NUCLEAIRE
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たんぽぽ舎です。【TMM:No2089】
2014年2月14日(金)地震と原発事故情報 -3つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.原発を「重要なベース電源」とする主張は誤り
「震災の教訓」の欠如、「未来への責任」の欠如(シリーズ その3)
(山崎久隆)
★2.新潟県知事定例会見(2月6日)から非常に重要な部分を抜粋します
・技術委員会で東電が示した「メルトダウン時の情報発信の在り方」
・原子力防災部会で出された広域避難行動指針<案>
★3.新聞・雑誌から
◇福島甲状腺がん、7人増加33人に (2月8日 東京新聞より)
◇作業員「本音書けない」 東電アンケート 元請け経由回収
(2月12日 東京新聞朝刊より)
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┗■1.原発を「重要なベース電源」とする主張は誤り
│「震災の教訓」の欠如、「未来への責任」の欠如(シリーズ その3)
└────山崎久隆(たんぽぽ舎)
2月1日午前10時から、BS朝日の「激論クロスファイア」で「日本の原発
を今後どうする!?」と題して、京都大学原子炉実験所山名元教授と多摩大学
大学院田坂広志教授が議論をしていた。とはいえ、特に原発反対と賛成という
違いがあるわけではなく、原子力を利用する立場からの問題点の議論だった。
しかし論点の前提条件に大きな違和感を感じたので、何度かに分けて原発再
稼動への反論をする。
○原発が今止まっているのは何故か
2013年9月に原発が全部止まったのは、原発そのものの欠陥が原因だ。
地震や津波に耐えられない「安全基準」を作り、度重なる警告(人間からも
自然からも)を無視し続けた結果、福島原発震災を引き起こしたから止まった。
「原子力の欠陥」が原発を止めている。
これを解消しなければ動かせないわけだが、新規制基準でも原発の構造欠陥
を解決できていない。
原子炉水位や温度や圧力が正確に分からないまま、手探りで冷却を試みてい
た福島第一の教訓を生かすならば、いかなる事態でも正確に原子炉水位や温度
などを捉えられる機器類の開発がまず取り組まれるべきであるが、そんな気配
さえない。原理的に不可能だからだ。
原子炉内部の状態も分からず対応せよとのシビアアクシデント対策は、福島
以前は対策とは名ばかりの対処方法が書かれていないマニュアルだった。
いまもシビアアクシデント対策は電源車を追加して冷却材用の水を入れる入
口を作った程度のものだ。例えば地震に対する制御棒駆動系のシステムや配管
の脆弱性は、そのままである。
福島原発事故が停止の失敗では無かったので考慮する必要が無いとの判断で
あろう。だが地震による制御機能の喪失が次の原発震災かもしれない。そのよ
うな危機感をみじんも感じない。
また、使用済燃料プールの安全対策が十分ではないことも問題だ。単に注水
方法を多重化したのではダメである。冷却水を失う事態になっても燃料崩壊を
防ぐ対策を取らねばならない。極めて困難であるため、そんな対策は放棄され
ているが、シビアアクシデント時には燃料プールが必ず冷却できる補償などは
無いと考えるべきである。
原発が原理的に稼働できない欠陥を有し、日本は地震津波火山大国であるた
めに、その欠陥がさらに増幅される。原発が重要なベース電源どころか、原発
こそが電力供給を阻害してきたことを認識すべきだ。
○原発・電力供給を阻害
東電は発電量の2割ほどが原発だったが、関電は4割を超えていた。設備容
量も東電が2割程度なのに関電は3割近かった。(全国では2010年度で設
備容量は2割、7割弱の設備利用率で3割の発電量)
この結果、原発が全部停止した直後には電力供給に問題が生じた。それは事
実である。東電の場合は夏のピーク時ではなく震災直後のことだ。東京では計
画停電が実施された。ただし時期が3月中・下旬で年間を通じて電力需要の少
ない時期だったから、計画停電をしなくても大停電にはならなかったと考えら
れる。
夏のピーク時であれば広域停電に至った可能性もあった。
関電は、その年の夏に広域停電の恐れが生じた。大飯をはじめいくつもの原
発は動いていた。この時の危惧は、電力需要がピークを迎えているときに若狭
湾周辺で地震が発生し、原発が全部停止する事態を想定してのことだ。東北地
方太平洋沖地震の発生により、日本各地で地震が起きやすい状態になっていた。
若狭湾も例外ではない。その結果、大地震ではなくても原発を止める震度5程
度の地震が起きていただけで、関西広域停電が起こりえたのである。
電力需要の多くを原発に依存していれば、この程度で広域停電になる危険性
は全電力会社にある。
結局、原発をベース電源として位置づけ、それに依存し続ければ、原発停止
がただちに広域大停電の引き金になってしまうことを認識すらしていない主張
を何時までもし続ける人たちの意見は聞くべきものは何もない。
<次号へつづく>
たんぽぽ舎です。【TMM:No2088】
2014年2月13日(木)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.原発を「重要なベース電源」とする主張は誤り
「震災の教訓」の欠如、「未来への責任」の欠如
(シリーズ その2) 山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.来月から再稼働阻止の大集会
3月9日福井県と、3月16日鹿児島県での大集会を、全国の力で支援して
広瀬 隆
★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆2/27(木)「原子力ムラ」はご招待!?東電社員や国会議員もどうぞ!
映画「東電テレビ会議49時間の記録」上映会
会場:日比谷コンベンションホール
★4.テント日誌2月10日(月)裁判傍聴記1
経産省前テントひろば885日目 商業用原発停止152日目
原告の無表情は不安の表れに他ならない
脱原発テント裁判第5回公判傍聴記 (T.O)
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※たんぽぽ舎25周年・第26回総会にご参加下さい
【日時】2月23日(日)
【会場】第1部と第2部:スペースたんぽぽ(4階)
第3部:たんぽぽ舎(5階)
【第1部】13:00~14:45 たんぽぽ舎第26回総会
【第2部】15:00~17:00 記念講演 資料代800円
1.地震・津波・火山だけではない-再稼働してはならない理由-
講師:山崎久隆さん(たんぽぽ舎)
2.浜岡原発の再稼働を止めよう!
講師:鈴木卓馬さん(浜岡原発を考える静岡ネットワーク)
【第3部】17:15~19:00 懇親会(会費:2500円)(5階にて)
※2部と3部共に参加される方は会費3000円です)
※問合せ たんぽぽ舎 電話 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
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┗■1.原発を「重要なベース電源」とする主張は誤り
| 「震災の教訓」の欠如、「未来への責任」の欠如
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
シリーズ その2 原発・繰り返される「同型機全停止」事故
2月1日午前10時から、BS朝日の「激論クロスファイア」で「日本の原発を今後どうする!?」と題して、京都大学原子炉実験所山名元教授と多摩大学大学院田坂広志教授が議論をしていた。とはいえ、特に原発反対と賛成という違いがあるわけではなく、原子力を利用する立場からの問題点の議論だった。
しかし論点の前提条件に大きな違和感を感じたので、何度かに分けて原発再稼働への反論をする。
原発・繰り返される「同型機全停止」事故
○ そう言っても地震などの自然災害は滅多に起こらないではないかと、無理矢理にでも主張する向きには、次の点を指摘しておく。
原発の場合、同型炉が一斉に止まる事件が何度も起きている。というか、原発の歴史は、まさしくそればかり。
最も有名な事例は1979年3月28日に発生した米国スリーマイル島原発事故である。この事故は加圧水型軽水炉の圧力容器に水位計がないため、圧力容器よりも高い位置にある「加圧器」の水位指示により炉内水量を間接的に確認していたが、これが誤動作し、炉心冷却水が失われていたのに運転員が「満水になっている」と間違った認識をしてECCSを止めてしまった結果、炉心溶融に至った。加圧水型軽水炉の構造欠陥に起因した事故であるため、日本でも稼働していた同型炉の停止点検が必要になり、4月14日に当時の通商産業省が加圧水型軽水炉関係3社(関西電力、四国電力、九州電力)の副社長を呼んで対策を求め、関西電力に対しては大飯1号機の停止を要請している。
停止指示が一基だけだったのは実際に稼働していた加圧水型軽水炉が大飯1号だけだったためで、全加圧水型軽水炉の点検停止が指示されていたのだ。
○ 日本における同型炉全停止は43年前の福島第一原発の運転開始直後から既に始まっている。
初期の原発に使用されていた材料は極めて腐食に弱く、応力腐食割れが全ての原発で頻発した。福島第一原発と敦賀原発1号機は、1970年代前半に繰り返し長期修理のために停止しており、年稼働率は0%に落ちたこともあった。
その後も同様のことは繰り返される。加圧水型軽水炉では蒸気発生器の細管損傷が深刻化し、第一世代の美浜原発などで次々に交換作業が必要となり、一年以上も工事のために止まった。沸騰水型軽水炉は福島第二原発3号機の事故をきっかけに欠陥が見つかった再循環ポンプの部品交換を110万kw沸騰水型軽水炉のほとんどで余儀なくされた。
○ 同じく沸騰水型軽水炉では炉内で核燃料を支える構造物「シュラウド」が、やはり応力腐食割れで破損したための交換工事が今も続いている。
実は福島第一原発4号機は、震災が起きたときにシュラウド交換工事の真っ最中で、古いシュラウドが取り外されていた。工期がずれていたら原子炉圧力容器に水が無く(通常の定期検査では原子炉内の水は落とさないが、シュラウド交換工事のような大規模補修では落とす時期がある)燃料プールの空だきに対して「補給」すべき「原子炉ウエル水」(原子炉圧力容器の中に張られていた放射線遮蔽用の水)が存在しなかったため3月16日頃に燃料露出、炉心溶融(しかも青天井でである)が起き、チェルノブイリ原発事故をも超える大規模放射能放出になっていたかもしれない。
○ さらに原発震災を引き起こした東電では、事故隠しに起因した全17基の停止がある。これは定期検査などで補修が必要な箇所を見つけておきながら、それを規制当局にも報告しないで、そのまま動かしたりしていた事件だ。原発の安全性に重大な疑問が生じたため一斉点検と再発防止を指示されて2003年4月17日から5月まで止まった。
この時の事故隠しでも中心的存在だったのがシュラウドで、この損傷が国に報告されれば運転継続が困難になり稼働率が急激に落ちて利益が失われることを嫌ったのだ。
結果的に東電の全原発は停止し、荒木会長、南社長以下トップの辞任などにつながったが一方で「維持基準」なる「ひび割れが存在しても運転できる基準」が作られている。転んでもただでは起きない、いやわざと社会問題化して都合の良い規制基準を作らせる好機としている。(「その3」は次号に掲載予定)
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┗■2.来月から再稼働阻止の大集会
| 3月9日福井県と、3月16日鹿児島県での大集会を、
| 全国の力で支援して
└──── 広瀬 隆
全国のみなさま 広瀬隆です
○ 再稼働候補のトップグループに挙げられているのは、愛媛県の伊方原発、鹿児島県の川内原発、福井県の大飯原発・高浜原発です。
そのうち、伊方原発再稼働阻止の大集会は、昨年12月に松山でおこなわれ、その成果は、先週2月2日に発表された四国4県での共同通信と4県主要紙(愛媛新聞・高知新聞・四国新聞・徳島新聞)の合同アンケート調査で、「再稼働反対6割突破、原発廃止要求66%、原発不安87%、自民支持者でも不安81%」という結果となって表われています。
○ さあ、これに続いて来月に迫った、3月9日の福井県と、3月16日の鹿児島県で の大集会を、全国の力で支援してゆきましょう。
何より、原発現地の一般市民が立ち上がって声をあげることが大切です。それには、全国からの集会参加が、現地住民にとって大きな励みになることは、松山大集会で見た通りです。
大会場となる福井県の鯖江(さばえ)は、京都から特急でわずか1時間20分の近距離で、県庁所在地・福井市に隣接し、メガネフレーム生産の国内シェア96%を誇る工業都市です。日本中のどこからでも行けます。
○ 鹿児島市の大集会は、1万人をめざして、九州全土ほか、西日本の人たちに決戦への参加を呼びかけています。今年1月の年頭会見に臨んだ鹿児島県の伊藤祐一郎知事が、あろうことか、6月議会で川内原発再稼働のGOサインを出すと宣言したからです。おそろしい事態が進行しています。
○ 都知事選における舛添要一の「有権者に対する絶対得票率」は、自民・公明の支持を受けても、なんと二割を切っているのです。誰も、あんな男を信任していません。あんな男に、都知事の資格はない。与党・自民党も絶対得票率20%だ。
日本人は二割のファッショを、このまま許すのか?
冗談ではない。
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┗■3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
└────
◆2014年2月27日(木)
タイトル:「原子力ムラ」はご招待!?東電社員や国会議員もどうぞ!
映画「東電テレビ会議49時間の記録」上映会
時間:12時~16時半 資料代500円
解説:木村英昭さん(朝日新聞記者)
会場:日比谷コンベンションホール(日比谷図書館内)
最寄:霞ヶ関駅
主催・問合せ:東電株主代表訴訟 tepcodaihyososho.blog.fc2.com/
問合せ:nonukes0311@yahoo.co.jp 090-6183-3061(木村結)
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┗■4.テント日誌2月10日(月)裁判傍聴記1
| 経産省前テントひろば885日目 商業用原発停止152日目
| 原告の無表情は不安の表れに他ならない
| 脱原発テント裁判第5回公判傍聴記
└──── (T.O)
2月10日、前日の東京都知事選に左右されることなく、脱原発―再稼働阻止にむけて意気軒昂として地裁前集会を行った後、14時から第5回口頭弁論が東京地裁103号法廷で始まった。公判前に双葉町から来ているKさんと住民抜きの中間処分場決定の理不尽さについて話しながら、入廷してきた経産省側法定代理人のあまりの<無表情>にこの裁判の本質を感じ取った。すなわち国側には福島原発事故に抗弁するだけの自信もなく、代理人の後ろにいるのが東電、財界、自民党という最も人々から嫌われている存在であるがゆえに、のっぺらぼうの無表情でいるしかないのである。それに引き替えテント広場の弁護人は老若男女ふてぶてしさすら感じるほど生き生きとしていた。
今回は、訴状朗読―求釈明ときていわゆる冒頭陳述に当たるものであった。被告人とされた正清さんは高濃度の汚染水に代表されるように福島原発事故は終息していないこと、それに抗議し再稼働を許さないためのテント広場の活動状況について陳述した。続いて淵上さんから原発をベース電源とする「エネルギー基本計画」批判と、いわゆる「安全規制基準」が結局は地方自治体に責任を負わせるものであること、こうした再稼働の動きに対してテント広場は活動しているのであり、国有地問題に矮小化することは許されないと力強く陳述した。河合弁護士からは福島原発事故の時に出された「緊急事態宣言」はいまだ解除されておらず、汚染水を始め、同時多発事故という根本的問題になんら答えていないことが陳述された。
弁護団からは次々と求釈明について経産省側が応えていないことについて陳述があった。第1には3つのテントの特徴と独自性があるのに、経産省側はテントをいっしょくたにして、2人だけが被告として訴えられていることの根拠が不明ということである。
第2に第2回公判で明らかになったように、経産省が証拠として提出した写真が人違いであったことの証拠として、監視カメラ映像開示請求になんら答えていないことである。さらに弁護側の現場検証申し立てについて、経産省側は裁判所に却下要請をしているなど、この裁判に対してなんら証拠を示さないのである。
次回公判で弁護側は3つのテントの独自性や、経産省側が受け取りを拒否している「国有財産使用許可申請書」などについて具体的に展開する予定である。
たんぽぽ舎です。【TMM:No2087】
2014年2月12日(水)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.原発を「重要なベース電源」とする主張は誤り
「震災の教訓」の欠如、「未来への責任」の欠如
(シリーズ その1) たんぽぽ舎 山崎久隆
★2.都知事選「目先の経済追う 歴史的過ち」をおかした
東海村前村長が批判 東京が日本を駄目にしていく
(2月11日東京新聞朝刊より)
★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆「脱原発グリーンパレードinはだの」のお知らせ
3月11日(火)講演会とパレード 場所:秦野市本町公民館音楽室
★4.新聞より2つ
◆警世の言葉~「むのたけじ、瀬戸内寂聴、澤地久枝、小山内美江子さん」
鎌田 慧(2月11日東京新聞こちら特報部「本音のコラム」より)
◆小泉「脱原発」闘争 第2幕
「これからも原発ゼロの国造りを目指す」 この男は執念深い
(2月11日「日刊ゲンダイ」より抜粋)
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※2/14(金)第92回首相官邸前抗議行動にご参加を!
日時:2月14日(金)18:30から20:00
主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
たんぽぽ舎では、13:00からビラ、プラカードなどの用意をして、
16:30、たんぽぽ舎出発。17:10頃、関西電力東京支店(富国生命ビル9F)
前で短時間の抗議コール。17:30「経産省前テントひろば」集合。
1~5班にわかれて18:00官邸前へ、国会前へ出発。
20:20経産省前テントヨコでまとめの集会(短時間)。
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┗■1.原発を「重要なベース電源」とする主張は誤り
| 「震災の教訓」の欠如、「未来への責任」の欠如
└──── たんぽぽ舎 山崎久隆
シリーズ その1
2月1日午前10時から、BS朝日の「激論クロスファイア」で「日本の原発を今後どうする!?」と題して、京都大学原子炉実験所山名元教授と多摩大学大学院田坂広志教授が議論をしていた。とはいえ、特に原発反対と賛成という違いがあるわけではなく、原子力を利用する立場からの問題点の議論だった。
しかし論点の前提条件に大きな違和感を感じたので、何度かに分けて原発再稼働への反論をする。
原発・ベース電源を襲う災害…原発はベース電源として備えるべき条件を
満たしていない(落第生)
○ まず、原発が「ベース電源として重要」とした政府の「エネルギー基本計画案」(1月中にパブリックコメントにかけて以降、2月11日になっても閣議決定されず、19000件の意見に加えて与党内部にも強い批判があることが決定できない要因)について、山名教授は「そのとおり」としながら、石炭と原子力は一定の出力で昼も夜も電力を安価に一定量を供給する「ベース電源」に適しているとの趣旨で発言をしていた。
これは大いなる誤りである。
原子力は、ベース電源として備えるべき条件を満たしてなどいない。
原発が稼働しているときには、柔軟な出力調整が出来ないため100%の全出力で運転し続けるのでベース電源「的」にしか使えない。また、電力会社の都合としても、ベース電源「的」に使うのが最も利益を生むから、そうしているだけの話である。
原発の場合、ウランの核分裂反応は細かい制御が難しい。制御に失敗したらチェルノブイリ原発事故のような暴走事故にもなりかねない。しかも制御可能なのはせいぜい25%程度の出力減少のみで、それを実施しても燃料が長持ちするわけではない。結局4年で交換することに変わりはない。火力のように調整した分だけ燃料費が浮くわけではないのだ。
燃料の性質と運転管理がベース電源に向いているだけで「ベース電源として重要」などとは単なる暴論だ。
○ 第二にベース電源は、よほどのことがない限り止まってはならない。例えば東北地方太平洋沖地震級が発生しても稼働停止しないか、あるいは停止してもすぐに復旧できることが重要なのである。災害時に電力供給を絶たれることほど恐ろしいことはない。そんなことは常識だ。
火力の例を見ればさらに明確である。東電の発電所では、石炭火力やLNG火力では、広野火力(6、7月に復旧)など津波災害を受けたり震源に近かった発電所を除き3、4月中にほぼ復旧している。その後も常陸那珂火力2号(石炭100万kw)の前倒し稼働などで3月以降は、いわゆる「計画停電・電力不足」に陥ること無く現在まで供給不足も起きていない。
一方、原発は北は青森県の東通1号(東北)から茨城県の東海第二(原電)まで合わせて15基の原発があったが、全滅した。これらは浜岡原発のように停止要請があって止まったのではない。地震と津波の損傷により、稼働不可能になったのである。
同様の事態が南海トラフの巨大地震で起きれば、浜岡、伊方、川内原発合わせて10基は、仮に破壊されなくても、ただちに止まる。地震の揺れ具合によってはさらに島根、玄海に加え若狭湾の13基も全部止まる。合わせて30基の原発が一斉に止まる。
○ 日本では大きな地震により原発が複数止まる事態はこれまでに何度も起きているし、今後も続く。
2007年の中越沖地震で柏崎刈羽原発7基が全部停止し長期にわたり稼働できなくなる事態が起きた。そんなものが重要なベース電源になるはずがない。
阪神淡路大震災のときは神戸が地震の直撃を受けたが何処の原発も比較的遠くにあり揺れが小さく止まらなかったため、そのことにあまり注目されなかった。
いったん地震で停止した原発は被害が無いことを確認しなければ再稼働できない。「地震加速度大」のスクラムポイントは水平加速度120~200ガルで震度に換算すると5程度である。柏崎刈羽原発のように原発そのものが震源域真上にあり、震度7の揺れに襲われば、放射能放出事故を引き起こさなくても何年も稼働不可能になる。再起動に長期間かかる電源では最も必要な時期に被災地に電力を送ることが出来ないのだ。大災害時に真っ先に戦線離脱を余儀なくされる原発はベース電源として使えない。石炭火力なども地震時には停止するが、おおむね400ガル(震度7)以下ならば設備に破壊が無ければ一日以内の再起動は困難ではないとされている。東北地方大震災で貯炭場が津波で被害を受けた東北電力の石炭火力さえも、おおむね半年程度で再稼働している。
今後日本では、大きな被害を伴わなくても震度5程度の地震は頻発するとの主張は地震学者に共通している。発電所を含むインフラは、これらに容易に破壊されるようでは困るわけで、耐震性向上や事業継続性確立の取り組みは極めて重要だが、原発は原理的にそれが無理だ。補修作業をしながら部分稼働させることさえ出来る火力とは、全く異なるのである。(「その2」は次号に掲載予定)
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┗■2.都知事選「目先の経済追う 歴史的過ち」をおかした
| 東海村前村長が批判 東京が日本を駄目にしていく
└──── (2月11日東京新聞朝刊より)
首都圏唯一の原発の日本原子力発電東海第二原発が立地する茨城県東海村の前村長村上達也氏(70)は、九日投開票された東京都知事選で脱原発を訴えた細川護熙(もりひろ)、宇都宮健児両氏が敗れたのを受けて、本紙の取材に「極めて残念。東京都民は目先の経済だけを追い、歴史的な大きな間違いを犯した」と強い口調で批判した。「都民は東京電力福島第一原発事故を忘れ、平和憲法の精神を壊そうとする安倍政権を支持した。東京が日本を駄目にしていく」とも述べた。
村上氏は「脱原発をめざす首長会議」の世話人を務める。都知事選では、同じく脱原発を訴えた宇都宮氏を「脱原発の正統派」としながらも、「好き勝手しようとする安倍政権の暴走にブレーキをかけるには、勝てなければ意味がない」と細川、小泉純一郎両氏の元首相連合を支援した。
宇都宮氏に「脱原発票が分裂した二〇一二年の衆院選のように悲しませないでほしい」と訴えるメッセージを送り、「歴史的な決断」を求めて、細川氏への一本化を要請したことを明かした。
今後の国のエネルギー政策について、「師匠(である小泉氏)を倒した安倍首相は、もう怖いものなしだろう」と、なし崩し的な原発の再稼働を憂慮する。
村上氏は東海村の村長を四期務め、昨年引退した。在任中の福島第一原発事故で、脱原発の姿勢を明確に。二〇一二年四月、「脱原発をめざす首長会議」の設立に加わり、地元首長としては異例とも言える廃炉の主張を通した。
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┗■3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆「脱原発グリーンパレードinはだの」のお知らせ
3月11日(火)、東日本大震災3年目の日に以下の催しをします。
1.13:20-15:40「ヒロシマからフクシマを考える」
講 師:北宏一郎
場 所:秦野市本町公民館音楽室
(小田急線秦野駅徒歩15分、ジャスコとなり)
参加費:500円
2.16:00-17:00パレード(脱原発の思いを書いたプラカード、楽器などをお持ちください)(1.2いずれかに参加も歓迎。予約不要)
連絡先・「脱原発グリーンパレードinはだの」 中村 090-6340-5840
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┗■4.新聞より2つ
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◆警世の言葉~「むのたけじ、瀬戸内寂聴、澤地久枝、小山内美江子さん」
鎌田 慧
むのたけじさんの話を聞いているうちに、目頭が熱くなった。99歳の老ジャーナリストは、秋田訛りの強い口調で、安倍内閣の戦争への傾斜を批判した。気がついたときには戦争がはじまっていた。言うべきことは、いま言わなければならない、との熱弁だった。
危機意識は瀬戸内寂聴さんにも強かった。戦争と原発再稼働を訴えるために、京都-東京を二往復された。四日間、寒さの中で92歳の辻説法。戦争ゼロと原発ゼロを、諄々とユーモア混じりに訴えられた。人間社会への信頼感の溢れた演説で聴くひとに感動を与えた。
作家の澤地久枝さんは、82歳の病身ながら、毎日宣伝カーに乗っていた。
83歳の小山内美江子さんも、二度ほど記者会見に出席され戦争体験を話された。都知事選挙は、都民の生活に埋没され、原発事故はたくみに争点から外されたが、安倍内閣の排外主義的な攻勢を止める、大きなチャンスだった。
奇妙なことに、小泉純一郎元首相への批判が、「左翼」性の証明にされたが、彼の「原発推進はまちがっていた」という貴重な証言は、「選挙」戦術にかき消された。
わたしは、苛烈な戦争体験をえた90歳、80歳の先輩たちが、自分の体を省みることなく、雪と寒風の中で、原発と戦争への反対を訴えつづけた、そのそばにいた、今回の選挙戦は、次の世代への贈り物だった。ありがとう。
(2月11日東京新聞こちら特報部「本音のコラム」より)
◆小泉「脱原発」闘争 第2幕
「これからも原発ゼロの国造りを目指す」 この男は執念深い
(前文略)
しかし、これで終わりかというと、そうじゃない。細川は敗戦の弁で今後について「志を同じくする人と広く連携し、脱原発活動を広めていく」と言っていた。細川以上に小泉純一郎元首相は「スイッチが入った」状態だ。「世論調査で細川さんの苦戦が伝えられても、小泉さんのヤル気はまったく衰えないどころか、ますますボルテージが上がっていった」(細川選対関係者)
大雪の中、細川の最終演説の応援に立った小泉は「まだまだ原発なしの社会をつくるために一緒に頑張る」と絶叫した。細川の落選が決まった直後にも「これからも『原発ゼロ』の国造りを目指して努力を続けて参ります」と手書きのメッセージを寄せた。
「原発ゼロ」を目指して、細川と一緒にまだ動くと宣言したのだ。(後略)
たんぽぽ舎です。【TMM:No2086】
2014年2月10日(月)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.今日から反撃開始です。 広瀬隆
原発現地の住民を守るために立ち上がりましょう
100%の無事故を追求するという目的を掲げて、目前に迫った再稼働の真相を明らかに
★2.官邸前抗議行動に集まる人達に!変わらず声をあげ続ける人達に!
私からエールと共に思いを込めて。 (2月7日第91回首相官邸前抗議行動)
金子やよい (たんぱぽ舎ボランティア)
★3.イベントのお知らせ(詳細は主催者にお問い合わせ下さい)
◆ フクイチ危機を隠すな 大甘の再稼働審査を止めろ 2・19規制委前抗議行動
◆ 「被バクは児童虐待だ!2・22 新宿デモ」
◆ 「東電・福島原発事故から3年 拡大する被害 これでも罪を問えない
のですか!被害者証言集会」のお知らせ (3/1)
★4.新聞より
◆原発「即ゼロ」193万票 都知事選
舛添氏得票211万票に迫った (2月10日 東京新聞より)
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※お詫びと訂正
2月7日(金)発信の【TMM:No2084】に間違いがありました。訂正して下さい。
1.たんぽぽ舎25周年の集い 総会と講演と懇親会
正;【会場】第1部と第2部:スペースたんぽぽ(4階)、第3部:たんぽぽ舎(5階)
誤;【会場】第1部と第3部:たんぽぽ舎(5階)、第2部:スペースたんぽぽ(4階)
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※2/12(水)学習会にご参加を!
福島「県民健康管理調査の闇」=誰のための、何のための調査なのか=
日 時:2月12日(水)19:00開会
お 話:日野行介さん(毎日新聞記者)
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F 参加費:800円
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┗■1.今日から反撃開始です。
| 原発現地の住民を守るために立ち上がりましょう
| 100%の無事故を追求するという目的を掲げて、目前に迫った再稼働の真相を明らかに
└──── 広瀬隆
全国のみなさま、広瀬隆です。
○さあ、いよいよ今日から反撃開始です。都知事選で、最も強く印象に残ったのは、私の“敵”であった小泉純一郎氏が、「過ちを改むるに憚(はばか)ることなかれ、と言うではないですか。原発の安全神話、低コスト神話、クリーン神話を信じて疑わなかったのは大きな過ちだった。これを黙っていることはできない。しかし、僕は自分の不明の責任を認め、過ちを改め、原発ゼロに向かって全力を尽くすため立ち上がった」と、選挙カーの上から大声で語った言葉です。
○全国13の道県の「原発立地自治体住民連合」が、再稼働待った!の大反撃運動を起こしました。日本政府宛ての公開質問状に、現在まで全国13の道県の56人の議員さんが名乗りを上げてくれました(この人数は刻一刻増えていますので変ります)。公開質問状に議員さんのリストがあります。壮観です。自治体によって人数に凸凹があるのは、市民から任意に呼びかけてもらったからです。
被害に最も近いこの原発立地自治体の現職議員さんの声は、大都会(電力消費地)中心のマスメディアにとって、党利党略に左右される国会議員の声よりはるかに重いものです。「われわれが被害者だ。原発現地を無視するな」という悲鳴が聞こえます。添付ファイルをご覧ください(このファイルは「日々雑感」サイトhttp://hibi-zakkan.net/ に掲載してあります)。
○原発の再稼働に「賛同する」、あるいは「反対する」、あるいは「判断を保留する」という、いずれの意見を持った原発現地の住民にとっても、「原発が大事故を起こさないこと」は絶対的な当然の要求です。100%の無事故を追求するという目的を掲げて、目前に迫った再稼働の真相を明らかにします。これは、日本政府に対するお願いではなく、危険が目前に迫った現地住民の命令として出す強い要求です。ところが原子力規制庁は、この1月20日に、「新規制基準を満たした原発でも事故は起きます。この基準は最低のもので、あとは事業者の責任です」と、公言しているのです。次の大事故がまもなく起こる、と。
日本人はそれを知っていますか?
目的は、日本政府の抽象的な再稼働論の主張を、具体的に答えさせること、そして公式の回答を引き出すこと、そしてそれをテレビ・新聞・雑誌が大きく報じる、それが、危険性の迫っている現地の「黙っている一般住民」に、再稼働がいかなることであるかについて、新たな認識を持ってもらうことにあります。政党や、個人の主義主張とは無関係で、住民の命と生活を守るための、最低限の事実について、日本政府の公式見解を求めます。
○公開質問状の文脈は、これまで原発について知らない人でも分るように、専門的な議論を避けて、第一弾の質問として当たり前のことが書かれています。各地で賛同議員さんへの呼びかけを広めてもらっています。みなさんも、周囲の報道関係者にこのメールをどんどん転送して、呼びかけを広 めてください。
この質問状の日本政府への提出法は、添付ファイルにように全体像だけを決めました。第二弾からは、国会議員による質問主意書の形で、閣議決定された回答を引き出し、再々の質問をくり返します。みなさんも(特に首都圏在住の方は)、3月24日の参議院議員会館における院内集会にご参加ください。報道陣の方は、必ずご参加くださり、まず何より現地の議員さんの話を聞いてください。
さあ、原発現地の住民を守るために立ち上がりましょう。きっと、よろしくお願い致します。戦いはこれからです!
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┗■2. 官邸前抗議行動に集まる人達に!変わらず声をあげ続ける人達に!
| 私からエールと共に思いを込めて
| (2月7日第91回首相官邸前抗議行動)
└────金子やよい(たんぱぽ舎ボランティア)
立春を過ぎてから、寒さが一段階と厳しくなりましたね。明日は、大雪になるとか、でも貴方は今日もここに足を運ばれたのですね、楽器を鳴らし、コールをあげ、スピーチをする。でも今日、周りを見渡すと少しさみしい、何時もなら見かける顔が見えない。私も同じ、あの人が見えない。あの人もいない、明後日の都知事選挙のせいかしら?来週は、ここに来てくれるかな。来週は、変わらない顔が揃うと、いいですよね。
いろんな事でここを離れて行った人がいましたね。家庭の事情で来られなくなったひと、体を壊した人も、やっぱり原発必要じゃないかと思い直したひと、また、シングルイシューでいいのかと疑問を持った人、あと、あんまり寒いのでおやすみしてる人p(^_^)q、いろんな人いると思う。
体調を崩したひとは、ゆっくり休んでね。色んな事情の人は、来られる時があったらきてね、何処にいても思いは同じ(^-^)/。原発必要と思った人はぜひまたここに来て考えを聞かせて。色んな疑問ある人も、なにが、違い、なにが同じか話してみようよ、ここには、あったかい飲み物もあるし、何より、未来に対して何をしたら良いか、子供達に何を残したら良いか、真剣に考えたい人達が沢山いるからね。またここで会いましょう*\(^o^)/*
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┗■3.イベントのお知らせ(詳細は主催者にお問い合わせ下さい)
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◆ フクイチ危機を隠すな 大甘の再稼働審査を止めろ2・19規制委前抗議行動
原子力規制委員会は再稼働促進委員会!
柏崎刈羽の再稼働適合審査を止めろ!
規制委は100mSv/年以下の安全、20mSv/年以下の帰還を押しつけるな!
2・19規制委前抗議行動に多数の参加を!
被害者の怒り・原発現地の怒り・脱原発の訴えを叩きつけよう!
日時:2月19日(水)18時半-19時半
場所:原子力規制委員会ビル(六本木ファーストビル)前
(http://www.nsr.go.jp/nra/map.html )
港区六本木1丁目9番9号 TEL:03-3581-3352(規制庁)
東京メトロ 南北線「六本木一丁目駅」徒歩4分、日比谷線「神谷町駅」徒歩8分
主催:再稼働阻止全国ネットワーク
http://saikadososhinet.sakura.ne.jp/ss/inquiry
メール info@saikadososhinet.sakura.ne.jp
TEL 070-6650-5549 FAX 03-3238-0797(再稼働阻止全国ネットワーク宛と明記)
(東京都千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル5F たんぽぽ舎気付け)
協力:原子力規制を監視する市民の会 http://kiseikanshishimin.jimdo.com/ @kanshi_chu
◆ 「被バクは児童虐待だ!2・22 新宿デモ」
2月7日に福島県民健康調査の中間発表が行われました。
10月の発表から子どもたちの甲状腺癌数が26人から34人に増加。そして、甲状腺癌の手術待ちが41人、 合計75人の子どもたちが放射能被ばくに晒され命の危険に耐えています。
甲状腺癌だけでなく、白血病や様ざまな被ばく関連の病気は、チェルノブイリの例を見るまでも無く増加の一途です。
もう一刻の猶予もありません。
安倍政権に対し抗議と避難の実行を迫るデモを計画しました。
是非デモに御参加下さい!
☆「安倍政権は 子どもたちをこれ以上被ばくさせない為にただちに避難させよ!」
「被バクは児童虐待だ!2・22 新宿デモ」
日時: 2014年2月22日(土) 13時開始 デモ出発 14時
場所: 新宿東口、アルタ広場
デモ前アッピール 予定 福島から・武藤類子さんほか
佐藤晴美さん(避難者)
満田夏花さん(FOE JAPAN)
おしどりマコさん
ふくしま集団疎開弁護団
主催 ふくしま集団疎開裁判の会
デモ連絡先 岡田 090-8491-3856
◆「東電・福島原発事故から3年 拡大する被害 これでも罪を問えないのですか!被害者証言集会」のお知らせ
日 時:2014年3月1日(土) 13:30~16:00
場 所:豊島公会堂 (JR池袋駅東口徒歩5分)
あの日から3年。なぜ真実は明らかにされないのだろう。
なぜ誰の責任も問われないのだろう。
被害者の怒りと悲しみは増すばかりだ。
強制避難や自主避難の被害者、一時産業従事者や被曝労働者など被害者による証言が行われる。
2012年に福島県民と全国の1万4716人が福島地検に行った告訴は、2013年9月に全員不起訴の処分が出されました。
不起訴処分の1時間前に事件を東京地検に「移送」したため、不起訴処分の異議申し立ては東京検察審査会に行わざるを得なくなりました。
福島の事故の悲惨さ被害の実態を知ってください。
主催・福島原発告訴団
(問い合わせ)電話*080-5739-7279
ブログ*http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/
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┗■4.新聞より
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◆ 原発「即ゼロ」193万票 都知事選
舛添氏得票211万票に迫った
九日投開票された東京都知事選で、原発「即ゼロ」を訴えた前日本弁護士連合会長の宇都宮健児氏(67)、元首相の細川護熙氏(76)の合計得票は約百九十三万八千票となった。初当選した元厚生労働相の舛添要一氏(65)の得票数に十七万票差に迫り、ほぼ拮抗(きっこう)した。原発再稼働に前向きな安倍政権に「待った」をかけたい民意が意地を示した形だ。
たんぽぽ舎です。【TMM:No2085】
2014年2月8日(土)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.「僕が知事に当選したら、猪瀬直樹 君に倣って、
すぐまた都知事選です」…舛添要一 広瀬 隆より
◆舛添要一が税金使い込み 「日刊ゲンダイ」より
★2.都知事選の最中でも、東電本店抗議の参加者が増えた!!
新しい参加者続々-ふくしま集団疎開裁判の会、茨城の人、
バスストップから基地ストップの会の人達
柏崎刈羽原発の再稼働やめよ、汚染水とめよ 柳田 真(たんぽぽ舎)
★3.イベントのお知らせ(詳細は主催者にお問い合わせ下さい)
◆2月15日(土) 菅直人出版記念トークライブ「原発ゼロ」の決意
会場:ロフトプラスワン
★4.新聞より3つ
◆東京都知事選あす投開票 国政左右、首長も共闘
脱原発、反基地など (2月8日東京新聞より)
◆高濃度計測 公表遅れ次々 福島第一地下水 見込みの10倍も
(2月8日東京新聞より)
◆ストロンチウム500万ベクレル
福島第一 井戸再計測 最高値 (2月7日朝日新聞見出し)
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※2/10(月)の裁判に結集を (経産省前テント)
2月10日(月)14時から東京地裁103号法廷で第5回口頭弁論がある。脱原発テント裁判も第5回目を迎える。裁判はいよいよ山場とでもいうべき、「占有」をめぐる問題に入る。是非参加していただきたい。
午後1時 地裁前集合・抗議行動
午後2時 口頭弁論(103号法廷)
午後4時 裁判報告集会 午後4時より-(参院議員会館講堂)
・発言 堀秀樹(伊方原発50km圏内住民有志の会)
人見やよい(原発いらない福島の女たち)
柳田真 (たんぽぽ舎 共同代表)
河合弘之 (テント裁判弁護団団長) ご参加を!
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※2/12(水)学習会にご参加を!
福島「県民健康管理調査の闇」=誰のための、何のための調査なのか=
日 時:2月12日(水)19:00開会
お 話:日野行介さん(毎日新聞記者)
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F 参加費:800円
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┗■1.「僕が知事に当選したら、猪瀬直樹 君に倣って、
| すぐまた都知事選です」…舛添要一
└──── 広瀬 隆より
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◆舛添要一が税金使い込み (「日刊ゲンダイ」より抜粋)
元側近議員が怒りの告発! 舛添氏「税金で借金返済」疑惑
政治資金を家賃に…
「公金である政党助成金が(舛添氏らの)不透明な借金返済に消えた疑いがあります」―。都知事選に立候補している舛添要一元厚労相(65)の元側近議員が怒りの“告発”だ。舛添の「政治とカネ」疑惑を日刊ゲンダイ本紙に激白したのは元参院議員の矢野哲朗氏(67)。10年に舛添が立ち上げた「新党改革」の代表代行だった。元側近が暴露した舛添の正体は、都知事の資質どころか人間性すら疑われる。
新党改革時代の舛添の不透明なカネの動きが発覚したのは1月下旬のこと。大新聞・テレビは一切報じないが、新党改革が銀行から借りた2億5000万円について、いずれも税金が原資の政党助成金や、所属議員の数に応じて支給される「立法事務費」で違法に返済したのではないか、という疑惑だ。
さらに舛添は、代表を務める複数の政治団体事務所を自宅に置き、「家賃」として妻が社長の「舛添政治経済研究所」に3年間で総額約1500万円を支払っていた一連の疑惑について、矢野氏はこう憤りを口にするのだ。(中略)
「そもそも新党改革は結党以来、一度も総会を開かなかった。党の活動実態もほとんどありませんでした。(代表代行として)代表の舛添氏に口頭で『党の方針を決めるべき』と何度も総会の開催を求めたのに、まったく聞く耳を持ちませんでした」
■当選しても猪瀬前知事の二の舞い
その後、党役員会の承認もないまま、党が2億5000万円もの巨額のカネを借り入れていたことや、不透明なカネの流れが判明したという。
「堪忍袋の緒が切れましたね。党の私物化ですよ。公金なのだから、きちんとした表の場で使途を明らかにしないといけないと思いました。そこで昨年2月から6月にかけ、複数回にわたって内容証明を送って党大会の開催や会計の公表を求めたのですが、舛添氏は一切応じませんでした」 (中略)
「(舛添の都知事選立候補は)何を考えているのかと思いますね。仮に都知事になったら、この疑惑は都議会で必ず追及されますよ。前任者(猪瀬直樹)と同じ事態にまたなるわけです」
舛添事務所に、この問題の見解をあらためて聞いたが、何の回答もなかった。
今からでも遅くない。都民は賢明な判断を下すべきだ。 (2月7日「日刊ゲンダイ」より抜粋)
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┗■2.都知事選の最中でも、東電本店抗議の参加者が増えた!!
| 新しい参加者続々-ふくしま集団疎開裁判の会、茨城の人、
| バスストップから基地ストップの会の人達など
| 柏崎刈羽原発の再稼働とめよ!、汚染水とめよ!
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎)
○2月5日(水)の東電本店前合同抗議は、今冬一番の寒さにもかかわらず、又、都知事選で多くのメンバーが忙しさで不参加にもかかわらず、2団体主催(経産省前テントひろば、たんぽぽ舎)では、最高の人数(200人)となった。
しかも新しい参加者が目立った.賛同団体が41団体になる中で、茨城から駆けつけてくれた人、福島集団疎開裁判の人(横断幕とノボリ旗を持って10人近く参加)、バスストップから基地ストップの会の人達(神奈川県座間市)などなど・・・多彩な参加者が増えた。
○2013年12月までは反原連と共催でした。2014年1月からは経産省前テントひろばとたんぽぽ舎の2団体の主催となった。その時心配したことが、人数の減少とタイコ等鳴り物の音楽隊の不在の二つ。
しかし、1月、2月に色々の努力をした結果、この2つの心配はほぼ克服できた。1つは41団体もの多くの団体賛同が寄せられたこと。2つはキラキラバンド(たんぽぽ舎音楽隊)が急造ながらもできて活躍したこと。(毎週金曜官邸行動の後に20:30-20:50テントの横で練習活動しているのも成果に繋がった。)
○集会の内容では、山崎久隆さんの話も好評だった。又、2分間スピーチも多彩な発言だった。東電本店裏門での活動(女性3人と男性1人)もこの日初めて行われた。これらの中味とエピソードは、又の機会に報告します。
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┗■3.イベントのお知らせ(詳細は主催者にお問い合わせ下さい)
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◆2月15日菅直人出版記念トークライブ「原発ゼロ」の決意
「人間と、放射性物質を生み出す原発は共存できない」─3.11の首相として語り部を続ける菅直人・元総理が新刊の出版を記念して、原発ゼロへの決意と今後の作戦を語り、参加者とディスカッションします→ http://bit.ly/1e8js0Q
日 時:2月15日(土)午後7時00分-10時00分
場 所:ロフトプラスワン(新宿区歌舞伎町1-14-7-B2)
JR「新宿」駅から徒歩5分
内 容:【出演】菅 直人
【Guest】三上 元(湖西市長/脱原発をめざす首長会議世話人)、
Misao Redwolf(首都圏反原発連合)
【司会】中川右介(作家)
参加費:1200円(+ドリンク代500円)
主催・問合:ロフトプラスワン 03-3205-6864
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┗■4.新聞より3つ
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◆東京都知事選あす投開票 国政左右、首長も共闘 脱原発、反基地など
東京都知事選は九日、投開票される。日本はいま、原発と暮らしの政策で岐路に立ち、結果は安倍政権の政策を左右する。候補者の論戦は都政にとどまらず、主な候補には他の地方自治体の首長らが応援する動きも広がる。ゼロか再稼働かの原発政策では「ゼロ」を訴える候補を立地県、電力消費地を超えて複数の首長らが応援し、脱原発首長連合のような絆が生まれている。
「原発即時ゼロ」を最大の公約に掲げる元首相の細川護熙(もりひろ)氏(76)には、原発政策の転換を政府に求める首長らが応援に入ったり、政策への支持を表明している。名古屋市の河村たかし市長(減税日本代表)は全面応援。一緒に選挙カーに乗ることはないが、同じ会場で「日本は原発なしでもやっていけることは、電力会社も役所も分かっている」と訴えた。
県内に原発が立地する福島県南相馬市の桜井勝延市長や村上達也・前茨城県東海村長も「安倍政権が再稼働に突き進む中、東京で脱原発を掲げる選挙には大きな意味がある」(村上氏)と応援演説に立つ。
元厚生労働相の舛添(ますぞえ)要一氏(65)には千葉県の森田健作知事と神奈川県の黒岩祐治知事が応援。舛添氏が新知事になれば、首都圏の知事で連携して広域行政に取り組んだり、安倍政権に働き掛けていこうという狙いがあり、こちらは「首都圏知事連合」のような動きだ。
一方、前日本弁護士連合会長の宇都宮健児氏(67)は、米軍普天間(ふてんま)飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の名護市辺野古(へのこ)への移設に反対し、県内の首長や地方議員と連携してきた。都知事選でも反対を訴えていることを受け、一月の名護市長選で再選された稲嶺進市長が支持。伊波(いは)洋一・元宜野湾市長も「ツイッター」で応援メッセージを送る。
(後略)(2月8日東京新聞より)
◆高濃度計測 公表遅れ次々 福島第一地下水 見込みの10倍も
東京電力福島第一原発の護岸近くの地下水が放射性物質で汚染されている問題で、東電は高濃度の放射性ストロンチウムを検出しても「分析中」として、長らく公表してこなかった。未公表にしてきた値の一部は、東電が見込んでいた値の約10倍もあり、都合の悪い数値は明かさないのでは、という疑念を招く。
東電は、定期的に各所で地下水をくみ上げ、セシウムやストロンチウムなどの濃度を監視している。
特に問題なのは、2号機前の二つの地点の値。東電は7月5日にくみ上げた水で一リットル当たり500万ベクレル、8月8日の水では400万ベクレルという高濃度のストロンチウムを検出した。
ところが、ストロンチウムも含めたベータ線を出す物質全体の濃度は、90万ベクレル程度だった。90万ベクレルという値が正しければ、ストロンチウムは半分程度の40万ベクレル前後になるはずで、東電は「ストロンチウムの値が高すぎる。計測が間違っている可能性が高い」と勝手に解釈して公表しなかった。
原子力規制委員会の作業部会で「ベータ線を出す物質の測定は誤差が大きい。こちらを過小評価している可能性もある」と指摘され、東電は計測に問題がないかどうかを確認。その結果、基本的に計測に問題はなく、ストロンチウムの値は当初の東電の計測値で正しいと分かった。
6、7の両日に公表された東電の資料で、検出されたストロンチウムの値から計算すると、2号機前の二地点では、ベータ線を出す物質の濃度は公表値よりずっと高い可能性がある。
東電は取材に、ベータ線を出す物質の測定では、高濃度汚染水の場合、全てのベータ線を計測しきれず濃度が大幅に低くなる「数え落とし」が起きる可能性が高いことを説明した。 (2月8日東京新聞より)
◆ストロンチウム500万ベクレル