NUCLEAIRE
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たんぽぽ舎です。【TMM:No2072】
2014年1月23日(木)地震と原発事故情報-6つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.「原発」問う都知事選きょう告示
(1月23日東京新聞より抜粋)
★2.1/20原子力規制委(規制庁)との院内交渉集会報告~再稼働決定手続きは曖昧
最終現地調査は必要なら実施、合格判定後使用前検査を実施
地元理解に規制委は関与しない 原子力防災は「さらなる」改善が必要
当然事故は起こりうる! (上、2回に分けます) 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
★3.崩壊する東電福島第一(フクイチ)
新たな地震・津波対策に集中せよ (中、3回連載の2回目) 山崎久隆(たんぽぽ舎)
★4.1/25学習会にご参加を!
「被ばく労働問題連続講座」その1
★5.新聞より2つ
◆海側井戸310万ベクレル 福島第一最高値 (1月22日東京新聞より)
◆新ブランドで全国売電 東電 14年度から 負のイメージ刷新 (1月9日毎日新聞より抜粋)
★6.たんぽぽ舎の近況
テレビや新聞で報道されないことがある 小山芳樹
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※1/27(月)学習会にご参加を!
「安倍政権の原発政策に異議あり」「核燃料サイクルからの撤退」を主張
日 時:1月27日(月)19:00開会
お 話:秋本真利さん(自民党国会議員・千葉9区)
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
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┗■1.「原発」問う都知事選きょう告示
└──── (1月23日東京新聞より抜粋)
東京都の猪瀬直樹前知事の辞職に伴う都知事選が、23日に告示される。投開票は2月9日。岐路に立っている原発政策や都民の暮らしについて論戦が展開される。元首相の細川護煕氏(76)は22日、都庁で正式な立候補会見を行い、「原発再稼働にストップをかけ、原発に頼らない東京を実現する」と「原発ゼロ」を表明。元航空幕僚長の田母神俊雄(65)、元厚生労働相の桝添要一(65)、前日本弁護士連合会会長の宇都宮健児(67)の三氏は、日本記者クラブでの会見に相次いで望んだ。
(中略)
宇都宮健児氏 「柏崎刈羽も廃炉」
田母神俊雄氏 「電力供給に必要」
細川 護煕氏 「再稼働ストップ」
桝添 要一氏 「原発政策は国で」 (上から五十音順)
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┗■2.1/20原子力規制委(規制庁)との院内交渉集会報告~再稼働決定手続きは曖昧
| 最終現地調査は必要なら実施、合格判定後使用前検査を実施
| 地元理解に規制委は関与しない 原子力防災は「さらなる」改善が必要
| 当然事故は起こりうる! (上、2回に分けます)
└──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
2014年1月23日
1月20日(月)午前、再稼働阻止全国ネットワークは規制庁と再稼働に至る手続きと地元の理解について質問・要請の交渉をした。当日は、1月18日―19日の全国相談会(合宿)に参加した全国の原発立地を含めて約40名が参加した。満足に答えてもらえないことが多かったが、福島みずほ議員に同席していただき、全国からの訴えの声を届けるとともに、いくつか規制庁の興味深い回答を得ることができ、全国合宿で確認したように原子力規制委員会が再稼働促進組織であることが一層明らかになった。
日 時:2014年1月20日(月)10時~12時
場 所:参議院議員会館B109会議室
出 席:(規制庁)布田洋史安全規制管理官補佐、
中島和弘政策評価・広聴広報課長補佐、新保一彦原子力防災課長補佐
(申入れ側)
原発現地(泊、福島、志賀、伊方、玄海、川内)+「再稼働阻止全国ネットワーク」関係
紹介議員:福島みずほ参議院議員
テーマ:原発再稼働に至る手続きと住民の理解
記録動画:http://www.youtube.com/watch?v=_2IMFxlntkM
(下につづく)
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┗■3.崩壊する東電福島第一(フクイチ)
| 新たな地震・津波対策に集中せよ (中、3回連載の2回目)
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
敷地内の土壌汚染拡大
○ 何度も指摘してきたが、原発よりも内陸部に位置しているフランジタンク群の危険はますます高まっている。破損と漏えいが止まらない。
そのため、タンク群の真下の土壌は、どんどん汚染水がしみこんでいき、現在の最高地点はトリチウムが20万ベクレル/リットルに達している。出所は真上に建つフランジタンクである。
このタンクはボルトでつなぎ合わせているので止水のためにパッキンを挟んで組み立てる。この組み立てがずさんで、隙間だらけになり、漏水した。
しかし問題はタンクの構造だけではなかった。土台もまた、腐っていた。
○ タンクが建っている場所は海抜30m以上の、元グランドや駐車場や林だった。
免震棟や事務棟などの重要建物がないのは地盤が悪かったからだ。もともと地盤を20m以上も切り下げて10m盤に原子炉を設置したのは安定した地層に設置するためだった。海抜35mの高さにあるのは海底の堆積土壌であり、その下は砂岩層、泥岩層と続く。重たい構造物を設置できる地盤ではない。
しかし汚染水タンクの設置場所に困った東電は、建ててはいけない軟弱地盤に極めて重い汚染水タンクを林立させている。汚染水漏えいがあった地点「H4」エリアには58基のタンクが密集して建てられている。合計で50000トンもの重さかがかかっている。
○ タンクの下はコンクリート板。このコンクリートの下には地中に柱が建てられているが、軟弱地盤に荷重がかかっていると柱も含めて不等沈下をはじめる。そのためコンクリートに亀裂が入り、さらに淵に高さ30cmの堰が作られていたが、この堰とコンクリートの間に亀裂が入り、貫通してしまった。
汚染水や雨水がコンクリートの堰の内部に溜まっていたのが、昨年末に流出し、真下の土壌にしみこんだ。
泥縄式の汚染水対策がもたらしたものは、汚染物を敷地内に拡散させる事態だった。このままでは、ちょっとしたことで破壊されるぼろぼろのタンクに何十万トンもの汚染水が溜まり続けることになる。
○ こんな地盤でも汚染水を安全に貯水する方法はある。
地下30~50m掘り下げ、安定した地盤に基礎を作り、二重構造のタンクを地下式で作る。これならば壁面を周辺土壌で支えることも可能だから大きな地震の揺れでタンクが倒壊する危険性はない。津波もここまでは上がってこないだろう。タンカーのような二重構造なので仮に破損が生じても土壌に漏えいするまでに安全な貯蔵タンクに移し替えることも出来る。地下式タンクならば20万トン規模のものも作れる。実際に川崎市の扇島に東京ガスが建設中の20万キロリットル級の巨大地下式貯蔵タンクが存在する。(下につづく)
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┗■4.1/25学習会にご参加を!
| 「被ばく労働問題連続講座」その1
└────
福島第一原発の収束作業では、1日3000人(東電社員を含む)が働いています。全国(特に最低賃金が低い北海道や東北地方、沖縄など)から集められた人々が、多重下請け構造の下層へいくほど劣悪な労働条件で働かされています。重要かつ危険な仕事を担う人たちの労働の問題を私たちは放置するわけにはいきません。
スペースたんぽぽ・被ばく労働問題連続講座その1への参加を呼びかけます。
テーマ:福島第一原発事故現場の労働実態
「被ばく労働問題連続講座」その1
日 時:2014年1月25日(土)18:30~21:00(開場18:00)
講 師:ごぼうさん(被ばく労働を考えるネットワーク・福島第一原発の元被ばく労働者)
なすびさん(被ばく労働を考えるネットワーク・山谷労働者福祉会館活動委員会)
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
資料代:800円
無理な工期を強制される汚染水対応作業、
危険な4号機からの核燃料取り出し作業危険・被ばくに見合わない賃金・労働条件、多重下請構造、使いつぶしで人員不足収束作業は支配層の都合で工程が決められ、作業員の命より経費節減が優先される。
労働者の安全確保を最優先せよ! 労働者の立場で考え、声をあげよう!
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┗■5.新聞より2つ
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◆海側井戸310万ベクレル 福島第一最高値
東京電力は22日、福島第一原発2号機のタービン建屋海側にある観測用井戸で20日に採取した地下水から、ストロンチウム90などのベータ線を出す放射性物質が1リットルあたり310万ベクレル検出されたと発表した。
これまでの最高値は16日に採取した地下水の同270万ベクレルだった。井戸は護岸から約40mの場所にあり、昨年から最高値の更新が続いている。東電は「地下水くみ上げによる影響とみられるが、くわしい原因は不明」と説明している。(1月22日東京新聞より)
◆新ブランドで全国売電 東電 14年度から 負のイメージ刷新
東京電力が新総合特別事業計画(再建計画)で収益強化策の柱に位置づけた他電力管内での電力小売り事業(全国販売)について、東電とは別の新ブランドを設定する方針であることが8日、分かった。中部や関西地方など管外での電力供給に当たり、地域独占色が強く、福島第一原発事故で悪化した東電ブランドよりも、新ブランドで展開した方が顧客に受け入れられやすいと判断したと見られる。(後略)(1月9日毎日新聞より抜粋)
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┗■6.たんぽぽ舎の近況
└──── 小山芳樹(たんぽぽ舎)
職場でたまに見るテレビ番組-いわゆる「ワイドショー」-やいくつかの新聞で、大きな事実なのに、報道されないことが1つある。
日本では、今、原発稼働ゼロということ。
東京では、2011年3・11事故以来、福島第一原発と第二は全て停止、2012年からは柏崎刈羽原発も停止、「大電力消費地の東京」とはコメントされても、今、東京が原発の電力なしで電力をまかなっているということが「ワイドショー」の司会者やコメンテーターの誰からも言われないのである。
たんぽぽ舎です。【TMM:No2071】
2014年1月22日(水)その2 地震と原発事故情報-
4つの情報をお知らせします 転送歓迎
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★1.崩壊する東電福島第一(フクイチ)
新たな地震・津波対策に集中せよ (上、3回連載)
山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆<フクシマ連帯キャラバン行動>いわき市から東京まで
3日間ピースサイクルに参加を! 呼びかけ/ピースサイクル2014全国ネットワーク
★3.新聞より5つ
◆「再稼働を阻止」 細川氏公約案 (1月22日東京新聞より)
◆欠陥タンク延命図る 福島第一漏水不安のボルト締め型
「溶接型に転換」後退 (1月22日東京新聞より抜粋)
◆電力債優遇継続へ 新規参入企業から批判も (1月21日東京新聞より抜粋)
◆シェール特需、日本にも メーカー恩恵
米ガス関連投資に参加 (1月22日朝日新聞見出し)
◆家庭の余剰電力集め販売
パナソニック 太陽光発電で新会社 (1月22日朝日新聞見出し)
★4.テント日誌1月21日(日)特別版
経産省前テントひろば864日目 商業用原発停止132日
【テント外伝…1】 (A/Y)
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※1/24(金)第89回首相官邸前抗議行動にご参加を!
日時:1月24日(金)18:30から20:00
主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
たんぽぽ舎では、13:00からビラ、プラカードなどの用意をして、
16:30、たんぽぽ舎出発。17:10頃、関西電力東京支店(富国生命ビル9F)
前で短時間の抗議コール。17:30「経産省前テントひろば」集合。
1~5班にわかれて18:00官邸前へ、国会前へ出発。
20:20経産省前テントヨコでまとめの集会(短時間)。
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┗■1.崩壊する東電福島第一(フクイチ)
| 新たな地震・津波対策に集中せよ (上、3回連載)
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
地下水から220万ベクレル、過去最高
フクイチの現場では刻々と危機が高まっていた
○ 年末年始、どうでもいいようなバラエティ番組しか放送しないテレビをよそに、フクイチの現場では刻々と危機が高まっていた。昨年末の27日に東京電力は敷地内タービン建屋東側の護岸にある観測井戸「1-16」でサンプリングされた地下水から、放射性ストロンチウムなどの放射性物質が出すベータ線を1リットルあたり210万ベクレル/リットル検出したと発表した。これまでで最高値が3年近く経った今、検出された。
○ 検出されたのは、1、2号機に冷却用海水を送るそれぞれの取水口があった場所の中間付近にある観測井戸で26日に採取した地下水だ。この観測井戸では11月下旬頃から上昇傾向が続いている。これに対して東電は「上昇の理由はよくわからない」などとしている。
1月2日、6日、9日と、200万~220万ベクレル/リットルの高濃度の汚染水が観測されている。
○ 他の観測井戸では、これほど高い濃度は観測されていないので、地下の構造に汚染水が観測井戸に達するような「バイパス」が出来ている可能性がある。そのバイパスが地下トンネル(トレンチ)の側から出てきているのか、原子炉あるいはタービン建屋から直接出ているのか、もっと多くの観測井戸を掘って移動する汚染水を捕まえないと分からない。しかし半径50m以内にある井戸は10本も無い。これでは立体的に汚染水の流路を捉えることなど出来ない。
○ 私は以前から5mメッシュごとなど高密度に観測井戸を掘り、汚染水の広がりを捕まえるべきだと主張してきたが、東電は一向に聞く耳を持たない。まず知らなければ何も出来ないのだが。(中へつづく)
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┗■2.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆<フクシマ連帯キャラバン行動>いわき市から東京まで
3日間ピースサイクルに参加を!
呼びかけ/ピースサイクル2014全国ネットワーク
連 絡 先/090-5345-6965(橋本)、090-4606-9635(吉野)
「3.11」から3年を迎えます。いまだ福島県外に避難されている方が15万人余、子どもの健康被害が拡大する中で、安倍政権は、原発重視の「新エネルギー計画」を策定しようとしています。3月8日(土)には、福島県民集会が開催され、3月9日(日)国会包囲の原発ゼロ大統一行動、3月15日(土)には日比谷野外音楽堂で脱原発大集会が開催されます。
日程とコース予定
<3月12日(水)>夕方、いわき駅前に集合・宿泊
<3月13日(木)>午前8時頃、いわき市駅前でミニ集会後出発、東海村まで走る。
・午後3時過ぎ、東海村の日本原子力研究開発機構で要請行動(水素爆発の恐れがあるプルトニウム溶液と高レベル放射性廃液処分に関して)
・ビジネスホテルで交流会・宿泊
<3月14日(金)>
・東海村から千葉県・松戸まで走る。
・やおや旬経営の「天神庵」で交流会・宿泊
<3月15日(土)>
・松戸から東京・日比谷野外音楽堂まで走る。
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┗■3.新聞より5つ
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◆「再稼働を阻止」 細川氏公約案
東京都知事選に立候補する元首相の細川護煕氏(76)が、22日に発表する公約案が明らかになった。原発政策では「(政府による)再稼働を止める」と明記。省エネの促進と再生可能エネルギーの普及拡大を図ることで、「東京が日本の原発ゼロの成長戦略をリードする」と打ち出した。
本誌が入手した公約案では「日本は今、原発ゼロの状態にある。再稼働を止める政治決断を行うなら今しかない」と強調。電力の巨大消費地としての東京が、脱原発の取り組みで先頭に立つ覚悟を示した。
20年東京五輪・パラリンピック関連では、東日本大震災で被災した東北の各都市と東京が文化・環境施策や行事に協力して取り組み、復興した姿を世界に示すと説明。新国立競技場(東京都新宿区)の建設計画などを念頭に「過大な計画は見直す」とした。 (1月22日東京新聞より)
◆欠陥タンク延命図る 福島第一漏水不安のボルト締め型
「溶接型に転換」後退
東京電力は、水漏れの不安を抱える福島第一原発のボルト締め型タンクに、漏水防止の延命策を施し、数年の間は使い続ける方針を決めた。漏水しにくく耐久性が高い溶接型タンクに早急に置き換えるとしていたが、増設が急速には進まず当初の方針から後退した。置き換えは来春以降にずれ込む見通しで、当面は弱点の底板の継ぎ目を止水材で補強し、だましだまし使い続ける。(後略)
(1月22日東京新聞より抜粋)
◆電力債優遇継続へ 新規参入企業から批判も
経済産業省は20日、電力会社の社債(電力債)に認められている一般企業より有利な発行条件を、2016年の電力小売り全面自由化後も継続する方針を固めた。大手電力会社に対する不公平な優遇措置として、新規参入企業などから批判が出そうだ。(中略)
支払いの確実性から電力債は社債市場で長年、国債並みの信用度を保ち、電力会社は一般企業より低いコストで資金調達が可能だった。(中略)
東京電力福島第一原発事故の教訓から、事故被害者への賠償金の支払いより社債の償還の方が優先度が高くなる制度への批判が高まっていた。(中略)
この日の会合では、電力会社間の電力相互融通を拡大することにより燃料費を年最大1700億円削減できるとの試算も示された。(1月21日東京新聞より抜粋)
◆シェール特需、日本にも メーカー恩恵
米ガス関連投資に参加 (1月22日朝日新聞見出し)
◆家庭の余剰電力集め販売
パナソニック 太陽光発電で新会社 (1月22日朝日新聞見出し)
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┗■4.テント日誌1月21日(日)特別版
| 経産省前テントひろば864日目 商業用原発停止132日
| 【テント外伝…1】
└──── (A/Y)
(前略)
○ 思えば日本の政治的中枢部である霞ヶ関に、しかもその中でもほぼ中心部に反原発運動の拠点としてテントを建てる、そして実際にも反原発活動を展開するという大胆極まることを我々は実行しているのだ。それが、もうすぐ1000日近く継続し反原発運動の橋頭保としてテントの存在がある。鎌田慧さんをして「テントは霞ヶ関の”へそ”である」と言う評価を戴き、その意味することは深いものがある。あの3・11以降私の内部において今までの価値観や世界観に大きく変化をもたらしたが、その変化が物質化したものの一つがテントの存在である、と私は思う。私はこのことについて、ある人から「霞ヶ関に反原発の旗幟を鮮明にしてテントがある。これだけでもすごいことであり、政界・財界の反応もテントの存在の当否の評価は別にしても無視できないだろう」と言われた。周囲の心ある人はそう見ているのだろうか、と思った。
○ そう言えば昨年の夏の盛り、テントの前で座り込みをしていると、作家の浅田次郎さんが突然目の前に現れて「あなたたちの行為はすごいことなのだ。私は応援するよ」と言うようなことを言って、2・3秒でタクシーに乗り去って行ったこともある。
こういうことを書き連ねていると、自分の行為を”自画自賛”しがちになる。周りの人が「すごいことだ」と言われれば、自分自身が「本当にすごいことになっているのか」と思い込み、そこには自分を顧みるという下向思考が無くなるような気もする。だが、運動には常に「自分を顧みる」と言う自浄作業は必要なことだ。周りから評価されて、有頂天になり自浄作業が停止した段階でその運動は堕落し、運動としての存在意義は無くなるだろう。また、どのような運動体であってもその内部における馴れ合い、持たれあいも運動体としての緊張感を崩壊させる。無論テントでの個々人の信頼関係の持続は必要だが、そのためにも相互批判=自己批判を意識的に維持し、運動体内部の緊張感を持ち続ける。これもテントの運動を維持するために継続することだと思う。
たんぽぽ舎です。【TMM:No2070】
2014年1月22日(水)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.東京都知事選挙が「脱・反原発選挙」になった日
敢えて言う。脱原発だけが争点で良い。 しかも「即脱原発」である。これは柏崎刈羽原発の廃炉を真っ向から要求することだ 山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.次は東京だ! 本音のコラム 鎌田 慧 (ルポライター)
★3.福島原発事故原因は津波、地震は影響なしとIAEAへ報告するのはおかしい!
地震が主因であったという可能性は少なくとも否定できないわけであり、今回の報告書は日本が国家としてウソをつくことになり、後々国際的に問題化するのは明らか
武田信弘(元高校教員)
★4.新聞より2つ
◆6原発10基、審査合格へ 夏の再稼働現実味 新基準の適合性審査 (1月20日 産経新聞より)
◆「大間原発建設差し止めを」 函館市長が提訴へ (1月18日 東京新聞より)
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※ 1/24(金)第88回首相官邸前抗議行動にご参加を!
日時:1月24日(金)18:30から20:00
主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
たんぽぽ舎では、13:00からビラ、プラカードなどの用意をして、16:30、たんぽぽ舎出発。17:10頃、関西電力東京支店(富国生命ビル9F)前で短時間の抗議コール。17:30「経産省前テントひろば」集合。
1~5班にわかれて18:00官邸前へ、国会前へ出発。20:20経産省前テントヨコでまとめの集会(短時間)。
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┗■1.東京都知事選挙が「脱・反原発選挙」になった日
| 敢えて言う。脱原発だけが争点で良い。しかも「即脱原発」である。
| これは柏崎刈羽原発の廃炉を真っ向から要求することだ
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
○一昨年、前回の都知事選挙(任期四年の都知事選挙がたった一年ごとに行われるのも異常なことだが)も宇都宮健児氏が脱原発を争点として立候補しているので、脱原発選挙がなかったわけではない。しかし今回は「脱原発」をシングルイシューとして細川護煕氏が立候補し、小泉純一郎元首相が全面バックアップをす
るという。古くは「原発いらない人々」という政党を作り、脱原発を唯一の政策課題として国政選挙で闘った時代を経験したが、東京で脱原発を掲げて闘うことの困難さは今もほとんど変わらない。
小泉人気がどの程度のもので、細川元首相が果たして高齢批判や佐川急便問題などで追及されても票を集められるのかは分からない。しかし毎日毎日、脱原発、反原発がテレビで流され続けることは多いに歓迎する。
原発要らないとの主張が細川氏と宇都宮氏から発せられて、他候補、特に舛添要一氏との間で論戦になることは、多いに歓迎すべきだ。
例えば桝添氏も「原発に頼らないエネルギー政策は必要」としていることから、「脱原発いつでしょう?今でしょう!」と訴える二人の候補は際立つことだろう。
○東電をどうするか
東京都知事と原発というと「東京都の課題は他にもある」という異論が出される。菅義偉内閣官房長官などが会見で語っているし市民運動の中にもそういう声はある。
しかし敢えて言う。脱原発だけが争点で良いと。(脱原発東電株主運動の機関誌だからと言うわけではないが~)
脱原発を唯一の公約として立候補し、当選すれば、東京都は自動的に「原発に依存しない都市を建設する」ことを約束したに等しい。「いろいろある一つが脱原発」ではないことは、もう一つの効果を生む。東電の大株主である東京都が東電に対して原発を廃炉にすることを堂々と要求できるようにもなる。しかも「即脱原発」である。これは柏崎刈羽原発の廃炉を真っ向から要求することになる。
東電は(解体するのでない限り)ただちに原発を廃炉することを前提として「総合特別事業計画」を作らなければならないし、東京都が役員を送り込んで実行を迫ることになる。
東電株主運動は、来年の株主総会で東京都と共に「原発廃炉提案」をする。
猪瀬直樹知事時代は、「イデオロギーが違う」などと理由にもならない理由で共同提案が断られた。今回の提案は、柏崎刈羽の廃炉提案など、多くの提案は東京都との共同提案と賛成が得られることになるだろう。
○勝てる時に如何にして勝つか- そのチャンスが今、つくられつつある
誰が候補でも目的は変わらない。
目的は多岐にわたる、主なものとしては次の通りだ。
東電の原発を全部ただちに廃炉にし、汚染水処理や原発震災再発防止のために全力を傾注し、被曝労働を強いる環境をクリーンアップして被曝の提言を徹底し、労働者を直接雇用して十分な賃金を保障し、将来の健康被害も完全に補償することを約束し、そして被災者や避難者に対して本当の補償を行うことである。
これは単に知事が替われば実現できるというほど単純なものではないし、知事や周辺のブレーンに力がなければ難しい問題もたくさんある。
それを実現できて初めて「勝った」ことになる。
そのチャンスが今、つくられつつある。
【脱原発東電株主運動ニュースより】
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┗■2.次は東京だ! 本音のコラム
└──── 鎌田 慧 (ルポライター)
「象とアリの戦いだ。どっちが勝つか」。沖縄県名護市の辺野古浜のテントで、85歳の嘉陽宗義さんが鋭いまなざしを向けてきた。もう8年も前のことだ。19日の名護市長選で基地建設反対の稲嶺進市長が再選した。地元の保守層ばかりか、自民党の一部も巻き込んだ大闘争だった。
沖縄振興予算3500億円、さらに2021年まで毎年3000億円を支給―。安倍政権のカネ攻撃を沖縄の人たちのプライドが見事にはね返した。
「お金で心を売らなかった」との市民の発言が伝えられている。あのジュゴンがすむ海を売って埋め立てるのは野蛮だ。
「50年後、だれがやったのかと子孫に聞かれることになる」と嘉陽さんは自分を励ましていた。
辺野古と同じ日、福島県南相馬市では、脱原発の桜井勝延市長が再選された。それでも安倍首相は青森と島根の原発は建設させる、とテレビで語った。自民党惨敗の記念すべき日に党大会を開いていたのだ。首相は都知事選で舛添要一候補の勝利を訴えたが、気勢が上がらなかったようだ。
今回の知事選は原発再稼動と安倍内閣の戦争準備を止めるものだ、「良心」の表明ではなく、「良心」の政治的な達成のための大胆な発想と行動が必要とされている。
政党の枠を超えた、広範囲の勝手連的な運動を起こして、名護市に続く勝利で、暴政に歯止めをかけたい。
(1月21日 東京新聞より)
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┗■3.福島原発事故原因は津波、地震は影響なしとIAEAへ報告するのはおかしい!
| 地震が主因であったという可能性は少なくとも否定できないわけであり、今回の報告書は日本が国 | 家としてウソをつくことになり、後々国際的に問題化するのは明らか
└──── 武田信弘(元高校教員)
「福島第1事故で規制委 全電源喪失『津波が主因』 月内にもIAEA報告」という報道があります。内容は地震の影響はあまりなく津波が事故の主因だったというものです。しかも、この報告書では、「国会の事故調査報告書が指摘した地震による損傷の可能性を否定する記述になる」とのことです。しかし、地震影響がどの程度あったのかどうかは、事実として全く検証ができていません。
なお、この報告書の情報公開もパブリックコメントを求めることもやられてはいない様子です。
報告書自体について情報公開がないことに加えて、更に問題なのは、上の記事以外、他に報道がされていない様子であることです。
現状で地震が主因であったという可能性は少なくとも否定できないわけであり、今回の報告書は日本が国家としてウソをつくことになり、後々国際的に問題化するのは明らかです。
更に、日本が政府主導で進めているトルコやベトナムへの原発輸出で、トルコやベトナムは地震がかなり起こります。
一度こんな報告書を「日本の公式見解」として出してしまえば、どんなに実際の文言が電源についてだけと書いてあっても、事故自体に地震影響がなかったのだという印象を与える報道がされ、日本政府がウソを言ったという世論が作られてしまうでしょう。
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┗■4.新聞より2つ
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◆6原発10基、審査合格へ 夏の再稼働現実味 新基準の適合性審査
原発の再稼働に向けて、新規制基準の適合性審査を申請した9原発16基のうち、先行して申請があった6原発10基が審査に合格する見通しになったことが19日、原子力規制委員会などへの取材で分かった。早ければ今春には“合格第1号”が出るという。関西電力大飯原発(福井県)が昨年9月に停止して以来、「原発稼働ゼロ」が続いてきたが、ようやく再稼働への道筋が見えてきた。(原子力取材班)
規制委関係者によると、審査合格の見通しが立ったのは、北海道電力泊3号機▽関電大飯3、4号機(福井県)▽同高浜3、4号機(同)▽四国電力伊方3号機(愛媛県)▽九州電力玄海3、4号機(佐賀県)▽同川内1、2号機(鹿児島県)。関係者は「不合格になる原子炉はないだろう」との見解を明らかにした。 (中略)
当初、審査で最も先行していたのは、事故時の前線基地となる「緊急時対策所」を唯一完備していた伊方原発。しかし、斜面が多いという立地条件の下、電源車やポンプ車など可搬設備の運用に難点が生じているため、玄海と川内が先頭集団に変わったという。 (中略)
■原発の安全審査 東京電力福島第1原発事故を教訓に強化された新規制基準をもとに審査する。活断層が重要施設の直下にないことが審査の前提で、大規模災害やテロが起きても炉心の損傷が回避できるかなどがポイントになる。審査の人数は現在、4チームで約80人。
(1月20日 産経新聞より)
◆「大間原発建設差し止めを」 函館市長が提訴へ
電源開発(Jパワー、東京)が青森県大間町で建設中の大間原発をめぐり、北海道函館市の工藤寿樹市長は18日、国や電源開発に対し、建設の差し止めなどを求め3月にも東京地裁に提訴する意向を示した。市によると、提訴すれば自治体が国に原発訴訟を起こす全国初のケース。
提訴時期を見極めてきた市は、23日告示の東京都知事選で、脱原発が争点化し、世論に一石を投じられると判断。原発の稼働に向けJパワーが原子力規制員会に早ければ今春にも安全審査を申請する意向と示している事も考慮した。
市は津軽海峡を挟んで大間原発から最短約23キロにあり、工藤市長は「事故が起きれば壊滅的な被害を受けるのに、市の同意なく建設するのはおかしい」と話している。
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┗■3.新聞より2つ
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◆脱原発・鎌田氏ら 細川氏を支援 都知事選
ルポライターの鎌田慧さんら都内で脱原発運動を展開するグループが設立した「脱原発都知事を実現する会」は20日、国会内で記者会見し、東京都知事選に無所属で立候補する元首相の細川護煕氏を支援することを決めた。 同会は15日、脱原発を掲げる細川氏と前日弁連会長の宇都宮健児氏に、候補を一本化するよう申し入れたが、両氏は応じなかった。
このため同会は、首相経験者で知名度があり、さらに小泉純一郎元首相の支援があることなどから、細川氏が宇都宮氏よりも選挙戦に有利と判断。一本化を断念し、今後は会のメンバーが個別に支援していくことにした。
同会代表世話人の河合弘之弁護士は、「苦渋の選択ではあるが、脱原発候補を当選させるにはこれしかない」と語った。
細川氏の陣営幹部は「原発を再稼働しない一点で支持してもらった。うれしく心強い」と語った。
宇都宮氏は「彼らの考え方だからやむを得ない。公開討論もしない現状では一本化はない」と話した。
(1月21日 東京新聞より)
◆<都知事選>脱原発候補者の一本化断念 実現する会
東京都知事選(23日告示、2月9日投開票)で「脱原発都知事を実現する会」は20日、これまで進めてきた脱原発候補者の一本化を断念し、元首相の細川護熙(もりひろ)氏(76)を支持すると表明した。「苦渋の選択だが、脱原発候補を当選させるにはこれしか方法がない」。同会の共同世話人、河合弘之弁護士は都内で開いた記者会見で、険しい表情を見せた。
15日に発足した同会は脱原発運動をけん引してきたルポライターの鎌田慧(さとし)氏や作家の瀬戸内寂聴氏、ピースボート共同代表の吉岡達也氏ら計31人が参加。細川氏と前日本弁護士連合会会長、宇都宮健児氏(67)の両立候補予定者に話し合いによる一本化を申し入れたが、宇都宮氏側からは15日に「オープンな場で討論し、有権者に判断していただきたい」、細川氏側からも17日に「いかなる政党、団体からも支援を受けない。ただしそれぞれの立場で脱原発の志を理解し応援してもらえれば幸い」と回答があり、断念した。
同会は細川氏支持を決めた理由を「『脱原発を最優先する』と明らかにしている」「宇都宮氏は脱原発を他の施策と並列させ、優先度が低い」などと説明。都内に事務所を設置し「勝手連」として細川氏を支援する方針という。 (中略)
一方、宇都宮氏は実現する会の決定に「そういう判断をされたならやむを得ない。ただ脱原発を本当に実現できるか見極めてほしい」「選挙では分かれても選挙後は水に流すべきだ」などと語った。
(後略)
(1月20日 毎日新聞より)
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┗■4.テント日誌 1月19日(日)経産省前テントひろば862日目 商業用原発停止130日
| 何としても脱原発の知事を誕生させたい-
| 強風はやはりテントの天敵だ今日のテントは強風にさらされていた。
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○強風はやはりテントの天敵だ今日のテントは強風にさらされていた。地下鉄から出ると枯葉が冷風に舞っている。泊まりあけの方が幟旗を倒してがっちり入り口を閉ざしていた。テントの中にいるとバタバタと激しい音で今にも飛ばされるのではないかとさえ思う。頑丈にできているテントは無事だが、経産省側のバナーが吹き飛ばされた。外での座り込みは無理なので中で談笑しながら過ごす。 話題は歴史教科書問題や知事選のこと、何としても脱原発の知事を誕生させないととみんなの思いだが… 時折右の街宣車が大声で外務省に中国のことなど抗議して何台も通りすぎるが、テントに対する嫌がらせはなくてよかった。 昼過ぎたんぽぽ舎のHさんが金曜日から調子の悪かった発電機の修理に来てくれた。Hさんは修理を終えて再稼動阻止・全国ネットワークの相談会に行かれた。 4時頃、風にも負けずのSさんが現れて誰も座っていないのにがっかりしていたので30分ほど一緒に座る。やっぱり日曜日は人が少ないのですか?と三宅島の方。鳥取に行かれた帰りだとお土産を下さった。久しぶりの東京で昼間映画を3本見てきたそうだ。 稲嶺勝利に乾杯!
○夜8時過ぎにYさんからテントに電話、稲嶺市長の当確が出た。おお、うれしい。テント内で稲嶺名護市長再選に乾杯!
昨年1月28日、沖縄県民大会実行委員会がオスプレイ配備撤回と米軍普天間基地の閉鎖・撤去と県内移設断念を求め総理直訴行動をしてから1年、安倍政権は沖縄の声を全く聴かなかった。泊明けの月曜日でTさんと一日国会議員会館前に居て、夕刻にバスに乗り込む稲嶺市長と握手できたのが懐かしい。
○この一年は、首相官邸「裏」抗議行動で普天間閉鎖・辺野古基地建設反対の声を上げるのみだったが、ともかくよかった。懐かしい名護に飛んで行きたいぐらい。
◇都知事選でも脱原発候補に勝たせて「あけまして、安倍打倒」を実現したいものだ。(K.M)
※テントからのお知らせ
1月24日(金) 秘密保護法反対国会大包囲
2月5日(水) 東電前抗議行動
たんぽぽ舎です。【TMM:No2069】
2014年1月21日(火)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.「ノーマークだった阪神淡路大震災の教訓」
マークしていなかったところで大地震が起き続けている。
現在の地震学のレベルでは、次に大地震がどこを襲うかは、まったく予想できない
「警戒せよ! 生死を分ける地震の基礎知識」その35 島村英紀(地震学者)
★2.1.17 キンカン(金曜日 官邸前抗議行動)の報告(寄稿)
今日は自転車隊20人で活動、機動隊の警備車両の移動を交渉、歌がんばろう
野村昌平(東京)
★3.新聞より2つ
◆脱原発・鎌田氏ら 細川氏を支援 都知事選 (1月21日 東京新聞より)
◆<都知事選>脱原発候補者の一本化断念 実現する会 (1月20日 毎日新聞より )
★4.テント日誌 1月19日(日)経産省前テントひろば862日目 商業用原発停止130日
何としても脱原発の知事を誕生させたい-
強風はやはりテントの天敵だ 今日のテントは強風にさらされていた。
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※1/22(水)学習会にご参加を
アンペア低減のススメ・東電と契約解除
日時:1月22日(水)18:30開場 19:00開会
講師:藤井智佳子さん
会場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F 参加費:800円
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┗■1.「ノーマークだった阪神淡路大震災の教訓」
| マークしていなかったところで大地震が起き続けている。
| 現在の地震学のレベルでは、次に大地震がどこを襲うかは、まったく予想できない
| 「警戒せよ! 生死を分ける地震の基礎知識」その35
└──── 島村英紀(地震学者)
○兵庫県南部地震が関西を襲ってから、今日1月17日でちょうど19年になる。阪神淡路大震災を起こした地震だ。5000人近くがなくなった1959年の伊勢湾台風を最後に、犠牲者が1000人を超える大きな自然災害が約半世紀の間なかった。そのあと突然襲ってきた大災害だった。
6400人以上の犠牲者を生んでしまった。地震の爪痕はまだ現地に残っていて、震災から立ち直れない人も少なくない。
しかし2011年に東日本大震災が起きてからは、被災地以外では阪神淡路大震災への関心は遠ざかってしまっているように見える。
じつは阪神淡路大震災のときにも、津波が大災害を生んだ北海道南西沖地震(1993年)への国民の関心は遠ざかって、現地は忘れられてしまった。
冷酷だが、これが地震多発国の現実なのである。
○ところで、この阪神淡路大震災を現代の目で見直すことは、将来の日本の震災を考えるうえで大事なことだ。
ひとつのポイントは、その5年後の2000年に起きた鳥取県西部地震だ。同じマグニチュード(M)7.3、同じ深さで起きた内陸直下型地震。こちらは誰もなくならず、現地の人には申し訳ないが約180人の怪我人と全壊家屋約400棟だけですんだ。同じ大きさの地震が襲ってきても、これだけ違う。これは地震がどこを襲うかの違いだ。都会は地震に弱い。
もし、この大きさの地震が東京や大阪を襲ったら、その被害は阪神淡路大震災の比ではないかもしれない。
○地震は自然現象だ。日本人が日本列島に住み着く前から起き続けてきている。
一方「震災」は自然現象である地震と、人間が作った社会の交点で生まれる社会現象だ。社会が大きくなって、それゆえ弱くなれば、震災は大きくなる運命にある。
もうひとつのポイントは、阪神淡路大震災が起きる前、1970年代後半から「東海地震」がクローズアップされていたことだ。
東海地震を予知する組織が気象庁に作られて、予知警報に対応する法律まで成立していた。このため「大地震の前には予知の警報が出る。
次に起きる大地震は東海地震に違いない」と国民に刷り込んでしまっていたのであった。
○しかし、次に襲ってきたのは東海地震ではなく阪神淡路大震災だった。
その後も、新潟県中越地震(2004年)福岡県西方沖地震(2005年)、能登半島地震(2007年)、新潟県中越沖地震(同)、岩手・宮城内陸地震(2008年)、そして2011年の東日本大震災。
東海地震でもないし、その他政府がマークしていなかったところで大地震が起き続けている。現在の地震学のレベルでは、次に大地震がどこを襲うかは、まったく予想できないのだ。
南海トラフ地震や首都圏直下型地震がクローズアップされているなかで、予想もされていないところで「次の大地震」が起きて大きな震災になってしまう可能性は、決して低くはないのである。 (1月17日「夕刊フジより」)
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┗■2.1.17 キンカン(金曜日 官邸前抗議行動)の報告
| 今日は自転車隊20人で活動、機動隊の警備車両の移動を交渉、歌がんばろう
└──── 野村昌平(東京)
○18時15 分頃、ファミリーエリアの自転車隊の溜まり場に到着したら警備の車輌が駐車している、私の目には過剰警備、嫌がらせが始まっていると映った、顔見知りに「車輌を移動させるように話してくる」 といって少し離れた機動隊員に話しかけた、若い隊員は困ったような顔をしていたので「責任者に話してください」 といったら白い指揮棒でない上司が話を聞いてくれて嫌な顔も見せずに車輌の移動となりました。要は、機動隊は日替わりで配属が違うので・・・、とのことでした。
○今日の自転車隊は20名ほどでした、多い時は60名余を数えました、国会周りを自転車のチェーンで包囲するには何人必要なのかと夢想しています。大船、千葉からの人は東京駅まで電車で来てそこから自転車に乗ります、袖ヶ浦からはワゴン車に自転車を乗せてきます、エリア内で自転車の貸し出しもやっています、先日は熱いスープまで用意されていました。去年12月1日の伊方原発の松山集会では雨の中のデモ行進に3人が自転車で参加しています、後で知ったのですが車に乗せて運転は交替で850kmの道程と聞きました。
「電気料金の分割払い」のビラを配布していたら「・・・一ヶ月 \1,000の支払いです、集金人がボヤいています」と女性から声を掛けられました、住所を聞くのを忘れていました、これこそメルマガの記事になったものをと、後で気が付きました。
○音楽隊が「がんばろう!」を歌っていました、私も推奨したい曲です、一緒に歌いました。
♪ がんばろう ♪
作詞:森田ヤイ子 / 作曲:荒木 栄
がんばろう つきあげる空に
くろがねの男のこぶしがある
燃えあがる女のこぶしがある
闘いはここから 闘いは今から
がんばろう つきあげる空に
輪をつなぐ仲間のこぶしがある
おしよせる仲間のこぶしがある
闘いはここから 闘いは今から
がんばろう つきあげる空に
国のうちそとのこぶしがある
勝どきをよぶこぶしはひとつ
闘いはここから
闘いは今から 「おう!」