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たんぽぽ舎です。【TMM:No1249】
                           転送歓迎
 
         ◆ 地震と原発事故情報 その234 ◆
         4つの情報をお知らせします(11月14日)
 
 
 ★1.たんぽぽ舎の2つの行事のお誘い
      イ.11/29(火)第4回「原発を廃止にするアイデア提案会」
          ロ.12/3(土)から4(日)「もんじゅ」反対ツアー参加者募集
 ★2.<テント日誌 11/13(日)>
          穏やかな休日 激励の波が続々と
          ―経産省前テントひろば 64日目―
 ★3.メルマガ読者からの講演会・集会のご案内4つ
      イ.11/19川根眞也先生講演会
      ロ.11/19どうする東京都内で~震災と原発の廃棄物処理~
      ハ.11/22<講演会のお知らせ>
      ニ.11/23「種の会」学習会
 ★4.田中正造語録から考えるフクシマ。
      国策被害「足尾」と酷似、見えない毒・情報隠し
     「民を殺すは国家を殺すなり」
     「真の文明は山を荒さず 川を荒さず 村を破らず 人を殺さざるべし」
      反原発の哲学者「経済より倫理必要」
 
 
★1.たんぽぽ舎の2つの行事のお誘い
 
 イ.11/29(火)第4回「原発を廃止にするアイデア提案会」
  
  あなたの意見・アイデアをもちよろう・討論会
  助言者:山崎久隆さん(たんぽぽ舎副代表)
 
  日 時:11月29日(火)18:30開場 19:00から21:00まで
  会 場:「スペースたんぽぽ」
  参加費:500円  討議素材を用意します
  担 当:柳田 真、橘 優子
 
 
 ロ.12/3(土)から4(日)「もんじゅ」反対ツアー 参加者募集
 
  ◎「もんじゅ」1日5500万円の税金のムダ使いやめよ-
   そのお金を震災復興へまわせ
   原爆用のプルトニウムを作れる「もんじゅ」原子炉を廃止へ
  ◎ツアー申し込みは、たんぽぽ舎「もんじゅ」担当まで
   交通手段は、新幹線を予定。乗用車で往復するコースも検討中。
   詳しいことは、後ほどお知らせいたします。
 
 
★2.<テント日誌 11/13(日)>
      穏やかな休日 激励の波が続々と
      ―経産省前テントひろば 64日目―
 
 11月13日、昨日に続いて好天の小春日和り。今日の日誌はやはり昨夜の続
きから始めねばなるまい。
 昨夜の右翼・警察の襲来時をiphoneの動画で実況放映したひまわりさんの映像
は、1000名のアクセスがあったという。深夜に千葉から車で駆けつけた30
代の夫妻は1万円のカンパを置いていった。夜明け頃には六本木で飲んでいると
きツイッターで知ったという若い人達が駆けつけてきた。そして午前から午後に
かけてテントを訪れた人は100名を超える。
  夜はテント前に30人以上の人達が集い、議論をしたり歌を歌ったり、ギター
 を弾いたりと遅くまで交流が続いた。
 こんなにも多くの人がテントを守ろうとしている。福島の女達の想い、魂が刻
まれたテントひろばに繋がりながら、脱原発への運動を広げていこうとしている。
テントに集う人達が多くなればなるだけ、右翼や権力は手出しをできなくなるだ
ろう。
 経産省は明日にも、植栽を置くなどの新たな行動に打って出るかもしれない。
12日にそう言い残していったそうだ。テント運営会議は急遽、14日午前10
時をメドに結集を呼びかけている。そして経産省にあの鎖を撤去するよう申し入
れる予定である。国有地という公共空間を私物化しているのは経産省である。例
えば、あのトラブル停止中であった玄海4号をなんのテストもなしに、九電や佐
賀県知事のヤラセ構造そのままに住民の意思を全く無視して再稼働させた、その
お墨付きを与えた経産省こそ、原子力村による私物化を推進している。
 それに抗してテントひろばは益々多くの人々の意志と想いをつなげ、表現して
いく場として、公共空間としての実を備えてきている。
経産省は退け!テントひろば存続しなければならない!人々のために。
                             (文責 Y・T)
 
 
★3.メルマガ読者からの講演会・集会のご案内4つ
 
 イ.11/19川根眞也先生講演会
 
  「子ども達を放射能から守ろう~内部被ばくを避けるために」
 
 ☆日  時 11月19日(土)13時30分~15時30分(受付13時15分~)
             講演会の後に質疑応答の時間もとります
  ☆場  所 かながわ県民センター301号室(定員90名)
  ☆参加費 500円(大人1名)
  ☆参加希望の方は申込みフォームを用意しましたので、
    そちらから申し込みをしてください。
   折り返し確認のメールを送ります。
   お子様連れの方は、合計人数をご記入ください。
   (なお、保育の準備はありません)
  ☆申込フォーム
     https://docs.google.com/spreadsheet/viewform?formkey=dG9PWnMzQWRiNTFjTklPcUZJUEI1Nnc6MQ
 
  ☆主  催 川根先生講演会準備委員会 
  ☆問い合わせ先 藤内 k616tounai@gmail.com
 
 
 ロ.11/19どうする東京都内で~震災と原発の廃棄物処理~
           廃棄物処分場問題全国ネットワーク
                  共同代表 藤原寿和
 
   日  時:11月19日(土) 13:30~16:00
   資料代:500円
   会  場:たんぽぽ舎5F
           〒101-0061 東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5F
                     TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
                      HP http://www.tanpoposya.net/
 
 5月に下水処理汚泥の焼却灰から高濃度の放射能が、7月には一般廃棄物の焼
却灰からも放射能が検出、自治体の通常業務に大きな影響が出はじめました。
放射能汚染された廃棄物焼却による汚染拡散の不安や疑問の声が出ています。
東京都は11月3日 都民の声を聞くことなく岩手県宮古市の災害廃棄物1万1000
トンの受け入れを開始しました。
 日本の人口の十分の一が暮らす大都会東京、震災と原発の廃棄物処理による土
壌、水、大気の汚染。都民の不安と責任。
 まず現状を知り、叡智を結集せねばとの思いの集会です。
 ぜひ、お誘い合わせ ご参加下さい。
 
 共 催:止めよう!ダイオキシン汚染 東日本ネット (連絡先03-3982-1498)
         水銀汚染検証市民委員会(連絡先 03-3915-1612)
 
 
 ハ.11/22<講演会のお知らせ>
 
   ドイツ「緑の党」連邦議会議員ジルビア・コッティング=ウールさんを
   招いて~緑の政党から発信!「脱・原発」
 
 日 時:11月22日(火)18:30~20:30(開場18:00)
 会 場:柏中央公民館4階 集会室1・2
     (柏市柏5-8-12  04-7164-1811 JR・東武線柏駅東口より徒歩10分
      柏市役所隣の教育福祉会館と同じビル)
 講 師:ジルビア・コッティング=ウール氏(ドイツ「緑の党」連邦議会議員)
 
  ~市民の力強い運動とそれを議会に持ち込む政党があれば脱原発は実現できま
  す。~(3.11震災後 5月の日本訪問での発言より)
 
 資料代:500円 高校生以下無料
 主 催:みどり千葉
 協 力:みどりの未来 http://www.greens.gr.jp/
 <お問い合わせ>みどり千葉 共同代表 武笠紀子 090-9365-9608
 
 
 ニ.11/23「種の会」学習会
 
 チェルノブイリ事故以来24年間、原発の危険性を指摘し、原発のない社会を築
く提言をし続け、食品の放射能汚染を測り続けてきたたんぽぽ舎の山崎さんにお
出で頂き学習会を開催します。
 これまで明らかになってきた事実を、チェルノブイリで起こったことに照らし
てみたとき福島では、日本ではどんなことが起こると考えられるのか。それを可
能な限り防ぐにはどうしたらいいのか。私たちには何が出来るのかを考えていき
たいと思います。
 
 「放射能被害に立ち向かう」…チェルノブイリ・福島・脱原発…
 
 講師 たんぽぽ舎 山崎久隆さん
 日時 11月23日 1時45分~4時45分
 場所 北浦和公民館 北浦和駅東口から徒歩10分
                   (中仙道を大宮方面に進み二つ目の信号を右折直進)
  主催 種の会 連絡先佐藤みつ子 washiko-m@jcom.home.ne.jp
 
 
★4.田中正造語録から考えるフクシマ。
   国策被害「足尾」と酷似、見えない毒・情報隠し
   「民を殺すは国家を殺すなり」
   「真の文明は山を荒さず 川を荒さず 村を破らず 人を殺さざるべし」
   反原発の哲学者「経済より倫理必要」
 
 東京電力福島原発事故後、足尾銅山鉱毒事件の展示施設に足を運ぶ人が増えて
いるという。鉱毒と放射能の違いはあれ、それを撒いた加害企業は政府と親密で、
被害住民は塗炭の苦しみを強いられた。1世紀以上の時間を隔てながらも、両者
は酷似している。足尾事件で闘いの先頭に立った政治家、田中正造は命を賭けて
政府を糾弾した。その言葉と歩みはいま、私たちに何を伝えるのか。
 「己の愚を知れば即ち愚にあらず、己の愚なることを知らなければ是が真の愚
である。民を殺すは国家を殺すなり、法を蔑にするは国家を蔑にするなり、人が
自ら国を殺すのである」(「田中正造之生涯」=大空社より。原文は旧字)足尾
鉱毒事件を告発した政治家田中正造は一九〇〇(明治三十三)年二月十七日、衆
議院でこう大演説をぶった。その四日前、鉱毒被害に苦しむ農民たち約二千五百
人が警官隊と群馬県佐貫村(現在の明和町)で衝突。この「川俣事件」について、
政府に抗議した。〇一年に議員を辞職し、被害住民救済を訴えるため、明治天皇
に直訴を試みたが、失敗。その後も渡良瀬川の洪水防止を名目とした遊水地建設
の反対活動を続けたが、一三年に七十一歳の生涯を閉じた。
 当時、政府が鉱毒被害封じ込めを図ったのは銅生産が「国策」だったため。
 原子力発電を国策として推進し、大事故後も再稼働方針を揺るがさない現代と
共通する。「世の中に訴へても感じないと云ふのは、一つは此問題が無経験問題
であり又た目に見えないからと云ふ不幸もございませう」(同)「先づ鉱毒で植
物が枯れる。魚が取れぬ。人の生命が縮まる」「銅山に毒があれば動植物に害を
与へると云ふことは古来学者の定論で、農商務の官吏が皆正直でさへあれば其れ
で宜しいのである」「銅山の毒が何に障るかと云ふ位の事は分かり切つて居るの
に、農商務省が分からぬと云ふは不思議千万」(同)この言葉はすべての情報を
開示していない現在の原子力安全・保安院や東電にも当てはまる。(略)
 閉山した足尾銅山周辺では、いまも少量の鉱毒が流出し続けている。今年三月
十三日、地元紙に一つの記事が載った。栃木県日光市にある古河機械金属足尾事
業所の源五郎沢堆積場が、東日本大震災の地震の余波とみられる地滑りで崩れ渡
良瀬川に有害物質が流入したという記事だ。(略)
 NPO法人・足尾鉱毒事件田中正造記念館の島野薫理事は「堆積場や千二百キ
ロに及ぶ廃坑の坑道からも、有害物質が流れ続けている。足尾銅山の公害は、い
まだに終わっていない」と話す。田中正造の研究を続ける熊本大の小松裕教授
(日本近代史・思想史)は「足尾鉱毒事件と今回の原発事故の構図があまりにも
似ていて、本当にびっくりした」と語る。約百年前の正造の言葉を伝えたくて、
九月に「真の文明は人を殺さず」(小学館)を出版した。(略)
 政府方針の裏付けしかしない”御用学者”たちもいた。足尾鉱毒事件では「銅
山から出るのだから銅中毒に違いない」という説が主流だった。その中で、帝国
大学医科大学(現在の東大医学部)の林春雄助教授がただ一人、「複合汚染」を
疑った。(略)
 ところが、林助教授は複合汚染説を提唱した直後、文部省(当時)にドイツ留
学を命じられた。(略)
 北海道で反原発活動を続ける哲学者、花崎皋平さんは「日本社会における倫理
観の欠如」を問題の背景とみる。「唯一の行動規範は経済による欲望の充足。欲
望のまま、科学技術で何でもやっていいと国策で突き進み、足尾鉱毒事件や福島
原発事故を引き起こした」原発は半減期が数万年もの放射性物質を生む。放射性
廃棄物の処理技術は確立していない。潜在的な核武装でもある―。ドイツ政府は
宗教者が加わった「倫理委員会」でこうした論議を重ね、脱原発にかじを切った。
「現段階では、人間には原子力は扱えない。いくら技術があってもクローン人間
をつくってよいのかという話と同じで、倫理的な観点が必要」と花崎さんは話し、
正造の残した言葉を引いた。
 「真の文明は山を荒さず 川を荒さず 村を破らず 人を殺さざるべし」(田
中正造の日記)(2011.11.9東京新聞『こちら特報部』より抜粋)
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1247】
                               転送歓迎
 
         ◆ 地震と原発事故情報 その232 ◆
         4つの情報をお知らせします(11月13日)
 
 
【編集部より】
 最近、原稿がたくさん寄せられて嬉しい悲鳴をあげています。本紙は日刊が
原則でしたが、原稿が多い日は「朝刊」と「夕刊」にわけて、1日2回発信し
ますのでどうぞ宜しく。
 
★1.11月18日(金)第8回 役立つ反原発基本講座
     「PPSから反原発を考える」
     電力会社の電気は買わない-反原発とPPS
★2.福島原発震災は既に「地球被曝」に達している
     ―― 続、臨界の可能性
★3.<テント日誌 11/11(金)>
     雨の中、1300人で経産省包囲「人間の鎖」完成
        ―― 経産省前テントひろば 62日目 ――
★4.メルマガ読者からの講演会・集会のご案内
 イ 東海第2原発の再稼動中止と廃炉を求める署名
 ロ 富山市で12/11「頑張ろう!さようなら原発1000万署名」集会
 
 
 
★1.11月18日(金)第8回 役立つ反原発基本講座
     「PPSから反原発を考える」
     電力会社の電気は買わない-反原発とPPS
 
○経産省もPPS
 自治体や企業の高圧利用者(50kW以上)が利用する電気は、電力会社
(一般電気事業者)以外の特定規模電気事業者(PPS:Power Product Supplier)
から自由に購入できます。
 電気の消費量全体の63%を占める利用者が、PPSから購入できます。現
在の普及率は3%ほどで、それほど例は多くありませんが、自治体、経済産業
省などの政府機関、そして民間で購入を実行しています。
 購入方法は簡単で、特別な設備は必要としません。そして、実際に購入して
いる例からは、電気料金が10%前後か、あるいはそれ以上安くなっていま
す。
 電力の自由化は世界の趨勢ですが、日本ではなかなか実現しませんでした。
でも、少し風穴が開いたようです。
 
○PPSは経費削減
 PPSの電気を多くの自治体で購入し、経費を削減させましょう。電力会社
の電気は、原発由来が含まれています。原発でないPPSの電気、そして自然
エネルギーによるものならばベストです。
 さあ、なぜPPSは普及しないのでしょうか、妨げるものは何で、誰なので
しょうか、そして、どうすればいいのでしょうか。
 
(反原発自治体議員・市民連盟 発行 反原発パンフ(1)『電力会社から電
気を買わない方法』より)
 
 
11月18日(金)
18:00分 開場/18:30分 開会
参加費 1000円(資料代含)
会 場 スペースたんぽぽ(議員・市民連盟入居のビルの4階)
話す人 大沢 豊(立川市議)
    布施哲也(議員・市民連盟)
主 催 反原発自治体議員・市民連盟
 
立川市は電力会社から電気を買いません。
経産省も、資源エネルギー庁も、文部科学省も、原発推進省庁は原子力発電所
の電気は、買いません、使いません。
原発-PPS=発送電の分離
発送電の分離は廃炉への一歩
 
 
★2.福島原発震災は既に「地球被曝」に達している
     ―― 続、臨界の可能性
 
                         たんぽぽ舎 山崎久隆
 
 11月3日になり、東電は臨界の可能性を否定し、検出されたキセノン13
5などの短寿命核分裂生成物はキュリウムの自発核分裂により生成されたもの
との見解を明らかにした。だからどうしたというのが感想だ。
 
 臨界ならば核分裂により生成されるキセノンの濃度が1万倍ほど高いはず、
という程度の話で、核分裂が「臨界状態にある」か「自発核分裂であるか」の
違いであって、核分裂反応そのものは起きている。もちろん10,000分の1なら
ば安全、というわけでは無い。
 
 臨界問題は最初から、冷温停止が完了するかどうかの文脈で語られているの
がそもそもおかしい。冷温停止というのは核燃料の温度が摂氏100度以下に
なることを言うのだが、そもそも健全な燃料集合体と原子炉についての概念で
あり、溶け崩れて圧力容器の外に飛びだしているウランなどの固まりを指して
言うべき概念ではない。
 
○中性子線の発散
 
 圧力容器や格納容器が健全では無いということは、常に水が抜ける、あるい
は蒸発するなどで無くなってしまう可能性が飛躍的に高いので、いつでも
100度以上の温度に上がってしまう恐れがある。冷温停止状態を維持すべき
工学的安全設備が無いのに、年内冷温停止という目標だけが勝手に付けられて
いる。
 
 はっきり言ってメディアの無知につけ込んでいるだけじゃないか。
 
 彼らの主観的(恣意的とも言う)な冷温停止達成のためには、崩壊熱の徐熱
曲線が滞りなく下がっていなければならないわけだが、臨界状態になったとし
たら、あっという間に温度が急上昇し、さらに大量の核分裂生成物が追加放出
されるので、冷温停止どころか避難区域が拡大しかねないことになる。
 
 「臨界状態」という言葉で思い起こすのは、東海村のJCO臨界事故だ。
 
 容器に密着するようにしていた作業員2人は大量の中性子線を浴びて亡くな
った。その核分裂は、わずか1ミリグラムのウラン235によるものとされて
いる。
 
 福島第一の各原子炉にはトン単位でウラン、プルトニウムが存在している。
その数百万分の1(1キログラムのウランやプルトニウムが臨界に達したら
JCOの100万倍に相当する)でJCOが再現される。もちろん炉心に人が
居るわけではないが、原子炉圧力容器の底が抜け、格納容器も破壊され、コン
クリート建屋もぼろぼろで、最も遮蔽能力の高い水からも露出している可能性
のある溶融燃料が臨界になれば、温度上昇もさることながら、大量の中性子線
が敷地内に発散する危険性があるのだ。
 
○事実上チェルノブイリと同じ
 
 臨界とは、中性子が周辺から飛んできて、ウランやプルトニウムが捕獲し核
分裂反応が連鎖的に起きている状態を言う。自発核核分裂とは、外から中性子
が衝突して捕獲されなくても、質量の大きい不安定なキュリウムやアメリシウ
ムやカリフォルニウムなどが自分で核分裂することを言う。
 
 どっちも核分裂を起こしていることに変わりは無く、その際には中性子線を
はじめとする放射線と核分裂生成物を生じる。違いは量の多さだけだ。(もう
ちょっと違いはあるが大した影響は無いので割愛)
 
 久しぶりにテレビに出てきた原子力ムラの住人の炉物理学者は「自発核分裂
は常に原子炉では起きている現象」などと言うが、普通の原子炉と福島第一の
溶融原子炉を一緒くたに論じている。呆れたものだ。それならばJCO臨界事
故も「臨界は原子炉で普通に起きていることだから問題ない」というのだろう
かこの人たちは。
 
 要は、遮蔽があるか、コントロールできているかいないか、核分裂反応が何
処で起きているか、なのだ。
 
 実際にはコントロールは全く不可能だ。溶融した燃料を全部回収しない限
り、キュリウムもアメリシウムも常に自発核分裂を続けている。止めようがな
い。中性子の捕獲による核分裂ではないので、中性子を吸収する能力があるホ
ウ酸も効かない。
 
 何処で起きているかもわかっていない。圧力容器の中に限定されるのだった
らまだしも、格納容器あるいはそのさらに下となれば、実質的に遮蔽不能だ。
高分子化合物(樹脂など)を大量に含む冷却水を投入して表面を固めるか、ホ
ウ酸を土嚢にして回りじゅうに積み上げあるかくらいしか対策は無い。自発核
分裂自体は大量の熱は出さないが、核分裂生成物は出てくるし、中性子線も出
てくる。キセノンだけで無く半減期が極めて短いヨウ素の同位体や食品汚染で
問題になったヨウ素131も出る。対策は極めて難しい。密封すれば冷却でき
ず、冷却しようとすれば汚染物が出てしまう。
 
 自発核分裂であっても程度の問題であり、とりわけ原発で作業をしている
人々にとっては極めて危険なことには変わりが無い。
 
 そのことを定量的に解説したテレビは11月3日以後も皆無だった。
 
○収束の見通し無し~「地球被曝」に達した福島原発震災
 
 何処からでも良いから、収束できる能力のある人を呼んできて欲しい。
 
 世界はとっくに怒り始めている。日本への円高攻勢も無関係とは言えないの
だろう。ソ連が崩壊した原因もちゃんと考えた方が良い。東欧諸国が一斉に反
旗を翻したのは何故か。チェルノブイリ原発事故で被害を受けた国の立場から
福島原発震災を見る必要な段階になっている。チェルノブイリ原発事故は「地
球被曝」だった。今回の福島原発震災も既に「地球被曝」に達しているのだ。
 
 
★3.<テント日誌 11/11(金)>
     雨の中、1300人で経産省包囲「人間の鎖」完成
        ―― 経産省前テントひろば 62日目 ――
 
  11月11日、今日は朝から冷たい雨が降り続く。誰もが今日の夕刻からの
アクションを気遣っている。淡々とした時間が過ぎていく。
 午後3時半頃から続々と人が集まりはじめる。4時にはテント前は雨の中人
だかりでいっぱいに。そしてそこから新橋、有楽町、虎ノ門、東電前、文科省
前へとビラまき情宣に繰り出していく。霞ヶ関一帯に、宣伝カーで訴える声が
アチコチから聞こえてくる。
 5時半ともなると、もう待ちきれないかのように、テント前で集会が始ま
り、人だかりができ、千葉や神奈川の人達が居住地での放射能問題を訴える。
実行委員会で用意された首から提げるプラカードを配り歩く。正門前はもう郵
政の前まで人が並んでいる。
 6時過ぎて正門前の集会が始まる頃には、もう半分以上包囲の列が並び、さ
らに地下鉄の出口からはひっきりなしに人が上がってきて列に加わっていく。
何人もの発言、山本太郎さんの挨拶や制服向上委員会の歌唱があり、いよいよ
7時5分に手を結び合っての人間の鎖!完全に繋がった!人々の力で経産省の
邪な動きを封じこめ、全原発の停止ー廃炉へ!
  雨の中、9月11日に引き続いて、1300名の人々による人間の鎖の大成
功!テントは丁度2ヶ月である。感慨もひとしお、というところ。
 警視庁のレッカー車の出動には、瞬時、撤去への出動か、との危惧もよぎっ
たが、ほどなく退散していき、あとは2つのテントで大交流会。遅くまで話は
つきない・・・。
                                  (文責 Y・T)
 
 
★4.メルマガ読者からの講演会・集会のご案内
 
 イ 東海第2原発の再稼動中止と廃炉を求める署名
 
 11・8 東海第2原発の再稼動中止と廃炉を求める
 署名簿提出行動取り組み行われる
  第1次提出、51,435筆に込められた熱い想い
 
                     脱原発ネットワーク茨城 坂本
 
 11月8日、第1次(中間)の「署名簿」提出が20団体、60人で行われ
ました。
 この行動は東海第2原発の稼動中止と廃炉を求める実行委員会 相沢一正さ
んと新日本婦人の会茨城県本部 間宮孝子さんの2陣営と木戸田四郎、田村武
夫の11名の茨城大学名誉教授団で行われ、脱原発ネットワーク茨城のメン
バーは、つくば・土浦からバスをチャーターして17名の参加となりました。
 
 第1次の署名簿総筆数は 51,435筆(内実行委員は41,329筆)でした。
 
 5万人以上の熱い想いにもかかわらず、橋本昌知事は出てこずに代行で原子
力安全課の課長の受け取りとなり、多少の不満感は残ったものの、翌日の地方
新聞にも掲載され、手ごたえも感じております。
 
 第2次は2012年1月、第3次最終は4月の予定です。
 
 引き続き、ご協力を宜しくお願い致します。
 
 
 ロ 富山市で12/11「頑張ろう!さようなら原発1000万署名」集会
 
 たんほぽ舎・メルマガご担当者さま
 
 脱原発へのご奮闘、大変おつかれさまです。
 さて、下記のように、富山市で12/11「頑張ろう!さようなら原発1000
万署名」集会(仮称)」全国アクションの一貫としての講演会がありますの
で、ご案内いたします
(メルマガにご掲載いただければ、と思います)。
 
●「志賀とフクシマを結ぶつどい―子や孫の命を守るために」富山集会
*12月11日(日)1330~1630 
*写真展示 「フクシマ・ゴーストタウン」「写真で見る電力会社の歴史」 
 
*講師
  ・志賀原発現地から 多名賀哲也さん
   (元能登原発差し止め訴訟原告団事務局長)   
  ・フクシマ現地ルポ  根津進司さん
   (ジャーナリスト『フクシマ・ゴーストタウン』の著者)
    http://www.hanmoto.com/bd/isbn978-4-916117-95-3.html
  ・東京、神奈川の子ども達も被曝している
   首都圏から避難するお母さんの報告
 
*場所 富山市湊・サンフォルテ研修室・資料代千円。
  詳細は集会ブログでご覧下さい http://atompluto.blog.fc2.com/
たんぽぽ舎です。【TMM:No1248】
                               転送歓迎
 
         ◆ 地震と原発事故情報 その233 ◆
         4つの情報をお知らせします(11月13日)
 
 
【編集部より】
 最近、原稿がたくさん寄せられて嬉しい悲鳴をあげています。本紙は日刊が
原則でしたが、原稿が多い日は「朝刊」と「夕刊」にわけて、1日2回発信し
ますのでどうぞ宜しく。
 
 
★1.「11.11たそがれの経産省キャンドル包囲『人間の鎖』アクション」
   の大成功を
   「全国から電力会社・経産省を包囲しよう!12.11デモ(仮)」
   につなげよう!!
★2.いよいよ明日。
   「お母さんお父さんのための保育付き講座」連続講座2回目のお知らせ
★3.<テント日誌 11/12>
     波乱と緊迫の一日/経産省・警察・右翼との対峙
     ―― 経産省前テントひろば 63日目 ――
★4.原発ゴミ地層処分は、技術も未完(トイレなきマンション)
     廃棄物封じの候補地は白紙
     福島原発廃炉は30年以上、前例のない難事業
 
 
 
★1.「11.11たそがれの経産省キャンドル包囲『人間の鎖』アクション」
   の大成功を
   「全国から電力会社・経産省を包囲しよう!12.11デモ(仮)」
   につなげよう!!
 
○花金、しかも雨と言う最悪のコンディションの中、9.11を大きく上回る
熱気と質をもって、「11.11たそがれの経産省キャンドル包囲『人間の鎖』ア
クション」は成功理に、しかも警察権力に一指も触れさせぬ形で打ち抜かれま
した。
 
○9.19を過ぎれば福島原発震災に対する国民の怒りも収まるだろうと高を
括っていたかどうかは判らないが、この日示された人々の怒りとその持続性は
経産省をして度肝を抜かせた事は確実でしょう。事実その翌日、経産省は警官
50名以上を従えて、あろうことか福島原発震災に怒れる人々の共有財産であ
る「経産省前テントひろば」の敷地と道路の境界のポストを上げチェーンバリ
カーで囲み「テントひろば」を鉄の鎖で封じ込めようとしたのです。あたかも
「人間の鎖」で包囲された経産省のその報復であるかのように。
 
○経産省、そして各電力資本はこうした高まる人々の「反原発」の声にも関わ
らず、決して停止中原子炉の再稼働を諦めようとしません。そうであるなら
ば、私達は11.11の更に数倍の大きな声をもって、経産省そして各電力資
本に対して、原発立地の人々との固い連携をもって私達の怒りの継続性とその
質的高まりを示し、停止中の原発の再稼働を絶対に許さないという意思を示め
そうではありませんか!
 
○「11.11たそがれの経産省キャンドル包囲『人間の鎖』アクション」に集ま
られた皆さん、そして諸事情から参加できずもネットや様々な形で支援してい
ただいた皆さん。次月12月には「全国から電力会社・経産省を包囲しよう!
12.11デモ(仮)」に文字通り全国から集まりましょう!
 
「全国から電力会社・経産省を包囲しよう!12.11デモ(仮)」(予定)
 
☆12月11日(日) 午後1時、東京・日比谷公園に集合、集会開始
☆午後2時、デモ出発。東京電力を始め、日比谷、有楽町、東京駅、大手町に
 散在する各電力会社までデモ-包囲
☆4時半頃、経産省を包囲デモ
☆翌日、各省庁・電力会社に対して省庁交渉及び申入れ行動を行う
 
※上記スケジュールは、あくまでも予定です。詳細が決まり次第報告いたしま
す。
 
 
★2.いよいよ明日。
   「お母さんお父さんのための保育付き講座」連続講座2回目のお知らせ
 
 スペースたんぽぽでは、「お母さんお父さんのための保育付き講座」を開催
しています。
 
 これまで4回開催してきましたが、明日14日(月)は、連続講座の第2回
目、講師はたんぽぽ舎人気講師の原田裕史さん。お母さんが幼稚園のお迎えに
も間に合う午前中の時間帯での開催です。
 
 第1回目に参加者から、「給食が不安!」の声が多数あがったので今回は、
「板橋区子どもを被ばくから守る会」を通じて幼稚園や行政と実際に直接交渉
してきたPTAのお母さんが特別参加。
 
 ご自身の経験を語り、皆さんからの質問にも答えてくれることになりまし
た。小さなお子さんを、保育園や小学校に通わせているご家庭の不安に寄り添
える講座ですので、お母さん、お父さんにかぎらず、子どもの被ばく問題と向
き合いたい方のご参加をお待ちしています。
 
 連続講座ですが、今回だけの参加も歓迎です。
 
「お母さんお父さんのための保育付き講座」連続講座2回目
 
11月14日(月) 開場:10:00、開会10:30~12:00
講 師:原田裕史(たんぽぽ舎)
参加費:1000円(会場代、資料代、講師謝礼などを含みます)
 
詳しくはこちら→ ブログ http://tanpopokouza.blog.fc2.com/
保育のお申し込みはこちら→ http://form1.fc2.com/form/?id=703905
 
※12月は戦う小児科医、山田真さんのスペシャル講座を予定しています。
 
 
★3.<テント日誌 11/12>
     波乱と緊迫の一日/経産省・警察・右翼との対峙
     ―― 経産省前テントひろば 63日目 ――
 
 11/11キャンドル包囲「人間の鎖」から一夜明けた12日は、経産省・
警察・右翼が「テントに襲いかかる」とでもいう程の波乱と緊迫の一日だっ
た。
 
 午前11時、経産省役人9名が、制服警官30名・私服20名同行でテント
に来て、 宣言後、敷地と道路の境界のポストを上げチェーンバリカーで囲
う。「人間の鎖」で包囲された経産省が、テントを鉄の鎖で封じ込めようとし
てるかのように。設置理由の説明要求にも一切応じず、チェーンに「居座り座
り込み禁止」の紙をベタベタをつり下げる。その間全部で30分弱。このとき
の様子を、街カフェTVのFさんが放映。
 午後からはこの報を聞いた人々が続々とテントを訪れる。平日にもかかわら
ず50名に達する。鎖には「原発いらない」のポスターが貼り巡らされてい
る。
 
 午後5時半頃、真言密教のお坊さん(女性)が呼びかけてできたグループ、
「混沌の首」の8人が訪れ、記帳・カンパの後、原発・放射能から人々を守る
という趣旨の祈り(踊り?)を捧げる。その後石橋上人がこのお坊さんと話し込
み、共鳴し合うところが多かったそうな。「宗教共闘」の成立か?!
 
 午後8時過ぎに、右翼と警察がテントに襲来。右翼は大宮と川崎の2団体、
30名程。
 
 警察は制服・公安合わせて50名程。右翼と公安数名がテント内に侵入。テ
ント前は右翼と警察が固めて外から近づけないような状態に。この緊迫した状
態は2時間近く続く。午後10時頃漸く退散。その頃には急遽駆けつけた仲間の
人々も40名程に。
 
 いつものことながら、右翼は原発についての知識も考えもなく、ただただテ
ントは要らない、撤去しろの一点張りで、議論にならない。情報によれば、右
翼の「テントは迷惑だ」焚きつけるように言ったのは経産省消費経済政策課長
補佐の山村直弘なる人物だとのこと。
 
 これからも繰り返されるであろうことを思い、明日からの態勢を考えよう。
 
 
★4.原発ゴミ地層処分は、技術も未完(トイレなきマンション)
     廃棄物封じの候補地は白紙
     福島原発廃炉は30年以上、前例のない難事業
 
○岐阜県瑞浪市の山中にある日本原子力研究開発機構の「瑞浪超深地層研究
所」。ここでは深く穴を掘り、岩盤の強さや地下水の成分、流れを調べてい
る。使用済み核燃料など高レベルの放射能を持つ核廃棄物を地下深くに長期間
保存する「地層処分」の技術開発が目的である。(略)
 
○本物の核廃棄物を使って実験するわけにもいかず、十分なデータが取れない
のが現状だ。高レベル廃棄物は、法律で地下三百メートル以上の深さに、飛散
や流出を防ぐ手だてを講じた上で最終処分することが決まっている。ただ、法
制定から十年以上たってもその実例はない。(略)処分の手だてを持たないゆ
えに、原発は「トイレのないマンション」に例えられる。
 
○廃炉では、問題はさらに深刻だ。(略)日本で唯一、廃炉を成し遂げた茨城
県東海村の動力試験炉(JPDR)の例では、がれきなどの低レベル廃棄物千
六百七十トンは元の敷地の地下に埋めた。だが、解体した炉など二千百トン
は、三十三センチもの厚みがある遮蔽容器やドラム缶に詰め、専用の倉庫で眠
ったままだ。原子炉などは地層処分が求められる高レベル廃棄物ではないが、
それでも行き場がない。「三十年以上要する」(原子力委員会)という福島第
一原発の廃炉。それは間違いなく、前例のない難事業となる。炉心が溶融した
り、建屋が爆発で吹き飛んだりした炉が四つ。使用済み核燃料は三千百八体。
 
○汚染された瓦礫は、回収されたものだけでコンテナ九百個分にも上る。原子
炉を解体する段になると、今度は溶け落ちた核燃料と制御棒など炉内構造物が
混ざった「核のゴミ」との闘いが始まる。それぞれが、がれきとは桁違いの放
射能にまみれ、現行法が想定していない廃棄物だ。地層処分の技術確立は道半
ば、候補地は白紙。そんな中でどうやってゴールにたどりつくのか。先は見え
ないが、それでも道を探し出さなければ、事故は終わらない。(略)
 
                   (東京新聞11月10日より抜粋)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1246】
                           転送歓迎
 
         ◆ 地震と原発事故情報 その231 ◆
         5つの情報をお知らせします(11月12日)
 
 
 ★1.テントから視えるこの国この時代
    11月11日経済産業省を取り囲む人間の鎖行動に参加して
 ★2.11月11日経産省を包む人間のくさり報告
    前段活動で"原発なしで電気は足りる"ビラ2500枚を配布し、
    宣伝カーでも周知活動
 ★3.◎デモは初めての母と共に参加して◎ 
    11.11 たそがれの経産省キャンドル包囲
    「人間の鎖」アクション感想
 ★4.「脱原発の鎖経産省囲む」(東京新聞より)
 ★5.11月11日~12月11日『原発再稼働反対月間@
    経産省前テント』が始まります。
 
 
★1.テントから視えるこの国この時代
   11月11日経済産業省を取り囲む人間の鎖行動に参加して
 
                     乱 鬼龍(川柳作家)
 
 11月11日は、あいにくの雨でもあり、平日の夕方からということもあり、人の
集まりは、どうだろうかと思って、仕事を終え急ぎかけつけたが、PM6時、6時
半、7時―と時間がたつにつれて、どんどん人が集まってきて、結果的には1300
人と私の思っていたことを大幅に上まわる大結集だったと思う。しかもとても参
加意欲の高い人々ばかりであった。
 これは、福島そして全国の女性たちの連続する行動、テントを撤去せよと連日
のように押しかけてくる右翼及び警察権力の攻撃、といったことが重なり合って、
多くの人々が強い関心をもち、自分も参加したり、参加して意思表示をしなけれ
ばという熱い想いを抱いて、続々と結集してきた結果であると思う。
 この結集の力を、さらに前進させるためにも私たちはテントを維持し、ここを
結集軸として福島をはじめとする全国の人々と連帯し、戦いを継続し、発展させ
よう。
    "常在戦場テントに集う心意気"
                      2011年11月11日夜記
 
 
★2.11月11日経産省を包む人間のくさり報告
   前段活動で"原発なしで電気は足りる"ビラ2500枚を配布し、
   宣伝カーでも周知活動
                           柳田真
 
イ.11月11日(金)の経産省を囲む人間のくさり(第2回)は成功できたと思う。
1300人の参加は前回(9/11)と同じだが、雨の中の参加であること(1~2割は
減るのが普通。たんぽぽ舎にも雨天は中止か?の問い合わせ電話あり)、なによ
りも強い参加意欲+原発廃止の意欲を持った人々の自主参加である点が大きい。
たんぽぽ舎も全力で参加をよびかけ貢献できた。
 
2 11日(金)の午後6:00の人間のくさりの前段に1時間余りにわたり40人
(8班×5人)で、ビラまきとマイク宣伝活動をおこなった。(あわせて宣伝カ
ー数台で走りまわりアピールした)ビラの中味は原発なしで電気は足りる―公開
データが証明=全国電力設備データは原発54基がゼロでも電気は大丈夫を示して
いるという図表と説明文。(もう片面は経産省テントの闘いの歴史と11月~12月
アクションの掲載)
 全国の発電設備は2億8172万kwあります。(火力・水力・自家発電・原子力
の4つ)
ここから原発54基分=4896万kwをぬいて、2億3276万kwあります。2010年の
10社の最大電力は1億7775万kwです。かなりの余力があります。
原発なし(ゼロ)で、"電気は十分足りる"のです。
 地震・余震が心配。今動いている11基を止めて。定検後の再稼働反対!原発大
惨事を心配しなくてすむ社会へ、
 宣伝活動は有楽町駅(2班10人)新橋駅(2班10人)東電前(1班)日比谷公
園周辺(1班)経産省や文科省周辺(1班)など。計8班が大型マイクを使い、
手製のノボリを立てビラをまいた。
 
●11/11経産省包囲-人間の鎖の様子を動画で見ることができます。
  イ 11/11の岩上チャネルの映像です。
   http://www.ustream.tv/recorded/18445037
 ロ asahi.comから
   http://video.asahi.com/viewvideo.jspx?Movie=48464141/48464141peevee432297.flv
 ハ 11/11人間の鎖・たんぽぽ舎・合唱隊
   http://www.youtube.com/watch?v=CycZNu70DXI&feature=share
 
 
★3.◎デモは初めての母と共に参加して◎ 
   11.11 たそがれの経産省キャンドル包囲
   「人間の鎖」アクション感想
                  たんぽぽ舎 ボランティア 唐木
 
 まずは冷たい雨が降り注ぐ悪天候の中、参加者のみなさん本当におつかれさま
でした!
 山本太郎さんや制服向上委員会の登壇もあり1,300人もの参加で大成功に終わ
りました。
 今回の人間の鎖は2回目であり、経産省テントが誕生した9.11行動の成功を引
き継いでいます。また12.11までの「再稼働反対!全国アクション」へのスター
トでもあります。
 経産省と保安院が入った官庁をキャンドルやペンライトで取り囲む「たそがれ
のアクション」でした。私たちは再稼働の中止と全原発停止、さらには自主避難
者への賠償など、避難の権利の確立を求めました。
 昼間、雨は止む気配がなく平日の夜ということもあり、経産省一周を囲めない
かもしれないという心配の声もありました。しかしそれは参加者一人一人が自分
が行かなければ!と足を運ぶ理由になったようです。前回同様、無事に手と手を
繋いだ人間の鎖が完成しました。
 私は今回初めて抗議行動に母を連れて行きました。原発なんていらないという
気持ちがあっても今までただ見守っていた母。野田政権の原発推進、日に日に強
まる権力側の弾圧を娘から聞きようやく参加しました。彼女の一番の感想は参加
者のみなさんの姿に頭が下がるということ。こんなに冷たい雨の中、こんなに多
くの人が行動していることに衝撃を受けていました。自分はすっかり年老いた身
であり、雨の日にレインコートで立つ立場ではないと勝手に錯覚していたのに、
もっと大先輩が若い人たちと参加しているという事にただ驚いていました。それ
を見せられただけでも娘の私には満足でした。いくら家族に原発の話をしても分
かってもらえない人がたくさんいて、私もここまで来るのに8ヶ月かかりました。
 アクション自体は前回よりもバージョンアップして、参加者が楽しめる工夫が
たくさんありました。マイクアピールが隅々まで聞こえるように数カ所で行われ
たり、待機している間、退屈しないようにとドラム隊が演奏して回ったり、鎖が
完成した瞬間も参加者が同時に知ることができました。
 みんな雨に濡れない事より繋いだ手を少しでも長くアピールすることを優先。
レインコートを着た人もキャンドルやペンライトを照らそうと、かじかんだ手を
外に掲げていました。
 私たちの繋いだ手と手はとても温かく、人との繋がりを肌で感じることができ
ました。参加者の首に提げられた紙のバナーはこの日びしょ濡れで私たちの勲章
となりました。
 
 
★4.「脱原発の鎖経産省囲む」
 
「脱原発」を目指す市民団体のメンバーらによるデモが11日、東京霞が関の経済
産業省周辺であった。約千三百人が1周九百メートルの同省を囲んで手をつなぎ、
「人間の鎖」を作って原子力発電所の再稼働中止や停止を訴えた。
 市民団体などでつくる「再稼働反対!全国アクション実行委員会」が呼びかけ
た。福島第一原発事故から八か月のこの日、午後六時過ぎから雨の中を市民らが
続々と集まり、キャンドルを点灯した。
小学六年の女児の母は「事故が収束していないのに、他の原発を再稼働するなん
て正気ではない」と話した。(東京新聞11月12日朝刊掲載を抜粋)
 (なお、11日の「asahi.com」でも配信されました)
 
★5.11月11日~12月11日『原発再稼働反対月間@
   経産省前テント』が始まります。
 
 経産省前人間の鎖包囲を皮切りに、『原発再稼働反対月間@経産省前テント』
がスタートします。僕は13日のAPEC本番の日米首脳会談の原発輸出や沖縄辺
野古への基地移設に反対します。他の仲間は原発再稼働へのストレートな反対や
TPPにも反対します。みなさまも自分のテーマでの表現をぜひお願いします!
朝でも昼でも夜でも、いつも誰かが座り込みしている状態にできれば、その上に
色んなデモ、集会、ライブや上映会を組み合わせられるはずです。日曜以降もみ
なさんの座り込みと表現アピールをお願いします。
  アクション月間の詳細はtmblr.co/ZtOapwBiLfRC  (園良太)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1245】
                               転送歓迎
 
         ◆ 地震と原発事故情報 その230 ◆
         5つの情報をお知らせします(11月11日)
 
 
【編集部より】
 最近、原稿がたくさん寄せられて嬉しい悲鳴をあげています。本紙は日刊が
原則でしたが、原稿が多い日は「朝刊」と「夕刊」にわけて、1日2回発信し
ますのでどうぞ宜しく。
 
★1.続々届く-「11.11アクションに私も参加します」の声。
     本日は「雨天決行!」です。
     たんぽぽ舎の受け持ちは経産省北側になるので、正門北側に集合。
★2.「原発やめよう、再稼働阻止」のノボリ旗を10本も新調しました。
★3.日本じゃないみたい!
     巨大パペット3体と寸劇『東電モンスターをやっつけろ』!
     東電への追及シビアに!
★4.<テント日誌 11/10(木)>
     曇り空の下、穏やかに交流広がる  
     経産省前テントひろば 61日目
★5.「地震と原発事故情報」読者からのお便り
 
 
 
★1.続々届く-「11.11アクションに私も参加します」の声。
     本日は「雨天決行!」です。
     たんぽぽ舎の受け持ちは経産省北側になるので、正門北側に集合。
 
 いよいよ11月11日、「たそがれの経産省 キャンドル包囲『人間の鎖』
アクション」の当日となりました。東京地方は残念ながら雨ですが、典型的な
秋雨、100円ショップのレインコートで十分しのげる雨足です。当然、集会
は「雨天決行」。霞ヶ関、とりわけ経産省近辺は他の場所は突き抜けるような
秋の青空の日でさえ「暗雲立ちこめる」場所、このくらいの雨には負ける訳に
はいきません。
 昨日1部を紹介させていただいた「アクション参加アピール」、その後も
続々とメルマガ読者の皆様から寄せられていますので、その一部を紹介させて
いただき、今日のアクションの狼煙とし秋雨を経産省の悪代官諸共吹き飛ばし
ましょう!
 
(1)座間・I
 11月11日のキャンドル包囲「人間のクサリ」アクションに、座間からは
4人参加します。
 
(2)三多摩・H
 「原発なくても電気は確保できる」ー安藤多恵子さんの講座を聞いたもので
す。11日の経産省・人間の鎖行動へは三多摩からも友達3人と参加します。
 
(3)S.A
 いつもメールありがとうございます。
 11.11は、娘と二人で是非参加させていただきます。ただ、仕事が終わっ
てからですので18時30分を過ぎてしまうかもしれません。途中参加となります
がよろしくお願いします。
 
(4)S.Y
 11/11金 人間の鎖、18:00より参加、友人1人と。
 先日、福島へ行きました。たった数時間、郊外の公園での脱原発集会(全国
から1万人集まりました)に個人参加しただけでしたが、現地に行くと言うの
は遠くから考えているのとは違った実感を得るものでした。当地に踏みとどま
っていなければならない、踏みとどまりたいという切実な声をいくつも聞きま
した。
 保障でなく、賠償をという視点にもそうだったのか、と思いました。
主催団体どうしの長年の関係・経緯は大変にむづかしいものがあるでしょう
が、大きくは共闘の立場・精神をを持って貰いたいとどちらにも感じるこのご
ろです。
 
(5)A.K
 1名で参加します。
 以前、お伺いした際に資料・書籍を紹介して頂き、非常に勉強になりまし
た。事前連絡も無しでの失礼に、お忙しい中で対応していただき、ありがとう
ございました。
 
 
 
★2.「原発やめよう、再稼働阻止」のノボリ旗を10本も新調しました。
 
 ここ数日、たんぽぽ舎では毎日、Bさんを中心に11.11集会のノボリ旗
(タテ150cm、ヨコ44cm)の制作でにぎやかでした。
 「原発やめよう!」「再稼働阻止!」「原発輸出反対!」など多彩なノボリ
です。旗の色も黄色と白の2種。本日11日(金)4時からお目見えします。
ビラまき宣伝隊のノボリ旗に使われます。「人間の鎖」でも使われます。
                             (柳田 真)
 
★3.日本じゃないみたい!
     巨大パペット3体と寸劇『東電モンスターをやっつけろ』!
     東電への追及シビアに!
 
               (東電前アクション:セヴァン・モリモト)
 
○11月6日(日)東電前アクション初となるデモ行進が行われました。 あれ
だけの大事故を起こしたにも関わらず、東電には反省の色がまったく見られま
せん。 平均1000万以上の給料をもらう東電社員達の影で、とあるタケノコ
農家に支払われた賠償金は333 円。 東京タワーの高さじゃないんです
よ!!
 このような状勢を踏まえ、『もうアッタマきた!ふざけんな東電11.6デ
モ』は80% を越える降水確率 を見事に跳ね返し、東電の未来を暗示するか
のような曇天の下で賑やかに、かつ東電に対してはシビアに行われたのでし
た。
 
○常盤橋公園で行われた集会では、東電に対する訴えや脱原発に関する話はも
ちろん、東電の悪行をわかりやすく解説した視聴者参加型寸劇『ふざけるな東
電!東電モンスターをやっつけろ』も上演され、場をなごませます。そして、
すっかりおなじみとなった第五回脱原発アルゴリズム行進、今回も防護服を着
た現経済産業相枝野が張り切って行進していました。コースは常盤橋公園から
東京電力本社前を通り経済産業省正門前でゴールというもので、デモ隊の中に
は2mを越す3体の巨大パペット(人形)が建ち並び、東電社員や経産省の役
人達にプレッシャーを 与えました。
 
○これらのパペットは前日に行われた『脱原発ワークショップ~デモグッズを
作ろう編~』で作成されたもので、他にも参加メンバーによってお手製の楽
器、プラカード、ハンドペインティングによる横断幕などが作られました。そ
れらのグッズが参加者に配布され、リズムにのせた歌うシュプレヒコールなど
オリジナリティあふれるコールが合わさり、沿道にいる人達から拍手や歓声が
あがる場面もある大変雰囲気のいいデモになりました。しかし、東電本社前で
は笑顔も消え、『東電有罪!』と書かれた超巨大垂れ幕が垂れ下がると同時に
全員で「東電有罪!」のコール、東京電力に市民からの判決が下された瞬間で
した。
 
○「東電前アクションは今後も東電に対する責任追求の手を緩めません!一緒
に声をあげ続けましょう。」
デモの様子はYouTubeでもご覧いただけます。 http://youtu.be/EYjesPw7OPM
 
 
★4.<テント日誌 11/10(木)>
         曇り空の下、穏やかに交流広がる
      ―― 経産省前テントひろば 61日目 ――
 
  今日は一日中曇り空の下であったが、昨日の右翼・警察との緊迫した対峙状
態とは打って変わって、穏やかな空気の中で様々な交流が広がった一日であっ
た。テントは朝から夜までたくさんの人が詰めかけ、テント内はいつも満員で
あった。
  朝から初めての訪問者が多く、テントの電話にも多くの人から連絡があっ
た。とくに昨日の右翼・警察との対峙を気遣って駆けつけた人が多く、またテ
ントの健在を確認して落ち着く人も多かった。初めての方がテント内で話して
いると、新たにまた初めての方が訪れてスタッフのように勘違いして話しか
け、そうして話の輪がどんどん広がっていくという、新鮮な気分がそこにはあ
った。
  昼に全労連系の増税反対の財務省前抗議行動があり、11・11包囲行動の
ビラをまく。
 
  午後2時から園さん等若者の座り込みアクション。テント前の路上に横断幕
を並べ、時々マイクで通行人にアピールし(その声は霞ヶ関一帯に響き渡
る)、6時まで続けられる。
  ドイツTVからの取材もあり。
  中央のテントの前は色とりどりの反原発ポスターが貼り巡らされ、華やいで
いる。
  いよいよ明日、11・11は経産省キャンドル包囲「人間の鎖」だ。テント
を訪れる人ごとにそれを確認すると、みんな参加するという返事であった。大
いに頑張ろう!
 
 
★5.「地震と原発事故情報」読者からのお便り
 
 放射能被ばくは、一般的にはガンのことしか言ってませんが、ウラジミー
ル・バベンコさんの本によれば、そもそも免疫力が低下して、病気にかかりや
すく、なおりずらい、被爆がなければ、かからなかったいろいろな疾病にかか
って早死に若死にしている。また、老人化が早く、はやくふける…それは5年
後ぐらいから発症しはじめることを、知らずに呑気に生活している人々に知ら
せたいですね……しれば、ベクレルの低い食べ物を選ぶし、放射線の高い地域
には行かないとうの対策がとれます。5後、10年後では、手遅れかもしれま
せんね…。テレビや大新聞が知らせないのですから……。
 
                2011・11・09(水) 天辰 哲也
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