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NUCLEAIRE

ニュークレール情報板
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1278】
                               転送歓迎
 
          ◆ 地震と原発事故情報 その263 ◆
        5つの情報をお知らせします(12月9日)
 
   12月7日、美浜2号機を手動停止へ=圧力調整弁で不具合―関電
   高浜原発2号機(11/25)玄海原発1号機(12/01)が定期検査開始
   日本の稼働原発、ついに一桁台(8基)全原発停止へあと一歩
 
 
★1.富山から全国に連帯を込めて
     東京での「素人の乱」「東電アクション」の新運動に感激
★2.最悪の公害輸出 原発輸出を止めよう
     欠陥商品であることがあからさまに露呈した日本製原発
★3.<テント日誌 12/7(水)>
     「大新聞」の取材
       ―― 経産省前テントひろば 88日目 ――
★4.メルマガ読者から
 ○城南信金に口座をうつしました
★5.そうだ、デモに行こう!
     デモは主権者である国民にとっての権利です
     デモ以外にも手段があります。そもそも選挙がある
          しかし、デモがなければそれらは機能しません
 
 
 
★1.富山から全国に連帯を込めて
     東京での「素人の乱」「東電アクション」の新運動に感激
 
                               村山和弘
 
○12月11日の経済産業省・各電力会社への行動に、富山集会が重なり残念
ですが参加出来ません。富山の闘いの状況をお知らせし連帯アピールに代えま
す。
 「富山4.11デモ」を皮切りに、10団体「5.11北電志賀原発を廃炉
に」申し入れました。「5.25北電回答受け取り行動」は、紋切り型の居直
りです。翌日5.26から「北電前ランチタイムアピール(平日)」を開始し
ました。「6.11サウンドデモ」(120名)を実現します。「6.28北
電株主総会」北電前アピール行動を行います。その次に、持久戦で毎日から
「毎水曜ランチタイムアピール」になります。
 
○その後、東京での「素人の乱」「東電アクション」の新運動に感激しまし
た。同世代が経済産業省前にテント建設には同じ気持ちでした。若者4人のハ
ンストに大感激し9月14日に東京に出かけました。翌日テントと若者を訪問
し台風の20日まで毎日訪問しました。
 その触発で、富山で毎水曜ランチタイム・アピール(10人~20人)にも
「座り込み」をプラスします。1人でも毎水曜日には「北陸電力本社前道路で
座り込みをする」と言いました。70歳以上「JJBBの会」の座り込みが、
東京テントと連帯し開始しました。1人でもやろうとの気持ちが、やると2人
以上になり5人になります。7日(水)は雨中パラソルで寒さの中を定例2人
と飛び入り若者1人の3人でした。
 
○歩道上なのでテントは無理です。晴れた日は、楽器演奏もあり座り込みも5
-6人になります。原発は存在するだけで危険です。即時、廃炉を求めて闘い
ます。10日は能登半島集会にバス参加。11日(日)富山集会で「北陸電力
に即時廃炉」を宣言します。「富山本社」は直接。「北陸電力(株)東京支社
 東京都港区虎ノ門2丁目8-1 虎の門電気ビルディング 6F」郵送しま
す。
 
(「原子力政策の見直しを求める富山県行動委員会」「JJBBの会」「志賀
とフクシマを結ぶつどい」集会)
 
村山和弘
930-0881 富山市安養坊357-35 不二越訴訟連絡会事務所
hujik@ty2.fitweb.or.jp 
TEL090-9768-2533 FAX076-444-1833
 
 
★2.最悪の公害輸出 原発輸出を止めよう
     欠陥商品であることがあからさまに露呈した日本製原発
 
               山崎 久隆 たんぽぽ舎・劣化ウラン研究会
 
○日本は現在、ベトナム、ヨルダン、韓国、ロシアと原子力協力協定締結のた
めの承認案が衆議院外務委員会で可決され、衆議院本会議に送られた。このま
までは今年中に衆参両院で可決され、成立してしまう。
 最悪の公害輸出、それが原発輸出なのだが、外務委員会には恐ろしく見識の
無い議員がそろっているとしか言いようが無い。いったいあなたたちは誰のた
めに仕事をしているのか。原発輸出で利益を上げるメーカーのために、こんな
恐ろしい協定を結ぼうというのか。
 これが国会で承認されるとするならば、最悪の政権として歴史にその名を残
すだろう。
 
○自民党政権でさえ自らの手をこれほど汚すような暴挙はしなかった。今の民
主党政権には依って立つ基盤というものさえ感じられない。市民感覚からかけ
離れた、一部の産業界の意向のままに繰り広げられる外交政策。
 日本の原子力技術は、根底から否定されてしまった。それは相手国が何と言
おうと偽らざる真実だ。欠陥商品であることがあからさまに露呈した日本製原
発を、それとは気づかないか、気にしないか知らないが、相手に売りつける行
為は、明らかに商取引の信義にも悖る行為だ。
 技術的に欠陥を抱えていると知りながら商品を売れば、単なるリコールでは
済まず、大変な賠償責任を負うことは、当たり前のルールだ。
 福島第一原発の事故は、まだ原因調査さえままならない。失われつつある土
地は600平方キロメートルにも及ぶ。(1平方メートルあたり148万ベク
レル相当・チェルノブイリ原発事故で居住不能とされた汚染に相当する値で、
東京23区の面積に匹敵)
 そのような災害を引き起こす装置を、一体どんな保証を付けて売りつけると
いうのだろう。全額賠償でもするつもりだろうか。国家財政が何度破たんして
も追いつかない。
 
○今必要なのは、署名を終えた協定書であっても、これほど未曾有の災害を引
き起こし、国内でも原発政策を全面的に見直している以上、責任を持って安全
と言えなくなったことを相手国に率直に詫び、これまでの交渉を白紙に戻し、
エネルギー支援が必要ならば原発以外の支援策を提供することを申し出ること
だ。
 正直ではない国は、結局信頼を得ることは出来ず、利用されて捨てられるだ
けだ。「国際社会で名誉ある地位を占める(憲法前文)」ことは、永遠に不可
能になるだろう。
 
 
★3.<テント日誌 12/7(水)>
     「大新聞」の取材
       ―― 経産省前テントひろば 88日目 ――
 
 今日は、大雨の昨日と打って変わって晴れ渡ったすがすがしい朝だ。外務省
と財務省に挟まった国会へ向かう坂道は銀杏の落ち葉で黄色の絨毯を敷きつめ
たように見える。文科省裏手の超高層ビル(中央合同庁舎)に朝日が映えてま
ぶしい。地下鉄の霞が関駅には、丸の内線、日比谷線、千代田線の3線が集中
している。朝の8時ごろ、出勤のピークを迎える。大半が霞ヶ関の官僚達だ。
 
 その中の一人がテントに来て、引いてきたキャリアーからダンボール箱をお
ろし、「皆さんで食べてください」といって差し出し「出勤途中で急いでいる
ので」と名前も告げずに立ち去った。箱の中には、りんご、蜜柑、柿、レモン
が満杯に詰められていた。一口に官僚と言うが、やはり彼らも人間だ。当たり
前のことだけれど。やはり、昨日のリレートークのようなものは続けねば、と
思う。
 
 午前11時朝日の記者が取材に来た。政治部や社会部の記者でなく文化担当
で、世界的に展開されている‘オキュパイ’との関係で取材したいということ
であった。政治的、社会的にはテントを黙殺するという姿勢は変わっていない
のだろう。これが朝日の限界ということか。
 
 午後3時アバーズ(世界的な署名サイト)のベン・マーガレット(オースト
ラリア)さんと通訳の人がテントを訪れた。‘とつきとうか’の座り込みをし
ている福島の椎名さんが女性テントで応対する。原発いらない全国の女たちの
座り込みへの賛同署名が13万6千人に達し、今も増え続けているという。そ
の賛同者リストを持参してくれたというわけだった。これには毎日新聞の記者
が取材で同席した。
 
 もんじゅの集会に参加したたんぽぽ舎の柳田さんによれば、経産省前テント
ひろばに連動して各地の原発に対する再稼働反対のたたかいが広がりつつある
という。各電力会社本社の前に座り込んだり、包囲したりという行動が広がっ
ているそうだ。霞ヶ関官僚のリアクションや、大新聞の微妙な変化などもこう
した運動の広がりの反映ということなのかもしれない。このところ右翼も静か
だということも、明るいニュースの一つということになろうか。
 
                            ( 文責 E)
 
 
★4.メルマガ読者から
 
 ○城南信金に口座をうつしました
 
                              (A.Y)
 
 城南信用金庫は、福島第一原発事故後4月に「脱原発」のメッセージを出
し、12月2日には2012年から、技術的に可能な全ての店舗(85店舗中
77店舗)の電力を、東京電力ではなく天然ガスなどで発電する新規電力事業
者のエネットから購入すると発表しました。
 
 「もともと人々の幸せのためにお金があるはずですが、ともすると人はお金
に目を奪われて、それを忘れがちです。個人主義やお金がすべてという考え方
は貧富の差を生み、人々をバラバラにします。お金よりも人を大切にしなけれ
ば世の中はおかしくなります。人と人とのつながりを復活させ、皆を明るく元
気にするために信用金庫は生まれました。-後略ー城南信金のディスクロージ
ャー誌より」 このような理念の企業を応援したいと思い、私も先日メインバ
ンクを城南信金にかえ、3人の子供たちの定期預金も 城南に移しました。昭
和の香りの漂うクラシックなデザインの復刻版「新ちゃん」貯金箱がもらえま
す。
 
 城南信金の店舗がある区や市 http://www.jsbank.co.jp/shop/index.htmlに
在住もしくは在勤の方は口座を開くことができます。「脱原発を宣言すると商
売が繁盛する→脱原発達成が早まる」社会にしていきたいと思います。
 
 
★5.そうだ、デモに行こう!
     デモは主権者である国民にとっての権利です
     デモ以外にも手段があります。そもそも選挙がある
          しかし、デモがなければそれらは機能しません
 
 ※「9・11原発やめろデモ」でのスピーチより。
  タイトルは編集部によります。
 
                              柄谷 行人
 
 私は四月から反原発のデモに参加しています。この新宿駅前の集会にも、
6・11のデモで来ています。
 
 私はデモに行くようになってから、デモに関していろいろ質問を受けるよう
になりました。それらはほとんど否定的な疑問です。たとえば、「デモをして
社会を変えられるのか」というような質問です。それに対して、私はこのよう
に答えます。デモをすることによって社会を変えることは、確実にできる。な
ぜなら、デモをすることによって、日本の社会は、人がデモをする社会に変わ
るからです。
 
 考えてみてください。今年の三月まで、日本には沖縄をのぞいて、ほとんど
デモがなかった。それが現在、日本中でデモが行われるようになっています。
その意味で、日本の社会は、少しは変わったわけです。たとえば、福島原発事
故のようなことがドイツやイタリアで起こればどうなるか、あるいは、韓国で
起こればどうなるか。巨大なデモが国中に起こるでしょう。それに比べれば、
日本のデモは異様なほど小さい。しかし、それでも、デモが起こったというこ
とは救いです。
 
 デモは主権者である国民にとっての権利です。デモができないなら、国民は
主権者ではない、といってもいい。たとえば、韓国では二〇年前までデモがで
きなかった。軍事政権があったからです。しかし、それを倒して、国民主権を
実現した。デモで倒したのです。そのような人たちがデモを手放すはずがあり
ません。
 
 では、日本にはデモが少ないのか。なぜ、それが変なことだと思われている
のか。それは、国民主権を、自分の力で、闘争によって獲得したのではないか
らです。日本人は戦後、国民主権を得ました。しかし、それは敗戦によるもの
であり、事実上、占領軍によるものです。自分で得たのではなく、他人に与え
られたものです。では、これを自分自身のものにするためにどうすればよいの
か。デモをすること、です。
 
 私が受けるもう一つの質問は、デモ以外にも手段があるのではないか、とい
うものです。確かに、デモ以外にも手段があります。そもそも選挙がある。そ
の他、さまざまな手段がある。しかし、デモが根本的です。デモがあるかぎ
り、その他の方法も有効である。デモがなければ、それらは機能しません。今
までと同じことになる。
 
 さらに、私は、このままデモは下火になっていくのではないか、という質問
を受けます。戦後日本には全国的規模のデモが幾度かありました。しかし、そ
れは短期間しか続かず、敗北に終った。今回のデモもそうなるのではないか、
というのです。
 
 確かにその恐れはあります。マスメディアでは、すでに福島の事故は片づい
た、ただちに経済復興に取り組むべきだ、という意見が強まっています。むろ
ん、そんなことはない。福島では、何も片づいていない。しかし、当局やメデ
ィアは、片づいたかのようにいっている。最初からそうでした。彼らは最初か
ら、事実を隠し、たいしたことがなかったかのように装ったのです。ある意味
で、それは成功しています。多くの人たちがそれを信じている。そう信じたい
からです。としたら、今後に、反原発のデモが下火になっていくことは避けら
れない。――と、いうふうに見えます。
 
 しかし、違います。福島原発事故は、片づいていない。今後もすぐには片づ
かない。むしろ、今後に、被曝者の病状がはっきりと出てきます。また、福島
の住民は永遠に郷里を離れることになるでしょう。つまり、われわれが忘れよ
うとしても、また実際に忘れても、原発のほうが執拗に残る。それがいつまで
も続きます。原発が恐ろしいのはそのことです。それでも、人々はおとなしく
政府や企業のいうことを聞いているでしょうか。もしそうであれば、日本人は
物理的に終り、です。
 
 だから、私はこう信じています。第一に、反原発運動は長く続くというこ
と、です。第二に、それは原発にとどまらず、日本の社会を根本的に変える力
となるだろう、ということです。
 
 皆さん、ねばり強く戦いを続けましょう。
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