NUCLEAIRE
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たんぽぽ舎です。【TMM:No2145】
2014年4月16日(水)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.原発立地自治体住民連合の再質問状について
政府のゼロ回答に怒る 再び質問状を作成…しばし時間を
茨城県内で成果=自分の現地での議員さんの結束 広瀬 隆
★2.じわじわ進行する内部被ばくを黙殺する巧妙な安全キャンペーン(下)
インタビュー:内部被ばくを考える市民研究会代表 川根眞也さん
★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆《5.11 女たち・いのちの大行進》
会場 : 東京都上野恩賜公園野外ステージ
★4.新聞より
◆原発ゼロ 共闘巻き返し 小泉・細川氏「自然エネ」法人設立へ
地方議員ら 発信力、連携に期待 (4月16日東京新聞朝刊より抜粋)
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※4/17学習会にご参加を!
原子力規制委員会(規制庁)総批判 川内原発「優先審査」の怪?不当さ、
規制委の本質、規制委とどう闘うか
日 時:4月17日(木)19時より
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
主 催:再稼働阻止全国ネットワーク
資料代:800円
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※訂正1つあります。
昨日発信の【TMM:No2144】で2行目の日付ですが
誤:4月16日 正:4月15日 訂正致します。
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┗■1.原発立地自治体住民連合の再質問状について
| 政府のゼロ回答に怒る 再び質問状を作成…しばし時間を
| 茨城県内で成果=自分の現地での議員さんの結束
└──── 広瀬 隆
原発立地自治体住民連合と、関係者 のみなさま 広瀬隆です
ご連絡が遅くなって申し訳ありません。色々な方から問い合わせがありますので、現在までの途中経過ですが、状況をご報告します。私がメールアドレスを知らない議員さんには、ご紹介者の方から、にお伝えください。
○3月24日に参議院議員会館での院内集会をおこない、9人の議員さんによるすばらしいプレゼンテーションがおこなわれました。集会参加者のみなさんから、大きな反響をいただきました。(参加議員さんは現在まで148人です)
○日本政府に対して当日提出した公開質問状は、トンデモナイことに資源エネルギー庁に回され、「エネ庁職員が9人の議員さんに説明する」との連絡がありました。このような非公開の説明会でうやむやに「説明したというセレモニー」で決着をつけようとしている魂胆なので、これを拒否して、計画通り、国会議員による質問主意書の提出にかかりました。参議院議員・山本太郎さんの名前で、4月3日に、公開質問状とほぼ同文の質問主意書を日本政府に提出しました。
山本太郎事務所は、私に、「山本太郎がこの運動を利用していると誤解されるのは困るので、たくさんの議員が連名で提出したほうがいい」と提案してきました。しかし私は、ほ かの国会議員を知らないし、誰も信用できませんので、問題の再稼働まで日がないため、一日も早く行動を起こそうと決めて、山本太郎事務所から質問主意書を提出してもらったのです。誰でもいいから一人国会議員が必要で、質問主意書の提出には一人で充分ですから。
誤解のないようにお願いしますが、「山本太郎さんがこの運動を利用している」のではなく、私たちが山本太郎さんを利用したことになります。そして山本太郎事務所のみなさんが、全面的に協力してくれたので、ここまできました。
この運動の目的は、日本政府から危険性について言質をとることです。誰が、どの議員が、仕掛けたかは、問題ではありません。最初に申し上げたように、現在まったく議論されていない原発の基本的な危険性の問題を、日本人の誰でもいいから掘り起こして、マスコミ対日本政府の闘いにならなければ、日本は終ります。これが、私が運動を呼びかけた第一の理由です。 どのような形でもよいので、まず攻めようと。
○4月11日に日本政府からの回答が出ました。ゼロ回答でした。そこで、添付ファイルのような再質問状(案)を書き上げて、9人の議員さんにご 意見を尋ねました。この再質問状(案)をお読みになれば、日本政府の対応がどれほどひどいものであるか、お分りになると思います。そこで再び山本 太郎事務所にこれを送って、正式な提出文書の書式にしてもらうため、検討してもらっています。その結果を待っていたので、みなさまへのご連絡が遅れました。
というのは、山本太郎さんと事務所のみなさんは、今、鹿児島2区補選の応援で秒刻みのスケジュールをこなし、太郎さんは東京と鹿児島を往復している状態です。もう少し、お時間をください。
○一方で、原発立地自治体住民連合は、現在まで148人という大勢の方が参加するグループになり、3月24日の集まりによって、また別の重大な意義を持ってきました。それは、東海村の相沢一正さんたちが茨城県内でスタートした、自分の現地での議員さんの結束という成果です。これは、私が予測していなかったとてつもない大きな実りです。原発立地自治体が、それぞれ13の住民連合として結束して動き出すなら、それは再稼働阻止の大きな起爆力になりますので、これからは、みなさまのご活躍に期待しています。
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┗■2.じわじわ進行する内部被ばくを黙殺する巧妙な安全キャンペーン(下)
| インタビュー:内部被ばくを考える市民研究会代表 川根眞也さん
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関東でも体調を崩す子どもが続出/ごみ焼却が原因か
川根…2011年の末から12年までは、東京の江東区や葛飾区、千葉の柏や松戸の辺りで、「異型リンパ球」(リンパ球が放射線の影響を受け、形態異常になること)の子どもが多かったです。柏や松戸で子どもの健康被害に危機感を持った方は、すでに避難しました。
そして、2012年末から13年にかけては、東京の多摩や神奈川・埼玉に広がっているのです。これは、福島より低レベルの汚染地帯にいても、子どもたちの具合が悪くなっている証左だと思います。
いま症状が出てきた理由は、事故から2~3年たち、放射性物質が体内に入って悪さをしているのだと思います。問題なのは、ごみ焼却場で放射性物質がついた落ち葉、木の枝、生活廃棄物が燃やされて、その見えない灰やチリが地域に拡散されていることです。それが呼吸とともに摂取され、特に赤ちゃんに悪影響を与えているのだと思います。
三田先生は、「東京・関東圏で甲状腺がんの子どもはまだ一人も診ていない」と言っていますが、肺炎で亡くなる中高年の方が増えているとおしゃっていました。ボランティアで街路樹の剪定や落ち葉掃除、側溝掃除をされた後にです。
学校現場でも、「うちの子は風邪をひきやすくなった」という家庭は多いと思います。私の中学校の保健室は、年間利用者が3700人を超えたそうです。一昨年の倍くらいじゃないでしょうか。ウイルス性胃腸炎に年3回なる子もいますし、お腹をこわす子も多いです。
また、体育の授業で、1500m走の後に33人中25人もの子どもが咳込み、うがいに行きました。初めてのことです。「外で激しい運動をした後に、子どもたちの調子が悪くなる」という感覚を持っています。学校側は「放射能とは関係ない」を前提にすべてのことを見ているので、対策のとりようがないのです。
関東でも安全キャンペーンが張られています。福島より意識されない形で、より巧妙に発動していると思います。これを変えることが必要です。
自分の記録を残し行政に支援政策をやらせよう
川根…《健康被害は放射能とは無関係だ》とされています。だから、松井英介氏ら「市民と科学者の内部被曝問題研究会 医療部会」では、事故直後からの自分の日常記録を書きこめる『内部被ばくからいのちを守る健康ノート』を作りました。これを多くの人に活用してほしいと思います。また、マスコミは事実を報道しないので、地域で小さな勉強会を開くことも重要だと思います。保護者は、健康診断の実施を求めるべきです。
保養のためのサナトリウム(保養所)も必要です。社会運動に関わる方々にもお願いしたいです。ベラルーシには50カ所の保養所があり、年間4万5000人の子どもたちが利用しているそうです。自分のカルテを持ち、体内放射能の数や保養でどれだけ下がったかがわかります。親が避難先で仕事を見つけられるよう、行政に支援政策をやらせる運動も必要です。力を合わせて実現させましょう。
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┗■3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆《5.11 女たち・いのちの大行進》
私たちが望むものは 原発・核の無い世界 戦争の無い世界 差別の無い世界 ひとりひとりのわたしたちが本当の命の平和を創る あなたと一緒に歩きたい あなたと一緒に世界を変えたい 光の方へ
5月11日(日)会場 : 東京都上野恩賜公園野外ステージ(旧水上音楽堂)
12:00~ 開場
希望のフェス 13:00~ 歌 アイヌ舞踊 古代フラ ワークショップなど
ゆっくりウォーク 15:30~16:30 歌や笑顔で呼びかけながらのパレード
フェス入場料:500円 場内飲食可。軽食販売出店あり。
車椅子を用意(要事前申込み)
*女性の参加をお待ちしています。*ひとりひとり個人の参加が基本です。
連絡先 : 080-7964-0511 ブログ: http://inochi511.seesaa.net/
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┗■4.新聞より
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原発ゼロ 共闘巻き返し 小泉・細川氏「自然エネ」法人設立へ
地方議員ら 発信力、連携に期待
○ 「原発ゼロ」を掲げる小泉純一郎(72)、細川護熙(76)両元首相が再び動きだした。国民運動の拠点となる新たな一般社団法人「自然エネルギー推進会議」を設立する。来年春の統一地方選での脱原発勢力の拡大も視野に、細川氏が敗北した二月の東京都知事選からの巻き返しを狙うが、知事選で見えた課題もある。
○危機感
「やろう」。都知事選から約1カ月がすぎた3月初旬。小泉氏が細川氏を慰労するため都内で開いた食事会で、どちらからともなく脱原発の活動再開を切り出し、二人は意気投合した。(中略)
○原動力
細川氏らの動きに、脱原発を訴える自治体の首長や地方議員からは期待の声が上がっている。「脱原発をめざす首長会議」世話人の桜井勝延・福島県南相馬市長は「原発推進がおかしいと思っている人たちにとって、良い方向性が見えてくるのではないか」と歓迎。再稼働に反対する原発立地地域の地方議員有志でつくる「原発立地自治体住民連合」共同代表の一人、今大地晴美・福井県敦賀市議も「二人は知名度も影響力もある。緩やかに連携していきたい」と語った。(中略)
○「政治にも影響信じる」
小泉、細川両氏が設立する一般社団法人の発起人に加わる哲学者の梅原猛氏は15日、本紙の取材に原発ゼロの必要性を説いた。内容は次の通り。
発起人・梅原猛氏に聞く
私は30年以上前から原発反対を訴えてきた。4月初めごろ、細川氏本人から発起人になるよう依頼があった。小泉、細川両氏のほか、多くの文化人が訴えに加わることで、国民の意識が原発のない社会へと向いていく「精神運動」になる。政治にも影響を与えると信じている。(中略)
たんぽぽ舎です。【TMM:No2144】
2014年4月16日(火)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.原発事故が起これば、琵琶湖の水は汚染され、関西経済は破綻する
大飯原発差し止め訴訟1月22日(水)福井地裁・第6回口頭弁論(上)
原告・水戸喜世子(大阪)
★2.宮崎のチラシにも活用★新規制基準を満たした原発でも事故は起きる
堀内美鈴(愛媛県)
★3.じわじわ進行する内部被ばくを黙殺する巧妙な安全キャンペーン(中)
インタビュー:内部被ばくを考える市民研究会代表 川根眞也さん
★4.新聞より2つ
◆小泉・細川氏共闘第2章 脱原発国民運動へ
(4月15日東京新聞夕刊より抜粋)
◆新潟の人々が東京で「原発再稼働反対」で都民と連携
(4月13日新潟日報より)
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※4/16原子力規制委員会への抗議行動にご参加を
川内原発再稼働への審査に抗議するお昼の行動です。ぜひご参加を。
日時:4月16日(水)12:00-13:00(1時間)
場所:原子力規制委員会(六本木ファーストビル)前
東京メトロ南北線「六本木一丁目」駅下車
主催:再稼働阻止全国ネットワーク
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┗■1.原発事故が起これば、琵琶湖の水は汚染され、関西経済は破綻する
| 大飯原発差し止め訴訟1月22日(水)福井地裁・第6回口頭弁論(上)
└──── 原告・水戸喜世子(大阪)
私は大阪府高槻市にすんでいる原告団の一人で水戸喜世子と言います。大学では物理学を専攻しました。教壇に立つ時期もありましたが、おおむね、主婦をしてまいりました。
私の家からまっすぐ北に向かって直線を引くと、大飯原発にぶつかります。直線距離にして80キロメートルに位置しています。なんと大飯原発と福井市の距離も80キロメートルですから、まぎれもない地元であると認識しています。
琵琶湖の恩恵にあずかる大阪府民として、私の抱えている不安を述べたいと思います。
◆汚染されたら復元には100年かかる
お配りした地図が、琵琶湖と原発の位置関係です。北側に野坂、北東側に伊吹、東南側に鈴鹿、西側に比良と1,000メートル前後の山系が琵琶湖の周りをゆったりと取り囲んで、ここから流れる雨水が120余りの河川となって琵琶湖に注ぎ込んでいます。この河川の水こそが琵琶湖の水源であり、それは瀬田川となり、やがて宇治川、淀川と名前を変えて、京阪神1,450万人の生活を潤してくれています。この周りを取り囲む山々が汚染されたらどうなるか、それに対して40年にわたり環境中の放射線測定をしている京都大学原子核工学の河野益近さんは、「山に人が入り、手を入れて枝を茂らせ、落ち葉を幾重にも重ねて地表を覆う努力をしても、復元するには100年かかる」と言っています。(詳しくは気仙沼上流を調査した「海洋と生物」209号の論文をご覧ください)。
その汚染された山から流れ込んだ川の汚染物質の行き着く先について、(当時)京大防災研山敷准教授〈水環境工学〉の調査結果をお話しします。江戸川、荒川の上流から関東平野を貫いて流れ着いた東京湾の河口に、長期にわたってホットスポットが作られることを、観測を通じて突き止められました。その報告の内容は、別紙でご覧になってください。
河野さんの調査を裏付ける発言として、ベラルーシに定期的に通って、診察活動をしておられる鎌田実医師が、次のような記事を書いておられました。「チェルノブイリでは今でも多くの消防士が森の火災を警戒して常駐している」と。これは言うまでもなく、森が27年たった今も、多くの放射能を抱え込んでいることを示しています。火事になったら、環境中に放射能をまき散らすことになり、森を除染することは不可能であることを示しています。
多くの専門家は、琵琶湖の湖底に沈むのは、砂ではなく、粘土質なので、一度、事故が起こり、琵琶湖に放射性物質が流れてきたら湖底の粘土にとじこめられて、かなり長い間保持されることになるだろうと予測しています。
(次号「中」につづく)
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┗■2.宮崎のチラシにも活用★新規制基準を満たした原発でも事故は起きる
└──── 堀内美鈴(愛媛県)
宮崎の自然と未来を守る会からの報告をメールで読むと、チラシにたんぽぽ舎メルマガの「規制基準を満たした原発でも事故は起きる」が活用されています。
報告によると、「宮崎県庁---橘通---九電宮崎支社の間で行なってきた「原発再稼働反対ウォーク」が、第89回(4月11日)で累計3,600人を越えました。現在は30人前後で推移。最多が50回目だった126人。6月27日が100回目になるので、この日は最大規模を目指します。
ウォークで配布したチラシ(A6仕様)は過去7種類。各5,000枚印刷してきました。累計3,5000枚ということになります。」とのことです。
チラシのデータを添付いたします。事実がどんどん伝わっていて、本当にうれしいです。
たんぽぽ舎メルマガの威力です\(~o~)/
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┗■3.じわじわ進行する内部被ばくを黙殺する巧妙な安全キャンペーン(中)
| インタビュー:内部被ばくを考える市民研究会代表 川根眞也さん
└────
「無いこと」にされている関東の子どもの健康被害
川根…「放射能防護プロジェクト」に参加している三田茂さんという医師がいます。この3月に小平市の病院を閉院して、東京から岡山へ移住することを決断されています。今年3月11日に、『報道ステーション』で古舘伊知郎さんが甲状腺がんの特集をやりました。古舘さんは三田先生にも取材に行っています。
三田医師は、東京・関東の子どもたちの血液、特に白血球の数値が低くなっている、と明らかにしました。それは柏市や三郷市のようなホットスポットだけでなく、埼玉市や川崎、横浜、相模原の子どもたちの数値も悪くなっている、と指摘しました。
話を聞いた古舘さんたちは驚いて、「先生の名前と顔が出るが、話していいのか」と聞きました。三田先生は「大事なことだから、きちんとした良い番組を作ってくれるなら出して構わない」と、OKを出しました。ところが、数日後に連絡が来て、「実は東京が危ないということは報道できない」と、全面カットになったそうです。福島だけの問題になってしまいました。
三田先生は、他の医師にも「甲状腺エコー検査機器を共同で買って、治療し直しましょう」と呼びかけているのですが、反応がない。多くのテレビ局や新聞社からも、「東京の子どもの健康問題はどうなっているんだ」と取材を受けていますが、一本の記事にも番組にもなっていません。今のマスメディアは、「東京は安全だ、危険なのは福島だ」という情報操作がなされているのです。
実際には、関東の子どもたちの健康状態が悪くなっています。具体的には、子どもたちの血液の数値が非常に悪くなっています。特に、白血球の中の好中球の数値が下がっていて、病気が重篤化する可能性があります。血小板も下がっています。普段は20万ですが、2万を切ると、出血した際に血が止まらなくなります。デッドラインを切る子どもたちが増えているのです。特に0~2歳児の子どもは非常に悪い。白血球が0になった子どももいたそうです。
大学病院では、診断はできても、治療はできませんでした。三田先生はそうした子どもの親には、「この子はここに居ちゃいけない、避難しないと良くならない」と話すそうです。九州に避難した子どもは、白血球が4万5000に戻ったと聞いています。
放射線を受けると、骨髄細胞が白血球を作り出すことができなくなります。赤ちゃんは急に具合が悪くなって重篤な症状になることがありうるので、急いで白血球の検査をする必要がある、と言っていました。(次回、「下」へつづく)
人民新聞(2014年4月5日通巻1511号より)
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┗■4.新聞より2つ
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◆小泉・細川氏共闘第2章 脱原発国民運動へ
小泉純一郎(72)、細川護熙(もりひろ)(76)両元首相が、脱原発を目指す一般社団法人「自然エネルギー推進会議」を設立する。安倍政権が原発推進路線を明確にする中、学者や文化・芸能など幅広い分野の著名人が参加、脱原発の国民運動を起こす狙いがある。再生可能エネルギー普及に向けた活動のほか、今秋の福島県知事選や来春の統一地方選などでの脱原発候補の支援も視野に入れる。
設立総会は五月七日に東京都内で開く。発起人には小泉、細川両氏のほか、哲学者の梅原猛氏や作家の瀬戸内寂聴氏らが名を連ねる。賛同人には俳優の吉永小百合氏らが加わる。法人の代表理事は細川氏が務める。
法人は、東京電力福島第一原発事故が収束しない中で、政府が原発推進のため十一日に閣議決定したエネルギー基本計画の問題点を訴え、再稼働や原発輸出に反対を掲げる。設立後、小泉、細川両氏は新潟県や青森県など原発関連施設がある地域を中心にタウンミーティングを開く予定だ。(後略)
(4月15日東京新聞夕刊より抜粋)
◆新潟の人々が東京で「原発再稼働反対」で都民と連携
東京電力柏崎刈羽原発の運転差し止めを求める訴訟の原告・弁護団が12日、首都圏の住民と連携して活動しようと、東京都内では初めてとなる集会を開いた。 東京近郊の住民約180人が参加し、柏崎刈羽原発の現状について情報を共有し、デモ行進して再稼働反対を訴えた。
集会では、原告団の大西しげ子共同代表が「柏崎刈羽の再稼働を阻止するには、電力消費地である首都圏の住民の意識が変える必要がある」と強調した。ほかの原告・弁護団のメンバーも、柏崎刈羽原発が2007年の中越沖地震で想定を超える揺れに襲われたことや、運転差し止め訴訟の経過などを報告した。
たんぽぽ舎です。【TMM:No2143】
2014年4月14日(月)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.地下水バイパス計画に反対する(その3)
放射能を海に捨てるな 再稼働よりも汚染水問題の解決を
山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.原発現地からの旗の寄贈ありがとう 『川内の家』より
テント日誌 4月13日(日)特別版
★3.読者からイベント案内(問い合わせは主催者にお願いします)
◆OurPlanetTVでは4月18日、映像報告「チェルノブイリ・28年目の子どもたち」の完成上映会を開催します。
★4. 新聞より3つ
◆ 福島第一 高濃度汚染水を誤移送 200トン予定外の場所に (4月14日 東京新聞より)
◆ 原発事故3年「解決なし」 福島の避難者 過酷さ訴え 八幡浜で講演会 (4月12日愛媛新聞より)
◆ 原発停止が主因じゃない 貿易赤字 (4月12日 東京新聞より)
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※4/16原子力規制委員会への抗議行動にご参加を
川内原発再稼働への審査に抗議するお昼の行動です。ぜひご参加を。
日時:4月16日(水)12:00-13:00(1時間)
場所:原子力規制委員会(六本木ファーストビル)前
メトロ南北線六本木一丁目下車
主催:再稼働阻止全国ネットワーク
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┗■1.地下水バイパス計画に反対する(その3)
| 放射能を海に捨てるな 再稼働よりも汚染水問題の解決を
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
○ 建屋汚染水対策の本質
汚染水を止めるには二つの方法しか無い。
一つは水を使う冷却方法を早い段階で空冷など別の冷媒を使う方法に転換することだ。
もう一つは、建屋内の汚染水そのものを固化して漏えいを止めることだ。
冷媒は空冷か金属を使うか、あるいは組み合わせが考えられよう。もちろん、酸素が含まれる空気では無く不活性のガス、窒素やキセノンなどが考えられる。これが功を奏すると、敷地内を這い回る冷却用配管がいらなくなり、その分空間線量が下がるので、敷地内の作業環境が改善する。つまり労働者被ばくの低減にもつながる。
水を送るのに要する電力、冷却水を浄化するためのシステム、それらもいらなくなり、投入される電力などのエネルギーも減らすことが出来る。
地下に溜まる汚染水は、凍結することで外部流出を最小限にすることが出来よう。
東電は既に、トレンチとの接続部や貫通口などを凍結することで止水する計画を立てているようだが、それを発展させれば建屋内部の汚染水を固めてしまうことが出来る。
凍結は建屋に負荷を掛ける可能性はあるが、漏えいを止めるには最も効果的だ。建屋損傷が起きても汚染水が凍っていれば流出をさけられる。
本来ならば建屋周辺に地下防護壁を作っておけば良かった。今からでも地下に石棺を作る必要がある。
○地下水バイパスは解決にならない 人の安全を犠牲にしていては、いかなる対策も奏功はしない
地下水を汲み上げて建屋流入を防止するのであれば、3.11以前に行っていたようなサブドレン井戸を稼働させる方法しか無い。しかしサブドレンの位置は建屋のすぐ近くで、漏えいした高濃度汚染水を引き抜くことになる。とても海に捨てられるものではない。
また、地下水の挙動や汚染水の流出に伴う汚染状況の確認も十分に出来ていない。調査を行うための観測井戸などの設置が少なすぎる。敷地空間の立体的調査が可能な観測態勢が取られていない。これでは何を行ってみても場当たり的になるのは当然だ。
もっと十分な地下空間の調査と、発生点で止める方法と、汚染水漏えいの再発防止を徹底しなければ何をしても別の問題が噴出し、結局は堂々巡りになる。
その対処を迫られる現場労働者の被曝線量ばかりが上がってしまう。この点が大きな問題でもあるのだが、東電や国はもちろん、報道でもほとんど関心が示されていない。人の安全を犠牲にしていては、いかなる対策も奏功はしない。
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┗■2.原発現地からの旗の寄贈ありがとう 『川内の家』より
| テント日誌 4月13日(日)特別版
| 経産省前テントひろば946日目 商業用原発停止210日
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日曜の昼下がり、雨なので川内市郊外の戸別ビラまきもままならず本を読んでいたら、うれしいプレゼントが届きました。
箱を開けると、各地の原発現地から、諸団体の旗が8枚。
書きだすと(順不同)――
(1)みんなで止める!玄海原発/玄海原発プルサーマルの会
(2)サヨナラ原発福井ネットワーク/(同左)
(3)永久停止・廃炉へ浜岡原発/浜岡廃炉を考える静岡ネットワーク
(4)原発いらん!!/八幡浜・原発から子供を守る女の会
(5)泊原発を廃炉に!!/泊原発の廃炉をめざす会
(6)美しい青森県に、再処理工場や核のゴミはいらない/核燃料廃棄物搬入阻止実行委員会
(7)脱原発しまね
(8)再稼働絶対反対!!/新潟県刈羽村住民有志
いずれも願いや決意がこもった旗で、再稼働トップバッターに名指された川内での運動の重責を改めて痛感した次第。とりあえず21日と22日、川内市といちき串木野市で井戸川さんの講演会の予定なので、会場に貼り出すことを提案してみます。どうも有難うございました。
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┗■3.読者からイベント案内(問い合わせは主催者にお願いします)
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◆OurPlanetTVでは4月18日、映像報告「チェルノブイリ・28年目の子どもたち」の完成上映会を開催します。
この映像報告は、原発事故から3年を経ても、子どもたちに対する対策がとられていない日本にとって、参考になる取組みや日々の暮らしをまとめたものです。学校や医療機関でどのように健康診断を行い、保養につなげているのか。また、子どもたちの健康状態はどうなっているのかつぶさに取材しました。
ゲストには、福島県選出の国会議員として唯一、移住政策を提唱している荒井広幸参議院議員をお招きし、年間1ミリシーベルト以上の地域の「居住コンセプト」をどう実現するか。健康政策の抜本的な転換のために何をすべきか、その道筋を議論します。
◇ 日時:2014年4月18日(金)19:00~21:00(開場:18:30)
◇ 会場:日比谷コンベンションホール(日比谷図書館内)
◇ 参加費:1,200円
◇ プログラム(案)
*映像報告「チェルノブイリ・28年目の子どもたち(仮)」40分
*トーク「チェルノブイリの経験から何を学ぶべきか?」
登壇者:荒井広幸参議院議員、白石草(OurPlanetTV) 他
◇ 助成:ソーシャル・ジャスティス基金
◎映像の予告篇
https://www.youtube.com/watch?v=q2xN2LmHGdQ
≪申込方法≫
お名前、ご連絡先、人数をご明記の上メール(info@ourplanet-tv.org)またはFAX(03-3296-2730)にてお申し込みください。
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┗■4.新聞より3つ
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◆福島第一 高濃度汚染水を誤移送 200トン予定外の場所に
東京電力は十四日、福島第一原発で、使う予定のなかった仮設ポンプ四台が動き、原子炉建屋やタービン建屋地下の高濃度汚染水約二百トンを予定とは異なる建屋地下に移してしまったと発表した。ポンプが動いた原因を調べている。建屋外への漏出は確認されていない。
福島第一では、原子炉を冷やした水が、溶け落ちた核燃料に触れて汚染水となり原子炉建屋などの地下にたまる。これをくみ上げ、近くにある複数の廃棄物関連の建屋地下に一時的に移した後、除染装置で処理している。
(中略)
八日の分析では、汚染水には一リットル当たり計約三七〇〇万ベクレルと、放出基準(計一五〇ベクレル)の二十五万倍近い濃度の放射性セシウムが含まれていた。誤って移送された建屋地下は外部とつながっている部分がなく、東電は外部への漏出はないとみている。
(4月14日 東京新聞より抜粋)
◆原発事故3年「解決なし」 福島の避難者 過酷さ訴え 八幡浜で講演会
東京電力福島第一原発の事故で、同原発がある福島県大熊町から避難し会津若松市の仮設住宅で生活している木幡ますみさん(58)の講演会が11日、八幡浜市沖新田のみなと交流館であり「事故から3年たつが何一つ解決していない」と、原発事故の恐ろしさを訴えた。
避難者でつくる「大熊町の明日を考える女性の会」の代表も務める木幡さんは「福島原発からたくさんの労働者が一斉に出てきて『逃げろ』と言われた」と2011年3月11日当時の体験を紹介。町民には県や町から情報が入らず、翌日早朝になって避難指示があったことなどを報告した。
3年を超す避難生活の実態も説明。「(自民党政権の幹部が)原発事故による死者はいないと発言したが、ふざけるんじゃないという思い。避難所の体育館は夜になるととても寒く、高齢の男性が亡くなった」と過酷さを訴えた。
講演会は、南予の住民らでつくる「伊方原発50キロ圏内住民有志の会」が企画し、市民ら約30人が参加した。
(4月12日愛媛新聞より)
◆原発停止が主因じゃない 貿易赤字
エネルギー基本計画は、東京電力福島第一原発の事故後、全国の原子力発電所が停止し、火力発電のために必要になった原油やガスなど「化石燃料の輸入が増加」したことが、貿易収支を悪化させたと強調した。原発の停止により、輸出でお金を稼ぐ日本の経済成長モデルが崩れてしまった、という理屈だ。だが、民間シンクタンクは貿易収支の悪化の原因が原発停止ではなく、企業が海外生産を増やした産業構造の変化の影響だと分析する。政府の説明からは、原発停止の影響を強調し再稼働に結びつけたい思惑がにじむ。・・・・・・・・
大和総研はリーマン・ショック後の急激な円高をきっかけに進んだ産業空洞化が主因だと指摘する。
(中略)
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┗■4.新聞より2つ
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◆原発推進 エネ計画閣議決定 原子力ムラ復権
与党議員「再生エネ数値を」 課長足組んだまま「できません」
政府は十一日、国のエネルギー政策の指針となる新たな「エネルギー基本計画」を閣議決定した。原発を「重要なベースロード電源」と位置付け、原子力規制委員会の基準に適合した原発を再稼働させ、民主党政権が打ち出した二〇三〇年代の「原発稼働ゼロ」方針を撤回することを正式に決めた。
計画では、原発新増設も必要な原発の数などを「見極める」と含みを残した。原発輸出は、東京電力福島第一原発事故の教訓を国際社会と共有し、原子力の安全性向上に貢献するとして積極的に進める考えを示した。将来の原発や再生可能エネルギーの電源比率をどうするかの具体的な数値目標は盛り込まなかった。
原発事故後、初の計画。政府は一月の決定を目指したが、与党から原案は原発推進の色が濃すぎるとの異論が出て決定が遅れた。
(4月12日 東京新聞より抜粋)
◆金曜日の声より
○横浜市の宗教者 山田信二さん(48) 原発推進を明確にしたエネルギー基本計画だけでなく、武器輸出三原則の見直しも、経済を優先して生命をおろそかにしている。弱者をつぶそうとする政府の動きは一貫していて、恐ろしい。
○東京都江東区の無職 荒木増美さん(70) 事故から3年しかたっておらず、福島第一原発があんな状況なのに原発ゼロを撤回したことは許せない。一時より人は減ったが、続けることに意味があると信じて声を上げ続けようと思う。
(4月12日 東京新聞より抜粋)
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┗■5.たんぽぽ舎パンフレットNo92
| 「福島を忘れない!全国シンポジウム」報告集(1)の紹介
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目次の紹介
開会挨拶…福士敬子(シンポジウム実行委員長)
報告―1…吉岡棟憲氏(曹洞宗・補陀落山圓通禅寺住職)
《東京電力福島第一発電所が起こした原発事故の原因と責任を明らかにしよう》
◆消えゆく園児の姿、「原発事故さえなければ」
◆福島の現状を知り、伝え、原発事故を引き起こした全ての要因を断ち切ろう。
◆我々は被災者ではなく、被害者だ。
報告―2…菅野清一氏(川俣町議会議員)
報告―3…長谷川健一氏(飯舘村酪農家)
報告―4…高橋道弘氏(川俣町議会議員)
報告―5…三瓶宝次氏(浪江町議会議員)
報告―6…菅野嘉明氏(伊達市議会議員)
報告―7…松本静男氏(葛尾村議会議員)
共同発行:シンポジウム実行委員会・たんぽぽ舎
B5判 37頁 頒価500円
※ご注文の方法 郵便振り込みによる先払いをお願いしております。
口座番号 00180-1-403856 加入者名 たんぽぽ舎
通信欄に「パンフのタイトルと冊数、代金と送料」をご明記の上、ご氏名・住所・電話番号をご記入下さい。郵便振込手数料はご負担願います。
※パンフNo92「福島を忘れない!全国シンポジウム」報告集(1)は、
1冊のパンフ代金500円、送料は4冊まで100円となります。5冊以上の送料については、お問い合わせ下さい。
たんぽぽ舎です。【TMM:No2142】
2014年4月12日(土)その2 地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.地下水バイパス計画に反対する(その2)
放射能を海に捨てるな 再稼働よりも汚染水問題の解決を
山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.キンカン(金曜日 官邸前抗議行動)のお便り(4月11日)
・警備車輌移動―その二 野村昌平
★3.読者からイベント案内(問い合わせは主催者にお願いします)
◆第39回 国会エネルギー調査会(準備会) 4月22日
◆ 原発輸出は侵略だ!強行採決許さない!
4.15 参院前座り込み&アピール
★4.新聞より2つ
◆原発推進 エネ計画閣議決定 原子力ムラ復権
与党議員「再生エネ数値を」 課長足組んだまま「できません」(4月12日 東京新聞より抜粋)
◆金曜日の声より (4月12日 東京新聞より抜粋)
★5. たんぽぽ舎パンフレットNo92
「福島を忘れない!全国シンポジウム」報告集(1)の紹介
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※4/16原子力規制委員会への抗議行動にご参加を
川内原発再稼働への審査に抗議するお昼の行動です。ぜひご参加を。
日時:4月16日(水)12:00-13:00(1時間)
場所:原子力規制委員会(六本木ファーストビル)前
メトロ南北線六本木一丁目下車
主催:再稼働阻止全国ネットワーク
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┗■1.地下水バイパス計画に反対する(その2) (その1は4/5発信)
放射能を海に捨てるな 再稼働よりも汚染水問題の解決を
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
○可能な地下水バイパスの条件とは
敷地内の地下水を海にそのまま投棄することが認められるためには、地下水に放射性物質が含まれていないことを保証しなければならない。
事故以前に行われていた「サブドレンからの放流」は、原発建屋周辺から汲み上げた地下水をそのまま海洋放流していたが、この時は原発からの放射能漏れはなかった。日量850トンの地下水は汚染されていなかったから放流できた。
今回の計画では放射性物質が建屋から流出していることを前提として、その上流側の井戸から取水する限りは、放射性物質はほとんど含まれないとしていた。
この前提が覆ってしまった。
下流側で汲み上げていた放射性物質で汚染された水を、ALPSなどの放射能除去システムを通すことで「浄化」できるとしてきたが、これらのシステムがまともに稼働していない。稼働できない理由はいろいろあるだろうが、ほとんど公表されていない。サリーやキュリオンといった輸入システムの故障は、仕様書も完備しておらず原因究明も復旧も困難だ。
ALPSは国も資金を供給して拡張されているはずだが、試運転のまま現在もトラブル続きで、その原因もはっきりしていない。もちろん再発防止もおぼつかない。
結局、高濃度汚染水のままタンクで貯水しなければならなくなった。
もともと、そんな汚染水を溜める予定ではなかったタンクに、リットルあたり2.4億ベクレルを超える汚染水が入ることで、少しでも漏えいが起きたら、直ちに高濃度汚染水の環境流出につながる状況になった。
2月に発生した100トンあまりの汚染水漏えいは、その半分以上がストロンチウム90で、総量では24兆ベクレルに達する。半分以上は回収できず、地面にしみこんでいったとみられる。
そのフランジタンクが建つ場所は、汲み上げ井戸の上流側である。漏えいが発生すれば汚染水は地下に入り、バイパス井戸から汲み出され、海に捨てられることになる。
それだけでも地下水バイパス計画は破たん状態にある。
○地下水バイパスの効果
東電の解析では、1号機から4号機の下に流れている地下水は日量800トン、そのうち建屋に侵入しているのが400トンで、残りが海に流れているという。
上流側で、ここから日量1000トンの規模を汲み上げれば、地下水量が減るので建屋に流れる量が100トン減って300トンになるという。
そんなに単純な話なのかと、普通に考えても疑問になる。
まず、汲み上げる場所は建屋の遙か上、30m盤上の井戸である。この場所からは原子炉建屋の地盤まで20mの落差がある。井戸は30mの地盤の地下から水を汲み上げるが、地下水の多くは汲み上げ位置よりももっと高い位置から原子炉建屋のある地盤に流入するから、効果は期待できない。東電の言うような四分の三に減らせる見込みもない。
さらに、大きな問題が別途生じる。
東電の見込みに反して地下水位が下がらなければ、現状と変わらないが、もし東電の言うような大きな変動があると、その影響は未知のものとなる。
2011年に市民団体「東電と共に脱原発を進める会」が東電と議論をしていて見解がすれ違ったのは、地下遮水壁を作った場合の問題点についてだった。
東電は当時は「地下遮水壁を作り地下水位が建屋周辺で下がることになれば建屋内部の汚染水が地中に流出する可能性がある」としていた。もちろん、通り一遍の危険性議論ではなく、十分な安全対策を取りながら進めれば良いと、図示しながら反論をしていた。
その問題はどのように解決されたのだろうか。公表されている文書を見ても見当たらない。建屋周囲の地下水位が下がれば、貫通部位から汚染水が流出する危険性は無くなっていないはずだ。
汚染水対策としては大した効果もない割に、周囲の地下水がどのように動くかを十分に調べもしないで強行される地下水バイパスには、未知の危険性が潜んでいると考えるべきである。
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┗■2.キンカン(金曜日 官邸前抗議行動)のお便り(4月11日)
| ・警備車輌移動―その二
└──── 野村昌平
18時15分頃、「希望のエリア」の自転車隊の溜まり場に到着したら警備車輌が何時もの空間よりはみ出してしている、1月17日に続き二度目だ。警備の警官に移動するように話した、麹町署の警官だった、「・・・オバマ大統領の来日のために配備を検討中・・・」「・・・23,24日とか、まだ先のことでしょう、前にも移動してもらったことがある・・・、車輌が機動隊所管なら機動隊に話してください」。 状況を顔見知りの3,4人、腕章の係員にも話した。手間取っているので「・・・年をとると気が短くなるんだ、早くヤッテください!」 「まあまあ、話してありますから・・・」 暫くしたら5,6人が来て警備車輌一台を移動しました。
警官と機動隊員の識別は、両襟にボタンが着いているのが機動隊員なのだそうです、折を見て確認してください。
自転車隊は個別の行動をする人が多いようです、私の場合は体力差で一緒の行動が出来ないので近道をしたり,休憩をしたり適当です。坂道には息が切れ、機動隊員に「・・・後ろを押してくれませんか・・・」 などと声を掛けます、「・・・職務中ですから・・・(^0^)」 とお返しがあります。
陽気がよくなり、自転車の数も増してきました。 ではまた、後便とします。
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┗■3.読者からイベント案内(問い合わせは主催者にお願いします)
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◆第39回 国会エネルギー調査会(準備会)
「原発再稼働と避難計画を問う(仮)」
2014年4月22日(火) 16:30~18:30
衆議院第1議員会館 国際会議室
※当日16時頃よりロビーで入館証を配布します。
超党派「原発ゼロの会」/国会エネ調(準備会)
○報告 上岡直見(環境経済研究所)
○報告 脱原発をめざす首長会議より(検討中)
○説明 内閣府, 原子力規制庁
討議・意見交換
マスコミ公開・一般傍聴・インターネット中継(ただしフロア発言なし)
◆ ★☆★☆★☆★転送・転載大歓迎★☆★☆★☆★
原発輸出は侵略だ!強行採決許さない!
日-トルコ・UАE原子力協定批准するな!
4.15参院前座り込み&アピール
4月15日(火)14時~20時(夕方から大集会)
永田町:参議院議員会館前
○よびかけ:東電前アクション!
BLOG:http://antitepco.ldblog.jp/
TWIT:https://twitter.com/antitepco1
福島原発事故発生後、日本が初めて署名した他国(トルコおよびアラブ首長国連邦-UAE)との原子力協定が衆議院を通過しました。
与党は15日に参議院の委員会で審議し、その週にも承認・批准を狙っています。
安倍政権が世界中に進める原発輸出は絶対に許されません。
トルコの人々は激しい弾圧の中で反対行動を続けています。
日本で反対を強めることが求められています。
現地の100もの市民団体が日本の国会議員に出した反対レター
(まさに必読です)http://ameblo.jp/datsugenpatsu1208/entry-11818465511.html
現地の写真と報告http://oklos-che.blogspot.jp/2014/03/blog-post_30.html
そこで審議予想日の参議院前でロングランの座り込みとアピールを行います。
可能な時間帯に、ぜひご参加ください!