めにしか見られない。音楽が流れて心が
ちょっと開いて感受性の触角がちょっと伸びた時、本気の言葉がそこでつながれ
ば大きく開いていくんですよね。今回、それで1議席、実を結んだ。これをいろ
んなところでやっていくことで、変えていけるんじゃないかな」
 
――「脱原発」の声をあげる葛藤はありましたか。
 
 「2人の自分がいた。声をあげたい自分と、あげたくない自分が闘っていた。
毎日、眠りも浅く、寝言で『メルトダウン!』と言っちゃうぐらい。ダメだと思
うことにダメだと言えないのは何なんだよ、表現の自由も生きる権利もなかった
のかとわかってきた。『原発いらない。やめよう』ということを一個人として言
うのがこんなにハードルが高いのか、と打ちのめされた時だった」
 「原発事故の3週間後にツイッターで脱原発の声をあげた。その瞬間、もう涙
が止まらなかった。嗚咽(おえつ)を漏らしながら泣くという。なんか、こう、
自由になれた気がしたというか、人間に戻れた気がした」(後略)
  (7月30日朝日新聞朝刊から抜粋)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1914】
2013年7月30日(火)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
                           転送歓迎
━━━━━━━
★1.東電ついに「技術なし」、トレンチの汚染水「抜き取るめど立たず」
   来年4月まで放置するという東京電力。それ以降もメドなし、汚染水
   規制庁は再稼働などを審査する前に、福島第一からの放射能漏えい
   対策に全力を投入せよ        山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.たんぽぽ舎:「金曜ボランティア」へのお誘い
   原発のない社会をめざし、あなたも一歩前に、踏み出そう
                 渡辺秀之(たんぽぽ舎ボランティア)
★3.「原発いらない!」の声が国会に!さあ、これからだ!
   7月26日金曜官邸前抗議行動(第65回)に参加して
                              小柳 茂(書店員)
★4.新聞・雑誌より2つ
  ◆原水禁で脱原発訴え 福島で3回目、1200人が参加
                (7月29日東京新聞より抜粋)
  ◆原発利権を追う 立地のまちへ-疑惑に向き合わぬ東京電力
   裏金疑惑報道…むつ市の使用済み核燃料中間貯蔵施設の用地買収事件
                (7月28日朝日新聞より抜粋)
━━━━━━━
※8/5学習会にご参加を!
 地震・津波講座第1回「日本は地震活発期に入ったか」
講   師:島村英紀さん(地震学者)
日   時:8月5日(月)19:00より
会   場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円    「地震がよくわかる会」協賛
━━━━━━━
 
┏┓
┗■1.東電ついに「技術なし」、トレンチの汚染水「抜き取るめど立たず」
 |  来年4月まで放置するという東京電力。それ以降もメドなし、汚染水
 |  規制庁は再稼働などを審査する前に、福島第一からの放射能漏えい
 |  対策に全力を投入せよ
 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
 
 日々、海に向かって流れる汚染水。漏えいしていることを認めたものの、東電
には打つ手がない。
 7月29日には規制委員会が「海に近い「トレンチ」と呼ばれる地下のトンネル
にたまっている汚染水が海に流れ出た可能性を指摘したうえで、トレンチの汚染
水を抜き取るよう指示」(NHKニュースより)した。
 これで汚染水が取り除かれて漏えいが止まるかというと、残念ながらそうなら
ない。
 この指示に対して東電は「砂利の層に薬剤を入れて海に流れ出るのを防ぐとと
もに、ことし9月からトレンチの汚染水をいったん処理をして放射性物質を減ら
したうえで、来年4月以降に抜き取る計画」を示した。つまり来年4月まで抜き
取り作業を実施しないというのだ。
 トレンチには後から後からタービン建屋などから高濃度汚染水が流れ込んでく
ることは否定しようもない現状である。
 従来も東電は、問題が起きても原因を調査しても発表せず、再発防止対策とセ
ットで説明することを常としてきた。再発防止策が思い浮かばないと、原因調査
すらろくに行わないことも多々あった。今回はそれが最悪の状態で露呈している。
 原因がつかめない段階では、問題の発生さえ認めなかったが、メディアの指摘
でようやく漏えいを認め、さらに規制庁の指示があったため、それに従わないわ
けにはいかないが、出来ないことは出来ないわけで、結局来年4月まで汚染は放
置するという。
 実態は今も漏えいは続き、手をこまねいていれば来年4月どころか、このまま
大雨に見舞われるようなことになれば大規模な漏えいさえ起こりかねず、さらに
最近も震度4程度の地震が頻発していることから、地盤の緩みなどが同時進行し
て取り返しのつかない事態になる危険性が日々高まっている。
 どうか、東電を現場から外して、もっとちゃんと対策を実施できる機関が責任
を持つべきだ。規制庁は再稼働などを審査する前に、福島第一からの放射能漏え
い対策に全力を投入する必要がある。
 この追加漏えい事件は、原発再稼働に前のめりになっている原子力ムラにこそ、
最大の責任がある。
 
 
┏┓
┗■2.たんぽぽ舎:「金曜ボランティア」へのお誘い
 |  原発のない社会をめざし、あなたも一歩前に、踏み出そう
 └──── 渡辺秀之(たんぽぽ舎ボランティア)
 
(1) たんぽぽ舎は、毎週、金曜官邸前抗議行動に参加し、ボランティアの協力で
 以下の活動を行っています。
 
1)週刊金曜ビラ(原発関連情報や学習会の案内等)を2000枚以上配布。
2)「新潟県泉田知事激励」、「原発再稼働阻止」などのハガキ普及運動。
3)原発立地住民との連携を深める「寄せ書き」の作成。
4)財務省上(交差点名)で、独自のシュプレヒコール空間を創出。
 
(2) 毎日新聞7月19日付け夕刊に、「デモは社会を変えるか」と題し、以下の記
 事が載っていました。
1)デモ参加者は、昨夏の熱狂を離れ、「抗議」から「創出」へ変わりつつある。
2)「震災までデモになんか参加しなかったのに、今は毎週金曜日は官邸前に。デ
 モでもらったチラシを頼りに勉強会にも。」・・・60代のご夫妻談
・・・ひょっとして、これが「社会を変える」萌芽か?
 
(3) 私たち、たんぽぽ舎ボランティアは、週刊金曜ビラなどのチラシ配布、ハガ
 キ普及運動等の地道な活動が、原発の無い社会に繋がって行くと考えます。
 
 あなたも、金曜官邸前抗議行動ボランティア(略称:金曜ボランティア)として、
チラシ配布等を行ってみませんか。
 そして、原発のない社会をめざし、一緒に、一歩前に踏み出しましょう。
 「金曜ボランティア」にご協力できる方は、黄色の「たんぽぽ舎」のぼり旗を
目印に、たんぽぽ舎スタッフに声をかけてください。
 
 
┏┓
┗■3.「原発いらない!」の声が国会に!さあ、これからだ!
 |  7月26日金曜官邸前抗議行動(第65回)に参加して
 └──── 小柳 茂(書店員)
 
国会議事堂前での抗議行動に参加しました。
 山本太郎、吉良佳子という二人へのエールにスピーチは終始したように思いま
す。
 それは、当然です。あの二人は、間違いなく、この「原発いらない!」の声を、
国会議事堂の中で響かせてくれるはずですから。
 スピーチでは、「山本さんも、吉良さんも、分け隔てなく応援していきましょ
う」という方に共感しました。妙ないがみ合いなど、いい加減やめたい。
 「脱原発」この言葉への、願いは一つ、そう信じたい。
 そういううちに、吉良佳子さんが、国会議事堂前に到着!ブラック企業と闘う
同志と、当然握手!私は、もはや何回握手したか、数えられないんですが…
 吉良さんは、「今後はあの中(国会議事堂)で、原発いらない!の声を響かせ
ます」と発言。このあと、ファミリーエリアでスピーチ。相当、義理堅い。
 この抗議行動は、去年の今頃は万単位の動員がありましたが、今はそこまでの
動員はありません。しかし、「原発いらない!」の声が下火になったと言うなら
ば、それは大間違いです。
 毎日のように、日本各地で、金曜抗議と同じ趣旨の抗議行動やデモが行われて
ます。
 しかも、山本太郎さん、吉良佳子さんという、「原発いらない!」の声を参議
院に送り出すことができた!
 さあこれからです!
 駅へ向かう途中で、キヨシローの「サマータイムブルース」の大絶唱に参加し
ました。勝手に、泉谷しげるの「いらねんだよ~勝負せんかおら~」を追加して、
主催者の方に「もっと大きい声で!」とダメ出しされたりして。結構でかい声で
やったんだけどね。
 さて、次回の抗議活動は、8月2日。臨時国会が召集されます。山本太郎さん、
吉良佳子さんには負けていられない!こちらも、あちこちで、「原発いらない!」
 
 
┏┓
┗■4.新聞・雑誌より2つ
 └──── 
 
 ◆原水禁で脱原発訴え 福島で3回目、1200人が参加
 
 原水爆禁止日本国民会議(原水禁)などが主催する原水爆禁止世界大会が28日、
福島市で始まった。(中略)
 川野浩一原水禁議長(73)はあいさつで「安倍政権は原発再稼働の方針を示し、
経済成長戦略の柱として原発を世界に売りこんでいる。狂喜の沙汰としか言いよ
うがない」と批判した。
 講演で「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」の森滝春子共同代表(74)は、原水
禁元議長の父、故市郎さんの言葉を引き「『核と人類は共存できない』と原爆被
爆者は言ってきたが、福島の原発事故を私たちは止めることができなかった。こ
の反省の上に立ち、力を合わせてどう運動していくか」と、被災者との連帯の重
要性を訴えた。
 福島県で生まれ育ったという哲学者の高橋哲哉東大大学院教授(57)は、ウラン
採掘現場から被ばくが始まる犠牲のシステムの上に原発があるとし「国策による
犠牲は許されない」と強調した。
 大会は原爆の日に合わせて広島、長崎に会場を移し8月9日まで続く。
(7月29日東京新聞より抜粋)
 
 
 ◆原発利権を追う 立地のまちへ-疑惑に向き合わぬ東京電力
  裏金疑惑報道…むつ市の使用済み核燃料中間貯蔵施設の用地買収事件
 
 東京電力の広瀬直己社長に朝日新聞取材班が文書を突きつけたのは、6月11日
の夜だった。東京・渋谷のマンションに車で送られて帰った際に手渡した。
《2007年に東電副社長だった清水正孝氏らが、青森県むつ市で計画中の使用済み
核燃料の中間貯蔵施設をめぐる地権者との紛争を解決するため、西松建設に対し
て2億円の支出を求め、さらに白川司郎氏に相談するよう求めた事実が浮かび上
がりました》
 文中の「清水氏」は福島第一原発の事故が起きた11年3月当時の社長。「白川
氏」は原発施設を保安管理する警備会社社長。東電に代わって地元対策を担い、
「東電の影」とも呼ばれてきた人物だ。
「事実関係は分からない」。広瀬社長の表情は硬かった。
1ヶ月が過ぎた7月16日、朝日新聞は「東電用地買収に裏金疑惑」の見出しで1
面で報じた。(中略)
 広瀬社長は記者会見で「社内で調べた結果、事実は確認されていない。それで
十分」とし、退職した清水氏らを含む「社外」の当事者への調査は必要ないと表
明。電力利用者への説明責任も果たしていると言い切った。(後略)
 
疑惑なお向き合わぬ東電 (前略)
 
 取材班は西松関係者からも新たな証言を得た。内部資料も入手した。それらに
は裏金疑惑の取材を裏付ける内容が含まれていた。(中略)
 東電は多くの証拠を示しても「当時の役員による個別のやりとりは承知してい
ない」と繰り返した。裏金疑惑を報じた後も、その後の対応に変わりはなかった。
(後略)
 
 ★裏金疑惑報道:むつ市の使用済み核燃料中間貯蔵施設の用地買収に困った東
電の清水元社長らが白川氏に相談し、地権者に払う裏金2億円を西松建設に肩代
わりさせた
 ▽西松側が東電に事前確認をしたうえで、前むつ市長側に1億円、原発がある
福島県楢葉町の前町長の親族企業に2億3000万円を融資し、大半が焦げ付いた-
との疑惑を朝日新聞が報じた。白川氏は関与を一切否定し、西松は「資料がなく
回答できない」とした。 (7月28日朝日新聞より抜粋)
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