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たんぽぽ舎です。【TMM:No1202】
転送歓迎
◆ 地震と原発事故情報 その187 ◆
6つの情報をお知らせします(9月29日)
四国電力・伊方原発1号機が9月4日より定期検査の為運転停止
残る稼働中原子炉はあと11基
★1.「デモと広場の自由」のための共同声明 柄谷行人他、31名
若者グループを狙い撃ちする警察の不当なデモ弾圧と
それを報道しない日本メディアに反省を求めます。
★2.「再稼働させない!(11月&12月)11アクション」(仮)
第1回相談会にぜひご参加ください!
★3.今こそ、被爆労働(者)問題を考えよう
カメラマン・樋口健二氏による講演から
★4.メルマガ読者からの講演会のお知らせ
イ.「原発さよならデモ@川越」
ロ.講演会「子どもたちを放射能から守るために」
★5.高速増殖炉の研究開発、来年度は凍結へ
もんじゅ出力上昇試験、当面見合わせ…文科省
★6.国会内に原発事故調設置へ 証人喚問を実施 責任追及も
★1.「デモと広場の自由」のための共同声明
若者グループを狙い撃ちする警察の不当なデモ弾圧と
それを報道しない日本メディアに反省を求めます。
3・11原発事故において、東京電力、経産省、政府は、被害の実情を隠し過
小に扱い、近い将来において多数の死者をもたらす恐れのある事態を招きまし
た。これが犯罪的な行為であることは明らかです。さらに、これは日本の憲法に
反するものです。《すべて国民(people)は、健康で文化的な最低限度の生活を営
む権利を有する》(25条)。しかし、東京電力、経産省、政府はこの事態に対
して責任をとるべきなのに、すでに片づいたかのようにふるまっています。
それに抗議し原発の全面的廃炉を要求する声が、国民の中からわき起こってい
ます。そして、その意思がデモとして表現されるのは当然です。デモは「集会と
表現の自由」を掲げた憲法21条において保証された民主主義の基本的権利で
す。そして、全国各地にデモが澎湃(ほうはい)と起こってきたことは、日本の社
会の混乱ではなく、成熟度を示すものです。海外のメディアもその点に注目して
います。
しかし、実際には、デモは警察によってたえず妨害されています。9月11日
に東京・新宿で行われた「9・11原発やめろデモ!!!!! 」では、12人の参加
者が逮捕されました。You Tubeの動画を見れば明らかなように、これは何の根拠
もない強引な逮捕です。これまで若者の間に反原発デモを盛り上げてきたグルー
プを狙い打ちすることで、反原発デモ全般を抑え込もうとする意図が透けて見え
ます。
私たちはこのような不法に抗議し、民衆の意思表示の手段であるデモの権利を
擁護します。日本のマスメディアが反原発デモや不当逮捕をきちんと報道しない
のは、反原発の意思が存在する事実を消去するのに手を貸すことになります。私
たちはマスメディアの報道姿勢に反省を求めます。
2011年9月29日
(起草者:柄谷行人、鵜飼哲、小熊英二)
「呼びかけ人」
池田雄一、山森亮、小倉利丸、東琢磨、岡山茂、中島京子、柄谷行人、
雨宮処凛、小熊英二、鵜飼哲、平井玄、酒井隆史、佐々木中、毛利嘉孝、
コリン・コバヤシ、高祖岩三郎、浜邦彦、上岡誠二、本山謙二、木下ちがや、
丸川哲史、香山リカ、山森亮、西山雄二、渋谷望、池田雄一、斎藤貴男、
小田マサノリ、鶴見済
★2.「再稼働させない!(11月&12月)11アクション」(仮)
第1回相談会にぜひご参加ください!
【日時】 10月2日(日) 午後6時30分より
【場所】 ピープルズ・プラン研究所にて
<アクセス/江戸川橋駅徒歩7分、TEL:03-6424-5748>
http://www.peoples-plan.org/jp/modules/tinyd1/index.php?id=5
約1300人の「人間の鎖」による経産省包囲をはじめ、各地で多様に取り組
まれた9・11アクションに始まり、約6万人という最大規模の集まりとなった
9・19原発さようなら集会へと至った「9・11-19脱原発アクションウ
ィーク」は、大きな成果をあげて終わりました。もちろん、新宿・原発やめろデ
モ!!!!! への大量逮捕をはじめとする不当弾圧など、今後はね返していくべき課
題も残っています。
「9・11再稼働反対・脱原発!全国アクション」実行委員会は、いったん閉
じますが、再稼働を止めるアクションをさらに力強く継続するために、改めてよ
り幅広い枠組みを作りたいと考えました。
野田政権は再稼働の意志を明確にしており、9月中にも関西電力が「ストレス
テスト」の結果報告を出すのを皮切りに10月以降、次々と報告が提出されよう
としています。早ければ、年内にも第1号の再稼働(運転再開)が強行される恐
れがあります。直前になって抗議するのではなく、出来る限り早い段階で、デタ
ラメなストレステストによる再稼働に「NO!」の声をぶつける必要がありま
す。
そこで、「3・11」の大きな節目を見すえながら、「11・11」「12・
11」と連続して経産省などに対するアクション(再度の「人間の鎖」など)を
準備していこうということになりました。再稼働の強行が予想される原発現地と
もしっかりと連携しながら取り組みます。
「11・11」「12・11」を含めて、再稼働を止めるために具体的にどの
ようなアクションが有効であり、可能なのか、まずは率直な意見交換から始めた
いと思います。現在、事前に「私は囲みます」という参加宣言を募集して広げて
いく、原発(再稼働)推進派の関係者も巻き込んで「ストレステストを問う公開
討論会」を開く、「ストレステストによる再稼働はあり得ない」という声を早急
に共同記者会見(研究者も交えて)などの形で表明する、経産省前に「脱原子力
ムラ」(仮)を作り出していく、などのアイデアもあがっています。
第1回相談会に、ぜひアイデアを持ち寄ってご参加ください。
[連絡先]ピープルズ・プラン研究所
(TEL)03-6424-5748 (E-mail)contact@2011shinsai.info
★3.今こそ、被爆労働(者)問題を考えよう
カメラマン・樋口健二氏による講演から
天野 恵一
9月24日に「福島原発事故緊急会議被爆労働問題プロジェクト」主催の連続
講座「今こそ、被爆労働(者)問題を考えよう」の第2回「アジアの原発と被爆
労働者」が、被爆労働者問題を長い間追跡してきたカメラマンである樋口健二さ
んを講師にむかえて開催された。
原発輸出に向かっての動きを再開する姿勢を示し出している野田政権をにらん
で、日本の原発輸出全体を批判し抜く意図をもってつくりだされた集まりで、樋
口さんは、まず、こう語り出した。
「私は話がうまくありません。話がうまかったら、いまごろ国会議員にでもな
ってホラを上手に吹きまくっているでしょう」。
まず彼は、マレーシアのブキメラ村の悲劇についてレポートした。日本の企業
(三菱化成)が現地の企業べー・ミネラルの共同出資でつくられたARE(エイ
ジアン・レア・アース)社(一九八二年操業開始)が、錫鉱石に含まれるモナサ
イド鉱石を原料とした希土(レア・アース)類を抽出・精製するプロセスで生み
出した放射性廃棄物をそのへんにふりまくという、信じられない不法投棄行為が
つくり出した被爆という悲劇的事態。この行為への住民の抗議が、現地政府をだ
きこんで力でおさえつけ続けた日本の企業のハレンチこの上ない体質。これへの
強い怒りを、パワーポイントの説明用の棒をふりまわしながら、全身でアピール
する講師。話はそこから、台湾の原発労働者=被爆者の話にとび、日本の原発労
働者=被爆者の一人一人の孤独な闘いと生と死を具体的に紹介し続ける。こうし
た下層の労働者の被爆しなければならない手仕事抜きで動く原発など、この世に
存在しない、この人殺し「企業」をなくさなければならない、原発の輸出など差
別の「国際化」であり、決して許されない、こう結ばれた。
身ぶり手ぶりを交えた情熱的な語り口。たしかに理路整然とした話ではなく、
アッチコッチに飛び続けたという意味で、うまいとはいえなかった。しかし、ズ
シンと心に残る話であったことは、会場にあふれた参加者が共に実感したと思
う。
★4.メルマガ読者からの講演会のお知らせ
イ.「原発さよならデモ@川越」
「原発さよならデモ@川越」
10月1日(土)
集合場所:川越駅西口ロータリー(噴水広場)
15時半集合 16時デモ出発
主催:埼玉原発さよならデモtitter有志一同
(http://nonukesaitama.blog.fc2.com/)
注:原発と関係のない旗やのぼりはご遠慮下さい。
問合せ:白田(しろた) 090-1702-8944
ロ.講演会「子どもたちを放射能から守るために」
週刊金曜日 発行人・北村肇氏 「子どもたちを放射能から守るために 」
10月1日 土曜日
午後2時より(1:30開場)~4時30分
場 所 浦安市 市民プラザ wave101にて(新浦安駅 徒歩1分)
資料代 300円
千葉県浦安市海楽1-11-12 矢野俊英 090-8749-6945
浦安・子どもたちに安心できる未来を考える会
urayasustarkids@yahoo.co.jp まで
★5.高速増殖炉の研究開発、来年度は凍結へ
もんじゅ出力上昇試験、当面見合わせ…文科省
イ.高速増殖炉の研究開発、来年度は凍結へ
中川文部科学相は、27日の閣議後記者会見で、使用済み核燃料を再処理して
利用する高速増殖炉サイクル技術について、「来年の予算では、(日本原子力研
究開発機構の原型炉)『もんじゅ』を維持していく。新しい研究開発について
は、1年休憩する」と述べ、同技術の実現に向けた実証炉の研究開発を来年度は
凍結する方針を示した。
同省は、来年度予算の概算要求で実証炉の研究開発費を7~8割程度削減する
方針を固めている。中川文科相の発言は、その方針を改めて表明したものだ。
(読売新聞 9月27日より抜粋)
ロ.もんじゅ出力上昇試験、当面見合わせ…文科省
文部科学省は29日、日本原子力研究開発機構の高速増殖原型炉「もんじゅ」
(福井県敦賀市)で出力を上げて発電する試験運転を当面、見合わせる方針を決
めた。
東京電力福島第一原子力発電所の事故で、内閣府原子力委員会が核燃料サイク
ル政策の見直し作業を始めたことなどを受けた。近く県と市に伝える。
もんじゅは昨年5月に運転を再開した後、今年度中に出力40%まで上げて発
電する試験運転を始める予定だった。原子力委の政策見直しに加え、もんじゅが
政府のストレステスト(耐性検査)の対象であることから、文科省は計画通りの
試験運転は困難と判断した。
使用済み核燃料を再処理して利用する高速増殖炉サイクル技術について、文科
省は研究開発費(今年度予算100億円)を2012年度予算で大幅削減し、実
用化に向けた開発を保留する方針を示していた。
(読売新聞 9月29日より抜粋)
★6.国会内に原発事故調設置へ 証人喚問を実施 責任追及も
東京電力福島第一原発事故を検証するため、有識者による事故調査委員会と衆
参国会議員による協議会が国会に設置されることになった。国政調査権を行使し
て政府や東電の関係者の証人喚問や参考人招致を行い、偽証罪による告発もでき
る強い権限がある。政府の事故調査・検証委員会と異なり、事故責任の追及に発
展する可能性もある。
自民、公明、たちあがれ日本の野党3党が8月に提出した事故調査委員会設置
法案について民主党が修正協議に応じ、民主、自民、公明、共産の4党が今国会
中に関連法案を成立させることで28日に合意した。次の臨時国会で設置され、
調査が始まる見通し。国会内に民間委員による調査機関を設けるのは憲政史上初
めてとなる。
委員会は、原子力や放射線分野の学識経験者を除いた有識者を中心とする10
人で構成。菅直人前首相や東電の勝俣恒久会長、福島第一原発の吉田昌郎所長ら
関係者を参考人として招致することができ、その場合は原則として公開する。委
員会で国会議員が質問することは想定していない。設置から半年以内に報告書を
衆参両院議長に提出する。
超党派的な見地から原発事故の原因を究明することを目的とする一方、政治家
や官僚、東電幹部らの責任を追及することは排除しておらず、個人の責任追及を
目的としていない政府の事故調査・検証委員会とは違う形で調査が進みそうだ。
10人の民間委員は、上部機関として設置される衆参議院運営委員会の理事ら
20人による協議会で選ぶ。国政調査権を行使できる協議会は、委員会に黒塗り
の資料が提出された場合に委員会に代わって再提出を求めるなどの役割も担う。
民主党は当初、国会に新たな調査機関をつくることに慎重だったが、第3次補
正予算案で野党の協力を得るため方針を転換した。米国では、1979年のス
リーマイル島原発事故で議会と行政府がそれぞれ独立して調査を進めた。
(朝日新聞 9月29日より抜粋)
転送歓迎
◆ 地震と原発事故情報 その187 ◆
6つの情報をお知らせします(9月29日)
四国電力・伊方原発1号機が9月4日より定期検査の為運転停止
残る稼働中原子炉はあと11基
★1.「デモと広場の自由」のための共同声明 柄谷行人他、31名
若者グループを狙い撃ちする警察の不当なデモ弾圧と
それを報道しない日本メディアに反省を求めます。
★2.「再稼働させない!(11月&12月)11アクション」(仮)
第1回相談会にぜひご参加ください!
★3.今こそ、被爆労働(者)問題を考えよう
カメラマン・樋口健二氏による講演から
★4.メルマガ読者からの講演会のお知らせ
イ.「原発さよならデモ@川越」
ロ.講演会「子どもたちを放射能から守るために」
★5.高速増殖炉の研究開発、来年度は凍結へ
もんじゅ出力上昇試験、当面見合わせ…文科省
★6.国会内に原発事故調設置へ 証人喚問を実施 責任追及も
★1.「デモと広場の自由」のための共同声明
若者グループを狙い撃ちする警察の不当なデモ弾圧と
それを報道しない日本メディアに反省を求めます。
3・11原発事故において、東京電力、経産省、政府は、被害の実情を隠し過
小に扱い、近い将来において多数の死者をもたらす恐れのある事態を招きまし
た。これが犯罪的な行為であることは明らかです。さらに、これは日本の憲法に
反するものです。《すべて国民(people)は、健康で文化的な最低限度の生活を営
む権利を有する》(25条)。しかし、東京電力、経産省、政府はこの事態に対
して責任をとるべきなのに、すでに片づいたかのようにふるまっています。
それに抗議し原発の全面的廃炉を要求する声が、国民の中からわき起こってい
ます。そして、その意思がデモとして表現されるのは当然です。デモは「集会と
表現の自由」を掲げた憲法21条において保証された民主主義の基本的権利で
す。そして、全国各地にデモが澎湃(ほうはい)と起こってきたことは、日本の社
会の混乱ではなく、成熟度を示すものです。海外のメディアもその点に注目して
います。
しかし、実際には、デモは警察によってたえず妨害されています。9月11日
に東京・新宿で行われた「9・11原発やめろデモ!!!!! 」では、12人の参加
者が逮捕されました。You Tubeの動画を見れば明らかなように、これは何の根拠
もない強引な逮捕です。これまで若者の間に反原発デモを盛り上げてきたグルー
プを狙い打ちすることで、反原発デモ全般を抑え込もうとする意図が透けて見え
ます。
私たちはこのような不法に抗議し、民衆の意思表示の手段であるデモの権利を
擁護します。日本のマスメディアが反原発デモや不当逮捕をきちんと報道しない
のは、反原発の意思が存在する事実を消去するのに手を貸すことになります。私
たちはマスメディアの報道姿勢に反省を求めます。
2011年9月29日
(起草者:柄谷行人、鵜飼哲、小熊英二)
「呼びかけ人」
池田雄一、山森亮、小倉利丸、東琢磨、岡山茂、中島京子、柄谷行人、
雨宮処凛、小熊英二、鵜飼哲、平井玄、酒井隆史、佐々木中、毛利嘉孝、
コリン・コバヤシ、高祖岩三郎、浜邦彦、上岡誠二、本山謙二、木下ちがや、
丸川哲史、香山リカ、山森亮、西山雄二、渋谷望、池田雄一、斎藤貴男、
小田マサノリ、鶴見済
★2.「再稼働させない!(11月&12月)11アクション」(仮)
第1回相談会にぜひご参加ください!
【日時】 10月2日(日) 午後6時30分より
【場所】 ピープルズ・プラン研究所にて
<アクセス/江戸川橋駅徒歩7分、TEL:03-6424-5748>
http://www.peoples-plan.org/jp/modules/tinyd1/index.php?id=5
約1300人の「人間の鎖」による経産省包囲をはじめ、各地で多様に取り組
まれた9・11アクションに始まり、約6万人という最大規模の集まりとなった
9・19原発さようなら集会へと至った「9・11-19脱原発アクションウ
ィーク」は、大きな成果をあげて終わりました。もちろん、新宿・原発やめろデ
モ!!!!! への大量逮捕をはじめとする不当弾圧など、今後はね返していくべき課
題も残っています。
「9・11再稼働反対・脱原発!全国アクション」実行委員会は、いったん閉
じますが、再稼働を止めるアクションをさらに力強く継続するために、改めてよ
り幅広い枠組みを作りたいと考えました。
野田政権は再稼働の意志を明確にしており、9月中にも関西電力が「ストレス
テスト」の結果報告を出すのを皮切りに10月以降、次々と報告が提出されよう
としています。早ければ、年内にも第1号の再稼働(運転再開)が強行される恐
れがあります。直前になって抗議するのではなく、出来る限り早い段階で、デタ
ラメなストレステストによる再稼働に「NO!」の声をぶつける必要がありま
す。
そこで、「3・11」の大きな節目を見すえながら、「11・11」「12・
11」と連続して経産省などに対するアクション(再度の「人間の鎖」など)を
準備していこうということになりました。再稼働の強行が予想される原発現地と
もしっかりと連携しながら取り組みます。
「11・11」「12・11」を含めて、再稼働を止めるために具体的にどの
ようなアクションが有効であり、可能なのか、まずは率直な意見交換から始めた
いと思います。現在、事前に「私は囲みます」という参加宣言を募集して広げて
いく、原発(再稼働)推進派の関係者も巻き込んで「ストレステストを問う公開
討論会」を開く、「ストレステストによる再稼働はあり得ない」という声を早急
に共同記者会見(研究者も交えて)などの形で表明する、経産省前に「脱原子力
ムラ」(仮)を作り出していく、などのアイデアもあがっています。
第1回相談会に、ぜひアイデアを持ち寄ってご参加ください。
[連絡先]ピープルズ・プラン研究所
(TEL)03-6424-5748 (E-mail)contact@2011shinsai.info
★3.今こそ、被爆労働(者)問題を考えよう
カメラマン・樋口健二氏による講演から
天野 恵一
9月24日に「福島原発事故緊急会議被爆労働問題プロジェクト」主催の連続
講座「今こそ、被爆労働(者)問題を考えよう」の第2回「アジアの原発と被爆
労働者」が、被爆労働者問題を長い間追跡してきたカメラマンである樋口健二さ
んを講師にむかえて開催された。
原発輸出に向かっての動きを再開する姿勢を示し出している野田政権をにらん
で、日本の原発輸出全体を批判し抜く意図をもってつくりだされた集まりで、樋
口さんは、まず、こう語り出した。
「私は話がうまくありません。話がうまかったら、いまごろ国会議員にでもな
ってホラを上手に吹きまくっているでしょう」。
まず彼は、マレーシアのブキメラ村の悲劇についてレポートした。日本の企業
(三菱化成)が現地の企業べー・ミネラルの共同出資でつくられたARE(エイ
ジアン・レア・アース)社(一九八二年操業開始)が、錫鉱石に含まれるモナサ
イド鉱石を原料とした希土(レア・アース)類を抽出・精製するプロセスで生み
出した放射性廃棄物をそのへんにふりまくという、信じられない不法投棄行為が
つくり出した被爆という悲劇的事態。この行為への住民の抗議が、現地政府をだ
きこんで力でおさえつけ続けた日本の企業のハレンチこの上ない体質。これへの
強い怒りを、パワーポイントの説明用の棒をふりまわしながら、全身でアピール
する講師。話はそこから、台湾の原発労働者=被爆者の話にとび、日本の原発労
働者=被爆者の一人一人の孤独な闘いと生と死を具体的に紹介し続ける。こうし
た下層の労働者の被爆しなければならない手仕事抜きで動く原発など、この世に
存在しない、この人殺し「企業」をなくさなければならない、原発の輸出など差
別の「国際化」であり、決して許されない、こう結ばれた。
身ぶり手ぶりを交えた情熱的な語り口。たしかに理路整然とした話ではなく、
アッチコッチに飛び続けたという意味で、うまいとはいえなかった。しかし、ズ
シンと心に残る話であったことは、会場にあふれた参加者が共に実感したと思
う。
★4.メルマガ読者からの講演会のお知らせ
イ.「原発さよならデモ@川越」
「原発さよならデモ@川越」
10月1日(土)
集合場所:川越駅西口ロータリー(噴水広場)
15時半集合 16時デモ出発
主催:埼玉原発さよならデモtitter有志一同
(http://nonukesaitama.blog.fc2.com/)
注:原発と関係のない旗やのぼりはご遠慮下さい。
問合せ:白田(しろた) 090-1702-8944
ロ.講演会「子どもたちを放射能から守るために」
週刊金曜日 発行人・北村肇氏 「子どもたちを放射能から守るために 」
10月1日 土曜日
午後2時より(1:30開場)~4時30分
場 所 浦安市 市民プラザ wave101にて(新浦安駅 徒歩1分)
資料代 300円
千葉県浦安市海楽1-11-12 矢野俊英 090-8749-6945
浦安・子どもたちに安心できる未来を考える会
urayasustarkids@yahoo.co.jp まで
★5.高速増殖炉の研究開発、来年度は凍結へ
もんじゅ出力上昇試験、当面見合わせ…文科省
イ.高速増殖炉の研究開発、来年度は凍結へ
中川文部科学相は、27日の閣議後記者会見で、使用済み核燃料を再処理して
利用する高速増殖炉サイクル技術について、「来年の予算では、(日本原子力研
究開発機構の原型炉)『もんじゅ』を維持していく。新しい研究開発について
は、1年休憩する」と述べ、同技術の実現に向けた実証炉の研究開発を来年度は
凍結する方針を示した。
同省は、来年度予算の概算要求で実証炉の研究開発費を7~8割程度削減する
方針を固めている。中川文科相の発言は、その方針を改めて表明したものだ。
(読売新聞 9月27日より抜粋)
ロ.もんじゅ出力上昇試験、当面見合わせ…文科省
文部科学省は29日、日本原子力研究開発機構の高速増殖原型炉「もんじゅ」
(福井県敦賀市)で出力を上げて発電する試験運転を当面、見合わせる方針を決
めた。
東京電力福島第一原子力発電所の事故で、内閣府原子力委員会が核燃料サイク
ル政策の見直し作業を始めたことなどを受けた。近く県と市に伝える。
もんじゅは昨年5月に運転を再開した後、今年度中に出力40%まで上げて発
電する試験運転を始める予定だった。原子力委の政策見直しに加え、もんじゅが
政府のストレステスト(耐性検査)の対象であることから、文科省は計画通りの
試験運転は困難と判断した。
使用済み核燃料を再処理して利用する高速増殖炉サイクル技術について、文科
省は研究開発費(今年度予算100億円)を2012年度予算で大幅削減し、実
用化に向けた開発を保留する方針を示していた。
(読売新聞 9月29日より抜粋)
★6.国会内に原発事故調設置へ 証人喚問を実施 責任追及も
東京電力福島第一原発事故を検証するため、有識者による事故調査委員会と衆
参国会議員による協議会が国会に設置されることになった。国政調査権を行使し
て政府や東電の関係者の証人喚問や参考人招致を行い、偽証罪による告発もでき
る強い権限がある。政府の事故調査・検証委員会と異なり、事故責任の追及に発
展する可能性もある。
自民、公明、たちあがれ日本の野党3党が8月に提出した事故調査委員会設置
法案について民主党が修正協議に応じ、民主、自民、公明、共産の4党が今国会
中に関連法案を成立させることで28日に合意した。次の臨時国会で設置され、
調査が始まる見通し。国会内に民間委員による調査機関を設けるのは憲政史上初
めてとなる。
委員会は、原子力や放射線分野の学識経験者を除いた有識者を中心とする10
人で構成。菅直人前首相や東電の勝俣恒久会長、福島第一原発の吉田昌郎所長ら
関係者を参考人として招致することができ、その場合は原則として公開する。委
員会で国会議員が質問することは想定していない。設置から半年以内に報告書を
衆参両院議長に提出する。
超党派的な見地から原発事故の原因を究明することを目的とする一方、政治家
や官僚、東電幹部らの責任を追及することは排除しておらず、個人の責任追及を
目的としていない政府の事故調査・検証委員会とは違う形で調査が進みそうだ。
10人の民間委員は、上部機関として設置される衆参議院運営委員会の理事ら
20人による協議会で選ぶ。国政調査権を行使できる協議会は、委員会に黒塗り
の資料が提出された場合に委員会に代わって再提出を求めるなどの役割も担う。
民主党は当初、国会に新たな調査機関をつくることに慎重だったが、第3次補
正予算案で野党の協力を得るため方針を転換した。米国では、1979年のス
リーマイル島原発事故で議会と行政府がそれぞれ独立して調査を進めた。
(朝日新聞 9月29日より抜粋)
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