NUCLEAIRE
ニュークレール情報板
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
たんぽぽ舎です。【TMM:No 1259】
転送歓迎
◆ 地震と原発事故情報 その244 ◆
3つの情報をお知らせします(11月23日)
★1.原発破局を阻止せよ! 本震と余震で危機一髪の事態
-六ヶ所再処理工場即時閉鎖と全土の原発即時廃炉を急げ
広瀬隆
★2.テント日誌 11/22(火)
直接的対話のススメ&不要になった毛布ご寄付のお願い
- 経産省前テント座り込み73日目 -
★3.メルマガ読者からの講演会・集会のご案内3つ
イ.源八おじさんの原子力映画ガイド その3
ワンコイン上映会で『もんじゅ西村裁判』11月24日
ロ.原発撤廃・ストップ憲法審査会!憲法96条“改正”を許さない
11月25日
ハ.エントロピー学会・関西セミナー 原発問題・連続講座
11月26日
★1.原発破局を阻止せよ! 本震と余震で危機一髪の事態
-六ヶ所再処理工場即時閉鎖と全土の原発即時廃炉を急げ
広瀬 隆
日本人が生き残るために、何を第一になすべきか。われわれが、すぐに手を
つけて解決しなければならないことは、何よりも、次の放射能事故による日本
の絶望的な破滅を食い止めるための、「六ヶ所再処理工場の即時閉鎖」である。
そして、高速増殖炉もんじゅの後始末を含めた「全土の原発の廃炉断行」であ
る。(略)
青森県下北半島の付け根にある六ヶ所再処理工場は、原爆材料となるプルト
ニウムを生産する化学工場である。原子力プラントの一つではあっても、爆発
しやすい液体を大量に使って、きわめてデリケートな化学処理をしながら、溶
解した成分を、「高レベル放射性廃液」と「プルトニウム」と「ウラン」に分離
する化学プラントである。ちょっとしたミスによって、たとえ地震が襲わなく
とも、大爆発するおそろしい工場なのだ。この再処理工場には、日本全土の原
子力発電所から、最も危険な使用済み核燃料と呼ばれる放射能のかたまり、「高
レベル放射性廃棄物(死の灰)が集められてきた。この放射性廃棄物こそ、現
在、日本全土に飛び散って、食品に侵入し、汚泥や瓦礫となって、我々の生活
を脅かしている放射性物質のかたまりである。その再処理工場が、つい3年ほ
ど前、2008年末に再処理が不能になるという異常事態になって、工場内の巨大
な3000トンプールが、死の灰でほぼ満杯、2827トンに達している。ここで、
われわれに恐怖を与えるのは、運転を停止していた福島第一原発4号機で3月
15日に、使用済み核燃料1331体と、新燃料204体、合計1535体が貯蔵され
ていた燃料プールが、電源喪失のため過熱して水素爆発を起こしたことである。
それに対して、六ヶ所再処理工場にある使用済み核燃料は、1998年以来、2011
年まで13年間にわたって全国の54基の原発から集めたとてつもない量の放射
能である。4号機のほぼ10倍なのだ。(略)
東京電力が隠そうとし、絶対に知られたくないのは、六ヶ所再処理工場の危
険性である。この使用済み核燃料とは別に、240立方メートルという大量の高
レべル放射性廃液が、六ヶ所タンクに貯蔵されている。この廃液は、全国に降
り積もった放射性物質とは、危険性のレベルがまったく違う。液体であるため、
絶えず冷却し続けなければならない超危険な物体であるため、もし冷却用のパ
イプが地震で破断したり、津波による停電が起こったりすれば、たちまち沸騰
して爆発する大事故となる。そのほんの一部が漏れただけで、北海道から東北
地方の全域が廃墟になるほどの大惨事になることが分かっている。なぜこのよ
うに不安定で危険な液体がタンクに保管されているかといえば、再処理工場を
運転する日本原燃が、この液体をガラスと混ぜて個体にし、安全に保管する計
画だったが、そのガラス固化に完全に失敗したため、再処理が行き詰まってま
ったく操業不能に陥り、仕方なくそうなっているのである。(略)
日本人は、ノンビリしすぎていないか。報道界は、日本人生き残りの可能性
について、急いで国民規模の議論を始めなければならない。何をしているんだ!
(2011.11.22.『週刊朝日12.2号―原発破局を阻止せよ!』より抜粋)
★2.テント日誌 11/22(火)
直接的対話のススメ&不要になった毛布ご寄付のお願い
- 経産省前テント座り込み73日目 -
今日は後の方から報告します。それぞれ男女用のテントには泊りがあったの
ですが不寝番をしてくれるメンバーがいます。私は寝てしまいました。不寝番
をしていただいた人にはお礼をいいます。日中は穏やかで温かくともやはり夜
は冷え込みます。いろいろと防寒具の差し入れもあり寝袋も温かいのですが、
それでも深夜は冷えます。寒さで目の覚める事も時折あります。それでこれは
お願いですが、不要になった毛布を寄付していただけないでしようか。宛先は
郵便番号100-0013千代田区1-3-1経産省前テントで届きます。
最近の特徴として夕方からテントを訪れる人が増えています。会社帰りの人
が多いのでしようか。テントの中ではいろいろの話がなされ、結構盛り上がり
ます。老人たちの昔自慢風の話も少なくないのですがそれはそれでいいのでし
よう。また女性の訪問者も多くなってきています。男だけだと自然に宴会風に
なるのですが、女性の参加が増えるとこれも変わってきます。面白いものです
ね。秋の夜長にこういう場所があるのはいいですね。今はネットという場所で
の対話が増えてはいるのでしようがこういう直接的な会話はいいのでしよう。
直接民主主義といいますがそれも直接的な対話から始まるのでしよう。
外国の方の訪問も増えています。世界的な占拠運動の広がりもあるのでしよ
う。世界的に有名(?)なカメラマンも来て写真を撮ります。外国の雑誌や新
聞で「日本の占拠運動」として紹介されるのでしようか。これは私のいない時
の事ですが、ある外国の方がここに全学連いるのですかとたずねたそうです。
そこにいた人はなんて答えたのか(?) 私は歴史と言うのはこんな風に伝わ
っていくのかという感想を持ちました。
あるジャーナリストは経産省で開かれた枝野大臣の記者会見の模様を伝えて
くれました。彼は放射能許容量の質問に対して「20ミリシーベルトを超えな
いようにしたい」の一点張りであったとのことです。現行の法律では1ミリシ
ーベルトが基準値ですが放射能汚染の現実がとっくにこれを超えていることを
認めざるをえなくなっているのです。法治国家を強調するのなら現行の法律と
の関係について答えるべきでしよう。そこは避けて勝手に修正した20ミリシ
ーベルトしか言わないのは無責任ですね。「子供たちの20ミリシーベルト」問
題に本気で応える気があるのか疑問のあるところです。
11月25日(金)は「原子力損害賠償紛争審議会」が開催されるそうです。
また、自主避難の方の賠償の範囲も決まりそうとのことです。午後二時から文
部科学省の前でのアピール行動が提起されています。テントの近くですのでテ
ントにお寄りの方は参加してください。(M)
★3.メルマガ読者からの講演会・集会のご案内3つ
イ.源八おじさんの原子力映画ガイド その3
ワンコイン上映会で『もんじゅ西村裁判』上映決定!
11月24日(木)19:00~21:00
源八おじさん
〇『もんじゅ西村裁判』上映決定!
スペースたんぽぽで好評開催中の「ワンコイン上映会」。11月24日(木)19:
00からは、「もんじゅスペシャル」です。高速増殖炉「もんじゅ」に関連する
基礎映像から、最新のニュースまで、まさに今話題の「もんじゅ」を知ること
ができる充実したラインナップですが、中でも必見なのは『もんじゅ西村裁判』
(約25分)です。
1995年12月8日、高速増殖「もんじゅ」で冷却材のナトリウムが漏れる事
故が発生。事故の規模を小さく見せるために、動燃(現在の日本原子力研究開
発機構)は、事故の様子を撮影したビデオを隠蔽しようとしました。しかし、
そのビデオの存在が発覚し、動燃はマスコミからのバッシングを受けます。そ
の渦中で、社内調査を担当していた総務部次長の西村成生さんが、謎の死を遂
げます。遺書があったことから、警察は自殺と断定。以後、マスコミによる動
燃追及は沈静化したのでした。
西村成生さんの死に疑念を抱いた妻、西村トシ子さんは、真相を探っていき
ます。警察発表では、ホテル8階から飛び降り、頭蓋骨骨折による即死とされ
ているのに、遺体のレントゲン写真には全く骨折の様子はなし。しかも筋肉の
状態から、即死ではないこともわかりました。遺書には他人の筆跡が書き加え
られていて、そもそも遺書としての信憑性も疑わしい。さらに遺体の深部体温
から計算した死亡推定時刻は、成生さんが飛び降り自殺したとされるホテルに
チェックインする時間より前。宿帳も公開されず、ホテルにチェックインした
という証拠もまるでないのでした。
まさに「日本の黒い闇」に立ち向かう西村トシ子さんと支援者たち。この複
雑怪奇な事件のあらましをわかりやすく描いたのが『もんじゅ西村裁判』です。
DVDも好評発売中ですが、原告の西村トシ子さんも会場にお越しになるこの機
会に、大スクリーンでご覧になってみてはいかがでしょうか。
ロ.原発撤廃・ストップ憲法審査会! 憲法96条“改正”を許さない
11月25日
(開会・開始時間) 11月25日(金)18時開場 18時30分開会
(開催場所)文京区民センター3A
最寄り駅 都営三田・大江戸線春日駅A2出口2分
<プログラム>
○ 映像で見る大震災・福島第一原発
解説と話 田中三彦さん
(サイエンスライター 福島第1原発4号機設計関与)
○ 福島・南相馬からの訴え
国分富夫さん(現在南会津町で避難者の会を結成して活動中)
○ 呼びかけ人3氏から
内田雅敏(弁護士)
原発・震災と日本国憲法(第13条の視点で)
山口正紀(ジャーナリスト)
緊迫する憲法情勢(憲法審査会始動・「憲法96条改悪」の動向など)
二瓶久勝(元国鉄闘争共闘会議議長)
原発と労働組合(国鉄闘争を発展させる労働運動を)
主催 「国民投票法の撤廃を求める実行委員会」第8次集会
〒113-0033 東京都文京区本郷3-29-10 飯島ビル2F
TEL 03-5802-3809 FAX03-5802-3806
E-mail: kaiken_no@yahoo.co.jp
http://www.geocities.jp/kokuminntouhyou_no/index.html
ハ.エントロピー学会・関西セミナー 原発問題・連続講座
「温暖化言説は原発推進のため ‐マンハッタン計画から福島事故まで‐」
対談の骨子:二酸化炭素による地球温暖化の脅威という言説は、原発推進の
ためだ。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)のパチャウリ議長の発言など
からそのことは明らかだが、まだその認識は進んでいない。この講座では、
対談形式で原発推進論の歴史的起源を探る。
<対談>
中尾ハジメ氏(京都精華大学) vs室田武氏(同志社大学)
【日時】 2011年11月26日(土)14時~16時30分
【会場】 同志社大学新町校地「尋真館」6号室
京都市営地下鉄「今出川」駅より北西方向に徒歩約7分。
【参加費】会員・非会員同額/予約不要 一般:500円 学生・大学院生:無料
(会員以外の皆様の参加も歓迎します。)
【主催】エントロピー学会・関西セミナー ホームページ:http://kansemi.jp/
エントロピー学会 ホームページ:http://entropy.ac/
【お問い合わせ先】同志社大学経済学部 和田喜彦
yowada@mail.doshisha.ac.jp
電話Fax:075-251-3582
転送歓迎
◆ 地震と原発事故情報 その244 ◆
3つの情報をお知らせします(11月23日)
★1.原発破局を阻止せよ! 本震と余震で危機一髪の事態
-六ヶ所再処理工場即時閉鎖と全土の原発即時廃炉を急げ
広瀬隆
★2.テント日誌 11/22(火)
直接的対話のススメ&不要になった毛布ご寄付のお願い
- 経産省前テント座り込み73日目 -
★3.メルマガ読者からの講演会・集会のご案内3つ
イ.源八おじさんの原子力映画ガイド その3
ワンコイン上映会で『もんじゅ西村裁判』11月24日
ロ.原発撤廃・ストップ憲法審査会!憲法96条“改正”を許さない
11月25日
ハ.エントロピー学会・関西セミナー 原発問題・連続講座
11月26日
★1.原発破局を阻止せよ! 本震と余震で危機一髪の事態
-六ヶ所再処理工場即時閉鎖と全土の原発即時廃炉を急げ
広瀬 隆
日本人が生き残るために、何を第一になすべきか。われわれが、すぐに手を
つけて解決しなければならないことは、何よりも、次の放射能事故による日本
の絶望的な破滅を食い止めるための、「六ヶ所再処理工場の即時閉鎖」である。
そして、高速増殖炉もんじゅの後始末を含めた「全土の原発の廃炉断行」であ
る。(略)
青森県下北半島の付け根にある六ヶ所再処理工場は、原爆材料となるプルト
ニウムを生産する化学工場である。原子力プラントの一つではあっても、爆発
しやすい液体を大量に使って、きわめてデリケートな化学処理をしながら、溶
解した成分を、「高レベル放射性廃液」と「プルトニウム」と「ウラン」に分離
する化学プラントである。ちょっとしたミスによって、たとえ地震が襲わなく
とも、大爆発するおそろしい工場なのだ。この再処理工場には、日本全土の原
子力発電所から、最も危険な使用済み核燃料と呼ばれる放射能のかたまり、「高
レベル放射性廃棄物(死の灰)が集められてきた。この放射性廃棄物こそ、現
在、日本全土に飛び散って、食品に侵入し、汚泥や瓦礫となって、我々の生活
を脅かしている放射性物質のかたまりである。その再処理工場が、つい3年ほ
ど前、2008年末に再処理が不能になるという異常事態になって、工場内の巨大
な3000トンプールが、死の灰でほぼ満杯、2827トンに達している。ここで、
われわれに恐怖を与えるのは、運転を停止していた福島第一原発4号機で3月
15日に、使用済み核燃料1331体と、新燃料204体、合計1535体が貯蔵され
ていた燃料プールが、電源喪失のため過熱して水素爆発を起こしたことである。
それに対して、六ヶ所再処理工場にある使用済み核燃料は、1998年以来、2011
年まで13年間にわたって全国の54基の原発から集めたとてつもない量の放射
能である。4号機のほぼ10倍なのだ。(略)
東京電力が隠そうとし、絶対に知られたくないのは、六ヶ所再処理工場の危
険性である。この使用済み核燃料とは別に、240立方メートルという大量の高
レべル放射性廃液が、六ヶ所タンクに貯蔵されている。この廃液は、全国に降
り積もった放射性物質とは、危険性のレベルがまったく違う。液体であるため、
絶えず冷却し続けなければならない超危険な物体であるため、もし冷却用のパ
イプが地震で破断したり、津波による停電が起こったりすれば、たちまち沸騰
して爆発する大事故となる。そのほんの一部が漏れただけで、北海道から東北
地方の全域が廃墟になるほどの大惨事になることが分かっている。なぜこのよ
うに不安定で危険な液体がタンクに保管されているかといえば、再処理工場を
運転する日本原燃が、この液体をガラスと混ぜて個体にし、安全に保管する計
画だったが、そのガラス固化に完全に失敗したため、再処理が行き詰まってま
ったく操業不能に陥り、仕方なくそうなっているのである。(略)
日本人は、ノンビリしすぎていないか。報道界は、日本人生き残りの可能性
について、急いで国民規模の議論を始めなければならない。何をしているんだ!
(2011.11.22.『週刊朝日12.2号―原発破局を阻止せよ!』より抜粋)
★2.テント日誌 11/22(火)
直接的対話のススメ&不要になった毛布ご寄付のお願い
- 経産省前テント座り込み73日目 -
今日は後の方から報告します。それぞれ男女用のテントには泊りがあったの
ですが不寝番をしてくれるメンバーがいます。私は寝てしまいました。不寝番
をしていただいた人にはお礼をいいます。日中は穏やかで温かくともやはり夜
は冷え込みます。いろいろと防寒具の差し入れもあり寝袋も温かいのですが、
それでも深夜は冷えます。寒さで目の覚める事も時折あります。それでこれは
お願いですが、不要になった毛布を寄付していただけないでしようか。宛先は
郵便番号100-0013千代田区1-3-1経産省前テントで届きます。
最近の特徴として夕方からテントを訪れる人が増えています。会社帰りの人
が多いのでしようか。テントの中ではいろいろの話がなされ、結構盛り上がり
ます。老人たちの昔自慢風の話も少なくないのですがそれはそれでいいのでし
よう。また女性の訪問者も多くなってきています。男だけだと自然に宴会風に
なるのですが、女性の参加が増えるとこれも変わってきます。面白いものです
ね。秋の夜長にこういう場所があるのはいいですね。今はネットという場所で
の対話が増えてはいるのでしようがこういう直接的な会話はいいのでしよう。
直接民主主義といいますがそれも直接的な対話から始まるのでしよう。
外国の方の訪問も増えています。世界的な占拠運動の広がりもあるのでしよ
う。世界的に有名(?)なカメラマンも来て写真を撮ります。外国の雑誌や新
聞で「日本の占拠運動」として紹介されるのでしようか。これは私のいない時
の事ですが、ある外国の方がここに全学連いるのですかとたずねたそうです。
そこにいた人はなんて答えたのか(?) 私は歴史と言うのはこんな風に伝わ
っていくのかという感想を持ちました。
あるジャーナリストは経産省で開かれた枝野大臣の記者会見の模様を伝えて
くれました。彼は放射能許容量の質問に対して「20ミリシーベルトを超えな
いようにしたい」の一点張りであったとのことです。現行の法律では1ミリシ
ーベルトが基準値ですが放射能汚染の現実がとっくにこれを超えていることを
認めざるをえなくなっているのです。法治国家を強調するのなら現行の法律と
の関係について答えるべきでしよう。そこは避けて勝手に修正した20ミリシ
ーベルトしか言わないのは無責任ですね。「子供たちの20ミリシーベルト」問
題に本気で応える気があるのか疑問のあるところです。
11月25日(金)は「原子力損害賠償紛争審議会」が開催されるそうです。
また、自主避難の方の賠償の範囲も決まりそうとのことです。午後二時から文
部科学省の前でのアピール行動が提起されています。テントの近くですのでテ
ントにお寄りの方は参加してください。(M)
★3.メルマガ読者からの講演会・集会のご案内3つ
イ.源八おじさんの原子力映画ガイド その3
ワンコイン上映会で『もんじゅ西村裁判』上映決定!
11月24日(木)19:00~21:00
源八おじさん
〇『もんじゅ西村裁判』上映決定!
スペースたんぽぽで好評開催中の「ワンコイン上映会」。11月24日(木)19:
00からは、「もんじゅスペシャル」です。高速増殖炉「もんじゅ」に関連する
基礎映像から、最新のニュースまで、まさに今話題の「もんじゅ」を知ること
ができる充実したラインナップですが、中でも必見なのは『もんじゅ西村裁判』
(約25分)です。
1995年12月8日、高速増殖「もんじゅ」で冷却材のナトリウムが漏れる事
故が発生。事故の規模を小さく見せるために、動燃(現在の日本原子力研究開
発機構)は、事故の様子を撮影したビデオを隠蔽しようとしました。しかし、
そのビデオの存在が発覚し、動燃はマスコミからのバッシングを受けます。そ
の渦中で、社内調査を担当していた総務部次長の西村成生さんが、謎の死を遂
げます。遺書があったことから、警察は自殺と断定。以後、マスコミによる動
燃追及は沈静化したのでした。
西村成生さんの死に疑念を抱いた妻、西村トシ子さんは、真相を探っていき
ます。警察発表では、ホテル8階から飛び降り、頭蓋骨骨折による即死とされ
ているのに、遺体のレントゲン写真には全く骨折の様子はなし。しかも筋肉の
状態から、即死ではないこともわかりました。遺書には他人の筆跡が書き加え
られていて、そもそも遺書としての信憑性も疑わしい。さらに遺体の深部体温
から計算した死亡推定時刻は、成生さんが飛び降り自殺したとされるホテルに
チェックインする時間より前。宿帳も公開されず、ホテルにチェックインした
という証拠もまるでないのでした。
まさに「日本の黒い闇」に立ち向かう西村トシ子さんと支援者たち。この複
雑怪奇な事件のあらましをわかりやすく描いたのが『もんじゅ西村裁判』です。
DVDも好評発売中ですが、原告の西村トシ子さんも会場にお越しになるこの機
会に、大スクリーンでご覧になってみてはいかがでしょうか。
ロ.原発撤廃・ストップ憲法審査会! 憲法96条“改正”を許さない
11月25日
(開会・開始時間) 11月25日(金)18時開場 18時30分開会
(開催場所)文京区民センター3A
最寄り駅 都営三田・大江戸線春日駅A2出口2分
<プログラム>
○ 映像で見る大震災・福島第一原発
解説と話 田中三彦さん
(サイエンスライター 福島第1原発4号機設計関与)
○ 福島・南相馬からの訴え
国分富夫さん(現在南会津町で避難者の会を結成して活動中)
○ 呼びかけ人3氏から
内田雅敏(弁護士)
原発・震災と日本国憲法(第13条の視点で)
山口正紀(ジャーナリスト)
緊迫する憲法情勢(憲法審査会始動・「憲法96条改悪」の動向など)
二瓶久勝(元国鉄闘争共闘会議議長)
原発と労働組合(国鉄闘争を発展させる労働運動を)
主催 「国民投票法の撤廃を求める実行委員会」第8次集会
〒113-0033 東京都文京区本郷3-29-10 飯島ビル2F
TEL 03-5802-3809 FAX03-5802-3806
E-mail: kaiken_no@yahoo.co.jp
http://www.geocities.jp/kokuminntouhyou_no/index.html
ハ.エントロピー学会・関西セミナー 原発問題・連続講座
「温暖化言説は原発推進のため ‐マンハッタン計画から福島事故まで‐」
対談の骨子:二酸化炭素による地球温暖化の脅威という言説は、原発推進の
ためだ。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)のパチャウリ議長の発言など
からそのことは明らかだが、まだその認識は進んでいない。この講座では、
対談形式で原発推進論の歴史的起源を探る。
<対談>
中尾ハジメ氏(京都精華大学) vs室田武氏(同志社大学)
【日時】 2011年11月26日(土)14時~16時30分
【会場】 同志社大学新町校地「尋真館」6号室
京都市営地下鉄「今出川」駅より北西方向に徒歩約7分。
【参加費】会員・非会員同額/予約不要 一般:500円 学生・大学院生:無料
(会員以外の皆様の参加も歓迎します。)
【主催】エントロピー学会・関西セミナー ホームページ:http://kansemi.jp/
エントロピー学会 ホームページ:http://entropy.ac/
【お問い合わせ先】同志社大学経済学部 和田喜彦
yowada@mail.doshisha.ac.jp
電話Fax:075-251-3582
PR
たんぽぽ舎です。【TMM:No1258】
転送歓迎
◆ 地震と原発事故情報 その243 ◆
6つの情報をお知らせします(11月22日)
★1.11月末から12月に5つの原発が停止(点検)になる
関西電力3基(高浜2号、美浜2号、大飯2号)、
九州電力2基(玄海1号、4号)、
稼働原発は6基(10%)のみ、全原発停止は目の前に迫った
あなたの参加-行動が原発震災を防ぐ力
★2.<テント日誌 11/21(月)>
テントを結ぶ人々・テントに結ばれる人々
―経産省前テントひろば 72日目―
“民衆の脱原発ひろば”として守り育てることは私たちの責任
★3.メルマガ読者からの講演会・集会のご案内3つ
★4.菅原文太さん脱原発を語る―東京新聞11月21日
危険な物はやめよう 事故後の日本、なぜ変わらない?
★5.『優しく心と体を強くするヨーガ教室』
★6.山谷物資支援の受付は、12月5日(月)から14日(水)です
★1.11月末から12月に5つの原発が停止(点検)になる
関西電力3基(高浜2号、美浜2号、大飯2号)、
九州電力2基(玄海1号、4号)、
稼働原発は6基(10%)のみ、全原発停止は目の前に迫った
あなたの参加-行動が原発震災を防ぐ力
柳田真
(1)11月末から12月に5つの原発が停止(定期検査入り)する。関西電力の3
基(高浜2号、美浜2号、大飯3号)と九州電力の2基(玄海1号、4号)であ
る。日本の原発54基のうち、48基もが地震、津波事故や定期検査で停止するわけ
だ。これは全原発の約90%に当たる。残りの10%=1割の原発で日本の電気は今
も大丈夫であり、その上、まだ余裕ありなのである。
推進派の言う、“原発がなければ、日本の電気はもたない=不足する”といって
いたあの大嘘はどこへ消えたのか。キチンと「説明責任」を果たしてほしい。真
実は原発無しで電気は大丈夫なのである。
(2)定期検査の原発を来年早々稼働させようという経産省、電力会社の陰の工
作が着々とやられている。福島原発事故の原因も解明されず、気象庁がM7台の
余震、地震発生(阪神淡路大震災はM7.3、6600人死亡)を警告しているにも
かかわらず、だ。「まず先に稼働ありき」で、机上のコンピューターテスト(ス
トレステスト)をやったことを口実に、危険な原発を動かそうとする。懲りない
人々=原子力村に、私たちは怒る。
原発=大惨事が心配。稼働中の原発を停止せよ、原発の再稼働をするな。
青森の六ケ所再処理工場を即時閉鎖せよ。
この一点にむかって、全力を傾注しよう。
その運動の巨大な前進基地=経産省前テントを全力で防衛し、原発廃止の拠点と
しよう。
12月11日(日)の「日比谷公園-電力会社各社申し入れ-経産省包囲」の大きなう
ねりを作り出そう(11月21日記)
★2.<テント日誌 11/21(月)>
テントを結ぶ人々・テントに結ばれる人々
― 経産省前テントひろば 72日目 ―
“民衆の脱原発ひろば”として守り育てることは私たちの責任
◎ 11月21日 晴れ。昨日の暖かさに比してぐんと気温が低下。日射しの
あるうちはさほど感じないが、日が落ちるとめっきり寒くなってくる。
昨夜から関西生コンの組合員4名が泊まり込んだ。現在日本の最強の闘う労働
組合で、 今年の賃上げ分を全て東北の被災地の協同復興支援に回したことで知
られている。
マレーシアで反貧困のoccupy運動をやっておられる方でテントを来訪。
昼には福島の佐藤幸子さんがやって来た。あの「福島の女たちの座り込み行動」
の中心メンバーの1人である。あの時以来の何度目かの来訪である。11/13
の福岡の16000人の行動に参加して、その帰りに大阪に立ち寄った後の来訪
という。(いったん福島に戻った後だったかも・・・。ともかく脱原発のために
精力的に全国を駆けめぐっておられる。)
ぷくぷくえほんカレンダーを置いていかれる。大阪のぷくぷくの会(障がい者
がみんなと共に働く会)発行の心温まるカレンダーです。テントで取り扱ってい
ます。
テントはこうして全国の、世界の多くの人々と結ばれていく。
◎ 福島の佐々木慶子さんの県議選応援に駆けつけていた女性達の間で、12月
1日より 十月十日(とつきとおか)のテントでの座り込みをするという話が持ち
上がっているという。
10/23の「脱原発をめざす女たちの会」のキックオフ集会で呼びかける予定
だという。凄いことを考えるものだ、と唸らされる。その時には是非、呼応と支
援・連帯をお願いしたい。
私事であるが、膝の変形性なんとかや風邪気味ということもあって暫く泊まり
込みは回避していたので、2週間ぶりの泊まり込みとなった。深夜の不寝番をす
る。テント内の気温は10度を割っている。さすがに寒気が足下から伝わってく
る。いよいよ防寒対策をしっかり考えねばと感じる。防寒着等の差し入れは相次
いでいる。
◎ テントを気遣い、そこに自らの意志や思いを託し、さりげない行為を重ねな
がら、公然とは見えない連帯を築いている人々が沢山いるのだ、そういう人々に
よってテントは支えられているのだと痛感させられる。そういう人々の思いや希
望を常に頭に置きながら、テントひろばを”民衆の脱原発ひろば”として守り育
てることは私たちの責任であるのだろう。
★3.メルマガ読者からの講演会・集会のご案内3つ
イ.11/26肥田舜太郎先生講演会
「子どもたちを放射能汚染から守るために大切なこと」
日 時:11月26日(土)10~11:30(受付9:30~)
場 所:浦和コミュニティセンター10F 多目的ホール
JR浦和駅東口下車徒歩1分・さいたま市浦和区東高砂町11-1
講 師:肥田舜太郎先生(全日本民医連顧問、日本被団協原爆被害者
中央相談所理事長、1917年広島県生まれ。広島で軍医として
勤務中に被爆。 以後66年にわたって、ヒバクシャ治療に
携わってきた。埼玉県在住。)
参加費:1000円(当日受付にて支払)高校生以下無料
定 員:400名
お申し込み:http://sukoyaka-koshigaya.jimdo.com/
メール:kodomosukoyakasaitama@yahoo.co.jp
*自己責任の元でのお子さま同伴OKです。(託児はありません)
主 催:5年後10年後こどもたちが健やかに育つ会・埼玉(さいたま・越谷
・春日部)
私たちは子どもたちの健康で安全な未来を願う親たちの集まりです。
自治体との交渉、講演会、勉強会、情報交換会を行っています。
ロ.11/27「『チェルノブイリの祈り』とトークセッション」
福島の復興を主に文化面でサポートしようとするNPO法人「ふくしま支援・人
と文化ネットワーク」がいよいよ始動します。
この間、「新版・はだしのゲン」や「チェルノブイリの祈り」などの作品を通
して一貫して反核・反原発を訴えてきた神田香織の講談と、福島で除染活動や地
域再建を担う方々によるトークセッションがあります。
■《ふくしまの今を考える
─神田香織講談「チェルノブイリの祈り」とトークセッション》
日時:11月27(日)13:30~16:30(開場13:00)
会場:新宿・全労済会館/スペース・ゼロ
内容:第一部●講談「チェルノブイリの祈り」神田香織
第二部●トークセッション「ふくしまの現在を語る」
パネリスト
・阿部 光裕 (福島復興プロジェクト「花に願いを」代表)
・松崎 康弘 (いわきいきいき食彩館委員会代表)
・神田 香織 (当NPO理事長・講談師)
★詳しくは、http://support-fukushima.net/_userdata/11.27event2.pdf
★ただいま、ホームページから参加申込みを受け付けています。
http://www.support-fukushima.net/1127form.html
ハ.11/27柳田真講演会
3月11日に発生した東日本大震災は、福島第一原子力発電所の事故を引き起
こしました。半年たっても影響が残っている原発事故の問題を考えるための講演
会です。
たんぽぽ舎から柳田真氏を招いて講演を行っていただきます。
日 時:11月27日(日)午後2時から
場 所:秩父市福祉女性会館(秩父市野坂町)
西武鉄道西武秩父駅より徒歩3分くらい
参加をご希望の方は、秩父地区労までfaxで連絡を
いただくとありがたいです。
連絡先:0494-22-1847(電話、fax、同じですが不在の場合があります)
★4.菅原文太さん脱原発を語る―東京新聞11月21日
危険な物はやめよう 事故後の日本、なぜ変わらない?
東京新聞11月21日(月)で菅原文太さん(俳優)が「原発なくても十分やっていける」
と脱原発を語っています。菅原発言の小見出しの記事部分を紹介します。(本文
は別の機会に抜粋して紹介予定)
・危険な物はやめないと
・事故後の日本なぜ変わらない?
・暮らしの原点に立ち返って
・縁が深い東北、放射能に心痛む
・経済成長より大切なものがある
【人】菅原文太(すがわら・ぶんた)
1933年8月、宮城県生まれ。58年、新東宝入社。松竹、東映などで多数の映画に
出演し、シリーズ化された「仁義なき戦い」「トラック野郎」は大ヒットした。山梨
県北杜市で遊休農地を借りて農業生産法人を設立、有機農業に取り組む。都会か
ら農山漁村への移住を手伝うNPO法人「ふるさと回帰支援センター」顧問も務める。
【序文】菅原文太さん脱原発を語る
「生活様式を変えなくても、みんなが使っていない電気を消すくらいで、原発
がなくても十分やっていけるんじゃないの」。そう話すのは、俳優の菅原文太さ
ん(78)だ。数々の映画やテレビドラマで確固たる地位を築いた゜国民的俳優゜は、
山梨県で無農薬の有機農業にいそしむ毎日。南アルプスを望む豊かな自然のもと
で、脱原発への率直な思いを語ってもらった。(鈴木泰彦)
★5.『優しく心と体を強くするヨーガ教室』
当面、土曜日の10:00から12:00で開催します。
11/26、12/3、12/10、12/17、12/24
随時ご予約受付中
講師:河野秀海先生(インド中央政府科学技術省公認ヨーガ・セラピスト)
会場:「スペースたんぽぽ」
詳細・ご予約は http://spacetanpopoyoga.blogspot.com/
費用:1500円
★6.〔たんぽぽ舎よりお願い〕
山谷労働者への支援物資送付については、下記日程でお願い致します。
支援物資の保管場所の関係上、受付期間を厳守下さい。
受付け期間
物 資:12月5日(月)~12月14日(水)到着分まで
送付先:〒101‐0061東京都千代田区三崎町2-6-2 タ゛イナミックヒ゛ル5F
「たんぽぽ舎」支援物資担当宛 (tel 03‐3238‐9035)
現金カンパ:12月1日(木)から12月14日(水)まで受け付けます。
現金カンパは郵便振込みでお願いします。
口座番号:00180-1-403856 加入者名:たんぽぽ舎
[山谷支援カンパ]と明記して下さい。
転送歓迎
◆ 地震と原発事故情報 その243 ◆
6つの情報をお知らせします(11月22日)
★1.11月末から12月に5つの原発が停止(点検)になる
関西電力3基(高浜2号、美浜2号、大飯2号)、
九州電力2基(玄海1号、4号)、
稼働原発は6基(10%)のみ、全原発停止は目の前に迫った
あなたの参加-行動が原発震災を防ぐ力
★2.<テント日誌 11/21(月)>
テントを結ぶ人々・テントに結ばれる人々
―経産省前テントひろば 72日目―
“民衆の脱原発ひろば”として守り育てることは私たちの責任
★3.メルマガ読者からの講演会・集会のご案内3つ
★4.菅原文太さん脱原発を語る―東京新聞11月21日
危険な物はやめよう 事故後の日本、なぜ変わらない?
★5.『優しく心と体を強くするヨーガ教室』
★6.山谷物資支援の受付は、12月5日(月)から14日(水)です
★1.11月末から12月に5つの原発が停止(点検)になる
関西電力3基(高浜2号、美浜2号、大飯2号)、
九州電力2基(玄海1号、4号)、
稼働原発は6基(10%)のみ、全原発停止は目の前に迫った
あなたの参加-行動が原発震災を防ぐ力
柳田真
(1)11月末から12月に5つの原発が停止(定期検査入り)する。関西電力の3
基(高浜2号、美浜2号、大飯3号)と九州電力の2基(玄海1号、4号)であ
る。日本の原発54基のうち、48基もが地震、津波事故や定期検査で停止するわけ
だ。これは全原発の約90%に当たる。残りの10%=1割の原発で日本の電気は今
も大丈夫であり、その上、まだ余裕ありなのである。
推進派の言う、“原発がなければ、日本の電気はもたない=不足する”といって
いたあの大嘘はどこへ消えたのか。キチンと「説明責任」を果たしてほしい。真
実は原発無しで電気は大丈夫なのである。
(2)定期検査の原発を来年早々稼働させようという経産省、電力会社の陰の工
作が着々とやられている。福島原発事故の原因も解明されず、気象庁がM7台の
余震、地震発生(阪神淡路大震災はM7.3、6600人死亡)を警告しているにも
かかわらず、だ。「まず先に稼働ありき」で、机上のコンピューターテスト(ス
トレステスト)をやったことを口実に、危険な原発を動かそうとする。懲りない
人々=原子力村に、私たちは怒る。
原発=大惨事が心配。稼働中の原発を停止せよ、原発の再稼働をするな。
青森の六ケ所再処理工場を即時閉鎖せよ。
この一点にむかって、全力を傾注しよう。
その運動の巨大な前進基地=経産省前テントを全力で防衛し、原発廃止の拠点と
しよう。
12月11日(日)の「日比谷公園-電力会社各社申し入れ-経産省包囲」の大きなう
ねりを作り出そう(11月21日記)
★2.<テント日誌 11/21(月)>
テントを結ぶ人々・テントに結ばれる人々
― 経産省前テントひろば 72日目 ―
“民衆の脱原発ひろば”として守り育てることは私たちの責任
◎ 11月21日 晴れ。昨日の暖かさに比してぐんと気温が低下。日射しの
あるうちはさほど感じないが、日が落ちるとめっきり寒くなってくる。
昨夜から関西生コンの組合員4名が泊まり込んだ。現在日本の最強の闘う労働
組合で、 今年の賃上げ分を全て東北の被災地の協同復興支援に回したことで知
られている。
マレーシアで反貧困のoccupy運動をやっておられる方でテントを来訪。
昼には福島の佐藤幸子さんがやって来た。あの「福島の女たちの座り込み行動」
の中心メンバーの1人である。あの時以来の何度目かの来訪である。11/13
の福岡の16000人の行動に参加して、その帰りに大阪に立ち寄った後の来訪
という。(いったん福島に戻った後だったかも・・・。ともかく脱原発のために
精力的に全国を駆けめぐっておられる。)
ぷくぷくえほんカレンダーを置いていかれる。大阪のぷくぷくの会(障がい者
がみんなと共に働く会)発行の心温まるカレンダーです。テントで取り扱ってい
ます。
テントはこうして全国の、世界の多くの人々と結ばれていく。
◎ 福島の佐々木慶子さんの県議選応援に駆けつけていた女性達の間で、12月
1日より 十月十日(とつきとおか)のテントでの座り込みをするという話が持ち
上がっているという。
10/23の「脱原発をめざす女たちの会」のキックオフ集会で呼びかける予定
だという。凄いことを考えるものだ、と唸らされる。その時には是非、呼応と支
援・連帯をお願いしたい。
私事であるが、膝の変形性なんとかや風邪気味ということもあって暫く泊まり
込みは回避していたので、2週間ぶりの泊まり込みとなった。深夜の不寝番をす
る。テント内の気温は10度を割っている。さすがに寒気が足下から伝わってく
る。いよいよ防寒対策をしっかり考えねばと感じる。防寒着等の差し入れは相次
いでいる。
◎ テントを気遣い、そこに自らの意志や思いを託し、さりげない行為を重ねな
がら、公然とは見えない連帯を築いている人々が沢山いるのだ、そういう人々に
よってテントは支えられているのだと痛感させられる。そういう人々の思いや希
望を常に頭に置きながら、テントひろばを”民衆の脱原発ひろば”として守り育
てることは私たちの責任であるのだろう。
★3.メルマガ読者からの講演会・集会のご案内3つ
イ.11/26肥田舜太郎先生講演会
「子どもたちを放射能汚染から守るために大切なこと」
日 時:11月26日(土)10~11:30(受付9:30~)
場 所:浦和コミュニティセンター10F 多目的ホール
JR浦和駅東口下車徒歩1分・さいたま市浦和区東高砂町11-1
講 師:肥田舜太郎先生(全日本民医連顧問、日本被団協原爆被害者
中央相談所理事長、1917年広島県生まれ。広島で軍医として
勤務中に被爆。 以後66年にわたって、ヒバクシャ治療に
携わってきた。埼玉県在住。)
参加費:1000円(当日受付にて支払)高校生以下無料
定 員:400名
お申し込み:http://sukoyaka-koshigaya.jimdo.com/
メール:kodomosukoyakasaitama@yahoo.co.jp
*自己責任の元でのお子さま同伴OKです。(託児はありません)
主 催:5年後10年後こどもたちが健やかに育つ会・埼玉(さいたま・越谷
・春日部)
私たちは子どもたちの健康で安全な未来を願う親たちの集まりです。
自治体との交渉、講演会、勉強会、情報交換会を行っています。
ロ.11/27「『チェルノブイリの祈り』とトークセッション」
福島の復興を主に文化面でサポートしようとするNPO法人「ふくしま支援・人
と文化ネットワーク」がいよいよ始動します。
この間、「新版・はだしのゲン」や「チェルノブイリの祈り」などの作品を通
して一貫して反核・反原発を訴えてきた神田香織の講談と、福島で除染活動や地
域再建を担う方々によるトークセッションがあります。
■《ふくしまの今を考える
─神田香織講談「チェルノブイリの祈り」とトークセッション》
日時:11月27(日)13:30~16:30(開場13:00)
会場:新宿・全労済会館/スペース・ゼロ
内容:第一部●講談「チェルノブイリの祈り」神田香織
第二部●トークセッション「ふくしまの現在を語る」
パネリスト
・阿部 光裕 (福島復興プロジェクト「花に願いを」代表)
・松崎 康弘 (いわきいきいき食彩館委員会代表)
・神田 香織 (当NPO理事長・講談師)
★詳しくは、http://support-fukushima.net/_userdata/11.27event2.pdf
★ただいま、ホームページから参加申込みを受け付けています。
http://www.support-fukushima.net/1127form.html
ハ.11/27柳田真講演会
3月11日に発生した東日本大震災は、福島第一原子力発電所の事故を引き起
こしました。半年たっても影響が残っている原発事故の問題を考えるための講演
会です。
たんぽぽ舎から柳田真氏を招いて講演を行っていただきます。
日 時:11月27日(日)午後2時から
場 所:秩父市福祉女性会館(秩父市野坂町)
西武鉄道西武秩父駅より徒歩3分くらい
参加をご希望の方は、秩父地区労までfaxで連絡を
いただくとありがたいです。
連絡先:0494-22-1847(電話、fax、同じですが不在の場合があります)
★4.菅原文太さん脱原発を語る―東京新聞11月21日
危険な物はやめよう 事故後の日本、なぜ変わらない?
東京新聞11月21日(月)で菅原文太さん(俳優)が「原発なくても十分やっていける」
と脱原発を語っています。菅原発言の小見出しの記事部分を紹介します。(本文
は別の機会に抜粋して紹介予定)
・危険な物はやめないと
・事故後の日本なぜ変わらない?
・暮らしの原点に立ち返って
・縁が深い東北、放射能に心痛む
・経済成長より大切なものがある
【人】菅原文太(すがわら・ぶんた)
1933年8月、宮城県生まれ。58年、新東宝入社。松竹、東映などで多数の映画に
出演し、シリーズ化された「仁義なき戦い」「トラック野郎」は大ヒットした。山梨
県北杜市で遊休農地を借りて農業生産法人を設立、有機農業に取り組む。都会か
ら農山漁村への移住を手伝うNPO法人「ふるさと回帰支援センター」顧問も務める。
【序文】菅原文太さん脱原発を語る
「生活様式を変えなくても、みんなが使っていない電気を消すくらいで、原発
がなくても十分やっていけるんじゃないの」。そう話すのは、俳優の菅原文太さ
ん(78)だ。数々の映画やテレビドラマで確固たる地位を築いた゜国民的俳優゜は、
山梨県で無農薬の有機農業にいそしむ毎日。南アルプスを望む豊かな自然のもと
で、脱原発への率直な思いを語ってもらった。(鈴木泰彦)
★5.『優しく心と体を強くするヨーガ教室』
当面、土曜日の10:00から12:00で開催します。
11/26、12/3、12/10、12/17、12/24
随時ご予約受付中
講師:河野秀海先生(インド中央政府科学技術省公認ヨーガ・セラピスト)
会場:「スペースたんぽぽ」
詳細・ご予約は http://spacetanpopoyoga.blogspot.com/
費用:1500円
★6.〔たんぽぽ舎よりお願い〕
山谷労働者への支援物資送付については、下記日程でお願い致します。
支援物資の保管場所の関係上、受付期間を厳守下さい。
受付け期間
物 資:12月5日(月)~12月14日(水)到着分まで
送付先:〒101‐0061東京都千代田区三崎町2-6-2 タ゛イナミックヒ゛ル5F
「たんぽぽ舎」支援物資担当宛 (tel 03‐3238‐9035)
現金カンパ:12月1日(木)から12月14日(水)まで受け付けます。
現金カンパは郵便振込みでお願いします。
口座番号:00180-1-403856 加入者名:たんぽぽ舎
[山谷支援カンパ]と明記して下さい。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1257】
転送歓迎
重複ご容赦願います
◆ 地震と原発事故情報 その242 ◆
4つの情報をお知らせします(11月21日)
★1.原発についてみんなで見よう!ワンコイン上映会のお知らせ
☆もんじゅスペシャル☆ 11月24日(木)
西村トシ子さんを迎えて
★2.経産省前テントと右翼の行動(9条改憲阻止の会ニュースから)
いろいろの波風の中で大同《原則》も含め考えて行こう
★3.「ノーモア・ヒバクシャ・ノーモア・原発」記者会見から
梅田隆亮さん(元原発労働者)
きちんとした安全教育はなく、「被曝」という意識すらなかった
「原発反対」-これ以上被曝者を出さないために
★4.読者からの掲載依頼4つ
イ.「原発さよならデモ@川口」 11月23日(祝・水)
ロ.「さよなら原発東京北部ラリー&パレードin後楽園」
11月27日(日)
ハ.「原発いらない!葛飾アクション」 11月27日(日)
ニ.「世界から原発なくそうコンサートin上野」11月27日(日)
★1.原発についてみんなで見よう!ワンコイン上映会のお知らせ
☆もんじゅスペシャル☆
維持費1日5500万円の高速増殖炉原型炉「もんじゅ」が仕分け対象に!
抜本的見直しがされている今、もんじゅについてもっと知りたい!
今週木曜日(24日)19:00~21:00
(18:30会場※早めに来た方には特典映像あります!)
◇最新もんじゅニュース映像(10分)
仕分け対象になったもんじゅのニュース映像
◇もんじゅ基礎知識映像(40分) ※詳しい解説付
高速増殖炉ってな~に?核燃料サイクルってな~に?ちょっとわかりにくい
もんじゅについて基礎知識から問題点までわかりやすく学べる映像です。
◇もんじゅ西村裁判 & 原告の西村トシ子さんのお話(60分)
~報道では「1995年もんじゅのナトリウム漏れ事故、特命ビデオ隠し内部調査
員、西村成生さん自殺!」とされた。しかし、なぜ不審な点が多いにも関わら
ず、現場写真もなく自殺とされてしまったのか?巨大な原子力産業を前にした
ら個人の命は軽視されてしまうのか!?~
原告の西村トシ子さんを囲んで、問題の事件について詳しくお話をうかがいま
す。
どうぞ、お気軽にお越し下さい。その場で申し込みもできます。
参加費 : 500円
会場 : スペースたんぽぽ
問い合せ : 03-3238-9035(電話)
◇尚、12月の上映会は15日のみとさせていただきます。
1日の上映会は中止となりまた。また、チラシなどで12月8日、22日と誤っ
た告知がありましたがこと合わせてお詫びいたします。
☆上映会の運営メンバー募集しています!☆
☆一緒に原発運動を盛り上げましょう!☆
12月3日(土)4日(日)にもんじゅツアーも企画されています。
24日にその説明もあります。
★2.経産省前テントと右翼の行動(9条改憲阻止の会ニュースから)
いろいろの波風の中で大同《原則》も含め考えて行こう
□ことの起こりは街宣車を連ねた右翼の行動である。彼らはテントやテント前
広場に対して妨害する。汚い声で罵りながらテントは不法だから撤去せよと経
産省に要求する。これは神経戦を強いられるから心理的には軽い問題ではない
が関係は明瞭である。今度は民族派(新右翼)の面々がやってきて経産省に「テ
ント不撤去の申し入れ」をした。テントを訪問し、いたメンバーと話して帰っ
た。街宣車でやってくる右翼とは逆の行動だったのでテントに参加している
人々にちょっとした波紋が起こった。これを歓迎する向きと、不快として警戒
する人の間でちょっとした波風がたったのである。周囲に心配する声も広がっ
た。自分の考えを述べたい。
□僕らはテントを張ったとき大ざっぱであるがこれの原則を確認した。このテ
ントは脱原発、とりわけ再稼働に反対すること、そして大同というべき多くの
人たちの結集の場としていくことである。後にこの場は共同広場と名付けられ
た。この原則は現在の脱原発の運動がより多くの人々の意思や声を結集するこ
と、国民の自己決定の発動(直接民主制の発現)となることの重要性から立て
られている。当たり前の原則に見えるが体制や権力への構想が含まれている。
□民族派(新右翼)の面々が経産省に申し入れをしたことは歓迎すべきことで
あり、素直に受け取っていいことだ。彼らがどのような理念を持っているかは
関係ないことでありその行為だけを評価すればいいのである。これに対して彼
らといろいろの場面で対立してきた経験のあるもの、現にネットなどで対立し
ている人が不快に思うことはわかる。彼らは新右翼や民族派とも共闘するよう
なイメージがふかまり若者への影響を心配している。これは僕の考えだが民族
派の面々の行動をある場面で歓迎し時に共同行動があり得てもそれは彼らの政
治主張や理念とは関係がないと思う。政治主張や理念は彼らも僕らを敵と称し
ているように違うからである。(後略)2011年11月20日 190号より
(文責三上治)
編集部注:紙幅の都合により全文転載ではありません。また、誤読の恐れがあ
るという編集部内意見があるため特記しますが、新右翼は経産省に「テントを
撤去しないよう要請する」文書を提出したとのことです。
★3.11月15日「ノーモア・ヒバクシャ・ノーモア・原発」記者会見から
[編集部より]
さる11月15日、スペースたんぽぽで行われた講演会「低線量被曝の時代
を生き抜く」に先だってで開かれた「ノーモア・ヒバクシャ・ノーモア・原
発」記者会見(主催:低線量被曝者の会・場所:千代田区有楽町の日本外国特
派員協会)での各スピーカーの発言骨子(予め用意された発言内容)を数回に
わたって紹介しています。今回はその2回目。
(15日のスペースたんぽぽで行われた講演会は現在DVD作成中です。
配布希望の方はメールでお名前、住所を記載した上でお申込み下さい。
領価は1000円です。)
きちんとした安全教育はなく、「被曝」という意識すらなかった
「原発反対」-これ以上被曝者を出さないために
梅田隆亮、元原発労働者
私は1979年に島根原発と敦賀原発で働きました。炉心のすぐ近くで働
き、被曝しました。
きちんとした安全教育はなく、「被曝」という意識すらありませんでした。
線量計は配布されましたが、ビービー音が鳴って仕事にならず、放射線の低い
所にいる人にあずけて作業しました。現場監督は見て見ぬふりでした。島根原
発では普通の作業着で、マスクもつけずに作業しました。
放射能の怖さは、時間がたってから現われます。私は鼻血と全身倦怠に悩ま
されました。「ぶらぶら病」と呼ばれ、働くのが困難になります。診断が難し
いため、周囲の人から理解されず「怠け者」扱いされます。
私は2000年に心筋梗塞を発症し、働けなくなりました。私のように労災
申請する作業員は少なく、病気になっても泣き寝入りがほとんどです。
かつては原発に対して「賛成」でも「反対」でもありませんでした。原発で
働いて給料をもらったというためらいがあり、言いづらかったのです。
しかし、これ以上被曝者を出さないために、「原発反対」という考えに変わ
りました。福島原発事故が起き、多くの作業員が被曝しています。その多くは
下請け労働者です。心筋梗塞で亡くなった方もおられると伺っています。原発
はすべて廃炉にすべきだと思います。
3つのことを提案します。
1 原発作業員の健康相談窓口をつくってほしい。これまで原発で働いて被曝
した人は40万人以上と言われています。しかし、労災を申請した人はほ
んのわずかです。ですから、作業員の「いのちの電話」のような制度があ
ったら良いと思います。
2 安全教育や放射線管理が適切になされているか、できるかぎり第三者に見
えるようにする。私の場合もそうですが、きちんとした安全教育をしてい
ないのに、元請会社は適切におこなったと主張し、水掛け論になるのを防
がねばなりません。
3 原発労災の対象疾患に、心筋梗塞を入れてほしい。原爆症では心筋梗塞が
認定対象となっていますが、原発労災では対象になっていません。原爆も
原発も本質的には同じなので、病気についても同じように認めるべきだと
思います。また、内部被曝の影響を正しく評価することが大事だと思いま
す。
最後に、私の労災申請について申し上げます。11月2日に再審査請求「棄
却」の裁決書が送られてきました。私は敦賀原発の現地調査を再三求めていた
のですが、敦賀原発の現地調査を何もおこなわないまま、裁決が出されまし
た。このことに強く抗議します。
32年前に私が働いた敦賀原発1号機は、今回事故を起こした福島原発と同
じタイプの原子炉です。当時から問題のある原子炉で、ボロボロの配管があち
こちにありました。津波がなくても地震があれば、福島のような事故が起きて
もおかしくありません。「なぜ敦賀原発の現地調査をしなかったのか」、きち
んと説明してほしいです。
★4.読者からの掲載依頼4つ
イ.「原発さよならデモ@川口」 11月23日(祝・水)
JR川口駅東口デッキ
14時半集合 15時デモ出発
ツイッター有志による呼びかけで始まった「原発さよならデモ@埼玉」では
これまで所沢(200人)、川越(250人)、浦和(150人)でデモを実施してきました。
次は23日(勤労感謝の日)に川口です。
約1時間のなだらかなコースです。
デモ後は300円程度のカンパで野外懇親会も予定しています。
「原発さよなら」「食品の安全基準値の強化」「福島の支援」を訴えていきます。
地元の方がお子さん連れで・ご家族で参加できる地域密着型デモを目指しています。
プラカード・のぼり(上記趣旨に合ったものをお願いします)、鳴り物大歓迎。
海なし県・埼玉からも「原発いらない」の声を上げましょう!
連絡先 白田(しろた)
090-1702-8944
sirotama@kbf.biglobe.ne.jp
ロ.「さよなら原発東京北部ラリー&パレードin後楽園」11月27日(日)
未曾有の大震災及び原発事故を受け、今こそ「さよなら原発」の声を盛り上げ
るべく、「11.27 さよなら原発 東京北部ラリー&パレードin後楽園」を行う
ことにしました!
当日は,佐藤栄佐久元福島県知事にもお話頂きます!
市民集会&パレード,リレートーク(福島からの声,東京で子どもを育てる母
親,福島を取材しているジャーナリストなど),その他ミニコンサート,バルー
ンアート教室,などなど,いろいろな催しが行われます。
パレードには,鳴り物(カスタネット,笛,フライパン&しゃもじ,などなど,
なんでもOK)を持ってご参加ください!!
○名称 「さよなら原発 東京北部ラリー&パレード」 *ラリー:集会の意
○日時 2011年11月27日(日)14時~(開場 13時) ラリー終了後パレ
ードを行います。
○会場 文京区・礫川公園 (れきせんこうえん)
所在地:文京区春日1-15 地図 http://g.co/maps/3ceyd
地下鉄丸の内線・南北線「後楽園」駅徒歩1分
都営地下鉄都営三田線・大江戸線「春日」駅徒歩3分、JR「水道橋」駅徒
歩15分
(雨天)文京区民センター・3A(350人収容可)
所在地:文京区本郷 4-15-14 地図 http://g.co/maps/237jm
電話03(3814)6731
○主催 「さよなら原発 東京北部ラリー&パレード」実行委員会
(連絡先)
〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-17-10エキニア池袋6階
城北法律事務所内 tel 03-3988-4866 fax 03-3986-9018
ホームページ http://www.toshima.ne.jp/~hokubu_g/
ハ.「原発いらない!葛飾アクション」 11月27日(日)
11月27日(日)、午後1時半に葛飾区の青戸平和公園(京成線「青砥」駅下車、
徒歩7~8分)に集まって「原発いらない!葛飾アクション」を行います。
都民に飲み水を供給している「金町浄水場」は葛飾区にあります。都内でも放
射線量が高く、子どもたちの健康を心配する親や、市民の不安が高まっていま
す。
この間、区内のさまざまな団体やグループ、個人が区議会への請願や行政への
要望を出してきましたが、区の対応は「この程度の放射線量では健康に影響を
及ぼすものではない」「大騒ぎしないように」というものです。
一言いいたい、私はこう思う、こんなことやってますなどのリレートークと歌、
そして「亀有」駅まで「ウォーク」します。お近くの方、ぜひぜひご参加くだ
さい。よろしく!
ニ.「世界から原発なくそうコンサートin上野」11月27日(日)
2011年11月27日(日)13:30開演~17:00終演予定
上野公園野外ステージ(旧上野水上音楽堂)
参加費―1000円、被災者、避難者の方は無料
「福島からの避難者母親、制服向上委員会会長が語り歌う、原発時代を生き抜
く女たち」
◇トークセッションー「子どもたちのいのちを守り、原発時代を生き抜く女た
ち」をテーマにしたトーク
増子理香さん(福島県三春町からの避難者母親)、橋本美香さん(シンガー・ソ
ングライター、制服向上委員会の会長)、横浜の子供達を放射能から守る会の母
親の方が出演
15:30から開始予定
◇「世界から原発なくそう」との想いを表現するミュージシャンの歌と演奏、
パフォーマンス
≪出演者≫
橋本美香さん、ツーピース、Dr.SUSHI、阿部孝史さん、増子理香さん
(トーク出演)、横浜の子どもたちを放射能から守る会の母親、「月桃の花」歌
舞団、館野公一さん、あだっちさん、根本延浩さん、照屋三線教室、菅原和之
さん、ピアチェーレ
出演者の詳細は、http://c-zenko.blog.so-net.ne.jp/
をご覧ください。
転送歓迎
重複ご容赦願います
◆ 地震と原発事故情報 その242 ◆
4つの情報をお知らせします(11月21日)
★1.原発についてみんなで見よう!ワンコイン上映会のお知らせ
☆もんじゅスペシャル☆ 11月24日(木)
西村トシ子さんを迎えて
★2.経産省前テントと右翼の行動(9条改憲阻止の会ニュースから)
いろいろの波風の中で大同《原則》も含め考えて行こう
★3.「ノーモア・ヒバクシャ・ノーモア・原発」記者会見から
梅田隆亮さん(元原発労働者)
きちんとした安全教育はなく、「被曝」という意識すらなかった
「原発反対」-これ以上被曝者を出さないために
★4.読者からの掲載依頼4つ
イ.「原発さよならデモ@川口」 11月23日(祝・水)
ロ.「さよなら原発東京北部ラリー&パレードin後楽園」
11月27日(日)
ハ.「原発いらない!葛飾アクション」 11月27日(日)
ニ.「世界から原発なくそうコンサートin上野」11月27日(日)
★1.原発についてみんなで見よう!ワンコイン上映会のお知らせ
☆もんじゅスペシャル☆
維持費1日5500万円の高速増殖炉原型炉「もんじゅ」が仕分け対象に!
抜本的見直しがされている今、もんじゅについてもっと知りたい!
今週木曜日(24日)19:00~21:00
(18:30会場※早めに来た方には特典映像あります!)
◇最新もんじゅニュース映像(10分)
仕分け対象になったもんじゅのニュース映像
◇もんじゅ基礎知識映像(40分) ※詳しい解説付
高速増殖炉ってな~に?核燃料サイクルってな~に?ちょっとわかりにくい
もんじゅについて基礎知識から問題点までわかりやすく学べる映像です。
◇もんじゅ西村裁判 & 原告の西村トシ子さんのお話(60分)
~報道では「1995年もんじゅのナトリウム漏れ事故、特命ビデオ隠し内部調査
員、西村成生さん自殺!」とされた。しかし、なぜ不審な点が多いにも関わら
ず、現場写真もなく自殺とされてしまったのか?巨大な原子力産業を前にした
ら個人の命は軽視されてしまうのか!?~
原告の西村トシ子さんを囲んで、問題の事件について詳しくお話をうかがいま
す。
どうぞ、お気軽にお越し下さい。その場で申し込みもできます。
参加費 : 500円
会場 : スペースたんぽぽ
問い合せ : 03-3238-9035(電話)
◇尚、12月の上映会は15日のみとさせていただきます。
1日の上映会は中止となりまた。また、チラシなどで12月8日、22日と誤っ
た告知がありましたがこと合わせてお詫びいたします。
☆上映会の運営メンバー募集しています!☆
☆一緒に原発運動を盛り上げましょう!☆
12月3日(土)4日(日)にもんじゅツアーも企画されています。
24日にその説明もあります。
★2.経産省前テントと右翼の行動(9条改憲阻止の会ニュースから)
いろいろの波風の中で大同《原則》も含め考えて行こう
□ことの起こりは街宣車を連ねた右翼の行動である。彼らはテントやテント前
広場に対して妨害する。汚い声で罵りながらテントは不法だから撤去せよと経
産省に要求する。これは神経戦を強いられるから心理的には軽い問題ではない
が関係は明瞭である。今度は民族派(新右翼)の面々がやってきて経産省に「テ
ント不撤去の申し入れ」をした。テントを訪問し、いたメンバーと話して帰っ
た。街宣車でやってくる右翼とは逆の行動だったのでテントに参加している
人々にちょっとした波紋が起こった。これを歓迎する向きと、不快として警戒
する人の間でちょっとした波風がたったのである。周囲に心配する声も広がっ
た。自分の考えを述べたい。
□僕らはテントを張ったとき大ざっぱであるがこれの原則を確認した。このテ
ントは脱原発、とりわけ再稼働に反対すること、そして大同というべき多くの
人たちの結集の場としていくことである。後にこの場は共同広場と名付けられ
た。この原則は現在の脱原発の運動がより多くの人々の意思や声を結集するこ
と、国民の自己決定の発動(直接民主制の発現)となることの重要性から立て
られている。当たり前の原則に見えるが体制や権力への構想が含まれている。
□民族派(新右翼)の面々が経産省に申し入れをしたことは歓迎すべきことで
あり、素直に受け取っていいことだ。彼らがどのような理念を持っているかは
関係ないことでありその行為だけを評価すればいいのである。これに対して彼
らといろいろの場面で対立してきた経験のあるもの、現にネットなどで対立し
ている人が不快に思うことはわかる。彼らは新右翼や民族派とも共闘するよう
なイメージがふかまり若者への影響を心配している。これは僕の考えだが民族
派の面々の行動をある場面で歓迎し時に共同行動があり得てもそれは彼らの政
治主張や理念とは関係がないと思う。政治主張や理念は彼らも僕らを敵と称し
ているように違うからである。(後略)2011年11月20日 190号より
(文責三上治)
編集部注:紙幅の都合により全文転載ではありません。また、誤読の恐れがあ
るという編集部内意見があるため特記しますが、新右翼は経産省に「テントを
撤去しないよう要請する」文書を提出したとのことです。
★3.11月15日「ノーモア・ヒバクシャ・ノーモア・原発」記者会見から
[編集部より]
さる11月15日、スペースたんぽぽで行われた講演会「低線量被曝の時代
を生き抜く」に先だってで開かれた「ノーモア・ヒバクシャ・ノーモア・原
発」記者会見(主催:低線量被曝者の会・場所:千代田区有楽町の日本外国特
派員協会)での各スピーカーの発言骨子(予め用意された発言内容)を数回に
わたって紹介しています。今回はその2回目。
(15日のスペースたんぽぽで行われた講演会は現在DVD作成中です。
配布希望の方はメールでお名前、住所を記載した上でお申込み下さい。
領価は1000円です。)
きちんとした安全教育はなく、「被曝」という意識すらなかった
「原発反対」-これ以上被曝者を出さないために
梅田隆亮、元原発労働者
私は1979年に島根原発と敦賀原発で働きました。炉心のすぐ近くで働
き、被曝しました。
きちんとした安全教育はなく、「被曝」という意識すらありませんでした。
線量計は配布されましたが、ビービー音が鳴って仕事にならず、放射線の低い
所にいる人にあずけて作業しました。現場監督は見て見ぬふりでした。島根原
発では普通の作業着で、マスクもつけずに作業しました。
放射能の怖さは、時間がたってから現われます。私は鼻血と全身倦怠に悩ま
されました。「ぶらぶら病」と呼ばれ、働くのが困難になります。診断が難し
いため、周囲の人から理解されず「怠け者」扱いされます。
私は2000年に心筋梗塞を発症し、働けなくなりました。私のように労災
申請する作業員は少なく、病気になっても泣き寝入りがほとんどです。
かつては原発に対して「賛成」でも「反対」でもありませんでした。原発で
働いて給料をもらったというためらいがあり、言いづらかったのです。
しかし、これ以上被曝者を出さないために、「原発反対」という考えに変わ
りました。福島原発事故が起き、多くの作業員が被曝しています。その多くは
下請け労働者です。心筋梗塞で亡くなった方もおられると伺っています。原発
はすべて廃炉にすべきだと思います。
3つのことを提案します。
1 原発作業員の健康相談窓口をつくってほしい。これまで原発で働いて被曝
した人は40万人以上と言われています。しかし、労災を申請した人はほ
んのわずかです。ですから、作業員の「いのちの電話」のような制度があ
ったら良いと思います。
2 安全教育や放射線管理が適切になされているか、できるかぎり第三者に見
えるようにする。私の場合もそうですが、きちんとした安全教育をしてい
ないのに、元請会社は適切におこなったと主張し、水掛け論になるのを防
がねばなりません。
3 原発労災の対象疾患に、心筋梗塞を入れてほしい。原爆症では心筋梗塞が
認定対象となっていますが、原発労災では対象になっていません。原爆も
原発も本質的には同じなので、病気についても同じように認めるべきだと
思います。また、内部被曝の影響を正しく評価することが大事だと思いま
す。
最後に、私の労災申請について申し上げます。11月2日に再審査請求「棄
却」の裁決書が送られてきました。私は敦賀原発の現地調査を再三求めていた
のですが、敦賀原発の現地調査を何もおこなわないまま、裁決が出されまし
た。このことに強く抗議します。
32年前に私が働いた敦賀原発1号機は、今回事故を起こした福島原発と同
じタイプの原子炉です。当時から問題のある原子炉で、ボロボロの配管があち
こちにありました。津波がなくても地震があれば、福島のような事故が起きて
もおかしくありません。「なぜ敦賀原発の現地調査をしなかったのか」、きち
んと説明してほしいです。
★4.読者からの掲載依頼4つ
イ.「原発さよならデモ@川口」 11月23日(祝・水)
JR川口駅東口デッキ
14時半集合 15時デモ出発
ツイッター有志による呼びかけで始まった「原発さよならデモ@埼玉」では
これまで所沢(200人)、川越(250人)、浦和(150人)でデモを実施してきました。
次は23日(勤労感謝の日)に川口です。
約1時間のなだらかなコースです。
デモ後は300円程度のカンパで野外懇親会も予定しています。
「原発さよなら」「食品の安全基準値の強化」「福島の支援」を訴えていきます。
地元の方がお子さん連れで・ご家族で参加できる地域密着型デモを目指しています。
プラカード・のぼり(上記趣旨に合ったものをお願いします)、鳴り物大歓迎。
海なし県・埼玉からも「原発いらない」の声を上げましょう!
連絡先 白田(しろた)
090-1702-8944
sirotama@kbf.biglobe.ne.jp
ロ.「さよなら原発東京北部ラリー&パレードin後楽園」11月27日(日)
未曾有の大震災及び原発事故を受け、今こそ「さよなら原発」の声を盛り上げ
るべく、「11.27 さよなら原発 東京北部ラリー&パレードin後楽園」を行う
ことにしました!
当日は,佐藤栄佐久元福島県知事にもお話頂きます!
市民集会&パレード,リレートーク(福島からの声,東京で子どもを育てる母
親,福島を取材しているジャーナリストなど),その他ミニコンサート,バルー
ンアート教室,などなど,いろいろな催しが行われます。
パレードには,鳴り物(カスタネット,笛,フライパン&しゃもじ,などなど,
なんでもOK)を持ってご参加ください!!
○名称 「さよなら原発 東京北部ラリー&パレード」 *ラリー:集会の意
○日時 2011年11月27日(日)14時~(開場 13時) ラリー終了後パレ
ードを行います。
○会場 文京区・礫川公園 (れきせんこうえん)
所在地:文京区春日1-15 地図 http://g.co/maps/3ceyd
地下鉄丸の内線・南北線「後楽園」駅徒歩1分
都営地下鉄都営三田線・大江戸線「春日」駅徒歩3分、JR「水道橋」駅徒
歩15分
(雨天)文京区民センター・3A(350人収容可)
所在地:文京区本郷 4-15-14 地図 http://g.co/maps/237jm
電話03(3814)6731
○主催 「さよなら原発 東京北部ラリー&パレード」実行委員会
(連絡先)
〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-17-10エキニア池袋6階
城北法律事務所内 tel 03-3988-4866 fax 03-3986-9018
ホームページ http://www.toshima.ne.jp/~hokubu_g/
ハ.「原発いらない!葛飾アクション」 11月27日(日)
11月27日(日)、午後1時半に葛飾区の青戸平和公園(京成線「青砥」駅下車、
徒歩7~8分)に集まって「原発いらない!葛飾アクション」を行います。
都民に飲み水を供給している「金町浄水場」は葛飾区にあります。都内でも放
射線量が高く、子どもたちの健康を心配する親や、市民の不安が高まっていま
す。
この間、区内のさまざまな団体やグループ、個人が区議会への請願や行政への
要望を出してきましたが、区の対応は「この程度の放射線量では健康に影響を
及ぼすものではない」「大騒ぎしないように」というものです。
一言いいたい、私はこう思う、こんなことやってますなどのリレートークと歌、
そして「亀有」駅まで「ウォーク」します。お近くの方、ぜひぜひご参加くだ
さい。よろしく!
ニ.「世界から原発なくそうコンサートin上野」11月27日(日)
2011年11月27日(日)13:30開演~17:00終演予定
上野公園野外ステージ(旧上野水上音楽堂)
参加費―1000円、被災者、避難者の方は無料
「福島からの避難者母親、制服向上委員会会長が語り歌う、原発時代を生き抜
く女たち」
◇トークセッションー「子どもたちのいのちを守り、原発時代を生き抜く女た
ち」をテーマにしたトーク
増子理香さん(福島県三春町からの避難者母親)、橋本美香さん(シンガー・ソ
ングライター、制服向上委員会の会長)、横浜の子供達を放射能から守る会の母
親の方が出演
15:30から開始予定
◇「世界から原発なくそう」との想いを表現するミュージシャンの歌と演奏、
パフォーマンス
≪出演者≫
橋本美香さん、ツーピース、Dr.SUSHI、阿部孝史さん、増子理香さん
(トーク出演)、横浜の子どもたちを放射能から守る会の母親、「月桃の花」歌
舞団、館野公一さん、あだっちさん、根本延浩さん、照屋三線教室、菅原和之
さん、ピアチェーレ
出演者の詳細は、http://c-zenko.blog.so-net.ne.jp/
をご覧ください。
たんぽぽ舎です。【TMM:No1256】
転送歓迎
◆ 地震と原発事故情報 その241 ◆
3つの情報をお知らせします(11月21日)
◇ 残念ながら、玄海原発4号機が稼働したため、日本の原発・全54基の
うち、現在43基(80%)が停止、稼働しているのは11基(20%)。
今後、再稼働をみんなの活動で阻止できれば、2012年春頃には全原発
の停止が実現する。
原発なくとも電気はだいじょうぶ(天然ガス、火力、その他)。
今、運転中の11基も早く停めてほしい-地震・余震が心配。
★1.「浜岡原発の永久停止を」100万筆署名提出院内集会 聴講報告
~元原発設計者・技術者たちの提言~
今のやり方はマンションの建築偽装と同じ
どれだけ綿密に設計しても「残余のリスク」が残る
★2.ついにRETFの「最後」か・・・
福島原発震災と核武装
菅首相による「脱原発」宣言で、一番慌てたのは核武装派
★3.<テント日誌 11/19(土)>
雨の中、沈み込んだ霞ヶ関
―― 経産省前テントひろば 70日目 ――
★4.メルマガ読者からの講演会・集会のご案内
イ.大阪・学習集会「原発・被ばく労働と健康被害」
11月29日(火) 午後6時30分
ロ.亀戸・ミニ授業 放射線──基本のキから身の守り方まで
12月4日(日) 午後1時30分
★1.「浜岡原発の永久停止を」100万筆署名提出院内集会 聴講報告
~元原発設計者・技術者たちの提言~
今のやり方はマンションの建築偽装と同じ
どれだけ綿密に設計しても「残余のリスク」が残る
偶然通りかかって院内集会に参加し、興味深い話を聞いたので一部を紹介し
ます。
国会議員への報告会
日時:2011年11月17日16時~18時
場所:衆議院第2議員会館多目的ホール
主催:原発震災を防ぐ全国署名連絡会
2004年から取り組まれた「一刻も早く浜岡原発の永久停止の決断を!」
と訴える署名が100万筆に達し、同日に経済産業省に提出された。その報告
の後、3人の元原発設計者・技術者が丁寧に浜岡原発、福島原発について説明
した。
○渡辺敦雄(元東芝・原子力事業本部)
浜岡原発には使用済み核燃料が6243本あり広島原発の5万個分に相当する。
中部電力が建設している防波堤は1000億円の無駄遣いである。浜岡原発はMark
Ⅰ型原子炉格納容器であり圧力抑制プールが地震で破壊される可能性が高い。
浜岡原発の真下から室戸岬(高知県)に延びる長さ400キロの巨大な活断
層が存在する可能性がある。耐震設計とは、岩盤の揺れ(振動加速度)への対
策であり、岩盤のずれ(例えば、立っていて片足の床が約7m下に落ちる状
態)は考慮していない。
○後藤政志(元東芝・原子炉格納容器設計者)
福島原発事故は津波でなく地震で損傷があった。MarkⅠは欠陥原発で格納容
器の容量が小さい。今回の事故で地震による格納容器の脆弱性が証明された。
電源喪失とか水の供給とか対策を検討しているが、事故が起こったらプラント
全体を設計し直さないといけない、確実でないものをいくら追加しても安全で
はない。本来は地震動を3倍にして耐震設計しないといけないのに、今のやり
方はマンションの建築偽装と同じだ。どれだけ綿密に設計しても「残余のリス
ク」が残る。2001年にスロッシングによる格納容器の爆発実験を実施して
いる(動画紹介)。
(注)残余のリスク
地震についてまだ不明なことが多いなかで、電力会社は経済的に見合う耐震
設計をする。このため、原発の設計時に前提とした地震の揺れより大きな揺れ
に襲われて、大量の放射性物質が外部に漏れ、住民が被曝するような災害が起
こる可能性は必ず残る。残余のリスクは、災害の大きさと、それが起きる確率
などによって示される。 ( 2006-05-31 朝日新聞 夕刊 3総合)
○小倉志郎(元東芝・原子力事業本部)
耐震設計において実質的な判定基準が無い。2009年の「安全研究フォー
ラム2009」において、地震学者達は、2006年に改定された「耐震指
針」による基準地震動を超える地震が今後起きないとは言えない、
統計的な地震発生確率もデータが少なすぎて算出できない、と言明した。す
なわち、開催時点で耐震性の判定基準が無いことが判明している。動的機器の
機能維持の定量的判定基準は無い。例えば配管設備は、高温と高圧に耐える必
要があるが、がちがちに押さえると熱変形に弱くなり、地震動が大きくなると
設計が非常に厳しくなる。
さらに、3人への質疑で次の回答があった。
ストレステストは、政治的に出たもので、外からのつまみ食いにひとしく、
テストでプラントの弱点部分が分かるが、クライテリア(判定条件)が無い。
確率で物を言う限り残余のリスクは必ず残る。これで良いなんて、アンデルセ
ンの「裸の王様」だ。
福島原発事故対策における作業労働者の被曝と労働者の供給が心配される
が、被曝労働の基準を適正(例えば年間5mSv)にして多くの労働者に仕事を
供給すれば良い。除染後の放射性物質はガラス化すれば数千年は散らばらな
い。ただ、六ヶ所村ではガラス製造装置の一機が故障して目処が立っていな
い。
最後に村田光平顧問(元駐スイス大使)が挨拶した。福島原発事故について
関係者の責任が重い、倫理の欠如で、輸出するなんてとんでもない。津波対策
だけで原発を再開しようとするのはおかしい。浜岡に関しては牧之原市で市長
も市議会も反対のメッセージを出し、近隣への影響が認識されてきて脱原発の
大きな運動につながる、スイスとの連携も考えたい。
技術的に分かり易い説明を聞き、そうは言っても福島原発事故がありながら
再稼動しようとしたり原発輸出しようとするのは倫理の欠如としか言いようが
ないことが良く分かる、良い集会だった。
集会参加は議員数名とその他約30名と少なく、私も直前まで開催を知らな
かったが開催情報があまり流れていなかったようでもったいなかった。
(文責:木村)
★2.ついにRETFの「最後」か・・・
福島原発震災と核武装
菅首相による「脱原発」宣言で、一番慌てたのは核武装派
たんぽぽ舎 劣化ウラン研究会 山崎 久隆
○核武装計画阻止運動
1994年以来、高速炉開発が核兵器開発の基幹システムであり、特に「も
んじゅ」(槌田敦さんは偽もんじゅと呼ぶ)「常陽」の「ブランケット燃料
体」を再処理する施設、RETFリサイクル機器試験施設こそがその中核施設
だと警告してきたことが報われ、解体される日が来る・・・。
と思ったのですが、記事には核兵器の「か」の字も出てきていないし、単なる
無駄遣いの文脈で語られているだけ。どうしてこんなにもメディアの皆さんは
現実がわからないのだろうかと、嘆かわしく思うのだが・・・。
それでもRETFを「検討をした」というは百分の一歩くらいは前進か。
グリーンピースのレポート「不法なプルトニウム同盟」は1994年に発表
された。私は、その翻訳の一端に関わったことから、その後の核兵器開発阻止
の取り組みを市民運動の仲間とすることになった。
その後日本の市民運動で「核武装を憂慮する会」というグループが作られ、
国会議員への要請行動などが行われ、それを引き継ぐように(直接団体として
引き継いだとというわけではないが)「核開発に反対する会」のメンバーで
「隠して核そうする日本」(影書房)という本を、槌田敦、藤田祐幸、井上澄
夫、中島哲演、望月彰、渡辺寿子、原田裕史、柳田真(敬称略)と私が分業で
書いた。
それらの中で、高速炉計画が日本の核武装計画の隠れ蓑であり、詳細なデー
タと証拠で歴代政権(政治家)のみならず官僚機構や原子力ムラによって作り
上げられてきた核武装計画を暴き、批判した。
黒鉛炉を使って簡単な核爆弾を製造するという、佐藤栄作の核武装計画は、
近代においては高純度プルトニウムを使う高速炉計画と三重水素を大量に使う
ITER、核融合炉計画の合体で、水爆製造が可能になるはずだったが、ITERが日
本から「取り上げられ」たことでトリチウムを大量に使う水爆製造は困難にな
った。しかし高純度プルトニウムを使えば小形原爆を量産できると、方向性
を高速炉の運転強行とRETFの建設に絞っていく。
あんなぼろぼろの「もんじゅ」、電力の建てる予定の後継炉は「もんじゅ」
型にならないことは確実で、一日5500万円も無駄食いするうえ、電力会社
も高速炉計画どころでは無くなっているというのに、どんな経済的利益もある
はずがないのだが、唯一無二の「核武装」がある限り撤退はあり得ない・・・
というのがもんじゅとRETFがまだ「生き残っていた」理由だった。
○福島原発震災と核武装
さて、ここにきて福島原発震災、その後菅首相による「脱原発」宣言で、一
番慌てたのは核武装派であり、突如「隠れて」ではなく「公然と」核武装を主
張し出す者たちが現れ始める。ただし、核武装にも大きく二種類あり、「核武
装を「しない」ための核武装能力(なぜかこれを核抑止力というらしい。そん
な定義は今まで聞いたことが無いが)」が必要というものと、直ちに商業用原
子力開発を中止して「核武装に踏み切れ」派がいる。このへんはもうちょっと
してから整理して紹介しよう。(実は未だに彼らの主張の内容がどう違うのか
よく分からないのだ(^_^;)突然言い出す者が多いため、脈絡がはっきりしな
い。技術的な裏付けが曖昧、対米政策、対IAEA政策上の検討が無い、そもそも
核武装の定義づけが曖昧、などなど)
とはいえ、RETFが永久閉鎖になるのならば、少なくても核武装の「可能
性」は大きく減衰する。用法としては間違っているが、「潜在的核抑止力」な
るものも葬ることができるだろう。
※記事情報
日本経済新聞11月14日
「もんじゅ関連支出1兆円超。830億円の施設使われず・検査院が指摘」
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819695E3E6E2E6E58DE3E6E3E3E0E2E3E39180EAE2E2E2
★3.<テント日誌 11/19(金)>
雨の中、沈み込んだ霞ヶ関
―― 経産省前テントひろば 70日目 ――
本日(11月19日)は一日中雨でした。ありきたりの印象で言えばまるで
地球が日本の不幸を嘆き、人間の愚かさを哀れんでいるような、陰々滅々とし
た雨に人も街も沈み込んだ一日であったような日でした。
先日、新右翼と称する人物がテントへ来て、「経産省に申し入れをしてき
た。申し入れの内容は『平時であれば許可なく国の土地にテント設置をすれば
違法であるかも知れないが、非常時においては云々。彼らのテントの物理的撤
去は謹んで貰いたい……』……」「う~ん……」
それからは他の右翼諸君がテントに参上することもなくなった。まだ、さし
て日も経っていないし、雨降りのこともあり恒常的な事であるかどうかは断言
できないが……。
雨がきついさなかソーラーシステムもお休み。蓄電池に蓄えはない。雨でシ
ョートの恐れもあり発電機もお休み。テントの中は懐中電灯の光だけで薄闇の
なか。それでも昼夜を分かたず座り込みは続く。
ご苦労様。明日は晴れるそうですよ。
( 文責 テント住人R )
★4.メルマガ読者からの講演会・集会のご案内
イ.大阪・学習集会「原発・被ばく労働と健康被害」
学習集会「原発・被ばく労働と健康被害」
日 時:11月29日(火) 午後6時30分
場 所:エルおおさか5階 研修室2
(http://www.l-osaka.or.jp/pages/access.html)
講 師:振津かつみ さん
(兵庫医科大学、チェルノブイリ・ヒバクシャ救援関西)
資料代:500円
主 催:コミュニティ・ユニオン関西ネットワーク
連絡先:ユニオンおおさか(06-6575-3133)
福島第一原発事故の収束作業、除染作業をはじめとする高汚染地域での労
働、がれきや下水処理に関わる労働、働くことによる被ばくは拡散し続け、今
後、長期にわたって働く者の健康をむしばんでいきます。労働相談と個人加盟
を特徴とするユニオンとして、今何ができるのか、何に備えていかなければな
らないのかを考えます。
20年間チェルノブイリ救援活動に取り組まれてきた振津先生に、経験と現
状をもとにお話いただきます。
ロ.亀戸・ミニ授業 放射線──基本のキから身の守り方まで
「セーブキッズ江東放射能からこどもを守る会」は、6月に江東区のおかあ
さん、おとうさんを中心に結成されたグループです。これまで、江東区に対す
る陳情、請願、行政交渉、署名などを行ってきました。
8月からはじめた署名も集約をおえ、一段落。
そこで、基本に立ち返り、放射線についてのキを学ぼうということで「学習
会」を企画しました。
タイトル:ミニ授業 放射線──基本のキから身の守り方まで
講 師:小沢洋一(仮説実験授業研究会)
日 時:2011年12月4日 午後1時30分開講
(午後1時15分開場)終了予定午後4時
資料代:800円
会 場:亀戸文化センター第二研修室
(JR総武線亀戸駅北口徒歩2分カメリアプラザ5階)
主 催:セーブキッズ・江東 放射能からこどもを守る会
問い合わせ先:花村(090-9134-1816)http://yaplog.jp/savekids/
お子様連れの参加大歓迎
転送歓迎
◆ 地震と原発事故情報 その241 ◆
3つの情報をお知らせします(11月21日)
◇ 残念ながら、玄海原発4号機が稼働したため、日本の原発・全54基の
うち、現在43基(80%)が停止、稼働しているのは11基(20%)。
今後、再稼働をみんなの活動で阻止できれば、2012年春頃には全原発
の停止が実現する。
原発なくとも電気はだいじょうぶ(天然ガス、火力、その他)。
今、運転中の11基も早く停めてほしい-地震・余震が心配。
★1.「浜岡原発の永久停止を」100万筆署名提出院内集会 聴講報告
~元原発設計者・技術者たちの提言~
今のやり方はマンションの建築偽装と同じ
どれだけ綿密に設計しても「残余のリスク」が残る
★2.ついにRETFの「最後」か・・・
福島原発震災と核武装
菅首相による「脱原発」宣言で、一番慌てたのは核武装派
★3.<テント日誌 11/19(土)>
雨の中、沈み込んだ霞ヶ関
―― 経産省前テントひろば 70日目 ――
★4.メルマガ読者からの講演会・集会のご案内
イ.大阪・学習集会「原発・被ばく労働と健康被害」
11月29日(火) 午後6時30分
ロ.亀戸・ミニ授業 放射線──基本のキから身の守り方まで
12月4日(日) 午後1時30分
★1.「浜岡原発の永久停止を」100万筆署名提出院内集会 聴講報告
~元原発設計者・技術者たちの提言~
今のやり方はマンションの建築偽装と同じ
どれだけ綿密に設計しても「残余のリスク」が残る
偶然通りかかって院内集会に参加し、興味深い話を聞いたので一部を紹介し
ます。
国会議員への報告会
日時:2011年11月17日16時~18時
場所:衆議院第2議員会館多目的ホール
主催:原発震災を防ぐ全国署名連絡会
2004年から取り組まれた「一刻も早く浜岡原発の永久停止の決断を!」
と訴える署名が100万筆に達し、同日に経済産業省に提出された。その報告
の後、3人の元原発設計者・技術者が丁寧に浜岡原発、福島原発について説明
した。
○渡辺敦雄(元東芝・原子力事業本部)
浜岡原発には使用済み核燃料が6243本あり広島原発の5万個分に相当する。
中部電力が建設している防波堤は1000億円の無駄遣いである。浜岡原発はMark
Ⅰ型原子炉格納容器であり圧力抑制プールが地震で破壊される可能性が高い。
浜岡原発の真下から室戸岬(高知県)に延びる長さ400キロの巨大な活断
層が存在する可能性がある。耐震設計とは、岩盤の揺れ(振動加速度)への対
策であり、岩盤のずれ(例えば、立っていて片足の床が約7m下に落ちる状
態)は考慮していない。
○後藤政志(元東芝・原子炉格納容器設計者)
福島原発事故は津波でなく地震で損傷があった。MarkⅠは欠陥原発で格納容
器の容量が小さい。今回の事故で地震による格納容器の脆弱性が証明された。
電源喪失とか水の供給とか対策を検討しているが、事故が起こったらプラント
全体を設計し直さないといけない、確実でないものをいくら追加しても安全で
はない。本来は地震動を3倍にして耐震設計しないといけないのに、今のやり
方はマンションの建築偽装と同じだ。どれだけ綿密に設計しても「残余のリス
ク」が残る。2001年にスロッシングによる格納容器の爆発実験を実施して
いる(動画紹介)。
(注)残余のリスク
地震についてまだ不明なことが多いなかで、電力会社は経済的に見合う耐震
設計をする。このため、原発の設計時に前提とした地震の揺れより大きな揺れ
に襲われて、大量の放射性物質が外部に漏れ、住民が被曝するような災害が起
こる可能性は必ず残る。残余のリスクは、災害の大きさと、それが起きる確率
などによって示される。 ( 2006-05-31 朝日新聞 夕刊 3総合)
○小倉志郎(元東芝・原子力事業本部)
耐震設計において実質的な判定基準が無い。2009年の「安全研究フォー
ラム2009」において、地震学者達は、2006年に改定された「耐震指
針」による基準地震動を超える地震が今後起きないとは言えない、
統計的な地震発生確率もデータが少なすぎて算出できない、と言明した。す
なわち、開催時点で耐震性の判定基準が無いことが判明している。動的機器の
機能維持の定量的判定基準は無い。例えば配管設備は、高温と高圧に耐える必
要があるが、がちがちに押さえると熱変形に弱くなり、地震動が大きくなると
設計が非常に厳しくなる。
さらに、3人への質疑で次の回答があった。
ストレステストは、政治的に出たもので、外からのつまみ食いにひとしく、
テストでプラントの弱点部分が分かるが、クライテリア(判定条件)が無い。
確率で物を言う限り残余のリスクは必ず残る。これで良いなんて、アンデルセ
ンの「裸の王様」だ。
福島原発事故対策における作業労働者の被曝と労働者の供給が心配される
が、被曝労働の基準を適正(例えば年間5mSv)にして多くの労働者に仕事を
供給すれば良い。除染後の放射性物質はガラス化すれば数千年は散らばらな
い。ただ、六ヶ所村ではガラス製造装置の一機が故障して目処が立っていな
い。
最後に村田光平顧問(元駐スイス大使)が挨拶した。福島原発事故について
関係者の責任が重い、倫理の欠如で、輸出するなんてとんでもない。津波対策
だけで原発を再開しようとするのはおかしい。浜岡に関しては牧之原市で市長
も市議会も反対のメッセージを出し、近隣への影響が認識されてきて脱原発の
大きな運動につながる、スイスとの連携も考えたい。
技術的に分かり易い説明を聞き、そうは言っても福島原発事故がありながら
再稼動しようとしたり原発輸出しようとするのは倫理の欠如としか言いようが
ないことが良く分かる、良い集会だった。
集会参加は議員数名とその他約30名と少なく、私も直前まで開催を知らな
かったが開催情報があまり流れていなかったようでもったいなかった。
(文責:木村)
★2.ついにRETFの「最後」か・・・
福島原発震災と核武装
菅首相による「脱原発」宣言で、一番慌てたのは核武装派
たんぽぽ舎 劣化ウラン研究会 山崎 久隆
○核武装計画阻止運動
1994年以来、高速炉開発が核兵器開発の基幹システムであり、特に「も
んじゅ」(槌田敦さんは偽もんじゅと呼ぶ)「常陽」の「ブランケット燃料
体」を再処理する施設、RETFリサイクル機器試験施設こそがその中核施設
だと警告してきたことが報われ、解体される日が来る・・・。
と思ったのですが、記事には核兵器の「か」の字も出てきていないし、単なる
無駄遣いの文脈で語られているだけ。どうしてこんなにもメディアの皆さんは
現実がわからないのだろうかと、嘆かわしく思うのだが・・・。
それでもRETFを「検討をした」というは百分の一歩くらいは前進か。
グリーンピースのレポート「不法なプルトニウム同盟」は1994年に発表
された。私は、その翻訳の一端に関わったことから、その後の核兵器開発阻止
の取り組みを市民運動の仲間とすることになった。
その後日本の市民運動で「核武装を憂慮する会」というグループが作られ、
国会議員への要請行動などが行われ、それを引き継ぐように(直接団体として
引き継いだとというわけではないが)「核開発に反対する会」のメンバーで
「隠して核そうする日本」(影書房)という本を、槌田敦、藤田祐幸、井上澄
夫、中島哲演、望月彰、渡辺寿子、原田裕史、柳田真(敬称略)と私が分業で
書いた。
それらの中で、高速炉計画が日本の核武装計画の隠れ蓑であり、詳細なデー
タと証拠で歴代政権(政治家)のみならず官僚機構や原子力ムラによって作り
上げられてきた核武装計画を暴き、批判した。
黒鉛炉を使って簡単な核爆弾を製造するという、佐藤栄作の核武装計画は、
近代においては高純度プルトニウムを使う高速炉計画と三重水素を大量に使う
ITER、核融合炉計画の合体で、水爆製造が可能になるはずだったが、ITERが日
本から「取り上げられ」たことでトリチウムを大量に使う水爆製造は困難にな
った。しかし高純度プルトニウムを使えば小形原爆を量産できると、方向性
を高速炉の運転強行とRETFの建設に絞っていく。
あんなぼろぼろの「もんじゅ」、電力の建てる予定の後継炉は「もんじゅ」
型にならないことは確実で、一日5500万円も無駄食いするうえ、電力会社
も高速炉計画どころでは無くなっているというのに、どんな経済的利益もある
はずがないのだが、唯一無二の「核武装」がある限り撤退はあり得ない・・・
というのがもんじゅとRETFがまだ「生き残っていた」理由だった。
○福島原発震災と核武装
さて、ここにきて福島原発震災、その後菅首相による「脱原発」宣言で、一
番慌てたのは核武装派であり、突如「隠れて」ではなく「公然と」核武装を主
張し出す者たちが現れ始める。ただし、核武装にも大きく二種類あり、「核武
装を「しない」ための核武装能力(なぜかこれを核抑止力というらしい。そん
な定義は今まで聞いたことが無いが)」が必要というものと、直ちに商業用原
子力開発を中止して「核武装に踏み切れ」派がいる。このへんはもうちょっと
してから整理して紹介しよう。(実は未だに彼らの主張の内容がどう違うのか
よく分からないのだ(^_^;)突然言い出す者が多いため、脈絡がはっきりしな
い。技術的な裏付けが曖昧、対米政策、対IAEA政策上の検討が無い、そもそも
核武装の定義づけが曖昧、などなど)
とはいえ、RETFが永久閉鎖になるのならば、少なくても核武装の「可能
性」は大きく減衰する。用法としては間違っているが、「潜在的核抑止力」な
るものも葬ることができるだろう。
※記事情報
日本経済新聞11月14日
「もんじゅ関連支出1兆円超。830億円の施設使われず・検査院が指摘」
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819695E3E6E2E6E58DE3E6E3E3E0E2E3E39180EAE2E2E2
★3.<テント日誌 11/19(金)>
雨の中、沈み込んだ霞ヶ関
―― 経産省前テントひろば 70日目 ――
本日(11月19日)は一日中雨でした。ありきたりの印象で言えばまるで
地球が日本の不幸を嘆き、人間の愚かさを哀れんでいるような、陰々滅々とし
た雨に人も街も沈み込んだ一日であったような日でした。
先日、新右翼と称する人物がテントへ来て、「経産省に申し入れをしてき
た。申し入れの内容は『平時であれば許可なく国の土地にテント設置をすれば
違法であるかも知れないが、非常時においては云々。彼らのテントの物理的撤
去は謹んで貰いたい……』……」「う~ん……」
それからは他の右翼諸君がテントに参上することもなくなった。まだ、さし
て日も経っていないし、雨降りのこともあり恒常的な事であるかどうかは断言
できないが……。
雨がきついさなかソーラーシステムもお休み。蓄電池に蓄えはない。雨でシ
ョートの恐れもあり発電機もお休み。テントの中は懐中電灯の光だけで薄闇の
なか。それでも昼夜を分かたず座り込みは続く。
ご苦労様。明日は晴れるそうですよ。
( 文責 テント住人R )
★4.メルマガ読者からの講演会・集会のご案内
イ.大阪・学習集会「原発・被ばく労働と健康被害」
学習集会「原発・被ばく労働と健康被害」
日 時:11月29日(火) 午後6時30分
場 所:エルおおさか5階 研修室2
(http://www.l-osaka.or.jp/pages/access.html)
講 師:振津かつみ さん
(兵庫医科大学、チェルノブイリ・ヒバクシャ救援関西)
資料代:500円
主 催:コミュニティ・ユニオン関西ネットワーク
連絡先:ユニオンおおさか(06-6575-3133)
福島第一原発事故の収束作業、除染作業をはじめとする高汚染地域での労
働、がれきや下水処理に関わる労働、働くことによる被ばくは拡散し続け、今
後、長期にわたって働く者の健康をむしばんでいきます。労働相談と個人加盟
を特徴とするユニオンとして、今何ができるのか、何に備えていかなければな
らないのかを考えます。
20年間チェルノブイリ救援活動に取り組まれてきた振津先生に、経験と現
状をもとにお話いただきます。
ロ.亀戸・ミニ授業 放射線──基本のキから身の守り方まで
「セーブキッズ江東放射能からこどもを守る会」は、6月に江東区のおかあ
さん、おとうさんを中心に結成されたグループです。これまで、江東区に対す
る陳情、請願、行政交渉、署名などを行ってきました。
8月からはじめた署名も集約をおえ、一段落。
そこで、基本に立ち返り、放射線についてのキを学ぼうということで「学習
会」を企画しました。
タイトル:ミニ授業 放射線──基本のキから身の守り方まで
講 師:小沢洋一(仮説実験授業研究会)
日 時:2011年12月4日 午後1時30分開講
(午後1時15分開場)終了予定午後4時
資料代:800円
会 場:亀戸文化センター第二研修室
(JR総武線亀戸駅北口徒歩2分カメリアプラザ5階)
主 催:セーブキッズ・江東 放射能からこどもを守る会
問い合わせ先:花村(090-9134-1816)http://yaplog.jp/savekids/
お子様連れの参加大歓迎
たんぽぽ舎です。【TMM:No1255】
転送歓迎
◆ 地震と原発事故情報 その240 ◆
3つの情報をお知らせします(11月20日)
◇ 残念ながら、玄海原発4号機が稼働したため、日本の原発・全54基の
うち、現在43基(80%)が停止、稼働しているのは11基(20%)。
今後、再稼働をみんなの活動で阻止できれば、2012年春頃には全原発
の停止が実現する。
原発なくとも電気はだいじょうぶ(天然ガス、火力、その他)。
今、運転中の11基も早く停めてほしい-地震・余震が心配。
★1.11.15「低線量被曝の時代を生き抜く」参加して出会った
~原発の労働災害認定問題~梅田隆亮さんを支援したい!
★2.11月15日「ノーモア・ヒバクシャ・ノーモア・原発」記者会見から
五七年前に起きたビキニ事件こそ福島原発大事故の「原点」
ビキニ事件を賠償もせず-その見返りに水面下で原発を要求
★3.「ノーモア・ヒバクシャ・ノーモア・原発」記者会見・傍聴記
78社中1社のみ、真実を書かないマスコミ-肥田舜太郎氏
明かされるビキニ被曝の真実-大石又七氏
★1.11.15「低線量被曝の時代を生き抜く」参加して出会った
~原発の労働災害認定問題~梅田隆亮さんを支援したい!
○たんぽぽ舎の勉強会に、初めて参加しました。
ただ日々の子育てに追われるだけの自分は、3.11以前には、タンポポ舎
の存在すら知りませんでしたから・・。
○肥田舜太郎さんのお話、さすがに迫力ありました。圧倒されました。事実を
語る人の言葉は、衝撃力がありますね。
○それにも増して。原発労働者の梅田隆亮さんのお話に打ちのめされました。
炉心を素手で作業させる電力外会社、何なんでしょう!ものすごく腹が立ち
ました。ご自身も、ぶらぶら病のような症状に苦しまれているのですね。
○じつはお帰りになられる途中、偶然ご一緒になり駅までいろいろ話をさせて
もらいました。「今日の肥田先生のお話を聞いて、ぜんぶ自分の症状とそのま
ま同じことを言われていて驚いた」とおっしゃってました。
ぶらぶら病がでるときは、本当にお辛いらしいですね。そんな時のために持
ち歩いてる、という錠剤のお薬も見せてくださいました。とても感じの良い方
でした。駅で手を振って別れるとき、泣きそうになりました。
(最近、涙もろい)
心臓もやられてるし、ほんとうに身体に気をつけて長生きされて、多くを発
信してほしいと思いました。たんぽぽ舎での支援などある際には、ぜひ参加し
たと思いました。
年内にも、原発労働では初の心筋梗塞の労災認定の最終判断が出るようです
ね。
注目していきたいと思います。
★2.11月15日「ノーモア・ヒバクシャ・ノーモア・原発」記者会見から
[編集部より]
さる11月15日、スペースたんぽぽで行われた講演会「低線量被曝の時代
を生き抜く」に先だってで開かれた「ノーモア・ヒバクシャ・ノーモア・原
発」記者会見(主催:低線量被曝者の会・場所:千代田区有楽町の日本外国特
派員協会)での各スピーカーの発言骨子(予め用意された発言内容)を数回に
わたって紹介していきます。
肥田舜太郎の発言骨子は本紙11月17日付け「地震と原発事故情報 その
237」で掲載済みですので、大石又七氏の発言骨子からの掲載となります。
※低線量被曝者の会 http://hibakusya.blogspot.com/
五七年前に起きたビキニ事件こそ福島原発大事故の「原点」
ビキニ事件を賠償もせず-その見返りに水面下で原発を要求
ビキニ水爆実験被爆者 元第五福竜丸乗組員 大石又七
○福島原発大事故は今から五七年前に起きたビキニ事件の原点にさかのぼって
考えなければ正しい答えは出てこないと思っています。
誰がなぜ、危険な原発を地震大国である日本に導入したか、そこが一番重要
なところだと思います。
1954年、私は元第五福竜丸という漁船の乗組員で、アメリカが広島に投
下した原爆の約一〇〇〇倍という巨大な水爆実験に遭遇した被爆者です。
その爆発で起きた『死の灰』を日本に持ち帰ったことから太平洋や大気圏が
強力な放射能で汚染されていることが分かり大事件に発展していった、これが
ビキニ事件です。
後に残された資料からいろいろなことが分かってきました。
一九四六年から一九五八年にかけてアメリカ軍だけでも、このビキニとエニ
ウエトク環礁を使って六七回の大気圏核実験を行ない、合わせて一〇〇メガト
ンの核爆発を繰り返しました。この一〇〇メガトンの爆発は、なんと広島型原
爆を毎日一個ずつ一八年間落とし続けた量というから驚きです。
○水爆は巨大な爆発威力だけではありません。爆発と同時に二七種類もの恐ろ
しい放射能を撒き散らします。それらの放射能は半減期が何十年、何万年とい
うもので人間の体内に入り込み、染色体を傷つけながら体の内側から攻撃する
という内部被曝を起こしていました。
染色体を傷つければ死産や奇形児の原因を作りだし、子孫へと繋がっていき
ます。半減期の長い放射能が食物連鎖や風などに乗って地球上を漂い、誰のど
こに取り付くかは現在の科学や医学では計り知ることは出来ません。これが見
えない放射能の恐ろしいところです。貴方もすでに被爆者になっているかもし
れません。
○東日本大地震と津波が福島原発を破壊し放射能が今襲い掛かっています。
私は言いたいです、当時、核、放射能の恐ろしさをあれほど教え警告したの
に日米政府は事件を握りつぶし隠しました。
その結果どうなりましたか。核兵器も広島型原爆よりずっと威力を持つよう
になり、二万三〇〇〇発の核弾頭が実弾となって出来上がり、人類を脅かして
います。この重要な意味を持つビキニ事件を賠償もせず、わずかな見舞金、責
任も核実験も容認してその見返りに水面下で原発を要求したのです。
この人たちにこそ重大な責任があるのではないでしょうか。
ビキニ事件は過去の終わった事件ではありません。あのときから始まった事
件です。それなのに誰の口からもビキニ事件という言葉が出てきません。
当時アメリカは自由諸国にウランを提供し、軍事ブロックを築こうとしてC
IAの職員を読売という大きなメディアを目標に打診してきました。これを知
った読売新聞社主の正力松太郎氏は、日本中が核実験反対で燃え盛っている矛
先を変え、原子力の平和利用といって自分の持つメディアをフルに使って、原
発導入の宣伝を大々的に行ないます。政界では中曽根康弘代議士が青年将校な
どと言われながら危険を伴う原発をアメリカの意向に沿って先頭に立ち、ビキ
ニ事件の三日後に二億三千五〇〇万円の原子力予算を国会で通過させます。
原発を日本に導入した経緯を知れば今起こっている大事故の責任、賠償の方
向性も見えてくるはずです。
★3.「ノーモア・ヒバクシャ・ノーモア・原発」記者会見・傍聴記
78社中1社のみ、真実を書かないマスコミ-肥田舜太郎氏
明かされるビキニ被曝の真実-大石又七氏
○11月15日(火)午後3時~4時 有楽町の外国人記者クラブで「ノーモ
ア・ヒバクシャ・ノーモア・原発」記者会見が開かれました。
スピーカーは下記の方々でした。
肥田舜太郎:医師、広島被曝者
大石又七 :核実験被曝者、元第五福竜丸船員
梅田隆亮 :元原発労働者
佐藤幸子 :子供たちを放射能から守る福島ネットワーク世話人
竹野内真理:低線量被曝者の会共同代表
この記者会見は、千葉県の実家(ホットスポットの某市)から赤ちゃんを連
れて沖縄に避難している竹野内さんが、ほかの人々に呼びかけて急遽設定され
ました。
竹野内さんは、肥田医師をはじめ、大石又七さん、梅田隆亮さんという代表
的な被曝者が日本のマスコミに取り上げられない現実を打破しようと、外国人
記者クラブで記者会見を行ったものです。
○肥田先生については、私は11月5日にさいたま市で開かれた「第22回核
戦争に反対し、核兵器の廃絶を求める医師・医学者の集い」での記念シンポジ
ウムに参加して、先生の講演を聞きました。広島で体験されたことは、11月
15日夜にスペースたんぽぽで開かれた講演会でもお話しされましたので、た
んぽぽ舎メルマガとこれから発売されるDVDをご参照下さい。
私が唖然としたお話は、「今年福島の原発事故のあと78社のマスコミから
インタビューを受けたが、岩波の『世界』以外はどこも書かなかった」という
ことです。日本のマスコミが真実を伝えない、嘘を平気で伝えることは徐々に
知れ渡ってきましたが、このひどさはなんでしょうか。
肥田先生は94歳ですが、少しでも人々に知られていない重要な事実を知っ
てもらおうと、インタビューや講演依頼にはできるだけ応じているのです。
そのようにして応じたインタビューを活字にしないのは、なぜでしょうか。
新聞社のトップマネジメントが東電・政府・財界に都合の悪い記事は差し止め
るからでしょうか。
○私は昨年11月20日アジア記者クラブ定例会で「ビキニ水爆実験57年目
の真実『わしも死の海におった』」という映画を見て、山下正寿さんの講演を
聞きました。山下さんは高知県の高校の教師をしていた1985年から教え子
たちと一緒に、地域のビキニ水爆被災船調査に取り組み、隠されてきた事実を
明らかにしました。
1954年ビキニ環礁水爆実験で被ばくしたのは、第五福竜丸だけではなく
高知県で270隻、日本全国で856隻が被曝していたことが明らかになりま
した。数千人の被ばく漁民は米軍と日本政府に口封じされたのです。被ばく後
遺症に苦しむ多くのもと漁民は、多くの広島・長崎の被爆者と同じように、救
済されず・差別されてきたのです。
大石又七さんは長い間マスコミを避けてきましたが、ビキニ被曝の事実を自
分が伝えないで誰が伝えるのだと決心して発言されています。
この日外国人記者から大石さんに質問がありました。
「第五福竜丸の乗組員は死の灰をあびて体調が悪くなったため焼津港に帰ろ
うとしたが、SOS無線を打たないで静かに自力で帰ったが、その理由はSO
Sを打つと米軍にその存在を知られて沈没させられる危険性があったから、と
いう話を聞きましたが本当ですか?」という質問でした。
大石さんの答えは「そうです。無線長の久保山愛吉さんが元軍人でSOSを
打つのはやばいと判断したのです」という答えでした。
○梅田隆亮さんは1979年に島根原発と敦賀原発で働いた被曝労働者です。
無防備で働いたため鼻血と全身倦怠(ぶらぶら病)に悩まされました。200
0年には心筋梗塞を発症しました。労災申請しても却下され続けています。
写真家の樋口健二さんが写真集や著書「原発被曝列島」、「アジアの原発と
被曝労働者」で伝えていますが、何十万という原発被曝労働者のなかで労災が
認められたのは数人だけで、多くの人が癌のみならず種々の病気に苦しんでい
ます。樋口健二さんはワシントンポストやBBCなど外国の大手マスコミに大
きく取り上げられましたが、日本の大手マスコミは取り上げません。
○日本中のお母さんは子供を守るために奮闘しています。
福島県三春町のお話ですが、三春の各家庭では、お母さんは「逃げる、食べ
ない」という。おじいさんは「逃げない、食べる」という。お父さんはお母さ
んの味方をする。おばあさんはどうしようかおろおろする。給食を食べさせな
いために、弁当を持たせると、子供はクラスで村八分になる。そのストレスで
子どもが病気になる、とお母さんは責められる。こうして家庭の亀裂が深ま
り、離婚が増えているそうです。
おかあさんはどうしたらよいのでしょうか。この悩みからお母さんを救おう
と立ちあがり、全国のおかあさんのネットワークを作ろうとしているのが、佐
藤幸子さんや竹野内真理さんです。
マスコミは「内部被曝は限度以下、福島原発周辺、京大などが推計」(11
月15日朝日新聞)と言っています。原発周辺の住民が食事や呼吸で吸い込む
セシウムを体内に取り込んだ結果、被曝量がどのくらいになるか調べた結果、
最大に見積もって計0.16シーベルトだそうです。どのような計算をしたのか不
明ですが、先日食品安全委員会が使ったようなICRPのベクレル/シーベル
ト換算式を使ったのでしょう。
概算でシーベルト=ベクレル×2×10のマイナス8乗という式で10月2
8日の東京新聞にも出ていますが、一つの仮説です。政府が内部被曝は外部被
曝の十分の一以下だという根拠のようです。したがって安全だという「科学的
根拠」ですが、こうした御用学者の科学的根拠は歴史的に何度も事実によって
覆されてきました。
「曰く、チェルノブイリで死亡した子供は数千人で甲状腺がんだけだ」しか
し事実は、数十万のこどもが死亡し、まだまだ多くの子どもがいろいろな病気
で苦しんでいます。2011年9月17日発行の「チェルノブイリのこどもた
ち」によりますと、ベラルーシの慈善団体「困難のなかの子どもたちへ希望
を」会員の内訳は、下記のようになっています。
・甲状腺ガン 8-17歳 21人
・脳腫瘍 7-17歳 36人
・目の腫瘍 7-17歳 21人
・肝臓ガン 6-17歳 19人
・腎臓ガン 3-17歳 21人
・白血病、その他血液病 9-17歳 52人
・その他病名12 計51人
○記者会見後開場外で各スピーカーに多くの記者や一般人から個別の質問があ
りました。肥田さん、大石さん、梅田さんは高齢でもあり、夜にはスペースた
んぽぽでの講演会もありますので、早く移動してほしいと思ってあせっていま
したが皆さん元気でした。
夜の講演会の様子は別のたんぽぽ舎のメルマガやDVDをご参照下さい。
転送歓迎
◆ 地震と原発事故情報 その240 ◆
3つの情報をお知らせします(11月20日)
◇ 残念ながら、玄海原発4号機が稼働したため、日本の原発・全54基の
うち、現在43基(80%)が停止、稼働しているのは11基(20%)。
今後、再稼働をみんなの活動で阻止できれば、2012年春頃には全原発
の停止が実現する。
原発なくとも電気はだいじょうぶ(天然ガス、火力、その他)。
今、運転中の11基も早く停めてほしい-地震・余震が心配。
★1.11.15「低線量被曝の時代を生き抜く」参加して出会った
~原発の労働災害認定問題~梅田隆亮さんを支援したい!
★2.11月15日「ノーモア・ヒバクシャ・ノーモア・原発」記者会見から
五七年前に起きたビキニ事件こそ福島原発大事故の「原点」
ビキニ事件を賠償もせず-その見返りに水面下で原発を要求
★3.「ノーモア・ヒバクシャ・ノーモア・原発」記者会見・傍聴記
78社中1社のみ、真実を書かないマスコミ-肥田舜太郎氏
明かされるビキニ被曝の真実-大石又七氏
★1.11.15「低線量被曝の時代を生き抜く」参加して出会った
~原発の労働災害認定問題~梅田隆亮さんを支援したい!
○たんぽぽ舎の勉強会に、初めて参加しました。
ただ日々の子育てに追われるだけの自分は、3.11以前には、タンポポ舎
の存在すら知りませんでしたから・・。
○肥田舜太郎さんのお話、さすがに迫力ありました。圧倒されました。事実を
語る人の言葉は、衝撃力がありますね。
○それにも増して。原発労働者の梅田隆亮さんのお話に打ちのめされました。
炉心を素手で作業させる電力外会社、何なんでしょう!ものすごく腹が立ち
ました。ご自身も、ぶらぶら病のような症状に苦しまれているのですね。
○じつはお帰りになられる途中、偶然ご一緒になり駅までいろいろ話をさせて
もらいました。「今日の肥田先生のお話を聞いて、ぜんぶ自分の症状とそのま
ま同じことを言われていて驚いた」とおっしゃってました。
ぶらぶら病がでるときは、本当にお辛いらしいですね。そんな時のために持
ち歩いてる、という錠剤のお薬も見せてくださいました。とても感じの良い方
でした。駅で手を振って別れるとき、泣きそうになりました。
(最近、涙もろい)
心臓もやられてるし、ほんとうに身体に気をつけて長生きされて、多くを発
信してほしいと思いました。たんぽぽ舎での支援などある際には、ぜひ参加し
たと思いました。
年内にも、原発労働では初の心筋梗塞の労災認定の最終判断が出るようです
ね。
注目していきたいと思います。
★2.11月15日「ノーモア・ヒバクシャ・ノーモア・原発」記者会見から
[編集部より]
さる11月15日、スペースたんぽぽで行われた講演会「低線量被曝の時代
を生き抜く」に先だってで開かれた「ノーモア・ヒバクシャ・ノーモア・原
発」記者会見(主催:低線量被曝者の会・場所:千代田区有楽町の日本外国特
派員協会)での各スピーカーの発言骨子(予め用意された発言内容)を数回に
わたって紹介していきます。
肥田舜太郎の発言骨子は本紙11月17日付け「地震と原発事故情報 その
237」で掲載済みですので、大石又七氏の発言骨子からの掲載となります。
※低線量被曝者の会 http://hibakusya.blogspot.com/
五七年前に起きたビキニ事件こそ福島原発大事故の「原点」
ビキニ事件を賠償もせず-その見返りに水面下で原発を要求
ビキニ水爆実験被爆者 元第五福竜丸乗組員 大石又七
○福島原発大事故は今から五七年前に起きたビキニ事件の原点にさかのぼって
考えなければ正しい答えは出てこないと思っています。
誰がなぜ、危険な原発を地震大国である日本に導入したか、そこが一番重要
なところだと思います。
1954年、私は元第五福竜丸という漁船の乗組員で、アメリカが広島に投
下した原爆の約一〇〇〇倍という巨大な水爆実験に遭遇した被爆者です。
その爆発で起きた『死の灰』を日本に持ち帰ったことから太平洋や大気圏が
強力な放射能で汚染されていることが分かり大事件に発展していった、これが
ビキニ事件です。
後に残された資料からいろいろなことが分かってきました。
一九四六年から一九五八年にかけてアメリカ軍だけでも、このビキニとエニ
ウエトク環礁を使って六七回の大気圏核実験を行ない、合わせて一〇〇メガト
ンの核爆発を繰り返しました。この一〇〇メガトンの爆発は、なんと広島型原
爆を毎日一個ずつ一八年間落とし続けた量というから驚きです。
○水爆は巨大な爆発威力だけではありません。爆発と同時に二七種類もの恐ろ
しい放射能を撒き散らします。それらの放射能は半減期が何十年、何万年とい
うもので人間の体内に入り込み、染色体を傷つけながら体の内側から攻撃する
という内部被曝を起こしていました。
染色体を傷つければ死産や奇形児の原因を作りだし、子孫へと繋がっていき
ます。半減期の長い放射能が食物連鎖や風などに乗って地球上を漂い、誰のど
こに取り付くかは現在の科学や医学では計り知ることは出来ません。これが見
えない放射能の恐ろしいところです。貴方もすでに被爆者になっているかもし
れません。
○東日本大地震と津波が福島原発を破壊し放射能が今襲い掛かっています。
私は言いたいです、当時、核、放射能の恐ろしさをあれほど教え警告したの
に日米政府は事件を握りつぶし隠しました。
その結果どうなりましたか。核兵器も広島型原爆よりずっと威力を持つよう
になり、二万三〇〇〇発の核弾頭が実弾となって出来上がり、人類を脅かして
います。この重要な意味を持つビキニ事件を賠償もせず、わずかな見舞金、責
任も核実験も容認してその見返りに水面下で原発を要求したのです。
この人たちにこそ重大な責任があるのではないでしょうか。
ビキニ事件は過去の終わった事件ではありません。あのときから始まった事
件です。それなのに誰の口からもビキニ事件という言葉が出てきません。
当時アメリカは自由諸国にウランを提供し、軍事ブロックを築こうとしてC
IAの職員を読売という大きなメディアを目標に打診してきました。これを知
った読売新聞社主の正力松太郎氏は、日本中が核実験反対で燃え盛っている矛
先を変え、原子力の平和利用といって自分の持つメディアをフルに使って、原
発導入の宣伝を大々的に行ないます。政界では中曽根康弘代議士が青年将校な
どと言われながら危険を伴う原発をアメリカの意向に沿って先頭に立ち、ビキ
ニ事件の三日後に二億三千五〇〇万円の原子力予算を国会で通過させます。
原発を日本に導入した経緯を知れば今起こっている大事故の責任、賠償の方
向性も見えてくるはずです。
★3.「ノーモア・ヒバクシャ・ノーモア・原発」記者会見・傍聴記
78社中1社のみ、真実を書かないマスコミ-肥田舜太郎氏
明かされるビキニ被曝の真実-大石又七氏
○11月15日(火)午後3時~4時 有楽町の外国人記者クラブで「ノーモ
ア・ヒバクシャ・ノーモア・原発」記者会見が開かれました。
スピーカーは下記の方々でした。
肥田舜太郎:医師、広島被曝者
大石又七 :核実験被曝者、元第五福竜丸船員
梅田隆亮 :元原発労働者
佐藤幸子 :子供たちを放射能から守る福島ネットワーク世話人
竹野内真理:低線量被曝者の会共同代表
この記者会見は、千葉県の実家(ホットスポットの某市)から赤ちゃんを連
れて沖縄に避難している竹野内さんが、ほかの人々に呼びかけて急遽設定され
ました。
竹野内さんは、肥田医師をはじめ、大石又七さん、梅田隆亮さんという代表
的な被曝者が日本のマスコミに取り上げられない現実を打破しようと、外国人
記者クラブで記者会見を行ったものです。
○肥田先生については、私は11月5日にさいたま市で開かれた「第22回核
戦争に反対し、核兵器の廃絶を求める医師・医学者の集い」での記念シンポジ
ウムに参加して、先生の講演を聞きました。広島で体験されたことは、11月
15日夜にスペースたんぽぽで開かれた講演会でもお話しされましたので、た
んぽぽ舎メルマガとこれから発売されるDVDをご参照下さい。
私が唖然としたお話は、「今年福島の原発事故のあと78社のマスコミから
インタビューを受けたが、岩波の『世界』以外はどこも書かなかった」という
ことです。日本のマスコミが真実を伝えない、嘘を平気で伝えることは徐々に
知れ渡ってきましたが、このひどさはなんでしょうか。
肥田先生は94歳ですが、少しでも人々に知られていない重要な事実を知っ
てもらおうと、インタビューや講演依頼にはできるだけ応じているのです。
そのようにして応じたインタビューを活字にしないのは、なぜでしょうか。
新聞社のトップマネジメントが東電・政府・財界に都合の悪い記事は差し止め
るからでしょうか。
○私は昨年11月20日アジア記者クラブ定例会で「ビキニ水爆実験57年目
の真実『わしも死の海におった』」という映画を見て、山下正寿さんの講演を
聞きました。山下さんは高知県の高校の教師をしていた1985年から教え子
たちと一緒に、地域のビキニ水爆被災船調査に取り組み、隠されてきた事実を
明らかにしました。
1954年ビキニ環礁水爆実験で被ばくしたのは、第五福竜丸だけではなく
高知県で270隻、日本全国で856隻が被曝していたことが明らかになりま
した。数千人の被ばく漁民は米軍と日本政府に口封じされたのです。被ばく後
遺症に苦しむ多くのもと漁民は、多くの広島・長崎の被爆者と同じように、救
済されず・差別されてきたのです。
大石又七さんは長い間マスコミを避けてきましたが、ビキニ被曝の事実を自
分が伝えないで誰が伝えるのだと決心して発言されています。
この日外国人記者から大石さんに質問がありました。
「第五福竜丸の乗組員は死の灰をあびて体調が悪くなったため焼津港に帰ろ
うとしたが、SOS無線を打たないで静かに自力で帰ったが、その理由はSO
Sを打つと米軍にその存在を知られて沈没させられる危険性があったから、と
いう話を聞きましたが本当ですか?」という質問でした。
大石さんの答えは「そうです。無線長の久保山愛吉さんが元軍人でSOSを
打つのはやばいと判断したのです」という答えでした。
○梅田隆亮さんは1979年に島根原発と敦賀原発で働いた被曝労働者です。
無防備で働いたため鼻血と全身倦怠(ぶらぶら病)に悩まされました。200
0年には心筋梗塞を発症しました。労災申請しても却下され続けています。
写真家の樋口健二さんが写真集や著書「原発被曝列島」、「アジアの原発と
被曝労働者」で伝えていますが、何十万という原発被曝労働者のなかで労災が
認められたのは数人だけで、多くの人が癌のみならず種々の病気に苦しんでい
ます。樋口健二さんはワシントンポストやBBCなど外国の大手マスコミに大
きく取り上げられましたが、日本の大手マスコミは取り上げません。
○日本中のお母さんは子供を守るために奮闘しています。
福島県三春町のお話ですが、三春の各家庭では、お母さんは「逃げる、食べ
ない」という。おじいさんは「逃げない、食べる」という。お父さんはお母さ
んの味方をする。おばあさんはどうしようかおろおろする。給食を食べさせな
いために、弁当を持たせると、子供はクラスで村八分になる。そのストレスで
子どもが病気になる、とお母さんは責められる。こうして家庭の亀裂が深ま
り、離婚が増えているそうです。
おかあさんはどうしたらよいのでしょうか。この悩みからお母さんを救おう
と立ちあがり、全国のおかあさんのネットワークを作ろうとしているのが、佐
藤幸子さんや竹野内真理さんです。
マスコミは「内部被曝は限度以下、福島原発周辺、京大などが推計」(11
月15日朝日新聞)と言っています。原発周辺の住民が食事や呼吸で吸い込む
セシウムを体内に取り込んだ結果、被曝量がどのくらいになるか調べた結果、
最大に見積もって計0.16シーベルトだそうです。どのような計算をしたのか不
明ですが、先日食品安全委員会が使ったようなICRPのベクレル/シーベル
ト換算式を使ったのでしょう。
概算でシーベルト=ベクレル×2×10のマイナス8乗という式で10月2
8日の東京新聞にも出ていますが、一つの仮説です。政府が内部被曝は外部被
曝の十分の一以下だという根拠のようです。したがって安全だという「科学的
根拠」ですが、こうした御用学者の科学的根拠は歴史的に何度も事実によって
覆されてきました。
「曰く、チェルノブイリで死亡した子供は数千人で甲状腺がんだけだ」しか
し事実は、数十万のこどもが死亡し、まだまだ多くの子どもがいろいろな病気
で苦しんでいます。2011年9月17日発行の「チェルノブイリのこどもた
ち」によりますと、ベラルーシの慈善団体「困難のなかの子どもたちへ希望
を」会員の内訳は、下記のようになっています。
・甲状腺ガン 8-17歳 21人
・脳腫瘍 7-17歳 36人
・目の腫瘍 7-17歳 21人
・肝臓ガン 6-17歳 19人
・腎臓ガン 3-17歳 21人
・白血病、その他血液病 9-17歳 52人
・その他病名12 計51人
○記者会見後開場外で各スピーカーに多くの記者や一般人から個別の質問があ
りました。肥田さん、大石さん、梅田さんは高齢でもあり、夜にはスペースた
んぽぽでの講演会もありますので、早く移動してほしいと思ってあせっていま
したが皆さん元気でした。
夜の講演会の様子は別のたんぽぽ舎のメルマガやDVDをご参照下さい。