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ニュークレール情報板
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1822】
2013年5月1日(水)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
                           転送歓迎
━━━━━━━
★1.潮干狩りも要注意 首都圏海岸線はセシウムがいっぱい
    放射線量独自調査の第4弾の報告
     桐島瞬(ジャーナリスト)
★2.泉田新潟や嘉田滋賀両県知事らも強く批判
    3000頁の文章を短期間にどう読むの?!
    原発の新規制基準案の数々の問題点
     吉田 隆(メルマガ読者)
★3.「川内博史探検隊」ビデオを見て 連載2
    東電説明と余りに違う内部
    始めから「国会事故調査」を妨害する意図があった。
     山崎久隆(たんぽぽ舎)
★4.雑誌記事より紹介
   「放射能を多く含むキノコ、川魚を食べるのをやめたら、快方に。
    放射能の少ない肉、牛乳を無償提供された人々の反応
    「食品と暮らしの安全」5月号(289号)より紹介
★5.参院山口補選の勝敗、もう一つの視点
   上関原発の建設は反対67パーセント、賛成23パーセント
     柳田 真(たんぽぽ舎)
 
━━━━━━━
♪連休(GW)の真ん中ですが、ぜひご参加下さい♪
 ※ 5/2学習会「わかりやすい放射能の話3
   「ICRP解説、原子力事故後の長期汚染地域をどう捉えるかなど」にご参加を
 日 時:5月2日(木)18:30開場 19:00開会
 講 師:原田裕史さん(たんぽぽ舎)
 会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
 主 催:スペースたんぽぽ
  参加費:800円
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.潮干狩りも要注意 首都圏海岸線はセシウムがいっぱい
 |  放射線量独自調査の第4弾の報告 
 └─── 桐島瞬(ジャーナリスト)
 
 福島第一原発から拡散した夥しい量の放射性物質は、関東全域に降り注いでい
る。本誌はこれまで3度にわたり、関東地方の放射線量を独自調査(4月5日、
19日、26日号)。その結果、1都4県で除染基準(地上1メートルで毎時0・23マ
イクロシーベルト)を超える“ホットスポット”が見つかった。だが汚染されて
いるのは、空間や地表だけではない。海岸も放射性物質に侵されているのだー。
 今回はゴールデンウイークから潮干狩りシーズンを迎える関東の海辺を測定た。
すると18カ所で採取した砂の大半から、放射性セシウムが検出されたのである。
 最も高い汚染地を記録したのは、東京湾にある『葛西臨海公園』(江戸川区)だ。
この公園が接する海には、旧江戸川と荒川の2つの河川が流れ込む。(中略)
 原発問題を追及する市民団体『たんぽぽ舎』副代表の山崎久隆氏が解説する。
「原発事故で飛び散った放射性物質の多くは最初、北関東の山林に降り注ぎまし
た。樹木の葉などに付着したセシウムは雨水に溶けながら地表に流れ落ち、やが
て上流の河川に混じる。それが河口付近まで流れてきているのが、現在の状況で
す。外部被曝は心配ありませんが、海岸で土壌に含まれるセシウムを吸い込めば、
内部被曝してしまいます。汚染が広範にわたっていれば、注意を促す看板を立て
る。また、もし1区画だけ線量が高いようなら、その場所に上から土をかけて除
染する方法もあります。(後略)
☆関東レジャー海岸の放射線量と汚染値―・江川海岸(千葉県木更津市江川)、富
津海岸(千葉県富津市富津)、葛西臨海公園西側(東京都江戸川区臨海町)、お台場
海浜公園(東京都港区台場)ほかいくつかの地区(フライデー5月10・17号より抜粋)
 
┏┓
┗■2.泉田新潟や嘉田滋賀両県知事らも強く批判
 |   3000頁の文章を短期間にどう読むの?!
 |   原発の新規制基準案数々の問題点
 └─── 吉田 隆(メルマガ読者)
 
○4月10日 原子力規制委員会は新規制基準(新安全基準)案を決めた。これを
もとに原発の再稼働や新規建設を進めようとし、目下、4月11日から5月10日まで
のパブコメに入っている。パブコメは、「広く国民の皆様の御意見を募集いたし
ます」と言葉は丁重だが、3000頁もの厖大な文書でありながら、全体の目次もつ
けていない。せめて関心事だけ見ようとしても容易でなく、しかも1ケ月の時間
しかない。形ばかりの公募であることがはっきりする。
○嘉田滋賀県知事は、10日「事故があれば被害を受ける三十キロ圏なのに、国か
ら何も意見を求められないのはおかしい。日本の原子力政策がいかに自治体を排
除しているか」と不快感を示し、基準案の内容には「安心できるとは言いにくい。
アメリカやドイツと違い、自然保護や環境保全、人の健康と安全を守る視点が弱
い。技術的、プラントに集約しすぎ」と指摘。これらの点を踏まえ、パブリック
コメントに県として意見を出す方針を明らかにした。
○ 22日には、泉田新潟県知事も、同県が設置した福島第1原発事故の検証委員
会の議論に基づいた要請書を手渡すため、原子力規制庁の池田克彦長官と面会し
た。冒頭から、「原発と住民の安全を守る気があるのか」「中越地震の時に、火
災事故と複合災害を経験している。現場がどうだったのか聞かないで、どうして
安全を判断できるのか」と原子力規制委員会を批判した。去年10月に田中委員
長宛てに、原発事故対策と住民の避難対策の強化を求める質問状を送ったにも関
わらず、4ヶ月間も回答がないまま、原子力災害対策指針や新基準を策定してい
ると厳しく非難。「住民の避難対策などについて、なぜ原発立地地域の話を聞か
ないのか」と声をあらげている。
 新潟県の提出資料「原子力発電所の安全対策及び住民等の防護対策について」
は、下記URLでご覧になれます。
http://www.pref.niigata.lg.jp/HTML_Article/801/899/130410_youbou.pdf
(出典:脱原発イロハネット62号)
 
 
┏┓
┗■3.「川内博史探検隊」ビデオを見て 連載2
 |   東電説明と余りに違う内部
 |    始めから「国会事故調査」を妨害する意図があった。
 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
 
○発端は昨年の国会事故行において、東電に対し1号機の建屋内に立ち入り調
査を行うことを通告したことから始まります。国会事故調は国会に設置された
ものですから、国政調査権があります。従って立ち入りを「願い出る」立場で
はなく「通告」する立場です。東電は「許可」する立場ではなく「便宜を図
る」立場です。
 ところが、東電と事故調メンバーとのやりとりはまるで逆。どうしても立ち
入りさせたくない東電は、あることないことを並べ立てて阻止しようとします。
とはいえ国会事故調メンバーに対し「立ち入らせない」とは言えないので、何
とか事故調側が断念せざるを得ないように持って行きます。そのため現場は
「真っ暗」という説明を始めとして、如何に危険であるかを主張します。
 東電第三者委員会が出した報告書「国会事故調への東京電力株式会社の対応
に関する第三者検証委員会」には、そのあたりのやりとりがかなり詳しく書か
れていますので、だいたいのことは分かります。
○「真っ暗」はウソでしたが、他にもウソが沢山あります。まず「内部は放射
線量が高い」ですが、1号機は他と比べても低い方であり、さらにサーベイも
行われているので線量が高い場所は分かっています。その場所を避ければ、被
曝量を抑えつつ調査を行うことは難しくありません。実際に川内議員は二度立
ち入りしていますが、1度目は5ミリシーベルト二度目は4ミリシーベルトで
あったと言います。たしかに一般人の年間被曝量の5倍をわずか30分で被曝
するというのは低いわけがありませんが、調査で立ち入るならば、その程度は
被曝することが前提となるし、それが嫌ならば立ち入らないでしょう。他の場
所に比べて飛び抜けて高いというわけでもありません。
敷地内にはもっと厳しい場所はいくらでもあります。
○瓦礫が産卵していて極めて危険というのは、4階フロアに限られます。そも
そも爆発のあった5階部分は天井崩落により入れません。さらに4階も爆発が
あって瓦礫が散乱しているのは事実ですが、その下、つまり3階より下には瓦
礫はほとんどありません。4階に限って危険であると言うべきです。
 また、大物搬入口には手すりがなく、転落すれば21メートル落下するとい
うのもウソです。手すりがないのは5階部分、むしろ大物搬入口の5階に手す
りがないことの方が問題です。
 4階より下は瓦礫で破損しているとはいえ手すりは存在しますから、転落の
危険性はほとんどありません。
 グレーチング(鉄骨で作った格子状の歩道)がさびてぼろぼろなととも言っ
ていますが、そのような形跡は一切ありません。
 アラームメーターが鳴り続けて立ち入ったメンバーがパニックになるという
口実も実際にはビデオではアラームは鳴るものの間欠的であり、むしろ聞き取
りにくい場面もあったくらいです。
○「真っ暗」以外にも、東電の案内人は手にライトを持って入りますが、それ
がなければ暗すぎるのは、4階よりも下のフロアであり、4階部分は明るい日
中ならばライトが無くても歩けないほどの暗さではありません。大物搬入口か
らの光が十分さしているので、足下が見えない場所は限られます。IC装置の
間など、もともと光の届きにくい場所以外は、さほど暗くはありません。
 1号機の覆いは、もともとコンクリートなど強固な素材ではなく、光を通す
材質で作っています。さらに内部に照明をもうけ、明るく照らせるようにして
います。
○考えるまでもないことですが1号機は将来、原子炉圧力容器のさらに下にま
で落ちた燃料デブリを取り出す予定です。そのためには建屋を改造し取り出し
作業に向けた設備を構築しなければなりません。真っ暗では作業が出来るわけ
もなく、そのために照度を考えた設計になっています。およそ東電職員でなく
ても知っている事実です。
 これが真っ暗では入れないと説明をしたわけですから、始めから「国会事故
調を妨害する」意図があったことは明白でしょう。   ( 次号に続く) 
 
 
┏┓
┗■4.「放射能を多く含むキノコ、川魚を食べるのをやめたら、快方に。
 |   放射能の少ない肉、牛乳を無償提供された人々の反応
 |   ウクライナの人々の病気が治った、喜びの子どもら
 └──── 「食品と暮らしの安全」5月号(289号)より紹介
 
NPO法人「食品と暮らしの安全基金」(小若順一代表、旧名は日本子孫基金)が
毎月1回発行している月刊誌『食品と暮らしの安全』5月号(289号)に注目すべき
記事が載っているので紹介します。
・食事から放射能を抜いたら「奇跡」が次々と起きた。
医者が治せなかった病気を治せたら、「奇跡」と呼んでいいとすれば、ウクライ
ナの子どもは次々と奇跡を起こしていました。放射能の少ない食品をみな様から
のカンパで無償提供し、ウクライナの子を救いながら、福島の子も助かる道を見
つけました。(以下後略)
☆問い合わせ先:食品と暮らしの安全基金
住所:〒338-0003 埼玉県さいたま市中央区本町東2-14-18
電話番号:048-851-1212 ファックス番号:048-851-1214
Eメール:mail@tabemono・info
定価:40ページ、1000円
 
 
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┗■5.参院山口補選の勝敗、もう一つの視点
 |  上関原発の建設は反対67パーセント、賛成23パーセント
 └──── 柳田 真(たんぽぽ舎)
 
○参院山口選挙区の補欠選挙は予想通り、自民勝利となったが、もう一つ注目す
べき視点がある。読売新聞の報道からそれを見る。読売新聞が4月28日山口県内
の投票所100カ所で投票を終えた有権者2890人を対象に行った出口調査によると
☆上関原発の建設については「反対」が67パーセント、「賛成」が23パーセント。
○原発賛成=推進の読売新聞の調査ですら、7割近い人が原発に反対している事
実は注目される。ここに私たちは目を向けて、原発再稼働反対→「原発なし」の
社会をめざそう!
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