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たんぽぽ舎です。【TMM:No2219】
2014年7月8日(月)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1. 原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会! その10
設計段階に遡らない「新規制基準」の大問題
既存の原発を稼働させるための甘すぎる基準だ
木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
★2.原子力規制委員会と規制庁は「殺人者」か「ただの馬鹿か」(中)
田中俊一委員長:現行の規制基準に適合しているかどうかだけを判断しているのであって、絶対安全という意味で安全ということを言われるのでしたら、私どもは否定しています
広瀬 隆 (上・中・下の3回に分けています)
★3.韓国の反原発運動-現状と課題。日本との関係について
李 大洙(い です)さん講座記録 6月24日第三弾の報告
西村(スペースたんぽぽ講座委員)
★4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆ 私たち福島からの避難者の声を聴いてください!
原発被害救済第一次集団訴訟 第7回裁判期日 (7月11日)
◆“放射線健康被害を含めた日本人の健康をどう守るか”西尾正道氏
一橋大学社会学部「人間環境論」公開講演会 参加歓迎 (7月12日)
★5.新聞より1つ
◆「今後も原発ゼロ運動」 小泉元首相、政府批判 (7月8日 東京新聞より)
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※7/9川内原発再稼働をやめろ!全国一斉規制委抗議行動第2波
日時:7月9日(水)12時~13時半
場所:原子力規制委員会(港区六本木1-9-9 六本木ファーストビル)前
呼びかけ:再稼働阻止全国ネットワーク
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※7/9川内原発の再稼働を許さない緊急集会
<緊急国会前集会>7月9日(水)12:00~13:30 衆議院第2議員会館前 リレートーク
<川内原発再稼働を許さない!さようなら原発7・9緊急集会>
7月9日(水)18:00~19:00集会後デモ予定
代々木公園野外ステージ:日音協、トーク:落合恵子、鎌田慧、澤井正子ほか
主催:さようなら原発1000万人アクション
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┗■1.原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会! その10
| 設計段階に遡らない「新規制基準」の大問題
| 既存の原発を稼働させるための甘すぎる基準だ
└──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
○「二重格納容器とかコアキャッチャーというのは設計段階から入っていかないといけないので、そう簡単ではないわね。」
これは、7月2日の記者会見における田中委員長の答弁。「新規制基準」施行1年にあたって、コアキャッチャーみたいなものを加えた具体的な形で、さらに厳しい基準にレベルアップしたものに見直しをしていくというような考えが今後あるか、とのテレビ朝日の質問に対する答えだ。
イチエフ事故を踏まえたといいながら、実は設計段階に遡らないで既にできてしまった既存原発を作り直すことなく稼働させることができるように「新規制基準」を作ったことを、田中委員長が白状したのだ。
○私たちは、「新規制基準」は、イチエフ事故検証もせず特に地震による配管破断の有無も確認せず、原発立地指針を無視し、複数基立地・稼働を容認し、地震にも火山噴火にも大甘の要求をしている、まさに既存の原発を稼働させるための甘すぎる基準だと言ってきたが、田中委員長は現「新規制基準」についても今後の規制基準改定にあたっても、設計段階にまで遡るような規制をしないつもりなのだ。
規制委の設置目的である「国民の生命、健康及び財産の保護、環境の保全…に資する」ことよりも、既存原発の再稼働を優先させているのだ。にもかかわらず、未だに「世界最高レベル」の基準と標榜し、安倍政権が関係閣僚会議も開かずに川内原発の再稼働を決定することを黙認しようとしている。
原子力規制委員会が原発再稼働推進委員会であることの証明だ。
なお、九電が8600ページの再修正申請書を出して2週間も経っていないのに、川内原発について、島崎委員や更田委員が別々に座長を務める「新規制基準適合性に係る審査会合」を一度も開催していないのに、7月9日の規制委員会定例会合でいきなり川内原発の「合格証案」(審査書案)を決定しようとしている。抗議の声を上げよう。
☆7月9日(水)規制委員会抗議行動 昼の12時から13時30分まで
東京六本木の「六本木ファーストビル」(原子力規制庁)前に参加しよう。
※編集部:「次週に延びる」という報道もありますが、9日(水)抗議行動は予定通り行われます。
(主催者からの連絡で)
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┗■2.原子力規制委員会と規制庁は「殺人者」か「ただの馬鹿か」(中)
| 田中俊一委員長:現行の規制基準に適合しているかどうかだけを判断しているのであって、絶対 | 安全という意味で安全ということを言われるのでしたら、私どもは否定しています
└──── 広瀬 隆 (上・中・下の3回に分けています)
○そのあと、原子力規制委員会の田中俊一委員長は、3月26日の会見で、「新しい規制基準、現行の規制基準に適合しているかどうかだけを判断しているのであって、絶対安全という意味で安全ということを言われるのでしたら、私どもは否定しています」と明言している。
そこで、これらの重大な暴言を踏まえて、最大の危機に襲われている原発立地自治体住民連合の議員さんが、日本政府あてに公開質問状を提出し、「大事故が起こると予想して再稼働するつもりなのか」と尋ねた。だが、政府が無回答だったので、参議院議員の山本太郎氏から質問主意書を提出してもらって、同文の質問状を提出して、「YESかNOか答えよ」と求めたが、やはり政府は答えられなかった。つまり「次の大事故が起こることを前提に再稼働する」という意思を持っているのだ。この政府回答文を代筆したのが資源エネルギー庁や規制庁の役人であることは、官僚的文章の字句から明白である。
○5月29日には、再稼働阻止全国ネットワーク主催で規制庁の役人を呼んで、川内原発の再稼働問題について質疑を重ねた。
冒頭に、彼らがどこの省庁出身かを尋ねた。原子力規制部安全規制管理官(地震・津波安全対策担当)の渡辺桂一と(加圧水型原子炉担当)の布田(ぬのた)洋史は、共に、あの福島原発事故を起こした最高責任者である原子力安全・保安院出身であった。住民避難を担当している放射線防護対策部原子力防災政策課の喜多充もまた、福島原発事故を起こした最高責任者である原子力安全基盤機構(JNES)出身であった。「あなた自身が、川内原発の耐震性の計算をしているのか?」と渡辺桂一に尋ねると、「している」と答えた。世間から、この規制庁の役人たちは、顔も姿も見えないが、福島原発事故の前と同じ無責任・無知な人間が、原子力規制委員会の事務方としてすべてを取り仕切っているのだ。日本国中から「保安院はアホの代表」と言われてきたこの人間たちがおこなう審査を経て原発が動き出せば、次の大事故がすぐに起こらないはずがないだろう。原子力規制委員会・規制庁とも、二年前の発足当初から、フクシマ事故前と何も変らないメンバーが雁首をそろえていたのだ。
○そもそも、この規制庁の人間に、耐震性の計算ができるかどうかを5月29日に質問しても、ほとんど基礎的な知識を持っていないことが、その言辞から明らかである。断層長さと、それによって起こる地震の規模(マグニチュード)の関係も、松田時彦の計算式が当てにならないことさえ知らない。金井の式を使って、震源距離から揺れの大きさを予測してきた原発の耐震設計が、まったく間違えていることさえ知らない。震源深さとマグニチュードの関係を求めてきた飯田の式が破綻していることさえ知らない。
規制委員会・規制庁とも、その発足以来、「原発の敷地に活断層があるか・ないか」だけを議論してきた。この人間たちに何度言えば分るのか。ほんの6年前の2008年6月14日に起こった岩手・宮城内陸地震は、「活断層がない」とされていた地帯での内陸直下型の地震だ。岩手・宮城内陸地震で、震源断層の真上で観測された最大加速度4022ガルが、人類史上最大の揺れとして、ギネスブックの記録に認定されたのだ。特に、上下動3866ガルを記録したことは、全国の地震学者に、もはや日本に原発を建設・運転できる適地は存在しないということを知らしめた。
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┗■3.韓国の反原発運動-現状と課題。日本との関係について
| 李 大洙(い です)さん講座記録 6月24日第三弾の報告
└──── 西村(スペースたんぽぽ講座委員)
○韓国では現在23基の原発が在り、現在22基が稼動中である。
韓国では1970年-80年代に市民による原発建設反対運動が小規模におこなわれていたが、福島原発事故以降、脱原発運動が空前の盛り上がりをみせている。
私達の世代は後の世代の人々にフクシマ世代と呼ばれるようになる事だろう。
なぜなら福島原発事故はスリーマイルやチェルノブイリよりも大きな影響をアジアだけでなく世界中に与えているからである。
福島原発事故による放射能汚染がアメリカやカナダの西海岸に到達し始めている、フクシマは太平洋全体に影響を及ぼしているのだ。
○悲しい事だが、日本は核兵器、原発事故の甚大な被害をうけた。
日本は原爆投下後、アメリカや政府のマスコミを利用したプロパガンダによる誘導によって、核の平和利用の道を進んだ。
韓国も似たような状況で原発を受け入れた。
振り返って見ると、1970年-80年代の高度成長期時代のつけで、いま私達は苦しんでいるとも言える。
福島原発事故以降、欧米の原発推進派の科学者達の中にも憂慮を示す者がおり、将来、チェルノブイリやフクシマよりも巨大な原発事故が起こるであろうと予測しているのであるが、日本がそれを受け入れる状況にないと憂いる。
○韓国の脱原発運動は三つの柱からなる。
(1) 原発が在る地域、及び原発建設予定地の脱原発運動。
(2) 韓国の環境団体による運動。
(3) 福島原発事故以降、全国各地で拡がっている小規模な動き。
2014年の統一選挙ではサムチョクの首長に脱原発候補が当選し、二人が議員
として当選した。
サムチョクでは原発建設計画をことごとく跳ね返しており、原発建設の是非は
住民投票で決定することになっている。
プサンの近くのコリ原発は30年以上たっており、住民の脱原発運動が展開している、この原発は2017年、寿命が40年を迎える、そこで脱原発運動が最高潮に達すると予想される、しかし残念な事にエムルチンでは原発建設推進が進んでいる。
ソウルの環境団体は、福島原発事故以降、盛んに展開しており、循環エネルギーを推進しているが、日本のソフトバンクのソーラー発電のような、大企業の動きは見られない。
※次回の講座のお知らせ:第四弾 7月26日(土)18時-20時
☆インド特別編 映画「ハイ・パワー」上映
☆講師 プラディープ・インドゥルカール監督
たんぽぽ舎です。【TMM:No2218】
2014年7月7日(月)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.原子力規制委員会と規制庁は「殺人者」か「ただの馬鹿か」(上)
「新規制基準を満たした原発でも事故は起きます」
原発の運転をスタートすれば、一、二年以内に必ず大事故が起こる
広瀬 隆 (上・中・下の3回に分けます)
★2.金曜行動の2年間で思ったこと
いま原発は一基も動いていない それでも電気は足りている
いまいち 亮(横浜)
★3.新聞より4つ
◆「氷の壁」凍らず 地下水止める計画難航 汚染水切り札に疑問の声
(7月6日茨城新聞より抜粋)
◆検証なく再稼働、許さず 原発立地・周辺首長ら批判
(7月6日茨城新聞より抜粋)
◆大飯判決、証拠に活用 差し止め訴訟原告団「潜在的危険を指摘」
(7月6日茨城新聞より抜粋)
◆事故対策拠点 進まぬ整備 川内原発再稼働判断の対象外
(7月6日朝日新聞見出し)
★4.テント日誌7月5日(土)
経産省前テントひろば1029日 商業用原発停止290日
出掛けに嬉しい事がありました 今日も楽しい座り込みでした
(I・K)
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※7/9川内原発再稼働をやめろ!全国一斉規制委抗議行動第2波
日時:7月9日(水)12時~13時半
場所:原子力規制委員会(港区六本木1-9-9 六本木ファーストビル)前
呼びかけ:再稼働阻止全国ネットワーク
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※7/9川内原発の再稼働を許さない緊急集会
<緊急国会前集会>7月9日(水)12:00~13:30
衆議院第2議員会館前 リレートーク
<川内原発再稼働を許さない!さようなら原発7・9緊急集会>
7月9日(水)18:00~19:00集会後デモ予定
代々木公園野外ステージ(交渉中)
日音協、トーク:落合恵子、鎌田慧、澤井正子ほか
主催:さようなら原発1000万人アクション
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※「事故情報」編集部より
6月10日発信の【TMM:No2195】の■2.規制委員人事案に見る福島への悪影響
という山崎久隆さんの文章と、6月25日発信の【TMM:No2208】の■1.東京電
力福島 第一原発の憂慮すべき現実(上)の山崎久隆さんの文章が同一文章と
なっておりました。
6月10日の文章は、「事故情報」用原稿として山崎久隆さんより送付して
いただいたものでした。6月25日の文章は、「よせあつめ新聞」の「巻頭言」
(山崎久隆著)を上下の2回に分割した前半部分です。
異なる目的で書いた原稿の一部が全く重複していたため、結果として同一文書
がメルマガに掲載されることになってしまいました。
編集部の配慮不足でした。おわび致します。
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┗■1.原子力規制委員会と規制庁は「殺人者」か「ただの馬鹿か」(上)
| 「新規制基準を満たした原発でも事故は起きます」
| 原発の運転をスタートすれば、一、二年以内に必ず大事故が起こる
└──── 広瀬 隆 (上・中・下の3回に分けます)
今、私たち日本に住む大多数の人間は、九州電力の鹿児島県川内原発再稼働に猛烈に強く反対している。その根拠は、九州最南端の鹿児島県で大事故が起こる可能性がきわめて高いからである。原発の運転をスタートすれば、一、二年以内に、必ず大事故が起こる。その日には、偏西風に乗って放射能が日本列島の陸土を総なめにして、河川・湖・ダム汚染が起こり、農業用水が使えなくなり、飲料水もなくなる。田んぼ(米)も畑(野菜)も全滅する。また海では、黒潮が太平洋側を北上し、対馬海流が日本海を北上して日本近海を全滅させ、すべての魚介類が食べられなくなる。陸も海も、今度は完全に汚染されるのだ。福島原発事故の放射能被害をはるかに超える、国家滅亡の危機にさらされることが明白だ。とりわけ若い世代の人間は、ただちに日本を離れて、外国に定住しなければならない。
ところが原子力規制委員会と規制庁は、そうした事態をまったく理解していない。この連中が論じていることは、「大事故が起こった時の対策論」だ。馬鹿につける薬はないというが!! 原発の大事故に対策などあろうはずがない。彼らは言う。「原子炉に過酷事故が起こった時には、ベントをしなければならないから、電力会社はベント装置を設置せよ」と。
また彼らは言う。「われわれは原子炉に過酷事故が起こった時の、放射能の拡散シミュレーションをおこなっている。近隣住民の避難を考慮すると、30km圏内が危ない。したがって自治体がその対策をとらなければならない」と。
ベントというのは、原子炉から噴出した放射能を、日本列島の空に放出せよ(日本人は全滅せよ)、ということだ。原子力規制委員会が「住民の避難」を論ずるのは、彼ら自身が「次の大事故は起こる」と確信しているからだ。その根拠は、山ほどある。
2014年(今年)1月20日に再稼働阻止全国ネットワーク主催で原子力規制庁との院内交渉集会がおこなわれた。そこで、「新規制基準を満たした原発でも事故は起きますか?」というネットワークの質問に対して、原子力規制庁は、次のように答えた。
「新規制基準を満たした原発でも事故は起きます。この基準は最低のもので、あとは事業者の責任です。規制庁の役割は審査することであり、審査結果と審査過程を国民に丁寧に説明していくまでで、地元了解をとることはしません。地元への「説明」と「了解」は切り離すというのが政治的判断です。政治的判断を含む了解手続きに、規制庁はタッチできません。放射能の拡散シミュレーション・モデルにも限界があります。その結果、どうするかは自治体と住民、および事業者で判断してください。」《以下(中)につづく》
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┗■2.金曜行動の2年間で思ったこと
| いま原発は一基も動いていない それでも電気は足りている
└──── いまいち 亮(横浜)
2012年6月、TV朝日で報道された金曜行動を見て反射的に「行かなきゃ」と思ってここに来た。そして今にいたってる。あの時は「あじさい革命」といわれ、当時の野田首相を悩ましたようだ。
あれから2年たち、加速度的に日本は変質しはじめている。
「これでやっと戦争できる普通の国になった」という人もいるが、実質的に日本は独立国ではないから「戦争させられる国」になったのだろう。
これから国民にとって災いとなりそうなさまざまな法案が強行採決されるだろう。戦争を拒否した者を死刑にする軍法会議も登場しそうだ(政府の偉い人がそういってた)。
これから、どうなっていくのか見通しはたいへん暗い。しかし希望はある。
このままいったら危ないと、みんな気づき始めたような気がする。周囲(年寄りだが)でも多くの人たちが危機感をもって声をあげ始めた。
今年の正月は「おめでとう、という気になれません」という人が結構いたし、集団自衛権の抗議では若い人の参加が目立った。
いま、原発は一基も動いていない。それでも電気は足りている。大飯原発運転差し止め判決は感動的だった。
函館市議会は、全会一致で大間原発差し止めを提訴した。
「原発をこれ以上増やすべきではなく、建設中や計画中の原発は無期限で凍結すべき」と表明した函館市の考え方は、「再稼働反対」の私たちに非常に重要なヒントを与えてくれたと思う。以下紹介します。
「原発の新設は、福島第一原発の大事故を起こした我々世代が判断することではなく、他の安全なエネルギー開発の状況を見ながら将来世代の判断に委ねるべき」「脱原発・反原発や原発容認など様々な意見があるなか、本市にとっては大間原発の無期限凍結が最大の課題であり、原発政策に対して特定の立場はとっていないことで多くの理解が得られ、そのことで道南地域がまとまって行動している」
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┗■3.新聞より4つ
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◆「氷の壁」凍らず 地下水止める計画難航 汚染水切り札に疑問の声
東京電力福島第1原発で、タービン建屋地下の高濃度汚染水がトレンチ(電源ケーブルなどが通る地下道)から海に流出するのを防ぐため、建屋とトレンチの接続部を凍結し「氷の壁」で止水する計画が難航している。
汚染水対策の切り札として6月に着工した「凍土遮水壁」でも氷の壁が本当にできるのか、凍結技術の信頼性を疑う声が出始めている。(後略)
(7月6日茨城新聞より抜粋)
◆検証なく再稼働、許さず 原発立地・周辺首長ら批判
原発の再稼働に向けた動きが進む中、原発立地・周辺自治体の首長らが「原発と自治」をテーマに議論するシンポジウムが5日、東京都内で開かれた。参加者からは「福島の原発事故の検証と総括がないまま再稼働は許されない」などと厳しい批判が相次いだ。
シンポは学識経験者や自治体関係者などでつくる日本自治学会の主催。パネリストとして主席した新潟県の泉田裕彦知事は「いざというとき住民の命と安全を守るのが自治体の最も重要な任務なのに国の足かせが重く、必要な人への安定ヨウ素剤配布もままならない」 (中略)
原子力規制委員会で九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)の審査が大詰めを迎えていることを受け、東海村の村上達也元村長は「世界一厳しい規制基準というのはうそ。形式的な審査だけだ」と指摘。その上で「人類史的な福島原発事故の検証は日本が率先してやらなければいけない。ふたをする動きがあることに絶望的な気持ちを抱いている」と批判した。(7月6日茨城新聞より抜粋)
◆大飯判決、証拠に活用 差し止め訴訟原告団「潜在的危険を指摘」
東京電力福島第1原発事故後、全国で提訴が相次ぎ現在係争中の少なくとも16件の原発運転差し止めに関する訴訟のうち、約9割に当たる14件の原告団が、関西電力大飯原発3、4号機(福井県)の再稼働を認めなかった5月の福井地裁判決を、証拠や準備書面に活用する方針であることが5日、分かった。既に5件では証拠として裁判所に提出された。
脱原発弁護団全国連絡会の河合弘之共同代表は「福井地裁判決は、どの原発にもあてはまる潜在的な危険性を指摘しており、証拠提出は当然の流れ」と話している。各原告団は、大飯原発から250キロ圏内の住民に具体的な危険を認めた判決の普遍性を主張し、自分たちの審理を有利に進めたい考えだ。(後略)
(7月6日茨城新聞より抜粋)
◆事故対策拠点 進まぬ整備 川内原発再稼働判断の対象外
(7月6日朝日新聞見出し)
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┗■4.テント日誌7月5日(土)
| 経産省前テントひろば1029日 商業用原発停止290日
| 出掛けに嬉しい事がありました 今日も楽しい座り込みでした
└──── (I・K)
脱原発広めるにはまず身の回りから…と思いながらついご近所の方には言えなかったのだが、今朝思い切ってお向かいの奥さんに声をかけた。20年以上も現在のところに住んでいるのに、今まで顔を合わせて挨拶するぐらいの関係でしかなかったのだが…
1000万人署名をしてもらおうと思い用紙を持って行くと、矢張り原発反対でもうすでに署名していてデモにも参加しているとのこと、びっくり!でもテントのことはご存知なかったので資料をお渡しして暫らくお話してテントに向かう。
午前中は雨だったので第2テントの入り口を開けて、UさんTさんとおしゃべりしながら座り込む。午後雨がやんだので外に座っていると外国の女性が来てくださった。Tさんが英語のリーフをお渡しするとこの前来た時はこんなのなかったこれ良いねと言って下さる。
私にこの前も会いましたよね。と言われたが思い出せないでいた。誰かがどちらの国の方?と聞いてカナダからと判り、やっと私の記憶がよみがえってきた。去年の何時だったかの金曜日に初めて来てくださって、テントのブログ英訳を申し出てくれた人だった。
そのまま連絡をとっていなかった事をお詫びすると、おおらかな方で笑顔で気にしてないと言って下さってホッとする。彼女はその後、新宿での「怒りのドラムでも」を取材に行くと言っていた。
暫らくして毎日欠かさず来てくれるSさんの現れ40年脱原発を続けている人と紹介したら“アメージング!”と驚いていた。
通りがかりに応援の言葉をかけてくれる方も多くなり心強い。雀さんたちはすっかりなれて何度も餌をねだりに来る。お礼の落し物は無用なのだけれど…
今日は茂みに可愛いねずみがいるのをUさんが発見!大きな穴を掘って住んでいるらしい。そして雀さんの餌のおこぼれを狙っているらしい。最近テントに出ないと思ったらあんなところに居たのだと驚く。
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┗■3.メルマガのカンパ
└──── 大阪市在住 N 60代 男性
ご担当者 様
いつもメルマガを配信戴きまして、ありがとうございます。
定期購読している朝日新聞よりも、御メルマガの情報をたよりに生活しています。
7月2日付、TMM:No.2214にてご案内のありました、メルマガへのカンパ、3,000円ながら本日、郵貯より振込させてもらいます。
機械による口座間振替なのでメッセージが書けません。
以上、メールの発行も含め、たんぽぽ舎のご活躍、 誠にご苦労が多いことと推察もうしあげますが、
闇夜が続くこの日本に灯された貴重な貴重な一燈であります。
ありがたく、感謝申し上げます。
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┗■4.梅雨の最中!「川内原発再稼働阻止!」「永遠に原発ゼロ!」
| 6/27第107回金曜官邸前抗議行動に参加して
└──── 小山芳樹(たんぽぽ舎)
6月27日(金)第107回金曜官邸前抗議行動は、雨降り覚悟で行くつもりだった。昼過ぎに、大手町界隈ではげしく降ったため、その日の国会前抗議行動は中止、官邸前抗議のみの実施となった。だが17時過ぎから小降りになり、18時の抗議行動開始の頃には、ほとんど雨は上がった。
いつもではあるが、国会前での力強いシュプレヒコール。国会前に至る「ぐみ坂」では、仏教者の読経、さまざまなイラストの展示、日音協のコーラス、その他。そして、「財務省上」交差点では、シュプレヒコールと鳴り物、おなじみの原発反対「ドンパン節」。そこでは、たんぽぽ舎のメンバーだけでなく、太鼓やサックスのグループなども参加し、見事なセッションとなっている。日音協もこの場所に出張して何曲か歌っていく。
行動終了後の総括で、Oさんからの「マンネリはしています。でもマンネリも2年間続くというのはすごいことではないか」という発言が妙に印象的だった。
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┗■5.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
└────
◆映画「東京原発」上映と感想会
日時:7月26日(土)13時半
会場:市川市男女共同参画センター7Fホール
定員120名・先着順、800円
主催:脱原発・市川市民の会 共催市川女性の集い連絡会・教育女性問題の部
お問い合わせ:047-302-0014
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┗■6.新聞より4つ
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◆ 東電は解決に協力せよ 原発賠償和解案-社説
福島県浪江町の住民に原発事故の慰謝料の一律増額を認めた裁判外紛争解決手続き(ADR)で、東京電力が和解案を拒んだ。東電が早期解決に協力するのは義務だ。和解案に従うべきだ。
和解案は、住民1万5千人の慰謝料増額について、国が賠償指針で定める一人当たり月10万円から5万円増額し、15万円とした。
東電は回答期限を二回延長した末、全面拒否する回答書を、ADRを運営する政府の原子力損害賠償紛争解決センターと町に提出した。 (中略)
何よりも、加害者の東電から和解を決裂させることが認められては、被災者の負担を減らすために設けられた、ADRという早期解決の枠組みが信頼されなくなる。町はセンターに東電が受諾するよう説得を求める上申書を出した。
浪江町のケースが示したのは、国の賠償指針が、被害の実態に見合っていないということだ。
(中略)
事故から3年を過ぎて、当初は予想されていなかった被害が表れている。実態調査や検証を欠かさず、賠償基準の見直しに生かしていくべきだ。
東電は、浪江町の和解案を他の地域の賠償にも反映させていく。それが公平感を保つ、本来のあり方ではないか。)
(7月5日 東京新聞社説より抜粋)
◆ 規制委次期委員の田中氏 原子力業界から報酬 先月まで
事故の反省 骨抜き
(7月5日 朝日新聞見出し)
◆ 福島事故 風化許すな (金曜日の声)
京都市の団体職員 遠藤隆之さん(46) 東京のデモに来たのは初めてやけど、参加者の気合がすごいね。もし福井の原発が事故を起こしたら水源の琵琶湖はおしまい。再稼働せずに新しいエネルギー産業で雇用も守る道を考えてほしい。
茨城県坂東市の農業 清水美智子さん(60) 無農薬野菜に情熱を注いできたが3・11で出荷停止になりむなしかった。事故を風化させてはだめ。首相は国民の命と安全を守ると言うけれど、原発や集団的自衛権で脅かしているのはあなただ。
(7月5日 東京新聞より抜粋)
◆ふくしま作業員日誌 35才男性
暑い。まだ夏前なのに、熱中症が頻繁に出ている。春前に新しい防護服に変わったが、とにかく破れやすい。一部破れると豪快に破れる。いちいち着替えていたら仕事にならないので、みんなその辺にあるテープで補修している。
生地の目が粗いから、紫外線を通して日焼けする.特に首がひどい。(中略) 何より水が浸透しやすいのが難点。汚染水などの現場に行くのは不安になる。
作りが粗雑でズボンや袖の長さが短いのも。(中略)風通しはいいようだけど、放射性物質を防ぐか心配。コスト削減もあるんだろうな・・・。
下着のズボンも紙製になって大不評。ウェストのゴムがゆるいので、落ちてこないように、みんながに股で歩いている。防護服が水に浸透しやすく、下着のズボンが短いので、汚染水に触れると足が汚染してしまう。この間は大勢が汚染検査で引っかかっていた。
前の布の下着は上下とも使いやすくて、みんな持ち帰って部屋着にしていた。内部被ばく検査のときに、係員が内緒でチェックしていて、着ていたのがばれた人が会社に注意された。布のズボン戻らないかな.もう持ち帰ったりしないから。 (写真はお尻の部分が大きく破れた防護服)
たんぽぽ舎です。【TMM:No2217】
2014年7月5日(土)地震と原発事故情報-6つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
★1.7・3環境省抗議 石原環境大臣に放射能汚染土のお土産
「原発いらない福島の女たち」白い防護服も着て要請に
青山晴江(たんぽぽ舎ボランティア)
★2.スペースたんぽぽ学習会「「のりこえねっと」の目指すもの」に参加して
差別やいじめと向き合い、それらを乗り越えるために繋がっていきましょう。
ヘイトスピーチと闘っているカウンターの人達を応援しましょう。
山野容子(たんぽぽ舎ボランティア)
★3.メルマガのカンパ 大阪市在住 N 60代 男性
★4.梅雨の最中!「川内原発再稼働阻止!」「永遠に原発ゼロ!」
6/27第107回金曜官邸前抗議行動に参加して
小山芳樹(たんぽぽ舎)
★5.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆映画「東京原発」上映と感想会 7月26日(土)
★6.新聞より4つ
◆ 東電は解決に協力せよ 原発賠償和解案-社説 (7月5日 東京新聞より抜粋)
◆ 規制委次期委員の田中氏 原子力業界から報酬 先月まで
事故の反省 骨抜き (7月5日 朝日新聞見出し)
◆福島事故 風化許すな(金曜日の声) (7月5日 東京新聞より抜粋)
◆ふくしま作業員日誌 35才男性 (7月3日 東京新聞より抜粋)
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※ 訂正です:7/4(金)第108回官邸前行動=川内原発再稼働やめろ!永遠に原発ゼロに!行動で配布した、たん ぽぽ舎の「週刊金曜ビラ108号」の記事中、“曜日”のまちがいがありましたので、お詫びして訂正します。
正:7月9日(水)規制委行動
誤:7月9日(木)
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┗■1.7・3環境省抗議 石原環境大臣に放射能汚染土のお土産
│ 「原発いらない福島の女たち」白い防護服も着て要請に
└──── 青山晴江(たんぽぽ舎ボランティア)
○7月3日昼過ぎ、福島からの大型バスが環境省前に着いた。「金目でしょ」石原大臣へ放射能汚染土を入れた小さなビニール袋のお土産を持って。主催は「原発いらない福島の女たち」。
白い防護服を着たりして20人が省内に要請に入った。要請内容は4点。「*除染に偏らない被曝低減措置を早急に策定・実施すること。*原発事故子ども被災者支援法の理念に則り、環境省の被災地/者支援政策、放射性物質対策を抜本的に見直すこと。*今後の政策立案には被災者の声を反映させること。*石原伸晃環境大臣は辞任すること。」
対応した役人に、「謝罪」されることのなかった福島県民は思いのたけを述べ、粘り強く時間超過で抗議した。
○門前では200名ほどの人々が支援に集まった。詩人の石川逸子さんの朗読と発言から始まり、神田香織さん・鎌田慧さん・柳田真さん・木村結さん、そしていろいろな行動現場(汚染ゴミ焼却炉、原発再稼働阻止、志賀原発富山、テント等々)から次々と抗議スピーチが続いた。
途中2時46分(地震発生の時刻)に路上ダイ・インを行った。狭い道なので寝ころぶスペースがない人は座り込んだ。その間、落合恵子さんが寄せてくださった「市民的不服従を誇りをもって貫く」というメッセージ文が読み上げられた。途中、大阪から駆けつけてくれたサックス奏者のMASAさんの生演奏に元気をもらった。朝鮮太鼓の女楽隊も登場。門前集会は3時間近く続いた。
要請から出てきた人たちのお話は、どれも胸を打つものだった。3年以上たって、いまだ棄て置かれ、希望の見えない日々。沿道で聞いている人たちの目にも涙が…。
○同時進行で3時からは外国特派員協会で記者会見を行った。英訳された会見資料の最後につぎのような文がある。「軍国化の強行と、原発推進、被ばく受忍強要は三位一体のものだと感じており、この全てに対して強く反対します。」そして世界の人々に向かって、この危険な日本の現状を知ってほしい、原発被害拡大を食い止めるために力を貸してください、と結んでいる。外国プレスは30人ほど、時間超過で熱心にインタビューが続いたそうだ。
福島からのバス行動の最後は官邸前抗議。集団的自衛権抗議のアピール、シュプレヒコールが夕暮れの永田町に響き渡っていた。
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┗■2.スペースたんぽぽ学習会「「のりこえねっと」の目指すもの」に参加して
│ 差別やいじめと向き合い、それらを乗り越えるために繋がっていきましょう。
| ヘイトスピーチと闘っているカウンターの人達を応援しましょう。
└──── 山野容子(たんぽぽ舎ボランティア)
○初めに在日韓国、朝鮮の人達に対するヘイトスピーチの動画を見ました。あまりの聞くに堪えない罵詈雑言に言葉がありませんでした。
特に中学生らしき女の子が汚い言葉で叫んでいる姿には気持ちが沈みました。こういうヘイトスピーチが、「のりこえねっと」が確認しただけでも、昨年は360件以上あったそうです。
「のりこえねっと」共同代表・辛淑玉(シン スゴ)さんのお話では、昔は見えなかった、隠れていたものが、水(インターネット)を与えられて表に出てきたということです。
○それがここまで拡大したのは何故だろうかと思います。
差別は差別される側にもある。被害者の中にも加害者がいる。このことは自分自身も含めて案外気がついていないように思います。
洗脳されている人を説得するのに時間をかけるよりも、同じ思いを持つ人達と長く繋がっていきましょうという辛さんに共感しました。
○そしてこのヘイトスピーチと闘っているカウンターの人達を応援しましょう。
カウンターとは排外主義や差別デモに抗議する市民のことです。日本ではこのようなデモや街宣は「表現の自由」として取り締まることが出来ません。
そこでブログやツイッターで呼びかけ、排外主義デモのコースで差別に反対するプラカードを掲げたり、仲良くしよう風船を配布したり、またデモコースからコリアンタウンを外すように警察に指導を求める署名活動も行いました。
しかしいまなおヘイトスピーチは続いており、それを許さず抗議する人々の活動も続いています。
7月26、27日に新宿区立区民ギャラリーで差別反対デモのパネル展があります。どうぞご覧になって下さい。