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【TMM:No1560】
2012年8月30日(木)-2 地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
                               転送歓迎
━━━━━━━
★1.一次エネルギーを安い天然ガスに
  「安全基金」の活動と考え方(81)
  (食品と暮らしの安全基金代表 小若順一)
★2.再稼働阻止全国ネットワークにむけた相談会
   「伊方原発反対集会」あてのメッセージ(鎌田慧さんから)
★3.ふくしま集団疎開裁判の新局面
   原発差止判決を書いた元裁判官、官邸前で訴える  (冨塚元夫)
★4.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 9月6日(木)、新横浜
 「内部被ばくを生き抜く」上映と「鎌仲ひとみ監督の講演」
★5.テントひろば テント日誌
<テント日誌8/29(水)―経産前省テントひろば354日目>
 テントの存立一周年も近づいてきて(M/O)
━━━━━━━
 
┏┓
┗■1.一次エネルギーを安い天然ガスに
 │  「安全基金」の活動と考え方(81)
 └────(食品と暮らしの安全基金代表 小若順一)
 
 パナソニック、ソニー、シャープなど日本の代表的な家電企業が軒並み業績
不振に陥っています。
 その理由の根本的な原因の一つは、電力価格が世界一高いこと。これが経営
戦略の幅を狭めてきたのです。
 現在、電力の半分は天然ガスで作られています。日本は、天然ガスを液化し
てLNG(液化天然ガス)で輸入するため、価格がアメリカより3倍くらい高
くなるのは仕方ありません。しかし、「9倍」も差があるのです。
 東京電力や東京ガスをはじめとするエネルギーの独占企業が、天然ガスの価
格を石油価格にリンクさせて長期契約したため、石油の高騰とともに、日本が
買う天然ガスの価格は大きく上がりました。
 一方、頁岩(けつがん)から天然ガスを取り出す画期的な技術が開発された
アメリカでは、シェールガス革命が起き、埋蔵量が100年を超えて、2008年か
ら価格が大きく下がりました。
 日本での天然ガス利用は、東京電力が東京ガスと共同で1969年にLNGを導
入したところから始まり、今でも最も多く使っている企業は東京電力です。
 見逃されているのは、自動車製造工場で燃料として使われ、化学工業で原料
として用いられていること。
 世界一高いLNGと電力を使って造る日本のクルマは、競争力を失ったので、
それを、エコカー補助金や、輸出車の消費税払い戻しで利益を得る構図になっ
ているのです。
 アメリカでは、安くなった天然ガスを原料にして、プラスチックの基礎原料
であるエチレンをさらに安く造る技術開発が進んでおり、2016年には天然ガス
を用いて製造したエチレンの価格が10分の1になる予定です。
 そうなると、日本の石油化学工場は、全滅します。
 日本の産業が低迷し、敗退が続く理由は、円高だけでなく、電力を作る基礎
エネルギーと、化学工業の資源を世界で一番高く買っているからです。
 日本は、一次エネルギーの4割が石油で、2割が天然ガス。石油依存度の高
さが世界一なので、石油が安い間は儲かりました。
 ところが、石油が高騰し、アメリカの天然ガス価格が暴落したので、今は石
油を減らし、天然ガス価格を交渉して安くしなければ、日本経済は低落するこ
とになるのです。
 政府は8月末までに新しいエネルギー政策を決めるとして、2030年までに原
発「0%」「15%」「20~25%」の3案を提案しています。これは、すべてダ
メな案です。
 大飯原発を止め、原発を0%のまま廃炉にして、LNGを現状からさらに増
加させるのが、日本がとるべき道です。
 政府の「0%」案のように、コストの高い自然エネルギーが35%を占めるよ
うになれば、日本経済は破綻します。
 自然エネルギーを、「再生可能」「クリーン」と言うのは間違いです。太陽
光発電や風力発電で、同じ装置は造れませんし、装置を造るときに、大量の資
源とエネルギーを使い、大量の廃棄物を出しているからです。
 日本の一次エネルギーを安い天然ガスにしないと、日本経済に未来はありま
せん。
(※出典:了承を得て「食品と暮らしの安全」9月号から転載)
 
 
┏┓
┗■2.再稼働阻止全国ネットワークにむけた相談会
 │ 「伊方原発反対集会」あてのメッセージ
 └────鎌田慧さんから(さよなら原発1000万署名市民の会呼びかけ人)
 
 驚くべきことに、四国電力と野田内閣は、
 大飯原発につづいて、伊方原発の再稼働を狙っています。
 
 しかし、伊方原発は、巨大な活断層である中央構造線に近接し、
 日本でもっとも危険な原発地帯であります。
 本来ならば、もっとも早く廃炉にすべき原発です。
 それを再稼働させようとするのは、
 神を恐れぬ行為というしかありません。
 
 この美しい瀬戸内海での原発事故は、
 瀬戸内海全域の住民と生物ばかりか、
 響灘、周防灘、豊後水道を通じて、
 四国、九州、さらには韓国までも放射能によって汚染させ、
 壊滅的打撃を与える罪深い犯罪です。
 
 その再稼働を許可しようとする野田内閣と四国電力に、
 人間としての反省を求めます。それは許されない行為です。
 わたしたちは、伊方原発の再稼働をけっして認めません。
 ただちに撤回を求めます。
 
 
┏┓
┗■3.ふくしま集団疎開裁判の新局面
 │   原発差止判決を書いた元裁判官、官邸前で訴える
 └────(たんぽぽ舎ボランティア冨塚元夫)
 
  疎開裁判弁護士の柳原敏夫弁護士、東電前アクションの園良太さん、原発
 いらない福島の女たちの森園和枝さんたちは1か月前から毎金曜日文科省前
 (4時半)と首相官邸前(6時)で疎開裁判の原告支持を訴えるアピールを
 行っています。8月24日には初めて滋賀県から井戸謙一弁護士が駆けつけて、
 応援の演説を行いました。
  井戸謙一弁護士は、数ある原発差止訴訟で次々と原告住民側が敗れる中で、
 「原発差止判決」を書いた歴史上ただ二人の裁判官の一人です。2006年3月
 の判決文では、志賀原発の多重防護策が有効に機能しない可能性や炉心溶融
 事故の恐れが指摘されました。判決はその後高裁で覆され、最高裁で原告敗
 訴が確定したが、判決文の中で指摘された重大な原発事故は、判決から5年
 後に現実のものとなりました。
  井戸弁護士は「郡山の子どもたちは、3.11事故前までは一般人立ち入り禁
 止の放射線管理区域(5.2ミリシーベルト/h以上)に今でも住んでいます。
 政府文科省が年間20mSvを設定し、郡山市などの市町村がそれを守っている
 からです。年間1ミリシーベルトという本来の法律に基づき、郡山の子供た
 ちを一刻も早く疎開させる判決を仙台高裁で勝ちとるために、多くの市民の
 支援が必要です」と訴えました。
 
 ※9月6日(木)19時から、疎開裁判の最新情報について講演が
  あります。ご参加ください。場所・スペースたんぽぽ
 
 
┏┓
┗■4.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 └────
 
◆「内部被ばくを生き抜く」上映と「鎌仲ひとみ監督の講演」
 開催日 9月6日(木)
 会場  スペース・オルタ(JR横浜線新横浜駅徒歩7分)
 
 鎌仲監督が、被ばく調査・診療を行ってきた学者・医師へインタビュー・
 取材したドキュメンタリー映画。監督には、取材された内部被曝問題に
 ついてお話いただく。
 
 上映スケジュール(DVD 80分)
  第1回 上映 13時25分~14時45分 講演 14時45分~15時15分
  第2回 上映 16時5分~17時25分 講演 17時25分~17時55分
  第3回 上映 18時45分~20時5分 講演 20時5分~20時35分
 入場料・一般 A前売り 1000円(B当日 1300円)
  学生・障がい者A 800円(B 1000円)・高校生以下 無料
 チケット購入方法
  通信欄に必要なチケットの種類と枚数を明記してお申込みください
  郵便振込 口座番号 00250-4-31574
  加入者名 プルトニウムフリーコミニケーション神奈川
 問合せ先 TEL/FAX 045-423-0341(水澤) pu-free-com@k.nifty.jp
 主催 ストッププルトニウム神奈川連絡会
 協賛 スペース・オルタ
 
 
┏┓
┗■5.テントひろば テント日誌
 └────
 
<テント日誌8/29(水)―経産前省テントひろば354日目>
 テントの存立一周年も近づいてきて(M/O)
 
 朝の早く、といっても4時近くであるが、テントの外の椅子に座って明けゆ
く光景を見ていた。家にあればまだ夢の中であろう。テントの不寝番の早起き
でこうしているのだが、外灯は残っていて車も時折見かけるが、山田風太郎の
描いた馬車が明治の初期には颯爽と走っていたのだろうと想像した。
 <春は曙、ようよう明けゆく……>ということも自然と浮かんでくるが明け
ゆく光景は何処でいつ見てもいいものなのだろうと思う。本当に不思議なもの
で早朝の光景はいいものだ。いつの間にか深夜族になって早朝に起きるなんて
思いもつかない生活をしているとこういう機会に感謝したい気持ちになる。山
登りなんてなかなか機会を作れない日々だからである。
 でも、テントにこうして座っていることは何なのだ、それはどんな意味があ
るのかという問いかけもまたやってくる。脱原発や原発再稼働反対の政治意志
の表現であることは明瞭であるが、それを超えた何かもまたあるはずで答えの
ない自問をしている。自問自答自身が私たちの存在と世界をつないでいるので
あり、そういう問いの契機があるということが重要なのだろうと思う。こんな
風にしてやがては一年目を迎える。多くのドラマがこの小さな空間でもあった
ことを想起していたのだが、最初のころテントにやってききていて昨年の暮れ
には謎の死を遂げたKさんことが思い浮かんだ。
 Kさんは最初からテントにやってきてゴミを毎朝自転車で運んでくれたりし
た。まだ、女性のテントのない時期に泊り込みテント維持に重要な役割をして
くれた。少女らしい面影をのこしながら、一方での大胆な振舞い驚きながらも
僕は彼女のことを見守っていた。テントの面々とうまく折り合ってくれること
を願いながらである。
 彼女にとって我々の振舞いがどう受け取られたか、どう映っていたかはわか
らないが、私には彼女の存在と行動が気にかかるところがあり、それだけ意識
させられる存在だった。そんな矢先に彼女は謎のような死を遂げたのだが、そ
れだけにこころに残ったものは大きく時折思い出すのである。人の死に出会う
度にもう少し話でもして置けばよかったと思うものだ。彼女にもそんな思いが
ひと際強く残っており現在まであるのだ。
 朝の十時を前後してテントの周辺での気温が上昇し暑くなるのだが、最近、
経産省側のテントに対する対応は意地悪度を増している。テントの周辺に監視
カメラを設置し、立ち入り禁止の鎖に繋がれた看板を増やした。
 テントの出入り口も鎖で妨害されており危険きわまりなない。危険のないよ
うに管理するというのが名目であるが、危険を増やすだけである。これは毎週
金曜日の首相官邸前行動に対する警察の規制と同じである。通行路を確保する、
安全のためにという名目で無用な鉄柵をつくり意思表示や行動を抑え込むのと
同じである。対応する経産省の職員の行動も粗野で凶暴さが目立ってきている。
これには経産省や警察への政治的圧力が強まっていると推測できるが、彼らの
苛立ちも深まっているのだろうと思う。今日のテント周辺の旗や飾りを撤去し
ようとする職員とのやりとりがあったが、我々は冷静に毅然と振舞うしかない。
 今日は衆院第一議員会館で「女性たちの一票一揆」の第三弾目の集会があっ
た。そしてこの会に向けて集会とかんしょ踊りがテント前で開かれた。午後の
テント前は賑やかな声に包まれかんしょ踊りも華やかに展開された。私たちに
かんしょ踊りは親しいものになってきているがこれが全国に広がっているのも
嬉しいことだ。地域の盆踊り取り入れられるといいと思える。炭坑節がどんな
経緯で広がったのかは知らないが、盆踊りにふさわしいと思う。
 国会議員に対するアンケート調査《意見聴取》も始まっている。国会議員に
対する工作はいろいろの方面からなされるであろうが、体たらくな国会を尻目
に我々はそれを強め次に選挙での原発問題の争点化を進めなければならない。
(M/O)
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【TMM:No1559】
2012年8月30日(木) 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
                               転送歓迎
━━━━━━━
★1.9月の学習会・講演・デモの日程 ☆☆参加歓迎☆☆
★2.9月1日(土)18:30から、フォトジャーナリスト豊崎さんのお話
   9月6日(木)19:00から、ふくしま疎開裁判の最新情報
★3.脱原発 負担は覚悟 コスト増4割が容認
   原発ゼロ支持7万6800件 -意見公募集計結果
                     (8月28日 東京新聞より)
★4.テントひろば テント日誌
<テント日誌8/28(火)―経産省前テントひろば353日目>
 未明~午後にわたる、鋼板付き鎖設置をめぐる攻防
 経産省の新たな一歩?( Y・T )
(日誌が数日分まとめて発信されたので、一部はリンクからご覧ください)
━━━━━━━
8月31日(金)官邸前抗議行動 18時~20時
 再稼働阻止!規制委員人事案反対!
 主催:首都圏反原発連合有志(たんぽぽ舎も参加)
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.たんぽぽ舎の9月学習会・講演・デモの日程 参加歓迎
 └────
 
たんぽぽ舎の9月学習会・講演・デモの日程 参加歓迎
 
9/1(土)18:00開場 18:30開会 参加費800円
『世界の被爆者-ウラン採掘から始まるヒバクシャ チェルノブイリから福島
原発事故まで-』 講師:豊崎博光さん(フォトジャーナリスト)
 
9/4(火)18:30開場 19:00開会 参加費800円
役立つ反原発基本講座・15回『東京湾に浮かぶ原子炉2基 米原子力空母』
講師:呉東正彦さん(弁護士)、山城保男さん(横須賀市議)
 
9/6(木)18:30開場 19:00開会 参加費800円
ふくしま集団疎開裁判の最新情報、仙台高裁判決にむけて
講師:柳原弁護士 ほか
 
9/8(土)18:00開場 18:30開会 参加費500円
【反原発なにかしたい人会議・9回目】
 
9/10(月)18:30開場 19:00開会 参加費800円
『プロメテウスの罠 第二弾 ”ベント”について』
講師:木村英昭さん(朝日新聞特別報道部記者)
 
9/11(火)16時~19時
経産省まえテントひろば1周年の行動 テントひろばにてかんしょ踊り
『経産省・規制委員会包囲アクション』集合:経産省別館前19時~20時半
 
9/12(水)18:30開場 19:00開会 参加費800円
『東電・柏崎刈羽原発ツアー 前段学習会』
講師:菅井益郎さん(たんぽぽ舎アドバイザー/國學院大学教授)
(柏崎刈羽原発ツアーは10月6日(土)~7日(日)の予定です)
 
9/15(土)13:30開場 14:00開会 参加費1000円
上映会『相馬看花-第一部 奪われた土地の記憶-』、松林監督のミニトーク
あり 主催:いろりばた会議 |相馬看花HP http://somakanka.com/
 
9/20(木)18:30開場 19:00開会 参加費500円
ワンコイン上映会『原発の町を追われて~避難民・双葉町の記録』、
制作者・堀切さとみさんのミニトークあり、主催:スペースたんぽぽ
 
9/24(月)19:00開会 参加費800円
「食品の放射能汚染 あなたの食は大丈夫?」内部被ばくを少なくする食品の
選び方  講師:明石昇二郎さん
 
9/25(火)18時~20時
東京湾に浮かぶ原子炉2基・原子力空母にNO! 集合:横須賀ヴェルニー公園
市内デモ
 
9/27(木)18:45開会 参加費800円
危険な原発・大解剖 第4回 『来年の再稼働を狙う東電・柏崎刈羽原発』
講師:山崎久隆さん
 
9/29(土)13:00開場 13:30開会(~16:30) 参加費800円
学習会 隠ぺいされた福島原発事故 第5回 東電に対する告発状から「加害の
事実」について(質疑の時間を多くとります) 講師:槌田敦さん
 
9/30(日)JCO臨界事故を忘れない東京圏集会
主催 930実行委員会
 
◎毎週金曜日18時~20時 官邸前抗議行動
 主催:首都圏反原発連合有志(たんぽぽ舎も参加)
 
 
┏┓
┗■2.9月1日(土)18:30から、フォトジャーナリスト豊崎さんのお話
 │  9月6日(木)19:00から、ふくしま疎開裁判の最新情報
 └────(スペースたんぽぽ講座)
 
◆世界のヒバクを追い続ける人 -写真と文で-
 フォトジャーナリスト豊崎博光さん講演会のご案内
 『世界の被爆者~ウラン採掘から始まるヒバクシャ、
  チェルノブイリから福島原発事故まで』
 
 9月1日(土)18:00開場、18:30開会、
 会場・スペースたんぽぽ、参加費・800円
 
 「核の被害は先住民で始まり、先住民で終わる」と、世界中の核の風下、
 放射能の影響を長年見つめ続け、知らせ続けてきた豊崎博光氏は指摘します。
 ウランの採掘、世界で2千回以上行われた核実験は、すべて先住民族の土地
 で実施され、核廃棄物の最終処分場としても狙われ、押し付けられてきまし
 た。アメリカ先住民ホピ族の聖地、居留地域は、世界最大といわれるウラン
 鉱脈の眠る地。かつて米政府は、危険性を伝えることもなく、彼らをウラン
 採掘に当たらせました。作業に従事した先住民には、がんや白血病が多発。
 多くの人々が命を落とし、今なお苦しめられています。
 
 ☆豊崎さんの作品(写真)約40点を展示します。見ごたえあり。
 
 
◆ふくしま集団疎開裁判の最新情報
 疎開裁判提訴以来、最大の転換点 -- 仙台高裁、裁判期日決定
 
 講師:柳原敏夫さん 疎開裁判担当弁護士
    黒田節子さん 郡山市在住、原発いらない福島の女たち 
 
 9月6日(木)18:30開場 19:00開会
 会場・スペースたんぽぽ 参加費・800円(学生と避難者400円)
 
 8月3日、仙台高裁から原告に対し、当事者双方を裁判所に呼び出す審尋
 期日の指定の連絡が入りました。仮処分事件の二審では、書面審理だけで
 結論を出すのが普通で、もし一審の判断通り原告を負かすのであれば審尋
 期日を設ける必要はありません。--- ということは、審尋期日を開く目的は
 形式的な理屈で低線量被ばくの危険性を否定した一審判決を見直すためと
 いう可能性があります。
 
 これは疎開裁判始まって以来最大の転機です。そして、判決見直しの可能性
 を現実のものにするかどうかは、ひとえに「子どもを守れ」という多くの
 市民の皆さんの声にかかっています。
 どうか、皆さん、5年、10年後に子どもたちの深刻な健康被害が明らかに
 なってから「子どもを守れ」と声をあげるのではなく、今ここで声をあげて
 下さい。そして、ひとりひとりの小さな声を「つなげて」大きな声にして
 裁判所に届け、裁判所が勇気ある判断に踏み出せるように、みんなで力強く
 支えましょう。
 
 
┏┓
┗■3.脱原発 負担は覚悟 コスト増4割が容認
 │   原発ゼロ支持7万6800件 -意見公募集計結果
 └────(8月28日 東京新聞より)
 
 2030年時点の原発依存度などをめぐる政府のパブリックコメント(意見公
募)の集計結果が27日、公表された。有効意見は8万8280件で、政府が示した
原発比率の3つの選択肢(0パーセント、15パーセント、20~25パーセント)
のうち、原発ゼロ案の支持が約7万6800件(87パーセント)を占めた。さらに、
原発の代替手段となる再生可能エネルギー・省エネ対策については、電気料金
の上昇につながるにもかかわらず「コストがかかっても拡大」が39パーセント
に上り、脱原発に向けた国民の覚悟が示された。(中略)
 
自らの言葉 民意結集
 2030年時点の原発依存度をめぐって政府が実施したパブリックコメントには、
全体の87パーセントにも上る「原発ゼロ」支持の声が寄せられた。政府は意見
内容をホームページ上で公開しており、「再び原発事故が起きたら日本は住め
なくなり、1億人の日本人が難民になる」など、悲愴な訴えが数多く並んでい
る。
 「どうか私たちを核から守ってください。安心して子どもを産み、育てられ
る国にしてください。それができないなら、せめて逃げる方法を教えてくださ
い…」
 30代の女性は、原発への恐怖を生々しい声で政府にぶつけた。内閣府幹部が
「思いがそれぞれの言葉で書かれていた」と打ち明けるように、同一人物によ
り文章が何度も複製された「コピー・アンド・ペースト(コピペ)」による公
募はほとんどなかったといい、多くの国民が抱く脱原発への思いが読み取れる。
(後略)
 
 
┏┓
┗■4.テントひろば テント日誌
 └────
(日誌が数日分まとめて発信されたので、一部はリンクからご覧ください。
 このメルマガには8月28日分を掲載します)
 
<テント日誌8/26(日)―経産省前テントひろば351日目>
 採決せまる!原子力規制委員会人事案撤回を!(Toku-san)
 ※シンプルな画面で読む http://tppsa.sakura.ne.jp/wp/?p=1071
 
<テント日誌8/27(月)―経産省前テントひろば352日目>
 子供でも分かる嘘を政府・官僚、電力会社、財界は言い続けるのか!
 いい加減にしろ!霞ヶ関に反対の声が、福島の悲痛な叫びが挙がる!!!
 (F記 )
 ※シンプルな画面で読む http://tppsa.sakura.ne.jp/wp/?p=1086
 
<テント日誌8/28(火)―経産省前テントひろば353日目>
 未明~午後にわたる、鋼板付き鎖設置をめぐる攻防
 経産省の新たな一歩?( Y・T )
 
8月28日(火) 晴れ
午前4時を少し過ぎた頃だったろうか。あたりはまだ夜の闇だった。
 3時半に交替で起きだし、コンビニにトイレに行ったりして、テントの中が
暑いからと外に出て、M君となにか話をしていた時だった。突然、右手の方か
らなにか台車をひきながら10数人の男達がテントの前に現れた。いったい何
事かと見ると顔見知りの経産省職員がいる。
 男達はやおら台車から荷物を降ろし、梱包を解き、薄い鋼板がついた鎖を取
り出す。こんな未明の時間帯に何事だと問い質すと、テントの前に張り巡らし
ている鎖が傷んでいるので取り替えるのだと言う。このような時間帯にそうい
うことするのは非常識だというと、涼しいうちに、とふざけたことを言う。下
請け作業員3~4人を混じえて、夜中中待機していてこの未明の時間帯を狙い
打って繰り出してきたのは一目瞭然。
 こんな鋼板付きの鎖を張るのは危険だと抗議し、怪我でもしたら誰が責任を
取るのか、これを指示した責任者は誰か、この場の責任者は誰か等々追及する。
奥で寝入ったばかりの者達も起きだしてきて抗議に加わる。経産省職員側の態
度は強硬で、何を言っても退去しろの一点張り。聞く耳は持たない、との態度
でひたすら力ずくで作業を強行する。
 どうやら鋼板付き鎖は東急ハンズあたりで特注したものらしい。覆いの紙を
はがすと、国有地で立ち入り禁止とか敷地内での居座り禁止とかの文字が躍り
出る。その仰々しさはけたたましいばかりである。 この場の責任者とおぼし
き男に、後で申し入れに行くから名を名乗れと執拗に追及するが、そのまま引
き上げていった。
 入り口の踏み台を築き直し、ポールを立て、鎖を最大限下げて針金で縛り付
けて20分程すれば、若い職員がやってきて、制止を振り切って強引にその針
金を切る。
 10時半頃、テントにやってきたEさん、Mさんと一緒に4人で経産省に抗
議に行く。ロビーで企画厚生室の前川審議官と押し問答を繰り返す。やはり態
度は頑ななであり、話し合う余地はない、管理権の行使だと一方的に繰り返す
のみ。
 戻ってきて、ならば、鎖と鋼板の前に、ポールを立てて鎖に触れることなく、
横断幕を張り巡らす。テントの前はカラフルで華やか。それから2時間有余も
しただろうか。経産省職員5~6人がやってきて、それをビデオに撮ったり、
どうしたものかと眺めたりしている。責任者とおぼしき男がヤレ!と声を発す
る。それでもって、一斉に横断幕を引きはがしにかかり、揉み合いとなり、彼
らは横断幕を引きちぎって捨て去り、また同じ事をやれば警察に通報し出動を
要請すると、捨てゼリフを残して引き上げていった。
 先日の監視カメラから今日のこの件、経産省のテントに対する態度は変わり
つつあるようだ。テント1周年を前に緊張は高まりだした。
 この日のテント運営会議は、厳しく抗議の行動をおこなうことと、テント1
周年を大きく盛り上げることでもって対抗することを確認した。
 9・11テント1周年に向けて、金曜行動とともにテントにご参集されるよ
う呼びかけたい。
尚、9・11テント1周年イベント&アクションについてのプログラムの大枠が
決まりました。添付のチラシをご参照下さい。
(※9.11のチラシはホームページからご覧ください。
 http://tppsa.sakura.ne.jp/wp/?p=1089
【TMM:No1558】
2012年8月29日(水)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
 
                           転送歓迎
━━━━━━━
★1.8/31(金)18時から20時 恒例の首相官邸前抗議行動に参加しよう!
   規制委員会人事案可決阻止の為、民主党本部への抗議あり!
   原子力規制委員会人事を撤回せよ!
   大飯原発をただちに停止し再稼働を中止せよ!
                                 (首都圏反原発連合有志)
★2.読売新聞の検証8月23日分-記事の誤り
      火力を大量に止めていることに一言も触れない記事
   「大飯原発2基が動かないと停電だ」という演出に乗って記事を書いた
   読売新聞の「原発推進になれば良い」の中味とは
                                                   山崎久隆(たんぽぽ舎)
★3.8/30(木)「原発についてみんなで観ようワンコイン上映会」
  ◇「フクシマ-最悪事故の陰に潜む真実」(日本語字幕)
     4号機が爆発した本当の原因と東電がそれを隠す理由
       フランス・ドイツ共同の国営放送局 ARTE 約53分
  ◇映画「シェーナウの想い~自然エネルギー社会を子どもたちに~」
                          2008年ドイツ製作 上映時間;60分
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.8/31(金)18時から20時 恒例の首相官邸前抗議行動に参加しよう!
 │  規制委員会人事案可決阻止の為、民主党本部への抗議あり!
 │  原子力規制委員会人事を撤回せよ!
 │  大飯原発をただちに停止し再稼働を中止せよ!
 └────(首都圏反原発連合有志 首相官邸前行動)
 
【日 時】8月31日(金)18:00から20:00 予定
【場 所】首相官邸前および永田町・霞が関一帯
            (霞ヶ関駅、虎ノ門駅、桜田門駅をご利用ください)
   ※千代田線・丸ノ内線の国会議事堂前駅は大混雑が予想されます。
【呼びかけ】首都圏反原発連合有志
 
 ※原子力規制委員会人事案の否決を求め、民主党本部への抗議エリアを
  国会図書館付近に設置します。
 
 ○たんぽぽ舎のボランティアにご協力ください。
  当日、13:00~15:30にたんぽぽ舎へ集まり、ビラ折りをして、マイク、
  横断幕を持ち、たんぽぽ舎を16:00頃出発、経産省前テントひろばに寄り
  合流(17時前後)して、首相官邸・国会議事堂正門へ向かいます。
 
  ボランティア可能な方はご連絡いただけると助かります。
  電話 たんぽぽ舎 TEL 03-3238-9035
 
 
┏┓
┗■2.読売新聞の検証8月23日分-記事の誤り
 │   火力を大量に止めていることに一言も触れない記事
 │  「大飯原発2基が動かないと停電だ」という演出に乗って記事を書いた
 │   読売新聞の「原発推進になれば良い」の中味とは
   └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
 
○8月23日に関西電力が「2010年から11%減の310万kw節電により目
標達成」というプレスリリースを行ったことに関連して、読売新聞は24日の
「関西面」で「計画停電、大飯原発再稼働で回避・・関電管内」という記事を掲
載しました。
 もちろん内容は間違っているのですが、そのままでは大飯が止まったままだと
停電していたかも、と信じる人がいないとも限りません。ウソも百編言えばの類
です。
 もともとは「大飯原発2基を止めたら困る」ように下手な演出をする関電の手
にまんまと引っかかったのかも知れませんが、引っかかった振りして「原発を止
めると大変だあ」と世間に信じ込ませるために「相乗りした」のかもしれません。
まあどちらにしろ、よく読めばカラクリはさほど高度なわけでもないので、誰に
でも分かる程度のごまかしです。
 なお、大飯原発3、4号機はそれぞれ7月5日と21日に発電を開始していま
すが、定格出力に達したのはそれぞれ9日と25日とされています。
 出力は118万kwで、二基分ならば236万kwです。
 
○最初に記事の内容を紹介いたします。
 
『大飯原発3、4号機の再稼働がなければ、関西電力管内で今夏(7月2日から
8月23日)、最大電力需要が、原発なしの状態での想定供給力を上回る日が1
5日間あったことがわかった。関電が23日発表した今夏の節電効果(中間報告)
は、猛暑だった2010年夏に比べてピーク時(午後2時台)の需要は平均11
%減少していたが、再稼働できなければ、計画停電に陥る恐れもあった。
<中略>
 関電は5月時点で、原発が稼働しない場合、7月の供給力は2517万キロ・
ワット、8月は2542万キロ・ワットと想定していた』
 
 そして、グラフが掲載されているのですが、それでは原発なしの供給力は7月
が2517万kwに線が引かれ、8月が2542万kwに線が引かれ、7月は17,
18,19、26,27、30,31日にこのラインを超え、8月は1,2,3、
7,8、21,22,23日にラインを超えているように読み取れます。
 これら15日間の最大電力及び供給量は、関電のデータでは、それぞれ次のよ
うになります。率も合わせて掲示します。
 
   7/17      18       19      26      27       30       31
 2,537  2,552  2,547  2,632  2,673  2,636  2,631 最大電力(万kw) (1)
 2,831  2,902  2,864  3,029  3,008  3,022  2,984 設備(万kw)     (2)
 86.54  88.22  90.08  84.52  88.10  88.68  89.81 使用率(%)     (3)
 2,713  2,784  2,746  2,793  2,772  2,876  2,748 大飯停止(万kw) (4)
 93.51  91.67  92.75  94.24  96.43  94.52  95.09 使用率(%)     (5)
 
    8/1        2         3        6        7       21      22       23
 2,573  2,650  2,682  2,634  2,590  2,549  2,589  2,637 最大電力(万kw) (1)
 2,990  2,959  2,999  3,023  3,026  2,943  2,986  2,945 設備(万kw)     (2)
 87.63  88.54  88.70  85.01  87.57  87.67  87,07  87.95 使用率(%)     (3)
 2,754  2,723  2,763  2,787  2,790  2,707  2,750  2,709 大飯停止(万kw) (4)
 93.43  97.32  97.07  94.51  92.83  94.16  94,15  97.34 使用率(%)     (5)
 
 これによれば、100%を超える日はないはずです。(3)の行の数値です。
 大飯を止めてみたのが(4)の行です。その率を出すと、(5)のように、最も厳し
くて23日の97.34%です。
 では、どうして15日も100%を超えるという話になっているのかというと、分
母に使っている「設備量」が、5月19日に関電が公表したデータに基づくからで
す。当時、このデータが正しいかどうかが議論になりました。
それが7月中は2517万kw、8月中は2542万kwというデータです。
http://www.kepco.co.jp/pressre/2012/pdf/0519_1j_01.pdf
 
○分母が小さければ率が高くなるのは当然です。だから「【TMM:No1553】8/24地
震と原発事故情報」に掲載をした電力データに基づく検証でした。その中で「こ
んな程度のトリックに引っかかるマスコミも居ます。それを真に受ける市民は責
めることは出来ませんから、そのようなマスコミが出ないように、速報でからく
りを示しておきます。」と書きましたが、読売のような確信犯は、このようなデ
ータが集まったところで「原発を止めると停電する」と言わんばかりの記事を書
くわけです。火力を大量に止めていることなど一言も触れません。
 
 関電の5月19日データは、大飯原発が再稼働できなければ停電するという主
張を補強するために作られています。既にそれから3ヶ月以上も経っているので
す。もしこのデータが大飯再稼働なしの電力需給実態を表すのだとしたら、関電
は停電の危機にあるのに3ヶ月間も追加の対策を何ら取らず、漫然と電力不足に
なることが分かっていながら「大飯を再稼働させないと停電する」と叫び続けて
いたことになります。そんなことが許されるはずがありません。電力供給義務に
も反します。もちろん実際には、そんなことにはならず関電管内でも節電が進み、
最大使用電力が下がると共に、他社融通は最大172万kw行われています。
 
 しかし、関電分析が唯一「具体化する」場合がありえます。それは、大飯原発
を稼働させたことで需給バランスに問題は無いと考えて火力を次々に停止し、予
備力が原発の出力分を下回った状態で大きな地震に遭遇した時です。原発はスク
ラムがかかり瞬時に発電量はゼロになります。電力供給が不足し、送電網の中で
大きな発電所から遠い地域から停電が始まり、広域停電になるでしょう。
 巨大な停電を引き起こす要因は、電力需給バランスが瞬時に大きく崩れたとき
です。供給力が足りないので調整を行うような場合は、停電になることは少ない
と思われます。現状で関電管内において、広域停電になる可能性が一番高いのは、
若狭湾や北陸から関西方面に電力を送る送電線が集まる変電施設に落雷があって
設備に損傷が発生した場合とか、大きな地震が若狭湾地域で発生して原発が全部
止まるかです。
 そのようなケースが起きても原発が元々動いていない状況では、広域連係や他
の発電会社から電気を買うことで十分乗り切れる可能性は高いのです。
 
 読売新聞が「大飯再稼働なければ計画停電」などと報道した後の28日のテレ
ビ朝日などは、「関電管内の3日の最大需要は2682万キロワットで、この夏の最
大需要でした。この日のピーク時の供給力から大飯3、4号機の供給力を除くと
予備率は2.7%と極めて低かったことが分かりました。」などと報道しています。
これは枝野経産大臣が記者会見をしたので記事になったのですが、「本当に、そ
の数字だけで評価するものではない。例えば、融通の問題もあります」「(大飯
3、4号機が)再稼働がもしできていなかったら、大変、厳しい状況だっただろ
うなとは思っています」との枝野大臣の発言を挟み、 『枝野大臣は、関電管内
の電力不足は西日本の電力各社で融通するものだとする一方で、大飯原発の再稼
働は必要だったとの認識を改めて示しました。』などと報じているのは、読売よ
りはマシとは言え、データも確認しない、報道には値しない「政府広報」になっ
ています。
 
 ちなみに3日のデータなど、とっくに関西電力のHPなどでわかっていること
で、データを取っていれば分かることです。この日の「使用率」は89.43%
であり、十分余力があった上、設備は2,999万kw、さらに西日本広域連係は北陸、
中部、中国からの供給が160万kw、それをやめて大飯原発も止めると、103.
03%と、供給不足になりますが、連携をしていれば大飯を止めても97.07
%でした。これが「3%を切る」などということになるのですが、もっと連携を
増やせばいいのです。特に東京電力から103万kwを供給すれば93.58%に
なります。
 同日の東電は供給力5,503万kwで、最大使用電力は4,887万kw、率は88.81
%、東西連系をすれば供給力が5,400万kwになりますが、それで率は90.50
%です。何の問題もありません。
 
○さて、関電の需給については、もう一つ大きな問題があります。
 関電の設備は日々ころころ変わります。それ相応の理由はあるのでしょうが、
最大使用の日が設備の最大にはなっていません。また、読売が「需給が100%
を超えた15日間」は、「最大供給力3,029万kw」の日が7月26日に相当
しますが、それ以外は3,029万kwに達していません。供給力が減れば当然使
用率が上がります。どうして投入する設備を減らしているのか、説明が必要でし
ょう。とはいえ、供給力が十分あるので、最大供給力を投入する必要がなかった
ということでしょう。つまり大飯を止めると100%を超えるという話しも、予
備力が3%を切ったという話しも、実態とは何ら関係がない机上の空論であると
言うこと。実際は大飯をずっと止めていても、東西連系103万kwを行っていれ
ば、使用率は95%を超えて逼迫することはなかったことがわかります。
 
 なお、西日本で連携して足りなくなるならば、東日本から103万kwの連携が
「いつでも」できます。東電の電力設備は余っています。最も高かった電力使用
率は5日ほどあった90%の日で、それでも495~518万キロワットの供給
予備力があります。今年の電力需給では103万kwを西に送っても何の問題も起
きません。昨年の支援に応えるためにも、東電は需給逼迫があるのならば連携を
する義務があるのです。ちなみに103万kwというのは関西電力の最大電力に対
しては大体3.8%程度になります。東電ならば2%相当です。
 
 
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┗■3.8/30(木)「原発についてみんなで観ようワンコイン上映会」
 └──── 
 
日 時:8月30日(木)19:00より(開場18:30から ☆お楽しみ特典上映あり)
会 場:「スペースたんぽぽ」千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4F
参加費:500円(上映用DVD手配のためのカンパ歓迎)
 
1.「フクシマ-最悪事故の陰に潜む真実」(日本語字幕)
    4号機が爆発した本当の原因と東電がそれを隠す理由
      フランス・ドイツ共同の国営放送局 ARTE 約53分
 <説明>
 20万人を超す人が見たという「フクシマの嘘」に続き、あの事故を分かりや 
すくまとめたARTE(フランスとドイツ合同で作っているテレビ放送局)の1時
間弱のドキュメンタリーです。原発事故の前後関係と経過がよくわかります。事
故の過小評価や隠蔽が行われたのが、日本だけではない、アメリカやフランスに
も原子力ムラにつながるものがあり、やはりマスコミを巻き込んで圧力をかけて
いる、ということがはっきり伝えられています。知らされてない衝撃的な分析も
あります。ガンダーセン氏、バスビー教授、上杉隆氏、佐藤栄佐久氏、鈴木智彦
氏などがインタビューされています。
 
2.映画「シェーナウの想い~自然エネルギー社会を子どもたちに~」
                        2008年ドイツ製作 上映時間;60分
 <説明>
 『住民が電力供給会社を作ってしまった!』というドイツのドキュメンタリー
映画です。チェルノブイリの原発事故をきっかけにしておこった、ドイツ南西部
の小さなまち シェーナウ(人口2500人)の住民運動。始まりは「子どもたちを放
射能汚染から守りたい」という一心からでした。その後色々な問題を乗り越えて
住民グループは電力会社を作ってしまいます。10年もの歳月を共通の目的を持っ
た仲間と共に一歩一歩前進し、環境にそして次世代にやさしい電力を供給してい
く、という感動のストーリーです。自主上映のみでしか見ることの出来ない作品
です。
 
3.最新デモ映像あり
【TMM:No1557】
2012年8月28日(火) 地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
                               転送歓迎
━━━━━━━
★1.金曜行動 ソフトに粘り強く
  官邸前から全国へ 前向き表現で脱原発(8月26日 東京新聞より)
★2.“歩道も通せんぼ”金曜集会での過剰警備
  弁護士が警視庁に改善申入れ(8月2日発信 田中龍作ジャーナルから)
★3.脱原発法制定全国ネットワークに対するお願い(永野勇)
★4.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 ◇ 9月6日(木) 19時から、於・スペースたんぽぽ
  子どもたちを危険な放射線管理地域から、安全な地へ移住させよ
  ふくしま集団疎開裁判の最新の状況についてお伝えします。
 ◇8月27日から、清水さち子写真展(世界ヒバクシャ展ギャラリー内)
★5.原発「ゼロ」7万6800件・87%
  意見公募集計結果 誘導形跡ほぼなし(8月27日 東京新聞より)
━━━━━━━
◇あす29日(水) 18:45から、於・スペースたんぽぽ
 たんぽぽ舎・東電前アクション合同学習会第5回『原発温存のための
 巨大値上げの真相 会社守って人間守らず』、講師・山崎久隆さん
━━━━━━━
(9月の学習会・講座の日程は専用サイトからご覧ください)
http://tppsa.sakura.ne.jp/wp/?p=1008
 
 
┏┓
┗■1.金曜行動 ソフトに粘り強く
 │   官邸前から全国へ 前向き表現で脱原発
 └────(8月26日 東京新聞より)
 
 毎週金曜日に脱原発を訴える動きが、全国に広がっている。首相官邸前の抗
議行動に呼応した形で、短文投稿サイト「ツイッター」などで不特定の個人に
呼び掛ける手法も同じ。抗議行動に距離を置く人にも配慮し、より穏やかにア
ピールしているのが特徴だ。福島や関東などからの自主避難者の参加も目立つ。
 「それほど人は来ないだろう」。盛岡市の主婦高屋敷真琴さん(三四)が、
仲間と「盛岡でもデモし隊☆」と銘打ち、最初にツイッターでデモを呼び掛け
たのは七月中旬。集合場所で待っていると、初対面の家族連れや若者、一部政
党に所属する人など約六十人が集まった。「やっぱり、自分と同じように怒っ
ている人がいたんだ…。うれしくて鳥肌が立った」
 こうした各地の「金曜行動」の大半は、官邸前と同様、主張を脱原発に限定、
東京の動きが大きく報じられた六月末以降に始まった。
 福島や関東から自主避難する若い母親が「避難できない人のためにも、声を
上げたい」(甲府市の参加者)と街頭に立つケースも目立つ。「東京に行けな
い人の受け皿にも」という狙いもあり、群馬県高崎市や金沢市の会場では官邸
前の模様を生中継する。
 とはいえ地域によっては「デモなんかしたら、すぐ知り合いに分かる」ため、
一歩踏み出すのに心理的なハードルは低くない。
 こうした空気も反映してか、抗議にも加わらない人の理解も得ようとする“
ソフト路線”が際立っている。再稼働した関西電力大飯原発を抱える福井県で
は「反対」など否定的な言葉だけでなく、「この素晴らしい自然を守ろう」な
どと、前向きなメッセージも前面に出す。
 他県では静かにプラカードを掲げ、電力会社の前に立つケースも。(中略)
 福井県庁前に立つ映像ディレクターの若泉政人さん(四五)は「抗議で何が
変わるのかは分からない。ただ原発に賛成でも反対でも、住民として自分の考
えを表現することの意味を、地方でも問い掛けてゆきたい」と話している。
 
 
┏┓
┗■2.“歩道も通せんぼ”金曜集会での過剰警備
 │   弁護士が警視庁に改善申入れ
 └────(8月2日発信 田中龍作ジャーナルから)
 
 金曜恒例の原発再稼働抗議集会に参加するため首相官邸周辺に行かれた方々
であれば、警察の行き過ぎた規制に辟易したことがあるだろう。
 地下鉄の出口規制などは、序の口だ。信号が青であるにもかかわらず「この
横断歩道を渡ることはできません」。「ここから先は通行できません」…。
 規制に従って大人しく歩道上にいても、鉄柵で囲い込まれる。写真もバシバ
シ撮られる。予防拘束でもされているかのようだ。およそ真人間に対する扱い
とは思えない。
 金曜集会に対する過剰警備に弁護士有志が2日、警視庁を訪れ改善を申し入
れた。警察の度を越した警備は「警察法第2条が定めた規制権の濫用で同条2項
に違反し、憲法第21条が保障する表現の自由を侵害する…」としている。
 警察法第2条は1項で「警察は個人の生命、身体及び財産の保護に任じ、犯罪
予防、鎮圧及び捜査、被疑者の逮捕、交通の取締その他公共の安全と秩序の維
持に当たることをもってその責務とする」とある。
 だが2項で、「警察は憲法の保障する個人の権利や自由を干渉するなど権限
を濫用してはならない」としている。
 衆院第2会館前から官邸方向に行く横断歩道で、警察が市民を通せんぼして
いる光景をよく見かける。筆者が警察官に「どんな法律に基づきこんなことが
できるのか?」と尋ねたところ「警察法第2条です」という答えが返ってきた。
 次からは「2項では規制権の濫用を禁止してるよ」と言ってやりたい。
(中略)
 フリージャーナリストに対する取材規制も厳しさを増している。官邸周辺の
歩道で「記者クラブじゃないでしょ。通行できません」と言われ、制服警察官
が立ちはだかることが珍しくなくなった。それでも前に行こうとすれば公務執
行妨害で逮捕されることは目に見えている。
 記者クラブがピケ線をかい潜っても、警察のお咎めを受けることはない。後
ろからの圧力で押し込まれたフリージャーナリストが、仕方なくピケ線をはみ
出したら、おそらく逮捕されるだろう。
 警視庁を訪れた弁護士有志は「金曜午後6時から8時までの2時間、官邸前と
議事堂前の車道を歩行者天国にするよう」要請した。(後略)
 
 
┏┓
┗■3.脱原発法制定全国ネットワークに対するお願い
 └────(永野勇)
 
 8月28日に、河合弘之代表世話人と海渡雄一事務局長にFAXしました
 -・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
 脱原発法制定全国ネットワーク事務局様
 (FAX:03-5511-4411、03-3355-0445)
【脱原発法制定全国ネットワークに対するお願い】
 
日頃のご活躍・ご奮闘に心より敬意を表します。
さて「脱原発法制定」に関する内容についてお願いがあります。
私は、東京電力と昭和電工の共同火力に26年間勤めて(今69歳の爺さん、
市原市在住)おりましたので電力事業者の横暴さは、よく分かります。
「脱原発法」の制定には、心より賛意を表明します。
そこで内容について、お願いがあります。
それは、現在停止中の原発の再稼働の扱いです。
 
私は、以下のように考えていますので、是非この方向での取り組み方をお願い
致します。
 
 *日本には、最新の科学的知見に合格する原発がないこと。(8月22日の
  記者会見で河合弘之代表世話人が明確にしている)
 *日本が地震の活動期に入っているとの指摘があること。
 *現実に電気は足りていること。
 *国民は節電に協力していること。
 *現実に48機の原発が停止していること。
 *国内の原発運動が「再稼働」に反対であること。
 
以上の理由から、
 再稼働に反対し(停止中のものは、そのままの状態にする)そして脱原発の
 為には、整備しなければならない問題が沢山あるので、それらを整備し
 2020年から2025年までの出来るだけ早い時期に脱原発をはかる。
 という法案を成立させます。
で良いのではないかと考えています。
是非この方向での内容にして下さるよう、重ねてお願い申し上げます。
 
 
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┗■4.イベントのおさそい
 └────
 
◆子どもたちを危険な放射線管理地域から、安全な地へ移住させよ
 疎開裁判提訴以来最大の転換点-仙台高裁、裁判期日決定
 一審判決見直しの可能性を現実にするために、市民の応援が必要です。
 多くの皆さんの参加をお願いします。
 
 講師
  柳原敏夫弁護士(ふくしま集団疎開裁判弁護団)
  黒田節子さん(郡山市在住、原発いらない福島の女たち)
 
 日時 9月6日(木) 19時から(開場は18時半)
 場所 スペースたんぽぽ(千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル4F)
 参加費 800円  主催 たんぽぽ舎(企画担当・冨塚元夫)
 
 
◆清水さち子写真展
 2012年8月27日~9月2日(13時~19時)・・・期間延長あり!
 ~to Pu とりあえず核関連施設へ行ってみた
  ある日の風景~青森県、大間原発予定地内「あさこはうす」にて~
 
 場所:世界ヒバクシャ展ギャラリー (東横線・都立大学駅)
 ホームページ http://yorunosanpo.jimdo.com/
 電話03-3723-1004
 呼びかけ 世界ヒバクシャ展ギャラリー(ボランティア 清水)
 
 
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┗■5.原発「ゼロ」7万6800件・87%
 │   意見公募集計結果 誘導形跡ほぼなし
 └────(8月2日 東京新聞より)
 
 二〇三〇年時点の原発依存度をめぐる国民的議論の結果を検証する政府の
第二回専門家会合が二十七日開かれ、パブリックコメント(意見公募)の集計
結果が報告された。無効票を除いた八万八千二百八十件のうち、約七万六千八
百件(87%)が原発ゼロシナリオ(案)を支持した。同一人物・団体が一つ
の案に誘導するために複数回にわたって意見を出したような形跡もほとんどな
いといい、15%案を模索していたとされる政府に大きな影響を与えそうだ。
(山口哲人)(中略)
 
 政府が提示した原発依存度の選択肢のうち、15%案支持は1%、20~
25%案は8%にとどまり、原発を維持する両案を足し合わせても全体の一割
に満たなかった。(中略)今回の意見公募では「コピペ」とみられる文章はほ
とんどみられなかったといい「思いがそれぞれの言葉で書かれていた」(内閣
府事務局)。「やらせ」ではない「原発ゼロ」の重い民意をどこまで政府が受
け止めるかが、今後の大きな焦点となっている。
【TMM:No1556】
2012年8月27日(月)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
 
                           転送歓迎
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★1.原発再稼働阻止めざし、東海村シンポジウム
   市民と議員が連携し廃炉運動盛り上げる
   8月25(土)-26(日)盛況・反原発自治体議員・市民連盟
★2.8/25-26東海村シンポジウムに参加-浪江町からの避難者
   金沢さんのお話に胸をうたれました
                さよなら原発みなと 山田知恵子
★3.2つの学習会のおさそい
 
 ☆8/29(水)「原発温存のための巨大値上げの真相-
       会社守って人間守らず」
      お話:山崎久隆さん
 
 ☆9/1(土)「世界の被爆者」
      お話:豊﨑博光さん(フリーランス・フォトジャーナリスト)
            「ウラン採掘から始まるヒバクシャ~チェルノブイリから
             福島原発事故まで」
★4.<テント日誌8/24(金)―経産省前テントひろば 349日目>
   金曜行動は官邸前~国会前~霞ヶ関一帯で続く
   坂本龍一さん テントへ
━━━━━━━
 
 
┏┓
┗■1.原発再稼働阻止めざし、東海村シンポジウム
 |  市民と議員が連携し廃炉運動盛り上げる
 |  8月25(土)-26(日)盛況・反原発自治体議員・市民連盟
 └──── 柳田 真(たんぽぽ舎、反原発自治体議員・市民連盟)
 
◯8月25日(土)、26日(日)の2日間、市民と自治体議員が連携して、原発の再稼
働を阻止しよう(廃炉をめざす)の集会が茨城県東海村で盛況に開かれました。
 主催は、地元市民グループで構成する実行委員会と反原発自治体議員・市民連
盟(事務所・たんぽぽ舎内)。両日で260名の参加。
 
◯25日(土)は、150人強が参加、議員2人を含む10人のパネラーが自治体へ向け
た請願提出のいくつもの活動-特に若いお母さん方の活動が目立った-や住民署
名などの活動を振り返り、意見書可決に至った経過を報告。多彩で豊富な内容。
感動的でした。(当日の資料集に、それらの内容が記載されています。)
 
◯25日(土)夕方は、茨城の市民・議員と東京から大型バスで参加した人々が交流
・親睦会。司会進行は、嶋崎三鷹市議。茨城からは、従来活動していた人々に加
え、3・11以降の新しい人々も多数参加、多彩な活動・意見発表で盛り上がり
ました。バス参加の東京勢は時間が不足して、グループごとの紹介。(自治体議
員グループ、たんぽぽ舎グループ、経産省前テントグループ、個人参加の多くの
皆さん、大学の先生と大学院生、静岡からの参加グループなど)
 
◯26日(日)は、110人程の参加で、午前中は、原発自治体議員・市民連盟の共同
代表・布施さんの司会で進行。柳田が「再稼働を全国でどう阻止するか」-再稼
働阻止全国ネットワーク(準)の活動(10月下旬結成予定)を報告、秋から冬に向け
て、再稼働の嵐が来る。今から準備しよう。茨城の運動と全国の運動を結びつけ
て活動しようと述べました。その後、会場から10人弱の質問・意見発表がありま
した。
 福島の実状を金沢千代子さんと木田節子さん、東海第2差し止め訴訟について、
原告団共同代表の大石光伸さんが述べました。それぞれ、内容豊富なお話でした。
金沢さん、木田さんのお話には涙が出てきました。
 
◯26日(日)午後は、東海村の原子力施設を見学し、夕方5時頃、JR平井駅に到
着、解散しました。
 
◯当日の内容を報道したのは、茨城新聞、毎日新聞、朝日新聞の3紙。
 
 
┏┓
┗■2.8/25-26東海村シンポジウムに参加-浪江町からの避難者
 |  金沢さんのお話に胸をうたれました
  └──── さよなら原発みなと 山田知恵子
 
◯初めて東海村に行って、一番に感じたのはとにかく村中いたるところに原発関
係の施設があるんだなーということです。
シンポジウムが開催された白方コミュニティーセンターのすぐ前には「原電道路」
があり、その他にも「原研道路」「動燃道路」がありました。泊まったホテル
(原発作業者も泊まっているようです)のマイクロバスの行き先案内には「核融
合」というものまであり、びっくりしました。
 やはり「日本で最初に商業用原発を運転したところ」という事実は大きく、そ
の東海村の村長が脱原発をめざす立場を明確にしているということが本当に大き
な意味を持っているのだと強く感じました。
 
◯シンポジウム1日めは「東海第二原発を廃炉へ」
 茨城県の各自治体で、廃炉決議や趣旨採択がされた経緯などがパネリストから
話されました。
 一軒一軒回って署名を集めたり、広瀬隆さんの講演会に土浦市で1,200人が集
まり、それにより変化がもたらされたこと、3月11日の時、東海第二原発も本当
にギリギリのところで事故に到らずにすんだことを知った東海村の主婦ら数名が
中心となって再稼働中止の請願をしていったことなど、大変参考になり、また力
付けられるお話ばかりでした。
 特に、何度もチャレンジしたことや、議員に分かりやすい資料を送って、こち
らの意見に賛成ではない人を動かしたことなど参考になりました。
 現在、取手市、北茨城市など18自治体で「東海第二原発の廃炉/再稼働反対を
求める意見書」が可決されています。
時間が足りなくてもっと具体的なお話も聞きたいと思いました。
 
◯夜の交流会はあまりにも参加者が多く、地元の方以外は代表者のみの発言でし
たが、地元の若い方に教わってその場でツイッターを始めた参加者もおられまし
た。「大飯に行った時はユーストリームの見方を教わって、ここではツイッター
が始められた」と喜んでおられました。夜中には地震が2度もあり、停止中です
が原発のすぐそばで地震に合うのは本当にいやだなと思いました。これが原発稼
働中であれば恐怖はもっと大きいと思います。
 
◯2日目は「再稼働阻止と福島の現状」ということで、反原発自治体議員・市民
連盟の布施さんが原子力村の資金源を断つという側面からの方法などのお話、た
んぽぽ舎の柳田さんからは再稼働阻止の全国ネットワークつくり準備会議結成の
お話などがされました。
 
 その後、福島県双葉郡浪江町から東海村に避難されている金沢千代子さんのお
話がありました。金沢さんはお孫さん二人と自宅にいるときに3.11の震災に
あい、いくつかの場所に避難したあと、15日に猪苗代のカメリーナ総合体育館に
宿泊交渉をしたところ、断られ、そこで自分たちが「被曝者」だと知った、と話
しておられました。ガソリンもなくどこへも行けないのでなんとか頼み込んで、
玄関で体を拭き、その後シャワー室で体全体を洗って、やっといれてもらった、
とのことでした。金沢さんはこれを文章に書いてくださっていましたが、これを
書く時は泣けてきたと、お話されている時も時々声がつまって、私も涙ぐんでし
まいました。そのうち息子さんのお友達がガソリン持参で迎えに来てくれ新潟の
柏崎市の民宿へ行ったそうですが、そこにも原発があり、また東海村に紹介され
て来てみたらここにも原発があり、日本中どこへいっても原発があるんだと、泣
き笑いしておられました。一時帰宅で(浪江町へ)帰った時は見る影もないほどに
荒れた我が家を見てストレスが溜まり、薬を飲んでいるそうです。
 
 福島原発が事故を起こした時、なぜすぐに教えてくれなかったのか、教えてく
れれば被曝しなくてすんだのに、許すことはできません。このような恐ろしい原
発の再稼働は決して許してはいけません。と、ほっこりとした雰囲気の金沢さん
が実際の体験に基づいて訴える声は本当に再稼働阻止への力になる声でした。
 
 もう一人の避難者として双葉郡富岡町から水戸に避難されている、私たちにお
馴染みの木田節子さんが報告されました。私は元気な木田さんしか知りませんで
したが、当初はひきこもりをしていたそうです。それが2月に東海村の村上村長
のお話を聞きに行ったのをきっかけに東海村の人たちとのつながりができ、いろ
んなところで反原発を訴えるようになったとのことでした。私的には木田さんの
バッチの話で「ほあんいんぜんいんあほ」という回文のバッチがあったというの
がウケました。
 
◯シンポジウムは午前中で終わり、時間がないのでバスでお弁当を食べながら東
海第二原発見学へと向かいました。
 東海第二発電所に入る時にバスが止まったので、何かと思っているとバスの前
面に掲げた「反原発自治体議員・市民連盟」という文字が気に入らないようで、
ガードマンが連絡をとって、「そのプレートを外せば入ってよい、また、反原発
と描いたTシャツなどを着ている人は入ってはいけない」、などという理不尽な
ことを言ってきました。
 時間もないので大人の対応をしましたが、本来なら許されない対応だと思いま
す。
 見学はテラパークというPR館からしました。私は浜岡や大飯の2つしか行っ
たことがありませんが、その2つに比べるととても身近な所に原子力発電所があ
るという印象を受けました。
 20分ほどで、次の茨城県立科学館に向かいました。ここにはJCO臨界事故の
レプリカが展示されていました。日本で最初の臨界事故として村上村長は現物保
存を提案したそうですが、議会の保守派に強硬に反対され、レプリカを作成展示
することになったそうです。その後、JCO事故現場へと向かい、現場のすぐ近
くで被曝し工場閉鎖をやむなくされた大泉工業や塀の中の事故現場を外から見学
しました。現在ここに低レベル放射性廃棄物焼却施設を作る計画が持ち上がって
いるということで新たな問題になっています。
 
◯私は会場の白方コミで図書コーナーを見ていましたが、平成22年度原子力トラ
ブルの報告書というようなものがあるのを発見しました。各原発や原子力研究所
などで起きた事故の報告書で虎の門の原子力ライブラリで閲覧等できると知らな
かったので、今度行ってみようと思いました。図書の中にJCO事故10周年の
記念誌があり、その中に1999年のJCO事故当時、日本原子力研究所東海研究所
副所長だった田中俊一(今、規制委員会委員長候補)がこの事故を教訓にして一
層原子力の研究を進めなければならないとか書いているのを見つけました。この
記念誌の発行の約半年後に福島事故が起きた訳で、ここに沢山寄稿している原子
力ムラの人間がJCO事故から学んだのは「補償を値切ること」というのが柳田
さんの説明でした。
 
 今回のシンポジウムは反原発の運動を進める上で、大きな成果を出している茨
城県の地元の方の報告を聞くという点でとても有意義ではないかと思い、参加し
ました。その点ではもっと具体的なお話しを聞きたかったという思いはあります
が、これをきっかけにして自分たちでつながりをつける必要もあるなと思います。
また原子力発祥の地の空気を吸い、福島避難者のお話を聞き、地震まで体験して、
本当に中身の濃い2日間でした。
 
◯東海村シンポジウムの様子を写真入りで紹介しています。
よかったら「さよなら原発みなと」の記事をご覧ください。
          http://sayonaragenpatsu.cocolog-nifty.com/blog/
 
 
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┗■3.2つの学習会のおさそい
 └──── 
 
☆8/29(水)学習会「原発温存のための巨大値上げの真相-会社守って人間守らず」
     たんぽぽ舎・東電前アクション合同学習会第5回
 お 話:山崎久隆さん(たんぽぽ舎)
 日 時:8月29日(水)18:00開場 19:00開会
 会 場:スペースたんぽぽ(千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4階)
 参加費:800円
 
東京電力による家庭用電気料金値上げが間近に迫っています。
原発を停止すると本当に赤字になるのか。停止による原発の不良債権化を縮小する方法とは。
2011年に電気はなぜ足りた。
あらゆる角度から今回の値上げの問題点について解説します。
それに加えて原発の危険性に関する解説を通して、東電が2013年に計画している
柏崎刈羽原発再稼働の問題についても触れていきます。
 
 
☆9/1(土)学習会「世界の被爆者」
 お 話:豊﨑博光さん(フリーランス・フォトジャーナリスト)
         「ウラン採掘から始まるヒバクシャ~チェルノブイリから
          福島原発事故まで」
 日 時:9月1日(土)開場:18:00  開演:18:30
 会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
 資料代:800円
 
 
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┗■4.<テント日誌8/24(金)―経産省前テントひろば 349日目>
 |  金曜行動は官邸前~国会前~霞ヶ関一帯で続く
 |  坂本龍一さん テントへ
 └──── (Y・T)
 
8月24日(金)晴れ
 4時頃テントに着く。今日は恒例の金曜行動の日とあってテントの前はもう賑
わっている。
すると街宣右翼が街宣車4台でやってきた。例によって大音量で口汚く罵ってい
る。車から降りて言いがかりをつけてくるのも何人かいる。構うことなく毅然と
して対応。その間もテントの前はどんどん人は増え続けていたが、1時間たつと
引き上げた。あたかも時給制にでもなっているかの如くに。
 
恒例となった金曜行動は、今日もまた多くの人が参加した。官邸前はやはり人々
の列が長く続き、官邸裏でも多くの人が声を上げる。国会正門前も女性議員の参
加も含めて盛り上がり、霞ヶ関では文科省前、経産省正門前、別館前といつもの
行動が続く。
 今日は午後8時以降に、緊迫する規制委人事問題で民主党への抗議行動、そし
て環境省包囲行動が取り組まれた。
 尚、官邸前でスピーチされた坂本龍一さんは、翌日の土曜日テントに来訪され
たそうだ。詳しくは次の機会にでもお伝えしたい。
 
【テント日誌の訂正】
 8/19・20の伊方報告の中で私の記憶違いで間違っていた箇所が何カ所か
あったので 訂正しておきたい。
 一つは、八幡浜を伊方原発から5㎞と記していましたが、これは10㎞の誤り
です。
 二つは、伊方原発近辺の海で、魚の大量死体が浮き上がったのは、3回とあっ
たのは誤りで、7回です。
 三つは、原発立地域を九長と記していたのは、正しくは九町です。
             (以上、斉間さんご指摘ありがとうございます。)
 
 8/21の日誌で、「9月22日(土・休)に「3・11から学ぶ~脱原発の
うねりの中で、福島ー首都圏交流の集い~」 と題する福島と首都圏の一大交流
集会を企画。福島の中通り、浜通り、会津各地の方々、いろいろな活動団体の方
々をお招きして、様々な報告と提起をしていただき、首都圏の人たちがもう一度
学び直し、<福島に立ち、福島を知る>一助にしたい。」と記していましたが、
 9月22日には、いわき市文化センターで 『全国福島原発告訴団大集会』を
開催されるということで、テントとしてはそちらに結集することにして、企画し
た福島ー首都圏交流会は、別途企画し直すことになりました。
 是非、『全国福島原発告訴団大集会』にご参加下さい。
 尚、テント1周年イベント&アクションのチラシは近日中にできる予定です。
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