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たんぽぽ舎です。【TMM:No1969

2013年9月21日()地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします

                            転送歓迎

━━━━━━━

★1.現在、日本で動いている原発はありません!

   (壊れて収束作業中の原発はあります)

                  原田裕史(たんぽぽ舎)

★2.電力総連は自分の組合員を死出の旅に送りたいのか

   労働組合って何のためにあるのだろう

   再稼働を訴える会長あいさつに、異議あり

                  山崎久隆(たんぽぽ舎)

★3.「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識-19

   首都大混乱!!「東京地震」の恐怖~首都圏の「地震の巣」その2

   明治時代よりも住宅が密集しインフラが進んだ現在、被害はさらに増大

                  島村英紀(地震学者)

★4.新聞・雑誌より

  ◆「津波予見できた」 送迎バスで園児死亡

   仙台地裁 園に賠償命令     (9月18日毎日新聞より抜粋)

  ◆漂流がれき日本へ回帰

   震災2年半太平洋を1周 環境汚染の懸念  (9月15日毎日新聞より抜粋)

━━━━━━━

9/26学習会にご参加を

 

 「反核運動と女性-ビキニ・チェルノブイリ・フクシマ」

 

日 時:9月26()19時より

お 話:加納実紀代さん(女性史研究者・著書多数)

    プロフィール:1940年ソウル生まれ、1945年広島で被爆。

           女性史・ジェンダー史研究。

会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

参加費:800

━━━━━━━

 

 

┏┓

┗■1.現在、日本で動いている原発はありません!

 |  (壊れて収束作業中の原発はあります)

 └──── 原田裕史(たんぽぽ舎)

 

事故の危険性

 

 日本列島は世界でも最も地震の多い地域です。そこに50基もの原子力発電所がひしめいています。狭い日本、一度事故が起きれば、避難も困難であることは福島第一原発事故で経験した通りです。

 原発から30km圏内は避難計画は「未策定」6割超となっています。

 (東京新聞 7/9

 福島第一原発事故でさえ、最悪の事態は避けられたというのが多くの専門家の意見です。もしも事故が起きたら避難できるのでしょうか。住民の健康と財産を守ることができるでしょうか。

 

そもそも福島第一原発事故はまだ収束していない

 

 貯水タンクからの汚染水漏れが連日報道されています。クレーンが倒れたり作業によっては周辺地域の放射線量が増えたりもしています。

 放射線作業は5年平均で年20mSvの制限があります。制限を超えると働きたくても働けなくなります。再稼働しようとすると、検査等で人が必要です。その分福島第一原発収束作業に携わる方の負担が増えることになります。再稼働より福島第一原発事故の収束が優先でなければ困ります。

 

「トイレの無いマンション」

 

 原発で使用した核燃料はその後の始末に困ります。地層処分を検討中ですが、地震も多く地下水も豊富な日本列島に適地があるかすら怪しいものです。50年も研究して具体的な処分方法が決まりません。そのような状態で使用済み燃料を増やしてはいけません。

 

規制庁になって新しい基準で審査しているんじゃないの?

 

 原子炉圧力が高くなった時に中の蒸気を外に出す(ベントと呼ばれます)時にフィルターを付けて放射能を減らす予定になっていますが、実際にはまだ出来てません。作る「予定」で審査をしているのです。他にも重要な安全設備が出来ていなくても「予定があれば」動かしても良いというのです。「事故は起きない」という安全神話がまた蔓延しています。これで動かしていいはずがありません。福島第一原発事故で現在問題になっている汚染水の対策なども盛り込まれていません。事故が起きたら同じ事が繰り返されるのではないでしょうか。

 

 福島第一原発事故で、誰も責任を取らず、賠償も除染も進まず。帰りたい人は帰れず、逃げたい人は逃げられず。そんななか原発を動かすのは言語道断ではないでしょうか。

 

世界有数の地震国

原発を動かすべきではありません

 

 

┏┓

┗■2.電力総連は自分の組合員を死出の旅に送りたいのか

 |  労働組合って何のためにあるのだろう

 |  再稼働を訴える会長あいさつに、異議あり

 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)

 

○ 電気新聞の9月6日号に次のような見出しの記事が掲載されている。

『「原子力再稼働、早急に」-電力総連、沖縄で定時大会』

 記事の概要は、那覇市で開かれている全国電力関連産業労働組合総連合(電力総連)の第33回定時大会であいさつした種岡成一会長は、1300人の代議員を前に『原子力発電所の停止が長期化し、電気料金値上げや需給逼迫を招いている現状について「復興、経済再生の足かせとなるばかりでなく、電力の安全・安定供給を支える基盤を揺るがしかねず、憂慮すべき事態だ」と強調。

安全が確認された原子力発電所の再稼働が、早急かつ根本的な解決策になると訴えた。』というもの。

 電力総連が名だたる原発推進機関であることはよく知られているが、ここまで経営一体となって原発推進なのかと恐ろしくなる。

○ 電力逼迫などしてはいないが、仮にそうなっているというならば、今年の夏は関西電力と九州電力に限られている。この二社は電力設備の半分を原発にしたため、全機停止により「逼迫」した。つまり原発が原因で電力不足になった責任を経営に問うのでは無く、再稼働に反対する私たちに押しつけようとしている。本末転倒も甚だしい。

 さらに料金値上げや需給逼迫を招いた(しつこいようだが逼迫はしていない)原因は現在の9電力による独占体制にあるわけだから、まともな労働組合ならば巨大な独占資本である9電力体制の解体を言うべきであろう。

 労使一体となって労組員の命運を企業の経営と同列視してしまうと、組合員の命よりも会社の安定が大事になる。これを翼賛体制というのでは無いのか。

○ 福島第一の後始末は、命と健康を危険にさらす行為であることは明白だが「誰かがやらなければならない」ことでもある。電力総連も原発を推進してきた責任がある。そのことへの懸念と共感をのみ言うべきところだ。事故を起こしていない原発を、命の危険を冒してまで再稼働する意味などは全く無い。

 電力総連会長は、自らの組合員を危険にさらしても会社が大事と叫ぶ御用組合の姿を、わかりやすい形で世に示した。この姿勢が貫かれるのであれば、9電力と共に解体すべき組織である。組織内で激しい議論になるべき問題だが、そういう声は聞こえてこない。

 電力総連は、大会冒頭の発言として、こんな恐るべき会長挨拶では無く福島第一原発の運転員だった人の声を、まず聞くべきであった。

 

 

┏┓

┗■3.「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識-19

 |  首都大混乱!!「東京地震」の恐怖~首都圏の「地震の巣」その2

 |  明治時代よりも住宅が密集しインフラが進んだ現在、被害はさらに増大

 └──── 島村英紀(地震学者)

 

○「東京地震」という名前がついた唯一の地震がある。1894年(明治27年)に東京直下で起きた地震で、大正関東地震(1923年)以外では近年最大の被害を東京にもたらした直下型地震である。死者数は31。神田、深川、本所といった下町で被害が多く、なかでも煉瓦(れんが)造りの建物と煙突の損壊が目立った。

 明治時代の文明開化で西洋風の煉瓦建築が首都圏で増えてきていた。欧州など地震がない国では煉瓦造りとは煉瓦をたんに積んだだけの建築だ。それをそのまま真似た日本の洋風建築がいかに地震に弱いものであるかを露呈した。日本の耐震建築の一里塚になった地震でもあった。

 当時東京には地震計が3ヶ所しかなかったので正確な震源は分かっていない。だが震度の大きかったところから考えると、震源はいまの東京都の東部だったと思われる。

 小説家の谷崎潤一郎は東京の下町の自宅で被災した。「幼少時代」に体験を書き残しているが、よほど怖かったのであろう、この地震で谷崎は地震恐怖症になったと告白している。谷崎は後に横浜山手の自邸を特別強く造ったので、大正関東地震では無事だったが、家は類焼してしまった。そして、地震後に京都に移転した。

 東京地震のマグニチュード()は7弱と推定されている。しかし不幸中の幸いで震源が4070キロと深く、そのために地震の大きさのわりには被害が少なかった。

 

○ところで震源が浅いと余震が多く、震源が深いと余震が少ない。この地震も震度3のものが2回しかなかった。谷崎には幸いだったろう。

 首都圏の地下はとても複雑だ。東から潜り込んでいる太平洋プレートと首都圏が載っている北米プレートの間に、さらに三つ目として南からフィリピン海プレートが潜り込んでいる。

 この地震はフィリピン海プレート内部で起きた地震ではないかという学説が強い。太平洋プレートとフィリピン海プレートの境界で起きたという説もある。いずれにせよ、複雑なプレートの動きが起こした、首都圏直下でしか起きない地震だった。

 やや深いこの震源も首都圏の地震の巣のひとつだ。じつは同じ巣の地震が2005年7月に首都圏を襲っている。都内で13年ぶりの震度5になった地震だ。64000台ものエレベーターが止まって多くの人が閉じ込められたり、多数の電車が長時間運転が止まって首都圏が大混乱におちいったのを覚えている人も多いだろう。

 この地震の震源は東京湾北部から千葉県側に少し入ったところの地下深くだった。この地震は幸いM5.8と大きくはなく、深さもやはり70キロと深かったから、この程度の「被害」ですんだ。

しかし、この地震の巣でもエネルギーが百倍以上も大きい地震が起きる可能性がある。

 明治時代よりも住宅密集地が増え、地震に弱いインフラもまた増えた現在では、次の「東京地震」がもし来れば、はるかに大きな被害を生んでしまうかもしれない。(9月13日『夕刊フジ』より)

 

 

┏┓

┗■4.新聞・雑誌より

 └──── 

 

 ◆「津波予見できた」 送迎バスで園児死亡

  仙台地裁 園に賠償命令

 

  東日本大震災の津波に私立日和(ひより)幼稚園(宮城県石巻市)の送迎バスが巻き込まれ、園児5人と女性職員が死亡した事故で、仙台地裁は17日、津波に関する情報収集を怠ったとして園長の過失を認め、園側に損害賠償を命じた。同震災の避難を巡り、学校や勤務先などの管理者の安全配慮義務違反を認定した初の司法判断で、原告側は「画期的」と評価。長女の愛梨ちゃん(当時6歳)を亡くした佐藤美香さん(38)は「これでやっと、娘に良い報告ができる」と語った。

  震災犠牲者の遺族らが、学校や勤務先など管理者の安全配慮義務違反を主張し、賠償を求めた少なくとも9件の訴訟で初の判決。損害賠償請求の時効(3年)を迎える来春を前に、同種訴訟を検討している遺族らにも大きな影響を与えそうだ。

 訴訟では、犠牲になった4園児の遺族が計2億6680万円の損害賠償を求めていた。(中略)

 判決で、斉木教朗裁判長は過去の地震・津波被害の報道などを踏まえ「たとえ1000年に1度の大地震発生を予想しえなかったとしても、約3分続いた地震を実際に体感したのだから、津波に関する情報を収集する注意義務があった」と判断。園側に対し、計1億7660万円を支払うよう命じた。(中略)

 送迎バス出発時には既に、大津波警報発令と高台避難が呼びかけられており「バスの走行ルートは、海岸から200600メートル、海抜0~3メートル程度の低地帯だったから、津波被害は予見できた。情報収集義務を果たしていればバスを発車させることはなく、園児死亡との因果関係がある」と結論づけた。(後略)

 (9月18日毎日新聞より抜粋)

 

 

 ◆漂流がれき日本へ回帰

  震災2年半太平洋を1周 環境汚染の懸念

 

 東日本大震災で発生し太平洋を漂流する震災がれきが、北米沿岸から日本に向かっている。被災地の東北沿岸から片道1万キロの移動を経ての帰路。外来生物の侵入やプラスチック製品による環境汚染の懸念があり、海洋環境保護団体は関したい盛況かを訴えている。

 国際太平洋研究センター(IPRC、米ハワイ)のニコライ・マキシメンコ主任研究員らの予測によると、黒潮に乗って東に進んだ震災がれきは2011年中に北米大陸の西岸北部に到達した後、ゆっくりと南下し、北赤道海流に乗って日本や台湾、フィリピンに向かっている。ハワイでは昨年9月ごろから震災漂流物が確認されるなど、実際の観測とも合致しているという。(中略)

 震災がれきは発生直後150万トンが海に漂流したとされる。(後略)

                         (9月15日毎日新聞より抜粋)
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1969

2013年9月21日()地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします

                            転送歓迎

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★1.現在、日本で動いている原発はありません!

   (壊れて収束作業中の原発はあります)

                  原田裕史(たんぽぽ舎)

★2.電力総連は自分の組合員を死出の旅に送りたいのか

   労働組合って何のためにあるのだろう

   再稼働を訴える会長あいさつに、異議あり

                  山崎久隆(たんぽぽ舎)

★3.「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識-19

   首都大混乱!!「東京地震」の恐怖~首都圏の「地震の巣」その2

   明治時代よりも住宅が密集しインフラが進んだ現在、被害はさらに増大

                  島村英紀(地震学者)

★4.新聞・雑誌より

  ◆「津波予見できた」 送迎バスで園児死亡

   仙台地裁 園に賠償命令     (9月18日毎日新聞より抜粋)

  ◆漂流がれき日本へ回帰

   震災2年半太平洋を1周 環境汚染の懸念  (9月15日毎日新聞より抜粋)

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9/26学習会にご参加を

 

 「反核運動と女性-ビキニ・チェルノブイリ・フクシマ」

 

日 時:9月26()19時より

お 話:加納実紀代さん(女性史研究者・著書多数)

    プロフィール:1940年ソウル生まれ、1945年広島で被爆。

           女性史・ジェンダー史研究。

会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

参加費:800

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┗■1.現在、日本で動いている原発はありません!

 |  (壊れて収束作業中の原発はあります)

 └──── 原田裕史(たんぽぽ舎)

 

事故の危険性

 

 日本列島は世界でも最も地震の多い地域です。そこに50基もの原子力発電所がひしめいています。狭い日本、一度事故が起きれば、避難も困難であることは福島第一原発事故で経験した通りです。

 原発から30km圏内は避難計画は「未策定」6割超となっています。

 (東京新聞 7/9

 福島第一原発事故でさえ、最悪の事態は避けられたというのが多くの専門家の意見です。もしも事故が起きたら避難できるのでしょうか。住民の健康と財産を守ることができるでしょうか。

 

そもそも福島第一原発事故はまだ収束していない

 

 貯水タンクからの汚染水漏れが連日報道されています。クレーンが倒れたり作業によっては周辺地域の放射線量が増えたりもしています。

 放射線作業は5年平均で年20mSvの制限があります。制限を超えると働きたくても働けなくなります。再稼働しようとすると、検査等で人が必要です。その分福島第一原発収束作業に携わる方の負担が増えることになります。再稼働より福島第一原発事故の収束が優先でなければ困ります。

 

「トイレの無いマンション」

 

 原発で使用した核燃料はその後の始末に困ります。地層処分を検討中ですが、地震も多く地下水も豊富な日本列島に適地があるかすら怪しいものです。50年も研究して具体的な処分方法が決まりません。そのような状態で使用済み燃料を増やしてはいけません。

 

規制庁になって新しい基準で審査しているんじゃないの?

 

 原子炉圧力が高くなった時に中の蒸気を外に出す(ベントと呼ばれます)時にフィルターを付けて放射能を減らす予定になっていますが、実際にはまだ出来てません。作る「予定」で審査をしているのです。他にも重要な安全設備が出来ていなくても「予定があれば」動かしても良いというのです。「事故は起きない」という安全神話がまた蔓延しています。これで動かしていいはずがありません。福島第一原発事故で現在問題になっている汚染水の対策なども盛り込まれていません。事故が起きたら同じ事が繰り返されるのではないでしょうか。

 

 福島第一原発事故で、誰も責任を取らず、賠償も除染も進まず。帰りたい人は帰れず、逃げたい人は逃げられず。そんななか原発を動かすのは言語道断ではないでしょうか。

 

世界有数の地震国

原発を動かすべきではありません

 

 

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┗■2.電力総連は自分の組合員を死出の旅に送りたいのか

 |  労働組合って何のためにあるのだろう

 |  再稼働を訴える会長あいさつに、異議あり

 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)

 

○ 電気新聞の9月6日号に次のような見出しの記事が掲載されている。

『「原子力再稼働、早急に」-電力総連、沖縄で定時大会』

 記事の概要は、那覇市で開かれている全国電力関連産業労働組合総連合(電力総連)の第33回定時大会であいさつした種岡成一会長は、1300人の代議員を前に『原子力発電所の停止が長期化し、電気料金値上げや需給逼迫を招いている現状について「復興、経済再生の足かせとなるばかりでなく、電力の安全・安定供給を支える基盤を揺るがしかねず、憂慮すべき事態だ」と強調。

安全が確認された原子力発電所の再稼働が、早急かつ根本的な解決策になると訴えた。』というもの。

 電力総連が名だたる原発推進機関であることはよく知られているが、ここまで経営一体となって原発推進なのかと恐ろしくなる。

○ 電力逼迫などしてはいないが、仮にそうなっているというならば、今年の夏は関西電力と九州電力に限られている。この二社は電力設備の半分を原発にしたため、全機停止により「逼迫」した。つまり原発が原因で電力不足になった責任を経営に問うのでは無く、再稼働に反対する私たちに押しつけようとしている。本末転倒も甚だしい。

 さらに料金値上げや需給逼迫を招いた(しつこいようだが逼迫はしていない)原因は現在の9電力による独占体制にあるわけだから、まともな労働組合ならば巨大な独占資本である9電力体制の解体を言うべきであろう。

 労使一体となって労組員の命運を企業の経営と同列視してしまうと、組合員の命よりも会社の安定が大事になる。これを翼賛体制というのでは無いのか。

○ 福島第一の後始末は、命と健康を危険にさらす行為であることは明白だが「誰かがやらなければならない」ことでもある。電力総連も原発を推進してきた責任がある。そのことへの懸念と共感をのみ言うべきところだ。事故を起こしていない原発を、命の危険を冒してまで再稼働する意味などは全く無い。

 電力総連会長は、自らの組合員を危険にさらしても会社が大事と叫ぶ御用組合の姿を、わかりやすい形で世に示した。この姿勢が貫かれるのであれば、9電力と共に解体すべき組織である。組織内で激しい議論になるべき問題だが、そういう声は聞こえてこない。

 電力総連は、大会冒頭の発言として、こんな恐るべき会長挨拶では無く福島第一原発の運転員だった人の声を、まず聞くべきであった。

 

 

┏┓

┗■3.「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識-19

 |  首都大混乱!!「東京地震」の恐怖~首都圏の「地震の巣」その2

 |  明治時代よりも住宅が密集しインフラが進んだ現在、被害はさらに増大

 └──── 島村英紀(地震学者)

 

○「東京地震」という名前がついた唯一の地震がある。1894年(明治27年)に東京直下で起きた地震で、大正関東地震(1923年)以外では近年最大の被害を東京にもたらした直下型地震である。死者数は31。神田、深川、本所といった下町で被害が多く、なかでも煉瓦(れんが)造りの建物と煙突の損壊が目立った。

 明治時代の文明開化で西洋風の煉瓦建築が首都圏で増えてきていた。欧州など地震がない国では煉瓦造りとは煉瓦をたんに積んだだけの建築だ。それをそのまま真似た日本の洋風建築がいかに地震に弱いものであるかを露呈した。日本の耐震建築の一里塚になった地震でもあった。

 当時東京には地震計が3ヶ所しかなかったので正確な震源は分かっていない。だが震度の大きかったところから考えると、震源はいまの東京都の東部だったと思われる。

 小説家の谷崎潤一郎は東京の下町の自宅で被災した。「幼少時代」に体験を書き残しているが、よほど怖かったのであろう、この地震で谷崎は地震恐怖症になったと告白している。谷崎は後に横浜山手の自邸を特別強く造ったので、大正関東地震では無事だったが、家は類焼してしまった。そして、地震後に京都に移転した。

 東京地震のマグニチュード()は7弱と推定されている。しかし不幸中の幸いで震源が4070キロと深く、そのために地震の大きさのわりには被害が少なかった。

 

○ところで震源が浅いと余震が多く、震源が深いと余震が少ない。この地震も震度3のものが2回しかなかった。谷崎には幸いだったろう。

 首都圏の地下はとても複雑だ。東から潜り込んでいる太平洋プレートと首都圏が載っている北米プレートの間に、さらに三つ目として南からフィリピン海プレートが潜り込んでいる。

 この地震はフィリピン海プレート内部で起きた地震ではないかという学説が強い。太平洋プレートとフィリピン海プレートの境界で起きたという説もある。いずれにせよ、複雑なプレートの動きが起こした、首都圏直下でしか起きない地震だった。

 やや深いこの震源も首都圏の地震の巣のひとつだ。じつは同じ巣の地震が2005年7月に首都圏を襲っている。都内で13年ぶりの震度5になった地震だ。64000台ものエレベーターが止まって多くの人が閉じ込められたり、多数の電車が長時間運転が止まって首都圏が大混乱におちいったのを覚えている人も多いだろう。

 この地震の震源は東京湾北部から千葉県側に少し入ったところの地下深くだった。この地震は幸いM5.8と大きくはなく、深さもやはり70キロと深かったから、この程度の「被害」ですんだ。

しかし、この地震の巣でもエネルギーが百倍以上も大きい地震が起きる可能性がある。

 明治時代よりも住宅密集地が増え、地震に弱いインフラもまた増えた現在では、次の「東京地震」がもし来れば、はるかに大きな被害を生んでしまうかもしれない。(9月13日『夕刊フジ』より)

 

 

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┗■4.新聞・雑誌より

 └──── 

 

 ◆「津波予見できた」 送迎バスで園児死亡

  仙台地裁 園に賠償命令

 

  東日本大震災の津波に私立日和(ひより)幼稚園(宮城県石巻市)の送迎バスが巻き込まれ、園児5人と女性職員が死亡した事故で、仙台地裁は17日、津波に関する情報収集を怠ったとして園長の過失を認め、園側に損害賠償を命じた。同震災の避難を巡り、学校や勤務先などの管理者の安全配慮義務違反を認定した初の司法判断で、原告側は「画期的」と評価。長女の愛梨ちゃん(当時6歳)を亡くした佐藤美香さん(38)は「これでやっと、娘に良い報告ができる」と語った。

  震災犠牲者の遺族らが、学校や勤務先など管理者の安全配慮義務違反を主張し、賠償を求めた少なくとも9件の訴訟で初の判決。損害賠償請求の時効(3年)を迎える来春を前に、同種訴訟を検討している遺族らにも大きな影響を与えそうだ。

 訴訟では、犠牲になった4園児の遺族が計2億6680万円の損害賠償を求めていた。(中略)

 判決で、斉木教朗裁判長は過去の地震・津波被害の報道などを踏まえ「たとえ1000年に1度の大地震発生を予想しえなかったとしても、約3分続いた地震を実際に体感したのだから、津波に関する情報を収集する注意義務があった」と判断。園側に対し、計1億7660万円を支払うよう命じた。(中略)

 送迎バス出発時には既に、大津波警報発令と高台避難が呼びかけられており「バスの走行ルートは、海岸から200600メートル、海抜0~3メートル程度の低地帯だったから、津波被害は予見できた。情報収集義務を果たしていればバスを発車させることはなく、園児死亡との因果関係がある」と結論づけた。(後略)

 (9月18日毎日新聞より抜粋)

 

 

 ◆漂流がれき日本へ回帰

  震災2年半太平洋を1周 環境汚染の懸念

 

 東日本大震災で発生し太平洋を漂流する震災がれきが、北米沿岸から日本に向かっている。被災地の東北沿岸から片道1万キロの移動を経ての帰路。外来生物の侵入やプラスチック製品による環境汚染の懸念があり、海洋環境保護団体は関したい盛況かを訴えている。

 国際太平洋研究センター(IPRC、米ハワイ)のニコライ・マキシメンコ主任研究員らの予測によると、黒潮に乗って東に進んだ震災がれきは2011年中に北米大陸の西岸北部に到達した後、ゆっくりと南下し、北赤道海流に乗って日本や台湾、フィリピンに向かっている。ハワイでは昨年9月ごろから震災漂流物が確認されるなど、実際の観測とも合致しているという。(中略)

 震災がれきは発生直後150万トンが海に漂流したとされる。(後略)

                         (9月15日毎日新聞より抜粋)

たんぽぽ舎です。【TMM:No1968

2013年9月20日()地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします

                           転送歓迎

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★1.10月2日()1830より東京電力本店抗議に行こう!

   東電解体!東電本店合同抗議

   汚染水止めろ! 柏崎刈羽再稼働するな!

   呼びかけ4団体(経産省前テントひろば、首都圏反原発連合、

                              たんぽぽ舍、東電株主代表訴訟)

★2.9/11原発再稼働審査の中止を 規制委前で抗議行動

   9月25()12:0013:00、規制庁前で、

   再稼働阻止ネットワークの主催で、抗議行動をやります

                                                     再稼働阻止全国ネットワーク

★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)

  ◆9/28さよなら原発品川アクション 発足2周年記念講演会

                                    会場:品川区立中小企業センター2階中講習室

★4.新聞・雑誌より2つ

    ◆遅きに失した決断 首相5、6号機の廃炉要請 福島第一

      東電社長 「年内に判断」          (9月20日東京新聞より抜粋)

    ◆中部電も値上げへ 5~10      (9月15日東京新聞より抜粋)

━━━━━━━

9/25規制委・規制庁抗議行動にご参加を!

 日時:9月25()12:0013:00 

 場所:六本木ファーストビル前

 主催:再稼働阻止ネットワーク

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9/25「東京湾に浮かぶ原子炉の危険」米原子力艦船に反対・集会とデモ

 日時:9月25()18時集会 18:50デモ出発

 会場:「横須賀ヴェルニー公園」(京急線「汐入」駅下車)

 ※たんぽぽ舎も、のぼり旗を持って、今年も参加します。

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┗■1.10月2日()1830より東京電力本店抗議に行こう!

 |  東電解体!東電本店合同抗議

 |  汚染水止めろ! 柏崎刈羽再稼働するな!

 └──── 呼びかけ4団体(経産省前テントひろば、首都圏反原発連合、

                                         たんぽぽ舍、東電株主代表訴訟)

 

 2011年5月以降、福島第一原発から海に流出した放射性物質セシウムとストロンチウムの総計は、国が認可した「年間放出管理目標値」の100倍を優に超え、タンクからの漏洩はついにレベル3という危機的事態に直面しています。しかし東電は当初、この原子炉建屋付近の海水漏洩を隠蔽し、参議院選挙後の7月22日になって初めてそれを認めました。事故を引き起こした当時から何も変わっていない、相変わらずの東電の公表姿勢に反して、原子力緊急事態は悪化しており、国家レベルで汚染水対策に注力しなければならない状況といえます。 また東電は、汚染水を処理する能力も無く事故の収束もできず、原発作業員の環境の改善もできないまま、柏崎刈羽原発の再稼働を目論んでおり、国民を欺くような企業体質は事故から学ぶどころか一層陰湿化しています。

 すでに企業の体すらなしていない東電。もはや破綻処理すべき段階まできています。

 その東電に対し、私たちは月例での抗議を呼びかけます。

 みんなの意志をこの劣悪企業に対し突きつけましょう!

 

1回目 10月2日() 2回目  11月6日()  3回目  12月4日()

 

場所・東京電力本店前(東京都千代田区内幸町)

   JR・地下鉄新橋駅徒歩5分、都営地下鉄三田線内幸町駅徒歩3分

時間・18302000

呼びかけとお問い合わせ先

◎経産省前テントひろば 070-6473-1947 http://tentohiroba.tumblr.com/

◎首都圏反原発連合 info@coalitionagainstnukes.jp

                           http://coalitionagainstnukes.jp/

◎たんぽぽ舍 03-3238-9035 http://www.tanpoposya.net/

◎東電株主代表訴訟 090-6183-3061 http://tepcodaihyososho.blog.fc2.com/

 

注意事項

※なるべく東電への抗議、反原発・脱原発というテーマに関する旗やのぼり、

  プラカード等でご参加ください。

※抗議時間中のチラシ配布や署名集め等はご遠慮ください。

※この東電本店抗議は、あくまで非暴力直接行動として呼びかけられたものです。

 その趣旨を十分にご理解頂きご参加いただきますよう、宜しくお願い致します。

 

 

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┗■2.9/11原発再稼働審査の中止を 規制委前で抗議行動

 |  9月25()12:0013:00、規制庁前で、

 |  再稼働阻止ネットワークの主催で、抗議行動をやります

 └──── 再稼働阻止全国ネットワーク

 

  再稼働阻止全国ネットワーク主催・原子力規制を監視する市民の会の協力による「規制委員会前抗議行動」が9月11日、原子力規制委員会と同規制庁のある六本木ファーストビル前(東京)で開催された。

 抗議行動は正午から午後1時まで1時間にわたって行われたが、まず、主催グループの柳田真共同代表が挨拶。「原子力規制委員会は再稼働審査を止め、福島の汚染水対策に専念せよというのが今日の目的」とし、福島はおろか、「私たちの知る限り、全国で再稼働を予定するどの原発も汚染水対策はできていない」と指摘した。

 川内原発を抱える「かごしま反原発連合有志」の松本成一副代表は「私たちは嘘をついてオリンピックを誘致する、とても恥ずかしい国民になったのではないか」と話し、「今やるべきことは原発事故の原因究明と対策、そして避難する16万人の方々の、未来を保証していくことです」と訴えた。

 「不安と憤りのなかで、声を上げたくても上げられない多くの人たちを代表して、ここに立っています」と挨拶したのは、大飯原発や高浜原発などを抱える福井の小野寺恭子さん(福井から原発を止める裁判の会)。

 愛媛の井出久司さん(原発さよなら四国ネットワーク)は、伊方原発3号機は地盤が軟弱で危険な立地にあり、南海トラフの巨大地震による影響も懸念されるとし、「このような伊方原発3号機の早期再稼働は、あまりにも無責任な暴挙」と抗議した。

 泊原発のある北海道からは岩内原発問題研究会ほか4つの市民グループが連名で参加を予定していたが、交通の関係で遅れ、代わりに「絶対的安全は廃炉によってのみ得られるもの」とする旨の要請文が読み上げられた。

 規制委側からは政策評価・広聴広報課職員の長谷川泰弘さんが、各グループの要請文を受け取った。(週刊金曜日2013//20960号)

 

☆次回は、9月25()12:0013:00、同じ趣旨で規制庁前で、再稼働阻止ネットワーク主催で、抗議行動が行われます。

 

 

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┗■3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)

 └──── 

 

 ◆9/28さよなら原発品川アクション 発足2周年記念講演会

 

テーマ:原発事故と内部被曝を考える

日 時:9月28()午後645分~

会 場:品川区立中小企業センター2階中講習室

      (品川区西品川1-28-3/TEL:3787-3041

         東急大井町線下神明駅下車徒歩2分)

講 師:山田 真 医師(八王子中央診療所々長/小児科医)

連絡先:加藤 090-24330102

 

 

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┗■4.新聞・雑誌より2つ

 └──── 

 

 ◆遅きに失した決断 首相5、6号機の廃炉要請 福島第一

      東電社長 「年内に判断」

 

 安倍晋三首相は19日、東京電力福島第一原発事故後に廃炉が決まった1~4号機と同じ敷地内にあり、停止中の5、6号機について「事故対処に集中するためにも廃炉を決定してもらいたい」と、東電の広瀬直己社長に要請。広瀬社長は「年内に判断する」と回答した。原発視察後に首相が記者団に明らかにした。地元の福島県などは早くから全基廃炉(福島第二の4基も含む計10)を求めていた。遅きに失した決断で、廃炉要請によって汚染水問題の解決が進む保証もない。

 

 再稼働、そもそも無理

 そもそも福島第一原発5、6号機は、再稼働できるような状況にはない。

 (9月20日東京新聞より抜粋)

 

 

 ◆中部電も値上げへ 5~10

 

 中部電力は、家庭向け電気料金を値上げする方針を固めた。(中略)

 値上げ幅は赤字解消の水準などを考慮し、5~10%程度の範囲内で検討する。

 燃料費の高騰分を料金に転嫁する「燃料費調整制度」による値上げ以外で、抜本的に料金体系を改定する値上げは34年ぶり。(中略)

 値上げ幅は、地震・津波対策工事が続く浜岡の再稼働も想定して算出するとみられる。(後略) (9月15日東京新聞より抜粋)

┗■3.新聞・雑誌より4つ

 └──── 

 

◆消費増税反対50% 汚染水首相発言64%「信頼できない」共同世論調査

 

 共同通信社が1415日両日に実施した全国電話世論調査によると、予定通り

2014年4月に消費税率を現行の5%から8%に引き上げることに関し、反対が50.

0%を占め、賛成の46.8%を上回った。東京電力福島第一原発の汚染水漏れを含

む事故処理で国が前面に出るべきだとの回答は75.8%に上がった。東京電力が行

うべきだとしたのは9.3%にとどまり、早期収束に向け国の関与を求めていること

が浮き彫りとなった。

 汚染水に関し、安倍晋三首相が国際オリンピック(IOC)総会で「将来も健康

に問題はないと約束する」と述べたのに対し、64.4%が信頼できないと回答、信

頼できるとしたのは28.3%だった。(9月17日 東京新聞より抜粋)

 

 

◆「消費地元」からNOを 誰かの犠牲で成り立つ豊かさなんて

 原発ゼロの行方 小浜の住職に聞く 

 

○関西電力大飯原発(福井県おおい町)4号機が15日、定期検査入りしたことで、

国内で稼働する原発が再び消えた。昨年暮れに原発推進の安倍政権が発足し、脱

原発世論は巻き返しの嵐に直面している。福島原発事故後、2回目の原発ゼロの

行方はどうなるのか。大飯原発から20キロ圏内の同県小浜市で、半世紀近く原発

にノーを突きつけてきた明通寺住職の中島哲演さん(71)に話を聞いた。

○(前略)「まだ、潜在的に原発に反対している人は多数派だ。参院選直後の世

論調査でさえ、再稼働反対の声が半数を超えた。悲観はしていないし、楽観もし

ていない。潜在意識をどれだけ顕在化できるかが、勝負だと思う。(中略)

 中島さんは「国民は現政権に多数を与えたが、稼働を託したわけではない」と

言う。(中略)

 昨夏、政府、関西電力は大飯原発の再稼働を強行した。止められなかった反省

から、中島さんは「立地地元」や「被害地元」を超え、「消費地元」という新た

な視点を提唱している。

 大飯原発の場合、「立地地元」は、福井県おおい町だけになる。「この考え方

では、10キロ圏内に含まれる小浜市は人口が多いのに同意が必要ないことになる。

公平さを欠く」(中島さん)

 「被害地元」は30キロ圏外であっても、事故が起きれば、放射能の被害を受け

る地域を指す。昨年、関西の水がめの琵琶湖を抱える滋賀県の嘉田由紀子知事や

京都府の山田啓二知事が提言した。(中略)

 中島さんは「どう喝に屈服し、食い止められなかった。原発の恩恵を受けてき

た消費地元の意識を高めることができなかった」と振り返る。

○では、この2つを乗り越える「消費地元」とはどこを指すのか。

  ○ 稼働の逆風 流されぬ  四面楚歌でも半世紀闘った

    原発食い止めた小浜  「倫理的責任を痛感」

「ここなら、近畿2府4県が消費地元になる。若狭湾に林立する原発の電力消費

地だ。ここに住む住民たちに訴えたい。若狭湾周辺の犠牲によって成り立つ豊か

さを享受するのはやめようと」(中略)

 「電力不足を原発稼働の根拠にするなら、消費地が消費文明のありようを振り

返り、省エネや節電の努力をすべきだ」(中略)

 小浜市内で1968年、原発建設計画が浮上した。(中略)市内の労働組合や宗教

者ら大小のグループが、意見の食い違いを超え協力し、「美しい若狭を守ろう」

の合言葉で団結した。(中略)当時の鳥居史郎市長は72年、「一人でも反対があ

るなら誘致しない」と断念した。

 さらに75年、再び市議会の保守系会派が原発誘致を持ち出し、立地調査促進の

決議まで可決したが、後任の浦谷音次郎市長も「原発からの財源よりも市民の豊

かな心を選ぶ」と、誘致しない考えを表明した。(中略)

○「ただ、小浜の反対運動でも、最初は声を出さない人が大半だった。それが次

第にうねりになった。再稼働反対の世論が潜在的にあるならば、それは必ず実現

できる」(中略)

 一貫しているのは自分の責任を問う倫理観と人を信じる心だ。(中略)

 「目先の利益に屈服して、原発建設を許し、後の世代にツケを残してしまった。

倫理的な責任を痛切に感じなければならない。第二、第三の福島をつくってはい

けない」(9月16日 東京新聞 こちら特報部より抜粋)

 

 

◆大飯3,4号機安全審査再開  規制委 活断層否定受け

 

 原子力規制委員会は17日、関西電力が再稼働に向け申請した大飯原発3、4号

機(福井県)の安全審査会合を開いた。敷地内断層調査のため審査を保留してい

たが、「活断層ではない」との認識で一致したため再開した。(後略)

 (9月18日 茨城新聞より抜粋)

 

 

◆「原発事故で避難」  京都、大阪 170人が集団提訴

 

 東京電力福島第一原発事故の影響で避難を余儀なくされたとして、福島県など

から近畿へ避難してきた住民ら約170人が17日、国と東電に慰謝料など計約16

2400万円を求め京都、大阪両地裁に集団提訴した。

 同様の訴訟は既に、札幌や東京などで起こされ、神戸地裁にも裁判を起こす準

備が進んでいる。弁護団によると西日本での集団提訴は初めて。訴えを起こした

のは、大阪府や京都府、三重県などに避難した住民ら。

 訴状で原告側は、2002年にはマグニチュード8の地震が起きる可能性が報告さ

れていたと指摘。「東電はこのクラスの地震を想定した耐震設計の見直しもせず、

国も技術基準に適合させるよう命令しなかったことが事故につながった」と主張

している。(後略) (9月18日 茨城新聞より抜粋)

たんぽぽ舎です。【TMM:No1967

2013年9月19日() 地震と原発事故情報-

3つの情報をお知らせします

                       転送歓迎

━━━━━━━

★1.20人の集会・デモを何年も続けて

   …東京圏の2011年3・11以前(例えば1月、2月)のデモの人数です)

   全国各地で苦労している多くの皆さんへ! 柳田 真(たんぽぽ舎)

★2.皆様 最近の情報をお知らせします。

   【記事】「2020年東京オリンピックは原発再稼動が目的」

   環境経済研究所(技術士事務所) 上岡直見

★3.新聞・雑誌より

 ◆消費増税反対50% 汚染水首相発言64%「信頼できない」共同世論調査

 ◆「消費地元」からNOを 誰かの犠牲で成り立つ豊かさなんて

  原発ゼロの行方 小浜の住職に聞く 

 ◆大飯3,4号機安全審査再開  規制委 活断層否定受け

 ◆「原発事故で避難」 京都、大阪 170人が集団提訴

━━━━━━━

 

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┗■1.20人の集会・デモを何年も続けて

 |  …東京圏の2011年3・11以前(例えば1月、2月)のデモの人数です)

 |  全国各地で苦労している多くの皆さんへ!  

 └──── 柳田 真(たんぽぽ舎)

 

○私は201111月の再稼働阻止全国ネットワーク結成以来の1年弱、全国各地に

出かける機会が格段に増えた(いかざるを得ない例もあり)。多くの知人、友人

が全国各地にできて嬉しいが、同時に全国各地で苦労して反原発、脱原発の行動

をしている人々のナマの声、悩み(喜び)も聞いた。

○その悩みの一つは、東京の首相官邸前行動(毎週金曜行動)や経産省前テント

にならって、全国各地でも創意工夫して金曜行動(または○曜日行動)を続けて

いるが、当初と比べて最近はデモ参加人数が減って、悩みつつやっているーと。

○実はたくさん集まっているようにみえる東京でもいろいろな悩みがあります。

首都圏反原連の毎週金曜行動も最近は人が減少して、2~3000人台だし、(たん

ぽぽ舎が1班~5班体制でまく当日ビラも最近は15001600枚へ減少。現在72

です)、内容がマンネリとの評も出ています。東京圏は何しろ人口が多い。東京、

千葉、埼玉、神奈川県の首都4県で2200万人以上。一つの国並みです)。

2011年3月11日、東京電力福島原発事故後は参加人数が1000人⇒1万人⇒6万

人(9月の明治公園)⇒10数万人と爆発的に伸びたが、しかし、3月の前=1月、

2月の東京の定例デもでも(東京圏の主な反原発団体共同で実施していたもの)

は平均20人くらいでした。(たんぽぽ舎も2~数人で参加)。これが当時の実力

であった。それをこりずに数年間~10年間以上続けてきた。持続する志であった。

CO2の問題に移行するグループも出て人数が減って苦労しつつ、20人くらいでや

り続けた時代があって、その上に今の時代、今のデモ人数がある。

 

┏┓

┗■2.皆様 最近の情報をお知らせします。

 | 【記事】「2020年東京オリンピックは原発再稼動が目的」

 └──── 環境経済研究所(技術士事務所) 上岡直見

 

http://www.janjanblog.com/archives/100413

 

 安倍首相はIOCで「状況は制御されている」と述べたが、破損燃料がどうな

っているかさえ確認できていないことは世界中の人が知っている。いかに好意的

に解釈しても虚偽説明である。これだけ恥も外聞もなくオリンピックを招致した

目的は、祝賀ムードで福島の問題を覆い隠すためであることは誰でも察知してい

ることだが、より大きな目的は原発再稼動である。なぜわざわざ屋外競技に不適

な、しかも日本人選手にとっても有利ではない猛暑の時期に開催するのかを考え

れば推定がつく。

 電力の需要予測がどのように決まるかは筆者の過去記事[1][2]で解説し

たことがあるが、電力会社の長年のノウハウの蓄積があり非常によく当たる。曜

日や気温などだけでなく「高校野球の決勝戦」といった要素も電力需要に相当な

影響を及ぼすので、電力会社では事前に供給力を準備している。これがオリンピ

ックになればどのようなことになるか容易に想像がつくだろう。「電力不足で競

技に支障を来たしたら国の恥」という理由がつけられる。今年の夏は猛暑でも

「でんき予報」が話題にならないほど電力需給は安定したが、これでは原発を再

稼動する説明がつかない。「経済が崩壊する」という脅しも2年目になりほとん

ど説明がつかない。あとはオリンピックだ。

 

<上岡直見記者のプロフィール>

JanJanニュース創立から参加している。交通政策・環境政策がテーマ。

「政治談議」でなく論理と数字で評価することを重視。

 

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