NUCLEAIRE
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たんぽぽ舎です。【TMM:No2095】
2014年2月20日(木)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.原発再稼働阻止のため、やれることをなんでもやろう
大飯・高浜原発再稼働反対!!ハガキ(6番目のハガキ)
福井県知事、大飯町長、高浜町長、関西電力等に抗議はがきを出そう!
このままず~っと“原発ゼロ”が続きますようにあなたの声を届けてください
サヨナラ原発福井ネットワーク、たんぽぽ舎
★2.【東電本店合同抗議】への賛同のお願い(賛同団体名)
大惨事を起こした東京電力は「責任を取れ」抗議行動(毎月第1水曜日)
共催:経産省前テントひろば、たんぽぽ舎
★3.イチエフ危機を隠すな、「再稼働ありき」の審査をやめろ
2・19規制委前抗議行動の報告 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
★4.新聞より
◆優先原発絞り込み 再稼働審査 「規制委」2~3週間後に
(2月20日毎日新聞より抜粋)
━━━━━━━
※2/23(日)たんぽぽ舎第26回総会(25周年)のご案内
13:00から総会と記念講演・懇親会
たんぽぽ舎は設立から25年を迎えます。ぜひご参加下さい。
日 時:2月23日(日)13:00開場 13:30より
第1部 第26回総会 13:30-14:45
※会員以外の方もオブザーバー参加歓迎
第2部 記念講演 15:00-17:00
(1)地震・津波・火山だけではない
-再稼働してはならないわけ理由-
講師:山崎久隆さん(たんぽぽ舎)
(2) 浜岡原発の再稼働を止めよう
講師:鈴木卓馬さん(浜岡原発を考える静岡ネットワーク)
第3部 懇親会 17:15-19:00
会 場:第1部 第2部 スペースたんぽぽ ダイナミックビル4F
第3部 たんぽぽ舎 〃 5F
会 費:第1部-無料、第2部-800円(資料代)、第3部-2,500円
◇第2部-3部共に参加の方は3,000円
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┗■1.原発再稼働阻止のため、やれることをなんでもやろう
| 大飯・高浜原発再稼働反対!!ハガキ(6番目のハガキ)
| 福井県知事、大飯町長、高浜町長、関西電力等に抗議はがきを出そう!
| このままず~っと“原発ゼロ”が続きますようにあなたの声を届けてください
└──── サヨナラ原発福井ネットワーク、たんぽぽ舎
○ 1月に原子力規制委員会は、関西電力高浜原発3,4号機、大飯原発3,4号機の現地調査をし、機器安全担当の更田豊志委員は安全対策が進展していると評価しました。更に、今夏の再稼動も「不可能ではない」と述べました。又、高浜原発の防潮設備が前倒しで3月に完成予定など、再稼働準備が着々と進んでいます。 関西電力は、大飯3,4号機の「基準地震動」についても、見直したデータを規制委員会の審査会合に提出します。もし、それを規制委員会が妥当と評価すれば、他の原発より先に再稼働に突き進む恐れも出てきました。
○ 「抗議はがき」は今すぐ・あなたのお力をお貸しください。お願いします!
必要なら、はがきセットを発送することもできます。
※「はがき3枚+抗議のあて先一覧表」=1セット200円+送料実費
○ はがきの書き方
・あて先は下記の7か所です。宛名は自筆でお書きください。
(印刷された同一の物よりも、違った各人の字体の方が訴える効果が大きい)
・「私のひとこと」欄にあなたの思いや意見を自由に書いてください。
・差出人の住所は都道府県と市町村だけでもよいです。番地のご記入は各自で判断して下さい。
・差出人のお名前はフルネームが望ましいが、苗字だけでもペンネームでもかまいません。
・抗議はがきの宛先
1.福井県知事 西川 一誠 910-8580 福井市大手3丁目17番1号
Tel 0776-21-1111 Fax 0776-21-1111
2.おおい町長 時岡 忍 919-2111 福井県大飯郡おおい町本郷136-1-1
Tel 0770-77-1111 Fax 0770-77-1289
3.高浜町長 野瀬 豊 919-2292 福井県大飯郡高浜町宮崎71-7-1
Tel 0770-72-1111 Fax 0770-72-4000
4.福井県議会議長 笹岡 一彦
910-8580 福井市大手3丁目17番1号(議会事務局)
Tel 0776-20-0605 Fax 0776-20-0674 gikaijim@pref.fukui.lg.jp
5.福井県原子力安全専門委員会委員長 中川 英之
910-8580 福井市大手3丁目17番1号(原子力安全対策課)
Tel 0776-20-0313 Fax 0776-21-6875 nakagawa@fukui-u.ac.jp
6.関西電力社長 八木 誠 530-0005 大阪市北区中之島3-6-16
Tel 06-6441-8821 Fax 06-6441-7143
7.原子力規制委員会委員長代理 島崎 邦彦
106-8450 東京都港区六本木1丁目9番9号ファーストビル
原子力規制庁 Tel 03-3581-3352
(注)地震学者 活断層・基準地震動などを審査するキーマン
問い合わせ先(主催)
1.サヨナラ原発福井ネットワーク
Tel:090-7083-8921(若泉) E-mail:waka3@rk9.so-net.ne.jp
2.再稼働阻止全国ネットワーク Tel:070-6650-5549
3.たんぽぽ舎 Tel 03-3238-9035 Fax 03-3238-0797
※事故情報編集部より:本日の報道では、3月に事実上の再稼働原発1号が規制委から提示されそうです。(■4.の毎日新聞記事参照)
再稼働の嵐が来ます。再稼働阻止のため、やれることは全部やろう。
「抗議はがき」は家庭にいてもできます。相手にじかに届くので効果的です。
この6つ目のハガキをぜひ広めて下さい。
参考までに5つのハガキも紹介します。
・新潟県知事への激励
・伊方原発再稼働反対
・川内原発再稼働反対
・再稼働反対
・「経産省前テントひろば」を守れ
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┗■2.【東電本店合同抗議】への賛同のお願い(賛同団体名)
| 大惨事を起こした東京電力は「責任を取れ」抗議行動(毎月第1水曜日)
└──── 共催:経産省前テントひろば、たんぽぽ舎
※『【東電本店合同抗議】への賛同のお願い』は、昨日発信の【TMM:No2094】
に掲載しました。
◎賛同団体名 (順不同)(44団体2/20現在)
東電株主代表訴訟、脱原発・東電株主運動、反原発自治体議員・市民連盟、
脱原発かわさき市民、原発止めよう!東葛の会、原発さよなら千葉、
ピースサイクル全国ネットワーク、ストップ原発&再処理・意見広告の会、
原発を考える品川の女たち、憲法を生かす千代田の会、
アソシエイションズ.JP、電気代一時不払いプロジェクト、
原発・核燃とめようかい、平和と民主主義をめざす全国交歓会、
アジア共同行動日本連絡会、もんじゅ・西村裁判を応援する会、
早稲田の杜の会、テントひろば応援団、レイバーネット・川柳班、
プルトニウムフリーコミニケーション神奈川、平和・環境・人権委員会、
農民連合東京、ピースボート、三里塚に緑の大地を・労働者市民の会、
バスストップから基地ストップの会、再稼働阻止全国ネットワーク、
原発いらない福島の女たち、劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク、
日露歴史研究センター、日本音楽協議会(日音協)、劣化ウラン研究会、
全国日雇労働組合協議会(日雇全協)、日雇全協・山谷争議団、
山谷労働者福祉会館活動委員会、原発いらない!ちば、
本郷文化フォーラム ワーカーズスクール(HOWS)、
被ばく労働を考えるネットワーク、ふくしま集団疎開裁判の会、
市民エネルギー研究所、立川自衛隊監視テント、市民の意見30の会・東京、
ノーモア南京の会・東京、原発いらない牛久の会、
食政策センター・ビジョン21、
☆賛同の申し込みは、以下にお願い致します。
・たんぽぽ舎(TEL:03-3238-9035、FAX:03-3238-0797)
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┗■3.新聞より
└────
◆ウソと危険の製造器-本音のコラム- 鎌田 慧
16日、JR佐賀駅に近い、どんどんどんの森で、「原発再稼働にno!さようなら原発集会」が開かれた。2年前の2月26日、おなじ場所だったが、そのときは舞台の上で寒さに震え上がっていた記憶がある。
が、こんどは雪の東京から行ったこともあってか、穏やかで和やか、2200人ほどが集まった。九州にある玄海と川内原発の再稼働を止める集会と県庁包囲デモだった。
日本にある全原発が止まり、困っているのはもうけが少なくなった、という電力会社と関連産業くらいで、原発停止の平和に皆ホッとしている。電力会社にしたって、再稼働をして大事故になれば、極端な破産状態だ。
福島原発3基が連続してメルトダウンしてからもう3年になる。故郷を追われて不安定な生活続きのひとたちが14万人もいる。いつ帰れるかその保証はない。せっかく止まっている原発を無理やり動かして、また大量の難民をつくるのか。
「夢の増殖炉」といわれていた「もんじゅ」は永遠に核物質を増殖させ続ける、という机上の空論原子炉だったが、政府は一兆円も浪費したあげく、ようやく諦めた。
「もんじゅ」にプルトニウムを供給する六ケ所村の「核燃料サイクル」は、30年間に3兆円も掛けたが、完成の見込みはない。それでもだれも責任をとらない。原発はウソと危険の製造器だ。(ルポライター) (2月18日東京新聞より)
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┗■4.テント日誌2月14日(金)裁判傍聴記3
| 経産省前テントひろば889日目 商業用原発停止157日目
| 原発推進・再稼働の是非を問う国民的な論争の場に
| 経産省前テント立ち退き裁判第5回口頭弁論を傍聴して
└──── 高幣真公(9条改憲阻止の会会員)
2月10日午後2時から東京地裁103号法定で経産省前テント裁判第5回口頭弁論が開かれた。私の予想を超えて傍聴人が200名を越えた。抽選で私は外れたが、傍聴記を書く約束で当たり券を譲ってもらい傍聴できた。
東京地裁の大法廷は90人傍聴者で緊張感に満ちていた。しかし、裁判は反原発の正当性を問う政治的な内容に踏み込みたくない原告(経産省)と裁判長の姿勢を反映して裁判手続の事務的なやり取りで淡々と進んだ。しかし、被告人の正清太一さんと渕上太郎さんの意見陳述は熱のこもったものであった。
正清さんは、最近も東電が放射能汚染水の漏洩を発表し続けているように、原発事故は未だ終息しておらず、テントひろばは全国の脱原発の声を伝える場所として厳しい状況の中で880日を超えて維持されてきた。裁判所は国の不当な撤去の訴えを即刻棄却すべきだ。渕上さんは、この裁判で争われているのはテントが国有地の不法占拠かどうかではない。福島事故の多大な被害が続く中で原発を再稼働させる国の新エネルギー基本計画を国民が容認できるか否かである。政府は高まる原発廃止を求める世論を真摯に受け入れるべきである。
続いて、10人近く出席した弁護団からも熱い原告追求の弁論が展開された。河合弘之弁護団長は、国は福島原発の事故に関わる緊急事態の解消に全力を注ぐべきであって、本件訴訟は訴権の濫用である。また、政府は世界一の安全基準というが、世界中の誰もそれを認めていない。田中規制委員長は「規制基準」であって、「安全基準」ではないと自ら告白している。原発再稼働の正当性はない。国が再稼働反対の声を抑える根拠はない。
続いて、吉田哲也弁護士は原告・経産省の訴えのでたらめさを暴露して、訴訟の無効を明らかにした。テントは被告2人の占有とされているが、実際は第2テント(福島の女性たち)と第3テント(平和と民主主義を守る全国交流会)を含む三つのテントがそれぞれ多数の原発反対の人々が共用している。原告・経産省はその実態を示す証拠を何一つ提出していない。監視カメラの映像を証拠提出すべきだと「文書提出申し立て」を今日行った。
また、被告側は経産省前の土地占有権限の根拠が憲法26条の表現の自由にあると主張した。先のニューヨークのウォール街の公園占拠(オキュパイ)運動の実例を上げて、原発事故という人権侵害の極限の事態に対して国への抗議の意思を表現するための手段として「代替不可能な」公共空間「パブリックフォーラム」を占有することは憲法が保証する権利だと主張した。
被告・弁護団の力強い弁論に傍聴席から拍手とともに「異議なし」、「訴訟を取り下げろ」などのヤジが飛んだ。村上裁判長は必死に「発言した傍聴者を退廷させる」と注意したが、やじは収まらず、裁判長は「閉廷」の宣言もせずに逃げるように法定を去って、第5回裁判は終了した。
たんぽぽ舎です。【TMM:No2094】
2014年2月19日(水)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.【東電本店合同抗議】への賛同のお願い
大惨事を起こした東京電力は「責任を取れ」抗議行動(毎月第1水曜日)
共催:経産省前テントひろば、たんぽぽ舎
★2.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆3・8福島県民大集会バスツアー参加のお願い
まだ15席の空きがあります 主催:原発さよなら千葉
◆原発避難関連行事をご案内いたします(続き)
上岡直見:環境経済研究所(技術士事務所)
★3.新聞より
◆ウソと危険の製造器-本音のコラム- 鎌田 慧
(2月18日東京新聞より)
★4.テント日誌2月14日(金)裁判傍聴記3
経産省前テントひろば889日目 商業用原発停止157日目
原発推進・再稼働の是非を問う国民的な論争の場に
経産省前テント立ち退き裁判第5回口頭弁論を傍聴して
高幣真公(9条改憲阻止の会会員)
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※2/21(金)第92回首相官邸前抗議行動にご参加を!
日時:2月21日(金)18:30から20:00
主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
たんぽぽ舎では、13:00からビラ、プラカードなどの用意をして、
16:30、たんぽぽ舎出発。17:10頃、関西電力東京支店(富国生命ビル9F)
前で短時間の抗議コール。17:30「経産省前テントひろば」集合。
1~5班にわかれて18:00官邸前へ、国会前へ出発。
20:20経産省前テントヨコでまとめの集会(短時間)。
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┗■1.【東電本店合同抗議】への賛同のお願い
| 大惨事を起こした東京電力は「責任を取れ」抗議行動(毎月第1水曜日)
└──── 共催:経産省前テントひろば、たんぽぽ舎
(1)目的
東電福島原発大惨事の原因企業=東京電力本店への抗議行動を、毎月1回(第1水曜日)に開催しています。
これまでに、第1回:2013年10月(参加者・400人)から第4回:2014年1月(参加者・180人)まで、実施しています。
第1回から第3回までは、首都圏反原発連合など4団体と共催。第4回からは、2団体(経産省前テントひろば、たんぽぽ舎)の共催プラス賛同40数団体で、実施しています。
貴団体も、東電本店への抗議の意味も含めて、この毎月1回の抗議行動にご賛同戴けませんか。東電の破たん処理=解体まで、ともに闘い続けましょう。大衆行動で追及しましょう。
毎月1回(第1水曜日)、東電本店前に集まりましょう。
(2)お願い
1)この抗議行動へのご賛同をお願いします。下記に記載してある必要事項をご連絡ください。
2)東電本店合同抗議行動へのご参加をお願いします。
(可能ならば1人でも2人でも)
3)会費等の負担はありません。
(チラシ代等は、抗議行動時のカンパでまかないます)
(3) 呼びかけ:経産省前テントひろば 、たんぽぽ舎
賛同団体:東電株主代表訴訟、ピースボートなど現在43団体(2月17日現在)
(4)連絡先(可能ならば、FAXでのご連絡をお願いします)
・たんぽぽ舎(TEL:03-3238-9035、FAX:03-3238-0797)、
賛同申し込み(以下の内容をご連絡下さい)
○ 東電本店合同抗議に、賛同します。
団体名: 代表者名:
電 話: FAX: E-mailアドレス:
※なお、ご連絡戴いた情報のうち団体名のみチラシに掲載させて戴きます。
○今後の抗議予定
・3月9日(日)14:15~15:00(45分間)
この日は、「0309 原発ゼロ大統一行動(日比谷野音)」に参加の後、集合。
・4月2日(水)18:30~20:00
・5月7日(水)18:30~20:00
・6月4日(水)18:30~20:00
・7月2日(水)18:30~20:00
★毎月の初め(第1水曜日)に、東電本店抗議。
★毎月の末に、「東電破たん処理せよ」講座の開催。
★ひと月2回の東電行動(抗議と学習会)に、ぜひ参加を!
※賛同団体名は、次回に掲載する予定です。
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┗■2.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
└────
◆3・8福島県民大集会バスツアー参加のお願い
まだ15席の空きがありますので、どうかよろしくお願い致します
日 時:2014年3月8日(土)8:00集合
集合場所:JR船橋駅改札出口 (案内人が看板を用意)
料 金:1人3000円(当日集金)(昼食は各自ご用意のうえ車中での食事)
概略日程:8:15船橋天沼公園出発→高速道路(3回位休憩)→12:45郡山ユラックス熱海着→集会参加
→16:00会場出発→高速道路(3回位休憩)→20:30JR船橋駅着の予定
主 催:原発さよなら千葉
申込・連絡先 永野勇宛 FAX:0436-98-5858 携帯:090-2553-2587
申込は、氏名・よみがな・住所・電話番号・FAX番号・メールアドレス(ある方)をご記入のうえ、FAXかメールでお願い致します。45人になり次第受付は終了。
尚、熱海町は放射線量が2μシーベルト/毎時 前後と高いため、お子さんや若い女性の方の参加はご遠慮下さい。
◆原発避難関連行事をご案内いたします(続き)
上岡直見:環境経済研究所(技術士事務所)
【東海村】「原発事故! 避難計画は立てられるか」講演 上岡直見
報告 東海第二原発運転差止原告訴訟団 / リリウムの会
2014年3月15日(土) 10:00~13:00(開場 9:30)
中丸コミュニティセンター
http://www.vill.tokai.ibaraki.jp/viewer/info.html?id=2188&bcn=section&anc=2-4
※問合せ 原発事故からくらしを守るネットワーク 029-282-3619
【総合行事・東京都】「脱原発フォーラム・脱原発社会の創造」
脱原発政策大綱とエネルギー基本計画 / 立地自治体の経済と原発依存からの
脱却 / 福島の現状から脱原発の未来を創造する / 市民として取組むべきこと
2014年4月13日(日) 10:00~17:30 日本教育会館一ツ橋ホール
※詳細 http://www.c-poli.org/main/dg_forum
【島根県・鳥取県】
「原発事故・避難計画の検証」5月中旬ころ計画中
【参考書籍】「原発避難計画の検証」合同出版
http://www.godo-shuppan.co.jp/products/detail.php?product_id=415
たんぽぽ舎です。【TMM:No2093】
2014年2月18日(火)その2 地震と原発事故情報-
4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.原発を「重要なベース電源」とする主張は誤り
高レベル廃棄物処分場の候補地として南九州南大隅町に白羽の矢
南大隅町は鹿児島湾を挟んで開聞岳などの火山群の目と鼻の先
シリーズ その5(終了) 山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.2月27日(木)講演会のお誘い
映画『遺言~原発さえなければ』を語る 豊田直巳(写真家)
★3.「スペースたんぽぽ」講座会議メンバーになりませんか?
―自分の好きな学習会を企画できます
―自分の好きな映画が上映できます
冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
★4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆2/19福島原発事故の責任を都民が裁く?!
「3/1被害者証言集会を成功させる集い」
会場:中央区八丁堀区民館3階
━━━━━━━
※イチエフ危機を隠すな、「再稼働ありき」の審査をやめろ
2・19規制委員会前抗議行動にご参加を!
日時:2月19日(水)18時半~19時半
場所:原子力規制委員会ビル(六本木ファーストビル)前
港区六本木1丁目9番9号 TEL:03-3581-3352(規制庁)
東京メトロ 南北線「六本木一丁目」駅徒歩4分、
日比谷線「神谷町」駅徒歩8分
主催:再稼働阻止全国ネットワーク(TEL 070-6650-5549)
協力:原子力規制を監視する市民の会
━━━━━━━
※訂正1つです。
さきほど、発信の【TMM:No2092】の2行目
誤:2月18日(水) 正:2月18日(火)
━━━━━━━
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┗■1.原発を「重要なベース電源」とする主張は誤り
| 高レベル廃棄物処分場の候補地として南九州南大隅町に白羽の矢
| 南大隅町は鹿児島湾を挟んで開聞岳などの火山群の目と鼻の先
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎) シリーズ その5(終了)
2月1日午前10時からの、BS朝日の「激論クロスファイア」で「日本の原発を今後どうする!?」として、京都大学原子炉実験所山名元教授と多摩大学大学院田坂広志教授が議論をしていた。とはいえ、特に原発反対と賛成という論点の違いがあるわけではなく、原子力を利用する立場からの問題点の議論だった。
しかし議論の前提条件に大きな違和感を感じたので、何度かに分けて原発再稼動への反論として記述する。
○自然を甘く見る国
以前、高レベル放射性廃棄物処分場の候補地として南九州の南大隅町に白羽の矢が立てられたことがあった。2007年頃から具体的な動きになり、2010年12月に「高レベル放射性廃棄物最終処分場誘致に賛成する陳情」が「中間貯蔵施設誘致の陳情」「核廃棄物についての勉強会予算を求める陳情」とともに町議会に提出され「放射性廃棄物施設等の陳情に関する審査特別委員会」が設置される事態になった。反対陳情も2011年2月8日に提出されている。
現在も、福島などから出る除染廃棄物を南大隅町で「永久処分」する計画があったりと、止まるところ知らずの放射能押しつけの構図なのだが、南大隅町は鹿児島湾を挟んで開聞岳などの火山群の目と鼻の先、さらに大隅半島や薩摩半島が巨大なカルデラ噴火により形成された地形で、鹿児島県には北から加久藤、姶良、阿多、鬼界と4つのカルデラが並ぶ。およそ世界最大の火山群集中帯といっていいようなところだ。現在噴火している阿蘇と桜島を含め、活動中の火山が4つもある。
およそ地下に危険物を埋めるなど考えられない場所なのだが、そんなところも候補地となってしまう、この国の恐ろしいまでの自然に対する放漫さに心底怒りが湧く。
東日本大震災の後に、除染廃棄物の最終処分場の候補地にしたというだけでも、政府の姿勢は無反省と無責任の極みとして非難されるべきだ。
そのような連中が進める高レベル放射性廃棄物処分場建設計画が如何なるものか、薄っぺらい「知見」とやらを振りかざし、日本にも処分場の適地が必ず見つかるなどと言う向きには、南大隅町への建設計画の、10万年未来の安全性をどうやって保証するかを説明してもらえば良い。
○折り合いはつかない-現代の快適さを求めるために未来の世代に
ツケを押しつける権利など誰にもない
推進派と反対派の議論を「結論の出ない議論」などとする評論家もいるが、「安全」であるとの結論など誰にも出しようがないことは、誰もが認めている現実だ。要は「誰が、何処までのリスクを受忍するか」との問題でしかない。
では、何処まで「未来の人々の」リスクを我々は「受忍する権利」があるのか。と言い換えてみよう。
原発の場合、典型的な問題は現在の世代では到底解決不可能な時間軸でリスクを残さざるを得ない現実を、既に作り出してしまったことだ。
これは何も原発に限ったことではないが、原発に匹敵するか、国によっては、それを超えるほどのリスクは、核兵器しか思い浮かばない。
つまり核兵器と原発=「全ての核」こそが、人類が作り出し、未来の世代を苦しめ続ける最大のリスクだ。
現代の快適さを求めるために未来の世代にツケを押しつける権利など誰にもないことに合意できれば、結論は出る。核はせいぜい使い続けても数十年、核融合だの増殖炉だのと、ありもしない技術を開発できたとしても数百から千年程度、とうてい万年単位のエネルギー源にすら、なり得ない。
しかし放射性廃棄物は、10万年の未来世代をも苦しめる。
ここには折り合いはない。10万年先の世代とは対話不可能なのだから。
残された道は一つしか無い。10万年先まで連綿と、その時々の人々が責任をバトンタッチし続けることだ。隙間を作らず、人を絶やさず、保管施設を守り続ける「墓守」を置くことだけが、安全を守る唯一の手段だからこそ、その体積をできる限り限定するしかない。
再処理を行っても全体積は増えることはあっても減ることは無い。プルトニウムを分離すれば、その管理のほうが遙かに困難になるし、再処理施設を含め放射性廃棄物は元の使用済燃料の何倍もの体積にふくれあがってしまう。
使用済燃料の状態で、長時間安定的に保管し、定期的に収容容器を交換する施設を、いずれかの時期に世界中で作ることになるだろう。
これを「オンカロ」というのか、「神殿」というのか、その時々の人々が決めることになるだろう。
小泉元首相が「オンカロを見て脱原発の意思を固めた」という時、一つ重大な問題が生ずる。それは、何処でも良いから最終処分場を「誰か」が「決めてしまう」危険性があるということだ。
最終処分場さえあれば、原発を推進できるなど、浅はかな結論に飛びつく原子力マフィアが、短兵急な処分場決定プロセスを作り出す危険性がある。今の政府では、そういうことをやりかねない。一番危険なのは幌延だろう。
私たちに出来るのは核のゴミをできる限り増やさないこと、核のゴミ対策に選択肢を広く残すことである。「地下数百メートルに安全に埋設できる」という幻想を捨てることから始めるべきだ。(終了)
┏┓
┗■2.2月27日(木)講演会のお誘い
| 映画『遺言~原発さえなければ』を語る
└──── 豊田直巳(写真家)
「あの日」から3年になろうとする今、原発震災の不幸と不安はいまだ消えてはいない。しかし、その不安が語られなくなりつつあるのは、その不幸と不安に目をつぶり、耳を塞ぎ、ひと時でも過酷な現実から逃れたい気持ちになっているからだろう。
仮設住宅を彩るように咲いた満開の桜の木の下で、出会ったお年寄りが「ここでは死にたくないな」と、ポツリと漏らした言葉を私は忘れない。彼女にそんな言葉を吐かせた3・11からの2年3ヶ月、約800日の福島。その映像記録を映画『遺言~原発さえなければ』にまとめさせていただいた。
原発震災という引き受けきれない責任を、それでも引き受けたいと思っているからだ。そんな思いに至った映像記録の取材時の備忘録とも言えるお話が、この間、脱原発の流れを牽引している“たんぽぽ舎”でできたらとお誘いを受けて喜んでいる。
映画『遺言』そのものは、「ポレポレ東中野」でご覧頂くとして、その中に登場する方々の当時と最近の思いもご紹介できると思う。是非、いらしてください。
日 時:2月27日(木)19:00開会
『映画「遺言~原発さえなければ」を語る』
福島の3年間―消せない記憶の物
お 話:豊田直己さん(写真家)
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
参 考:豊田さんの新刊『フクシマ元年』(毎日新聞社)
『福島 原発震災のまち』(岩波書店)
『豊田直巳編 TSUNAMI 3・11』(第三書館)
豊田直巳公式HP『境界線の記憶』http://www.ne.jp/asahi/n/toyoda/
豊田直巳戦火の子どもたち写真展を広げる会
http://senka-kodomotachi.cocolog-nifty.com/blog/1/index.html
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┗■3.「スペースたんぽぽ」講座会議メンバーになりませんか?
| ―自分の好きな学習会を企画できます
| ―自分の好きな映画が上映できます
└──── 冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
たんぽぽ舎のあるダイナミックビル4階の集会室は「スペースたんぽぽ」と呼ばれています。
たんぽぽ舎が、2011年3月11日以来広がってきた反原発運動の深化・継続のために学習会・講演会をいつでも開催できるように、新たに借りたスペースです。始まってからすでに3年近く経過しています。毎月10回ほど講演会・学習会を開催していますので、300回ほど行っている計算になります。
私が初めて自らの企画で参加したのは2011年11月です。その数か月前に、時々読んでいた岩波書店の「世界」に肥田舜太郎医師のインタビュー記事があり、「いろんなマスコミが事故による放射能の影響について聞きに来るが、記事にしたのは『世界』だけだ」という発言がありました。政府に都合の悪い発言が多くの人々に知られないのは残念だと思って、「スペースたんぽぽ」で講演してほしいと思うようになりました。
初めはどのようにコンタクトしたらよいかわからず、時間がかかりましたが、たんぽぽ舎の皆さんのご協力で実現できました。その後さまざまな講師をお呼びすることができました。
都心から離れた地元で運動されている団体の方は、会場の確保に苦労されていますが、「スペースたんぽぽ」は自由に利用できます。たんぽぽ舎には相談できる人が多数います。
こんなテーマの学習会があればいいのに、あの講師を呼んでじっくり聞きたい、などの希望のある方は講座会議にご参加ください。講座会議は3~4週間に一度開かれています。会議の参加者は最近7~8人です。自分の考え・希望を話して協力を得られます。最近も初めて自分の企画する学習会を実現した方がいます。
以前月に一度開かれていた「ワンコイン上映会」がいま中断しています。担当していたメンバーが減って一人しか残っていないためです。私はこの上映会で、これまで見る機会のなかった古い名画を見ることができました(新藤監督の「第5福竜丸」、「チャイナシンドローム」など)。映画の好きな人はぜひご検討ください。もう一人担当者がいれば再開できるようです。
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┗■4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆福島原発事故の責任を都民が裁く?!
3/1被害者証言集会を成功させる集い
日 時:2月19日(水)午後7時~
講 演:保田行雄弁護士(福島原発告訴団代理人)
会 場:中央区八丁堀区民館3階(日比谷線「八丁堀」駅徒歩3分)
参加費:700円
主 催:3/1被害者証言集会を成功させる集い実行委員会
連絡先:080-1104-4432 (小林)
たんぽぽ舎です。【TMM:No2092】
2014年2月18日(水)地震と原発事故情報-1つの情報をお知らせします
転送歓迎
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小出裕章さん特集号-東京電力福島第一原発事故について
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┗■1.汚染水処理/核燃料取り出し
| 人類が初めて遭遇する過酷事故
| 世界中の専門家を集めて検討すべき
└──── 小出裕章さん(京都大学原子炉実験所助教)インタビュー記事
汚染水処理に展望なし 冷却法の抜本的転換を検討すべきだ
──メルトダウンした核燃料について東電は、「格納容器内にとどまっている」と発表しています。しかし、海外の専門家に中には、「既に地下地盤に達している」との評価もあります。小出さんはどう判断していますか?
小出…1~3号機はとてつもない汚染で、人が原子炉建屋にすら入れず、ましてや格納容器の内部を見に行くことができません。また、正確に知ることができる測定器の配置もないまま事故に突入したので、燃料の所在は誰も知ることができないのが現状です。
東電の発表は計算コードによる推測なのですが、計算コードとは、実験によって確かめながら修正・運用していくものです。実験も実証もできない計算予測など、もともと意味がありません。
原子炉建屋下には地下水が流れていますが、表面を流れる地下水の下に水を通さない岩盤があり、さらにその下に2層目の地下水が流れています。最近、この2層目の地下水が汚染されていることがわかってきました。
これは、熔けた炉心が、岩盤を貫いて2層目の地下水層まで達している可能性を示唆しています。海外メディア・研究者はこれを根拠に、「炉心熔融が進行している」と推測しているようですが、私には確信はありません。
私は、「熔けた炉心を冷やすために事故直後から注入し続けている冷却水が、地下に流れ出ている」と指摘し続けてきました。汚染水は、原子炉建屋・タービン建家の地下、トレンチ・ピット・立坑などに溜まっているのですが、これらの構造物は、コンクリートでできています。あれだけの地震で壊れていないはずがないのです。コンクリートの割れ目から汚染水が地下に流れ出ているのは、確実です。
現在、事故原発周辺は「放射能の沼」のような状態になっているので、2層目地下水の汚染は、1層目の汚染水が岩盤の割れ目から下に浸透している可能性もあります。
──汚染水処理の目処が未だに立ちません。今後の見通しは?
小出…東電と政府の方針は、1.増える汚染水を貯めるタンクを現状40万トンから80万トンまで増やす、2.その間にALPS(多核種除去設備/注参照)という浄化装置で処理を進め、法定汚染濃度以下になったものを海に放出する、というものです。
しかし、まずALPSはまともに動かないと思います。仮に動いたとしても、ストロンチウムを法定限度以下まで処理することはとても難しいでしょう。さらにトリチウムは、どんな装置を作っても不可能なので、結局、汚染水は薄めて海に棄てることになると思います。
しかし本来、放射能を海に棄てることなどやってはいけないことですから、私は、冷却方法を抜本的に転換すべきだと考えています。汚染水の増加を食い止めるには、水での冷却は諦め、金属による冷却や液体窒素で全体を凍らせる方法、あるいは空冷の可能性も含めて検討すべきです。
ただし、鉛を投入するという金属冷却法にしても、熔けた炉心がどこにあるかわからないのですから、うまくその場に到達させることができるかどうか、確信が持てません。福島事故は、人類が初めて遭遇している過酷事故なので、対処法も試行錯誤しながらやってみるしかないのです。金属による冷却も、あくまで1つの提案でしかありません。世界中の専門家が集まって検討するほかないと思います。
困難だらけの核燃料取り出し 完璧な作業前提とした「計画」
──4号機燃料プールにある使用済核燃料取り出し作業について。
小出…使用済み核燃料は、取り扱いがとても難しい物体です。プールの底にある使用済み燃料集合体を空中に吊り上げるようなことがあれば、周囲の人がバタバタと死んでしまうほどの強烈な放射線を発しています。
「キャスク」という巨大な容器を水中に沈めて、使用済み燃料を入れてフタをして初めて、プールの水面から上に出すことができます。
ところが、建屋爆発でクレーンも破壊されてしまったので、東電は、4号機建屋上部を撤去し、新たな建屋を組み立てたうえで、燃料交換機やクレーンを設置しました。いちおう作業機器は作られたのですが、建屋の中はやはり高い放射線量で、ゆっくり、慎重に作業できる環境ではありません。
また、プールの中には瓦礫がたくさん崩れ落ちています。大きな瓦礫は掴み出したのですが、まだ中小の瓦礫が散乱しています。燃料棒は、ラックに1体1体突き刺して保管していますが、ラックの上にも瓦礫が残っているので、ラックと燃料棒の間に瓦礫が噛み込んでいる場合もあります。
そうなると燃料棒を引き出すことができないし、無理に引き出そうとすると破損する可能性もあります。何とか吊り出しても、途中で落としてしまったりすると、燃料棒が破損し、放射能がプールの中に溶け出すこともありえます。
燃料棒取り出し「年内完了」は実現不可能
──東電は、「年内に取り出しを完了する」と言っていますが…。
小出…プールの中には、1331体の使用済み燃料集合体があります。広島型原爆に換算すると1万4000発分の放射能です。1集合体当たり原爆約10発分の放射能が含まれる、という計算になります。
1回あたり22体の燃料集合体(10トン)をキャスク(90トン)に入れてクレーンで吊り上げ、いったん地上に降ろして、隣にある共用燃料プールに移す計画です。プールのあるフロアは高さ33mなので、もし作業途中でワイヤが切れて落下しようものなら、大変なことになります。
東電は、「ワイヤーを二重に掛けているので大丈夫」と言っていますが、キャスク落下時の性能試験は9mなので、万が一キャスクが破損すると、放射性物質が吹き出し、作業は中断します。
キャスクを使った移送は、1回の作業で約1週間かかると見積もられています。つまり、1年で52回作業できるということです。1回の作業で22体の集合体を移送できるので、年間1100体移送できる、そしてキャスクは2つあるので、年内には終えられるはずだ、というのが東電の計画です。
しかしこれは、あくまでトラブルがなく完璧な作業を前提とした机上の計算です。先ほど説明したような作業環境とプールの状態なので、トラブルなく1年間作業を完璧にやり通すことなど本当にできるのでしょうか?
4号機の取り出しが終わったとしても、次には1~3号機が待っています。こちらは4号機に比べるとはるかに放射線量の高い環境での作業となるので、その困難さは言うまでもありません。
税金投入するなら東電倒産が大前提
──「東電に当事者能力はないので、政府が全面的に責任を負うべきだ」という主張が強まっていますが…。
小出…日本政府は「原発安全神話」をねつ造し、原発にお墨付きを与えてきた人々ですから、解決能力も責任能力も欠如しています。
一例を紹介します。政府は、電力会社を「監視する」ためとしてオフサイトセンターという出張所を作っています。事故の際は、対策本部にもなるはずでした。ところが、実際に福島事故が起こると、オフサイトセンターの職員は、住民を逃がす前に真っ先に逃げてしまったのです。当事者としての責任感も能力も全く欠如しています。
東電は日本を代表する巨大企業ですが、その東電を何十回倒産させても贖いきれない被害が既に出ているわけで、そもそも東電に事故の対応を任すことなど、初めからできないのです。
だから国が責任を負うのは当然ですが、まず東電を倒産させて、「国家が倒産するかもしれないほど大変な事故なのだ」と宣言して、国がやるしかないと思います。安倍首相は「国が責任をもって」などと言っていますが、政府の金は、他ならぬ私たちが出している税金です。ましてや、被害者である人たちの金でもあるのです。その金を使って東電と政府の尻ぬぐいをしようというのですから、安倍首相はまず、自らの過ちについての深い謝罪から始めなければならない立場のはずです。
安倍さんが謝罪するとは到底思えませんが、原発事故は血税を使って処理するほかないと思います。
──今年の目標は?
小出…1年の計を立てる余裕はありませんでした。気づいたら事故から3年も経とうとしているのに、収束の目処すら見えません。故郷を追われた10万人を越える人々が、難民化しようとしています。
日本の法律では放射線管理区域にしなければならない場所に数百万人が棄てられてしまい、子どもたちも日々被曝しています。この事態をどうしたらいいのか?わからないまま3年経ってしまいました。これからも目の前の課題に追われながら生きていくしかない、と思っていますが、状況をできるだけ正確に分析して皆さんに伝えることが私の仕事だと思っています。
──若い人へのメッセージは?
小出…私が若い人に何かメッセージを贈れるような立場の人間とは思えません。原子力を許してきた大人の世代として、若い人には謝るしかありません。特に原子力の現場にいる人間としては、それ以外に言葉が浮かびません。
あまりにもバカな大人たちがたくさんいるので、未来は若い人に託すしかありませんし、あなたたちが私の希望です。
原発推進・売り込みの国際機関IAEAに
福島原発事故収束を委ねることはできない
──海外では、日本政府への不信と地球規模での環境破壊という観点から、国際的取り組みで解決を図るべきだ、との主張が強まっています。この「国際的」といった場合、「IAEA」がその中心に座ることになりそうですが…。
小出…日本で「原子力」と呼んでいる技術体系は、「核」技術と全く同一です。その根っこを辿っていけば、米国は第2次世界戦争中に核爆弾の製造のために、ウラン濃縮技術を作り上げました。さらに、ウランに代わる物質の研究を進め、プルトニウムを作り出す装置として「原子炉」を造ったのです。また、そのプルトニウムを取り出す「再処理」という技術も生み出しました。
つまり、核爆弾を作る中心技術とは、1.ウラン濃縮、2.プルトニウムを作り出す原子炉、そして、3.プルトニウムを取り出す再処理、です。
こうして米国は大量の核兵器を製造したのですが、世界的核軍拡競争となり、地球そのものの存亡に関わる事態となりました。そこで、たくさん作ってしまった濃縮工場や原子炉・再処理工場を民生転用するという発想で作られたのが、「原子力の平和利用」というスローガンなのです。つまり、戦争のための核技術を金儲けの道具にしよう、という転換です。
1953年、アイゼンハワー大統領(当時)が、国連で「平和のための原子力」という演説をし、原子力発電がスタートしました。その実態は、米国が原発を海外に売りつけるビジネスです。
しかし、原子炉は核兵器を作る中心技術ですから、海外にばらまいてしまうとたいへんなことになるので、核兵器を独占したい米国は、「核不拡散条約」を作って、核保有国(米・ソ・英・仏・中)は認めるけれども、他国の核兵器製造は絶対に許さない、というタガをはめようとしました。この役割を引き受けたのが、IAEA(国際原子力機関)です。IAEAの2大目的は、1.金儲けのために原発を売りつけることと、2.核兵器を作らせないための監視役です。
そもそもそんな矛盾したことは不可能だと思いますが、IAEAは原発を推進し売りつけるための組織ですから、事故調査・収束作業の過程で、原発推進に不都合な事実は隠されてしまうことは、容易に推測できます。
福島県南相馬市と田村市に作られる研究所にしても、目的は「新たな安全神話」の普及だと思います。それは、「低線量被曝はそれほど健康被害をもたらさないし、原発が事故を起こしても住み続けることはできる」という神話です。
説明したように、IAEAは原子力を推進してきた中心機関です。いわば犯罪者の頭目なので、事故収束を任すことはできません。ただし、IAEAには専門家もたくさんいますから、知恵を借りることはありえますが、少なくとも原発に批判的な専門家を含めてやるべきだと思います。
──批判的な専門家がまとまって提言を出すというような動きはありますか?
小出…「健康への影響」といったテーマで市民サイドが福島や東京で国際会議を開催したりということはありますし、研究者が個人的に国境を越えて情報交換することはあります。しかし、事故対策という技術面も含めて批判的専門家がまとまって提言するということは、いまだできていません。