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たんぽぽ舎です。【TMM:No1174】
                            転送歓迎
 
         ◆ 地震と原発事故情報 その159 ◆
            5つの情報をお知らせします(8月31日)
 
★1.電力制限(節電)を前倒しで解除した・経産省
   電気はこんなに余っていたんだ・驚き
   東電と経産省合作の大嘘に怒る
   危険な柏崎刈羽原発2基をすぐ停止せよ    柳田真
★2.ちらし配布にご協力下さい
   9月11日(日)の経産省包囲、人間の鎖行動の成功をめざして
★3.営業運転再開の泊原発3号機 保安院⇒安全委員会の
   「二重チェック」なかった
   安全委員会 斑目春樹「要請はない」
   北海道知事 高橋はるみ「二重チェックは評価できる」
   調査意向の菅氏政権交代
★4.「南相馬市の被災者からの手紙」
   -子どもの声が聞こえなくなった町-
★5.短信…数点
 
 
★1.電力制限(節電)を前倒しで解除した・経産省
   電気はこんなに余っていたんだ・驚き
   東電と経産省合作の大嘘に怒る
   危険な柏崎刈羽原発2基をすぐ停止せよ    柳田真
 
 経産省は東電・東北電力の電力制限(節電)を前倒して解除した。理由は電気
が余っているから。東電では何と1500万kw=原発13基分も余るという(東電発表
供給5500万kw、需要4000万kw強、差し引き1500万kwも余る)今年4月頃には、
『夏が大変、1000万kw不足』と言っていたのに、実際は1500万kwも余る。合計す
ると2500万kw(原発25基分)の誤差だ。
東電や政府(経済産業省)は一体、どういう計算をしていたのだろうか。
大ウソつきか、算数もロクに出来ないのか?
そのどちらなのか、国民にキチンと説明責任を果たしてもらいたい。
「ちまたのメールがウソを言うから取り締まる」と言って政府は多くの税金を計
上してメール監視を続けているが、一番の大ウソは東電と政府であった。
すぐさま、東電と政府のウソ発表の連続について調査し、責任を問わねばならな
い。責任者を追及し、処罰すべきだ。
政府がやらないのなら、我々の民衆法廷が必要だ!
 
○東電の電気があり余っている今、私達は福島県会津地方の人々の声に注目する
(柏崎原発事故が心配。西風なら会津は全滅するかもしれない)東電柏崎刈羽原
発事故を大心配している人々の声に注目する。私達はこれらの声に応えねばなら
ない。
廃原発運動の最重要課題である。
 
○東電柏崎刈羽原発2基をすぐ廃止せよ。柏崎は7基あり、動いている2基は
110万kwと135万kwで合計245万kw強。1500万kwも電気が余っている中で、これ位
は軽いもの。福島、新潟、そして全日本の人々の心配を取り除くため、柏崎刈羽
原発2基を即停止せよ。皆の力をここへ集中しよう。気象庁ですらM7台の余震
発生を心配しているのだから(M7.3は阪神淡路大震災、M7.9は関東大震
災だ。それ位の余震が原発を襲ったら原発はもたない)
 1000万人署名に並ぶ重要課題として、東電柏崎刈羽原発2基の即時停止、廃炉
を求めよう
 "廃(反)原発節電"でさらに"原発なくしても電気は大丈夫"へ前進しよう
 
 
★2.ちらし配布にご協力下さい
   9月11日(日)の経産省包囲、人間の鎖行動の成功をめざして
 
 9月11日の"人間のくさり"行動を成功させる為にチラシ配布にご協力下さい。
経産省、資源エネルギー庁、原子力安全保安院を始めて"人間のくさり"で取り囲
む行動です。
 たんぽぽ舎では3500枚増刷して、たんぽぽ舎の郵送物に1000枚同封、週刊金曜
日の集会(9月10日)に800枚同封配布、あと1700枚を各種集会や会議で配布中
です。
必要枚数をご連絡頂ければ、すぐに郵送で送ります。
 
○ストレステストはいんちきだ 原発の再稼働に反対!学習会(9.11実行委員会
主催)のDVDが出来ました。山崎久隆さん(たんぽぽ舎)と真下俊樹さん(日
消連)の力作講演録です。155分 1,000円
ご注文は、たんぽぽ舎へ
 
 
★3.営業運転再開の泊原発3号機 保安院⇒安全委員会の
   「二重チェック」なかった
   安全委員会 斑目春樹「要請はない」
   北海道知事 高橋はるみ「二重チェックは評価できる」
   調査意向の菅氏政権交代
 
○福島第一原発事故後、定期検査中の原発として初めて営業運転入りした北海道
電力泊原発3号機。運転再開に当たっては、経済産業省原子力安全・保安院と原
子力安全委員会の二重チェックが前提になっていたが、実際には、安全委が保安
委から報告を受けただけだった。国会で指摘を受けた菅直人首相は事実関係につ
いて調査する意向を示していたが、何の答も出さないまま、菅内閣は30日に総辞
職してしまった。
○一連の経緯を検証してみると、二重チェックの形式さえも整えていなかったこ
とが分かる。
  枝野幸男官房長官、海江田万里経済産業省ら関係閣僚は、定期検査中の調整運
転でフル稼働する3号機を「稼働中」と認定。営業運転に移行する際には、従来
の保安院の最終検査で十分との認識だった。しかし、経産省に不信を抱く菅首相
は保安院の検査だけでなく、安全委も「自ら判断する」ことを要求。枝野氏は今
月9日、二重チェックの実施を打ち出した。(中略)ところが、保安院と安全委は
結局、死に体の菅首相の足元を見透かすように、平然と無視した。(中略)にも
かかわらず、北海道の高橋はるみ知事は16日の道議会特別委員会で「二重チェッ
クは評価できる」と事実上、再開を容認。17日に運転が再開された。(中略)共
産党の大門実紀史参院議員が23日、参院財政金融委員会で、菅首相を追及、「あ
らためて安全委にきいてみたい」と応じたが、動いた形跡は無い。
 (2011.8.31東京新聞より抜粋)
 
 
★4.「南相馬市の被災者からの手紙」
   -子どもの声が聞こえなくなった町-
                メールマガジン読者 川上直子
 
○8月上旬藤本幸久監督の《福島の子どもを守れ》上映キャンペーン(原発震災
・ニューズリール)。5月に続き8月も、60歳以上限定(30代もいましたが)の
この応援ツァーに参加してきました。
 
「福島の子どもを守れ」上映キャンペーン
1・小出裕章さん「3ヵ月後の今」
2・今中哲二さん「低線量被曝とは
3・河田昌東さん「汚染の中で生きる」・チェルノブイリから学ぶこと・
4・広河隆一さん「チェルノブイリの真実」
 
○前回に比べ、参加者がずっと減りました。福島県内では県の主催する講演会が
各地で行われ、長崎大の山下俊一が誤った情報を撒き散らしていたようです。
今回は上映後の話し合いの時間が持たれ交流ができ、貴重な現地の声を聞くこと
ができました。それぞれの家族でも高齢者と子育て中の若夫婦では考えが違って
くるし、夫婦でも、子どもを避難させるべきか否かで意見が食い違い、本当に皆
さん苦しんで、話し始めれば、いつも時間が足りませんでした。
 そんな中で、宿として泊めてもらった、いわき市の「山さと農園」の佐藤さん
がコピーしてくださった南相馬市の被災者の方の声を、どうしても、首都圏にす
む皆さんに伝えたいと思って、たんぽぽ舎のメールで是非伝えて欲しいので送り
ます。(日本の政府にも送ろうと思います。)
○佐藤さん達いわき市で有機野菜を作っている人たちの野菜を、NPOの人たち
が買い取って、南相馬市の被災者に送っている支援物資の分配拠点の人からの手
紙です。
 
『いつも大変お世話になっております。東日本大震災+原発事故が起きてからも
う4ヶ月も経ちますが、南相馬市の復興は他の市、町、村に比べて進んでません。
秋まで本当に緊急時避難準備区域は解除になるのでしょうか。私達年寄りばかり
の町になってしまうのでしょうか。子ども達そして親たち、放射線の値が心配で
町を離れて生活している状態です。仮設ができて物資配りに行っても年寄りばか
りです。買い物に出かけようにも足がなく又、病院に通うのも大変不自由してお
ります。昔の南相馬市に戻ることができるのでしょうか。
近くに学校があっても子ども達の声が聞こえてきません。朝早く起きて隣町まで
バスで通学しているからです。現在は夏休み中ですが、外では遊ぶことができず
困っています。近くに公園があっても草が生えて放射線量が高く遊ぶことができ
ないのです。除染が必要なのです。
市外に仕事を持っている人は、常磐線が不通なので、1ヶ月に1回ぐらいバスな
どで帰宅している状態です。線路は赤くサビています。
スーパーも震災前は夜10時まで営業していたのが、7時に閉店、買い物も昼間し
ておかないと困ることもあります。農家の人たちはスーパーで野菜等を買うたび、
あまりにも高いのにびっくり。自給自足していた人は驚くことばかり。
 田、畑は草が伸び放題「原発事故さえなかったら」悔しくって涙が止まらない
といってます。海に近い人々は住む家も流され、すべて失い、生活していくのが
本当に大変です。広々とした家に住んでいた人が現在は仮設借り上げ住宅にいま
す。生きていく希望もありませんと友人同士で話しています。
 「目標のない生活」。今まで家族のために田、畑を耕したりしていました。自
分たちで何かしようと思っても、まだ時間がかかります。「心のケア」も必要で
す。私達に一番元気を与えてくれるのが、なんと言っても孫の一言です。贅沢は
言いません。一つ屋根の下で家族が一緒に生活したいです。もう少し皆様方の力
を貸してください。私たちも頑張ります。よろしくお願いします。
          原発事故から命と環境を守る会 ボランティア一同』
 
この声を聞いてください。この悲痛な叫びを聞いてもまだ原発廃止と言えない政
府って何なんですか。(川上直子)
 
 
★5.短信…数点
 
○あと13基のみ。いま、日本で動いている原発の数だ。全原発54基のうち動いて
いる原発13基は20%強のみ。しかも東京電力管内は電気が余って、電力制限令を
前倒しで解除した位。原発なくても電気は大丈夫が証明されつつある。このチャ
ンスを生かそう。
 
○昨日もやらせ報道、今日もやらせ報道。九州電力から北海道電力まで、そして
元兇は経産省と原子力安全・保安院。この詳細は、明日の配信で。
 
○槌田敦さんの文「東京電力による業務上過失致死傷罪」その2は本日の原稿が
多いので明日へまわさせて下さい。
 
○ 『さーあ、みんなで考えよう!脱原発への道』第2回ワークショップ~
だれでも、いつでも、どこでもできるアクションを作ろう~開催のお知らせ
   9月3日(土)13:15~受付、13:30~スタート。16:00終了予定。
   会場:たんぽぽ舎4階【スペースたんぽぽ】
      〒101-0061 東京都千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル4F
   主催:東電前アクション!WSチーム
詳細はぜひ http://toudenmaeaction.blogspot.com/2011/08/blog-post_21.html
をみてください!
 
○訂正が2つあります。
  1.8/28配信のTMM1171事故情報156の★4.
   ロ 「今こそ柏から「子どもたちを守れ」の声を!9.3柏市内でデモ
     子どもたちを放射能から守ろう」の文章中に「9月9日」という
     記載がありました。正しくは、「9月3日」です。
  2.8/31最初の配信TMM1173事故情報158の★4.
   イ 「9/5保育付き放射能講座第3回」で、
     開場時間が15:30と記載されていました。
     正しい開場時間は13:30です。
 お詫びして訂正致します。
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