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たんぽぽ舎です。【TMM:No1465】
2012年5月23日(水) 地震と原発事故情報
                           転送歓迎
━━━━━━━
★1.大飯原発の再稼働を大衆行動で阻止しよう!
   6/16(土)又は17(日)に福井・全国集会開催
   原発反対福井県民会議の呼びかけに応え、全国から福井へ
                 柳田 真(たんぽぽ舎)
★2.『原発の運転再開はそもそも違法である』
      規制すべき機関が任務放棄    山崎久隆(たんぽぽ舎)
★3.新聞・雑誌から
   若い人達のしっかりした投書がありました。紹介します。
   ---17歳高校生 Y.S (5/21東京新聞「若者の声」より
★4.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
   ◇5/26現代史研究会
    テーマ:反原爆と反原発の間 -日本マルクス主義から、なぜ高木仁三郎、
        小出裕章は生まれなかったのか-
                 明治大学リバティタワー1011
   ◇6・8 中村哲医師講演会
   洪水を乗り越え、農地の復興をめざす アフガン60万農民の命の水
       船橋市民文化ホール
★5.テント日誌5/20(日)
         ―経産省前テントひろば253日目 稼働原発ゼロ15日目>
         ~ 一歩づつ近づく再稼働の足音の中、市民運動として根付く
         「脱原発運動」とテントひろばの活動の今後 ~
━━━━━━━
  ※5/24(木)19:00~原発についてみんなで観ようワンコイン上映会
 上映内容:◎原子力マフィアが封殺した秘蔵映像(60分)
      ◎秘蔵問題ドキュメンタリーを批判する御用学者の映像(30分)
      ◎放射性レンガが流通する映像(30分)
 参加費:500円
 会 場:スペースたんぽぽ
 
 
┏┓
┗■1.大飯原発の再稼働を大衆行動で阻止しよう!
 │  6/16(土)又は17(日)に福井・全国集会開催
 |  原発反対福井県民会議の呼びかけに応え、全国から福井へ
 └────柳田 真(たんぽぽ舎)
 
◎原発反対福井県民会議(中島哲演代表委員・ほか)は、5月22日(火)の常任幹事
会で、関西電力大飯原発の再稼働に反対して、6月16日(土)か17日(日)のどちら
かの日の午後に福井市内で福井・全国集会を開くことを決めた(近日中に16日か
17日のどちらかに決まる。今、会場探し、ほか)。
◎「経産省前テントひろば」は、22日のテント運営委員会で、この全国集会に全
力参加を決めた(テント日誌を参照)、低料金のバスも計画。
 たんぽぽ舎もみんなに呼びかけて多数で参加したい。バスも共同で。そのため
にも、前段活動として、討論決起集会の開催(共同で、6月4日(月)19時より
「スペースたんぽぽ」)、多数のビラ配布、再稼働NOのハガキ(1万枚突破)の
集中、寄せ書き運動などを引き続き進めます。
 この1ヶ月は、原発再稼働か否か、の最大の山場だ。
 福井県知事やおおい町長・政府に再稼働を決めさせないため、この1ヶ月、み
んなで全力を尽くそう。
 日本の運命を左右するほどの大事な時期だ。悔いのない活動をやりきろう。
 
 
┏┓
┗■2.『原発の運転再開はそもそも違法である』
 │   規制すべき機関が任務放棄、
 └────山崎久隆(たんぽぽ舎)
 
 現在、原子力規制はどうなっているのだろうか。
 もはや規制当局としての体をなしていない原子力安全委員会や原子力安全・保
安院と、今まさに建っている原発そのものがミスマッチ状態だ。規制すべき機関
が任務放棄をし事実上機能を喪失した。違法状態になっていることを考えれば、
今ある原発は全て違法に存在するといわなければならない。
 
 原子炉等規制法第24条第4項には、原発を設置し運転する能力があることを
要求しているが、今の電力会社にそれがあるかどうか、審査すべき原子力安全委
員会の斑目春樹委員長自身が「指針には瑕疵があった」と述べている。これは、
原子炉等規制法が要求するレベルに原発を維持できないことを意味しており、そ
れは言い換えるならば違法状態にあることを意味する。
『第24条 第4項 原子炉施設の位置、構造及び設備が核燃料物質(使用済燃
料を含む。以下同じ。)、核燃料物質によつて汚染された物(原子核分裂生成物を
含む。以下同じ。)又は原子炉による災害の防止上支障がないものであること。』
 
 地震で電源喪失をしてもろくにバックアップできず、津波にのまれればひとた
まりもなく炉心損傷を起こし、挙げ句の果ては放射能放出を阻止すべき有効な手
段も取れないままに単なる偶然で最悪の破局を免れたに過ぎない。
 それを招いた指針や安全規制はそのままなのだから、現行の法体系においても、
原発の安全性は確認できず、仮に設置許可申請が今あったとしても合格させるた
めの基準である「指針」がもはや存在しないのだから、法的に原発が存在する根
拠が無くなったといわざるを得ない。これは斑目委員長が認めたことだ。「原発
が直ちに違法になるわけではない」などというのは言い訳に過ぎない。現実に原
発が動くことを恐れている人々が大勢いる。市民感覚というのならば、まさしく
原発の再起動を恐れる市民が圧倒的多数だ。
 
 政治家の判断で安全が担保できるのだったらこんなに簡単なことはない。そん
な空想科学小説のような話を誰が信じるというのか。政治家が出来る判断とは、
安全確保が出来たと専門家が言っても、それでも万万が一を考えれば原発から撤
退することだ。ドイツやスイスのように。これが政治の判断だ。逆はない。そう
いう判断をしない政府ならば、選挙で答えを出すだけだ。そう、フランスのよう
に。民主主義国家とはこういう国をいう。
 
 福島第一原発のような事故を起こしてしまった以上、仮に原発を今後も運転し
たいと思う人だって、それを二度と繰り返さない事が最低条件だ。そのためには
指針の改定を前提とした事故の真相究明がまず行われなければならない。それが
あってはじめて「次のステップ」に移ることが出来る。
 現在の原発は、その存在そのものが違法であり、運転どころか安全の維持さえ
もおぼつかない実態にあることを皆が確認すべき段階なのだ。
 
 
┏┓
┗■3.新聞・雑誌から
 └────
 
◇ 若い人達のしっかりした投書がありました。紹介します。
  ---17歳高校生 Y.S
               (5月21日 東京新聞「若者の声」より)
 原発不可欠発言に怒り
 
  私は、八日の報道で東京電力の会長と社長が交代することを知りました。
 その次期社長は会見の中で、原子力発電は今の日本にとって欠かせないもの
 だと述べていました。私はそれを聞いて、怒りを感じました。
  福島原発以上の災害が起きた時、人間が核燃料を制御するのは不可能だと
 思うので、原子力に頼るのは大きな危険を伴うものだと考えるからです。
  昔の日本は、原子力を使わずに生活していたことを考えると、今の日本は、
 便利過ぎる社会になってしまったのではないかと思います。しかし、原子力
 が無くても、再生可能エネルギーを上手に活用したら、安全で便利に暮らし
 ていけるのではないでしょうか。
  政府がエネルギー政策を誤れば、日本の将来はなくなることにもなりかね
 ません。賢明な政治判断をしてほしいと思うと同時に、私たちもしっかりと
 政治を監視していくことが大事だと思いました。
 
 
┏┓
┗■4.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 └────
 
◇5月の現代史研究会
 テーマ:反原爆と反原発の間 -日本マルクス主義から、なぜ高木仁三郎、
     小出裕章は生まれなかったのか-
 講 師:加藤哲郎(一橋大学名誉教授、早稲田大学客員教授)
 日 時:5月26日(土)午後1時半~5時
 参加費:1000円
 会 場:明治大学リバティタワー1011(1階)
 共 催:社会運動史研究会(由井格・・・03‐3480‐1392)
 
 
◇首都圏最後の講演会。ぜひどうぞ!
 洪水を乗り越え、農地の復興をめざす アフガン60万農民の命の水
 6・8 中村哲医師講演会
 支援のご挨拶 澤地久枝さん(作家 中村哲医師と共著)
 
  日時:2012年6月8日(金)18:00開場 19:00開演
  会場:船橋市民文化ホール(船橋市本町2-2-5)
  JR・東武野田線 船橋駅南口 京成電鉄 京成船橋駅東口 徒歩約7分
  入場料:前売・当日とも 1000円 (大学生以下無料)
 ※前売券 5枚綴1組 4000円
  定員:1000名(前売り券持参到着順)
  問い合わせ先 TEL 047-457-6960 FAX 047-464-9069
         EMAIL tsuno21@waltz.ocn.ne.jp
           郵便振替:口座名 京葉生きいき会議 00130-3-616389
  主催:ペシャワール会現地報告会実行委員会
 
 
┏┓
┗■5.テント日誌5/20(日)
  │    ―経産省前テントひろば253日目 稼働原発ゼロ15日目>
 │   ~ 一歩づつ近づく再稼働の足音の中、市民運動として根付く
 │ 「脱原発運動」とテントひろばの活動の今後 ~
  └────
 
 この日は、代々木公園(渋谷)で開かれたデモに参加し、私用を済ませてから、
20時少し前にテントに着いた。一週間前は、この時間帯のテントの外はすでに寒
く、中に入っていたが、まだ数人がテントの前のパイプ椅子に座って談笑をして
いた。後から来た方が、「ビアガーデンでも出したいような陽気」と仰っていた
が、暑くもなく、寒くもなく、ちょうどよい気候。その後、テントの外では、22
時くらいまで談笑が続いていた。
 
 テントの中に入り、中にいらした受付担当のKさんに、昼間の状況を確認する
と、16時頃に排外主義者の団体が、大勢でやって来たらしい。この日、排外主義
者の団体が日比谷公園をゴールにしてデモを開催したようで、参加者がそのまま
テントへやって来たようだ。あらかじめ情報を得ていた警官隊が警備にあたって
くれたらしいが、テントを揺らしたり、隙間からテントの中を覗き込んだりして、
執拗に嫌がらせを繰り返したという事だった。「市民団体」の言論の自由は認め
るが、今後は、物を壊したり、けが人が出るような様な事はやらないでもらいたい。
 
  暫くすると、足立区で開催されたチェルノブイリ法の制定に携わられたアレク
サンドル・ヴェリキンさんの講演会に参加された方が、テントに寄って下さり、
講演内容について話をうかがった。ベラルーシでは、国家の強力なリーダーシッ
プの下、国民への補償、健康への影響への配慮、生活インフラへのケアが行われ、
成功しているという事であった。
 
  「福島の人達への補償の実現」「子供達を放射能から守る」も「原発即時停止」
「全ての原発を廃炉に」とともにテントひろばが掲げた重要なテーマである。テ
ントひろばにとって、当面は「再稼働阻止」が最も重要なテーマとなると思うが、
日本でもチェルノブイリ法を参考にして、「福島法(日本版チェルノブイリ法)」
が制定されるよう後押しをしてもらいたい。
 
  5月14日(月)におおい町の全体協議会が、政府が発表した大飯原発の安全性
を認めてから、急遽呼び掛けて金曜日に開催された官邸前抗議集会には、1000人
以上が参加していた。おそらく、初めて参加された方もたくさんいらっしゃった
と思う。土曜日に参加した茅ヶ崎のデモ、この日参加した渋谷のデモは、いつも
以上に沿道にいらした皆さんが手を振って下さり、茅ヶ崎では、「ありがとう」
という嬉しい声援も送っていただいた。渋谷のデモはスタート時点では、いつも
と比べてあまり人数が多く無いという印象を受けたが、最後まで参加された方に
話を聞くと、途中から多くの人が加わり、デモの最後には最終的に倍くらいの人
数になっていたという事だった。この週末に参加した「脱原発」の抗議集会、デ
モでは、自ら行動を起こされる方、我々の主張に共感して、応援して下さる方が
着実に増えていると言う印象を受けた。
 
 これから、原発の再稼働を巡り、現地と東京の攻防が激しくなる事が想定され
るが、我々が掲げた「原発の即時停止」「全ての原発を廃炉に」「福島の人達へ
の補償の実現」「子供達を放射能から守る」という目標が実現出来るよう、市民
の民主的な運動として、テントひろばの特性を生かしながら、活動していきたい
と思う。(Toku-san)
 
  月曜の朝 長野から来た方と座り込んで死刑囚の再審請求の話などをしている
と、立ち止まって金環日食を眺める女性、専用メガネを見せ、まずメガネで下を
見た後太陽を眺めるように教えてメガネを置いて足早に出勤される。私もテント
で用意した専用メガネを取り出して眺めるが雲がかかってくっきりは観えない。
通りがかりの方にもメガネをお貸しする。満足した男性は頑張ってくださいと言
い残して足早に立ち去る。何度も観ていると丸い太陽の前に月影が右上から左下
に移動していく。危険な原発は止めて太陽エネルギーをもっと上手に活用したい。
 
  8時過ぎには、男性が記名して関電の株主総会のことを尋ねる。経産省のMさ
んがいつものチェックをし、さらに前日の招かれざる客来訪の様子を聞かれる。
 今週も、原子力委員会、原子力安全委員会(臨時会議)、保安院の意見聴取会
等の傍聴行動の予定ががビッシリ。(K.M)
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たんぽぽ舎です。【TMM:No1464】
2012年5月22日(火) 地震と原発事故情報
                               転送歓迎
━━━━━━━
★1.『忍びよる負の遺産』今年も浜岡原発周辺の遠州灘海岸に(蔵下和男)
★2.福井県おおい町で、一緒に考えて、一緒に話そう
    もうひとつの「住民説明会」          (長谷川羽衣子)
★3.覚悟を決める夏 - 再稼働かどうか - 山口二郎(北海道大教授)
             (5月20日 東京新聞「本音のコラム」より)
★4.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
◇緊急節電セミナー「照明と空調の更新で大幅な節電&経費節減を」
 5月25日(金)13:30、衆議院第一議員会館
◇「人、つながる アフガン30年と「3.11」」5.31中村哲医師講演会
 5月31日(木)18時45分開演、練馬
★5.<テント日誌 5/19(土)
   ―経産省前テントひろば252目 原発ゼロ14日目―>
     穏やかな土曜の一日。平和な時間の中で
     テントが「つながり」の触媒に!テント~福島~全国、世界
━━━━━━━
◇あす23日(水)18:45~(於・スペースたんぽぽ)山崎久隆さんの連続
 学習会 新シリーズ第1回「若狭湾の原発群、再稼働はとんでもない!」
 http://www.tanpoposya.net/main/index.php?id=1085
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.『忍びよる負の遺産』  今年も浜岡原発周辺の遠州灘海岸に
 └────(静岡県 蔵下和男)
 
 国の特別天然物のアカウミガメの産卵上陸がはじまった。昨年まで死亡漂着、
産卵後の奇形(欠損等)で孵化。イルカやクジラの死亡や瀕死の漂着や海鳥の
大量死亡漂着等が確認されている。原因は不明。
 
1994年12月、浜岡原発の1号機で核燃料棒破損(現在は1号機の使用済
核燃料貯蔵プールに1体のみ保管)により1900億ベクレル超の放射性物質
が環境中に放出されたが周辺住民に連絡がされなかった。新聞社が報じたのは
昨年の福島第一原子力発電所の事故後である。なんと事故から17年以上が経
過している。
 
希ガス(クリプトン、キセノン等)の目標放出量は年間、14万Ci=5180兆Bq
までも放出可能なのである。4月2日現在、原子炉と使用済核燃料貯蔵プール
に8976体貯蔵している。行き場がない。気管支喘息や肺癌の治療を中心と
した呼吸器病学を専門とする医師は浜岡原発周辺について、「なによりこの近
郊に肺癌が人口の割合に多い印象に驚いている。分析するほどの数ではないの
で理由は無論わからないが、喫煙に起因するとばかり、とも言えないだろう。
地域の胸部の2次健診を引き受けるようになると、この数は更に増加すると思
われる。」と浜岡町立浜岡総合病院(現在は御前崎市立御前崎総合病院)年報
に記されている。
 
その御前崎総合病院は東日本大震災後、医師の確保に苦労している。応募はゼ
ロ。浜岡原発や津波が影響しているとみられる。御前崎市の人口は3万5000人、
病院運営は赤字が続いている。2010年度には4億8800万円を補助金で
穴埋めした。4億1800万円は原発の交付金だ。
 
 ◇5月26日(土)14時から蔵下さんの講演があります。ぜひお越し下さい
  『原発による動植物の異変』、参加費(資料代含む)1000円
  主催:反原発自治体議員・市民連盟
  http://www.tanpoposya.net/main/index.php?id=1088
 
 
┏┓
┗■2.福井県おおい町で、一緒に考えて、一緒に話そう
 │   もうひとつの「住民説明会」
 └────(長谷川羽衣子)
 
 ~一緒に考えたい。話したい。おおい町のこれから~ 
 日時:5月26日(土)13時~16時
 場所:あみーシャン大飯 ふれあいホール
    (福井県大飯郡おおい町成和2-1-1 電話 0770-77-3410)
 入場無料
 
 <福島のおはなし>
 震災と原子力発電所の事故を経験した福島の女性たち。事故が起きる前と
 起きた後、生活はどう変わったのか。今も続く問題など、体験をもとに話
 して頂きます。不安に感じていること、悩んでいることを話し合い、一緒
 におおい町のこれからを考えませんか?
 (登壇者)
  ☆木田さん…3.11以前は福島原発立地自治体である双葉町在住。現在は
   水戸市へ避難している
  ☆遠山さん…福島県福島市在住 ☆黒田さん…福島県郡山市在住
 
 <経済や雇用のこと、一緒に考えませんか?>
 原子力発電所がなくなったら、経済や雇用はどうなるの?
 こんな疑問や不安、ありませんか?経済の専門家、原子力の専門家が、み
 なさんの疑問に寄り添い、一緒におおい町の経済や雇用の問題、そしてこ
 れからのビジョンを考えます。ぜひ、何でも質問して下さい。
 (登壇者)
  ☆朴勝俊(関西学院大学)…経済の専門家。脱原発を決めたドイツの事情に
   詳しく、原子力発電所がある自治体の経済や雇用をどうしていったら
   良いのか、一緒に考えます。
  ☆小林圭二(元京大原子炉実験所)…原子力技術の専門家。原子力発電所や
   放射能に関する疑問や不安、何でも聞いて下さい。
 
 問い合せ:もうひとつの住民説明会・相談会(代表/長谷川羽衣子)
 連絡先090-8124-4945 又は 070-6685-4945
 
 
┏┓
┗■3.覚悟を決める夏 - 再稼働かどうか - 山口二郎(北海道大教授)
 └────(5月20日 東京新聞「本音のコラム」より)
 
 この夏の電力需給について厳しい見通しが公表されている。野田首相は大飯
原発の再稼働について、近いうちに政治決断を行うとも述べた。
 原発再稼働は消費税率引き上げよりも重要な、野田首相の政治生命や民主党
の存在理由を左右する問題である。消費税はしょせん、金目の話ではあるが、
原発再開は金ではかえない価値に関わる問題だからである。
 今後、数世代にわたって、未来の日本人にどのような社会と自然環境を残す
か、今を生きるわれわれの見識がとわれているのである。
 残念ながら野田首相やその取り巻きからは、そのような見識がうかがえない。
エネルギー調達の手段にすぎない原子力発電を目的に位置づけ、国民を脅しな
がら原発維持をもくろむ姿勢は、目先の利益だけを追求し、国民や国土を放擲
(ほうてき)する無責任そのものである。
 すべての原発が停止した状態で迎える夏は、日本人が国土と歴史について根
本的に考える絶好の機会である。原発が必要かどうかという問題については、
社会実験を行うべきである。多少の不便や生産への悪影響があっても夏をしの
ぐことができるならば、原発に関する論争に答えが出る。
 決意と覚悟の大好きな野田首相よ。この夏、国民とともに腹を決めて、原発
に頼らざるを得ないかどうか、自分自身を試そうではないか。
 
 
┏┓
┗■4.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 └────
 
◇緊急節電セミナー「照明と空調の更新で大幅な節電&経費節減を」
 
 日時 5月25日(金)13:30~16:30
 会場 衆議院第一議員会館 多目的ホール
 資料代 1000円(同一組織2人目以降500円)
 内容 学校・庁舎照明の更新で大幅な節電と経費節減の実現
    講師 今西武史 (大和郡山市総務課課長補佐兼管財係長)ほか。
 プログラム詳細 http://www.ekaeru.jpn.org/file/eseminer.pdf
 主催・申し込み 電気をカエル計画(http://www.ekaeru.jpn.org
  TEL:090-5339-1409 E-mail tokyo@ekaeru.jpn.org
 
 日本の電力は、業務用・産業用が6割を占め、その使用割合は照明が3割、空
 調が4割となっており、照明と空調の節電が最も効果的です。照明の節電へ
 の取り組みでは、奈良県大和郡山市(人口約9万人)の事例が特に参考にな
 ります。庁舎の照明を、節電率が約5割となる、安価な高効率のHf蛍光灯な
 どに取り替えることで、年間約600万円の経費削減と、庁舎全体で27%の節
 電を果たし、また、取替えにかかったコストも約1000万円と、2年弱で回収
 しています。あなたの住む自治体で、働くオフィスで、トクする節電に取り
 組みませんか。
 
 
◇「人、つながる アフガン30年と「3.11」」
 5.31中村哲医師講演会 / ゲスト 加藤登紀子
 
 日時:5月31日(木)午後6時半会場 6時45分開演
 会場:練馬文化センター大ホール
   (西武池袋線 地下鉄大江戸線 練馬駅北口すぐ)
 チケット:一般1000円、高校生以下500円 事前申込制
 主催:市民の声ねりま
 お申し込みは区議会議員・池尻成二事務所まで:電話03-6806-6312
 
  医師中村哲。聴診器を手に、井戸を掘り、ショベルカーを操り、設計の
 ペンを執る。絶え間ない戦火ときびしい干ばつの中、アフガンの人々ととも
 に“いのちの水源”を探し続けて、30年。
  乾いた大地に水と緑を取り戻すための大規模な水利事業も大きな成果を生
 み出しつつあります。根を張り、いのちを見すえ、人と人とをつないできた
 中村医師の30年は、「3.11」で大きく揺らぐ私たちの心にも、きっと希望の
 メッセージを伝えてくれるはずです。
 
 
┏┓
┗■5.<テント日誌 5/19(土)
 │  ―経産省前テントひろば252目 原発ゼロ14日目―>
 │    穏やかな土曜の一日。平和和な時間の中で
 │    テントが「つながり」の触媒に!テント~福島~全国、世界
 └────( F記 )
 
 今日はこのところ吹いていた強い風も止んで、晴れ上がった穏やかな一日と
なりました。そんな中、京都・同志社大学の学生二人がテントを訪れました。
 彼らは先日、大飯原発監視テントにも立ち寄ったそうで、東京に帰ったYo
さんと再会することになり、Yoさんもテント訪問に感激し、また福井・おお
い町でまたまた会おうと約束をしていました。こうやってテントが触媒になっ
て全国の方々と繋がっていく。
 
 昼過ぎ、ほぼ毎日テント前を通る車が通りかかりました。その車とは銀座の
超有名すし店「久兵衛」のものです。その車のボディを見ると・・・何と!
『東電の値上げ、当然? 私(久兵衛)は値上げに反対します』と有るではない
ですか。気付いたテントの方が三人、拍手で見送りました。
 昨日は某おせんべいやさんがボルボの大きなトラックを経産省正門前に横付
けしてました。このおせんべいやさんは財務省への抗議で有名な会社ですが、
どなたでも物を申すのは大切なこと。表現の自由は尊重されるべきです。
 とは言ってもこのところやって来る勘違いな連中には困ってしまうものです。
昨日は経産省にある団体が署名の提出をしていましたが、それに合わせて沢山
の公安がその様子を見張っていました。終わって公安もテント前からいなくな
ったかと思ったら、今度はこの困った人たちです。経産省が事前に連絡をして
るかのようなタイミングですが、この人たちには取り合わないのが一番の対応
策だと思っています。
 
 それにしても本当に今日は平穏な空気がテント、霞ヶ関を包んでいます。空
に爽やかな風に乗って鯉のぼりがはためいている中、第二テントでは女性たち
が先日大掃除をした後始末をしながら談笑を。最近、石川県から引っ越してき
たS・KさんがMさんやテント訪問者と笑顔で話しをしながらの作業です。S・K
さんは福島の女性たちのお役に立ちたいと上京し、今は第二テントの担当者と
して大切な若い力となっています。
 名古屋からは大学で学生達に教えているという女性。授業では、本来の自分
のテーマより、原発問題を話す方が、学生の関心が俄然活発になるとの話も。
 夜になって、そんなまったりとした雰囲気を破ったのが、岐阜からお見えに
なった「近藤ゆり子」さんです。もうテントに近づく前から大きな声で挨拶が
始まり、テントに入ると一気に賑やかに。彼女は以前からテントのメンバーと
は懇意にしていて、多くの活動(長良川市民学習会等々)をされている方です。
今日は福井県・水晶浜から飛ばした風船による風向き調査の報告(ビラ、地図)
をお持ち下さいました。それはとても貴重なものでしたので後日、画像アップ
を致します。ご期待下さい。
 
 そんな穏やかな一日が終わり、夜もふけたところで、今夜の泊番の皆さんが
三々五々集まったので帰宅することにしましたが、長野からTさんという支援
者がいらっしゃいました。今日も沢山の方がテントを通じて繋がっています。
そして!明日は群馬県・渋川へ福島支援の援農にEさん他5名で向かいます。
東京と群馬と福島の「つながり」の橋渡しをするために。   ( F記 )
たんぽぽ舎です。【TMM:No1463】
2012年5月21日(月) 地震と原発事故情報
                             転送歓迎
━━━━━━━
★1.大飯原発をとめよう、再稼働させるな!
   5月26日(土)もう1つの「住民説明会」を現地が努力中
   6月初~中旬、福井での大集会へ多数で参加しよう
★2.「原発」要らない国へ!-第83回メーデー報告
   5月1日、日比谷公園に多くの仲間が集まり、デモをした
★3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
  ◇5/26緊急討論集会-東京電力人事は看過できない
    「NHK経営委員長の東京電力社外取締役兼任を問う」
★4.<テント日誌5/18(金)
   ―経産省前テントひろば251日目 原発ゼロ13日目>
   風雲急を告げる原発再稼働阻止前線ヒ―ト・アップ
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.大飯原発をとめよう、再稼働させるな!
 |  5月26日(土)もう1つの「住民説明会」を現地が努力中
 |  6月初~中旬、福井での大集会へ多数で参加しよう
 └──── 柳田 真(たんぽぽ舎)
 
 ◯関西電力大飯原発を止めよう、再稼働させないぞ
  原発再稼働か否かは現下の日本の最大テーマだ。消費税増税が日本の焦点で
はない。
 
 ◯関西では、官製のおしきせではない「もう1つの住民説明会」を5月26日
(土)におおい町内で開こうと努力が続いている。公共の会場を拒否された(言論、
表現の自由への抑圧)が、「あみーシャン大飯ふれあいホール」を借りて着々準
備中。中味も3人の話(福島の女たちからの話、経済や雇用の話=関西学院大学
の朴勝俊さん、元京大原子炉実験所の小林圭二さん)と地元住民の話し合い。
 今、9000人のおおい町民へ5月26日(土)おさそいのビラを届ける努力が行われ
ている。
 たんぽぽ舎-福島原発事故緊急会議も、24日(木)~26日(土)に応援・連帯ツア
ーに福井県・おおい町へ出かける。
 
 ◯6月初~中旬が焦点だ。福井県議会・知事が大飯原発再稼働の結論を出そう
とするから。
 福井県民会議や関西の人々は、大飯原発再稼働NOの大集会を開く努力を重ね
ている。私たちも福井で開かれる集会に多数で参加しよう、今から準備しよう。
 (日程は決まり次第、お知らせします)
 ◯なお、たんぽぽ舎では、「再稼働NO」の「ハガキ」があと300枚でついに
1万枚に達します。また、再稼働NOのよせがきと横断幕を作成中(数枚)、23日
(木)に学習会(第1回「若狭湾の原発群、再稼働はとんでもない」-山崎久隆講
師)を開きます。参加歓迎。
 
 
┏┓
┗■2.「原発」要らない国へ!-第83回メーデー報告
 └───5月1日、日比谷公園に多くの仲間が集まり、デモをした
 
 昨年2011年3月11日の東日本大震災により、多くの命と家・田畑・漁船
などが失われた。そして、その発生から1年を超えても尚、まだまだ復旧には程
遠いものとなっている。その上、福島では、地震による原発の爆発により、放射
能を撒き散らし、高濃度の汚染水が海洋に流れ出している。この福島の人災事故
の収束には、数十年を超える月日を要し、避難した人々が再び、地元に戻れる見
通しは、一切立っていない。それどころか、政府は、多くの反対の声がある中、
原発の再稼働を急ぎ、おまけに原発の輸出を企てている。
 
 この5月5日我が国の原発がすべて止まった。原発の無い生活を私たちは、今
試されている。原発要らない国を目指すチャンスである。今こそ、政府は、「脱
原発」へ政策を大転換し、将来の見通しを立て、着実に原発要らない国作りをす
べきである。
 被災地の復興や、エネルギー政策の抜本的見直しによる新エネルギーの開発こ
そ、焦眉の課題である。
 
 しかし、現実には、震災の復興を口実に公務員賃金を引き下げ・人員削減し、
この先消費税10%増税へひた走ろうとすらとしている。労働者全体の3割を大
幅に超えている非正規労働者の増加や年収200万円以下のワーキングプア層が
拡大している問題も見過ごせない課題だ。 ただマスコミ受けだけする政策しか
出してこない政治家たちを私たちは、信用しない。かつて、同じ政治スタイルの
首相がばら撒いた「自己責任論」が、いまだ多くの若者を苦しめている現実や、
格差の根源を作りだしたことを知っている。残念だが、マスコミはもはや、一切
の批判精神を持てずに、声高な政治家を持て囃すことしかできなくなっている。
 
 私たちは、こうした政治への不信が蔓延する現在、改めて自らの職場を見直し、
問題の根幹を隠蔽しようとする政策に惑わされることなく、本質を見据えて行き
たいと思う。さらに、私たちの持てる権利が次々と崩されて、気がつけば解雇が
普通に行われてしまう無権利、無法地帯と化してしまっていることに警戒する必
要があるだろう。そして、確実に次への闘いへの準備をしていきたいと思う。
 
 本年の5月1日、いつものように日比谷公園に集合した私達は、墨田区職労・
目黒の仲間・たんぽぽ舎などの多くの仲間と共に前段集会を行い、本集会へと合
流した。
 東京都においては、メーデー職免が剥奪されて、初めてのメーデーだ。今年は、
多くの仲間が、自らの休暇を使っての参加である。労働者の権利の剥奪が、こう
して何食わぬ顔してやってくることにも警戒しよう。
 本集会後には、それぞれのコースで、また東電前で原発人災事故への抗議を展
開し、デモを貫徹した。
 私たちは、闘う仲間とともに、前を向いて一緒に歩いていこうと思う。また来
年のメーデーで、闘い続ける仲間と、そして自分と出会うためにも。
   (出典:学校事務ユニオン労組ニュース5月号より)藤井悦子さんより
 
 
┏┓
┗■3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 
 ◇5/26緊急討論集会-東京電力人事は看過できない
  「NHK経営委員長の東京電力社外取締役兼任を問う」
 
 【日 時】2012年5月26日14時~16時30分
 【場 所】千駄ヶ谷区民会館集会
      (JR原宿駅から山手線沿いに新宿方向への道路を進み
      明治通り千駄ヶ谷小学校交差点手前を右に入ったところです。)
 【ゲスト】松田浩氏(放送研究者・元立命館大学教授)
      小出五郎氏(科学ジャーナリスト・元NHK解説委員)
      小林緑氏(交渉中・国立音楽大学名誉教授・元NHK経営委員)
      (ほかにも交渉中のゲストがあります)
 【主 催】放送を語る会 http://www.geocities.jp/hoso_katarukai
 
 NHKの数土経営委員長の東京電力社外取締役就任内定がいま大きな批判を浴
びています。
 現在、東電はもっとも重要な取材対象です。事故の責任のとり方、再稼動の主
張等に関して、客観的な取材、調査報道が求められているときに、 その対象企
業の役員にNHK経営の方向を決めるトップが就任するというのは、NHKの原
発報道を制約し、歪める危険をはらんでいます。
 また、取材の現場では、NHKは東電寄り、という批判に直ちに直面し、原発
問題での取材の困難が生まれている恐れがあります。
 事実上国有企業に向かいつつある会社の役員への就任が、NHKの自主自立に
とってどうなのか、これからの原発報道への影響はあるのか、視聴者市民はNH
Kにどのような要求をすべきか、多岐にわたる問題を討論し、今後の運動の方向
を探ります。
 
 
┏┓
┗■4.<テント日誌5/18(金)
 │  ―経産省前テントひろば251日目 原発ゼロ13日目>
 └───風雲急を告げる原発再稼働阻止前線ヒ―ト・アップ
 
 5月18日(金)晴れ、だが風は強い。今日は10時から、昨年3月から東電
前アクションの活動をしているSさんの裁判を傍聴にいきました。何人ものテン
ト仲間が行く中、丸の内署だけでなく本庁と思われる公安が多く警備する中で6
3名(僕は64と裁判所職員から聞いたような)の希望者が訪れ、37名が入廷出来
ました。恐らくその中には仲間以外の者もいたと思われますがよく分かりません。
そもそも大きな法廷を用意すべきと皆が思ったのです。僕は傍聴に当選し支援の
会の計らいを受け法廷に入ることが出来ました。
 
 Sさんは前髪をちょんまげのように結び、思いのほか血色も良く元気な姿で座
っていました。
それが嬉しく、公判途中によく読み取れなかったのですが、「皆さん、ご支援あ
りがとう」とか「解放」と書いたメモをこちらにかざし、職員から制止を受ける
場面が何度もあり、相変わらず血気盛んな様子でした。
  時折目が会うときの会釈しながらの笑顔には闘い続ける強い意思を漲らせてい
ました。法廷のドアが開く度に、傍聴出来なかった支援者の抗議の声が聞こえ、
彼もそれに応えて感謝の気持ちを表していました。およそ二時間で終了し、その
後弁護士会館で報告集会が行われましたが、そこでもその声についての話題が話
されました。ともかく今は一日も早い解放を願うばかりです。(F記)
 
『市民による説明・討論会』応援ツアー(福井県・おおい町)が、テントひろば、
たんぽぽ舎などで呼びかけられている。この集会は、大飯町の人々への情報が、
政権や関電に傾きすぎぬよう脱原発運動グループによるフォーラムを開催し、お
おい町で各戸別に語り合う契機を作りだすことにある。この日から、関西一円の
代表たちとの情報交換が激しさを増した。
 
 痛ましい逆境、不幸を乗り越えて、私心を捨てて、日本国内は言うに及ばず、
海外へも、福島県の東電原発事故のもたらしたものを伝えに駆けずりまわってい
る人々に、さらに、いよいよ、おおい町に入ってもらい御当地で語り合いの場を
創る人々への呼びかけ、スケジュール調整などが始まった。中島哲円僧正、京大
原研、「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」など、など。
 
 ところが、26日に予定されている説明・講演会の会場の受付役員が、いったん
許可した集会場使用を、「福島の人の講演」を理由に拒否する暴挙を冒した。こ
の使用申請をした現地アクションの人たちからメールが入り、この集会をやりぬ
いてみせる、との固い決意表明だった。
 
 この日、5・15沖縄現地集会に参加していた椎名さんが戻られ、こしかた、
ゆくすえ、テントひろばのみなと打ち合わせ、また別の講演会に夕刻出かけられ
た。その間、経産省へ再稼働停止の陳情団20人ほどが官僚たちと面会して、要請
文を読み上げた。官僚は「そういう国民の怒りはそこのテントが代表して存在し
ている」と言ったそうである。
 
 さらに、原子力大臣の京都・滋賀県への説得工作も19日に急遽されるとの情報
や来週には4閣僚会議が県知事を東京に呼んで開催されるとの情報も入った。週
明け月曜日から、めまぐるしい再稼働への諸手続き、調整がされるみこみだ。
 夜、金曜日恒例の、首都圏反原発連合有志主催の首相官邸前抗議行動が催され、
1000人の人々が集まった。同時に、スペースたんぽぽでは、反原発の最長トップ
ランナーの槌田敦さんが、東電の歴代社長を刑事告訴した理由について、るる語
られた。
 
 聴衆の一人、福島からいらしていた森園和重さんは、福島の活動家だけがなぜ
孤独な闘いに追い込まれ、八面六臂の休みない活動をしいられるのか、具体的に
説明、切々と訴えるそのさなか、涙で何度も言葉をさえぎられていた。
 とくに印象深かったのは、福島県を中心に、医学界、財界、産業界、学界、メ
ディア等々が、「安全・安心キャンペーン」を猛然としていることで、地産地消
イデオロギーまで、福島県に投入され、危険な食物を食べさせられている、とい
うことでした。大本営発表情報しかなかった戦時体制とそっくりです。
 
 福井県おおい町では、「原発さまさま」キャンペーンです。節電要請をするぐ
らいなら、こうした原発推進キャンペーン、反対派弾圧警備・情報収集の資金を
節約するのが、正しい道筋です。
電力会社の原発推進派、核武装派の傀儡政治屋・御用学者・広告宣伝メディア・
はては、文科省の教科書・副読本などの悪宣伝費用こそ節約するのが先でしょう。
エネルギー経営のために湯水のごとく、金を浪費・乱用する東電・関電の電気な
ど所詮、使いたくはないのです。
 
 東京テントひろばをかすがいとして、あらゆる再稼働の前線と福島の人々を結
びつける活動を一刻も速く、さらに充実しなければならない。福井県県庁では、
包囲行動、県庁前テントひろばが、要請されている。
 おおい町では、時岡町長への再稼働拒否要請、町議会新谷議長への抗議行動が
実践されている。この一週間が、正念場ともいえる。今までしてきたこと、考え
てきたことを、集約して、取り組みましょう! (Q記)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1462】
2012年5月19日(土)-2 地震と原発事故情報
                               転送歓迎
━━━━━━━
★1.親子講座 「こどもたちを放射能から守ろう」を共催でやりました。
     -文科省の「放射線副読本」を使用中止にしよう-
         劣化ウラン廃絶みなとネットワーク 宮口高枝
★2.伊方原発再稼働阻止!!愛媛県庁包囲行動
 │    愛媛県庁を包囲し市民に訴えて歩きます。
★3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 ◇野田総理の地元・船橋市で反原発の広瀬隆さん講演会
      日時:5月20日(日)15時30分-
★4.イベントのおさそい(会場・スペースたんぽぽ)
 ◇「たんぽぽ舎手芸クラブが始まります」
★5.新聞・雑誌から
 ◇ 脱原発講演を拒否
     おおい町公共施設 内容判明後、一転
━━━━━━━
 
┏┓
┗■1.親子講座 「こどもたちを放射能から守ろう」を共催でやりました。
  |    -文科省の「放射線副読本」を使用中止にしよう-
  └────    劣化ウラン廃絶みなとネットワーク 宮口高枝
 
 3.11から1年が過ぎ、事故の原因究明も終わらず、たくさんの被曝者を生
み出しているのに、事故を起こした東電や政府からの真摯な謝罪の言葉は聞こえ
てこないなか、本末転倒の動きが教育現場で起こり始めています。
「原子力村」関係者、政府・文科省は学校現場で「放射線はこわくない」教育を
始めようと「放射線副読本」を全国の小学校、中学校、高校へ配布しました。
「ストップ!放射能汚染がれき首都圏ネットワーク」がこの問題で学習会を企画
していることを知り、5月13日に田町駅前のリーブラで共催となりました。
 講師は、さいたま市 公立中学校 理科教諭で内部被ばくを考える市民研究会
代表の川根眞也さん。事故直後から放射線量を測定し、「子どもたちを被曝させ
てはいけない」と校長先生に直談判した熱血先生です。
 現場教師である川根先生は、「副読本」は「1年間に放射線を浴びても20ミ
リシーベルトまでは大丈夫」と言う考え方を強いている学者たちの立場で書かれ
ているということを肝に銘じて欲しい。会場に小学校用、中学校用、高校用の
「放射線副読本」回覧するので参考にして欲しい。この副読本を理解する為には
まず、放射線量をあらわす単位は、レントゲン、シーベルト、キューリー、ベク
トルなどなど色々あり、また、ガンマー線、ベーター線、アルファー線など放射
性核種は膨大にあり、時間と共に放射能は様々な核種に変化する。
 そこから紐解かなくてはならない、と語り始めクイズ形式も取り入れるなど、
会場の参加者たちは久しぶりに生徒の時間を味わう学習会となった。
 そもそも内部被曝が問題になったのは、アメリカがイラクで劣化ウラン弾を使
用し、アメリカのイラク帰還兵の子供の5本の指がくっついて生まれることなど
がクローズアップされてきてからです。
 内部被曝は外部被曝の何倍も危険であり、食品の放射能を取り込まない、吸い
込まないがとても重要であり、子供たちに「放射線はこわくない」教育を受けさ
せてはいけません。
 
こんな共催の学習会は、願ったりかなったりであり今後も連携していきたいと思
いました。
 
 
┏┓
┗■2.伊方原発再稼働阻止!!愛媛県庁包囲行動
 │    愛媛県庁を包囲し市民に訴えて歩きます。
 └────
 
  伊方原発で過酷事故が起これば、四国の住民はもとより、広範な地域の
 人々が被害住民になってしまいます。愛媛県庁を包囲して、再稼働を許さな
 い私たちの思いを示し、市民にアピールして歩きます。プラカードや横断幕、
 衣装など創意工夫してご参加ください。
  翌日は愛媛県知事宛に申し入れに行きましょう。
 
 6月10日(日)集合場所 城山公園・やすらぎ広場(松山市堀之内)
   13:00開場
   13:30- 参加者集会(やすらぎ広場にて)
   14:15-15:45 デモ(県庁包囲と市民へのアピール)
     デモ出発→県庁を包囲(県庁前とNTT 前との2列でアピールし)
     →大街道北口 →銀天街 →市駅前「坊ちゃん広場」 流れ解散
 
 6月11日(月)知事宛申し入れ
   9:30  愛媛県庁 県民総合相談プラザ集合
  10:00  中村知事宛の申し入れを行います。
 主催:伊方原発をとめる会
 ホームページ http://www.ikata-tomeru.jp
 
 ☆たんぽぽ舎では6月10日から11日、伊方原発再稼動阻止行動への連帯
  ツアーを行います。参加者募集中(現在、10名ほどの申込みあり)
  ツアーの行程については、お問い合わせ下さい。
   TEL 03-3238-9035、FAX 03-3238-0797
    
┏┓
┗■3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 └────
◇野田総理の地元・船橋市で反原発の広瀬隆さん講演会
 日時:5月20日(日)15時30分-
 場所:船橋中央公民館(千葉県船橋市本町2-2-5)
  ※JR船橋駅、京成船橋駅から徒歩7分
 主催:原発なくせ!ちばアクション
 資料代:500円
 ○メール  chiba20110507@mail.goo.ne.jp
 ○ブログ http://blog.goo.ne.jp/chiba20110507
 
 ※  ちばアクションは,昨年の5月7日以来、千葉県婦負でデモや講演会、街
頭宣伝、がれき拡散反対の運動を取り組んできました。5月5日の全原発停止を
うけて、広瀬隆さんが,野田総理の地元・船橋にて,これからの反原発運動の展
望を語ります.是非ご参加ください。
 
┏┓
┗■4.イベントのおさそい(会場・スペースたんぽぽ)
 └────
 
◇「たんぽぽ舎手芸クラブが始まります」
 6月9日(土) 10:00~12:00
 6月23日(土)10:00~12:00
 会場・スペースたんぽぽ
 会費500円、手ブラの人は+200円
 
 6月から、第2、第4の土曜日10:00~12:00にたんぽぽ舎手芸クラ
ブが始まります。講師は特に設けませんが、お裁縫大好きな矢嶋がナビゲートし
ます。反原発・脱原発・そんなの関係ないわという方も、アップリケや刺繍を通
して、ちょこっとメッセージのあるエコバッグやリメイクTシャツ、小物たちを
作ってみませんか?和気あいあいとおしゃべりしながら、材料やアイデアを持ち
寄って、世界に一つのオリジナルを作れたらいいな、と思っています。
また、自己表現の場というだけでなく、土曜の朝の居場所にもぜひなっていきた
いです。
 
第1回はお試し企画として、自己紹介(作りたいもの)のあと、ソーイングセッ
ト(針山)を作ります。
お裁縫箱をお持ちの方は、ご持参ください。また、ハギレ、ボンド、中綿、その
ほか何か使えそうなものがあると助かります。
2回目からは、それぞれ作りたいものを工夫して作りましょう。
針も糸も持ったことのない、初心者さんからベテランさんまで、みんなで楽しめ
るクラブにしたいと思います。
もちろん、手芸したい男子も大歓迎!
参加してくださった方の特技を活かして、教え合い、助け合いながら作品を仕上
げていければいいなと思います。
お裁縫に限らず、一緒に作りたい人なら手芸の範囲で何を作ってもOK☆
 
道具が無くても、お気軽にご参加ください。
 
************
矢嶋 理恵(LUNA)
lunasun@mbh.nifty.com
090-7270-1636
************
 
┏┓
┗■5.新聞・雑誌から
 └────
◇ 脱原発講演を拒否
おおい町公共施設 内容判明後、一転
 
関西電力大飯原発の再稼働問題で揺れる福井県おおい町で、
脱原発を訴える市民団体が、イベントホールで講演会を開催しようとして、運営
する第三セクターに拒否されていたことが分かった。
ホールは「悠久館」で、同町が大半を出資する第三セクター「株式会社おおい」
が運営。時岡忍町長が社長を務めている。
 市民団体「STOP大飯原発再稼動反対現地アクション」が、福島県の原発事故で
被災した県民の講演会を企画。
地元のメンバーが今月、十六日、ホールに出向いて二十六日の使用を申請した。
申請書類には、はっきりした講演内容などは記入しなかったという。
市民団体によると、ホール側はいったんは使用を認めたが、その後、講演内容な
どの説明を求めてきたため、説明すると「別の会合の準備のため、貸すことは出
来ない」と断ってきたという。(中略)
 
市民団体のメンバーは「福島県の女性による講演と説明すると態度が変わった。
政治的判断による拒否であり、思想信条の自由、表現の自由を踏みにじっている」
と反発している。
ホールは一九九八年完成。建設費六億五千万円は電源立地交付金が充てられてい
る。
 
集会の自由 配慮を
山本龍彦・慶応大法科大学院準教授(憲法)の話
差別的対応をしたのであれば、憲法の集会の自由に触れる可能性がある。
民間ホテルが日教組の集会使用を拒否し、違法判決を受けたこともある。
第三セクターのホールといえども集会の自由に配慮すべきだ。
 
                 (東京新聞 5月19日より抜粋)
たんぽぽ舎です。【TMM:No1461】
2012年5月19日(土) 地震と原発事故情報
                               転送歓迎
━━━━━━━
★1.原発の再開は絶対認められない 電気は足りる(2)  (山崎 久隆)
★2.原発再稼働を止めよう、自治体議員・市民連盟第二回総会の決議文
★3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 ◇5月26日(土)午後1時開場「全ての原発の終焉をめざして」講演会
★4.<テント日誌 5/17(木)
   ―経産省前テントひろば250目 原発ゼロ12日目―>
     吉田照美さんとビナードさんを囲んで・・・
     福島と大飯をつなぐ「もう一つの住民説明会」
━━━━━━━
◇あす5月20日 映画&トーク【鎌仲ひとみ監督 最新作『内部被ばくを生き抜く』
 上映会】[上映1]14時から、[上映2]18時から(監督のミニトークあり)
 スペースたんぽぽ、http://www.tanpoposya.net/main/index.php?id=1084
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.原発の再開は絶対認められない
 │   電気は足りる(2)
 └────(山崎 久隆)
 
 河野太郎衆議院議員の「ごまめの歯ぎしり 2012年4月28日号 原発
再稼働についての細野大臣の発言等に関する質問主意書への答弁書」
http://archive.mag2.com/0000006653/index.htmlから引用する。
 
 関西電力によれば、平成22年夏の最大電力3095万キロワットの値から
百万キロワット以内にとどまる値が記録された時間は30時間であり、二百万
キロワット以内にとどまる値が記録された時間は107時間であり、三百万キ
ロワット以内にとどまる値が記録された時間は188時間である。
 
 以上は経済産業省の回答だ。
 言い換えるならば、昨年実績通り電力を使用した場合、その時の供給能力が
2995万キロワットならば30時間、2895万キロワットならば107時
間、2795万キロワットならば188時間ほど停電の可能性があるというこ
とになる。
 さらに数字を単純化するならば、当初3080万が関電による最大消費量予
想量、それに対する供給能力が3000万だと30時間、2900万だと
110時間、2800万だと190時間の不足時間が生ずる可能性があること
になるが、実際今年のピーク想定は修正後は2780万キロワットなので、全
体の約9%弱の時間が超過する可能性があるということになる。その超過分を
埋めるためには、半分は節電、半分は他社供給と考えれば、節電目標は7%で
良いことになる。全部を節電としても14%で回避できる。ここでは5%の供
給予備を見込んでいる。
 東京電力管内で昨年夏に取り組まれた節電はピーク時で実質18%だから、
「昨年東京並み」ならばまったく停電も起きないし逼迫もしない。
 昨年夏、とうとう東電管内で電気予報は90%を超えなかったことを思い出
して欲しい。
 さらに追加で起動できるガスタービン発電機の追加設置(昨年東電が130
万キロワット分準備した)とか、自家発からの追加買い上げとか、いろいろな
手立てをしていたがそれで集めた合計5460万キロワットに対して最大需要
は4922万キロワットにとどまった。さらに津波などで被災した東北電力に
対して8月10日を挟む8日間にピーク時170万キロワットなどを融通する
こともできている。
 
 ちなみに、電力消費量というのは気温が上がれば無制限に上がるというわけ
では無い。東電ならば、何の制約も無く使ったとしても最大ピーク時で
6000万キロワットを超えることは最早ないだろう。同様に関西電力も、
3100万キロワットを超えることはもうない。
 電気代は原発事故が無くても十分高かったし、省エネ、省資源は今では誰も
が取り組むルールになっているし、省エネ家電などの普及で電気の無駄遣いを
していても消費量が跳ね上がるようなことはない。
 
(「電気は足りる(前回)は、5月15日発行TMM:No1456に掲載しました)
 
 
┏┓
┗■2.原発再稼働を止めよう、自治体議員・市民連盟第二回総会の決議文
 └────
 
総会 決議
 
関西電力による大飯原発、四国電力による伊方原発、はたまた東京電力による
柏崎刈羽原発と、再稼働の声が次から次ぎと聞かれます。私たちは、このこと
に満腔の怒りを禁じ得ません。再稼働の理由は電力不足を挙げています。原発
の電力は30%を占めているので、原発がなければ停電すると喧伝していたのは、
確か、電力会社と経済官僚でした。私たちは騙されません。すべての原発の運
転を中止している現在の姿が、その嘘をなによりも明らかにしているからです。
 
原発を稼働させなければこの夏の電力が不足すると、国民を脅かしています。
私たちは、足りていると承知していますが、事実、不足するのならば、充足さ
せるための努力をすればいいだけのことです。自社の発電設備を充実させるか、
他の電力会社から譲り受けるか、あるいは、電力会社以外の発電事業者から供
給を受ければいいのです。不足となるのであるならば、それは、公共企業とし
ての役割どころか、電気という単独商品を販売する私企業として、怠慢の謗り
は逃れ得ません。その資質が問われるものです。
 
次には、原発が稼働しないと日本経済が立ち行かないとも主張します。本当で
しょうか、経済が停滞しているのなら、それは、福島第一原発の事故こそが、
その原因となるはずです。土地を奪い、農業をはじめとした生産拠点を奪って
経済を停滞させているのは、原発事故そのものであり、その責任は、再稼働に
固執する原発推進者であるからです。
 
収束することを忘れた原子炉からは、現在に至るも地上、そして海洋に膨大な
放射能を排出しつづけています。政府は、住民に避難をさせずに、反対に汚染
地域に縛りつけ、被曝者と被曝量を増やしづけています。東日本一帯の地域住
民の生命を危険に追いやり、経済を立ち行かなくさせているのは誰であるかは、
これも明らかです。富裕層は東日本から、そして、日本から脱出をしはじめて
います。大企業も本社機能を西日本や海外に移転させています。経済の停滞の
原因とその責任は、原発推進者が負うべきです。
 
原発を再稼働させたい理由は、はっきりしています。電力が必要だからではあ
りません。原発にまつわるカネを得るためです。原発立地自治体は固定資産税
と交付金、電力会社と原子炉メーカーは原発輸出で得る利益のため、そして、
経済官僚、原発御用学者、政治家、マスメディアは、そのおこぼれをいただく
ためです。原発を稼働させ、その稼働によってカネを得ることはもう止めにし
ましょう。
 
私たちの課題は、運転中の全原子力発電所の停止・廃炉を求め、日本の原発推
進政策を改めさせることでした。その第一段階であるすべての原発の稼働中止
は、ひとまず実現しています。次の段階である廃炉へとすすめるため、再稼働
をさせずに中止を不動のものとするべく奮闘します。私たち自治体議員と市民
は、志を同じくする市民団体・個人と連帯し、ともにこの道を進む覚悟です。
右、決議します。
 
2012年5月13日     反原発自治体議員・市民連盟 第2回 総会
 
 ~・~・~・~・~
 今号で4愛にわたって連載した反原発自治体議員・市民連盟の第二回総会の
 報告は終了します。なお、反原発の活動の大幅な広がりに伴い、第2回総会
 において年会費が以下の通り承認されました。
  ・町村議会議員 6,000円
  ・市議会議員  8,000円
  ・市民会員   3,000円
 
 当連盟は自治体議員と市民ボランティアの協力によって、さらに全国的に
 躍進しようとしております。反原発の気持ちを持っている方のご参加を
 お待ちしております。
 ~・~・~・~・~
 
 
┏┓
┗■3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 └────
 
◇「全ての原発の終焉をめざして」講演会
 日時 5月26日(土) 午後1時開場
 於 明治大学リバティタワー 1011教室
 
 【第一部】演題 反原爆と反原発の間  講師 加藤哲郎さん
 ヒロシマからフクシマヘ―原水禁運動と原発の同時出発・別展開
 1)アジアへの戦争責任・加害者認識の欠如 2)経済成長の影で 3)
 沖縄の忘却 4)社会主義「平和勢力」への幻想 5)核戦争反対・核兵器
 廃絶と核エネルギー利用を使い分ける二枚舌の「平和」
 
 【第二部】反核兵器、脱原発活動のアピール 椎名千恵子さん(原発いらな
 い福島の女たち) 渕上太郎さん(経産省テント村) たんぽぽ舎、他
 ◎カザフスタンの反核の歌「ザマナイ」」の紹介 歌手TOMOKO
 主催 社会運動史研究会、現代史研究会
 問合わせ先 由井 格  090-7181-3291
 
 
┏┓
┗■4.<テント日誌 5/17(木)
 │  ―経産省前テントひろば250目 原発ゼロ12日目―>
 │    吉田照美さんとビナードさんを囲んで・・・
 │    福島と大飯をつなぐ「もう一つの住民説明会」
 └────( Y・T )(T/E)
 
5月17日(木) 晴れ。
 今日、昼間に文化放送の人気アナウンサーの吉田照美さんとそのチームがテ
ントに取材に来られた。吉田さんが依然番組で電話インタビューされた、双葉
町からの避難者・亀屋さんとできればテントでお会いしたいという要望で予め
連絡を取っておいたので、亀屋さんが母娘でお見えになり、テントの前で感激
の対面となった。
 日本の永住権も持っておられる詩人のアーサー・ビナードさんも吉田照美さ
んと一緒に来ておられる。ビナードさんは吉田照美ソコダイジナトコに木曜日
コメンテーターとして出演されているそうだ。
 その場には丁度福島の田村郡の女性もおられたが、その方は今年に入って被
曝の影響か甲状腺に異常がみられ、病院に通っておられるとのことであった。
あの時に安定要素剤が供給されていれば・・・と悔やまれた。
 
 こざっぱりと整った第2テントの中で、亀屋さん母娘、吉田照美さんとその
チーム、そしてビナードさんにテントのメンバーが加わって話が弾む。亀屋さ
んから3・11直後の様子、避難で転々とした様子、東電の対応等が生々しく
語られ、吉田さんはNHK等のメディアでどうして取り上げられないのか、と憤
慨する。ビナードさんも昨日南相馬から戻ってきたばかりということで、現在
の状況を流暢な日本語で話す。
 時の経つのも忘れるほどに多くのことが語られ、吉田さんには今日の話の内
容を是非番組の中で紹介していただきたいとみんなでお願いする。
 
 5月26日に、大飯町で福島の女性たちを招いての「もう一つの住民説明
会」が準備されだした。福島から何人もの女性が事前の戸別訪問によるビラ入
れ対話活動を含めて参加するようだ。そのこともあって、サンデー毎日5・2
7号の「『原発』で大揺れのおおい町ルポ」を読む。胸に迫るものがあった。
大飯の人々の目線はしっかりと「3・11福島」を見据えている。福島と大
飯をつなぐということは今、真に迫った課題なのだ。    ( Y・T )
 
-・-・-・-・-・-
 5月16日版テント日誌に官僚について、付近の住民の方とのやりとりが記
されていた。そこでエピソ ードを一つ紹介する。 3月26日、テントひろば
の口座に10万円という多額のカンパが寄せられた。
差出人は〒100-8901東京都千代田区霞が関1-3-1天幕紫煙という
名だった。領収書は不要ですと書いてあった。これは果たして誰なのだろう。
余計な詮索は必要ないが、霞ヶ関も捨てたものではないのかもしれない。
(T/E)
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